(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071310
(43)【公開日】2024-05-24
(54)【発明の名称】情報等収集装置
(51)【国際特許分類】
G07D 11/00 20190101AFI20240517BHJP
G07D 11/60 20190101ALI20240517BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240517BHJP
【FI】
G07D11/00
G07D11/60
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022182190
(22)【出願日】2022-11-14
(71)【出願人】
【識別番号】000116079
【氏名又は名称】ローレルバンクマシン株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】500267170
【氏名又は名称】ローレル機械株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】500265501
【氏名又は名称】ローレル精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100169960
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 貴光
(72)【発明者】
【氏名】兼清 一樹
(72)【発明者】
【氏名】田北 哲也
【テーマコード(参考)】
3E141
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3E141AA08
3E141BA20
3E141CA06
3E141CA20
3E141EA01
3E141FJ02
3E141FJ07
3E141GA10
3E141HA09
3E141JA09
3E141KC08
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】地域住民のニーズを的確に収集するのに好適な情報等収集装置を提供する。
【解決手段】情報等収集装置1Aは、応援モード又はアンケートモードの何れかを選択可能な操作画面S1を表示し、操作画面S1に対する操作者の入力操作を受け付ける操作表示部15と、硬貨を受付可能な硬貨受付部30と、操作表示部15が受け付けた入力操作に対応する運転モードに応じて硬貨受付部30を制御する制御部20と、を備えている。また、情報等収集装置1Aは、レシートを出力するプリンタ50をさらに備え、制御部20は、操作表示部15が受け付けた入力操作に対応する運転モードに応じたレシートを出力するようにプリンタ50を制御する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金融取引を除く複数の運転モードの何れかを選択可能な操作画面を表示する表示部と、
前記操作画面に対する操作者の入力操作を受け付ける入力部と、
貨幣を受付可能な貨幣受付部と、
前記入力部が受け付けた入力操作に対応する前記運転モードに応じて前記貨幣受付部を制御する制御部と、
を備えていることを特徴とする情報等収集装置。
【請求項2】
前記運転モード毎に、前記貨幣受付部が受け付けた貨幣量を記憶する記憶部をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報等収集装置。
【請求項3】
前記操作者を撮影して撮影画像を取得する撮影部と、
前記撮影画像に基づいて、前記操作者の分類に関する分類情報を生成する分類情報生成部と、
をさらに備え、
前記記憶部には、前記貨幣量と前記分類情報とが関連付けられて記憶されることを特徴とする請求項2に記載の情報等収集装置。
【請求項4】
前記操作者を撮影して撮影画像を取得する撮影部と、
前記撮影画像に基づいて、前記操作者を特定する特定情報を生成する特定情報生成部と、
をさらに備え、
前記記憶部には、前記貨幣量と、前記特定情報と、前記入力部が受け付けた入力操作に対応する前記運転モードとが関連付けられて記憶されることを特徴とする請求項2に記載の情報等収集装置。
【請求項5】
前記入力部が前記特定情報の登録を拒否する入力操作を受け付けた場合には、前記記憶部は、前記特定情報を記憶しないことを特徴とする請求項4に記載の情報等収集装置。
【請求項6】
前記貨幣受付部が受け付けた貨幣量を印字した印刷物を出力する出力部をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報等収集装置。
【請求項7】
金融取引を除く複数の運転モードの何れかを選択可能な操作画面を表示する表示部と、
前記操作画面に対する操作者の入力操作を受け付ける入力部と、
印刷物を出力する出力部と、
前記入力部が受け付けた入力操作に対応する前記運転モードに応じたレシートを出力するように前記出力部を制御する制御部と、
を備えていることを特徴とする情報等収集装置。
【請求項8】
前記入力部は、前記表示部に表示されたアンケートに対する回答を受け付けることを特徴とする請求項7に記載の情報等収集装置。
【請求項9】
貨幣を受付可能な貨幣受付部をさらに備えていることを特徴とする請求項7又は8に記載の情報等収集装置。
【請求項10】
外部端末と通信可能な通信部をさらに備え、
