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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071373
(43)【公開日】2024-05-24
(54)【発明の名称】押出プレス機
(51)【国際特許分類】
   B30B 1/42 20060101AFI20240517BHJP
   F16H 25/22 20060101ALI20240517BHJP
   F16H 25/20 20060101ALI20240517BHJP
   B21C 23/21 20060101ALI20240517BHJP
   H02K 7/14 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
B30B1/42
F16H25/22 A
F16H25/20 D
B21C23/21 Z
H02K7/14 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023193688
(22)【出願日】2023-11-14
(31)【優先権主張番号】10 2022 129 991.0
(32)【優先日】2022-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】10 2023 105 916.5
(32)【優先日】2023-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】516199072
【氏名又は名称】エスエムエス グループ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ガラ ロサーダ,ヴァレンティン
(72)【発明者】
【氏名】シャプリアン,マルクス
【テーマコード(参考)】
3J062
4E029
4E090
5H607
【Fターム(参考)】
3J062AA21
3J062AB22
3J062AC07
3J062BA40
3J062CD04
3J062CD22
3J062CG02
3J062CG14
3J062CG83
4E029HD03
4E090AA06
4E090AB04
4E090BA02
4E090BA03
5H607BB11
5H607CC05
5H607CC09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】押出加工に必要な力を利用可能にするために、たとえ電気モータ駆動部を使用しても良好な押出加工の結果を実現する。
【解決手段】本発明は、実行する設計手段における基本的な思想から進め、それはプレスされる材料に対して、プレス力の最も均一かつ正確な、考えられる力効果を可能にする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイ(12)を介して、プレスされる材料(11)を押出加工するための押出プレス機(10)であって、
前記プレスされる材料(11)を保持する受容体(13)、及び前記ダイ(12)に対して移動させることができるモジュール(31)を有し、前記モジュール(31)は、前記押出加工中に電気モータ駆動部(40)によって、前記押出加工に必要な力を用いて作用させることができ、
ここで前記電気モータ駆動部(40)は、
(i)前記力に対して垂直方向の遊びを有する軸受ユニット(60)によって、前記ダイ(12)に対して移動可能な前記モジュール(31)に接続されることと、
(ii)前記押出加工中に、緊張下で耐えて、緊張によって前記押出加工に必要な前記力に対抗する緊張要素(71)の領域を収縮させるための、収縮手段(70)を駆動することと、
(iii)リニア駆動部(73)であることと、前記押出加工中に前記ダイ(12)に対して所定の位置に固定されたモジュール(32)、及び前記押出加工中に互いに、前記ダイ(12)に対して移動可能な前記モジュール(31)を移動させることと、
を特徴とする、押出プレス機(10)。
【請求項2】
前記軸受ユニット(60)はカーダニックジョイント(61)であり、及び/または自由度2を有するソケット(62)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の押出プレス機(10)。
【請求項3】
前記収縮手段(70)は、前記リニア駆動部(73)を備え、前記ダイ(12)に対して所定の位置に固定された前記モジュール(32)は、緊張によって、前記押出加工中に前記緊張要素(71)によってダイ(12)に対して移動可能な前記モジュール(31)に接続されることを特徴とする、請求項1または2に記載の押出プレス機(10)。
【請求項4】
前記電気モータ駆動部(40)、特に前記リニア駆動部(73)は、直接駆動部であり、及び/またはリニアアクチュエータを備え、前記緊張要素(71)は、好ましくは前記リニアアクチュエータのステータ(74)を有することを特徴とする、請求項1~3の内いずれか一項に記載の押出プレス機(10)。
【請求項5】
スピンドル(21)、及び前記スピンドル(21)に対して軸方向に移動させることができるナット(22)を特徴とし、好ましくは前記スピンドル(21)または前記ナット(22)は、前記電気モータ駆動部(40)によって回転駆動され、及び/または好ましくは前記スピンドル(21)は、前記緊張要素(71)で構成されるか、もしくはその一部である、請求項1~4の内いずれか一項に記載の押出プレス機(10)。
【請求項6】
前記リニア駆動部(73)は、例えば折り畳み蛇腹(77)の形態で、好ましくは外側に向けてダイ(12)に対して移動可能なモジュール(31)を封止する封止部(76)を備えることを特徴とする、請求項1~5の内いずれか一項に記載の押出プレス機(10)。
【請求項7】
前記緊張要素(71)は、少なくとも1本、好ましくは2本、3本、または4本の緊張ロッド(16)を備えることを特徴とする、請求項1~6の内いずれか一項に記載の押出プレス機(10)。
【請求項8】
前記緊張要素(71)、好ましくは緊張ロッド(16)は、前記ダイ(12)に対して所定の位置に固定された前記モジュール(32)としてダイ用横梁(15)に、及び/または前記ダイ(12)に対して移動可能な前記モジュール(31)としてのカウンタ横梁もしくは可動横梁(17)に、係合することを特徴とする、請求項1~7の内いずれか一項に記載の押出プレス機(10)。
【請求項9】
力が適用される前記モジュール(31)は、少なくとも1つの可動横梁(17)によって誘導されるか、または前記モジュール(31)が前記可動横梁(17)であることを特徴とする、請求項1~8の内いずれか一項に記載の押出プレス機(10)。
【請求項10】
前記力が適用され、かつ前記ダイ(12)に対して移動可能である前記モジュール(31)は、押出パンチ(14)であるか、または前記押出パンチ(14)を保持し、好ましくは前記押出パンチ(14)と共にワンピースで構成されることを特徴とする、請求項1~9の内いずれか一項に記載の押出プレス機(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイを介してプレスされる材料をプレスするための押出プレス機に関し、プレスされる材料を保持する受容器を有し、かつダイ(12)に対して移動させることができる押出パンチを有する。押出加工が行われながら、この押出プレス機の少なくとも1つのモジュールに、電気モータ駆動部によって押出加工に必要な力を用いて影響を及ぼすことができる。
【背景技術】
【0002】
独国特許発明第102015116002号明細書から、プレスされる材料を保持するための受容器と、ダイに対して移動させることができる押出パンチとを有する、ダイを介してプレスされる材料をプレスするための、押出プレス機が知られている。そこではプレス力は液圧駆動部によって適用される。このような装置は、それ自体で、特に非常に大きいプレス力を適用することが、十分に判明している。
