IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ JUKIプロサーブ株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-ボビンカバー 図1
  • 特開-ボビンカバー 図2
  • 特開-ボビンカバー 図3
  • 特開-ボビンカバー 図4
  • 特開-ボビンカバー 図5
  • 特開-ボビンカバー 図6
  • 特開-ボビンカバー 図7
  • 特開-ボビンカバー 図8
  • 特開-ボビンカバー 図9
  • 特開-ボビンカバー 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024007236
(43)【公開日】2024-01-18
(54)【発明の名称】ボビンカバー
(51)【国際特許分類】
   D05B 57/26 20060101AFI20240111BHJP
【FI】
D05B57/26 Z
D05B57/26 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022108583
(22)【出願日】2022-07-05
(71)【出願人】
【識別番号】522107854
【氏名又は名称】JUKIプロサーブ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】安納 佳奈
(72)【発明者】
【氏名】本水 紀恵
(72)【発明者】
【氏名】青山 玲理
【テーマコード(参考)】
3B150
【Fターム(参考)】
3B150AA01
3B150CE02
3B150CE23
3B150CE27
3B150FE00
3B150GH10
(57)【要約】
【課題】ボビンの糸巻部に巻き付けた糸が解けるのを防ぐことができ、ボビンへの着脱が容易なボビンカバーを提供すること。
【解決手段】ミシンの下糸を巻く糸巻部20とフランジ21を備えるボビン2を覆うボビンカバー1であって、一端部10と他端部11とを有するC形状部材であり、糸巻部20に巻かれた糸Aの少なくとも一部を覆う。C形状部材が、透明部を備えること、或いは、サインパネル加工部を備えることがある。C形状部材の一端部10と他端部11の外周部は、ボビン2のフランジ21より外側に位置することがある。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミシンの下糸を巻く糸巻部とフランジを備えるボビンを覆うボビンカバーであって、
一端部と他端部とを有するC形状部材であり、
前記糸巻部に巻かれた糸の少なくとも一部を覆うことを特徴とするボビンカバー。
【請求項2】
前記C形状部材は、透明部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のボビンカバー。
【請求項3】
前記C形状部材は、サインパネル加工部を備えることを特徴とする請求項1に記載のボビンカバー。
【請求項4】
前記C形状部材の前記一端部と前記他端部の外周部は、前記ボビンの前記フランジより外側に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項3の内いずれか1項に記載のボビンカバー。
【請求項5】
前記C形状部材の外周は、前記ボビンの前記フランジより外側に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項3の内いずれか1項に記載のボビンカバー。
【請求項6】
前記C形状部材の外周面に、周方向に交差し、前記ボビンの前記フランジより外側に突出する突条を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の内いずれか1項に記載のボビンカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシンの下糸を巻いたボビンの周囲を覆うボビンカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
ミシンの下糸を巻くボビンは、ミシンから取り出した後も糸を巻いたまま保存しておくことが多い。
しかし、多数のボビンを一か所に収納すると、ボビンから外れた糸が他のボビンの糸と絡まってしまい、ボビンの判別が難しいだけでなく、使いたいボビンを取り出しにくかった。
【0003】
非特許文献1には、透明の蓋を有する箱の内部に、上方に開口した複数の凹部を有する保持部材を設置し、各凹部にそれぞれボビンを収納できるようにしたボビンホルダーが開示されている。
このようなボビンホルダーは、ボビンを整理して収納しておくことができ、一目でボビンに巻いた糸の色や太さ、材質を確認することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】ミササ ボビンホルダー28 No.8150、https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%B5-Misasa-8150-%E3%83%9C%E3%83%93%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BC28-No-8150/dp/B005ZLU7AM
