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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024072493
(43)【公開日】2024-05-28
(54)【発明の名称】容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 35/56 20060101AFI20240521BHJP
【FI】
B65D35/56 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022183337
(22)【出願日】2022-11-16
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(72)【発明者】
【氏名】濱野 裕
【テーマコード(参考)】
3E065
【Fターム(参考)】
3E065DA03
3E065DD05
3E065FA20
3E065JA36
(57)【要約】
【課題】使い易さが向上された容器を提供する。
【解決手段】内容物の収容空間を形成する胴部12、および前記収容空間に繋がる開口を有する口首部14を有する容器本体10と、前記容器本体10に装着される吐出具20と、を備え、前記吐出具20は、前記開口を開閉し、前記開口の開状態において前記内容物を吐出する弁体24、前記口首部14に係合する内筒部21、および、前記内筒部21の外側に位置し、前記弁体24よりも、前記弁体24から見て前記胴部12が位置する側である第1の側の反対側である第2の側に突出している外筒部28を有し、前記外筒部28の前記第2の側には、前記第1の側に凹んでいる4つの凹部Wが周方向に沿って互いに離隔して形成されている、容器1。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物の収容空間を形成する胴部、および前記収容空間に繋がる開口を有する口首部を有する容器本体と、
前記容器本体に装着される吐出具と、
を備え、
前記吐出具は、
前記開口を開閉し、前記開口の開状態において前記内容物を吐出する弁体、
前記口首部に係合する内筒部、および、
前記内筒部の外側に位置し、前記弁体よりも、前記弁体から見て前記胴部が位置する側である第1の側の反対側である第2の側に突出している外筒部を有し、
前記外筒部の前記第2の側には、前記第1の側に凹んでいる4つの凹部が周方向に沿って互いに離隔して形成されている、容器。
【請求項2】
前記4つの凹部は、前記外筒部の周方向に沿って等間隔に形成されている、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記内筒部の外周側に係合し、前記弁体を覆うキャップをさらに備える、請求項1または2に記載の容器。
【請求項4】
前記凹部を形成する縁において周方向上で最も離隔する2点間の距離は、15mm以上である、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記凹部の底は、前記キャップの前記第2の側の端部よりも前記第1の側に位置する、請求項3または4に記載の容器。
【請求項6】
前記凹部の深さは、10mm以上である、請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記容器本体は、スクイズにより変形するチューブ容器である、請求項1~6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記容器本体は、前記内容物として歯磨き粉を収容する、請求項1~7のいずれか一項に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に関する。
【背景技術】
【0002】
内容物を収容する容器として、スクイズにより変形する胴部、開口が形成されている口首部、および口首部の開口を閉じるキャップを有するチューブ容器が知られている。使用者が胴部をスクイズすると、胴部から内容物が圧送され、口首部の開口から内容物が吐出される。このようなチューブ容器は、例えば特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-75670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チューブ容器に、弁体、および弁体の外周側に位置し、弁体よりも内容物の吐出方向側に突出する筒部を有する吐出具を装着することが考えられる。このような吐出具およびチューブ容器からなる容器では、チューブ容器の使用の度にキャップを着脱する操作が不要となる、および、筒部が載置面に当接した状態での自立性が得られる、などの利点がある。
【0005】
しかし、弁体よりも内容物の吐出方向側に突出する筒部は、ある観点では、容器の使い易さを損ね得る。例えば、弁体が筒部に隠れることで弁体の視認性が下がるので、使用者が弁体からの内容物の吐出を確認しながらスクイズ操作を行うことが難しい。また、弁体から吐出された内容物を例えば歯ブラシのような物品で受ける場合に、そのような物品が筒部と干渉する懸念もある。
