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特開2024-71014評価システム、及び、面接評価システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071014
(43)【公開日】2024-05-24
(54)【発明の名称】評価システム、及び、面接評価システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0639 20230101AFI20240517BHJP
【FI】
G06Q10/0639
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022181700
(22)【出願日】2022-11-14
(71)【出願人】
【識別番号】517047433
【氏名又は名称】株式会社オレコン
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】山本 琢磨
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA08
5L049AA08
(57)【要約】
【課題】個人の評価を簡単容易に明確化する。
【解決手段】面接評価システム31は、個人(就職希望者42)の評価を、当該個人(就職希望者42)に対して面接を行った面接人42によるヒアリングシート70の入力によって行う面接評価システムであって、前記ヒアリングシート70を評価される個人(就職希望者42)に対して公開するとともに、前記個人(就職希望者42)に対する質問の回答と、前記個人(就職希望者42)の映像とがデータベース化され、当該データベース化された質問の回答と映像に基づいて、面接人42の評価における適切または不適切の判断基準(判断基準記入欄82に記入された従業員の審査における適切[OK]、不適切[NG]の判断基準)が更新されることを特徴とする。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人の評価を入力シートの入力によって行う評価システムであって、
インターネットサービスを行う団体により管理され、前記入力シートのデータ処理を行うサーバと、
個人の評価を行う団体により管理され、サーバにインターネットを介して接続され、前記入力シートの入力操作が行われる端末機器と、
を備え、
前記入力シートを評価される個人に対して公開することを特徴とする評価システム。
【請求項2】
個人の評価を、当該個人に対して面接を行った面接人によるヒアリングシートの入力によって行う面接評価システムであって、
前記ヒアリングシートを評価される個人に対して公開するとともに、
前記個人に対する質問の回答と、前記個人の映像とがデータベース化され、当該データベース化された質問の回答と映像に基づいて面接人の評価における適切または不適切の判断基準が更新されることを特徴とする面接評価システム。
【請求項3】
個人の評価を、当該個人に対して面接を行った面接人によるヒアリングシートの入力によって行う面接評価システムであって、
インターネットサービスを行う団体により管理され、前記ヒアリングシートのデータ処理を行うサーバと、
個人の評価を行う団体により管理され、前記サーバにインターネットを介して接続され、前記面接人による前記ヒアリングシートの入力操作が行われる端末機器と、
を備え、
前記ヒアリングシートを評価される個人に対して公開するとともに、
前記個人に対する質問の回答と、前記個人の映像とがデータベース化され、当該データベース化された質問の回答と映像に基づいて面接人の評価における適切または不適切の判断基準が更新されることを特徴とする面接評価システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人の評価を行う評価システム、及び、面接評価システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の個人の評価を行う評価システムとして、例えば、特許文献1に示す人事評価システムが知られている。