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特開2024-71715インペラアタッチメントを備えた、らせん状混合アセンブリを含む流体混合システムおよび使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071715
(43)【公開日】2024-05-24
(54)【発明の名称】インペラアタッチメントを備えた、らせん状混合アセンブリを含む流体混合システムおよび使用方法
(51)【国際特許分類】
   C12M 1/02 20060101AFI20240517BHJP
   B01F 35/513 20220101ALI20240517BHJP
   B01F 27/23 20220101ALI20240517BHJP
   B01F 27/072 20220101ALI20240517BHJP
   B01F 35/50 20220101ALI20240517BHJP
   B01F 27/191 20220101ALI20240517BHJP
   B01F 27/2111 20220101ALI20240517BHJP
   B01F 27/90 20220101ALI20240517BHJP
   B01F 27/1121 20220101ALI20240517BHJP
   B01F 35/222 20220101ALI20240517BHJP
   B01F 101/44 20220101ALN20240517BHJP
   B01F 101/22 20220101ALN20240517BHJP
【FI】
C12M1/02 A
B01F35/513
B01F27/23
B01F27/072
B01F35/50
B01F27/191
B01F27/2111
B01F27/90
B01F27/1121
B01F35/222
B01F101:44
B01F101:22
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024055958
(22)【出願日】2024-03-29
(62)【分割の表示】P 2022192703の分割
【原出願日】2019-01-03
(31)【優先権主張番号】62/618,215
(32)【優先日】2018-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/670,934
(32)【優先日】2018-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/712,343
(32)【優先日】2018-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】502221282
【氏名又は名称】ライフ テクノロジーズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162824
【弁理士】
【氏名又は名称】石崎 亮
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ ニーファイ
(72)【発明者】
【氏名】クジャー スティーヴン
(72)【発明者】
【氏名】ミルズ ブライセン
(72)【発明者】
【氏名】スミス マーク
(72)【発明者】
【氏名】ウェスト デリク
(57)【要約】
【課題】流体を混合するためのバイオプロダクションシステム、方法、および装置を提供する。
【解決手段】バイオプロダクション混合システムは、可撓性区画内で流体を混合するためのスタビライザとインペラとを有するオフセットらせん状アセンブリを含む。バイオプロダクション混合システムは、可撓性区画の容積と形状の特性に応じて、異なる場所に位置し得る様々な異なるインペラとの使用および流体の効率的な混合のために設計される。バイオプロダクション混合システムは、バルク流体フローを最大化しながら、よどみゾーンを排除するように最適化されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオプロダクション混合アセンブリであって、
第1のラインおよび第2のラインを含む、らせん状アセンブリと、
第1の部分と、第1の端部および第2の端部を有するクロス部材と、を含む、スタビライザであって、前記第1の端部が、前記第1のラインと係合し、前記第2の端部が、前記第2のラインと係合する、スタビライザと、
第2の部分、第1のアタッチメント、および第2のアタッチメントを含む、インペラであって、前記第1のアタッチメントが、前記第1のラインと係合し、前記第2のアタッチメントが、前記第2のラインと係合し、前記第1の部分が、前記第2の部分と相互作用して、前記インペラを前記第1および第2のラインに対して配向させる、インペラと、を備える、バイオプロダクション混合アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の部分が、ステムであり、前記第2の部分が、前記ステムを受け入れるように構成された管状レシーバである、請求項1に記載のバイオプロダクション混合アセンブリ。
【請求項3】
前記第1および第2のラインが各々、複数の開口を含み、前記第1の端部が、前記第1のラインの第1の開口の中へ突出し、第2の端部が、前記第2のラインの第1の開口の中へ突出する、請求項1に記載のバイオプロダクション混合アセンブリ。
【請求項4】
前記第1のアタッチメントが、前記第1のラインの開口の中へ突出し、前記第2のアタッチメントが、前記第2のラインの開口の中へ突出する、請求項3に記載のバイオプロダクション混合アセンブリ。
【請求項5】
スタビライザキャップが、前記端部に固着して、前記スタビライザを前記第1および第2のラインに固設する、請求項3に記載のバイオプロダクション混合アセンブリ。
【請求項6】
インペラキャップが、前記第1および第2のアタッチメントに固着して、前記インペラを第1および第2のラインに固設する、請求項4に記載のバイオプロダクション混合アセンブリ。
【請求項7】
複数の横木をさらに備え、各横木が、前記第1のラインの開口の中へ突出する第1の突起と、前記第2のラインの開口の中へ突出する第2の突起と、を有し、前記突起が、横木キャップに固着して、前記横木を前記ラインに固設する、請求項1に記載のバイオプロダクション混合アセンブリ。
【請求項8】
第1の端部、第2の端部、および側壁を有する、可撓性容器をさらに備え、前記第1および第2のラインが各々、前記可撓性容器の前記第1および第2の端部の間に懸吊され、前記第1および第2のラインが、離間されており、かつ駆動ライン軸の対向側にある、請求項1に記載のバイオプロダクション混合アセンブリ。
【請求項9】
第1の軸受アセンブリが、前記可撓性容器の前記第1の端部に装着され、第2の軸受アセンブリが、前記可撓性容器の前記第2の端部に装着されて、前記らせん状アセンブリに回転運動を提供する、請求項8に記載のバイオプロダクション混合アセンブリ。
【請求項10】
前記可撓性容器が、
流体を可撓性区画に導入するための入口と、
前記可撓性区画から流体を除去するための出口と、
センサを受容するための少なくとも1つのセンサポートと、
前記可撓性区画内の前記流体にガスを導入するためのスパージャと、をさらに備える、請求項9に記載のバイオプロダクション混合アセンブリ。
【請求項11】
前記可撓性容器を受容するように適合された剛性ハウジングをさらに備え、前記剛性ハウジングが、剛性ハウジング支持体と、前記第1の軸受アセンブリと係合し、かつ前記らせん状アセンブリに回転エネルギーを提供するように構成されたモータと、を含む、請求項10に記載のバイオプロダクション混合アセンブリ。
【請求項12】
バイオプロダクション混合アセンブリを製造および動作させるための方法であって、
第1のラインおよび第2のラインを含む、らせん状アセンブリを提供することであって、前記第1のラインおよび前記第2のラインが各々、第1の端部および第2の端部を有し、前記第1および第2のラインが、互いから離間されている、提供することと、
スタビライザの第1の端部を前記第1のラインに接続し、前記スタビライザの第2の端部を前記第2の端部に接続することと、
インペラの第1のアタッチメントを前記第1のラインに接続し、前記インペラの第2のアタッチメントを前記第2ラインに接続することと、を含む、方法。
【請求項13】
前記らせん状アセンブリを回転させて、可撓性区画内で流体を混合するステップをさらに含み、前記可撓性区画が、第1の端部、第2の端部、および側壁を有する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記らせん状アセンブリを回転させることが、駆動ライン軸を中心に前記第1および第2のラインを回転させる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記スタビライザおよび前記インペラを互いに対して第1の位置から第2の位置に移動させるステップをさらに含み、スタビライザステムが、インペラレシーバ内で摺動して、位置変更を容易にする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1および第2の位置の間で前記インペラを同じ配向を維持するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1および第2のラインの前記第1の端部を前記可撓性容器の前記第1の端部に隣接するヨークに取り付け、前記第1および第2のラインの前記第2の端部を、前記可撓性容器の前記第2の端部に隣接するインペラ/ヨークに取り付けることによって、らせん状幅で前記第1のラインと前記第2のラインとを互いから離間させるステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
横木の第1の突出部を前記第1のラインに固着し、前記横木の第2の突出部を前記第2のラインに固着することによって、追加の間隔支持体を提供するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1および第2のラインの第1のセットの開口を通して、前記スタビライザの前記第1および第2の端部を突出させ、前記第1および第2のラインの第2のセットの開口を通して、前記第1および第2のアタッチメントを突出させ、前記第1および第2のラインの第3のセットの開口を通して、前記第1および第2の突起を突出させることによって、前記インペラ、スタバイル、および横木を取り付けるステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
キャップを使用して、前記第1および第2のラインに前記端部、アタッチメント、および突起を固設するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記インペラ/ヨークを回転させることにより、前記可撓性区画内に少量の混合を提供するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
区画であって、前記可撓性区画が、第1の端部、第2の端部および側壁を含む、区画と、
前記区画の第1および第2の端部の間に懸吊されたらせん状アセンブリであって、前記区画の前記第1および第2の端部にまたがる中心軸からオフセットされている、アセンブリと、を含むバイオプロダクション混合システム。
【請求項23】
