IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<>
  • -板状立体物の製造方法 図1
  • -板状立体物の製造方法 図2
  • -板状立体物の製造方法 図3
  • -板状立体物の製造方法 図4
  • -板状立体物の製造方法 図5
  • -板状立体物の製造方法 図6
  • -板状立体物の製造方法 図7
  • -板状立体物の製造方法 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071832
(43)【公開日】2024-05-27
(54)【発明の名称】板状立体物の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 64/386 20170101AFI20240520BHJP
   B33Y 50/00 20150101ALI20240520BHJP
   B33Y 10/00 20150101ALI20240520BHJP
   B33Y 80/00 20150101ALI20240520BHJP
   A63H 33/42 20060101ALI20240520BHJP
【FI】
B29C64/386
B33Y50/00
B33Y10/00
B33Y80/00
A63H33/42 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022182274
(22)【出願日】2022-11-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000128234
【氏名又は名称】株式会社エポック社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西野 晃一
【テーマコード(参考)】
2C150
4F213
【Fターム(参考)】
2C150AA23
2C150CA21
2C150DD24
2C150FD31
4F213AF01
4F213AF10
4F213AG01
4F213AG05
4F213AH59
4F213WA25
4F213WB01
4F213WL02
4F213WL85
(57)【要約】
【課題】着色された板状立体物を容易に製造することができる板状立体物の製造方法を提供する。
【解決手段】板状立体物の製造方法は、着色立体模様を含む画像データを準備する画像準備工程(ステップS10)と、前記画像データをグレースケール化する白黒化処理工程(ステップS20)と、前記白黒化処理工程でグレースケール化した前記画像データの濃淡に基づいて、立体データを作成する立体データ作成工程(ステップS30)と、前記画像準備工程で準備した前記画像データをテクスチャとして、前記立体データ作成工程で作成した立体データにテクスチャマッピングを行ってカラー立体データを作成するカラー立体データ作成工程(ステップS40)と、前記カラー立体データ作成工程で作成した前記カラー立体データに基づいて、フルカラー3Dプリンタにより造形する造形処理工程(ステップS50)と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着色立体模様を含む画像データを準備する画像準備工程と、
前記画像準備工程で準備した前記画像データをグレースケール化する白黒化処理工程と、
前記白黒化処理工程でグレースケール化した前記画像データの濃淡に基づいて、立体データを作成する立体データ作成工程と、
前記画像準備工程で準備した前記画像データをテクスチャとして、前記立体データ作成工程で作成した立体データにテクスチャマッピングを行ってカラー立体データを作成するカラー立体データ作成工程と、
前記カラー立体データ作成工程で作成した前記カラー立体データに基づいて、フルカラー3Dプリンタにより造形する造形処理工程と、
を有することを特徴とする板状立体物の製造方法。
【請求項2】
前記白黒化処理工程は、前記画像データの明暗を調整する明暗調整工程を含む、請求項1に記載の板状立体物の製造方法。
【請求項3】
前記画像準備工程は、模様が施された床面を撮影する撮影工程と、前記撮影工程で撮影した写真データについて、縦方向、又は/及び、横方向で並べたときに連続した前記模様となるよう矩形にカットして前記画像データとする写真カット工程と、を有する、請求項1に記載の板状立体物の製造方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジオラマベース等の板状立体物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、立体的形状からなる模様が施された板状立体物が提供されている。このような板状立体物としては、例えば、フィギュア等を任意の情景の中で展示や鑑賞をするためのジオラマで用いられるジオラマベースがある。ジオラマベースは、より現実的な情景を呈するために、印刷等の平面的な模様ではなく、芝生や石畳調の路地等をモチーフとした凹凸のある立体的な形状からなる模様が好まれている。
【0003】
