(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071860
(43)【公開日】2024-05-27
(54)【発明の名称】医用情報処理装置、及び医用情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G16H 30/00 20180101AFI20240520BHJP
G16H 10/40 20180101ALI20240520BHJP
【FI】
G16H30/00
G16H10/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022182331
(22)【出願日】2022-11-15
(71)【出願人】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】キヤノンメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渋谷 真人
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 勉
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA03
5L099AA26
(57)【要約】
【課題】優先的に読影する医用画像の選択する支援すること。
【解決手段】医用情報処理装置は、第1取得部と、第2取得部と、第3取得部と、設定部と、出力部と、を備える。前記第1取得部は、複数の医用画像を取得する。前記第2取得部は、前記第1取得部により取得された複数の前記医用画像のそれぞれに対して実行される前記医用画像の読影を支援する解析処理の解析状況を取得する。前記第3取得部は、前記第1取得部により取得された複数の前記医用画像のそれぞれの患者に対する過去に付与された診療記録を取得する。前記設定部は、前記解析状況と前記診療記録とに基づいて、前記第1取得部が取得した複数の前記医用画像のそれぞれに読影の優先度を設定する。前記出力部は、前記設定部により設定された前記優先度に基づいて、読影対象の前記医用画像を出力する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の医用画像を取得する第1取得部と、
前記第1取得部により取得された複数の前記医用画像のそれぞれに対して実行される前記医用画像の読影を支援する解析処理の解析状況を取得する第2取得部と、
前記第1取得部により取得された複数の前記医用画像のそれぞれの患者に対する過去に付与された診療記録を取得する第3取得部と、
前記解析状況と前記診療記録とに基づいて、前記第1取得部が取得した複数の前記医用画像のそれぞれに読影の優先度を設定する設定部と、
前記設定部により設定された前記優先度に基づいて、読影対象の前記医用画像を出力する出力部と、
を備える医用情報処理装置。
【請求項2】
読影対象の前記医用画像のリストから読影対象の前記医用画像を選択する選択部と、
読影レポートを入力する入力画像において、前記選択部により選択された前記医用画像の患者の過去の前記診療記録を表示する表示制御部とを更に備える、
請求項1に記載の医用情報処理装置。
【請求項3】
前記第3取得部は、過去の読影における前記優先度を含む前記診療記録を取得し、
前記設定部は、前記解析状況と、過去の読影における前記優先度を含む前記診療記録とに基づいて、前記医用画像のそれぞれに読影の前記優先度を設定する、
請求項1に記載の医用情報処理装置。
【請求項4】
前記第3取得部は、基礎疾患を含む前記診療記録を取得し、
前記設定部は、前記解析状況と、前記基礎疾患を含む前記診療記録とに基づいて、前記医用画像のそれぞれに読影の前記優先度を設定する、
請求項1に記載の医用情報処理装置。
【請求項5】
前記医用画像の過去の前記診療記録に基づいて、読影レポートを記載する入力を受け付ける入力部を更に備える、
請求項2に記載の医用情報処理装置。
【請求項6】
前記入力部は、前記設定部により設定された前記優先度を変更する入力を受け付ける、
請求項5に記載の医用情報処理装置。
【請求項7】
前記出力部は、前記設定部により設定された前記優先度の高い順番に並べた、読影対象の前記医用画像のリストを表示する、
請求項1から請求項6の何れか一項に記載の医用情報処理装置。
【請求項8】
電子カルテサーバ装置と、医用情報処理装置とを有する医用情報処理システムであって、
前記電子カルテサーバ装置は、
患者に対する過去に付与された診療記録を送信する送信部と、
を備え、
前記医用情報処理装置は、
複数の医用画像を取得する第1取得部と、
前記第1取得部により取得された複数の前記医用画像のそれぞれに対して実行される前記医用画像の読影を支援する解析処理の解析状況を取得する第2取得部と、
前記第1取得部により取得された複数の前記医用画像のそれぞれの患者に対する過去に付与された前記診療記録を取得する第3取得部と、
前記解析状況と前記診療記録とに基づいて、前記第1取得部が取得した複数の前記医用画像のそれぞれに読影の優先度を設定する設定部と、
前記設定部により設定された前記優先度に基づいて、読影対象の前記医用画像を出力する出力部と、
を備える医用情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用情報処理装置、及び医用情報処理システムに関する。