前記区画が可撓性であり、渦を形成しにくくし、バッフル特性を提供するために長方形の形状である、請求項22に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項24】
前記オフセット位置がコーナーライン上にある、請求項23に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項25】
前記オフセット位置が側壁ライン上にある、請求項23に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項26】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の約14%である、請求項23に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項27】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の12%~16%である、請求項23に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項28】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の10%~18%である、請求項23に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項29】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の8%~20%である、請求項23に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項30】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の6%~22%である、請求項23に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項31】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の4%~24%である、請求項23に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項32】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の2%~26%である、請求項23に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項33】
前記区画の前記第1の端部に装着された第1の軸受アセンブリであって、前記区画の中へ突出する駆動シャフトと、前記駆動シャフト上に組み立てられたヨークとを含む、第1の軸受アセンブリと、
前記区画の前記第2の端部に装着された第2の軸受アセンブリであって、ヨーク/インペラアセンブリが装着された第2の軸受アセンブリと、をさらに含む、請求項22に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項34】
前記ヨークおよびヨーク/インペラアセンブリの形状は、前記らせん状アセンブリの第1のラインと第2のラインとの間に間隔を提供するように選択されている、請求項33に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項35】
前記第2の軸受アセンブリが、前記可撓性区画の中へ突出するスラストピンと、前記可撓性区画から外に延在するプルハンドルと、をさらに含み、前記スラストピンと前記プルハンドルが、封止ポートを通して物理的に連通する、請求項33に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項36】
バイオプロダクション流体の混合効率を高めるための方法であって、
バッフル特性を最適化し、バルク流体フローを最適化するために、中心ラインに対してオフセットした区画内にらせん状駆動アセンブリを位置付けることであって、前記区画が、第1の端部、第2の端部および側壁を有し、前記らせん状駆動アセンブリが、前記第1および第2の端部の間に懸吊されている、位置付けることと、
前記らせん状駆動アセンブリを回転させて、前記可撓性区画内で流体を混合することと、を含む方法。
【請求項37】
前記区画が、可撓性であり、かつ長方形の形状である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
駆動シャフトをモータに接続することにより前記区画を剛性ハウジングに設置するステップをさらに備え、前記駆動シャフトは第1の端部および第2の端部を有し、前記駆動シャフトの前記第1の端部が、前記区画の前記第1の端部から突出して、前記モータと係合し、前記駆動シャフトの前記第2の端部が、前記区画内に無菌で位置付けられて、第1の軸受アセンブリを通じて前記らせん状駆動アセンブリに回転運動を提供する、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記区画を設置するステップが、プルハンドルを使用して前記区画の前記第2の端部を前記剛性ハウジング内に位置付けることをさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
ヨークが、前記駆動シャフトの前記第2の端部に取り付けられ、前記らせん状アセンブリの第1のラインおよび第2のラインにらせん状幅を提供するように形作られている、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
ヨーク/インペラアセンブリが、前記区画の前記第2の端部の近くに位置付けられ、前記らせん状アセンブリの前記第1および第2のラインにらせん状幅を提供するように形作られている、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記ヨーク/インペラアセンブリを使用して少量を混合するステップをさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記ヨークから突出する複数のペグと前記ラインの複数の開口との相互作用により、前記第1および第2のラインを前記ヨークに固着させるステップをさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記ヨーク/インペラアセンブリに回転運動を提供するために、第2の軸受アセンブリが、前記可撓性区画の前記第2の端部に位置付けられる、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記オフセット位置がコーナーライン上にある、請求項37に記載の方法。
【請求項46】
前記オフセット位置が側壁ライン上にある、請求項37に記載の方法。
【請求項47】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の約14%である、請求項37に記載の方法。
【請求項48】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の12%~16%である、請求項37に記載の方法。
【請求項49】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の10%~18%である、請求項37に記載の方法。
【請求項50】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の8%~20%である、請求項37に記載の方法。
【請求項51】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の6%~22%である、請求項37に記載の方法。
【請求項52】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の4%~24%である、請求項37に記載の方法。
【請求項53】
バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の2%~26%である、請求項37に記載の方法。
【請求項54】
バイオプロダクション混合アセンブリであって
第1のラインおよび第2のラインを含むらせん状アセンブリと、
第1および第2の取り付け位置で第1の端部を有し、かつ第1および第2の取り付け位置で第2の端部を有するインペラと、を備え、
前記第1の端部の前記第1の取り付け位置が、前記第1のラインに固着され、前記第2の端部の前記第1の取り付け位置が、前記第2のラインに固着され、
前記第1の端部の前記第2の取り付け位置が、前記第1のラインに固設され、前記第2の端部の前記第2の取り付け位置が、前記第2のラインに固設され、前記第2の取り付け位置が、前記混合アセンブリが動作中に前記ラインに沿って摺動するように固設されている、バイオプロダクション混合アセンブリ。
【請求項55】
前記取り付け位置が、前記第1および第2のラインの開口のセットと係合する突起であり、前記第2の取り付け位置を受容するための前記開口が、前記ラインの長さに沿った前記突起の移動を可能にするように楕円形に形作られている、請求項54に記載のバイオプロダクション混合アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2018年7月31日に出願された米国仮出願第第62/712,343号、2018年5月14日に出願された米国仮出願第62/670,934号、および2018年1月17日に出願された米国仮出願第62/618,215号の優先権を主張し、特定の参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
バイオ医薬品業界では、培地や緩衝液の調製、細胞や微生物の増殖、混合、および懸濁などの様々なプロセスに、幅広い混合システムを使用している。バイオリアクターや発酵槽を含むいくつかの従来の混合システムは、剛性支持ハウジング内に配置された可撓性バッグを備える。インペラは、可撓性バッグ内に配置され、駆動シャフトに結合されている。駆動シャフトとインペラの回転により、可撓性バッグ内に含有された流体の混合および/または懸濁が容易になる。
【0003】
現在の混合システムは有用であるが、いくつかの制限がある。例えば、駆動シャフトが製造プロセス中に可撓性バッグ内に固設される場合、剛性駆動シャフトは、輸送、保管、および/またはさらなる処理のためにそのサイズを縮小するために可撓性バックをつぶすか、または折り畳む能力を制限する。同様に、駆動シャフトが金属製の場合など、駆動シャフトを再利用することが意図されている場合、このシステムには、様々な用途で駆動シャフトを洗浄および滅菌する必要があるという欠点がある。
【0004】
現在利用可能な使い捨て混合システムは、混合効率に関して高さ制限があることが多い。例えば、現在使用されている磁気混合は、無菌システムの外部の要素と磁気的に相互作用して電磁力を提供して電磁攪拌要素を回転させることができなければならないため、容器の底部の近くに必然的に磁気攪拌要素を有する。他のシステムは、より縦長の混合容器を収容するために駆動シャフトが長くなるにつれて、駆動シャフトに作用する非常に大きい力が増大するため、指数関数的に太くする必要がある剛性駆動シャフトシステムを採用している。
【0005】
