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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071765
(43)【公開日】2024-05-24
(54)【発明の名称】ホットメルト接着剤分配システム
(51)【国際特許分類】
   B65G 65/40 20060101AFI20240517BHJP
   B65G 65/42 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
B65G65/40 D
B65G65/42 B
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024060336
(22)【出願日】2024-04-03
(62)【分割の表示】P 2019140687の分割
【原出願日】2019-07-31
(31)【優先権主張番号】62/712,362
(32)【優先日】2018-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/821,930
(32)【優先日】2019-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/524,452
(32)【優先日】2019-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】391019120
【氏名又は名称】ノードソン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NORDSON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】チャールズ ピー.ガンツァー
(72)【発明者】
【氏名】エネス ラモセヴァク
(57)【要約】
【課題】材料の供給源を貯蔵及び搬送するための分配システムが求められる。
【解決手段】分配システムは、材料の供給源を貯蔵及び搬送するためのビンを含む。ビンは、材料を受容するように構成された内部チャンバを画定するハウジングと、ビンから材料を方向付けるように構成された少なくとも1つの出口と、内部チャンバの下端部を画定し、かつ材料を支持し、材料を少なくとも1つの出口に方向付けるように構成されたプレートと、プレートに取り付けられた撹拌装置と、プレートとハウジングとの間に配置されたガスケットと、を備える。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料の供給を貯蔵及び溶融装置に搬送するための分配システムであって、前記分配システムが、
前記材料の供給を貯蔵するための空洞を画定するホッパであって、上端と、垂直方向に沿って前記上端に対向する下端と、を有する、ホッパと、
前記ホッパの前記下端に位置付けられ前記ホッパに直接連関して、前記ホッパ内の前材料の供給を行うコンベアであって、前記コンベアの一部分が、前記垂直方向に対して垂直である軸を中心に回転して、前記ホッパからある量の前記材料を選択的に移送するように構成されているコンベアと、を備える分配システムであって、前記コンベアは、
複数のローラと、
前記複数のローラに動作可能に接続されたアームと、
前記アームに動作可能に接続された空気圧シリンダであって、前記空気圧シリンダは前記アームを移動させて前記複数のローラの各々を均一な回転方向に同時に回転させるように構成されている空気圧シリンダと、
前記ホッパからの前記材料を受容する分配ビンであって、前記分配ビンは、前記材料を受容する内部チャンバを画定するハウジングと、前記分配ビンから前記材料を方向付ける少なくとも1つの出口と、前記内部チャンバの下端を画定し、前記材料を支持して前記少なくとも1つの出口に前記材料を方向付けるプレートと、前記プレートに取り付けられた撹拌装置であって、その撹拌装置は前記プレートが前記内部チャンバの中で前記材料を撹拌するように前記プレートに力を移送し、それにより前記少なくとも1つの出口への前記材料の流れを喚起する撹拌装置と、を備える分配ビンと、を備える、分配システム。
【請求項2】
前記アームは第1のアームであり、前記空気圧シリンダは第1の空気圧シリンダであり、前記コンベアは、
前記第1のアームに対向して前記複数のローラに接続された第2のアームと、
前記第2のアームに動作可能に接続された第2の空気圧シリンダと、を更に備え、
前記第2の空気圧シリンダは、前記第2のアームを移動させて、前記複数のローラの各々を前記均一な回転方向に同時に回転させるように構成されている、請求項1に記載の分配システム。
【請求項3】
前記複数のローラの各々が、外面と、前記外面から半径方向外方に延在する複数の突出部と、を有する請求項1に記載の分配システム。
【請求項4】
前記コンベアはコンベアベルトを備える請求項1に記載の分配システム。
【請求項5】
前記ホッパの前記上端に取り付けられた真空ユニットを更に備え、前記真空ユニットは、
前記材料のバルク供給源から前記材料を受容するように構成された入口ホースと、
前記入口ホースから前記材料を受容し、かつある量の前記材料を貯蔵するように構成されたチャンバと、
前記入口ホースを通して、前記バルク供給源から、かつ前記チャンバに、前記材料を引き込むように構成された真空ポンプと、を備える、請求項1に記載の分配システム。
【請求項6】
鉛直方向に対して垂直である長手方向に沿って移動するように構成されたトラップドアを更に備え、
前記トラップドアは、1)前記トラップドアが前記ホッパの前記上端によって画定された開口部を覆って、前記真空ユニットの前記チャンバから前記ホッパの空洞に前記材料が落下することを防止する閉鎖位置と、2)前記トラップドアが前記長手方向に沿って前記開口部から少なくとも部分的にオフセットされて、前記チャンバから前記空洞に材料が落下することを可能にする開放位置との間を移行するように構成されている、請求項1に記載の分配システム。
【請求項7】
前記真空ユニットはレベルセンサを更に備え、前記トラップドアは、前記レベルセンサが、前記チャンバ内の前記材料のレベルが閾値を超えることを検出したときに、前記閉鎖位置から前記開放位置に移行するように構成されている、請求項6に記載の分配システム。
【請求項8】
前記プレートと前記ハウジングとの間に配置されたガスケットであって、そのガスケットは前記プレートが前記分配ビンの他の構成要素に力を移送することを防止するガスケットと、を備える請求項1に記載の分配システム。
【請求項9】
前記プレートの底面に取り付けられた少なくとも1つの緩衝器を更に備え、前記少なくとも1つの緩衝器は、前記プレートが前記分配ビンの他の構成要素に力を移送することを防止する請求項1に記載の分配システム。
【請求項10】
前記ハウジングに取り付けられた流れ制御プレートを更に備え、前記流れ制御プレートと前記プレートとの間に間隙が画定される請求項1に記載の分配システム。
【請求項11】
前記プレートに取り付けられたレベルセンサを更に備え、前記レベルセンサは前記内部チャンバ内の前記材料のレベルを検出する請求項10に記載の分配システム。
【請求項12】
前記流れ制御プレートに取り付けられ、かつ前記ハウジングによって画定された少なくとも1つのスロットを通って延在する少なくとも1つのピンを更に備え、前記少なくとも1つのピンは、前記間隙の大きさを選択的に調整するように、前記ハウジングの外部にある前記少なくとも1つのピンに印加される力の下で前記少なくとも1つのスロットを介して選択的に移動される請求項10に記載の分配システム。
【請求項13】
入口ホースを通してバルク供給源からと、かつ前記内部チャンバへと、材料を引き込む真空ポンプを更に備える請求項1に記載の分配システム。
【請求項14】
トラップドアであって、1)そのトラップドアは前記内部チャンバの前記下端で画定された開口部を覆って、前記真空ポンプの前記内部チャンバから前記材料が落下することを防止する閉鎖位置と、2)前記トラップドアが前記開口部から少なくとも部分的にオフセットされて、前記内部チャンバから材料が落下することを可能にする開放位置との間を移行するように構成された、トラップドアを更に備える請求項13に記載の分配システム。
【請求項15】
前記真空ポンプはレベルセンサを更に備え、前記トラップドアは前記レベルセンサが、前記内部チャンバの中の前記材料のレベルが閾値を超えることを検出したときに、前記閉鎖位置から前記開放位置に移行するように構成されている請求項14に記載の分配システム。
【請求項16】
ファンネルであって、上端と、前記上端の反対側の下端と、前記ファンネルを通って前記上端から前記下端まで延在する通路とを画定するファンネルを更に備え、前記ファンネルは前記真空ポンプから前記材料を受容するように構成されている請求項13に記載の分配システム。
【請求項17】
材料の供給を貯蔵及び溶融装置に搬送するための分配システムであって、前記分配システムは、
前記材料の供給を貯蔵するための空洞を画定するホッパであって、そのホッパは上端と、垂直方向に沿って前記上端と反対側の下端とを有するホッパと、
前記ホッパの前記下端に位置付けられたコンベアであって、前記ホッパに直接連関して前記ホッパ内の前材料の供給を行うコンベアであって、前記コンベアの一部分は、前記ホッパからある量の前記材料を選択的に移送するように、前記垂直方向に対して垂直である軸を中心に回転するように構成され、前記コンベヤはそれぞれが間隙によって離間される複数のローラであって、前記複数のローラのそれぞれが前記コンベアは前記複数のローラのそれぞれ1つに取り付けられている複数のゲートを備える複数のローラを備えるコンベアと、
材料の供給を貯蔵及び搬送するための分配ビンであって、前記分配ビンは、材料を受容するように構成された内部チャンバを画定するハウジングと、前記分配ビンから前記材料を方向付けるように構成された少なくとも1つの出口と、前記内部チャンバの下端を画定し、かつ材料を支持するように構成されたプレートであって、前記少なくとも1つの通路に前記材料を方向付けるプレートと、前記プレートに取り付けられた撹拌装置であって、その撹拌装置は前記プレートが前記内部チャンバの中で前記材料を撹拌するように前記プレートに力を移送し、それにより前記少なくとも1つの出口への前記材料の流れを喚起する撹拌装置とを備える分配ビンと、を備える分配システム。
【請求項18】
前記複数のゲートの各々は前記間隔の大きさを調整するように前記複数のローラに対して移動可能である請求項17に記載の分配システム。
【請求項19】
材料の供給を貯蔵及び溶融装置に搬送するための分配システムであって、前記分配システムは、
前記材料の供給を貯蔵するための空洞を画定するホッパであって、そのホッパは上端と、垂直方向に沿って前記上端と反対側の下端とを有するホッパと、
前記ホッパの前記下端に位置付けられたコンベアであって、前記ホッパに直接連関して前記ホッパ内の前材料の供給を行うコンベアであって、前記コンベアの一部分は、前記ホッパからある量の前記材料を選択的に移送するように、前記垂直方向に対して垂直である軸を中心に回転するように構成されるコンベアと、
材料の供給を貯蔵及び搬送するための分配ビンであって、前記分配ビンは、材料を受容するように構成された内部チャンバを画定するハウジングと、前記分配ビンから前記材料を方向付けるように構成された少なくとも1つの出口と、前記内部チャンバの下端を画定し、かつ材料を支持するように構成されたプレートであって、前記少なくとも1つの通路に前記材料を方向付けるプレートと、前記プレートに取り付けられた撹拌装置であって、その撹拌装置は前記プレートが前記内部チャンバの中で前記材料を撹拌するように前記プレートに力を移送し、それにより前記少なくとも1つの出口への前記材料の流れを喚起する撹拌装置と、前記ホッパの前記下端に取り付けられるゲートであってそのゲートと前記コンベアとの間に隙間を画定し前記材料を通過させ、前記間隔の大きさを調整するように前記コンベアに対して移動可能であるゲートと、を備える分配ビンと、
を備える分配システム。
【請求項20】
材料の供給を貯蔵及び溶融装置に搬送するための分配システムであって、前記分配システムが、
前記材料の供給を貯蔵するための空洞を画定し、上端と前記上端と垂直方向に沿って反対側の下端とを有するホッパと、
前記ホッパの前記下端に位置付けられ前記ホッパに直接連関して、前記ホッパ内の前材料の供給を行うコンベアであって、前記ホッパからある量の前記材料を選択的に移送するように構成されているコンベアと、
前記材料を前記ホッパから受容するように構成された内部チャンバを画定するハウジングと、
前記分配ビンから前記材料を方向付けるように構成された少なくとも1つの出口と、
前記内部チャンバの下端を画定し前記材料を支持するように構成されたプレートであって、前記プレートは、前記プレートを通って延在する少なくとも1つの通路を画定し、前記少なくとも1つの出口に隣接する下部と傾斜部とを画定し、前記傾斜部は前記下部から角度的にオフセットされ、かつ前記材料が下流の前記下部に流れるよう方向付けるように前記少なくとも1つの通路が前記プレートの前記下部を通って延在するように構成されるプレートと、
前記プレートの下に位置するマニホールドであって、前記内部チャンバ内に前記材料を移動するように前記マニホールドは前記少なくとも1つの通路を介して前記圧縮空気を方向づけるマニホールドと、
を備える分配システム。
【請求項21】
前記マニホールドは、前記圧縮空気を受容するような入力と、前記少なくとも1つの通路に前記入力からの前記圧縮空気を方向付ける本体通路と、を画定する請求項20に記載の分配システム。
【請求項22】
前記分配ビンは、さらに、
前記プレートに取り付けられた撹拌装置であって、その撹拌装置は前記プレートが前記内部チャンバの中で前記材料を撹拌するように前記プレートに力を移送する撹拌装置と、
前記プレートと前記ハウジングとの間に配置されたガスケットと、
前記プレートの底面に取り付けられた少なくとも1つの緩衝器と、を備え、
前記ガスケットと前記少なくとも1つの緩衝器とは、前記プレートが前記分配システムの他の構成要素に力を移送することを防止する請求項20に記載の分配システム。
【請求項23】
材料の供給を貯蔵及び溶融装置に搬送するための分配システムであって、前記分配システムは、
前記材料の供給を貯蔵するための空洞を画定するホッパであって、上端と垂直方向に沿って前記上端と反対側の下端とを有するホッパと、
前記ホッパの前記下端に位置付けられ前記ホッパに直接連関して、前記ホッパ内の前材料の供給を行うコンベアであって、前記コンベアは前記ホッパからある量の前記材料を選択的に移送するように構成されているコンベアと、