前記制御部は、前記通信部を介して前記外部端末から受信した前記運転モードの指示に応じて前記運転モードで用いられるコンテンツを変更することを特徴とする請求項1又は7に記載の情報等収集装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地域住民が抱えるニーズ等を収集可能な情報等収集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、金融機関では、地域の活性化のために、企業の支援を行うクラウドファンディングや企業間取引の支援を行うビジネスマッチング等の各種サービスを提供している。
【0003】
また、操作者が店舗で募金取引を行う際に用いられる自動金融取引装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
金融機関が提供するクラウドファンディングやビジネスマッチングは、参加者に対して金融取引への深い知識や理解を要求するものであり、金融機関を日常的に利用する地域住民にとっては必ずしも使い勝手が良いものではなく、また顧客のニーズが直接的に反映されるものとは言えなかった。
【0006】
また、自動金融取引装置を用いた募金取引を行う場合、募金先の団体が限られていて選択の余地が少なく、多様化した地域住民のニーズに必ずしも対応しているとは言えなかった。
【0007】
そこで、地域住民のニーズを的確に収集して地域独自の成長に繋げるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る情報等収集装置は、金融取引を除く複数の運転モードの何れかを選択可能な操作画面を表示する表示部と、前記操作画面に対する操作者の入力操作を受け付ける入力部と、貨幣を受付可能な貨幣受付部と、前記入力部が受け付けた入力操作に対応する前記運転モードに応じて前記貨幣受付部を制御する制御部と、を備えている。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る情報等収集装置は、金融取引を除く複数の運転モードの何れかを選択可能な操作画面を表示する表示部と、前記操作画面に対する操作者の入力操作を受け付ける入力部と、印刷物を出力する出力部と、前記入力部が受け付けた入力操作に対応する前記運転モードに応じたレシートを出力するように前記出力部を制御する制御部と、を備えている。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、情報等収集装置を操作する顧客(操作者)の選択に応じて運転モードを切り替えることにより、操作者が興味を示す企業や団体等や地域への要望を細かく収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る情報等収集装置を示す斜視図。
【
図8】本発明の第2実施形態に係る情報等収集装置を示す正面図及び側面図。
【
図12】寄付先の企業等を選択するための選択画面。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る情報等収集装置の各実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下では、構成要素の数、数値、量、範囲等に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも構わない。
【0013】
また、構成要素等の形状、位置関係に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含む。
【0014】
また、図面は、特徴を分かり易くするために特徴的な部分を拡大する等して誇張する場合があり、構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
【0015】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報等収集装置1Aを示す斜視図である。情報等収集装置1Aは、銀行等の金融機関の店舗内に設置されて、来店した地域住民である顧客(操作者)が操作するものである。
【0016】
情報等収集装置1Aは、神社を模して上部に屋根11が設けられた筐体10と、筐体10の底部に配置された転動防止板12と、を備えている。筐体10の略中央には、賽銭箱を模した硬貨投入部13が設置されている。なお、筐体10や硬貨投入部13の形状は、図示されたものに限定されるものではない。
【0017】
筐体10の上部には、カメラ14が設けられている。カメラ14は、情報等収集装置1Aを操作する操作者の顔を撮影する。
【0018】
筐体10の前面略中央には、タッチパネル式の操作表示部15が設けられている。操作表示部15には、予め登録された複数のアイコンや入力フォーム等が表示されたり、操作に関する案内メッセージ等が表示される。また、操作表示部15は、操作者によるタッチ(押下)操作による入力を受け付ける。また、筐体10の前面下部には、排紙口16が設けられている。
【0019】
図2に示すように、情報等収集装置1Aには、その動作を制御する制御部20が設けられている。制御部20は、動作制御部21と、表示制御部22と、分類情報生成部23と、を備えている。動作制御部21は、操作表示部15が受け付けた操作者による操作入力に応じて、情報等収集装置1Aの各種動作を制御する。表示制御部22は、操作表示部15に表示される各種画面を制御する。分類情報生成部23は、カメラ14が撮影した画像を解析して後述する分類情報を生成する。また、記憶部24には、情報等収集装置1Aの動作に必要な各種情報が保存される。
【0020】
