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特開2024-71976情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071976
(43)【公開日】2024-05-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20240520BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20240520BHJP
   A63F 13/49 20140101ALI20240520BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/53
A63F13/49
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022182527
(22)【出願日】2022-11-15
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】益子 哲也
(72)【発明者】
【氏名】谷口 裕樹
(57)【要約】
【課題】ユーザによるゲームプレイを促進することが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、
課題制御部と進行制御部と特典決定部とを備える。課題制御部は、第1期間に設定されるゲームの複数の課題の進行状況を制御し、複数の課題のうちゲームをプレイするユーザが第1課題に挑戦する際、第1課題を達成するために設定された複数の達成条件の何れを満たしたかに応じて、後に挑戦可能な第2課題を異ならせて解放する。進行制御部は、第1期間より短い第2期間が終了した場合、終了時に達成状態である課題の少なくとも一部を未達成状態に更新し、更新された進行状況から課題の挑戦を受け付ける。特典決定部は、第2期間における複数の課題の達成状況に応じて、ユーザに付与する特典を決定する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
課題制御部と進行制御部と特典決定部とを備え、
前記課題制御部は、第1期間に設定されるゲームの複数の課題の進行状況を制御し、前記複数の課題のうち前記ゲームをプレイするユーザが第1課題に挑戦する際、前記第1課題を達成するために設定された複数の達成条件の何れを満たしたかに応じて、後に挑戦可能な第2課題を異ならせて解放し、
前記進行制御部は、前記第1期間より短い第2期間が終了した場合、終了時に達成状態である課題の少なくとも一部を未達成状態に更新し、更新された進行状況から前記課題の挑戦を受け付け、
前記特典決定部は、前記第2期間における前記複数の課題の達成状況に応じて、前記ユーザに付与する特典を決定する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記第2期間は、前記第1期間中に複数回設定され、
前記進行制御部は、前記第1期間が終了するまでの残り期間に応じて、前記第2期間が終了した場合における、前記ゲームの進行状況を未達成状況に更新する度合いを異ならせる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
表示制御部をさらに備え、
前記複数の課題の達成状況毎に、異なる特典が設定され、
前記表示制御部は、前記複数の課題の達成状況に設定された特典の関連情報を表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記進行制御部は、前記第2期間が終了した場合における、前記ゲームの進行状況の更新後における進行状況を前記ユーザが指定可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記課題制御部は、前記複数の課題に含まれる課題で達成条件に関連するプレイ状況を満たすための条件の少なくとも一部を満たした上で前記課題が達成されずに前記ゲームの進行状況が更新され、更新された進行状況から前記ユーザが前記ゲームをプレイして前記課題に再び挑戦する場合、前記達成条件を異なる達成条件に変更させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記課題制御部は、前記第1期間が終了するまでの残り期間が所定期間以上である場合と、前記残り期間が前記所定期間未満である場合との間で、前記複数の課題に含まれる課題の達成条件を異ならせる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
開示部をさらに備え、
前記開示部は、前記複数の課題の少なくとも一部において第1ユーザと所定関係にある第2ユーザが達成した達成条件を前記第1ユーザに開示する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
プロセッサが、第1期間に設定されるゲームの複数の課題の進行状況を制御し、前記複数の課題のうち前記ゲームをプレイするユーザが第1課題に挑戦する際、前記第1課題を達成するために設定された複数の達成条件の何れを満たしたかに応じて、後に挑戦可能な第2課題を異ならせて解放し、
プロセッサが、前記第1期間より短い第2期間が終了した場合、終了時に達成状態である課題の少なくとも一部を未達成状態に更新し、更新された進行状況から前記課題の挑戦を受け付け、
プロセッサが、前記第2期間における前記複数の課題の達成状況に応じて、前記ユーザに付与する特典を決定する、
情報処理方法。
【請求項9】
プロセッサに、
第1期間に設定されるゲームの複数の課題の進行状況を制御し、前記複数の課題のうち前記ゲームをプレイするユーザが第1課題に挑戦する際、前記第1課題を達成するために設定された複数の達成条件の何れを満たしたかに応じて、後に挑戦可能な第2課題を異ならせて解放し、
前記第1期間より短い第2期間が終了した場合、終了時に達成状態である課題の少なくとも一部を未達成状態に更新し、更新された進行状況から前記課題の挑戦を受け付け、
前記第2期間における前記複数の課題の達成状況に応じて、前記ユーザに付与する特典を決定する、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デッキと呼ばれる、複数のキャラクタから構成されるチームを用いて、クエストをクリアしていくゲームが知られている。例えば、特許文献1には、ユーザ(プレイヤ)が所持するキャラクタを用いてクエストを実行するゲームが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-044320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ユーザによるゲームプレイを促進する点において改善の余地を残しているという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、ユーザによるゲームプレイを促進することが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理装置は、
課題制御部と進行制御部と特典決定部とを備え、
前記課題制御部は、第1期間に設定されるゲームの複数の課題の進行状況を制御し、前記複数の課題のうち前記ゲームをプレイするユーザが第1課題に挑戦する際、前記第1課題を達成するために設定された複数の達成条件の何れを満たしたかに応じて、後に挑戦可能な第2課題を異ならせて解放し、