【0006】
本発明は、使い易さが向上された容器に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点は、内容物の収容空間を形成する胴部、および前記収容空間に繋がる開口を有する口首部を有する容器本体と、前記容器本体に装着される吐出具と、を備え、前記吐出具は、前記開口を開閉し、前記開口の開状態において前記内容物を吐出する弁体、前記口首部に係合する内筒部、および、前記内筒部の外側に位置し、前記弁体よりも、前記弁体から見て前記胴部が位置する側である第1の側の反対側である第2の側に突出している外筒部を有し、前記外筒部の前記第2の側には、前記第1の側に凹んでいる4つの凹部が周方向に沿って互いに離隔して形成されている、容器に関する。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように本発明によれば、使い易さが向上された容器を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態による容器1の外観を示す説明図である。
図2】吐出具20およびキャップ30の図1に示したI-I線断面を示す説明図である。
図3】吐出具20の斜視図である。
図4】吐出具20およびキャップ30の側面図である。
図5】2つの凹部Wを有する吐出具40を示す説明図である。
図6】3つの凹部Wを有する吐出具50を示す説明図である。
図7】本発明の一実施形態による容器1の使用例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
<容器の全体構成>
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態による容器1の全体構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による容器1の外観を示す説明図である。図1に示したように、本発明の一実施形態による容器1は、容器本体10、吐出具20およびキャップ30を備える。なお、本明細書においては、後述する弁体24から見て後述する胴部12が位置する側を第1の側の一例として下側(図1に示したZL方向側)と称し、下側の反対側を上側(図1に示したZU方向側)と称する場合がある。また、後述する接合領域13の長手方向を幅方向(図1に示したY方向)と称し、幅方向および上下方向に直交する方向を前後方向(図1に示したX方向)と称する場合がある。
【0012】
(容器本体)
容器本体10は、チューブ容器の一例であり、胴部12および口首部14を有する。胴部12は、チューブ形状を有し、内容物の収容空間を形成する。具体的には、胴部12の上端側は接合領域13により閉鎖され、胴部12の下端側は開口している。接合領域13は、対向するシート材がヒートシールまたは超音波などで接合されることにより形成され得る。
【0013】
胴部12は、可撓性を有する。例えば、胴部12を構成するシート材は、ポリプロピレン樹脂またはポリエチレン樹脂等の合成樹脂製の材料で形成されてもよいし、合成樹脂とガスバリア層、印刷層等の他層との積層構造であってもよい。
【0014】
なお、胴部12に収容される内容物としては、ハンドソープ、洗顔料、クレンジング剤、食器用洗剤、整髪料、ボディソープ、歯磨き粉、髭剃り用クリーム、ファンデーションまたは美容液等の肌用化粧料、染毛剤、消毒薬、パン等の食品に塗布するクリーム、住居用洗剤、除菌剤、部分洗い用の衣料用洗剤などの、液状、ゲル状またはペースト状の内容物が挙げられる。液状、ゲル状およびペースト状は、いずれも流動性を有する状態である点で共通するが、液状は一定の形を有さず、ゲル状およびペースト状は半固形であり一時的には一定の形を有し得る。本明細書では、主に、胴部12に収容される内容物が歯磨き粉である例を想定して説明を進める。
【0015】
口首部14は、筒形状を有する。口首部14の上側の開口14aは胴部12により形成される内容物の収容空間に隣接し、口首部14の下側の開口14bは口首部14の中空領域を介して内容物の収容空間に繋がる。口首部14の外周面には図示しない螺旋状の凸部が形成されており、吐出具20が当該螺旋状の凸部に螺合することにより、吐出具20が容器本体10に装着される。
【0016】
使用者がこのような容器本体10の胴部12をスクイズすると、胴部12が変形および減容することにより、内容物の収容空間内の圧力が高まる。結果、胴部12の内容物が開口14bを介して吐出具20へ圧送される。
【0017】
(吐出具)
吐出具20は、例えば上述した口首部14の螺旋状の凸部に螺合することにより、容器本体10に着脱可能に装着される。吐出具20は、内容物の収容空間内の圧力が所定値を超えると開口14bを開き、内容物の収容空間内の圧力が所定値以下に下がると開口14bを閉じる弁体(後述する弁体24)を有する。従って、使用者が胴部12をスクイズすると、弁体が開口14bを開き、胴部12の内容物が吐出具20から吐出される。そして、使用者が胴部12のスクイズを止めると、弁体が開口14bを閉じる。結果、特に内容物がゲル状、ペースト状である場合には、吐出具20から吐出された内容物が弁体により収容空間側の内容物から切り離される。
