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特開2024-71875情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071875
(43)【公開日】2024-05-27
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240520BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022182358
(22)【出願日】2022-11-15
(71)【出願人】
【識別番号】306029774
【氏名又は名称】ビッグローブ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】柴田 雅大
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】対象物に適した回収場所を容易に見つけ、的確に利用する。
【解決手段】情報処理装置100から送信されてきた地図情報の中から選択され、通信端末200-1~200-mから送信されてきた回収容器300-1~300-mを識別する第1の回収容器識別情報と利用者を識別する利用者識別情報と、通信端末200-1~200-mから送信されてきた、回収容器300-1~300-mから取得した第2の回収容器識別情報とに基づいて、通信端末200-1~200-mを認証し、認証に成功した場合、回収容器300-1~300-nの開閉部を開ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末と、情報処理装置と、開閉部を具備する回収容器とを有し、
前記通信端末は、
前記情報処理装置から送信されてきた地図情報に基づいて、前記回収容器が設置されている地図上の位置を所定の容器識別子を用いて表示する表示部と、
当該通信端末の利用者から受け付けた操作に基づいて、前記表示部に表示されている前記地図情報の中から1つの回収容器を選択する操作を受け付けた場合、該選択された回収容器を識別するための容器識別情報を第1の容器識別情報として当該通信端末に入力する入力部と、
前記入力部が入力した前記第1の容器識別情報を、当該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報とともに前記情報処理装置へ送信する端末通信部と、
前記回収容器に付与されている第2の容器識別情報を取得する取得部とを有し、
前記端末通信部は、前記取得部が取得した前記第2の容器識別情報を前記利用者識別情報とともに前記情報処理装置へ送信し、
前記情報処理装置は、
前記端末通信部から送信されてきた前記利用者識別情報と前記第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶する記憶部と、
前記端末通信部から前記第2の容器識別情報が送信されてくると、該第2の容器識別情報とともに送信されてきた前記利用者識別情報を前記対応付け情報から検索し、該検索した前記利用者識別情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該利用者識別情報とともに前記端末通信部から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較して、前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが一致する場合、前記通信端末の認証に成功したと判定する認証部と、
前記認証部における認証に成功した場合、前記開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する装置通信部とを有し、
前記回収容器は、前記装置通信部から送信されてきた前記駆動信号に基づいて、前記開閉部を開く情報処理システム。
【請求項2】
通信端末と、情報処理装置と、開閉部を具備する回収容器とを有し、
前記通信端末は、
前記情報処理装置から送信されてきた地図情報に基づいて、前記回収容器が設置されている地図上の位置を所定の容器識別子を用いて表示する表示部と、
当該通信端末の利用者から受け付けた操作に基づいて、前記表示部に表示されている前記地図情報の中から1つの回収容器を選択する操作を受け付けた場合、該選択された回収容器を識別するための容器識別情報を第1の容器識別情報として当該通信端末に入力する入力部と、
前記入力部が入力した前記第1の容器識別情報を、当該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報とともに前記情報処理装置へ送信する端末通信部とを有し、
前記情報処理装置は、
前記端末通信部から前記利用者識別情報と前記第1の容器識別情報とが送信されてくると、コード情報を生成するコード情報生成部と、
前記コード情報生成部が生成したコード情報と、前記端末通信部から送信されてきた前記利用者識別情報と、前記第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶する記憶部と、
前記コード情報生成部が生成した前記コード情報を前記利用者識別情報を送信してきた通信端末へ送信する装置通信部と、
前記通信端末と前記回収容器との組み合わせを認証する認証部とを有し、
前記表示部は、前記情報処理装置から送信されてきた前記コード情報を表示し、
前記回収容器は、
前記表示部が表示した前記コード情報を読み取る読み取り部と、
前記読み取り部が読み取った前記コード情報を第2の容器識別情報とともに前記情報処理装置へ送信する容器通信部とを有し、
前記認証部は、前記容器通信部から前記第2の容器識別情報とともに前記コード情報が送信されてくると、前記記憶部にて該コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報を検索し、該検索した前記コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該コード情報とともに前記容器通信部から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較して、前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが互いに一致する場合、前記通信端末の認証に成功したと判定し、
前記装置通信部は、前記認証部における認証に成功した場合、前記開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信し、
前記回収容器は、前記装置通信部から送信されてきた前記駆動信号に基づいて、前記開閉部を開く情報処理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報処理システムにおいて、
前記入力部は、当該通信端末の利用者から受け付けた操作に基づいて、前記回収容器へ投入する対象物の種類を示す種類情報を当該通信端末に入力し、
前記端末通信部は、前記利用者識別情報と当該通信端末の位置を示す端末位置情報と前記入力部が入力した前記種類情報とを前記情報処理装置へ送信し、
前記情報処理装置は、
前記記憶部に、前記回収容器が設置されている位置を示す容器位置情報を記憶し、
前記端末通信部から送信されてきた前記端末位置情報と前記種類情報と、前記記憶部に記憶されている前記容器位置情報とに基づいて、前記通信端末へ提示する回収容器を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した回収容器を識別するための容器識別情報と前記容器位置情報とに基づいて、前記地図情報を生成する生成部とを有し、
前記装置通信部は、前記生成部が生成した前記地図情報を前記通信端末へ送信する情報処理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
前記抽出部は、前記端末通信部から送信されてきた前記端末位置情報が示す位置との間の距離と、前記回収容器の回収日時までの時間と、前記回収容器への対象物の残量と、前記回収容器へ対象物の投入した場合のインセンティブとの内、少なくとも1つを用いた優先度を前記抽出した回収容器の前記容器識別情報に付加し、
前記生成部は、前記地図上の前記容器識別子を前記優先度に合わせて強調表示、非表示、またはその優先度に合わせた数値もしくは図形を付加した前記地図情報を生成する情報処理システム。
【請求項5】
請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
前記表示部は、前記回収容器へ投入する対象物の前記種類情報に応じた態様で前記容器位置情報を表示する情報処理システム。
【請求項6】
請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
前記記憶部は、前記利用者の性別、年齢、投入以外の来訪目的、該利用者と同行した人数、同行者との関係との少なくとも1つを当該利用者の属性情報として前記利用者識別情報と対応付けて記憶し、
前記抽出部は、所定の期間と対応付けられている利用者識別情報と対応付けられている前記属性情報を前記記憶部から抽出し、
前記生成部は、前記抽出部が抽出した属性情報を集計した集計した集計結果情報を生成し、
前記装置通信部は、前記生成部が生成した前記集計結果情報を前記回収容器に対応する連絡先へ通知する情報処理システム。
【請求項7】
通信端末から送信されてきた、該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報と、前記通信端末にて選択された回収容器を識別するための第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶する記憶部と、
前記通信端末から前記回収容器に付与されている第2の容器識別情報が送信されてくると、該第2の容器識別情報とともに送信されてきた前記利用者識別情報を前記対応付け情報から検索し、該検索した前記利用者識別情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該利用者識別情報とともに前記通信端末から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較して、前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが一致する場合、前記通信端末の認証に成功したと判定する認証部と、
前記認証部における認証に成功した場合、前記回収容器が具備する開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する装置通信部とを有する情報処理装置。
【請求項8】
通信端末から、当該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報と、前記通信端末にて選択された回収容器を識別するための第1の容器識別情報とが送信されてくると、コード情報を生成するコード情報生成部と、
前記コード情報生成部が生成したコード情報と、前記通信端末から送信されてきた前記利用者識別情報と、前記第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶する記憶部と、
前記コード情報生成部が生成した前記コード情報を前記利用者識別情報を送信してきた通信端末へ送信する装置通信部と、
前記通信端末と前記回収容器との組み合わせを認証する認証部とを有し、
前記認証部は、前記回収容器から第2の容器識別情報とともに前記回収容器が前記通信端末から取得した前記コード情報が送信されてくると、前記記憶部にて該コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報を検索し、該検索した前記コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該コード情報とともに前記回収容器から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較して、前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが互いに一致する場合、前記通信端末の認証に成功したと判定し、
前記装置通信部は、前記認証部における認証に成功した場合、前記回収容器が具備する開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する情報処理装置。
【請求項9】
通信端末から送信されてきた、該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報と、前記通信端末にて選択された回収容器を識別するための第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶部に記憶する処理と、
前記通信端末から前記回収容器に付与されている第2の容器識別情報が送信されてくると、該第2の容器識別情報とともに送信されてきた前記利用者識別情報を前記対応付け情報から検索する処理と、
