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特開2024-7202グループコード、情報取得装置、情報取得方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024007202
(43)【公開日】2024-01-18
(54)【発明の名称】グループコード、情報取得装置、情報取得方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06K 7/14 20060101AFI20240111BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20240111BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20240111BHJP
【FI】
G06K7/14 034
G06K7/10 372
G06K7/14 017
G06K7/14 056
G06K19/06 037
G06K19/06 056
G06K19/06 093
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022108512
(22)【出願日】2022-07-05
(71)【出願人】
【識別番号】514174925
【氏名又は名称】ワム・システム・デザイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(74)【代理人】
【識別番号】100121223
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 悟道
(72)【発明者】
【氏名】上野 潔
(72)【発明者】
【氏名】田村 慎二
(57)【要約】
【課題】従来の2次元コードよりも情報量を増やしたグループコードに対応する情報を取得することができる情報取得装置を提供する。
【解決手段】情報取得装置1は、矩形状であり、向きを有する複数の2次元コードの撮影画像を取得する画像取得部11と、取得された撮影画像において、所定個数の2次元コードから構成されるグループコードを、グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いて特定する特定部13と、特定されたグループコードを構成する複数の2次元コードから情報を読み取る読取部14と、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報を用いて、グループコードに対応する情報を取得する情報取得部15とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形状であり、向きを有する複数の2次元コードの撮影画像を取得する画像取得部と、
取得された撮影画像において、所定個数の2次元コードから構成されるグループコードを、当該グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いて特定する特定部と、
特定されたグループコードを構成する複数の2次元コードから情報を読み取る読取部と、
グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報を用いて、当該グループコードに対応する情報を取得する情報取得部と、を備えた情報取得装置。
【請求項2】
前記特定部は、グループコードを構成する2次元コードの向き及び種類を用いてグループコードを特定する、請求項1記載の情報取得装置。
【請求項3】
前記2次元コードの種類は、2次元コードのセル数に関する種類である、請求項2記載の情報取得装置。
【請求項4】
グループコードを構成する少なくともいずれかの2次元コードから読み取られた情報には、チェックデジットが含まれており、
前記情報取得部は、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報と、当該グループコードに対応するチェックデジットとが整合する場合に、当該グループコードに対応する情報を取得する、請求項1から請求項3のいずれか記載の情報取得装置。
【請求項5】
前記所定個数は、2個から4個のいずれかである、請求項1から請求項3のいずれか記載の情報取得装置。
【請求項6】
矩形状であり、向きを有する複数の2次元コードから構成されるグループコードであって、
当該グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いて特定することができるグループコード。
【請求項7】
前記グループコードは、当該グループコードを構成する2次元コードの向き及び種類を用いて特定することができる、請求項6記載のグループコード。
【請求項8】
画像取得部と、特定部と、読取部と、情報取得部とを用いて処理される情報取得方法であって、
前記画像取得部が、矩形状であり、向きを有する複数の2次元コードの撮影画像を取得するステップと、
前記特定部が、取得された撮影画像において、所定個数の2次元コードから構成されるグループコードを、当該グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いて特定するステップと、
前記読取部が、特定されたグループコードを構成する複数の2次元コードから情報を読み取るステップと、
前記情報取得部が、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報を用いて、当該グループコードに対応する情報を取得するステップと、を備えた情報取得方法。
【請求項9】
コンピュータを、
矩形状であり、向きを有する複数の2次元コードの撮影画像を取得する画像取得部、
取得された撮影画像において、所定個数の2次元コードから構成されるグループコードを、当該グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いて特定する特定部、
特定されたグループコードを構成する複数の2次元コードから情報を読み取る読取部、
グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報を用いて、当該グループコードに対応する情報を取得する情報取得部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定個数の2次元コードから構成されるグループコード、及びグループコードに対応する情報を取得する情報取得装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、QRコード(登録商標)などの2次元コードが多く用いられている(例えば、特許文献1参照)。2次元コードを用いることによって、1次元のコードであるバーコードよりも、記録できる情報量を増やすことができるというメリットがある。そのため、2次元コードは物流や公共交通、料金の支払いなどの様々な状況において用いられるようになってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10-214317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2次元コードの情報量は、バーコードよりは多いが有限であるため、その情報量を超える情報量が求められる場合には対応することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、従来の2次元コードよりも情報量を増やすことができるコード、及びそのコードに対応する情報を取得することができる情報取得装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様による情報取得装置は、矩形状であり、向きを有する複数の2次元コードの撮影画像を取得する画像取得部と、取得された撮影画像において、所定個数の2次元コードから構成されるグループコードを、グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いて特定する特定部と、特定されたグループコードを構成する複数の2次元コードから情報を読み取る読取部と、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報を用いて、グループコードに対応する情報を取得する情報取得部と、を備えたものである。