分配ビンであって、前記材料を受容する内部チャンバを画定するハウジングと、前記分配ビンから前記材料を方向付ける少なくとも1つの出口と、前記内部チャンバの下端を画定し前記材料を支持するプレートであって、前記プレートはそのプレートを通して延在する少なくとも1つの通路を画定するプレートと、前記プレートの下に位置するマニホールドであって、前記内部チャンバ内に前記材料を移動するように前記マニホールドは前記少なくとも1つの通路を介して圧縮空気を方向づけるマニホールドと、前記ハウジングに取り付けられた流れ制御プレートであって、前記流れ制御プレートと前記プレートとの間に間隙が画定される制御プレートと、を備える分配ビンと、
を備える分配システム。
【請求項24】
前記分配ビンは、さらに、前記プレートに取り付けられたレベルセンサを備え、前記レベルセンサは前記内部チャンバ内の前記材料のレベルを検出するように構成されている請求項23に記載の分配システム。
【請求項25】
前記分配ビンは、さらに、前記流れ制御プレートに取り付けられ、かつ前記ハウジングによって画定された少なくとも1つのスロットを通って延在する少なくとも1つのピンを備え、
前記少なくとも1つのピンは前記間隙の大きさを選択的に調整するように前記ハウジングの外部にある前記少なくとも1つのピンに印加される力の下で前記少なくとも1つのスロットを通して選択的に移動するように構成される請求項24に記載の分配システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年7月31日出願の米国仮特許出願第62/712,362号、2019年3月21日出願の米国仮特許出願第62/821,930号および2019年7月29日出願の米国仮特許出願第16/524,452号の利益を主張し、これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本出願は、材料を保持し、1つ以上の溶融装置に供給するための装置に関する。具体的には、本出願は、ホッパから少なくとも1つの出口を含む分配ビンにある量の材料を選択的に移送するためのコンベアを有する装置に関する。
【背景技術】
【0003】
材料を基材に塗布するための典型的な材料塗布システムは、材料の供給源を保持する貯蔵装置と、材料を1つ以上の溶融装置に移送するための空気圧ポンプと、を含む。しかしながら、ホットメルト接着剤を利用する分配動作において、ホットメルト接着剤は、しばしば溶融装置の中へ手動で装填されるか、又は溶融した状態でホース又はパイプを通して輸送される。これは、特定のホットメルト接着剤の固有の物理的特性により接着剤が起振力の一部又は全てを吸収する場合があり、接着剤を流動化させる能力を減少させるので、起振力を使用して貯蔵容器内の非融解ホットメルト接着剤を撹拌すること、及び固体の状態でホットメルト接着剤を空気搬送用の空気圧ポンプに送ることが困難であり得るからである。その結果、これらのホットメルト接着剤は、凝集塊で空気圧ポンプに送られる傾向がより高くなり、ホットメルト接着剤が搬送システムの種々の態様において詰まることがあり得る。これは、ポンプの有効性の相当な減少、更には空気圧搬送システムの完全な故障に至る場合がある。ホットメルト接着剤が十分に流動化された形態で空気圧ポンプに送られるのであれば、材料の空気圧移送は、一般に、問題なく生じる。
【0004】
その結果、空気圧ポンプを使用して移送する前にホットメルト接着剤などの材料を流動化するための機構を有する分配システムに対する必要性が存在する。
【発明の概要】
【0005】
本開示の一実施形態は、材料の供給源を貯蔵及び搬送するための分配システムである。分配システムは、材料の供給源を貯蔵するための空洞を画定するホッパを含み、ホッパは、上端部と、垂直方向に沿って上端部に対向する下端部と、を有する。分配システムはまた、ホッパの下端部に位置付けられたコンベアも含み、コンベアの一部分は、垂直方向に対して垂直である軸を中心に回転して、ホッパからある量の材料を選択的に移送するように構成されている。分配システムは、ホッパの下端部に取り付けられ、かつホッパから材料を受容するように構成された分配ビンも含み、分配ビンは、分配ビンからの材料を方向付けるように構成された少なくとも1つの出口を有する。
【0006】
本開示の別の実施形態は、材料の供給源を貯蔵及び搬送するための分配システムである。分配システムは、材料の供給源を貯蔵するための空洞を画定するホッパを含むことができ、ホッパは、上端部、及び垂直方向に沿って上端部に対向する下端部、並びにホッパの下端部に位置付けられたコンベアを有し、コンベアは、ホッパからある量の材料を選択的に移送するように構成されている。分配システムはまた、分配ビンであって、材料をホッパから受容するように構成された内部チャンバを画定するハウジングと、分配ビンから材料を方向付けるように構成された少なくとも1つの出口と、内部チャンバの下端部を画定し、かつ材料を支持するように構成されたプレートであって、そこを通って延在する少なくとも1つの通路を画定する、プレートと、プレートの下側に位置付けられたマニホールドであって、少なくとも1つの通路を通して圧縮空気を方向付けて、内部チャンバ内の材料を移動させるように構成された、マニホールドと、を含む、分配ビンも含むことができる。
【0007】
前述の概要、並びに以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むと、より良く理解されるであろう。図面は、本開示の例示的な実施形態を示す。しかしながら、その適用例は、図示される配置及び手段に正確に一致するものには限定されないということを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】本開示の一実施形態による塗布システム10の概略図である。
図1B】本開示の別の実施形態による塗布システムの概略図である。
図1C】本開示の更なる実施形態による塗布システムの概略図である。
図2図1Aに示される塗布システムの分配システムの斜視図である。
図3図1Aに示される分配システムの代替的な斜視図である。
図4図3に示される線4-4に沿った、図2に示される分配システムの真空ユニットの側断面図である。
図5図3に示される線5-5に沿った、図2に示される分配システムの上断面図である。
図6図3に示される線6-6に沿った、図2に示される分配システムの側断面図である。
図7図6に示される分配システムの断面図の拡大部分である。
図8A図2に示される分配システムのローラの斜視図である。
図8B図8Aに示されるローラの代替的な斜視図である。
図9図2に示される分配システムの第1の回転機構の拡大側面図である。
図10図2に示される分配システムの第2の回転機構の拡大側面図である。
図11図2に示される分配システムの下部分の拡大背面図である。
図12図2に示される線12-12に沿った、図2に示される分配システムの側断面図である。
図13図12に示される分配システムの断面図の拡大部分である。
図14図2に示される線14-14に沿った、図2に示される分配システムの背断面図である。
図15図3に示される線15-15に沿った、図2に示される分配システムの上断面図である。
図16】本開示の別の実施形態による、図1Aに示される塗布システムの分配システムの概略図である。
図17】本開示の別の実施形態による、図1Aに示される塗布システムの分配システムの概略図である。
図18】本開示の別の実施形態による、図1Aに示される塗布システムの分配システムの上面斜視図である。
図19図1Cに示される塗布システムのブースタービンの斜視図である。
図20図1Cに示される塗布システムのブースタービンの代替的な斜視図である。
図21図20に示される線21-21に沿った、図19に示されるブースタービンの真空ユニットの側断面図である。
図22図20に示される線22-22に沿った、図19に示されるブースタービンの上断面図である。
図23図20に示される線23-23に沿った、図19に示されるブースタービンの側断面図である。
図24図19に示されるブースタービンの下部分の拡大背面図である。
図25図19に示される線25-25に沿った、図19に示されるブースタービンの背断面図である。
図26図20に示される線26-26に沿った、図19に示されるブースタービンの上断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
材料をバルク貯蔵容器14から少なくとも1つの溶融装置26に選択的に移送するための塗布システム10、10’、10’’が本明細書に記載される。特定の用語は、便宜上、以下の説明において塗布システム10、10’、10’’を説明するために使用され、限定するものではない。「右」、「左」、「下」、及び「上」という語は、参照する図面の方向を示す。「内側」及び「外側」という語は、塗布システム10、10’、10’’、及びそれらの関連する部分を説明するための説明の幾何学的中心に向かう方向及びそれから離れる方向をそれぞれ指す。「前方」及び「後方」という語は、塗布システム10、10’、10’’、及びそれらの関連する部分に沿った、長手方向2の方向、及び長手方向2と反対の方向を指す。用語は、上記の単語、その派生語、及び同様の意味の語を含む。
【0010】
本明細書では、特に他の意味に指定されない限り、「長手方向」、「垂直」、及び「横方向」という用語は、塗布システム10、10’、10’’の様々な構成要素の直交する方向成分について、長手方向2、横方向4、及び垂直方向6によって指定されるように説明するために使用される。長手方向2及び横方向4は、水平面に沿って延在するとして示されており、垂直方向6は、垂直面に沿って延在するとして示されているが、様々な方向を包含する平面は、その用語の使用において異なり得ることを理解されたい。
【0011】
図1Aを参照すると、材料の供給源を貯蔵し、かつ材料を複数の溶融装置26a~26dに選択的に輸送するように構成することができる塗布システム10が示される。塗布システム10は、材料のバルク供給源を貯蔵するように構成されたバルク貯蔵容器14を含むことができる。バルク貯蔵容器14は、必要に応じて塗布システム10の操作者によって自動的に再充填すること、又は手動で再充填することができる、ホッパを備えることができる。移送ビン18は、バルク貯蔵容器14に動作可能に接続することができ、移送ビン18は、材料をバルク貯蔵容器14から選択的に受容し、その材料を塗布システム10の他の構成要素の下流に移送するように構成される。塗布システム10は、移送ホース20を含むことができ、これは、他の実施形態において、移送ビン18から分配システム34、234、334、434まで延在するパイプ又は他の好適な輸送機構を備えることができ、分配システム34、234、334、434の各々は、下で詳細に説明する。分配システム34、234、334、434から、塗布システム10は、少なくとも1つのホースを通して複数の溶融装置26a~26dに、ある量の材料を選択的に移送することができる。示される実施形態において、複数の溶融装置26a~26dは、4つの溶融装置26a、26b、26c、26dを含むが、塗布システム10は、所望に応じて、より多い又はより少ない溶融装置を含むことができる。更に、複数の溶融装置26a~26dの各々は、それぞれのホース22を介して、材料を分配システム34、234、334、434から受容するように示されるが、より多い又はより少ないホース22の使用が想到される。
【0012】
加えて、他の実施形態において、塗布システム10は、1つを超える分配システム34、234、334、434を含むことができ、分配システム34、234、334、434の各々は、バルク貯蔵容器14から材料を受容し、その材料をそれぞれの複数の溶融装置に移送するように構成される。多数の分配システム34、234、334、434に加えて、他の実施形態では、バルク貯蔵容器14の各々が材料を分配システム34、234、334、434のうちの1つ以上に供給するよう構成されるように、塗布システム10は、1つを超えるバルク貯蔵容器14と、対応する移送ビン18と、を含むことができる。
【0013】
塗布システム10はまた、塗布システム10から情報を受信し、かつその様々な態様を制御するためのコントローラ30も含むことができる。コントローラ30は、信号接続28aを通して分配システム34、234、334、434と、信号接続28bを通して溶融装置26a~26dと、並びに信号接続28cを通して移送ビン18及びバルク貯蔵容器14と信号通信することができる。信号接続28a~28cのうちのいずれかは、有線接続及び/又は無線接続を備えることができる。更に、上で説明した塗布システム10の構成要素のうちのいずれかは、その特定の構成要素を制御することができる別個のコントローラを含むことができる。
【0014】
コントローラ30は、本明細書に記載される塗布システム10の様々な動作を監視及び制御するためのソフトウェアアプリケーションを提供するように構成された、任意の好適な計算装置を含むことができる。コントローラ30は、任意の適切な計算装置を含むことができ、その例としては、プロセッサ、デスクトップ型計算装置、サーバ型計算装置、又はラップトップ型計算装置、タブレット、若しくはスマートフォンなどのポータブル計算装置を含むことが理解されるであろう。具体的には、コントローラ30は、メモリと、ヒューマン-マシンインターフェース(human-machine interface、HMI)装置と、を含むことができる。メモリは、揮発性(例えば、いくつかの種類のRAMなど)、不揮発性(例えば、ROM、フラッシュメモリなど)、又はこれらの組み合わせとすることができる。コントローラ30は、追加的な記憶装置(例えば、リムーバブル記憶装置及び/又は非リムーバブル記憶装置)を含み得るが、その例としては、テープ、フラッシュメモリ、スマートカード、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(digital versatile disks、DVD)若しくは他の光学記憶装置、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶装置、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)互換性メモリ、又は、情報を記憶するために使用することができ、コントローラ30によってアクセスすることができる任意の他の媒体が挙げられるが、それらに限定されない。HMI装置は、例えば、ボタン、ソフトキー、マウス、音声作動制御、タッチスクリーン、コントローラ30の動き、視覚的な合図(例えば、コントローラ30上のカメラの前に手を移動させる)などを介して、コントローラ30を制御する能力を提供する入力を含むことができる。HMI装置は、ディスプレイを介した塗布システム10の現在の状態の視覚的指標、並びにこれらのパラメータの許容可能な範囲などの、視覚的情報を含む、グラフィカルユーザインターフェースを介して出力を提供することができる。他の出力としては、聴覚的情報(例えば、スピーカを介して)、機械的に提供される情報(例えば、振動機構を介して)、又はこれらの組み合わせを含むことができる。様々な構成において、HMI装置は、ディスプレイ、タッチスクリーン、キーボード、マウス、動作検出器、スピーカ、マイクロフォン、カメラ、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。HMI装置は、例えば、コントローラ30にアクセスする目的で特定の生体情報を必要とするために、例えば、指紋情報、網膜情報、音声情報、及び/又は顔特性情報などの生体情報を入力するための任意の好適な装置を更に含むことができる。