前記検索した前記利用者識別情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該利用者識別情報とともに前記通信端末から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較する処理と、
前記比較の結果、前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが一致する場合、前記通信端末の認証に成功したと判定する処理と、
前記認証に成功した場合、前記回収容器が具備する開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する処理とを行う情報処理方法。
【請求項10】
通信端末から、当該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報と、前記通信端末にて選択された回収容器を識別するための第1の容器識別情報とが送信されてくると、コード情報を生成する処理と、
前記生成したコード情報と、前記通信端末から送信されてきた前記利用者識別情報と、前記第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶部に記憶する処理と、
前記生成した前記コード情報を前記利用者識別情報を送信してきた通信端末へ送信する処理と、
前記回収容器から第2の容器識別情報とともに前記回収容器が前記通信端末から取得した前記コード情報が送信されてくると、前記記憶部にて該コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報を検索する処理と、
前記検索した前記コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該コード情報とともに前記回収容器から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較する処理と、
前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが互いに一致する場合、前記通信端末と前記回収容器との組み合わせの認証に成功したと判定する処理と、
前記認証に成功した場合、前記回収容器が具備する開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する処理とを行う情報処理方法。
【請求項11】
コンピューターに、
通信端末から送信されてきた、該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報と、前記通信端末にて選択された回収容器を識別するための第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶部に記憶する手順と、
前記通信端末から前記回収容器に付与されている第2の容器識別情報が送信されてくると、該第2の容器識別情報とともに送信されてきた前記利用者識別情報を前記対応付け情報から検索する手順と、
前記検索した前記利用者識別情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該利用者識別情報とともに前記通信端末から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較する手順と、
前記比較の結果、前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが一致する場合、前記通信端末の認証に成功したと判定する手順と、
前記認証に成功した場合、前記回収容器が具備する開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピューターに、
通信端末から、当該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報と、前記通信端末にて選択された回収容器を識別するための第1の容器識別情報とが送信されてくると、コード情報を生成する手順と、
前記生成したコード情報と、前記通信端末から送信されてきた前記利用者識別情報と、前記第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶部に記憶する手順と、
前記生成した前記コード情報を前記利用者識別情報を送信してきた通信端末へ送信する手順と、
前記回収容器から第2の容器識別情報とともに前記回収容器が前記通信端末から取得した前記コード情報が送信されてくると、前記記憶部にて該コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報を検索する手順と、
前記検索した前記コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該コード情報とともに前記回収容器から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較する手順と、
前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが互いに一致する場合、前記通信端末と前記回収容器との組み合わせの認証に成功したと判定する手順と、
前記認証に成功した場合、前記回収容器が具備する開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する手順とを実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、防犯等の対策で街中に設置されるゴミ箱が少なくなってきている。そのため、ゴミを捨てようとしてもゴミ箱を見つけることが困難になってきている。そこで、所定の商業エリアにおいて取得できるゴミ袋の外面に、商業エリアの地図と、使用済みのゴミ袋の回収場所である複数の店舗の地図上での所在位置とを表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-200151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような技術においては、地図等が表示されたゴミ袋を取得しなければならなく、ゴミに適した回収場所を見つけて利用するために手間がかかってしまうという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、対象物に適した回収場所を容易に見つけ、的確に利用することができる情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理システムは、
通信端末と、情報処理装置と、開閉部を具備する回収容器とを有し、
前記通信端末は、
前記情報処理装置から送信されてきた地図情報に基づいて、前記回収容器が設置されている地図上の位置を所定の容器識別子を用いて表示する表示部と、
当該通信端末の利用者から受け付けた操作に基づいて、前記表示部に表示されている前記地図情報の中から1つの回収容器を選択する操作を受け付けた場合、該選択された回収容器を識別するための容器識別情報を第1の容器識別情報として当該通信端末に入力する入力部と、
前記入力部が入力した前記第1の容器識別情報を、当該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報とともに前記情報処理装置へ送信する端末通信部と、
前記回収容器に付与されている第2の容器識別情報を取得する取得部とを有し、
前記端末通信部は、前記取得部が取得した前記第2の容器識別情報を前記利用者識別情報とともに前記情報処理装置へ送信し、
前記情報処理装置は、
前記端末通信部から送信されてきた前記利用者識別情報と前記第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶する記憶部と、
前記端末通信部から前記第2の容器識別情報が送信されてくると、該第2の容器識別情報とともに送信されてきた前記利用者識別情報を前記対応付け情報から検索し、該検索した前記利用者識別情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該利用者識別情報とともに前記端末通信部から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較して、前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが一致する場合、前記通信端末の認証に成功したと判定する認証部と、
前記認証部における認証に成功した場合、前記開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する装置通信部とを有し、
前記回収容器は、前記装置通信部から送信されてきた前記駆動信号に基づいて、前記開閉部を開く。
【0007】
また、通信端末と、情報処理装置と、開閉部を具備する回収容器とを有し、
前記通信端末は、
前記情報処理装置から送信されてきた地図情報に基づいて、前記回収容器が設置されている地図上の位置を所定の容器識別子を用いて表示する表示部と、
当該通信端末の利用者から受け付けた操作に基づいて、前記表示部に表示されている前記地図情報の中から1つの回収容器を選択する操作を受け付けた場合、該選択された回収容器を識別するための容器識別情報を第1の容器識別情報として当該通信端末に入力する入力部と、
前記入力部が入力した前記第1の容器識別情報を、当該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報とともに前記情報処理装置へ送信する端末通信部とを有し、
前記情報処理装置は、
前記端末通信部から前記利用者識別情報と前記第1の容器識別情報とが送信されてくると、コード情報を生成するコード情報生成部と、
前記コード情報生成部が生成したコード情報と、前記端末通信部から送信されてきた前記利用者識別情報と、前記第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶する記憶部と、
前記コード情報生成部が生成した前記コード情報を前記利用者識別情報を送信してきた通信端末へ送信する装置通信部と、
前記通信端末と前記回収容器との組み合わせを認証する認証部とを有し、
前記表示部は、前記情報処理装置から送信されてきた前記コード情報を表示し、
前記回収容器は、
前記表示部が表示した前記コード情報を読み取る読み取り部と、
前記読み取り部が読み取った前記コード情報を第2の容器識別情報とともに前記情報処理装置へ送信する容器通信部とを有し、
前記認証部は、前記容器通信部から前記第2の容器識別情報とともに前記コード情報が送信されてくると、前記記憶部にて該コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報を検索し、該検索した前記コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該コード情報とともに前記容器通信部から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較して、前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが互いに一致する場合、前記通信端末の認証に成功したと判定し、
前記装置通信部は、前記認証部における認証に成功した場合、前記開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信し、
前記回収容器は、前記装置通信部から送信されてきた前記駆動信号に基づいて、前記開閉部を開く。
【0008】
また、本発明の情報処理装置は、
通信端末から送信されてきた、該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報と、前記通信端末にて選択された回収容器を識別するための第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶する記憶部と、
前記通信端末から前記回収容器に付与されている第2の容器識別情報が送信されてくると、該第2の容器識別情報とともに送信されてきた前記利用者識別情報を前記対応付け情報から検索し、該検索した前記利用者識別情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該利用者識別情報とともに前記通信端末から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較して、前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが一致する場合、前記通信端末の認証に成功したと判定する認証部と、
前記認証部における認証に成功した場合、前記回収容器が具備する開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する装置通信部とを有する。
【0009】
また、通信端末から、当該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報と、前記通信端末にて選択された回収容器を識別するための第1の容器識別情報とが送信されてくると、コード情報を生成するコード情報生成部と、