【0002】
従来、読影医は、読影対象の医用画像のリストである読影リストから選択した医用画像の読影を行っている。また、読影医は、患者が急性疾患の場合などには、優先的に読影を行うことが望まれている。
【0003】
しかしながら、読影医は、何ら情報が無い状態で、読影リストから優先的に読影を行う医用画像を選択することは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、優先的に読影する医用画像の選択する支援することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る医用情報処理装置は、第1取得部と、第2取得部と、第3取得部と、設定部と、出力部と、を備える。前記第1取得部は、複数の医用画像を取得する。前記第2取得部は、前記第1取得部により取得された複数の前記医用画像のそれぞれに対して実行される前記医用画像の読影を支援する解析処理の解析状況を取得する。前記第3取得部は、前記第1取得部により取得された複数の前記医用画像のそれぞれの患者に対する過去に付与された診療記録を取得する。前記設定部は、前記解析状況と前記診療記録とに基づいて、前記第1取得部が取得した複数の前記医用画像のそれぞれに読影の優先度を設定する。前記出力部は、前記設定部により設定された前記優先度に基づいて、読影対象の前記医用画像を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る読影支援システムの処理フローの一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る読影支援システムの構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係る読影支援システムが実行する読影支援処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、本実施形態に関する医用情報処理装置、及び医用情報処理システムについて説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る読影支援システム1の処理フローの一例を示すブロック図である。読影支援システム1は、医用画像診断装置10、医用画像保管装置20、解析装置30、医用情報処理装置40、操作端末50、及び電子カルテサーバ装置60を備える。
【0010】
医用画像診断装置10、医用画像保管装置20、解析装置30、医用情報処理装置40、操作端末50、及び電子カルテサーバ装置60は、ネットワーク70(
図2参照)を介して通信可能に接続される。
図1に示す読影支援システム1は、一例であって図示されていない装置を有していてもよいし、図示されている装置を有していなくてもよい。
【0011】
医用画像診断装置10は、患者を撮影することにより医用画像を生成する。例えば、医用画像診断装置10は、X線診断装置、X線コンピュータ断層撮影(CT:Computed Tomography)装置、X線アンギオグラフィ装置、及び磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置などである。
【0012】
医用画像保管装置20は、医用画像診断装置10により生成された医用画像を記憶する。例えば、医用画像保管装置20は、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)と呼ばれるシステムを構成するサーバ装置である。
【0013】
解析装置30は、医用画像保管装置20に記憶された医用画像に対して解析処理を実行する。解析装置30は、パーソナルコンピュータや、サーバ装置などのコンピュータ機器である。解析処理とは、医用画像に対する読影を支援する処理である。例えば、解析処理は、医用画像における異常箇所、異常に関する疾患名、異常に関する各種数値、疾患名の確度を解析する処理である。解析装置30は、例えば、DNN(Deep Neural Network)などの学習済みモデルや、ルールベースの解析プログラムにより解析処理を実行してもよい。また、解析装置30は、コンピュータ支援診断(Computer-Aided Diagnosis)や診療判断支援システム(CDSS:Clinical Decision Support System)により解析処理を実行してもよい。
【0014】
医用情報処理装置40は、読影レポートの記入を受け付ける。例えば、医用情報処理装置40は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器である。医用情報処理装置40は、読影対象の複数の医用画像に対して、優先的に読影すべき度合いを示す優先度を設定する。医用情報処理装置40は、優先度に基づいて、読影対象のリストを表示する。
【0015】
医用情報処理装置40は、読影対象のリストから読影対象の医用画像が選択された場合に、医用画像と、医用画像に対して実行される解析処理の解析状況及び解析結果とを表示する。そして、医用情報処理装置40は、医用画像を読影した結果である読影レポートの入力を受け付ける。また、医用情報処理装置40は、読影レポートを作成する医療従事者により優先度に誤りがあると判断された場合に、優先度を変更する入力を受け付ける。
【0016】
