(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071141
(43)【公開日】2024-05-24
(54)【発明の名称】バルブ支持具及びバルブ支持構造
(51)【国際特許分類】
F16K 27/00 20060101AFI20240517BHJP
【FI】
F16K27/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022181934
(22)【出願日】2022-11-14
(71)【出願人】
【識別番号】000117102
【氏名又は名称】旭有機材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100227835
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 剛孝
(72)【発明者】
【氏名】甲正 健二
(72)【発明者】
【氏名】伊東 章子
(72)【発明者】
【氏名】松下 浩幸
【テーマコード(参考)】
3H051
【Fターム(参考)】
3H051BB10
3H051CC14
3H051CC15
3H051CC17
3H051DD07
3H051DD08
3H051FF15
(57)【要約】
【課題】配管の設置スペースの増加を防止又は抑制した上で、バルブを安定して支持することができるバルブ支持具及びバルブ支持構造を提供する。
【解決手段】垂直方向に沿って又は垂直方向に対して傾斜して延在する配管40の間に取り付けられる第1のバルブ42を支持するためのバルブ支持具50は、一端部が、第1のバルブ42の上方側又は下方側の少なくとも一方において配管40の側に取り付けられ、配管40の径方向に沿って延在する架台54と、架台54に連結され、配管40の軸方向に沿って延在し、第1のバルブ42に連結された第1のバルブ42の開閉のためのアクチュエータ46を先端部62aにおいて支持する支柱60とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直方向に沿って、又は、垂直方向に対して傾斜して延在する配管の間に取り付けられるバルブを支持するためのバルブ支持具であって、
一端部が、前記バルブの上方側又は下方側の少なくとも一方において前記配管の側に取り付けられ、前記配管の径方向に沿って延在するアーム部と、
前記アーム部に連結され、前記配管の軸方向に沿って延在し、前記バルブに連結された該バルブの開閉のための開閉機構を先端部において支持する支柱と、を備えるバルブ支持具。
【請求項2】
前記アーム部は、前記配管の径方向に沿って延在する平板部を有し、
前記支柱は、前記平板部に厚さ方向に沿って貫通形成された穴部に挿通される、請求項1に記載のバルブ支持具。
【請求項3】
前記穴部は、前記配管の径方向に沿って前記支柱の直径よりも長く形成されている、又は、前記配管の径方向に沿って複数形成されている、請求項2に記載のバルブ支持具。
【請求項4】
前記アーム部は、前記配管の外周を覆うように形成されたアタッチメントを介して前記配管に取り付けられている、請求項1に記載のバルブ支持具。
【請求項5】
前記アタッチメントは、前記配管の外周に沿って形成された保持部材を介して前記配管に取り付けられており、該保持部材は、外周形状が前記配管の軸方向に沿ってテーパ状に形成されている、請求項4に記載のバルブ支持具。
【請求項6】
前記支柱は、前記開閉機構と前記バルブとを連結する連結部を支持する、請求項1に記載のバルブ支持具。
【請求項7】
前記配管と、前記バルブと、請求項1から請求項6の何れか1項に記載のバルブ支持具とを備えたバルブ支持構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブ支持具及びバルブ支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
配管には、その中を通過する流体の流れの方向、圧力、流量等を調節するためのバルブが連結される。また、バルブには、バルブの開閉及び調節を人力で行うためのハンドルや機械的に開閉及び調整を行うためのアクチュエータ等が装着される。このため、例えば、垂直方向に沿って、又は、垂直方向に対して傾斜して配管を設けた場合には、バルブにはアクチュエータ等の重量によって負荷がかかる。これによって、バルブが歪み、バルブの開閉が円滑にできない場合が生じ得る。
【0003】
特許文献1には、壁に支持されると共に、壁から離間した位置で配管の支持面を形成するH形鋼と、配管の支持面に当接した配管を保持するUボルトとを備えた配管サポート構造が開示されている。このため、アクチュエータ等についても、H形鋼とUボルトとによって支持することが考えられるが、ハンドルやアクチュエータ等は、配管のようにシンプルな形状でないためUボルトでは安定して保持することが難しい。また、例えば、ハンドルやアクチュエータ等の下方側にテーブルや台座等を配置して、その上面でこれらを支持することも考えられるが、垂直方向に沿って、又は、垂直方向に対して傾斜して設けられる配管の設置場所には、水平方向に空きスペースがない場合が多く、このような台座等を配置することが困難な場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情を鑑み、配管の設置スペースの増加を防止又は抑制した上で、バルブを安定して支持することができるバルブ支持具及びバルブ支持構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の態様によれば、垂直方向に沿って、又は、垂直方向に対して傾斜して延在する配管の間に取り付けられるバルブを支持するためのバルブ支持具であって、一端部が、バルブの上方側又は下方側の少なくとも一方において配管の側に取り付けられ、配管の径方向に沿って延在するアーム部と、アーム部に連結され、配管の軸方向に沿って延在し、バルブに連結されたバルブの開閉のための開閉機構を先端部において支持する支柱と、を備える、バルブ支持具が提供される。