この種の人事評価システムは、レーダーチャートを用いて、各項目の評価を視覚的に形で見ることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-185080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本来、人には、得意・不得意があるものの、特許文献1に記載されているレーダーチャートは、平均的であるかどうかを判断する目的で作成されており、そのような所まで考慮した上で作成されていないことから、個人の特性を考慮した評価が明確に判別できないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、個人の評価を簡単容易に明確化することができる評価システム、及び、面接評価システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明の評価システムは、個人の評価を入力シートの入力によって行う評価システムであって、インターネットサービスを行う団体により管理され、前記入力シートのデータ処理を行うサーバと、個人の評価を行う団体により管理され、サーバにインターネットを介して接続され、前記入力シートの入力操作が行われる端末機器と、を備え、前記入力シートを評価される個人に対して公開することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明の面接評価システムは、個人の評価を、当該個人に対して面接を行った面接人によるヒアリングシートの入力によって行う面接評価システムであって、前記ヒアリングシートを評価される個人に対して公開するとともに、前記個人に対する質問の回答と、前記個人の映像とがデータベース化され、当該データベース化された質問の回答と映像に基づいて、前記ヒアリングシートの内容の更新を行うことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明の面接評価システムは、個人の評価を、当該個人に対して面接を行った面接人によるヒアリングシートの入力によって行う面接評価システムであって、インターネットサービスを行う団体により管理され、前記ヒアリングシートのデータ処理を行うサーバと、個人の評価を行う団体により管理され、前記サーバにインターネットを介して接続され、前記面接人による前記ヒアリングシートの入力操作が行われる端末機器と、を備え、前記ヒアリングシートを評価される個人に対して公開するとともに、前記個人に対する質問の回答と、前記個人の映像とがデータベース化され、当該データベース化された質問の回答と映像に基づいて、当該データベース化された質問の回答と映像に基づいて面接人の評価における適切または不適切の判断基準が更新されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明における評価システム、及び、面接評価システムによって、個人の評価を簡単容易に明確化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1の実施形態に係る人事評価システムの概略構成を示すブロック図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る人事評価システムの処理を示すフローチャートである。
図3】本発明の第1の実施形態に係る人事評価システムのチェックシートを示す第1の説明図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係る人事評価システムのチェックシートを示す第2の説明図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係る人事評価システムのチェックシートを示す第3の説明図である。
図6】本発明の第2の実施形態に係る面接評価システムの概略構成を示すブロック図である。
図7】本発明の第2の実施形態に係る面接評価システムの処理を示すフローチャートである。
図8】本発明の第2の実施形態に係る面接評価システムのヒアリングシートを示す説明図である。
図9】本発明の第2の実施形態に係る面接評価システムの面接基準フォーマットを示す第2の説明図である。[本発明の第1の実施形態] 以下、図1図5を参照して、本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。本発明の第1の実施形態は、個人の評価をチェックシートの入力によって行う評価システムを人事評価システムに適用したものであり、前記チェックシートを評価される個人に対して公開することを特徴とする。
【0011】
<第1の実施形態の構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る人事評価システムの概略構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る人事評価システムの処理を示すフローチャートである。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る人事評価システムのチェックシートを示す第1の説明図である。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る人事評価システムのチェックシートを示す第2の説明図である。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る人事評価システムのチェックシートを示す第3の説明図である。