操作端末50は、医師などの医療従事者が操作する端末である。例えば、操作端末50は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器である。例えば、操作端末50は、優先度を含む読影レポートを表示する。また、操作端末50は、電子カルテを記載する入力を受け付ける。さらに、操作端末50は、患者が罹患している疾患を確定する確定診断を行う入力を受け付ける。また、操作端末50は、読影レポートに含まれる読影の優先度を変更する操作を受け付けてもよい。
【0017】
電子カルテサーバ装置60は、HIS(Hospital Information System)を構成するサーバ装置である。電子カルテサーバ装置60は、操作端末50により入力された診療内容が記録された電子カルテを記憶する。電子カルテには、確定診断された疾患の診療内容の記録である診療記録情報が含まれる。また、電子カルテには、医用画像診断装置10による検査を依頼する検査オーダが含まれていてもよい。さらに、検査オーダには、検査目的が含まれていてもよい。診療記録情報には、急性大動脈解離や動脈破裂などの確定診断された疾患の名称が含まれる。さらに、診療記録情報には、基礎疾患についての情報や、アレルギーについての情報などの確定診断に利用した情報が含まれていてもよい。
【0018】
このような読影支援システム1において、電子カルテサーバ装置60は、確定診断が行われた診療記録情報を医用情報処理装置40に送信する。
【0019】
医用情報処理装置40は、確定診断が行われた診療記録情報が無い場合、医用画像診断装置10により検査する検査目的や、解析装置30による解析状況に基づいて、読影対象の医用画像に読影の優先度を設定する。これに対して、医用情報処理装置40は、確定診断が行われた診療記録情報が有る場合に、医用画像診断装置10により検査する検査目的や、解析装置30による解析状況や、確定診断が行われた診療記録情報に基づいて、読影対象の医用画像に読影の優先度を設定する。
【0020】
確定診断が行われた診療記録情報には、過去の検査目的や解析状況に対して医療従事者が設定した優先度が含まれる。医用情報処理装置40は、過去の検査目的や解析状況と、読影対象の医用画像の検査目的や解析状況とが同じ場合、医療従事者が設定した優先度に基づいて、読影対象の医用画像に読影の優先度を設定するため、優先度の精度を向上することができる。
【0021】
また、医用情報処理装置40は、読影レポートを記載する入力を受け付ける画像において、確定診断が行われた診療記録情報を表示する。これにより、医療従事者は、過去の確定診断の内容を考慮しながら、読影レポートを記載することができる。
【0022】
読影支援システム1について詳細に説明する。
図2は、第1の実施形態に係る読影支援システム1の構成の一例を示す図である。
【0023】
電子カルテサーバ装置60について詳細に説明する。
【0024】
電子カルテサーバ装置60は、NW(network)インタフェース610と、記憶回路640と、処理回路650とを有する。
【0025】
NWインタフェース610は、処理回路650に接続され、ネットワーク70を介して接続された各装置との間で行われる各種データの伝送及び通信を制御する。例えば、NWインタフェース610は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
【0026】
記憶回路640は、処理回路650に接続され、各種データを記憶する。また、記憶回路640は、処理回路650が読み出して実行することで各種機能を実現するための種々のプログラムを記憶する。例えば、記憶回路640は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。
【0027】
また、記憶回路640は、電子カルテを記憶する。電子カルテには、確定診断が行われた診療内容の記録である診療記録情報が含まれる。また、診療記録情報には、医用画像診断装置10による検査を依頼する検査オーダが含まれていてもよい。さらに、検査オーダには、検査目的が含まれていてもよい。診療記録情報には、急性大動脈解離や動脈破裂などの確定診断された疾患の名称が含まれる。さらに、診療記録情報には、基礎疾患についての情報や、アレルギーについての情報などの確定診断に利用した情報が含まれていてもよい。
【0028】
処理回路650は、電子カルテサーバ装置60全体の動作を制御する。処理回路650は、例えば、読影レポート取得機能651、電子カルテ入力機能652、及び診療記録送信機能653を有する。実施形態では、構成要素である読影レポート取得機能651、電子カルテ入力機能652、及び診療記録送信機能653にて行われる各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路640へ記憶されている。処理回路650は、プログラムを記憶回路640から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路650は、
図2の処理回路650内に示された各機能を有することになる。
【0029】
なお、
図2においては単一のプロセッサにて、読影レポート取得機能651、電子カルテ入力機能652、及び診療記録送信機能653を実現するものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路650を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、