【0007】
また、本発明の一の態様によれば、アーム部は、配管の径方向に沿って延在する平板部を有し、支柱は、平板部に厚さ方向に沿って貫通形成された穴部に挿通されてもよい。
【0008】
さらに、本発明の一の態様によれば、穴部は、配管の径方向に沿って支柱の直径よりも長く形成されてもよく、又は、配管の径方向に沿って複数形成されてもよい。
【0009】
また、本発明の一の態様によれば、アーム部は、配管の外周を覆うように形成されたアタッチメントを介して配管に取り付けられてもよい。
【0010】
さらに、本発明の一の態様によれば、アタッチメントは、配管の外周に沿って形成された保持部材を介して配管に取り付けられてもよく、保持部材は、外周形状が前記配管の軸方向に沿ってテーパ状に形成されてもよい。
【0011】
また、本発明の一の態様によれば、支柱は、開閉機構とバルブとを連結する連結部を支持してもよい。
【0012】
さらに、配管と、バルブと、本発明の一の態様のバルブ支持具を備えたバルブ支持構造が提供されてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一の態様に係るバルブ支持具によると、配管の径方向に沿って延在するアーム部の一端部は、バルブの上方側又は下方側の少なくとも一方において配管の側に取り付けられ、アーム部には、支柱が連結されている。支柱は、配管の軸方向に沿って延在し、バルブに連結された開閉機構を支持する。このため、垂直方向に沿って、又は、垂直方向に対して傾斜して延在する配管の間に取り付けられるバルブ及び開閉機構を安定して支持することができる。また、バルブ支持具は、支柱によって開閉機構を支持する構成であるため、例えば、バルブ及び開閉機構を支持するために下方側にテーブルや台座等を配置する場合と比べてコンパクトに構成することができる。これによって、配管の設置スペースの増加を防止又は抑制した上で、バルブを安定して支持することができる。
【0014】
また、本発明の一の態様に係るバルブ支持具によると、支柱は、アーム部の平板部に厚さ方向に沿って貫通形成された穴部に挿通されている。このため、開閉機構の形状に応じて、平板部から突出する支柱の長さを簡便に調整することができる。これによって、バルブ及び開閉機構を安定して支持することができる。
【0015】
さらに、本発明の一の態様に係るバルブ支持具によると、穴部は、配管の径方向に沿って支柱の直径よりも長く形成されている、又は、配管の径方向に沿って複数形成されている。このため、支柱の連結位置を配管の径方向に沿って変えることができ、開閉機構を支持する支柱の位置を配管の径方向に沿って調整することができる。これによって、開閉機構の重心の水平方向位置に近い位置を支柱で支持することができ、バルブを安定して支持することができる。
【0016】
また、本発明の一の態様に係るバルブ支持具によると、アーム部は、配管の外周を覆うように形成されたアタッチメントを介して配管に取り付けられている。このため、アーム部を配管に安定して取り付けることができる。これによって、バルブを安定して支持することができる。
【0017】
さらに、本発明の一の態様に係るバルブ支持具によると、アタッチメントは、テーパ形状の保持部材を介して配管に取り付けられる。このため、アーム部を配管に簡便に取り付けることができる。
【0018】
また、本発明の一の態様に係るバルブ支持具によると、支柱は、開閉機構とバルブとを連結する連結部を支持する。このため、開閉機構の重量によるモーメントが作用する連結部を直接支持することができ、バルブを安定して支持することができる。
【0019】
さらに、本発明の一の態様に係るバルブ支持構造によると、バルブ支持構造は、配管と、バルブと、本発明の一の態様に係るバルブ支持具を備える。このため、配管の設置スペースの増加を防止又は抑制した上で、バルブを安定して支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【
図2】
図2は、第1実施形態の第1変形例に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【
図3】
図3は、第1実施形態の第2変形例に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【
図4】
図4は、第1実施形態の第3変形例に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【
図5】
図5は、第2実施形態に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【
図6】
図6は、第2実施形態の第1変形例に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【
図7】
図7は、第2実施形態の第2変形例に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【
図8】
図8は、第2実施形態の第3変形例に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【
図9】
図9は、第2実施形態の第4変形例に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【
図10】
図10は、第3実施形態に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【
図11】