前記進行制御部は、前記第1期間より短い第2期間が終了した場合、終了時に達成状態である課題の少なくとも一部を未達成状態に更新し、更新された進行状況から前記課題の挑戦を受け付け、
前記特典決定部は、前記第2期間における前記複数の課題の達成状況に応じて、前記ユーザに付与する特典を決定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザによるゲームプレイを促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態におけるゲームシステムの構成を示す図である。
図2】本実施形態におけるゲームの複数のミッションを示す図である。
図3】本実施形態におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態におけるユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5】本実施形態におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。
図6】ユーザ端末の表示部に表示される表示画面の一例である。
図7】ユーザ端末の表示部に表示される表示画面の一例である。
図8】サーバが行う制御処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一または同様の構成を有する。
【0010】
(ゲームシステム1の構成)
図1は、本実施形態におけるゲームシステム1の構成を示す。図1に示すゲームシステム1は、サーバ10(ゲームサーバ)と、複数のユーザ端末20(ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c)とを備える。サーバ10およびユーザ端末20は、インターネット、イントラネット、無線LANまたは移動通信等の通信回線5を介して互いに通信可能に接続されている。なお、サーバ10は、本発明の「情報処理装置」として機能する。
【0011】
本実施形態において、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20cを使用するユーザをそれぞれユーザU1、ユーザU2、ユーザU3とする。ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3をそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3をそれぞれユーザUと表現する。なお、各ユーザUは、ユーザ識別情報(ID)により識別可能になっており、サーバ10や各ユーザUが使用するユーザ端末20にユーザ識別情報が保持されていて良い。ゲームを開始する際には、ユーザ識別情報を照合してから当該ゲームをプレイ可能に開始しても良いし、ユーザ識別情報を照合せずに当該ゲームをプレイ可能に開始してもよい。ユーザ識別情報を照合しない場合、フリーのログインユーザとして、特に誰のユーザにも対応付かずにデータを保存して良い。ただし、フリーのログインユーザとしてゲームをプレイしても後からユーザ識別情報に関連付けてゲームのプレイを可能にして良い。その場合、フリーのログインユーザとしてプレイした実績を、ユーザ識別情報で関連付けたユーザUの過去の実績として良い。
【0012】
また、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20cをそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20cをそれぞれユーザ端末20と表現する。
【0013】
なお、ゲームシステム1が備えるユーザ端末20の数は3つに限られず、少なくとも1つ以上のユーザ端末20を備えていれば良い。
【0014】
ユーザ端末20は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり、ユーザUにゲームを提供する。ユーザUは、ユーザ端末20を操作することによって、ゲームにログインして当該ゲームを実行することができる。ユーザ端末20は、例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器等、どのような端末が用いられても良い。ユーザ端末20は、GPS(Global Positioning System)等を用いて検出した自身の位置をサーバ10に通知するようにしても良い。
【0015】
サーバ10は、例えば、ユーザUに関する各種情報を管理したり、ゲームの一部の処理を実行したりする等、ユーザ端末20がゲームを提供する上でその一部の機能を担う装置である。サーバ10は、1または複数の情報処理装置から構成されていても良いし、仮想的なサーバ(クラウドサーバ等)を用いて構成されていても良い。
【0016】
(ゲーム概要)
次に、ゲームシステム1が提供するゲーム(以下、バトルゲームとも言う)の概要を説明する。ゲームシステム1が提供するゲームでは、ユーザUは、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることで、新たなキャラクタやアイテムを入手することができる。また、ユーザUは、入手した複数のキャラクタを合成することでより強いキャラクタに成長させたり、アイテムを用いてキャラクタの属性を強化したりすることで、より難易度の高いクエストに挑戦することができる。
【0017】
ここで、クエストとは、予め定められた一定の条件を満たすことでクリア可能な課題を意味する用語である。クエストは、一般的には、探索、課題およびミッションと呼ばれることもある。クエストに参加したユーザUは、当該一定の条件を満たすことでクエストをクリアすることができ、クエストをクリアすると、ユーザUに特典(報酬)が与えられたり、本ゲームのストーリーが進行したりする。
【0018】
デッキとは、複数のキャラクタを組み合わせたグループを意味する用語である。ユーザUは、クエストを実行する際、当該クエストをクリアするために適した能力を持つキャラクタを選択してデッキを編成してクエストを実行する。本実施形態では、ユーザUがクエスト等を「実行」することを、「クエストプレイ」と称しても良い。ユーザUは、ゲームを実行することで、例えばクエストのクリア回数等に応じて増えるユーザUのステータス値であるユーザランクが付与される。
【0019】
クエストは、複数のユーザUにより共同で実行することができる。以下、クエストを複数のユーザUにより共同で実行することを「マルチプレイ」と言う。マルチプレイでは、各ユーザUは、デッキを編成する複数のキャラクタのうち、自身に割り当てられたキャラクタを操作する。マルチプレイを招集したユーザUは、ホストと呼ばれる。
【0020】
ユーザUは、クエストを実行するために、スタミナを消費する必要があり、例えばスタミナがなくなる(0になる)とスタミナが回復するまでクエストを実行することができない。スタミナは、時間を経過させることによって回復させることができ、例えば、所定時間(3分)経過ごとにスタミナを1回復させることができる。また、スタミナは、クエストのクリア時に付与される経験値によりユーザUのランクが上がると全回復する。また、課金アイテムであるオーブを1つ使用することによってスタミナを全回復させることができる。ユーザUは、画面表示されるゲージ(スタミナゲージ)を参照することによって、現在のスタミナを容易に確認することができる。
【0021】
