(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071340
(43)【公開日】2024-05-24
(54)【発明の名称】オーバーレイ計測装置の動作を制御するデータを貯蔵するためデータ構造を記録したコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体、及びこのためのオーバーレイ計測装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/66 20060101AFI20240517BHJP
【FI】
H01L21/66 J
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023101921
(22)【出願日】2023-06-21
(31)【優先権主張番号】10-2022-0151955
(32)【優先日】2022-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523164931
【氏名又は名称】アウロス テクノロジー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ファン ソル-リ
(72)【発明者】
【氏名】ジュン ドン-ウォン
(72)【発明者】
【氏名】リム ヒ-チュル
(72)【発明者】
【氏名】ション ヒュン-キョ
(72)【発明者】
【氏名】イ ミン-ホ
【テーマコード(参考)】
4M106
【Fターム(参考)】
4M106AA01
4M106AA09
4M106BA05
4M106BA06
4M106CA39
4M106DB07
4M106DB12
4M106DB13
4M106DB16
4M106DB20
4M106DJ15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、オーバーレイ計測装置の動作を制御するデータを貯蔵するためデータの構造を記録したコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体及びこのためのオーバーレイ計測装置を提供する。
【解決手段】オーバーレイ計測システム100において、オーバーレイ計測装置120の動作を制御するデータを貯蔵するためデータの構造を記録したコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体は、使用者端末110に設置されたマネージャプログラムによって、オーバーレイ計測装置120がウエハの特性を測定するように入力されたレシピ情報と、オーバーレイ計測装置120の固有情報と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーバーレイ計測装置の動作を制御するデータを貯蔵するためデータの構造を記録したコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体において、
前記データは、使用者端末に設置されたマネージャプログラムによって、前記オーバーレイ計測装置が、ウエハの特性を測定するように入力されたレシピ情報と、前記オーバーレイ計測装置の固有情報とを含む、
コンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体。
【請求項2】
前記データは、
ウエハマップの構成に関する第1情報、前記ウエハに対する少なくても1つの測定オプションの第2情報、前記ウエハに対する少なくても1つの付加オプションの第3情報、前記ウエハの測定オプション等に対する最適化過程の実行要否を示す第4情報のうち少なくとも一部を含む、
請求項1に記載のコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体。
【請求項3】
前記第1情報は、
前記ウエハの直径、フィールドのX、Y間隔、前記フィールドの中心座標、前記ウエハ内に完全に入っていないフィールドに対する使用要否の情報、及び前記ウエハの端で測定しないようにする厚さのうち少なくとも一部を含む、
請求項2に記載のコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体。
【請求項4】
前記第2情報は、
ターゲットの測定に係る設定等に関する情報、測定時に光学の設定に関する情報、及び測定時に使用されるアルゴリズムの設定に関する情報のうち少なくとも一部を含む、
請求項2に記載のコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体。
【請求項5】
前記第3情報は、
測定モードの選択に関する情報、イメージ貯蔵機能の使用要否に関する情報、データファイル自動貯蔵の使用要否に関する情報、Manual Assist機能の使用要否に関する情報、自動ピンホール最適化機能の実行条件に関する情報、自動ウエハセンター調整機能の使用要否に関する情報、及びターゲットファインダ機能の使用要否に関する情報のうち少なくとも一部を含む、
請求項2に記載のコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体。
【請求項6】
前記第4情報は、
フィルタ最適化過程に関する情報、絞り最適化過程に関する情報、フォーカス最適化過程に関する情報、及びピンホール最適化過程に関する情報のうち少なくとも一部を含む、
請求項2に記載のコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体。
【請求項7】
前記フィルタ最適化過程に関する情報は、
フィルタ最適化機能の使用要否を示す情報と、前記フィルタ最適化機能を用いる場合に測定しようとするフィルタリストの情報のうち少なくとも一部を含む、
請求項6に記載のコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体。
【請求項8】
前記絞り最適化過程に関する情報は、
絞り最適化機能の使用要否を示す情報と、前記絞り最適化機能を用いる場合に測定しようとする絞りリストの情報のうち少なくとも一部を含む、
請求項6に記載のコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体。
【請求項9】
前記フォーカス最適化過程に関する情報は、
フォーカス最適化機能の使用要否を示す情報、前記フォーカス最適化過程で使用するフォーカステンプレートモードに関する情報、前記フォーカス最適化機能の使用による入力ファイル経路に関する情報、フォーカスを求めるために選択された方法に関する情報、最適化後に選択されたフォーカスを貯蔵するかに関する情報、及びフォーカスに対する範囲を示す情報のうち少なくとも一部を含む、
請求項6に記載のコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体。
【請求項10】
前記ピンホール最適化過程に関する情報は、
ピンホール最適化機能の使用要否に関する情報を含む、
請求項6に記載のコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体。
【請求項11】
オーバーレイ計測装置において、
送受信部と、
前記送受信部と電気的に連結されたプロセッサとを含み、
前記プロセッサは、
使用者端末から前記オーバーレイ計測装置の動作を制御するデータを前記送受信部を介して獲得し、
前記獲得されたデータに基づいて、前記オーバーレイ計測装置の動作を制御するように設定され、
前記データは、上記オーバーレイ計測装置が、ウエハの特性を測定するように入力されたレシピ情報と、前記オーバーレイ計測装置の固有情報とを含む、
オーバーレイ計測装置。
【請求項12】
前記データは、
ウエハマップの構成に関する第1情報、前記ウエハに対する少なくても1つの測定オプションの第2情報、前記ウエハに対する少なくても1つの付加オプションの第3情報、前記ウエハの測定オプション等に対する最適化過程の実行要否を示す第4情報のうち少なくとも一部を含む、
請求項11に記載のオーバーレイ計測装置。
【請求項13】
前記第1情報は、
前記ウエハの直径、フィールドのX、Y間隔、前記フィールドの中心座標、前記ウエハ内に完全に入っていないフィールドに対する使用要否の情報、前記ウエハの端で測定しないようにする厚さのうち少なくとも一部を含む、
請求項12に記載のオーバーレイ計測装置。
【請求項14】
前記第2情報は、
ターゲットの測定に関する設定等に関する情報、測定時に光学の設定に関する情報、及び測定時に使用されるアルゴリズムの設定に関する情報のうち少なくとも一部を含む、
請求項12に記載のオーバーレイ計測装置。
【請求項15】
前記第3情報は、
測定モードの選択に関する情報、イメージ貯蔵機能の使用要否に関する情報、データファイル自動貯蔵の使用要否に関する情報、Manual Assist機能の使用要否に関する情報、自動ピンホール最適化機能の実行条件に関する情報、自動ウエハセンター調整機能の使用要否に関する情報、及びターゲットファインダ機能の使用要否に関する情報のうち少なくとも一部を含む、
請求項12に記載のオーバーレイ計測装置。
【請求項16】
前記第4情報は、
フィルタ最適化過程に関する情報、絞り最適化過程に関する情報、フォーカス最適化過程に関する情報、及びピンホール最適化過程に関する情報のうち少なくとも一部を含む、
請求項12に記載のオーバーレイ計測装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーバーレイ計測装置の動作を制御するデータを貯蔵するためデータの構造を記録したコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体、及びこのためのオーバーレイ計測装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、技術の発展に伴い、ウエハの特性を計測する半導体デバイスのサイズは小さくなり、計測装置の集積回路の密度は増加している。集積回路をウエハに形成するためには、特定の位置で所望の回路の構造及び要素らが順次形成されるように、複数の製造過程を経らなければならない。これら製造過程は、ウエハ上にパターン化した層を順次生成するようにする。
【0003】
このように繰り返される積層工程らによって、集積回路内に電気的に活性化したパターンが生成される。このとき、各々の構造は、生産工程で許容する誤差範囲内に整列されていないと、電気的に活性化したパターンの間に干渉が起こり、この現象によって、製造された回路の性能及び信頼性に問題が発生し得る。これら層間の整列誤差を測定及び検証するために管理者は、装置におけるウエハの特性を測定するレシピを入力するか設定している。