【0015】
図1Bを参照すると、塗布システム10’の別の実施形態が示される。塗布システム10’は、塗布システム10と類似の特徴を共有しており、そのため、かかる特徴はここで同様にラベル付けされ、簡潔さのために更に説明されない。塗布システム10とは対照的に、塗布システム10’は、分配システム34、234、334、434を含まない。その結果、塗布システム10’において、バルク貯蔵容器14は、移送ホース20を通して溶融装置26に材料を直接移送するように構成された移送ビン18に材料を提供することができる。
【0016】
ここで図1Cを参照すると、塗布システム10’’の更なる実施形態が示される。塗布システム10’’は、塗布システム10、10’と類似の特徴を共有しており、そのため、かかる特徴はここで同様にラベル付けされ、簡潔さのために更に説明されない。塗布システム10’’において、バルク貯蔵容器14は、移送ホース19を通してブースタービン500に材料を移送するように構成された移送ビン18に材料を提供することができ、これは下で更に詳細に説明される。ブースタービン500は、有線又は無線接続であり得る信号接続28dを通してコントローラ30と信号通信することができるが、ブースタービン500は、別個のコントローラを含み得ることが想到される。移送ホース20と同様に、移送ホース19は、パイプ又は他の好適な移送機構であり得る。塗布システム10’’は、ブースタービン500から、移送ホース20を通して分配システム34、234、334、434に、ある量の材料を選択的に移送する。塗布システム10’’は、分配システム34、234、334、434から、少なくとも1つのホースを通して複数の溶融装置26a~26dに、ある量の材料を選択的に移送することができる。示される実施形態において、複数の溶融装置26a~26dは、4つの溶融装置26a、26b、26c、26dを含むが、塗布システム10’’は、所望に応じて、より多い又はより少ない溶融装置を含むことができる。更に、複数の溶融装置26a~26dの各々は、それぞれのホース22を介して材料を分配システム34、234、334、434から受容するように示されるが、より多い又はより少ないホース22の使用が想到される。
【0017】
図2から図15を参照して、分配システム34の第1の実施形態を説明する。分配システム34の上端部は、材料の供給源を受容及び保持するためのホッパ60を含む。ホッパ60は、上端部60aと、垂直方向6に沿って上端部60aに対向する下端部60bと、を有する。ホッパ60は、前方側部61aと、長手方向2に沿って前方側部61aに対向する後方側部61bと、前方側部61aから後方側部61bまで延在する左方側部61cと、同じく前方側部61aから後方側部61bまで延在する、横方向4に沿って左方側部61cに対向する右方側部61dと、を有する。前方側部61aは、分配システム34の操作者がホッパ60の容量を見ることを可能にする半透明のポリマー又はガラスで構成することができる。しかしながら、他の実施形態では、前方側部61a、後方側部61b、左方側部61c、及び右方側部61dのいずれかが、半透明材料で構成されている部分を有することができる。更に、本開示は、上で具体的に列挙したホッパ60の材料に限定することを意図しない。
【0018】
分配システム34はまた、左方側部61cから右方側部61dまで延在する上部プレート60e、及び上部プレート60eに取り付けられた蓋64も含むことができる。蓋64は、一組の横方向に離間されたヒンジ68a~68bを通して、上部プレート60eに取り付けることができる。蓋64は、分配システム34の操作者が手で把持するための、蓋64に対向して配置された第1のリップ69a及び第2のリップ69bを含むことができる。その結果、蓋64は、操作者によって手動で揺動開放させて、材料の供給源を貯蔵するためのホッパ60によって画定された空洞74へのアクセスを可能にすることができる。したがって、操作者は、ホッパ60内の材料の供給源が減少したときにはいつでも蓋64を手動で開けて、所望に応じて追加の材料をホッパ60に加えることができる。ヒンジ68a~68dを通してホッパ60に取り付けられた蓋64が具体的に説明されているが、手動で充填するためのホッパ60へのアクセスを提供するための他の方法が想到される。
【0019】
図2から図5を参照すると、分配システム34は、その上端部60aにおいてホッパ60に取り付けられた真空ユニット35を含むことができる。真空ユニット35は、移送ビン18から延在する移送ホース20に接続するように構成された入口ホース36を含むことができ、真空ユニット35は、材料を、移送ホース20を通して、入口ホース36によって画定されたチャネル36aを通して、かつ真空ユニット35の中へ引き込むことを可能にするように構成される。真空ユニット35は、ハウジング38を含むことができ、ハウジングは、中空で長方形の箱を画定する。このように、ハウジング38は、前側38aと、長手方向2に沿って前側38aに対向する後側38bと、前側38aから後側38bまで延在する左側38cと、同じく前側38aから後側38bまで延在する、横方向4に沿って左側38cに対向する右側38dと、を含むことができる。ハウジング38はまた、各側38a~38dの間に延在する頂部側38eも含むことができる。
【0020】
真空ユニット35のハウジング38は、入口ホース36を通ってハウジング38に入る材料を受容し、かつある量の材料を貯蔵するように構成されたチャンバ45を画定することができる。真空ユニット35は、頂部側38eにおいてハウジング38に取り付けられ、かつチャンバ45と連通している真空ポンプ37を更に含むことができる。真空ポンプ37は、材料が移送ホース20を通してチャンバ45の中へ引き込まれるように、真空力をチャンバ45内に提供するように構成することができる。真空ポンプ37は、吸引力を作り出すために、統合タービンを使用する電気駆動の真空モータを備えることができるが、他の種類の真空ポンプが想到される。真空ユニット35は、チャンバ45に入れられる材料が真空ポンプ37の中へ吸い込まれ、真空ポンプ37を十分に動作させなくする、又は完全に故障させることを防止するように、真空ポンプ37に隣接してチャンバ45内に配置されたフィルタ40を含むことができる。真空ユニット35はまた、ハウジング38に取り付けられたレベルセンサ39も含むことができる。後側38bに取り付けられているように示されているが、レベルセンサ39が所望に応じて側38a~38dのいずれにも取り付けられ得ることが想到される。レベルセンサ39は、容量性センサとすることができるが、他の種類のレベルセンサが想到される。動作に際して、レベルセンサ39は、真空ユニット35のチャンバ45内に配置された材料のレベルを検出するように構成することができる。レベルセンサ39は、レベルセンサ39がチャンバ45内の測定された材料のレベルを示す信号をコントローラ30に送信することができるように、コントローラ30と信号通信することができる。コントローラ30は、レベルセンサ39がチャンバ45内の材料の所定のレベルを検出するまで、材料をチャンバ45の中へ引き込むように、真空ポンプ37に指示するように構成することができる。代替的に、コントローラ30は、真空ポンプ37に、材料を時系列パターンでチャンバ45の中へ引き込むように指示することができる。
【0021】
真空ユニット35からホッパ60に材料を移送することを可能にするために、ハウジング38は、チャンバ45がホッパ60によって画定された空洞74と流体連通することを可能にする開口部46をチャンバ45の底部に画定することができる。真空ユニット35からホッパ60への材料の移送を制御するために、分配システム34は、開口部46を選択的に覆うように構成されたトラップドア41を含むことができる。具体的には、トラップドア41は、長手方向2に沿って移動させて、開口部46を選択的に覆うように構成することができる。しかしながら、他の実施形態において、トラップドア41は、長手方向2、横方向4、及び垂直方向6のうちのいずれかに沿った平行移動、軸を中心とした回転などの、他の運動方法を利用することができる。
【0022】
トラップドア41の運動を可能にするために、分配システム34は、長手方向2に沿って延在する第1のレール42a及び第2のレール42bを含むことができる。第1のレール42a及び第2のレール42bは、ホッパ60の上部プレート60eに取り付けることができるが、第1のレール42a及び第2のレール42bの他の取り付け場所が想到される。分配システム34は、第1のアーム43a及び第2のアーム43bを含むことができ、第1のアーム43a及び第2のアーム43bの各々は、トラップドア41の両側に取り付けるように構成される。第1のアーム43a及び第2のアーム43bはまた、トラップドア41を支持し、かつ第1のレール42a及び第2のレール42bに沿ったトラップドア41の運動を可能にするように、第1のレール42a及び第2のレール42bにそれぞれ動作可能に接続することもできる。トラップドア41を移動させるために、第1の油圧シリンダ44aを第1のアーム43aに取り付けることができ、及び/又は第2の油圧シリンダ44bを第2のアーム43bに取り付けることができる。コントローラ30は、第1の油圧シリンダ44a及び/又は第2の油圧シリンダ44bと信号通信して、第1の油圧シリンダ44a及び/又は第2の油圧シリンダ44bの各々が選択的に平行移動して、第1のレール42a及び第2のレール42bに沿ってトラップドア41を移動させるように命令することができる。
【0023】
動作に際して、トラップドア41は、トラップドア41が開口部46を覆って、チャンバ45から材料が落下することを防止する閉鎖位置と、トラップドア41が長手方向1に沿って開口部46から少なくとも部分的にオフセットされて、材料がチャンバ45から空洞74の中へ落下することを可能にする開放位置との間を移行するように構成される。コントローラ30は、第1の油圧シリンダ44a及び第2の油圧シリンダ44bに、開放位置と閉鎖位置との間でトラップドア41を移行させるように自動的に命令することができ、又は操作者からコントローラ30のHMI装置を介して命令を受信したときにだけ移行するように命令することができる。加えて、トラップドア41は、レベルセンサ39によって感知されたときのチャンバ45内の材料のレベルに基づいて、閉鎖位置から開放位置に移行させることができる。一実施形態において、トラップドア41は、レベルセンサ39が、チャンバ45内の材料のレベルが所定のレベルに達したことを検出したときに、閉鎖位置から開放位置に移行するように構成されている。所定のレベルは、操作者によってコントローラ30のHMI装置に入力することができ、又は使用される材料の種類、塗布システム10によって実施される分配動作の種類などに基づいてコントローラ30のメモリから呼び起こすことができる。代替的に、トラップドア41は、真空ポンプ37によって利用される時系列充填パターンに基づいて、閉鎖位置から開放位置に移行するように構成されている。
【0024】
ホッパ60は、基部70によってワークショップ床面の上側に上昇させることができる。基部70は、頂部フレーム71aと、垂直方向6に沿って頂部フレーム71aに対向する底部フレーム71bと、を含むことができる。頂部フレーム71aは、複数の垂直延在脚部72a~72dによって底部フレーム71bに取り付けることができる。脚部は、第1の垂直延在脚部72aと、第2の垂直延在脚部72bと、第3の垂直延在脚部72cと、第4の垂直延在脚部72dと、を含むことができる。脚部72a~72d、並びに頂部フレーム71a及び底部フレーム71bは、実質的に立方体形状の基部70を形成するように示されているが、基部70の形状は、そのように限定することを意図しない。例えば、基部は、円筒形とすることができる、垂直方向6に沿ってテーパ状にすることができる、などである。底部フレーム71bは、分配システム34を容易に移動させることを可能にする4つのホイール73などの、複数のホイールによって支持することができる。代替的に、底部フレーム71b及び/又は脚部72a~72dのうちのいずれかは、ワークショップ床面の上に直接に静置することができ、又は簡単な運動を可能にしない支持体の上に静置することができる。
【0025】
以下、図6図8Bを参照すると、ホッパ60は、材料の供給源を貯蔵するための内部空洞74を画定することができる。内部空洞74は、蓋64からホッパ60の下端部60bまで垂直に延在させることができ、開口部75は、側部61a~61dの底端部に画定される。分配システム34は、ホッパ60の下端部60bの開口部75に隣接するコンベア87を含む。図1図7に示される実施形態において、コンベア87は、複数のローラ88a~88hを含む。具体的には、コンベア87は、第1のローラ88aと、第2のローラ88bと、第3のローラ88cと、第4のローラ88dと、第5のローラ88eと、第6のローラ88fと、第7のローラ88gと、第8のローラ88hと、を含むことができる。ローラ88a~88hの各々は、ホッパ60の左方側部61cから右方側部61dまで、並びに左方側部61c及び右方側部61dの各々を少なくとも部分的に通して延在させることができる。コンベア87が8つのローラ88a~88hを含むように示されるという事実にもかかわらず、コンベア87は、8つよりも多い又は少ないローラを含むことができる。例えば、他の実施形態において、コンベア87は、1つのローラ、2つのローラ、3つのローラ、又は8つ以上のローラを含むことができる。また、ローラ88a~88hが特定の方向に延在するように示されている場合であっても、ローラ88a~88hの全てを、代替的に、垂直方向6に対して垂直である任意の方向に延在させることができる。
【0026】