前記コード情報生成部が生成したコード情報と、前記通信端末から送信されてきた前記利用者識別情報と、前記第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶する記憶部と、
前記コード情報生成部が生成した前記コード情報を前記利用者識別情報を送信してきた通信端末へ送信する装置通信部と、
前記通信端末と前記回収容器との組み合わせを認証する認証部とを有し、
前記認証部は、前記回収容器から第2の容器識別情報とともに前記回収容器が前記通信端末から取得した前記コード情報が送信されてくると、前記記憶部にて該コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報を検索し、該検索した前記コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該コード情報とともに前記回収容器から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較して、前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが互いに一致する場合、前記通信端末の認証に成功したと判定し、
前記装置通信部は、前記認証部における認証に成功した場合、前記回収容器が具備する開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する。
【0010】
また、本発明の情報処理方法は、
通信端末から送信されてきた、該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報と、前記通信端末にて選択された回収容器を識別するための第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶部に記憶する処理と、
前記通信端末から前記回収容器に付与されている第2の容器識別情報が送信されてくると、該第2の容器識別情報とともに送信されてきた前記利用者識別情報を前記対応付け情報から検索する処理と、
前記検索した前記利用者識別情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該利用者識別情報とともに前記通信端末から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較する処理と、
前記比較の結果、前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが一致する場合、前記通信端末の認証に成功したと判定する処理と、
前記認証に成功した場合、前記回収容器が具備する開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する処理とを行う。
【0011】
また、通信端末から、当該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報と、前記通信端末にて選択された回収容器を識別するための第1の容器識別情報とが送信されてくると、コード情報を生成する処理と、
前記生成したコード情報と、前記通信端末から送信されてきた前記利用者識別情報と、前記第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶部に記憶する処理と、
前記生成した前記コード情報を前記利用者識別情報を送信してきた通信端末へ送信する処理と、
前記回収容器から第2の容器識別情報とともに前記回収容器が前記通信端末から取得した前記コード情報が送信されてくると、前記記憶部にて該コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報を検索する処理と、
前記検索した前記コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該コード情報とともに前記回収容器から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較する処理と、
前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが互いに一致する場合、前記通信端末と前記回収容器との組み合わせの認証に成功したと判定する処理と、
前記認証に成功した場合、前記回収容器が具備する開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する処理とを行う。
【0012】
また、本発明のプログラムは、
コンピューターに実行させるためのプログラムであって、
コンピューターに、
通信端末から送信されてきた、該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報と、前記通信端末にて選択された回収容器を識別するための第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶部に記憶する手順と、
前記通信端末から前記回収容器に付与されている第2の容器識別情報が送信されてくると、該第2の容器識別情報とともに送信されてきた前記利用者識別情報を前記対応付け情報から検索する手順と、
前記検索した前記利用者識別情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該利用者識別情報とともに前記通信端末から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較する手順と、
前記比較の結果、前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが一致する場合、前記通信端末の認証に成功したと判定する手順と、
前記認証に成功した場合、前記回収容器が具備する開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する手順とを実行させる。
【0013】
また、コンピューターに、
通信端末から、当該通信端末を利用する利用者を識別するための利用者識別情報と、前記通信端末にて選択された回収容器を識別するための第1の容器識別情報とが送信されてくると、コード情報を生成する手順と、
前記生成したコード情報と、前記通信端末から送信されてきた前記利用者識別情報と、前記第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶部に記憶する手順と、
前記生成した前記コード情報を前記利用者識別情報を送信してきた通信端末へ送信する手順と、
前記回収容器から第2の容器識別情報とともに前記回収容器が前記通信端末から取得した前記コード情報が送信されてくると、前記記憶部にて該コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報を検索する手順と、
前記検索した前記コード情報と対応付けられている前記第1の容器識別情報と、該コード情報とともに前記回収容器から送信されてきた前記第2の容器識別情報とを比較する手順と、
前記第1の容器識別情報と前記第2の容器識別情報とが互いに一致する場合、前記通信端末と前記回収容器との組み合わせの認証に成功したと判定する手順と、
前記認証に成功した場合、前記回収容器が具備する開閉部を開くための駆動信号を前記回収容器へ送信する手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明においては、対象物に適した回収場所を容易に見つけ、的確に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の情報処理システムの第1の実施の形態を示す図である。
図2図1に示した通信端末に具備された構成要素の一例を示す図である。
図3図1に示した情報処理装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図4図3に示した対応付けデータベースに記憶された対応付け情報の一例を示す図である。
図5図3に示した容器情報データベースに記憶された情報の一例を示す図である。
図6図1に示した回収容器に具備された構成要素の一例を示す図である。
図7図1に示した回収容器の外観の一例を示す図である。
図8A図1に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
図8B図1に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
図9】ステップS3にて表示部が表示する入力画面の一例を示す図である。
図10】ステップS8にて表示部が表示する回収容器の地図情報の一例を示す図である。
図11】本発明の情報処理システムの第2の実施の形態を示す図である。
図12図11に示した通信端末に具備された構成要素の一例を示す図である。
図13図11に示した情報処理装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図14図13示した対応付けデータベースに記憶された対応付け情報の一例を示す図である。
図15図11に示した回収容器に具備された構成要素の一例を示す図である。
図16図11に示した回収容器の外観の一例を示す図である。
図17A図11に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
図17B図11に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
図18】第3の実施の形態での情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
【0017】
図1は、本発明の情報処理システムの第1の実施の形態を示す図である。本形態は図1に示すように、情報処理装置100と、通信端末200-1~200-m(mは、自然数)と、回収容器300-1~300-n(nは自然数)とを有する。これらは、通信ネットワーク400を介して互いに通信可能に接続されている。これらの接続形態は、無線を介するものでも良いし、有線を介するものでも良い。また、これらは、互いに直接接続されていても良い。
【0018】
通信端末200-1~200-mそれぞれは、本システムを利用する利用者がそれぞれ所持する通信装置である。通信端末200-1~200-mそれぞれは、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯通信端末でも良い。通信端末200-1~200-mは、通信端末200-1~200-mそれぞれにインストールされたアプリケーションを用いて、後述する動作を行うものでも良い。通信端末200-1~200-mそれぞれには、通信を行う上で使用されるIPアドレスやMACアドレス、SIMカードに記憶されている番号、Webブラウザーで用いられるCookie等の通信端末200-1~200-mそれぞれに固有の識別情報が付与されている。また、利用者を登録した際に利用者毎に固有のユーザーID等の識別情報が付与されている。そのため、通信端末200-1~200-mは、この端末に固有の識別情報と利用者毎に固有の識別情報とを用いることで、どの利用者がどの通信端末200-1~200-mを使用して通信しているか識別される。なお、通信において、どの識別情報を用いても、利用者または装置を識別できるため、以下の説明においては、通信上にどの識別情報を付加して情報を送受信しているか省略して説明する場合がある。また、端末に固有の識別情報または利用者毎に固有の識別情報を、利用者識別情報と称して説明する。
【0019】
図2は、図1に示した通信端末200-1に具備された構成要素の一例を示す図である。図1に示した通信端末200-1は図2に示すように、表示部210と、入力部220と、取得部230と、端末通信部240と、記憶部250と、位置情報部260とを有する。なお、図2には、図1に示した通信端末200-1に具備された構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。例えば、各種ソフトウェアプログラムを実行し各構成要素の処理を制御するCPU(Central Processing Unit)などの制御部や各構成要素に電源を供給する電源部などは説明を簡単にするため省略して説明する。図1に示した通信端末200-2~200-mそれぞれに具備された構成要素は、図2に示した通信端末200-1に具備された構成要素と同じである。
【0020】
表示部210は、通信端末200-1の内部に記憶された情報や外部から取得した情報を表示する。例えば、表示部210は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイである。表示部210は、情報処理装置100から送信されてきた情報や、通信端末200-1内部で処理した情報や記憶部250に記憶されている情報等を表示する。
【0021】
入力部220は、通信端末200-1の利用者から受け付けた操作に基づいて、情報を通信端末200-1に入力する。入力部220は、例えば、タッチパネルや、キーボード、マウス等の情報入力手段である。
【0022】