このようなジオラマベース等の板状立体物は、従来は、板材を手作業で彫り込む作業が行われていたが、近年、3D-CAD等で立体データとして作成(モデリング)することで、NC工作機械や3Dプリンタを利用することもできるようになった。そこで、撮影画像や描画アプリケーションで作成した平面画像から、板状立体物を製造するための立体データを作成することが考えられる。この種の技術としては、特許文献1として、平面画像の所定領域の輪郭から各位置までの距離と高さの関係を示す曲線を入力し、所定領域の立体データを生成する立体データ生成方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-49852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ジオラマベース等の板状立体物は、その目的に応じて着色されていることが望まれる。そうすると、NC工作機械や3Dプリンタで作成した板状立体物に対して塗装が必要になることがある。しかしながら、芝生や石畳調の路地等のようなものは、単色ではなく微妙に異なった色合いの塗装が必要となり、このような塗装には手間が掛かり、製造が困難となる。
【0006】
本発明は、着色された板状立体物を容易に製造することができる板状立体物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの態様に係る板状立体物の製造方法は、着色立体模様を含む画像データを準備する画像準備工程と、前記画像準備工程で準備した前記画像データをグレースケール化する白黒化処理工程と、前記白黒化処理工程でグレースケール化した前記画像データの濃淡に基づいて、立体データを作成する立体データ作成工程と、前記画像準備工程で準備した前記画像データをテクスチャとして、前記立体データ作成工程で作成した立体データにテクスチャマッピングを行ってカラー立体データを作成するカラー立体データ作成工程と、前記カラー立体データ作成工程で作成した前記カラー立体データに基づいて、フルカラー3Dプリンタにより造形する造形処理工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記の態様によれば、着色された板状立体物を容易に製造することができる板状立体物の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る板状立体物の製造方法を示すフロー図である。
図2】本発明の実施形態に係る板状立体物の製造方法における画像準備工程で準備した画像の例である。
図3】本発明の実施形態に係る板状立体物の製造方法における白黒化処理工程で処理した画像の例である。
図4】本発明の実施形態に係る板状立体物の製造方法における立体データ作成工程で作成した立体データの例である。
図5】本発明の実施形態に係る板状立体物の製造方法におけるカラー立体データ作成工程で作成したカラー立体データの例である。
図6】本発明の実施形態に係る板状立体物の製造方法により製造した板状立体物の例である。
図7】本発明の実施形態に係る板状立体物の製造方法により製造した板状立体物の他の例を示す写真図である。
図8】本発明の実施形態に係る板状立体物の製造方法により製造した板状立体物の他の例を示す写真図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の実施形態を図に基づいて説明する。ジオラマベース等の板状立体物は、図1のフロー図に従って製造される。以下、図1のフロー図に基づいて各工程を説明する。
【0011】
画像準備工程(ステップS10);本工程では、製造する板状立体物のモチーフとなる画像データを準備する。画像データは、撮像画像データ、描画アプリケーションソフトで作成した画像データ、手書きしたイラストをスキャン等して作成した画像データ等、種々の方法で作成した画像データを用いることができる。ここで、画像データは、着色立体模様を含む画像(すなわちカラー画像データ)とされ、着色立体模様とは、着色された立体的な形状からなる模様であり、人工物、自然物を含む。
【0012】
図2の画像データP1は、画像準備工程(ステップS10)で準備した画像データの一例であり、石畳の路地の撮影画像から作成した着色立体模様を含む画像データP1である。ここで、撮影により画像データを準備する場合には、平面(地面)に対して、できるだけ垂直な方向から撮影することが望ましい。平面(地面)に対して斜めから撮影すると、斜めに歪んだ模様を呈する板状立体物が製造されてしまうからである。
【0013】
また、画像準備工程(ステップS10)で準備する画像データは、後の造形処理工程(ステップS50)で用いられるフルカラー3Dプリンタで製造可能な大きさに加工処理しておくと、後の工程で大きさを調整する作業を省略することができる。なお、画像データP1の加工は、PC(パーソナルコンピュータ)に設けられた写真加工を行うアプリケーションソフトウェアにより行うことができる。また、板状立体物は、同じ物を複数製造し、使用の際には複数の板状立体物をタイル状に並べて使用することがある。このような場合には、以下に示す処理を行うことで、より自然な見た目で配置することができる複数の板状立体物を製造することができる。
【0014】
撮影工程;模様が施された床面(地面)を撮影する。前述の通り、床面に対して垂直な方向から撮影を行う。