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記非特許文献1に記載のようなボビンホルダーは、凹部に収納したボビンから糸が外れるのを防ぐことができないので、糸どうしが絡んだり、必要なボビンを取り出す際に、誤って他のボビンから外れた糸を一緒につまみ上げてしまうことがあった。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、ボビンの糸巻部に巻き付けた糸が外れるのを防ぐことができ、ボビンへの着脱が容易なボビンカバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願請求項1に係る発明は、ミシンの下糸を巻く糸巻部とフランジを備えるボビンを覆うボビンカバーであって、一端部と他端部とを有するC形状部材であり、前記糸巻部に巻かれた糸の少なくとも一部を覆うことを特徴とするボビンカバーである。
【0008】
本願請求項2に係る発明は、前記C形状部材は、透明部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のボビンカバーである。
【0009】
本願請求項3に係る発明は、前記C形状部材は、サインパネル加工部を備えることを特徴とする請求項1に記載のボビンカバーである。
【0010】
本願請求項4に係る発明は、前記C形状部材の前記一端部と前記他端部の外周部は、前記ボビンの前記フランジより外側に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項3の内いずれか1項に記載のボビンカバーである。
【0011】
本願請求項5に係る発明は、前記C形状部材の外周部は、前記ボビンの前記フランジより外側に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項3の内いずれか1項に記載のボビンカバーである。
【0012】
本願請求項6に係る発明は、前記C形状部材の外周面に、周方向に交差し、前記ボビンの前記フランジより外側に突出する突条を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の内いずれか1項に記載のボビンカバーである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、糸巻部に巻いた糸がほどけ出さない。
また、複数のボビンを近接して一か所に収納しても、外れた糸が絡まったり、ボビンを取り出す際に別のボビンから外れた糸を一緒に取り上げてしまうのを防ぐことができる。
C形状部材の一端部と他端部の間を通して、ボビンの糸巻部の周囲に簡単に着脱することができる。
【0014】
加えて、C形状部材が透明部を備えることにより、透明部を通して糸巻部に巻いた糸の色、太さ、材質等を目視にて確認することができる。
【0015】
加えて、C形状部材がサインパネル加工部を備えれば、ボビンに巻いた糸の種類、所有者の氏名等の必要な情報をサインパネル加工部に記入しておき表示することができる。
【0016】
加えて、C形状部材の一端部と他端部の外周部が、ボビンのフランジより外側に位置するか、あるいは、C形状部材の外周面に、周方向に交差し、ボビンのフランジより外側に突出する突条を設けると、ボビンが転がるのを防ぐ。
【0017】
加えて、C形状部材の外周が、ボビンのフランジより外側に位置するので、ボビン2を指で掴む際に、滑りやすいフランジ21に触れずに掴むことができ、把持しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1の実施形態を示すボビンカバーの斜視図である。
図2】本発明の第1の実施形態を示すボビンカバーの平面図である。
図3】本発明の第1の実施形態を示すボビンカバーの使用状態における斜視図である。
図4】本発明の第2の実施形態を示すボビンカバーの斜視図である。
図5】本発明の第2の実施形態を示すボビンカバーの使用状態における平面図である。
図6】本発明の第3の実施形態を示すボビンカバーの平面図である。
図7】本発明の第3の実施形態を示すボビンカバーの使用状態における平面図である。
図8】本発明の第4の実施形態を示すボビンカバーの平面図である。
図9】本発明の第4の実施形態を示すボビンカバーの使用状態における平面図である。
図10】本発明の第5の実施形態を示すボビンカバーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態につき図面を参照する等して説明する。
なお、本発明は、実施形態に限定されないことはいうまでもない。
【0020】
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態を、図1乃至図3を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は、第1の実施形態を示すボビンカバーの斜視図であり、図2は、第1の実施形態を示すボビンカバーの平面図であり、図3は、第1の実施形態を示すボビンカバーの使用状態における斜視図である。
【0022】
図3に示すように、本発明のボビンカバー1は、ミシンの下糸を巻くボビン2を覆うものである。
ボビン2は、糸を巻き付けるための円筒状の糸巻部20と、糸巻部20の両端に設けられた円形のフランジ21を備える。
【0023】
