(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024072461
(43)【公開日】2024-05-28
(54)【発明の名称】鶏ケージ
(51)【国際特許分類】
A01K 31/04 20060101AFI20240521BHJP
【FI】
A01K31/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022183288
(22)【出願日】2022-11-16
(71)【出願人】
【識別番号】509013703
【氏名又は名称】公立大学法人福島県立医科大学
(71)【出願人】
【識別番号】509088653
【氏名又は名称】株式会社メディクローム
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】片平 清昭
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 慎哉
(72)【発明者】
【氏名】今井 順一
(72)【発明者】
【氏名】土橋 悠
(72)【発明者】
【氏名】加藤 史子
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101AA07
2B101DA03
2B101EC01
2B101EC03
2B101EC07
2B101EC08
2B101EC10
2B101EC16
(57)【要約】
【課題】飼育ケージおよび産卵ケージを多様に組み合わせて連結することができ、鶏がケージ間を移動することができる鶏ケージを提供すること。
【解決手段】鶏ケージ1は、飼育ケージ2と、産卵ケージ3とを備え、飼育ケージ2と産卵ケージ3とを連結する連結部4を有し、連結部4により連結された飼育ケージ2の産卵ケージ3と対向するケージ本体11の右側面部11bと、連結部4により連結された産卵ケージ3の飼育ケージ2と対向するケージ本体21の左側面部21cとに開口がそれぞれ形成され、鶏が開口を通じて相互通行可能に構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鶏を飼育する飼育ケージと、前記鶏が産卵する産卵ケージとを備えた鶏ケージであって、
前記飼育ケージと前記産卵ケージとを連結する連結部を有し、
前記連結部により連結された前記飼育ケージの前記産卵ケージと対向する飼育ケージ側面部と、前記連結部により連結された前記産卵ケージの前記飼育ケージと対向する産卵ケージ側面部とに開口がそれぞれ形成され、前記鶏が前記開口を通じて相互通行可能に構成されたことを特徴とする鶏ケージ。
【請求項2】
前記連結部が前記飼育ケージの側面に固定された飼育ケージ連結部材と、前記産卵ケージの側面に固定された産卵ケージ連結部材と、前記飼育ケージ連結部材と前記産卵ケージ連結部材とを固定する固定部材とを備え、前記固定部材が着脱可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の鶏ケージ。
【請求項3】
前記飼育ケージの少なくとも一つの側面部が格子状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鶏ケージ。
【請求項4】
前記飼育ケージが第1の飼育ケージと第2の飼育ケージとを有し、前記連結部が前記第1の飼育ケージと前記第2の飼育ケージとを連結し、前記連結部により連結された前記第1の飼育ケージの前記第2の飼育ケージと対向する第1の飼育ケージ側面部と、前記連結部により連結された前記第2の飼育ケージの前記第1の飼育ケージと対向する第2の飼育ケージ側面部とに開口がそれぞれ形成され、前記鶏が前記開口を通じて相互通行可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の鶏ケージ。
【請求項5】
前記開口を開状態または閉状態にすることができるシャッタが前記開口のある側面部に取り付けられ、前記開口が鶏の相互通行に使用されないときに前記シャッタを閉状態にすることを特徴とする請求項1に記載の鶏ケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鶏を飼育する飼育ケージを備えた鶏ケージに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の鶏ケージとして、ワイヤで作製された方形の飼育ケージが横方向側壁で鉛直方向に直交する水平方向に3個の個室に区画された水平ケージを備え、さらに水平ケージが鉛直方向に3列に結合され、合わせて9個の飼育ケージを備えたものが開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の鶏ケージは、産業上の生産性を主として製作されたケージであることから鶏の産卵行動への配慮が不足し、個別のケージサイズが狭隘であり、9個の飼育ケージが固定されており、飼育ケージの員数の増加や、産卵ケージを設けた場合の飼育ケージと産卵ケージの複数の多様な組み合わせができないという問題がある。