(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024071999
(43)【公開日】2024-05-27
(54)【発明の名称】API利用料金計算方法、及びAPI利用料金計算システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240520BHJP
G06Q 30/04 20120101ALI20240520BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022182565
(22)【出願日】2022-11-15
(71)【出願人】
【識別番号】000233055
【氏名又は名称】株式会社日立ソリューションズ
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】続山 智也
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB11
5L049BB11
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】適用条件が適用されるAPIアプリケーションの実行に係る料金をフレキシブルに変動させることができる。
【解決手段】API利用料金計算方法は、API(Application Programming Interface)アプリケーションの利用料金を計算するAPI利用料金計算方法であって、APIアプリケーションの実行に係る基本料金を設定すること、基本料金の変動率又は変動額、及び基本料金の変動を適用する適用条件が設定された1又は複数の料金プランをAPIアプリケーションに設定すること、1又は複数の料金プランの中から料金プランを選択すること、選択された料金プランに設定された適用条件が適用されるAPIアプリケーションの実行に係る基本料金を変動率又は変動額で変動させること、及び変動させた基本料金を用いて、APIアプリケーションの利用料金を計算すること(ステップS2007)、を有する。
【選択図】
図20
【特許請求の範囲】
【請求項1】
API(Application Programming Interface)アプリケーションの利用料金を計算するAPI利用料金計算方法であって、
前記APIアプリケーションの実行に係る基本料金を設定すること、
前記基本料金の変動率又は変動額、及び前記基本料金の変動を適用する適用条件が設定された1又は複数の料金プランを前記APIアプリケーションに設定すること、
前記1又は複数の料金プランの中から料金プランを選択すること、
選択された前記料金プランに設定された前記適用条件が適用される前記APIアプリケーションの実行に係る前記基本料金を前記変動率又は前記変動額で変動させること、及び
前記変動させた前記基本料金を用いて、前記APIアプリケーションの利用料金を計算すること、を有する
ことを特徴とするAPI利用料金計算方法。
【請求項2】
前記適用条件は、前記APIアプリケーションが実行される実行期間に関する条件であって、
前記基本料金を変動させることは、前記実行期間中に実行された前記APIアプリケーションの実行に係る前記基本料金を前記変動率又は前記変動額で変動させること、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のAPI利用料金計算方法。
【請求項3】
前記APIアプリケーションを利用するAPI利用アプリケーションからのリクエストとは非同期で前記APIアプリケーションが実行されるよう予約すること、及び
前記基本料金が最も安い前記実行期間中に前記APIアプリケーションを実行すること、をさらに有する
ことを特徴とする請求項2に記載のAPI利用料金計算方法。
【請求項4】
前記適用条件は、複数のAPIアプリケーションの中における前記APIアプリケーションの人気度に関する条件であって、
前記基本料金を変動させることは、前記APIアプリケーションの実行に係る前記基本料金を前記人気度に応じて変動させること、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のAPI利用料金計算方法。
【請求項5】
前記人気度の尺度は、前記APIアプリケーションの利用回数、前記APIアプリケーションの利用者数、又は前記APIアプリケーションの利用金額である
ことを特徴とする請求項4に記載のAPI利用料金計算方法。
【請求項6】
前記APIアプリケーションは、検索条件に従って検索結果を提供するAPIアプリケーションであり、
前記適用条件は、前記検索条件の数に関する条件であって、
前記基本料金を変動させることは、前記APIアプリケーションの実行に係る前記基本料金を前記検索条件の数に従って変動させること、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のAPI利用料金計算方法。
【請求項7】
前記基本料金の上限額又は下限額の少なくとも一方を設定すること、をさらに有し、
前記基本料金を変動させることは、設定された前記上限額より大きくならないように又は設定された前記下限額より小さくならないように前記基本料金を変動させること、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のAPI利用料金計算方法。
【請求項8】
前記基本料金を設定することは、
前記APIアプリケーションの所定期間単位での料金を設定すること、
前記所定期間での前記APIアプリケーションのコール回数の上限を設定すること、及び
前記上限を超えたコール単位の超過料金を設定すること、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のAPI利用料金計算方法。
【請求項9】
前記APIアプリケーションの利用料金の支払い状況を取得し、取得した前記支払い状況に従って前記APIアプリケーションの利用を許可又は禁止すること、をさらに有する
ことを特徴とする請求項1に記載のAPI利用料金計算方法。
【請求項10】
前記料金プランを設定することは、前記適用条件が異なる複数の料金プランを前記APIアプリケーションに設定することであって、
前記APIアプリケーションの実行履歴を記憶すること、及び
前記実行履歴を用いて、前記複数の料金プラン毎に過去の前記APIアプリケーションの利用料金を計算し、最も利用料金が安い料金プランを提供すること、を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のAPI利用料金計算方法。
【請求項11】
API(Application Programming Interface)アプリケーションの利用料金を計算するAPI利用料金計算システムであって、
前記APIアプリケーションの実行に係る基本料金、前記基本料金の変動率又は変動額、及び前記基本料金の変動を適用する適用条件が設定された1又は複数の料金プランを前記APIアプリケーションに設定する設定手段と、
前記APIアプリケーションの利用者によって選択された前記料金プランに設定された前記適用条件が適用される前記APIアプリケーションの実行に係る前記基本料金を前記変動率又は前記変動額で変動させ、前記変動させた前記基本料金を用いて、前記APIアプリケーションの利用料金を計算する計算手段と、を有する
ことを特徴とするAPI利用料金計算システム。
【請求項12】
前記適用条件は、前記APIアプリケーションが実行される実行期間に関する条件であって、
前記計算手段は、前記実行期間中に実行された前記APIアプリケーションの実行に係る前記基本料金を前記変動率又は前記変動額で変動させる
ことを特徴とする請求項11に記載のAPI利用料金計算システム。
【請求項13】
前記APIアプリケーションを利用するAPI利用アプリケーションからのリクエストとは非同期で前記APIアプリケーションが実行されるよう予約する非同期予約手段、及び
前記基本料金が最も安い前記実行期間中に前記APIアプリケーションを実行する非同期処理手段、をさらに有する
ことを特徴とする請求項12に記載のAPI利用料金計算システム。
【請求項14】
前記適用条件は、複数のAPIアプリケーションの中における前記APIアプリケーションの人気度に関する条件であって、
前記計算手段は、前記APIアプリケーションの実行に係る前記基本料金を前記人気度に応じて変動させる
ことを特徴とする請求項11に記載のAPI利用料金計算システム。
【請求項15】
前記人気度の尺度は、前記APIアプリケーションの利用回数、前記APIアプリケーションの利用者数、又は前記APIアプリケーションの利用金額である
ことを特徴とする請求項14に記載のAPI利用料金計算システム。
【請求項16】
前記APIアプリケーションは、検索条件に従って検索結果を提供するAPIアプリケーションであり、
前記適用条件は、前記検索条件の数に関する条件であって、
前記計算手段は、前記APIアプリケーションの実行に係る前記基本料金を前記検索条件の数に従って変動させる
ことを特徴とする請求項11に記載のAPI利用料金計算システム。
【請求項17】
前記設定手段は、さらに前記基本料金の上限額又は下限額の少なくとも一方を設定し、
前記計算手段は、設定された前記上限額より大きくならないように又は設定された前記下限額より小さくならないように前記基本料金を変動させる
ことを特徴とする請求項11に記載のAPI利用料金計算システム。
【請求項18】
前記設定手段は、
前記APIアプリケーションの所定期間単位での料金を設定し、
前記所定期間での前記APIアプリケーションのコール回数の上限を設定し、及び
前記上限を超えたコール単位の超過料金を設定する
ことを特徴とする請求項11に記載のAPI利用料金計算システム。
【請求項19】
前記APIアプリケーションの利用料金の支払い状況を取得し、取得した前記支払い状況に従って前記APIアプリケーションの利用を禁止又は許可するAPI利用判定手段、をさらに有する
ことを特徴とする請求項11に記載のAPI利用料金計算システム。
【請求項20】
前記設定手段は、前記適用条件が異なる複数の料金プランを前記APIアプリケーションに設定し、
前記APIアプリケーションの実行履歴を記憶する記憶手段、及び
前記実行履歴を用いて、前記複数の料金プラン毎に過去の前記APIアプリケーションの利用料金を計算し、最も利用料金が安い料金プランを提供する料金プラン判定手段、をさらに有する
ことを特徴とする請求項11に記載のAPI利用料金計算システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、API(Application Programming Interface)アプリケーションの利用料金を計算するAPI利用料金計算方法、及びAPI利用料金計算システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、APIを利用するプログラムがAPIを利用する権利を得るための価格がAPI毎に記憶された有料API情報が開示されている。特許文献1では、この有料API情報を基づいて、使用が許可されているAPIの課金を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、APIを実行した条件に関わらず一律の利用料金が課金されており、APIを実行した条件に応じてフレキシブルにAPIの利用料金を変動させることができなかった。