図2においては、記憶回路640等の単一の記憶回路が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶回路を分散して配置して、処理回路650は、個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
【0030】
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD),及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路640に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路640にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
【0031】
読影レポート取得機能651は、医用情報処理装置40から読影レポートを取得する。読影レポートには、読影の優先度が含まれる。読影レポート取得機能651は、読影レポートを取得した場合に、電子カルテとして記憶させる
【0032】
電子カルテ入力機能652は、操作端末50を介して、電子カルテを記載する入力を受け付ける。さらに詳しくは、電子カルテ入力機能652は、確定診断された疾患の名称を記載する入力を受け付ける。
【0033】
また、電子カルテ入力機能652は、読影レポート取得機能651により読影レポートが取得された場合に、読影レポートに含まれる読影の優先度を電子カルテに記録してもよい。さらに、電子カルテ入力機能652は、電子カルテに記録した読影の優先度を変更する入力を受け付けてもよい。また、電子カルテ入力機能652は、基礎疾患やアレルギーなどの患者の医療における特徴を記載する入力を受け付ける。
【0034】
診療記録送信機能653は、電子カルテから確定診断が入力された診療記録情報を取得する。そして、診療記録送信機能653は、患者に対する過去に確定診断された疾患の診療記録情報を送信する。診療記録送信機能653は、送信部の一例である。例えば、診療記録情報には、診療対象の患者を特定するための患者IDと、確定診断された疾患の名称と、読影の優先度とが含まれる。また、診療記録情報には、基礎疾患やアレルギーなどの患者の医療における特徴を示す情報が含まれていてもよい。
【0035】
医用情報処理装置40について詳細に説明する。
【0036】
例えば、医用情報処理装置40は、NW(network)インタフェース410と、入力インタフェース420と、ディスプレイ430と、記憶回路440と、処理回路450とを有する。
【0037】
NWインタフェース410は、処理回路450に接続され、ネットワーク70を介して接続された各装置との間で行われる各種データの伝送及び通信を制御する。例えば、NWインタフェース410は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
【0038】
入力インタフェース420は、処理回路450に接続され、操作者から受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路450に出力する。具体的には、入力インタフェース420は、操作者から受け付けた入力操作を電気信号へ変換して処理回路450に出力する。例えば、入力インタフェース420は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、及び音声入力回路等によって実現される。なお、本明細書において、入力インタフェース420は、マウス、キーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース420の例に含まれる。
【0039】
ディスプレイ430は、処理回路450に接続され、処理回路450から出力される各種情報及び各種画像データを表示する。例えば、ディスプレイ430は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、タッチパネル等によって実現される。
【0040】
記憶回路440は、処理回路450に接続され、各種データを記憶する。また、記憶回路440は、処理回路450が読み出して実行することで各種機能を実現するための種々のプログラムを記憶する。例えば、記憶回路440は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。
【0041】
処理回路450は、医用情報処理装置40全体の動作を制御する。処理回路450は、例えば、医用画像取得機能451、解析結果取得機能452、診療記録取得機能453、優先度設定機能454、読影リスト表示機能455、読影対象選択機能456、及び読影レポート入力機能457を有する。実施形態では、構成要素である医用画像取得機能451、解析結果取得機能452、診療記録取得機能453、優先度設定機能454、読影リスト表示機能455、読影対象選択機能456、及び読影レポート入力機能457にて行われる各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路440へ記憶されている。処理回路450は、プログラムを記憶回路440から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路450は、