【0012】
図1に示すように、本第1の実施形態の人事評価システム1は、インターネットを介して人事評価システムのサービスを行うインターネットサービス会社サーバ2と、インターネット3と、人事評価システムを利用する企業に設置された企業サーバ4-1、4-2、4-3…と、企業サーバ4-1、4-2、4-3…にそれぞれ接続するパーソナルコンピュータ5-1、5-2、5-3…とから構成される。
【0013】
インターネットサービス会社サーバ2は、各企業との契約に応じて、ウエブページを用いて人事評価用のチェックシートを含むデータを各企業の企業サーバ4-1、4-2、4-3…に送信する。
【0014】
パーソナルコンピュータ5-1、5-2、5-3…は、それぞれ企業サーバ4-1、4-2、4-3…を介し、さらにインターネット3を介してインターネットサービス会社サーバ2に接続し、インターネットサービス会社サーバ2が提供するウエブページを用いて人事評価用のチェックシートを含むデータを受信する。
【0015】
<人事評価システム1の処理>
次に、インターネットサービス会社サーバ2とパーソナルコンピュータのデータのやり取りを図2のフローチャートを用いて説明する。
【0016】
図2では、パーソナルコンピュータ5-1、5-2、5-3…の内、一つをパーソナルコンピュータとして説明する。
【0017】
図2に示すように、パーソナルコンピュータは、ステップS1において、各企業で人事を行う従業員(以下、人事担当の従業員と呼ぶ)の操作に基づいて、インターネットサービス会社サーバ2が提供する人事評価システム1のウエブページにアクセスを行う。
【0018】
これにより、インターネットサービス会社サーバ2は、ステップS2において、ウエブページのデータをパーソナルコンピュータに送信する。
【0019】
すると、パーソナルコンピュータは、ステップS3において、ウエブページの表示処理を行い、ログイン画面を表示する。
【0020】
次に、パーソナルコンピュータは、ステップS4において、人事担当の従業員の操作に基づいて、ログイン入力処理を行う。
【0021】
これにより、インターネットサービス会社サーバ2は、ステップS5において、パーソナルコンピュータに対してログイン許可の処理を行い、ステップS6において、パーソナルコンピュータに対して、図3乃至図5に示すチェックシート10を含むウエブページのデータの送信を行う。
【0022】
すると、パーソナルコンピュータは、ステップS7において、チェックシート10を含むウエブページの表示処理を行う。この後、パーソナルコンピュータは、ステップS8において、人事担当の従業員の操作に基づいて、チェックシート10のチェックの入力処理を行い、これに応じて、インターネットサービス会社サーバ2は、ステップS9において、チェックシート10のチェックの記憶処理を行う。
【0023】
チェックシート10のチェックの入力が終了すると、パーソナルコンピュータは、ステップS10において、人事担当の従業員の操作に基づいて、ログアウト画面を表示し、ログアウト入力処理を行う。
【0024】
これにより、インターネットサービス会社サーバ2は、ステップS11において、パーソナルコンピュータに対してログアウト処理を行い、ステップS12において、ログアウトのウエブページのデータの送信を行う。
【0025】
すると、パーソナルコンピュータは、ステップS13において、ウエブページによるログアウトの表示処理を行う。
【0026】
<チェックシートの処理>
図3乃至図5に示すチェックシート10は、人事評価の対象となる従業員個人(以下、評価対象の従業員と呼ぶ)に対して公開される。
また、チェックシート10は、項目が人事評価の対象となる従業員個人(以下、評価対象の従業員と呼ぶ)の段階的な成長に応じて分割される。
【0027】
より詳しく説明すると、チェックシート10は、大項目として、下の段階から順にオンボーディングのグループ11(図3参照)、トレーニーのグループ12(図3及び図4参照)、パートナーのグループ13(図4参照)、スペシャリストのグループ14(図4及び図5参照)、ディレクターのグループ15(図5参照)、ブランドマネージャーのグループ16(図5参照)、ゼネラルマネージャーのグループ17(図5参照)、CEOのグループ18(図5参照)に分割され、各グループには、先頭の項目11-1、12-1、13-1、14-1、15-1、16-1、17-1、18-1と、これにぶら下がる複数の項目11-2…、12-2…、13-2…、14-2…、15-2…、16-2…、17-2、18-2…とが表示される。
【0028】
チェックシート10は、下の段階(図面表示では上側)のチェックシートの項目のチェック欄21のチェックが全て終了した後に、上の段階(図面表示では下側)のチェックシートの項目のチェックが可能となり、前記チェックシートの少なくとも1部の項目が埋まる毎に、前記個人に対して昇給が行われ、1つの段階のチェックシートの項目が全て埋まる毎に、前記個人に対して上位の役職が与えられる。
