(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024007256
(43)【公開日】2024-01-18
(54)【発明の名称】卓上カレンダー
(51)【国際特許分類】
B42D 5/04 20060101AFI20240111BHJP
【FI】
B42D5/04 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022108633
(22)【出願日】2022-07-05
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトのアドレス https://www.youtube.com/watch?v=dJmVVTk7xGg ウェブサイトの掲載日 令和4年5月12日 公開者 AkagiPrinting(赤木印刷株式会社) ・ウェブサイトのアドレス https://twitter.com/akagi_printing/status/1524606368468303872 ウェブサイトの掲載日 令和4年5月12日 公開者 @akagi_printing(赤木印刷株式会社) ・ウェブサイトのアドレス https://www.naire-calendar.store/calendar/desk/ring/AP-2009.html ウェブサイトの掲載日 令和4年6月20日 公開者 赤木印刷株式会社 ・刊行物 卓上カレンダーカタログ 発行日 令和4年6月30日 公開者 赤木印刷株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】516198499
【氏名又は名称】赤木印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】赤木 昌夫
(72)【発明者】
【氏名】赤木 清人
(72)【発明者】
【氏名】赤木 仁史
(57)【要約】
【課題】多数月の暦情報を表示する卓上カレンダーにおいて、月が替わっても直観的な視認性を保つ。
【解決手段】卓上カレンダー(40)は、カレンダー用紙(1・2)を備え、カレンダー用紙(1)の正表面(1a)に、第1月、第2月、第3月、及び第4月を含む4か月分の暦情報が表記されており、カレンダー用紙(2)の正表面(2a)に、第2月、第3月、第4月、及び第5月を含む4か月分の暦情報が表記されている。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示シートと、
前記第1表示シートが積層可能となるように設けられる第2表示シートとを備え、
前記第1表示シートの表面に、第1月、第2月、第3月、及び第4月を含む連続した4か月以上分の暦情報が暦月の順番に表記されており、
前記第2表示シートの表面に、前記第2月、前記第3月、前記第4月、及び第5月を含む連続した4か月以上分の暦情報が暦月の順番に表記されている卓上カレンダー。
【請求項2】
前記第2表示シートの表面に表記された暦情報と異なる暦情報が、前記第1表示シートの裏面に表記されている請求項1に記載の卓上カレンダー。
【請求項3】
少なくとも前記第2月の暦情報が、前記第1表示シートの裏面に表記されている請求項2に記載の卓上カレンダー。
【請求項4】
前記第1表示シートの裏面と前記第2表示シートの表面とは互いに反対方向に向けて表示可能である請求項2に記載の卓上カレンダー。
【請求項5】
前記第1及び第2表示シートを支持しながら起立する支持部材と、
前記支持部材並びに前記第1及び第2表示シートを回動可能に綴じ込んだ綴じ部材とをさらに備える請求項1~4の何れか一項に記載の卓上カレンダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚のカレンダー用紙が回動可能に綴じ込まれている卓上カレンダーに関する。
【背景技術】
【0002】