ユーザUは、ゲーム中の様々な場面(例えばクエストをクリアした場合等)でキャラクタを入手することができる。また、ユーザUは、名ゲームの中で、ユーザUに付与する付与候補として任意のゲーム媒体(キャラクタまたはアイテム)を決定する抽選を行う(くじを引く)ことができる。任意のゲーム媒体が決定される抽選を行う(くじを引く)ことは、「ガチャ」とも呼ばれる。ユーザUは、ゲーム内価値(通貨)を消費すること、または、ゲームにて受け取れるゲーム内アイテムである抽選券を消費すること等で、当該抽選を行うことができる。例えばゲーム内価値の単位が「オーブ」である場合、1オーブの消費で1回の抽選を行うことができる。
【0022】
各ゲーム媒体には、抽選で当選する確率に対応したレアリティ度(希少性)が付与されている。レアリティ度は例えばレベル1からレベル3まで設定されており、レベル1が最も当選する確率が高く、レベル2、レベル3の順に当選する確率が低くなる。
【0023】
本実施形態では、ゲームシステム1が提供するゲームにおいて、ユーザUは、第1期間(例えば、1週間)に設定される複数の課題に挑戦することができる。一例として、ユーザUは、図2に示すように、第1期間に設定される複数の課題として8つのミッションA~Gに挑戦することができる。ミッションA~Gのそれぞれには、ミッション(課題)を達成するために複数(一例として、2つ)の達成条件が設定されている。そして、ユーザUが複数の達成条件の何れを満たしたかに応じて、後に挑戦可能なミッションが解放される。ユーザU毎の課題に対する達成状況は、ユーザUに対応するユーザ識別情報と関連付けて、サーバ10やユーザUが使用するユーザ端末20に保存して良い。
【0024】
ユーザUは、第1期間に設定される複数のミッションA~Gの内容と、各ミッションA~Gを達成するために設定されている達成条件の数については予め把握した上で複数のミッションA~Gに挑戦することができる。
【0025】
まず、ユーザUは、ミッションA(一例として、コラボクエストをクリアすること)に挑戦することができる。ミッションAには、ミッションAを達成するために2つの達成条件A1,A2が設定されている。達成条件A1は、一例として、クエストA(特定コラボクエスト)をクリアすることである。達成条件A2は、一例として、クエストB(特定コラボクエスト)をクリアすることである。ユーザUは、ミッションAの内容(一例として、コラボクエストをクリアすること)を踏まえ、ミッションAを達成するために設定されている達成条件A1,A2が結果として満たされることを願いつつ、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエスト(コラボクエスト)をクリアすることを目指す。
【0026】
ミッションAにおいてユーザUが達成条件A1を満たした場合、ミッションAの次に挑戦可能なミッションとしてミッションBが解放される。そして、ユーザUは、ミッションB(一例として、クエストC(特定クエスト)をクリアすること)に挑戦することができる。ミッションBには、ミッションBを達成するために2つの達成条件B1,B2が設定されている。一例として、達成条件B1は、ソロプレイによってクエストCをクリアすることである。一例として、達成条件B2は、マルチプレイによってクエストCをクリアすることである。ユーザUは、ミッションBの内容(一例として、クエストCをクリアすること)を踏まえ、ミッションBを達成するために設定されている達成条件B1,B2が結果として満たされることを願いつつ、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエスト(クエストC)をクリアすることを目指す。
【0027】
ミッションAにおいてユーザUが達成条件A2を満たした場合、ミッションAの次に挑戦可能なミッションとしてミッションCが解放される。そして、ユーザUは、ミッションC(一例として、コラボキャラクタを選択してデッキを編成し、クエストをクリアすること)に挑戦することができる。ミッションCには、ミッションCを達成するために2つの達成条件C1,C2が設定されている。ユーザUは、ミッションCの内容(一例として、コラボキャラクタを選択してデッキを編成し、クエストをクリアすること)を踏まえ、ミッションCを達成するために設定されている達成条件C1,C2が結果として満たされることを願いつつ、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタ(コラボキャラクタ)でデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることを目指す。
【0028】
ミッションBにおいてユーザUが達成条件B1を満たした場合、ミッションBの次に挑戦可能なミッションとしてミッションDが解放される。そして、ユーザUは、ミッションD(一例として、所定(コラボキャラクタ以外)のキャラクタを3つ選択してデッキを編成し、コラボクエストをクリアすること)に挑戦することができる。ミッションDには、ミッションDを達成するために2つの達成条件D1,D2が設定されている。一例として、達成条件D1は、難易度が最高難易度であるクエスト(コラボクエスト)をクリアすることである。一例として、達成条件D2は、難易度が最高難易度でないクエスト(コラボクエスト)をクリアすることである。ユーザUは、ミッションDの内容(一例として、所定(コラボキャラクタ以外)のキャラクタを3つ選択してデッキを編成し、コラボクエストをクリアすること)を踏まえ、ミッションDを達成するために設定されている達成条件D1,D2が結果として満たされることを願いつつ、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエスト(コラボクエスト)をクリアすることを目指す。
【0029】
ミッションBにおいてユーザUが達成条件B2を満たした場合、ミッションBの次に挑戦可能なミッションとしてミッションEが解放される。そして、ユーザUは、ミッションE(一例として、特定の攻撃種類を有するキャラクタのみを選択してデッキを編成し、クエストA(特定クエスト)をクリアすること)に挑戦することができる。ミッションEには、ミッションEを達成するために2つの達成条件E1,E2が設定されている。ユーザUは、ミッションEの内容(一例として、特定の攻撃種類を有するキャラクタのみを選択してデッキを編成し、クエストA(特定クエスト)をクリアすること)を踏まえ、ミッションEを達成するために設定されている達成条件E1,E2が結果として満たされることを願いつつ、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエスト(クエストA)をクリアすることを目指す。
【0030】
ミッションCにおいてユーザUが達成条件C1を満たした場合、ミッションCの次に挑戦可能なミッションとしてミッションFが解放される。そして、ユーザUは、ミッションF(一例として、特定の戦型を有するキャラクタのみを選択してデッキを編成し、クエストB(特定クエスト)をクリアすること)に挑戦することができる。ミッションFには、ミッションFを達成するために2つの達成条件F1,F2が設定されている。ユーザUは、ミッションFの内容(一例として、特定の戦型を有するキャラクタのみを選択してデッキを編成し、クエストB(特定クエスト)をクリアすること)を踏まえ、ミッションFを達成するために設定されている達成条件F1,F2が結果として満たされることを願いつつ、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエスト(クエストB)をクリアすることを目指す。
【0031】