【0018】
(キャップ)
キャップ30は、吐出具20の弁体を覆うように、吐出具20に着脱可能に装着される。上述したように、容器1の非使用時には弁体が開口14bを閉じるので、容器1の非使用時に容器1を載置面に置いておく場合には、キャップ30を吐出具20に装着しなくてもよい。容器1の持ち運び時には、使用者が意図しないところで胴部12が変形して内容物が吐出される懸念があるので、吐出具20にキャップ30が装着されることが望ましい。
【0019】
<具体的構成>
以上、本発明の一実施形態による容器1の全体構成を説明した。続いて、図2図4を参照し、本発明の一実施形態による吐出具20およびキャップ30の構成をより具体的に説明する。
【0020】
図2は、吐出具20およびキャップ30の図1に示したI-I線断面を示す説明図である。図3は、吐出具20の斜視図である。図4は、吐出具20およびキャップ30の側面図である。
【0021】
図2に示したように、吐出具20は、内筒部21、弁体24、固定部26および外筒部28を備える。
【0022】
(内筒部21)
内筒部21は、係合筒部212、収容筒部213、張出部214および突出部215を含む。係合筒部212は、容器本体10の口首部14に係合する。具体的には、係合筒部212の内周面には螺旋状の凸部である螺合部212aが形成されており、当該螺合部212aが口首部14の外周面に形成されている螺旋状の凸部と螺合する。ただし、螺合は係合の一態様に過ぎず、係合筒部212と口首部14との係合の態様は嵌合などの他の態様であってもよい。
【0023】
収容筒部213は、係合筒部212の下側に位置している。収容筒部213の外径は係合筒部212の外径よりも小さく、収容筒部213の内径も係合筒部212の内径よりも小さい。収容筒部213は、図2に示したように、内側に弁体24および固定部26を収容する。
【0024】
張出部214は、収容筒部213の下端から内周側に張出している部分である。突出部215は張出部214から下側に突出している部分である。
【0025】
(弁体24)
弁体24は、第1筒部241、第2筒部242および曲面部243を有する。第1筒部241の外径は一定であり、第1筒部241の内径は下側に向かうにつれて小さくなる。第2筒部242は、第1筒部241の下側に位置し、第2筒部242の外径および内径は下側に向かうにつれて小さくなる。図2に示したように、第1筒部241と第2筒部242の外周面の段差部分が内筒部21の張出部214に支持され、第2筒部242が張出部214および突出部215の内側に入り込む。
【0026】
曲面部243は、上側に凸となる曲面形状を有する。図3に示したように、曲面部243には、厚み方向で貫通するスリット243aが形成されている。スリット243aの形状は、直線であってもよいし、十字であってもよいし、放射状であってもよいし、他の形状であってもよい。
【0027】
ここで、弁体24は、例えば、シリコンゴム等の弾性を有する材料で形成される。このため、内容物の収容空間内の圧力が所定値より高まると、曲面部243が下側に押される過程でスリット243aが開く。すなわち、弁体24が開口14bを開き、開口14bおよびスリット243aを介して内容物が吐出される。そして、内容物の収容空間内の圧力が所定値以下になると、曲面部243が初期位置に戻ることでスリット243aが閉じる。すなわち、弁体24が開口14bを閉じる。
【0028】
(固定部26)
固定部26は、弁体24の内筒部21からの抜け落ちを防止するために、上下方向における弁体24の位置を固定するための部材である。具体的には、固定部26は、筒部261および環状凸部262を有する。筒部261の外周面に環状凸部262が形成されている。環状は、ある領域を取り囲う形状であり、周方向において連続的であってもよいし、周方向において断続的であってもよい。環状凸部262が収容筒部213に圧接することで、固定部26が内筒部21内で固定される。なお、環状凸部262の外周面にリブが周方向に沿って形成されており、収容筒部213の内周面に溝が周方向に沿って形成されており、これらリブと溝が嵌合することにより固定部26が内筒部21内で固定されてもよい。
【0029】
上述した環状凸部262の下面が弁体24の上端に当接することで、上下方向における弁体24の位置が固定される。
【0030】
(外筒部28)
外筒部28は、内筒部21の外側に位置する。外筒部28は、図2に示したように、弁体24よりも下側に突出している。また、外筒部28における下側の端部には、図3に示したように、上側に凹んでいる4つの凹部Wが周方向に沿って互いに離隔して形成されている。4つの凹部Wは、外筒部28の周方向に沿って等間隔に形成されてもよい。この場合、4つの凹部Wは、幅方向に沿って離隔して互いに対向する2つの凹部Wと、前後方向に沿って離隔して互いに対向する2つの凹部Wを含んでもよい。なお、外筒部28には、相対的に下側に凸となる4つの脚部29(29A~29D)が形成されている。
【0031】