また、特許文献1に記載の鶏ケージは、各飼育ケージが連結された形態であり、連結一体型構造で構成されているので各飼育ケージ内の鶏のケージ間移動ができないという問題がある。その上、特許文献1に記載の鶏ケージは、動物福祉上からも推奨されない問題も有している。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、動物福祉にも配慮しながらケージサイズを拡張し、飼育ケージの外に巣箱を兼ねた産卵ケージを装着し、かつ、飼育ケージと産卵ケージを多様に組み合わせた連結が可能となることから、鶏がケージ間を自由に移動することができる鶏ケージを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る鶏ケージは、鶏を飼育する飼育ケージと、前記鶏が産卵する産卵ケージとを備えた鶏ケージであって、前記飼育ケージと前記産卵ケージとを連結する連結部を有し、前記連結部により連結された前記飼育ケージの前記産卵ケージと対向する飼育ケージ側面部と、前記連結部により連結された前記産卵ケージの前記飼育ケージと対向する産卵ケージ側面部とに開口がそれぞれ形成され、前記鶏が前記開口を通じて相互通行可能に構成されたことを特徴とする。
【0007】
この構成により、鶏ケージ内の鶏は、飼育ケージで飼育され、産卵ケージで産卵することができる。そして、鶏ケージは、連結部を有しているので、複数の飼育ケージおよび産卵ケージを多様に組み合わせて連結することができる。また、複数の飼育ケージおよび産卵ケージを連結することによって飼育スペースの床面積および容積を拡張できる。また、鶏ケージ内の鶏は、開口を通じて飼育ケージと産卵ケージとの間を自由に移動することができることから鶏の行動制約を減少させ動物福祉の向上を図ることができる。
【0008】
(2)上記鶏ケージにおいて、好ましくは、前記連結部が前記飼育ケージの側面に固定された飼育ケージ連結部材と、前記産卵ケージの側面に固定された産卵ケージ連結部材と、前記飼育ケージ連結部材と前記産卵ケージ連結部材とを固定する固定部材とを備え、前記固定部材が着脱可能に構成されることを特徴とする。この構成により、複数の飼育ケージおよび産卵ケージを多様に組み合わせて連結することができ、鶏の飼育中であっても連結された複数の飼育ケージおよび産卵ケージを分離して連結形態を変えることができる。
【0009】
(3)上記鶏ケージにおいて、好ましくは、前記飼育ケージの少なくとも一つの側面部が格子状に形成されていることを特徴とする。この構成により、飼育ケージは良好な通気性が確保される。
【0010】
(4)上記鶏ケージにおいて、好ましくは、前記飼育ケージが第1の飼育ケージと第2の飼育ケージとを有し、前記連結部が前記第1の飼育ケージと前記第2の飼育ケージとを連結し、前記連結部により連結された前記第1の飼育ケージの前記第2の飼育ケージと対向する第1の飼育ケージ側面部と、前記連結部により連結された前記第2の飼育ケージの前記第1の飼育ケージと対向する第2の飼育ケージ側面部とに開口がそれぞれ形成され、前記鶏が前記開口を通じて相互通行可能に構成されたことを特徴とする。この構成により、複数の飼育ケージおよび産卵ケージが、より多様な連結形態で連結される。また、鶏ケージ内の鶏は、開口を通じて飼育ケージ間ならびに飼育ケージと産卵ケージとの間を自由に移動することができる。
【0011】
(5)上記鶏ケージにおいて、好ましくは、前記開口を開状態または閉状態にすることができるシャッタが前記開口のある側面部に取り付けられ、前記開口が鶏の相互通行に使用されないときに前記シャッタを閉状態にすることを特徴とする。この構成により、開口が鶏の相互通行に使用されないときにシャッタが閉状態となり、鶏の鶏ケージからの脱け出しが防止され、飼育ケージにおいて飼育し産卵ケージにおいて産卵させることができ、飼育様式の多様化を図ることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る鶏ケージによれば、飼育ケージおよび産卵ケージを多様に組み合わせて連結することができ、鶏がケージ間を移動することができる鶏ケージを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態に係る鶏ケージの図であり、
図1(a)は、正面図を示し、
図1(b)は、右側面図を示し、
図1(c)は、左側面図を示し、
図1(d)は、平面図を示し、
図1(e)は、背面図を示す。
【