【0003】
特許第6143142号明細書、及び欧州特許第3470146号明細書から同様に、プレスされる材料を保持するための受容器と、ダイに対して移動させることができる押出パンチとを有する、プレスされる材料をプレスするための、押出プレス機が知られており、そこでは、プレス力は電気モータを使用して適用される。このような装置は、より低いプレス力が適用されると想定される押出プレス機には、特に好適であると思われ、ナット/スピンドルを備え、そこでは電気モータが、ナットを回転させるよう駆動し、それは次に、押出パンチに装着されたスピンドル、または押出加工に必要な力を適用できるいくつかの他のモジュール、に作用する。それによって、電気モータの回転運動が、直線運動へ変換され、プレス力が適用されて、押出パンチまたは対応したモジュールは前後に移動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】独国特許発明第102015116002号明細書
【特許文献2】特許第6143142号明細書
【特許文献3】欧州特許第3470146号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
押出加工に必要な力を利用可能にするために、たとえ電気モータ駆動部を使用しても良好な押出加工の結果を実現することが、本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、独立請求項の特徴を有する押出プレス機によって実現される。別の有利な実施形態は、これらとは別に適用可能である場合、以下の説明と同様に、従属請求項で見出される。
【0007】
押出加工に必要な力を利用可能にするために、たとえ電気モータ駆動部を使用しても良好な押出加工の結果を実現するために、本発明は、実行する設計手段における基本的な発明思想から進め、それはプレスされる材料に対して、プレス力の考えられる最も均一かつ正確な力効果を可能にする。
【0008】
プレスされる材料に対するプレス力の、最も均一かつ正確な可能な力効果、したがって良好な押出結果は、ダイを介してプレスされる材料を押出加工するために、押出プレス機を使用して実現することができ、それはプレスされる材料を保持する受容器、及びダイに対して移動させることができるモジュールを有する。押出プレス機が、力に対して垂直方向に遊びを有する軸受ユニットによって、ダイに対して移動させることができるモジュールに、電気モータ駆動部が接続されることを特徴とする場合、このモジュールに、押出加工に必要な力を、押出加工中に電気モータ駆動部によって適用することができる。
【0009】
力に対して垂直方向の遊びを有する軸受ユニットによって、一方では、押出加工に必要な力に対して垂直方向に生じる、考えられる横力のための均等化の可能性が作り出され、それによって特に、電気モータ駆動部は、その駆動出力に関して可能な限り最適に仕事できる。詳細には、押出加工に必要な力に対して垂直方向に生じ、かつ移動可能なモジュールの移動を阻害する場合がある、考えられる横力も、適切に吸収することができる。他方で、移動可能なモジュールに、または電気モータ駆動部がそれ自体を支持する、局所的に固定されたモジュールに、電気モータ駆動部が適用する力は、力に対して遊びを有する軸受ユニットによって、可能な限り阻害を少なくされ、それによって、押出加工に必要な力を、可能な限り減少させないよう適用することができる。
【0010】
好適な設計の場合、このように移動可能なモジュールの誘導は、応力を解放することもでき、それによって、例えば意図的ではない飛び跳ねまたは振動などの、押出処理中に考えられる不規則性を、最小限に減少させることができ、それによって、このように良好な押出加工の結果を実現できる。
【0011】
この関連で、押出加工に必要な力をベクトルで表わすことができ、それによってこの力に対する垂直方向の運動を可能にする、軸受ユニットの全ての遊びは、プレスされる材料に対するプレス力の均一かつ正確な力効果を、状況に応じて改善することができ、それによって押出加工の結果を改善する。
【0012】
この関連で、対応した遊びが単に並進の態様を含むか、または特に力のベクトルに対して垂直の回転軸を伴う回転の態様も含むかは、初めはいかなる役割も担わない。詳細には、並進の態様及び回転の態様の両方が、少なくともある程度は遊びによって相殺される場合、有利であると思われる。
【0013】
最終的に、力、特にここでは押出加工に必要な力を伝えることができて、力に対して垂直方向の遊びを有する任意の軸受ユニットを、この力に対して垂直方向の遊びを有する軸受ユニットとして、使用することができる。詳細には、この軸受ユニットは、そのために浮動軸受を備えることができ、それはこの浮動軸受に適用できる力に対して垂直方向の、対応した遊びを可能にする。
【0014】
この軸受ユニットは、特にカーダニックジョイントを備えることができる。それは、その特性により、力、換言するとここではプレス力を、それぞれの回転軸に沿って伝えることができ、かつ、この力に対して垂直成分を伴い傾けることを可能にする。他方で、この軸受ユニットはソケットを備えることができ、それは少なくとも自由度1を有し、好ましくは少なくとも自由度2を有する。この自由度は、状況に応じて好ましくは、押出加工に必要な力に対する少なくとも1つの垂直成分を有する。このように、軸受ユニットを、構造的に簡易な方法で利用可能にできる。このユニットは、押出加工に必要な力に対して垂直方向の遊びを有する。
【0015】
対応した遊びによって、一方では特に電気モータ駆動部は、それに応じて応力が解放され得る。詳細には、対応した遊びは、例えばスピンドル駆動部などの、考えられるギア機構の接続部が、それに応じて押出加工に必要な力に対して垂直方向に生じる力からの、応力を解放するのを可能にする。
【0016】
上述の特徴の組み合わせとは別に、プレスされる材料を保持する受容器と、ダイに対して移動させることができ、かつ押出加工中に電気モータ駆動部によって、押出加工に必要な力で影響を及ぼされる場合があるモジュールと、を有する、ダイを介してプレスされる材料を押出加工するための押出プレス機は、電気モータ駆動部が押出加工中に、引張りを受ける緊張要素の領域を収縮させるための収縮手段を駆動し、この緊張要素は、良好な押出加工の結果を実現するために、引張りによって、押出加工に必要な力に対抗することを特徴とすることができる。これは、好適に構成された場合に、設計手段も表わす。それは、プレスされる材料に対して、考えられる最も均一かつ正確な、プレスされる材料に対するプレス力の力効果を可能にする。
【0017】
このように、押出プレス機は一般的に、ダイを介してプレスされる材料をプレスするために、ダイと、可動横梁に配置されたパンチとの間に、必要なプレス力を加える。一般に、この関連でプレス力は、可動横梁が押出方向にダイに向けて、またはその逆に移動されることで、適用される。
【0018】
ダイを外れて、プレスされる材料が径方向に逸れること、またはプレスされる材料が任意に逸れることを完全に防止するために、一般的に受容器が設けられる。この受容器は、押出加工中に、プレスされる材料の径方向の拡張に対抗することができる。好ましくは、受容器は、好適な方法で、ダイに対して、または可動横梁もしくはパンチに対して封止され、それによってプレスされる材料は、可動横梁のダイに対する相対運動によって適用されるプレス力に、対抗することができる。なぜならプレスされる材料は、ダイを介してのみ出ていくからである。
【0019】