このような構成により、2以上のグループコードが隣接していたとしても、グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いて各グループコードを特定することができ、各グループコードに対応する情報を取得することができる。
【0007】
また、本発明の一態様による情報取得装置では、特定部は、グループコードを構成する2次元コードの向き及び種類を用いてグループコードを特定してもよい。
このような構成により、グループコードを構成する2次元コードの向きと共に種類をも用いて、各グループコードを特定することができる。
【0008】
また、本発明の一態様による情報取得装置では、2次元コードの種類は、2次元コードのセル数に関する種類であってもよい。
このような構成により、例えば、一辺のセル数に応じた2次元コードの種類と、2次元コードの向きとを用いて、グループコードを特定することができる。
【0009】
また、本発明の一態様による情報取得装置では、グループコードを構成する少なくともいずれかの2次元コードから読み取られた情報には、チェックデジットが含まれており、情報取得部は、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報と、グループコードに対応するチェックデジットとが整合する場合に、グループコードに対応する情報を取得してもよい。
このような構成により、チェックデジットを用いることによって、適切にグループコードを特定できたかどうかを判定することができる。例えば、複数の2次元コードが、グループコードを構成するように偶然に配置されていた場合には、通常、チェックデジットが整合しないため、そのような複数の2次元コードから、グループコードに対応する情報を誤って取得することを回避することができる。
【0010】
また、本発明の一態様による情報取得装置では、所定個数は、2個から4個のいずれかであってもよい。
【0011】
また、本発明の一態様によるグループコードは、矩形状であり、向きを有する複数の2次元コードから構成されるグループコードであって、グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いて特定することができるものである。
このような構成により、このグループコードを用いることによって、従来の2次元コードよりも情報量を増やすことができる。また、2以上のグループコードが隣接していたとしても、グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いて各グループコードを特定することができる。
【0012】
また、本発明の一態様によるグループコードでは、グループコードは、グループコードを構成する2次元コードの向き及び種類を用いて特定することができてもよい。
このような構成により、グループコードを構成する2次元コードの向きと共に種類をも用いて、グループコードを特定することができる。
【0013】
また、本発明の一態様による情報取得方法は、画像取得部と、特定部と、読取部と、情報取得部とを用いて処理される情報取得方法であって、画像取得部が、矩形状であり、向きを有する複数の2次元コードの撮影画像を取得するステップと、特定部が、取得された撮影画像において、所定個数の2次元コードから構成されるグループコードを、グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いて特定するステップと、読取部が、特定されたグループコードを構成する複数の2次元コードから情報を読み取るステップと、情報取得部が、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報を用いて、グループコードに対応する情報を取得するステップと、を備えたものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一態様によるグループコードは、所定個数の2次元コードから構成されるため、従来の2次元コードよりも情報量を増加させることができる。また、本発明の一態様による情報取得装置等によれば、グループコードを構成する2次元コードの向きを少なくとも用いることによって、複数の2次元コードからグループコードを特定することができ、そのグループコードに対応する情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態による情報取得装置の構成を示すブロック図
図2】同実施の形態による情報取得装置の動作を示すフローチャート
図3】同実施の形態におけるグループコードの一例を示す図
図4】同実施の形態におけるグループコードの付与された搬送対象の一例を示す図
図5】同実施の形態におけるグループコードの一例を示す図
図6】同実施の形態におけるグループコードの一例を示す図
図7】同実施の形態における撮影画像の出力の一例を示す図
図8】同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明による情報取得装置、及びグループコードについて、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。本実施の形態による情報取得装置は、所定個数の2次元コードから構成されるグループコードを、グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いて特定し、その特定したグループコードに対応する情報を取得するものである。
【0017】
図1は、本実施の形態による情報取得装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による情報取得装置1は、所定個数の2次元コードから構成されるグループコードに対応する情報を取得するものであり、画像取得部11と、記憶部12と、特定部13と、読取部14と、情報取得部15と、出力部16とを備える。情報取得装置1は、例えば、スマートフォンやタブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)等などの、撮影機能を有する携帯可能な情報処理端末であってもよく、撮影機能を有する装置から撮影画像を受け付けて処理を行う情報処理装置やサーバなどであってもよい。情報取得装置1は、グループコードに対応する情報を取得するものであるため、グループコードのコードリーダであると考えることもできる。
【0018】
画像取得部11は、複数の2次元コードの撮影画像を取得する。画像取得部11は、例えば、複数の2次元コードを撮影するカメラ等の光学機器であってもよく、カメラ等の光学機器によって撮影された複数の2次元コードの撮影画像を受け付けるものであってもよい。撮影画像には、複数の2次元コードの画像が含まれていることが好適である。画像取得部11は、例えば、撮影画像を1回だけ取得してもよく、または、撮影画像の取得を継続してリアルタイムで行ってもよい。後者の場合には、撮影画像は動画像であってもよい。また、撮影画像に含まれる2次元コードから情報を読み取るため、撮影画像は、2次元コードから情報を読み取ることができる程度の解像度であることが好適である。また、撮影対象のコードがカラーコードである場合には、撮影画像は、カラーの画像であることが好適である。取得された撮影画像は、例えば、記憶部12に蓄積されてもよい。本実施の形態では、この場合について主に説明する。