情報等収集装置1Aは、硬貨投入部13に投下された硬貨を処理する硬貨受付部30を備えている。硬貨受付部30は、硬貨投入部13に投入された硬貨の真偽及び金種を識別し、真の硬貨のみを受け付ける。なお、硬貨受付部30は、受け付けた真の硬貨を金種別に振り分けて収納しても構わない。また、硬貨投入部13に投入された硬貨が、偽貨、識別不能な硬貨又は外国硬貨である場合、硬貨受付部30は、その硬貨を受け付けずに図示しない排除口から排除する。
【0021】
また、情報等収集装置1Aは、音声を出力するスピーカー40と、レシートやクーポン等の印刷物を出力して排紙口16から排出するプリンタ50と、を備えている。
【0022】
次に、情報等収集装置1Aの主な機能について説明する。
【0023】
情報等収集装置1Aは、金融取引を除く2つの運転モード(応援モード、アンケートモード)で動作可能である。なお、情報等収集装置1Aの運転モードは、これらに限定されるものではなく、また、運転モードの数は3つ以上であっても構わない。また、金融取引とは、金融機関で行われる一般的な取引であって、例えば現金の入出金や振込等を意味する。
【0024】
図3は、操作表示部15に表示される操作画面(メインメニュー画面)S1であって、操作者が、情報等収集装置1Aで実行する2つの運転モードを選択するための画面である。
図3に示すメインメニュー画面S1には、応援モードに対応する「地域を応援する」のアイコンI10、アンケートモードに対応する「地域に要望する」のアイコンI11が含まれている。
図3に示すメインメニュー画面S1には、操作者に対して2つのアイコンI10、I11の何れかを選択するように促すメッセージが表示されている。なお、操作者に対して2つのアイコンI10、I11の何れかを選択するように促す音声をスピーカー40が出力しても構わない。操作表示部15が、操作者によるメインメニュー画面S1に含まれるアイコンへの操作入力を受け付けると、表示制御部22は、選択されたアイコンに対応する機能を実現するように別の操作画面を操作表示部15に表示する。
【0025】
<応援モード>
応援モードは、情報等収集装置1Aが設置された地域で活動する団体等に対して操作者がその活動を応援するために寄付を行う際に選択される。操作者が、メインメニュー画面S1において、「地域を応援する」のアイコンI10を押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、メインメニュー画面S1から
図4に示す操作画面(選択画面)S2に切り替える。
【0026】
図4に示す選択画面S2には、寄付を募る団体と各団体の活動内容を表示する4つのアイコンI20、I21、I22、I23が含まれている。なお、選択画面S2に含まれる団体とその活動内容を表示するアイコンの数は、4つに限定されず、3つ以下でも5つ以上でも構わない。
【0027】
操作者が、
図4に示す選択画面S2において、アイコンI20~I23の何れかを押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、選択画面S2から
図5に示す操作画面(ガイダンス画面)S3に切り替える。一方、操作者が、
図4に示す選択画面S2において、「戻る」のアイコンI24を押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、選択画面S2から
図3に示すメインメニュー画面S1に切り替える。
【0028】
図5に示すガイダンス画面S3では、操作者に対して硬貨投入部13への硬貨の投入を促す画像及びメッセージと、硬貨受付部30が識別計数した寄付金額とが表示される。また、必要に応じて、情報等収集装置1Aでは紙幣の投入を受け付けていない旨のメッセージをガイダンス画面S3に表示しても構わないし、情報等収集装置1Aでは紙幣の投入を受け付けていない旨の音声をスピーカー40から出力しても構わない。操作者が、
図5に示すガイダンス画面S3において、「戻る」のアイコンI25を押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、ガイダンス画面S3から
図4に示す選択画面S2に切り替える。
【0029】
図5に示すガイダンス画面S3の表示中に、表示制御部22は、1円を含む特定金額以上又は1枚以上の硬貨の投入を確認してから所定時間経過後に、ガイダンス画面S3から
図6に示す、操作者に寄付のお礼を示すメッセージ及び画像を含む操作画面(お礼画面)S4に切り替える。または、表示制御部22は、1円を含む特定金額以上又は1枚以上の硬貨の投入を確認した後に、硬貨投入完了に対応する図示しないアイコンをガイダンス画面S3内に表示し、操作者が、硬貨投入完了に対応するアイコンを押下した場合には、ガイダンス画面S3から
図6に示すお礼画面S4に切り替えても構わない。
【0030】
また、お礼画面S4の表示中に、プリンタ50は、寄付を受け付けた日時、寄付を受け付けた団体とその活動内容に関する説明文、及び寄付金額等を印字したレシートを出力して、レシートが排紙口16から排出される。
【0031】
また、記憶部24には、モードの種別、寄付を受け付けた団体の種別及び寄付金額を記憶する。これにより、寄付の状況を細かく把握することができる。
【0032】
図4に示す選択画面S2及び
図5に示すガイダンス画面S3の表示中において、カメラ14が、操作者の顔を少なくとも1回以上撮影し、分類情報生成部23が、カメラ14の撮影画像に基づいて、操作者の性別や年齢層等の大まかな分類を推定して分類情報を生成する。分類情報は、モードの種別、寄付を受け付けた団体の種別及び寄付金額と関連付けられて記憶部24に記憶される。これにより、どのような操作者が、どのような活動に興味を持ち、寄付を行ったのか統計をとることができる。