したがって、この関係において、用語「受容器」は、プレスされる材料を保持でき、かつ押出加工中にプレスされる材料が径方向に拡張するのを、望ましい範囲に制限できる、任意のモジュールを意味することを理解されたい。好ましくは、受容器は、ダイ及び/またはパンチ、もしくは可動横梁に対して封止され、それによってプレスされる材料は、ダイを介する以外の他の経路において、可動横梁またはパンチ、受容器、及びダイによって境界が定められた空間から、全くまたはほとんど逃れることができない。
【0020】
最終的に、間接的に作用する押出プレス機も存在し、このような押出プレス機の場合、一般的にダイ自体はパンチに配置され、このパンチは、材料がダイを介して通過するのを妨げないよう、状況に応じて中空で構成される。このような実施形態の場合、パンチ及びダイの反対側、換言すると可動横梁上の、対応した封止プレートで十分である。このプレートは、単に受容器に対する十分な封止を保証する必要があるだけである。
【0021】
この例示的な実施形態においても同様に、パンチは、可動横梁の運動に基づいて受容器の中に貫入するように構成され、この方法において、押出加工中に、受容器内でプレスされる材料のために残る空間を減少させる。
【0022】
直接プレス機及び間接プレス機の混合形態も考えられ、結局これらは、市場では存在しないか、またはほとんど存在しないことを理解されたい。
【0023】
適用されるプレス力に対抗するために、押出プレス機は一般的にプレスフレームを備える。このプレスフレームは、一方ではダイ用横梁を備え、他方ではカウンタ横梁を備える。それらはタイロッドによって互いに接続され、それによって例えば電気モータ駆動部などの対応した駆動部は、それ自体をカウンタ横梁上で支持することができ、かつプレス力を可動横梁に加えることができる。このような実施形態の場合、カウンタ横梁と可動横梁との間における対応した力は、1つのスピンドルによって、複数のスピンドルによって、または1つもしくは複数のシューピストンによって、適用される。それは最終的に可動横梁の所望の運動をもたらす。
【0024】
しかし最終的に、可動横梁に力を加えるのではなく、むしろ押出処理のための役割を担うと思われるダイの移動方向に力を加える。可動横梁を、ダイ用横梁に対して直接引張ることも考えられ、これは特に緊張ロッドによって成すことができる。このような実施形態の場合、収縮手段を使用して、状況に応じて緊張ロッドを収縮させること、及びこの収縮プロセスによって、プレス力または可動横梁の運動を適用すること、が特に可能である。
【0025】
このような実施形態の場合、カウンタ横梁を全く用いずに行うことが可能となり得る。具体的な実施によっては、例えば安定性の目的のためか、または、張力がもはや適用されない緊張ロッドの部分における緊張ロッドの軸受本体として、カウンタ横梁を使用することが有利になる場合がある。例えばカウンタ横梁を、各例において、ダイ用横梁の反対側に置かれた緊張ロッドの端部に、従来の方法で設けることができる。しかし、収縮手段が例えばダイ用横梁に設けられ、それによって緊張ロッドが、プレスされる材料に対して平行のダイ用横梁から外れて駆動され、正確にこの運動方向でダイから出ていく場合、カウンタ横梁か、または受容器から離れて面するダイ用横梁の側におけるこれらのはみ出した端部の、対応した安定化を提供して、外側に突出する緊張ロッドを安定化することが、有利となる場合がある。
【0026】
収縮手段が、このように、押出プレス機の緊張要素の引張りを受ける領域を収縮させることができる一方で、緊張要素自体が、状況に応じて収縮手段によって収縮されることは必須ではない。このような収縮は、一般的には構造面で非常に複雑と成り得る。なぜなら詳細には、緊張要素の対応した収縮は、引張りの状況で行う必要があり、緊張要素を新たに伸ばすことが、現在の押出処理の後の新たな押出処理のために必要となり得るからである。したがって、一般的に、収縮手段が、単に緊張要素の引張りを受ける領域のみを収縮させ、かつこれが例えばケーブルウィンチ、スピンドル、またはリニア駆動部によって、構造的に簡単な方法で実施される場合、より容易になるであろう。
【0027】
この関連で、関係する用語「収縮手段」は、緊張要素の引張りを受ける領域を収縮させることができる任意のデバイスを指す。次にこれは、押出処理中に、緊張要素によって互いに接続されたモジュール間の距離を収縮させること、及び緊張要素に引張りを加えること、をもたらす。これは恐らくは、ダイに対して、または状況に応じて移動可能なモジュール、詳細にはダイに対して移動可能なモジュールに対して、所定の位置に固定されたモジュールとすることができ、それは既に上述されている。
【0028】
詳細には、上述の特徴の組み合わせとは別に、プレスされる材料を保持する受容器と、ダイに対して移動させることができ、電気モータ駆動部によって押出加工中に、押出加工のために必要な力を適用することができるモジュールと、を有する、ダイを介してプレスされる材料の押出加工のための押出プレス機は、電気駆動部がリニア駆動部であり、このリニア駆動部が押出加工中にダイに対して所定の位置に固定されたモジュールと、押出加工中に互いに対して、押出加工中にダイに対して移動可能であるモジュールと、を移動させ、それによって良好な押出加工の結果を実現することを特徴とすることができる。この関連で、リニア駆動部の使用は、状況に応じて、プレスする材料に対して、より均一かつ正確な、考えられる力効果を可能にする設計手段であることが、判明している。
【0029】
既に上記で説明したように、押出加工中に、1つのモジュールをダイに対して移動させ、それによってこのようにプレスされる材料にプレス力を加え、かつダイを介してプレスされる材料に押しやることが、関連すると思われる。
【0030】
したがって、この関係で、ダイに対して移動させることができるモジュールの用語は、ダイに対して移動させることができる押出プレス機の任意のモジュールを意味するものと、理解されたい。好ましくは、このモジュールは、プレス力の少なくとも一部によって、好ましくは全てのプレス力によって、作用される。詳細には、対応した移動可能なモジュールを、可動横梁によって利用可能にすることができる。同様に、パンチ自体、または封止プレートは、対応した移動可能なモジュールを表わすことができる。
【0031】
好ましくは、移動可能なモジュールは、駆動部、特に電気モータ駆動部によって駆動される。この関連で、電気モータ駆動部のモジュールは、移動可能なモジュールの中に含まれる必要は必ずしもなく、または必要ないことを理解されたい。詳細には、例えばスピンドルは、やはり移動されるが、駆動部の一部として、または駆動部と移動可能なモジュールとの間のギア機構の一部として、見做すことができ、移動可能なモジュールの一部としては見做すことができない。
【0032】
最終的に、押出加工中にダイに対して所定の位置に固定され続けるか、または固定され続けることができる押出プレス機の全てのモジュールは、この関係において局所的に固定されたモジュールとして見做すことができる。詳細には、例えば一般的にダイ用横梁を、局所的に固定されたモジュールとして定義でき、それはダイに対して対応して局所的に固定される。同じことが、間接プレス機においてパンチに当てはまる。一般的に、駆動部がそれ自体をカウンタ横梁上に支持して、かつ可動横梁上を移動させるよう可動横梁に作用する場合、緊張ロッド及びカウンタ横梁も、押出中にダイに対して局所的に固定されたモジュールとして見なることができる。他方で、例えばカウンタ横梁自体が押出加工中に移動される場合、すなわちカウンタ横梁がタイロッドの端部の位置付け要素として役立つ場合、同様にタイロッドの端部もダイに対して移動され、それらが例えば前述の収縮手段を使用する場合、カウンタ横梁はダイに対して局所的に固定されたモジュールではない、とも考えられる。直接プレス機の場合、押出加工中に、受容器もダイに対して局所的に固定され続けることになり、その一方で、間接プレス機の受容器は、一般的に可動横梁と共に移動されるので、局所的に固定されたモジュールとして見做すことはできない。
