(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071898
(43)【公開日】2024-05-27
(54)【発明の名称】乗客コンベアの表示装置
(51)【国際特許分類】
B66B 27/00 20060101AFI20240520BHJP
B66B 31/00 20060101ALI20240520BHJP
【FI】
B66B27/00 A
B66B31/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022182393
(22)【出願日】2022-11-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-12-11
(71)【出願人】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003395
【氏名又は名称】弁理士法人蔦田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】手塚 暁則
【テーマコード(参考)】
3F321
【Fターム(参考)】
3F321CD14
3F321FA16
3F321FB04
(57)【要約】
【課題】乗降板に表示装置を設けた場合に、乗降板を簡単に取り外すことができる乗客コンベアの表示装置を提供する。
【解決手段】トラス12の内部の制御装置50に設けられ、運転方向を示す表示信号を無線で送信する信号送信部96と、乗降板32の裏面に設けられ、表示信号を無線で受信し、表示部66に出力する信号受信部68と、乗降板32に設けられ、表示信号に基づいて運転方向を表示する表示部66と、トラス12に設けられ、電力を無線で送電する電力送電部92と、乗降板32の裏面に設けられ、電力送電部92から電力を無線で受電し、表示部66と信号受信部68を駆動させる電力受電部70とを有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗客コンベアのトラスと、
前記トラスに沿って前後方向に移動する複数の踏段と、
前記トラスの内部に設けられ、前記乗客コンベアを制御する制御装置と、
前記トラスの乗降口に配された乗降板と、
前記トラスの内部に設けられ、前記踏段の運転方向を示す表示信号を無線で送信する信号送信部と、
前記乗降板の裏面に設けられ、前記信号送信部からの前記表示信号を無線で受信する信号受信部と、
前記乗降板に設けられ、前記信号受信部からの前記表示信号に基づいて前記踏段の運転方向を表示する表示部と、
前記トラスに設けられ、電力を無線で送電する電力送電部と、
前記乗降板の裏面に設けられ、前記電力送電部から前記電力を無線で受電し、前記表示部と前記信号受信部を駆動させる電力受電部と、
を有することを特徴とする乗客コンベアの表示装置。
【請求項2】
前記電力送電部が、前記電力受電部の真下に対応した位置になるように前記トラスに設けられている、
請求項1に記載の乗客コンベアの表示装置。
【請求項3】
前記電力送電部と前記電力受電部が2組設けられている、
請求項2に記載の乗客コンベアの表示装置。
【請求項4】
前記電力受電部が前記乗降板の前記裏面の左右両側部にそれぞれ設けられ、
前記電力送電部が前記トラスの左右両側部の上部にそれぞれ設けられている、
請求項3に記載の乗客コンベアの表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、乗客コンベアの表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアの乗客に踏段の運転方向を示すために、乗降口付近にポールを設け、そのポールに表示装置を設けたり、乗客コンベアの外デッキに表示装置を設けたりしている。
【0003】
しかし、これらの表示装置は、乗客コンベアに乗り込もうとする乗客の目線から外れている場合が多く、乗客に気付かれない場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7097530号公報
【特許文献2】特許第7067603号公報
