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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024072054
(43)【公開日】2024-05-27
(54)【発明の名称】ツイーザー装置
(51)【国際特許分類】
   B23K 3/04 20060101AFI20240520BHJP
【FI】
B23K3/04 C
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022182644
(22)【出願日】2022-11-15
(71)【出願人】
【識別番号】000234339
【氏名又は名称】白光株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100137143
【弁理士】
【氏名又は名称】玉串 幸久
(72)【発明者】
【氏名】内藤 卓典
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 充彦
(72)【発明者】
【氏名】浜田 健輔
(57)【要約】
【課題】上下方向における鏝先の調整を行う場合でも、ハウジングを握ったときの感触が変わらないツイーザー装置を提供する。
【解決手段】ツイーザー装置10は、第1ハウジング13の先端及び第2ハウジングの先端間の間隔を変えられるように構成されたハウジング12と、第1ハウジング13内に配置され、第1鏝先1の基端を挿入可能な第1ソケット27と、第1ソケット27を、上下方向に変位させるための変位機構34と、第1ソケット27に基端が挿入された第1鏝先1の先端が上下方向における第1ソケット27の変位によって上下方向に変位するように、第1鏝先1の揺動支点として機能する支点部材44と、を備える。第1ハウジング13は、上下方向における第1ソケット27の変位を許容する内部空間S1を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ハウジング及び第2ハウジングを有し、前記第1ハウジングの先端及び前記第2ハウジングの先端間の間隔を変えられるように、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが回動軸周りに回動可能に構成されているハウジングと、
前記第1ハウジング内に配置され、第1鏝先の基端を挿入可能な第1ソケットと、
前記第2ハウジング内に配置され、第2鏝先の基端を挿入可能な第2ソケットと、
前記第1ソケットを、前記回動軸の長手方向に変位させるための変位機構と、
前記第1ソケットに前記基端が挿入された前記第1鏝先の先端が前記回動軸の長手方向における前記第1ソケットの変位によって前記回動軸の長手方向に変位するように、前記第1鏝先の揺動支点として機能する支点部材と、
を備えており、
前記第1ハウジングは、前記回動軸の長手方向における前記第1ソケットの変位を許容する内部空間を有するツイーザー装置。
【請求項2】
前記支点部材は、前記第1ソケットに前記基端が挿入された前記第1鏝先を保持するように構成されるとともに、前記支点部材によって保持された前記第1鏝先の部位が前記第1鏝先の揺動中心となる請求項1に記載のツイーザー装置。
【請求項3】
前記変位機構は、回動可能な操作部材と、前記操作部材の回動により公転するシャフトと、前記第1ソケットが挿入されるように構成されており前記シャフトの公転により前記回動軸の長手方向に変位するソケット受け部材と、を備えている請求項1又は2に記載のツイーザー装置。
【請求項4】
前記第1ハウジングは、前記第1ソケットへの前記第1鏝先の挿入方向に変位しないように前記ソケット受け部材の変位を規制するストッパ部を有し、
前記ソケット受け部材は、前記第1鏝先の挿入方向において前記第1ソケットが前記ソケット受け部材に対して変位可能に、前記第1ソケットを受けている請求項3に記載のツイーザー装置。
【請求項5】
前記第1ハウジングに保持され、前記第1ソケットを前記第1鏝先の挿入方向に変位させるための調整部材を備え、
前記第1ハウジングは、前記回動軸の長手方向における前記第1ソケット及び前記調整部材の変位を許容しつつ前記第1鏝先の挿入方向における前記調整部材の変位を規制する規制部を有する請求項1に記載のツイーザー装置。
【請求項6】
前記支点部材は、耐熱素材からなるオーリングによって構成されて、前記第1鏝先を保持するように配置されている請求項2に記載のツイーザー装置。
【請求項7】