図11は、第3実施形態に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【
図12】
図12は、第4実施形態に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【
図13】
図13は、第4実施形態に係るバルブ支持構造の側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して、実施形態に係るバルブ支持具及びバルブ支持構造を説明する。同様な又は対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。理解を容易にするために、図の縮尺を変更して説明する場合がある。
【0022】
(第1実施形態)
図1から
図4には、第1実施形態に係るバルブ支持構造10、12、14、16の側面図を示す。
図1のバルブ支持構造10は、垂直方向に沿って延在する円筒形状の配管40a、40b(以下、区別する必要がない場合は、配管40と称する。)を上下に連結するバルブとしての第1のバルブ42を支持するためのバルブ支持具50を備える構造である。ここでは、配管40には、金属製パイプが用いられている。なお、これに限らず、配管には塩化ビニル等の樹脂製パイプ等の他の材質のパイプが用いられてもよい。また、ここでは、第1のバルブ42は、樹脂製バルブが用いられている。なお、これに限らず、バルブには金属製バルブ等が用いられてもよい。さらに、ここでは、配管40及び第1のバルブ42は、垂直方向に沿って延在しているとして説明するが、これに限らず、配管及びバルブは、垂直方向に対して傾斜して配置されてもよい。
【0023】
第1のバルブ42の垂直方向、すなわち上下方向の両端には、リング形状の上方側のフランジ部42a及び下方側のフランジ部42bが形成されている。以下、区別する必要がない場合は、フランジ部42a、42bと称する。また、上方側の配管40aには、その外周形状に沿ってリング状に形成された配管フランジ44aが取り付けられ、下方側の配管40bには、その外周形状に沿ってリング状に形成された配管フランジ44bが取り付けられている。以下、区別する必要がない場合は、配管フランジ44と称する。第1のバルブ42の上下のフランジ部42a、42bは、それぞれ上下の配管フランジ44a、44bとボルト締結によって連結されている。
【0024】
第1のバルブ42には、その側部、すなわち、配管40の径方向の外側に第1のバルブ42を開閉するための開閉機構としてのアクチュエータ46が連結されている。具体的には、アクチュエータ46は、連結部48を介して第1のバルブ42と連結されている。第1のバルブ42は、アクチュエータ46を作動させることによって開閉することができる。なお、以下の説明では、開閉機構はアクチュエータ46であるとして説明するが、これに限らず、例えば、手動のハンドル等他の機構が用いられてもよい。
【0025】
下方側の配管40bに取り付けられた配管フランジ44bの下方側には、第1のバルブ42に連結されたアクチュエータ46を支持するためのバルブ支持具50が連結されている。バルブ支持具50は、配管40側にある一端部が下方側の配管フランジ44bにボルト締結によって取り付けられ、配管40の径方向に沿って延在する平板部52を含んで構成されたアーム部としての架台54を有する。平板部52は、下方側の配管40bの周方向に沿って平面視扇状に形成され、配管40の径方向における他端部、すなわち、外周側の端部は、アクチュエータ46の端部よりも径方向内側となるように形成されている。また、平板部52は、その厚さ方向に沿って貫通形成された穴部56を有する。
図1では、穴部56周辺の平板部52は、部分的に断面図で表す。なお、以下の説明では、平板部52は平面視扇状に形成されているとして説明するが、これに限らず、アクチュエータの形状に応じて他の形状が採用されてもよく、例えば、アクチュエータの下方側を通過するように延在する平面視長方形状に形成されてもよい。
【0026】
バルブ支持具50は、また、架台54に連結され、その先端部62aにおいて第1のバルブ42を支持する支柱60を有する。支柱60は、ボルト状に形成されており、軸部62と、頭部64とを有する。軸部62の表面には図示しないネジ山が形成されており、内周部に図示しないネジ山が形成された穴部56に螺合させることができる。このため、穴部56に螺合した支柱60を回転することによって、軸部62の先端部62aの上下位置、すなわち高さ位置を変更することができる。これによって、支柱60をアクチュエータ46の底部に当接させ、アクチュエータ46を支持することができるように支柱60の高さ位置を調整することができる。
【0027】
(第1変形例)
以下、第1実施形態に係るバルブ支持構造12、14、16の第1変形例から第3変形例について説明する。第1実施形態と同様な又は対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0028】
図2には、第1変形例に係るバルブ支持構造12を示す。バルブ支持構造12は、配管40及び第1のバルブ42を支持するためのバルブ支持具70を備える。バルブ支持具70は、配管40側にある一端部が下方側の配管フランジ44bにボルト締結によって取り付けられ、配管40の径方向に沿って延在する平板部72と、平板部72の下方側でこれと一体に形成され、配管40の軸方向に沿って延在するサポート部材76と、を含んで構成されたアーム部としての架台74を有する。また、架台74は、平板部72の下方側とサポート部材76とを連結する補強部材73を有する。
【0029】
