(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024072676
(43)【公開日】2024-05-28
(54)【発明の名称】倉番グループチェック装置、倉番グループチェック方法、及び倉番グループチェックプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20240101AFI20240521BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022183653
(22)【出願日】2022-11-16
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】富沢 翔大
(72)【発明者】
【氏名】濱近 真夢
(72)【発明者】
【氏名】春日 優希
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】輸入貨物のグループ蔵置の整合性の確認を迅速かつ正確に行うこと。
【解決手段】本実施の形態に係る倉番グループチェック装置は、倉入入力画面上でのオペレータに操作に応じて、品名識別情報、品目識別情報、本船識別情報、入庫日、数量を含む倉入予定貨物情報を入力し、また、倉入先の倉識別情報、数量を指定する倉入入力手段と、前記倉入予定貨物情報の貨物について、指定される倉入先の倉識別情報の倉に指定される数量が入庫可能か否かを、倉マスタ、倉番グループマスタ、倉番グループ管理マスタ、品目品名別入庫管理マスタ、倉別在庫情報を参照して判断するチェック手段と、を備えている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部及び制御部を備え、輸入貨物のグループ蔵置をチェックするための倉番グループチェック装置であって、
前記記憶部には、
倉を識別するための倉識別情報と許容量を関連付けて登録した倉マスタと、
倉番グループを識別するための倉番グループ識別情報と、品目を識別するための品目識別情報とを関連付けて登録した倉番グループマスタと、
倉番グループ識別情報、倉識別情報、グルーピング適用期間を関連付けて登録した倉番グループ管理マスタと、
品目識別情報、品名識別情報、入庫管理形態を規定した入庫区分、入庫区分の適用期間を関連付けて登録した品目品名別入庫管理マスタと、
倉識別情報、本船を識別するための本船識別情報、品名識別情報、品目識別情報、数量を含む倉別在庫情報と、
が格納されており、
前記制御部は、
倉入入力画面上でのオペレータに操作に応じて、品名識別情報、品目識別情報、本船識別情報、入庫日、数量を含む倉入予定貨物情報を入力し、また、倉入先の倉識別情報、数量を指定する倉入入力手段と、
前記倉入予定貨物情報の貨物について、指定される倉入先の倉識別情報の倉に指定される数量が入庫可能か否かを、前記倉マスタ、前記倉番グループマスタ、前記倉番グループ管理マスタ、前記品目品名別入庫管理マスタ、前記倉別在庫情報を参照して判断するチェック手段と、
を備えたことを特徴とする倉番グループチェック装置。
【請求項2】
前記チェック手段は、
前記倉番グループ管理マスタの対象となる倉番グループ識別情報を、指定される倉入先の倉識別情報と、前記倉入予定貨物情報の入庫日で特定し、
前記倉番グループマスタの品目識別情報を特定した倉番グループ識別情報で特定し、
前記倉入予定貨物情報の品目識別情報と、特定した前記倉番グループマスタの品目識別情報を比較して、同一であるか否かを判断し、同一でない場合はエラーメッセージを表示することを特徴とする請求項1に記載の倉番グループチェック装置。
【請求項3】
前記チェック手段は、
前記倉入予定貨物情報の品目識別情報と、特定した前記倉番グループマスタの品目識別情報が同一である場合には、前記品目品名別入庫管理マスタの入庫区分を、前記倉入予定貨物情報の品名識別情報と前記倉入予定貨物情報の入庫日で特定することを特徴とする請求項2に記載の倉番グループチェック装置。
【請求項4】
前記チェック手段は、
特定される入庫区分が品目別の場合は、前記倉マスタの当該倉識別情報の許容量≧前記倉別在庫情報の当該倉識別情報の数量+前記倉入予定貨物情報の当該倉識別情報の数量の条件を満たす場合には、入庫可能と判断し、当該条件を満たさない場合は、エラーメッセージを表示することを特徴とする請求項3に記載の倉番グループチェック装置。
【請求項5】
前記チェック手段は、
特定される入庫区分が品名別の場合は、前記倉入予定貨物情報の品名識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の品名識別情報を比較して、同一であるか否かを判断し、同一でない場合はエラーメッセージを表示し、
前記倉入予定貨物情報の品名識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の品名識別情報が同一の場合には、前記倉マスタの当該倉識別情報の許容量≧前記倉別在庫情報の当該倉識別情報の数量+前記倉入予定貨物情報の当該倉識別情報の数量の条件を満たす場合には、入庫可能と判断し、当該条件を満たさない場合は、エラーメッセージを表示することを特徴とする請求項3に記載の倉番グループチェック装置。