ミッションCにおいてユーザUが達成条件C2を満たした場合、ミッションCの次に挑戦可能なミッションとしてミッションGが解放される。そして、ユーザUは、ミッションG(一例として、特定の属性を有するキャラクタのみを選択してデッキを編成し、クエストC(特定クエスト)をクリアすること)に挑戦することができる。ミッションGには、ミッションGを達成するために2つの達成条件G1,G2が設定されている。ユーザUは、ミッションGの内容(一例として、特定の属性を有するキャラクタのみを選択してデッキを編成し、クエストC(特定クエスト)をクリアすること)を踏まえ、ミッションGを達成するために設定されている達成条件G1,G2が結果として満たされることを願いつつ、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエスト(クエストC)をクリアすることを目指す。
【0032】
第1期間より短い第2期間(例えば、1日)におけるミッションA~Gの達成状況に応じて、ユーザUに付与する特典が決定され、決定された特典がユーザUに付与される。第2期間は、第1期間中に複数回(一例として、7回)設定されている。図2に示すように、ミッションA~Gの達成状況毎に、ユーザUに付与する特典として異なる特典A~Hが設定されている。なお、特典とは、ゲーム上で利用可能なアイテム(例えば、オーブ)およびキャラクタ(以下、アイテム等)、またはアイテム等と交換可能な有価アイテム(例えば、ゲーム内で使える仮想貨幣、または、ゲーム内でアイテム等の抽選を実施するのに必要なアイテム等)である。また、ゲーム進行中に一時的に享受することが可能な効能(例えば、キャラクタのステータス値を上昇させる等の効果)が特典であっても良い。
【0033】
一例として、図2に示すように、第2期間においてユーザUが3つのミッションA(達成条件A1を満たす),ミッションB(達成条件B1を満たす),ミッションD(達成条件D1を満たす)を達成した場合、特典AがユーザUに付与する特典として決定される。そして、ユーザUが特典Aに関して表示される演出画像を確認することによって、特典AがユーザUに付与される。また、第2期間においてユーザUが3つのミッションA(達成条件A1を満たす),ミッションB(達成条件B1を満たす),ミッションD(達成条件D2を満たす)を達成した場合、特典BがユーザUに付与する特典として決定される。そして、ユーザUが特典Bに関して表示される演出画像を確認することによって、特典BがユーザUに付与される。
【0034】
また、第2期間においてユーザUが3つのミッションA(達成条件A1を満たす),ミッションB(達成条件B2を満たす),ミッションE(達成条件E1を満たす)を達成した場合、特典CがユーザUに付与する特典として決定される。そして、ユーザUが特典Eに関して表示される演出画像を確認することによって、特典EがユーザUに付与される。また、第2期間においてユーザUが3つのミッションA(達成条件A1を満たす),ミッションB(達成条件B2を満たす),ミッションE(達成条件E2を満たす)を達成した場合、特典DがユーザUに付与する特典として決定される。そして、ユーザUが特典Dに関して表示される演出画像を確認することによって、特典DがユーザUに付与される。
【0035】
また、第2期間においてユーザUが3つのミッションA(達成条件A2を満たす),ミッションC(達成条件C1を満たす),ミッションF(達成条件F1を満たす)を達成した場合、特典EがユーザUに付与する特典として決定される。そして、ユーザUが特典Eに関して表示される演出画像を確認することによって、特典EがユーザUに付与される。また、第2期間においてユーザUが3つのミッションA(達成条件A2を満たす),ミッションC(達成条件C1を満たす),ミッションF(達成条件F2を満たす)を達成した場合、特典FがユーザUに付与する特典として決定される。そして、ユーザUが特典Fに関して表示される演出画像を確認することによって、特典FがユーザUに付与される。
このように、複数の段階に応じてミッションが設けられ、そのミッションに分岐を有するように次々とミッションが解放されるような形態を取って良い。また、この複数の段階のミッションの進んだルートに応じて、ユーザUに付与される特典を異なるようにして良い。図2に示すように、複数の段階に応じたミッションにおいて、最後の段階のミッションを達成した場合にユーザUに特典を付与するようにしても良いし、最終の段階のミッションに行く途中の各ルートにおける進捗に応じてユーザUに特典を付与するようにしても良い。
【0036】
また、第2期間においてユーザUが3つのミッションA(達成条件A2を満たす),ミッションC(達成条件C2を満たす),ミッションG(達成条件G1を満たす)を達成した場合、特典GがユーザUに付与する特典として決定される。そして、ユーザUが特典Gに関して表示される演出画像を確認することによって、特典GがユーザUに付与される。また、第2期間においてユーザUが3つのミッションA(達成条件A2を満たす),ミッションC(達成条件C2を満たす),ミッションG(達成条件G2を満たす)を達成した場合、特典HがユーザUに付与する特典として決定される。そして、ユーザUが特典Hに関して表示される演出画像を確認することによって、特典HがユーザUに付与される。
【0037】
また、第2期間においてミッションA~Gに設定されている達成条件を1度でも満たした数の累計に応じて、ユーザUに付与する特典が決定され、ユーザUに付与される。また、第2期間においてミッションA~Gに設定されている達成条件の全てを1度でも満たした場合、コンプリート特典がユーザUに付与する特典として決定され、ユーザUに付与される。
【0038】
第2期間が終了した場合、終了時に達成状態であるミッション(課題)の少なくとも一部は、未達成状態に更新される。そして、ユーザUは、次の第2期間が開始した場合、更新された進行状況から再びミッションに挑戦することができる。一例として、第2期間が終了した場合、終了時に達成状態であるミッションA(達成条件A2を満たす),ミッションC(達成条件C2を満たす)の一部(ミッションC)は、未達成状態に更新される。そして、ユーザUは、更新された進行状況(ミッションC)から再びミッションに挑戦することができる。この場合、ユーザUは、ミッションCの内容(一例として、コラボキャラクタを選択してデッキを編成し、クエストをクリアすること)を踏まえ、ミッションCを達成するために設定されている達成条件C1(未達成)が結果として満たされることを願いつつ、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることを目指すことができる。また、ユーザUは、前回の第2期間において達成済みの達成条件C2が再び満たされるように、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることを目指すことができる。
【0039】
(サーバ10のハードウェア構成)
図3は、本実施形態におけるサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15を備えて構成される。
【0040】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、サーバ10の全体の動作を制御する。
【0041】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0042】