取得部230は、回収容器300-1~300-nそれぞれから、回収容器300-1~300-nそれぞれに固有に付与されている容器識別情報(第2の容器識別情報)を取得する。例えば、回収容器300-1~300-nそれぞれに第2の容器識別情報が電子的に書き込まれたRFタグが取り付けられている場合、取得部230は、そのRFタグから第2の容器識別情報を読み出すリーダの役割を果たす。また、回収容器300-1~300-nそれぞれに第2の容器識別情報を示すコード(バーコードや二次元コード)が表示されている場合、取得部230は、そのコードを読み取って第2の容器識別情報を取得するリーダ(この場合、例えば、カメラや赤外線センサーなども含まれる)の役割を果たす。第2の容器識別情報の取得には、RFタグやコード情報の表示以外に、例えば、非接触ICカードを用いても良い。
【0023】
端末通信部240は、情報処理装置100等の他の通信装置との間で通信を行うためのネットワークインタフェースである。例えば、ネットワークコントローラーの他に、無線であればアンテナ、有線であればネットワークコネクターなどで実現される。端末通信部240は、情報処理装置100から送信されてきた情報を表示部210へ出力する。端末通信部240は、入力部220が入力した情報を情報処理装置100へ送信する。端末通信部240は、取得部230や位置情報部260が取得した情報を情報処理装置100へ送信する。端末通信部240が行う通信方式は、例えば、無線であれば5G(5th Generation)やLTE(Long Term Evolution)、無線LAN(Local Area Network)等であるが、情報処理装置100との間で通信できるものであれば良く、特に限定しない。
【0024】
記憶部250は、OS(Operating System)やアプリケーションソフトウェア等の各種ソフトウェアプログラム、各種データを記憶する。記憶部250は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)で実現される。
【0025】
位置情報部260は、通信端末200-1の位置情報である端末位置情報を取得する。位置情報部260は、例えば、Global Positioning Systemや近隣のアンテナとの距離に基づき位置情報を取得する。
【0026】
情報処理装置100は、本情報処理システムを運用する運用者や、本情報処理システムを管理する管理者が操作する装置である。情報処理装置100は、例えば、サーバー等の規模のコンピューターであっても良いし、PC(Personal Computer)等の規模のコンピューターであっても良いし、クラウド上の仮想コンピューターであっても良い。
【0027】
図3は、図1に示した情報処理装置100に具備された構成要素の一例を示す図である。図1に示した情報処理装置100は図3に示すように、認証部110と、装置通信部120と、対応付けデータベース130と、容器情報データベース140と、抽出部150と、生成部160と、個人情報データベース170とを有する。認証部110と、抽出部150と、生成部160とは、各種ソフトウェアプログラムを実行し各構成要素の処理を制御するCPUなどの制御部である。また、対応付けデータベース130と、容器情報データベース140と、個人情報データベース170とは、各々のデータを記憶する記憶部である。これらのデータベースは、例えば、RAMやROM、ハードディスク等で実現される。なお、記憶部におけるデータベースは、3つでなく1つに集約されていても良いし、3つ以上に分散化されていても良い。なお、図3には、図1に示した情報処理装置100が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。OSやアプリケーションソフトウェア等の各種ソフトウェアプログラム、各データベース以外の各種データを記憶する記憶部や各構成要素に電源を供給する電源部などは説明を簡単にするため省略して説明する。
【0028】
認証部110は、通信端末200-1~200-mと回収容器300-1~300-nとを認証する。具体的には、認証部110は、回収容器300-1~300-nを選択した通信端末200-1~200-mを使用する利用者の利用者識別情報と、選択した回収容器300-1~300-nの容器識別情報(第1の容器識別情報)に基づいて、対象物を投入する通信端末200-1~200-mの利用者と対象物を投入する回収容器300-1~300-nの容器識別情報(第2の容器識別情報)との組み合わせが正しいかどうかを認証する。認証部110は、通信端末200-1~200-mの利用者と回収容器300-1~300-nとの組み合わせの認証に成功した場合、認証に成功した回収容器へ駆動信号を装置通信部120を用いて送信する。この駆動信号は、回収容器300-1~300-nそれぞれに設けられている開閉部を開くための信号である。本形態における認証部110の具体的な認証処理については、後述する。
【0029】
対応付けデータベース130は、通信端末200-1~200-mの利用者が選択した回収容器300-1~300-nを識別するため、通信端末200-1~200-mから送信されてきた利用者識別情報と第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶する。図4は、図3に示した対応付けデータベース130に記憶された対応付け情報の一例を示す図である。図3に示した対応付けデータベース130には図4に示すように、利用者識別情報と容器識別情報(第1の容器識別情報)とが対応付けられて記憶されている。図4に示した例では、対応付けデータベース130には、利用者識別情報と容器識別情報(第1の容器識別情報)とともに、回収容器300-1~300-nを選択した日時である選択日時と対象物の投入状況を示す状況情報とが対応付けられて、ログの様に順番に情報が追加され、情報の状況情報が更新されて、記憶されている。これらの情報が記憶されるタイミングについては、後述する。
【0030】
容器情報データベース140は、回収容器300-1~300-nそれぞれにあらかじめ付与されている固有の容器識別情報と、その容器識別情報が付与された回収容器の設置位置を示す容器位置情報と、その回収容器に投入できる対象物の種類を示す種類情報とをあらかじめ対応付けて記憶する。図5は、図3に示した容器情報データベース140が記憶する情報の一例を示す図である。図3に示した容器情報データベース140には図5に示すように、容器識別情報と容器位置情報として緯度経度を示す情報と種類情報とが対応付けられて記憶されている。この対応付けは、回収容器が設置された時に容器情報データベース140に記憶される。ここで、容器情報データベース140は、容器識別情報として後述する第1の容器識別情報と第2の容器識別情報とを容器識別情報自体で区別するために、2種類の容器識別情報を対応付けて記憶しても良い。なお、容器位置情報は、回収容器300-1~300-nが自身の位置情報を取得する機能を具備していれば、回収容器300-1~300-nから送信されてきた容器識別情報と容器位置情報とを受信することにより、回収容器300-1~300-nの位置情報が容器情報データベース140が記憶されるようにしても良い。この対応付けにより、それぞれの回収容器がどこに設置されており、どんな種類の対象物が投入可能かを認識することができる。また、容器情報データベース140には、後述するように、回収容器300-1~300-nそれぞれに設置している施設(「施設」については後述する)を識別する施設識別情報やその施設の紹介や広告をする広告情報(その施設のWebページへのリンクでも可)、その施設の連絡先、この回収容器へ対象物を投入した場合のインセンティブに関する情報(例えば、投入ごとに付与されるポイント数や、付与するクーポン等)が対応付けられて記憶されていても良い。更に、回収容器300-1~300-n自身のそれぞれのネットワークでの通信先を示すIPアドレス等の通信先情報が容器情報データベース140、または、別のデータベースにて、容器識別情報と対応付けられて記憶されていても良い。
【0031】
抽出部150は、通信端末200-1~200-mから送信されてきたそれぞれの端末位置情報および種類情報と、容器情報データベース140に記憶されている容器位置情報および種類情報とに基づいて、通信端末200-1~200-mに提示する回収容器を抽出する。例えば、抽出部150は、通信端末200-1~200-mから送信されてきた種類情報と同じ種類情報に対応付けられて、容器情報データベース140に記憶されている容器識別情報の回収容器を抽出し、抽出した回収容器の中からさらに通信端末200-1~200-mから送信されてきた端末位置情報が示す位置から所定の距離範囲内にある容器位置情報に対応付けられて記憶されている容器識別情報の回収容器を抽出する。抽出部150は、抽出した回収容器の容器識別情報と容器位置情報とを生成部160へ出力する。また、抽出部150は、抽出した回収容器の容器識別情報と容器位置情報と種類情報とを生成部160へ出力しても良い。さらに、抽出部150は、抽出した回収容器の容器識別情報に所定の優先度を付加し、生成部160へ出力しても良い。所定の優先度とは、例えば、現在の通信端末200-1の位置から回収容器の位置までの距離またはその距離に応じた度数である。また、所定の優先度とは、例えば、現在の日時から回収容器に投入された対象物の回収日時までの時間またはその時間に応じた度数である。また、所定の優先度とは、例えば、回収容器への対象物の残量であり、回収容器の容量に対する投入量から求めた残量または割合である。また、所定の優先度とは、例えば、回収容器へ対象物の投入した場合のインセンティブ(例えば、回収容器が設置された施設にて利用可能なクーポンやポイントなど)またはインセンティブの有無やその量に応じたあらかじめ決められた度数である。なお、優先度は、上記の1つだけでなく、2つ以上を組み合わせたものでも良い。また、容器情報データベース140に容器識別情報に対応した施設識別情報が記憶されている場合、抽出部150は、抽出した回収容器の容器識別情報に対応する施設識別情報に基づいた施設を紹介または広告するための広告情報も生成部160へ出力しても良い。その際、施設識別情報と広告情報とが対応付けられて記憶部に記憶されており、抽出部150は、施設識別情報に基づいて、広告情報を記憶部から読み出す。
【0032】
生成部160は、抽出部150が抽出した回収容器の容器識別情報と容器位置情報とに基づいて、地図情報を生成する。生成部160の地図情報の生成の方法は、例えば、回収容器の地図上での設置位置がわかるように、各容器識別情報の回収容器に対応する所定のアイコン(文字や記号、ロゴ、サムネイルを含む地図上で各回収容器を識別するための容器識別子である。)を地図上に表示する地図情報を生成する方法である。抽出部150から種類情報も出力されてきた場合、生成部160は、その種類情報もわかるように、種類情報毎にあらかじめ(文字または記号、色、形状等を用いて他のアイコンと区別可能に)用意されたアイコンを用いて各容器識別情報の回収容器を地図上に表示する地図情報を生成する。さらに、抽出部150から優先度も出力されてきた場合、生成部160は、その優先度に合わせて、地図上に表示する各回収容器のアイコンを強調表示または非表示にしたり、その優先度に合わせた数値や図形を付加したりして地図情報を生成する。また、抽出部150から回収容器が設置された施設の広告情報も出力されてきた場合、生成部160は、各容器識別情報の回収容器に対応するアイコンを選択すると、その広告情報を地図上に表示する地図情報を生成する。
【0033】
装置通信部120は、通信端末200-1~200-mや回収容器300-1~300-n等の他の通信装置との間で通信を行うためのインターネット等のネットワークに接続されたネットワークインタフェースである。例えば、装置通信部120は、ネットワークコントローラーの他に、無線であればアンテナ、有線であればネットワークコネクターなどで実現される。装置通信部120は、通信端末200-1~200-mや回収容器300-1~300-nから送信されてきた情報を受信する。また、装置通信部120は、生成部160が生成した地図情報を端末位置情報と種類情報とを送信してきた通信端末200-1~200-mへ送信する。装置通信部120は、認証に成功した回収容器300-1~300-nへ駆動信号を送信する。
【0034】
回収容器300-1~300-nそれぞれは、対象物を回収するための容器である。回収容器300-1~300-nには、一般的に「ゴミ」と称されるものや、空き瓶や空き缶、ペットボトル等のリサイクル可能な「資源」として称されるものが投入される。回収容器300-1~300-nは、コンビニエンスストアやスーパーマーケットや飲食店等の店舗、鉄道の駅、バス停、観光地、公園、公共施設等(これらを「施設」と称する)に設置(施設の近辺も含む)されている。回収容器300-1~300-nそれぞれには、回収容器300-1~300-nを識別可能な容器識別情報があらかじめ付与されている。回収容器300-1~300-nそれぞれは、回収(投入)可能な対象物の種類があらかじめ割り当てられている。対象物の種類は、一般的にゴミや資源の分別で用いられる、家庭ゴミ、びん、缶、ペットボトル、プラ製品、電池等を示す。ここでは、回収容器300-1~300-nとしてリサイクルボックスを例に挙げて、また、リサイクルボックスへ投入する品(投入品)である対象物としてリサイクル可能な「資源」として称されるものを例に挙げて説明する。