【0019】
記憶部12では、取得された撮影画像が記憶される。記憶部12は、不揮発性の記録媒体によって実現されることが好適であるが、揮発性の記録媒体によって実現されてもよい。記録媒体は、例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなどであってもよい。
【0020】
特定部13は、取得された撮影画像において、グループコードを特定する。グループコードは、所定個数の2次元コードから構成されるコードである。所定個数は、2個以上であれば特に限定されないが、例えば、2個、3個、4個などであってもよく、または、5個以上であってもよい。本実施の形態では、グループコードに含まれる2次元コードの個数が2個、3個、または4個である場合について主に説明する。
【0021】
グループコードに含まれる2次元コードは、矩形状のコードである。矩形状のコードは、例えば、正方形状のコードであってもよく、正方形状以外の矩形状のコードであってもよい。本実施の形態では、前者の場合について主に説明する。グループコードに含まれる複数の2次元コードは、例えば、辺同士が近接して対向するように配置されていてもよい。なお、隣接する2次元コードの間には、通常、各2次元コードを区別可能にするため、隙間が存在することが好適であるが、そうでなくてもよい。
【0022】
2次元コードは、特に限定されないが、例えば、カメレオンコード(登録商標)などのカラーコードであってもよく、QRコード(登録商標)であってもよく、ARマーカであってもよく、その他のコードであってもよい。ARマーカは、例えば、ArUcoマーカであってもよい。2次元コードは、複数のコードを同時に読み取ることができるものであることが好適である。本実施の形態では、2次元コードがARマーカである場合について主に説明する。
【0023】
グループコードは、2個以上のグループコードが隣接していたとしても、各グループコードを一意に特定できるようになっているものとする。そのために、例えば、2次元コードの属性が用いられてもよい。2次元コードの属性は、少なくとも2次元コードの向きを含んでおり、必要に応じて、2次元コードの種類を含んでいてもよい。例えば、グループコードは、そのグループコードを構成する2次元コードの相対的な向きのみによって、または、そのグループコードを構成する2次元コードの相対的な向きと2次元コードの種類によって、2個以上のグループコードが隣接したとしても、各グループコードを一意に特定できるようになっていてもよい。すなわち、例えば、グループコードに含まれる複数の2次元コードの相対的な向きはあらかじめ決められたようになっていてもよく、グループコードに含まれる複数の2次元コードの相対的な向きと種類とはあらかじめ決められたようになっていてもよい。2次元コードの向きや種類については後述する。
【0024】
また、グループコードは、グループコードに含まれる所定個数の2次元コードの順番を特定できるようになっていることが好適である。グループコードに含まれる所定個数の2次元コードから読み出された情報を用いて、そのグループコードに対応する情報を取得する際に、グループコードに含まれる2次元コードの順番が一意に特定される必要があるからである。例えば、K個の2次元コードから構成されるグループコードにおいて、1番目の2次元コードから、K番目の2次元コードまでを一意に特定できる場合には、1番目の2次元コードを読み取った情報から、K番目の2次元コードを読み取った情報までがそれぞれ順番に、そのグループコードに対応する情報の上位側から下位側までを構成するようになってもよい。なお、Kは2以上の任意の整数である。グループコードに含まれる所定個数の2次元コードの順番は、例えば、2次元コードの属性を用いて特定することができてもよく、2次元コードの情報、すなわち2次元コードから読み取られた情報を用いて特定することができてもよい。前者の場合には、グループコードに含まれる所定個数の2次元コードの順番を特定できるようにするため、グループコードは、グループコードに含まれる2次元コードの属性について、2回対称ではないことが好適である。2次元コードの属性は、少なくとも2次元コードの向きを含んでおり、必要に応じて、2次元コードの種類を含んでいてもよい。また、グループコードに含まれる所定個数の2次元コードの順番が、2次元コードの情報を用いて特定できる場合には、例えば、グループコードを構成する各2次元コードの情報に、順番を示す情報が含まれていてもよい。なお、グループコードに含まれる所定個数の2次元コードの順番は、例えば、2次元コードの属性や、2次元コードの情報によってあらかじめ決められていてもよい。
【0025】
グループコードに含まれる2次元コードは、向きを有するコードである。コードが向きを有するとは、例えば、2次元コードから一意に向きを特定できることであってもよい。その向きは、例えば、矩形状の2次元コードの辺に沿った向きであってもよい。2回対称でない矩形状の2次元コードには、辺に沿った特定の向きを設定することができる。したがって、向きを有する2次元コードは、2回対称でない矩形の2次元コードであってもよい。なお、2次元コードの向きは、例えば、所定のルールに応じて設定されてもよく、または、各2次元コードについて手動で設定されてもよい。
【0026】
グループコードには、複数の種類の2次元コードが含まれていてもよい。種類は、例えば、2次元コードのセル数に関する種類であってもよく、2次元コードの色に関する種類であってもよく、2次元コードの大きさに関する種類であってもよく、2次元コードのその他の種類であってもよい。本実施の形態では、2次元コードの種類が、2次元コードのセル数の種類である場合について主に説明する。例えば、正方形状のARマーカでは、一辺が4セルのARマーカ、5セルのARマーカ、6セルのARマーカなどが知られている。したがって、この場合には、一辺のセル数が、2次元コードの種類であってもよい。
【0027】
特定部13は、グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いてグループコードを特定する。また、特定部13は、例えば、グループコードを構成する2次元コードの向き及び種類を用いてグループコードを特定してもよい。2個以上のグループコードが隣接していたとしても、例えば、2次元コードの向きのみを用いて、各グループコードを一意に特定できるようになっている場合には、特定部13は、2次元コードの向きのみを用いてグループコードを特定してもよい。一方、2個以上のグループコードが隣接している際に、例えば、2次元コードの向き及び種類を用いなければ、各グループコードを一意に特定できるようになっていない場合には、特定部13は、2次元コードの向き及び種類を用いてグループコードを特定してもよい。グループコードを特定するとは、例えば、特定対象のグループコードを構成する所定個数の2次元コードを特定することであってもよい。例えば、複数の2次元コードの撮影画像において、グループコードの特定を行うことによって、複数の2次元コードをグループコードごとに切り分けることができる。2次元コードの特定は、例えば、撮影画像における2次元コードの位置の取得であってもよく、2次元コードの画像の取得であってもよい。
【0028】
読取部14は、特定部13によって特定されたグループコードを構成する複数の2次元コードから情報を読み取る。この情報の読み取りは、例えば、2次元コードのデコード処理であってもよい。2次元コードから情報を読み取る方法は、2次元コードのコードリーダなどにおいてすでに公知であり、その詳細な説明を省略する。
【0029】