さらに、現在利用可能な多くの使い捨て流体混合システムは本質的に円筒形であり、バルク流体フローを増やすためにバッフルを必要とするか、または混合効率の低下を受け入れるしかない。現在利用可能な使い捨て混合システムの別の欠点は、上記の制限に基づいてカスタムの容器サイズを作成できることである。
【0006】
必要なのは、複雑なバッフルシステムを必要とせずに、多種多様な容器サイズに対応し、混合効率を上げることができる駆動機構を使用するシステムである。このようなシステムは、容器内の任意の高さから混合力を提供することができるだけでなく、不規則な形状の混合容器を利用してバルク流体フローを増加させることができる。
【発明の概要】
【0007】
一態様では、バイオプロダクション混合システムが開示される。システムは、第1のラインおよび第2のラインを含む、らせん状アセンブリと、第1の部分と、第1の端部および第2の端部を有するクロス部材と、を含む、スタビライザであって、第1の端部が、第1のラインと係合し、第2の端部が、第2のラインと係合する、スタビライザと、第2の部分、第1のアタッチメント、および第2のアタッチメントを含む、インペラであって、第1のアタッチメントが、第1のラインと係合し、第2のアタッチメントが、第2のラインと係合し、第1の部分が、第2の部分と相互作用して、インペラを第1および第2のラインに対して配向させる、インペラと、を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の部分が、ステムであり、第2の部分が、ステムを受け入れるように構成された管状レシーバである。いくつかの実施形態では、第1および第2のラインが各々、複数の開口を含み、第1の端部が、第1のラインの第1の開口の中へ突出し、第2の端部が、第2のラインの第1の開口の中へ突出する。いくつかの実施形態では、第1のアタッチメントが、第1のラインの開口の中へ突出し、第2のアタッチメントが、第2のラインの開口の中へ突出する。いくつかの実施形態では、スタビライザキャップが、端部に固着して、スタビライザを第1および第2のラインに固設する。いくつかの実施形態では、インペラキャップが、第1および第2のアタッチメントに固着して、インペラを第1および第2のラインに固設する。システムは、複数の横木をさらに備えてもよく、各横木が、第1のラインの開口の中へ突出する第1の突起と、第2のラインの開口の中へ突出する第2の突起と、を有し、突起が、横木キャップに固着して、横木をラインに固設する。システムは、第1の端部、第2の端部、および側壁を有する可撓性容器を備えてもよく、第1および第2のラインが各々、可撓性容器の第1および第2の端部の間に懸吊され、第1および第2のラインが、離間されており、かつ駆動ライン軸の対向側にある。いくつかの実施形態では、第1の軸受アセンブリが、可撓性容器の第1の端部に装着され、第2の軸受アセンブリが、可撓性容器の第2の端部に装着されて、らせん状アセンブリに回転運動を提供する。いくつかの実施形態では、可撓性容器が、流体を可撓性区画に導入するための入口と、可撓性区画から流体を除去するための出口と、センサを受容するための少なくとも1つのセンサポートと、可撓性区画内の流体にガスを導入するためのスパージャと、をさらに備える。システムは、可撓性容器を受容するように適合された剛性ハウジングを備えてもよく、剛性ハウジングが、剛性ハウジング支持体と、第1の軸受アセンブリと係合し、かつらせん状アセンブリに回転エネルギーを提供するように構成されたモータと、を含む。
【0008】
一態様では、バイオプロダクション混合アセンブリを製造および動作させるための方法が開示される。この方法は、第1のラインおよび第2のラインを含むらせん状アセンブリを提供することであって、第1のラインおよび第2のラインが各々、第1の端部および第2の端部を有し、第1および第2のラインが、互いから離間されている、提供することと、スタビライザの第1の端部を第1のラインに接続し、スタビライザの第2の端部を第2の端部に接続することと、インペラの第1のアタッチメントを第1のラインに接続し、インペラの第2のアタッチメントを第2のラインに接続することと、を含み得る。この方法は、らせん状アセンブリを回転させて、可撓性区画内で流体を混合するステップを含んでもよく、可撓性区画が、第1の端部、第2の端部、および側壁を有する。いくつかの実施形態では、らせん状アセンブリを回転させることで、駆動ライン軸の周りに第1および第2のラインが巻き付く。この方法は、スタビライザおよびインペラを互いに対して第1の位置から第2の位置に移動させるステップを含んでもよく、スタビライザステムが、インペラレシーバ内で摺動して、位置変更を容易にする。この方法は、第1および第2の位置の間でインペラを同じ配向に維持するステップを含み得る。この方法は、第1および第2のラインの第1の端部を可撓性容器の第1の端部に隣接するヨークに取り付け、第1および第2のラインの第2の端部を、可撓性容器の第2の端部に隣接するインペラ/ヨークに取り付けることによって、らせん状幅で第1のラインと第2のラインとを互いから離間させるステップを含み得る。この方法は、横木の第1の突起を第1のラインに固着し、横木の第2の突起を第2のラインに固着することによって、追加の間隔支持体を提供するステップを含み得る。この方法は、第1および第2のラインの第1のセットの開口を通して、スタビライザの第1および第2の端部を突出させ、第1および第2のラインの第2のセットの開口を通して、第1および第2のアタッチメントを突出させ、第1および第2のラインの第3のセットの開口を通して、第1および第2の突起を突出させることによって、インペラ、スタビライザ、および横木を第1および第2のラインに取り付けるステップを含み得る。この方法は、キャップを使用して、第1および第2のラインに端部、アタッチメント、および突起を固設するステップを含み得る。この方法は、インペラ/ヨークを回転させることにより、可撓性区画内に少量の混合を提供するステップを含み得る。
【0009】
一態様では、バイオプロダクション混合システムが開示される。このシステムは、区画であって、可撓性区画が、第1の端部、第2の端部、および側壁を含む、区画と、区画の第1および第2の端部の間に懸吊されたらせん状アセンブリであって、アセンブリが、区画の第1および第2の端部にまたがる中心軸からオフセットされている、らせん状アセンブリと、を備え得る。いくつかの実施形態では、区画が可撓性であり、渦が形成しにくく、バッフル特性を備える長方形の形状である。いくつかの実施形態では、オフセット位置がコーナーライン上にある。いくつかの実施形態では、オフセット位置が側壁ライン上にある。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の約14%である。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の12%~16%である。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の10%~18%である。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の8%~20%である。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の6%~22%である。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の4%~24%である。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の2%~26%である。このシステムは、区画の第1の端部に装着された第1の軸受アセンブリであって、区画の中へ突出する駆動軸と、駆動軸上に組み立てられたヨークとを含む、第1の軸受アセンブリと、区画の第2の端部に装着された第2の軸受アセンブリであって、ヨーク/インペラアセンブリが装着された第2の軸受アセンブリと、を含み得る。いくつかの実施形態では、ヨークおよびヨーク/インペラアセンブリの形状は、らせん状アセンブリの第1のラインと第2のラインとの間に間隔を提供するように選択される。いくつかの実施形態では、第2の軸受アセンブリが、可撓性区画の中へ突出するスラストピンと、可撓性区画から外に延在するプルハンドルと、をさらに含み、スラストピンとプルハンドルが、シールポートを通して物理的に連通する。
【0010】
一態様では、バイオプロダクション流体の混合効率を高めるための方法が開示される。この方法は、バッフル特性を最適化し、バルク流体フローを最適化するために、中心ラインに対してオフセットした区画内にらせん状駆動アセンブリを位置付けることであって、区画が、第1の端部、第2の端部、および側壁を有し、らせん状駆動アセンブリが、第1および第2の端部の間に懸吊されている、位置付けることと、らせん状駆動アセンブリを回転させて、可撓性区画内で流体を混合することと、を含み得る。いくつかの実施形態では、区画が、可撓性であり、かつ長方形の形状である。この方法は、駆動シャフトをモータに接続することにより区画を剛性ハウジングに設置するステップを含んでもよく、駆動シャフトは第1の端部および第2の端部を有し、駆動シャフトの第1の端部が、区画の第1の端部から突出して、モータと係合し、駆動シャフトの第2の端部が、区画内に無菌で位置付けられて、第1の軸受アセンブリを通じてらせん状駆動アセンブリに回転運動を提供する。いくつかの実施形態では、区画を設置するステップが、プルハンドルを使用して区画の第2の端部を剛性ハウジング内に位置付けることをさらに含む。いくつかの実施形態では、ヨークが、駆動シャフトの第2の端部に取り付けられ、らせん状アセンブリの第1のラインおよび第2のラインにらせん状幅を提供するように形作られている。いくつかの実施形態では、ヨーク/インペラアセンブリが、区画の第2の端部の近くに位置付けられ、らせん状アセンブリの第1および第2のラインにらせん状幅を提供するように形作られている。この方法は、ヨーク/インペラアセンブリを使用して少量を混合するステップを含み得る。この方法は、ヨークから突出する複数のペグとラインの複数の開口との相互作用により、第1および第2のラインをヨークに固着させるステップを含み得る。いくつかの実施形態では、ヨーク/インペラアセンブリに回転運動を提供するために、第2の軸受アセンブリが、可撓性区画の第2の端部に位置付けられる。いくつかの実施形態では、オフセット位置がコーナーライン上にある。いくつかの実施形態では、オフセット位置が側壁ライン上にある。いくつかの実施形態において、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の約14%である。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の12%~16%である。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の10%~18%である。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の8%~20%である。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の6%~22%である。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、オフセットが、全区画幅の4%~24%である。いくつかの実施形態では、バルクフローを最適化するために、前記オフセットが、全区画幅の2%~26%である。
