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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024072307
(43)【公開日】2024-05-28
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20240521BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240521BHJP
   F21V 23/06 20060101ALI20240521BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240521BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20240521BHJP
   F21Y 115/20 20160101ALN20240521BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21S2/00 230
F21V23/06
F21Y115:10
F21Y115:30
F21Y115:20
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022183004
(22)【出願日】2022-11-16
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】澤田 拓郎
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014HA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】POE給電時の安全性を向上させる照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具1は、光を照射する光源ユニット10と、光源ユニット10を収容する筐体20と、筐体20に設けられ、解除レバー52を有するLANケーブル用プラグ51が接続されるコネクタ30と、を備え、コネクタ30は、LANケーブル用プラグ51が接続されているときに、解除レバー52を隠すものである。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を照射する光源ユニットと、
前記光源ユニットを収容する筐体と、
前記筐体に設けられ、解除レバーを有するLANケーブル用プラグが接続されるコネクタと、を備え、
前記コネクタは、
前記LANケーブル用プラグが接続されているときに、前記解除レバーを隠すものである
照明器具。
【請求項2】
光を照射する光源ユニットと、
前記光源ユニットを収容する筐体と、
前記筐体に設けられ、解除レバーを有するLANケーブル用プラグが接続されるコネクタと、を備え、
前記コネクタは、
前記LANケーブル用プラグが接続されているときに、前記LANケーブル用プラグの両側部に対向し、上端部が、前記解除レバーよりも高い位置に配置されている一対の側板を有する
照明器具。
【請求項3】
前記コネクタは、
前記LANケーブル用プラグの上部を覆う天板と、
前記天板の両端部から延び、前記LANケーブル用プラグの両側部に対向し、弾性を有する一対の側板と、を有する
請求項1記載の照明器具。
【請求項4】
一対の前記側板は、
それぞれ向かい合う方向に突出し、それぞれの先端同士の距離が、前記LANケーブル用プラグの幅方向の長さよりも短い突出部を有する
請求項3記載の照明器具。
【請求項5】
一対の前記側板の上端部は、
前記解除レバーよりも高い位置に配置されている
請求項3又は4記載の照明器具。
【請求項6】
一対の前記側板同士の距離は、
10mm~30mmである
請求項2又は3記載の照明器具。
【請求項7】
前記天板のうち、前記側板側の端部には、スリットが形成されている
請求項3又は4記載の照明器具。
【請求項8】
前記天板は、
前記解除レバーに対向するものであり、前記解除レバーを露出させる開口が形成されている
請求項3又は4記載の照明器具。
【請求項9】
前記コネクタは、
前記LANケーブル用プラグが挿入される挿入口を塞ぎ、前記LANケーブル用プラグを封入する蓋部を有する
請求項1又は3記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光を照射する光源部を備える照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光を照射する光源部を備える照明器具が知られている。特許文献1には、POE(Power over Ethernet)によって供給された電力を用いて光源部を点灯させる照明器具が開示されている。照明器具には、LANケーブル用プラグが接続されており、LANケーブルを介して給電されている。LANケーブル用プラグには、規格で定められた解除レバーが設けられている。LANケーブルが接続先から引き抜かれる際、指で解除レバーを押すことによって、接続先との係合が解除されて、引き抜きが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-147900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、解除レバーが不注意で押されると、意図せずLANケーブルが外れて接触不良が起こり、給電が断たれるおそれがある。特許文献1に開示された照明器具等においても、POE給電時の安全性を向上させることが求められている。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、POE給電時の安全性を向上させる照明器具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る照明器具は、光を照射する光源ユニットと、光源ユニットを収容する筐体と、筐体に設けられ、解除レバーを有するLANケーブル用プラグが接続されるコネクタと、を備え、コネクタは、LANケーブル用プラグが接続されているときに、解除レバーを隠すものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、コネクタが、LANケーブル用プラグの解除レバーを隠す。このため、解除レバーが不注意で押されることを抑制することができ、意図せずLANケーブルが外れることを抑制することができる。従って、POE給電時の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る照明器具を示す斜視図である。