図2の処理回路450内に示された各機能を有することになる。
【0042】
なお、
図2においては単一のプロセッサにて、医用画像取得機能451、解析結果取得機能452、診療記録取得機能453、優先度設定機能454、読影リスト表示機能455、読影対象選択機能456、及び読影レポート入力機能457を実現するものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路450を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、
図2においては、記憶回路440等の単一の記憶回路が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶回路を分散して配置して、処理回路450は、個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
【0043】
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD),及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路440に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路440にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
【0044】
医用画像取得機能451は、複数の医用画像を取得する。医用画像取得機能451は、第1取得部の一例である。さらに詳しくは、医用画像取得機能451は、医用画像保管装置20から読影対象の複数の医用画像を取得する。医用画像取得機能451は、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に適合した医用画像を取得する。医用画像には、患者を識別するための患者IDが含まれる。
【0045】
解析結果取得機能452は、解析装置30から読影対象の医用画像に対する読影を支援する解析処理の解析状況及び解析結果を取得する。すなわち、解析結果取得機能452は、医用画像取得機能451により取得された複数の医用画像のそれぞれに対して実行される医用画像の読影を支援する解析処理の解析状況を取得する。解析結果取得機能452は、第2取得部の一例である。解析処理は、医用画像の読影を支援するための処理であって、医用画像を解析する処理である。例えば、解析処理は、医用画像をセグメンテーションする処理や、読影対象の医用画像と過去の医用画像との位置を合わせるレジストレーション処理などにより、医用画像から異常を検出する処理である。解析状況は、解析待ち、解析中、解析完了などの各状態である。または、解析状況は、状態を数値で示しものであってもよいし、解析完了を100パーセントとした場合の進捗状態の割合を示す数値であってもよい。そして、解析結果取得機能452は、解析処理が完了している医用画像については解析結果を取得する。解析状況及び解析結果には、解析対象の医用画像の患者を示す患者IDが含まれる。
【0046】
診療記録取得機能453は、電子カルテサーバ装置60から、医用画像取得機能451により取得された複数の医用画像のそれぞれの患者に対する過去に付与された診療記録情報を取得する。例えば、診療記録取得機能453は、電子カルテサーバ装置60から、医用画像取得機能451により取得された複数の医用画像のそれぞれの患者に対する過去に確定診断された疾患の診療記録情報を取得する。診療記録取得機能453は、第3取得部の一例である。すなわち、診療記録取得機能453は、診療対象の患者を特定するための患者IDと、確定診断された疾患の名称と、読影の優先度とを含む診療記録情報を取得する。
【0047】
また、診療記録取得機能453は、過去の読影における読影の優先度を含む診療記録情報を取得してもよい。さらに、診療記録取得機能453は、基礎疾患を含む診療記録情報を取得してもよい。
【0048】
優先度設定機能454は、解析結果取得機能452により取得された解析状況に基づいて、医用画像取得機能451により取得された複数の医用画像のそれぞれに読影の優先度を設定する。さらに詳しくは、優先度設定機能454は、解析処理の解析状況に基づいて、読影の優先度を設定する。すなわち、優先度設定機能454は、解析処理により検出された異常に基づいて、読影の優先度を設定してもよい。
【0049】
例えば、優先度設定機能454は、解析処理により検出された疾患ごとに定められた優先度を各読影対象に設定する。具体的には、優先度設定機能454は、疾患ごと優先度が定められた対応表に基づいて解析処理により検出された疾患の優先度を特定することで優先度を設定してもよいし、DNNなどの学習済みモデルにより優先度を設定してもよいし、他の方法により設定する処理であってもよい。
【0050】
例えば、優先度設定機能454は、読影対象の医用画像の撮影をオーダした検査オーダと、読影対象の医用画像に対する解析処理の解析状況とに基づいて、優先度を設定してもよい。すなわち、優先度設定機能454は、検査オーダに含まれる検査の緊急度と、解析状況が示す疾患の優先度とに基づいて、読影対象に優先度を設定してもよい。