【0033】
<アンケートモード>
アンケートモードは、情報等収集装置1Aが設置された地域への要望を収集する際に選択される。操作者が、メインメニュー画面S1において、「地域に要望する」のアイコンI11を押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、メインメニュー画面S1から
図7に示す操作画面(選択画面)S5に切り替える。
【0034】
図7に示す選択画面S5には、情報等収集装置1Aが設置された地域への要望を表示する5つのアイコンI30、I31、I32、I33、I34が含まれている。なお、選択画面S5に含まれる要望に対するアイコンの数は、5つに限定されず、4つ以下でも6つ以上でも構わない。
【0035】
操作者が、
図7に示す選択画面S5において、アイコンI30~I34の何れかを押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、選択画面S5から
図5に示すガイダンス画面S3に切り替える。一方、操作者が、
図7に示す選択画面S5において、「戻る」のアイコンI35を押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、選択画面S5から
図3に示すメインメニュー画面S1に切り替える。
【0036】
図5に示すガイダンス画面S3では、操作者に対して硬貨投入部13への硬貨の投入を促す画像及びメッセージと、硬貨受付部30が識別計数した寄付金額とが表示される。また、必要に応じて、情報等収集装置1Aでは紙幣の投入を受け付けていない旨のメッセージをガイダンス画面S3に表示しても構わないし、情報等収集装置1Aでは紙幣の投入を受け付けていない旨の音声をスピーカー40から出力しても構わない。一方、操作者が、
図5に示すガイダンス画面S3において、「戻る」のアイコンI25を押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、ガイダンス画面S3から
図7に示す選択画面S5に切り替える。
【0037】
図5に示すガイダンス画面S3の表示中に、表示制御部22は、1円を含む特定金額以上又は1枚以上の硬貨の投入を確認してから所定時間経過後に、ガイダンス画面S3から、操作者に寄付のお礼を示すメッセージ及び画像を含む図示しないお礼画面に切り替える。または、表示制御部22は、1円を含む特定金額以上又は1枚以上の硬貨の投入を確認した後に、硬貨投入完了に対応する図示しないアイコンをガイダンス画面S3内に表示し、操作者が、硬貨投入完了に対応するアイコンを押下した場合には、ガイダンス画面S3からお礼画面に切り替えても構わない。
【0038】
お礼画面の表示中に、プリンタ50は、寄付を受け付けた日時、寄付を受け付けた要望、及び寄付金額等を印字したレシートを出力して、レシートが排紙口16から排出される。
【0039】
また、記憶部24には、モードの種別、寄付を受け付けた団体の種別及び寄付金額を記憶する。これにより、寄付状況を細かく把握することができる。
【0040】
図5に示すガイダンス画面S3及び
図7に示す選択画面S5の表示中において、カメラ14が、操作者の顔を少なくとも1回以上撮影し、分類情報生成部23が、カメラ14の撮影画像に基づいて、操作者の性別や年齢層等の大まかな分類を推定して分類情報を生成する。分類情報は、モードの種別、寄付を受け付けた要望の種別及び寄付金額と関連付けられて記憶部24に記憶される。これにより、どのような操作者が、どのような活動に興味を持ち、寄付を行ったのか統計をとることができる。
【0041】
このようにして、本実施形態に係る情報等収集装置1Aは、応援モード又はアンケートの何れかを選択可能な操作画面S1を表示し、操作画面S1に対する操作者の入力操作を受け付ける操作表示部15と、硬貨を受付可能な硬貨受付部30と、操作表示部15が受け付けた入力操作に対応する運転モードに応じて硬貨受付部30を制御する制御部20と、を備えている構成とした。
【0042】
この構成によれば、操作者の選択に応じて2つの運転モードを切り替え、各運転モードにおいて操作者が興味を示す活動の団体や地域への要望を細かく収集でき、さらに操作者が示す興味の度合いを寄付金額の多寡や選択回数により細かく把握することができる。
【0043】
また、本実施形態に係る情報等収集装置1Aは、応援モード又はアンケートの何れかを選択可能な操作画面S1を表示し、操作画面S1に対する操作者の入力操作を受け付ける操作表示部15と、レシートを出力するプリンタ50と、操作表示部15が受け付けた入力操作に対応する運転モードに応じたレシートを出力するようにプリンタ50を制御する制御部20と、を備えている構成とした。
【0044】
この構成によれば、操作者の選択に応じて2つの運転モードを切り替え、各運転モードにおいて操作者が興味を示す活動の団体や地域への要望を細かく収集でき、さらに操作者が選択した運転モードに応じたレシートを出力することができる。
【0045】
<第2実施形態>
図8は、本発明の第2実施形態に係る情報等収集装置1Bを示す正面図及び側面図である。本実施形態に係る情報等収集装置1Bは、上述した第1実施形態に係る情報等収集装置Aと以下の点で相違し、その他の構成は共通する。したがって、共通する構成は、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0046】