【特許文献3】特許第3857508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、乗客が乗り込もうとするときに確実に運転方向を示すために、乗降板に運転方向の矢印を表示する表示装置を設けたものが知られている。ところが、乗降板に表示装置を設けた場合には、その表示装置への電源の供給及び乗客コンベアの運転方向の表示信号を出力するために、乗客コンベアの機械室内の制御装置と乗降板を電線で接続する必要がある。そのため、乗客コンベアの保守メンテナンスにおいて保守員が乗降板を外すときに、その電線を外す必要があるという問題点があった。
【0006】
そこで本発明の実施形態は、上記問題点に鑑み、乗客コンベアの乗降板に表示装置を設けた場合に、乗降板を簡単に取り外すことができる乗客コンベアの表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、乗客コンベアのトラスと、前記トラスに沿って前後方向に移動する複数の踏段と、前記トラスの内部に設けられ、前記乗客コンベアを制御する制御装置と、前記トラスの乗降口に配された乗降板と、前記トラスの内部に設けられ、前記踏段の運転方向を示す表示信号を無線で送信する信号送信部と、前記乗降板の裏面に設けられ、前記信号送信部からの前記表示信号を無線で受信する信号受信部と、前記乗降板に設けられ、前記信号受信部からの前記表示信号に基づいて前記踏段の運転方向を表示する表示部と、前記トラスに設けられ、電力を無線で送電する電力送電部と、前記乗降板の裏面に設けられ、前記電力送電部から前記電力を無線で受電し、前記表示部と前記信号受信部を駆動させる電力受電部と、を有することを特徴とする乗客コンベアの表示装置である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態を示すエスカレータの側面から見た説明図であり、上階から下階を見た場合に、左側の構造物を省略した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態の乗客コンベアについて説明する。本実施形態では、乗客コンベアとしてエスカレータ10を用いて、
図1~
図4を参照して説明する。
【0010】
(1)エスカレータ10
エスカレータ10の全体の構造について
図1を参照して説明する。
図1は、エスカレータ10を左側面から見た説明図である。但し、エスカレータ10の内部構造をわかりやすくするために、エスカレータ10の片側(左側)の部材の図示を省略している。なお、エスカレータ10の前後方向を説明するときは、上階から下階を見下ろし、上階が後側、下階が前側であるものとし、左右方向を説明するときは、上階から下階を見下ろしたときの方向である。
【0011】
エスカレータ10の枠組みであるトラス12が、建屋1の上階と下階に跨がって、支持アングル2,3を用いて前後方向に支持されている。
【0012】
トラス12の上端部にある上階側の機械室14内部には、踏段30を走行させる駆動装置18、左右一対の踏段スプロケット24,24が設けられている。この駆動装置18は、モータ20と、減速機21と、この減速機21の出力軸に取り付けられた駆動小スプロケット19と、モータ20の回転を停止させ、かつ、停止状態を保持するディスク式の電磁ブレーキ23とを有している。左右一対の踏段スプロケット24,24には、同軸に駆動大スプロケット17が取り付けられ、駆動小スプロケット19との間に無端状の駆動チェーン22が架け渡されている。また、上階側の機械室14内部には、モータ20や電磁ブレーキ23などを制御する制御装置50が設けられている。
【0013】
トラス12の下端部にある下階側の機械室16内部には、左右一対の従動スプロケット26,26が設けられている。上階側の左右一対の踏段スプロケット24,24と下階側の左右一対の従動スプロケット26,26との間には、左右一対の無端状の踏段チェーン28,28が架け渡されている。左右一対の踏段チェーン28,28の間には、複数の踏段30の左右一対の第1輪301,301が一定間隔毎に連結されている。モータ20が回転すると、踏段30の第1輪301は、トラス12に固定された不図示の第1輪専用の案内レールを走行し、踏段30の第2輪302は、トラス12に固定された第2輪専用の案内レール25を走行する。
【0014】
トラス12の上部の左右両側には、左右一対の欄干36,36が立設されている。この欄干36の上部には手摺りレール39が設けられ、この手摺りレール39に沿って無端状の手摺りベルト38が移動する。
【0015】