【0005】
本開示は、適用条件が適用されるAPIアプリケーションの実行に係る料金をフレキシブルに変動させることによってフレキシブルに利用料金を変動させることが可能なAPI利用料金計算方法、及びAPI利用料金計算システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のAPI利用料金計算方法は、APIアプリケーションの利用料金を計算するAPI利用料金計算方法であって、APIアプリケーションの実行に係る基本料金を設定すること、基本料金の変動率又は変動額、及び基本料金の変動を適用する適用条件が設定された1又は複数の料金プランをAPIアプリケーションに設定すること、1又は複数の料金プランの中から料金プランを選択すること、選択された料金プランに設定された適用条件が適用されるAPIアプリケーションの実行に係る基本料金を変動率又は変動額で変動させること、及び変動させた基本料金を用いて、APIアプリケーションの利用料金を計算すること、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示のAPI利用料金計算方法、及びAPI利用料金計算システムによれば、適用条件が適用されるAPIアプリケーションの実行に係る料金をフレキシブルに変動させることによってフレキシブルに利用料金を変動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態のAPI利用料金計算システムの構成図である。
【
図2】本実施形態のAPI管理システム及び課金管理システムの詳細を示したブロック図である。
【
図3】本実施形態のAPI基本情報を示した図である。
【
図4】本実施形態の実行予定情報及び非同期実行結果情報を示した図である。
【
図5】本実施形態の実行履歴情報を示した図である。
【
図6】本実施形態のAPI料金プラン情報及び基本料金情報を示した図である。
【
図8】本実施形態のAPI利用者情報を示した図である。
【
図9】本実施形態の課金情報及び課金明細情報を示した図である。
【
図10】本実施形態の支払状況情報を示した図である。
【
図11】本実施形態の料金プラン比較情報を示した図である。
【
図12】本実施形態のAPIアプリケーションの登録及び利用登録の詳細を示したシーケンス図である。
【
図13】本実施形態の同期処理の詳細を示したシーケンス図である。
【
図14】本実施形態の非同期処理(予約~非同期処理)の詳細を示したシーケンス図である。
【
図15】本実施形態の非同期処理(結果取得)の詳細を示したシーケンス図である。
【
図16】本実施形態の同期処理部が実行する処理フローを示したフローチャートである。
【
図17】本実施形態の非同期予約部が実行する処理フローを示したフローチャートである。
【
図18】本実施形態の非同期処理部が実行する処理フローを示したフローチャートである。
【
図19】本実施形態の非同期処理結果取得部が実行する処理フローを示したフローチャートである。
【
図20】本実施形態の課金額計算部が実行する処理フローを示したフローチャートである。
【
図21】本実施形態の人気度算定部が実行する処理フローを示したフローチャートである。
【
図22】本実施形態の料金プラン判定部が実行する処理フローを示したフローチャートである。
【
図23】本実施形態のAPIアプリケーション登録画面を示した図である。
【
図24】本実施形態の料金プラン登録画面を示した図である。
【
図25】本実施形態の割引設定(時間)画面を示した図である。
【
図26】本実施形態の割引設定(人気度)画面を示した図である。
【
図27】本実施形態の割引設定(パラメータ数)画面を示した図である。
【
図28】本実施形態のAPIアプリケーション利用登録画面を示した図である。
【
図29】本実施形態の実行予定情報確認画面を示した図である。
【
図30】本実施形態の実行履歴情報確認画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本実施形態のAPI利用料金計算システム100、及びAPI利用料金計算方法を説明する。
【0010】
[API利用料金計算システム100]
図1は、本実施形態のAPI利用料金計算システム100の構成図である。API利用料金計算システム100は、API(Application Programming Interface)アプリケーションの利用履歴に基づいてAPIアプリケーションの利用料金を計算するシステムである。本実施形態のAPI利用料金計算システム100は、APIアプリケーションを実行する日時(曜日、時間帯)によって利用料金を変える仕組み、APIアプリケーションの人気の度合いによって利用料金を変える仕組み、及び同じAPIアプリケーションでもリクエストの内容(パラメータ数)によって利用料金を変える仕組みを有する。さらに、本実施形態のAPI利用料金計算システム100は、利用実績に基づいた最安料金プランのレコメンド機能、及び利用料金の未払い者のAPIアプリケーションの利用禁止機能を有する。
図1を参照して、API利用料金計算システム100の全体構成を説明する。
【0011】
API利用料金計算システム100は、APIアプリケーション110と、APIアプリケーション110を利用するAPI利用アプリケーション120と、APIアプリケーション110の基本情報等を管理するAPI管理システム130と、APIアプリケーション110の料金情報等を管理する課金管理システム140と、APIアプリケーション110の管理者が使用する管理者端末150と、を備える。そして、APIアプリケーション110、API利用アプリケーション120、API管理システム130、課金管理システム140、及び管理者端末150がネットワーク160を介して通信可能に接続されている。ネットワーク160を介した通信の方式は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
【0012】
APIアプリケーション管理者151は、APIアプリケーション110の管理者151であって、管理者端末150を使って、当該APIアプリケーション110の基本料金、1又は複数の料金プラン、割引情報などを設定する。具体的には、APIアプリケーション管理者151は、APIアプリケーション110の料金プランに関する情報(API料金プラン情報251(
図6(a)参照))、APIアプリケーション110の基本料金に関する情報(基本料金情報(
図6(b)参照))、及びAPIアプリケーション110の割引情報253(
図7(a)~(c)参照)を、課金管理システム140に登録する。API料金プラン情報251、基本料金情報252、及び割引情報253の詳細は後述する。
【0013】
API利用者121は、API利用アプリケーション120を利用して、APIアプリケーション110を実行する。また、API利用者121は、APIアプリケーション110の利用に際し、APIアプリケーション110の管理者151が設定した料金プランの中から任意の料金プランを選択することができる。API利用者121は、API利用アプリケーション120を実行し、APIアプリケーション110を実行するためのリクエストをAPI管理システム130に送信する。API管理システム130は、受信したリクエストに従ってAPIアプリケーション110を実行する。APIアプリケーション110は、リクエストのレスポンスとして、実行結果をAPI利用アプリケーション120に送信する。
【0014】
図2は、本実施形態のAPI管理システム130及び課金管理システム140の詳細を示したブロック図である。次に、
図2を参照して、API管理システム130及び課金管理システム140の詳細を説明する。
【0015】
[API管理システム130]
API管理システム130は、API利用アプリケーション120からリクエストの受信し、指定されたAPIアプリケーション110に中継する。また、API管理システム130は、APIアプリケーション110の実行履歴を保存する。API管理システム130は、情報処理を行う処理装置210と、情報を記憶する記憶装置220と、情報を表示する表示装置230と、を備える。API管理システム130は、例えば、クラウドサーバ、オンプレミスサーバなどである。
【0016】
<<処理装置210>>
処理装置210は、例えばCPU、メモリ(主記憶部)、補助記憶部、入出力I/F、及び通信I/Fを有するコンピュータである。処理装置210は、同期処理部211と、非同期予約部212と、非同期処理部213と、非同期処理結果取得部214と、API利用判定部215と、を有する。
【0017】
<同期処理部211>
同期処理部211は、API利用アプリケーション120からのリクエストに同期して、APIアプリケーション110を実行する機能ブロックである。
【0018】
<非同期予約部212>
非同期予約部212は、API利用アプリケーション120からのリクエストとは非同期で実行されるAPIアプリケーション110を予約する機能ブロックである。非同期予約部212によって予約されたAPIアプリケーション110に関する情報は、後述する実行予定情報222(
図4(a)参照)として記憶装置220に記憶される。
【0019】
<非同期処理部213>
非同期処理部213は、API利用アプリケーション120からのリクエストとは非同期で、APIアプリケーション110を実行する機能ブロックである。非同期処理部213は、上記した非同期予約部212によって予約されたAPIアプリケーション110を実行する。このAPIアプリケーション110の実行結果は、後述する非同期実行結果情報223(
図4(b)参照)として記憶装置220に記憶される。
【0020】
<非同期処理結果取得部214>
非同期処理結果取得部214は、API利用アプリケーション120からの問い合わせに従って、記憶装置220に記憶された非同期実行結果情報223を取得し、当該API利用アプリケーション120へ送信する。
【0021】
<API利用判定部215>
API利用判定部215は、API利用者121のAPIアプリケーション110の利用料金の支払い状況に従ってAPIアプリケーション110の利用を禁止又は許可する。具体的には、API利用判定部215は、課金管理システム140の記憶装置250に記憶された支払状況情報(
図10参照)を取得し、API利用者121の利用料金の未払いが一定期間連続して続く場合には、APIアプリケーション110の利用を禁止し、そうでなければ、APIアプリケーション110の利用を許可する。
【0022】
<<記憶装置220>>