情報取得部15は、特定されたグループコードを構成する複数の2次元コードから、読取部14によって読み取られた情報を用いて、その特定されたグループコードに対応する情報を取得する。また、上記したように、グループコードでは、例えば、そのグループコードを構成する2次元コードの順番が、2次元コードの属性や、2次元コードから読み取られた情報に含まれる情報によって一意に決まるようになっている。そのため、情報取得部15は、読取部14によって取得された、グループコードを構成する各2次元コードの情報と、グループコードにおける2次元コードの順番とを用いて、グループコードに対応する情報を取得してもよい。例えば、グループコードに4個の2次元コードが含まれており、1番目から4番目までの2次元コードからそれぞれ第1から第4の情報が読み取られた場合には、情報取得部15は、上位側から下位側に向かって、第1から第4の情報が並ぶ情報を、グループコードに対応する情報として取得してもよい。
【0030】
なお、情報取得部15は、例えば、特定されたグループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報のすべてを用いて、そのグループコードに対応する情報を取得してもよく、読み取られた情報の一部を用いて、そのグループコードに対応する情報を取得してもよい。後者の場合には、例えば、2次元コードの順番を示す情報や、後述するチェックデジット以外の情報を用いて、グループコードに対応する情報が取得されてもよい。グループコードに含まれるK個の2次元コードからそれぞれ読み取られた情報と、各情報の順番とに基づいて、グループコードに対応する情報が一意に取得されるのであれば、グループコードに対応する情報を取得する方法は問わない。
【0031】
情報取得部15は、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報と、そのグループコードに対応するチェックデジットとが整合する場合に、そのグループコードに対応する情報を取得する。この場合には、グループコードを構成する少なくともいずれかの2次元コードから読み取られた情報に、そのグループコードに対応するチェックデジットが含まれていてもよい。例えば、グループコードを構成するK個の2次元コードのうち、K番目の2次元コードから読み取られた情報の最下位の情報が、チェックデジットになっていてもよい。また、この整合性の判断において、情報取得部15は、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報を用いて所定の演算を行い、その演算結果と、チェックデジットとが整合する場合に、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報と、そのグループコードに対応するチェックデジットとが整合すると判断してもよい。なお、演算結果とチェックデジットとが整合するとは、例えば、両者が一致することであってもよい。また、その演算に用いられる情報は、例えば、2次元コードから読み取られた情報のうち、チェックデジットを除いた情報であってもよい。
【0032】
チェックデジットを用いた整合性の判定の方法は特に限定されないが、例えば、次のように行われてもよい。ここでは、グループコードが3個の2次元コードによって構成されており、読取部14によって、1番目から3番目までの2次元コードから、それぞれ3桁の10進数の数字(以下、それぞれ「1番目の情報」「2番目の情報」「3番目の情報」とする。)が読み取られたとする。なお、3番目の情報の下一桁がチェックデジットであるとする。情報取得部15は、次式のように、読み取られた情報を用いて9桁の数字を取得する。
1番目の情報×1000000+2番目の情報×1000+3番目の情報
【0033】
例えば、1番目の情報が「150」であり、2番目の情報が「125」であり、3番目の情報が「127」である場合には、9桁の数字は「150125127」となる。その9桁の数字のうち、一桁目の数字「7」がチェックデジットである。次に、チェックデジット以外の8桁の数字「15012512」について、所定の演算を行う。その演算は特に限定されないが、例えば、次のような演算であってもよい。
【0034】
8桁の数字の一桁目から順番に、1,2,3,…,8のように番号を付与する。そして、付与された番号が奇数である数字には3を乗算し、付与された番号が偶数である数字には1を乗算して、その乗算結果の総和を算出する。次に、その総和の下一桁を10から減算した結果を取得する。この結果が、チェックデジットと一致している場合には、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報と、そのグループコードに対応するチェックデジットとが整合することになり、そうでない場合には、整合しないことになる。上記の例の場合には、演算の結果は「7」になり、チェックデジットと一致するため、情報取得部15は、読み取られた情報がチェックデジットと整合すると判断し、チェックデジットを除いた8桁の数字「15012512」を、グループコードに対応する情報としてもよい。
【0035】
なお、チェックデジットに関する整合性の判定に関する上記説明は一例であり、上記以外の方法によってチェックデジットに関する整合性の判定が行われてもよいことは言うまでもない。また、チェックデジットを用いた整合性の判定が行われる場合には、例えば、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報と、チェックデジットとが整合するように、グループコードを構成する複数の2次元コードが設定されてもよい。また、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報のうち、チェックデジットを除いた情報が、グループコードに対応する情報である場合には、チェックデジットの整合性に関する判定を行う際に、すでにグループコードに対応する情報が取得されていることになる。この場合には、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報と、そのグループコードに対応するチェックデジットとが整合するときに、そのグループコードに対応する情報を取得するとは、情報取得部15が、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報と、そのグループコードに対応するチェックデジットとが整合するときに、そのグループコードに対応する情報が後段の処理で用いられるようにし、そうでないときに、そのグループコードに対応する情報が後段の処理で用いられないようにすることであってもよい。後段の処理とは、例えば、出力部16による出力であってもよい。
【0036】
出力部16は、情報取得部15によって取得された情報に関する出力を行う。取得された情報に関する出力とは、例えば、取得された情報そのものの出力であってもよく、取得された情報に対応する情報の出力であってもよい。ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、プリンタによる印刷でもよく、スピーカによる音声出力でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。出力部16が表示出力を行う場合には、出力部16は、例えば、記憶部12で記憶されている撮影画像の表示も行ってもよい。なお、出力部16は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスや通信デバイスなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、出力部16は、ハードウェアによって実現されてもよく、または、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0037】