【0029】
より具体的に説明すると、人事担当の従業員は、図2に示した手順でチェックシート10の確認を行い、先頭の項目11-1のチェック欄21のチェックを入れる。これと並行して、評価対象の従業員は、まずチェックシート10の確認を行い、人事担当の従業員がオンボーディングのグループ11の先頭の項目11-1にぶら下がる複数の項目11-2…のチェック欄21にチェックを入れてくれる様に行動する。例えば、グループ11の先頭の項目11-1にぶら下がる複数の項目11-2…の一つにチェックが入ると自給+1円の昇給が行われる。
【0030】
グループ11の先頭の項目11-1にぶら下がる複数の項目11-2…の全てにチェックが入るとオンボーディングからトレーニーにランクアップする。このような作業をオンボーディング→トレーニー→パートナー→スペシャリスト→ディレクター→ブランドマネージャー→ゼネラルマネージャー→CEOの順に続けていく。
【0031】
本発明の第1の実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、人事評価システム1は、
個人の評価を入力シート(チェックシート10)の入力によって行う評価システムであって、前記入力シート(チェックシート10)を評価される個人に対して公開することを特徴とする。
【0032】
また、人事評価システム1は、個人の評価を入力シート(チェックシート10)の入力によって行う評価システムであって、インターネットサービスを行う団体により管理され、前記入力シートのデータ処理を行うサーバ(インターネットサービス会社サーバ2)と、個人の評価を行う団体により管理され、サーバにインターネットを介して接続され、前記入力シートの入力操作が行われる端末機器(パーソナルコンピュータ5-1、5-2、5-3…)と、を備え、前記入力シート(チェックシート10)を評価される個人に対して公開する。
【0033】
さらに、人事評価システム1は、個人の人事評価をチェックシート10の入力によって行う人事評価システムであって、前記チェックシート10の項目(オンボーディングのグループ11、トレーニーのグループ12、パートナーのグループ13、スペシャリストのグループ14、ディレクターのグループ15、ブランドマネージャーのグループ16、ゼネラルマネージャーのグループ17、CEOのグループ18)が個人の段階的な成長に応じて分割され、下の段階のチェックシート10の項目のチェックが全て終了した後に、上の段階のチェックシート10の項目のチェックが可能となり、前記チェックシート10を評価される個人に対して公開する。
【0034】
さらに、人事評価システム1は、個人の人事評価をチェックシート10の入力によって行う人事評価システムであって、前記チェックシート10の項目が個人の段階的な成長に応じて分割され、下の段階のチェックシート10の項目のチェックが全て終了した後に、上の段階のチェックシート10の項目のチェックが可能となり、前記チェックシート10の少なくとも1部の項目が埋まる毎に、前記個人に対して昇給が行われ、1つの段階のチェックシート10の項目が全て埋まる毎に、前記個人に対して上位の役職が与えられ、前記チェックシート10を評価される個人に対して公開する。
【0035】
このような第1の実施形態の人事評価システム1によれば、個人の人事評価をチェックシート10の入力によって行う人事評価システムにおいて、チェックシート10を評価される個人(従業員)に対して公開することで、評価される個人(従業員)がどのような行動を行えばよいかを理解しやくすなり、人事評価の明確化が可能になり、評価される個人(従業員)の勤労意欲を高めることができる。
【0036】
また、人事評価システム1によれば、前記チェックシート10の少なくとも1部の項目が埋まる毎に、前記個人に対して昇給が行われ、1つの段階のチェックシート10の項目が全て埋まる毎に、前記個人に対して上位の役職が与えられるので、個人(従業員)の勤労意欲を高めることができる。
【0037】
尚、図1乃至図5を用いた第1の実施形態では、ステップS9において、チェックシート10のチェックの入力データをインターネットサービス会社サーバ2に保存するようにしたが、チェックシート10のチェックの入力データは、パーソナルコンピュータ5-1、5-2、5-3…や企業サーバ4-1、4-2、4-3…に保続することも可能である。
【0038】
[本発明の第2の実施形態]
以下、図6図9を参照して、本発明の第2の実施形態を詳細に説明する。本発明の第2の実施形態は、個人の評価をチェックシートの入力によって行う評価システムを面接評価システムに適用したものであり、前記チェックシートを評価される個人に対して公開することを特徴とする。
【0039】
<第2の実施形態の構成>