サポート部材76は、下方側の配管40bの外周形状に沿った半円筒状に形成されており、バルブ支持具70を下方側の配管フランジ44bに安定して取り付けることができる。また、平板部72は、下方側の配管40bの周方向に沿って平面視扇状に形成され、配管40の径方向における外周側の端部は、アクチュエータ46の端部よりも径方向内側となるように形成されている。
【0030】
平板部72は、その厚さ方向に沿って貫通形成された穴部78を有する。穴部78は、配管40の径方向に沿って支柱60の直径よりも長く形成されている。このため、穴部78に挿通した支柱60を配管40の径方向に沿ってスライドさせることができる。平板部72の上面側において、支柱60にはナット66が螺合されている。このため、穴部78にスライド可能に挿通された支柱60を脱落させることなく、高さ位置を調節することができ、軸部62の先端部62aをアクチュエータ46に当接させ、これを支持することができる。
図2では、穴部78周辺の平板部72は、部分的に断面図で表す。
【0031】
(第2変形例)
図3には、第2変形例に係るバルブ支持構造14を示す。バルブ支持具80の平板部72は、配管40の径方向において、アクチュエータ46の外側端部の近傍まで延在されており、その端部には、上方側へ向けて延在する外周側固定部82が平板部72と一体で形成されている。外周側固定部82は、支柱としての板状の上下連結部材84を介してアクチュエータ46の外周端部とボルト締結によって連結されている。このため、バルブ支持具80は、支柱60と外周側固定部82との両方からアクチュエータ46を安定して支持することができる。これによって、配管40と第1のバルブ42とが垂直方向に対して大きく傾斜したような場合であっても、アクチュエータ46と第1のバルブ42とを安定して支持することができる。
【0032】
(第3変形例)
図4には、第3変形例に係るバルブ支持構造16を示す。バルブ支持構造16は、下方側の配管フランジ44bに取り付けたバルブ支持具70に加えて、上方側の配管フランジ44aに取り付けたバルブ支持具90を備える。バルブ支持具90は、配管40側にある一端部が上方側の配管フランジ44aにボルト締結によって取り付けられ、配管40の径方向に沿って延在する平板部92と、平板部92の上方側でこれと一体で形成され、配管40の軸方向に沿って延在する第1のアタッチメント96a及び第2のアタッチメント96bと、を含んで構成されたアーム部としての架台94を有する。また、架台94は、平板部92の上方側と第1のアタッチメント96aとを連結する補強部材93を有する。
【0033】
第1のアタッチメント96a及び第2のアタッチメント96bは、上方側の配管40aの外周形状に沿った半円筒状に形成されている。第1のアタッチメント96aと第2のアタッチメント96bとは、ボルト締結によって連結されており、上方側の配管40aの外周を覆うように取り付けることができる。このため、バルブ支持具90を上方側の配管フランジ44aに安定して取り付けることができる。また、平板部92は、上方側の配管40aの周方向に沿って平面視扇状に形成され、配管40の径方向における外周側の端部は、アクチュエータ46の端部よりも径方向内側となるように形成されている。
【0034】
バルブ支持具90の平板部92は、配管40の径方向において、アクチュエータ46の外側端部の近傍まで延在されており、その端部には、下方側へ向けて延在する外周側固定部98が平板部92と一体で形成されている。外周側固定部98は、板状に形成され、上下方向に沿って延在する支柱としての上下連結部材84を介してアクチュエータ46の外周端部とボルト締結によって連結されている。このため、2つのバルブ支持具70、90によってアクチュエータ46を安定して支持することができる。
【0035】
第1実施形態に係るバルブ支持具50、70、80、90及びバルブ支持構造10、12、14、16の作用効果を以下に説明する。
【0036】
本実施形態に係るバルブ支持具50、70、80によると、配管40の径方向に沿って延在する架台54、74、94の平板部52、72、92の一端部は、配管フランジ44a又は44bに取り付けられ、架台54、74の平板部52、72に厚さ方向に沿って貫通形成された穴部56、78には、支柱60が連結されている。支柱60は、配管40の軸方向に沿って延在し、第1のバルブ42に連結されたアクチュエータ46を支持する。このため、例えば、第1のバルブ42及びアクチュエータ46の下方側にテーブルや台座等を配置することなく、垂直方向に沿って、又は、垂直方向に対して傾斜して延在する配管40の間に取り付けられた第1のバルブ42及びアクチュエータ46を安定して支持することができる。
【0037】
また、本実施形態に係るバルブ支持具50、70、80によると、架台54、74の平板部52、72は、配管40の径方向において、他端部が、アクチュエータ46の端部よりも径方向内側となるように形成されている。このため、バルブ支持具50、70、80をコンパクトに構成することができ、配管の設置スペースの増加を防止又は抑制した上で、第1のバルブ42及びアクチュエータ46を安定して支持することができる。
【0038】
さらに、本実施形態に係るバルブ支持具90によると、平板部92は、配管の外周を覆うように形成されたアタッチメントとしての第1のアタッチメント96a及び第2のアタッチメント96bを介して配管40に取り付けられている。このため、平板部92及び架台94を配管40に安定して取り付けることができる。これによって、第1のバルブ42及びアクチュエータ46を安定して支持することができる。
【0039】
また、本実施形態に係るバルブ支持具70、80によると、穴部78は、配管40の径方向に沿って支柱60の直径よりも長く形成されている。このため、支柱60を穴部78に沿ってスライドさせることができ、アクチュエータ46を支持する支柱60の位置を配管40の径方向に沿って調整することができる。これによって、支柱60の指示位置をアクチュエータ46の重心の水平方向位置に近づけることができ、第1のバルブ42及びアクチュエータ46を安定して支持することができる。