左右一対の欄干36の上階側の正面下部には上階側の正面スカートガード40が設けられ、下階側の正面下部には下階側の正面スカートガード42が設けられている。正面スカートガード40,42から手摺りベルト38の出入口であるインレット部46,48がそれぞれ突出している。左右一対の欄干36の側面下部には、スカートガード(内デッキ)44がそれぞれ設けられ、左右一対のスカートガード44,44の間を踏段30が走行する。
【0016】
手摺りベルト38は、不図示のベルトスプロケットが踏段スプロケット24と共に回転することにより踏段30と同期して移動する。
【0017】
上階側の左右一対のスカートガード44,44の間の乗降口である、機械室14の天井面には、上階側の乗降板32が水平に設けられている。下階側の左右一対のスカートガード44,44の間の乗降口である、機械室16の天井面には、下階側の乗降板34が水平に設けられている。上階側の乗降板32の先端には櫛歯状のコム60が設けられ、踏段30がこのコム60に進入したり、このコム60から引き出されたりする。また、下階側の乗降板34の先端にも櫛歯状のコム62が設けられている。
【0018】
(2)上階側の機械室14と乗降板32
次に、上階側の機械室14と乗降板32について
図2と
図3を参照して説明する。
【0019】
上階側の機械室14を構成するトラス12は、金属製の枠材から構成される上左部材74と上右部材76と下左部材78と下右部材80とが、内部に空間を構成できるように組み立てられている。すなわち、前後方向に延びた上左部材74が水平に配され、上左部材74と同じ高さにおいて前後方向に延びた上右部材76が水平に配され、上左部材74の下方において前後方向に延びた下左部材78が水平に配され、上右部材76の下方において前後方向に延びた下右部材80が水平に配されている。そして、上左部材74の後端部と上右部材76の後端部との間には、上下方向に左部材82が設けられ、上右部材76の後端部と下右部材80の後端部との間には、上下方向に右部材84が設けられている。また、上左部材74の後端部と上右部材76の後端部との間には、水平方向に上横部材86が設けられ、下左部材78の後端部と下右部材80の後端部との間には、水平方向に下横部材87が設けられている。そして機械室14は、上左部材74、上右部材76、下左部材78、下右部材80、左部材82、右部材84、上横部材86、下横部材87によって囲まれている。この機械室14の後面には、制御装置50が、取り付け板52を介して取り付けられている。
【0020】
乗降板32は、後側から順番に金属板32a、32b、32cから形成され、金属板32aと、32bは平面形状がほぼ長方形であり、金属板32cは、長方形の前部の左右両側部が欄干36などの形状に合わせて切り欠かれ、前辺にはコム60が設けられている。また、乗降板32の金属板32a、32b、32cの左右両側部はまず下方に折り曲げられ、続いて内側に折り込まれて基部64が形成されている。
【0021】
乗降板32の後部の金属板32aの中央部には、平面形状が長方形の表示部66が設けられている。この表示部66は、例えば液晶表示装置、有機EL表示装置、又は格子状に配列した複数の発光素子(LED)からなる表示装置であり、エスカレータ10の上昇又は下降の運転方向を示す矢印112を表示信号に基づいて表示する。この表示部66の表示面は、乗降板32の金属板32aの上面に露出し、かつ、乗降板32の表面と同じ高さである。
【0022】
乗降板32の金属板32aの裏面における、表示部66の左側には、平面形状が長方形の薄型の直方体よりなる信号受信部68が設けられている。この信号受信部68は、表示部66で表示する矢印112の方向を示す表示信号を無線で受信するものであり、アンテナが内蔵されている。
【0023】
制御装置50の内部には、アンテナを内蔵した無線出力回路よりなる信号送信部96が設けられている。この信号送信部96は、乗降板32にある信号受信部68へ表示信号を無線で出力する。
【0024】
乗降板32の金属板32aの裏面の左右両側には、平面形状が長方形の薄型の直方体よりなる電力受電部70と電力受電部72がそれぞれ設けられている。電力受電部70と電力受電部72には、送電された電力を無線で受電するアンテナが内蔵され、電力受電部70と電力受電部72からの電力によって信号受信部68と表示部66が駆動する。電力受電部70と電力受電部72は、一方をメイン電源、他方をサブ電源としてもよく、また、電力受電部70と電力受電部72から同時に電力を給電してもよい。そして、どちらか一方の電力受電部70と電力受電部72が故障しても、他方で電力を給電できるようにしておく。