ここで、グループコードの一例について、グループコードに含まれる2次元コードの個数が(1)2個である場合、(2)3個である場合、(3)4個である場合のそれぞれについて説明する。なお、以下の説明では、正方形状である所定個数の2次元コードからグループコードが構成されているものとする。また、図3図6では、説明の便宜上、各2次元コードの向きをそれぞれ矢印で示しているが、実際の2次元コード上に矢印が表示されているのではないことは言うまでもない。また、図3(a)で示されるように、矢印の終点側の辺21を第1の辺と呼び、矢印の方向に向かって左側の辺22を第2の辺と呼び、矢印の始点側の辺を第3の辺と呼び、矢印の方向に向かって右側の辺24を第4の辺と呼ぶことがある。なお、この第1から第4の辺は、矢印に対して相対的なものである。
【0038】
(1)2個の2次元コードから構成されるグループコード
2個の2次元コードから構成されるグループコード4は、例えば、図3(a)で示されるように、2個の2次元コード3a,3bの向きが向かい合っており、一方の2次元コード3aが一辺6セルの2次元コードであり、他方の2次元コード3bが一辺5セルの2次元コードであってもよい。すなわち、2次元コード3aの第1の辺と、2次元コード3bの第1の辺とが対向するように両者が配置されていてもよい。この場合には、仮にグループコード4がどのような向きで隣接していたとしても、各グループコード4を一意に特定できることになる。なお、図3(a)のグループコード4は、2次元コード3a,3bの属性である向き及び種類について2回対称ではないため(すなわち、グループコード4を180度回転させても、2次元コード3a,3bの属性が一致しないため)、情報取得部15は、、グループコード4に含まれる2次元コード3a,3bの順番を特定することができる。情報取得部15は、例えば、一辺6セルの2次元コード3aの情報を上位側の情報とし、一辺5セルの2次元コード3bの情報を下位側の情報として、グループコード4に対応する情報を取得してもよい。
【0039】
また、2個の2次元コードから構成されるグループコード4は、例えば、図3(b)で示されるように、2個の2次元コード3a,3bの向きが図3(a)とは逆向きになっており、一方の2次元コード3aが一辺6セルの2次元コードであり、他方の2次元コード3bが一辺5セルの2次元コードであってもよい。すなわち、2次元コード3aの第3の辺と、2次元コード3bの第3の辺とが対向するように両者が配置されていてもよい。この場合にも、仮にグループコード4がどのような向きで隣接していたとしても、各グループコード4を一意に特定できることになる。また、情報取得部15は、図3(a)と同様に、例えば、一辺6セルの2次元コード3aの情報を上位側の情報とし、一辺5セルの2次元コード3bの情報を下位側の情報として、グループコード4に対応する情報を取得してもよい。
【0040】
また、2個の2次元コードから構成されるグループコード4は、例えば、図3(c)で示されるように、2個の2次元コード3a,3bの向きが向かい合っており、一方の2次元コード3aの情報の最上位の桁の数字が「0」であり、他方の2次元コード3bの情報の最上位の桁の数字が「1」であってもよい。この場合にも、仮にグループコード4がどのような向きで隣接していたとしても、各グループコード4を一意に特定できることになる。また、情報取得部15は、例えば、最上位の桁の数字が「0」である2次元コード3aの情報の最上位の桁以外の情報を上位側の情報とし、最上位の桁の数字が「1」である2次元コード3bの最上位の桁以外の情報を下位側の情報として、グループコード4に対応する情報を取得してもよい。
【0041】
次に、2個の2次元コードから構成されるグループコード4が、図3(a)で示されるものである場合に、具体的にグループコード4を特定して、グループコード4に対応する情報を取得する処理について説明する。画像取得部11によって取得された撮影画像に、図3(d)で示される2次元コード3c,3dが含まれていたとする。
【0042】
この場合には、特定部13は、図3(d)の撮影画像において、まず、6×6セルの2次元コード3cを特定し、その特定した2次元コード3cの中心から、2次元コード3cの第1の辺側に所定の距離だけ進んだ位置に、5×5セルの2次元コードが存在するかどうか判断する。なお、所定の距離は、例えば、2次元コードの一辺の長さであってもよい。また、ある位置に2次元コードが存在するとは、その位置を含む領域に、2次元コードが存在することであってもよい。図3(d)では、2次元コード3cの中心から、2次元コード3cの第1の辺側に一辺に相当する距離だけ進んだ位置に、5×5セルの2次元コード3dが存在するため、特定部13は、その2次元コード3dの向きを特定し、その向きが、2次元コード3cの向きに対して180度だけ回転しているか判断する。図3(d)では、2次元コード3dの向きが、2次元コード3cの向きに対して180度だけ回転しているため、特定部13は、2次元コード3c,3dを含むグループコード4を特定する。そして、特定部13は、特定したグループコード4に含まれる2次元コード3cの撮影画像における位置と、2次元コード3dの撮影画像における位置とを読取部14に渡してもよい。
【0043】
その後、読取部14は、撮影画像から2次元コード3c,3dのそれぞれの情報を読み取り、情報取得部15に渡す。情報取得部15は、それらの情報を受け取ると、それらの情報を、チェックデジットと、チェックデジット以外の情報に分け、チェックデジット以外の情報について所定の演算を行う。その後、情報取得部15は、演算結果が、チェックデジットと一致するかどうか判断する。この場合には、演算結果がチェックデジットと一致したとする。すると、情報取得部15は、チェックデジット以外の情報を、2個の2次元コード3c,3dから構成されるグループコード4に対応する情報として取得する。
【0044】
なお、撮影画像において6×6セルの2次元コードを特定できなかった場合、6×6セルの2次元コード3cの中心から第1の辺側に所定の距離だけ進んだ位置に5×5セルの2次元コードが存在しなかった場合、2次元コード3c,3dの向きが180度だけ回転していなかった場合、または、演算結果がチェックデジットと一致しなかった場合には、情報取得部15によるグループコードに対応する情報の取得は行われないことになる。また、相対的な向きの判断、例えば、2個の2次元コードについて、一方の2次元コードの向きが他方の2次元コードの向きに対して180度回転しているかどうかの判断は、所定の誤差を考慮して行われてもよい。すなわち、複数の2次元コードの相対的な向きが、誤差の範囲内であらかじめ決められたものであれば、複数の2次元コードの相対的な向きがあらかじめ決められたものであると判断されてもよい。その誤差は特に限定されないが、例えば、20度程度であってもよく、10度程度であってもよい。
【0045】
2個の2次元コードから構成されるグループコード4が、図3(a)または図3(c)で示されるものである場合には、例えば、図4で示されるように、搬送対象物5の側面に2個の2次元コード3から構成されるグループコード4が付与されており、各グループコード4を構成する2次元コード3が隣接していたとしても、各グループコード4を一意に特定することができる。したがって、情報取得装置1によって、図4で示される搬送対象物5に付与された複数のグループコード4の撮影画像から、各グループコードに対応する情報を適切に取得できることになる。なお、2個の2次元コードから構成されるグループコード4は、例えば、図3で示されるように、全体として矩形状であってもよい。
【0046】
(2)3個の2次元コードから構成されるグループコード