【0011】
一態様では、バイオプロダクション混合アセンブリが開示される。このシステムは、第1のラインおよび第2のラインを含むらせん状アセンブリと、第1および第2の取り付け位置を備える第1の端部を有し、かつ第1および第2の取り付け位置を備える第2の端部を有するインペラと、を備えてもよく、第1の端部の第1の取り付け位置が、第1のラインに固着され、第2の端部の第1の取り付け位置が、第2のラインに固着され、第1の端部の第2の取り付け位置が、第1のラインに固設され、第2の端部の第2の取り付け位置が、第2のラインに固設され、第2の取り付け位置が、混合アセンブリが動作中にラインに沿って摺動するように固設されている。いくつかの実施形態では、取り付け位置が、第1および第2のラインの開口のセットと係合する突起であり、第2の取り付け位置を受容するための開口が、ラインの長さに沿った突起の移動を可能にするように楕円形に形作られている。
特定の要素または行為の説明を簡単に識別するために、参照番号の最上桁(複数可)の数字は、その要素が最初に導入された図の番号を指す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態による、混合システム100を示す。
図2】一実施形態による、混合システム200を示す。
図3】一実施形態による、可撓性区画300を示す。
図4】一実施形態による、中心ライン312に沿って位置するらせん状アセンブリ426を有する混合システム400を示す。
図5】一実施形態による、コーナーライン314に沿って位置するらせん状アセンブリ426を有する混合システム500を示す。
図6】一実施形態による、側壁ライン310に沿って位置するらせん状アセンブリ426を有する混合システム600を示す。
図7】一実施形態による、らせん状アセンブリ700を示す。
図8】一実施形態による、第1の軸受アセンブリ802およびらせん状アセンブリ800の一部の拡大図を示す。
図9】一実施形態による、第1の軸受アセンブリ900の断面図を示す。
図10】一実施形態による、混合システム1000を示す。
図11】一実施形態による、混合システム1100を示す。
図12】一実施形態による、第2の軸受アセンブリ1200を示す。
図13】一実施形態による、第2の軸受アセンブリおよびヨーク/インペラ1300を示す。
図14】一実施形態による、第2の軸受アセンブリおよびヨーク/インペラ1400の断面図を示す。
図15】一実施形態による、混合システム1500を示す。
図16】一実施形態による、混合システム1600を示す。
図17】一実施形態による、らせん状アセンブリ1700の一部の拡大図を示す。
図18】一実施形態による、らせん状アセンブリ1800の一部の拡大図を示す。
図19】一実施形態による、らせん状アセンブリ1900の分解図を示す。
図20】一実施形態による、らせん状アセンブリ2000を示す。
図21】一実施形態による、らせん状アセンブリ2100を示す。
図22】一実施形態による、第1の位置2200を示す。
図23】一実施形態による、第2の位置2300を示す。
図24】一実施形態による、スタビライザ/インペラ2400を示す。
図25】一実施形態による、スタビライザ/インペラ2500を示す。
図26】一実施形態による、横木インペラ2600を示す。
図27】一実施形態による、インペラ2700を上から見た図を示す。
図28】一実施形態による、インペラ2800およびフィン2802の取り付けを示す。
図29】一実施形態による、フィン2802配向を有するインペラ2900を示す。
図30】従来技術による、混合システム3000を示す。
図31】従来技術による、混合システム3100を示す。
図32】従来技術に対する1つの可能な解決策である混合システム3200を示す。
図33】従来技術の混合システムで発生することがある混合システム3300の混合問題を示す。
図34】一実施形態による、混合システム3400を示す。
図35】不適切にオフセットされた駆動アセンブリを含む混合システム3500を示す。
図36】適切にオフセットされた駆動アセンブリを含む混合システム3600を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
説明
細胞培養のためのシステム、方法、および装置の実施形態は、添付の説明および図に記載されている。図では、特定の実施形態の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が示されている。当業者は、本明細書に記載される流体または細胞培養培地混合システムが、緩衝液作製、培地再水和、細胞培養、ウイルス不活化、および発酵を含むがこれらに限定されない様々な用途に使用され得ることを理解することができる。さらに、当業者は、特定の実施形態がこれらの具体的な詳細なしで実施され得ることを理解するであろう。さらに、当業者であれば、方法が提示及び実行される具体的な順序が例示的であることを容易に理解し、この順序が変更されてもよく、それでもなお特定の実施形態の趣旨及び範囲内に収まり得ることが企図される。
【0014】
本教示を多様な実施形態と併せて記載するが、本教示をかかる実施形態に限定することを意図していない。対照的に、本教示は、当業者には理解されるように、多様な代替物、変形物、及び等価物を包含する。
【0015】
さらに、様々な実施形態の記載において、本明細書は、方法及び/またはプロセスを特定の順序のステップとして提示していることがある。しかしながら、本方法またはプロセスが本明細書に記載された特定の順序のステップに依拠しない限り、本方法またはプロセスは、記載された特定の順序のステップに限定されるべきではない。当業者であれば理解するように、他の順序のステップが可能であり得る。したがって、本明細書に記載された特定の順序のステップを、特許請求の範囲に対する限定として解釈するべきではない。加えて、本方法及び/またはプロセスを対象とする特許請求の範囲は、記された順序でのそれらのステップの性能に限定されるべきではなく、当業者であれば、順序が変更されてもよく、それでもなお様々な実施形態の趣旨及び範囲内に収まり得ることを容易に理解するであろう。
【0016】
本発明の好ましい実施形態が本明細書において示され、記載されてきたが、かかる実施形態が単に例として提供されることは、当業者には明らかであろう。多くの変化形、変更、および置換が本発明から逸脱することなく当業者に思いつくであろう。本明細書に記載される本発明の実施形態の種々の代替物が本発明の実施に用いられ得ることを理解されたい。以下の特許請求の範囲は、本発明の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲の範囲内の方法および構造ならびにそれらの等価物がそれにより網羅されることが意図される。
【0017】
図1は、様々な実施形態による流体混合システム100を示す。混合システム100は、一般に、剛性ハウジング102、剛性ハウジング102に装着されたモータ104、駆動シャフト120を通してモータ104と回転連通し、可撓性区画118の内部に回転運動を提供する第1の軸受アセンブリ106、ドア110を剛性ハウジング102に固設し、可撓性区画118のためのエンクロージャを提供するヒンジ108、剛性ハウジング102が装着するための剛性ハウジング支持体112、および剛性ハウジング支持体112に固着され、可動性を混合物に提供する支持体ホイール114を備える。剛性ハウジング102は、可撓性区画218からの様々なポート232および第2の軸受アセンブリ222を保持するために、剛性ハウジング床124に切り込まれた剛性ハウジング開口122を有し得る。いくつかの実施形態では、剛性ハウジングが所定の位置に固定され、支持体ホイール114を必要としなくてもよい。そのような実施形態では、剛性ハウジング支持体112は、ボルトにボルト留めされてもよく、または剛性ハウジング102の重量によって所定の位置に単に保持されてもよい。
【0018】
図2は、様々な実施形態による流体混合システム200の断面図を示す。混合システム200は、第1の軸受アセンブリ204を通して可撓性区画218の内部と無菌で回転連通している駆動シャフト120を有する剛性ハウジング208に装着されたモータ202を備える。混合システム200はまた、可撓性区画218の第1の端部234と第2の端部236との間に駆動ライン206を懸吊するように作用するヨーク230およびヨーク/インペラ232から構成されるらせん状アセンブリ214を備える。ヨーク/インペラ232が、第2の軸受アセンブリ222に装着されて、可撓性区画218の反対側の端部にあるらせん状アセンブリ214に回転運動を提供し得る。1つ以上のインペラ216が、らせん状アセンブリ214に装着されて、可撓性区画218内の流体に混合を提供し得る。可撓性区画218の剛性ハウジング208への設置を容易にするために、プルハンドル220が、可撓性区画218の第2の端部236に装着され、いくつかの実施形態では第2の軸受アセンブリ222に装着され得る。剛性ハウジング208が、剛性ハウジング支持体224に装着されてもよく、支持体ホイール226が、剛性ハウジング支持体224に取り付けられて、混合システム200に可動性を提供してもよい。様々な実施形態では、可撓性区画218は、剛性ハウジング床124、238を通って突出し得る少なくとも1つのポート228をさらに備える。
【0019】
様々な実施形態では、ユーザは、剛性ハウジング102、208のドア110を開いて、可撓性区画118、218を容易に設置することができる。図1に見られるように、ドア110が開位置に移動すると、剛性ハウジング102、208の上面126が、前面で完全に開放され得る。上面126は、後部と、ドアに向かって延在する2つの側部とを含む「U」周囲形状を作り得る。ドア110が開構成にある間、可撓性区画118、218が、剛性ハウジング102、208のチャンバの中に移動され得る。次いで、可撓性区画118、218の第1の端部116、234に位置する第1の軸受アセンブリ106、204が、駆動シャフト120、240上に挿入され得る。可撓性区画118、218を駆動シャフト120に装着することに関する追加の開示は、2016年12月28日に提出されたUS 2017-0183617に見出すことができ、その全体が特定の参照により本明細書に組み込まれる。剛性ハウジング102、208に取り付けられたハンガー(図示せず)が、可撓性区画118、218上のループ(図示せず)に引っ掛けられて、可撓性区画118、218を剛性ハウジング102、208の上面126にさらに固設され得る。可撓性区画118、218の第1の端部116が剛性ハウジング102、208の上面126に固設されると、第2の端部236が、剛性ハウジング床124、238内に摺動し得る。様々な実施形態では、可撓性区画118、218は、可撓性区画118、218の第2の端部236の外部から突出する1つ以上のポート228および第2の軸受アセンブリ222を備える。剛性ハウジング床124、238内の剛性ハウジング開口122が、ポート228および第2の軸受アセンブリ222を受け入れるように構成され、それにより、可撓性区画118、218の第2の端部236を、剛性ハウジング102、208の剛性ハウジング床124、238に固設することができる。いくつかの実施形態では、クロージャー(図示せず)は、剛性ハウジング開口122を覆って、ポート228および第2の軸受アセンブリ222を剛性ハウジング102、208の剛性ハウジング床124、238にさらに固設することができる。様々な実施形態では、ユーザは、可撓性区画118、218の第2の端部236に位置するプルハンドル220を握って、可撓性区画118、218を剛性ハウジング102、208内の所定の位置に引っ張ることができる。