記憶装置220は、例えばHDD(ハードディスクドライブ)、SSD(ソリッドステートドライブ)、又はそれらの組み合わせである。記憶装置220は、API基本情報221、実行予定情報222、非同期実行結果情報223、及び実行履歴情報224を記憶する。
【0023】
(API基本情報221)
図3は、本実施形態のAPI基本情報221を示した図である。
図3を参照して、API基本情報221の詳細を説明する。API基本情報221は、API_ID301と、APIアプリケーション管理者ID302と、接続先URL303とが対応付けて記憶された情報である。API_ID301は、APIアプリケーション110を識別する識別情報であり、API管理システム130が自動的に付与する。APIアプリケーション管理者ID302は、APIアプリケーション110を管理する管理者を識別する識別情報であり、API管理システム130が自動的に付与する。接続先URL303は、APIアプリケーション110にアクセスするための接続先であるURL(Uniform Resource Locator)を示す。また、API基本情報221は、APIアプリケーション110の名称や説明文などの情報を保持してもよい。
【0024】
(実行予定情報222)
図4は、本実施形態の実行予定情報222及び非同期実行結果情報223を示した図である。
図4(a)を参照して、実行予定情報222の詳細を説明する。実行予定情報222は、非同期実行のAPIアプリケーション110の実行期限や問い合わせキーを有する情報である。実行予定情報222は、API_ID401と、API利用者_ID402と、API利用APP_ID403と、非同期実行のAPIアプリケーション110の実行期限404と、問い合わせキー405と、APIアプリケーション110の実行状態406と、リクエスト情報407と、が対応付けて記憶された情報である。API_ID401は、上記したAPI_ID301と同様で、APIアプリケーション110を識別する識別情報である。API利用者_ID402は、APIアプリケーション110を利用するAPI利用者121を識別する識別情報である。また、API利用APP_ID403は、APIアプリケーション110を利用するAPI利用アプリケーション120を識別する識別情報である。実行期限404は、APIアプリケーション110を実行する期限を示した情報であって、API利用者121が予め設定する。問い合わせキー405は、APIアプリケーション110の実行結果を取得するために必要となるキー情報である。問い合わせキー405は、APIアプリケーション110を予約した利用者に送信され、API利用者121は、問い合わせキー405を用いてAPIアプリケーション110の実行結果を取得する。実行状態406は、予約したAPIアプリケーション110の実行状態を示し、例えば「正常終了」、「異常終了」、及び「未実行」などである。また、リクエスト情報407は、API利用アプリケーション120から送信されたリクエストに関する情報を示す。
【0025】
API管理システム130の非同期処理部213は、API_ID401が示す各APIアプリケーション110について、実行期限404までの間でAPIアプリケーション110の利用料金が最安となるタイミングを特定し、特定したタイミングでAPIアプリケーション110を実行する。実行されたAPIアプリケーション110の実行結果は、一時的にAPI管理システム130の記憶装置220に非同期実行結果情報223として記憶される。その後、API利用者121は、事前に取得した問い合わせキー405をAPI管理システム130に送信し、当該問い合わせキー405(408)に紐づく、記憶装置220に記憶されたAPIアプリケーション110の実行結果(後述する非同期実行結果情報223の応答情報409)を取得する。
【0026】
(非同期実行結果情報223)
次に、
図4(b)を参照して、非同期実行結果情報223の詳細を説明する。非同期実行結果情報223は、API管理システム130の記憶装置220に記憶されるAPIアプリケーション110の実行結果である。非同期実行結果情報223は、問い合わせキー408と、APIアプリケーション110の実行結果である応答情報409と、が対応された情報である。API管理システム130の非同期処理結果取得部214は、API利用アプリケーション120から問い合わせキー405(408)を受信すると、当該問い合わせキー405(408)に対応付けて記憶された応答情報409をAPI利用アプリケーション120に送信する。
【0027】
(実行履歴情報224)
図5は、本実施形態の実行履歴情報224を示した図である。
図5を参照して、実行履歴情報224の詳細を説明する。実行履歴情報224は、APIアプリケーション110の実行履歴を示す。課金管理システム140は、この実行履歴情報224に基づいて課金情報255を作成する。実行履歴情報224は、APIアプリケーション110が実行された日時を示す実行日時501と、API利用者_ID502と、API利用APP_ID503と、API_ID504と、同期実行か非同期実行かを識別する実行種別505と、が対応付けて記憶された情報である。なお、課金プラン(
図6(a)参照)が従量課金であり且つ割引タイプがパラメータ数である場合、実行履歴情報224は、パラメータ数506を含む。
【0028】
[課金管理システム140]
課金管理システム140は、各APIアプリケーション110の料金プラン、基本料金、及び割引情報などを設定する。また、課金管理システム140は、APIアプリケーション110の利用実績に基づいて課金額を計算したり、表示したりする。課金管理システム140は、
図2に示すように、情報処理を行う処理装置240と、情報を記憶する記憶装置250と、を備える。課金管理システム140は、表示装置を備えていてもよい。
【0029】
<<処理装置240>>
処理装置240は、例えばCPU、メモリ(主記憶部)、補助記憶部、入出力I/F、及び通信I/Fを有するコンピュータである。処理装置240は、
図2に示すように、料金情報設定部241と、料金プラン判定部242と、人気度算定部243と、課金額計算部244と、を有する。
【0030】
<料金情報設定部241>
料金情報設定部241は、APIアプリケーション110毎に料金に関する情報を設定する。料金情報設定部241は、管理者端末150からAPIアプリケーション110の料金プランに関する情報を受信し、API料金プラン情報251として設定する。また、料金情報設定部241は、APIアプリケーション110の基本料金に関する情報を受信し、基本料金情報252として設定する。また、料金情報設定部241は、APIアプリケーション110の割引/割増に関する情報を受信し、割引情報253として設定する。API料金プラン情報251、基本料金情報252、及び割引情報253は、記憶装置250に記憶される。
【0031】
<料金プラン判定部242>
料金プラン判定部242は、実行履歴情報224を用いて、複数の料金プラン毎に過去のAPIアプリケーション110の利用料金を計算し、最も利用料金が安い料金プランを提供する。本実施形態では、料金プラン判定部242は、実行履歴情報224の先月の実行履歴を用いて、APIアプリケーション110で選択可能な複数の料金プラン毎にAPIアプリケーション110の利用料金を計算し、最も利用料金が安い料金プランを提供する。また、料金プラン判定部242は、実行履歴情報224の過去3カ月の実行履歴を用いて、APIアプリケーション110で選択可能な複数の料金プラン毎にAPIアプリケーション110の利用料金を計算し、最も利用料金が安い料金プランを提供する。また、料金プラン判定部242は、実行履歴情報224の過去6カ月の実行履歴を用いて、APIアプリケーション110で選択可能な複数の料金プラン毎にAPIアプリケーション110の利用料金を計算し、最も利用料金が安い料金プランを提供する。
【0032】
<人気度算定部243>
人気度算定部243は、API管理システム130で管理される複数のAPIアプリケーション110の人気度を計算する。人気度算定部243によって計算されたAPIアプリケーション110の人気度は、APIアプリケーション110の基本料金の変動(割引、又は割増)に利用される。具体的には、人気度算定部243は、以下の3種類の尺度で人気度を計算する。
・APIアプリケーション110の利用回数
・APIアプリケーション110の利用者数
・APIアプリケーション110の利用金額
【0033】
<課金額計算部244>
課金額計算部244は、API利用者121への課金額を計算する。なお、課金額は、所定期間単位毎に計算され、例えば月単位であってもよいし、年単位であってもよい。課金額計算部244は、所定期間に実行されたAPIアプリケーション110のAPI料金プラン情報251、基本料金情報252、及び割引情報253に基づいて、API利用者121への課金額を計算する。計算された課金額は、課金情報255(
図9(a)参照)として記憶装置250に記憶される。また、課金額の内訳は、課金明細情報256(
図9(b))として記憶装置250に記憶される。
【0034】
課金額計算部244は、API利用者121によって選択された料金プラン602の割引タイプ605で設定された適用条件が適用されるAPIアプリケーション110の実行に係る基本料金を、割引情報253の変動率(割引率又は割増率)又は変動額で変動させ、変動させた基本料金を用いて、APIアプリケーション110の利用料金を計算する。適用条件は、APIアプリケーション110が実行される実行期間に関する条件であってもよいし、複数のAPIアプリケーション110の中における当該APIアプリケーション110の人気度に関する条件であってもよいし、検索条件の数(パラメータ数)に関する条件であってもよい。
【0035】
例えば、課金額計算部244は、API利用者121によって選択された料金プラン602の割引タイプ605が「なし」の場合、基本料金607を変動させず、当該基本料金607を用いて、APIアプリケーションの利用料金を計算する。
【0036】
また、課金額計算部244は、API利用者121によって選択された料金プラン602の割引タイプ605が「時間」の場合、時間割引情報700(
図7(a)参照)で設定された期間(割引日702、開始時間703、終了時間704)中に実行されたAPIアプリケーションの実行に係る基本料金607を設定された割引率705又は割増率706で変動させて、APIアプリケーション110の利用料金を計算する。
【0037】
また、課金額計算部244は、API利用者121によって選択された料金プラン602の割引タイプ605が「人気度」の場合、APIアプリケーションの実行に係る基本料金607を人気度に応じて人気度割引情報710(
図7(b)参照)の変動額715で変動させて、APIアプリケーション110の利用料金を計算する。この際、課金額計算部244は、人気度割引情報710の上限額717より大きくならないように又は下限額716より小さくならないように基本料金607を変動させる。
【0038】