【0040】
以上により、本実施形態に係るバルブ支持具50、70、80、90及びバルブ支持構造10、12、14、16は、配管40の設置スペースの増加を防止又は抑制した上で、第1のバルブ42及びアクチュエータ46を安定して支持することができる。
【0041】
(第2実施形態)
以下、
図5から
図9を用いて第2実施形態に係るバルブ支持構造18、20、21、22、24について説明する。第1実施形態と同様な又は対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0042】
図5から
図9には、第2実施形態に係るバルブ支持構造18、20、21、22、24の側面図を示す。
図5のバルブ支持構造18は、垂直方向に沿って延在する円筒形状の配管40a、40bを上下に連結するバルブとしての第2のバルブ100を支持するためのバルブ支持具120を備える構造である。ここでは、第2のバルブ100は、樹脂製バルブが用いられている。なお、これに限らず、バルブには金属製バルブ等が用いられてもよい。さらに、ここでは、配管40及び第2のバルブ100は、垂直方向に沿って延在しているとして説明するが、これに限らず、配管及びバルブは、垂直方向に対して傾斜して配置されてもよい。
【0043】
上方側の配管40a及び下方側の配管40bは、第2のバルブ100の上下端に形成された円筒形状の上側コネクタ102a及び下側コネクタ102bとそれぞれ連結されている。以下、区別する必要がない場合は、コネクタ102a、102bと称する。
【0044】
第2のバルブ100には、その側部、すなわち、配管40の径方向の外側に第2のバルブ100を開閉するための開閉機構としてのアクチュエータ104が連結されている。具体的には、アクチュエータ104は、連結部106を介して第2のバルブ100と連結されている。このため、第2のバルブ100は、アクチュエータ104を作動させることによって開閉することができる。なお、以下の説明では、開閉機構はアクチュエータ104であるとして説明するが、これに限らず、例えば、手動のハンドル等他の機構が用いられてもよい。
【0045】
下方側の配管40bには、第2のバルブ100に連結されたアクチュエータ104を支持するためのバルブ支持具120が連結されている。バルブ支持具120は、配管40の径方向に沿って延在する平板部122と、配管40側において平板部122と一体で形成され、配管40の軸方向に沿って延在するアタッチメントとしての一体型アタッチメント128と、を含んで構成されたアーム部としての架台124を有する。平板部122は、下方側の配管40bの周方向に沿って平面視扇状に形成され、配管40の径方向における外周側の端部は、アクチュエータ104の端部よりも径方向内側となるように形成されている。また、架台124は、平板部122の下方側と一体型アタッチメント128とを連結する補強部材126を有する。
図5では、平板部122及び一体型アタッチメント128は、断面図で表す。
【0046】
一体型アタッチメント128は、下方側の配管40bの外周形状に沿った円筒状に形成されている。一体型アタッチメント128は、下方側の配管40bの外周形状に沿った円筒状に形成された脱落防止のためのゴム製の保持部材としての弾性体130を介して下方側の配管40bに取り付けられている。下方側の配管40bは、予め弾性体130及び一体型アタッチメント128を取り付けた上で、第2のバルブ100の下側コネクタ102bと連結されている。ここで、一体型アタッチメント128を下方側の配管40bに取り付ける上下方向位置、すなわち高さ位置は、支柱60及びアクチュエータ104の寸法及び取付位置に応じて調整することができる。なお、以下の説明では、弾性体130はゴム材を用いて作られているものとして説明するが、これに限らず、所望する弾性を確保できる樹脂等他の材料が用いられてもよい。
【0047】
弾性体130の厚さは、第2のバルブ100及びアクチュエータ104の重量に応じて調整される。これによって、バルブ支持具120を下方側の配管40bに安定して取り付けると共に、第2のバルブ100及びアクチュエータ104の重量によって下方側の配管40bに作用するモーメントを緩和することができる。
【0048】
平板部122は、その厚さ方向に沿って貫通形成された穴部132を有する。穴部132の内周部には、図示しないネジ山が形成されており、支柱60を螺合させることができる。このため、穴部132に螺合した支柱60を回転することによって、軸部62の先端部62aの上下位置、すなわち高さ位置を変更することができる。これによって、支柱60をアクチュエータ104の底部に当接させ、アクチュエータ104を支持することができるように支柱60の高さ位置を調整することができる。また、軸部62の先端部62aには、ゴム材が取り付けられている、又は、粗さを生じさせるように表面加工が施されている。このため、アクチュエータ104と軸部62の先端部62aとの間の摩擦による滑り止めの効果を生じさせ、安定してアクチュエータ104を支持することができる。
【0049】
(第1変形例)
以下、第2実施形態に係るバルブ支持構造20、21、22、24の第1変形例から第4変形例について説明する。第1実施形態と同様な又は対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0050】
図6には、第1変形例に係るバルブ支持構造20を示す。バルブ支持構造20は、配管40及び第2のバルブ100を支持するためのバルブ支持具140を備える。バルブ支持具140は、配管40の径方向に沿って延在する平板部142を有するアーム部としての架台144と、下方側の配管40bの外周形状に沿った円筒状に形成され、弾性体130を介して下方側の配管40bに取り付けられたアタッチメントとしての一体型アタッチメント148とを有する。