図2】実施の形態1に係るコネクタを示す斜視図である。
図3】実施の形態1に係るコネクタを示す上面図である。
図4】実施の形態1に係る照明器具のコネクタにLANケーブルが接続される態様を示す斜視図である。
図5】実施の形態1に係る照明器具のコネクタにLANケーブルが接続された状態を示す斜視図である。
図6】実施の形態1に係る照明器具のコネクタにLANケーブルが接続された状態を示す断面図である。
図7】実施の形態1に係る照明器具のコネクタにLANケーブルが接続される様子を示す側面図である。
図8】実施の形態1に係る照明器具のコネクタからLANケーブルが引き抜かれる態様を示す斜視図である。
図9】実施の形態2に係るコネクタを示す斜視図である。
図10】実施の形態2に係るコネクタを示す断面図である。
図11】実施の形態2に係る照明器具のコネクタにLANケーブルが接続される態様を示す斜視図である。
図12】実施の形態2に係る照明器具のコネクタにLANケーブルが接続される様子を示す側面図である。
図13】実施の形態2に係る照明器具のコネクタからLANケーブルが引き抜かれる態様を示す斜視図である。
図14】実施の形態3に係るコネクタを示す斜視図である。
図15】実施の形態3に係る照明器具のコネクタにLANケーブルが接続された状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る照明器具の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本開示を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」又は「後」等が挙げられる。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明器具1を示す斜視図である。図1(a)は照明器具1全体の斜視図であり、図1(b)は照明器具1におけるコネクタ30が設けられている部分を拡大した斜視図である。図1(a)及び図1(b)に示すように、照明器具1は、例えば天井等の被取付部(図示せず)に取り付けられるものであり、光源ユニット10と、筐体20と、コネクタ30とを備えている。照明器具1は、いわゆるトラフタイプの照明器具1を例として示す。なお、本実施の形態1における照明器具1は、いわゆるトラフタイプの照明器具1を例示して説明するが、照明器具1はトラフタイプの照明器具1に限定されるものではない。照明器具1は、光源ユニット10が装着されるものとして、例えば、いわゆる笠付タイプ、片側反射笠付タイプ又はV形タイプ、他の形状のものを採用することができる。照明器具1は、光源ユニット10の一部が筐体20に収容されるように取り付けられている。
【0011】
(光源ユニット10)
光源ユニット10は、筐体20に対向するように取り付けられ、照射対象空間に光を照射するものであり、筐体20に取り付けられることによって照明器具1を構成する。光源ユニット10は、長尺状に形成されており、筐体20に装着されて使用される。光源ユニット10は、筐体20に一部が収容され、筐体20に着脱自在に取り付けられる。光源ユニット10は、発光モジュール(図示せず)を有している。発光モジュールは、光源となり長尺状に形成されている。
【0012】
発光モジュールは、複数の発光素子(図示せず)と、この複数の発光素子が直線状に実装される矩形状をした基板(図示せず)とを有している。発光素子は、光源ユニット10の光源であり、電力が供給されると発光する。発光モジュールは、発光素子として、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode;以下、LEDと称す)素子を用いる。発光素子は、基板に直線状に実装される構成に限定されるものではなく、例えば、基板の実装面に、基板の長手方向(X軸方向)に沿って、列状、千鳥状等に実装されてもよい。発光素子は、例えば、波長が440~480〔nm〕の青色光を出射するLEDチップ上に、青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を配してパッケージ化された面実装部品である疑似白色LED素子である。
【0013】
なお、発光素子は、発光ダイオード素子に限定されるものではない。発光素子として、例えば、固体レーザ(Solid State Laser)、半導体レーザ(Semiconductor Laser)、有機EL(Electro Luminescence)又は無機EL等が用いられてもよい。基板には、例えば、ガラス-エポキシ基板(FR-4)、ガラス-コンポジット基板(CEM-3)、紙エポキシ基板(FR-3)、紙フェノール基板(XPC)又は金属ベース基板等が用いられる。
【0014】
(筐体20)
筐体20は、凹状に形成されており、装着された光源ユニット10の一部を内部に収容する。筐体20は、例えば、金属製の板材を折り曲げて形成される。なお、筐体20は、金属製の板材を折り曲げることによって形成されるものに限定されるものではなく、例えば、樹脂又はセラミック、他の材料を用いて形成されてもよく、また、押出成形又は積層造形等、他の方法で形成されてもよい。筐体20は、箱状に形成されており、光源ユニット10の一部が収容される内部空間を形成し、また、長尺状に形成されている。