また、課金額計算部244は、API利用者121によって選択された料金プラン602の割引タイプ605が「パラメータ数」の場合、APIアプリケーションの実行に係る基本料金607をパラメータ数に従ってパラメータ数割引情報720(
図7(c)参照)の割引率723又は割増率724で変動させて、APIアプリケーション110の利用料金を計算する。
【0039】
<<記憶装置250>>
記憶装置250は、例えばHDD(ハードディスクドライブ)、SSD(ソリッドステートドライブ)、又はそれらの組み合わせである。記憶装置250は、
図2に示すように、API料金プラン情報251、基本料金情報252、割引情報253、API利用者情報254、課金情報255、課金明細情報256、支払状況情報257、及び料金プラン比較情報258を記憶する。
【0040】
<API料金プラン情報251>
図6は、本実施形態のAPI料金プラン情報251及び基本料金情報252を示した図である。
図6(a)を参照して、API料金プラン情報251の詳細を説明する。API料金プラン情報251は、API_ID601と、料金プラン602と、を有する。そして、料金プラン602は、プランID603と、課金プラン604と、割引タイプ605とを含む。APIアプリケーション管理者151は、APIアプリケーション110毎に、1又は複数の料金プラン602を登録する。プランID603は、APIアプリケーション110の料金プラン602を識別する識別情報である。課金プラン604は、所定コール数(例えば、1コール)あたりの価格で課金される従量課金と、所定期間(例えば、1か月)あたりの価格で課金される定額課金と、有する。割引タイプ605は、料金プラン602毎に登録される。割引タイプ605は、割り引きを行わない「なし」、特定日及び特定曜日における特定時間帯の料金が変動する「時間帯」、APIアプリケーション110の人気度に応じて料金が変動する「人気度」、及びAPIコール時の検索条件の数(パラメータ数)に応じて料金が変動する「パラメータ数」を含む。APIアプリケーション管理者151は、1つのAPIアプリケーション110に対して、複数の料金プラン602を登録することができる。API利用者121は、APIアプリケーション110の1つの料金プラン602を選択して、当該APIアプリケーション110を利用する。
【0041】
<基本料金情報252>
次に、
図6(b)を参照して、基本料金情報252の詳細を説明する。基本料金情報252は、API_ID606と、APIアプリケーション110の実行に係る基本料金607と、APIアプリケーション110の実行に係る超過料金608とが対応付けて記憶された情報である。APIアプリケーション管理者151は、APIアプリケーション110毎に基本料金607及び超過料金608を登録する。課金額は、基本料金607に割引タイプ605を加味して決定し、超過料金608があれば、超過料金608が加味される。定額課金の場合には、実行回数の上限を設けることが可能である。実行回数が上限を超えた場合には、超過料金608(例えば、1コール単位で発生する超過料金)が発生する。
【0042】
<割引情報253>
図7は、本実施形態の割引情報253を示した図である。
図7を参照して、割引情報253の詳細を説明する。割引情報253は、料金プラン602の割引タイプ605に対応する、時間割引情報700、人気度割引情報710、及びパラメータ数割引情報720を有する。割引タイプが「なし」の場合には、基本料金が適用される。
【0043】
図7(a)の時間割引情報700は、特定曜日又は特定日における特定時間帯の料金の割引率及び割増率が登録された情報である。割引率及び割増率は、基本料金からの割り引き及び割り増しを意味する。時間割引情報700は、API_ID701と、料金の割り引き又は割り増しとなる特定曜日又は特定日を示す割引日702と、当該割引日702において料金の割り引き又は割り増しとなる時間の範囲を示す開始時間703及び終了時間704と、料金の割引率705と、料金の割増率706とが対応付けて記憶された情報である。なお、割引日702として、特定日、特定曜日、特定月、月の最初、月の最後、毎週、隔週、毎月、各月などを設定することができる。
【0044】
図7(b)の人気度割引情報710は、APIアプリケーション110の人気度に応じた料金がAPIアプリケーション110毎に登録された情報である。この人気度割引情報710の料金は、例えばAPIアプリケーション110の人気度が上昇すると料金が上昇し、人気度が下降すると料金が下降する。人気度割引情報710は、API_ID711と、APIアプリケーション110の人気度の尺度712と、当月の料金(当月料金713)と、前月の料金(前月料金714)と、変動額715と、下限額716と、上限額717とが対応付けて記憶された情報である。APIアプリケーション110の人気度の尺度712は、例えばAPIアプリケーション110の利用回数、APIアプリケーション110の利用者数、APIアプリケーション110の利用金額、又はそれらの組み合わせである。上記した人気度は、いずれの尺度でも、API管理システム130に登録された複数のAPIアプリケーション110の全体の中で所望のAPIアプリケーション110の尺度が占める割合で判定される。当月料金713は、前月料金714に変動額715が加算又は減算されることによって決定される。なお、下限額716又は上限額717を設定することによって、当月料金713の下限又は上限を設定することができる。
【0045】
図7(c)のパラメータ数割引情報720は、例えば検索条件に従って検索結果を提供する参照系(検索系)のAPIアプリケーション110の料金に適用される。パラメータ数割引情報720は、API_ID721と、APIアプリケーション110のコール時のパラメータ数722(検索条件の数)と、パラメータ数722に応じた割引率723及び割増率724とが対応付けて記憶された情報である。割引率723及び割増率724は、基本料金607(
図6参照)からの割り引き及び割り増しを意味する。
【0046】
<API利用者情報254>
図8は、本実施形態のAPI利用者情報254を示した図である。
図8を参照して、API利用者情報254の詳細を説明する。API利用者情報254は、API利用者121を識別するAPI利用者_ID801と、当該API利用者121が利用するAPI利用アプリケーション120を識別するAPI利用APP_ID802と、当該API利用者121が利用するAPIアプリケーション110を識別するAPI_ID803と、課金プラン804と、割引タイプ805と、が対応付けて記憶された情報である。API利用者_ID801及びAPI利用APP_ID802は、課金管理システム140が自動的に付与する。API利用者121は、後述するAPIアプリケーション利用登録画面2800(
図28参照)を使って、API利用者情報254を登録する。また、API利用者121は、後述するAPIアプリケーション利用登録画面2800を使って、利用するAPIアプリケーション110の課金プラン804及び割引タイプ805を選択する。
【0047】
<課金情報255>
図9は、本実施形態の課金情報255及び課金明細情報256を示した図である。
図9(a)を参照して、課金情報255の詳細を説明する。課金情報255は、API管理システム130の実行履歴情報224に基づいて計算された、各API利用者121の例えば月単位の課金額を示す情報である。課金額の単位は、月単位でなくてもよく、週単位や年単位などであってもよい。課金情報255は、API利用者_ID901と、課金の対象となる期間(月)を示す対象月902と、課金額903と、が対応付けて記憶された情報である。
【0048】
<課金明細情報256>
図9(b)を参照して、課金明細情報256の詳細を説明する。課金明細情報256は、該当月の課金額903のAPIアプリケーション110毎の内訳を示す情報である。課金明細情報256は、API利用者121毎に作成される情報であって、API利用者121が利用するAPIアプリケーション110を識別するAPI_ID904と、APIアプリケーション110に対して選択された課金プラン905及び割引タイプ906と、当該APIアプリケーション110を呼び出した回数(コール回数907)と、課金額908と、が対応付けて記憶された情報である。
【0049】
<支払状況情報257>
図10は、本実施形態の支払状況情報257を示した図である。
図10を参照して、支払状況情報257の詳細を説明する。支払状況情報257は、各API利用者121のAPIアプリケーション110の利用料金の支払い状況を有する情報である。支払状況情報257は、API利用者_ID1001と、対象月1002と、当該対象月1002のAPIアプリケーション110の利用料金の支払い状況1003と、が対応付けて記憶された情報である。例えば、一定期間連続してAPIアプリケーション110の利用料金が未払いである場合には、当該未払いのAPI利用者121によるAPIアプリケーション110の利用が禁止される。
【0050】
<料金プラン比較情報258>
図11は、本実施形態の料金プラン比較情報258を示した図である。
図11を参照して、料金プラン比較情報258の詳細を説明する。料金プラン比較情報258は、各API利用者121が利用中のAPIアプリケーション110についての現在選択中の料金プラン1104と、過去の実績に基づいて作成された最安プラン1105と、を含む。料金プラン比較情報258は、API_利用者ID1101と、API利用APP_ID1102と、API_ID1103と、現在選択中の料金プラン1104(課金プラン、及び割引タイプ)と、過去の利用実績に基づいて作成された複数の最安プラン1105と、が対応付けて記憶された情報である。複数の最安プラン1105は、前月の利用実績に基づいて作成された最安プラン1106と、過去3カ月の利用実績に基づいて作成された最安プラン1107と、過去6カ月の利用実績に基づいて作成された最安プラン1108と、を含む。API利用者121には、料金プラン比較情報258が提供され、API利用者121は、提供された料金プラン比較情報258を参照して、料金プランの見直しを行うことができる。
【0051】
[APIアプリケーション登録、APIアプリケーション利用登録]
図12は、本実施形態のAPIアプリケーション110の登録及び利用登録の詳細を示したシーケンス図である。
図12を参照して、APIアプリケーション110の登録及び利用登録の詳細を説明する。
【0052】
まず、API管理システム130は、APIアプリケーション登録画面2300(
図23参照)をAPIアプリケーション管理者151が使用する管理者端末150の表示部に表示する(ステップS1201)。例えば、API管理システム130がWebサーバである場合には、API管理システム130(Webサーバ)は、管理者端末150(Webクライアント)からのリクエストに従って、管理者端末150のWebブラウザに表示するHTML形式のAPIアプリケーション登録画面2300を生成し、管理者端末150に生成したAPIアプリケーション登録画面2300を提供する。これにより、管理者端末150のWebブラウザにAPIアプリケーション登録画面2300が表示される。以下、API管理システム130がWebサーバとして、APIアプリケーション管理者151の管理者端末150やAPI利用者121の端末のWebブラウザに各種画面を提供するものとして説明する。