また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部12は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0043】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、サーバ10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等であって、本発明の「情報処理プログラム」として機能するプログラムを含む。
【0044】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20等と接続され、ユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0045】
操作入力部14は、キーボードおよびマウス等で構成され、サーバ10を使用するユーザによる各種操作の入力を受け付ける。モニタ15は、例えば液晶ディスプレイ装置等であり、各種画像を表示する。
【0046】
制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15は、システムバス16を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部11は、記憶部12へのアクセス、モニタ15に対する画像の表示、ユーザによる操作入力部14に対する操作状態の把握、および通信部13を介した各種通信網やユーザ端末20へのアクセス等を行うことができる。
【0047】
(ユーザ端末20のハードウェア構成)
図4は、本実施形態におけるユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。図4に示すように、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28を備えて構成される。
【0048】
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、ユーザ端末20の全体の動作を制御する。
【0049】
記憶部22の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部21による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0050】
また、記憶部22の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部21の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部22は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0051】
記憶部22に記憶されるプログラムは、例えば、ユーザ端末20の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等を含む。
【0052】
通信部23は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部23は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。ユーザ端末20は、通信回線5を介してサーバ10や他のユーザ端末20等と接続され、サーバ10や他のユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0053】
表示部24は、タッチパネルディスプレイ等であり、画像等を表示し、ユーザUによる操作を受け付けることが可能である。
【0054】
スピーカ25は、制御部21の制御を受けて各種の音を出力する。マイク26は、制御部21の制御を受けて各種の音を入力する。カメラ27は、制御部21の制御を受けて被写体を撮像する。
【0055】
操作ボタン28は、ユーザ端末20の例えば側面等に設けられ、ユーザ端末20を起動または停止させるための電源ボタンや、スピーカ25から出力される音のボリューム(音量)を調整するためのボタン等である。
【0056】
制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28は、システムバス29を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部21は、記憶部22へのアクセス、表示部24に対する画像の表示、ユーザUによるタッチパネルディスプレイ(表示部24)や操作ボタン28に対する操作状態の把握、マイク26への音の入力、スピーカ25からの音の出力、カメラ27に対する制御、および通信部23を介した各種通信網、サーバ10や他のユーザ端末20等へのアクセス等を行うことができる。
【0057】
図5は、本実施形態におけるサーバ10が備える制御部11の機能構成例を示すブロック図である。図5に示すように、制御部11は、機能構成として、課題制御部11a、進行制御部11b、特典決定部11c、表示制御部11dおよび開示部11eを備える。なお、一般的にサーバ10の制御部11は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本実施形態におけるゲームシステム1において特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示および説明を省略する。
【0058】
進行制御部11bは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザU1の操作を介して、ユーザUから、ゲーム内価値(例えば、スタミナ、オーブ)を消費することによってプレイ可能なゲームプレイ(一例として、第1期間に設定される複数のミッションA~Gに対する挑戦)の要求を受け付ける。
【0059】
進行制御部11bは、ユーザUからのゲームプレイの要求を受け付けた場合、ユーザUによるゲームプレイを制御する。
【0060】
課題制御部11aは、進行制御部11bによるゲームプレイの制御が開始された場合、第1期間に設定されるゲームの複数のミッションA~Gの進行状況を制御する。課題制御部11aは、複数のミッションA~GのうちゲームをプレイするユーザUが第1課題(一例として、ミッションA)に挑戦する際、第1課題を達成するために設定された複数の達成条件(一例として、達成条件A1,A2)の何れを満たしたかに応じて、後に挑戦可能な第2課題(一例として、ミッションBまたはミッションC)を異ならせて解放する。
【0061】
進行制御部11bは、第1期間より短い第2期間(一例として、1日)が終了した場合、終了時に達成状態であるミッションの少なくとも一部を未達成状態に更新することによってゲームの進行状況を更新する。そして、進行制御部11bは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザU1の操作を介して、ユーザUから、ゲーム内価値(例えば、スタミナ、オーブ)を消費することによってプレイ可能なゲームプレイ(一例として、更新された進行状況から複数のミッションA~Gに対する再挑戦)の要求を受け付ける。
【0062】
特典決定部11cは、第2期間における複数のミッションA~Gの達成状況(一例として、ミッションA(達成条件A2を満たす),ミッションC(達成条件C2を満たす),ミッションG(達成条件G1を満たす)を達成)に応じて、ユーザUに付与する特典(一例として、特典G)を決定する。そして、特典決定部11cは、決定した特典をユーザUに付与する。
【0063】