図2】本発明の実施形態に係る鶏ケージの床板の図であり、
図2(a)は、ステンレスフラットトップの平織金網で形成された飼育ケージ床板の正面図を示し、
図2(b)は、ステンレスフラットトップの平織金網で形成された飼育ケージ床板の平面図を示し、
図2(c)は、ステンレスフラットトップの平織金網で形成された飼育ケージ床板の右側面図を示す。
図2(b)の要部拡大部分は、飼育ケージ床板を斜め方向から撮影した写真である。
図2(d)は、ステンレス平鋼で形成された産卵ケージ床板の正面図を示し、
図2(e)は、ステンレス平鋼で形成された産卵ケージ床板の平面図を示し、
図2(f)は、ステンレス平鋼で形成された産卵ケージ床板の右側面図を示す。上記飼育ケージ床板および産卵ケージ床板は、鶏の足趾への体重負荷を軽減させ、趾掌の皮膚炎予防効果が期待できることから、動物福祉にも配慮されたものである。
【
図3】本発明の実施形態の鶏ケージのシャッタの図であり、
図3(a)は正面図を示し、
図3(b)は右側面図を示し、
図3(c)は引き戸の正面図を示し、
図3(d)は引き戸の右側面図を示す。
【
図4】本発明の実施形態に係る鶏ケージの止まり木の図であり、
図4(a)は裏面図を示し、
図4(b)は正面図を示し、
図4(c)は飼育ケージへの装着固定部の左右側面図を示し、
図4(d)は飼育ケージに装着固定した断面図を示し、
図4(e)は装着固定した飼育ケージの側面図を示す。
【
図5】本発明の実施形態に係る鶏ケージの連結部の図であり、
図5(a)は、飼育ケージおよび産卵ケージに取り付けられた状態の連結部の正面図を示し、
図5(b)は、斜視図を示し、
図5(c)は、分解斜視図を示す。
【
図6】本発明の実施形態に係る鶏ケージの側面開口部における連結具を示す図であり、
図6(a)は正面図を示し、
図6(b)は上下縦方向における断面図を示し、
図6(c)は前後横断方向における断面図を示す。
【
図7】本発明の実施形態に係る鶏ケージの連結形態を示す図であり、
図7(a)は、飼育ケージの正面図を示し、
図7(b)は、飼育ケージの右側面に産卵ケージが連結された連結形態を示し、
図7(c)は、飼育ケージの左側面に産卵ケージが連結された連結形態を示し、
図7(d)は、産卵ケージの左右各側面に飼育ケージが連結された連結形態を示し、
図7(e)は、飼育ケージの右側面に別の飼育ケージが連結され、その右側面にさらに産卵ケージが連結された連結形態を示し、
図7(f)は、3個の飼育ケージが連結され、連結された3個の飼育ケージの左右の側面に産卵ケージがそれぞれ連結された連結形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係る鶏ケージを適用した実施形態に係る鶏ケージ1について図面を参照して説明する。
【0015】
本実施形態に係る鶏ケージ1は、
図1(a)~
図1(e)に示すように、飼育ケージ2と、産卵ケージ3と、連結部4とを含んで構成されている。鶏ケージ1は、飼育ケージ2と産卵ケージ3とが連結部4により連結され、連結された飼育ケージ2と産卵ケージ3との間を鶏が相互に通行できるように構成されている。飼育ケージ2および産卵ケージ3は、さらに連結部4により複数の連結形態で着脱可能に連結されるように構成されている。なお、以下の説明で示す各構成要素の寸法の数値は、具体的な例を示すための参考の数値であって、本実施形態に係る鶏ケージ1は、この数値に限定されない。
【0016】
飼育ケージ2は、
図1(a)~
図1(e)に示すように、ケージ本体11と、床板12と、前扉13と、ケージ用台脚14と、シャッタ15と、給餌樋16と、止まり木17とを含んで構成されている。鶏ケージ1内の鶏は、飼育ケージ2内で給餌などにより飼育される。
【0017】
ケージ本体11は、直方体や立方体などの六面体からなる箱で形成されている。ケージ本体11は、
図1(a)に示す正面部11a、
図1(b)に示す右側面部11b、
図1(c)に示す左側面部11c、
図1(d)に示す上面部11d、
図1(e)に示す背面部11eと、
図1(c)に示す底面部11fとにより構成されている。なお、実施形態のケージ本体11の右側面部11bは、本発明に係る鶏ケージの飼育ケージ側面部に対応する。
【0018】
ケージ本体11は、右側面部11b、左側面部11c、上面部11d、背面部11eおよび底面部11fがステンレス鋼ワイヤまたは炭素鋼ワイヤ(以下、金属ワイヤという。)で格子状に製作されている。正面部11aは、大きく開口しており、前扉13が取り付けられている。右側面部11bおよび左側面部11cは、中央部分にそれぞれ開口が形成されており、各開口部分には、シャッタ15用の外枠15aが溶接などの接合手段により接合されている。
【0019】