【0053】
APIアプリケーション管理者151は、APIアプリケーション登録画面2300上で登録処理を実行する(ステップS1202)。APIアプリケーション登録画面2300の詳細は、後述する。APIアプリケーション管理者151は、APIアプリケーション登録画面2300等で、API基本情報221、API料金プラン情報251、基本料金情報252、及び割引情報253に関する情報を登録する。登録された情報は、API基本情報221、API料金プラン情報251、基本料金情報252、及び割引情報253に関する情報は、API管理システム130に送信される。
【0054】
API管理システム130は、API基本情報221、API料金プラン情報251、基本料金情報252、及び割引情報253に関する情報を受信し、API基本情報221として記憶装置220に保存する(ステップS1203)。そして、API管理システム130は、API料金プラン情報251、基本料金情報252、及び割引情報253に関する情報を課金管理システム140に送信する。
【0055】
課金管理システム140は、API料金プラン情報251、基本料金情報252、及び割引情報253に関する情報を受信し、API料金プラン情報251、基本料金情報252、及び割引情報253として記憶装置250に保存する(ステップS1204)。
【0056】
API管理システム130は、課金管理システム140からAPI料金プラン情報251、基本料金情報252、及び割引情報253の保存完了通知を受信すると、登録完了画面をAPIアプリケーション管理者151が使用する管理者端末150の表示部に表示する(ステップS1205)。
【0057】
次に、API管理システム130は、APIアプリケーション利用登録画面2800をAPI利用者121が使用する端末の表示部に表示する(ステップS1206)。
【0058】
API利用者121は、APIアプリケーション利用登録画面2800上で登録処理を実行する(ステップS1207)。APIアプリケーション利用登録画面2800の詳細は、後述する。API利用者121は、APIアプリケーション利用登録画面2800上で、使用するAPIアプリケーション、適用する料金プラン及び割引タイプを登録する。使用するAPIアプリケーション、料金プラン、及び割引タイプは、課金管理システム140に送信される。
【0059】
課金管理システム140は、使用するAPIアプリケーション、料金プラン、及び割引タイプを受信し、API利用者情報254として記憶装置250に保存する(ステップS1208)。
【0060】
API管理システム130は、課金管理システム140からAPI利用者情報254の保存完了通知を受信すると、登録完了画面をAPI利用者121が使用する端末の表示部に表示する(ステップS1209)。
【0061】
[同期処理]
図13は、本実施形態の同期処理の詳細を示したシーケンス図である。
図13を参照して、同期処理の詳細を説明する。
【0062】
まず、API利用アプリケーション120は、API管理システム130へAPIアプリケーション110の利用のリクエストを送信する(ステップS1301)。
【0063】
API管理システム130は、API利用アプリケーション120からのリクエストを受信すると、課金管理システム140に、当該APIアプリケーション110の支払状況の問い合わせを行う(ステップS1302)。
【0064】
課金管理システム140は、API管理システム130から問い合わせを受信すると、支払状況情報257を参照して、支払状況を返信する(ステップS1303)。
【0065】
API管理システム130は、課金管理システム140から受信した支払状況を確認して、一定期間未払いが続いている場合には、API利用アプリケーション120へエラーレスポンスを送信する(ステップS1304)。これにより、利用料金の未払い者がAPIアプリケーション110を利用するのを禁止することができる。
【0066】
そうでなければ、API管理システム130は、API基本情報221の接続先URL303を参照して、APIアプリケーション110にリクエストを送信する(ステップS1305)。
【0067】
APIアプリケーション110は、リクエストを受信すると、当該リクエストに従って実行結果を取得し、レスポンスとして実行結果をAPI管理システム130に送信する(ステップS1306)。
【0068】
API管理システム130は、APIアプリケーション110からレスポンスを受信すると、パラメータ数の保存要否の確認のために、課金管理システム140にAPI利用者情報254の問い合わせを行う(ステップS1307)。
【0069】
課金管理システム140は、API管理システム130から受信したAPI利用者情報254の問い合わせに従って、API管理システム130にAPI利用者情報254を返信する(ステップS1308)。
【0070】
API管理システム130は、当該APIアプリケーション110の実行に係る実行履歴を含む実行履歴情報224を記憶装置220に保存し(ステップS1309)、APIアプリケーション110から受信したレスポンスをAPI利用アプリケーション120に送信する(ステップS1310)。API管理システム130は、ステップS1308で返信されたAPI利用者情報254の割引タイプが「パラメータ数」である場合、パラメータ数506を含めて実行履歴情報224を記憶装置220に保存する。
【0071】
[非同期処理(予約~非同期処理)]
図14及び
図15は、本実施形態の非同期処理の詳細を示したシーケンス図である。
図14を参照して、非同期処理の前半の処理(予約~非同期処理)の詳細を説明する。なお、
図14及び
図15の説明において、
図13の説明と重複する説明は、適宜省略される。
【0072】
ステップS1401~S1404の処理は、
図13のステップS1301~S1304の処理と同様であるので、それらの説明を省略する。
【0073】
API管理システム130は、APIアプリケーション110の実行期限などを含む実行予定情報222を記憶装置220に保存する(ステップS1405)。
【0074】
API管理システム130は、API利用アプリケーション120に実行予定情報222の問い合わせキー405を送信する(ステップS1406)。
【0075】
API管理システム130は、当該APIアプリケーション110の実行に係る実行履歴を実行履歴情報224に保存する(ステップS1407)。実行履歴情報224に保存される当該実行履歴の実行種別は、「非同期予約」となる。
【0076】
その後、API管理システム130は、API基本情報221の接続先URL303及び実行予定情報222をもとにAPIアプリケーション110にリクエストを送信する。具体的には、API管理システム130は、実行予定情報222の実行期限より前であってAPIアプリケーション110の実行が最も安価な時間を狙って、APIアプリケーション110にリクエストを送信する(ステップS1408)。
【0077】
APIアプリケーション110は、リクエストを受信すると、当該リクエストに従って実行結果を取得し、レスポンスとして実行結果をAPI管理システム130に送信する(ステップS1409)。
【0078】
API管理システム130は、APIアプリケーション110から受信したレスポンスを非同期実行結果情報223の応答情報409として記憶装置220に保存する(ステップS1410)。
【0079】
API管理システム130は、当該APIアプリケーション110の実行に係る実行履歴を実行履歴情報224に保存する(ステップS1411)。実行履歴情報224に保存される当該実行履歴の実行種別は、「非同期実行」となる。
【0080】
[非同期処理(結果取得)]
次に、
図15を参照して、非同期処理の後半の処理(結果取得)の詳細を説明する。
【0081】
非同期実行結果情報223の応答情報409を取得する場合、API利用アプリケーション120は、予め受信した問い合わせキー405をAPI管理システム130に送信する(ステップS1501)。
【0082】
API管理システム130は、問い合わせキー405を受信すると、実行履歴情報224を確認し(ステップS1502)、非同期実行が完了しているか否かを確認する。
【0083】
非同期処理が完了していない場合、API管理システム130は、API利用アプリケーション120へ非同期処理が未完了であることを示すレスポンスを送信する(ステップS1503)。
【0084】
非同期処理が完了している場合、API管理システム130は、API利用アプリケーション120へ問い合わせキー405に紐づく非同期実行結果情報223の応答情報409を送信する(ステップS1504)。
【0085】
[同期処理部211の処理フロー]
図16は、本実施形態の同期処理部211が実行する処理フローを示したフローチャートである。
図16を参照して、API管理システム130の同期処理部211が実行する処理フローの詳細を説明する。
【0086】
同期処理部211は、API利用アプリケーション120からのリクエストを受信する(ステップS1601)。
【0087】
同期処理部211は、課金管理システム140から支払状況情報257を取得する(ステップS1602)。
【0088】
同期処理部211は、課金管理システム140から受信した支払状況情報257を参照して、支払状況を確認して、一定期間未払いが続いているか否かを判断する(ステップS1603)。
【0089】
一定期間未払いが続いている場合には(ステップS1603:Yes)、同期処理部211は、API利用アプリケーション120へエラーレスポンスを送信する(ステップS1604)。
【0090】
一定期間未払いが続いていない場合には(ステップS1603:No)、同期処理部211は、API基本情報221の接続先URL303を参照して、APIアプリケーション110にAPI利用アプリケーション120からのリクエストを送信し、レスポンスを受信する(ステップS1605)。
【0091】
同期処理部211は、APIアプリケーション110からレスポンスを受信すると、パラメータ数の保存要否の確認のために、課金管理システム140からAPI利用者情報254を取得する(ステップS1606)。
【0092】
同期処理部211は、受信したAPI利用者情報254の当該APIアプリケーション110の課金プラン804と割引タイプ805とを確認する(ステップS1607)。
【0093】
同期処理部211は、受信したAPI利用者情報254の当該APIアプリケーション110の課金プラン804が従量課金であり、且つ割引タイプ805がパラメータ数か否かを判断する(ステップS1608)。
【0094】