3か月分の暦情報を表示する3か月卓上カレンダーが従来技術として知られている(非特許文献1)。この従来の3か月卓上カレンダーは、例えば、1月のカレンダーと2月のカレンダーと3月のカレンダーとが互いに分離されてこの順番に並んで綴じ込まれている。この従来の卓上カレンダーは、例えば、2月になるときに1月のカレンダーをめくると、その1月のカレンダーの下から4月のカレンダーが現れてくる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】新日本カレンダー株式会社、NK-487 卓上3か月カレンダー、[online]、[令和4年7月4日検索]、インターネット<URL:https://nkcalendar.jp/calendar/nk-487-%E5%8D%93%E4%B8%8A%EF%BC%93%E3%81%8B%E6%9C%88%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の卓上カレンダーは、前述したように、2月になるときに1月のカレンダーをめくると、その1月のカレンダーの下から4月のカレンダーが現れてくるので、2月になると、4月、2月、3月の順番に並ぶことになり、歴月の順番に並ばず、直観的な視認性が保たれないという問題がある。
【0005】
本発明の一態様は、多数月の暦情報を表示する卓上カレンダーにおいて、月が替わっても直観的な視認性を保つことができる卓上カレンダーを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る卓上カレンダーは、第1表示シートと、前記第1表示シートが積層可能となるように設けられる第2表示シートとを備え、前記第1表示シートの表面に、第1月、第2月、第3月、及び第4月を含む連続した4か月以上分の暦情報が暦月の順番に表記されており、前記第2表示シートの表面に、前記第2月、前記第3月、前記第4月、及び第5月を含む連続した4か月以上分の暦情報が暦月の順番に表記されている。
【0007】
この特徴によれば、第1表示シートの表面に、第1月、第2月、第3月、及び第4月を含む連続した4か月以上分の暦情報が暦月の順番に表記されている。そして、第1表示シートが積層される第2表示シートの表面に、第2月、第3月、第4月、及び第5月を含む連続した4か月以上分の暦情報が暦月の順番に表記されている。このため、この第1表示シートをめくると、第2月、第3月、第4月、及び第5月を含む連続した4か月以上分の暦情報が暦月の順番に表記されている第2表示シートの表面が現れる。従って、月替わりに表示シートをめくっても、常に、当月を最初とする暦情報が歴月の順番に表示される。この結果、多数月の暦情報を表示する卓上カレンダーにおいて、月が替わっても直観的な視認性を保つことができる卓上カレンダーを実現することができる。
【0008】
本発明の一態様に係る卓上カレンダーは、前記第2表示シートの表面に表記された暦情報と異なる暦情報が、前記第1表示シートの裏面に表記されていることが好ましい。
【0009】
上記構成により、第2表示シートの表面を対面者の一方側に向けるとともに、第1表示シートの裏面を対面者の他方側に向けて卓上カレンダーを設置することができる。このため、対面者それぞれが必要な情報を視認しながら今後のスケジュールを効率的に相談することができる。
【0010】
本発明の一態様に係る卓上カレンダーは、少なくとも前記第2月の暦情報が、前記第1表示シートの裏面に表記されていることが好ましい。
【0011】
上記構成により、第2表示シートの表面に最初に表記された第2月の暦情報と同じ暦情報を第1表示シートの裏面に表記することができる。
【0012】
本発明の一態様に係る卓上カレンダーは、前記第1表示シートの裏面と前記第2表示シートの表面とは互いに反対方向に向けて表示可能であることが好ましい。
【0013】
上記構成により、第2表示シートの表面を、今後の来院予定等のスケジュールを確認するために受付カウンタを訪れる患者側に向けるとともに、第1表示シートの裏面を、受付カウンタ内の医療従事者側に向けて卓上カレンダーを設置することができる。このため、第2表示シートの表面を視認する患者は、今後の来院予定等のスケジュールを確認するために、翌月、翌々月のみならず、3か月後までの暦情報を一覧的に視認することができる。そして、第1表示シートの裏面を視認する医療従事者は、通常の業務スケジュールを管理するために当月の暦情報を視認することができる。この結果、患者と医療従事者とは、それぞれが必要な情報を視認しながら今後の来院予定等のスケジュールを効率的に相談することができる。