【0035】
図6は、図1に示した回収容器300-1に具備された構成要素の一例を示す図である。図1に示した回収容器300-1は図6に示すように、容器通信部310と、開閉部320と、容器識別部330とを有する。なお、図6には、図1に示した回収容器300-1に具備された構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。例えば、各種ソフトウェアプログラムを実行し各構成要素の処理を制御するCPUなどの制御部や、OSやアプリケーションソフトウェア等の各種ソフトウェアプログラム、各種データ(容器識別情報や種類情報、情報処理装置100と通信を行うための通信情報を含む)を記憶するRAMやROMなどの記憶部、各構成要素に電源を供給する電源部などは説明を簡単にするため省略して説明する。この他に、上述したように、回収容器300-1自身の位置情報を取得する位置情報取得部を有しても良い。図1に示した回収容器300-2~300-nそれぞれに具備された構成要素は、図6に示した回収容器300-1に具備された構成要素と同じである。
【0036】
容器通信部310は、情報処理装置100から送信されてきた駆動信号を受信して開閉部320へ出力する。容器通信部310は、例えば、ネットワークコントローラーの他に、無線であればアンテナ、有線であればネットワークコネクターなどで実現される。容器通信部310が行う通信方式は、情報処理装置100との間で通信できるものであれば良く、例えば、無線であれば5GやLTE、無線LANなどであるが、特に限定しない。
【0037】
開閉部320は、通常は閉じている閉状態であり、情報処理装置100から駆動信号が送信されてくると開いて開状態になる機構を有する部材である。開閉部320は、情報処理装置100から駆動信号が送信されてきてから所定の時間、開状態となり、その時間が経過すると閉状態となるものでも良い。また、開閉部320は、対象物が開閉部320から投入されることを検知するセンサーを設け、情報処理装置100から駆動信号が送信されて開状態となり、対象物が開閉部320から投入されたことをセンサーが検知すると、閉状態となるものでも良い。開閉部320における開閉構造は、例えば、開状態にする場合、駆動信号にしたがって動作を開始するモーターに接続されたギアの回転運動を用いてギアに接続された蓋部材を開方向へ動かす構造が考えられるが、回収容器300-1の外部からの対象物の投入を可能(開状態)または不可能(閉状態)にする構造であれば良く、特に規定しない。開閉部320は、開いた状態でその開口部が回収容器300-1に割り当てられた種類の対象物のサイズや形状に応じた形状となるものであっても良い。
【0038】
容器識別部330は、回収容器300-1自身を識別する容器識別情報を表示する部材である。容器識別部330は、RFタグが読み取られる機構またはコード情報を表示する機構である。RFタグが読み取られる機構とは、例えば、RFタグが貼り付けられた、または、RFタグが埋め込まれた回収容器300-1の筐体の一部材である。また、コード情報を表示する機構とは、例えば、コード情報が印刷されている回収容器300-1の筐体の一部材や、回収容器300-1の筐体に設けられるコード情報が書き換え可能に表示できる液晶ディスプレイや電子ペーパー等の表示機構である。
【0039】
なお、回収容器300-1に対象物の投入量を検知するセンサーを設け、センサーが検知した結果を情報処理装置100へ送信しても良い。情報処理装置100の抽出部150が回収容器を抽出する際、抽出部150が回収容器の容量に対する回収容器に投入されている対象物の量に基づいた度合(例えば、ペットボトル等の対象物が後何個程度回収できるか)を算出し、その度合いに対応する優先度を付加することができる。なお、この場合、情報処理装置100は、容器情報データベース140にて、回収容器ごとにその回収容器の容量をあらかじめ記憶し、投入された対象物の量を更新可能に記憶しても良い。また、回収容器の容量に対する回収容器に投入されている対象物の量の度合が所定の閾値(例えば、ペットボトル等の対象物の回収が後5個しか回収できなくなった)を超えた場合、情報処理装置100が当該回収容器に投入された対象物を回収する所定の回収業者へその旨を通知するものでも良い。この場合、情報処理装置100は、容器情報データベース140にて、回収容器ごとにその回収容器に投入された対象物を回収する回収業者の通知先をあらかじめ記憶する。
【0040】
図7は、図1に示した回収容器300-1の外観の一例を示す図である。図7に示すように、図1に示した回収容器300-1の1つの側面に開閉可能な開閉部320が設けられている。開閉部320は回収容器300-1の上面に設けられていても良い。また、回収容器300-1の形状は、図7に示すような角柱状ではなく、円柱状や球状等、対象物を回収可能な形状であれば良い。回収容器300-1の内部には、対象物を収納可能な空間が存在する。また、回収容器300-1には、上述したRFタグが読み取られる機構(不図示)またはコード情報を表示する機構(不図示)である容器識別部330が設けられ、通信端末200-1~200-mを用いてRFタグまたはコード情報を読み取ることで開閉部320が開く旨が記載(表示)されている。
【0041】
以下に、図1に示した情報処理システムにおける情報処理方法について説明する。図8Aおよび図8Bは、図1に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。前提として、本システムを利用するために通信端末200-1~200-mそれぞれを使用する利用者の利用者識別情報が情報処理装置100の個人情報データベース170に、本システムの利用開始時や本システムのアプリケーションの通信端末200-1~200-mへのインストール時にあらかじめ登録されている。この登録では、例えば、通信端末200-1~200-mそれぞれを所持(操作)する利用者の氏名、電子メールアドレス、年齢、性別、住所、電話番号、ログインID(この説明では、利用者識別情報の具体例としてログインIDを挙げて説明するが、利用者識別情報として電子メールアドレスを用いても端末固有の端末識別情報を用いても良い)、パスワード等の個人情報が情報処理装置100の個人情報データベース170に登録されても良い。また、回収容器300-1~300-nが設置されているそれぞれの位置を示す容器位置情報が容器識別情報と対応付けられて容器情報データベース140に登録されている。ここでは、通信端末200-1を操作する利用者が回収容器300-1を選択する場合を例に挙げて説明する。
【0042】
まず、通信端末200-1の入力部220への利用者からの操作に基づいてアプリケーションまたはWebブラウザーを用いて情報処理装置100と接続するためのWebサイトへのアクセスが行われると(ステップS1)、情報処理装置100の装置通信部120は、対象物を回収するために必要な情報を入力するための入力画面情報を通信端末200-1へ送信する(ステップS2)。なお、このアクセスしたステップS1からステップS10までのいずれかのタイミングにおいて、情報処理装置100により、個人情報データベース170にあらかじめ登録されたログインID(利用者毎に固有の識別情報)およびパスワードを用いた通信端末200-1の利用者の認証処理が行われ、利用者が特定される。そのため、通信端末200-1がその認証時の通信に用いているIPアドレス等の端末識別情報と利用者識別情報とを情報処理装置100が一時的に記憶しておくことにより、通信端末200-1による通信とその利用者との対応を特定することができる。ただし、通信端末200-1の通信方式が変わるとIPアドレスが変わる場合があるため、各種の情報を送信する等の通信時に、利用者毎に固有の識別情報または端末識別情報である利用者識別情報を、その送信する情報とともに(またはその送信する情報に含めて)送信しても良い。なお、上記のように、どの通信がどの利用者またはどの通信端末のものかは、既存の技術を用いて識別しているため、どのように利用者または通信端末を判別しているか省略して説明する場合がある。
【0043】
通信端末200-1の端末通信部240が入力画面情報を受信すると、受信した入力画面情報が示す入力画面を表示部210が表示する(ステップS3)。図9は、ステップS3にて表示部210が表示する入力画面の一例を示す図である。図9に示すように、表示部210が表示する入力画面は、回収容器であるリサイクルボックスに投入する対象物である投入品の種類を入力するために表示される入力画面である。図9に示した例は、表示部210が投入品の種類をプルダウンメニューで表示して、利用者にその中から1つの選択させるための画面である。
【0044】
その後、表示部210が表示した入力画面に従って、投入品の種類を選択するための操作が行われ、選択された種類を入力部220が入力すると(ステップS4)、通信端末200-1の位置情報部260が、通信端末200-1の位置を示す端末位置情報を取得し、位置情報部260が取得した端末位置情報と入力部220が入力した種類を示す種類情報とを端末通信部240が情報処理装置100へ送信する(ステップS5)。
【0045】
通信端末200-1から端末位置情報と種類情報とが送信されてくると、情報処理装置100の抽出部150は、通信端末200-1から送信されてきたそれぞれの端末位置情報および種類情報と、容器情報データベース140に記憶されている容器位置情報および種類情報とに基づいて、通信端末200-1に提示する回収容器を抽出する(ステップS6)。具体的な抽出方法は、上述した通りである。すると生成部160は、抽出部150が抽出した回収容器の容器位置情報に応じて地図情報を生成する。具体的な地図情報の生成方法は、上述した通りである。装置通信部180は、生成部160が生成した地図情報を通信端末200-1へ送信する(ステップS7)。
【0046】
通信端末200-1の表示部210は、端末通信部240に受信した情報処理装置100から送信されてきた回収容器の地図情報を表示する(ステップS8)。図10は、ステップS8にて表示部210が表示する回収容器の地図情報の一例を示す図である。図10に示すように表示部210は、情報処理装置100から提示された回収容器を、地図上の設置位置がわかるように、各容器識別情報に対応する所定のアイコンを用いて、回収容器の容器位置情報に対応する地図上の位置に表示する。なお、アイコンの画像は、アプリケーションソフトのデータとして通信端末200-1の記憶部に記憶されていても良いし、地図情報に画像データが含まれていても良い。また、情報処理装置100が回収容器の種類情報もわかるような地図情報を提示してきた場合、回収容器の種類とその位置とを表示部210は種類情報に応じた態様で容器位置情報に対応する地図上に表示する。このとき、例えば、表示部210は、種類情報に応じてあらかじめ決められたアイコンを用いて、回収容器を容器位置情報に対応する地図上に表示しても良い。また、情報処理装置100が回収容器の優先度も地図情報に含めて提示してきた場合、表示部210は、情報処理装置100から提示された優先度に応じた態様で回収容器を容器位置情報に対応する位置にアイコンを地図上に表示する。例えば、優先度が距離の場合、表示部210は、現在の通信端末200-1の位置から回収容器の位置までの距離に応じた表示を行っても良い。この場合、表示部210は、回収容器のアイコンに距離が近い順の番号を付与して容器位置情報に対応する地図上に表示しても良いし、距離に応じた色または大きさで容器位置情報に対応する地図上に回収容器のアイコンを表示しても良いし、優先度が所定の値以上の回収容器のアイコンのみ地図上に表示しても良い。また、優先度が時間の場合、表示部210は、現在の日時から回収容器に投入された対象物の回収日時までの時間に応じた表示を行っても良い。この場合、表示部210は、回収容器のアイコンに回収日時までの時間を付与して容器位置情報に対応する地図上に表示しても良い。また、優先度が回収容器への対象物の残量の場合、表示部210は、各回収容器の残量または容量に対する残量の割合に応じた表示を行っても良い。この場合、表示部210は、残量に余裕がある回収容器のアイコンを目立つように大きくしたり、残量が所定の量に達した回収容器のアイコンは非表示にしたりしても良いし、残量に応じた色またはグラフ、数値を付加した回収容器のアイコンにて、容器位置情報に対応する地図上に表示しても良い。また、優先度が回収容器へ対象物の投入した場合のインセンティブの場合、表示部210は、回収容器のインセンティブに応じた表示を行っても良い。この場合、表示部210は、インセンティブの量が多い回収容器のアイコンを目立つように大きくしても良いし、インセンティブに応じた画像または数値を付加した回収容器のアイコンにて、容器位置情報に対応する地図上に表示しても良い。なお、表示部210は、回収容器を容器位置情報に対応する地図上に表示するもの以外に、例えば、回収容器が設置されている住所や、その場所の写真、回収容器が設置された施設に関する広告情報が地図情報に含まれている場合は、容器位置情報に表示させたアイコンに対応させて(例えば、アイコンを選択した場合等に)表示しても良い。
【0047】