【0004】
ところが、従来は、管理者が直接に計測装置におけるレシピを直接入力するため、時間と空間上の制約があった。
【0005】
また、従来は、管理者が直接フィルタ、絞り、フォーカス、ピンホールなどのオプションを選択、測定、及び値の確認を繰り返して行い、最適なオプションを決定していたことから、管理者の熟練度、能力及び経験が大きな変数と作用し、これによって、最適化したオプション等に基づいてウエハの特性を効率よく測定することができなかった。
【0006】
よって、最適化に必要な最小限の情報を計測装置に伝送することで、計測装置は、オプション等に対する最適化過程を行う必要性が提起される。
【0007】
また、最適化したオプション等に関する情報を計測装置に伝送するためデータの構造を提示する必要性が提起される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
よって、本発明は、オーバーレイ計測装置の動作を制御するデータを貯蔵するためデータの構造を記録したコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体、及びこのためのオーバーレイ計測装置を提供することである。
【0009】
また、本発明は、最適化に用いられるオプション等に関する情報を計測装置に伝送するためデータの構造を提供することである。
【0010】
本発明の目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及していない本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解することができ、本発明の実施形態によってより明らかに理解することができる。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示した手段及びその組み合わせによって実現できることが分かりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる目的を達するために、本発明の一実施形態によるオーバーレイ計測装置の動作を制御するデータを貯蔵するためデータの構造を記録したコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体において、前記データは、使用者端末に設置されたマネージャプログラムによって、前記オーバーレイ計測装置がウエハの特性を測定するように入力されたレシピ情報と、前記オーバーレイ計測装置の固有情報とを含むことができる。
【0012】
また、本発明の一実施形態によるオーバーレイ計測装置は、送受信部と、前記送受信部と電気的に連結されたプロセッサとを含み、前記プロセッサは、使用者端末から前記オーバーレイ計測装置の動作を制御するデータを前記送受信部を介して獲得し、前記獲得されたデータに基づいて、前記オーバーレイ計測装置の動作を制御するように設定され、前記データは、前記オーバーレイ計測装置がウエハの特性を測定するように入力されたレシピ情報と、前記オーバーレイ計測装置の固有情報とを含むことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明による使用者端末が、マネージャプログラムによって入力されたレシピに関する情報と、計測装置に関する固有情報とを含むデータを生成して伝送することで、管理者は、計測装置を遠隔かつ便利に制御することができる。
【0014】
また、本発明は、前記データにウエハマップの構成に関する情報、前記ウエハに対する少なくても1つの測定オプションの情報、前記ウエハに対する少なくても1つの付加オプションの情報、前記ウエハの測定オプション等に対する最適化過程の実行要否を示す情報のうち少なくとも一部を含ませることで、ウエハの測定を遠隔で制御することができる。
【0015】
また、本発明は、ウエハマップの構成に関する情報にウエハの直径、フィールドのX、Y間隔、フィールドの中心座標、ウエハ内に完全に入っていないフィールドに対する使用要否の情報、ウエハの端で測定しないようにする厚さ、及び追ってさらに伝達する情報のうち少なくとも一部を含ませることで、ウエハマップを遠隔で構成することができる。
【0016】
また、本発明は、ウエハに対する少なくても1つの測定オプションに関する情報に、ターゲットの測定に関する設定等の情報、測定時に光学の設定に関する情報、及び測定時に使用されるアルゴリズムの設定に関する情報のうち少なくとも一部を含ませることで、ウエハに対する少なくても1つの測定オプションを遠隔で設定することができる。
【0017】
また、本発明は、ウエハに対する少なくても1つの付加オプションに、測定モードの選択に関する情報、イメージ貯蔵機能の使用要否に関する情報、データファイルの自動貯蔵の使用要否に関する情報、Manual Assist機能の使用要否に関する情報、自動ピンホール最適化機能の実行条件に関する情報、自動ウエハセンター調整機能の使用要否に関する情報、及びターゲットファインダ機能の使用要否に関する情報のうち少なくとも一部を含ませることで、ウエハに対する少なくても1つの追加オプションを遠隔で設定することができる。
【0018】
また、本発明は、ウエハの測定オプション等に対する最適化過程の実行要否を示す情報に、フィルタ最適化過程に関する情報、絞り最適化過程に関する情報、フォーカス最適化過程に関する情報、及びピンホール最適化過程に関する情報のうち少なくとも一部を含ませることで、ウエハの測定に対する最適化過程を遠隔で行うことができる。
【0019】
上述した効果並びに本発明の具体的な効果は、以下の発明を実施するための形態を説明すると共に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態によるオーバーレイ計測システムを示した例示図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるオーバーレイ計測装置の概念図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるオーバーレイ計測システムのブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態による使用者端末がデータを計測装置に伝送する過程を示した手順図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるマネージャプログラム上に複数のパラメータに関する情報を入力した例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態による計測装置が、レシピファイルに基づいて最適化を行う過程を示した手順図である。
【
図7】本発明の一実施形態による計測装置が、レシピファイルに基づいて最適化を行う状態を示した例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態による計測装置120のレシピに関する情報を入力されるマネージャプログラムの画面を示した第1例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態による計測装置120のレシピに関する情報を入力されるマネージャプログラムの画面を示した第2例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態による計測装置120のレシピに関する情報を入力されるマネージャプログラムの画面を示した第3例示図である。
【
図11】本発明の一実施形態による計測装置120のレシピに関する情報を入力されるマネージャプログラムの画面を示した第4例示図である。
【
図12】本発明の一実施形態による計測装置120のレシピに関する情報を入力されるマネージャプログラムの画面を示した第5例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
前述した目的、特徴及び長所は、添付の図面を参照して詳細に後述され、これによって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想を容易に実施することができる。本発明を説明するにあたり、本発明に係る公知の技術に対する具体的な説明が、本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には、詳細な説明を省略する。以下では、添付の図面を参照して、本発明による好ましい実施形態を詳説することとする。図面における同じ参照符号は、同一又は類似の構成要素を示すために使われる。
【0022】
たとえ第1、第2などは、様々な構成要素を述べるために使われるものの、これら構成要素は、これらの用語によって制限されないことは勿論である。これらの用語は、単に一構成要素を他構成要素と区別するために使うものであって、特に逆の記載がない限り、第1構成要素は、第2構成要素であってもよいことは勿論である。
【0023】
以下では、構成要素の「上部(又は下部)」又は構成要素の「上(又は下)」に任意の構成が配されるということは、任意の構成が上記構成要素の上面(又は下面)に接して配されるだけでなく、上記構成要素と、上記構成要素上に(又は下に)配された任意の構成との間に他の構成が介在し得ることを意味する。
【0024】
また、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載されている場合、上記構成要素は、互いに直接に連結されるか、或いは接続されていてもよいが、各構成要素の間に他構成要素が「介在」するか、各構成要素が他構成要素を介して「連結」、「結合」又は「接続」されていてもよいと理解しなければならない。
【0025】
全明細書において、特に逆の記載がない限り、各構成要素は、単数であってもよく、複数であってもよい。
【0026】
本明細書で使われる単数の表現は、文脈上明らかに他の意味しない限り、複数の表現を含む。本出願における「構成される」又は「含む」などの用語は、明細書上に記載の複数の構成要素、又は複数の段階を必ずしも全て含むものであると解釈されてはならず、そのうち一部の構成要素又は一部の段階は、含まれていなくてもよく、又はさらなる構成要素又は段階をさらに含むことができると解釈しなければならない。
【0027】