ボビン2は、ボビンケースに収納した状態でミシンの針板の下方に回動自在に設置され、ミシンの駆動時には、糸巻部20に巻いた糸Aを下糸として針板の上方に送り出す。
【0024】
ボビンカバー1は、可撓性を有する透明素材より成り、図1及び図2に示すように、一端部10と他端部11とを有する平面視においてC形状をした部材(C形状部材)である。
【0025】
ボビンカバー1の厚さは、ボビン2の糸巻部20に巻かれた糸Aの外周面からフランジ21の外周縁までの径方向の距離よりも薄いものにしている。
ボビンカバー1の高さは、糸巻部20の高さよりもやや低い。
【0026】
また、C形状部材の一端部10と他端部11との間には、常態において糸巻部20の直径よりも狭い間隙12が形成されている。
【0027】
なお、ボビン2に装着されていない状態において間隙12が0となるようにしても良い。すなわち、常態においてC形状部材の一端部10と他端部11とが状態において接しており、一端部10と他端部11とが接して形成される切れ目が存在するO形状のようになっており、切れ目の間隙12を広げることでボビン2に装着される。換言すると、本発明のC形状部材とは、常態において一端部10と他端部11とが接して形成される切れ目が存在するO形状のような部材も含まれる。
【0028】
ボビンカバー1でボビン2を覆うには、ボビンカバー1の一端部10と他端部11を開いて間隙12を広げ、図3に示すように、糸Aを巻いた糸巻部20をこの間隙12に横から通してボビンカバー1を解放する。
すると、間隙12が元の幅に復帰し、ボビンカバー1は糸巻部20に巻かれた糸Aの外周を覆う。
【0029】
図3においては、一端部10と他端部11とが離間している装着された状態を示しており、すなわち、ボビンカバー1は糸巻部20に巻かれた糸Aの外周のうち、間隙12の部分を除いて覆った状態を示している。
ボビンカバー1はフランジ21の外周よりも内側に位置する。
【0030】
ボビンカバー1は、C形状部材の一端部10と他端部11の間を通して、ボビンの糸巻部20の周囲に簡単に着脱することができる。
ボビンカバー1は、C形状部材の一端部10と他端部11とを有するので、糸巻部20に巻かれた糸Aの量の増減に応じて追従させて装着させることができる。
【0031】
ボビンカバー1をボビン2に取り付けることにより、糸巻部20に巻かれた糸Aが、ボビンカバー1で押さえられて糸巻部20から外れてほどけ出さない。
また、市販のボビンホルダーなどに複数のボビンを近接して一か所に収納してあったとしても、外れてほどけた糸Aが絡まったり、ボビン2を取り出す際に別のボビンから外れた糸を一緒に取り上げてしまうのを防ぐことができる。
【0032】
さらに、ボビンカバー1をボビン2に取り付けた状態で、市販されているボビンホルダーの凹部に収納することもできる。ボビンカバー1はフランジ21の外周よりも内側に位置しているので、凹部への収納の際に、ボビンカバー1が障害になることがない。
【0033】
C形状部材が透明部を備えることにより、透明部を通して糸巻部に巻いた糸の色、太さ、材質等を目視にて確認することができる。
【0034】
ボビンカバー1は、透明な可撓性を有するチューブをボビン2の糸巻部20の高さに切断して円環状の部材を形成し、円環状の部材の周壁を一部切除するなどしてC形状部材とすることにより、簡単に効率よく製造することが可能である。
【0035】
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態を図4及び図5を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0036】
第2の実施形態では、ボビンカバー1の厚さが、第1の実施形態と異なり厚く形成されている。具体的には、ボビン2の糸巻部20の外周面からフランジ21の外周縁までの距離よりもやや厚く形成するなどして、ボビン2の糸巻部20に巻かれた糸Aの外周面からフランジ21の外周縁までの径方向の距離よりも厚いものにしている。
【0037】
ボビンカバー1で糸巻部20に巻かれた糸Aの外周を覆うと、ボビンカバー1の離間して存在する間隙12を挟んだ一端部10と他端部11の外周部は、ボビン2のフランジ21より外側に位置することになるので(図5)、ボビン2が転がり回転したとしても、フランジ21より外側の一端部10または他端部11が回転を阻害するので、転がって移動したり作業台等から落下したりして紛失することを防止できる。
【0038】
また、フランジ21より外側に位置する一端部10または他端部11を下に向けて作業台等に置けば、ボビン2を立てておくことができる。
【0039】
さらに、ボビンカバー1の外周がフランジ21の外周より外側に位置しているので、ボビン2を指で掴む際に、滑りやすいフランジ21に触れずに掴むことができ、把持しやすくなる。ボビンカバー1を滑りづらい合成樹脂などで形成した場合には、よりその効果は大きい。
【0040】
また、ボビンカバー1の外周がフランジ21の外周より外側に位置しているので、ボビン2を落としたときにも、フランジ21の外周縁の床などへの衝突を防ぐので変形や損傷を防止することができる。
【0041】
ボビンカバー1の離間して存在する間隙12を挟んだ一端部10と他端部11の外周部は、ボビン2のフランジ21より外側に位置することになるので、ボビンカバー1をボビン2から取り外すときにC形状部材を開く際に、フランジ21より外側に位置する一端部10と他端部11に指先を掛けやすく取り外しやすい。