図8A及び8Bに示されるように、第1のローラ88aは、本体90を含むことができ、この本体は、中央部分92bと、長手方向2に沿って中央部分92bから延在する第1の端部92aと、同じく長手方向2に沿って延在する、第1の端部92aに対向する第2の端部92cと、を有することができる。第1のローラ88aが具体的に示され、説明されているが、第1のローラ88aに関連する説明は、ローラ88a~88hの各々を表すことができる。第1の端部92a及び第2の端部92cの各々は、そこを通って延在する孔96を画定することができる。孔96は、第1のローラ88aを第1の回転機構112a又は第2の回転機構112bに固定するための締結具(図示せず)又は他の特徴を受容するように構成することができ、下で更に説明する。中央部分92bは、外面90aと、外面90aから半径方向外方に延在する複数の突出部100と、を有することができる。示されるように、突出部100は各々、本体90の中央部分92bの長さに各々延在し、かつ中央部分92bの全外周の周りに半径方向に等間隔に離間された、長手方向に延在するリブとすることができる。しかしながら、所望に応じて突出部100が他の形態を採り得ることが想起される。例えば、突出部100は、本体90を中心に螺旋状に延在させることができる。
【0027】
分配システム34はまた、ローラ88a~88hのそれぞれ1つに取り付けられた複数のゲート104a~104hも含むことができる。ゲート104a~104hの各々を表すことができるゲート104aは、実質的に、第1のローラ88aの本体90の中央部分92bの長さに延在させることができ、かつ締結具108を通して本体90に取り付けることができる。締結具108が、特に、ゲート104a~104hをローラ88a~88hに取り付けるための手段として示されているが、ゲート104a~104hは、他の機構を通してローラ88a~88hに取り付けることができる。例えば、ゲート104a~104hは、溶接、一体形成、スナップ嵌めなどを通してローラ88a~88hに取り付けられることができる。ゲート104a~104hの各々は、実質的に長方形の輪郭を有することができるが、ローラ88a~88hに対する他の形状及び/又はサイズが案出される。更に、締結具108は、ゲート104a~104hをローラ88a~88hに取り外し可能に取り付けることを可能にすることができ、よって、操作者は、下で説明するような理由で、任意のときに、ゲート104a~104hのいずれかを交換することができる。締結具108はまた、ゲートが取り付けられるそれぞれのローラ88a~88hに対するゲート104a~104hの位置を調整するように、ゲート104a~104hをローラ88a~88hに移動可能に取り付けることもできる。ゲート104a~104hは、ローラ88a~88hの間に存在する間隙G~Gを通した材料の偶発的な流れを防止するのを補助するように機能することができる。間隙G~Gは、下で更に論じる。ゲート104a~104hの各々は、金属若しくはプラスチックなどの硬質材料、又はゴム若しくは気泡などの実質的に可撓性の材料で構成することができる。
【0028】
図6図8Bを続けると、ローラ88a~88hの各々は、横方向4に沿ってホッパ60の下端部60bで分配システム34を通って延在させることができる。ローラ88a~88hの第1の端部92aは、ホッパ60の左方側部61cを少なくとも部分的に通って延在させ、かつ第1の回転機構112aに取り付けることができる。同様に、ローラ88a~88hの第2の端部92cは、ホッパ60の右方側部61dを少なくとも部分的に通って延在させ、かつ第2の回転機構112bに取り付ける。しかしながら、ローラ88a~88hは、代替的に分配システム34内に位置させることができる。例えば、ローラ88a~88hは、実質的に長手方向2に沿って延在させることができる。ローラ88a~88hの各々の中央部分92bは、ローラ88a~88hをホッパ60内で固定するように、ホッパ60の左方側部61cと右方側部61dとの間で捕捉することができる。ローラ88a~88hの一部分がホッパ60に直接接触することを防止するために、ローラ88a~88hの各々は、中央部分92bに隣接して第1の端部92a及び第2の端部92cの各々の周囲に配置されたワッシャ102を含むことができる。ワッシャ102は、ナイロンワッシャとすることができるが、他の種類のワッシャが想到される。ローラ88a~88hの各々は、それぞれの軸A~Aを中心に回転するように構成される。具体的には、第1のローラ88aは、第1の軸をA中心に回転することができ、第2のローラ88bは、第2の軸Aを中心に回転することができ、第3のローラ88cは、第3の軸Aを中心に回転することができ、第4のローラ88dは、第4の軸Aを中心に回転することができ、第5のローラ88eは、第5の軸Aを中心に回転することができ、第6のローラ88fは、第6の軸Aを中心に回転することができ、第7のローラ88gは、第7の軸Aを中心に回転することができ、第8のローラ88hは、第8の軸Aを中心に回転することができる。ローラ88a~88hのように、軸A~Aの各々は、実質的に横方向4に沿って延在させることができる。しかしながら、軸A~Aの各々は、垂直方向6に対して垂直である任意の方向に沿って延在させることができる。軸A~Aの各々は、それぞれのローラ88a~88hの本体90を通して、特に、第1の端部92aの中心を通して、中央部分92bを通して、かつ第2の端部92cを通して延在させることができる。ローラ88a~88hの各々は、そのそれぞれの軸A~Aを中心に、角回転範囲Θを通して回転するように構成することができる。一実施形態において、回転範囲Θは、約40度である。しかしながら、回転範囲は、最大約90度とすることができる。代替的に、ローラ88a~88hは、回転範囲に拘束されない場合があるが、第1の回転方向R又は第2の回転方向Rのいずれかに連続的に回転させることができることが想到される。
【0029】
図9を参照すると、ローラ88a~88hの各々は、ローラ88a~88hの各々を回転させるように構成された第1の回転機構112aに動作可能に接続することができる。第1の回転機構112aは、ホッパ60の左方側部61cの外側に取り付けることができるが、第1の回転機構112aをホッパ60の側部61a~61dのいずれかに取り付けることができることが想到される。第1の回転機構112aは、そこに取り付けられた空気圧ラム120aを選択的に移動させるように構成された空気圧シリンダ116aを含むことができる。空気圧作動が明示的に説明されるが、回転機構は、液圧駆動の装置などの他の種類の作動機構を含むことができる。空気圧ラム120aは、ジョイント124aにおいて回転アーム128aに取り付けることができ、ジョイント124aは、空気圧ラム120aと回転アーム128aとの間の回転枢軸として機能することができる。回転アーム128aは、一方の端部において空気圧ラム120aに、及び他方の端部において第7のローラ88gの第1の端部92aに取り付けることができる。回転アーム128aはまた、空気圧ラム120aと第7のローラ88gとの間で、回転アーム128aから離れて延在する横方向アーム132aにも取り付けることができる。横方向アーム132aは、第7の枢軸140gにおいて回転アーム128aに、並びに長手方向に離間された複数のそれぞれの枢軸140a~140f及び140hにおいて複数のリンケージ136a~136gに取り付けることができる。例えば、横方向アーム132aは、第1の枢軸140aにおいて第1のリンケージ136aに、第2の枢軸140bにおいて第2のリンケージ136bに、第3の枢軸140cにおいて第3のリンケージ136cに、第4の枢軸140dにおいて第4のリンケージ136dに、第5の枢軸140eにおいて第5のリンケージ136eに、及び第6の枢軸140fにおいて第6のリンケージ136fに、及び第8の枢軸140hにおいて第7のリンケージ136gに取り付けることができる。回転アーム128a、横方向アーム132a、及びリンケージ136a~136fの各々は、細長い金属バー又はプレートとして構成することができる。しかしながら、これらの特徴の他の実施形態が想到される。リンケージ136a~136f及び136gは、一方の端部において横方向アーム132aに、並びに他方の端部においてローラ88a~88f及び88gのそれぞれ1つに取り付けることができる。例えば、第1のリンケージ136aは、第1のローラ88aに取り付けることができ、第2のリンケージ136bは、第2のローラ88bに取り付けることができ、第3のリンケージ136cは、第3のローラ88cに取り付けることができ、第4のリンケージ136dは、第4のローラ88dに取り付けることができ、第5のリンケージ136eは、第5のローラ88eに取り付けることができ、第6のリンケージ136fは、第6のローラ88fに取り付けることができ、第7のリンケージ136gは、第8のローラ88hに取り付けることができる。
【0030】
ローラ88a~88hを回転させるために、第1の回転機構112aの空気圧シリンダ116aは、空気圧ラム120aを空気圧シリンダ116aの内外に平行移動させることができる。空気圧ラム120aがジョイント124aにおいて回転アーム128aに接続されるので、空気圧ラム120aの平行移動は、回転アーム128aを第7のローラ88gの第7の軸Aを中心に回転させる。回転アーム128aの回転は、回転アーム128aに取り付けられた横方向アーム132aを円弧形状の経路に沿って平行移動させる。横方向アーム132aの平行移動は、更に、リンケージ136a~136gを、リンケージが取り付けられるそれぞれのローラ88a~88f及び88hの軸A~A及びAを中心に枢動させる。ローラ88a~88f及び88hがリンケージ136a~136gに接続され、かつ回転アーム128aが第7のローラ88gに接続されるので、空気圧ラム120aの上で説明した平行移動は、ローラ88a~88hの各々を同一の回転方向に回転させることができる。空気圧ラム120aが前後に平行移動すると、空気圧ラム120aは、ローラ88a~88hの各々を、回転範囲Θを通して回転させることができる。これは、ある場合において、ローラ88a~88hの各々を共に第1の回転方向R(反時計回り方向)に回転させることができ、一方で、別の場合において、ローラ88a~88hの各々を共に、第1の回転方向Rとは反対の、第2の回転方向R(時計回り方向)に回転させることができることを意味する。ローラ88a~88hの回転の効果は、下で更に論じる。
【0031】
図10を参照すると、第1の回転機構112aに加えて、ローラ88a~88hの各々は、同じくローラ88a~88hを回転させるように構成された第2の回転機構112bに動作可能に接続することができる。第2の回転機構112bは、ホッパ60の右方側部61dの外側に取り付けることができるが、第2の回転機構112bをホッパ60の側部61a~61dのいずれかに取り付けることができることが想到される。第2の回転機構112bは、そこに取り付けられた空気圧ラム120bを選択的に移動させるように構成された空気圧シリンダ116bを含むことができる。空気圧作動が明示的に説明されるが、回転機構は、液圧駆動の装置などの他の種類の作動機構を含むことができる。空気圧ラム120bは、ジョイント124bにおいて回転アーム128bに取り付けることができ、ジョイント124bは、空気圧ラム120bと回転アーム128bとの間の回転枢軸として機能することができる。回転アーム128bは、一方の端部において空気圧ラム120bに、及び他方の端部において第7のローラ88gの第2の端部92cに取り付けることができる。回転アーム128bはまた、空気圧ラム120bと第7のローラ88gとの間で、回転アーム128bから離れて延在する横方向アーム132bにも取り付けることができる。横方向アーム132bは、第7の枢軸141gにおいて回転アーム128bに、並びに長手方向に離間された複数のそれぞれの枢軸141b~141f及び141hにおいて複数のリンケージ137a~137gに取り付けることができる。例えば、横方向アーム132bは、第1の枢軸141aにおいて第1のリンケージ137aに、第2の枢軸141bにおいて第2のリンケージ137bに、第3の枢軸141cにおいて第3のリンケージ137cに、第4の枢軸141dにおいて第4のリンケージ137dに、第5の枢軸141eにおいて第5のリンケージ137eに、及び第6の枢軸141fにおいて第6のリンケージ137fに、及び第8の枢軸141hにおいて第7のリンケージ137gに取り付けることができる。回転アーム128b、横方向アーム132b、及びリンケージ137a~137gの各々は、細長い金属バー又はプレートとして構成することができる。しかしながら、これらの特徴の他の実施形態が想到される。リンケージ137a~137gは、一方の端部において横方向アーム132bに、及び他方の端部においてローラ88a~88f、88hのそれぞれ1つに取り付けることができる。例えば、第1のリンケージ137aは、第1のローラ88aに取り付けることができ、第2のリンケージ137bは、第2のローラ88bに取り付けることができ、第3のリンケージ137cは、第3のローラ88cに取り付けることができ、第4のリンケージ137dは、第4のローラ88dに取り付けることができ、第5のリンケージ137eは、第5のローラ88eに取り付けることができ、第6のリンケージ137fは、第6のローラ88fに取り付けることができ、第7のリンケージ137gは、第8のローラ88hに取り付けることができる。第2の回転機構112bは、ホッパ60に取り付けられた透明な箱89内に含めることができ、よって、操作者は、第2の回転機構112bの可動部品から保護されているが、それでも、第2の回転機構112bの動作を視覚的に監視することができる。別の実施形態において、第1の回転機構112aはまた、透明な箱89内に含めることもでき、又は第1の回転機構112a及び第2の回転機構112bのいずれも透明な箱89内に含めないこともできる。
【0032】
ローラ88a~88hを回転させるために、第2の回転機構112bの空気圧シリンダ116bは、空気圧ラム120bを空気圧シリンダ116bの内外に平行移動させることができる。空気圧ラム120bがジョイント124bにおいて回転アーム128bに接続されるので、空気圧ラム120bの平行移動は、回転アーム128bを第7のローラ88gの第7の軸Aを中心に回転させる。回転アーム128bの回転は、回転アーム128bに取り付けられた横方向アーム132bを円弧形状の経路に沿って平行移動させる。横方向アーム132bの平行移動は、更に、リンケージ137a~137gを、リンケージが取り付けられるそれぞれのローラ88a~88f、88hの軸A~A、Aを中心に枢動させる。ローラ88a~88f、88hがリンケージ136a~136gに接続され、かつ回転アーム128aが第7のローラ88gに接続されるので、空気圧ラム120bの上で説明した平行移動は、ローラ88a~88hの各々を同一の回転方向に回転させることができる。空気圧ラム120bが前後に平行移動すると、空気圧ラム120bは、ローラ88a~88hの各々を、回転範囲Θを通して回転させることができる。これは、ある場合において、ローラ88a~88hの各々を共に第1の回転方向R(反時計回り方向)に回転させることができ、一方で、別の場合において、ローラ88a~88hの各々を共に、第1の回転方向Rとは反対の、第2の回転方向R(時計回り方向)に回転させることができることを意味する。ローラ88a~88hの回転の効果は、下で更に論じる。