全明細書において、「A及び/又はB」とするとき、これは特に逆の記載がない限り、A、B又はA及びBを意味し、「C~D」とするとき、これは特に逆の記載がない限り、C以上かつD以下であることを意味する。
【0028】
以下では、本発明の幾つかの実施形態によるオーバーレイ計測装置の動作を制御するデータを貯蔵するためデータ構造を記録したコンピュータ読み取り可能な貯蔵媒体、及びそのオーバーレイ計測装置を説明することとする。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態によるオーバーレイ計測システムを示した例示図である。
【0030】
図1を参照すると、発明の一実施形態によるオーバーレイ計測システム100は、使用者端末110(例:コンピュータ、ノートパソコン等)と、少なくとも1つの計測装置120とを含むことができる。
【0031】
一実施形態によれば、使用者端末110は、通信プロトコル(例:FTP(File Transfer Protocol))によって、少なくとも1つの計測装置120とデータ又は信号を送受信することができる。例えば、使用者端末110は、1つの計測装置にデータ又は信号を送信することができるか、又は複数の計測装置にデータ又は信号を同時に送信することができる。
【0032】
一実施形態によれば、使用者端末110は、少なくとも1つの計測装置120に関する情報を使用者から入力されるマネージャプログラム(例:ARO(Auto Recipe Optimization)マネージャプログラム)を実行させることができる。前記マネージャプログラムは、ウエハの特性を測定する計測装置の動作に関するレシピ情報を使用者から入力されてもよい。例えば、前記マネージャプログラムは、ウエハの特性を測定する複数のパラメータに対する値を使用者から入力されてもよい。
【0033】
このように、マネージャプログラムは、使用者端末110に設置されている。そして、使用者端末110は、マネージャプログラムによって計測装置120と同期化を行って、信号又はデータをリアルタイムで交換することができる。
【0034】
これら使用者端末110に設置されたマネージャプログラム(例:AROマネージャプログラム)のUI(User Interface)は、計測装置に設置されたUIと類似であってもよい。そして、マネージャプログラムは、レシピに設定しようとするオプション等がチェックして貯蔵されると、レシピファイルを生成することができる。レシピオプションは、レシピの生成時、初期値が基本と設定されており、使用者が所望する場合、変更可能である。そして、使用者端末110で生成されたファイルは、FTPによってレシピを測定しようとする計測装置に伝送することができる。
【0035】
そして、計測装置にレシピファイルを送るためには、マネージャプログラムに当該装置のPC IP、識別子(Identifier)、パスワード(Password)及びServer IP情報が入力されていなければならない。これら情報が正常に入力されると、使用者端末110は、レシピの生成時に使用するために、計測装置に貯蔵されているファイルらのFTP経路を登録することができる。そして、当該情報は、計測装置では入力しないマネージャプログラムを使用するために必要なもの等である。
【0036】
装備に貯蔵されているファイルとは、それぞれ装備で使用するフィルタリスト、絞りリスト、フォーカス、及びピンホールに使用されるテンプレートリスト、それから各計測装置のバージョン情報などが入っているファイルであってもよい。
【0037】
マネージャプログラムは、レシピを複数台の計測装置に同時に伝送させることができるため、上記過程を繰り返して、複数の計測装置をさらに登録することができる。各計測装置は、最初一回の登録が必要である。また、必要の際に追加された計測装置の削除、修正も可能である。
【0038】
そして、レシピは、使用者がウエハの情報を予め知っていた状態で生成可能であるが、当該ツールでは、データファイルを用いてウエハ情報を再構成することができる。よって、ウエハ情報が分からなくても、当該ウエハを測定していたデータファイルをロードして、レシピを生成可能である。
【0039】
一実施形態によれば、使用者端末110は、入力されたレシピに関する情報と、計測装置120に関する固有情報(例:計測装置のIP(Internet Protocol)アドレス、計測装置の識別子(Identifier)、パスワード、及びサーバのIPアドレス)とを含むデータを生成することができる。例えば、使用者端末110は、計測装置別にレシピに関する情報と、計測装置に関する固有情報とを含むデータをそれぞれ生成することができる。
【0040】
一実施形態によれば、使用者端末110は、計測装置別にウエハの測定オプション等に対する最適化過程の実行要否を示す情報を含み、データを生成することができる。
【0041】
一実施形態によれば、使用者端末110は、前記生成されたデータを固有情報に該当する計測装置に伝送することができる。例えば、使用者端末110は、データ又は信号を1つの計測装置に送信することができるか、又はデータ又は信号を複数の計測装置のそれぞれに同時に送信することができる。
【0042】
上述したように、使用者端末110は、複数の計測装置の各々の固有情報を含む複数のデータを生成し、前記生成された複数のデータを当該計測装置に同時に伝送することができる。
【0043】
一実施形態によれば、計測装置120は、使用者端末110から受信されるデータに含まれたレシピを分析し、レシピの分析を完了すると、レシピに基づくウエハの測定オプション等に対する最適化過程を行うことができる。
【0044】
例えば、使用者端末110に設置されたマネージャプログラムと、計測装置120に設置された計測ソフトウェア(例:オーバーレイアプリケーション)は、FTPによってデータを送受信することができる。
【0045】
一実施形態によれば、計測装置120に設置された計測ソフトウェア(例:オーバーレイアプリケーション)は、使用者端末110に設置されたマネージャプログラムと相互連動して動作され、使用者端末110から受信されたデータ(例:レシピ情報)に基づいて計測装置を動作させる命令語らを含むことができる。
【0046】
一実施形態によれば、計測装置120は、計測ソフトウェアが実行されている状態で、スレッド(thread)を用いて、使用者端末110からレシピファイルが受信される経路を継続して確認することができる。
【0047】
一実施形態によれば、計測装置120は、レシピファイルが受信されると、レシピファイル名の形式及びファイル拡張子のうち少なくとも1つを用いて、当該ファイルがレシピファイルであるかを確認することができる。
【0048】
例えば、名の形式は、0000@0000@0000であってもよく、拡張子は、xmlであってもよい。
【0049】
一実施形態によれば、計測装置120は、レシピファイルを1行ずつ(line by line)読み取って、レシピ情報を構成することができる。そして、最後の行まで読み取った後、レシピ情報の構成を完了すると、当該レシピを貯蔵することができる。
【0050】
一実施形態によれば、計測装置120は、レシピ情報の構成が失敗する場合、レシピファイルが伝送される経路を介して、レシピの構成の失敗を示すエラーメッセージを伝送し、失敗の理由をログファイルに記録して貯蔵する。
【0051】
一実施形態によれば、計測装置120は、レシピ情報の構成を完了し、受信されたデータにウエハの測定オプション等に対する最適化過程の実行を示す情報が含まれていると、フィルタ最適化過程、絞り最適化過程、フォーカス最適化過程、ピンホール最適化過程、及び選択されたオプション等を貯蔵する過程を順次に行うか、又は手順を変更して行うことができる。
【0052】
一実施形態によれば、計測装置120は、レシピの測定オプション等を自動で最適化することができ、これら機能をARO(Auto Recipe Optimization)機能と言える。このとき、代表的に最適化オプションにはフィルタ(Filter)、絞り開口数(NA)、フォーカス(Focus)、ピンホール(Pinhole)があり、追って様々なオプションを加えることができる。
【0053】
よって、レシピは、ウエハ情報及び測定ターゲット位置情報さえあれば、AROによって最適なオプション等を自動で貯蔵することができる。
【0054】
ARO機能を使用すると、プログラムで様々なオプションを自動で測定、選択して最適化するため、作業者の工数を減らすことができる。また、作業者個人の能力に大きく影響されていた最適化速度を一定に短縮することができる。
【0055】
図2は、本発明の一実施形態によるオーバーレイ計測装置の概念図である。
【0056】
図2を参照すると、本発明の一実施形態によるオーバーレイ計測装置120は、ウエハ240に形成された相異する層にそれぞれ形成された第1オーバーレイマーク(OM1)と第2オーバーレイマーク(OM2)との間の誤差を計測する装置である。
【0057】
例えば、第1オーバーレイマーク(OM1)は、以前層に形成されたオーバーレイマークであり、第2オーバーレイマーク(OM2)は、現在層に形成されたオーバーレイマークであってもよい。オーバーレイマークは、ダイ領域に半導体デバイスを形成するための層を形成するとともに、スクライブレーンに形成される。例えば、第1オーバーレイマーク(OM1)は、絶縁膜パターンと共に形成され、第2オーバーレイマーク(OM2)は、絶縁膜パターン上に形成されるフォトレジストパターンと共に形成されていてもよい。
【0058】
この場合、第2オーバーレイマーク(OM2)は、外部に露出しているが、第1オーバーレイマーク(OM1)は、フォトレジスト層によって遮られた状態であり、フォトレジスト材料からなる第2オーバーレイマーク(OM2)とは、光学的性質が異なる酸化物からなる。また、第1オーバーレイマーク(OM1)と第2オーバーレイマーク(OM2)の焦点面は、設定によって同様であるか又は異なって設定可能である。
【0059】
本発明の一実施形態によるオーバーレイ計測装置120は、光源210、第1ビームスプリッタ(beam splitter)212、第1ミラー213、第1スペクトラムフィルタ(color filter)214、第2スペクトラムフィルタ215、ビームコンバイナ(beam combiner)216、第2ミラー217、リレーレンズ218、偏光フィルタ221、絞り251、第2検出機233、焦点アクチュエータ234、ズームレンズ232、第1検出機231、第2ビームスプリッタ230、光学素子227、第3ビームスプリッタ224、ラムダ波長板222、対物レンズ220、レンズ焦点アクチュエータ225、絞り251、AF(Auto Focus)261、及びプロセッサ270を含むことができる。