3個の2次元コードから構成されるグループコード4は、例えば、図5(a)で示されるように、3個の2次元コード3a,3b,3cが直線状に並んでおり、一端側の2次元コード3aと、真ん中の2次元コード3bとの向きが向かい合っており、他端側の2次元コード3cと、真ん中の2次元コード3bとの向きが同じになっていてもよい。すなわち、2次元コード3aの第1の辺と、2次元コード3bの第1の辺とが対向し、2次元コード3bの第3の辺と、2次元コード3cの第1の辺とが対向するように、2次元コード3a~3cが配置されていてもよい。この場合には、仮にグループコード4がどのような向きで隣接していたとしても、各グループコード4を一意に特定できることになる。なお、情報取得部15は、例えば、真ん中の2次元コード3bと向かい合っている側の2次元コード3aの情報を上位の情報とし、真ん中の2次元コード3bの情報を中位の情報とし、それら以外の2次元コード3cの情報を下位の情報として、グループコード4に対応する情報を取得してもよい。この場合には、2次元コード3a~3cの一辺のセル数は、例えば、同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0047】
また、グループコード4は、例えば、図5(b)または図5(c)で示されるように、3個の2次元コード3a~3cによって構成されてもよい。これらの場合にも、仮にグループコード4がどのような向きで隣接していたとしても、各グループコード4を一意に特定できることになる。なお、図5(b)では、情報取得部15は、例えば、一端側の2次元コード3aの情報を上位の情報とし、真ん中の2次元コード3bの情報を中位の情報とし、他端側の2次元コード3cの情報を下位の情報として、グループコード4に対応する情報を取得してもよい。また、図5(c)では、情報取得部15は、例えば、一辺6セルの2次元コード3aの情報を上位の情報とし、一辺5セルの2次元コード3bの情報を中位の情報とし、一辺4セルの2次元コード3cの情報を下位の情報として、グループコード4に対応する情報を取得してもよい。
【0048】
また、3個の2次元コードから構成されるグループコード4は、例えば、図5(d)で示されるように、3個の2次元コード3a,3b,3cがL字状に並んでおり、一端側の2次元コード3aが、L字状の頂点の2次元コード3bを向いており、残りの2個の2次元コード3b,3cの向きが向かい合っていてもよい。すなわち、2次元コード3aの第1の辺と、2次元コード3bの第2の辺とが対向し、2次元コード3bの第1の辺と、2次元コード3cの第1の辺とが対向するように、2次元コード3a~3cが配置されていてもよい。この場合にも、仮にグループコード4がどのような向きで隣接していたとしても、各グループコード4を一意に特定できることになる。なお、情報取得部15は、例えば、頂点の2次元コード3bと向かい合っていない側の2次元コード3aの情報を上位の情報とし、頂点の2次元コード3bの情報を中位の情報とし、それら以外の2次元コード3cの情報を下位の情報として、グループコード4に対応する情報を取得してもよい。この場合には、2次元コード3a~3cの一辺のセル数は、例えば、同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0049】
また、3個の2次元コードから構成されるグループコード4は、例えば、図5(e)で示されるように、3個の2次元コード3a,3b,3cがL字状に並んでおり、一端側の2次元コード3aが、頂点の2次元コード3bと逆側を向いており、残りの2個の2次元コード3b,3cの向きが向かい合っており、頂点の2次元コード3bと向かい合っていない2次元コード3aが一辺5セルの2次元コードであり、頂点の2次元コード3bが一辺4セルの2次元コードであり、頂点の2次元コード3bと向かい合っている2次元コード3cが一辺6セルの2次元コードであってもよい。この場合にも、仮にグループコード4がどのような向きで隣接していたとしても、各グループコード4を一意に特定できることになる。なお、情報取得部15は、例えば、一辺5セルの2次元コード3aの情報を上位の情報とし、一辺4セルの2次元コード3bの情報を中位の情報とし、一辺6セルの2次元コード3cの情報を下位の情報として、グループコード4に対応する情報を取得してもよい。なお、3個の2次元コードから構成されるグループコード4は、例えば、図5で示されるように、全体として矩形状やL字形状であってもよい。
【0050】
(3)4個の2次元コードから構成されるグループコード
4個の2次元コードから構成されるグループコード4は、例えば、図6(a)で示されるように、4個の2次元コード3a,3b,3c,3dが2×2のマトリックス状に並んでおり、一辺側の2個の2次元コード3a,3bの向きが向かい合っており、残りの2個の2次元コード3c,3dがそれぞれ、向かい合っている2次元コード3a,3b側を向いていてもよい。すなわち、2次元コード3aの第1の辺と、2次元コード3bの第1の辺とが対向し、2次元コード3aの第4の辺と、2次元コード3cの第1の辺とが対向し、2次元コード3bの第2の辺と、2次元コード3dの第1の辺とが対向し、2次元コード3cの第4の辺と、2次元コード3dの第2の辺とが対向するように、2次元コード3a~3dが配置されていてもよい。この場合には、仮にグループコード4がどのような向きで隣接していたとしても、各グループコード4を一意に特定できることになる。なお、情報取得部15は、例えば、図6(a)で示される向きに配置されたグループコード4において、左上側の2次元コード3aの情報を上位の情報とし、右上側の2次元コード3bの情報を上位から2番目の情報とし、左下側の2次元コード3cの情報を上位から3番目の情報とし、右下側の2次元コード3dの情報を下位の情報として、グループコード4に対応する情報を取得してもよい。この場合には、2次元コード3a~3dの一辺のセル数は、例えば、同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0051】
また、4個の2次元コードから構成されるグループコード4は、例えば、図6(b)で示されるように、4個の2次元コード3a~3dが2×2のマトリックス状に並んでおり、一辺6セルの2次元コード3aが、隣接する一辺5セルの2次元コード3bを向いており、その一辺5セルの2次元コード3bが、隣接する一辺5セルの2次元コード3cを向いており、その一辺5セルの2次元コード3cが、隣接する一辺5セルの2次元コード3dを向いており、その一辺5セルの2次元コード3dが、一辺6セルの2次元コード3aを向いていてもよい。この場合にも、仮にグループコード4がどのような向きで隣接していたとしても、各グループコード4を一意に特定できることになる。なお、情報取得部15は、例えば、図6(b)で示される向きに配置されたグループコード4において、左上側の2次元コード3aの情報を上位の情報とし、右上側の2次元コード3bの情報を上位から2番目の情報とし、右下側の2次元コード3cの情報を上位から3番目の情報とし、左下側の2次元コード3dの情報を下位の情報として、グループコード4に対応する情報を取得してもよい。
【0052】
また、グループコード4は、例えば、図6(c)で示されるように、4個の2次元コード3a~3dによって構成されてもよい。この場合にも、仮にグループコード4がどのような向きで隣接していたとしても、各グループコード4を一意に特定できることになる。なお、図6(c)では、情報取得部15は、例えば、図6(c)で示される向きに配置されたグループコード4において、左上側の2次元コード3aの情報を上位の情報とし、右上側の2次元コード3bの情報を上位から2番目の情報とし、左下側の2次元コード3cの情報を上位から3番目の情報とし、右下側の2次元コード3dの情報を下位の情報として、グループコード4に対応する情報を取得してもよい。
【0053】
なお、4個の2次元コードから構成されるグループコード4は、例えば、図6で示されるように、全体として正方形状であってもよく、その他の形状であってもよい。例えば、4個の2次元コードから構成されるグループコード4は、全体として矩形状や、L字形状、凸形状、ジグザグ形状などであってもよい。グループコード4が全体として矩形状である場合には、例えば、4個の2次元コードは直線状に配置されてもよい。
【0054】