【請求項6】
前記チェック手段は、
特定される入庫区分が本船品名別の場合は、前記倉入予定貨物情報の品名識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の品名識別情報を比較して、同一であるか否かを判断し、同一でない場合はエラーメッセージを表示し、
前記倉入予定貨物情報の品名識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の品名識別情報が同一の場合には、前記倉入予定貨物情報の本船識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の本船識別情報を比較して、同一でない場合はエラーメッセージを表示し、
前記倉入予定貨物情報の本船識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の本船識別情報が同一の場合には、前記倉マスタの当該倉識別情報の許容量≧前記倉別在庫情報の当該倉識別情報の数量+前記倉入予定貨物情報の当該倉識別情報の数量の条件を満たす場合は、入庫可能と判断し、当該条件を満たさない場合は、エラーメッセージを表示することを特徴とする請求項3に記載の倉番グループチェック装置。
【請求項7】
前記倉は、サイロ、ビン、タンク、又は土間(野積)を含むことを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の倉番グループチェック装置。
【請求項8】
記憶部及び制御部を備えた情報処理装置で実行される倉番グループチェック方法であって、
前記記憶部には、
倉を識別するための倉識別情報と許容量を関連付けて登録した倉マスタと、
倉番グループを識別するための倉番グループ識別情報と、品目を識別するための品目識別情報とを関連付けて登録した倉番グループマスタと、
倉番グループ識別情報、倉識別情報、グルーピング適用期間を関連付けて登録した倉番グループ管理マスタと、
品目識別情報、品名識別情報、入庫管理形態を規定した入庫区分、入庫区分の適用期間を関連付けて登録した品目品名別入庫管理マスタと、
倉識別情報、本船を識別するための本船識別情報、品名識別情報、品目識別情報、数量を含む倉別在庫情報と、
が格納されており、
前記制御部において実行される、
倉入入力画面上でのオペレータに操作に応じて、品名識別情報、品目識別情報、本船識別情報、入庫日、数量を含む倉入予定貨物情報を入力し、また、倉入先の倉識別情報、数量を指定する倉入入力工程と、
前記倉入予定貨物情報の貨物について、指定される倉入先の倉識別情報の倉に指定される数量が入庫可能か否かを、前記倉マスタ、前記倉番グループマスタ、前記倉番グループ管理マスタ、前記品目品名別入庫管理マスタ、前記倉別在庫情報を参照して判断するチェック工程と、
を含むことを特徴とする倉番グループチェック方法。
【請求項9】
記憶部及び制御部を備えた情報処理装置が実行するための倉番グループチェックプログラムであって、
前記記憶部には、
倉を識別するための倉識別情報と許容量を関連付けて登録した倉マスタと、
倉番グループを識別するための倉番グループ識別情報と、品目を識別するための品目識別情報とを関連付けて登録した倉番グループマスタと、
倉番グループ識別情報、倉識別情報、グルーピング適用期間を関連付けて登録した倉番グループ管理マスタと、
品目識別情報、品名識別情報、入庫管理形態を規定した入庫区分、入庫区分の適用期間を関連付けて登録した品目品名別入庫管理マスタと、
倉識別情報、本船を識別するための本船識別情報、品名識別情報、品目識別情報、数量を含む倉別在庫情報と、
が格納されており、
前記制御部において実行される、
倉入入力画面上でのオペレータに操作に応じて、品名識別情報、品目識別情報、本船識別情報、入庫日、数量を含む倉入予定貨物情報を入力し、また、倉入先の倉識別情報、数量を指定する倉入入力工程と、
前記倉入予定貨物情報の貨物について、指定される倉入先の倉識別情報の倉に指定される数量が入庫可能か否かを、前記倉マスタ、前記倉番グループマスタ、前記倉番グループ管理マスタ、前記品目品名別入庫管理マスタ、前記倉別在庫情報を参照して判断するチェック工程と、