【0060】
図2に示されたオーバーレイ計測装置120の構成は、一実施形態に従うものであり、オーバーレイ計測装置120の構成要素らは、
図2に示された実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて、一部の構成要素を付加、変更又は削除することができる。例えば、オーバーレイ計測装置120は、プロセッサ270によってオーバーレイ計測装置120の各構成の動作を制御させる命令語ら、プログラム、ロジッグなどを貯蔵するメモリ(不図示)を含むことができる。
【0061】
一実施形態によれば、光源210では、ハロゲンランプ、ゼノンランプ、スーパーコンティニュームレーザ(supercontinuum laser)、発光ダイオード、レーザ励起ランプ(laser induced lamp)などを用いることができる。
【0062】
一実施形態によれば、第1ビームスプリッタ212は、光源210から出たビームを2つのビームに分離させる役割を担う。第1ビームスプリッタ212は、光源210から出たビームの一部は透過させ、一部は反射させて、光源210から出たビームを2つのビームに分離させる。
【0063】
一実施形態によれば、第1ミラー213は、第1ビームスプリッタ212と第2スペクトラムフィルタ215との間に設置され、第1ビームスプリッタ212で反射したビームを第2スペクトラムフィルタ215に向かうように、ビームの経路を変更させる。
【0064】
一実施形態によれば、第1スペクトラムフィルタ214は、第1ビームスプリッタ212から分離されたビームのうち、第1ビームスプリッタ212を透過したビームの中心波長及びバンド幅を、現在層に形成された第2オーバーレイマーク(OM2)のイメージ獲得に好適に調節する役割を担う。スペクトラムフィルタは、フィルタホイール、線状並進デバイス、フリッパデバイスのうち1つを用いることができる。
【0065】
一実施形態によれば、第2スペクトラムフィルタ215は、第1ビームスプリッタ212から分離されたビームのうち、第1ビームスプリッタ212で反射したビームの中心波長及びバンド幅を、以前層に形成された第1オーバーレイマーク(OM1)のイメージ獲得に好適に調節する役割を担う。本発明は、第1スペクトラムフィルタと第2スペクトラムフィルタを種々のフィルタに取り替えることができる。そして、スペクトラムフィルタは、フィルタホイール、線状並進デバイス、フリッパデバイスのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0066】
一実施形態によれば、ビームコンバイナ(beam combiner)216は、第1スペクトラムフィルタ214と第2スペクトラムフィルタ215を通過した光を合わせる役割を担う。第1スペクトラムフィルタ214を通過した光は、ビームコンバイナ216を透過し、第2スペクトラムフィルタ215を通過したビームは、第2ミラー217によってビームコンバイナ216に向かうように、ビームの経路が変更された後、ビームコンバイナ216で反射して、ビームコンバイナ216を透過したビームとさらに合わさった後、絞り251を通過する。
【0067】
一実施形態によれば、絞り251は、ビームコンバイナを透過したビームを、第1オーバーレイマーク1の撮影に好適な形態に変更する役割を担う。
【0068】
一実施形態によれば、第2検出機233は、第2ビームスプリッタ230で反射したビームを検出する。第2検出機233は、焦点アクチュエータ(focus actuator)234に設置されて、第2ビームスプリッタ230と第2検出機233との間の距離が調節される。第2検出機233は、第1オーバーレイマーク(OM1)のイメージを獲得する。
【0069】
一実施形態によれば、第1検出機231は、第2ビームスプリッタ230を通過したビームを検出する。第1検出機231は、第2オーバーレイマーク(OM2)のイメージを獲得することができる。
【0070】
または、使用者の設定によって、第2検出機は動作せずに、第1検出機のみにおいて、第1オーバーレイマーク(OM1)と第2オーバーレイマーク(OM2)のイメージ獲得を実施することができる。
【0071】
一実施形態によれば、ズームレンズ232は、第2ビームスプリッタ230と焦点アクチュエータ234との間に設置される。ズームレンズ232は、第2検出機233の位置変化値を焦点アクチュエータ234から受信し、これに基づいて、第2オーバーレイマーク(OM2)のイメージと第1オーバーレイマーク(OM1)のイメージとの倍率を一致させる役割を担う。第1オーバーレイマーク(OM1)と第2オーバーレイマーク(OM2)との高さ差によって、第2検出機233と第2ビームスプリッタ230との間の光経路距離は、第1検出機231と第2ビームスプリッタ230との間の光経路距離と異なるため、第1検出機231で獲得されたイメージと、第2検出機233で獲得されたイメージとの倍率は、相異し得る。正確なオーバーレイ誤差を測定するためには、倍率を一致させなければならない。
【0072】
一実施形態によれば、第2ビームスプリッタ230は、対物レンズ220で収集したビームを2つのビームに分離する役割を担う。第2ビームスプリッタ230は、チューブビームスプリッタと、ダイクロイックフィルタ(dichroic filter)とを含むことができる。ダイクロイックフィルタは、特定の波長ビームを透過させるフィルタである。対物レンズ220で収集したビームは、ラムダ波長板222、第3ビームスプリッタ224及び光学素子227を経て、第2ビームスプリッタ230で2つのビームに分離される。すなわち、第1オーバーレイマーク(OM1)の検出に好適なビームと、第2オーバーレイマーク(OM2)の検出に好適なビームとに分離される。
【0073】
一実施形態によれば、前記光学素子227は、ホットミラー(hot mirror)と、コールドミラー(cold mirror)とを含むことができる。
【0074】
一実施形態によれば、第3ビームスプリッタ224は、コンバイナ216を介して合わさったビームを、さらに2つのビームに分離する役割を担う。ビームコンバイナ216を介して合わさったビームは、リレーレンズ218及び偏光フィルタ221を経て偏光した状態で、第3ビームスプリッタ224で2つのビームに分離される。
【0075】
一実施形態によれば、対物レンズ220は、コンバイナ216で合わさった後、第3ビームスプリッタ224で反射した後、ラムダ波長板222を経て、円偏光となったビームをウエハ240の測定位置に集光させ、測定位置で反射したビームを収集する役割を担う。対物レンズ220は、レンズ焦点アクチュエータ(lens focus actuator)225に設置される。
【0076】
一実施形態によれば、レンズ焦点アクチュエータ225は、対物レンズ220とウエハ240との間の距離を調節して、焦点面が第1オーバーレイマーク(OM1)又は第2オーバーレイマーク(OM2)に位置するように調節することができる。レンズ焦点アクチュエータ225は、プロセッサ270の制御下で、対物レンズ240をウエハ方向(例:Y方向)に垂直移動させて、焦点距離を調節することができる。
【0077】
一実施形態によれば、光学素子は、ビームスプリッタを透過したビームの経路に対して45゜を成すように設置される。これは、オートフォーカスモジュールにビームを送るためのものであり、長波長ビームを反射させ、短波長ビームを透過させるか、或いは短波長ビームを反射させ、長波長ビームを透過させることを特徴とする。光学素子は、ホットミラー又はコールドミラーのうち1つから構成可能である。
【0078】
一実施形態によれば、オートフォーカスモジュールは、フォーカスを調節するためのものであって、対物レンズとウエハとの間の距離による信号を生成する役割を担う。すなわち、検出機の焦点位置の変化による信号を生成する役割を担う。オートフォーカスモジュールは、位相差方式のオートフォーカスセンサモジュールを用いることができる。例えば、オートフォーカスセンサモジュールで獲得した焦点が「標準焦点」と一致する場合には、センサで出力される信号値である位相差の値が0であってもよく、一致していない場合は、焦点の位置によって+又は-値であってもよい。「標準焦点」とは、センサの信号を基準に決定された第1又は第2検出機、オートフォーカスセンサの焦点である。「標準焦点」は、実際の整列イメージ獲得に好適な「測定焦点」と一致していてもよいが、第1オーバーレイマーク(OM1)と第2オーバーレイマーク(OM2)との高さ差が大きい場合には、ほとんど相異する。
【0079】
オートフォーカスセンサは、ウエハの測定領域で反射した反射光によって、焦点位置による信号を獲得する。また、オートフォーカスセンサは、焦点位置を調節するように、ウエハの測定領域と対物レンズとの間の距離を調節するアクチュエータを調節することができる。
【0080】
図3は、本発明の一実施形態によるオーバーレイ計測システムのブロック図である。
【0081】
図3を参照すると、本発明の一実施形態によるオーバーレイ計測システム100は、使用者端末110と、計測装置120とを含むことができる。
【0082】
一実施形態によれば、使用者端末110は、送受信部311、表示部312、メモリ313、及びプロセッサ314を含むことができる。
【0083】
例えば、送受信部311は、通信プロトコル(例:FTP)によって計測装置120にデータ又は信号を送信することができる。
【0084】
例えば、表示部312は、プロセッサ314の制御下で、使用者から計測装置に関するレシピ設定値を入力されるマネージャプログラムを表示することができる。
【0085】
例えば、メモリ313は、使用者端末110の少なくとも1つの他の構成要素に係る命令又はデータを貯蔵することができる。メモリ313は、使用者から入力されるレシピに関する情報、計測装置120に関する固有情報を計測装置120に伝送するのに必要な命令語ら、アルゴリズム、ソフトウェア、及びプログラム(例:AROマネージャプログラム)のうち少なくとも一部を貯蔵することができる。
【0086】
例えば、メモリ313は、使用者端末110に設置されたマネージャプログラムによって計測装置120が最適化過程を行うように、機能等を実行できる命令語らを貯蔵することができる。
【0087】
例えば、プロセッサ314は、少なくとも1つの計測装置120と送受信部311を介して互いに連動して、計測装置に関するレシピ情報を含むデータを少なくとも1つの計測装置120に伝送することができる。
【0088】