上記の凹部Wに関し、図4に示した、凹部Wを形成する縁292において周方向上で最も離隔する2点間の距離d1は、15mm以上であってもよい。15mmは、成人男性の親指の一般的な爪幅に相当する。また、凹部Wの底は、キャップ30の下端よりも上側に位置し、特に、キャップ30の外縁部32bよりも上側に位置することが望ましく、凹部Wの深さd2は、例えば10mm以上であってもよい。
【0032】
(キャップ30)
キャップ30は、図2に示したように、キャップ筒部31およびキャップ主面32を有する。キャップ筒部31は、収容筒部213の外周面に当接する。キャップ主面32は、上下方向に直交する面を有し、中央に上側に隆起した隆起部32aを有する。隆起部32aは、弁体24の曲面部243を上側に押し上げながら、第2筒部242の内側に入り込む。これにより、弁体24からの内容物の吐出が防止される。また、キャップ主面32は、キャップ筒部31の外周面よりも外側に張り出している外縁部32bを有する。
【0033】
<作用効果>
以上説明した本発明の一実施形態によれば、多様な作用効果が得られる。まず、本発明の一実施形態による外筒部28が4つの凹部Wを有することにより得られる作用効果を、凹部Wの数が他の数である吐出具と対比しながら説明する。
【0034】
図5は、2つの凹部Wを有する吐出具40を示す説明図である。使用者が凹部Wから吐出具40の内側を見ながら吐出具40から歯ブラシTに歯磨き粉を受けようとする場合、歯ブラシTが脚部49(図5の破線領域)に干渉し易い。また、2つの凹部Wが前後方向に離隔している場合には、使用者が凹部Wから吐出具40の内側を見ながら吐出具40を使用できる吐出具40の姿勢は、使用者に吐出具40の前側または後側が正対する姿勢に限られる。
【0035】
図6は、3つの凹部Wを有する吐出具50を示す説明図である。図6に示した例では、使用者から見て、凹部Wおよび内筒部51の奥に脚部59Cがある。このため、吐出具50と内容物の色が同一、または同系色である場合には、使用者が吐出具50から吐出される内容物を視認し難い。
【0036】
これに対し、外筒部28が4つの凹部Wを有する本発明の一実施形態によれば、図7に示したように、歯ブラシTが脚部29と干渉し難い。また、使用者から見て弁体24の奥に脚部29が無いので、使用者が弁体24から吐出される内容物を視認し易い。なお、凹部Wが外筒部28の周方向に沿って等間隔に形成されており、吐出具20と口首部14との螺合が完了した状態において4つの凹部Wがそれぞれ容器1の前側、後側、左側および右側に位置してもよい。この場合、使用者は、容器1の前側または後側が使用者に正対する姿勢、および、容器1の左側または右側が使用者に正対する姿勢のいずれにおいても、凹部Wを介して弁体24から内容物が吐出される様子を確認しながら容器1を使用することが可能である。
【0037】
また、本発明の一実施形態においては、4つの脚部29が弁体24よりも下側に突出している。このため、4つの脚部29が載置面に接する立位姿勢で容器1を載置面に載置することが可能であり、その際に、弁体24が載置面に接さないので、衛生面で優れる。
【0038】
また、本発明の一実施形態においては、容器1の非使用時には弁体24が容器本体10の口首部14bを閉じるので、容器1の非使用時に容器1を載置面に置いておく場合には、キャップ30を吐出具20に装着しなくてもよい。この場合、容器1の使用の度に使用者がキャップ30を着脱する手間が生じない。一方、容器1の持ち運びの際に使用者が吐出具20にキャップ30を装着することにより、使用者が意図しないところで胴部12が変形して内容物が吐出されることを防止可能である。
【0039】
また、本発明の一実施形態においては、凹部Wを形成する縁292において周方向上で最も離隔する2点間の距離d1は、15mm以上である。ここで、15mmは、成人男性の親指の一般的な爪幅に相当する。従って、使用者が凹部Wに親指を含む各指を入れ易いので、対向する凹部Wから親指および人差指などを入れてキャップ30を着脱する操作を行い易い。
【0040】
また、本発明の一実施形態においては、凹部Wの底は、キャップ30の下端よりも上側に位置し、特に、キャップ30の外縁部32bよりも上側に位置することが望ましく、凹部Wの深さd2は、例えば10mm以上であってもよい。かかる構成よれば、弁体24からの内容物の吐出の凹部Wを介した視認性、および、キャップ30の外縁部32bのつまみ易さ(すなわち、キャップ30の着脱し易さ)を向上することが可能である。
【0041】
<補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0042】
1 容器
10 容器本体
12 胴部
13 接合領域
14 口首部
20 吐出具
21 内筒部
212 係合筒部
212a 螺合部
213 収容筒部
214 張出部
215 突出部
24 弁体
241 第1筒部
242 第2筒部
243 曲面部
243a スリット
26 固定部
261 筒部
262 環状凸部
28 外筒部
29 脚部
292 縁
30 キャップ
31 キャップ筒部
32 キャップ主面
32a 隆起部
32b 外縁部
40 吐出具
48 外筒部
49 脚部
50 吐出具
58 外筒部
59 脚部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7