前記支点部材は、前記第1ハウジング、前記第1ソケット又は前記ソケット受け部材に設けられている請求項3に記載のツイーザー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ツイーザー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子部品の半田付け作業及び取り外し作業に用いられるツイーザー装置が知られている。この種のツイーザー装置は、例えば下記特許文献1に開示されており、この文献に開示されたツイーザー装置は、図11及び図12に示すように、回動軸81周りに回動可能に互いに結合された一対の脚部材82,83を有しており、この一対の脚部材82,83には、それぞれ鏝先101,102を取り付けるための取付部85,86が設けられている。このツイーザー装置では、鏝先101,102の先端間の幅が変えられるように一対の脚部材82,83が開閉するだけでなく、鏝先101,102の長さ方向に沿って鏝先101,102を変位させることによって両鏝先101,102の先端位置の調整(すなわち、前後方向の調整)を行うこともできる。すなわち、取付部85,86に設けられたつまみ87を回動させることによって取付部85,86を前後方向に移動させることができ、これにより鏝先101,102の前後方向の調整を行うことができる。
【0003】
また、このツイーザー装置では、回動軸81の長さ方向(鏝先101,102の開閉軌跡に沿う平面に垂直な方向)において、両鏝先101,102の先端の位置関係の調整(すなわち、上下方向の調整)を行うこともできる。すなわち、一方の脚部材82に位置調整用ホイール89が設けられており、このホイール89を回動操作することにより、回動軸81の長さ方向において、一方の脚部材83の先端を変位させることができる。これにより、両脚部材82,83の先端間の位置関係が変わり、それによって、上下方向における両鏝先101,102の位置関係の調整を行うことができる。
【0004】
一対の脚部材82,83にはそれぞれハウジング91,92が固定されているため、一対の脚部材82,83を開閉するときには、一対のハウジング91,92も一対の脚部材82,83と一体となって動く。また、位置調整用ホイール89によって、上下方向の調整を行うときには、一方のハウジング92が、当該ハウジング92が取り付けられた一方の脚部材83と一体的に変位する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-111429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されたツイーザー装置では、鏝先101,102の先端を前後方向だけでなく上下方向にも調整することができるため、非常に微細な電子部品の取り付け作業、取り外し作業を行うことができる。しかしながら、鏝先101,102の上下方向における調整を行う際には、一方の脚部材83の変位に伴って一方のハウジング92が一体的に変位するため、両ハウジング91,92の位置関係が変わることになる。すなわち、当該一方のハウジング92の先端が、他方のハウジング91の先端に対して、回動軸81の長さ方向において変位することになる。このため、両ハウジング91,92を握ったときの感触が変わり、非常に繊細な作業を行う場合にツイーザー装置の使用感が変わってしまうことがある。
【0007】
そこで、本発明は、前記従来技術を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上下方向における鏝先の調整を行う場合でも、ハウジングを握ったときの感触が変わらないツイーザー装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するため、本発明に係るツイーザー装置は、第1ハウジング及び第2ハウジングを有し、前記第1ハウジングの先端及び前記第2ハウジングの先端間の間隔を変えられるように、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが回動軸周りに回動可能に構成されているハウジングと、前記第1ハウジング内に配置され、第1鏝先の基端を挿入可能な第1ソケットと、前記第2ハウジング内に配置され、第2鏝先の基端を挿入可能な第2ソケットと、前記第1ソケットを、前記回動軸の長手方向に変位させるための変位機構と、前記第1ソケットに前記基端が挿入された前記第1鏝先の先端が前記回動軸の長手方向における前記第1ソケットの変位によって前記回動軸の長手方向に変位するように、前記第1鏝先の揺動支点として機能する支点部材と、を備える。前記第1ハウジングは、前記回動軸の長手方向における前記第1ソケットの変位を許容する内部空間を有する。
【0009】
本発明に係るツイーザー装置は、第1鏝先及び第2鏝先を第1ソケット及び第2ソケットに挿入した状態で使用することができる。このツイーザー装置では、第1ハウジングの先端及び第2ハウジングの先端間の間隔が変わるように第1ハウジング及び第2ハウジングを開閉可能である。この開閉操作によって、第1鏝先の先端と第2鏝先の先端とによって電子部品を挟むことができる。また、変位機構により、回動軸の長手方向において第1ソケットを変位させることができる。このとき、支点部材が第1鏝先の揺動支点として機能し、第1鏝先を揺動させることができる。これにより第1鏝先の先端を回動軸の長手方向に変位させることができるため、回動軸の長手方向において、第1鏝先の先端と第2鏝先の先端との間の相対的な位置関係を変えることができる。このとき、第1ハウジング及び第2ハウジング間の相対的な位置関係は変わらない。すなわち、第1ソケットは第1ハウジングの内部空間に配置されているが、第1ソケットは、第1ハウジングに対して独立して変位するため、第1ソケットが回動軸の長手方向に変位したとしても、第1ハウジングはその影響を受けず、第1ハウジング自体は変位しない(又は上下方向に向きを変えない)。したがって、変位機構によって第1ソケットを変位させたとしても、ハウジングを握ったときの感触が変わることがないため、非常に繊細な作業を行う場合に使用感が変わってしまうことを防止できる。