例えば、プロセッサ314は、少なくとも1つの計測装置120のレシピに対する設定値を入力されるマネージャプログラム(例:AROマネージャプログラム)を行って、表示部312上に表示することができる。マネージャプログラムは、ウエハの特性を測定する計測装置の動作に関するレシピ情報を使用者から入力されるか、又は送受信部311を介して受信することができる。
【0089】
例えば、プロセッサ314は、入力されたレシピに関する情報と、計測装置120に関する固有情報(例:計測装置のIPアドレス、計測装置の識別子、パスワード、及びサーバのIP)とを含むデータを生成することができる。例えば、プロセッサ314は、計測装置別にレシピに関する情報と、計測装置に関する固有情報とを含むデータをそれぞれ生成することができる。
【0090】
例えば、プロセッサ314は、計測装置別にウエハの測定オプション等に対する最適化過程の実行要否を示す情報を含み、データを生成することができる。
【0091】
例えば、プロセッサ314は、前記生成されたデータを固有情報に該当する計測装置に伝送することができる。例えば、使用者端末110は、データ又は信号を1つの計測装置に送信することができるか、又はデータ又は信号を複数の計測装置のそれぞれに同時に送信することができる。
【0092】
また、プロセッサ314は、ウエハ240の測定オプション等に対する最適化過程の実行要否を示す情報を含むデータを生成することができる。
【0093】
上述したように、プロセッサ314は、複数の計測装置の各々の固有情報を含む複数のデータを生成し、前記生成された複数のデータを当該計測装置に同時に伝送することができる。
【0094】
一実施形態によれば、計測装置120は、送受信部321、表示部322、メモリ323、測定部324、及びプロセッサ270を含むことができる。
【0095】
例えば、送受信部321は、通信プロトコル(例:FTP)によって使用者端末110からデータ又は信号を受信することができる。
【0096】
例えば、表示部322は、プロセッサ270の制御下で、使用者端末110から受信されたレシピに関する情報を計測ソフトウェア(例:オーバーレイアプリケーション)によって表示することができる。
【0097】
例えば、メモリ323は、計測装置120の少なくとも1つの他の構成要素に係る命令又はデータを貯蔵することができる。メモリ323は、レシピに関する情報、計測装置120に関する固有情報を使用者端末110から受信するのに必要な命令語ら、アルゴリズム、ソフトウェアのうち少なくとも一部を貯蔵することができる。
【0098】
例えば、メモリ323は、使用者端末110から受信されたレシピに対する設定値、計測装置120に既に設定された設定値、及びプロセッサ270の動作に基づいて生成されるデータ(例:オプション等に対する最適化したデータ)を貯蔵することができる。
【0099】
例えば、メモリ323は、計測装置120に設置されたソフトウェアによって計測装置120が最適化過程を行うように、機能等を実行できる命令語らを貯蔵することができる。
【0100】
例えば、測定部324は、プロセッサ270の制御下で、計測装置120に設定されたレシピ情報によってウエハ240の特性を測定することができる。
【0101】
例えば、プロセッサ270は、使用者端末110と送受信部321を介して計測装置に関するレシピ情報を含むデータを使用者端末110から受信することができる。
【0102】
例えば、プロセッサ270は、計測装置120のレシピに対する設定値を入力されるソフトウェアを表示部322上に表示することができる。また、プロセッサ270は、使用者端末110から受信された計測装置に関するレシピ情報を計測ソフトウェアによって表示することができる。
【0103】
一実施形態によれば、プロセッサ270は、使用者端末110から受信されるデータに含まれたレシピを分析することができる。例えば、レシピは、ウエハ240の特性を測定する複数のパラメータに対する値を含むことができる。また、レシピは、ファイナルリジジュアル3シグマ(Final Residual 3 Sigma)、ティス3シグマ(Tis 3 Sigma)、及びレジストレーション3シグマ(Registration 3 Sigma)、計測精密度を示すTMU(Total Measurement Uncertainty)、及び測定間移動後の計測時間を示すMAM(Move Acquire Measure)timeのうち少なくとも1つを含むか、又はこれらを組み合わせた総重量を含むことができる。
【0104】
また、データは、ウエハ240の測定オプション等に対する最適化過程の実行要否を示す情報を含むことができる。
【0105】
一実施形態によれば、プロセッサ270は、前記使用者端末110から受信されたデータに含まれるレシピファイル名の形式及びファイル拡張子のうち少なくとも1つを用いて、レシピファイルの真偽可否を判断することができる。例えば、ファイル名の形式は、0000@0000@0000であってもよく、拡張子は、xmlであってもよい。
【0106】
一実施形態によれば、プロセッサ270は、レシピ分析を完了すると、レシピに基づくウエハの測定オプション等に対する最適化過程を行うことができる。例えば、プロセッサ270は、レシピファイルを1行ずつ(line by line)読み取って、レシピ情報を構成することができる。そして、プロセッサ270は、最後の行まで読み取った後、レシピ情報の構成を完了すると、当該レシピをメモリ323に貯蔵することができる。
【0107】
一実施形態によれば、プロセッサ270は、計測装置120内1つ以上のフィルタ(例:スペクトラムフィルタら)を1回測定して、各フィルタ別に複数のパラメータに対する統計値らを計算することができる。又は、プロセッサ270は、計測装置120内1つ以上のフィルタ(例:スペクトラムフィルタら)を少なくとも1回測定することができる。このように、1回測定する理由は、最小の測定回数からである。そして、プロセッサ270は、前記計算された統計値らに加重値をそれぞれ付与し、前記加重値のそれぞれ付与された統計値らの和が最小となるフィルタを選択するフィルタ最適化過程を行うことができる。
【0108】
例えば、プロセッサ270は、各フィルタ別にオーバーレイ測定値、つまりティス3シグマ(Tis 3 Sigma)及びレジストレーション3シグマ(Registration 3 Sigma)を測定し、前記測定されたティス3シグマ及びレジストレーション3シグマをモデリングして、ファイナルリジジュアル3シグマ(Final Residual 3 Sigma)を獲得することができる。
【0109】
また、プロセッサ270は、ファイナルリジジュアル3シグマ(Final Residual 3 Sigma)、ティス3シグマ(Tis 3 Sigma)、レジストレーション3シグマ(Registration 3 Sigma)、計測精密度を示すTMU(Total Measurement Uncertainty)、及び測定間の移動後の計測時間を示すMAM(Move Acquire Measure)timeのうち少なくとも1つを獲得するか、又はこれらを組み合わせた総重量を獲得することができる。
【0110】
そして、プロセッサ270は、各フィルタの少なくとも1つのパラメータの統計値に加重値をそれぞれ付与し、加重値の付与された結果値の和が最小となるフィルタを選択することができる。
【0111】
一実施形態によれば、プロセッサ270は、計測装置120内1つ以上の絞りを1回測定して、各絞り別に複数のパラメータに対する統計値らを計算することができる。そして、プロセッサ270は、前記計算された統計値らに加重値をそれぞれ付与し、前記加重値のそれぞれ付与された統計値らの和が最小となる絞り(Numerical Aperture,NA)を選択する絞り最適化過程を行うことができる。絞りは、同じレンズを1つのみ用いつつ、開口数が変更され得、これによって、光の量と模様を変更させることができる。
【0112】
例えば、プロセッサ270は、各絞り別にオーバーレイ測定値、つまりティス 3シグマ及びレジストレーション3シグマを測定し、前記測定されたティス3シグマ及びレジストレーション3シグマをモデリングして、ファイナルリジジュアル3シグマを獲得することができる。
【0113】
また、プロセッサ270は、ファイナルリジジュアル3シグマ(Final Residual 3 Sigma)、ティス3シグマ(Tis 3 Sigma)、レジストレーション3シグマ(Registration 3 Sigma)、TMU、及びMAM timeのうち少なくとも1つを獲得するか、又はこれらを組み合わせた総重量を獲得することができる。
【0114】
そして、プロセッサ270は、各絞りの各パラメータの統計値に加重値をそれぞれ付与し、加重値の付与された結果値の和が最小となる絞りを選択することができる。
【0115】
一実施形態によれば、プロセッサ270は、計測装置120内1つのサイトでフォーカススキャンを行って、フォーカス測定領域を決定し、各サイトごとに前記決定された測定領域内で一ステップずつフォーカスを移動して、複数のパラメータに対する統計値らを計算することができる。そして、プロセッサ270は、前記計算された統計値らに加重値をそれぞれ付与し、前記加重値のそれぞれ付与された統計値らの和が最小となるフォーカスを選択するフォーカス最適化過程を行うことができる。
【0116】
例えば、プロセッサ270は、各フォーカス別にオーバーレイ測定値、つまりティス3シグマ及びレジストレーション3シグマを測定し、前記測定されたティス3シグマ及びレジストレーション3シグマをモデリングして、ファイナルリジジュアル3シグマを獲得することができる。
【0117】
そして、プロセッサ270は、各フォーカスの各パラメータの統計値に加重値をそれぞれ付与し、加重値の付与された結果値の和が最小となるフォーカスを選択することができる。
【0118】
一実施形態によれば、プロセッサ270は、計測装置120内絞りを第1ピンホールの位置で1回測定し、前記第1ピンホールの位置から一定距離(例:3μm)に移動した第2ピンホールの位置で1回測定することができる。そして、プロセッサ270は、前記第1ピンホールの位置及び前記第2ピンホールの位置でティス3シグマを計算し、絞りによるピンホールの位置別に前記ティス3シグマをモデリングすることができる。そして、プロセッサ270は、前記ティス3シグマが最小となるピンホールの位置を選択するピンホール最適化過程を行うことができる。
【0119】
一実施形態によれば、プロセッサ270は、前記フィルタ最適化過程、前記絞り最適化過程、前記フォーカス最適化過程、及び前記ピンホール最適化過程のそれぞれから選択されたオプション等に関する情報(例:最適化結果値)をメモリ323に貯蔵することができる。