【0014】
本発明の一態様に係る卓上カレンダーは、前記第1及び第2表示シートを支持しながら起立する支持部材と、前記支持部材並びに前記第1及び第2表示シートを回動可能に綴じ込んだ綴じ部材とをさらに備えることが好ましい。
【0015】
上記構成により、第2表示シートに積層された第1表示シートをめくって、第1表示シートの裏面と第2表示シートの表面とを互いに反対方向に向けて表示させる操作が容易になる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一態様によれば、多数月の暦情報を表示する卓上カレンダーにおいて、月が替わっても直観的な視認性を保つことができる卓上カレンダーを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】実施形態に係る卓上カレンダーの斜視図である。
【
図2】上記卓上カレンダーに設けられた表紙とカレンダー用紙とのそれぞれに表記されている暦情報の一例を示す模式図である。
【
図3】第3カレンダー用紙の正表面の一例を示す正面図である。
【
図4】第2カレンダー用紙の副表面の一例を示す正面図である。
【
図5】上記卓上カレンダーの上記第2カレンダー用紙をめくった状態を模式的に示す斜視図である。
【
図6】連続した表紙又はカレンダー用紙の一例の模式図であり、(a)は表紙の副表面と第1カレンダー用紙の正表面を示す図であり、(b)は第1カレンダー用紙の副表面と第2カレンダー用紙の正表面を示す図であり、(c)は第2カレンダー用紙の副表面と第3カレンダー用紙の正表面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
図1は実施形態に係る卓上カレンダー40の斜視図である。
図2は卓上カレンダー40に設けられた表紙26とカレンダー用紙1~12とのそれぞれに表記されている暦情報の一例を示す模式図である。
図3はカレンダー用紙3の正表面3aの一例を示す正面図である。
図4はカレンダー用紙2の副表面2bの一例を示す正面図である。
【0019】
卓上カレンダー40は、矩形状に形成された表紙26と、表紙26が積層可能となるように設けられたカレンダー用紙1~12(第1表示シート、第2表示シート)を含むカレンダー用紙群20と、カレンダー用紙群20及び表紙26を側面から支持しながら起立する支持部材25と、カレンダー用紙群20、表紙26、及び支持部材25を回動可能に綴じ込んだ綴じ部材30とを備える。
【0020】
カレンダー用紙1~12は、それぞれ1月から12月を当月とするカレンダー用紙であり、表紙26と同様の矩形状に形成される。カレンダー用紙1~12及び表紙26は、例えば厚紙により構成することができるが、樹脂製シート材によって構成してもよい。
【0021】
支持部材25は、カレンダー用紙1~12よりも厚手の紙又は樹脂製シート材により構成される。支持部材25は、表側支持部23aと裏側支持部23bと台座部24とを有し、これらが一体となった三角筒状の部材である。台座部24は、板部24a・24bを有し、その幅方向中央の折れ線24cで二つ折り又は平坦な状態に変更できる(
図1は平坦な状態を示している)。卓上カレンダー40は、支持部材25の台座部24が図示しない机等に接している状態で起立する。
【0022】
カレンダー用紙1~12のそれぞれは、表側に形成された正表面1a~12a(表面)と、裏側に形成された副表面1b~12b(裏面)とを有する。そして、正表面1a~12a及び副表面1b~12bのそれぞれに暦情報が表記されている。
【0023】
図2に示すように、カレンダー用紙1の正表面1aには、1月、2月、3月、及び4月を含む連続した4か月分の暦情報が暦月の順番に表記されている。そして、カレンダー用紙2の正表面2aには、2月、3月、4月、及び5月を含む連続した4か月分の暦情報が暦月の順番に表記されている。カレンダー用紙3の正表面3aには、3月、4月、5月、及び6月を含む連続した4か月分の暦情報が暦月の順番に表記されている。カレンダー用紙11の正表面11aには、11月、12月、1月、及び2月を含む連続した4か月分の暦情報が暦月の順番に表記されている。