【0010】
前記支点部材は、前記第1ソケットに前記基端が挿入された前記第1鏝先を保持するように構成されるとともに、前記支点部材によって保持された前記第1鏝先の部位が前記第1鏝先の揺動中心となってもよい。この態様では、変位機構によって第1ソケットが回動軸の長手方向に変位した場合に、第1鏝先は、支点部材によって保持された部位を中心として揺動する。
【0011】
前記変位機構は、回動可能な操作部材と、前記操作部材の回動により公転するシャフトと、前記第1ソケットが挿入されるように構成されており前記シャフトの公転により前記回動軸の長手方向に変位するソケット受け部材と、を備えていてもよい。
【0012】
この態様では、使用者が操作部材を回動させると、シャフトが公転し、それによって、ソケット受け部材が回動軸の長手方向に変位する。ソケット受け部材は第1ソケットを受けるように構成されているため、ソケット受け部材が回動軸の長手方向に変位すると、それに伴って第1ソケットも同じ方向に変位する。
【0013】
前記第1ハウジングは、前記第1ソケットへの前記第1鏝先の挿入方向に変位しないように前記ソケット受け部材の変位を規制するストッパ部を有してもよい。この場合、前記ソケット受け部材は、前記第1鏝先の挿入方向において前記第1ソケットが前記ソケット受け部材に対して変位可能に、前記第1ソケットを受けていてもよい。
【0014】
この態様では、ソケット受け部材が、第1ソケットへの第1鏝先の挿入方向に変位することがストッパ部によって規制されている。これにより、前記挿入方向におけるソケット受け部材の変位を許容するようなスペースが不要となり、その分、第1ハウジングを小さくできる。その一方で、第1ソケットは、第1鏝先の挿入方向においてソケット受け部材に対して変位可能である。
【0015】
前記ツイーザー装置は、前記第1ハウジングに保持され、前記第1ソケットを前記第1鏝先の挿入方向に変位させるための調整部材を備えてもよい。この場合、前記第1ハウジングは、前記回動軸の長手方向における前記第1ソケット及び前記調整部材の変位を許容しつつ前記第1鏝先の挿入方向における前記調整部材の変位を規制する規制部を有してもよい。
【0016】
この態様では、調整部材により、第1ソケットを第1鏝先の挿入方向に変位させることができる。これにより、第1鏝先の長さ調整を行うことができる。このとき、調整部材自体は第1鏝先の挿入方向には変位しないため、第1ソケットのみが変位する。一方で、調整部材は回動軸の長手方向には変位する。したがって、第1ハウジングの規制部によって、第1鏝先の挿入方向における調整部材の変位が規制されるが、回動軸の長手方向における第1ソケットの変位が規制されることはない。
【0017】
前記支点部材は、耐熱素材からなるオーリングによって構成されて、前記第1鏝先を保持するように配置されていてもよい。この態様では、第1鏝先の熱によって第1ハウジングがダメージを受けることがない。
【0018】
前記支点部材は、前記第1ハウジング、前記第1ソケット又は前記ソケット受け部材に設けられていてもよい。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明によれば、上下方向における鏝先の調整を行う場合でも、ハウジングを握ったときの感触が変わらないため、非常に繊細な作業を行う場合等においてもツイーザー装置の使用感が変わらない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施形態に係るツイーザー装置の斜視図である。
図2】前記ツイーザー装置の下面図である。
図3】前記ツイーザー装置に設けられた第1ハウジングの第1内側部材の斜視図である。
図4】前記ツイーザー装置に設けられた第2ハウジングの第2内側部材の斜視図である。
図5】前記第1ハウジングの内部構造を説明するための図である。
図6】前記第2ハウジングの内部構造を説明するための図である。
図7】前記第1ハウジング内に配置された第1ソケットを上下方向に変位させるための変位機構を説明するための図である。
図8】前後方向におけるソケット受け部材の変位を規制するための突起を説明するための図である。
図9】支点部材の変形例を説明するための図である。
図10】支点部材の変形例を説明するための図である。
図11】従来のツイーザー装置の斜視図である。