【0033】
この関係において、用語「リニア駆動部」は、電気エネルギーを直線運動に変換できる、任意の電気モータ駆動部を指す。
【0034】
詳細には、リニア駆動部は直接駆動部とすることができ、またはリニアアクチュエータを備えることができる。それによって、電気エネルギーを直線運動に変換することが、構造的に正確に、かつ特に別のギア機構要素を使用する可能性が小さいか、または別のギア機構要素無しで、行うことができる。
【0035】
したがって、電気モータ駆動部も、直接駆動部とすることができる。
【0036】
直接駆動部は、非常に少ないギア機構要素、特に実際に別のギア機構要素がないことを特徴とし、それによって電気力から直線運動または直線力への、考えられる最も直接的な変換を行うことができる。詳細には、一般的に直接駆動部は、やはり直線運動をもたらすことになり、例えばナット、ネジ、もしくはスピンドルなど、1つのギア機構要素、または複数のギア機構要素を利用する。これは好ましくは、リニア駆動部の場合は必要ではない。
【0037】
詳細には、例えばトルクモータ、またはモータスピンドルは、考えられる直接駆動部である。詳細には、リニアアクチュエータまたはリニアモータを、適用可能な場合に直接駆動部として対応して構成することができる。さらに、ブラシレスの直流モータが、必要に応じて電気モータ駆動部または直接駆動部として、有利に使用することができる。
【0038】
詳細には、収縮手段はリニア駆動部を備えることができる。したがって、収縮手段は、押出加工中にダイに対して局所的に固定されたモジュールを移動させ、好ましくはそれらのリニア駆動部によって、各例において緊張要素の引張りを受ける領域、またはこの要素の緊張ロッドなど、全てのモジュールの収縮を伴い、押出加工中にダイに対して移動可能なモジュールに対抗する。このような実施形態は、特に小型の構造を有し、特にリニア駆動部によって、全てのモジュールまたは緊張要素の緊張ロッドに適用される力を配分することを、これらの全てが、好適な調節機構によって任意の傾斜モーメントまたは異なる速度を補うことが可能である限り、例えばリニア駆動部と相互作用する場合に、可能にする。傾斜モーメントまたは力の差異がより小さい場合、上記で説明した遊びを有する軸受ユニットを、特に好適な調節機構による均等化が十分ではないと思われたときに、使用することができる。
【0039】
上記で記載した実施形態は、ダイに対して局所的に固定されたモジュールが、緊張要素によって押出加工中に引張り、ダイに対して移動可能なモジュールに接続され、それによって収縮手段または収縮手段に含まれたリニア駆動部が直接的に有効にできる場合、特に有利である。
【0040】
最終的に、電気エネルギーを機械エネルギーに変換できる任意のモータ駆動部を、電気モータ駆動部として使用することができる。詳細には、変速機を有しても適用可能な場合、特にギア機構も有する従来の電気モータを、状況に応じて使用することができる。
【0041】
好ましくは、電気モータ駆動部は、特に相応に有利であると既に説明したリニア駆動部を参照して、既に上記である程度提示した、直接駆動部である。他方で、電気モータ駆動部としての直接駆動部の利点も、スピンドル、ギアホイール、ネジまたはナットが、電気モータ駆動部として回転のために駆動されるものと想定される他の構成でも、有利に使用でき、それによってこれらの回転運動を、考えられる最も少ない保守管理または低損失で、利用可能にする。
【0042】
詳細には、電気モータ駆動部は、リニア駆動部を参照して既に説明したリニアアクチュエータを備えることができる。これは状況に応じて、少ない保守管理及び直線運動または直線的に方向付けられた力に対して、低損失で電気エネルギーの変換を可能にする。この関連で、リニア駆動部またはリニアアクチュエータが、例えば緊張要素の緊張ロッドのモジュールに係合するか否か、または例えば圧力ロッドなどの別個のデバイスが、関連のリニアアクチュエータによって駆動されるか否かは、初めはいかなる役割も担わない。
【0043】
しかし好ましくは、リニアアクチュエータは緊張要素に係合し、特に緊張要素の緊張ロッドの各々が、対応したリニアアクチュエータと相互作用する場合、有利であると思われる。このように、比較的小型の押出プレス機の実施形態を、実現することができる。
【0044】
この関連で、特に緊張要素がリニアアクチュエータのステータを有する場合、有利である。詳細には、例えば緊張要素の緊張ロッドを、リニアアクチュエータのステータとすることができる。このように、任意の場合に存在する緊張要素は、二重の使用を想定することができる。それは、緊張要素がリニアアクチュエータのステータとして役立ち、次にカウンタピースとして、例えば可動横梁または他の可動モジュールに配置されたロータと相互作用し、それによって関連の直線運動を実施し、他方で緊張要素として役立つためである。
【0045】
リニア駆動部は、封止部を備えることができ、それによってリニア駆動部の汚染のリスクは最小限に抑えられる。一見したところ、このような押出プレス機は、それらの周囲を汚染する傾向をかなり低くするべきであるが、特にプレスされる材料の高温、及び例えば押出加工の残余部剪断機など付随する多様な集合体が、それでもなお比較的高い程度の汚染が押出プレス機の周りで見出される結果をもたらす場合があることが、判明している。封止によって、例えばスピンドル、ナット、ネジ、または他のギア機構要素など、プレス力の適用に関わる可動モジュール、さらに直接駆動部またはリニア駆動部のロータ及びステータ、ならびに特にリニアアクチュエータを、このような汚染から防護される場合がある。なぜならこれらのモジュールは、摩擦のため、または磁気もしくは静電気の影響に基づいて、非常に敏感で、汚染に対して損傷を受けやすいか、または故障する傾向があることを、考えなければならないからである。
【0046】
これらのリスクは、封止部によって最小限に抑えることができる。
【0047】
好ましくは、特に封止部によって、可動モジュールは外側に向けて封止され、これは例えば折り畳み蛇腹の形態、または例えば互いの中に移動する管もしくは中空体など、互いに対して移動できる封止体の形態で、実施することができる。さらに、従来の封止リングまたはブラシリングを、これに関連して使用することができる。
【0048】
必要な場合、汚染のさらなる制限が必要と思われる場合に、例えば封止空間内の過圧によって、フラッシングによって、または補足のブラシによって、などの補足的方法によって提供することができる。
【0049】
押出プレス機は、スピンドル、及びこのスピンドルに対して移動させることができるナットを備えることができ、それによって特に押出加工に必要な力を利用可能にできる。このような実施形態の場合は同様に、上述したような封止部が有利となる場合がある。なぜなら、比較的大きい力、スピンドルとナットとの間の比較的大きい接触面、ならびにこの実施形態で危ぶまれる比較的大きい摩擦は、スピンドル及びナットの考えられる汚染物質と、特に関連するものと思われるためである。
【0050】
詳細には、スピンドルまたはナットのいずれかは、電気モータ駆動部によって回転駆動させることができ、この電気モータ駆動部は、上記で既に説明したように、特に直接駆動部として構成することができる。
【0051】
代替の実施形態において、スピンドルは、緊張要素を備えるか、または緊張要素とすることができる。これは、考えられる非常に小型の実施形態を成す。なぜなら収縮手段を、スピンドル及び関連したナットによって、直接的に利用可能にできるからである。
【0052】