写真カット工程;撮影工程で撮影した写真データについて、縦方向、又は/及び、横方向で並べたときに連続した模様となるよう矩形にカットした画像データを作成する。図2の画像データP1は、画像データP1からなる複数の板状立体物を縦方向及び横方向に並べた場合に、半円状に並べられた石畳調の模様が略連続するように、違和感のない位置でカットして形成されている。また、製造した板状立体物が矩形となるよう、画像データP1も矩形に形成される。これらの画像データP1の処理は、PCに設けられた写真加工を行うアプリケーションソフトウェアにより行うことができる。
【0015】
白黒化処理工程(ステップS20);本工程では、画像準備工程(ステップS10)で準備した画像データをグレースケール化する。図3は、画像準備工程(ステップS10)で準備した図2の画像データP1をグレースケール化した画像データP2である。画像データP2は、256階調にてグレースケール化される。画像データP2の濃淡は、後述するように、製造する板状立体物の上面からの高さとして設定される。白黒化処理工程(ステップS20)は、PCに設けられた写真加工を行うアプリケーションソフトウェアにより行うことができる。
【0016】
また、白黒化処理工程(ステップS20)は、画像の明暗を調整する明暗調整工程を含む。例えば、グレースケール化した画像をPCのモニタで目視する等して、板状立体物とした場合の高さを部分的に変更したい箇所が有れば、写真加工を行うアプリケーションソフトウェアにより明暗を調整することで、製造した板状立体物の高さを部分的に変更することができる。又は、画像全体の明暗を調整して、全体的な仕上がりの高さを調整することもできる。
【0017】
立体データ作成工程(ステップS30);本工程では、白黒化処理工程(ステップS20)でグレースケール化した画像データの濃淡に基づいて立体データを作成する。立体データ作成工程(ステップS30)は、PCに設けられた、立体データ作成のアプリケーションソフトウェアにより行うことができる。図4には、図3の画像データP2に基づいて、立体データ作成工程(ステップS30)において作成された立体データM1を示す。
【0018】
立体データ作成工程(ステップS30)は、画像データの濃淡に応じた高さを立体データ作成のアプリケーションソフトウェアに設定する。高さは、ベースとなる板状の3Dモデルの厚みの上面を基準面として、画像データの濃淡に応じた当該基準面からの高さとして設定することができる。又は、画像データの濃淡に応じた高さは、板状の3Dモデルの厚みの上面からの窪み量、すなわち、厚みが薄くなる方向の高さとして設定することもできる。
【0019】
グレースケール化された図2の画像データP2が256階調であれば、当該階調に応じた高さを設定することができる。画像データP2では、色が白色に近いほど高さが低く、黒に近いほど高くなるよう設定される。また、作成した立体データM1の外周等に、他の立体物をモデリングして追加することもできる。
【0020】
カラー立体データ作成工程(ステップS40);本工程では、画像準備工程(ステップS10)で準備した画像データをテクスチャとして、立体データ作成工程(ステップS30)で作成した立体データにテクスチャマッピングを行ってカラー立体データを作成する。図5には、図4の立体データM1に、図2の画像データP1をテクスチャとしてテクスチャマッピングを行って作成されたカラー立体データM2を示す。
【0021】
画像準備工程(ステップS10)で準備した図2に示す画像データP1をテクスチャとすることは、図2の画像データP1の大きさと、立体データM1の大きさが略同一とされるため、容易にテクスチャとされる画像データP1を立体データM1に貼り付けることができる。また、図5のカラー立体データM2は、全体が着色立体模様とされる画像データP1を立体データM1の全体に貼り付けたが、立体データM1を、例えば一部のみに着色立体模様を設ける立体物であれば、部分的に画像データP1をテクスチャとしてテクスチャマッピングを行うこともできる(後述の図7参照)。
【0022】
造形処理工程(ステップS50);本工程では、カラー立体データ作成工程(ステップS40)で作成したカラー立体データに基づいて、フルカラー3Dプリンタ(不図示)により板状立体物を造形する。フルカラー3Dプリンタとしては、UV硬化インクジェット方式フルカラー3Dプリンタを用いることができる。
【0023】
石畳の道路を撮像し、図2の画像データP1を用いた本例では、図5のカラー立体データM2に基づいて、フルカラー3Dプリンタにより、図6に示す板状立体物10を製造することができる。フルカラー3Dプリンタにより製造される板状立体物10は、容易に複数製造することができる。
【0024】
他の板状立体物の例としては、図7に示すように、環状のリング21の内側に芝生をモチーフとした着色立体模様が形成された板状立体物20を製造することができる。リング21は、立体データ作成工程(ステップS30)又はカラー立体データ作成工程(ステップS40)でモデリングしておくことができる。
【0025】
板状立体物20の製造においては、画像準備工程(ステップS10)で、芝生の撮像画像を円形に切り抜き加工処理しておくとよい。カラー立体データ作成工程(ステップS40)では、画像準備工程(ステップS10)で作成した画像データをテクスチャとしてリング21の3Dモデルの内側のみにテクスチャマッピングを行うことで、カラー立体データを作成することができる(カラー立体データ作成工程(ステップS40))。
【0026】