情報等収集装置1Bは、銀行等の金融機関の店舗内に設置されて、来店した地域住民である顧客が操作可能なキオスク端末である。情報等収集装置1Bは、筐体10を備えている。筐体10の前面には、硬貨投入口17と、排除口18と、プリンタ50と、が設置されている。なお、筐体10形状は、図示されたものに限定されるものではない。
【0047】
筐体10の前面略中央には、タッチパネル式の操作表示部15が設けられている。操作表示部15には、予め登録された複数のアイコンや入力フォーム等が表示されたり、操作に関する案内メッセージ等が表示される。また、操作表示部15は、操作者によるタッチ(押下)操作による入力を受け付ける。操作表示部15の上部には、操作者の顔を撮影するカメラ14が設けられている。
【0048】
図9に示すように、情報等収集装置1Bには、その動作を制御する制御部20が設けられている。制御部20は、動作制御部21と、表示制御部22と、分類情報生成部23と、特定情報生成部25と、を備えている。動作制御部21は、操作表示部15が受け付けた操作者による操作入力に応じて、情報等収集装置1Bの各種動作を制御する。表示制御部22は、操作表示部15に表示される各種画面を制御する。分類情報生成部23は、カメラ14が撮影した画像を解析して分類情報を生成する。特定情報生成部25は、カメラ14が撮影した画像を解析して後述する特定情報を生成する。また、記憶部24には、情報等収集装置1Bの動作に必要な各種情報が保存される。
【0049】
情報等収集装置1Bは、硬貨投入口17に投下された硬貨を処理する硬貨受付部30を備えている。硬貨受付部30は、硬貨投入口17に投入された硬貨の真偽及び金種を識別し、真の硬貨のみを受け付ける。なお、硬貨受付部30は、受け付けた真の硬貨を金種別に振り分けて収納しても構わない。また、硬貨投入口17に投入された硬貨が、偽貨、識別不能な硬貨又は外国硬貨である場合、硬貨受付部30は、その硬貨を受け付けずに排除口18から排除する。
【0050】
情報等収集装置1Bは、操作者の音声を音声認識するマイクロホン60を備えている。また、情報等収集装置1Bは、筐体10外に設けられた外部端末80と有線又は無線で通信可能な通信部70を備えている。外部端末80とは、通信部70と通信可能に構成された、一般的なパーソナルコンピュータやタブレット等であるが、これに限定されるものではない。
【0051】
外部端末80から発せられた指示に基づいて、制御部20は、記憶部24に記憶されている情報等収集装置1Bの運転モードで用いられる各種コンテンツの変更を行うことができる。外部端末80の指示に基づくコンテンツの変更とは、例えば、操作表示部15に表示される操作画面の内容やレイアウトの追加、修正又は削除、スピーカー40で出力する音声の追加、修正又は削除、プリンタ50が出力するレシートに印字される文章の追加、修正又は削除等である。
【0052】
なお、以下では、情報等収集装置1Bが貨幣による寄付を受け付ける場合を例に説明するが、例えば、
図8に示すような、筐体10の前面に設けられて、操作者が予め所持しているICタグやICカード等をかざされたときにIC情報を読み取るICリーダー90を用いて、様々な電子現金による寄付を受け付けても構わない。
【0053】
次に、情報等収集装置1Bの主な機能について説明する。
【0054】
情報等収集装置1Bでは、金融取引を除く3つの運転モード(広告モード、応援モード、アンケートモード)で動作可能である。なお、情報等収集装置1Bの運転モードは、これらに限定されるものではなく、また、運転モードの数は2つ以下であっても4つ以上であっても構わない。
【0055】
図10は、操作表示部15に表示される操作画面(トップ画面)S6であって、操作者が、情報等収集装置1Bで実行可能な3つの運転モードについて、それらの内容を説明する映像を順に繰り返し表示する画面である。
【0056】
トップ画面S6に表示される映像として、例えば、広告モードに関する映像では、情報等収集装置1Bが設置されている地域の企業や商店等の広告映像や、それらの企業や商店等を応援するための寄付を受け付け可能である旨の説明を含む。また、応援モードに関する映像では、情報等収集装置1Bが設置されている地域で活動する団体への寄付や、全国規模で行われる募金活動への寄付を受け付け可能である旨の説明を含む。さらに、アンケートモードに関する映像では、情報等収集装置1Bが設置されている地域に対する要望等を受け付け可能である旨の説明を含む。
【0057】
操作表示部15が、操作者によるトップ画面S6に含まれるモード選択アイコンI40への操作入力を受け付けると、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、トップ画面S6から
図11に示す運転モードを選択する操作画面(選択画面)S7に切り替える。なお、操作表示部15が、上述した各運転モードに関する説明映像への操作入力を受け付けると、表示制御部22が、操作表示部15に表示される画面を、トップ画面S6から選択された運転モードに対応した後述する操作画面S8、S10、S14の何れかに切り替えても構わない。
【0058】
図11に示す操作画面(選択画面)S7では、操作者が、情報等収集装置1Bで実行する3つの運転モードを選択可能である。
図11に示す選択画面S7には、広告モードに対応し、広告モードに関する説明文を表示するアイコンI41、応援モードに対応し、応援モードに関する説明文を表示するアイコンI42、アンケートモードに対応し、アンケートモードに関する説明文を表示するアイコンI43が含まれている。また、