詳細には、このような実施形態の場合、緊張ロッドの各々は状況に応じて、関連した可動横梁が移動できるか、または可能な限り均一に適用されるプレス力を有することができるように、構成される。
【0053】
設計の実施のため、緊張要素が少なくとも1本の緊張ロッドを備えた場合、有利である。このロッドを、具体的な実施によって様々な方法で構成することができる。このように、例えば互いに平行に配置されたリブとしての硬質ロッドが、緊張ロッドとして知られている。同様に、ケーブルも使用される。
【0054】
適用可能な場合、例えばケーブルまたはリブを囲む管などの支持要素が、緊張ロッドによって接続されたモジュールの間に、追加として使用される。この関連で、具体的な実施によっては、緊張ロッドを、ワンピースまたは複数ピースで構成することができる。詳細には、締付要素もしくは締付ネジ、もしくは楔、または類似のデバイスも、緊張要素の構成要素とすることができ、それによって緊張ロッドに接続されたモジュール間で画定された距離と、生じる張力を吸収する十分な可能性と、を保証する。
【0055】
この関連で、緊張要素または緊張ロッドが、押出プレス機の範囲内でさらなる機能を引き受けることができることは、既に知られている。例えば、可動横梁または受容器などの可動モジュールを、緊張ロッド上で誘導させるか、実際に駆動させることができる。同じことが、押出加工の残余部剪断機にも当てはまる。この押出加工の残余部剪断機を、プレス力方向に対して平行に移動させる必要がある場合、緊張要素、または1本もしくは複数本の緊張ロッドに誘導させるか、または実際に駆動させることができる。
【0056】
詳細には、緊張要素は、2本、3本、または4本の緊張ロッドを備えることができ、それらは好ましくは、生じるプレス力に対して対称に配置される。この関連で、点対称または鏡面対称が特に可能である。このように、緊張ロッドに対するプレス力、したがってプレス力による応力を受けるモジュールに対しても、考えられる最も均一な配分を可能にできる。
【0057】
このように、緊張要素は、特にダイ用横梁がダイに対して所定の位置に固定されたモジュールである場合、押出加工中に緊張を伴ってダイ用横梁と係合することができる。詳細には、状況に応じて緊張ロッドは、押出加工中に緊張を伴ってダイ用横梁に係合でき、それによってダイに作用する力、したがってダイ用横梁にも作用する力は、緊張要素によって、または緊張ロッドによって、状況に応じて緊張を伴って伝えることができる。
【0058】
追加または代替として、緊張要素は押出加工中に緊張を伴ってカウンタ横梁と係合できる。これは、特にカウンタ横梁がダイに対して所定の位置に固定されたモジュールである場合、有利である。同じことが、緊張ロッドにも当てはまる。このような実施形態によって、カウンタ横梁が、プレス力の反対方向に導かれた力を吸収して、緊張要素によってそれらを相殺できる可能性が存在する。
【0059】
詳細には、緊張要素が収縮手段と共に作用する場合、押出加工中に緊張を伴ってマットレスに対して移動させることができるモジュールとしての、緊張要素が、緊張を伴って可動横梁と係合するときに有利となる場合がある。このように、可動横梁を、ダイに対して、またはダイ用横梁に対して引張ることができ、それによって状況に応じ、ダイに対するプレス力を、可動横梁によって適用することができる。このような実施形態は、特に小型であることが判明している。
【0060】
上記で既に表わしたように、力が適用されるモジュールは、少なくとも1つの可動横梁の上を誘導することができる。これは例えば直接プレス機のパンチ、またはプレスダウンプレートもしくは直接プレス機のための場合である。
【0061】
一般的に、可動横梁は、特に好適な方法で押出プレス機上で誘導される。なぜならそれは、横梁として動く機能を実施すると思われるからである。特に誘導レールは、この目的のために役立つ場合がある。緊張ロッドなどの緊張要素のモジュール、または例えば空間を維持する管などのスペーサは、このような誘導部として役立つことが多く、それに沿って可動横梁は進むことができる。別の実施形態において、別個の誘導部も設けることができることを、理解されたい。これらの誘導部は、具体的な実施によっては、例えば受容器の目標とする移動のために、このようなモジュールのための駆動部の一部としても役立つことができる。
【0062】
詳細には、力が適用されるモジュールは、可動横梁自体とすることもできる。可動横梁は、例えば可動横梁だけではなく、パンチまたは封止プレートも、力が適用されるモジュールの構成要素として定義される場合、力が適用されるモジュールの構成要素とすることもできることを、理解されたい。
【0063】
詳細には、直接プレス機の場合、力が適用され、かつダイに対して移動させることができるモジュールは、上記で既に表わしたように、押出パンチとすることができるか、または押出パンチを保持することができる。間接プレス機の場合、力が適用され、かつダイに対して移動させることができるモジュールは、例えばプレスダウンプレートとすることもでき、またはプレスダウンプレートを保持することもできる。同様に、上記で既に説明したように、押出パンチまたはプレスダウンプレートは、力が適用され、かつダイに対して移動させることができるモジュールの、構成要素とすることができる。
【0064】
具体的な実施形態によっては、押出パンチを、力が適用され、かつダイに対して移動させることができるモジュールと共にワンピースで構成することもできる。
【0065】
詳細には、押出プレス機を、ダイを介して金属製ブロックをプレスできる、金属押出プレス機とすることができる。例えば特に金属製のワイヤ、ロッド、管、及び/または他のプリズム外形を、押出プレス機を使用して生成することができる。
【0066】
この関連で、これに関係して「押出プレス機」は、基礎成型または成形方法に役立つことができるプレス機であると、理解されたい。
【0067】
このような押出プレス機、特に金属押出プレス機は、例えば金属製ブロックだけではなく、例えば金属、セラミック、及び/もしくは硬質物質を含んだ粉末と、黒鉛粉末と、またはそれらの混合物などの粉末タイプと、仕事ができる。対応した粒状物も同等と考えることができ、この目的のために、適用可能な場合は、粉末もしくは粒状物を事前に十分に詰めてプレスするか、または押出プレス機の受容器の中に装填できる好適なシースに納めることができる。
【0068】
プラスチック材料も処理できることが考えられ、この方法は一般的に、純粋なプラスチック材料の場合、押出加工と呼ばれる。例えば押出ネジによって、プラスチック材料をプレスするとき、エネルギーの追加の機械式導入が行われることが多く、その一方でこれは押出プレス機の場合には見られない。
【0069】
好ましくは、ステンレススチールまたはアルミニウムで構成された外形は、基礎成型またはこの押出プレス機を使用した成形を受ける。ここで本発明の押出プレス機の使用は、これに限定されるのではなく、むしろ様々な製品のためにも使用することができることを、理解されたい。
【0070】
この関連で、材料は、押出パンチ、プレスダウンプレート、または類似のモジュールによって、押出加工に必要な力で、ダイに対してかつダイを介して、プレスされる。基礎成型処理または成形処理は、このように行う。
【0071】
プレスされる材料を、ダイを介して実際にプレスするため、かつ側部に逃がさないために、プレスされる材料は、押出加工中に受容器によって囲まれる。具体的な実施によっては、一般的に受容器は押出加工中に、押出パンチまたはダイに対して所定の位置に固定され続ける。この関連で、上記で既に説明したように、理論的に結び付けた形態も考えられる。
【0072】