【0033】
第1の回転機構112a、第2の回転機構112bが分配システム34に関連して説明されているが、他の回転機構を利用できることが想到される。例えば、ローラ88a~88hは、代替的に、1つ以上の電気モータによって、回転方向R、Rの一方又は両方に駆動することができる。更に、第1の回転機構112a及び第2の回転機構112b又は他の回転機構は、歯車、チェーン、ベルトなどの使用を通じてローラ88a~88hを回転させるように、ローラ88a~88hと相互接続することができる。
【0034】
図6図7を参照すると、ローラ88a~88hはそれぞれ、間隙G~Gがローラ88a~88hの間に画定されるように、所定量だけ離間させることができる。具体的には、第1の間隙Gは、第1のローラ88aと第2のローラ88bとの間に画定することができ、第2の間隙Gは、第2のローラ88bと第3のローラ88cとの間に画定することができ、第3の間隙Gは、第3のローラ88cと第4のローラ88dとの間に画定することができ、第4の間隙Gは、第4のローラ88dと第5のローラ88eとの間に画定することができ、第5の間隙Gは、第5のローラ88eと第6のローラ88fとの間に画定することができ、第6の間隙Gは、第6のローラ88fと第7のローラ88gとの間に画定することができ、第7の間隙Gは、第7のローラ88gと第8のローラ88hとの間に画定することができる。間隙G~Gの各々は、ローラ88a~88hの間でホッパ60の空洞74から下方へ延在する開放チャネルとして画定することができる。間隙G~Gの各々は、幅が等しくなり得るが、間隙G~Gのうちのいずれかは、所望に応じて他の間隙とサイズが異なり得る。一実施形態において、間隙G~Gの各々は、幅約0.375インチとすることができる。代替的に、間隙G~Gは、約0.200インチ~約0.500インチの幅とすることができる。しかしながら、間隙G~Gの他の幅が想到される。特定の分配システム34における間隙G~Gの幅は、固体の状態で特定のサイズ及び/若しくは形状を有する材料を、又は特定の溶融装置によって必要とされる特定の量の材料の流れを収容するように、特に設計することができる。具体的には、間隙G~Gは、ローラ88a~88hが固定位置にあるときには、ローラ88a~88hが間隙G~Gを通る流れを阻止するが、ローラ88a~88hが移動しているときには、ローラ88a~88hの間の相対動作が最下層の材料の十分な擾乱を生じさせ、よって、材料が間隙G~Gを通って流れるように設計することができる。上で述べたように、各ゲート104a~104hは、ゲートが取り付けられたそれぞれのローラ88a~88hに対するゲート104a~104hの位置を調整するように移動させることができる。この運動は、そこを通ってゲート104a~104hが延在する間隙G~Gを通る流れを制限又は許可する際に支援することができる。
【0035】
動作に際して、ホッパ60の空洞74には、ホットメルト接着剤などの材料を充填することができる。複数のローラ88a~88hを含む分配システム34において、材料は、分配ビン170に移送される前に、ローラ88a~88hの上側に静置することができ、これは、下で論じる。いかなる動作もなければ、材料の物理的特性は、材料がローラ88a~88hの間に画定された間隙G~Gを通過することを防止することができ、したがって、材料の供給源は、ローラ88a~88hに架橋する。ホッパ60から分配ビン170に選択的な量の材料を移送するために、第1の回転機構112aは、この実施形態においてローラ88a~88hであるコンベア87を、回転範囲Θを通してそれらのそれぞれの軸A~Aを中心に回転させることができる。ローラ88a~88hのこの時計回り及び反時計回りの回転は、別々の量の材料を撹拌し、流動化し、次いで、間隙G~Gを通って落下する。ローラ88a~88hが回転する速度及び/又は回転範囲Θは、材料の流動化の速度を増加又は減少させるように調整できることが想到される。更に、上で述べたように、ゲート104a~104hの位置は、間隙G~Gの最下部分の幅を調整するために、ローラ88a~88hに対して調整することができる。ゲート104a~104hの位置は、共に調整することができ、又はゲート104a~104hのうちのいずれか1つの位置を、他とは別に調整することができる。
【0036】
以下、図12を参照して、ファンネル150及び分配ビン170を詳細に論じる。ファンネル150は、材料がホッパ60から分配ビン170に流れるときに、材料の移行部として機能することができる。ファンネル150は、基部70の頂部フレーム71aに取り付けられた上端部150aと、分配ビン170に取り付けられた、垂直方向6に沿って上端部150aに対向する下端部150bと、を有することができる。通路154は、材料の移送を可能にするために、ファンネル150を通して、上端部150aから下端部150bまで画定される。ファンネル150は、ホッパ60と分配ビン170との間の相対移動を可能にする、布地などの可撓性材料で構成することができる。ファンネル150は、上端部150aから下端部150bまで内方にテーパ状にすることができ、したがって、材料をホッパ60から分配ビン170に移送するときに、材料を案内する。しかしながら、ファンネル150を異なる形状及び/又は材料で構成できること、又はファンネル150を分配システム34内に全く含まないことがあり得、その場合、分配ビン170をホッパ60に直接取り付けることができることが想到される。
【0037】
分配ビン170は、コンベア87からの材料の供給源を受容及び保持し、かつ要求に応じて材料を1つ以上の溶融装置26a~26dに選択的に提供することを可能にするように構成される。示されるように、分配ビン170は、ホッパ60及びファンネル150の下側で分配システム34内に、並びに基部70頂部フレーム71aと底部フレーム71bとの間に位置付けられる。しかしながら、分配ビン170の他の位置が想到される。分配ビン170は、ハウジング171と、入口172と、コンベア87から材料を受容するように構成された内部チャンバ173と、少なくとも1つの出口と、を含む。ハウジング171は、実質的に円形の断面を画定することができ、これは、材料が密集及び停滞し得る隅部を取り除く。同様に、ハウジング171によって画定された内部チャンバ173は、実質的に円形の断面を画定することができる。入口172は、ファンネル150に対して開放され、かつコンベア87から通路154を通して材料を受容するように構成され、一方で、内部チャンバ173は、材料を入口172から受容するように構成される。内部チャンバ173を通過した後に、下で説明するように、材料は、少なくとも1つの溶融装置と流体連通している少なくとも1つの出口に提供される。例えば、示される分配ビン170は、第1の出口174aと、第2の出口174bと、第3の出口174cと、第4の出口174dと、を含む。4つの出口が具体的に示されているが、分配ビン170は、所望に応じて任意の数の出口を含むことができる。更に、動作に際して、出口174a~174dの任意の組み合わせを施栓するか、又は別様には閉鎖することができ、よって、出口は、材料の起こり得る汚染を防止し、かつ特定の分配動作において未使用の状態を維持する。出口174a~174dの各々は、出口174a~174dを通して分配ビン170からそれぞれの溶融装置に材料をポンプ移送するための移動ポンプ(図示せず)と流体連通することができる。
【0038】
分配ビン170は、ハウジング171によって取り囲まれ、かつその中に含まれる接着剤粒子を出口174a~174dに向かって方向付けるように構成された、プレート180を含むことができる。プレート180は、ホッパ60から分配ビン170の中へ落下する材料をプレート180によって支持できるように、内部チャンバ173の下端部を画定することができる。プレート180は、傾斜部分180aと、下部分180bと、を含むことができ、下部分180bは、出口174a~174dに隣接して位置付けることができ、傾斜部分180aは、下部分180bから角度的にオフセットすること、かつ下部分180bから上方及び長手方向に離れて延在させることができる。傾斜部分180aは、その配向のため、材料が下部分180bへ下方に流れるよう方向付けるように構成することができる。撹拌装置183は、プレートがその上に配置された材料粒子を撹拌するように、プレート180と動作可能に結合し、かつプレート180に力を移送するように構成することができ、これは、プレート180を下る、及び出口174a~174dへの材料の流れを促進する。示される実施形態において、撹拌装置183は、プレート180の底部に結合されるが、撹拌装置の他の位置が想到される。いくつかの実施形態において、撹拌装置183は、プレート180を振動させるように構成することができるが、他の種類の撹拌を分配ビン170の他の実施形態で使用することができる。
【0039】
分配ビン170は、プレート180の少なくとも一部分の周囲に配置され、かつプレート180とハウジング171との間に位置付けられた、ガスケット181を更に含むことができる。ガスケット181は、実質的に可撓性で、かつ力を吸収する材料で構成することができ、よって、ガスケット181は、撹拌装置183によってプレート180内に生じる過度の振動を吸収し、かつ材料がプレート180とハウジング171との間に落下するのを防止するように構成される。ガスケット181に加えて、分配ビン170は、プレート180の底面に取り付けられた、少なくとも1つの緩衝器182を含むことができる。ガスケット181のように、少なくとも1つの緩衝器182は、実質的に可撓性で、かつ力を吸収する材料で構成することができる。示される実施形態において、分配ビン170は、3つの緩衝器182-2つがプレート180の傾斜部分182aに取り付けられ、1つがプレート180の下部分182bに取り付けられている-を含むが、緩衝器182の他の構成及び数が想到される。共に、ガスケット181及び緩衝器182は、プレート180が撹拌装置183によって生じた力を分配システム34の他の構成要素に伝達することを防止し、したがって、任意のそのような構成要素の更なる摩耗又は損傷を防止するように構成される。
【0040】
分配ビン170のハウジング171は、撹拌装置183へのアクセスを操作者に提供するように、その底部側を通って延在するアクセス窓184を含むことができる。示される実施形態において、アクセス窓184は、実質的に丸みのある形状を有するように示されているが、他の形状が想到される。分配ビン170はまた、分配ビン170の内部チャンバ173内の材料の量を検出するためのレベルセンサ191も含むことができる。レベルセンサ191は、レベルセンサ191からの水平示度を通信するめに、コントローラ30と有線通信及び/又は無線通信することができる。レベルセンサ191が、分配ビン170内の材料のレベルが低いことを検出したときに、コントローラ30は、コンベア87を作動させるよう指示して、ホッパ60から分配ビン170により多くの材料を移送させることができる。
【0041】
分配ビン170は、ハウジング171の内面に取り付けられた流れ制御プレート185を更に含むことができる。流れ制御プレート185は、平坦で実質的に平面な金属プレートとして構成することができるが、本開示は、そのような限定することを意図しない。流れ制御プレート185は、内部チャンバ173を通って横方向に延在させることができ、かつ流れ制御プレート185とプレート180との間に間隙190を画定するように、プレート180から、及び特にプレート180の下部分180bから離間させることができる。その結果、流れ制御プレート185は、分配ビン170の出口174a~174dへの材料の流れを制限するように機能することができる。示される実施形態において、レベルセンサ191は、流れ制御プレート185に取り付けられる。代替的に、レベルセンサ191は、ハウジング171の内面に取り付けることができる。
【0042】
流れ制御プレート185は、間隙190のサイズを調整するように、垂直方向6に沿って移動可能とすることができる。示される実施形態において、分配ビン170は、流れ制御プレート185の第1の端部に取り付けられた第1のピン186aと、流れ制御プレート185の対向端部に取り付けられた第2のピン186bと、を含むことができる。第1のピン186a及び第2のピン186bはまた、ハウジング171によって画定されたそれぞれのスロット187を通って延在させることができる。一実施形態において、第1のピン186a及び第2のピン186bは、それぞれのスロット187を通して第1のピン186a及び第2のピン186bの一部分を挿入し、かつ第1のピン186a及び第2のピン186bを流れ制御プレート185に螺着することによって、プレートに取り付けられる。しかしながら、第1のピン186a及び第2のピン186bを流れ制御プレートに取り付けるための他の方法が想到される。スロット187の各々は、ハウジング171を通って実質的に垂直に延在する細長いスロットを画定することができるが、スロット187の他の形状及び配向が想到される。第1のピン186a及び第2のピン186bの各々は、それぞれのスロット187を通して選択的に移動させて、内部チャンバ173内の流れ制御プレート185を垂直に移動させ、したがって、間隙190のサイズを調整するように構成される。これらの調整を行うために第1のピン186a及び第2のピン186bに印加される力は、ハウジング171の外部にある第1のピン186a及び第2のピン186bに印加することができる。これは、操作者が、分配ビン170の内部特徴のいずれも分解することなく、又は接触することなく、容易に、正確に、かつ手動で間隙190のサイズを変更することを可能にするので、分配システム34の操作者に有益であり得る。流れ制御プレート185を所望の位置に固定するために、ハウジング171は、スロット187の各々に対して開放された複数のノッチ188を画定することができる。ノッチ188は、間隙190の画定されたサイズに対応するように、設定された増分でスロット187に沿って垂直に位置付けることができる。よって、ハウジング171は、ノッチ188の各々がどの間隙サイズに対応するのかを操作者に知らせるために、外部標識を含むことができる。動作に際して、第1のピン186a及び第2のピン186bの各々を、対応するスロット187を通して所望の場所に移動させるときに、操作者は、第1のピン186a及び第2のピン186bをノッチ188のそれぞれ1つに配置して、流れ制御プレート185を所望の位置に固定することができる。
【0043】