【0051】
また、読影対象の医用画像の患者ついて過去に確定診断が行われている場合に、優先度設定機能454は、解析状況及び診療記録情報に基づいて、医用画像取得機能451により取得された複数の医用画像のそれぞれに読影の優先度を設定する。優先度設定機能454は、設定部の一例である。さらに詳しくは、優先度設定機能454は、診療記録取得機能453により取得された診療記録情報のうち、優先度を設定する対象の解析状況に含まれる患者IDと同一の患者IDを含む診療記録情報を抽出する。そして、優先度設定機能454は、診療記録情報に基づいて、解析状況に基づいて設定された優先度を調整する。
【0052】
例えば、過去の確定診断において優先度が設定されている場合に、診療記録取得機能453は、過去の読影における読影の優先度を含む診療記録情報を取得する。また、優先度設定機能454は、解析状況と、過去の読影における優先度を含む診療記録情報とに基づいて、医用画像のそれぞれに読影の優先度を設定する。
【0053】
例えば、診療記録情報に含まれる優先度が、確定診断された疾患に対して設定される一般的な優先度よりも高い場合、読影対象の患者には、優先的に読影すべき事由があると推定される。そこで、優先度設定機能454は、診療記録情報に含まれる優先度が、確定診断された疾患に対して設定される一般的な優先度よりも高い場合に、解析状況に基づいた優先度を更に上げて設定する。
【0054】
例えば、診療記録情報に含まれる確定診断された疾患と、解析状況により検出された疾患とが一致する場合、医療従事者により設定された優先度が適切であると考えられる。そこで、優先度設定機能454は、診療記録情報に含まれる確定診断された疾患と、解析結果により検出された疾患とが一致する場合、診療記録情報に含まれる優先度に設定する。
【0055】
例えば、診療記録情報に患者が基礎疾患を有していることが示されている場合に、患者は、重篤化する可能性が高いため、優先度を上げるべきであると考えられる。この場合に、診療記録取得機能453は、基礎疾患を含む診療記録情報を取得する。また、優先度設定機能454は、解析状況と、基礎疾患を含む診療記録情報とに基づいて、医用画像のそれぞれに読影の優先度を設定する。例えば、優先度設定機能454は、患者が基礎疾患を有していることが診療記録情報に示されている場合、解析状況により検出された疾患と、基礎疾患とに応じた優先度に設定する。疾患と、基礎疾患とに応じた優先度は、対応表から取得されてもよいし、DNNなどの学習済みモデルから取得されてもよい。
【0056】
また、優先度設定機能454は、読影対象の医用画像の患者ついて過去に確定診断が行われている場合に、診療記録情報、解析状況、及び検査オーダに基づいて、読影の優先度を設定してもよい。すなわち、優先度設定機能454は、診療記録情報、解析状況、及び検査オーダに含まれる検査の緊急度に基づいて、読影の優先度を設定してもよい。
【0057】
また、検査オーダにおいて緊急の検査が指定されている場合、医療従事者は、緊急で読影し、読影レポートを作成すべきである。そこで、優先度設定機能454は、検査オーダで緊急の検査が指定されている場合、解析結果取得機能452により取得された解析状況にかかわらず高い優先度を設定してもよい。このようにして、優先度設定機能454は、読影対象の複数の医用画像の其々に対して優先度を設定する。
【0058】
読影リスト表示機能455は、優先度設定機能454により算出された読影の優先度に基づいて、読影対象の医用画像を出力する。すなわち、読影リスト表示機能455は、優先度設定機能454により算出された読影の優先度に基づいて、読影対象の医用画像のリストをディスプレイ430に表示する。読影リスト表示機能455は、出力部の一例である。さらに詳しくは、読影リスト表示機能455は、読影対象の医用画像のリストであるリスト画像G1を表示する。
【0059】
図3は、リスト画像G1の一例を示す図である。
図3に示すように、読影リスト表示機能455は、読影対象の医用画像の各項目を並べて表示する。項目には、緊急項目、解析状況項目、読影状況項目、患者ID項目、検査種別項目などが有る。
【0060】
緊急項目は、緊急で読影すべきことを示す項目である。例えば、緊急項目は、検査オーダで緊急の検査が指定されている場合に緊急で読影すべきことを示すマークが表示される。解析状況項目は、読影対象の医用画像について解析装置30による解析処理の状況を示す項目である。解析状況項目は、解析完了と、解析中と、解析待ちとの何れかが表示される。読影状況項目は、読影の状況を示す項目である。読影状況項目は、読影完了と未読影との何れかが表示される。患者ID項目は、読影対象の医用画像の患者を示す患者IDが表示される。検査種別項目は、読影対象の医用画像の種別が表示される。
【0061】
例えば、読影リスト表示機能455は、優先度設定機能454により設定された優先度の高い順番に並べたリスト画像G1に表示する。なお、読影リスト表示機能455は、優先度の高い順番に限らず、優先度設定機能454により設定された優先度を示す数値や記号やマークと、医用画像とを関連付けて表示してもよい。
【0062】
読影対象選択機能456は、読影リスト表示機能455により表示されたリスト画像G1のリストから読影対象の医用画像を選択する操作を受け付ける。読影対象選択機能456は、選択部の一例である。