図6は、本発明の第2の実施形態に係る面接評価システムの概略構成を示すブロック図である。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る面接評価システムの処理を示すフローチャートである。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る面接評価システムのヒアリングシートを示す説明図である。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る面接評価システムの面接基準フォーマットを示す第2の説明図である。
【0040】
図6に示すように、本第2の実施形態の面接評価システム31は、インターネットを介して面接評価システムのサービスを行うインターネットサービス会社サーバ32と、インターネット3と、面接評価システムを利用する企業に設置された企業サーバ34-1、34-2、34-3…と、企業サーバ34-1、34-2、34-3…に接続するパーソナルコンピュータ35-1、35-2、35-3…と、パーソナルコンピュータ35-1、35-2、35-3…に接続するマウスやキーボード等の入力手段36と、パーソナルコンピュータ35-1、35-2、35-3…に接続する表示手段37と、パーソナルコンピュータ35-1、35-2、35-3…に接続するビデオカメラ38とを備える。
【0041】
尚、図6では省略しているが、パーソナルコンピュータ35-2、35-3…にも入力手段36、表示手段37、及びビデオカメラ38が接続する。
【0042】
インターネットサービス会社サーバ32は、データベース51を備え、各企業との契約に応じてウエブページを用いて、面接評価用のヒアリングシート70(図8参照)及び面接基準フォーマット80(図9参照)を含むデータを各企業の企業サーバ34-1、34-2、34-3…に送信する。
【0043】
パーソナルコンピュータ35-1、35-2、35-3…は、それぞれ企業サーバ34-1、34-2、34-3…を介し、さらにインターネット3を介してインターネットサービス会社サーバ32に接続し、インターネットサービス会社サーバ32が提供するウエブページを用いて面接評価用のヒアリングシート70を含むデータを受信する。
【0044】
<面接評価システム31の処理>
次に、インターネットサービス会社サーバ32とパーソナルコンピュータのデータのやり取りを図7のフローチャートを用いて説明する。
【0045】
図7では、パーソナルコンピュータ35-1、35-2、35-3…の内、一つをパーソナルコンピュータとして説明する。
【0046】
図7に示すように、パーソナルコンピュータは、ステップS21において、各企業で就職面接を行う図5に示す面接人(面接担当の従業員)41の操作に基づいて、インターネットサービス会社サーバ32が提供する面接評価システムのウエブページにアクセスを行う。
【0047】
これにより、図7に示すように、インターネットサービス会社サーバ32は、ステップS22において、ウエブページのデータをパーソナルコンピュータに送信する。
【0048】
すると、パーソナルコンピュータは、ステップS23において、ウエブページの表示処理を行い、ログイン画面を表示する。
【0049】
次に、パーソナルコンピュータは、ステップS24において、面接人41の操作に基づいて、ログイン入力処理を行う。
【0050】
これにより、インターネットサービス会社サーバ32は、ステップS25において、パーソナルコンピュータに対してログイン許可の処理を行い、ステップS26において、パーソナルコンピュータに対して、図8に示すヒアリングシート70を含むウエブページ61のデータの送信を行う。
【0051】
すると、パーソナルコンピュータは、ステップS27において、ヒアリングシート70を含むウエブページ61の表示処理を行う。
【0052】
この後、パーソナルコンピュータは、ステップS28において、ビデオカメラ制御処理を行い、図5に示すビデオカメラ38に就職希望者(面接中の個人)42の撮像及び録音を行わせ、この撮像及び録音による映像データ及び音声データをインターネットサービス会社サーバ32に送信する。これにより、図7に示すように、インターネットサービス会社サーバ32は、ステップS29において、ビデオ記憶処理として、パーソナルコンピュータから受信した映像データ及び音声データを図5に示すデータベース51に保存し、映像データ及び音声データをデータベース化する。
【0053】
ステップS28のビデオカメラ制御処理が継続した状態で、面接人41は、就職希望者42と面接しヒアリングを行う。パーソナルコンピュータは、ビデオカメラ制御処理と平行して、ステップS30において、面接人41による入力手段36の操作(ヒアリングシート70に対するヒアリング内容の書き込み操作)に基づいて、図8に示すヒアリングシート70の書き込みデータの入力処理を行い、これに応じて、インターネットサービス会社サーバ32は、ステップS31において、データベース51に対してヒアリングシート70の書き込みデータの記憶処理を行う。