表示部210に表示された地図上の回収容器のアイコンに対して、表示されたアイコンの中から1つのアイコンが選択される操作を入力部220が受け付けると(ステップS9)、選択されたアイコンに対応する回収容器の容器識別情報(第1の容器識別情報)を端末通信部240が情報処理装置100へ送信する(ステップS10)。なお、この容器識別情報の送信の際に、端末通信部240は、利用者識別情報または情報処理装置100側で利用者識別情報に変換できる情報とともに送信する。すると、情報処理装置100の対応付けデータベース130は、端末通信部240から送信されてきた容器識別情報を利用者識別情報に対応付けて記憶する(ステップS11)。端末通信部240から送信されてきた容器識別情報を対応付けデータベース130に記憶する際に、受信した日時を回収容器が選択された選択日時として容器識別情報と利用者識別情報とに対応付けて記憶し、それらに対応する状況情報に「投入待ち」を示す値を記憶する。なお、選択日時から所定の時間内に投入完了にならなかった場合、利用者識別情報に対応する利用者が選択した容器識別情報を無効とし、状況情報に無効を示す値を記憶しても良い。
【0048】
その後、通信端末200-1を所持した利用者が、表示部210に表示された地図を基に、ステップS9にて選択した回収容器300-1へ向かう。通信端末200-1を所持した利用者が、その回収容器300-1が設置された場所に到着した際に、通信端末200-1の取得部230を回収容器300-1の容器識別部330に合わせる(例えば、かざす)。そして、回収容器の容器識別情報を取得するための操作が通信端末200-1の入力部220に対して行われると、通信端末200-1の取得部230が、回収容器300-1の容器識別部330から容器識別情報(第2の容器識別情報)を取得する(ステップS21)。この取得方法は上述したように、RFタグに書き込まれている容器識別情報を取得部230が読み取る方法でも良いし、バーコードや二次元コードとして表示されている容器識別情報を取得部230が読み取る(撮影する)方法でも良い。続いて、端末通信部240は、取得部230が取得した容器識別情報(第2の容器識別情報)を情報処理装置100へ送信する(ステップS22)。なお、この容器識別情報(第2の容器識別情報)の送信の際に、再度、端末通信部240が、情報処理装置100を認証するための情報として、記憶部に記憶しておいた利用者識別情報、または、情報処理装置100側で利用者識別情報に変換できる情報とともに送信する。また、端末通信部240は、選択されたアイコンに対応する回収容器の容器識別情報(第1の容器識別情報)の送信と、取得部230が取得した容器識別情報(第2の容器識別情報)の送信とを区別するための識別子とともに情報処理装置100へ送信しても良いし、その場にいることを示すために通信端末200-1の位置情報部260から取得した位置情報を送信しても良い。すると、情報処理装置100の認証部110が、ステップS22にて端末通信部240から送信されてきた容器識別情報(第2の容器識別情報)と利用者識別情報との組み合わせと一致する組み合わせの容器識別情報(第1の容器識別情報)と利用者識別情報が有効な状況(ここでの例は、状況情報が「投入待ち」)として記憶されているか(ここで、複数回、投入するなど、過去の無効になった情報もあるかもしれないが、1つ有効な状況の情報があれば良い)を対応付けデータベース130に記憶されている対応付け情報から検索(照合)する。検索(照合)の具体的な方法として、例えば、認証部110は、容器識別情報(第2の容器識別情報)とともに送信されてきた利用者識別情報を対応付けデータベース130に有効な状況(状況情報が「投入待ち」)として記憶されている対応付け情報の中から検索し、検索した利用者識別情報と対応付けられている容器識別情報(第1の容器識別情報)と、ステップS22にて端末通信部240から送信されてきた容器識別情報(第2の容器識別情報)とを比較し、照合する。照合の結果、これらの容器識別情報が互いに一致する場合、認証部110は、通信端末200-1の認証に成功したと判定する(ステップS23)。つまり、認証部110は、通信端末200-1から送信されてきた第1の容器識別情報と、同じ通信端末200-1から送信されてきた第2の容器識別情報とを比較して照合し、これらの容器識別情報が互いに一致し、さらに、まだ対象物が投入待ちであることも判定している。ここで、検索しても一致する組み合わせの情報が無い場合、または、一致する組み合わせに対応する状況情報が無効な状況(例えば、状況情報が「投入完了」)になっていた場合は、認証部110は、認証に失敗したと判定し、ステップS2に戻り、入力画面情報を通信端末200-1へ送信する。
【0049】
認証部110は、通信端末200-1の認証に成功すると、容器識別情報に対応する回収容器300-1へ駆動信号を装置通信部120から送信する(ステップS24)。例えば、容器情報データベース140が容器識別情報を記憶している場合、装置通信部120は、容器情報データベース140の容器識別情報に対応して記憶されている回収容器300-1の通信先を読み出し、その通信先へ駆動信号を送信する。また、例えば、容器情報データベース140が容器識別情報を記憶しない場合、認証成功後に、認証部110は、容器識別情報に対応して駆動信号を一時記憶部(不図示)が記憶し、回収容器300-1が定期的にその一時記憶部に接続し、自身の駆動信号が一時記憶部に記憶されている場合、その駆動信号を取得する。回収容器300-1は、装置通信部120から駆動信号を容器通信部310が受信すると、開閉部320の蓋を開く(ステップS25)。
【0050】
開閉部320は、センサーが対象物の投入を確認した後、または、所定時間後に蓋を閉める。センサーが対象物の投入を確認した場合、容器通信部310は、情報処理装置100へ完了信号を送信する。駆動信号を送信した回収容器300-1から、完了信号を装置通信部120が受信すると、対応付けデータベース130は、記憶されている対応付け情報において、認証部110が認証に成功した組み合わせの利用者識別情報と容器識別情報とに対応する状況情報を「投入完了」(この組み合わせの情報は無効な状況となる)へ変更する。センサーが対象物の投入を確認できずに所定時間後に蓋を閉めた場合、または、センサーがその回収容器の種類情報とは異なる対象物の投入を確認した場合、容器通信部310は、情報処理装置100へエラー信号を送信する。駆動信号を送信した回収容器300-1から、装置通信部120がエラー信号を受信すると、対応付けデータベース130は、記憶されている対応付け情報において、認証部110が認証に成功した組み合わせの利用者識別情報と容器識別情報とに対応する状況情報を「エラー完了」(この組み合わせの情報は無効な状況となる)へ変更する。
【0051】
回収容器へ対象物の投入した場合のインセンティブがある場合、情報処理装置100には、制御部の1つであるインセンティブ部(不図示)が設けられ、インセンティブ部は、「投入完了」へ変更した容器識別情報に対応するインセンティブの情報を容器情報データベース140から読み出し、「投入完了」へ変更した利用者識別情報に対応する個人情報データベース170の利用者の情報に、読み出したインセンティブの情報を記憶する(例えば、保有ポイントに加算、クーポン情報を追記など)。これにより、利用者識別情報に対応する利用者は、通信端末200-1を用いて、個人情報データベース170に記憶された自身のインセンティブの情報を読み出すことで、そのインセンティブが利用可能な施設で所定の特典(例えば、クーポンやポイントによる割引や景品取得など)が受けられる。また、情報処理装置100のインセンティブ部は、「エラー完了」へ変更した場合、「エラー完了」へ変更した利用者識別情報に対応する個人情報データベース170の利用者の情報に記憶されたインセンティブの情報にペナルティ(例えば、保有ポイントを減算、クーポンを削減など)を付与しても良い。
【0052】
このように本形態においては、通信端末から送信されてきた対象物の種類に適した回収用容器のうち、通信端末から所定の距離内にある回収容器を情報処理装置が通信端末へ提示する。提示された回収容器の中から1つを選択する操作を通信端末が受け付け、選択された回収容器の容器識別情報を情報処理装置へ送信すると、情報処理装置は当該通信端末を利用する利用者識別情報と当該回収容器の容器識別情報とを対応付けて記憶しておく。これにより、対象物に適した回収場所を容易に見つけることができる。その後、通信端末は回収容器に付与された容器識別情報を当該回収容器から取得し、取得した容器識別情報を情報処理装置へ送信すると、情報処理装置は、記憶している容器識別情報と通信端末が取得して送信してきた容器識別情報とを照合し、一致した場合、回収容器の開閉部を開くための信号を回収容器へ送信する。これにより、特定された通信端末を所持した利用者だけが特定された回収容器に対象物を投入することができる。つまり、利用者は、対象物に適した回収容器を容易に見つけ、的確に利用することができる。
(第2の実施の形態)
【0053】
図11は、本発明の情報処理システムの第2の実施の形態を示す図である。本形態は図11に示すように、情報処理装置101と、通信端末201-1~201-m(mは、自然数)と、回収容器301-1~301-n(nは自然数)とを有する。これらは、通信ネットワーク400を介して互いに通信可能に接続されている。これらの接続形態は、無線を介するものでも良いし、有線を介するものでも良い。また、これらは、互いに直接接続されていても良い。なお、第1の実施の形態と同様のものについては、説明を省略する場合がある。
【0054】
図12は、図11に示した通信端末201-1が具備する構成要素の一例を示す図である。図11に示した通信端末201-1は図12に示すように、表示部211と、入力部220と、端末通信部241と、記憶部250と、位置情報部260とを有する。なお、図12には、図11に示した通信端末201-1に具備された構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。図11に示した通信端末201-2~201-mそれぞれに具備された構成要素は、図12に示した通信端末201-1に具備された構成要素と同じである。入力部220、記憶部250および位置情報部260のそれぞれは、第1の実施の形態におけるものとそれぞれ同じものである。
【0055】
表示部211は、第1の実施の形態における表示部210が具備する機能に加えて、コード情報を表示する機能を具備する。端末通信部241は、第1の実施の形態における端末通信部240が具備する機能に加えて、情報処理装置101から送信されてきたコード情報を受信する機能を具備する。
【0056】
情報処理装置101は、本情報処理システムを運用する運用者や、本情報処理システムを管理する管理者が操作する装置である。情報処理装置101は、例えば、サーバー等の規模のコンピューターであっても良いし、PC等の規模のコンピューターであっても良いし、クラウド上の仮想コンピューターであっても良い。
【0057】
図13は、図11に示した情報処理装置101に具備された構成要素の一例を示す図である。図11に示した情報処理装置101は図13に示すように、認証部111と、装置通信部121と、対応付けデータベース131と、容器情報データベース140と、抽出部150と、生成部160と、コード情報生成部171と、個人情報データベース170とを有する。なお、認証部111と、抽出部150と、生成部160と、コード情報生成部171とは、各種ソフトウェアプログラムを実行し、各構成要素の処理を制御するCPUなどの制御部である。また、対応付けデータベース131と、容器情報データベース140と、個人情報データベース170とは、各々のデータを記憶する記憶部である。これらのデータベースは、例えば、RAMやROM、ハードディスク等で実現される。なお、記憶部におけるデータベースは、3つでなく1つに集約されていても良いし、3つ以上に分散化されていても良い。容器情報データベース140、抽出部150、生成部160および個人情報データベース170それぞれは、第1の実施の形態におけるものとそれぞれ同じものである。なお、図13には、図11に示した情報処理装置101が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。また、OSやアプリケーションソフトウェア等の各種ソフトウェアプログラム、各データベース以外の各種データを記憶する記憶部や、各構成要素に電源を供給する電源部などは説明を簡単にするため省略して説明する。
【0058】
認証部111は、通信端末201-1~201-mと回収容器301-1~301-nとを認証する。具体的には、認証部110は、回収容器301-1~301-nを選択した通信端末201-1~201-mを使用する利用者の利用者識別情報と、選択された回収容器301-1~301-nの容器識別情報(第1の容器識別情報)と、生成されたコード情報とに基づいて、対象物を投入する通信端末201-1~201-mの利用者と対象物を投入する回収容器301-1~301-nの組み合わせが正しいかどうかを認証する。本形態における認証部111の具体的な認証処理については、後述する。
【0059】