を実行するための倉番グループチェックプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、倉番グループチェック装置、倉番グループチェック方法、及び倉番グループチェックプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、倉庫業における輸入貨物の蔵置方法として、「グループ蔵置」という考え方がある(関税法基本通達参照)。従来、輸入貨物を管理するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1においては、輸入貨物のグループ蔵置の整合性の確認を迅速かつ正確に行うことに関して何等記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、輸入貨物のグループ蔵置の整合性の確認を迅速かつ正確に行うことが可能な倉番グループチェック装置、倉番グループチェック方法、及び倉番グループチェックプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備え、輸入貨物のグループ蔵置をチェックするための倉番グループチェック装置であって、前記記憶部には、倉を識別するための倉識別情報と許容量を関連付けて登録した倉マスタと、倉番グループを識別するための倉番グループ識別情報と、品目を識別するための品目識別情報とを関連付けて登録した倉番グループマスタと、倉番グループ識別情報、倉識別情報、グルーピング適用期間を関連付けて登録した倉番グループ管理マスタと、品目識別情報、品名識別情報、入庫管理形態を規定した入庫区分、入庫区分の適用期間を関連付けて登録した品目品名別入庫管理マスタと、倉識別情報、本船を識別するための本船識別情報、品名識別情報、品目識別情報、数量を含む倉別在庫情報と、が格納されており、前記制御部は、倉入入力画面上でのオペレータに操作に応じて、品名識別情報、品目識別情報、本船識別情報、入庫日、数量を含む倉入予定貨物情報を入力し、また、倉入先の倉識別情報、数量を指定する倉入入力手段と、前記倉入予定貨物情報の貨物について、指定される倉入先の倉識別情報の倉に指定される数量が入庫可能か否かを、前記倉マスタ、前記倉番グループマスタ、前記倉番グループ管理マスタ、前記品目品名別入庫管理マスタ、前記倉別在庫情報を参照して判断するチェック手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記チェック手段は、前記倉番グループ管理マスタの対象となる倉番グループ識別情報を、指定される倉入先の倉識別情報と、前記倉入予定貨物情報の入庫日で特定し、前記倉番グループマスタの品目識別情報を特定した倉番グループ識別情報で特定し、前記倉入予定貨物情報の品目識別情報と、特定した前記倉番グループマスタの品目識別情報を比較して、同一であるか否かを判断し、同一でない場合はエラーメッセージを表示することにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記チェック手段は、前記倉入予定貨物情報の品目識別情報と、特定した前記倉番グループマスタの品目識別情報が同一である場合には、前記品目品名別入庫管理マスタの入庫区分を、前記倉入予定貨物情報の品名識別情報と前記倉入予定貨物情報の入庫日で特定することにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記チェック手段は、特定される入庫区分が品目別の場合は、前記倉マスタの当該倉識別情報の許容量≧前記倉別在庫情報の当該倉識別情報の数量+前記倉入予定貨物情報の当該倉識別情報の数量の条件を満たす場合には、入庫可能と判断し、当該条件を満たさない場合は、エラーメッセージを表示することにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記チェック手段は、特定される入庫区分が品名別の場合は、前記倉入予定貨物情報の品名識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の品名識別情報を比較して、同一であるか否かを判断し、同一でない場合はエラーメッセージを表示し、前記倉入予定貨物情報の品名識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の品名識別情報が同一の場合には、前記倉マスタの当該倉識別情報の許容量≧前記倉別在庫情報の当該倉識別情報の数量+前記倉入予定貨物情報の当該倉識別情報の数量の条件を満たす場合には、入庫可能と判断し、当該条件を満たさない場合は、エラーメッセージを表示することにしてもよい。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、前記チェック手段は、特定される入庫区分が本船品名別の場合は、前記倉入予定貨物情報の品名識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の品名識別情報を比較して、同一であるか否かを判断し、同一でない場合はエラーメッセージを表示し、前記倉入予定貨物情報の品名識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の品名識別情報が同一の場合には、前記倉入予定貨物情報の本船識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の本船識別情報を比較して、同一であるか否かを判断し、同一でない場合はエラーメッセージを表示し、前記倉入予定貨物情報の本船識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の本船識別情報が同一の場合には、前記倉マスタの当該倉識別情報の許容量≧前記倉別在庫情報の当該倉識別情報の数量+前記倉入予定貨物情報の当該倉識別情報の数量の条件を満たす場合は、入庫可能と判断し、当該条件を満たさない場合は、エラーメッセージを表示することにしてもよい。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、前記倉は、サイロ、ビン、タンク、又は土間(野積)を含むことにしてもよい。