【0024】
このように、カレンダー用紙(n)の正表面(n)aには(nは1以上11以下の整数)、第1月、第2月、第3月、及び第4月を含む連続した4か月分の暦情報が暦月の順番に表記されている。そしてカレンダー用紙(n+1)の正表面(n+1)aには、第2月、第3月、第4月、及び第5月を含む連続した4か月分の暦情報が暦月の順番に表記されている。
【0025】
暦情報は、連続した5か月分以上を表記してもよい。そして、暦情報は、
図3に示すように、暦月の順番に左から右に向かって横並びで表記することが好ましい。4か月以上分の暦情報を縦並びで表記すると、支持部材25が縦長となって机上で起立する際に不安定となる。これに対して、4か月以上分の暦情報を横並びで表記すると、支持部材25を横長にすることができるので、卓上カレンダーを机上に安定して設置することができる。
【0026】
暦情報は、
図3に示すように、少なくとも、月、日付、及び曜日を含む。そして、暦情報は、最上部に月、年が表示されることが好ましく、その下に曜日が表示され、その曜日の表示から下側に日付が横並びに表示されることが好ましい。各月の暦情報は同等の大きさで表示されることが好ましい。
【0027】
当月の暦情報として1月(January)を含むカレンダー用紙がカレンダー用紙1であり、その直後に続いてカレンダー用紙1の背面側に綴じ込まれているカレンダー用紙がカレンダー用紙2であり、さらにその次に綴じ込まれているカレンダー用紙がカレンダー用紙3である。以降、順にカレンダー用紙12までが綴じ部材30に綴じ込まれている。
【0028】
図2に示すように、1月、2月、3月、及び4月を含む連続した4か月分の暦情報が暦月の順番に正表面1aに表記されているカレンダー用紙1の副表面1bには、2月の暦情報が表記されている。そして、1月の暦情報と3月の暦情報とが2月の暦情報よりも小さい態様で副表面1bに表記されている。2月、3月、4月、及び5月の暦情報が正表面2aに表記されているカレンダー用紙2の副表面2bには、例えば
図4に示すように、3月の暦情報が表記されている。そして、2月の暦情報と4月の暦情報とが3月の暦情報よりも小さい態様で副表面2bに表記されている。また、3月、4月、5月、及び6月の暦情報が正表面3aに表記されているカレンダー用紙3の副表面3bには、4月の暦情報が表記されている。そして、3月の暦情報と5月の暦情報とが4月の暦情報よりも小さい態様で副表面3bに表記されている。
【0029】
このように、カレンダー用紙(n+1)の正表面naに表記された暦情報と異なる暦情報が、カレンダー用紙nの副表面nbに表記されている(nは1以上11以下の整数)。
【0030】
そして、正表面naに第1月、第2月、第3月、及び第4月を含む連続した4か月分の暦情報が暦月の順番に表記されているカレンダー用紙nの副表面nbには、少なくとも第2月の暦情報が表記されている(nは1以上11以下の整数)。
【0031】
カレンダー用紙1の正表面1aの1月の暦情報の表記は第1色を用いた表記を含み、2月の暦情報の表記は第1色と異なる第2色を用いた表記を含んでもよい。3月の暦情報の表記は第1色及び第2色と異なる第3色を用いた表記を含み、4月の暦情報の表記は第1色、第2色、及び第3色と異なる第4色を用いた表記を含んでもよい。
【0032】
カレンダー用紙1の副表面1bの2月の暦情報の表記は第2色を用いた表記を含んでもよい。
【0033】
カレンダー用紙2の正表面2aの2月の暦情報の表記は第2色を用いた表記を含んでもよい。3月の暦情報の表記は第3色を用いた表記を含み、4月の暦情報の表記は第4色を用いた表記を含んでもよい。そして、5月の暦情報の表記は1月の暦情報と同様の第1色を用いた表記を含んでもよい。
【0034】
カレンダー用紙2の副表面2bの3月の暦情報の表記は第3色を用いた表記を含んでもよい。
【0035】