コード情報生成部171は、通信端末201-1~201-mの端末通信部241から利用者識別情報と容器識別情報(第1の容器識別情報)とを装置通信部121が受信すると、コード情報を生成する。コード情報生成部171が生成するコード情報は、利用者識別情報を用いて所定のアルゴリズムで計算されたコードでも良いし、利用者識別情報と容器識別情報(第1の容器識別情報)とを用いて所定のアルゴリズムで計算されたコードでも良く、後にコードから利用者識別情報が特定できるものが好適であるが、利用者識別情報とコードとの対応付けにより間接的に利用者識別情報が特定できれば、利用者識別情報を用いることなく生成されたユニークなコードでも良い。装置通信部121は、通信端末201-1~201-mや回収容器301-1~301-n等の他の通信装置との間で通信を行うためのインターネット等のネットワークに接続されたネットワークインタフェースである。装置通信部121は、例えば、ネットワークコントローラーの他に、無線であればアンテナ、有線であればネットワークコネクターなどで実現される。装置通信部121は、通信端末201-1~201-mや回収容器301-1~301-nから送信されてきた情報を受信する。装置通信部121は、コード情報生成部171が生成したコード情報を、利用者識別情報と容器識別情報(第1の容器識別情報)とを送信してきた通信端末201-1~201-mへ送信する。装置通信部121は、認証に成功した回収容器300-1~300-nへ駆動信号を送信する。なお、コード情報生成部171は、情報処理装置101ではなく、通信端末201-1~201-mに設けられても良い。その場合、装置通信部121は、通信端末201-1~201-mに設けられたコード情報生成部171が生成したコード情報を、通信端末201-1~201-mから受信する。
【0060】
対応付けデータベース131は、通信端末201-1~201-mの利用者が選択した回収容器301-1~301-nを識別するため、通信端末201-1~201-mから送信されてきた利用者識別情報と第1の容器識別情報とを対応付けて対応付け情報として記憶する。また、対応付けデータベース131は、この対応付け情報に、コード情報生成部171が生成したコード情報も対応付けて記憶する。図14は、図13に示した対応付けデータベース131に記憶された対応付け情報の一例を示す図である。図13に示した対応付けデータベース131には図14に示すように、コード情報と利用者識別情報と容器識別情報(第1の容器識別情報)とが対応付けられて記憶されている。図14に示した例では、対応付けデータベース131には、コード情報と利用者識別情報と容器識別情報(第1の容器識別情報)とともに、回収容器301-1~301-nを選択した日時である選択日時と対象物の投入状況を示す状況情報とが対応付けられて、ログの様に順番に情報が追加され、情報の状況情報が更新されて、記憶されている。なお、生成時に用いられた情報により、コード情報から利用者識別情報や容器識別情報(第1の容器識別情報)が解読できる場合は、それらの情報は対応付けデータベース131に記憶されなくても構わない。これらの情報が記憶されるタイミングについては、後述する。
【0061】
回収容器301-1~301-nそれぞれは、対象物を回収するための容器である。回収容器301-1~301-nには、一般的に「ゴミ」と称されるものや、空き瓶や空き缶、ペットボトル等のリサイクル可能な「資源」として称されるものが投入される。回収容器301-1~301-nは、コンビニエンスストアやスーパーマーケットや飲食店等の店舗、鉄道の駅、バス停、観光地、公園、公共施設等(これらを「施設」と称する)に設置(施設の近辺も含む)されている。回収容器301-1~301-nそれぞれには、回収容器301-1~301-nを識別可能な容器識別情報があらかじめ付与されている。回収容器301-1~301-nそれぞれは、回収(投入)可能な対象物の種類があらかじめ割り当てられている。対象物の種類は、一般的にゴミや資源の分別で用いられる、家庭ゴミ、びん、缶、ペットボトル、プラ製品、電池等を示す。ここでは、回収容器300-1~300-nとしてリサイクルボックスを例に挙げて、また、リサイクルボックスへ投入する品(投入品)である対象物としてリサイクル可能な「資源」として称されるものを例に挙げて説明する。
【0062】
図15は、図11に示した回収容器301-1に具備された構成要素の一例を示す図である。図11に示した回収容器301-1は図15に示すように、容器通信部311と、開閉部320と、読み取り部331とを有する。なお、図15には、図11に示した回収容器301-1に具備された構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。例えば、各種ソフトウェアプログラムを実行し、各構成要素の処理を制御するCPUなどの制御部や、OSやアプリケーションソフトウェア等の各種ソフトウェアプログラム、各種データ(容器識別情報や種類情報、情報処理装置101と通信を行うための通信情報を含む)を記憶するRAMやROMなどの記憶部、各構成要素に電源を供給する電源部などは説明を簡単にするため省略して説明する。この他に、上述したように、回収容器301-1自身の位置情報を取得する位置情報取得部を有してもよい。図11に示した回収容器301-2~301-nそれぞれに具備された構成要素は、図15に示した回収容器300-1に具備された構成要素と同じである。開閉部320は、第1の実施の形態におけるものと同じものである。
【0063】
読み取り部331は、通信端末201-1~201-mの表示部211が表示したコード情報を読み取る。例えば、通信端末201-1~201-mの表示部211が表示したコード情報がバーコードや二次元コードである場合、読み取り部331は、表示部211に表示されているバーコードや二次元コードを読み取る(撮影する)コードリーダである。読み取り部331は、例えば、カメラや赤外線センサーなどである。読み取り部331は、読み取ったコード情報を容器通信部311へ出力する。容器通信部311は、読み取り部331から出力されてきたコード情報を情報処理装置101へ送信する。容器通信部311は、例えば、ネットワークコントローラーの他に、無線であればアンテナ、有線であればネットワークコネクターなどで実現される。容器通信部311が行う通信方式は、情報処理装置100との間で通信できるものであれば良く、例えば、無線であれば5GやLTE、無線LANなどであるが、特に限定しない。
【0064】
なお、第1の実施の形態におけるものと同様に、回収容器301-1に対象物の投入量を検知するセンサーを設け、センサーが検知した結果を容器通信部311が情報処理装置101へ送信しても良い。情報処理装置100側における回収容器の容量と回収容器に投入されている対象物の量とに基づいた度合の使用方法とそれに関連した情報の送信や記憶等については、第1の実施の形態におけるものと同様である。
【0065】
図16は、図11に示した回収容器301-1の外観の一例を示す図である。図16に示すように、図11に示した回収容器301-1の1つの側面に開閉可能な開閉部320が設けられている。開閉部320は回収容器301-1の上面に設けられていても良い。また、回収容器301-1の形状は、図16に示すような角柱状ではなく、円柱状や球状等、対象物を回収可能な形状であれば良い。回収容器301-1の内部には、対象物を収納可能な空間が存在する。また、回収容器301-1には、読み取り部331が設けられている。読み取り部331は、通信端末201-1~201-mを所持する利用者が表示部211をかざしやすい位置に設けられている。なお、読み取り部331の近傍に、表示部211をかざすことを促す表示がなされていても良い。
【0066】
以下に、図11に示した情報処理システムにおける情報処理方法について説明する。図17Aおよび図17Bは、図11に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。前提として、本システムを利用するために通信端末201-1~201-mそれぞれを使用する利用者の利用者識別情報が情報処理装置101の個人情報データベース170に、本システムの利用開始時や本システムのアプリケーションの通信端末201-1~201-mへのインストール時にあらかじめ登録されている。この登録では、例えば、通信端末201-1~201-mそれぞれを所持(操作)する利用者の氏名、電子メールアドレス、年齢、性別、住所、電話番号、ログインID(この説明では、利用者識別情報の具体例をログインIDを用いて説明するが、利用者識別情報は電子メールアドレスを用いても端末固有の端末識別情報を用いても良い)、パスワード等の個人情報が情報処理装置101の個人情報データベース170に登録されても良い。また、回収容器301-1~301-nが設置されているそれぞれの位置を示す容器位置情報が容器識別情報と対応付けられて容器情報データベース140に登録されている。ここでは、通信端末201-1を操作する利用者が回収容器301-1を選択する場合を例に挙げて説明する。
【0067】
まず、通信端末201-1の入力部220への利用者からの操作に基づいてアプリケーションまたはWebブラウザーを用いて情報処理装置101と接続するためのWebサイトへのアクセスが行われると(ステップS31)、情報処理装置101の装置通信部121は、対象物を回収するために必要な情報を入力するための入力画面情報を通信端末201-1へ送信する(ステップS32)。なお、このアクセスしたステップS31からステップS40までのいずれかのタイミングにおいて、情報処理装置101により、個人情報データベース170にあらかじめ登録されたログインID(利用者毎に固有の識別情報)およびパスワードを用いた通信端末201-1の利用者の認証処理が行われ、利用者が特定される。そのため、通信端末201-1がその認証時の通信に用いているIPアドレス等の端末識別情報と利用者識別情報とを情報処理装置101が一時的に記憶しておくことにより、通信端末201-1による通信とその利用者との対応を特定することができる。ただし、通信端末201-1の通信方式が変わるとIPアドレスが変わる場合があるため、各種の情報を送信する等の通信時に、利用者毎に固有の識別情報または端末識別情報である利用者識別情報を、その送信する情報とともに(またはその送信する情報に含めて)送信しても良い。なお、上記のように、どの通信がどの利用者またはどの通信端末のものかは、既存の技術を用いて識別しているため、どのように利用者または通信端末を判別しているか省略して説明する場合がある。
【0068】
通信端末201-1の端末通信部241が入力画面情報を受信すると、受信した入力画面情報が示す入力画面を表示部211が表示する(ステップS33)。表示部211における入力画面の表示態様は、第1の実施の形態にて説明した表示態様と同じで良い。
【0069】
その後、表示部211が表示した入力画面に従って、投入品の種類を選択するための操作が行われ、選択された種類を入力部220が入力すると(ステップS34)、通信端末201-1の位置情報部260が、通信端末201-1の位置を示す端末位置情報を取得し、位置情報部260が取得した端末位置情報と入力部220が入力した種類を示す種類情報とを端末通信部241が情報処理装置101へ送信する(ステップS35)。
【0070】
通信端末201-1から端末位置情報と種類情報とが送信されてくると、情報処理装置101の抽出部150は、通信端末201-1から送信されてきたそれぞれの端末位置情報および種類情報と、容器情報データベース140に記憶されている容器位置情報および種類情報とに基づいて、通信端末201-1に提示する回収容器を抽出する(ステップS36)。具体的な抽出方法は、第1の実施の形態と同じで良い。すると生成部160は、抽出部150が抽出した回収容器の容器位置情報に応じて地図情報を生成する。具体的な地図情報の生成方法は、第1の実施の形態と同じで良い。装置通信部121は、生成部160が生成した地図情報を通信端末201-1へ送信する(ステップS37)。
【0071】
通信端末201-1の表示部211は、端末通信部241が受信した情報処理装置101から送信されてきた回収容器の地図情報を表示する(ステップS38)。表示部211における入力画面の表示態様は、第1の実施の形態にて説明した表示態様と同じで良い。
【0072】
表示部211に表示された地図上の回収容器のアイコン(地図上にて各回収容器を識別する容器識別子)に対して、表示されたアイコンの中から1つのアイコンが選択される操作を入力部220が受け付けると(ステップS39)、選択されたアイコンに対応する回収容器の容器識別情報(第1の容器識別情報)を端末通信部241が情報処理装置101へ送信する(ステップS40)。なお、この容器識別情報の送信の際に、端末通信部241は、利用者識別情報または情報処理装置100側で利用者識別情報に変換できる情報とともに送信する。情報処理装置101のコード情報生成部171は、通信端末201-1の端末通信部241から送信されてきた利用者識別情報と容器識別情報(第1の容器識別情報)とを装置通信部121が受信すると、コード情報を生成する(ステップS41)。なお、コード情報の生成方法は、上述したとおりである。続いて、装置通信部121は、コード情報生成部171が生成したコード情報を、利用者識別情報と容器識別情報(第1の容器識別情報)とを送信してきた通信端末201-1へ送信する(ステップS42)。また、情報処理装置101の対応付けデータベース131は、端末通信部241から送信されてきた利用者識別情報および容器識別情報と、コード情報生成部171が生成したコード情報とを対応付けて記憶する(ステップS43)。端末通信部241から送信されてきた容器識別情報を対応付けデータベース130が記憶する際に、受信した日時を回収容器が選択された選択日時として容器識別情報と利用者識別情報とに対応付けて記憶し、それらに対応する状況情報に「投入待ち」を示す値を記憶する。なお、選択日時から所定の時間内に投入完了にならなかった場合、利用者識別情報に対応する利用者が選択した容器識別情報を無効とし、状況情報に無効を示す値を記憶しても良い。なお、ステップS42の処理と、ステップS43の処理とは、どちらが先に行われても良い。通信端末201-1の記憶部は、端末通信部241に受信したコード情報を一時記憶する。