【0120】
一実施形態によれば、プロセッサ270は、使用者端末110からオーバーレイ計測装置120の動作を制御するデータを送受信部321を介して獲得し、前記獲得されたデータに基づいて、前記オーバーレイ計測装置120の動作を制御することができる。
【0121】
例えば、プロセッサ270は、前記獲得されたデータを分析して、前記オーバーレイ計測装置120がウエハの特性を測定するように入力されたレシピ情報と、前記オーバーレイ計測装置120の固有情報とを抽出することができる。そして、プロセッサ270は、抽出された情報に基づいて、前記オーバーレイ計測装置120の動作を全般的に制御することができる。
【0122】
図4は、本発明の一実施形態による使用者端末が、データを計測装置に伝送する過程を示した手順図である。
図5は、本発明の一実施形態によるマネージャプログラム上に、複数のパラメータに関する情報を入力した例示図である。
【0123】
以下、
図3~5を参照して、本発明の一実施形態による使用者端末がデータを計測装置に伝送する過程を詳説すると、次のとおりである。
【0124】
一実施形態によれば、プロセッサ314は、マネージャプログラムを実行させることができる(S410)。プロセッサ314は、計測装置を遠隔で管理及び制御するマネージャプログラム(例:AROマネージャプログラム)を実行させた後、表示部312上に表示することができる。マネージャプログラムは、ウエハの特性に対して測定する計測装置の動作に関するレシピ情報を使用者から入力されるか、又は送受信部311を介して獲得することができる。
【0125】
一実施形態によれば、プロセッサ314は、ウエハの測定に対するレシピが入力されるかを識別することができる(S412)。前記マネージャプログラムは、ウエハの特性を測定する複数のパラメータに対する値を使用者から入力されてもよい。例えば、複数のパラメータは、ファイナルリジジュアル3シグマ(Final Residual 3 Sigma)、ティス3シグマ(Tis 3 Sigma)、及びレジストレーション3シグマ(Registration 3 Sigma)を含むことができる。また、複数のパラメータは、少なくとも1つ以上のパラメータらの組み合わせからなる総重量(Total Weight)を含むことができる。
【0126】
また、前記マネージャプログラムは、ファイナルリジジュアル3シグマ(Final Residual 3 Sigma)、ティス3シグマ(Tis 3 Sigma)、レジストレーション3シグマ(Registration 3 Sigma)、計測精密度を示すTMU(Total Measurement Uncertainty)、及び測定間の移動後の計測時間を示すMAM(Move and Measure)timeのうち少なくとも1つを入力されるか、又はこれらを組み合わせた総重量を入力されてもよい。
【0127】
一実施形態によれば、プロセッサ314は、入力されたレシピを実行されたマネージャプログラム上に表示することができる(S414)。プロセッサ314は、複数のパラメータのそれぞれに対して、使用者から入力された値(例:割合)をリアルタイムでマネージャプログラム上に表示することができる。
【0128】
図5を参照すると、マネージャプログラム(例:AROマネージャプログラム)510は、使用者から複数のパラメータに対する値を入力されるポップアップ520を表示することができる。例えば、前記ポップアップ520は、ファイナルリジジュアル3シグマ(Final Residual 3 Sigma)521の割合、ティス3シグマ(Tis 3 Sigma)521の割合、及びレジストレーション3シグマ(Registration 3 Sigma)521の割合を入力されてもよい。また、前記ポップアップ520は、少なくとも1つ以上のパラメータに対する割合を入力されてもよい。
【0129】
例えば、このようなファイナルリジジュアル3シグマ521の割合、ティス3シグマ521の割合、及びレジストレーション3シグマ521の割合がいずれも入力されると、総重量(Total Weight)値を表示することができる。そして、使用者が重量値適用ボタン530をクリックすると、プロセッサ314は、入力されたパラメータらに関する情報と、計測装置の固有情報とを含むデータを生成することができる。
【0130】
一実施形態によれば、プロセッサ314は、レシピの入力が終了するかを識別することができる(S416)。プロセッサ314は、ファイナルリジジュアル3シグマ、ティス3シグマ、及びレジストレーション3シグマのそれぞれに対する割合の入力要否を識別することができる。
【0131】
また、プロセッサ314は、入力された複数のパラメータに対するレシピが適用される少なくとも1つの計測装置に関する固有情報が入力されるかを識別することができる。例えば、固有情報は、計測装置のIPアドレス、計測装置の識別子、パスワード、及びサーバのIPアドレスを含むことができる。
【0132】
また、プロセッサ314は、計測装置別にウエハの測定オプション等に対する最適化過程の実行要否を示す情報の入力要否を識別することができる。
【0133】
一実施形態によれば、プロセッサ314は、入力されたレシピに関する情報と、既に指定された少なくとも1つの計測装置に関する情報とを含むデータを生成することができる(S418)。プロセッサ314は、計測装置別にレシピに関する情報と、計測装置に関する固有情報とを含むデータをそれぞれ生成することができる。
【0134】
また、プロセッサ314は、計測装置別にウエハの測定オプション等に対する最適化過程の実行要否を示す情報を含み、データを生成することができる。
【0135】
一実施形態によれば、前記データは、使用者端末110に設置されたマネージャプログラムによって、前記オーバーレイ計測装置120がウエハの特性を測定するように入力されたレシピ情報と、前記オーバーレイ計測装置120の固有情報とを含むことができる。
【0136】
前記データは、ウエハマップの構成に関する第1情報、前記ウエハに対する少なくても1つの測定オプションの第2情報、前記ウエハに対する少なくても1つの付加オプションの第3情報、前記ウエハの測定オプション等に対する最適化過程の実行要否を示す第4情報のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0137】
例えば、前記第1情報は、前記ウエハの直径、フィールドのX、Y間隔、前記フィールドの中心座標、前記ウエハ内に完全に入っていないフィールドに対する使用要否の情報、及び前記ウエハの端で測定しないようにする厚さのうち少なくとも一部を含むことができる。
【0138】
例えば、前記第2情報は、ターゲットの測定に関する設定情報、測定時に光学の設定に関する情報、及び測定時に使用されるアルゴリズムの設定に関する情報のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0139】
例えば、前記第3情報は、測定モードの選択に関する情報、イメージ貯蔵機能の使用要否に関する情報、データファイルの自動貯蔵の使用要否に関する情報、Manual Assist機能の使用要否に関する情報、自動ピンホール最適化機能の実行条件に関する情報、自動ウエハセンター調整機能の使用要否に関する情報、及びターゲットファインダ機能の使用要否に関する情報のうち少なくとも一部を含むことができる。例えば、Manual Assistは、受動操作機能によりオペレーターが直接にターゲットを探す機能である。例えば、前記ターゲットファインダ機能は、オーバーレイターゲットのセンターを探す機能である。
【0140】
例えば、前記第4情報は、フィルタ最適化過程に関する情報、絞り最適化過程に関する情報、フォーカス最適化過程に関する情報、及びピンホール最適化過程に関する情報のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0141】
そして、前記フィルタ最適化に過程に関する情報は、フィルタ最適化機能の使用要否を示す情報、前記フィルタ最適化機能を使用する場合に測定しようとするフィルタリストの情報のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0142】
また、前記絞り最適化過程に関する情報は、絞り最適化機能の使用要否を示す情報と、前記絞り最適化機能を用いる場合に測定しようとする絞りリストの情報のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0143】
また、前記フォーカス最適化過程に関する情報は、フォーカス最適化機能の使用要否を示す情報、前記フォーカス最適化過程で使用するフォーカステンプレートモードに関する情報、前記フォーカス最適化機能の使用による入力ファイル経路に関する情報、フォーカスを求めるために選択された方法に関する情報、最適化後に選択されたフォーカスを貯蔵するかに関する情報、及びフォーカスに対する範囲を示す情報のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0144】
また、前記ピンホール最適化過程に関する情報は、ピンホール最適化機能の使用要否に関する情報を含むことができる。
【0145】
一実施形態によれば、プロセッサ314は、前記生成されたデータを少なくとも1つの計測装置に伝送することができる(S420)。プロセッサ314は、前記生成されたデータを固有情報に該当する計測装置に送受信部311を介して伝送することができる。例えば、プロセッサ314は、データ又は信号を1つの計測装置に送信することができるか、又はデータ又は信号を複数の計測装置のそれぞれに同時に送信することができる。
【0146】
上述したように、プロセッサ314は、複数の計測装置の各々の固有情報を含む複数のデータをそれぞれ生成し、それぞれ生成された複数のデータを当該計測装置に送受信部311を介して同時に伝送することもできる。
【0147】
図6は、本発明の一実施形態による計測装置が、レシピファイルに基づいて最適化を行う過程を示した手順図である。
図7は、本発明の一実施形態による計測装置が、レシピファイルに基づいて最適化を行う状態を示した例示図である。
【0148】
以下、
図3、6及び7を参照して、本発明の一実施形態による計測装置がレシピファイルに基づいて最適化を行う過程を詳説すると、次のとおりである。
【0149】