また、構成する2次元コードが2個、3個、4個であるグループコードの一例について、図3図6を参照して説明したが、グループコードは、これら以外のものであってもよいことは言うまでもない。また、撮影対象となる複数の2次元コードによって構成されるグループコードは、通常、1種類のグループコードであることが好適である。例えば、図3(a)で示されるグループコード4と、図3(b)で示されるグループコード4とが混在していた場合には、各グループコードを一意に特定できないからである。したがって、情報取得装置1によって情報を取得する対象となるグループコードは、グループコードを構成する2次元コードの個数があらかじめ決まっており、グループコードを構成する2次元コードの向きや種類などの属性によって、グループコードを一意に特定できるようになっているものであることが好適である。なお、結果として各グループコードを一意に特定できるのであれば、複数種類のグループコードが情報取得装置1による情報の取得の対象となってもよい。例えば、図3(a)のグループコード4と、図6(b)のグループコード4とは、仮に両者が混在して隣接していたとしても、それぞれを一意に特定可能である。したがって、それらは混在して用いられてもよい。
【0055】
ここで、グループコード4を生成する方法について簡単に説明する。なお、グループコード4の種類は、あらかじめ決まっているものとする。例えば、グループコード4は、図3(a)で示されるものに決まっていてもよい。まず、グループコードに対応する情報が決まると、その情報からチェックデジットを算出し、グループコードに対応する情報とチェックデジットとを含む情報を、上位側から順番に所定個数の情報に分割する。なお、この個数はグループコード4に含まれる2次元コード3の個数である。そして、分割後の各情報を、その情報に対応する2次元コードの属性に応じた2次元コードに変換する。この変換は、2次元コードのエンコード処理としてすでに公知であり、詳細な説明を省略する。そして、変換後の2次元コードを、あらかじめ決められたように並べることによって、グループコードが生成される。具体的には、図3(a)で示されるグループコード4の場合には、まず、グループコードに対応する情報とチェックデジットとを含む情報が、上位側と下位側の2個の情報に分割される。次に、上位側の情報が、一辺6セルの2次元コードに変換され、下位側の情報が、一辺5セルの2次元コードに変換される。その後、一辺6セルの2次元コードと、一辺5セルの2次元コードとが、それぞれの向きが向かい合うように並べられることによって、すなわち、図3(a)で示されるように並べられることによって、グループコード4が構成される。
【0056】
生成されたグループコード4は、例えば、紙やフィルムなどのシート状の媒体に印刷されて用いられてもよく、または、段ボールや紙の箱などのグループコードの付与対象に直接印刷されて用いられてもよい。前者の場合には、例えば、グループコード4が印刷されたシート状の媒体が搬送対象物などのグループコードの付与対象に貼り付けられてもよい。
【0057】
次に、情報取得装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)画像取得部11は、撮影画像を取得するかどうか判断する。そして、撮影画像を取得する場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、撮影画像を取得すると判断するまで、ステップS101の処理を繰り返す。なお、画像取得部11は、例えば、撮影画像を取得すると定期的に判断してもよく、撮影画像を取得する旨の指示(例えば、ユーザによる撮影ボタンの押下など)に応じて撮影画像を取得すると判断してもよい。
【0058】
(ステップS102)画像取得部11は、撮影画像を取得する。取得された撮影画像は、記憶部12に蓄積されてもよい。
【0059】
(ステップS103)特定部13は、撮影画像において、グループコードを特定する。なお、撮影画像に複数のグループコードが含まれる場合には、特定部13は、各グループコードを特定してもよい。
【0060】
(ステップS104)読取部14は、ステップS103で特定されたグループコードに含まれる複数の2次元コードのそれぞれについて、2次元コードの情報を読み取る。
【0061】
(ステップS105)情報取得部15は、ステップS104で読み取られた2次元コードの情報から、チェックデジットを取得すると共に、チェックデジット以外の情報についてあらかじめ決められた演算を行う。
【0062】
(ステップS106)情報取得部15は、演算結果とチェックデジットとを比較し、両者が整合するかどうか判断する。そして、整合する場合には、ステップS107に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。なお、演算結果とチェックデジットとが整合するとは、例えば、両者が一致することであってもよい。
【0063】
(ステップS107)情報取得部15は、ステップS104で読み取られた2次元コードの情報を用いて、グループコードに対応する情報を取得する。この情報は、例えば、2次元コードの情報のうち、チェックデジットを除いた情報を用いて取得されてもよい。
【0064】
(ステップS108)出力部16は、ステップS107で取得された情報に関する出力を行う。
【0065】
なお、図2のフローチャートにおいて、ステップS103で複数のグループコードが特定された場合には、各グループコードについて、ステップS104~S108の処理が行われてもよい。また、図2のフローチャートにおける処理の順序は一例であり、同様の結果を得られるのであれば、各ステップの順序を変更してもよい。また、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0066】
次に、本実施の形態による情報取得装置1の動作について、具体例を用いて説明する。本具体例では、スマートフォンである情報取得装置1によって、図4で示される、側面にグループコード4の付与された搬送対象物5が撮影される場合について説明する。また、情報取得装置1では、グループコード4に対応する情報と、そのグループコード4の付与されている搬送対象物5の箱に入っている商品の名称とを対応付ける複数の対応情報が保持されているものとする。また、本具体例のグループコード4は、図3(a)で示されるものであるとする。
【0067】
まず、ユーザが、スマートフォンである情報取得装置1を、図4で示される搬送対象物5に向けた状態で撮影指示を入力すると、その指示が図示しない受付部で受け付けられて画像取得部11に渡される。そして、画像取得部11は、撮影画像を取得すると判断し、図4で示される、2個の2次元コード3から構成されるグループコード4の付与された搬送対象物5の撮影画像を取得し、記憶部12に蓄積する(ステップS101,S102)。
【0068】
記憶部12に新たな撮影画像が蓄積されると、特定部13は、図3(d)を用いて説明した方法によって各グループコード4を特定し、各グループコード4の撮影画像における領域を示す情報を読取部14に渡す(ステップS103)。各グループコード4の領域を示す情報を受け取ると、読取部14は、記憶部12で記憶されている撮影画像から、グループコード4ごとに、グループコード4を構成する2個の2次元コード3の情報を読み取り、それらの情報を、一辺6セルの2次元コードの情報、一辺5セルの2次元コードの情報の順に情報取得部15に渡すと共に、グループコード4の領域を示す情報も情報取得部15に渡す(ステップS104)。
【0069】
情報取得部15は、グループコード4ごとに、2個の2次元コードの情報を受け取ると、それらの情報から、チェックデジットを抽出すると共に、チェックデジットを除いた情報を用いて所定の演算を行う(ステップS105)。そして、情報取得部15は、チェックデジットと、所定の演算の結果とが一致しているかどうか判断する(ステップS106)。本具体例では、すべてのグループコード4について両者が一致していたとする。すると、情報取得部15は、グループコード4ごとに、読取部14から受け取った情報のうち、チェックデジットを除いた情報を用いて、グループコード4に対応する情報を取得し、グループコード4の領域を示す情報と、グループコード4に対応する情報とを紐付けて出力部16に渡す(ステップS107)。