【0013】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備えた情報処理装置で実行される倉番グループチェック方法であって、前記記憶部には、
前記倉を識別するための倉識別情報と許容量を関連付けて登録した倉マスタと、倉番グループを識別するための倉番グループ識別情報と、品目を識別するための品目識別情報とを関連付けて登録した倉番グループマスタと、倉番グループ識別情報、倉識別情報、グルーピング適用期間を関連付けて登録した倉番グループ管理マスタと、品目識別情報、品名識別情報、入庫管理形態を規定した入庫区分、入庫区分の適用期間を関連付けて登録した品目品名別入庫管理マスタと、倉識別情報、本船を識別するための本船識別情報、品名識別情報、品目識別情報、数量を含む倉別在庫情報と、が格納されており、前記制御部において実行される、倉入入力画面上でのオペレータに操作に応じて、品名識別情報、品目識別情報、本船識別情報、入庫日、数量を含む倉入予定貨物情報を入力し、また、倉入先の倉識別情報、数量を指定する倉入入力工程と、前記倉入予定貨物情報の貨物について、指定される倉入先の倉識別情報の倉に指定される数量が入庫可能か否かを、前記倉マスタ、前記倉番グループマスタ、前記倉番グループ管理マスタ、前記品目品名別入庫管理マスタ、前記倉別在庫情報を参照して判断するチェック工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備えた情報処理装置が実行するための倉番グループチェックプログラムであって、前記記憶部には、前記倉を識別するための倉識別情報と許容量を関連付けて登録した倉マスタと、倉番グループを識別するための倉番グループ識別情報と、品目を識別するための品目識別情報とを関連付けて登録した倉番グループマスタと、倉番グループ識別情報、倉識別情報、グルーピング適用期間を関連付けて登録した倉番グループ管理マスタと、品目識別情報、品名識別情報、入庫管理形態を規定した入庫区分、入庫区分の適用期間を関連付けて登録した品目品名別入庫管理マスタと、倉識別情報、本船を識別するための本船識別情報、品名識別情報、品目識別情報、数量を含む倉別在庫情報と、が格納されており、前記制御部において実行される、倉入入力画面上でのオペレータに操作に応じて、品名識別情報、品目識別情報、本船識別情報、入庫日、数量を含む倉入予定貨物情報を入力し、また、倉入先の倉識別情報、数量を指定する倉入入力工程と、前記倉入予定貨物情報の貨物について、指定される倉入先の倉識別情報の倉に指定される数量が入庫可能か否かを、前記倉マスタ、前記倉番グループマスタ、前記倉番グループ管理マスタ、前記品目品名別入庫管理マスタ、前記倉別在庫情報を参照して判断するチェック工程と、を実行するための倉番グループチェックプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、輸入貨物のグループ蔵置の整合性の確認を迅速かつ正確に行うことが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、品目別倉番グループチェックを説明するための図である。
【
図2】
図2は、品名別倉番グループチェックを説明するための図である。
【
図3】
図3は、本船品名別倉番グループチェックを説明するための図である。
【
図4】
図4は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、倉番グループマスタの構成例を示す図である。
【
図7】
図7は、倉番グループ管理マスタの構成例を示す図である。
【
図8】
図8は、品目マスタの構成例を示す図である。
【
図9】
図9は、品名マスタの構成例を示す図である。
【
図10】
図10は、品目品名別入庫管理マスタの構成例を示す図である。
【
図11】
図11は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【
図12】
図12は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図13】
図13は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【
図14】
図14は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図15】
図15は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図16】
図16は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【