カレンダー用紙3の正表面3aの3月の暦情報の表記は第3色を用いた表記を含んでもよい、4月の暦情報の表記は第4色を用いた表記を含んでもよい。5月の暦情報の表記は第1色を用いた表記を含んでもよい。そして、6月の暦情報は2月の暦情報と同様の第2色を用いた表記を含んでもよい。
【0036】
カレンダー用紙3の副表面3bの4月の暦情報の表記は第4色を用いた表記を含んでもよい。
【0037】
このように、カレンダー用紙1~12の正表面1a~12a及び副表面1b~12bの1月の暦情報の表記は第1色を用いた表記を含み、2月の暦情報の表記は第2色を用いた表記を含み、3月の暦情報の表記は第3色を用いた表記を含み、4月の暦情報の表記は第4色を用いた表記を含んでもよい。そして、5月の暦情報の表記は第1色を用いた表記を含み、6月の暦情報の表記は第2色を用いた表記を含み、7月の暦情報の表記は第3色を用いた表記を含み、8月の暦情報の表記は第4色を用いた表記を含んでもよい。また、9月の暦情報の表記は第1色を用いた表記を含み、10月の暦情報の表記は第2色を用いた表記を含み、11月の暦情報の表記は第3色を用いた表記を含み、12月の暦情報の表記は第4色を用いた表記を含んでもよい。
【0038】
このため、1月から12月の12種類の月を僅か4色により各カレンダー用紙上において互いに異なる色で表示することができる。
【0039】
暦情報は、暦月の順番に左から右に向かって横並びで表記する例を示したが、縦並びで表記してもよい。
【0040】
図5は卓上カレンダー40のカレンダー用紙2をめくった状態を模式的に示す斜視図である。
図6は連続した表紙又はカレンダー用紙の一例の模式図であり、(a)は裏側支持部23b上で表示される表紙26と表側支持部23a上で表示されるカレンダー用紙1を示す図であり、(b)は裏側支持部23b上で表示されるカレンダー用紙1と表側支持部23a上で表示されるカレンダー用紙2を示す図であり、(c)は裏側支持部23b上で表示されるカレンダー用紙2と表側支持部23a上で表示されるカレンダー用紙3を示す図である。前述した構成要素と同様の構成要素には同様の参照符号を付し、その詳細な説明は繰り返さない。
【0041】
まず、
図6(a)に示すように支持部材25の表側支持部23a上で正表面1aが表示されたカレンダー用紙1を綴じ部材30に沿って手動でめくると、カレンダー用紙1は綴じ部材30に沿って裏側支持部23bによって受け止められるまで回動する。この結果、
図6(b)に示すように、表側支持部23a上にはカレンダー用紙1の正表面1aの下からカレンダー用紙2の正表面2aが現れる。そして、裏側支持部23b上には、表紙26の副表面26bの上に積層されたカレンダー用紙1の副表面1bが表示される。従って、カレンダー用紙1の副表面1bとカレンダー用紙2の正表面2aとが互いに反対方向に向けて表示される。
【0042】
次に、支持部材25の表側支持部23a上で正表面2aが表示されたカレンダー用紙2を綴じ部材30に沿って手動でめくると、
図5に示すように、カレンダー用紙2は綴じ部材30に沿って裏側支持部23bによって受け止められるまで回動する。この結果、
図6(c)に示すように、表側支持部23a上にはカレンダー用紙2の正表面2aの下からカレンダー用紙3の正表面3aが現れる。そして、裏側支持部23b上ではカレンダー用紙2の副表面2bが表示される。従って、カレンダー用紙2の副表面2bとカレンダー用紙3の正表面3aとが互いに反対方向に向けて表示される。
【0043】
次に、表側支持部23a上で正表面3aが表示されたカレンダー用紙3を手動でめくると、カレンダー用紙3は裏側支持部23bによって受け止められるまで綴じ部材30の周りに回動する。この結果、表側支持部23a上にはカレンダー用紙4の正表面4aが現れる。そして、裏側支持部23b上ではカレンダー用紙3の副表面3bが表示される。従って、カレンダー用紙3の副表面3bとカレンダー用紙2の正表面2aとが互いに反対方向に向けて表示される。
【0044】
このように、カレンダー用紙nの副表面nbと、カレンダー用紙n+1の正表面(n+1)aとは互いに反対方向に向けて表示可能である(nは1以上11以下の整数)。