【0054】
この後、インターネットサービス会社サーバ32は、ステップS32において、パーソナルコンピュータに対して、図9に示す面接基準フォーマット80を含むウエブページのデータの送信を行う。
【0055】
パーソナルコンピュータは、ステップS33において、面接基準フォーマット80を含むウエブページの表示処理を行う。
【0056】
この後、パーソナルコンピュータは、ステップS34において、面接人41による入力手段36の操作に基づいて、面接基準フォーマット80の書き込みデータの入力処理を行い、これに応じて、インターネットサービス会社サーバ32は、ステップS35において、面接基準フォーマット80の書き込みデータの記憶処理を行う。ここで、面接人41は、前記個人に対する質問の回答(ステップS30において入力されたヒアリングシート70の書き込みデータ)、前記個人の映像(ステップS28のより撮像された映像データ)及び音声(ステップS28のより録音された音声データ)をデータベース51から読み出し、これら読み出されたデータに基づいて、前記面接基準フォーマット80の内容の更新を行う。
【0057】
面接基準フォーマット80の入力が終了すると、パーソナルコンピュータは、ステップS36において、面接人41の操作に基づいて、ログアウト画面を表示し、ログアウト入力処理を行う。
【0058】
これにより、インターネットサービス会社サーバ32は、ステップS37において、パーソナルコンピュータに対してログアウト処理を行い、ステップS38において、ログアウトのウエブページのデータの送信を行う。
【0059】
すると、パーソナルコンピュータは、ステップS39において、ウエブページによるログアウトの表示処理を行う。
【0060】
<ヒアリングシートの処理>
図8において、ステップS27においてパーソナルコンピュータに表示されるウエブページ61には、ヒアリングシート70が表示される。ヒアリングシート70には、面接を行う従業員の質問を並べて表示する「お聞かせ頂きたい事」の欄71と、従業員の質問に対する面接を受ける人物の回答となるご回答記入欄72とが左右に並べて表示される。「お聞かせ頂きたい事」の欄71は、インターネットサービス会社側で作成されるものを基本とし、カスタマイズとして面接評価システムを利用する企業で作成される内容も記載される。回答記入欄72は、ステップS30において、面接を受ける人物である就職希望者42の回答を聞いた面接人41が、入力手段36の操作により記入するようになっている。
【0061】
<面接基準フォーマットの処理>
ステップS33においてパーソナルコンピュータに表示されるウエブページ62には、面接基準フォーマット80が表示される。面接基準フォーマット80には、面接を行う従業員の審査項目を並べて表示する審査項目欄81と、従業員の審査における適切[OK]、不適切[NG]の判断基準が記入される判断基準記入欄82とが左右に並べて表示される。審査項目欄81は、インターネットサービス会社側で作成されるものを基本とし、カスタマイズとして面接評価システムを利用する企業で作成される内容も記載される。判断基準記入欄82は、ステップS34において、面接人41が、自身の経験やデータベース51から読み出された質問の回答、前記個人の映像及び音声等に基づいて、入力手段36の操作により記入するようになっている。
【0062】
本発明の第2の実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、面接評価システム31は、個人(就職希望者42)の評価を入力シート(ヒアリングシート70)の入力によって行う評価システムであって、前記入力シート(ヒアリングシート70)を評価される個人(就職希望者42)に対して公開することを特徴とする。
【0063】
また、面接評価システム31は、個人(就職希望者42)の評価を入力シート(ヒアリングシート70)の入力によって行う評価システムであって、インターネットサービスを行う団体により管理され、前記入力シートのデータ処理を行うサーバ(インターネットサービス会社サーバ32)と、個人(就職希望者42)の評価を行う団体により管理され、サーバにインターネットを介して接続され、前記入力シートの入力操作が行われる端末機器(パーソナルコンピュータ35-1、35-2、35-3…、入力手段36)と、を備え、前記入力シート(ヒアリングシート70)を評価される個人(就職希望者42)に対して公開する。
【0064】