【0025】
機械室14の上部にある上左部材74と上右部材76の上面には、金属製の左右一対の支え部88と支え部90が前後方向に設けられている。この支え部88,90は、1枚の金属板をL字状に屈曲したものであり、乗降板32の左右一対の基部64,64をそれぞれ水平に載置できる。左側の支え部88の後部には電力送電部92が取り付けられ、右側の支え部90の後部には電力送電部94が取り付けられている。左側の電力送電部92は平面形状が長方形の薄型の長方形であり、乗降板32の金属板32cの電力受電部70と上下に相対向するように配置されている。これにより、電力送電部92から電力受電部70に電力を最短距離で、ワイヤレスで送電できる。この電力の送電は、「ワイヤレス電力伝送」と呼ばれ、その方式には、「放射型」「非放射型」とがあり、「放射型」にはレーザー方式、マイクロ波方式、超音波方式などがあり、「非放射型」には電磁誘導方式などがある。また、右側の電力送電部94も平面形状が長方形の薄型の長方形であり、右側の電力受電部72と上下に相対向するように配され、電力送電部94から電力受電部72に電力を最短距離で、ワイヤレスで送電できる。
【0026】
下階側の乗降板34にも、上階側の乗降板32と同様に、表示部66、信号受信部68、電力受電部70、電力受電部72が設けられ、下階側の機械室16にも、電力送電部92と電力送電部94が設けられている。
【0027】
(3)エスカレータ10の電気的構成
次にエスカレータ10の電気的構成について
図4のブロック図に基づいて説明する。
【0028】
三相電源102には、ノイズフィルタ104が接続され、このノイズフィルタ104の出力側には、リアクトル105、電源回生ユニット106を介してインバータ装置108が接続されている。このインバータ装置108には、三相電導誘導器であるモータ20が接続されている。
【0029】
また、ノイズフィルタの出力側には制御装置50が接続されている。この制御装置50には、インバータ装置108と電磁ブレーキ23を制御するための制御回路110が設けられ、また、前記した信号送信部96も設けられている。
【0030】
さらに、ノイズフィルタ104の出力側には、上記で説明した左側の電力送電部92と右側の電力送電部94が接続され、電力受電部70,72にそれぞれ給電するための電力が供給されている。
【0031】
(4)表示部66を表示する場合
次に、乗降板32の表示部66の矢印112で運転方向を表示する場合について説明する。この説明において踏段30は上階から下階に移動するものとする。
【0032】
モータ20が駆動し、踏段30が下降方向に移動を開始すると同時に、制御装置50は、上階側の表示部66に、運転方向に沿った矢印112を表示させる。また、制御装置50は、下階側の乗降板34の表示部66には何も表示させないか、又は、×印を表示させる。この場合に、制御装置50は、左右一対の電力送電部92,94から、左右一対の電力受電部70,72に電力を給電し、表示部66と信号受信部68を駆動させる。そして信号受信部68は、制御装置50内の信号送信部96から運転方向を示す表示信号を受信し、表示部66に矢印112を表示する。
【0033】
エスカレータ10が停止し、保守員が保守メンテナンスを行う場合には、金属板32a、32b、32cからなる乗降板32を取り外し、機械室14の内部を保守点検する。この場合に乗降板32の左右一対の電力受電部70,72と左右一対の電力送電部92,94とは、電線(ケーブル)で接続されておらず、また、信号受信部68も無線で表示信号を受信するため、保守員は電線を取り外したりすることなく簡単に乗降板32の金属板32cを取り外すことができる。保守点検作業後に乗降板32を機械室14の上面に取り付ける場合でも、保守員は配線をする必要がなく、乗降板32の左右一対の基部64を左右一対の支え部88,90に載置するだけでよい。
【0034】
(5)効果
本実施形態によれば、乗降板32と乗降板34に、表示部66によって踏段30の運転方向を示す矢印112を表示できるため、乗客の目線内に矢印112を視認でき、乗客は安全にエスカレータ10に乗り込むことができる。
【0035】