API利用者情報254の当該APIアプリケーション110の課金プラン804が従量課金であり、且つ割引タイプ805がパラメータ数である場合(ステップS1608:Yes)、API利用アプリケーション120から受信したリクエストのパラメータ数をカウントする(ステップS1609)。
【0095】
割引タイプ805がパラメータ数でない場合(ステップS1608:No)、又はステップS1609の処理後、同期処理部211は、当該APIアプリケーション110の実行に係る実行履歴を含む実行履歴情報224を記憶装置220に保存する(ステップS1610)。
【0096】
そして、同期処理部211は、APIアプリケーション110から受信したレスポンスをAPI利用アプリケーション120に送信する(ステップS1611)。
【0097】
[非同期予約部212の処理フロー]
図17は、本実施形態の非同期予約部212が実行する処理フローを示したフローチャートである。
図17を参照して、API管理システム130の非同期予約部212が実行する処理フローの詳細を説明する。
【0098】
非同期予約部212が実行するステップS1701~S1704の各処理は、上記した同期処理部211が実行するステップS1601~S1604の処理と同様であるので、それらの説明を省略する。
【0099】
一定期間未払いが続いていない場合には(ステップS1703:No)、非同期予約部212は、APIアプリケーション110の実行期限などを含む実行予定情報222を記憶装置220に保存する(ステップS1705)。
【0100】
そして、非同期予約部212は、API利用アプリケーション120に実行予定情報222の問い合わせキー405を送信する(ステップS1706)。
【0101】
非同期予約部212は、当該APIアプリケーション110の実行に係る実行履歴を実行履歴情報224に保存する(ステップS1707)。
【0102】
[非同期処理部213の処理フロー]
図18は、本実施形態の非同期処理部213が実行する処理フローを示したフローチャートである。
図18を参照して、API管理システム130の非同期処理部213が実行する処理フローの詳細を説明する。
【0103】
非同期処理部213は、一定の周期でステップS1801~S1806の一連の処理を繰り返す。
【0104】
非同期処理部213は、記憶装置220から実行予定情報222を取得し、記憶装置250から時間割引情報700を取得する(ステップS1801)。
【0105】
非同期処理部213は、実行予定情報222の実行期限と時間割引情報700とに基づいて、実行予定情報222の実行期限より前であってAPIアプリケーション110の実行が最も安価な最安時間帯を判定する(ステップS1802)。
【0106】
非同期処理部213は、現在時刻が上記した最安時間帯か否かを判定する(ステップS1803)。
【0107】
現在時刻が最安時間帯であると判定した場合(ステップS1803:Yes)、非同期処理部213は、API基本情報221の接続先URL303及び実行予定情報222をもとにAPIアプリケーション110にリクエストを送信する(ステップS1804)。
【0108】
非同期処理部213は、APIアプリケーション110から受信したレスポンスを非同期実行結果情報223の応答情報409として記憶装置220に保存する(ステップS1805)。
【0109】
そして、非同期処理部213は、当該APIアプリケーション110の実行に係る実行履歴を実行履歴情報224に保存する(ステップS1806)。
【0110】
[非同期処理結果取得部214の処理フロー]
図19は、本実施形態の非同期処理結果取得部214が実行する処理フローを示したフローチャートである。
図19を参照して、API管理システム130の非同期処理結果取得部214が実行する処理フローの詳細を説明する。
【0111】
非同期処理結果取得部214は、API利用アプリケーション120から問い合わせキーを受信する(ステップS1901)。
【0112】
非同期処理結果取得部214は、記憶装置220から受信した問い合わせキーに紐づく実行予定情報222の実行状態406を取得する(ステップS1902)。
【0113】
非同期処理結果取得部214は、取得した実行予定情報222の実行状態406から非同期処理が完了しているか否かを判定する(ステップS1903)。
【0114】
非同期処理が完了していない場合(ステップS1903:No)、非同期処理結果取得部214は、API利用アプリケーション120へ非同期処理が未完了であることを示すレスポンスを送信する(ステップS1904)。
【0115】
非同期処理が完了している場合(ステップS1903:Yes)、非同期処理結果取得部214は、API利用アプリケーション120へ問い合わせキーに紐づく非同期実行結果情報223の応答情報409を取得する(ステップS1905)。
【0116】
そして、非同期処理結果取得部214は、問い合わせキーのレスポンスとして、API利用アプリケーション120へ取得した非同期実行結果情報223の応答情報409を送信する(ステップS1906)。
【0117】
[課金額計算部244の処理フロー]
図20は、本実施形態の課金額計算部244が実行する処理フローを示したフローチャートである。
図20を参照して、課金管理システム140の課金額計算部244が実行する処理フローの詳細を説明する。
【0118】
課金額計算部244は、記憶装置250のAPI利用者情報254をもとにAPI利用者121の一覧を取得する(ステップS2001)。課金額計算部244は、取得したAPI利用者121毎にステップS2002~S2009の一連の処理を繰り返す。
【0119】
課金額計算部244は、記憶装置250の実行履歴情報224から当該API利用者121の実行履歴を取得する(ステップS2002)。なお、実行履歴情報224の実行種別が「非同期予約」の履歴は、未実行であるため取得対象外とする。そして、課金額計算部244は、取得した実行履歴毎にステップS2003~S2007の一連の処理を繰り返す。
【0120】
課金額計算部244は、記憶装置250のAPI利用者情報254から、当該API利用者121が当該APIの実行にあたって選択していた課金プラン804と割引タイプ805を取得する(ステップS2003)。
【0121】
課金額計算部244は、取得した課金プラン804が定額課金か否かを判定する(ステップS2004)。
【0122】
取得した課金プラン804が定額課金である場合(ステップS2004:Yes)、課金額計算部244は、実行回数(取得した実行履歴の件数)が予め設定された上限を超過しているか否かを判定する(ステップS2005)。
【0123】
実行回数(取得した実行履歴の件数)が予め設定された上限を超過している場合(ステップS2005:Yes)、課金額計算部244は、基本料金情報252の超過料金608に基づいて、当該実行の超過料金を計算する(ステップS2006)。そうでなければ(ステップS2005:No)、次の処理を実行する。
【0124】
取得した課金プラン804が定額課金でない場合(ステップS2004:No)、課金額計算部244は、課金プラン804と割引タイプ805に基づいて、当該実行の料金を計算する。実行履歴の件数分、上記したステップS2003~S2007を実行すると、課金額計算部244は、次の処理を実行する。
【0125】
具体的には、課金額計算部244は、APIアプリケーション110の実行1回あたりの料金を次のように算出する。
課金タイプが「従量課金」であり、割引タイプが「なし」の場合、課金額計算部244は、基本料金をAPIアプリケーション110の実行1回あたりの料金とする。
課金タイプが「従量課金」であり、割引タイプが「時間」の場合、課金額計算部244は、基本料金に時間割引情報700の割引率705又は割増率706を乗じた料金をAPIアプリケーション110の実行1回あたりの料金とする。
課金タイプが「従量課金」であり、割引タイプが「人気度」の場合、課金額計算部244は、人気度割引情報710の当月料金713をAPIアプリケーション110の実行1回あたりの料金とする。
課金タイプが「従量課金」であり、割引タイプが「パラメータ数」の場合、課金額計算部244は、基本料金にパラメータ数割引情報720の割引率723又は割増率724を乗じた料金をAPIアプリケーション110の実行1回あたりの料金とする。
【0126】
課金額計算部244は、当該API利用者121の全実行履歴分の料金と定額課金分の料金をAPIアプリケーション110単位で合算し、記憶装置250に課金明細情報256として保存する(ステップS2008)。
【0127】
課金額計算部244は、当該API利用者121の全実行履歴分の料金と定額課金分の料金を合算し、記憶装置250に課金情報255として保存する(ステップS2009)。
【0128】
API利用者121分、上記したステップS2002~S2009を実行すると、課金額計算部244の処理は終了する。
図20の処理フローは、所定の周期(例えば、毎月)で実行される。
【0129】
[人気度算定部243の処理フロー]
図21は、本実施形態の人気度算定部243が実行する処理フローを示したフローチャートである。
図21を参照して、課金管理システム140の人気度算定部243が実行する処理フローの詳細を説明する。
【0130】
人気度算定部243は、記憶装置250に記憶される人気度割引情報710を取得し、人気度割引情報710をもとに人気度割引が設定されているAPIアプリケーション110の一覧を取得する(ステップS2101)。人気度算定部243は、取得したAPIアプリケーション110毎にステップS2102~S2106の一連の処理を繰り返す。
【0131】
人気度算定部243は、当該APIアプリケーション110の人気度割引情報710について、当月料金713で前月料金714を上書きする(ステップS2102)。
【0132】
人気度算定部243は、記憶装置220の実行履歴情報224を取得し、実行履歴情報224から当該APIアプリケーション110についての当月の人気度を計算する(ステップS2103)。具体的には、人気度算定部243は、APIアプリケーション110の利用回数、APIアプリケーション110の利用者数、APIアプリケーション110の利用金額、又はそれら少なくとも2つの組み合わせに基づいて、当該APIアプリケーション110についての当月の人気度を計算する。なお、実行履歴情報224の実行種別が「非同期予約」の履歴は、未実行であるため取得対象外とする。
【0133】
具体的には、次のようにして人気度が算出される。
人気度の尺度がAPIアプリケーション110の利用回数の場合、人気度算定部243は、(当該APIアプリケーション110の実行回数)/(API管理システム140上の全APIアプリケーション110の実行回数)から人気度を算出する。
人気度の尺度がAPIアプリケーション110の利用者数の場合、人気度算定部243は、(当該APIアプリケーション110の利用登録者数)/(API管理システム140上の全利用登録者数)から人気度を算出する。