この関連で、この場合に用語「受容器」は、プレスされる材料を保持でき、かつプレスされる材料が押出処理中に側部へ抜け出るのを防止できる、任意のモジュールを意味することを、理解されたい。具体的な実施によっては、封止部も、可動横梁、パンチもしくはプレスダウンプレート、またはダイのために設けられ、それによってダイを介してプレスされる材料を、考えられる最小限の損失で押しやる。
【0073】
したがって、受容器は、好ましくはブロック型の受容器であり、その中に、詰め込まれ、プレスされ、または好適なシースに納められてブロックを形成する、金属製ブロックまたは粉末もしくは粒状物を、押出加工のために挿入することができる。一般的に、状況に応じて、存在する押出プレス機には塊状材料または流動する材料は充填されず、ピースグッズすなわちブロックで充填される。具体的な方法管理によっては、これらのブロックは、その後の押出処理を促進させるよう、好適な方法で予め加熱することができることを、理解されたい。同様に、具体的な実施によっては、押出加工中に生成される熱が、プレスされる材料の十分な流動性能をもたらすために十分ではない場合、受容器、封止プレート、または押出パンチを別個に加熱することが可能である。
【0074】
この押出処理は、好ましくはブロック、または流動性能のないプレスされる材料で充填されるので、押出プレス機が不連続で作動する場合に有利である。
【0075】
具体的な処理シーケンスにおいて、押出加工前に、まずは受容器にプレスされる材料を充填することができるか、または充填することが可能である場合がある。押出加工中、受容器は空にされるか、または空にすることができ、その後新たな押出処理のために、再びプレスされる材料が充填される。
【0076】
上述または特許請求の範囲における解決策の特徴を、状況に応じて、利点を追加的に実施できるよう、適用できる場合は組み合わせることもできることを、理解されたい。
【0077】
本発明の別の利点、目的、及び特性を、添付の図面にも詳細に示された例示的な実施形態の、以下の記載を使用して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0078】
図1】回転スピンドル及び固定ナットを有する、第1の押出プレス機の概略図である。
図2】共に移動する回転スピンドル及び固定ナットを有する、第2の押出プレス機の概略図である。
図3】2つの装置部分を有し、同様に回転ナット及び固定スピンドルを有する、第3の押出プレス機の概略図である。
図4図3による押出プレス機の、プレス方向における上面図である。
図5】例としてボールネジを表わす斜視図である。
図6】例としてローラギア駆動部を表わす斜視図である。
図7図6によるローラギア駆動部の側面図である。
図8】例として複数のローラギア駆動部を表わす斜視図である。
図9図8による遊星ローラギア駆動部の上面図である。
図10】軸受ユニットとしてカーダニックジョイントを有する、第4の押出プレス機を示す図である。
図11】軸受ユニットとしてソケットを有する、第5の押出プレス機を示す図である。
図12】各例においてリニア駆動部を備える収縮手段を有する、第6の押出プレス機を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0079】
図1図4及び図10図12に示される押出プレス機10は、各例において、ダイ12を介してプレスされる材料11に対して好適であり、そのように意図される。このように、比較的複雑な断面を有するワイヤ、ロッド、または他のプリズム外形を、プレスされる材料11から押出加工することができる。プレスされる材料として、例えばセラミックまたは硬質材料を含むことができ、適用可能な場合は、粉末または粒状物からも構成される。
【0080】
押出加工のために、プレスされる材料11は、各例において、プレス力を適用され、押出方向50にダイ12を介してプレスされる。
【0081】
ダイ12を介してプレスされる材料11を押しやるために、受容器13が設けられ、その中に押出パンチ14を、プレス力を適用するよう押し込むことができる。
【0082】
図で示される押出プレス機10は、各例において直接プレス機であり、この関連で押出パンチ14は、プレスされる材料11に直接作用し、押出加工のためにプレス方向50を追随する。代替として、押出プレス機10は、間接プレス機としても構成することができ、そこでは、押出パンチ14は各例でダイ12を保持し、プレスダウンプレートは、ダイ12及び押出パンチ14に対して受容器13と共に移動される。それは状況に応じて、ダイ12及び押出パンチ14が、押出加工のためのプレス方向に対抗して、受容器13の中に押し入る結果をもたらす。
【0083】
この例示的な実施形態において、対応した押出パンチ14は、可動横梁17によって保持され、それらは共に、モジュール31としてダイ12に対して移動させることができる。例えば共に移動する接続ピース36及びナット横梁35など(図2参照)、別の構成要素も、適用可能な場合に、この移動可能なモジュール31に含むことができることを、理解されたい。間接プレス機の場合、プレスダウンプレート、ならびに可動横梁17は、モジュール31に組み合わされ、それはダイ12に対して移動可能である。ここでも、例えばナット横梁35及び接続ピース36など別の構成要素を、適用可能な場合に含むことができる。
【0084】
ダイ12はダイ用横梁15によって保持され、これらの2つはモジュール32を形成し、それはダイ12に対して所定の位置に固定される。別の構成要素が、所望の精細度に依存して、やはりこのモジュールに含むことができ、それは押出加工中にダイ12に対して所定の位置に固定され続ける。間接プレス機の場合、関連の押出パンチ14も、ダイ12に対して所定の位置に固定されるモジュール32に含まれ得る。
【0085】
実際の押出処理のため、2つのモジュール31、32は、互いに対して移動され、そのためこれら2つのモジュール31、32は、重要で効果的なモジュール30であり、押出加工のために互いに対して移動されなければならない。
【0086】
この例示的の実施形態の場合、プレス力は、電気モータ駆動部40によって適用される。電気モータ駆動部40は最終的にそれ自体を、緊張要素71または緊張ロッド16によって、緊張を伴ってダイ用横梁15上で支持し、それによってプレス力に対抗できる。図1図2図10、及び図11で示される押出プレス機10の場合、電気モータ駆動部40、または電気モータ駆動部40によって駆動されるスピンドル/ナット装置20は、各例において、カウンタ横梁18上でそれ自体を支持し、カウンタ横梁18上で、緊張要素71または緊張ロッド16は、状況に応じて緊張を伴って係合する。図3及び図12に示される例示的な実施形態の場合、対照的に、カウンタ横梁18は安定機能を有するのみである。電気モータ駆動部40またはナット22は、図3による押出プレス機10の場合に可動横梁17上に設けられ、それによって張力を、このナット22によって緊張ロッド16に伝えることができる。図12による例示的な実施形態の場合、緊張ロッド16によって保持されるスピンドル21と相互作用するナット22の代わりに、リニア駆動部73のロータ75が、可動横梁17上に配置されるか、または可動横梁17として構成される。このロータはそれ自体を、緊張ロッド16において支持することができ、緊張ロッド16はリニア駆動部73のステータ74として構成される。それによって、この例示的な実施形態の場合、同様にカウンタ横梁18は、安定化の目的のみに役立つ。
【0087】
プレス力を適用するために、図1図3図10、及び図11の各々に示される例示的な実施形態は、スピンドル/ナット装置20を有し、それはスピンドル21及びナット22を備える。
【0088】