具体的には、右側面部11b、左側面部11c、上面部11dおよび背面部11eの金属ワイヤの直径は約3mm~4mmであり、鉛直方向に直交する水平方向(以下、単に水平方向という。)で、約30mm~35mmの間隔、鉛直方向で、約70mm~80mmの間隔で格子を形成している。なお、背面部11eは、金属ワイヤに代えてアルマイト加工が施されたアルミニウム製のパネルで形成されていてもよい。この場合には、パネルの厚さは約1.5mm~2.0mm程度のもので形成される。
【0020】
ケージ本体11は、例えば、右側面部11bから左側面部11cまでの幅が約310mm、底面部11fから上面部11dまでの高さが約470mm、正面部11aから背面部11eまでの奥行が約480mmの直方体で形成されている。ケージ本体11は、高さが450mm以上であり、床面積が1200cm2以上であることが好ましい。
【0021】
床板12は、底面部11fに着脱可能に装着されている。床板12は、
図2(a)~
図2(c)に示すように、金属ワイヤで形成されたステンレスフラットトップ平織金網で構成されている。床板12は、線径が約2mm~2.6mm、網目が約15mm~20mmで形成されている。
【0022】
前扉13は、
図1(a)に示すように、ケージ本体11の正面部11aの開口に開閉可能に取り付けられており、扉部13aと、一対の蝶番13bと、一対のキャッチクリップ13cとを有している。
【0023】
扉部13aは、ケージ本体11と同様に、直径が約3mm~4mmの金属ワイヤで形成され、水平方向で、約30mm~35mm、鉛直方向で、約70mm~80mmの間隔で形成されている。なお、扉部13aの金属ワイヤの間隔は、水平方向で、約60mm~70mm、鉛直方向で、約150mm~160mmであってもよい。
【0024】
一対の蝶番13bは、溶接などの接合手段によりケージ本体11の正面部11aの左側に接合されている。なお、一対の蝶番13bがケージ本体11の正面部11aの左側に設けられた場合には、前扉13は、蝶番13bを中心として左手前方向に開閉され、一対の蝶番13bがケージ本体11の正面部11aの右側に設けられた場合には、前扉13は、蝶番13bを中心として右手前方向に開閉される。
【0025】
一対のキャッチクリップ13cは、ステンレス鋼板で形成され、扉部13aの蝶番13bが設けられている縁部と反対側の縁部に各蝶番13bと対向して設けられている。キャッチクリップ13cは、扉部13aを閉めた状態で、扉部13aの縁部を挟み込み、扉部13aを閉状態を保持するように構成されている。なお、キャッチクリップ13cは、ケージ本体11の正面部11aの上下方向の中央部に1個設けるようにしてもよい。
【0026】
ケージ用台脚14は、上面部14aと、台脚部14bと、汚物トレイ14cとにより構成されており、ケージ本体11を支持している。上面部14aは、ステンレス鋼またはアルマイト加工が施されたアルミニウムからなり、横断面がL字形状のいわゆるLアングルで形成されている。上面部14aは、ケージ本体11の底面部11fと略同じ大きさの方形で、上側部分が平坦に形成され、上側部分にケージ本体11の底面部11fが載置されるように構成されている。
【0027】
台脚部14bは、方形の上面部14aの四隅からそれぞれ垂直に下方に延びるLアングルの台脚で形成されている。台脚部14bは、ケージ用台脚14が設置される床から約120mmの長さで形成されており、各上端部分は、台脚部14bに溶接などの接合手段により接合されている。
【0028】
汚物トレイ14cは、上面部14aよりもやや小さな方形で形成され、上面部14aの鉛直方向の下部に着脱可能に装着されている。汚物トレイ14cは、厚さが約1.5mm~2.0mmのステンレス鋼、アルマイト加工が施されたアルミニウムまたは塩化ビニルの板材で形成され、飼育ケージ2で飼育されている鶏から排出される汚物を受けるように構成されている。
【0029】
汚物トレイ14cは、汚物処理を行うようケージ本体11の正面部11aに対して、手前方向に引いて取り出せる構造で構成されており、清掃、洗浄および消毒の作業性に配慮されて形成されている。
【0030】
シャッタ15は、
図1(a)、
図1(c)~
図1(e)に示すように、ケージ本体11の右側面部11bおよび左側面部11cの外側に開口に対応してそれぞれ取り付けられている。シャッタ15は、
図3(a)に示すように、ケージ本体11の右側面部11bおよび左側面部11cにそれぞれ固定される外枠15aと、引き戸15bとにより構成されている。なお、右側面部11bおよび左側面部11cの開口は、約300mm×約300mmの大きさの正方形に形成されており、外枠15aの内側部分も開口と同じ寸法で形成されている。
【0031】