図12】従来のツイーザー装置の内部構造を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
図1に示すように、本実施形態に係るツイーザー装置10は、第1鏝先1及び第2鏝先2を後述のハウジング12に差し込んだ状態で使用するものであり、加熱された第1鏝先1及び第2鏝先2によって微細な電子部品を挟みつつ当該電子部品を回路基板から取り外したり、回路基板に装着したりする作業に用いられる。
【0023】
図1及び図2に示すように、ツイーザー装置10は、第1鏝先1を差し込み可能な第1ハウジング13と、第2鏝先2を差し込み可能な第2ハウジング14と、を有するハウジング12を備えている。第1ハウジング13及び第2ハウジング14は回動軸16回りに回動可能に構成されており、第1ハウジング13及び第2ハウジング14を回動軸16回りに回動させることにより、第1鏝先1の先端1a及び第2鏝先2の先端2a間の間隔を開閉方向に変えることができる。これにより、第1鏝先1の先端1a及び第2鏝先2の先端2aによって微細な電子部品を挟持することができる。つまり、開閉方向は、回動軸16に直交する方向であり、回動軸16周りに第1鏝先1及び第2鏝先2が移動する時の軌跡によって規定される平面に平行な方向である。
【0024】
第1ハウジング13は、第1内側部材13a(図3)と第1外側部材13bとを有しており、第1内側部材13aと第1外側部材13bとが互いに組み合わされることにより、内部空間S1(図5)を有する中空状に形成されている。この内部空間S1には、後述の第1ソケット27、ソケット受け部材29等が配置されている。
【0025】
第2ハウジング14は、第2内側部材14a(図4)と第2外側部材14bとを有しており、第2内側部材14aと第2外側部材14bが互いに組み合わされることにより、内部空間S2(図6)を有する中空状に形成されている。この内部空間S2には、後述するように、第2ソケット46等が配置されている。
【0026】
第1ハウジング13及び第2ハウジング14は、図2に示すように、第1内側部材13aの外面と第2内側部材14aの外面とが対向するように配置される。図3に示すように、第1内側部材13aには延出部17が設けられており、この延出部17には、回動軸16を挿通させる第1挿通部18が形成されている。図4に示すように、第2内側部材14aにも同様に延出部19が設けられており、この延出部19には、回動軸16を挿通させる第2挿通部20が設けられている。第1挿通部18及び第2挿通部20はそれぞれ、回動軸16の長手方向の端面が、互いに平行な一対の円筒状の部位によって形成されている。したがって、第1挿通部18及び第2挿通部20を重ね合わせることによって、1つの円筒部位が形成される。この円筒部位に回動軸16を挿入することにより、第1内側部材13aと第2内側部材14aとが、回動軸16周りに回動可能な状態となる。このとき、第1挿通部18における回動軸16の長手方向の端面と、第2挿通部20における回動軸16の長手方向の端面とが、面接触している。このため、第1挿通部18及び第2挿通部20間に遊びがほとんどない。したがって、第1内側部材13a(第1ハウジング13)と第2内側部材14a(第2ハウジング14)とは、回動軸16周りに捩れることなく回動することができる。なお、回動軸16の長手方向を上下方向とも称する。
【0027】
第1挿通部18が形成された延出部17と、第2挿通部20が形成された延出部19は、基端ハウジング22によって覆われている。基端ハウジング22には、第1鏝先1の先端1a及び第2鏝先2の先端2aの間の間隔が広がる方向に第1ハウジング13及び第2ハウジング14を付勢する付勢部材24(図2)が設けられている。ただし、第1鏝先1の先端1a及び第2鏝先2の先端2aの間の間隔が所定幅以上に広がらないように、第1ハウジング13の先端及び第2ハウジング14の先端間にガイド部25が設けられている。なお、このガイド部25により、第1ハウジング13の先端及び第2ハウジング14の先端が回動軸16の長手方向に変位するような第1ハウジング13及び第2ハウジング14のねじれが規制される。
【0028】
第1ハウジング13の内部空間S1に配置された第1ソケット27は、第1鏝先1の基端を挿入可能に構成されており、この第1ソケット27には、第1鏝先1の基端に設けられた図略の端子に電気的に導通可能に設けられる導通端子(図示省略)が設けられている。第1ソケット27には、電源線及び信号線を含む電線が接続されており、第1ソケット27に第1鏝先1が挿入された状態で、電線からの電力及び信号が導通端子及び端子を通して第1鏝先1に供給される。すなわち、第1ソケット27には第1鏝先1を装着可能であり、第1ソケット27に第1鏝先1を装着した状態で、第1鏝先1に電力を供給可能となっている。
【0029】