【0070】
出力部16は、グループコード4に対応する情報等を受け取ると、記憶部12から撮影画像を読み出すと共に、上記した複数の対応情報を用いて、グループコード4に対応する情報に対応付けられている商品の名称を取得し、その名称を、撮影画像におけるグループコード4の領域を示す情報によって示される撮影画像の位置に重ねて表示する画像をタッチパネルに表示する(ステップS108)。その結果、図7で示される表示が行われる。この表示によって、ユーザは、各搬送対象物5の箱に入っている商品の名称について知ることができるようになる。
【0071】
以上のように、本実施の形態によるグループコードは、所定個数の2次元コードから構成されることによって、従来の2次元コードよりも情報量を増やすことができる。また、2次元コードの向きや種類などによって、グループコードを特定できるようになっているため、仮に、撮影画像においてグループコードが隣接して存在する場合であっても、情報取得装置1は、各グループコードを特定することができ、各グループコードに対応する情報を取得することができる。また、グループコードに含まれる所定個数の2次元コードの順番が特定できるようになっていることによって、グループコードに含まれる複数の2次元コードから読み取られた情報に基づいて、グループコードに対応する情報を一意に取得することができるようになる。また、グループコードを構成する少なくともいずれかの2次元コードの情報にチェックデジットが含まれている場合には、そのチェックデジットを用いて、特定されたグループコードが適切であったかどうかを判定することができる。そのため、グループコードとは関係なく配置されている複数の2次元コードの向きや種類が偶然、グループコードを構成するようになっていたとしても、チェックデジットを用いることによって、その複数の2次元コードが正当なグループコードではないことを判定することができる。
【0072】
なお、本実施の形態では、グループコードを構成する少なくともいずれかの2次元コードの情報にチェックデジットが含まれている場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。グループコードを構成する少なくともいずれかの2次元コードの情報にチェックデジットが含まれていなくてもよい。この場合には、チェックデジットに関する処理は行われなくてもよい。
【0073】
また、上記実施の形態では、情報取得装置1がスタンドアロンである場合について説明したが、情報取得装置1は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や取得部は、通信回線を介して上方を出力したり、情報を取得したりしてもよい。
【0074】
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0075】
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、または、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
【0076】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、または長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、または、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、または、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0077】
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
【0078】
また、上記実施の形態において、情報取得装置1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、または、別々のデバイスを有してもよい。
【0079】
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。なお、上記実施の形態における情報取得装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、矩形状であり、向きを有する複数の2次元コードの撮影画像を取得する画像取得部、取得された撮影画像において、所定個数の2次元コードから構成されるグループコードを、グループコードを構成する2次元コードの相対的な向きを少なくとも用いて特定する特定部、特定されたグループコードを構成する複数の2次元コードから情報を読み取る読取部、グループコードを構成する複数の2次元コードから読み取られた情報を用いて、グループコードに対応する情報を取得する情報取得部として機能させるためのプログラムである。
【0080】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
【0081】
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD-ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、または分散処理を行ってもよい。
【0082】
図8は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報取得装置1を実現するコンピュータシステム900の一例を示す図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0083】
図8において、コンピュータシステム900は、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムや、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータが記憶されるフラッシュメモリ等のROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、タッチパネル914と、無線通信モジュール915と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス916とを備える。なお、無線通信モジュール915に代えて、有線通信モジュールを備えていてもよい。また、タッチパネル914に代えて、ディスプレイと、マウスやキーボード等の入力デバイスとを備えていてもよい。
【0084】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報取得装置1の機能を実行させるプログラムは、無線通信モジュール915を介してROM912に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、ネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0085】
プログラムは、コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報取得装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0086】
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0087】
1 情報取得装置
11 画像取得部
12 記憶部
13 特定部
14 読取部
15 情報取得部
16 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8