外枠15aは、上方の横枠W1と、下方の横枠W2と、横枠W1と横枠W2とを連結する奥方向の縦枠W3とによりコ字形状に構成されている。上方の横枠W1の内側と下方の横枠W2の内側との間の距離は約300mmで形成され、縦枠W3の内側と、縦枠W3の手前側の開口縁部分との間の距離は約300mmで形成されている。
【0032】
横枠W1、W2および縦枠W3は、それぞれ横断面がコ字形状のステンレス製またはアルミニウム製のチャンネルで形成されている。チャンネルは、厚みが約1.5mm、溝幅が約4mm、溝の深さ方向のチャンネル幅が約10mmで形成されている。引き戸15bは、
図3(c)に示すように、方形であり、
図3(d)に示すように、高さが320mmよりもわずかに小さく形成されており、外枠15aの溝内に出し入れ可能に装着されている。引き戸15bを出し入れすることにより、ケージ本体11の右側面部11bおよび左側面部11cの各開口を閉状態または開状態にすることができる。
【0033】
給餌樋16は、
図1(a)~
図1(d)に示すように、前扉13の下部に着脱可能に装着されており、給餌樋16を通して飼育ケージ2内の鶏に餌を与えるように構成されている。給餌樋16は、厚さが約1.5mm~2.0mmのアルマイト加工が施されたアルミニウム板または鋼板からなり、左右方向の幅が約250mm、奥行が約80mm、高さが約80mmの大きさで形成されている。
【0034】
止まり木17は、
図4(a)~
図4(e)に示すように、厚さが約15mm、幅が約80mm、長さが約305mmの長方形の木製板材からなる。止まり木の両端にはケージ本体11への装着のために、
図4(a)~
図4(e)に示すように、約2mm厚のステンレス製またはアルミ製の止まり木固定用Lアングル17aが固定されている。止まり木17は、
図1(c)および
図1(d)に示すように、2か所に配置され、長手方向の両端部がケージ本体11の左右内側面に着脱可能に装着される。止まり木17は、ケージ本体11の左右外側面に当板17bを当ててボルトナットにより装着固定される。当板17bは、約2mm厚のステンレス製もしくはアルミ製で横幅が約80mm、高さが約40mmである。止まり木17の装着位置は、調節可能に構成されており、飼育ケージ2内の鶏の居住快適性を向上させるようにしている。なお、飼育ケージ2の正面の内側は、図示しない自動給水用ノズルや給水瓶が装着されるように構成されている。
【0035】
産卵ケージ3は、
図1(a)~
図1(e)に示すように、ケージ本体21と、床板22と、ケージ用台脚23と、卵受樋24と、シャッタ15とを含んで構成されている。鶏ケージ1内の鶏は、産卵ケージ3内で産卵する。産卵ケージ3は、巣箱としても機能する。
【0036】
ケージ本体21は、ケージ本体11と同様に、直方体や立方体などの六面体からなる箱で形成されている。ケージ本体21は、
図1(a)に示す正面部21aと、
図1(b)に示す右側面部21bと、
図1(a)に示す左側面部21cと、
図1(d)に示す上面部21dと、
図1(e)に示す背面部21eと、
図1(e)に示す底面部21fとにより構成されている。なお、実施形態のケージ本体21の左側面部21cは、本発明に係る鶏ケージの産卵ケージ側面部に対応する。
【0037】
ケージ本体21は、正面部21a、右側面部21b、左側面部21c、上面部21dおよび背面部21eが約1.5mm~2mm厚のアルミニウム板またはアルマイト加工が施されたアルミニウム板で形成されている。右側面部21bおよび左側面部21cは、中央部分にそれぞれ開口が形成されており、各開口部分には、シャッタ用の外枠15a(W1~W3)が溶接などの接合手段により、接合されるように構成されている。右側面部21bおよび左側面部21cの開口は、約300mm×約300mmの大きさの正方形に形成されている。
【0038】
ケージ本体21の背面部21eには、
図1(e)に示すように、直径が約20mmの通気口hが12か所に形成されている。
【0039】
ケージ本体21は、例えば、右側面部21bから左側面部21cまでの幅が約280mm、底面部21fから上面部21dまでの高さが約470mm、正面部21aから背面部21eまでの奥行が約380mmの直方体で形成されている。ケージ本体21は、高さが450mm以上であり、床面積が930cm2以上であることが好ましい。
【0040】
床板22は、ケージ本体21の底面部21fに着脱可能に装着され、
図2(d)~
図2(f)に示すように、ステンレス製平鋼またはステンレス製丸コバ平鋼で構成されている。ステンレス製平鋼またはステンレス製丸コバ平鋼は、例えば厚さが約3mm~4mm、幅が約9mm~10mmである。ステンレス製平鋼またはステンレス製丸コバ平鋼は、水平方向の間隔が約20mm、水平方向に直交する垂直方向の間隔が約65mmで形成される。
【0041】
床板22は、