第1ソケット27は、筒状に形成されたソケット受け部材29の内部を貫通している。すなわち、ソケット受け部材29は、第1ソケット27を受けるように構成されている。ソケット受け部材29において第1ソケット27が貫通する貫通孔は、第1ソケット27の長手方向(又は第1鏝先1が第1ソケット27に挿入される方向である挿入方向)に延びており、第1ソケット27はこの方向にソケット受け部材29を貫通している。この状態で、第1ソケット27は、挿入方向において、ソケット受け部材29に対して相対的に移動可能となっている。
【0030】
ソケット受け部材29は、操作部材30及びシャフト31とともに、第1ソケット27を回動軸16の長手方向(上下方向とも称する)に変位させるための変位機構34を構成する。ソケット受け部材29及び第1ソケット27が上下方向に変位することにより、第1ソケット27に挿入された第1鏝先1が揺動し、これにより第1鏝先1の先端1aが上下方向に変位することになる。
【0031】
すなわち、後述するように、第1鏝先1は支点部材44に揺動可能に保持されているため、上下方向におけるソケット受け部材29及び第1ソケット27の変位により、第1鏝先1は揺動する。具体的に、ソケット受け部材29及び第1ソケット27が上下方向に変位するのに伴い、第1鏝先1が第1ソケット27と一体的に揺動する。このとき、第1ソケット27及びソケット受け部材29は、第1鏝先1が支点部材44に支持された部位を中心として揺動するのに合わせて僅かに向きを変える。つまり、第1ソケット27及びソケット受け部材29は、揺動可能な状態で第1ハウジング13内に収納されている。このときの揺動方向は、第1ハウジング13及び第2ハウジング14が回動軸16回りに回動する時の両ハウジング13,14の軌跡に沿う平面に垂直な方向である。
【0032】
操作部材30は、第2ハウジング14に回転可能に保持されたホイール状の部材であり、第2ハウジング14に形成された切欠き部を通して第2ハウジング14から露出している。したがって、操作部材30は、第2ハウジング14の外部から操作可能となっている。
【0033】
操作部材30には、円板部30aが一体に形成されており、この円板部30aが、第2ハウジング14に設けられた案内部36(図7)に保持されることにより、操作部材30は、操作部材30の中心30Cを軸として回転可能となっている。
【0034】
図7に示すように、シャフト31は、操作部材30の中心30Cから偏心した位置において、開閉方向と平行になるように設けられており、操作部材30が回動するように操作部材30が操作されると、シャフト31は操作部材30の中心30C周りを公転する。シャフト31は第2内側部材14aに形成された孔と第1内側部材13aに形成された孔を貫通しており、第1ハウジング13の内部空間S1に挿入されている。
【0035】
図5に示すように、シャフト31の先端は、ソケット受け部材29に形成された長孔29aに挿入されている。長孔29aは、ソケット受け部材29において第1ソケット27が貫通する方向又は第1ソケット27に第1鏝先1が挿入される挿入方向(又は前後方向)に長い形状であり、この挿入方向においては、長孔29aの寸法は、シャフト31の公転時におけるシャフト31の通過範囲よりも長くなっている。一方で、挿入方向と直交し且つ上下方向(回動軸16の長手方向)に平行な方向においては、長孔29aの寸法は、シャフト31の公転時におけるシャフト31の通過範囲よりも短くなっている。なお、ソケット受け部材29は、第1ソケット27を受ける筒状の部分と、長孔29aを有する板状の部分とを含む。これら筒状の部分と板状の部分は、別部材によって構成されていてもよい。
【0036】
第1ハウジング13には、第1ソケット27への第1鏝先1の挿入方向(前後方向)におけるソケット受け部材29の変位を規制するストッパ部38が設けられている。すなわち、ソケット受け部材29の外周面には、図8に示すように、その軸方向に所定の長さを有する突起29bが設けられており、ストッパ部38は、この突起29bを挿入方向の両側から挟むように第1ハウジング13の内周面に設けられている。このため、ソケット受け部材29は、第1鏝先1の挿入方向には変位しない。したがって、シャフト31が公転したときには、ソケット受け部材29は、第1鏝先1の挿入方向(又は前後方向)には変位しないが、上下方向(回動軸16の長手方向)には変位する。このとき、ソケット受け部材29と一緒に第1ソケット27も上下方向に変位する。なお、突起29bは、図5においては、ソケット受け部材29の奥に位置するため、図5に表れていない。
【0037】
ソケット受け部材29及び第1ソケット27は第1ハウジング13の内部空間S1に配置されているが、この内部空間S1は、上下方向におけるソケット受け部材29及び第1ソケット27の変位を許容する大きさに形成されている。したがって、ソケット受け部材29及び第1ソケット27が上下方向に変位したとしても、第1ハウジング13がその影響を受けることなく第1ハウジング13は変位しない。
【0038】