図6では、架台144及び一体型アタッチメント148は、断面図で表す。また、架台144は、平板部142の下方側に補強部材146を有する。ここでは、架台144と一体型アタッチメント148とは、別個に形成されており、ボルト150、152によって連結されている。このため、架台144の配管40への取り付けを簡便にすることができる。
【0051】
平板部142には、その厚さ方向に沿って貫通形成された穴部154、156が配管40の径方向に沿って複数形成されている。このため、アクチュエータ104の大きさに合わせて穴部154、156に螺入する支柱60の位置を変えることができる。これによって、アクチュエータ104の重心の水平方向位置に近い位置でアクチュエータ104を支持することができ、第2のバルブ100及びアクチュエータ104を安定して支持することができる。
【0052】
(第2変形例)
図7には、第2変形例に係るバルブ支持構造21を示す。バルブ支持構造21は、配管40及び第2のバルブ100を支持するためのバルブ支持具141を備える。バルブ支持具141は、配管40の径方向に沿って延在する平板部143を有するアーム部としての架台145と、下方側の配管40bの外周形状に沿った円筒状に形成され、保持部材としての弾性体135を介して下方側の配管40bに取り付けられたアタッチメントとしての一体型アタッチメント149とを有する。
図7では、架台145及び一体型アタッチメント149は、断面図で表す。また、架台145は、平板部143の下方側に補強部材147を有する。ここでは、架台145と一体型アタッチメント149とは、別個に形成されており、ボルト150、152によって連結されている。このため、架台145の配管40への取り付けを簡便にすることができる。
【0053】
ここでは、下方側の配管40bの外周形状に沿った円筒状に形成されたゴム製の保持部材としての弾性体135は、配管40の軸方向に沿ってテーパ状に形成されている。具体的には、弾性体135は、配管40の上方側へ向かうにつれて先細となるテーパ状に形成されている。また、一体型アタッチメント149は、その内周形状が配管40の上方側へ向かうにつれて先細となるテーパ状に形成されている。このため、先に弾性体135が取り付けられた下方側の配管40bへの一体型アタッチメント149の取り付けを簡便にすることができる。また、架台145及びアクチュエータ104の重量によって、一体型アタッチメント149が下方側へ押し下げられる。このため、テーパ状に形成された弾性体135と一体型アタッチメント149とを密着させて取り付けることができ、架台145及び一体型アタッチメント149の配管への取り付けを安定させることができる。
【0054】
(第3変形例)
図8には、第3変形例に係るバルブ支持構造22を示す。バルブ支持具160の平板部122は、配管40の径方向において、アクチュエータ104の外側端部の近傍まで延在されており、その端部には、板状に形成された支柱としての上下連結部材164が、水平方向に沿って延在する芯棒162回りに回動可能にヒンジ結合されている。このため、上下連結部材164を上方側へ向けて回動させたときに、上下連結部材164の長手方向においてヒンジ結合側とは反対側の上方側端部166をアクチュエータ104の外周端部とボルト締結等によって連結させることができる。このため、バルブ支持具160は、支柱60と上下連結部材164との両方からアクチュエータ104を安定して支持することができる。
【0055】
(第4変形例)
図9には、第4変形例に係るバルブ支持構造24を示す。バルブ支持具170の平板部122は、配管40の径方向において、アクチュエータ104の外側端部の近傍まで延在されており、その端部174には、上下方向に沿って延在する板状の支柱としての上下連結部材172が連結されている。上下連結部材172の上端部176は、アクチュエータ104の外周端部と連結されている。このため、バルブ支持具170は、支柱60と上下連結部材172との両方からアクチュエータ104を安定して支持することができる。
【0056】
バルブ支持構造24は、また、下方側の配管40bに取り付けたバルブ支持具170に加えて、上方側の配管40aに取り付けたバルブ支持具180を備える。バルブ支持具180は、配管40の軸方向に沿って延在する第1のアタッチメント184及び第2のアタッチメント186と、配管40の側の一端部が第1のアタッチメント184と一体で形成され、配管40の径方向に沿って延在するアーム部としての取付部材182とを有する。
【0057】
第1のアタッチメント184及び第2のアタッチメント186は、上方側の配管40aの外周形状に沿った半円筒状に形成されている。第1のアタッチメント184と第2のアタッチメント186とは、ボルト締結によって連結されており、上方側の配管40aの外周を覆うように取り付けることができる。このため、バルブ支持具180を上方側の配管40aに安定して取り付けることができる。また、配管40の径方向における取付部材182の外周側端部は、アクチュエータ104の端部よりも径方向内側となるように形成されている。
【0058】
バルブ支持具180の取付部材182は、配管40の径方向において、アクチュエータ104の外側端部の近傍まで延在されており、その端部には、板状に形成された支柱としての上下連結部材188が連結されている。上下連結部材188は、上方側端部190が取付部材182の外周側の端部と連結され、下方側端部192がアクチュエータ104の外周側端部と連結されている。このため、2つのバルブ支持具170、180によってアクチュエータ104を安定して支持することができる。