【0020】
様々な実施形態では、設置が完了すると、混合を必要とし得る流体が、無菌の可撓性区画118、218に供給され得る。モータ104、202は、コントローラ(図示せず)を使用して作動させることができ、次いで、第1の軸受アセンブリ106内に以前に挿入された駆動シャフト120、240を回転させることができる。いくつかの実施形態では、モータ104、202から無菌の可撓性区画118、218の中に突出する単一の駆動シャフト120、240があってもよく、他の実施形態では、第1の軸受アセンブリ106が閉鎖され、第1の軸受アセンブリ106から延在する第2の駆動シャフト部分242を有する。様々な実施形態では、駆動シャフト120または第2の駆動シャフト部分242は、駆動ライン206の第1のライン210および第2のライン212を離間させるように働くヨーク230に装着する。可撓性区画118、218の第2の端部236には、第1のライン210および第2のライン212の他方の端部を懸吊するとともに、回転すると混合を提供するように動作するヨーク/インペラ232を備える第2の軸受アセンブリ222があり得る。第2の軸受アセンブリ222は、回転運動を提供するように設計されてもよく、それにより、モータ104、202が反対側の端部かららせん状アセンブリ214を駆動すると、回転が、らせん状アセンブリ214が自由に回転することを可能にする。1つ以上のインペラ216が、ヨーク/インペラ232に加えて混合を提供してもよい。
【0021】
様々な実施形態では、ヨーク/インペラ232の追加の利点は、非常に少量の混合を提供することである。例えば、生体反応は反応の開始時に少量を必要とすることがあり、流体量は生体反応が成熟するにつれて増加することがある。現在利用可能なバイオリアクターには、本実施形態が低減するスケールアップに関する制限がある。インペラ216が、同様に所与のバイオリアクターにも最適なスケールアップを考慮する場合、らせん状アセンブリ214の様々な場所に固着され得る。いくつかの実施形態では、ヨーク/インペラ232が、排出プロセスの間、非常に少量の流体中で均質な混合を維持することができる。
【0022】
図3は、様々な実施形態による可撓性区画300を示す。可撓性区画300は、第1の端部302、対向する第2の端部304、第1の端部302と第2の端部304を接続する側壁306、第1の端部302と第2の端部304を接合する少なくとも3つのパネル308、側壁ライン310、中心ライン312、およびコーナーライン314を備える。
【0023】
様々な実施形態では、中心ライン312は、可撓性区画300の第1の端部302の中心から第2の端部304の中心まで延びる垂直軸のインジケータである。例えば、中心ライン312は、中心ライン312から対向するパネル308までの長さが等しくなるように配置されてもよい。様々な実施形態では、側壁ライン310は、可撓性区画300の第1の端部234から第2の端部304まで延びる平面のインジケータであり、中心ライン312からパネル308の中点まで延びてもよい。様々な実施形態では、コーナーライン314は、可撓性区画300の第1の端部302から第2の端部236まで延びる平面のインジケータであり、中心ライン312から2つのパネル308が接合されてコーナーを形成する場所まで延びてもよい。様々な実施形態では、上記のインジケータを使用して、デッドゾーンを減らし、バルク流体を増やし、それによって混合システム100、200内の全体的な混合効率を高める場合に、らせん状アセンブリ214が可撓性区画300内のどこにあるかを決定し得る。
【0024】
図4図5、および図6は、様々な実施形態による混合システム400、500を示す。混合システム400、500は、少なくとも3つのパネル410を有する側壁408と、パネルが交わる側壁コーナー412とによって互いに接合される第1の端部404および対向する第2の端部406を有する可撓性区画402を備える。可撓性区画402はさらに、1つ以上の入口414、1つ以上の出口416、1つ以上のスパージャ418、任意選択でセンサ422を含む1つ以上のセンサポート420、およびドレイン424を含み得る。様々な実施形態では、らせん状アセンブリ426が、可撓性区画402の第1の端部434と第2の端部436との間に懸吊され、そこに位置付けられた1つ以上のインペラ428を有し得る。様々な実施形態において、駆動シャフト430が、第1の軸受アセンブリ432の中に突出してもよく、第1の軸受アセンブリ106が、可撓性区画402の外側の駆動シャフト430と可撓性区画402の内側のヨークとの間に無菌接続を提供してもよい。様々な実施形態では、第2の軸受アセンブリ440が、可撓性区画402の第2の端部406に位置付けられてもよく、可撓性区画402の外側部分に突出するプルハンドル444を含んでもよく、反対側/内側部分上で第2の軸受アセンブリ440がヨーク/インペラ442に接続し得る。様々な実施形態では、らせん状アセンブリ426は、第1のライン446および第2のライン448から構成され、各々がヨーク438に接続された第1の端部434、およびヨーク/インペラ442に接続された第2の端部436を有し、動作中に回転運動が、可撓性区画402内の流体450を混合するために適用され得る。様々な実施形態では、可撓性区画402は、使用される第2の軸受アセンブリ222の一部に取り付けられるか、または一部として成形され、設置中に剛性ハウジング102、208上の保持装置内に摺動することができるアタッチメントリング452を含み得る。いくつかの実施形態では、設計は、ピンにフィットし、可撓性区画402の底部ポート内に摺動し得るスナップリングを含み得る。
【0025】
様々な実施形態では、可撓性区画402は、1つ以上の入口414および出口416を含み得る。入口414は、設置プロセス中に使用されて、可撓性区画402をその作業容積まで膨張させるために、ガスを可撓性区画402に追加し得る。さらに、入口414は、乾燥培地、緩衝液、液体栄養素、または混合を必要とする他のものを導入するために使用され得る。出口416は、混合プロセスが完了した後、または生体反応が所望の状態を達成した後に、可撓性区画402の内容物を収集するために使用され得る。さらに、ドレイン424が、可撓性区画402内の廃棄物を空にするために使用され得る。入口414、出口416、およびドレイン424を取り付けるために当技術分野で知られている様々な方法がある。一般的な手法は、構成要素を可撓性区画402に溶接することである。例えば、構成要素が、可撓性区画402を構成するポリマーに溶接することができるポリマーを含み得る。US 2017-0183617は、可撓性区画402を作成するために使用される一般的な溶接可能材料のリストを含む。
【0026】
様々な実施形態では、センサ422を使用して、可撓性区画402内の環境条件を監視してもよい。2007年3月26日に出願されたUS 2008-0032389に記載されているものを含め、市場で入手可能な様々なセンサおよびセンサポート420があり、その全体が特定の参照により本明細書に組み込まれる。溶接および接着方法を使用してセンサポート420を可撓性区画402に結合する方法を開示している上記の引用文献には、様々な手法が記載されている。
【0027】
様々な実施形態において、本明細書に記載される混合システム400、500、600が、細胞を培養し、次いで細胞全体を収集するか、またはタンパク質もしくは酵素などの細胞副産物を収集するために使用され得る。このような生体反応は、典型的には、バイオプロダクションの分野でスパージャ418を使用して行われるガスの導入を必要とすることが多い。様々なスパージャ418の設計およびそれらの取り付け方法は、2012年9月28日に出願されたUS 2013-0082410に記載されており、その全体が特定の参照により本明細書に組み込まれる。
【0028】
様々な実施形態では、第1の軸受アセンブリ432および第2の軸受アセンブリ440が、周囲の溶接または接着によって可撓性区画402の開口に封止され得る第1の環状封止フランジ454および第2の環状封止フランジ456を含み得る。US 2017-0183617に開示されているように、これにより、外側ケーシングが可撓性区画402に固定されたままの状態でハブの回転運動が可能になり、らせん状アセンブリ426が外部に対して無菌のまま、可撓性区画402内で自由に回転することを可能にする。
【0029】
様々な実施形態では、アタッチメントリング452は、剛性ハウジング102、208上の保持装置に係合可能であり得る。保持装置は、アタッチメントリング452の移動を保持および/または制限することができるブラケットまたは他の何らかの物理的構造の形態をとり得る。一般に、設置プロセス中に、ユーザは、可撓性区画402の設置を完了するために、アタッチメントリング452と保持装置との相互作用を促進するべく、プルハンドル444を剛性ハウジング開口122の中に引き込む。
【0030】
様々な実施形態では、可撓性区画402に対するらせん状アセンブリ426の最適な位置は、図4に示されているように中心ライン312に沿っている。
【0031】
様々な実施形態では、可撓性区画402に対するらせん状アセンブリ426の最適な位置は、図5に示されているように、コーナーライン314に沿っている。
【0032】
様々な実施形態では、可撓性区画402に対するらせん状アセンブリ426の最適な位置は、図6に示されているように側壁ライン310に沿っている。
【0033】
図7は、様々な実施形態によるらせん状アセンブリ700を示す。らせん状アセンブリ700は、外側ケーシング704を含み得る第1の軸受アセンブリ702、第1の環状封止フランジ706、駆動シャフト708、第2の環状封止フランジ716を含み得る第2の軸受アセンブリ710、アタッチメントリング718、保持ポスト720を備え、らせん状アセンブリ700はさらに、ヨーク724、ヨーク/インペラ726、駆動ライン728、第1のライン730、第2のライン732、第1の端部734、第2の端部736、駆動ライン軸738、横木740、インペラ742、レシーバ744、スタビライザ746、およびステム748を含む。
【0034】
様々な実施形態では、第1の軸受アセンブリ702は、固定構成のままであるように構成されている外側ケーシング704を含み得る。外側ケーシング704は、対向する可撓性区画402の開口周囲部に溶接または接着されるように設計された周囲部を有する第1の環状封止フランジ706を含み得る。外側ケーシング704は、外側ケーシング704に対して自由に回転し得る駆動シャフト708を収容するように設計され得る。
【0035】