また、更に他の板状立体物の例としては、図8に示すように、画像準備工程(ステップS10)で、描画ソフト等で作成した着色立体模様の画像データを作成し、この画像データに基づいて板状立体物30を製造することができる。
【0027】
以上のような本発明の実施形態によれば、下記の態様の板状立体物の製造方法を提供することができる。
【0028】
第1の態様に係る板状立体物の製造方法は、着色立体模様を含む画像データを準備する画像準備工程と、前記画像準備工程で準備した前記画像データをグレースケール化する白黒化処理工程と、前記白黒化処理工程でグレースケール化した前記画像データの濃淡に基づいて、立体データを作成する立体データ作成工程と、前記画像準備工程で準備した前記画像データをテクスチャとして、前記立体データ作成工程で作成した立体データにテクスチャマッピングを行ってカラー立体データを作成するカラー立体データ作成工程と、前記カラー立体データ作成工程で作成した前記カラー立体データに基づいて、フルカラー3Dプリンタにより造形する造形処理工程と、を有する。
【0029】
この構成によれば、芝生や石畳のような細かく連続する模様状の形状であっても容易に立体データを作成することができ、更に元の画像データをテクスチャとして立体データに貼り付けるので、容易に立体データに着色を施すことができる。特に、芝生や石畳のように、一様(単色)ではない色合いを立体データに施して、フルカラー3Dプリンタにより板状立体物を造形するので、本物の芝生や石畳に近いジオラマベース等の板状立体物を製造することができる。
【0030】
第2の態様に係る板状立体物の製造方法は、前記白黒化処理工程は、前記画像データの明暗を調整する明暗調整工程を含む。
【0031】
この構成によれば、汎用的な写真加工用のアプリケーションソフトウェアを用いて、製造される板状立体物の着色立体模様の高さを容易に変更し、調整することができる。
【0032】
第3の態様に係る板状立体物の製造方法は、前記画像準備工程は、模様が施された床面を撮影する撮影工程と、前記撮影工程で撮影した写真データについて、縦方向、又は/及び、横方向で並べたときに連続した前記模様となるよう矩形にカットして前記画像データとする写真カット工程と、を有する。
【0033】
この構成によれば、着色立体模様を有し、広い面積を必要とするジオラマベースであっても、同じ種類の板状立体物を製造することで、模様が連続するように配置して、ジオラマベースを形成することができる。
【0034】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は本実施形態によって限定されることは無く、種々の変更を加えて実施することができる。
【符号の説明】
【0035】
10 板状立体物
20 板状立体物
21 リング
30 板状立体物
M1 立体データ
M2 カラー立体データ
P1 画像データ
P2 画像データ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-11-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着色立体模様を含む画像データを準備する画像準備工程であって、模様が施された平面を撮影する撮影工程と、前記撮影工程で撮影したカラー写真データについて、縦方向、又は/及び、横方向で並べたときに連続した前記模様となるよう矩形にカットした前記画像データとする写真カット工程と、を含む画像準備工程と、
前記画像準備工程で準備した前記画像データを、前記画像データの明暗を調整する明暗調整工程を含んでグレースケール化する白黒化処理工程と、
前記白黒化処理工程でグレースケール化した前記画像データの濃淡に基づいて、立体データを作成する立体データ作成工程と、
前記画像準備工程で準備した前記画像データをテクスチャとして、前記立体データ作成工程で作成した立体データにテクスチャマッピングを行ってカラー立体データを作成するカラー立体データ作成工程と、
前記カラー立体データ作成工程で作成した前記カラー立体データに基づいて、UV硬化インクジェット方式のフルカラー3Dプリンタにより造形する造形処理工程と、
を有することを特徴とする板状立体物の製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の一つの態様に係る板状立体物の製造方法は、着色立体模様を含む画像データを準備する画像準備工程であって、模様が施された平面を撮影する撮影工程と、前記撮影工程で撮影したカラー写真データについて、縦方向、又は/及び、横方向で並べたときに連続した前記模様となるよう矩形にカットした前記画像データとする写真カット工程と、を含む画像準備工程と、前記画像準備工程で準備した前記画像データを、前記画像データの明暗を調整する明暗調整工程を含んでグレースケール化する白黒化処理工程と、前記白黒化処理工程でグレースケール化した前記画像データの濃淡に基づいて、立体データを作成する立体データ作成工程と、前記画像準備工程で準備した前記画像データをテクスチャとして、前記立体データ作成工程で作成した立体データにテクスチャマッピングを行ってカラー立体データを作成するカラー立体データ作成工程と、前記カラー立体データ作成工程で作成した前記カラー立体データに基づいて、UV硬化インクジェット方式のフルカラー3Dプリンタにより造形する造形処理工程と、を有することを特徴とする。