プレート180は、流れ制御プレート185の端部に近接して上方に延在する複数のピン189を含むことができる。示される実施形態において、プレート180、及び特にプレート180の下部分180bは、単一の横方向に延在する一列のピン189を有することができる。特定の配設及び長さを有するピンが示されているが、プレート180は、より多くのピン、より少ないピン、異なる長さのピンを含むこと、ピンを含まないこと、などができる。ピン189は、撹拌装置183によって発生する振動/撹拌と共に、分配ビン170内の材料の流れを分けるように機能して、出口174a~174dに送達する前に、共に癒着及び/又は固着した材料粒子の凝集塊を粉砕することができる。動作に際して、内部チャンバ173によって受容される材料は、プレート180の傾斜部分180aに沿って、ピン189を過ぎて、間隙190を通して、プレート180の下部分180bに、及び出口174a~174dに方向付けることができる。出口174a~174dに提供されると、材料は、それぞれのポンプによって出口174a~174dを通して、溶融装置の対応する1つに搬送することができる。
【0044】
ピン189に加えて、分配システム34はまた、特に出口174a~174dの近くでの材料の凝集塊の形成を回避するように構成されたマニホールド192も含むことができる。マニホールド192は、プレート180の下側に位置付けること、及びプレート180の底面に、特にプレート180の下部分180bに取り付けることができる。マニホールド192は、圧縮空気を受容し、プレート180の下部分180bを通って延在する少なくとも1つの通路196に圧縮空気を強制的に通過させて、内部チャンバ173内の材料を移動させるように構成することができる。これを達成するために、マニホールド192は、外部圧縮空気源(図示せず)から圧縮空気を受容するように構成された入力193を含むことができる。分配システム34は、マニホールド192の入力193とインターフェースして、圧縮空気をマニホールド192に提供するように構成された入力コネクタ194を更に含むことができる。エルボアダプタとして示されているが、入力コネクタ194は、圧縮空気源からの圧縮空気を方向付けることができるホース又は他の構成要素とインターフェースするための任意の好適な装置を含むことができる。
【0045】
マニホールド192は、マニホールド192を通って延在する本体通路195を更に含むことができる。本体通路195は、その上面からマニホールド192の中へ延在させることができ、よって、マニホールド192がプレート180に取り付けられたときに、本体通路195を、マニホールド192によって部分的に画定すること、及びプレート180によって部分的に画定することができる。しかしながら、他の実施形態において、本体通路195は、マニホールド192を通して完全に内部に延在させることができる。上で述べたように、本体通路195は、プレート180を通って延在する少なくとも1つの通路196に圧縮空気を方向付けるように構成することができる。示される実施形態において、プレート180は、出口174a~174dに隣接する実質的に円弧形状で、特にハウジング171の湾曲に実質的に一致する形状でプレート180に位置付けられた複数の通路196を画定する。しかしながら、通路196の他の形状、配設、又は数が想到される。動作に際して、圧縮空気は、圧縮空気源から、入力コネクタ194を通して、マニホールド192の入力193を通して本体通路195の中へ、かつ本体通路195を通して少なくとも1つの通路196に方向付けられる。空気は、少なくとも1つの通路196から、内部チャンバ173内の材料を移動させるように、プレート180を通して方向付けられる。この圧縮空気の入力を内部チャンバ173に、特に出口174a~174dに隣接する内部チャンバ173の一部分に提供することによって、材料の凝集及び停滞を防止することができる。材料の凝集は、別様には出口174a~174dを詰まらせる場合があり、この問題に対処するために操作者に分配動作の停止を強制させて、時間及びリソースの両方の浪費をもたらすので、この防止は有益であり得る。
【0046】
以下、図16を参照して、分配システム234の別の実施形態を論じる。分配システム234は、内部空間を画定する外側ハウジング238と、ハウジング238の内部空間に位置付けられたホッパ260と、を含む。ホッパ260は、上端部260aから、垂直方向6に沿って上端部260aに対向する下端部260bまで延在させることができる。開口部266は、材料275を受容し、かつホッパ260に充填するために、上端部260aに画定することができる。分配システム234は、ホッパ260へのアクセスを選択的に提供し、かつホッパ開口部266を覆うための、ハウジング238に結合された蓋264を含むことができる。ホッパ260の上端部260aは、横方向4に沿って測定される第1の幅Wを有することができ、ホッパ260の下端部260bは、横方向4に沿って測定される第2の幅Wを有することができ、第2の幅Wは、第1の幅Wよりも広い。よって、ホッパ260は、垂直方向6に沿って下方へ延在するにつれて外方にテーパ状にすることができる。しかしながら、上端部260a及び下端部260bが類似する幅を有すること、又はホッパ260が垂直方向6に沿って下方に延在するにつれて内方にテーパ状になるように、下端部260bは、上端部260aよりも狭い幅を有することができる。
【0047】
ホッパ260は、開口部266を通して材料275を受容し、材料を貯蔵するための空洞274をその中に画定することができる。分配システム234は、空洞274内の材料の下方への流れを促進するようにホッパ260内に配置された、材料粒子を撹拌するための撹拌装置278を含むことができる。示される実施形態において、撹拌装置278は、ホッパ260の外面に結合されるが、撹拌装置の他の位置が想到される。いくつかの実施形態において、撹拌装置278は、ホッパ260を振動させて、振動エネルギーをホッパ260内の材料に提供するように構成することができるが、他の種類の撹拌を分配システム234の他の実施形態で使用することができる。分配システム234はまた、ホッパ260内の材料275のレベルを感知するための、ホッパ260の内面に取り付けられたレベルセンサ276も含むことができる。レベルセンサ276は、コントローラ30と信号通信することができ、よって、ホッパ260内の材料275の供給源を使い切ったかどうかを分配システム234の操作者にリアルタイムで通知することができ、又はホッパ260内の材料の供給源を自動的に補充するように塗布システム10の他の部品に通知することができる。
【0048】
分配システム234は、ホッパ260の下端部260bに隣接するコンベア279を含む。図8に示される実施形態において、コンベア279は、複数のローラ280a~280gを含む。具体的には、コンベア279は、第1のローラ280aと、第2のローラ280bと、第3のローラ280cと、第4のローラ280dと、第5のローラ280eと、第6のローラ280fと、第7のローラ280gと、を含むことができる。ローラ280a~280gの各々は、実質的に横方向4に沿って分配システム234を通って延在させることができる。しかしながら、他の実施形態では、ローラ280a~280gが互いに平行に延在しない場合があり、又は横方向4以外の方向に沿って延在する場合があることが想到される。いずれの場合においても、ローラ280a~280gは、一般に、垂直方向6に対して垂直である方向に沿って延在する。コンベア279が7つのローラ280a~280gを含むように示されるという事実にもかかわらず、コンベア279は、7つよりも多い又は少ないローラを含むことができる。例えば、他の実施形態において、コンベア279は、1つのローラ、2つのローラ、3つのローラ、又は7つ以上のローラを含むことができる。代替的に、他の実施形態において、コンベア279は、ローラ280~280gの代わりに、篩を含むことができる。ローラ280a~280gの各々は、ローラ280a~280gがゲート104a~104gを含まない場合があることを除いて、図5A~5Bに示される第1のローラ88aに類似する構造を有することができる。加えて、ローラ280a~280gの各々は、それらの間に垂直に延在する間隙を画定するように離間することができる。ローラ280a~280gの各々は、それぞれの軸を中心に回転するように構成される。例えば、第1のローラ280aは、第1の軸Bを中心に回転することができ、第2のローラ280bは、第2の軸Bを中心に回転することができ、第3のローラ280cは、第3の軸Bを中心に回転することができ、第4のローラ280dは、第4の軸Bを中心に回転することができ、第5のローラ280eは、第5の軸Bを中心に回転することができ、第6のローラ280fは、第6の軸Bを中心に回転することができ、第7のローラ280gは、第7の軸Bを中心に回転することができる。ローラ280a~280gのように、軸B~Bの各々は、横方向4に沿って延在させることができる。しかしながら、軸B~Bの全てを、垂直方向6に対して垂直である任意の方向に沿って延在させることができる。
【0049】
ローラ280a~280gの各々は、そのそれぞれの軸B~Bを中心に傾斜回転範囲を通して回転するように構成することができる。この回転は、図9図10に示される第1の回転機構112a及び第2の回転機構112bなどの回転機構によって駆動することができるが、他の種類の回転機構が想到される。よって、ローラ280a~280gの各々は、第1の回転方向R又は第2の回転方向Rのどちらかで回転させることができる。分配システム234はまた、ホッパ260の下端部260bに取り付けられたゲート281も含むことができる。間隙283は、ゲート281とコンベア279との間に、特にゲート281と第1のローラ280aとの間に画定することができ、選択された量の材料が間隙283を通過するように構成される。ゲート281は、ホッパ260に移動可能に接続することができ、したがって、コンベア279に対して移動可能とすることができ、これは、分配システム234の操作者が、間隙283のサイズを調整することを可能にする。間隙283のサイズは、ゲート281を上げる又は下げることによって調整して、ホッパ260から間隙283を通って流れる材料の量を制御することができる。
【0050】
動作に際して、ホッパ260の空洞274には、ホットメルト接着剤などの材料を充填することができる。複数のローラ280a~280gを含む分配システム234において、材料は、分配ビン282に移送される前にローラ280a~280gの上側に静置することができ、これは、下で論じる。いかなる動作もなければ、材料の物理的特性は、材料が、ゲート281とコンベア279の間に画定された間隙283を通過すること、又はローラ280a~280gの間に画定された間隙を通過することを防止することができ、したがって、材料の供給源は、ローラ280a~280gに架橋する。ホッパ260から分配ビン282に選択的な量の材料を移送するために、第1の回転機構112aは、一実施形態においてローラ280a~280gを備えるコンベア279を、それらのそれぞれの軸B~Bを中心に回転させることができる。ローラ280a~280gの時計回り及び反時計回りの回転は、別々の量の材料を撹拌し、流動化し、次いで、ホッパ260から分配ビン282に落下する。ローラ280a~280gが回転する速度は、材料の流動化の速度を増加又は減少させるように調整することができる。更に、上で述べたように、ゲート281の位置は、間隙283のサイズを調整するために、コンベア279に対して調整することができる。
【0051】
図16を続けて、分配ビン282を詳細に説明する。分配ビン282は、コンベア279から材料の供給源を受容及び保持するように構成することができる。示されるように、分配ビン282は、ハウジング238に一体的に接続することができるが、それらを別々の構成要素とすることができることが想到される。分配ビン282は、分配ビン282がコンベア279によって流動化された材料を受容することができるように、ホッパ260の下側に位置付けられる。分配ビン282は、その底部において傾斜プレート284を含むことができ、この底部は、ホッパ260から、溶融装置の1つ以上と連通している1つ以上の出口294に移送される材料を案内する。1つの出口294が具体的に示されているが、分配システム234は、複数の出口を含むことができる。出口294は、材料を分配ビン282から、出口294を通して、かつそれぞれの溶融装置にポンプ移送するための移送ポンプ298と流体連通することができる。
【0052】
上で述べたように、分配ビン282は、接着剤粒子を出口294に向かって方向付けるように構成されたプレート284を含むことができる。撹拌装置286は、その上に配置された材料粒子を撹拌して、プレート284の下方への、及び出口294への材料の流れを促進するように、プレート284に動作可能に結合することができる。示される実施形態において、撹拌装置286は、プレート284の底部に結合されるが、撹拌装置の他の位置が想到される。いくつかの実施形態において、撹拌装置286は、プレート284を振動させるように構成することができるが、他の種類の撹拌を分配ビン282の他の実施形態で使用することができる。
【0053】
以下、図17を参照して、分配システム334の別の実施形態を論じる。分配システム334は、内部空間を画定する外側ハウジング338と、ハウジング338の内部空間に位置付けられたホッパ360と、を含む。ホッパ360は、上端部360aから、垂直方向6に沿って上端部360aに対向する下端部360bまで延在させることができる。開口部366は、材料を受容し、かつホッパ360に充填するために、上端部360aに画定されることができる。分配システム334は、ホッパ360へのアクセスを選択的に提供し、かつホッパ開口部366を覆うための、ハウジング338に結合された蓋364を含むことができる。ホッパ360の上端部360aは、横方向4に沿って測定される第1の幅Wを有することができ、ホッパ360の下端部360bは、横方向4に沿って測定される第2の幅Wを有することができ、第2の幅Wは、第1の幅Wよりも広い。よって、ホッパ360は、垂直方向6に沿って下方へ延在するにつれて外方にテーパ状にすることができる。しかしながら、上端部360a及び下端部360bが類似の幅を有すること、又はホッパ360が垂直方向6に沿って下方に延在するにつれて内方にテーパ状になるように、下端部360bは、上端部360aよりも狭い幅を有することができる。
【0054】