さらに、面接評価システム31は、個人(就職希望者42)の評価を、当該個人(就職希望者42)に対して面接を行った面接人41によるヒアリングシート70の入力によって行う面接評価システムであって、前記ヒアリングシート70を評価される個人(就職希望者42)に対して公開するとともに、前記個人(就職希望者42)に対する質問の回答と、前記個人(就職希望者42)の映像とがデータベース化され、当該データベース化された質問の回答と映像に基づいて、面接人41の評価における適切または不適切の判断基準(判断基準記入欄82に記入された従業員の審査における適切[OK]、不適切[NG]の判断基準)が更新(ステップS34、S35参照)されることを特徴とする。
【0065】
さらに、面接評価システム31は、個人(就職希望者42)の評価を、当該個人(就職希望者42)に対して面接を行った面接人41によるヒアリングシート70の入力によって行う面接評価システムであって、インターネットサービスを行う団体により管理され、前記ヒアリングシート70のデータ処理を行うサーバ(インターネットサービス会社サーバ32)と、個人(就職希望者42)の評価を行う団体により管理され、前記サーバにインターネットを介して接続され、前記面接人41による前記ヒアリングシート70の入力操作が行われる端末機器(パーソナルコンピュータ35-1、35-2、35-3…、入力手段36)と、を備え、前記ヒアリングシート70を評価される個人(就職希望者42)に対して公開するとともに、前記個人(就職希望者42)に対する質問の回答と、前記個人(就職希望者42)の映像とがデータベース化(ステップS28、S29参照)され、当該データベース化された質問の回答と映像に基づいて、面接人41の評価における適切または不適切の判断基準(判断基準記入欄82に記入された従業員の審査における適切[OK]、不適切[NG]の判断基準)が更新(ステップS34、S35参照)されることを特徴とする。
【0066】
このような第2の実施形態の面接評価システム31によれば、個人の面接評価をヒアリングシート70の入力によって行う面接評価システムにおいて、ヒアリングシート70を評価される個人(就職希望者42)に対して公開することで、評価される個人がどのような回答を行えばよいかを理解しやくすなり、面接評価の明確化が可能になり、評価される個人の就職意欲を高めることができる。
【0067】
また、面接評価システム31によれば、個人(就職希望者42)に対する質問の回答と、前記個人の映像とがデータベース化され、当該データベース化された質問の回答と映像に基づいて面接人41の評価における適切または不適切の判断基準が更新されるので、例えばヒアリングのシートの丸暗記による棒読みを不適切にする等、個人評価の精度を高め、採用ミスを防止できる。
【0068】
尚、図6乃至図9を用いた第2の実施形態では、ヒアリングシート70の入力データ、個人の映像(ステップS28のより撮像された映像データ)及び音声(ステップS28のより録音された音声データ)、及び、面接基準フォーマット80の入力データをインターネットサービス会社サーバ32に保存するようにしたが、これらのデータは、パーソナルコンピュータ35-1、35-2、35-3…や企業サーバ34-1、34-2、34-3…に保続することも可能である。
【0069】
尚、本発明の評価システム、人事評価システム、及び、面接評価システムを構成する機器や手段は上述したものに限定されず、評価システム、人事評価システム、及び、面接評価システムの利用目的等に応じて、必要な機器や手段のみの構成としたり、適宜他の機器や手段を付加したりすることができる。
【0070】
また、各手段をそれぞれ別個のものとして構成するのではなく、複数の機能を統合した手段として構成してもよい。2つ以上のシステムを1つにすることも可能であるし、逆に、1つのシステムを2つ以上の別のシステムから構成して接続することも可能である。
【0071】
例えば、第1の実施形態のチェックシート10、第2の実施形態のヒアリングシート70及び面接基準フォーマット80を紙に印刷して使用することも可能である。
【0072】
また、上記第1及び第2の実施形態は、あくまでも、現在のところの最良の形態またはそれに近い形態の2つにすぎない。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明の評価システム、人事評価システム、及び、面接評価システムは、事業者や法人において効果的に利用できる。
【符号の説明】
【0074】
1…人事評価システム
2…インターネットサービス会社サーバ
3…インターネット
4-1、4-2、4-3…企業サーバ、
5-1、5-2、5-3…パーソナルコンピュータ
10…チェックシート
31…面接評価システム
32…インターネットサービス会社サーバ
34-1、34-2、34-3…企業サーバ、
35-1、35-2、35-3…パーソナルコンピュータ
70…ヒアリングシート
80…面接基準フォーマット
図1
図2
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図9