人気度の尺度がAPIアプリケーション110の利用金額の場合、人気度算定部243は、(当該APIアプリケーション110の課金額)/(API管理システム140上の全APIアプリケーション110の合計課金額)から人気度を算出する。
【0134】
人気度算定部243は、前月の人気度と計算した当月の人気度とを比較する(ステップS2104)。
【0135】
前月の人気度より当月の人気度が高くなった場合(ステップS2104:人気度上昇)、人気度算定部243は、人気度割引情報710の前月料金714に変動額715を加えた金額を当月料金713として、記憶装置250に保存する(ステップS2105)。なお、変動後の当月料金713が人気度割引情報710の上限額717より大きくなる場合は、人気度算定部243は、上限額717を当月料金とする。
【0136】
前月の人気度より当月の人気度が低くなった場合(ステップS2104:人気度下降)、人気度算定部243は、人気度割引情報710の前月料金714から変動額715を引いた金額を当月料金713として、記憶装置250に保存する(ステップS2106)。なお、変動後の当月料金713が人気度割引情報710の下限額716より小さくなる場合は、人気度算定部243は、下限額716を当月料金713とする。
【0137】
[料金プラン判定部242の処理フロー]
図22は、本実施形態の料金プラン判定部242が実行する処理フローを示したフローチャートである。
図22を参照して、課金管理システム140の料金プラン判定部242が実行する処理フローの詳細を説明する。
【0138】
料金プラン判定部242は、記憶装置250のAPI利用者情報254を取得し、API利用者情報254をもとにAPI利用者121の一覧を取得する(ステップS2201)。料金プラン判定部242は、取得したAPI利用者121毎にステップS2202~S2207の一連の処理を繰り返す。
【0139】
料金プラン判定部242は、API利用者情報254から、当該API利用者121が使用しているAPIアプリケーション110の一覧を取得する(ステップS2202)。料金プラン判定部242は、取得したAPIアプリケーション110毎にステップS2203~S2206の一連の処理を繰り返す。
【0140】
料金プラン判定部242は、記憶装置250のAPI料金プラン情報251を取得し、API料金プラン情報251から、当該APIアプリケーション110で選択可能な料金プラン602(課金プラン604と割引タイプ605のセット)を取得する(ステップS2203)。料金プラン判定部242は、取得した料金プラン602毎にステップS2204~S2206の一連の処理を繰り返す。
【0141】
料金プラン判定部242は、記憶装置220の実行履歴情報224を取得し、実行履歴情報224をもとに前月のAPIアプリケーション110の利用料金を当該料金プラン602の課金プラン604と割引タイプ605との組み合わせで計算する(ステップS2204)。
【0142】
また、料金プラン判定部242は、実行履歴情報224の利用実績をもとに過去3カ月の平均実行回数を計算し、平均実行回数をもとに1カ月分のAPIアプリケーション110の利用料金を当該課金プラン604と割引タイプ605との組み合わせで計算する(ステップS2205)。
【0143】
また、料金プラン判定部242は、実行履歴情報224の利用実績をもとに過去6カ月の平均実行回数を計算し、平均実行回数をもとに1カ月分のAPIアプリケーション110の利用料金を当該課金プラン604と割引タイプ605との組み合わせで計算する(ステップS2206)。
【0144】
料金プラン判定部242は、当該APIアプリケーション110について最も料金の安い課金プランと割引タイプとの組み合わせを、前月、過去3カ月、及び過去6カ月毎に料金プラン比較情報258として記憶装置250に保存する(ステップS2207)。
【0145】
次に、API管理システム130が管理者端末150やAPI利用者121が利用する端末に提供する各種画面について詳細に説明する。
【0146】
<APIアプリケーション登録画面2300>
図23は、本実施形態のAPIアプリケーション登録画面を示した図である。
図23を参照して、APIアプリケーション登録画面2300の詳細を説明する。
【0147】
APIアプリケーション登録画面2300は、APIアプリケーション管理者151が管理者端末150を使ってAPIアプリケーション110をAPI管理システム130に登録するための画面である。APIアプリケーション登録画面2300は、APIアプリケーション110の名前を入力するAPIアプリケーション名入力欄2301と、接続先URLを入力するURL欄2302と、当該APIアプリケーション110の説明等を入力する説明欄2303と、を有する。また、APIアプリケーション登録画面2300は、各入力欄2301~2303に入力された内容を確定して、次の料金プラン登録画面2400を表示するための登録ボタン2304と、各入力欄2301~2303に入力された内容をキャンセルするキャンセルボタン2305と、を有する。
【0148】
<料金プラン登録画面2400>
図24は、本実施形態の料金プラン登録画面2400を示した図である。
図24を参照して、料金プラン登録画面2400の詳細を説明する。
【0149】
料金プラン登録画面2400は、APIアプリケーション管理者151が管理者端末150を使ってAPIアプリケーション110の料金プランを登録するための画面である。この料金プラン登録画面2400は、上記した登録ボタン2304の押下に従って表示される。料金プラン登録画面2400は、APIアプリケーション110の名前を表示するAPIアプリケーション名表示欄2401と、当該APIアプリケーション110の識別番号を表示するAPI_ID表示欄2402と、課金プランとして「従量課金」又は「定額課金」を選択する課金プラン選択欄2403と、基本料金を入力する基本料金入力欄2404と、超過料金を入力する超過料金入力欄2405と、割引タイプとして「なし」、「時間」、「人気度」、又は「パラメータ数」を選択する割引タイプ選択欄2406と、を有する。また、料金プラン登録画面2400は、次の割引設定画面2500、2600又は2700を表示するための割引設定登録ボタン2407と、別の料金プランを登録するための料金プラン追加ボタン2408と、各欄2403~2406に入力された内容をキャンセルするキャンセルボタン2409と、を有する。
【0150】
図24では、課金プラン選択欄2403で「従量課金」が選択された場合に基本料金の単位として1コールあたりの料金「円/コール」が表示される例について図示したが、課金プランで「定額課金」が選択された場合には、基本料金の単位として月あたりの料金「円/月」が表示される。
【0151】
また、課金プラン選択欄2403で「定額課金」が選択された場合に、超過料金入力欄2405への超過料金の入力が可能となる。
【0152】
料金プラン追加ボタン2408が押下されると、上記した課金プラン選択欄2403、基本料金入力欄2404、及び割引タイプ選択欄2406が1セット追加される。
【0153】
課金プラン選択欄2403で「定額課金」が選択された状態で割引設定登録ボタン2407が押下された場合、当該料金プラン登録画面2400で料金プランの登録が完了となる。また、課金プラン選択欄2403で「従量課金」が選択された状態で割引設定登録ボタン2407が押下された場合、次の割引設定画面2500、2600又は2700が表示される。
【0154】
<割引設定(時間)画面2500>
図25は、本実施形態の割引設定(時間)画面2500を示した図である。
図25を参照して、割引設定(時間)画面2500の詳細を説明する。
【0155】
割引設定(時間)画面2500は、APIアプリケーション管理者151が管理者端末150を使ってAPIアプリケーション110の時間割引情報700を登録するための画面である。この割引設定(時間)画面2500は、上記した料金プラン登録画面2400の割引タイプ選択欄で「時間」が選択された状態で割引設定登録ボタン2407が押下された場合に表示される。割引設定(時間)画面2500は、APIアプリケーション110の名前を表示するAPIアプリケーション名表示欄2501と、当該APIアプリケーション110の識別番号を表示するAPI_ID表示欄2502と、選択された課金プランを表示する課金プラン表示欄2503と、入力された基本料金を表示する基本料金表示欄2504と、選択された割引タイプを表示する割引タイプ表示欄2505と、割引設定を入力する割引設定入力表2506と、を有する。また、割引設定(時間)画面2500は、割引設定入力表2506の行を追加するための行追加ボタン2507と、割引設定入力表2506に入力された情報を時間割引情報700として登録する登録ボタン2508と、を有する。
【0156】
割引設定入力表2506には、割引率や割増率を適用する適用条件として、「サイクル」、「曜日」、「開始時間」、及び「終了時間」が入力される。APIアプリケーション管理者151は、「サイクル」として毎週、隔週、特定週などを指定し、「曜日」として1又は複数の曜日(例えば「月~金」)や特定日(例えば「1日」)を指定する。また、APIアプリケーション管理者151は、割引率や割増率が適用される時間の始期の「開始時間」(例えば「0:00」)を入力し、終期の「終了時間」(例えば「7:59」)を入力する。また、APIアプリケーション管理者151は、適用条件毎に基本料金の「割引率」及び「割増率」を指定する。
【0157】
<割引設定(人気度)画面2600>
図26は、本実施形態の割引設定(人気度)画面2600を示した図である。
図26を参照して、割引設定(人気度)画面2600の詳細を説明する。
【0158】
割引設定(人気度)画面2600は、APIアプリケーション管理者151が管理者端末150を使ってAPIアプリケーション110の人気度割引情報710を登録するための画面である。この割引設定(人気度)画面2600は、上記した料金プラン登録画面2400の割引タイプ選択欄で「人気度」が選択された状態で割引設定登録ボタン2407が押下された場合に表示される。割引設定(人気度)画面2600は、APIアプリケーション110の名前を表示するAPIアプリケーション名表示欄2601と、当該APIアプリケーション110の識別番号を表示するAPI_ID表示欄2602と、選択された課金プランを表示する課金プラン表示欄2603と、入力された基本料金を表示する基本料金表示欄2604と、選択された割引タイプを表示する割引タイプ表示欄2605と、割引設定を入力する割引設定部2606と、を有する。また、割引設定(人気度)画面2600は、割引設定部2606に入力された情報を人気度割引情報710として登録する登録ボタン2607を有する。
【0159】
APIアプリケーション管理者151は、割引設定部2606において、APIアプリケーション110の人気度の「尺度」として「利用回数」、「利用者数」、又は「利用金額」を選択する。また、APIアプリケーション管理者151は、基本料金の「変動額」、基本料金の上限を示す「上限額」、及び基本料金の下限を示す「下限額」を指定する。