表示制御部11dは、ユーザ端末20の表示部24に表示される表示画面において、複数のミッションA~Gの達成状況に設定された特典の関連情報を表示させる。
【0064】
図6は、ユーザ端末20の表示部24に表示される表示画面の一例である。図6に示すように、表示画面には、第1期間(図示例では、10月1日~10月31日)と第2期間が終了するまでの時間(図示例では、10時間30分45秒)とを示す期間情報30、現時点でユーザUが挑戦可能なミッション(図示例では、ミッションB)の内容を示すミッション情報32と、当該ミッションを達成するために設定された2つの達成条件をそれぞれ示す達成条件情報34,44等が表示されている。
【0065】
図示例では、過去にユーザUが達成条件B1(ソロプレイでクリア)を満たしてミッションBを達成したことがあるため、達成条件情報34として、達成条件B1の内容を示す情報が表示される。また、過去にユーザUが達成条件B1を満たしてミッションBを達成した後に、達成条件D2を満たしてミッションDを達成し、特典B(一例として、キャラクタB)が付与されたことがあるため、特典Bの関連情報としてキャラクタBを示すキャラクタ画像38が表示されている。ユーザUは、表示された関連情報を参照することによって、複数のミッションの達成状況(一例として、達成条件B1を満たしてミッションBを達成した後に達成条件D2を満たしてミッションDを達成した状況)に応じて付与される可能性のある特典Bの内容を把握することができる。なお、過去にユーザUが達成条件B1を満たしてミッションBを達成した後に、達成条件D1を満たしてミッションDを達成したことがない(ひいては、特典Aが付与されたことがない)ため、特典Aの関連情報は表示されず、特典Aは不明であることを示すクエスチョンマーク画像36が表示されている。
【0066】
また、過去にユーザUが達成条件B2(マルチプレイでクリア)を満たしてミッションBを達成したことがないため、達成条件情報44として、達成条件B2は不明であることを示す情報(クエスチョンマーク)が表示される。そして当然ながら、過去にユーザUが達成条件B2を満たしてミッションBを達成した後に達成条件E1,E2を満たしてミッションEを達成したことがない(ひいては、特典C,Dが付与されたことがない)ため、特典C,Dの関連情報は表示されず、特典C,Dのそれぞれは不明であることを示すクエスチョンマーク画像46,48がそれぞれ表示されている。
【0067】
開示部11eは、複数のミッションA~Gの少なくとも一部(一例として、ミッションA)において第1ユーザ(一例として、ユーザU1)と所定関係にある第2ユーザ(一例として、ユーザU2)が達成した達成条件(一例として、達成条件A1,A2)を示す達成条件情報を、第1ユーザが使用するユーザ端末20の表示部24に表示させることによって第1ユーザに開示する。ここで、第1ユーザと所定関係にある第2ユーザとは、第1ユーザから所定距離の範囲内に居る第2ユーザであっても良いし、第1ユーザと交友関係(フレンド関係)があり、第1ユーザとの間で互いに承認した第2ユーザであっても良い。なお、開示の態様としては、音響信号をユーザ端末20のスピーカ25で再生することで達成条件情報を聴覚的に通知する態様、ユーザ端末20において光の色、点灯/点滅のパターン、光の強さ等を制御して光を発生させることで達成条件情報を視覚的に通知する態様、振動のパターン、強さ等を制御してユーザ端末20のバイブレーション機能により振動を発生させることで達成条件情報を触覚的に通知する態様等であっても良い。
【0068】
図7は、第1ユーザ(一例として、ユーザU1)が使用するユーザ端末20の表示部24に表示される表示画面の一例である。図7に示すように、表示画面には、複数のミッションA~Gの少なくとも一部(図示例では、ミッションA)において第1ユーザと所定関係にある第2ユーザ(一例として、ユーザU2)が達成した達成条件(図示例では、達成条件A1,A2)のそれぞれの内容を示す達成条件情報62,64等が表示されている。第1ユーザは、図7に示す表示画面に表示された達成条件情報62,64を参照することによって、ミッションAを達成するために設定された達成条件の内容を予め把握してミッションAに挑戦することができ、ひいては複数のミッションA~Gに対する挑戦(ゲームプレイ)を有利に進めることができる。言い換えると、ユーザUは、自身と所定関係にあり、達成条件を達成した他のユーザUが存在する場合、存在しない場合と比べて、複数のミッションA~Gに対する挑戦(ゲームプレイ)を有利に進めることができる。
【0069】
図8は、本実施形態において、サーバ10が行う制御処理(本発明の「情報処理方法」に相当)の一例を示すフローチャートである。ステップS100の処理は、第1期間が開始した後に実行される。
【0070】
まず、進行制御部11bは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザU1の操作を介して、ユーザUから、ゲーム内価値(例えば、スタミナ、オーブ)を消費することによってプレイ可能なゲームプレイ(一例として、第1期間に設定される複数のミッションA~Gに対する挑戦)の要求を受け付ける(ステップS100)。
【0071】
次に、進行制御部11bは、ユーザUからのゲームプレイの要求を受け付けた場合、ユーザUによるゲームプレイの制御を開始する(ステップS110)。
【0072】
次に、進行制御部11bは、第1期間より短い第2期間が終了したか否かについて判定する(ステップS120)。判定の結果、第2期間が終了していない場合(ステップS120、NO)、処理はステップS120の前に戻る。
【0073】
一方、第2期間が終了した場合(ステップS120、YES)、進行制御部11bは、ユーザUによるゲームプレイの制御を終了する(ステップS130)。
【0074】
次に、特典決定部11cは、第2期間における複数のミッションA~Gの達成状況に応じて、ユーザUに付与する特典を決定する(ステップS140)。そして、特典決定部11cは、決定した特典をユーザUに付与する。
【0075】
次に、進行制御部11bは、第2期間の終了時に達成状態であるミッションの少なくとも一部を未達成状態に更新することによってゲームの進行状況を更新する(ステップS150)。
【0076】
次に、進行制御部11bは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザU1の操作を介して、ユーザUから、ゲーム内価値(例えば、スタミナ、オーブ)を消費することによってプレイ可能なゲームプレイ(一例として、更新された進行状況から複数のミッションA~Gに対する再挑戦)の要求を受け付けたか否かについて判定する(ステップS160)。判定の結果、ゲームプレイの要求を受け付けた場合(ステップS160、YES)、処理はステップS110の前に戻る。
【0077】
一方、ゲームプレイの要求を受け付けなかった場合(ステップS160、NO)、進行制御部11bは、第1期間が終了したか否かについて判定する(ステップS170)。判定の結果、第1期間が終了していない場合(ステップS170、NO)、処理はステップS160の前に戻る。一方、第1期間が終了した場合(ステップS170、YES)、サーバ10は図8に示す制御処理を終了する。