図17】
図17は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図18】
図18は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図19】
図19は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【
図20】
図20は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図21】
図21は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図22】
図22は、本実施の形態に係る倉番グループチェック装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0018】
[1.概要]
例えば、倉庫業における輸入貨物の蔵置方法として、「グループ蔵置」という考え方がある(関税法基本通達参照)。これは一定の条件のもと、搬入時期の異なる貨物をグルーピングした箇所で、同時に蔵置することが可能な蔵置方法である。
【0019】
グループ蔵置を行うためには、(1)グループピング内の各場所の管理番号、(2)蔵置貨物の品目・品名、(3)適用期間を記載した届出書(「申告書」ともいう)を税関へ提出する必要がある。この届出書は、グループ蔵置を行う・取りやめる・範囲を変更する場合すべてに必要となる。
【0020】
しかしながら、従来は、グループ蔵置を行うにあたって届出書に必要な上記(1)~(3)の情報をシステム外(Excel等)で管理していた。そのため、届出内容との整合性を保つことに時間を要していた。
【0021】
また、そのような情報管理運用のため、管理場所の空き状況に合わせて、グルーピング範囲を切り替えることが難しくなっていた。そのため、整合性を保つ作業と管理を変更する作業に時間がかかっており、蔵置効率を上げられずにいた。
【0022】
具体的には、例えば、米を入庫する届け出をしているサイロ(米、麦や飼料を備蓄するタンク)が空いている状況で、麦が大量に輸入された場合、空いているサイロに麦を入庫したい。その為には、グループ蔵置の変更届を提出して、麦管理用のサイロに変更を行う必要がある。しかし、変更届提出の為の情報を整理することに時間がかかってしまっており、空き容量を有効活用できていない。
【0023】
本実施の形態では、輸入貨物のグループ蔵置において、必要な情報をマスタ管理して整合性のチェックを行うことで、グループ蔵置の整合性の確認を迅速かつ正確に行うことを可能とする。これにより、届出書に沿ったグループ蔵置運用の負荷低減を実現することができる。また、本実施の形態では、マスタ管理することで、グループ蔵置の変更作業(グループ蔵置開始、終了、範囲変更)を効率的に行うことが可能となる。
【0024】
本実施の形態は、輸入貨物を倉入する場合に広く適用可能であり、例えば、倉庫業(パレット管理ではなく、平積となる貨物を扱う業態)において、サイロや平積み等でバラ貨物を保管する業態で好適に使用可能である。以下では、穀物を輸入してサイロに倉入する場合を一例として説明するが、本発明は、他の輸入貨物に適用でき、また、倉は、サイロに限られるものではなく、ビン、タンク、又は土間(野積)等にも適用可能である。
【0025】
図1~
図3を参照して、本実施の形態の倉番グループチェックの種類について説明する。本実施の形態の倉番グループチェック装置は、マスタ設定により、品目、品名別に入庫管理を行う単位を、1:品目別、2:品名別、3:本船品名別の3パターンから設定することができる。
【0026】
1:品目別倉番グループチェック
品目毎に倉への入庫管理を行う。倉入予定の貨物の品目と、倉番グループの品目が同じ場合は当該品目が同じ倉番グループに属する倉への入庫は可能であるが、倉番グループの品目が異なる場合は当該品目が異なる倉番グループに属する倉への入庫は不可である。
【0027】
図1は、品目別倉番グループチェックを説明するための図である。
図1(A)は、倉入予定の貨物情報の例を示す図である。
図1(B)は、倉番グループ「コーン(品目)」の倉111、112、113の入庫状態を示す図、
図1(C)は、倉番グループ「マイロ(品目)」の倉114の入庫状態を示す図である。
【0028】
図1(A)に示す倉入予定の貨物情報は、品名「US.コーン」、品目名「コーン」、本船「A船」となっている。
【0029】
図1(B)に示す倉番グループ「コーン(品目)」には、「倉:111」、「倉:112」、「倉:113」が属している。「倉:111」は、本船「A船」、品名「US.コーン」となっている。「倉:112」は、本船「B船」、品名「US.コーン」となっている。「倉:113」は、本船「A船」、品名「BR.コーン」となっている。
【0030】
図1(C)に示す倉番グループ「マイロ(品目)」には、「倉:114」が属している。「倉:114」は、本船「A船」、品名「US.マイロ」となっている。