【0045】
このように構成された卓上カレンダー40の使用方法を説明する。
【0046】
まず、表紙26とカレンダー用紙1~12とがこの順番に綴じ部材30に綴じ込まれた状態で支持部材25の表側支持部23aの上に積層され、表紙26の正表面26aが表側支持部23a上に表示される。
【0047】
そして、表紙26が、手動でめくられて、裏側支持部23bによって受け止められるまで綴じ部材30の周りに回動する。この結果、
図6(a)に示すように、表側支持部23a上にはカレンダー用紙1の正表面1aが現れる。そして、裏側支持部23b上では表紙26の副表面26bが表示される。
【0048】
次に、カレンダー用紙1が、手動でめくられて、裏側支持部23bによって受け止められるまで綴じ部材30の周りに回動すると、
図6(b)に示すように、表側支持部23a上にはカレンダー用紙2の正表面2aが現れる。そして、裏側支持部23b上ではカレンダー用紙1の副表面1bが表示される。
【0049】
その後、カレンダー用紙2が、手動でめくられて、裏側支持部23bによって受け止められるまで綴じ部材30の周りに回動すると、
図6(c)に示すように、表側支持部23a上にはカレンダー用紙3の正表面3aが現れる。そして、裏側支持部23b上ではカレンダー用紙2の副表面2bが表示される。
【0050】
以下同様にして、カレンダー用紙3~10をそれぞれめくっていくと、表側支持部23a上にはカレンダー用紙4~11の正表面4a~11aがそれぞれ現れ、裏側支持部23b上ではカレンダー用紙3~10の副表面3b~10bがそれぞれ表示される。
【0051】
最後に、カレンダー用紙11を手動でめくると、表側支持部23a上にはカレンダー用紙12の正表面12aが現れる。そして、裏側支持部23b上にはカレンダー用紙11の副表面11bが表示される。
【0052】
このように、例えば、2月、3月、4月、及び5月の4か月分の連続した暦情報が横並びで表記されたカレンダー用紙2がめくられると、表側支持部23a上には3月、4月、5月、及び6月の4か月分の連続した暦情報が横並びで表記されたカレンダー用紙3の正表面3aが表示される。
【0053】
従って、カレンダー用紙をめくっても新たなカレンダー用紙は、常に当月を最初とする4か月分の連続した暦情報が表示される。この結果、多数月の暦情報を表示する卓上カレンダーにおいて、月が替わっても直観的な視認性を保つことができる卓上カレンダーを実現することができる。
また、本実施形態に係る卓上カレンダー40の2月、3月、4月、及び5月の4か月分の連続した暦情報が横並びで表記されたカレンダー用紙2をめくると、支持部材25の裏側支持部23b上には3月の暦情報が2月及び4月の暦情報よりも大きい態様で表記されたカレンダー用紙2の副表面2bが表示される。
【0054】
前述したような従来技術の卓上カレンダーが、例えば、病院、クリニック等の受付カウンタに設置される場合、受付カウンタを訪れる患者は卓上カレンダーの表側のカレンダー用紙の暦情報を視認し、受付カウンタ内の医療従事者は上記卓上カレンダーの裏側の暦情報を視認することにより、互いに相手と対面しながら今後の来院予定等のスケジュールを確認することになる。
【0055】
しかしながら、受付カウンタを訪れる患者は、今後の来院予定等のスケジュールを確認するために、翌月、翌々月のみならず、3か月後までの暦情報を一覧的に視認できると便利である。一方、受付カウンタ内の医療従事者にとっては、通常の業務スケジュールを管理するために当月、先月、及び翌月の暦情報を視認することができれば十分である場合が多いと考えられる。
【0056】
本実施形態に係る卓上カレンダー40を、例えば、病院、クリニック等の受付カウンタにおいて、支持部材25の表側支持部23aを、受付カウンタを訪れる患者側に向け、裏側支持部23bを受付カウンタ内の医療従事者側に向けて設置すると、受付カウンタを訪れる患者は例えばカレンダー用紙3の正表面3aに表記された3月、4月、5月、及び6月の暦情報を視認することとなり、受付カウンタ内の医療従事者はカレンダー用紙2の副表面2bに表記された3月、2月、及び4月の暦情報を視認することとなる。