図1(b)に示すように、長手方向の一方の端部がケージ本体21の背面部21e側で底面部21fからの高さが約50mmの位置で背面部21e部分に装着され、長手方向の他方の端部がケージ本体21の正面部21a側の底面部21f部分に装着される。この構成により、床板22は、背面部21eの装着部分から正面部21a方向に約13%の下り勾配を成してケージ本体21に装着される。このように床板22を傾斜させて装着する場合、床板22は、幅が約270mm、奥行きの長さが約383mmで形成される。
【0042】
床板22の長手方向の他方の端部がケージ本体21の正面部21a側の底面部21f部分に装着されると、鶏の産んだ卵が正面部21a側の底面部21f部分の近傍に設けられた卵受樋24の内部に自然に転がり落ち易くなり、卵の回収が容易となる。
【0043】
ケージ用台脚23は、ケージ用台脚14と同様に、
図1(b)に示すように、上面部23aと、台脚部23bと、汚物トレイ23cとにより構成されており、ケージ本体21を支持している。上面部23aは、ステンレス鋼またはアルマイト加工が施されたアルミニウムからなり、横断面がL字形状のいわゆるLアングルで形成されている。上面部23aは、ケージ本体21の底面部21fと略同じ大きさの方形で上側部分が平坦に形成され、上側部分にケージ本体21の底面部21fが載置されるように構成されている。
【0044】
台脚部23bは、方形の上面部23aの四隅からそれぞれ垂直に延びるLアングルの台脚で形成されている。台脚部23bは、ケージ用台脚14が設置される床から約120mmの長さで形成されており、各上端部分は、台脚部14bに溶接などの接合手段により接合されている。
【0045】
汚物トレイ23cは、上面部23aよりもやや小さな方形で形成され、上面部23aの鉛直方向の下部に着脱可能に装着されている。汚物トレイ23cは、厚さが約1.5mm~2.0mmのステンレス鋼、アルマイト加工が施されたアルミニウムまたは塩化ビニルの板材で形成され、産卵ケージ3内の鶏から排出される汚物を受けるように構成されている。
【0046】
汚物トレイ23cは、汚物処理を行うようケージ本体21の正面部21aに対して、手前方向に引いて取り出せる構造で構成されており、清掃、洗浄および消毒の作業性に配慮されている。
【0047】
卵受樋24は、アルミニウム材またはステンレス材で形成されており、
図1(a)、
図1(b)および
図1(d)に示すように、ケージ本体21の正面部21aの下部に着脱可能に装着されている。卵受樋24は、上下方向の深さが約60mm、前後方向の幅が約100mm、左右方向の長さが約280mmで形成され、上方に開口しており、卵は上方の開口から内部に落下することにより卵受樋24に回収される。
【0048】
連結部4は、
図1(a)~
図1(e)および
図5(a)~
図5(c)に示すように、飼育ケージ連結部材31と、産卵ケージ連結部材32と、固定部材33とを含んで構成されている。飼育ケージ連結部材31は、横断面がコ字形状のステンレス製またはアルミニウム製のチャンネルで形成されている。チャンネルは、厚みが約1.5mm~2mm、溝幅が約4mm、溝の深さ方向のチャンネル幅が約25mm~30mm、長さは、約300mm~380mmで形成されている。産卵ケージ連結部材32も、飼育ケージ連結部材31と同様に形成されている。
【0049】
飼育ケージ連結部材31は、
図1(a)および
図1(c)に示すように、飼育ケージ2のケージ本体11の左側面部11cの上部および下部と、右側面部11bの上部および下部に溶接などの接合手段により接合されている。産卵ケージ連結部材32は、飼育ケージ連結部材31と同様に、
図1(a)および
図1(b)に示すように、産卵ケージ3のケージ本体21の左側面の上部および下部と、右側面部11bの上部および下部に溶接などの接合手段により接合されている。
【0050】
次いで、本実施形態に係る鶏ケージ1の連結方法について図面を参照して説明する。
鶏ケージ1は、
図1(a)に示すように、基本ケージとされる飼育ケージ2が、鶏ケージ1の正面から見て左側に位置し、産卵ケージ3が右側に位置するように連結されている形態である。なお、基本ケージとされる飼育ケージ2は、連結形態の参考に
図7(a)にも示され、鶏ケージ1は、
図7(b)にも示されている。
【0051】
本実施形態に係る鶏ケージ1の形態になるように飼育ケージ2と産卵ケージ3とを連結するには、まず、飼育ケージ2の右側面部21bに装着されたシャッタ15の引き戸15bを外枠15aから引き出してシャッタ15を開口させる。さらに、産卵ケージ3の左側面に装着されたシャッタ15の引き戸15bを外枠15aから引き出してシャッタ15を開口させる。
【0052】
次いで、
図5(a)に示すように、飼育ケージ2のケージ本体11の右側面部11bの上部および下部に接合された各飼育ケージ連結部材31と産卵ケージ3のケージ本体21左側面部21cの上部および下部に接合された各産卵ケージ連結部材32とを突き合わせる。