図11に示す選択画面S7には、操作者に対して3つのアイコンI41、I42、I43の何れかを選択するように促すメッセージが表示されている。なお、操作者に対して3つのアイコンI41、I42、I43の何れかを選択するように促す音声をスピーカー40が出力しても構わない。操作表示部15が、操作者による選択画面S7に含まれるアイコンへの操作入力を受け付けると、表示制御部22は、選択されたアイコンに対応する機能を実現するように別の操作画面を操作表示部15に表示する。
【0059】
<広告モード>
操作者が、選択画面S7において、アイコンI41を押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、選択画面S7から
図12に示す操作画面(選択画面)S8に切り替える。
【0060】
図12に示す操作画面(選択画面)S8には、情報等収集装置1Bが設置されている地域の企業又は商店等の広告映像を選択可能な3つのアイコンI50、I51、I52が含まれている。なお、選択画面S8に含まれるアイコンの数は、3つに限定されず、2つ以下でも4つ以上でも構わない。
【0061】
操作者が、
図12に示す選択画面S8において、アイコンI50~I52の何れかを押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、選択画面S8から選択されたアイコンに対応する広告映像に切り替える。広告映像の表示中には、「寄付する」や「応援する」等のボタンが重ねて表示される。操作者が、広告映像において、「寄付する」のボタンを押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、広告映像から寄付を受け付ける図示しないガイダンス画面に切り替える。
【0062】
寄付を受け付けるガイダンス画面では、操作者に対して硬貨投入口17への硬貨の投入を促す画像及びメッセージと、硬貨受付部30が識別計数した寄付金額とが表示される。また、必要に応じて、情報等収集装置1Bでは紙幣の投入を受け付けていない旨のメッセージを表示しても構わないし、情報等収集装置1Bでは紙幣の投入を受け付けていない旨の音声をスピーカー40から出力しても構わない。
【0063】
また、寄付を受け付けるガイダンス画面の表示中に、表示制御部22は、1円を含む特定金額以上又は1枚以上の硬貨の投入を確認してから所定時間経過後に、操作者に寄付のお礼を示す図示しないお礼画面に切り替える。または、表示制御部22は、1円を含む特定金額以上又は1枚以上の硬貨の投入を確認した後に、硬貨投入完了に対応する図示しないアイコンをガイダンス画面内に表示し、操作者が、硬貨投入完了に対応するアイコンを押下した場合には、ガイダンス画面から図示しないお礼画面に切り替えても構わない。お礼画面の表示中に、プリンタ50は、寄付を受け付けた日時、寄付を受け付けた要望、及び寄付金額等を印字したレシートを出力する。
【0064】
また、記憶部24には、運転モードの種別、寄付を受け付けた団体の種別及び寄付金額を記憶する。これにより、寄付状況を細かく把握することができる。
【0065】
また、広告映像が終了した後に、プリンタ50は、企業や商店等で利用可能な「クーポン券」又は記念品と交換可能な「交換券」等を出力する。
【0066】
図11に示す選択画面S7及び
図12に示す選択画面S8の表示中において、カメラ14が、操作者の顔を少なくとも1回以上撮影し、分類情報生成部23が、カメラ14の撮影画像に基づいて、操作者の性別や年齢層等の大まかな分類を推定して分類情報を生成する。分類情報は、モードの種別、寄付を受け付けた企業・商店等の種別及び寄付金額と関連付けられて記憶部24に記憶される。これにより、どのような操作者が、どのような活動に興味を持ち、寄付を行ったのか統計をとることができる。
【0067】
また、
図12に示す選択画面S8から広告映像に切り替える際に、表示制御部22が、
図13に示す顔登録画面S9を操作表示部15に表示しても構わない。顔登録画面S9では、操作者に対してカメラ14を向くように促す画像及びメッセージが表示されている。顔登録画面S9の表示中に、特定情報生成部25は、カメラ14の撮影画像に基づいて操作者を顔認証で個人を特定するための特定情報を生成する。特定情報は、モードの種別、寄付を受け付けた企業・商店等の種別及び寄付金額と関連付けられて記憶部24に記憶される。特定情報による操作者が特定されることにより、操作者に応じて最適なサービスやサポートを提供することができる。
【0068】
また、顔登録画面S9において、操作表示部15が、操作者による「顔登録不要ボタン」のアイコンI53を押下した場合には、制御部20は、生成された特定情報を記憶部24に登録することなく消去する。これにより、特定情報の記録を危惧する操作者が、特定情報の破棄を選択することができる。なお、特定情報の記憶部24への登録は、顔登録画面S9に含まれる「顔登録不要ボタン」のアイコンI53が押下されない限り行われるものに限定されず、例えば、顔登録画面S9に図示しない顔登録の認容に対応するアイコンを表示し、このアイコンが押下されると、特定情報が記憶部24へ登録されるようにしても構わない。
【0069】
<応援モード>
操作者が、選択画面S7において、アイコンI42を押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、選択画面S7から
図14に示す操作画面(選択画面)S10に切り替える。
【0070】
図14に示す選択画面S10には、全国規模で寄付を募る団体とその団体の活動内容を表示する2つのアイコンI60、I61と、情報等収集装置1Bが設置されている地域で活動する団体(特定地域団体)とその団体の活動内容を表示する2つのアイコンI62、I63とが含まれている。なお、選択画面S10に含まれる団体とその活動内容を表示するアイコンの数は、4つに限定されず、3つ以下でも5つ以上でも構わない。