【0078】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、サーバ10(情報処理装置)は、課題制御部11aと進行制御部11bと特典決定部11cとを備える。課題制御部11aは、第1期間に設定されるゲームの複数のミッションA~Gの進行状況を制御し、複数のミッションA~GのうちゲームをプレイするユーザUが第1課題に挑戦する際、第1課題を達成するために設定された複数の達成条件の何れかを満たしたかに応じて、後に挑戦可能な第2課題を異ならせて解放する。進行制御部11bは、第1期間より短い第2期間が終了した場合、終了時に達成状態である課題の少なくとも一部を未達成状態に更新し、更新された進行状況から課題の挑戦を受け付ける。特典決定部11cは、第2期間における複数の課題の達成状況に応じて、ユーザUに付与する特典を決定する。
【0079】
このように構成した本実施形態によれば、第2期間の終了に伴いゲームの複数のミッションA~Gの進行状況が更新され、いろいろなミッション(未挑戦のミッション、挑戦したが未達成のミッション、挑戦して達成したミッション)に挑戦して特典が付与される機会が生じるため、ユーザUによるゲームプレイを促進することができる。
【0080】
なお、上記実施形態において、進行制御部11bは、第1期間が終了するまでの残り期間(すなわち、複数のミッションA~Gに対する挑戦が可能な期間)に応じて、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況を未達成状況に更新する度合いを異ならせても良い。例えば、進行制御部11bは、第1期間が終了するまでの残り期間が長ければ、複数のミッションA~Gに対して挑戦が可能な時間的な余裕があるため、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況を未達成状況に更新する度合いを大きくする。一方、進行制御部11bは、第1期間が終了するまでの残り期間が短ければ、複数のミッションA~Gに対して挑戦が可能な時間的な余裕がなくなるため、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況を未達成状況に更新する度合いを小さくする。
【0081】
また、上記実施形態において、進行制御部11bは、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況(一例として、ミッションA(達成条件A2を満たす),ミッションC(達成条件C2を満たす)を達成した状況)の更新後における進行状況(一例として、ミッションA(達成条件A2を満たす)を達成した状況)をユーザUが指定可能に制御しても良い。また、進行制御部11bは、複数のミッションA~Gの達成履歴(一例として、ミッションA(達成条件A2を満たす),ミッションC(達成条件C2を満たす)を達成した状況)を考慮して、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況の更新後における進行状況(一例として、ミッションA(達成条件A2を満たす)を達成した状況)をユーザUが指定可能に制御しても良い。この場合、進行制御部11bは、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況の更新後における進行状況として、ミッションA(達成条件A1を満たす)を達成した状況(つまり達成履歴に該当しない進行状況)をユーザUが指定不可能に制御する。なお、進行制御部11bは、第1ユーザ(一例として、ユーザU1)と所定関係にある第2ユーザ(一例として、ユーザU2)が存在する場合、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況の更新後における進行状況を、第2ユーザによるゲームの進行状況に合わせて第1ユーザが指定可能に制御しても良い。
【0082】
また、上記実施形態において、課題制御部11aは、複数のミッションA~Gに含まれるミッション(一例として、ミッションA:コラボクエストのクリア)で達成条件(一例として、達成条件A1:クエストAのクリア)に関連するプレイ状況を満たすための条件(一例として、クエストAをプレイ)の少なくとも一部を満たした上で上記ミッションが達成されずにゲームの進行状況が更新され、更新された進行状況からユーザUがゲームをプレイして上記ミッションに再び挑戦する場合、上記達成条件(一例として、クエストAのクリア)を異なる達成条件(一例として、難易度を落としたクエストAのクリア、クエストCのクリア)に変更させても良い。これは、例えば、ユーザUがミッションの達成条件を満たす可能性を向上させるためである。この場合、表示制御部11dは、ユーザ端末20の表示部24に表示される表示画面において、達成条件が変更された旨を示す表示メッセージを表示させても良い。
【0083】
また、上記実施形態において、課題制御部11aは、第1期間が終了するまでの残り期間(複数のミッションA~Gに対して再挑戦が可能な期間)が所定期間(一例として、2日間)以上である場合と、残り期間が所定期間未満である場合との間で、複数のミッションA~Gに含まれるミッション(一例として、ミッションA:コラボクエストのクリア)の達成条件(例えば、クエストAのクリア)を異ならせても良い。例えば、課題制御部11aは、第1期間が終了するまでの残り期間が所定期間未満である場合(つまり、複数のミッションA~Gに対して挑戦が可能な時間的な余裕がない場合)、残り期間が所定期間以上である場合と比べて、複数のミッションA~Gに含まれるミッションの達成条件(例えば、クエストAのクリア)の難易度を低くしても良い。これは、例えば、複数のミッションA~Gに対して挑戦が可能な時間的な余裕がない中でユーザUがミッションの達成条件を満たす可能性を向上させるためである。
【0084】
また、上記実施形態において、ミッションは第1期間の残り期間に応じて、異なるミッションを解放可能にして良い。すなわち、第1期間中に同じ進行ルートでミッションを解放しても、第1期間の残り期間に応じて、異なるミッションが解放されるようにしても良い。
【0085】
また、上記実施形態において、複数のミッションを達成した特典として付与されるものとして、ミッションの解放に関係しないクエストのクリア時の報酬の付与や付与される報酬の付与確率を向上させるものを、ユーザUに付与する特典として設定しても良い。これにより、ユーザUにゲームプレイの促進を促すことができる。
【0086】
また、上記実施形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0087】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の1つは、ゲームの趣向性を向上させることである。
【0088】
[付記1]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザによるゲームプレイを促進することである。
[付記1]本実施形態に係る情報処理装置は、第1期間に設定されるゲームの複数の課題の進行状況を制御し、複数の課題のうちゲームをプレイするユーザが第1課題に挑戦する際、第1課題を達成するために設定された複数の達成条件の何れを満たしたかに応じて、後に挑戦可能な第2課題を異ならせて解放する課題制御部と、第1期間より短い第2期間が終了した場合、終了時に達成状態である課題の少なくとも一部を未達成状態に更新し、更新された進行状況から課題の挑戦を受け付ける進行制御部と、第2期間における複数の課題の達成状況に応じて、ユーザに付与する特典を決定する特典決定部とを備える。
上記の情報処理装置によれば、ユーザによるゲームプレイを促進することができる。
【0089】
[付記2]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1期間が終了するまでの残り期間に応じて、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況を未達成状況に更新する度合いを異ならせることである。