【0053】
さらに、飼育ケージ2のケージ本体11の右側面部11bの上部の飼育ケージ連結部材31と産卵ケージ3のケージ本体21の左側面の上部の産卵ケージ連結部材32とが当接した状態で、
図5(a)および
図5(b)に示すように、固定部材33を飼育ケージ連結部材31の溝と産卵ケージ連結部材32の溝に差し込む。固定部材33により飼育ケージ連結部材31と産卵ケージ連結部材32は固定される。
【0054】
さらに、飼育ケージ2のケージ本体11の右側面部11bの飼育ケージ開口部のシャッタ用の外枠15aと産卵ケージ3のケージ本体21の左側面開口部のシャッタ用の外枠15aとが当接した状態で、
図6(a)~
図6(c)に示す開口部連結具18を手前から奥方向へ挿入することにより連結される。
【0055】
以上の連結作業により、
図5(a)に示すように、飼育ケージ2のケージ本体11および産卵ケージ3のケージ本体21は、上部および下部にそれぞれ差し込まれた固定部材33により連結され、両ケージの開口部も開口部連結具18により連結され、鶏ケージ1が完成する。鶏ケージ1内の鶏は、飼育ケージ2のケージ本体11および産卵ケージ3のケージ本体21の開口を通じ、飼育ケージ2のケージ本体11および産卵ケージ3のケージ本体21間を相互に通行可能となる。
【0056】
なお、実施形態に係る鶏ケージ1は、一つの連結形態として、
図7(b)にも示されているが、本発明に係る鶏ケージは、鶏ケージ1の連結形態以外の他の連結形態で飼育ケージと産卵ケージとを連結することができる。以下、他の連結形態の例について説明する。
【0057】
本発明に係る鶏ケージは、
図7(c)に示すように、飼育ケージ2のケージ本体11の左側面部11cに産卵ケージ3のケージ本体21の右側面部21bを連結した連結形態であってもよい。この場合、互いに対向して位置するシャッタ15の引き戸15bが取り外され、鶏は矢印で示すように飼育ケージ2と産卵ケージ3との間を相互に通行することができる。
【0058】
また、本発明に係る鶏ケージは、
図7(d)に示すように、飼育ケージ2のケージ本体11の右側面部11bに産卵ケージ3のケージ本体21の左側面部21cを連結し、さらに、産卵ケージ3のケージ本体21の右側面部21bに飼育ケージ2のケージ本体11の左側面部11cを連結したケージ3個の連結形態であってもよい。この場合、互いに対向して位置するシャッタ15の引き戸15bが取り外され、鶏は矢印で示すように連結された飼育ケージ2と産卵ケージ3との間を相互に通行することができる。
【0059】
また、本発明に係る鶏ケージは、
図7(e)に示すように、飼育ケージ2のケージ本体11の右側面部11bに飼育ケージ2のケージ本体11の左側面部11cを連結し、さらに、連結したケージ本体11の右側面部21bに産卵ケージ3のケージ本体21の左側面部21cを連結したケージ3個の連結形態であってもよい。この場合、互いに対向して位置するシャッタ15の引き戸15bが取り外され、鶏は矢印で示すように連結された飼育ケージ2と産卵ケージ3との間を相互に通行することができる。
【0060】
図7(e)に示す連結形態においては、2台の飼育ケージ2が隣接して連結されており、隣接して連結された一方の飼育ケージ2は、本発明に係る鶏ケージの第1の飼育ケージに対応し、隣接して連結された他方の飼育ケージ2は、本発明に係る鶏ケージの第2の飼育ケージに対応する。
【0061】
また、本発明に係る鶏ケージは、
図7(f)に示すように、飼育ケージ2のケージ本体11の右側面部11bに飼育ケージ2のケージ本体11の左側面部11cを連結し、さらに、連結したケージ本体11の右側面部21bに産卵ケージ3のケージ本体21の左側面部21cを連結し、中央部に位置する3台の飼育ケージ2のケージ本体11の左端の左側面部11cに別の産卵ケージ3のケージ本体21の右側面部21bを連結したケージ5個の連結形態であってもよい。この場合、互いに対向して位置するシャッタ15の引き戸15bが取り外され、鶏は矢印で示すように連結された飼育ケージ2と産卵ケージ3との間を相互に通行することができる。
【0062】
以上のように構成された実施形態に係る鶏ケージ1の効果について説明する。
(1)実施形態に係る鶏ケージ1は、鶏を飼育する飼育ケージ2と、鶏が産卵する産卵ケージ3とを備え、飼育ケージ2と産卵ケージ3とを連結する連結部4を有している。連結部4により連結された飼育ケージ2の産卵ケージ3と対向するケージ本体11の右側面部11bと、連結部4により連結された産卵ケージ3の飼育ケージ2と対向するケージ本体21の左側面部21cとに開口がそれぞれ形成され、鶏が開口を通じて相互通行可能に構成されている。
【0063】