第1ハウジング13内には、第1ソケット27を第1鏝先1の挿入方向に変位させるための調整部材40が保持されている。調整部材40は、第1ハウジング13に形成された切欠き部を通して、第1ハウジング13の外部に露出している。このため、外部から調整部材40を操作可能となっている。調整部材40は軸回りに回動可能な筒状に形成されており、調整部材40内には、第1ソケット27に挿入される第1鏝先1が挿通される。
【0039】
調整部材40の内面には雌ネジ(図示省略)が形成されており、第1ソケット27の外面にはこの雌ネジに螺合する雄ネジ(図示省略)が形成されている。したがって、調整部材40が軸回りに回転すると、第1ソケット27は、調整部材40に対して相対的に、軸方向(第1ソケット27への第1鏝先1の挿入方向又は第1鏝先1の長手方向)に変位する。第1ソケット27が第1鏝先1の挿入方向に変位すると、第1ソケット27に挿入された第1鏝先1がその長手方向に変位する。したがって、第1鏝先1の先端1aを前後方向(第1ハウジング13から第1鏝先1が突出する方向)に移動させることができる。すなわち、ソケット受け部材29は、第1鏝先1の挿入方向において第1ソケット27がソケット受け部材29に対して変位可能に、第1ソケット27を受けている。なお、第1ハウジング13にストッパ部38が設けられているため、第1ソケット27を第1鏝先1の挿入方向に変位させるときでもソケット受け部材29は第1鏝先1の挿入方向には変位しない。
【0040】
第1ハウジング13は、第1鏝先1の挿入方向における調整部材40の変位を規制する規制部42を有する。基端側の規制部42は、第1ハウジング13における第1外側部材13bの内面を、挿入方向に直交する方向に延びる形状であり、調整部材40の基端側端面に当接している。一方、先端側の規制部42は、第1外側部材13bの内面を、挿入方向に直交する方向に延びており、調整部材40の先端側端面に当接している。したがって、調整部材40をその軸回りに回動させるときでも、調整部材40が第1鏝先1の挿入方向に変位することを防止できる。
【0041】
第1ハウジング13には、第1ソケット27が上下方向に変位したときに当該第1ソケット27に挿入された第1鏝先1の揺動支点として機能する支点部材44が設けられている。支点部材44は、当該支点部材44によって支持された第1鏝先1の部位が、第1ソケット27の上下方向変位に伴って第1鏝先1が揺動するときの第1鏝先1の揺動中心となるように第1鏝先1を保持する。支点部材44は、第1ハウジング13の先端部に配置されている。すなわち、支点部材44は、第1ハウジング13における調整部材40よりも先端側に配置されている。支点部材44は、耐熱素材からなるオーリングによって構成されている。
【0042】
第2ハウジング14の内部空間S2に設けられた第2ソケット46は、第2鏝先2の基端を挿入可能に構成されており、この第2ソケット46には、第2鏝先2の基端に設けられた図略の端子に電気的に導通可能に設けられる導通端子(図示省略)が設けられている。第2ソケット46には、電源線及び信号線を含む電線が接続されており、第2ソケット46に第2鏝先2が挿入された状態で、電線からの電力及び信号が導通端子及び端子を通して第2鏝先2に供給される。すなわち、第2ソケット46には第2鏝先2を装着可能であり、第2ソケット46に第2鏝先2を装着した状態で、第2鏝先2に電力を供給可能となっている。
【0043】
第2ソケット46は、第1ソケット27と異なり、上下方向に変位可能にはなっていない。すわなち、図6に示すように、第2ハウジング14の第2外側部材14bの内面には、一対の固定部48が内側に突出するように設けられており、第2ソケット46は、一対の固定部48によって、上下方向の両側から挟まれた状態で内部空間S2内に固定されている。したがって、第2ソケット46が上下方向に変位しないため、第2ソケット46に挿入される第2鏝先2は上下方向に揺動しない。
【0044】
第2ハウジング14内には、第2ソケット46を第2鏝先2の挿入方向に変位させるための第2調整部材50が保持されている。第2調整部材50は、第2ハウジング14に形成された切欠き部を通して、第2ハウジング14の外部に露出している。このため、外部から第2調整部材50を操作可能となっている。第2調整部材50は軸回りに回動可能な筒状に形成されており、第2調整部材50内には、第2ソケット46に挿入される第2鏝先2が挿通される。
【0045】
第2調整部材50の内面には雌ネジ(図示省略)が形成されており、第2ソケット46の外面にはこの雌ネジに螺合する雄ネジ(図示省略)が形成されている。したがって、第2調整部材50が軸回りに回転すると、第2ソケット46は、第2調整部材50に対して相対的に、軸方向(第2ソケット46への第2鏝先2の挿入方向又は第2鏝先2の長手方向)に変位する。第2ソケット46が第2鏝先2の挿入方向に変位すると、第2ソケット46に挿入された第2鏝先2がその長手方向に変位する。したがって、第2鏝先2の先端2aを前後方向(第2ハウジング14から第2鏝先2が突出する方向)に移動させることができる。なお、第2調整部材50は、第2ハウジング14内に設けられた第2規制部52により、第2鏝先2の挿入方向での変位が規制されている。