[付記2]第2期間は、第1期間中に複数回設定され、進行制御部は、第1期間が終了するまでの残り期間に応じて、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況を未達成状況に更新する度合いを異ならせる、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、第1期間が終了するまでの残り期間に応じて、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況を未達成状況に更新する度合いを異ならせることができる。
【0090】
[付記3]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザが、複数の課題の達成状況に応じて付与される特典を把握できるようにすることである。
[付記3]複数の課題の達成状況毎に、異なる特典が設定され、複数の課題の達成状況に設定された特典の関連情報を表示させる表示制御部をさらに備える、付記1または2に記載の情報処理装置。
これにより、ユーザは、表示された関連情報を参照することによって、複数の課題の達成状況に応じて付与される特典を把握することができる。
【0091】
[付記4]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザが、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況の更新後における進行状況を指定できるようにすることである。
[付記4]進行制御部は、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況の更新後における進行状況をユーザが指定可能に制御する、付記1~3の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、ユーザは、第2期間が終了した場合における、ゲームの進行状況の更新後における進行状況を指定することができる。
【0092】
[付記5]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザが、複数の課題に含まれる課題で達成条件に関連するプレイ状況を満たすための条件の少なくとも一部を満たした上で課題が達成されずにゲームの進行状況が更新された場合、達成条件が変更された同じ課題に再び挑戦できるようにすることである。
[付記5]課題制御部は、複数の課題に含まれる課題で達成条件に関連するプレイ状況を満たすための条件の少なくとも一部を満たした上で課題が達成されずにゲームの進行状況が更新され、更新された進行状況からユーザがゲームをプレイして課題に再び挑戦する場合、達成条件を異なる達成条件に変更させる、付記1~4の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、ユーザは、複数の課題に含まれる課題で達成条件に関連するプレイ状況を満たすための条件の少なくとも一部を満たした上で課題が達成されずにゲームの進行状況が更新された場合、達成条件が変更された同じ課題に再び挑戦することができる。
【0093】
[付記6]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1期間が終了するまでの残り期間が所定期間以上である場合と、残り期間が所定期間未満である場合との間で、複数の課題に含まれる課題の達成条件を異ならせることである。
[付記6]課題制御部は、第1期間が終了するまでの残り期間が所定期間以上である場合と、残り期間が所定期間未満である場合との間で、複数の課題に含まれる課題の達成条件を異ならせる、付記1~5の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、第1期間が終了するまでの残り期間が所定期間以上である場合と、残り期間が所定期間未満である場合との間で、複数の課題に含まれる課題の達成条件を異ならせることができる。
【0094】
[付記7]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザが、複数の課題の少なくとも一部において、自身と所定関係にある第2ユーザが達成した達成条件を把握できるようにすることである。
[付記7]複数の課題の少なくとも一部において第1ユーザと所定関係にある第2ユーザが達成した達成条件を第1ユーザに開示する開示部をさらに備える、付記1~6の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザは、開示された達成条件を参照することによって、複数の課題の少なくとも一部において、自身と所定関係にある第2ユーザが達成した達成条件を把握ことができる。
【0095】
[付記8]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザによるゲームプレイを促進することである。
[付記8]本実施形態に係る情報処理方法は、プロセッサが、第1期間に設定されるゲームの複数の課題の進行状況を制御し、複数の課題のうちゲームをプレイするユーザが第1課題に挑戦する際、第1課題を達成するために設定された複数の達成条件の何れを満たしたかに応じて、後に挑戦可能な第2課題を異ならせて解放し、プロセッサが、第1期間より短い第2期間が終了した場合、終了時に達成状態である課題の少なくとも一部を未達成状態に更新し、更新された進行状況から課題の挑戦を受け付け、プロセッサが、第2期間における複数の課題の達成状況に応じて、ユーザに付与する特典を決定する。
上記の情報処理方法によれば、ユーザによるゲームプレイを促進することができる。
【0096】
[付記9]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザによるゲームプレイを促進することである。
[付記9]本実施形態に係る情報処理プログラムは、プロセッサに、第1期間に設定されるゲームの複数の課題の進行状況を制御し、複数の課題のうちゲームをプレイするユーザが第1課題に挑戦する際、第1課題を達成するために設定された複数の達成条件の何れを満たしたかに応じて、後に挑戦可能な第2課題を異ならせて解放し、第1期間より短い第2期間が終了した場合、終了時に達成状態である課題の少なくとも一部を未達成状態に更新し、更新された進行状況から課題の挑戦を受け付け、第2期間における複数の課題の達成状況に応じて、ユーザに付与する特典を決定する処理を実行させる。
上記の情報処理プログラムによれば、ユーザによるゲームプレイを促進することができる。
【符号の説明】
【0097】
1:投票システム、10:サーバ、11:制御部、11a:課題制御部、11b:進行制御部、11c:特典決定部、11d:表示制御部、11e:開示部、12:記憶部、13:通信部、14:操作入力部、15:モニタ、16:システムバス、20,20a,20b,20c:ユーザ端末、21:制御部、22:記憶部、23:通信部、24:表示部、25:スピーカ、26:マイク、27:カメラ、28:操作ボタン、29:システムバス、30:期間情報、32:ミッション情報、34,44,62,64:達成条件情報、36,46,48:クエスチョンマーク画像、38:キャラクタ画像、U,U1,U2,U3:ユーザ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8