この構成により、鶏ケージ1内の鶏は、飼育ケージ2で飼育され、産卵ケージ3で産卵することができる。実施形態に係る鶏ケージ1は、連結部4を有しているので、複数の飼育ケージ2および産卵ケージ3を多様に組み合わせて連結することができるという効果が得られる。また、複数の飼育ケージ2および産卵ケージ3を連結することができるので、飼育スペースの床面積および容積を拡張させることができるという効果が得られる。また、鶏ケージ1内の鶏は、飼育ケージ2と産卵ケージ3との間を自由に移動することができるという効果が得られる。また、飼育ケージ2内に位置調節が可能で必要枚数を装着することができる止まり木17を設けることができ、鶏の居住快適性が向上するという効果が得られる。
【0064】
また、実施形態に係る鶏ケージ1は、鶏を飼育ケージ2において飼育し産卵ケージ3において産卵させることができるので、試験研究用としても活用することができるという効果が得られる。飼育ケージ2および産卵ケージ3は金属材料で形成されているので、耐久性があり、広く養鶏施設用として活用することができる。また、床板12、22をウサギ用のスノコに交換または追加することにより、ウサギの飼育も可能であり、高い拡張性を有する多用途ケージとして活用することができる。
【0065】
(2)実施形態に係る鶏ケージ1は、連結部4が飼育ケージ2の右側面部11b、左側面部11cにそれぞれ固定された飼育ケージ連結部材31と、産卵ケージ3の右側面部21b、左側面部21cにそれぞれ固定された産卵ケージ連結部材32と、飼育ケージ連結部材31と産卵ケージ連結部材32とを固定する固定部材33とを備え、固定部材33が着脱可能に構成されている。さらに、飼育ケージ2と連結する産卵ケージ3の連結側面の開口部は開口部連結具18によって連結される。これらの構成により、飼育ケージ2および産卵ケージ3を多様に組み合わせて連結することができ、連結された飼育ケージ2および産卵ケージ3を分解して連結形態を変えることができる。また、固定部材33はスライド可能に構成されているので、容易に連結をすることができ、容易に連結を外すことができる。
【0066】
(3)実施形態に係る鶏ケージ1は、飼育ケージ2の正面部11a、右側面部11b、左側面部11c、上面部11d、背面部11eが格子状に形成されている。この構成により、飼育ケージ2は良好な通気性が確保される。また、
図1(e)に示すように、産卵ケージ3の上面部23aに通気口hが設けられているので、産卵ケージ3においても良好な通気性が確保される。なお、本実施形態においては、5つの側面を格子状に形成したが、少なくともいずれか1つの側面部が格子状に形成されればよい。
【0067】
(4)実施形態に係る鶏ケージ1は、連結部4で飼育ケージ2と産卵ケージ3とを連結するだけでなく、飼育ケージ2を複数台連結することができる。この構成により、複数の飼育ケージ2および産卵ケージ3を、より多様な連結形態で連結することができる。また、実施形態に係る鶏ケージ1は、複数の飼育ケージ2を連結することができるので、飼育スペースを拡張させることができる。
【0068】
(5)実施形態に係る鶏ケージ1は、各側面部に形成された開口を開状態または閉状態にすることができるシャッタ15が開口のある各側面部に取り付けられ、開口が鶏の相互通行に使用されないときに、引き戸15bの外枠15aへの装着によりシャッタ15を閉状態にするように構成される。この構成により、開口が閉鎖され、鶏ケージ1内の鶏は開口から脱け出すことが防止され、飼育ケージ2において飼育し産卵ケージ3において産卵させることができる。
【0069】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
【符号の説明】
【0070】
1・・・鶏ケージ、2・・・飼育ケージ(第1の飼育ケージ、第2の飼育ケージ)、3・・・産卵ケージ、4・・・連結部、11、21・・・ケージ本体、11a、21a・・・正面部、11b・・・右側面部(飼育ケージ側面部)、11c・・・左側面部、11d、21d・・・上面部、11e、21e・・・背面部、11f、21f・・・底面部、12、22・・・床板、13・・・前扉、13a・・・扉部、13b・・・蝶番、13c・・・キャッチクリップ、14、23・・・ケージ用台脚、14a、23a・・・上面部、14b、23b・・・台脚部、14c、23c・・・汚物トレイ、15・・・シャッタ、15a・・・外枠、15b・・・引き戸、16・・・給餌樋、17・・・止まり木、17a・・・止まり木固定用Lアングル、17b・・・止まり木固定用当板、18・・・開口部連結具、21b・・・右側面部、21c・・・左側面部(産卵ケージ側面部)、24・・・卵受樋、31・・・飼育ケージ連結部材、32・・・産卵ケージ連結部材、33・・・固定部材、h・・・通気口、W1、W2・・・横枠、W3・・・縦枠