【0059】
第2実施形態に係るバルブ支持具120、140、141、160、170、180及びバルブ支持構造18、20、21、22、24の作用効果を以下に説明する。
【0060】
本実施形態に係るバルブ支持具120、140、141、160、170によると、配管40の外周を覆うように形成された一体型アタッチメント128、148、149と配管40の径方向に沿って延在する架台124、144、145とは一体で形成されている。このため、このため、平板部122、142、143及び架台124、144、145を配管40に安定して取り付けることができ、これによって、第2のバルブ100及びアクチュエータ104を安定して支持することができる。
【0061】
また、本実施形態に係るバルブ支持具120、140、141、160、170によると、架台124、144、145の平板部122、142、143に厚さ方向に沿って貫通形成された穴部132、154、156には、支柱60が挿通して取り付けられている。支柱60は、配管40の軸方向に沿って延在し、第2のバルブ100に連結されたアクチュエータ104を支持する。このため、例えば、第2のバルブ100及びアクチュエータ104の下方側にテーブルや台座等を配置することなく、垂直方向に沿って、又は、垂直方向に対して傾斜して延在する配管40の間に取り付けられる第2のバルブ100及びアクチュエータ104を安定して支持することができる。さらに、平板部122、142は、配管40の径方向において、他端部が、アクチュエータ104の端部よりも径方向内側となるように形成されている。このため、バルブ支持具120、140、141、160、170をコンパクトに構成することができ、配管の設置スペースの増加を防止又は抑制した上で、第2のバルブ100及びアクチュエータ104を安定して支持することができる。
【0062】
また、本実施形態に係るバルブ支持具140、141によると、平板部142に貫通形成される穴部154、156は、配管40の径方向に沿って複数形成されている。このため、アクチュエータ104の大きさに合わせて穴部154、156に螺入する支柱60の位置を変えることができる。これによって、アクチュエータ46の重心の水平方向位置に近い位置でアクチュエータ104を支持することができ、第2のバルブ100及びアクチュエータ104を安定して支持することができる
【0063】
以上により、本実施形態に係るバルブ支持具120、140、141、160、170、180及びバルブ支持構造18、20、21、22、24は、配管40の設置スペースの増加を防止又は抑制した上で、第2のバルブ100及びアクチュエータ104を安定して支持することができる。
【0064】
(第3実施形態)
以下、
図10及び
図11を用いて第3実施形態に係るバルブ支持構造26、28について説明する。第1実施形態と同様な又は対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0065】
図10には、第3実施形態に係るバルブ支持構造26を示す。バルブ支持構造26は、下方側の配管40bに取り付けたバルブ支持具200を備える。バルブ支持具200は、下方側の配管40bに取り付けられ、配管40の軸方向に沿って延在する第1のアタッチメント208及び第2のアタッチメント210と、第1のアタッチメント208と一体で形成され、配管40の径方向に沿って延在する取付部材202とを有するアーム部としての架台204を備える。なお、ここでは、配管40及び第2のバルブ100は、垂直方向に沿って延在しているとして説明するが、これに限らず、配管及びバルブは、垂直方向に対して傾斜して配置されてもよい。
【0066】
第1のアタッチメント208及び第2のアタッチメント210は、下方側の配管40bの外周形状に沿った半円筒状に形成されている。第1のアタッチメント208と第2のアタッチメント210とは、ボルト締結によって連結されており、下方側の配管40bの外周を覆うように取り付けることができる。このため、バルブ支持具200を下方側の配管40bに安定して取り付けることができる。また、取付部材202は、下方側の配管40bの周方向に沿って平面視扇状に形成され、配管40の径方向における外周側の端部は、アクチュエータ104の端部よりも径方向内側となるように形成されている。
【0067】
バルブ支持具200は、また、架台204の取付部材202に連結され、配管40の軸方向に沿って延在する棒状の支柱206を備える。支柱206は、第2のバルブ100とアクチュエータ104との連結部106に先端部206aを当接させることによって、第2のバルブ100及びアクチュエータ104を支持するように構成されている。
【0068】
図11には、第3実施形態の別の態様に係るバルブ支持構造28を示す。バルブ支持構造28は、垂直方向に沿って延在する円筒形状の配管40a、40bを上下に連結するバルブとしての第3のバルブ212を支持するためのバルブ支持具220を備える構造である。ここでは、第3のバルブ212に連結されるアクチュエータ214及び連結部216は、第2のバルブ100に連結されるアクチュエータ104及び連結部106に比べて大きく形成されている。
【0069】
バルブ支持具220は、下方側の配管40bに取り付けられ、配管40の軸方向に沿って延在する第1のアタッチメント228及び第2のアタッチメント230と、第1のアタッチメント228と一体で形成され、配管40の径方向に沿って延在する取付部材222とを有するアーム部としての架台224とを備える。取付部材222は、連結部216の寸法に対応する水平方向長さで配管40の径方向に延在されている。バルブ支持具200は、また、架台224の取付部材222に連結され、配管40の軸方向に沿って延在する棒状の支柱226を備える。支柱226の太さ、すなわち、直径は、連結部216の寸法及び重量に合わせて設定されている。