【0071】
操作者が、
図14に示す選択画面S10において、アイコンI60~I63の何れかを押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、選択画面S10から
図15に示す操作画面(ガイダンス画面)S11に切り替える。
【0072】
図15に示すガイダンス画面S11では、操作者に対して硬貨投入口17への硬貨の投入を促す画像及びメッセージと、硬貨受付部30が識別計数した寄付金額とが表示される。また、必要に応じて、情報等収集装置1Bでは紙幣の投入を受け付けていない旨のメッセージを表示しても構わないし、情報等収集装置1Bでは紙幣の投入を受け付けていない旨の音声をスピーカー40から出力しても構わない。
【0073】
また、表示制御部22は、1円を含む特定金額以上又は1枚以上の硬貨の投入を確認すると、ガイダンス画面S11から
図16に示す操作画面(確認画面)S12に切り替える。確認画面S12には、寄付を受け付けた団体及びその活動内容の説明文と、その団体への寄付総額と、操作者による寄付金額が表示される。また、確認画面S12には、硬貨投入完了に対応する「寄付・募金」のアイコンI64が表示され、操作者が、アイコンI64を押下した場合には、表示制御部22は、確認画面S12から
図17に示すような、操作者に寄付のお礼を示すメッセージ及び画像を含む操作画面(お礼画面)S13に切り替える。
【0074】
お礼画面の表示中に、プリンタ50は、寄付を受け付けた日時、寄付を受け付けた要望、及び寄付金額等を印字したレシートを出力する。
【0075】
また、記憶部24には、運転モードの種別、寄付を受け付けた団体の種別及び寄付金額を記憶する。これにより、寄付状況を細かく把握することができる。
【0076】
図11に示す選択画面S7及び
図14に示す選択画面S10の表示中において、カメラ14が、操作者の顔を少なくとも1回以上撮影し、分類情報生成部23が、カメラ14の撮影画像に基づいて、操作者の性別や年齢層等の大まかな分類を推定して分類情報を生成する。分類情報は、モードの種別、寄付を受け付けた団体の種別及び寄付金額と関連付けられて記憶部24に記憶される。これにより、どのような操作者が、どのような活動に興味を持ち、寄付を行ったのか統計をとることができる。
【0077】
また、
図14に示す選択画面S10から
図15に示すガイダンス画面S11に切り替える際に、表示制御部22が、
図13に示す顔登録画面S9を操作表示部15に表示しても構わない。また、顔登録画面S9の表示中に、特定情報生成部25は、カメラ14の撮影画像に基づいて操作者を特定する特定情報を生成する。特定情報は、モードの種別、寄付を受け付けた団体等の種別及び寄付金額と関連付けられて記憶部24に記憶される。特定情報による操作者が特定されることにより、操作者に応じて最適なサービスやサポートを提供することができる。また、特定情報により操作者が過去に寄付を行っていることが判明した場合には、操作者の寄付累計額をレシートに印字しても構わない。
【0078】
また、顔登録画面S9において、操作表示部15が、操作者による「顔登録不要ボタン」のアイコンI53を押下した場合には、制御部20は、生成された特定情報を記憶部24に登録することなく消去する。これにより、特定情報の記録を危惧する操作者が、特定情報の破棄を選択することができる。なお、特定情報の記憶部24への登録は、顔登録画面S9に含まれる「顔登録不要ボタン」のアイコンI53が押下されない限り行われるものに限定されず、例えば、顔登録画面S9に図示しない顔登録の認容に対応するアイコンを表示し、このアイコンが押下されると、特定情報が記憶部24へ登録されるようにしても構わない。
【0079】
<アンケートモード>
操作者が、選択画面S7において、アイコンI43を押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、選択画面S7から
図18に示す操作画面(選択画面)S14に切り替える。
【0080】
図18に示す選択画面S14には、情報等収集装置1Bが設置された地域への意見・要望に関するアンケートへの入力に対応するアイコンI70と、情報等収集装置1Bが設置された地域で活動している企業からのアンケートへの回答に対応するアイコンI71とが含まれている。なお、選択画面S14に含まれるアイコンの数は、2つに限定されず、1つでも3つ以上でも構わない。なお、地域への意見・要望に関するアンケートに回答する場合と、地域で活動している企業からのアンケートに回答する場合とでは、選択画面S14以降でアンケートを回答する手順はほぼ同じであるから、以下では前者を例に説明して後者についての説明は省略する。
【0081】
操作者が、
図18に示す選択画面S14において、アイコンI70を押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、選択画面S14から
図19に示す操作画面(回答画面)S15に切り替える。
【0082】
図19に示す回答画面S15には、アンケート内容に関する質問文と、質問文の下方に想定される回答項目である複数のチェックボックスI72と、回答内容を別途入力するチェックボックスI73とが表示される。
【0083】
操作者が、
図19に示す回答画面S15において、チェックボックスI72を選択した後に「回答」のアイコンI74を押下した場合には、表示制御部22は、操作表示部15に表示される画面を、回答画面S15から