【0063】
読影レポート入力機能457は、読影レポートを入力する読影レポート入力画像G2において、読影対象選択機能456により選択された医用画像の患者の過去の診療記録情報を表示する。読影レポート入力機能457は、表示制御部の一例である。そして、読影レポート入力機能457は、読影レポート入力画像G2において、読影レポートの記載を受け付ける。
【0064】
図4は、読影レポート入力画像G2の一例を示す図である。読影レポート入力画像G2は、キー画像選択タグG21、読影レポートタグG22、確定診断タグG23、解析結果タグG24、情報表示領域G25、患者情報表示領域G26、所見記入領域G27、及びインプレッション記入領域G28を備える。
【0065】
キー画像選択タグG21は、読影対象の医用画像のうち、解析処理により選択された画像を情報表示領域G25に表示させる操作を受け付けるタグである。読影レポートタグG22は、読影対象の医用画像の患者について、過去の読影レポートを情報表示領域G25に表示させる操作を受け付けるタグである。確定診断タグG23は、読影対象の医用画像の患者に対する過去に確定診断された疾患の診療記録情報を情報表示領域G25に表示させる操作を受け付けるタグである。解析結果タグG24は、読影対象の医用画像に対する解析結果を情報表示領域G25に表示させる操作を受け付けるタグである。情報表示領域G25は、キー画像選択タグG21、読影レポートタグG22、確定診断タグG23、又は解析結果タグG24により選択された画像を表示する領域である。
【0066】
患者情報表示領域G26は、患者に関する情報を表示する領域である。患者情報表示領域G26は、例えば、患者ID、患者氏名、生年月日、性別などを表示する。所見記入領域G27は、医用画像に対する所見を記載する領域である。インプレッション記入領域G28は、医用画像に対するインプレッションを記載する領域である。なお、
図4に示す読影レポート入力画像G2は、一例であって、
図4には無い画像を含んでいてもよいし、
図4に有る画像の一部が含まれていなくてもよい。
【0067】
このように、読影レポート入力機能457は、読影レポート入力画像G2の所見記入領域G27に読影レポートを記載する入力を受け付ける。また、読影レポート入力機能457は、読影レポート入力画像G2のインプレッション記入領域G28に読影レポートを記載する入力を受け付ける。
【0068】
読影レポート入力機能457は、医用画像の過去の診療記録情報に基づいて、読影レポートを記載する入力を受け付ける。読影レポート入力機能457は、入力部の一例である。また、読影レポート入力機能457は、情報表示領域G25に表示した画像に含まれる文字列をコピーし、所見記入領域G27にペーストする入力を受け付ける。また、読影レポート入力機能457は、情報表示領域G25に表示した画像に含まれる文字列をコピーし、インプレッション記入領域G28にペーストする入力を受け付ける。これにより、読影レポート入力機能457は、過去に行われた確定診断の内容や、解析結果や、過去の読影レポートを所見記入領域G27又はインプレッション記入領域G28に入力させることができる。
【0069】
さらに、読影レポート入力機能457は、優先度設定機能454により設定された読影の優先度を変更する入力を受け付ける。読影レポート入力画像G2で入力される読影の優先度は、未来の読影において優先度の算出に使用される。
【0070】
読影レポート入力機能457は、読影レポートの記載が終了した場合に、読影レポートを電子カルテサーバ装置60に送信する。電子カルテサーバ装置60は、受信した読影レポートを電子カルテとして記録する。
【0071】
次に、読影支援システム1が実行する読影支援処理について説明する。
【0072】
図5は、第1の実施形態に係る読影支援システム1が実行する読影支援処理の一例を示すフローチャートである。
【0073】
医用画像保管装置20は、読影対象の医用画像を医用情報処理装置40に送信する(ステップS1)。
【0074】
医用画像保管装置20の医用画像取得機能451は、医用画像保管装置20から読影対象の医用画像を取得する(ステップS2)。
【0075】
解析装置30は、読影対象の医用画像に対して実行した解析処理の解析状況及び解析結果を医用情報処理装置40に送信する(ステップS3)。
【0076】
医用画像保管装置20の解析結果取得機能452は、解析装置30から解析状況及び解析結果を取得する(ステップS4)。
【0077】
電子カルテサーバ装置60は、確定診断が入力された診療記録情報を医用情報処理装置40に送信する(ステップS5)。
【0078】
医用画像保管装置20の解析結果取得機能452は、電子カルテサーバ装置60から確定診断が入力された診療記録情報を取得する(ステップS6)。
【0079】
医用画像保管装置20の優先度設定機能454は、読影対象の複数の医用画像ごとに読影の優先度を算出する(ステップS7)。読影対象の医用画像の患者について過去に確定診断が行われていない場合、つまり確定診断が記録された診療記録情報が無い場合に、優先度設定機能454は、解析結果取得機能452により取得された解析状況に基づいて、読影の優先度を設定する。一方、読影対象の医用画像の患者について過去に確定診断が行われている場合、つまり確定診断が記録された診療記録情報が有る場合に、優先度設定機能454は、診療記録情報及び解析状況に基づいて、読影の優先度を設定する。