この関連で、図3による例示的な実施形態の場合、ナット22は電気モータ駆動部40によって駆動され、その一方で図1図2図10、及び図11による例示的な実施形態の場合、スピンドル21は、各例において電気モータ駆動部40によって駆動される。図1図10、及び図11による例示的な実施形態の場合、ナット22は回転駆動され、その一方で図3による例示的な実施形態の場合、スピンドル21の回転駆動が行われるが、ナット22は所定の位置に固定されるので、対応したタイプの駆動部は、逆にもできることを理解されたい。最終的に、重要事項は、これら2つのモジュール間における相対運動であり、この運動によって電気モータ駆動部40の回転運動は、プレス方向50またはその反対に、直線運動に変換することができる。
【0089】
スピンドル/ナット装置20は、考えられる最も大きい力を小さい摩擦で適用できるように、この場合転造ネジ山23として構成される。具体的な実施形態によっては、ここでボールネジ80またはローラネジ90は、図5図9を使用して以下で説明するように、有利に使用することができる。他方で、別の実施形態において、スピンドル/ナット装置20も、スピンドル21とナット22との間で摩擦の相互作用をするために、従来どおり設けられることを理解されたい。この関連で、例えば静圧潤滑の補助的な潤滑液を、必要に応じて提供することができる。
【0090】
上記の説明のように使用でき、図5で例として示されるボールネジ80は、スピンドル21及びボールネジナット82として構成されたナット22を備え、ボールネジナット82はボール戻り部83も備え、スピンドル21と共にレースウェイ84を形成する。さらに、ボールネジ80はボール81を備え、それはナット22とスピンドル21との間の相対回転運動中に、レースウェイ84、及びボール戻り部83を進む。
【0091】
電気モータ駆動部40は、ナット22に対してスピンドル21を、またはその逆に、駆動する。スピンドル21とボールネジナット82との間で、ボール81は、スピンドル21の回転中に軸方向に移動する、レースウェイ84を移動する。ボール81の運動は、転がり落ちるか、または転がって離れるように行われる。ボールネジナット82におけるボール戻り部83は、ボール81を戻し、それによってボール81が循環する循環路を閉鎖する。
【0092】
互いに摺動する表面を有する従来のウォームギアの場合に、導入されるパワーの50~90%は熱に変換される一方で、このボールネジ80は、ボール81の転がり運動のために、そのボールネジ駆動部と共に、より小さい摩擦となる。このように、より低い駆動パワーで十分とすることができ、これは電気モータ駆動部40を使用する場合に特に有利である。さらに、総合的な摩耗、特にスピンドル21とボールネジナット82との間の摩耗は少ない。
【0093】
他の例示的な実施形態の、さらには代替の実施形態の、スピンドル/ナット装置20のために、このようなボールネジ80、またはさらには異なる構造を有するボールネジを使用できることを、理解されたい。
【0094】
代替の実施形態において、ローラネジ90を、スピンドル/ナット装置20のため、またはこの例示的な実施形態の場合のための、転造ネジ山23としても使用することができる。
【0095】
このようなローラネジ90も、図6及び図7で示されるように、例えばローラネジ駆動部97として構成され得る。
【0096】
この関連で、ローラネジ駆動部97は、スピンドル21と、再循環ローラナット92として構成されたナット22と、を備える。環状の溝99を有するローラ91は、各例において、スピンドル21の周りを進む。ローラ91は、それらの溝99がスピンドル21の周りを進むので、軸方向の相対運動が行われる。対応して構成された再循環ローラナット92は、ローラ戻り部98も備える。ローラ戻り部98は、ローラ91を、スピンドルから持ち上げて、それらを所定の位置に戻すために役立つ。
【0097】
ローラ91の径方向及び軸方向の運動により、再循環ローラナット92は、ローラ91を所定の位置に保持するよう、保持器のように構成される。
【0098】
この例示的な実施形態の押出プレス機10のために、ローラネジ90を、例えば図8及び図9に示されるような、遊星ローラネジ駆動部93として構成することもできる。
【0099】
遊星ローラネジ駆動部93は、ねじ山94を有するローラ91を備え、これらのローラは、リング状に構成された再循環ローラナット92において、ねじ山94を用いてスピンドル21の周りを回転する。この回転によって、ナット22とスピンドル21との間における軸方向の相対運動が生じる。
【0100】
スピンドル21、ローラ91、及び再循環ローラナット92の径は、スピンドル21及びローラ91の円周速度が一致するように選択される。この同期化は、再循環ローラナット92の中に一体化されたリング95によって引き受けられ、このリングは、ローラ91の両端においてスプロケット96の中に係合する内接 合を有する。
【0101】
この遊星ローラねじ駆動部93の場合、ローラ91またはローラ本体は、図5図6、及び図7による例示的な実施形態とは対照的に、長手方向に再循環ローラナット92に対して移動せず、そのため戻り機構は必要ない。これは、より速いスピードの回転を可能にできる。
【0102】
ローラネジ90も、対応して摩擦を軽減させることを可能にし、これは付随的に、静圧ナット65を有するネジにも当てはまる。さらに、転造ネジ山23と静圧軸受との組み合わせ、または転造ネジ山23のナットが静圧的に構成されるような方法は、状況に応じて摩擦を軽減させるために使用できる。これらの利点は、特に従来技術で知られている解決策と比較して、個々に既に対応して有利であることを、理解されたい。
【0103】
図1図2図10、及び図11に示される例示的な実施形態の場合、電気モータ駆動部40は、各例において、直接駆動部によって実施され、それはステータ41、及び対応したスピンドル21と共に回転するロータ42を備える。別の実施形態において、他の駆動部または他のタイプの駆動部、特に例えば適用可能な場合に、実際に切り替えができる伝達駆動部も使用できることを、理解されたい。
【0104】
図1図10、及び図11による例示的な実施形態の場合、各例においてスピンドル21は、可動横梁17と共に移動されるので、これらの例示的な実施形態の場合、ステータ41は、図2による例示的な実施形態の場合よりも長く、対応して構成される。それに応じて、スピンドルは、ダイ12に対して所定の位置に固定され続け、その一方で対応した静圧ナット65は可動横梁17と共に移動し、それによってステータ41は、対応してより短く構成することができる。
【0105】
この関連で、静圧ナット65は、図2による例示的な実施形態の場合、プレス方向50に対して垂直方向に浮遊するよう、ナット横梁35に取り付けられる。それによってこのように、プレス方向50に対して垂直方向、したがって押出加工に必要な力に対して垂直方向に、遊びを有する軸受ユニット60が利用可能となる。
【0106】
適用可能な場合、可動横梁17に直接取り付けること、またはナット横梁35及び可動横梁17を互いに前後して直接設定すること、が可能である一方で、この例示的な実施形態の場合に、スペーサ機能を有する接続ピース36が、ナット横梁35と可動横梁17との間に追加的に設けられることを、理解されたい。
【0107】
潤滑目的で、図2による例示的な実施形態の静圧ナット65は、軸受剤ポンプ66及び軸受剤容器67を保持し、それによって静圧ナット65を、そのスピンドル21との接触部、及びナット横梁35に対する軸受ユニット60の両方について、十分に潤滑させることができる。
【0108】
詳細には、静圧ナット65を、回転ナット22を有するスピンドル/ナット装置20の場合、及び非回転ナット22を有するスピンドル/ナット装置20の場合、の両方に有利に使用でき、必要な箇所で液圧軸受剤を利用するためには、非回転ナット22の場合に、大幅に容易であると思われる。なぜなら、回転ユニオンなどが無くても可能だからである。
【0109】