様々な実施形態では、第2の軸受アセンブリ710は、固定構成のままであるように構成された外側ケーシング712を含み得る。外側ケーシング712は、対向する可撓性区画402の開口周囲部に溶接または接着されるように設計された周囲部を有する第1の第2の環状封止フランジ716を含み得る。外側ケーシング712は、外側ケーシング712に対して自由に回転し得る駆動シャフト714を収容するように設計され得る。さらに、第2の軸受アセンブリ710は、第2の環状封止フランジ716から離れて延びる保持ポスト720を含み得る。保持ポスト720は、第2の環状封止フランジ716に固着された第1の端部と、アタッチメントリング718に固着された第2の端部とを有してもよく、保持ポスト720は、剛性ハウジング開口122内に嵌合するために剛性ハウジング床238の厚さよりわずかに長くてもよい。様々な実施形態では、第2の環状封止フランジ716およびアタッチメントリング718は、可撓性区画402の垂直移動を制限するために、剛性ハウジング開口122よりわずかに大きい直径を含み得る。様々な実施形態では、ユーザは、保持ポスト720を剛性ハウジング開口122内に位置付け、プルハンドル722を使用して、可撓性区画402を剛性ハウジング102、208内に固設することができる。
【0036】
様々な実施形態では、ヨーク724は、第1の端部404に隣接する可撓性区画402の内部に位置付けられ、第1の軸受アセンブリ702と物理的に連通してもよく、ヨーク/インペラ726は、第2の端部736に隣接する可撓性区画402の内部に位置付けられ、第2の軸受アセンブリ710と物理的に連通してもよい。様々な実施形態では、駆動ライン728は、ヨーク724とヨーク/インペラ726との間に懸吊されて、インペラ742をそこに固設するための回転構造を提供し得る。様々な実施形態では、駆動ライン728は、複数の横木740によって接合され得る第1のライン730および第2のライン732を含み得る。ヨーク724、ヨーク/インペラ726、および複数の横木740は、駆動ライン軸738を中心にして横方向に間隔を提供し得る。
【0037】
様々な実施形態では、横木740を、特定の用途による必要に応じて取り付けまたは取り外してもよい。動作中、横木740は流体450の混合を提供し、したがって、所与の混合システム100、200、300、400、500、600における混合特性は、使用される横木740の数に応じて変わり得る。
【0038】
様々な実施形態では、スタビライザ746およびインペラ742は、横木740に取って代わることができ、駆動ライン軸738を中心とする安定性および間隔を提供するだけでなく、可撓性区画402内に追加の混合も提供する。いくつかの実施形態では、インペラ742は、第1のライン730および第2のライン732に取り付けることができ、スタビライザ746が、1つの横木位置だけ離れて位置付けられ、また、第1のライン730および第2のライン732に取り付けられ得る。インペラ742およびスタビライザ746が互いに隣接して位置付けられる場合に、それらは、インペラ742上の管状のレシーバおよびスタビライザ746の中点からレシーバ744の中に突出するステム748を通して相互作用することができる。様々な実施形態では、スタビライザ746とインペラ742との間の相互作用は、混合システム100が動作中に、インペラ742のブレードを最適に整列した状態に保つように作用する。いくつかの実施形態では、らせん状アセンブリ700が回転すると、インペラ742がそれに作用する力に従って(スタビライザ746なしで)それ自体を整列させることを可能にすることが有用であり得るが、多くの用途において、結果として生じるインペラ742の配向は、バルク流体フローが減少するために望ましくないだろう。
【0039】
図8は、様々な実施形態によるらせん状アセンブリ800を示す。らせん状アセンブリ800が、外側ケーシング804を有する第1の軸受アセンブリ802、第1の環状封止フランジ806、多角形挿入部分808、第1の駆動シャフト端部810、第2の駆動シャフト端部812、ラインの第1の端部822が取り付けられた状態で、らせん状幅820で第1のライン816および第2のライン818を保持するヨーク814、第1のペグ824、および第2のペグ826を備え得る。
【0040】
様々な実施形態では、ヨーク814は、第1および第2のライン816、818を通すための2つの開口を有し得る。第1のライン816および第2のライン818は各々、横木740、スタビライザ746、およびインペラ742を挿入するための複数の開口、ならびにライン816、818の第1の端部822で、またはその近くに開口を有する。これらの開口の目的は、ライン816、818を第1および第2のペグ824、826に固着することであり得る。いくつかの実施形態では、ペグ824、826を開口に挿入するだけで、ライン816、818をヨーク814に固設するのに十分であるが、状況によっては、接着剤、溶接、またはキャップを取り入れて確実な接続を保証することができる。そのようなキャップは横木キャップに似ていてもよい。
【0041】
様々な実施形態では、多角形挿入部分808は、モータ104、202と物理的に連通し得る対向する雌接続(図示せず)と相互作用するように機能する。様々な接続および軸受アセンブリが、2010年2月1日に出願されたUS 2011-0188922に開示されていて、その全体が特定の参照により、本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、軸受ハブに雄端部があり、ヨークに雌端部があり得る。
【0042】
図9は、様々な実施形態による第1の軸受アセンブリ900を示す。第1の軸受アセンブリ900は、第1の駆動シャフト端部902、第2の駆動シャフト端部904、外側ケーシング906、ハブ908、環状装着フランジ910、装着凹部912、可撓性容器916と物理的に連通する第1の環状封止フランジ914、開口918、軸受ユニット920、ボール軸受922、および封止部924を備え得る。
【0043】
様々な実施形態では、外側ケーシング906は、第1の駆動シャフト端部902および第2の駆動シャフト端部904に接続するハブ908を収容し得る。いくつかの実施形態では、第1の駆動シャフト端部902、ハブ908、および第2の駆動シャフト端部904は、単一片の材料(ポリマー、金属など)から成形され得る。いくつかの実施形態では、それらは、互いに接着または溶接され得る別個の部品であり得る。様々な実施形態では、第1の駆動シャフト端部902は、可撓性容器916の外側に突出し、第2の駆動シャフト端部904は、無菌の回転可動アセンブリを通して可撓性容器916の中に突出する。
【0044】
様々な実施形態では、第1の軸受アセンブリ900は、環状装着フランジ910および装着凹部912を含む外側ケーシング906を含み得る。モータ104、202アセンブリ(図示せず)に位置する部材は、装着凹部912に挿入するように機能して、それにより、第1の軸受アセンブリ900の動きを制限することで、モータ104、202が回転運動を第1の駆動シャフト端部902に伝達することを可能にし、これにより、取り付けられたハブ908は、回転運動を可撓性容器916内の第2の第1の駆動シャフト端部902に伝達して、らせん状アセンブリ214、426、700、800に可撓性容器916内の流体450を混合させ得る。
【0045】
様々な実施形態では、回転運動は、外側ケーシング906とハブ908との間に位置する1つ以上の軸受ユニット920によって促進される。ほとんどの実施形態では、軸受ユニット920は、1つ以上のボール軸受922を含み得る。様々な実施形態では、無菌封止は、外側ケーシング906とハブ908との間に位置する1つ以上の封止部924を使用して作成される。
【0046】
様々な実施形態では、第1の軸受アセンブリ900は、可撓性容器916の開口918に挿入され得る。可撓性容器916のらせん状アセンブリ800の製造プロセス中に、第1の環状封止フランジ914が、第1の軸受アセンブリ900を取り囲む可撓性容器916の周囲部に当接し得る。次いで、第1の環状封止フランジ914および開口918の周囲部を互いに溶接または接着して、無菌封止を作成し得る。
【0047】
様々な実施形態では、第2の第1の駆動シャフト端部902が、ヨーク814の装着点として機能するヨーク凹部926を含み得る。ヨーク814は、対応する突出部を含み、摩擦相互作用を通じてヨーク凹部に固着し得る。いくつかの実施形態では、ヨーク814は、ヨーク凹部926に接着または溶接され得る。いくつかの実施形態では、ヨーク814は、スナップリングを使用して軸受アセンブリに取り付けられ得る。そのような実施形態は、ピンアセンブリを含み得る。
【0048】
図10および図11は、様々な実施形態による混合システム1000、1100を示す。混合システム1000は、ギアボックスアセンブリ1006、1106に接続されたモータ1002、1102を含み得る。駆動シャフトモータ端部1004が、ギアボックスアセンブリ1006、1106から突出し、ナット1104で蓋をされ得る。ギアボックスアセンブリ1006、1106が、挿入された第1の駆動シャフトの第1の駆動シャフト端部1110を受け入れるように設計された第1の軸受アセンブリマウント1008、1108に回転エネルギーを送達し得る。様々な実施形態において、回転力は、ギアボックスアセンブリ1006、1106から第1の軸受アセンブリマウント1008、1108に、そして、第1の環状装着フランジ1116で可撓性区画1012、1114に溶接された第1の軸受アセンブリ1010、1112を通して可撓性区画1012、1114内に伝達される。第2の駆動シャフト端部1118は、第1の軸受アセンブリ1010、1112と回転連通しており、ヨーク1120を回転させる。
【0049】
様々な実施形態では、可撓性区画1012、1114は、流体が存在する場合に可撓性区画1012、1114に支持を提供し得る剛性ハウジング1014に設置され得る。可撓性区画1012、1114は、可撓性区画1012、1114を剛性ハウジング1014の空洞に挿入し、挿入後にドア1016をヒンジ上でスイングすることによりドア1016を閉じ、その後、ラッチ1020を開構成から閉構成に変更することによりドア1016を閉位置に固設することにより、剛性ハウジング1014の内側に固設され得る。様々な実施形態では、剛性ハウジング1014の端部は実質的に開放されていて、天井として機能する剛性ハウジングレール1022を単に有するだけであってもよい。
【0050】
図12は、様々な実施形態による第2の軸受アセンブリ1200を示す。第2の軸受アセンブリ1200は、保持ポスト1204を含む第2の環状封止フランジ1202、アタッチメントリング1206、プルハンドル1208、およびスラストピンレシーバ1210を備え得る。第2の軸受アセンブリ1200は、軸受カップ1212、スラスト軸受1214、スラストピン1216、スナップ凹部1218、およびピンヘッド1220をさらに含む。
【0051】
様々な実施形態では、第2の軸受アセンブリは、可撓性容器916の外部から可撓性容器916の内部への回転運動の伝達を必要としない。しかしながら、いくつかの実施形態では、第2の軸受アセンブリ1200が、可撓性容器916の外部のモータ104、202によって駆動され得るように、第1の軸受アセンブリ900に類似していてもよい。
【0052】
回転運動の外部伝達を必要としない様々な実施形態では、第2の軸受アセンブリ1200は、スナップ凹部1218によってスラストピンレシーバ1210によって保持されるスラストピン1216を含み得る。いくつかの実施形態では、スラストピン1216は、スラスト軸受1214を通して挿入してもよく、スラスト軸受1214は、軸受カップ1212の内部に位置付けられて、それにより、軸受カップ1212の自由な回転運動を可能にし得る。いくつかの実施形態では、軸受カップ1212がヨーク/インペラ726に固着し、モータ104、モータ202がハブ908を駆動し、らせん状アセンブリ800を通して回転力を伝達すると、軸受カップ1212も回転して、流体450の効率的な混合を可能にする。様々な実施形態では、スラストピン1216は、スラスト軸受1214および軸受カップ1212がスラストピン1216から外れるのを防ぐように機能し得るピンヘッド1220を含む。