ホッパ360は、開口部366を通して材料を受容し、材料を貯蔵するための空洞374をその中に画定することができる。分配システム334は、空洞374内の材料の下方への流れを促進するようにホッパ360内に配置された材料粒子を撹拌するための、撹拌装置377を含むことができる。示される実施形態において、撹拌装置377は、ホッパ360の外面に結合されるが、撹拌装置の他の位置が想到される。いくつかの実施形態において、撹拌装置377は、ホッパ360を振動させて、振動エネルギーをホッパ360内の材料に提供するように構成することができるが、他の種類の撹拌を分配システム334の他の実施形態で使用することができる。分配システム334はまた、ホッパ360内の材料のレベルを感知するための、ホッパ360の内面に取り付けられたレベルセンサ376も含むことができる。レベルセンサ376は、コントローラ30と信号通信することができ、よって、ホッパ360内の材料のレベルを使い切ったかどうかを分配システム334の操作者にリアルタイムで通知することができ、又はホッパ360内の材料の供給源を自動的に補充するように塗布システム10の他の部品に通知することができる。
【0055】
分配システム334は、ホッパ360の下端部360bに隣接するコンベア378を含む。図9に示される実施形態において、コンベア378は、コンベアベルト379を含む。コンベアベルト379は、第1のホイール380a及び第2のホイール380bの周りを平行移動する連続ベルトを含むことができ、第1のホイール380a及び第2のホイール380bの各々は、コンベアベルト379の内面に係合し、かつコンベアベルト379の対向端部に配置される。2つのホイール380a、380bが示されているが、コンベア378は、2つよりも多い又は少ないホイールを含むことができる。例えば、他の実施形態において、コンベア378は、1つのホイール、3つのホイール、又は4つ以上のホイールを含むことができる。第1のホイール380aは、第1の軸Cを中心に回転するように構成することができる、一方で、第2のホイール380bは、第2の軸Cを中心に回転するように構成することができて、軸C、Cの各々は、実質的に横方向4に沿って延在させることができる。第1のホイール380a及び第2のホイール380bは、所望に応じて、第1の回転方向R又は第2の回転方向Rのいずれかで、それぞれの第1の軸C及び第2の軸Cを中心に回転させるように構成することができる。しかしながら、軸C、Cの各々は、垂直方向6に対して垂直である任意の方向に沿って延在させることができる。ホイール380a、380bの一方又は両方は、歯車モータ又は他の類似する動力源(図示せず)によって駆動することができ、かつ同様に、取り付けられたコンベアベルト379に回転を伝達することができる。
【0056】
分配システム334はまた、ホッパ360の下端部360bに取り付けられたゲート381も含むことができる。間隙383は、ゲート381とコンベア378との間に、特にゲート381とコンベアベルト379との間に画定することができ、選択された量の材料が間隙383を通過するように構成される。ゲート381は、ホッパ360に移動可能に接続することができ、したがって、コンベア378に対して移動可能とすることができ、これは、分配システム334の操作者が、間隙383のサイズを調整することを可能にする。間隙383のサイズは、ゲート381を上げる又は下げることによって調整して、ホッパ360から間隙383を通って流れる材料の量を制御することができる。
【0057】
動作に際して、ホッパ360の空洞374には、ホットメルト接着剤などの材料を充填することができる。コンベアベルト379を含む分配システム334において、材料は、分配ビン382に移送される前に、コンベアベルト379の上側に静置することができ、これは、下で論じる。いかなる動作もなければ、材料の物理的特性は、材料がゲート381とコンベアベルト379との間に画定された間隙383を通過することを防止することができ、したがって、材料の供給源は、間隙383に架橋する。ホッパ360から分配ビン382に選択的な量の材料を移送するために、第1のホイール380a及び第2のホイール380bを、それらのそれぞれの軸C、Cを中心に回転させて、コンベアベルト379を平行移動させることができる。コンベアベルト379の平行移動は、ホッパ360の下端部360bの剪断面Sに沿って別々の量の材料を撹拌及び流動化し、これは、流動化した材料を、コンベアベルト379によって、かつ間隙383を通して平行移動させる。示される実施形態において、剪断面Sは、垂直方向6に対して実質的に垂直に延在しているが、これは、他の実施形態において異なり得る。しかしながら、剪断面Sは、コンベアベルト379の上面と略平行である。ホイール380a、380bが回転する速度は、コンベアベルト379をある速度の範囲で移動させて、材料の流動化の速度を調整すること、又は異なる種類の材料に適応させることができるように調整することができる。更に、上で述べたように、ゲート381の位置は、コンベアベルト379に対して調整して、間隙383のサイズを調整することができる。実質的に滑らかな表面を有するように示されているが、コンベアベルト379は、コンベアベルト379がホッパ360内の材料に対してより大きい牽引力を有することを可能にする、その外面から延在している複数の突出部を有することができる。
【0058】
図17を参照して、分配ビン382を詳細に説明する。分配ビン382は、コンベアベルト379から材料の供給源を受容及び保持するように構成することができる。示されるように、分配ビン382は、ハウジング338に一体的に接続することができるが、それらを別々の構成要素とすることができることが想到される。分配ビン382は、分配ビン382がコンベアベルト379によって流動化された材料を受容することができるように、ホッパ360の下側に位置付けられる。分配ビン382は、その底部においてプレート384を含むことができ、この底部は、ホッパ360から、1つ以上の溶融装置26a~26dと連通している1つ以上の出口394に移送される材料を案内する。1つの出口394が具体的に示されているが、分配システム334は、複数の出口を含むことができる。出口394は、材料を分配ビン382から、かつ出口394を通してポンプ移送するための移送ポンプ398と流体連通することができる。一実施形態において、移送ポンプ398は、空気圧移送ポンプとすることができるが、他の種類の好適なポンプが想到される。
【0059】
上で述べたように、分配ビン382は、接着剤粒子を出口394に向かって方向付けるように構成されたプレート384を含むことができる。撹拌装置386は、その上に配置された材料粒子を撹拌して、プレート384の下方への、及び出口394への材料の流れを促進するように、プレート384に動作可能に結合することができる。示される実施形態において、撹拌装置386は、プレート384の底部に結合されるが、撹拌装置の他の位置が想到される。いくつかの実施形態において、撹拌装置386は、プレート384を振動させるように構成することができるが、他の種類の撹拌を分配ビン382の他の実施形態で使用することができる。
【0060】
以下、図18を参照して、分配システム434の別の実施形態を説明する。分配システム434は、材料を受容するための開口部461を画定するホッパ460を有することができる。分配システム234とは異なり、分配システム434は、材料をホッパに提供するための真空ユニットを含まない。代わりに、分配システム434は、ホッパ460へのアクセスを選択的に提供し、かつ開口部461を覆うための、ホッパ460に結合された蓋464を含むことができる。蓋464は、第1のヒンジ468a及び第2のヒンジ468bを介してホッパ460に結合することができる。第1のヒンジ468a及び第2のヒンジ468bは、蓋464を選択的に揺動開放及び揺動閉鎖して、開口部461を覆うこと、及び除覆することを可能にし、したがって、ホッパ460の開口部461へのアクセスを可能にする、及び防止するように構成することができ。第1のヒンジ468a及び第2のヒンジ468bを介してホッパ460に結合することが具体的に示されているが、蓋464は、所望に応じて、2つより多い又は少ないヒンジを介して、又は他の手段を通して、ホッパ460に結合することができる。蓋464はまた、蓋464に結合されたハンドル470を介して、手動で開放及び閉鎖することもできる。
【0061】
上で説明した分配システム34、234、334、434、特にコンベア87、279、378の特徴は、複数の下流の溶融装置へのホットメルト接着剤などの材料の選択的な流動化及び移送を促進する。ローラ88a~88h、280a~280g、又はコンベアベルト379を使用して、ホッパ60、260、360、460内の材料の供給源に直接係合し、かつ作用することによって、別々の量の材料を、分配システム34、234、334、434内で選択的に流動化及び移送し、一方で、材料の凝集塊又は他の形成物を効果的に粉砕し、又はこれらの凝集塊が形成されるのを防止することができる。これは、分配システム34、234、334、434から材料をポンプ移送する際のより高い効率、ホース及び他の構成要素の下流の詰まりの防止、並びに機械休止時間、人件費、及び維持管理の減少につながり得る。
【0062】
以下、図19~26を参照して、塗布システム10’’のブースタービン500を詳細に説明する。図19~22を参照すると、ブースタービン500は、ブースタービン500のハウジング552の上端部に取り付けられた真空ユニット535を含むことができ、これは以下に更に説明される。真空ユニット535は、移送ビン18から延在する移送ホース19に接続するように構成された入口ホース536を含むことができ、真空ユニット535は、移送ホース19を通して、入口ホース536によって画定されたチャネル536aを通して、かつ真空ユニット535の中へ材料を引き込むことを可能にするように構成される。真空ユニット535は、ハウジング538を含むことができ、ハウジング538は、中空で長方形の箱を画定する。このように、ハウジング538は、前側538aと、長手方向2に沿って前側538aに対向する後側538bと、前側538aから後側538bまで延在する左側538cと、同じく前側538aから後側538bまで延在する、横方向4に沿って左側538cに対向する右側538dと、を含むことができる。ハウジング538はまた、各側538a~538dの間に延在する頂部側538eも含むことができる。
【0063】
真空ユニット535のハウジング538は、入口ホース536を通ってハウジング538に入る材料を受容し、かつある量の材料を貯蔵するように構成されたチャンバ545を画定することができる。真空ユニット535は、頂部側538eにおいてハウジング538に取り付けられ、かつチャンバ545と連通している真空ポンプ537を更に含むことができる。真空ポンプ537は、材料が移送ホース20を通してチャンバ545の中へ引き込まれるように、真空力をチャンバ545内に提供するように構成することができる。真空ポンプ537は、吸引力を作り出すために、統合タービンを使用する電気駆動の真空モータを備えることができるが、他の種類の真空ポンプが想到される。真空ユニット535は、チャンバ545に入れられる材料が真空ポンプ537の中へ吸い込まれ、真空ポンプ537を十分に動作させなくする、又は完全に故障させることを防止するように、真空ポンプ537に隣接してチャンバ545内に配置されたフィルタ540を含むことができる。真空ユニット535はまた、ハウジング538に取り付けられたレベルセンサ539も含むことができる。後側538dに取り付けられているように示されているが、レベルセンサ539が所望に応じて側538a~538dのいずれかに取り付けられることができることが想到される。レベルセンサ539は、容量性センサとすることができるが、他の種類のレベルセンサが想到される。動作に際して、レベルセンサ539は、真空ユニット535のチャンバ545内に配置された材料のレベルを検出するように構成することができる。レベルセンサ539は、レベルセンサ539がチャンバ545内の測定された材料のレベルを示す信号をコントローラ30に送信することができるように、コントローラ30と信号通信することができる。コントローラ30は、レベルセンサ539がチャンバ545内の材料の所定のレベルを検出するまで、材料をチャンバ545の中へ引き込むように、真空ポンプ537に指示するように構成することができる。代替的に、コントローラ30は、真空ポンプ537に、材料を時系列パターンでチャンバ545の中へ引き込むように指示することができる。
【0064】
真空ユニット535からホッパ560に材料を移送することを可能にするために、ハウジング538は、チャンバ545が、ブースタービン500の分配ビン570によって画定された内部チャンバ573と流体連通することを可能にするチャンバ545の底部に開口部546を画定することができ、分配ビン570は、下で更に説明される。真空ユニット535から分配ビン570への材料の移送を制御するために、ブースタービン500は、開口部546を選択的に覆うように構成されたトラップドア541を含むことができる。具体的には、トラップドア541は、長手方向2を中心に回転して、開口部546を選択的に覆うように構成することができる。しかしながら、他の実施形態において、トラップドア541は、長手方向2、横方向4、及び垂直方向6のうちのいずれかに沿った平行移動、長手方向軸2以外の軸を中心とした回転などの、他の運動方法を利用することができる。
【0065】
トラップドア541の運動を可能にするために、ブースタービン500は、トラップドア541をハウジング552に取り付ける第1のヒンジ542a及び第2のヒンジ542bを含むことができる。トラップドア541を移動させるために、油圧シリンダ544をトラップドア541及びハウジング552に取り付けることができる。コントローラ30は、油圧シリンダ544と信号通信して、油圧シリンダ544が選択的に平行移動して、第1のヒンジ542a及び第2のヒンジ542bを中心にトラップドア541を回転させるように命令することができる。動作に際して、トラップドア541は、トラップドア541が開口部546を覆って、チャンバ545から材料が落下することを防止する閉鎖位置と、トラップドア541が開口部546から少なくとも部分的にオフセットされて、チャンバ545から内部チャンバ573の中へ材料が落下することを可能にする開放位置との間を移行するように構成される。コントローラ30は、油圧シリンダ544に、開放位置と閉鎖位置との間でトラップドア541を移行させるように自動的に命令することができ、又は操作者からコントローラ30のHMI装置を介して命令を受信したときにだけ移行するように命令することができる。加えて、トラップドア541は、レベルセンサ539によって感知されたときのチャンバ545内の材料のレベルに基づいて、閉鎖位置から開放位置に移行させることができる。一実施形態において、トラップドア541は、レベルセンサ539がチャンバ545内の材料のレベルが所定のレベルに達したことを検出したときに、閉鎖位置から開放位置に移行するように構成される。所定のレベルは、操作者によってコントローラ30のHMI装置に入力することができ、又は使用される材料の種類、塗布システム10’’によって実施される分配動作の種類などに基づいてコントローラ30のメモリから呼び起こすことができる。代替的に、トラップドア541は、真空ポンプ537によって利用される時系列充填パターンに基づいて閉鎖位置から開放位置に移行するように構成される。