【0057】
このため、支持部材25の表側支持部23a側からカレンダー用紙3の正表面3aを視認する患者は、今後の来院予定等のスケジュールを確認するために、当月、翌月、翌々月のみならず、3か月後までの暦情報を一覧的に視認することができる。そして、支持部材25の裏側支持部23b側からカレンダー用紙2の副表面2bを視認する医療従事者は、通常の業務スケジュールを管理するために当月、先月、及び翌月の暦情報を視認することができる。この結果、患者と医療従事者とは、それぞれが必要な情報を視認しながら今後の来院予定等のスケジュールを効率的に相談することができる。
【0058】
なお、卓上カレンダーが支持部材25及び綴じ部材30を備える例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、カレンダー用紙群20と表紙26とが透明ケースに挿入されるように構成してもよい。
【0059】
このような卓上カレンダーは、第1表示シートと、前記第1表示シートが積層可能となるように設けられる第2表示シートと、前記第1表示シート及び前記第2表示シートが挿入可能に形成された透明ケースとを備え、前記第1表示シートの表面に、第1月、第2月、第3月、及び第4月を含む連続した4か月以上分の暦情報が暦月の順番に表記されており、前記第2表示シートの表面に、前記第2月、前記第3月、前記第4月、及び第5月を含む連続した4か月以上分の暦情報が暦月の順番に表記されている。
【0060】
この卓上カレンダーは、前記第1表示シートの裏面に、前記第2月の暦情報が表記されていることが好ましい。
【0061】
この卓上カレンダーは、前記第1表示シートの裏面と前記第2表示シートの表面とは互いに反対方向に向けて表示可能であることが好ましい。
【0062】
このように構成された卓上カレンダーは以下のように使用することができる。
【0063】
まず、表紙26とカレンダー用紙1~12とがこの順番に透明ケースに挿入された状態で、表紙26の正表面26aが透明ケースの表側の面に表示される。
【0064】
そして、カレンダー用紙1に積層された表紙26が、透明ケースから手動で抜き出されると、カレンダー用紙1の正表面1aが透明ケースの表側の面に現れる。
【0065】
次に、透明ケースから抜き出された表紙26が、正表面26aがカレンダー用紙12の副表面12bと対向するように透明ケースに挿入される。そして、表紙26の副表面26bが透明ケースの裏側の面に表示される。
【0066】
また、卓上カレンダーがカレンダー用紙群20と表紙26と備える例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、互いに反対方向に向けて表示する第1表示装置及び第2表示装置に、カレンダー用紙1~12の正表面1a~12aに表記された暦情報と、副表面1b~12bに表記された暦情報とを、前述した卓上カレンダー40の動作に対応する態様で表示するように構成してもよい。
【0067】
このような卓上カレンダー装置は、第1表示装置と、第1月、第2月、第3月、及び第4月を含む連続した4か月以上分の暦情報が暦月の順番に表記される第1画面から、前記第2月、前記第3月、前記第4月、及び第5月を含む連続した4か月以上分の暦情報が暦月の順番に表記される第2画面へ切り替わるように前記第1表示装置を制御する制御部とを備える。
【0068】
この卓上カレンダー装置は、第2表示装置をさらに備え、前記制御部は、前記第2月の暦情報が表記されている第3画面を表示するように前記第2表示装置を制御することが好ましい。
【0069】
この卓上カレンダー装置は、前記第2表示装置の前記第3画面と前記第1表示装置の前記第2画面とが互いに反対方向に向けて表示されることが好ましい。
【0070】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
1~12 カレンダー用紙(第1表示シート、第2表示シート)
1a~12a 正表面(表面)
1b~12b 副表面(裏面)
20 カレンダー用紙群
25 支持部材
26 表紙
30 綴じ部材
40 卓上カレンダー