【0080】
読影リスト表示機能455は、優先度設定機能454により算出された優先度に基づいて、読影対象の医用画像のリストであるリスト画像G1に表示する(ステップS8)。例えば、読影リスト表示機能455は、読影対象の医用画像を優先度の高い順番に並べたリスト画像G1に表示する。
【0081】
読影対象選択機能456は、リスト画像G1から医用画像を選択する操作を受け付ける(ステップS9)。
【0082】
読影レポート入力機能457は、選択された医用画像を含む読影レポート入力画像G2を表示して、読影レポートを記載する入力を受け付ける(ステップS10)。
【0083】
読影レポート入力機能457は、入力された読影レポートを電子カルテサーバ装置60に送信する(ステップS11)。
【0084】
電子カルテサーバ装置60の電子カルテ入力機能652は、受信した読影レポートを電子カルテに記録する(ステップS12)。
【0085】
以上により、読影支援システム1は、読影支援処理を終了する。
【0086】
以上のように、第1の実施形態に係る医用情報処理装置40は、複数の医用画像と、医用画像に対する解析処理の解析状況と、過去に付与された確定診断等の診療記録とを取得する。また、医用情報処理装置40は、解析状況と過去に付与された確定診断等の診療記録とに基づいて、読影の優先度を設定する。そして、医用情報処理装置40は、優先度に基づいて、読影対象の医用画像のリストであるリスト画像G1を表示する。このように、医用情報処理装置40は、読影の優先度の応じたリスト画像G1を表示することで、優先的に読影する医用画像の選択する支援することができる。さらに、医用情報処理装置40は、過去に付与された確定診断等の診療記録を、読影の優先度の設定に使用することで、読影の優先度の精度を向上させることができる。
【0087】
(変形例1)
優先度設定機能454は、解析処理の解析状況に基づいて、読影の優先度を設定すると説明した。しかしながら、優先度設定機能454は、解析処理が完了している医用画像に対しては、読影の優先度の算出に解析処理の解析結果を含めてもよい。そして、優先度設定機能454は、算出した読影の優先度を設定してもよい。すなわち、優先度設定機能454は、解析処理が完了している医用画像に対しては解析処理の解析状況及び解析結果に基づいて、読影の優先度を設定してもよい。
【0088】
(変形例2)
医用情報処理装置40は、医用画像取得機能451、解析結果取得機能452、診療記録取得機能453、優先度設定機能454、読影リスト表示機能455、読影対象選択機能456、及び読影レポート入力機能457を備えると説明した。しかしながら、これら機能部の全部又は一部は、医用情報処理装置40以外の装置が有していてもよい。また、電子カルテサーバ装置60は、読影レポート取得機能651、電子カルテ入力機能652、及び診療記録送信機能653を備えると説明した。しかしながら、これら機能部の全部又は一部は、電子カルテサーバ装置60以外の装置が有していてもよい。
【0089】
(変形例3)
医用情報処理装置40は、記憶回路440に記憶されているプログラムを実行することにより、医用画像取得機能451、解析結果取得機能452、診療記録取得機能453、優先度設定機能454、読影リスト表示機能455、読影対象選択機能456、及び読影レポート入力機能457を実現すると説明した。しかしながら、医用情報処理装置40は、医用画像取得機能451、解析結果取得機能452、診療記録取得機能453、優先度設定機能454、読影リスト表示機能455、読影対象選択機能456、及び読影レポート入力機能457の全部又は一部を半導体回路などのハードウェアにより実現してもよい。
【0090】
電子カルテサーバ装置60は、記憶回路640に記憶されているプログラムを実行することにより、読影レポート取得機能651、電子カルテ入力機能652、及び診療記録送信機能653を実現すると説明した。しかしながら、電子カルテサーバ装置60は、読影レポート取得機能651、電子カルテ入力機能652、及び診療記録送信機能653の全部又は一部を半導体回路などのハードウェアにより実現してもよい。
【0091】
以上説明した少なくとも1つの実施形態等によれば、解析対象の領域の変化度を算出することができる。
【0092】
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0093】
1 読影支援システム
10 医用画像診断装置
20 医用画像保管装置
30 解析装置
40 医用情報処理装置
50 操作端末
60 電子カルテサーバ装置
450 処理回路
451 医用画像取得機能
452 解析結果取得機能
453 診療記録取得機能
454 優先度設定機能
455 読影リスト表示機能
456 読影対象選択機能
457 読影レポート入力機能
650 処理回路
651 読影レポート取得機能
652 電子カルテ入力機能
653 診療記録送信機能
G1 リスト画像
G2 読影レポート入力画像
G21 キー画像選択タグ
G22 読影レポートタグ
G23 確定診断タグ
G24 解析結果タグ
G25 情報表示領域
G26 患者情報表示領域
G27 所見記入領域
G28 インプレッション記入領域