【0070】
本実施形態に係るバルブ支持具200、220によると、支柱206、226は、アクチュエータ104、214の重量によるモーメントが作用する連結部106、216を直接支持することができるため、アクチュエータ104、214を安定して支持することができる。さらに、支柱206、226によって連結部106、216を支持するバルブ支持具200、220は、コンパクトに構成することができるため、配管の設置スペースの増加を防止又は抑制した上で、第3のバルブ212及びアクチュエータ104を安定して支持することができる。
【0071】
(第4実施形態)
以下、
図12及び
図13を用いて第4実施形態に係るバルブ支持構造30、32について説明する。第1実施形態と同様な又は対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0072】
図12には、第4実施形態に係るバルブ支持構造30を示す。バルブ支持構造30は、第1のバルブ42及びアクチュエータ46を支持するために、上方側の配管フランジ44aに取り付けられたバルブ支持具90を備える。このため、例えば、第1のバルブ42の下方側にスペースがなく、支持具を取り付けることが困難な場合であっても、第1のバルブ42の上方側に取り付けたバルブ支持具90によって、第1のバルブ42及びアクチュエータ46を安定して支持することができる。
【0073】
図13には、第4実施形態に係る別の態様のバルブ支持構造32を示す。バルブ支持構造32は、上方側の配管40aに取り付けられた配管フランジ44aの上方側に連結されたバルブ支持具240を備える。バルブ支持具240は、配管40側にある一端部が上方側の配管フランジ44aにボルト締結によって取り付けられ、配管40の径方向に沿って延在する平板部242を含んで構成されたアーム部244を有する。アーム部244は、配管40の径方向に沿って延在する棒状に形成され、配管40の径方向における他端部、すなわち、径方向外側の端部は、アクチュエータ214の端部よりも径方向内側となるように形成されている。また、アーム部244の端部には、吊部材246が取り付けられており、連結具248を介してアクチュエータ214と連結されている。このため、アーム部244でアクチュエータ214を吊り下げることによって、これを支持することができる。さらに、平板部242は、その厚さ方向に沿って貫通形成された図示しない穴部を有しており、バルブ支持具240は、この穴部に挿通され、アクチュエータ214と連結される支柱としての角度調整機構250を備える。このため、アクチュエータ214と連結された角度調整機構250の先端部によってこれを支持することができる。
【0074】
本実施形態に係るバルブ支持具90、240によると、平板部92、242は、配管40の径方向において、その端部が、アクチュエータ46、214の端部よりも径方向内側となるように形成されている。このため、配管の設置スペースの増加を防止又は抑制した上で、アクチュエータ46、214を安定して支持することができる。
【0075】
以上、バルブ支持具50、70、80、90、120、140、141、160、170、180、200、220、240及びバルブ支持構造10、12、14、16、18、20、21、22、24、26、28、30、32の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。当業者であれば、上記の実施形態の様々な変形が可能であることを理解できると考えられる。
【符号の説明】
【0076】
10 バルブ支持構造
12 バルブ支持構造
14 バルブ支持構造
16 バルブ支持構造
18 バルブ支持構造
20 バルブ支持構造
22 バルブ支持構造
24 バルブ支持構造
26 バルブ支持構造
28 バルブ支持構造
30 バルブ支持構造
32 バルブ支持構造
40 配管
42 第1のバルブ(バルブ)
46 アクチュエータ(開閉機構)
48 連結部
50 バルブ支持具
52 平板部
54 架台(アーム部)
56 穴部
60 支柱
62a 先端部
70 バルブ支持具
72 平板部
74 架台(アーム部)
78 穴部
80 バルブ支持具
84 上下連結部材(支柱)
90 バルブ支持具
92 平板部
94 架台(アーム部)
96a 第1のアタッチメント(アタッチメント)
96b 第2のアタッチメント(アタッチメント)
100 第2のバルブ(バルブ)
104 アクチュエータ
106 連結部
120 バルブ支持具
122 平板部
124 架台(アーム部)
128 一体型アタッチメント(アタッチメント)
130 弾性体(保持部材)
132 穴部
135 弾性体(保持部材)
140 バルブ支持具
142 平板部
144 架台(アーム部)
148 一体型アタッチメント(アタッチメント)
154 穴部
156 穴部
160 バルブ支持具
164 上下連結部材(支柱)
166 上方側端部
170 バルブ支持具
172 上下連結部材(支柱)
180 バルブ支持具
182 取付部材(アーム部)
184 第1のアタッチメント(アタッチメント)
186 第2のアタッチメント(アタッチメント)
188 上下連結部材(支柱)
200 バルブ支持具
202 取付部材
204 架台(アーム部)
206 支柱
208 第1のアタッチメント(アタッチメント)
210 第2のアタッチメント(アタッチメント)
212 第3のバルブ(バルブ)
214 アクチュエータ
216 連結部
220 バルブ支持具
222 取付部材
224 架台(アーム部)
226 支柱
228 第1のアタッチメント
230 第2のアタッチメント
240 バルブ支持具
242 平板部
244 アーム部
250 角度調整機構(支柱)