【0073】
その後、通信端末201-1を所持した利用者が、表示部211に表示された地図を基に、ステップS39にて選択した回収容器301-1へ向かう。通信端末201-1を所持した利用者が、その回収容器301-1が設置された場所に到着した際に、コード情報を表示するための操作が通信端末201-1の入力部220に対して行われると、通信端末201-1の表示部211は、記憶部に一時記憶したコード情報を表示させる。そして、通信端末201-1を所持した利用者が、コード情報が表示された表示部211を回収容器301-1の読み取り部331にかざすと、表示部211に表示されているコード情報を回収容器301-1の読み取り部331が読み取る(ステップS51)。すると、容器通信部311は、コード情報読み取り部331が読み取ったコード情報を情報処理装置101へ送信する(ステップS52)。なお、容器通信部311は、このコード情報の送信の際に、容器識別情報(第2の容器識別情報)とともに送信するか、情報処理装置101側で容器識別情報(第2の容器識別情報)に変換できる情報とともに送信する。
【0074】
すると、情報処理装置101の認証部111が、ステップS52にて送信されてきたコード情報と容器識別情報(第2の容器識別情報)との組み合わせと、一致するコード情報と容器識別情報(第1の容器識別情報)との組み合わせが有効な状況(ここでの例は、状況情報が「投入待ち」)として、対応付けデータベース131に記憶されているか検索(照合)する。検索(照合)の具体的な方法としては、例えば、認証部111は、容器識別情報(第2の容器識別情報)とともに送信されてきたコード情報を対応付けデータベース131に有効な状況(状況情報が「投入待ち」)として記憶されている対応付け情報の中から検索し、検索したコード情報と対応付けられている容器識別情報(第1の容器識別情報)と、ステップS52にて容器通信部411から送信されてきた容器識別情報(第2の容器識別情報)とを比較し、照合する。照合の結果、認証部111は、有効な状況でのコード情報と容器識別情報との組み合わせが一致した場合、通信端末201-1の認証に成功したと判定する(ステップS53)。さらに、コード情報が利用者識別情報から生成(変換)されている場合は、認証部111は、コード情報を逆変換して取得した利用者識別情報と、対応付けデータベース131にて検索したコード情報と対応付けられている利用者識別情報とを比較し、照合しても良い。つまり、認証部111は、通信端末201-1から送信されてきた第1の容器識別情報と、回収容器301-1から送信されてきた第2の容器識別情報とが一致するかどうか比較して照合し、さらに、対象物が投入待ちであることを判定している。ここで、検索しても一致する組み合わせの情報が無い場合、または、一致する組み合わせに対応する状況情報が無効な状況(例えば、「投入完了」)になっていた場合は、認証に失敗したと判定し、ステップS32に戻り、入力画面情報を通信端末201-1へ送信する。
【0075】
認証部111は、通信端末201-1の認証に成功すると、有効なコード情報と容器識別情報とを送付してきた回収容器301-1へ装置通信部121から駆動信号を送信する(ステップS54)。回収容器301-1は、装置通信部121から駆動信号を容器通信部311に受信すると、開閉部320の蓋を開く(ステップS55)。
【0076】
開閉部320は、センサーが対象物の投入を確認した後、または、所定時間後に蓋を閉める。センサーが対象物の投入を確認した場合、容器通信部311は、情報処理装置101へ完了信号を送信する。駆動信号を送信した回収容器301-1から、完了信号を装置通信部121が受信すると、対応付けデータベース131は、記憶されている対応付け情報において、認証部111が認証に成功した組み合わせの利用者識別情報と容器識別情報とに対応する状況情報を「投入完了」(この組み合わせの情報は無効な状況となる)へ変更する。センサーが対象物の投入を確認できずに所定時間後に蓋を閉めた場合、または、センサーがその回収容器の種類情報とは異なる対象物の投入を確認した場合、容器通信部311は、情報処理装置101へ所定のエラー信号を送信する。駆動信号を送信した回収容器301-1から、エラー信号を装置通信部181が受信すると、対応付けデータベース131は、記憶されている対応付け情報において、認証部111が認証に成功した組み合わせの利用者識別情報と容器識別情報とに対応する状況情報を「エラー完了」(この組み合わせの情報は無効な状況となる)へ変更する。
【0077】
また、回収容器へ対象物の投入した場合のインセンティブがある場合は、第1の実施の形態におけるものと同様に、インセンティブ部を備え、同じ動作をする。
【0078】
このように本形態においては、通信端末から送信されてきた対象物の種類に適した回収用容器のうち、通信端末から所定の距離内にある回収容器を情報処理装置が通信端末へ提示する。提示された回収容器の中から1つを選択する操作を通信端末が受け付け、選択された回収容器の容器識別情報を情報処理装置へ送信すると、情報処理装置はコード情報を生成する。また、情報処理装置はコード情報と当該通信端末を利用する利用者識別情報と当該回収容器の容器識別情報とを対応付けて記憶しておく。情報処理装置は、生成したコード情報を通信端末へ送信する。これにより、対象物に適した回収場所を容易に見つけることができる。その後、通信端末が情報処理装置から送信されてきたコード情報を表示し、通信端末に表示されているコード情報を回収容器が読み取って、情報処理装置へ送信すると、情報処理装置は、送信されてきたコード情報と対応付けられて記憶している容器識別情報を検索し、有効なコード情報と容器識別情報との組み合わせが検索できた場合、回収容器の開閉部を開くための信号を回収容器へ送信する。これにより、特定された通信端末を所持した利用者だけが特定された回収容器に対象物を投入することができる。つまり、利用者は、対象物に適した回収容器を容易に見つけ、的確に利用することができる。
(第3の実施の形態)
【0079】
また、第1の実施の形態または第2の実施の形態に追加する実施の形態として、情報処理装置が、回収容器に対象物を投入した利用者の属性を示す属性情報を蓄積し、蓄積された属性情報を回収容器ごとに集計し、その回収容器が設置されている店舗に集計結果を提供しても良い。
【0080】
属性情報とは、例えば、利用者の性別や年齢層など(これらの属性情報を「第1の属性情報」と称する)を示す情報であり、利用者の氏名などとともに個人情報データベース170にあらかじめ登録されている。また、属性情報には、対象物を投入するごとの当該回収容器周辺に訪れた対象物投入以外の目的や、当該利用者と一緒に訪れた人との関係性や人数など(これらの属性情報を「第2の属性情報」と称する)を含めても良い。この場合、例えば、図8Aを用いて説明したステップS2の処理または図17Aを用いて説明したステップS32の処理にて、情報処理装置100(101)は、それらの属性情報を入力させる入力欄も備えた入力画面情報を通信端末200-1(201-1)へ送信し、通信端末200-1(201-1)から端末位置情報や種類情報とともに取得し、利用者識別情報と対応付けて対応付けデータベース130(131)に記憶する。なお、「()」内の符号は、第1の実施の形態における構成要素に対応する第2の実施の形態における構成要素に付与された符号である。
【0081】
以下に、本形態での情報処理システムにおける情報処理方法について説明する。以下の説明においては、図3に示した情報処理装置100の構成を用いて説明するが、図13に示した情報処理装置101における対応する構成でも同様に動作可能である。図18は、本形態での情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【0082】
抽出部150は、所定のタイミング(例えば、月末や1週間毎など)にて、対応付けデータベース130から、容器識別情報毎に、前回集計した日時から今回集計する日時までに含まれる選択日時と対応付けられている利用者識別情報を抽出する(ステップS61)。ここで、対応付けデータベース130に第2の属性情報も記憶されている場合は、抽出部150は、当該第2の属性情報も利用者識別情報とともに抽出する。続いて、抽出部150は、対応付けデータベース130からから抽出した利用者識別情報に対応する第1の属性情報を個人情報データベース170から抽出する(ステップS62)。
【0083】
その後、生成部160は、抽出部150が抽出した属性情報をあらかじめ決められた集計方法に基づいて集計し、集計結果情報を生成する(ステップS63)。例えば、生成部160は、回収容器毎に、その期間に対象物を投入する利用者の人数や利用者の年齢層の割合、男女比、同じ利用者の来訪回数などを曜日ごとや時間帯ごとなどに集計する。また、抽出部150が第2の属性情報も抽出した場合は、生成部160は、例えば、来訪目的や来訪者の関係性、来訪人数の割合などについても曜日ごとや時間帯ごとなどに集計する。なお、集計方法は、施設の人が利用する端末からの指示により、設定可能に構成されていても良い。
【0084】
装置通信部120は、生成部160が生成した集計結果情報を、その回収容器に対応する施設の連絡先へ送信する(ステップS64)。この場合、容器情報データベース140に、容器識別情報に対応する施設の連絡先をあらかじめ記憶しておき、装置通信部120は、抽出部150が抽出した容器識別情報に対応する施設の連絡先を容器情報データベース140から読み出す。
【0085】
本形態により、回収容器を設置している施設は、当該施設の近くにどのような属性の利用者が訪れているか把握することができ、利用者に合わせた商品やサービスの提供方針に役立てることができる。また、所定のタイミング毎に集計結果情報を受け取ることで、回収容器を設置している施設は、季節に応じた利用者の属性の変化も得ることができ、季節に合わせた商品やサービスの提供方針に役立てることができる。
【0086】
以上、各構成要素に各機能(処理)それぞれを分担させて説明したが、この割り当ては上述したものに限定しない。また、構成要素の構成についても、上述した形態はあくまでも例であって、これに限定しない。また、上述した各実施の形態を任意の組み合わせで組み合わせても良い。
【0087】
上述した情報処理装置100,101それぞれが行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータープログラム(以下、プログラムと称する)を情報処理装置100,101それぞれにて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを情報処理装置100,101それぞれに読み込ませ、実行するものであっても良い。情報処理装置100,101それぞれにて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、Blu-ray(登録商標) Disc、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDカードなどの移設可能な記録媒体の他、情報処理装置100,101それぞれに内蔵されたROM、RAM等のメモリやHDD(Hard Disc Drive)等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、情報処理装置100,101それぞれに設けられたCPUにて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピューターとして動作するものである。
【符号の説明】
【0088】
100,101 情報処理装置
110,111 認証部
120,121 装置通信部
130,131 対応付けデータベース
140 容器情報データベース
150 抽出部
160 生成部
170 個人情報データベース
171 コード情報生成部
200-1~200-m,201-1~201-m 通信端末
210,211 表示部
220 入力部
230 取得部
240,241 端末通信部
250 記憶部
260 位置情報部
300-1~300-n,301-1~301-n 回収容器
310,311 容器通信部
320 開閉部
330 容器識別部
331 読み取り部
400 通信ネットワーク
図1
図2
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図8B
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