【0031】
図1(B)に示すように、「倉:111」、「倉:112」、「倉:113」は、「コーン」の倉番グループであるので、倉入予定の貨物「コーン(品目)」を入庫可能である。また、
図1(C)に示すように、「倉:114」は、「マイロ」の倉番グループであるので、倉入予定の貨物「コーン(品目)」を入庫不可である。また、品目の異なる倉番グループ間での倉替も不可である。
【0032】
2:品名別倉番グループチェック
品名毎に倉への入庫管理を行う。倉入予定の貨物の品名と、倉の品名が同じ場合に、当該品名が同じ倉への入庫は可能であるが、品名が異なる倉への入庫は不可である。その前提として、品名の上位区分となる品目名が同じ倉番グループであることが必要である。
【0033】
図2は、品目別倉番グループチェックを説明するための図である。
図2(A)は、倉入予定の貨物情報の例を示す図である。
図2(B)は、倉番グループ「コーン(品目)」の倉111、112、113の入庫状態を示す図、
図2(C)は、倉番グループ「マイロ(品目)」の倉114の入庫状態を示す図である。
図2(A)~
図2(C)の倉入予定の貨物情報、倉番グループ「コーン(品目)」、倉番グループ「マイロ(品目)」は、
図1(A)~
図1(C)と同様である。
【0034】
図2(C)に示すように、倉入予定の貨物「US.コーン(品名)」は、品目がコーンの倉番グループでない「倉:114」へ入庫も倉替も不可である。
図2(B)に示すように、倉入予定の貨物「US.コーン(品名)」は、倉番グループ「コーン(品目)」の「倉:111」、「倉:112」への入庫は可能であるが、入庫在庫の品名がUS.コーンでない「倉:113」へは入庫も倉替も不可である。
【0035】
3:本船品名別倉番グループチェック
本船品名ごとに倉への入庫管理を行う。倉入予定の貨物の本船と、倉の本船が同じ場合に、当該本船が同じ倉への入庫は可能であるが、本船が異なる倉への入庫は不可である。その前提として、品目名と品名が同じ倉であることが必要である。
【0036】
図3は、本船品名別倉番グループチェックを説明するための図である。
図3(A)は、倉入予定の貨物情報の例を示す図である。
図3(B)は、倉番グループ「コーン(品目)」の倉111、112、113の入庫状態を示す図、
図3(C)は、倉番グループ「マイロ(品目)」の倉114の入庫状態を示す図である。
図3(A)~
図3(C)の倉入予定の貨物情報、倉番グループ「コーン(品目)」、倉番グループ「マイロ(品目)」は、
図1(A)~
図1(C)と同様である。
【0037】
図3(C)に示すように、倉入予定の貨物(品目名「コーン」、品名「US.コーン」、本船「A船」)は、品目がコーンの倉番グループでない「倉:114」へ入庫も倉替も不可である。
図3(B)に示すように、「倉:111」への入庫は可能であるが、入庫在庫の品名がUS.コーンでない「倉:113」への入庫も倉替も不可であり、また、入庫在庫の本船がA船でない「倉:112」への入庫も倉替も不可である。以下の説明では、主として、「2:品名別倉番グループチェック」のパターンを説明する。
【0038】
[2.構成]
本実施形態に係る倉番グループチェック装置100の構成の一例について、
図4~
図10を参照して説明する。
図4は、倉番グループチェック装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0039】
倉番グループチェック装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、倉番グループチェック装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0040】
倉番グループチェック装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。倉番グループチェック装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0041】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、倉番グループチェック装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、倉番グループチェック装置100と、サーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0042】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0043】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0044】
記憶部106は、倉マスタ106aと、倉番グループマスタ106bと、倉番グループ管理マスタ106cと、品目マスタ106dと、品名マスタ106eと、品目品名別入庫管理マスタ106fと、データテーブル106gと、を備えている。
図5は、倉マスタ106aの構成例を示す図である。