【0066】
上述のように、ブースタービン500は、ハウジング552を含むことができる。ハウジング552は、ブースタービン500の容易な運動を可能にするように、ホイールによって支持することができるフレーム551によって支持することができる。ハウジング552は、ファンネル550及び分配ビン570を受容するように構成された、実質的に中空の本体を画定することができる。ファンネル550は、材料が真空ユニット535から分配ビン570に流れるときに、材料の移行部として機能することができる。ファンネル550は、フレーム551の頂部に取り付けられた上端部550aと、分配ビン570に取り付けられた、垂直方向6に沿って上端部550aに対向する下端部550bと、を有することができる。通路554は、材料の移送を可能にするために、ファンネル550を通して、上端部550aから下端部550bまで画定される。ファンネル550は、真空ユニット535と分配ビン570との間の相対移動を可能にする、布地などの可撓性材料を含むことができる。ファンネル550は、上端部550aから下端部550bまで内方にテーパ状にすることができ、したがって、材料を真空ユニット535から分配ビン570に移送するときに、材料を案内する。しかしながら、ファンネル550が異なる形状及び/若しくは材料を含むことができること、又はファンネル550がブースタービン500内に全く含まれなくてもよく、その場合、分配ビン570を真空ユニット535に直接取り付けることができることが想到される。ブースタービン500はまた、ハウジング552の上部分を画定する透明材料を含む窓530を含むことができ、窓553は、塗布システム10’’の操作者が、ブースタービン500を通る材料の流れを視覚的に監視することを可能にする。
【0067】
分配ビン570は、真空ユニット535からの材料の供給源を受容及び保持し、かつ材料を分配システム34、234、334、434のうちの1つに選択的に提供することを可能にするように構成される。示されるように、分配ビン570は、真空ユニット535及びファンネル550の下でブースタービン500内に位置付けられる。しかしながら、分配ビン570の他の位置が想到される。分配ビン570は、ハウジング571と、入口572と、真空ユニット535から材料を受容するように構成された内部チャンバ573と、少なくとも1つの出口と、を含む。ハウジング571は、実質的に円形の断面を画定することができ、これは、材料が密集及び停滞し得る隅部を取り除く。同様に、ハウジング571によって画定された内部チャンバ573は、実質的に円形の断面を画定することができる。入口572は、ファンネル550に対して開放され、かつ真空ユニット535からファンネル550の通路554を通して材料を受容するように構成されており、一方で、内部チャンバ573は、入口572を通して材料を受容するように構成されている。内部チャンバ573を通過した後に、下で説明するように、材料は、少なくとも1つの分配システム34、234、334、434と流体連通している少なくとも1つの出口に提供される。例えば、示される分配ビン570は、第1の出口574aと、第2の出口574bと、第3の出口574cと、第4の出口574dと、を含む。4つの出口が具体的に示されているが、分配ビン570は、所望に応じて任意の数の出口を含むことができる。更に、動作に際して、出口574a~574dの任意の組み合わせを施栓するか、又は別様には閉鎖することができ、よって、出口は、材料の起こり得る汚染を防止し、かつ特定の分配動作において未使用の状態を維持する。出口574a~574dの各々は、出口574a~574dを通して分配ビン570から分配システム34、234、334、434に材料をポンプ移送するための移送ポンプ(図示せず)と流体連通することができる。
【0068】
分配ビン570は、周囲空気を濾過し、濾過された周囲空気が内部チャンバ573に入って分配ビン570内のより有効な空気流を促進することを可能にする、ハウジング571に取り付けられたフィルタ要素576を含むことができる。分配ビン570は、ハウジング571によって取り囲まれ、かつその中に含まれる接着剤粒子を出口574a~574dに向かって方向付けるように構成された、プレート580を含むことができる。プレート580は、真空ユニット535から分配ビン570の中へ落下する材料をプレート580によって支持することができるように、内部チャンバ573の下端部を画定することができる。プレート580は、傾斜部分580aと、下部分580bと、を含むことができ、下部分580bは、出口574a~574dに隣接して位置付けることができ、傾斜部分580aは、下部分580bから角度的にオフセットし、かつ下部分580bから上方及び長手方向に離れて延在することができる。傾斜部分580aは、その配向のため、下部分580bへ下方に流れるように材料を方向付けるように構成することができる。撹拌装置583は、プレートがその上に配置された材料粒子を撹拌するように、プレート580と動作可能に結合し、かつプレート580に力を移送するように構成することができ、これは、プレート580を下る、及び出口574a~574dへの材料の流れを促進する。示される実施形態において、撹拌装置583は、プレート580の底部に結合されるが、撹拌装置の他の位置が想到される。いくつかの実施形態において、撹拌装置583は、プレート580を振動させるように構成することができるが、他の種類の撹拌を分配ビン570の他の実施形態で使用することができる。
【0069】
分配ビン570は、プレート580の少なくとも一部分の周囲に配置され、かつプレート580とハウジング571との間に位置付けられた、ガスケット581を更に含むことができる。ガスケット581は、実質的に可撓性で、かつ力を吸収する材料で構成することができ、よって、ガスケット581は、撹拌装置583によってプレート580内に生じる過度の振動を吸収し、かつ材料がプレート580とハウジング571との間に落下するのを防止するように構成される。ガスケット581に加えて、分配ビン570は、プレート580の底面に取り付けられた、少なくとも1つの緩衝器582を含むことができる。ガスケット581のように、少なくとも1つの緩衝器582は、実質的に可撓性で、かつ力を吸収する材料で構成することができる。示される実施形態において、分配ビン570は、3つの緩衝器582(2つがプレート580の傾斜部分582aに取り付けられ、1つがプレート580の下部分582bに取り付けられている)を含むが、他の構成及び数の緩衝器582が想到される。共に、ガスケット581及び緩衝器582は、プレート580が撹拌装置583によって生じた力をブースタービン500の他の構成要素に移送することを防止し、したがって、任意のそのような構成要素の更なる摩耗又は損傷を防止するように構成される。
【0070】
分配ビン570は、分配ビン570の内部チャンバ573内の材料の量を検出するためのレベルセンサ591も含むことができる。レベルセンサ591は、レベルセンサ591からの水平示度を通信するために、コントローラ30と有線通信及び/又は無線通信することができる。レベルセンサ591が、分配ビン570内の材料のレベルが低いことを検出したときに、コントローラ30は、油圧シリンダ544にトラップドア541を開放させるよう指示して、真空ユニット535から分配ビン570により多くの材料を移送させることができる。
【0071】
分配ビン570は、ハウジング571の内面に取り付けられた流れ制御プレート585を更に含むことができる。流れ制御プレート585は、平坦で実質的に平面な金属プレートとして構成することができるが、本開示は、そのように限定することを意図しない。流れ制御プレート585は、内部チャンバ573を通って横方向に延在させることができ、かつ流れ制御プレート585とプレート580との間に間隙590を画定するように、プレート580から、及び特にプレート580の下部分580bから離間させることができる。その結果、流れ制御プレート585は、分配ビン570の出口574a~574dへの材料の流れを制限するように機能することができる。示される実施形態において、レベルセンサ591は、流れ制御プレート585に取り付けられる。代替的に、レベルセンサ591は、ハウジング571の内面に取り付けることができる。
【0072】
流れ制御プレート585は、間隙590のサイズを調整するように、垂直方向6に沿って移動可能とすることができる。示される実施形態において、分配ビン570は、流れ制御プレート585の第1の端部に取り付けられた第1のピン586aと、流れ制御プレート585の対向端部に取り付けられた第2のピン586bと、を含むことができる。第1のピン586a及び第2のピン586bはまた、ハウジング571によって画定されたそれぞれのスロット587を通って延在させることができる。一実施形態において、第1のピン586a及び第2のピン586bは、それぞれのスロット587を通して第1のピン586a及び第2のピン586bの一部分を挿入し、かつ第1のピン586a及び第2のピン586bを流れ制御プレート585に螺着することによって、プレートに取り付けられる。しかしながら、第1のピン586a及び第2のピン586bを流れ制御プレートに取り付けるための他の方法が想到される。スロット587の各々は、ハウジング571を通って実質的に垂直に延在する細長いスロットを画定することができるが、他の形状及び配向のスロット587が想到される。第1のピン586a及び第2のピン586bの各々は、それぞれのスロット587を通して選択的に移動させて、内部チャンバ573内の流れ制御プレート585を垂直に移動させ、したがって、間隙590のサイズを調整するように構成される。これらの調整を行うために第1のピン586a及び第2のピン586bに印加される力は、ハウジング571の外部にある第1のピン586a及び第2のピン586bに印加することができる。これは、操作者が、分配ビン570の内部特徴のいずれも分解することなく、又は接触することなく、容易に、正確に、かつ手動で間隙590のサイズを変更することを可能にするので、ブースタービン500の操作者に有益であり得る。流れ制御プレート585を所望の位置に固定するために、ハウジング571は、スロット587の各々に対して開放された複数のノッチ588を画定することができる。ノッチ588は、間隙590の画定されたサイズに対応するように、設定された増分でスロット587に沿って垂直に位置付けることができる。よって、ハウジング571は、ノッチ588の各々がどの間隙サイズに対応するのかを操作者に知らせるために、外部標識を含むことができる。動作に際して、第1のピン586a及び第2のピン586bの各々を、対応するスロット587を通して所望の場所に移動させるときに、操作者は、第1のピン586a及び第2のピン586bをノッチ588のそれぞれ1つに配置して、流れ制御プレート585を所望の位置に固定することができる。
【0073】
プレート580は、流れ制御プレート585の端部に近接して上方に延在する複数のピン589を含むことができる。示される実施形態において、プレート580、及び特にプレート580の下部分580bは、単一の横方向に延在する一列のピン589を有することができる。特定の配設及び長さを有するピンが示されているが、プレート580は、より多くのピン、より少ないピン、異なる長さのピンを含むこと、ピンを含まないこと、などができる。ピン589は、撹拌装置583によって発生する振動/撹拌と共に、分配ビン570内の材料の流れを分けるように機能して、出口574a~574dに送達する前に、共に癒着及び/又は固着した材料粒子の凝集塊を粉砕することができる。動作に際して、内部チャンバ573によって受容される材料は、プレート580の傾斜部分580aに沿って、ピン589を過ぎて、間隙590を通して、プレート580の下部分580bに、及び出口574a~574dに方向付けることができる。出口574a~574dに提供されると、材料は、それぞれのポンプによって出口574a~574dを通して、溶融装置の対応する1つに搬送することができる。
【0074】
本発明の様々な発明的態様、概念、及び特徴は、本明細書において、例示的な実施形態において組み合わせて具現化されるように説明及び図示され得るが、これらの様々な態様、概念及び特徴は、個々に又は様々な組み合わせ及び部分的組み合わせで、多くの代替的な実施形態で使用されてもよい。本明細書で明示的に除外されない限り、そのような組み合わせ及び部分的組み合わせは全て、本発明の範囲内であることが意図される。更に、代替的な材料、構造、構成、方法、回路、装置及び構成要素、ソフトウェア、ハードウェア、制御論理、形態、適合、及び機能に関する代替物などの、本発明の様々な態様、概念、及び特徴に関する様々な代替の実施形態が本明細書で説明され得るが、そのような説明は、現在知られているか、後に開発されるかにかかわらず、利用可能な代替の実施形態の完全な又は包括的なリストとなることを意図しない。当業者は、そのような実施形態が本明細書で明示的に開示されていない場合であっても、本発明の態様、概念、又は特徴のうちの1つ以上を、本発明の範囲内の追加的な実施形態及び用途に容易に採用することができる。更に、本開示を理解するのを助けるために、例示的又は代表的な値及び範囲が含まれてもよいが、そのような値及び範囲は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、明示的に記載された場合にのみ重要な値又は範囲であることが意図される。例示的な方法又はプロセスの説明は、全てのステップの包含が全ての場合に必要とされるものとして限定されるものではなく、また、明示的に記載されない限り、ステップが提示される順序も、必須のものとしてみなされるものではない。
【0075】
本発明は、限定された数の実施形態を使用して本明細書で説明されているが、これらの特定の実施形態は、別の方法で説明され、本明細書で特許請求されるように、本発明の範囲を限定することを意図しない。本明細書で説明される様々な要素の正確な配設、並びに物品及び方法のステップの順序は、限定するものとみなされるべきではない。例えば、方法のステップは、図中の連続的な一連の参照符号及びブロックの進行を参照して説明されるが、方法は、所望に応じて特定の順序で実施することができる。
図1A
図1B
図1C
図2
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図8A
図8B
図9
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