【0015】
(コネクタ30)
図1(a)に示すように、コネクタ30は、筐体20の長手方向の一端部に設けられており、LANケーブル50が接続されるものである。コネクタ30は、LANケーブル50の先端に接続されたLANケーブル用プラグ51を保護するものである(図4(a)参照)。コネクタ30は、天板31と、側板32とを有している。このように、コネクタ30は、下方及び出口側が開口している。なお、天板31と側板32とは一体的に形成された1部品である。これにより、側板32を補強することができると共に組立性を向上させることができる。ここで、コネクタ30は、板金でもよいし樹脂でもよい。また、本実施の形態1では、コネクタ30が筐体20の外側に設けられている場合について例示しているが、コネクタ30が筐体20の内側に収納されていてもよい。
【0016】
(天板31)
図2は、実施の形態1に係るコネクタ30を示す斜視図であり、図3は、実施の形態1に係るコネクタ30を示す上面図である。図2及び図3に示すように、天板31は、LANケーブル用プラグ51の上部を覆うものであり、板状の部材である。天板31は、上部から落下してくる埃が内部に進入することを抑制し、トラッキングの不具合を抑制する。天板31のうち、側板32側の端部には、スリット31aが形成されている。
【0017】
(側板32)
側板32は、天板31の両端部から下方に延び、LANケーブル用プラグ51の両側部に対向し、弾性を有する一対の板状部材である。ここで、天板31は、一対の側板32の上端部に接続されて、一対の側板32の上端部同士を接続している。前述の如く、天板31のうち側板32側の端部にはスリット31aが形成されている。従って、側板32の一部は、天板31から独立して設けられた状態になっている。これにより、側板32は、弾性を有しており、通常、筐体20の法線方向に延びているが、外力が加わると、互いの側板32が離れる方向に撓む。なお、一対の側板32同士の距離は、10mm~30mmである。好ましくは、一対の側板32同士の距離は、12mm~24mmである。側板32は、突出部33を有している。なお、側板32は、弾性を有していなくてもよい。
【0018】
(突出部33)
突出部33は、側板32の内側から、一対の側板32がそれぞれ向かい合う方向に突出する部材である。一対の突出部33同士の距離は、LANケーブル用プラグ51の幅方向の長さよりも短い。また、突出部33は、コネクタ30の内部にLANケーブル用プラグ51が装着された状態で、LANケーブル用プラグ51の基端よりも、コネクタ30の出口側に設けられている。本実施の形態1では、LANケーブル用プラグ51が挿入される接続部分であるレセプタクルと、天板31と、側板32と、突出部33とが一体的に形成されている場合について例示している。なお、LANケーブル用プラグ51が挿入されるレセプタクルと、天板31、側板32及び突出部33とが別体として設けられてもよい。この場合、既存のレセプタクルに対して、天板31、側板32及び突出部33が後付けされるように構成されてもよい。
【0019】
図4は、実施の形態1に係る照明器具1のコネクタ30にLANケーブル50が接続される態様を示す斜視図である。図4(a)は照明器具1のコネクタ30にLANケーブル50が接続される態様を上方からみた図であり、図4(b)は照明器具1のコネクタ30にLANケーブル50が接続される態様を下方からみた図である。ここで、図4(a)及び図4(b)に示すように、LANケーブル50は、インターネットに有線で接続される際に必要なケーブルである。LANケーブル50には、複数の規格があり、例えばRJ-45、GG-45、ARJ-45又はTERAである。
【0020】
LANケーブル50の先端には、コネクタ30に差し込まれるLANケーブル用プラグ51が設けられている。LANケーブル用プラグ51には、規格で定められた解除レバー52が設けられている。LANケーブル50が接続先から引き抜かれる際、指で解除レバー52を押すことによって、接続先との係合が解除されて、引き抜きが可能となる。ここで、LANケーブル用プラグ51における解除レバー52が設けられた側と反対側の面が、コネクタ30の天板31に対向している。なお、本実施の形態1に使用されるLANケーブル50は、POE対応LANケーブルである。
【0021】
図5は、実施の形態1に係る照明器具1のコネクタ30にLANケーブル50が接続された状態を示す斜視図である。図5(a)は照明器具1のコネクタ30にLANケーブル50が接続された状態を下方からみた斜視図であり、図5(b)は照明器具1のコネクタ30にLANケーブル50が接続される態様を下方からみた底面図である。図5(a)及び図5(b)に示すように、コネクタ30にLANケーブル用プラグ51が接続されると、LANケーブル50を介して光源ユニット10に電力が供給される。
【0022】
図6は、実施の形態1に係る照明器具1のコネクタ30にLANケーブル50が接続された状態を示す断面図である。図6に示すように、コネクタ30にLANケーブル用プラグ51が接続されると、一対の側板32の上端部は、解除レバー52よりも高い位置に配置される。以上説明したように、コネクタ30は、LANケーブル用プラグ51が接続されているときに、解除レバー52を隠すものである。
【0023】
図7は、実施の形態1に係る照明器具1のコネクタ30にLANケーブル50が接続される様子を示す側面図である。図7(a)はLANケーブル50がコネクタ30に接続される直前を示し、図7(b)はLANケーブル用プラグ51の先端がコネクタ30に挿入されるときを示す。図7(c)はLANケーブル用プラグ51がコネクタ30に挿入されている途中を示し、図7(d)はLANケーブル用プラグ51がコネクタ30に装着された状態を示す。