図6は、倉番グループマスタ106bの構成例を示す図である。
図7は、倉番グループ管理マスタ106cの構成例を示す図である。
図8は、品目マスタ106dの構成例を示す図である。
図9は、品名マスタ106eの構成例を示す図である。
図10は、品目品名別入庫管理マスタ106fの構成例を示す図である。
【0045】
倉マスタ106aは、倉情報を設定するためのマスタである。倉マスタ106aは、
図5に示すように、倉を識別するための倉識別情報(倉CD及び/又は倉名)、許容量を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。
【0046】
倉番グループマスタ106bは、品目毎の倉番グループ情報を設定するためのマスタである。倉番グループマスタ106bは、
図5に示すように、倉識別情報(倉番グループCD及び/又は倉名)、品目を識別するための品目識別情報(品目CD及び/又は品目名)を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。
【0047】
倉番グループ管理マスタ106cは、倉マスタ106aと倉番グループマスタ106bを紐づけるためのマスタである。倉番グループ管理マスタ106cは、
図7に示すように、倉番グループを識別するための倉番グループ識別情報(倉番グループCD及び/又は倉番グループ名)、倉識別情報(倉CD)、グルーピング適用期間(開始日、終了日)を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。グルーピング適用期間(開始日、終了日)は、倉番グループのグルーピング適用期間を管理する項目である。
【0048】
品目マスタ106dは、取り扱う品目を設定するためのマスタである。品目マスタ106dは、
図8に示すように、品目CD、品目名を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。
【0049】
品名マスタ106eは、取り扱う品名を設定するためのマスタであり、紐づく品目も設定する。品名マスタ106eは、
図9に示すように、品名CD、品名、品目CD、品目名を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。
【0050】
品目品名別入庫管理マスタ106fは、品目、品名別に入庫管理方法及びその適用期間を設定するためのマスタである。品目品名別入庫管理マスタ106fは、
図10に示すように、品目識別情報(品目CD及び/又は品目名)、品名識別情報(品名CD及び/又は品名)、入庫区分の適用期間(適用開始日、適用終了日)、入庫区分(1:品目別/2:品名別/3:本船品名別)を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。
【0051】
データテーブル106gは、倉別在庫情報、倉入予定貨物情報等の各種データを格納するためのテーブルである。
【0052】
倉別在庫情報は、倉識別情報(倉CD及び/又は倉名)、品名識別情報(品名CD及び/又は品目名)、当該品目の入庫済の数量を含んでいてもよい。
【0053】
倉入予定貨物情報は、品名識別情報(品名CD、及び/又は品名)、品目識別情報(品目CD及び/又は品目名)、本船を識別するための本船識別情報(本船番号)、入庫日、品名の数量を含んでいてもよい。
【0054】
制御部102は、倉番グループチェック装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0055】
制御部102は、記憶部106に格納されている、倉マスタ106a、倉番グループマスタ106b、倉番グループ管理マスタ106c、品目マスタ106d、品名マスタ106e、品目品名別入庫管理マスタ106f、データテーブル106g等にアクセス可能に構成されている。なお、倉マスタ106a、倉番グループマスタ106b、倉番グループ管理マスタ106c、品目マスタ106d、品名マスタ106e、品目品名別入庫管理マスタ106f、データテーブル106g等は、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0056】
制御部102は、機能概念的に、データ登録部102aと、倉入入力部102bと、チェック部102cと、マスタメンテ部102dと、画面表示制御部102eと、を備えている。
【0057】
データ登録部102aは、データテーブル106gに倉別在庫情報の登録やその更新を行う。
【0058】
倉入入力部102bは、貨物が到着した際に、例えば、モニタ114に表示される倉入入力画面上でのオペレータに操作に応じて、品名識別情報、品目識別情報、本船識別情報、入庫日、数量を含む倉入予定貨物情報を入力してデータテーブル106gに登録し、また、倉番グループチェックを行うために、倉入先の倉識別情報、数量を指定する。倉は、サイロ、ビン、タンク、又は土間(野積)を含むことにしてもよい。
【0059】