一実施形態によれば、計測装置120(例:プロセッサ270)は、使用者端末110からデータが受信されるかを識別することができる(S610)。計測装置120(例:プロセッサ270)は、計測ソフトウェアが実行されている状態で、スレッド(thread)を用いて、使用者端末110からレシピファイルが受信される経路を継続して確認することで、使用者端末110からデータが受信されるかを識別することができる。
【0150】
例えば、前記データは、マネージャプログラムによって使用者が入力したレシピに関する情報と、計測装置に関する固有情報とを含むことができる。また、前記データは、ウエハの測定オプション等に対する最適化過程の実行要否を示す情報を含むことができる。
【0151】
一実施形態によれば、計測装置120(例:プロセッサ270)は、受信されたデータが、計測装置のレシピファイルに該当するかを識別することができる(S612)。計測装置120(例:プロセッサ270)は、レシピファイルが送受信部321を介して受信されると、レシピファイル名の形式及びファイル拡張子のうち少なくとも1つを用いて、レシピファイルが当該計測装置に関するレシピファイルであるかを確認することができる。例えば、名の形式は、0000@0000@0000であってもよく、拡張子は、xmlであってもよい。本発明は、特定の名の前形式又は特定の拡張子を制限しない。
【0152】
一実施形態によれば、計測装置120(例:プロセッサ270)は、レシピファイルが計測装置に該当すると、レシピファイルを分析することができる(S614,S616)。計測装置120(例:プロセッサ270)は、受信されたレシピファイルを1行ずつ(line by line)読み取って、レシピ情報を構成することができる。
【0153】
例えば、計測装置120(例:プロセッサ270)は、使用者端末110から受信されるデータに含まれているレシピを分析することができる。例えば、計測装置120(例:プロセッサ270)は、ウエハ240の特性を測定する複数のパラメータに対する値を分析することができる。例えば、複数のパラメータは、ファイナルリジジュアル3シグマの割合、ティス3シグマの割合、レジストレーション3シグマの割合、総重量の割合、TMU、及びMAMタイムを含むことができる。
【0154】
一実施形態によれば、計測装置120(例:プロセッサ270)は、レシピファイルの分析が完了されるかを識別することができる(S618)。計測装置120(例:プロセッサ270)は、最後の行まで読み取って、レシピ情報の構成を完了すると、当該レシピをメモリ323に貯蔵することができる。
【0155】
一実施形態によれば、計測装置120(例:プロセッサ270)は、最適化オプションが選択されたかを識別することができる(S620)。計測装置120(例:プロセッサ270)は、上記過程(S610)で受信されたデータに最適化オプションを示す情報が含まれているかを識別することができる。これら最適化オプションに関する情報は、使用者端末110のマネージャアプリケーションによって使用者が入力することができる。
【0156】
一実施形態によれば、計測装置120(例:プロセッサ270)は、レシピに対する最適化過程を行うことができる(S622)。計測装置120(例:プロセッサ270)は、計測装置120内1つ以上のフィルタ(例:スペクトラムフィルタら)を1回測定して、各フィルタ別に複数のパラメータに対する統計値らを計算することができる。そして、プロセッサ270は、前記計算された統計値らに加重値をそれぞれ付与し、前記加重値のそれぞれ付与された統計値らの和が最小となるフィルタを選択するフィルタ最適化過程を行うことができる。
【0157】
そして、計測装置120(例:プロセッサ270)は、各フィルタ別にオーバーレイ測定値、つまりティス3シグマ及びレジストレーション3シグマを測定し、前記測定されたティス3シグマ及びレジストレーション3シグマをモデリングして、ファイナルリジジュアル3シグマを獲得することができる。
【0158】
そして、計測装置120(例:プロセッサ270)は、各フィルタの各パラメータの統計値に加重値をそれぞれ付与し、加重値の付与された結果値の和が最小となるフィルタを選択することができる。
【0159】
図7を参照すると、計測装置120(例:プロセッサ270)は、スペクトラムフィルタ(1~n)のそれぞれに対して、複数のパラメータに対する統計値らを計算し、計算された統計値らに加重値をそれぞれ付与し、前記加重値のそれぞれ付与された統計値らの和が最小となるフィルタを選択するフィルタ最適化過程710を行うことができる。
【0160】
一実施形態によれば、計測装置120内1つ以上の絞りを1回測定して、各絞り別に複数のパラメータに対する統計値らを計算することができる。そして、計測装置120(例:プロセッサ270)は、前記計算された統計値らに加重値をそれぞれ付与し、加重値のそれぞれ付与された統計値らの和が最小となる絞りを選択する絞り最適化過程を行うことができる。絞りは、同じレンズを1つのみ用いつつ、開口数を変更することができ、これによって、光の量と模様を変更させることができる。
【0161】
そして、計測装置120(例:プロセッサ270)は、各絞り別にオーバーレイ測定値、つまりティス3シグマ及びレジストレーション3シグマを測定し、前記測定されたティス3シグマ及びレジストレーション3シグマをモデリングして、ファイナルリジジュアル3シグマを獲得することができる。
【0162】
そして、計測装置120(例:プロセッサ270)は、各絞りの各パラメータの統計値に加重値をそれぞれ付与し、加重値の付与された結果値の和が最小となる絞りを選択することができる。
【0163】
図7を参照すると、計測装置120(例:プロセッサ270)は、絞り(1~n)のそれぞれに対して、複数のパラメータに対する統計値らを計算し、計算された統計値らに加重値をそれぞれ付与し、前記加重値のそれぞれ付与された統計値らの和が最小となる絞りを選択する、絞り最適化過程720を行うことができる。
【0164】
一実施形態によれば、計測装置120内1つのサイトでフォーカススキャンを行って、フォーカス測定領域を決定し、各サイトごとに前記決定された測定領域内で1ステップずつフォーカスを移動して、複数のパラメータに対する統計値らを計算することができる。そして、計測装置120(例:プロセッサ270)は、前記計算された統計値らに加重値をそれぞれ付与し、加重値のそれぞれ付与された統計値らの和が最小となるフォーカスを選択するフォーカス最適化過程を行うことができる。
【0165】
例えば、計測装置120(例:プロセッサ270)は、各フォーカス別にオーバーレイ測定値、つまりティス3シグマ及びレジストレーション3シグマを測定し、前記測定されたティス3シグマ及びレジストレーション3シグマをモデリングして、ファイナルリジジュアル3シグマを獲得することができる。
【0166】
そして、計測装置120(例:プロセッサ270)は、各フォーカスの各パラメータの統計値に加重値をそれぞれ付与し、加重値の付与された結果値の和が最小となるフォーカスを選択することができる。
【0167】
図7を参照すると、計測装置120(例:プロセッサ270)は、各フォーカス別にティス3シグマ及びレジストレーション3シグマを測定し、前記測定されたティス3シグマ及びレジストレーション3シグマをモデリングして、ファイナルリジジュアル3シグマを獲得するフォーカス最適化過程730を行うことができる。
【0168】
一実施形態によれば、計測装置120内絞りによる第1ピンホールの位置で1回測定し、前記第1ピンホールの位置から一定距離(例:3μm)移動した第2ピンホールの位置で1回測定することができる。そして、計測装置120(例:プロセッサ270)は、前記第1ピンホールの位置及び前記第2ピンホールの位置でティス3シグマを計算し、絞りによるピンホールの位置別に前記ティス3シグマをモデリングすることができる。そして、計測装置120(例:プロセッサ270)は、前記ティス3シグマが最小になるピンホールの位置を選択するピンホール最適化過程を行うことができる。
【0169】
図7を参照すると、計測装置120(例:プロセッサ270)は、第1ピンホールの位置及び第2ピンホールの位置でティス3シグマを計算し、絞りによるピンホールの位置別に前記ティス3シグマをモデリングして、前記ティス3シグマが最小となるピンホールの位置を選択するピンホール最適化過程740を行うことができる。
【0170】
一実施形態によれば、計測装置120(例:プロセッサ270)は、選択されたオプション等に関する情報を貯蔵することができる(S624)。計測装置120(例:プロセッサ270)は、最後の最適化過程が行われると、前記フィルタ最適化過程、前記絞り最適化過程、前記フォーカス最適化過程、及び前記ピンホール最適化過程のそれぞれから選択されたオプション等に関する情報(例:最適化結果値)をメモリ323に貯蔵することができる。
【0171】
図7を参照すると、計測装置120(例:プロセッサ270)は、上述したフィルタ最適化過程、絞り最適化過程、フォーカス最適化過程、及びピンホール最適化過程のそれぞれから選択されたオプション等に関する情報(例:最適化結果値)をメモリ323に貯蔵することができる。そして、計測装置120(例:プロセッサ270)は、測定部324を制御して、ウエハ240に対する特性を選択されたオプション等に基づいて測定することができる。
【0172】
図8は、本発明の一実施形態による計測装置120のレシピに関する情報を入力されるマネージャプログラムの画面を示した第1例示図である。
【0173】
図8に示されたように、マネージャプログラムは、ウエハマップの構成に関する情報を入力される画面800を表示することができる。
【0174】
一実施形態によれば、マネージャプログラムの画面800は、生成するレシピ情報810と、ウエハマップパラメータに関する情報820とを使用者から入力されてもよい。
【0175】
例えば、前記生成するレシピ情報810は、製品名811(例:Product)に関する情報と、プロセス(例:Process)812及び層813(例:Layer)に関する情報とを含むことができる。
【0176】
例えば、前記ウエハマップパラメータに関する情報820は、フィールドのX間隔821(例:20mm)、フィールドのY間隔822(例:20mm)、ウエハをフィールド間隔に分けて座標を生成したとき、(0,0)であるフィールドの中心座標823,824(例:10mm、0mm)、ウエハの端で測定しないようにする厚さ825(例:5mm)、ウエハ内に完全に入っていないフィールドを測定に使用するかを示す情報826を含むことができる。
【0177】