図20に示す操作画面(入力画面)S16に切り替える。
【0084】
図20に示す入力画面S16には、アンケートの質問文と、回答方式を選択するアイコンI75、I76とが表示される。
【0085】
操作者が「手入力」のアイコンI75を押下した場合には、制御部20は、操作表示部15の画面上に指で手書きされた文字や、操作者が操作表示部15に表示された図示しないキーボードを介してキー入力された文字を入力結果欄I77に表示する。
【0086】
また、操作者が、「音声入力」のアイコンI76を押下した場合には、制御部20は、操作者が発した音声をマイクロホン60で音声認識して回答として記録する。なお、音声入力された回答は、入力結果欄I77に表示しても構わない。
【0087】
操作者が、
図19に示す回答画面S15においてチェックボックスI72を選択した後に「回答」のアイコンI74を押下した場合、又は
図20に示す入力画面S16において回答を入力した後に「回答」のアイコンI78を押下した場合には、制御部20は、回答内容を記憶部24に記憶する。また、プリンタ50は、「クーポン券」や「交換券」等を印字したレシートを出力する。また、必要に応じて、「交換券」を金融機関の窓口に提示して、物品と交換可能である旨の音声をスピーカー40から出力しても構わない。
【0088】
このようにして、本実施形態に係る情報等収集装置1Bは、広告モード、応援モード又はアンケートモードの何れかを選択可能な選択画面S7を表示し、選択画面S7に対する操作者の入力操作を受け付ける操作表示部15と、硬貨を受付可能な硬貨受付部30と、操作表示部15が受け付けた入力操作に対応する運転モードに応じて硬貨受付部30を制御する制御部20と、を備えている構成とした。
【0089】
この構成によれば、操作者の選択に応じて3つの運転モードを切り替え、各運転モードにおいて操作者が興味を示す企業や団体等や地域への要望を細かく収集したり企業や団体等のPRやアンケートを実施でき、さらに操作者が示す興味の度合いを寄付金額の多寡や選択回数により細かく把握することができる。
【0090】
また、本実施形態に係る情報等収集装置1Bは、広告モード、応援モード又はアンケートモードの何れかを選択可能な選択画面S7を表示し、選択画面S7に対する操作者の入力操作を受け付ける操作表示部15と、レシートを出力するプリンタ50と、操作表示部15が受け付けた入力操作に対応する運転モードに応じたレシートを出力するようにプリンタ50を制御する制御部20と、を備えている構成とした。
【0091】
この構成によれば、操作者の選択に応じて3つの運転モードを切り替え、各運転モードにおいて操作者が興味を示す企業や団体等や地域への要望を細かく収集したり企業や団体等のPRやアンケートを実施でき、さらに操作者が選択した運転モードに応じたレシートを出力することができる。
【0092】
また、本発明は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱しない限り、上記以外にも種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。また、各実施形態を組み合わせても構わない。
【0093】
例えば、第1実施形態に係る情報等収集装置1Aが、筐体10外に設けられた外部端末80と有線又は無線で通信可能な通信部を備え、情報等収集装置1Aの運転モードで用いられる各種コンテンツの変更を行うように構成されても構わない。
【0094】
また、情報等収集装置1A、1Bの運転モードは、上記したものに限定されず、例えば「おみくじモード」等を設けても構わない。「おみくじモード」では、予め設定された金額(例えば100円)が硬貨投入部13・硬貨投入口17に投入されると、操作者が操作表示部15上で任意のおみくじを選択可能となり、その後、プリンタ50が、操作者が選択したおみくじの内容を印字したレシートを出力する。
【0095】
また、情報等収集装置1A、1Bの操作表示部15に表示されるメッセージ又はスピーカー40によって音声案内されるメッセージは、例えば、操作表示部15の画面内の一部又は全部に表示されたデジタルヒューマンによる人の顔、上半身の画像又はアバターを含むヒューマノイドロボット画像、もしくは情報等収集装置1A、1Bとは別体で隣接配置される人型ロボット等と連動して、案内・説明・簡単な諸動作を行うようにしても良い。
【0096】
また、情報等収集装置1Bの広告モードに関する映像は、基本的に、情報等収集装置1Bが設置されている地域の企業や商店等の広告映像や、それらの企業や商店等を応援するための寄付を受け付け可能である旨の説明を含むものとして説明したが、これに限らず、情報等収集装置1Bが設置される銀行等の金融機関における金利情報やキャンペーン情報を含む金融商品等を紹介する広告映像を含むものであっても良い。さらに、前者の広告映像は、例えば、
図12に示す選択画面S8において選択可能としても良いし、後者の広告映像は、例えば、
図10に示すトップ画面S6において別枠で選択可能としても良い。
【符号の説明】
【0097】
1A、1B:情報等収集装置、10:筐体、11:屋根、12:転動防止板、13:硬貨投入部、14:カメラ(撮影部)、15:操作表示部(表示部、入力部)、16:排紙口、17:硬貨投入口、18:排除口、20:制御部、21:動作制御部、22:表示制御部、23:分類情報生成部、24:記憶部、25:特定情報生成部、30:硬貨受付部(貨幣受付部)、40:スピーカー、50:プリンタ(出力部)、60:マイクロホン、70:通信部、80:外部端末、90:ICリーダー