【0024】
先ず、図7(a)に示すように、LANケーブル用プラグ51がコネクタ30に対向する位置に配置される。次に、図7(b)に示すように、LANケーブル用プラグ51の先端がコネクタ30に挿入されると、一旦、突出部33に当たって、挿入が阻止される。これは、前述の如く、一対の突出部33同士の距離がLANケーブル用プラグ51の幅方向の長さよりも短いことによる。この状態で、更にLANケーブル50が押し込まれると、図7(c)に示すように、一対の側板32が押し広げられて、LANケーブル用プラグ51の先端が突出部33を乗り越えて内部に進入する。更に、LANケーブル50が押し込まれると、図7(d)に示すように、LANケーブル用プラグ51の先端が、コネクタ30の最奥部に到達し、押し広げられた側板32が元に戻る。このとき、LANケーブル用プラグ51の基端は、突出部33よりも奥部側に位置している。このため、LANケーブル用プラグ51が引き抜かれようとしても、多少の外力では、突出部33に当たって、引き抜かれることが阻止される。
【0025】
図8は、実施の形態1に係る照明器具1のコネクタ30からLANケーブル50が引き抜かれる態様を示す斜視図である。LANケーブル50が引き抜かれる場合、図8に示すように、一対の側板32の間に指が挿入されて、解除レバー52が指で押される。この状態で、LANケーブル用プラグ51が引き抜かれる方向に強い外力が加わると、LANケーブル用プラグ51の基端が突出部33を乗り越え、一対の側板32を押し広げて、引き抜かれる。このように、意識的に、LANケーブル50を取り外す作業を行う必要があるため、不用意にLANケーブル50が外れることを抑制することができる。
【0026】
なお、本実施の形態1は、突出部33が設けられていなくても、同様の効果を奏する。具体的には、一対の側板32同士の間隔を狭くして、且つ、一対の側板32の上端部は、解除レバー52よりも高い位置に配置される。この場合、解除レバー52が指で押されるのみで、LANケーブル50が取り外されるため、付け外しが容易となる。この場合も、一対の側板32の上端部が解除レバー52よりも高い位置に配置されるため、異物等が解除レバー52に容易に触れない。従って、LANケーブル50が不用意に外れることを抑制している。
【0027】
本実施の形態1によれば、コネクタ30が、LANケーブル用プラグ51の解除レバー52を隠す。このため、解除レバー52が不注意で押されることを抑制することができ、意図せずLANケーブル50が外れることを抑制することができる。従って、POE給電時の安全性を向上させることができる。また、一対の側板32の上端部は、解除レバー52よりも高い位置に配置されている。このため、解除レバー52に不用意に触れることを更に抑制することができる。
【0028】
実施の形態2.
図9は、実施の形態2に係るコネクタ130を示す斜視図であり、図10は、実施の形態2に係るコネクタ130を示す断面図である。本実施の形態2は、コネクタ130の形状が、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
【0029】
図9及び図10に示すように、コネクタ130の天板31は、解除レバー52に対向するものである。即ち、LANケーブル用プラグ51を挿入する上下方向が、実施の形態1に対し、逆である。天板31には、解除レバー52を露出させる開口131bが形成されている。ここで、コネクタ130は、板金でもよいし樹脂でもよい。また、本実施の形態2でも、コネクタ130が筐体20の外側に設けられている場合について例示しているが、コネクタ130が筐体20の内側に設けられていてもよい。なお、コネクタの下方は開口していない。
【0030】
図11は、実施の形態2に係る照明器具1のコネクタ130にLANケーブル50が接続される態様を示す斜視図である。図11に示すように、LANケーブル50は、コネクタ130に対向した状態で、コネクタ130に挿入される。
【0031】
図12は、実施の形態2に係る照明器具1のコネクタ130にLANケーブル50が接続される様子を示す側面図である。図12(a)はLANケーブル50がコネクタ130に接続される直前を示す上面図であり、図12(b)はLANケーブル50がコネクタ130に接続される直前を示す側面図である。図12(c)はLANケーブル50がコネクタ130に装着された状態を示す上面図であり、図12(d)はLANケーブル50がコネクタ130に装着された状態を示す側面図である。図12(a)及び図12(b)に示すように、LANケーブル用プラグ51がコネクタ130に対向する位置に配置される。LANケーブル50がコネクタ130に押し込まれると、図12(c)及び図12(d)に示すように、LANケーブル用プラグ51の先端が、コネクタ130の最奥部に到達し、LANケーブル50がコネクタ130に装着される。
【0032】
図13は、実施の形態2に係る照明器具1のコネクタ130からLANケーブル50が引き抜かれる態様を示す斜視図である。LANケーブル50が引き抜かれる場合、図13に示すように、マイナスドライバ等の先端が平たい工具60が、天板31の開口131bに挿入されて、LANケーブル50の解除レバー52が押下される。これにより、LANケーブル50とコネクタ130との篏合が解除されて、LANケーブル50を取り外すことができる。
【0033】
本実施の形態2によれば、天板31は、解除レバー52に対向するものであり、解除レバー52を露出させる開口131bが形成されている。このため、工具60等を使用しない限り、解除レバー52に不用意に触れることを抑制することができる。従って、意図せずLANケーブル50が外れることを抑制することができる。なお、本実施の形態2では、コネクタ130に、実施の形態1の突出部33が設けられていない場合について例示しているが、突出部33が設けられてもよい。
【0034】
実施の形態3.