また、乗降板32と乗降板34にある左右一対の電力受電部70,72と機械室14と機械室16にある左右一対の電力送電部92,94とは電線で接続されておらず、また、信号受信部68も無線で表示信号を受信するため、乗降板32と乗降板34を機械室14と機械室16から配線作業を行うことがなく簡単に取り外したり、取り付けたりできるので、保守メンテナンス時間の短縮を行うことができる。
【0036】
また、乗降板32と乗降板34にある左右一対の電力受電部70,72と機械室14と機械室16にある左右一対の電力送電部92,94とは、最短距離で上下に対向するように配されているため、電力の送電時に損失が少ない。
【0037】
また、電力受電部70と電力送電部92、電力受電部72と電力送電部94の2組があるため、表示部66と信号受信部68を駆動させるための充分な電力を送ることができる。また、電力送電部92と電力送電部94、又は電力受電部70と電力受電部72のどちらか一方が故障しても、他方で電力を送電できる。
【変更例】
【0038】
上記実施形態では、2組の電力送電部92,94と電力受電部70,72を設けたが、1組の電力送電部と電力受電部であってもよく、さらに3組以上の電力送電部と電力受電部を設けてもよい。
【0039】
また、上記実施形態ではエスカレータ10を駆動している間は連続して電力送電部92,94から電力受電部70,72に電力を送電していたが、これに代えて電力受電部70,72に蓄電池をそれぞれ設け、エスカレータ10が停止しているときに電力送電部92,94から送電を行って蓄電池に充電し、エスカレータ10が駆動しているときに表示部66と信号受信部68をその蓄電池からの電力で駆動してもよい。
【0040】
また、上記実施形態では、エスカレータ10に適用して説明したが、これに代えて動く歩道に適用してもよい。
【0041】
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0042】
10・・・エスカレータ、12・・・トラス、14・・・機械室、16・・・機械室、20・・・モータ、32・・・乗降板、34・・・乗降板、50・・・制御装置、66・・・表示部、68・・・信号受信部、70・・・電力受電部、72・・・電力受電部、92・・・電力送電部、94・・・電力送電部、96・・・信号送信部
【手続補正書】
【提出日】2023-08-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗客コンベアのトラスと、
前記トラスに沿って前後方向に移動する複数の踏段と、
前記トラスの内部に設けられ、前記乗客コンベアを制御する制御装置と、
前記トラスの乗降口に着脱自在に水平に配された乗降板と、
前記トラスの内部に設けられ、前記踏段の運転方向を示す表示信号を無線で送信する信号送信部と、
前記乗降板の裏面に設けられ、前記信号送信部からの前記表示信号を無線で受信する信号受信部と、
前記乗降板に設けられ、前記信号受信部からの前記表示信号に基づいて前記踏段の運転方向を表示する表示部と、
前記トラスの側部の上部に設けられ、電力を無線で送電する電力送電部と、
前記乗降板の裏面の側部に設けられ、前記電力送電部から前記電力を無線で受電し、前記表示部と前記信号受信部を駆動させる電力受電部と、
を有し、
前記電力送電部が、前記電力受電部の真下に対応した位置になるように前記トラスに設けられている、
ことを特徴とする乗客コンベアの表示装置。
【請求項2】
前記電力送電部と前記電力受電部が2組設けられている、
請求項1に記載の乗客コンベアの表示装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の実施形態は、乗客コンベアのトラスと、前記トラスに沿って前後方向に移動する複数の踏段と、前記トラスの内部に設けられ、前記乗客コンベアを制御する制御装置と、前記トラスの乗降口に着脱自在に水平に配された乗降板と、前記トラスの内部に設けられ、前記踏段の運転方向を示す表示信号を無線で送信する信号送信部と、前記乗降板の裏面に設けられ、前記信号送信部からの前記表示信号を無線で受信する信号受信部と、前記乗降板に設けられ、前記信号受信部からの前記表示信号に基づいて前記踏段の運転方向を表示する表示部と、前記トラスの側部の上部に設けられ、電力を無線で送電する電力送電部と、前記乗降板の裏面の側部に設けられ、前記電力送電部から前記電力を無線で受電し、前記表示部と前記信号受信部を駆動させる電力受電部と、を有し、前記電力送電部が、前記電力受電部の真下に対応した位置になるように前記トラスに設けられている、ことを特徴とする乗客コンベアの表示装置である。