このように、ウエハマップの構成に関する情報は、ウエハの直径、フィールドのX、Y間隔、前記フィールドの中心座標、前記ウエハ内に完全に入っていないフィールドに対する使用要否の情報、前記ウエハの端で測定しないようにする厚さ、及び追ってさらに伝達する情報のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0178】
図9は、本発明の一実施形態による計測装置120のレシピに関する情報を使用者から入力されるマネージャプログラムの画面を示した第2例示図である。
【0179】
図9に示されたように、マネージャプログラムは、ウエハに対する少なくても1つの測定オプションを入力される画面900を表示することができる。
【0180】
一実施形態によれば、マネージャプログラムの画面900は、ターゲットサーチに関する情報920、光学オプションに関する情報930、及びアルゴリズムに関する情報940を使用者から入力されてもよい。
【0181】
例えば、前記ターゲットサーチに関する情報920は、レシピを最適化するとき、レシピにグローバルPR(Pattern Recognize)イメージを登録せずに、最適化過程で、自動でターゲットを探す機能の使用要否に関する情報921、レシピを最適化するとき、レシピにサイトPRイメージを登録せずに、最適化過程で、自動でターゲットを探す機能の使用要否に関する情報922、サイトテンプレートに関するタイプ情報923(例:BIB)、サイトテンプレート名の情報924(例:Default_BIB)、サイトテンプレートサイズ情報925(例:Default_BIB_XS)、及び自動でサイトPRを探す機能を用いるとき、ターゲットファインダ機能の使用要否926を含むことができる。
【0182】
例えば、前記光学オプションに関する情報930は、高い倍率レンズで観測時に使用される基本カラーフィルタに関する情報931(例:Type:装備に取り付けられたカラーフィルタタイプ(例:Blue)、Name:カラーフィルタ名)、低倍率レンズで観測時に使用される基本カラーフィルタに関する情報932(例:Type:装備に取り付けられたカラーフィルタタイプ(例:White)、Name:カラーフィルタ名)、及び測定時に使用される口径のサイズおよび模様に関する情報933(例:O25)を含むことができる。
【0183】
例えば、前記アルゴリズムに関する情報940は、測定時に使用されるAFSS(Advanced Frame Sampling Strategy)モードのタイプ941(例:AFSSモード名、アルゴリズム名)及びレベル942(AFSSアルゴリズム計算時に必要な値)に関する情報と、AOC(Accurate Overlay Control)エラーを表示するかに関する情報943(例:レシピの測定時に入力値よりも小さいCI(Contrast Index)値が測定されると、当該サイトは、エラーと処理する)とを含むことができる。例えば、AFSSモードは、測定フレームの数を増やして、イメージのノイズを減らす機能である。
【0184】
このように、ウエハに対する少なくても1つの測定オプションに関する情報は、ターゲットの測定に関する設定等の情報、測定時に光学の設定に関する情報、及び測定時に使用されるアルゴリズムに設定に関する情報のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0185】
図10は、本発明の一実施形態による計測装置120のレシピに関する情報を使用者から入力されるマネージャプログラムの画面を示した第3例示図である。
【0186】
図10に示されたように、マネージャプログラムは、ウエハに対する少なくても1つの付加オプションを入力される画面1000を表示することができる。
【0187】
例えば、前記画面1000は、イメージ貯蔵機能の使用要否1012、データファイルの自動貯蔵使用要否1013、測定モード1014(例:Throughput Mode)、Manual Assist使用要否1015、自動ピンホール最適化1020(例:Jobをキューにかけるときに設定可能)の使用要否、自動ウエハの中心調整の使用要否1021、及びターゲットファインダの使用要否1022に関する情報を入力されてもよい。
【0188】
このように、ウエハに対する少なくても1つの付加オプションに関する情報は、測定モードの選択に関する情報、イメージ貯蔵機能の使用要否に関する情報、データ出力の使用要否に関する情報、Manual Assist機能の使用要否に関する情報、自動ピンホール最適化機能の実行条件に関する情報、自動ウエハセンター調整(Auto Wafer Center Calibration)機能の使用要否に関する情報、及びターゲットファインダ機能の使用要否に関する情報のうち少なくとも一部を含むことができる。例えば、自動ウエハセンター調整機能は、ウエハロード時、ウエハセンターを自動で探す機能である。
【0189】
図11は、本発明の一実施形態による計測装置120のレシピに関する情報を入力されるマネージャプログラムの画面を示した第4例示図である。
【0190】
図11に示されたように、マネージャプログラムは、ウエハの測定オプション等に対する最適化過程の実行要否に関する情報を使用者から入力される画面1100を表示することができる。
【0191】
一実施形態によれば、マネージャプログラムの画面1100は、最適化過程の使用要否に関する情報1110、フォーカス最適化過程に関する情報1120、フィルタ最適化過程に関する情報1130、絞り最適化過程に関する情報1140、及びピンホール最適化過程に関する情報1150を入力されてもよい。
【0192】
例えば、前記最適化過程の使用要否に関する情報1110は、ウエハに対する測定オプション等の最適化過程の実行要否1111を示す。
【0193】
例えば、前記フォーカス最適化過程に関する情報1120は、最適化過程のうちフォーカス機能の使用要否1121、最適化過程で使用するフォーカステンプレートモード1122(例:デフォルトモード)、フォーカス最適化機能の使用要否及び特定の機能を使用するときに必要な入力ファイル経路1123、フォーカスタイプ1124(例:Intermediate)、最適化後に選択されたフォーカスの貯蔵要否に関する情報1125、及びフォーカススキャンに用いられるスキャン範囲に関する情報1126(例:200~800step5)を含むことができる。
【0194】
上述したように、フォーカス最適化過程に関する情報は、フォーカス最適化機能の使用要否を示す情報、前記フォーカス最適化過程で使用するフォーカステンプレートモードに関する情報、前記フォーカス最適化機能の使用による入力ファイル経路に関する情報、フォーカスを求めるために選択された方法に関する情報、最適化後に選択されたフォーカスを貯蔵するかに関する情報、及びフォーカスに対する範囲を示す情報のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0195】
例えば、前記フィルタ最適化過程に関する情報1130は、フィルタ最適化過程の使用要否1131、フィルタ最適化時に測定しようとするフィルタリストに関する情報1132を含むことができる。
【0196】
上述したように、フィルタ最適化過程に関する情報は、フィルタ最適化機能の使用要否を示す情報と、前記フィルタ最適化機能を用いる場合に測定しようとするフィルタリストの情報のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0197】
例えば、前記絞り最適化過程に関する情報1140は、絞り最適化過程の使用要否1141、絞り最適化過程で測定しようとする絞りリストに関する情報1142を含むことができる。
【0198】
上述したように、絞り最適化過程に関する情報は、絞り最適化機能の使用要否を示す情報と、前記絞り最適化機能を用いる場合に測定しようとする絞りリストの情報のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0199】
例えば、前記ピンホール最適化過程に関する情報1150は、ピンホール最適化過程の使用要否1151に関する情報を含むことができる。
【0200】
図12は、本発明の一実施形態による計測装置120のレシピに関する情報を入力されるマネージャプログラムの画面を示した第5例示図である。
【0201】
図12に示されたように、マネージャプログラムは、ターゲットに関する情報を使用者から入力される画面1200を表示することができる。
【0202】
一実施形態によれば、マネージャプログラムの画面1200は、ターゲットID(Identifier)に関する情報1211と、同じターゲットIDを有しているサイトらに関する情報1212とを入力されてもよい。
【0203】
例えば、前記画面1200は、ターゲットID(Identifier)に関する情報1211と、同じターゲットIDを有しているサイトらに関する情報1212とを含むことができる。
【0204】
例えば、同じターゲットIDを有しているサイトらに関する情報1212は、各サイトに固有に与えられるインデックス、各サイトが測定に用いられるかに関する情報と、サイトのX座標及びサイトのY座標に関する情報とを含むことができる。
【0205】
上述したように、本発明は、使用者端末110に設置されたマネージャプログラムによってオーバーレイ計測装置120がウエハの特性を測定するように入力されたレシピ情報と、オーバーレイ計測装置の固有情報の少なくとも一部が入力され得、入力された情報を当該オーバーレイ計測装置に伝送することで、使用者端末110の管理者は、オーバーレイ計測装置の動作を遠隔で制御することができる。
【0206】
以上で上述した各々の手順図における各ステップは、示された手順に関係なく動作されるか、又は同時に行われてもよい。また、本発明の少なくとも1つの構成要素と、前記少なくとも1つの構成要素で行われる少なくとも1つの動作は、ハードウェア及び/又はソフトウェアで具現可能である。
【0207】
以上のように、本発明について例示した図面を参照して説明したが、本発明は、本明細書で開示の実施形態と図面によって限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内における通常の技術者によって様々な変形を行えることは明らかである。さらに、本発明の実施形態を前述しながら、本発明の構成による作用効果を明示的に記載して説明しなかったとしても、当該構成によって予測可能な効果も認めるべきであることは当然である。
【符号の説明】
【0208】
100 オーバーレイ計測システム
110 使用者端末
120 オーバーレイ計測装置
270 プロセッサ
321 送受信部
322 表示部
323 メモリ
324 測定部