図14は、実施の形態3に係るコネクタ230を示す斜視図である。本実施の形態3は、コネクタ230が蓋部234を有している点で、実施の形態2と相違する。本実施の形態3では、実施の形態1及び2と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1及び2との相違点を中心に説明する。
【0035】
図14に示すように、蓋部234は、LANケーブル用プラグ51が挿入される挿入口を塞ぎ、LANケーブル用プラグ51を封入する板状の部材である。蓋部234が設けられていることによって、火災時又は接触不良による発火時に、部品の延焼を抑制することができる。
【0036】
図15は、実施の形態3に係る照明器具1のコネクタ230にLANケーブル50が接続された状態を示す側面図である。図15(a)はLANケーブル50がコネクタ230に装着された状態を示す上面図であり、図15(b)はLANケーブル50がコネクタ230に装着された状態を示す側面図である。図15(a)及び図15(b)に示すように、コネクタ230の内部が蓋部234によって塞がれていると、部品の延焼を抑制することができる。なお、コネクタ30が樹脂で成形されたものである場合、難燃材が用いられることが好ましい。
【0037】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0038】
[付記1]
光を照射する光源ユニットと、
前記光源ユニットを収容する筐体と、
前記筐体に設けられ、解除レバーを有するLANケーブル用プラグが接続されるコネクタと、を備え、
前記コネクタは、
前記LANケーブル用プラグが接続されているときに、前記解除レバーを隠すものである
照明器具。
[付記2]
光を照射する光源ユニットと、
前記光源ユニットを収容する筐体と、
前記筐体に設けられ、解除レバーを有するLANケーブル用プラグが接続されるコネクタと、を備え、
前記コネクタは、
前記LANケーブル用プラグが接続されているときに、前記LANケーブル用プラグの両側部に対向し、上端部が、前記解除レバーよりも高い位置に配置されている一対の側板を有する
照明器具。
[付記3]
前記コネクタは、
前記LANケーブル用プラグの上部を覆う天板と、
前記天板の両端部から延び、前記LANケーブル用プラグの両側部に対向し、弾性を有する一対の側板と、を有する
付記1記載の照明器具。
[付記4]
一対の前記側板は、
それぞれ向かい合う方向に突出し、それぞれの先端同士の距離が、前記LANケーブル用プラグの幅方向の長さよりも短い突出部を有する
付記3記載の照明器具。
[付記5]
一対の前記側板の上端部は、
前記解除レバーよりも高い位置に配置されている
付記3又は4記載の照明器具。
[付記6]
一対の前記側板同士の距離は、
10mm~30mmである
付記2~4のいずれか1つに記載の照明器具。
[付記7]
前記天板のうち、前記側板側の端部には、スリットが形成されている
付記3又は4記載の照明器具。
[付記8]
前記天板は、
前記解除レバーに対向するものであり、前記解除レバーを露出させる開口が形成されている
付記3又は4記載の照明器具。
[付記9]
前記コネクタは、
前記LANケーブル用プラグが挿入される挿入口を塞ぎ、前記LANケーブル用プラグを封入する蓋部を有する
付記1又は3記載の照明器具。
【符号の説明】
【0039】
1 照明器具、10 光源ユニット、20 筐体、30 コネクタ、31 天板、31a スリット、32 側板、33 突出部、50 LANケーブル、51 LANケーブル用プラグ、52 解除レバー、60 工具、130 コネクタ、131b 開口、230 コネクタ、234 蓋部。
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