さらに、図2による例示的な実施形態は、電気モータ駆動部40の領域において、軸受剤容器67を有する別の軸受剤ポンプ66を保持し、それによって、特にプレス力に対抗するよう導かれるスピンドル21の力をカウンタ横梁18に吸収できる、静圧軸受69を、潤滑させることができる。
【0110】
軸受剤ポンプ66及び軸受剤容器67が、静圧軸受または潤滑のための追加の労力、特に追加の液圧の労力を意味することは事実である。この労力は、電気モータ駆動部40の使用によって、実際に回避されるものと思われる。他方で、この追加の労力は、電気モータ駆動部40の代わりに静圧駆動部を使用するときの労力及びリスクとは比較できず、それは静圧駆動部を使用するときの労力及びリスクよりも、大幅に小さい。
【0111】
さらに、図2に示される例示的な実施形態は、駆動ジャーナル49も有する。駆動ジャーナル49は、スピンドル21の電気モータ駆動部40に面した側に構成され、ロータ42を保持し、それによって電気モータ駆動部40は交換可能となる。このような実施形態は、必要に応じて電気モータ駆動部40を迅速に交換すること、または電気モータ駆動部40を特定の要件に適合させること、を可能にする。
【0112】
他方で、図2による例示的な実施形態の場合に、スピンドル21も、戻り軸受26ならびに2つの軸方向軸受27によって、カウンタ横梁18に軸方向に取り付けられる。
【0113】
図1図10、及び図11による例示的な実施形態と比較して、適用可能な場合、図2に表わされた逆の作用も、図1図10、及び図11による例示的な実施形態の場合に実施することができる。同じことが、最終的に使用される電気モータ駆動部40に関する適応性を増加させるよう、駆動ジャーナル49の使用にも当てはまる。
【0114】
さらに、図2による例示的な実施形態における静圧ナット65の浮遊軸受を、図1図10、及び図11による実施形態の場合に使用することができる。しかしこれらは、この関連で代替を実施し、それは同様に図2による例示的な実施形態の場合にも使用することができる。
【0115】
このように、図1による押出プレス機10は、軸方向に作用するローラ軸受25によって、同様に軸方向に作用する戻り軸受26によって、可動横梁17にスピンドル21を取り付けることを利用し、それによって同様に、軸受ユニット60が利用可能で、プレス方向50に対して垂直方向の遊び、または押出加工のために適用される力に対して垂直方向の遊びを可能にする。
【0116】
図10による例示的な実施形態は、この箇所においてカーダニックジョイント61を使用する。引張り及び押し込みに対応して、このカーダニックジョイントの摺動式取り付けは、この例示的な実施形態では別個に示されないが、カーダニックジョイント61も、プレス方向50に対して、または押出加工のために適用される力に対して、垂直方向の遊びをもたらす。摺動式取り付けの代わりに、適用可能な場合にローラ軸受を使用することもできる。
【0117】
特に、プレス方向50に対して、または押出加工に必要な力に対して、垂直方向の遊びを利用するために、図11による装置は、好適な方法で形成されたソケット62を使用し、それによって押出加工のために適用される力に対する、またはプレス方向50に対する、対応した垂直方向の遊びを、このように可能にする。この例示的な実施形態の場合、戻りストロークも摺動式軸受(番号無し)によっても実施される。摺動式軸受の代わりにローラ軸受を使用することもできる。さらに、これらの解決策の取り組みを、好適な方法で、他の例示的な実施形態の場合にも実施することができることを、理解されたい。
【0118】
図3及び図12による例示的な実施形態の場合、収縮手段70が各例において設けられ、それは緊張要素71を収縮させる。
【0119】
この関連で、図3及び図12によるこれらの例示的な実施形態の場合、プレス力に対抗して導かれる力が吸収されるポイントが、ダイ12に対して所定の位置に固定されたモジュール32に近付くよう移動されるので、各例において、個々の緊張ロッド16は、それらの有効性という点で収縮される。
【0120】
これは特に、緊張ロッド16における開始ポイントが状況に応じて移動されることで成すことができ、これは収縮手段70が、ナット22(図3参照)またはロータ75(図12参照)を緊張ロッドに沿って対応して移動させることによって実施でき、それらをスピンドル21(図3参照)として、またはステータ74(図12参照)として構成することができる。
【0121】
別の実施形態において、一方ではスピンドル21またはステータ74、ならびに他方ではナット22及びロータ75の効果の方法は、交換することができ、例えばそれは、スピンドル21が回転し、ナット22が所定の位置に保持されることを、理解されたい。さらに、例えば緊張ロッド16を、リニア駆動部73のロータとして構成することができ、及びその逆として、リニア駆動部73のステータを、可動横梁17に設けることができる。
【0122】
図3及び図12による例示的な実施形態の場合、収縮手段70または電気モータ駆動部40の個々の駆動要素は、緊張ロッド16の配置に応じて、部分的装置24に設けられる。特にリニア駆動部73を、適用可能なときに、図1図2図10、及び図11による装置の場合にも使用することができ、ステータ74及びロータ75を、具体的な要件によっては、スピンドル21またはナット22の代わりに使用できることを、理解されたい。
【0123】
詳細には、図12に示されるようなリニア駆動部73を、リニアアクチュエータとして構成することができる。具体的に、このような実施形態の場合、磁気効果の影響、しかしさらには可能性として電気または静電効果、によるリスクが存在し、汚染がかなりの程度生じる場合がある。このため、図12による例示的な実施形態の場合、折り畳み蛇腹77の形態の封止部76が設けられる。
【0124】
別の実施形態において、重要な領域を封止するために好適である限り、折り畳み蛇腹77の代わりに他の封止部を設けることができることを、理解されたい。
【0125】
他の実施形態の場合、例えば図1図2図10、及び図11による例示的な実施形態の電気モータ駆動部40において有利であると思われ、それらが直接駆動部であるか、または、スピンドル21またはナット22の摩擦面の場合に、対応した封止部を好適な箇所に設けることができることも、理解されたい。
【符号の説明】
【0126】
10 押出プレス機
11 プレスされる材料
12 ダイ
13 受容器
14 押出パンチ
15 ダイ用横梁
16 緊張ロッド
17 可動横梁
18 カウンタ横梁
20 スピンドル/ナット装置
21 スピンドル
22 ナット
23 転造ネジ山
24 部分的装置
25 スピンドル21のローラ軸受
26 戻り軸受
27 スピンドル21の軸方向軸受
30 モジュール
31 ダイ12に対して移動させることができるモジュール
32 ダイ12に対して所定の位置に固定されたモジュール
35 ナット横梁
36 接続ピース
40 電気モータ駆動部
41 ステータ
42 ロータ
49 駆動ジャーナル
50 プレス方向
60 軸受ユニット
61 カーダニックジョイント
62 ソケット
65 静圧ナット
66 軸受剤ポンプ
67 軸受剤容器
69 静圧軸受
70 収縮手段
71 緊張要素
73 リニア駆動部
74 リニア駆動部73のステータ
75 リニア駆動部73のロータ
76 封止部
77 折り畳み蛇腹
80 ボールネジ
81 ボール
82 ボールネジナット
83 ボール戻り部
84 レースウェイ
90 ローラネジ
91 ローラ
92 再循環ローラナット
93 遊星ローラネジ駆動部
94 ネジ山
95 リング
96 スプロケット
97 ローラネジ駆動部
98 ローラ戻り部
99 溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【外国語明細書】