【0053】
様々な実施形態において、軸受カップ1212は、ヨーク/インペラ726に固着し、それにより、ヨーク/インペラ726の自由な回転を可能にする。いくつかの実施形態では、軸受カップ1212は、ヨーク/インペラ726に接着または溶接され得る。他の実施形態では、軸受カップ1212は、歯1222、突起、または軸受カップ1212をヨーク/インペラ726に物理的に結合するフック1026を含み得る。
【0054】
図13は、様々な実施形態による可撓性区画1402に装着された第2の軸受アセンブリおよびヨーク/インペラ1300を示す。第2の軸受アセンブリおよびヨーク/インペラ1300は、可撓性区画1302上に組み立てられてもよく、可撓性区画1402は、開口1306を有する第2の端部1304を含み得る。第2の端部1336は、外部1308を内部1310から分離して、内部1310の無菌性を維持する。第2の軸受アセンブリは、第2の端部1336に装着されてもよく、プルハンドル1312、アタッチメントリング1314、保持ポスト1316、第2の環状封止フランジ1318、スラストピン1320、および軸受カップ1322を含んでもよい。軸受カップ1322は、ヨーク/インペラ1324に装着する機能を果たしてもよく、ヨーク/インペラ1324は、1つ以上のヨーク/インペラ開口1126、1128を含んでもよく、ヨーク/インペラ1324は、第1の端部1334および第2の端部1336と相互作用することにより第1のライン1330および第2のライン1332を固設する機能を果たしてもよい。ヨーク/インペラ1324は、ヨーク814がらせん状幅1338を設定するのを支援し得る。
【0055】
様々な実施形態では、第1のライン1330および第2のライン1332は、第1の端部1334および第2の端部1336を、ヨーク/インペラ1324に位置する対向するヨーク/インペラ開口1126、1128に通してらせん状幅1338を作成することによって離間され得る。様々な実施形態では、第1および第2のライン1130、1132は、端部1134、1136を固設穴1142に通すことにより、ヨーク/インペラ1324に固設され得る。代替的には、ライン1130、1132は、接着、溶接、または図8に示されるヨーク814に見られる同じ穴および開口配置によって、ヨーク/インペラ1324に固設され得る。
【0056】
図14は、様々な実施形態による、図13に示されるものの断面図を示す。第2の軸受アセンブリおよびヨーク/インペラ1400は、開口1404を通して可撓性区画1402に装着し得る。可撓性区画1402は、内部1408の無菌性を維持するために、外部1406と内部1408とを分離する第2の端部1444を含み得る。第2の軸受アセンブリ1410は、プルハンドル1412、アタッチメントリング1414、保持ポスト1416、および開口1404の周囲部に任意の適切な方法で接着、溶接、または接合することができる第2の環状封止フランジ1418を含み得る。第2の軸受アセンブリ1410は、スラストピン1420、ピンヘッド1422、軸受カップ1424、ノッチ1426、および軸受カップフランジ1428をさらに含み得る。ヨーク/インペラ1430は、軸受カップ1424を接続することができ、ヨーク/インペラフランジ1432、固設穴1434、およびヨーク/インペラ開口1436を含み得る。第1のライン1438および第2のライン1440が、それぞれ第1の端部1442および第2の端部1444を含んでもよく、これらは、ヨーク/インペラ開口1436を通して、固設穴1434上に固設され得る。
【0057】
様々な実施形態において、軸受カップ1424は、軸受カップ1424がヨーク/インペラフランジ1432内に保持されることを可能にするようなサイズにされたノッチ1426を含み得る。軸受カップ1424をヨーク/インペラ1430に固設することの代替は、回転運動に対して弾性的な方法での接着、溶接または接合を含み得る。
【0058】
図15および図16は、様々な実施形態による混合システム1500、1600を示す。混合システム1500、1600は、らせん状アセンブリ1508、1608を挿入するための1つ以上の開口1506、1606を有する剛性ハウジング床1504および床外部1604を有する剛性ハウジング1502、1602を備え得る。らせん状アセンブリ1508、1608は、ユーザがプルハンドル1510、1612を調整して、らせん状アセンブリ1508を開口1506、1606のうちの1つ内の静止位置に移動させることにより、所定の位置に引き入れられ得る。らせん状アセンブリ1508、1608は、第2の環状封止フランジ1514を一方側で剛性ハウジング床1504に当接させ、開位置から閉位置に移動可能なアセンブリラッチ1614が床外部1604上にらせん状アセンブリ1508、1608を当接させて固設することによって固設され得る。
【0059】
図17は、様々な実施形態によるらせん状アセンブリ1700の一部を示す。らせん状アセンブリ1700は、横木1706によって互いに接合された第1のライン1702および第2のライン1704を含んでもよく、横木1706は、2つの端部1310、端部1310に隣接する横木フランジ1308を含み、横木キャップ1712が、横木1706の各端部1710をライン1302、1304に固設するように使用され得る。
【0060】
様々な実施形態において、第1のライン1702および第2のライン1704は、複数の開口(後の図に示される)を含み、横木1706の第1の端部1710は、横木フランジ1708が第1のライン1302に当接するまで第1のライン1702上の開口を通ることができ、横木1706の第2の端部1710は、横木フランジ1708が第2のライン1704に当接するまで第2のライン1704上の開口を通ることができる。いくつかの実施形態では、横木キャップ1312を使用して、横木端部1310を第1および第2のライン1302、1304に固設し得る。いくつかの実施形態では、接着剤、溶接、ピン、ノット、タイ、または任意の他のデバイスもしくは接合技術を使用して、横木1036をライン1302、1304に固設し得る。
【0061】
様々な実施形態では、横木端部1310は、横木キャップ1312の内側の突起が所定の位置にスナップすることを可能にする横木凹部1714を含み得る。
【0062】
様々な実施形態では、ライン1302、1304は、任意の種類の既知の糸またはコード、ならびに引張応力に抵抗するのに適したポリマーから作成され得る。
【0063】
様々な実施形態では、ラインおよび横木は、ロープ、コード、プラスチックポリマー、ストリング、ワイヤ、または他の既知のもしくは有用なものから作製され得る。いくつかの実施形態では、ラインは、平坦なプラスチックポリマーから作製されてもよく、いくつかの状況では、可撓性容器で使用されるのと同じまたは類似の材料を使用して多層化されてもよい。様々な実施形態では、端部およびキャップは、プラスチックポリマー、金属ポリマー、または他の既知もしくはなものから作製することができる。
【0064】
図18は、様々な実施形態によるらせん状アセンブリ1800の一部を示す。らせん状アセンブリ1800は、横木1406、スタビライザ1410、およびインペラ1418が取り付けられる第1のライン1802および第2のライン1804を含み得る。
【0065】
様々な実施形態では、横木1806は、2つのライン1402、1404の間に延在して接続し、アイドル中および使用中の両方でらせん状構造を安定化させる。横木キャップ1408が、横木1406をライン1402、1404に固設するために使用され得る。使用中、アセンブリ全体が非常に速く回転することがあり、横木1406は構造的支持要素として機能するとともに、混合を増加させる。所与の用途に使用される横木1406の数は、層流の流体フローを減らし、バルク流体フローを最大にするために最適化を必要とすることがある。
【0066】
様々な実施形態では、スタビライザ1810は、クロス部材1812を含んでもよく、クロス部材1812は、2つ以上のスタビライザキャップ1414を使用して第1および第2のライン1402、1404に固設する端部を含み得る。いくつかの実施形態では、スタビライザ1810は、スタビライザ1810に隣接するインペラ1818に向かって突出するステム1816を含み得る。
【0067】
様々な実施形態では、インペラ1818は、インペラキャップを備えた第1および第2のライン1402、1404に延在して接続する2つの端部を有する。一般に、キャップまたは他の固設手段が、第1および第2のライン1402、1404に対して様々な要素を固定して保持し得る。いくつかの実施形態では、インペラ1818は、スタビライザ746のステム1816に向かって突出するレシーバ1820を含み得る。ステム1816は、インペラ1818がその端から端までの軸に沿って反転するのを防ぐために、レシーバ1820内に受け入れられ得る。スタビライザ1810とインペラ1818との間の相互作用がないと、インペラ1818は、最小の抵抗を提供する配向に反転する。そのような配向は、ほとんどの場合、バルク流体フローには最適ではない。
【0068】
様々な実施形態では、ステム1816は、レシーバ744の内外に移動して、らせん状アセンブリ1800の変動する回転速度に対応することができる。いくつかの実施形態では、スタビライザ1810のステム1816は、溶接、接着剤によって固定することができ、またはインペラ1818と一体にすることができる。そのような実施形態では、第1および第2のライン1402、1404は、クロス部材1812の端部に対して摺動することができてもよい。
【0069】
様々な実施形態では、スタビライザ1810とインペラ1818部品との間の相互作用は、スタビライザ1810がインペラ1818を支援して、安定した平面配向を維持することを可能にするあらゆるものに類似することができる。いくつかの実施形態では、インペラ1818がステム1816を含んでもよく、スタビライザ1810がレシーバ1820を含んでもよい。いくつかの実施形態では、インペラ1818は、各ライン1402、1404に2つ以上の取り付け場所を有してもよい。いくつかのそのような実施形態では、らせん状アセンブリ1800が使用されているときに、1つのアタッチメントが固定されてもよく、1つのアタッチメントが摺動して、ライン1402、1404のねじれに対応してもよい。
【0070】
図19は、様々な実施形態によるらせん状アセンブリ1900の一部の分解図の例示である。らせん状アセンブリ1900は、第1のライン1902、第2の第1のライン1902、1つ以上の横木1516、1つ以上のスタビライザ1524、および1つ以上のインペラ1536を含み得る。
【0071】
様々な実施形態では、らせん状アセンブリは、第1のライン1902上の開口1514を通って突出する第1の突起1918と、第2のライン上の開口1514を通って突出する第2の突起1920とを有する1つ以上の横木1516を含み得る。いくつかの実施形態では、ランキャップ1522は突起にスナップして、横木1516をラインに固設し得る。
【0072】