【0042】
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態を図6及び図7を参照して説明する。なお、第1及び第2の実施形態と同様の部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0043】
図6に示すように、第3の実施形態では、一端部10及び他端部11の近傍の厚みが、ボビン2の糸巻部20に巻かれる糸Aの外周面からフランジ21の外周縁までの径方向の距離よりもやや厚く、他の部分はこれより薄くなっている。
C形状部材は、薄い部分から一端部10及び他端部11に向かって徐々に厚みが増している。
【0044】
図7に示すように、ボビンカバー1でボビン2の糸巻部20に巻いた糸Aの周囲を覆うと、一端部10及び他端部11の厚い部分がボビン2のフランジ21より外側に位置し、ボビン2が転がらないようになっている。
【0045】
[第4の実施形態]
以下、第4の実施形態を、図8及び図9を参照して説明する。なお、第1乃至第3の実施形態と同様の部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0046】
本実施形態では、図8に示すように、C形状部材の一端部10及び他端部11が、外周面側にそれぞれ形成された突条13を備えている。すなわち、一端部10及び他端部11
の外周部の突条13は、ボビン2のフランジ21より外側に位置するように形成されている。換言すると、C形状部材の外周面に、周方向に交差し、ボビン2のフランジ21より外側に突出する突条13が設けられている。
【0047】
C形状部材の内周面から突条13の先端までの径方向の距離は、ボビン2の糸巻部20に巻かれる糸Aの外周面からフランジ21の外周縁までの径方向の距離よりもやや大きい。
【0048】
ボビンカバー1でボビン2の糸巻部20に巻かれた糸Aを覆うと、図9に示すように、突条13の先端部がフランジ21の外側に突出するので、ボビン2が転がるのを防止することができる。
【0049】
突条13の先端部だけをフランジ21の外側に位置するようにすれば、C形状部材の内周面の内径や厚さ設定にかかわらず、一端部10及び他端部11をフランジ21の外側に位置させることができ、製造が容易に行える。
【0050】
[第5の実施形態]
以下、第5の実施形態を、図10を参照して説明する。なお、第1乃至第4の実施形態と同様の部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0051】
図10に示すように、第5の実施形態では、ボビンカバー1の外周面の一部に、筆記特性のある箔やインクをコーティングしてサインパネル加工部14を設けてある。
【0052】
サインパネル加工部14には、ボビン2の糸巻部20に巻いた糸Aの色、太さ、材質、或いは、ボビン2の所有者の氏名などを記入することができる。
よって、複数のボビン2をボビンホルダーに収納していたとしても、所望の糸のボビン2を容易に認識することができる。
【0053】
〔その他の変形例〕
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば以下のようなものも含まれる。
【0054】
本実施形態では、ボビンカバーの全体を透明として透明部を構成しているが、ボビンカバーの一部を透明部とするようにしても良い。また、部分的な透明部は一か所でなく複数設けても良い。
また、透明部は、C形状部材の一端部10と他端部11との少なくとも中間部を含むように設けるようにしても良い。このようにすれば、間隙12に対して反対側に透明部が位置するようになり、一端部10と他端部11とを下にしてボビン2を立てた場合であっても、透明部は上に位置し、巻かれた糸の色、太さ、材質等を確認しやすくなる。
【0055】
第2の実施形態では、ボビンカバーを厚くすることにより、一端部と他端部の外周部をボビンのフランジより外側に位置させているが、第1の実施形態におけるボビンカバーのような薄いものを複数枚(例えば二枚)重ねることにより、一端部及び他端部をフランジの外側に突出させるようにしても良い。
【0056】
第4の実施形態では、ボビンカバーの一端部及び他端部にそれぞれ突条が形成されているが、C形状部材の一端部及び他端部を除く外周面の一か所或いは複数個所に、周方向に交差し、ボビンのフランジより外側に突出する突条を設けてもよい。
【0057】
第5の実施形態では、ボビンカバーの外周面の一部にサインパネル加工部を設けてあるが、外周面の全面をサインパネル加工部としてもよい。
また、サインパネル加工部は、C形状部材の一端部と他端部との少なくとも中間部を含むように設けるようにしても良い。このようにすれば、間隙に対して反対側にサインパネル加工部が位置するようになり、一端部と他端部とを下にしてボビンを立てた場合であっても、サインパネル加工部は上に位置し、巻かれた糸の色、太さ、材質等の記入された事項を確認しやすくなる。
【0058】
変形例を含むいずれの実施形態における各技術的事項を他の実施形態に適用して実施例としても良い。
【符号の説明】
【0059】
1 ボビンカバー
10 一端部
11 他端部
12 間隙
13 突条
14 サインパネル加工部
2 ボビン
20 糸巻部
21 フランジ
A 糸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10