【0046】
第2ハウジング14には、第2ソケット46に挿入された第2鏝先2を保持するための保持部材53が固定されている。保持部材53は、第2ハウジング14の先端部に配置されている。すなわち、保持部材53は、第2ハウジング14における第2調整部材50よりも先端側に配置されている。保持部材53は、耐熱素材からなるオーリングによって構成されている。
【0047】
本実施形態に係るツイーザー装置10を使用する際には、第1鏝先1を第1ハウジング13に装着するとともに、第2鏝先2を第2ハウジング14に装着する。このとき、第1鏝先1は、第1ハウジング13の先端から第1ハウジング13内に差し込まれて支点部材44内及び調整部材40内を通過して第1ソケット27に挿入される。また、第2鏝先2は、第2ハウジング14の先端から第2ハウジング14内に差し込まれて保持部材53内及び第2調整部材50内を通過して第2ソケット46に挿入される。
【0048】
この状態で、第1ハウジング13及び第2ハウジング14を握って、第1鏝先1の先端1aと第2鏝先2の先端2aとの間の間隔が狭くなるように両ハウジング13,14を閉じることにより、両鏝先1,2で電子部品を挟むことができる。このとき、調整部材40及び第2調整部材50の少なくとも一方を操作することにより、前後方向における第1鏝先1の先端1aと第2鏝先2の先端2aとの相対的な位置関係を調整することができる。また、操作部材30を操作することにより、上下方向における第1ソケット27の位置を調整することができ、それにより、上下方向における第1鏝先1の先端1a位置を調整することができる。これにより、上下方向における第1鏝先1の先端1aと第2鏝先2の先端2aとの相対的な位置関係を調整することができる。これらの調整を適宜行いながら、微細な電子部品をつまむ操作を行えばよい。
【0049】
以上説明したように、本実施形態に係るツイーザー装置10では、第1ハウジング13の先端及び第2ハウジング14の先端間の間隔が変わるように第1ハウジング13及び第2ハウジング14を開閉可能である。この開閉操作によって、第1鏝先1の先端1aと第2鏝先2の先端2aとによって電子部品を挟むことができる。また、変位機構34により、回動軸16の長手方向(上下方向)において第1ソケット27を変位させることができる。このとき、支点部材44が第1鏝先1の揺動支点として機能し、第1鏝先1を揺動させることができる。これにより第1鏝先1の先端1aを回動軸16の長手方向(上下方向)に変位させることができるため、回動軸16の長手方向において、第1鏝先1の先端1aと第2鏝先2の先端2aとの間の相対的な位置関係を変えることができる。このとき、第1ハウジング13及び第2ハウジング14間の相対的な位置関係は変わらない。すなわち、第1ソケット27は第1ハウジング13の内部空間S1に配置されているが、第1ソケット27は、第1ハウジング13に対して独立して変位するため、第1ソケット27が回動軸16の長手方向に変位したとしても、第1ハウジング13はその影響を受けず、第1ハウジング13自体は変位しない(又は上下方向に向きを変えない)。したがって、変位機構34によって第1ソケット27を変位させたとしても、ハウジング12を握ったときの感触が変わることがないため、非常に繊細な作業を行う場合に使用感が変わってしまうことを防止できる。
【0050】
また、使用者が操作部材30を回動させると、シャフト31が公転し、それによって、ソケット受け部材29が回動軸16の長手方向(上下方向)に変位する。ソケット受け部材29は第1ソケット27を受けるように構成されているため、ソケット受け部材29が回動軸16の長手方向に変位すると、それに伴って第1ソケット27も同じ方向に変位する。これにより、第1鏝先1の先端1aと第2鏝先2の先端2aとの間の相対的な位置関係を変えることができる。
【0051】
また、ソケット受け部材29が、第1ソケット27への第1鏝先1の挿入方向に変位することがストッパ部38によって規制されている。その一方で、第1ソケット27は、第1鏝先1の挿入方向においてソケット受け部材29に対して変位可能である。
【0052】
また、調整部材40により、第1ソケット27を第1鏝先1の挿入方向に変位させることができる。これにより、第1鏝先1の長さ調整を行うことができる。このとき、調整部材40自体は第1鏝先1の挿入方向には変位しないため、第1ソケット27のみが変位する。一方で、調整部材40は上下方向(回動軸16の長手方向)には変位する。したがって、第1ハウジング13の規制部42によって、第1鏝先1の挿入方向における調整部材40の変位が規制されるが、上下方向における第1ソケット27の変位が規制されることはない。
【0053】
また、支点部材44が、耐熱素材からなるオーリングによって構成されているため、第1鏝先1の熱によって第1ハウジング13がダメージを受けることがない。
【0054】