様々な実施形態では、らせん状アセンブリ1900が、第1のライン1902上の開口1514を通って突出する第1の端部1930および第2のライン1904上の開口1514を通って突出する第2の端部1932を有するクロス部材1926を含むスタビライザを含み得る。スタビライザキャップ1534が、端部1530、1532にスナップして、スタビライザをらせん状アセンブリ1900に固設し得る。いくつかの実施形態では、ステム1928が、クロス部材1926の中心から垂直に突出し得る。
【0073】
様々な実施形態では、インペラ1936は、第1のライン1902上の開口1514を通って突出する第1のアタッチメント1942と、第2のライン1904上の開口1514を通って突出する第2のアタッチメント1944とを有するクロス部材1938を含み得る。様々な実施形態では、レシーバ1940が、クロス部材1938の中心からに垂直に延在し得る。
【0074】
様々な実施形態では、レシーバ1940は、本質的に管状であり、スタビライザ1924からのステム1928を受け入れ得る。レシーバ1940およびステム1928は、らせん状アセンブリ1900の回転速度が変化するときに、互いに対して摺動し得る。
【0075】
図20は、様々な実施形態による、ねじれていない平面位置にあるらせん状アセンブリ2000の一部を示す。らせん状アセンブリ2000は、互いに対して平行な構成の第1のライン2002および第2のライン2004を含み得る。スタビライザ2006およびインペラ2008は、互いに対して第2の位置2300にある。このような構成は、混合システム600が使用されていない場合に起こりやすい。
【0076】
図21は、様々な実施形態による、ねじれた構成のらせん状アセンブリ2100の一部を示す。らせん状アセンブリ2100は、第1のライン2102および第2のライン2104を含んでもよく、これらが、駆動ライン軸738の周りに巻き付けられ、互いの周りにねじられる。スタビライザ2106およびインペラ2108は、互いに対して第1の位置2200にある。
【0077】
図22は、様々な実施形態による、互いに対して第1の位置2200にあるスタビライザ2202およびインペラ2206を示す。スタビライザ2202は、ステム2204を含んでもよく、インペラ2206は、レシーバ2208を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の位置2200は、第2の位置2300よりもレシーバ2208内にさらに延在するステム2204を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の位置1800は、第2の位置2300にあるときよりもレシーバ2208内にさらに延在しないステム2204を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の位置2200および第2の位置2300は、同じ位置にあるステム2204、1904およびレシーバ2208、1908を含み得る。
【0078】
図23は、様々な実施形態による、互いに対して第2の位置2300にあるスタビライザ2302およびインペラ2306を示す。スタビライザ2302は、ステム2304を含んでもよく、インペラ2306は、レシーバ2308を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の位置2300は、第2の第1の位置2200よりもレシーバ2308内にさらに延在するステム2304を含み得る。いくつかの実施形態では、第2の位置2300は、第1の位置2200にあるときよりもレシーバ2308内にさらに延在しないステム2304を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の位置2200および第2の位置2300は、同じ位置にあるステム2204、1904およびレシーバ2208、1908を含み得る。
【0079】
図20および図21は、様々な実施形態による、スタビライザ/インペラ2400、2100の例の異なる向きの図である。スタビライザ/インペラ2400は、スタビライザ2402およびインペラ2404を備える。
【0080】
図26は、様々な実施形態による、横木インペラ2600の図である。いくつかの実施形態では、横木インペラ2600の対称性はそれを自己配向させるので、横木インペラ2600は、適切な配向のためにスタビライザ746を必要としない。いくつかの実施形態では、横木インペラ2600
【0081】
図27は、様々な実施形態による、インペラ2700、2400、2500を上から見た図である。
【0082】
図28は、インペラのフィン2402を中央ハブ2804に取り付けることができる1つの可能な方法の図である。いくつかの実施形態では、フィン2802は、中央ハブ2804上の溝2808に摺動し、摩擦力によって保持されるように設計された溝2808を含み得る。いくつかの実施形態では、インペラ2700、2400、2500は、単一片に成形され得る。
【0083】
図29は、フィン2502の1つの可能な配向を示すためのインペラ2900の図である。
【0084】
図30は、従来技術による、混合システム3000を示す。この特定の混合システム3000は、タンクの中心に位置する駆動シャフトおよびインペラを備えた円筒形である。矢印は、インペラを備えたこのようなシステムで、動作中にどのように流体が流れるかを示す。
【0085】
図31は、従来技術による、混合システム2700を示す。この特定の混合システム3100は、直径よりも大きい高さを有するが、他の点では、図26に示される混合システム3000と非常に類似している。このような混合システム3100は、流体が適切に混合されていないところによどみゾーンが現れ始めるため、拡張可能性の問題がある。
【0086】
図32は、タンクの中央にインペラがあり、タンクの底部から上部に延在する駆動シャフトを含む混合システム3200を示す。このような設計により、図27に見られるよどみゾーンに関連する問題の一部が解決されるが、駆動シャフトとインペラがタンク内の中央にあるため、隔離ゾーンが出現している。これは、最上層と最下層が形成され、それらが効率的に入り混ざらないことを意味する。
【0087】
図33は、図26~28に示される混合システム2600、2700、2800、2900で発生し得る問題を示す。具体的には、なんらかの物理的なバッフル装置がない中心に配置されたインペラは、流体内に渦を生成する可能性がある。渦の問題は、流体内の材料が互いに相対的に移動し、混合効率が低下することである。
【0088】
図34は、様々な実施形態による混合システム3400を示す。図34に示される混合システム3400は、長方形の形状を含む。
【0089】
図35は、混合が無効なよどみゾーンを引き起こしているドライブアセンブリの不適切なオフセットと、混合されている細胞または材料を損傷する可能性のある高せん断ゾーンを示す。
【0090】
図36は、よどみゾーン、隔離ゾーン、および高せん断ゾーンを最少化または排除しながら、バルク流体フローを最大化する駆動アセンブリの最適化されたオフセット位置を示す。
【0091】
本教示を多様な実施形態と併せて記載するが、本教示をかかる実施形態に限定することを意図していない。対照的に、本教示は、当業者に理解されるように、多様な代替物、変形物、及び等価物を包含する。
【0092】
さらに、様々な実施形態を記載する際、本明細書では、方法および/またはプロセスを特定の順序のステップとして提示している場合がある。しかしながら、本方法またはプロセスが本明細書に記載された特定の順序のステップに依拠しない限り、本方法またはプロセスは、記載された特定の順序のステップに限定されるべきではない。当業者であれば理解するであろうように、他の順序のステップが可能であり得る。したがって、本明細書に記載された特定の順序のステップを、特許請求の範囲に対する限定として解釈するべきではない。さらに、本方法及び/またはプロセスを対象とする特許請求の範囲は、記された順序でのそれらのステップの性能に限定されるべきではなく、当業者であれば、順序が変更されてもよく、それでもなお様々な実施形態の趣旨及び範囲内に収まり得ることを容易に理解するであろう。
図1
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【手続補正書】
【提出日】2024-03-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性区画であって、第1の端部と、第2の端部と、これらの間に延びる側壁と、前記第1の端部と前記第2の端部との間において当該可撓性区画を通過する中心軸と、を含む前記可撓性区画と、
前記可撓性区画内に配置され、前記第1の端部と前記第2の端部との間に懸吊された混合アセンブリであって、第1のライン及び当該第1のラインから離間した第2のラインを含み、前記可撓性区画の前記中心軸からオフセットされている前記混合アセンブリと、
を有するバイオプロダクション混合システム。
【請求項2】
前記可撓性区画は、渦を形成しにくくし且つバッフル特性を提供するように長方形の形状である、請求項1に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項3】
前記混合アセンブリは、前記可撓性区画に対して回転軸を中心に回転し、前記回転軸は、前記可撓性容器の前記中心軸からオフセットされている、請求項1に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項4】
前記混合アセンブリは、前記回転軸を中心に回転したときに、らせん状構成を有する、請求項3に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項5】
オフセットした前記回転軸は、前記可撓性容器の前記中心軸から前記可撓性容器のコーナーまで延びるコーナーラインを通過する、請求項3に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項6】
オフセットした前記回転軸は、前記可撓性容器の前記中心軸から前記側壁の側面の中点まで平行に延びる側壁ラインを通過する、請求項3に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項7】
前記回転軸は、前記可撓性容器の最大幅の約14%だけ前記中心軸からオフセットされている、請求項3に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項8】
前記回転軸は、前記可撓性容器の最大幅の12%~16%だけ前記中心軸からオフセットされている、請求項3に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項9】
前記回転軸は、前記可撓性容器の最大幅の10%~18%だけ前記中心軸からオフセットされている、請求項3に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項10】
前記回転軸は、前記可撓性容器の最大幅の8%~20%だけ前記中心軸からオフセットされている、請求項3に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項11】
前記回転軸は、前記可撓性容器の最大幅の6%~22%だけ前記中心軸からオフセットされている、請求項3に記載のバイオプロダクション混合システム。
【請求項12】
前記オフセットは、バルクフローを最適化するために、全区画幅の4%~24%である、請求項3に記載のバイオプロダクション混合システム。