【0160】
<割引設定(パラメータ数)画面2700>
図27は、本実施形態の割引設定(パラメータ数)画面2700を示した図である。
図27を参照して、割引設定(パラメータ数)画面2700の詳細を説明する。
【0161】
割引設定(パラメータ数)画面2700は、APIアプリケーション管理者151が管理者端末150を使ってAPIアプリケーション110のパラメータ数割引情報720を登録するための画面である。この割引設定(パラメータ数)画面2700は、上記した料金プラン登録画面2400の割引タイプ選択欄で「パラメータ数」が選択された状態で割引設定登録ボタン2407が押下された場合に表示される。割引設定(パラメータ数)画面2700は、APIアプリケーション110の名前を表示するAPIアプリケーション名表示欄2701と、当該APIアプリケーション110の識別番号を表示するAPI_ID表示欄2702と、選択された課金プランを表示する課金プラン表示欄2703と、入力された基本料金を表示する基本料金表示欄2704と、選択された割引タイプを表示する割引タイプ表示欄2705と、割引設定を入力する割引設定入力表2706と、を有する。また、割引設定(パラメータ数)画面2700は、割引設定入力表2706の行を追加するための行追加ボタン2707と、割引設定入力表2706に入力された情報をパラメータ数割引情報720として登録する登録ボタン2708と、を有する。
【0162】
割引設定入力表2706には、パラメータ数毎に割引率や割増率を指定することができる。例えば、APIアプリケーション管理者151は、パラメータ数が「0~2」の場合に、検索対象が多いため「割増率」に「割増率」(例えば5%)を指定したり、パラメータ数が「3~5」の場合に、「割引率」(例えば5%)を指定したり、パラメータ数が「6~」の場合に、「割引率」(例えば10%)を指定したりすることができる。
【0163】
<APIアプリケーション利用登録画面2800>
図28は、本実施形態のAPIアプリケーション利用登録画面2800を示した図である。
図28を参照して、APIアプリケーション110の利用登録を行う際に使用するAPIアプリケーション利用登録画面2800の詳細を説明する。APIアプリケーション利用登録画面2800は、API利用者121の端末の表示部(Webブラウザ)などに表示される。
【0164】
APIアプリケーション利用登録画面2800は、APIアプリケーション110の名前を表示するAPIアプリケーション名表示欄2801と、当該APIアプリケーション110を提供する提供者の情報を表示する提供者表示欄2802と、当該APIアプリケーション110の基本料金を表示する基本料金表示欄2803と、当該APIアプリケーション110の超過料金を表示する超過料金表示欄2804と、当該APIアプリケーション110に登録された料金プランの一覧を表示する料金プラン一覧2805と、料金プラン一覧2805に表示された料金プランの中から使用する料金プランを選択するための選択ボックス2806と、選択した料金プランをAPI利用者情報254として登録する登録ボタン2807と、を有する。
【0165】
<実行予定情報確認画面2900>
図29は、本実施形態の実行予定情報確認画面2900を示した図である。
図29を参照して、API利用者121が非同期実行の実行予定情報222(実績、予定)を確認するための実行予定情報確認画面2900の詳細を説明する。実行予定情報確認画面2900は、API利用者121の端末の表示部(Webブラウザ)などに表示される。なお、実行予定情報確認画面2900は、管理者端末150の表示部(Webブラウザ)に表示されてもよい。
【0166】
実行予定情報確認画面2900には、記憶装置220に記憶された実行予定情報222の内容が表示される。実行予定情報確認画面2900では、APIアプリケーション名、期間、又は状態を指定して、実行予定情報222を検索することができる。実行予定情報確認画面2900は、APIアプリケーション110の名前を入力するAPIアプリケーション名入力欄2901と、APIアプリケーション110が実行された又は実行される予定の期間を入力する期間入力欄2902と、APIアプリケーション110の実行状態(未実行、正常終了、異常終了)を指定する状態チェックボックス2903と、検索ボタン2904と、検索結果を表示する検索結果表示欄2905と、を有する。
【0167】
<実行履歴情報確認画面3000>
図30は、本実施形態の実行履歴情報確認画面3000を示した図である。
図30を参照して、API利用者121が実行履歴情報224を確認するための実行履歴情報確認画面3000の詳細を説明する。実行履歴情報確認画面3000は、API利用者121の端末の表示部(Webブラウザ)などに表示される。なお、実行履歴情報確認画面3000は、管理者端末150の表示部(Webブラウザ)に表示されてもよい。
【0168】
実行履歴情報確認画面3000には、記憶装置220に記憶された実行履歴情報224の内容が表示される。実行履歴情報確認画面3000では、APIアプリケーション名、又は期間を指定して、実行履歴情報224を検索することができる。実行履歴情報確認画面3000は、APIアプリケーション110の名前を入力するAPIアプリケーション名入力欄3001と、APIアプリケーション110が実行された期間を入力する期間入力欄3002と、検索ボタン3003と、検索結果を表示する検索結果表示欄3004と、を有する。
【0169】
(本実施形態の効果)
本実施形態では、API利用者121によって選択された料金プランに設定された適用条件が適用されるAPIアプリケーション110の実行に係る基本料金607を変動率又は変動額で変動させ、及び変動させた基本料金607を用いて、APIアプリケーション110の利用料金を計算することによって、適用条件が適用されるAPIアプリケーションの実行に係る料金をフレキシブルに変動させることができる。
【0170】
また、本実施形態では、時間割引情報700を設定することによって、時間割引情報700の期間(割引日702、開始時間703、終了時間704)中に実行されたAPIアプリケーション110の実行に係る基本料金607を変動させることができる。これにより、APIアプリケーション110が実行された実行時間に応じてフレキシブルにAPIアプリケーション110の利用料金を変動させることが可能となる。
【0171】
また、本実施形態では、人気度割引情報710を設定することによって、APIアプリケーション110の人気度に応じてフレキシブルにAPIアプリケーション110の利用料金を変動させることができる。
【0172】
また、本実施形態では、パラメータ数割引情報720を設定することによって、検索条件の数に応じてフレキシブルにAPIアプリケーション110の利用料金を変動させることができる。
【0173】
また、本実施形態では、非同期実行のAPIアプリケーション110のリクエストが、実行予定情報222の実行期限より前であってAPIアプリケーション110の実行が最も安価な時間にAPIアプリケーション110に送信されるため、非同期のAPIアプリケーション110の実行を安価に行うことができる。
【0174】
また、本実施形態では、人気度割引情報710に下限額716及び上限額717を設定することによって、基本料金が下限額716より小さくなること及び上限額717より大きくなることを防止することができる。つまり、本実施形態では、極端に基本料金が高額になったり低額になったりすることを防止することができる。
【0175】
また、本実施形態では、超過料金608を設定することによって、課金プランが定額課金の場合にAPIアプリケーション110が過度に使用されたとしても、過度に使用された分の超過料金を課金することができ、さらにフレキシブルにAPIアプリケーション110の利用料金を変動させることができる。
【0176】
また、本実施形態では、API利用者121の支払い状況によって、APIアプリケーション110の利用を禁止することができる。APIアプリケーション110の利用料金の未払い者が、APIアプリケーション110を利用し続けることを禁止することができる。
【0177】
また、本実施形態では、複数の料金プラン毎に過去のAPIアプリケーションの利用料金を計算し、最も利用料金が安い料金プランをAPI利用者121に提供することによって、API利用者は料金プランの見直しを行うことができる。
【0178】
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
【0179】
上記した実施形態では、API管理システム130と課金管理システム140とを別の装置(サーバ)で構成したが、API管理システム130と課金管理システム140と1つの装置(サーバ)で構成してもよい。
【0180】
上記した実施形態では、人気度割引情報710に下限額716及び上限額717を設定したが、時間割引情報700やパラメータ数割引情報720に下限額又は上限額の少なくとも一方を設定してもよい。
【0181】
上記した実施形態では、前月の人気度より当月の人気度が高くなった又は低くなった場合に基本料金を変動させたが、前月の人気度より当月の人気度が所定以上高くなった場合に基本料金を変動させてもよい。
【0182】
また、上記した実施形態の人気度は他のAPIアプリケーション110との比較で決まったが、当月のAPIアプリケーションの利用回数、利用者数、又は利用金額と、前月の当該APIアプリケーションの利用回数、利用者数、又は利用金額との比較で人気度を決めてもよい。
【符号の説明】
【0183】
100 API利用料金計算システム
110 APIアプリケーション
120 API利用アプリケーション
121 API利用者
130 API管理システム
140 課金管理システム
150 管理者端末
151 APIアプリケーション管理者
160 ネットワーク
210 処理装置
211 同期処理部
212 非同期予約部
213 非同期処理部
214 非同期処理結果取得部
215 API利用判定部(利用判定手段)
220 記憶装置
221 API基本情報
222 実行予定情報
223 非同期実行結果情報
224 実行履歴情報
230 表示装置
240 処理装置
241 料金情報設定部(設定手段)
242 料金プラン判定部(料金プラン判定手段)
243 人気度算定部
244 課金額計算部(計算手段)
250 記憶装置
251 API料金プラン情報
252 基本料金情報
253 割引情報
254 API利用者情報
255 課金情報
256 課金明細情報
257 支払状況情報
258 料金プラン比較情報
2300 APIアプリケーション登録画面
2400 料金プラン登録画面
2500 割引設定(時間)画面
2600 割引設定(人気度)画面
2700 割引設定(パラメータ数)画面
2800 APIアプリケーション利用登録画面
2900 実行予定情報確認画面
3000 実行履歴情報確認画面