(その他の実施形態)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、第2ソケット46が上下方向に変位しないように第2ハウジング14内に設けられているが、これに限られない。第2ソケット46も第1ソケット27と同様に、上下方向に変位可能に構成されていてもよい。すなわち、第2ソケット46を、回動軸16の長手方向に変位させるための第2変位機構(変位機構34と同様の機構)が設けられてもよく、この場合、第2変位機構は、回動可能な第2操作部材と、第2操作部材の回動により公転する第2シャフトと、第2ソケット46が挿入されるように構成されており第2シャフトの公転により回動軸16の長手方向に変位する第2ソケット受け部材と、を備えていてもよい。
【0055】
前記ツイーザー装置10は、第1ソケット27を挿入方向(前後方向)に変位させるための調整部材40を備えているが、調整部材40は、省略されてもよい。同様に、第2調整部材50も省略可能である。
【0056】
前記実施形態では、支点部材44がオーリングによって構成されているが、耐熱性を有していて第1鏝先1の熱が第1ハウジング13に伝わらないような材質であれば、オーリングに限られるものではない。ただし、支点部材44は、第1ソケット27が上下方向に変位することに伴って第1鏝先1が揺動するのを阻害しない構成であるのが望ましい。例えば、支点部材44は、薄板状に形成されていて、第1鏝先1において支点部材44に保持される部位が揺動中心となるような構成であってもよい。
【0057】
保持部材53も、オーリングに限られるものではない。第2鏝先2は揺動しないため、保持部材53は、耐熱性を有していて第2鏝先2の熱が第2ハウジング14に伝わらないような材質であれば、第2鏝先2の揺動を阻害しない構成である必要もない。
【0058】
前記実施形態では、支点部材44が第1ハウジング13に保持されたオーリングとして構成されているが、これに限られない。たとえば、支点部材44は、第1鏝先1の揺動支点として機能するように第1鏝先1を支持する板状の部材によって構成されていてもよい。この板状の部材は、第1ハウジング13に固定されて、第1鏝先1を揺動可能に保持する。
【0059】
支点部材44は、第1鏝先1を直接支持する構成に限られない。たとえば、支点部材44は、図9に示すように、ソケット受け部材29に設けられた円柱状の突起44bによって構成されていてもよい。突起44bは、変位機構34のシャフト31よりも先端側の位置においてソケット受け部材29の左右方向(図9における紙面手前方向及び奥行き方向)における両側の外面から突出している。なお、図9では、手前側の突起44bが示されている一方で、ソケット受け部材29の奥側に位置する突起は見えていない。開閉方向における内側に位置する突起44bは、第1ハウジング13の第1内側部材13aに設けられた凹部で、突起44bの軸回りに回動可能に受けられ、開閉方向における外側に位置する突起は、第1ハウジング13の第1外側部材13bに設けられた凹部で、突起の軸回りに回動可能に受けられる。この場合、第1鏝先1を保持するオーリングは省略され、ソケット受け部材29の突起44bが第1鏝先1の揺動中心となる。なお、突起44bは、ソケット受け部材29に設けられるのではなく、第1ハウジング13に設けられて、ソケット受け部材29に形成された凹部で受けるようにしてもよい。
【0060】
また、支点部材44は、図10に示すように、第1ソケット27に設けられた円柱状の突起44cによって構成されていてもよい。突起44cは、シャフト31よりも先端側の位置において第1ソケット27の左右方向(図10における紙面手前方向及び奥行き方向)における両側の外面から突出している。なお、図10では、手前側の突起44cが示されている一方で、第1ソケット27の奥側に位置する突起は見えていない。開閉方向における内側に位置する突起44cは、第1ハウジング13の第1内側部材13aに設けられた凹部で、突起44cの軸回りに回動可能に受けられ、開閉方向における外側に位置する突起は、第1ハウジング13の第1外側部材13bに設けられた凹部で、突起の軸回りに回動可能に受けられる。この場合、第1ソケット27の突起44cが揺動中心となる。この構成は、第1ソケット27が挿入方向に変位しない構成の場合等に採用できる。なお、突起44cは、第1ソケット27に設けられるのではなく、第1ハウジング13に設けられて、第1ソケット27に形成された凹部で受けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0061】
1 :第1鏝先
1a :先端
2 :第2鏝先
2a :先端
10 :ツイーザー装置
12 :ハウジング
13 :第1ハウジング
14 :第2ハウジング
16 :回動軸
27 :第1ソケット
29 :ソケット受け部材
30 :操作部材
31 :シャフト
34 :変位機構
38 :ストッパ部
40 :調整部材
42 :規制部
44 :支点部材
S1 :内部空間
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