チェック部102cは、倉入予定貨物情報の貨物について、倉入入力画面で指定される倉入先の倉識別情報の倉に指定される数量が入庫可能か否かを、倉マスタ106a、倉番グループマスタ106b、倉番グループ管理マスタ106c、品目品名別入庫管理マスタ106f、倉別在庫情報を参照して判断する。
【0060】
チェック部102cは、倉入予定貨物情報の品目識別情報と、特定した倉番グループマスタの品目識別情報が同一である場合には、品目品名別入庫管理マスタ106fの入庫区分を、倉入予定貨物情報の品名識別情報と倉入予定貨物情報の入庫日で特定することにしてもよい。
【0061】
チェック部102cは、特定される入庫区分が品目別の場合は、倉マスタ106aの当該倉識別情報の許容量≧倉別在庫情報の当該倉識別情報の数量+倉入予定貨物情報の当該倉識別情報の数量の条件を満たす場合には、入庫可能と判断し、当該条件を満たさない場合は、エラーメッセージを表示することにしてもよい。
【0062】
チェック部102cは、特定される入庫区分が品名別の場合は、倉入予定貨物情報の品名識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の品名識別情報を比較して、同一であるか否かを判断し、同一でない場合はエラーメッセージを表示し、倉入予定貨物情報の品名識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の品名識別情報が同一の場合には、倉マスタ106aの当該倉識別情報の許容量≧倉別在庫情報の当該倉識別情報の数量+倉入予定貨物情報の当該倉識別情報の数量の条件を満たす場合には、入庫可能と判断し、当該条件を満たさない場合は、エラーメッセージを表示することにしてもよい。
【0063】
チェック部102cは、特定される入庫区分が本船品名別の場合は、倉入予定貨物情報の品名識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の品名識別情報を比較して、同一であるか否かを判断し、同一でない場合はエラーメッセージを表示し、倉入予定貨物情報の品名識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の品名識別情報が同一の場合には、倉入予定貨物情報の本船識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の本船識別情報を比較して、同一でない場合はエラーメッセージを表示し、倉入予定貨物情報の本船識別情報と、指定される倉入先の倉識別情報についての倉別在庫情報の本船識別情報が同一の場合には、倉マスタ106aの当該倉識別情報の許容量≧倉別在庫情報の当該倉識別情報の数量+倉入予定貨物情報の当該倉識別情報の数量の条件を満たす場合は、入庫可能と判断し、当該条件を満たさない場合は、エラーメッセージを表示することにしてもよい。
【0064】
マスタメンテ部102dは、例えば、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、倉マスタ106a、倉番グループマスタ106b、倉番グループ管理マスタ106c、品目マスタ106d、品名マスタ106e、品目品名別入庫管理マスタ106fに対して、データの入力・追加・削除・編集等の設定を行う。
【0065】
画面表示制御部102eは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、倉入入力画面、マスタメンテ画面等)の表示及びその入力を制御する。
【0066】
[3.具体例]
図4~
図22を参照して、本実施の形態における倉番グループチェック装置100の制御部102の処理の具体例について説明する。
【0067】
(3-1.全体の処理)
図11は、本実施の形態における倉番グループチェック装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
図11を参照して、本実施の形態における倉番グループチェック装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明する。
【0068】
図11は、マスタメンテ部102dは、マスタメンテ処理を実行する(ステップS1)。具体的には、マスタメンテ処理では、マスタメンテ部102dは、例えば、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、倉マスタ106a、倉番グループマスタ106b、倉番グループ管理マスタ106c、品目マスタ106d、品名マスタ106e、品目品名別入庫管理マスタ106fに対して、データの設定を行う。
【0069】
倉入入力部102bは、倉入入力処理を実行する(ステップS2)。倉入入力部102bは、貨物が到着した際に、例えば、モニタ114に表示される倉入入力画面上でのオペレータに操作に応じて、品名CD、品目CD、本船番号、入庫日、数量を含む倉入予定貨物情報を入力してデータテーブル106gに登録し、また、倉番グループチェックを行うために、倉入先の倉CD、数量を指定する。
【0070】
チェック部102cは、倉番グループチェック処理を実行する(ステップS3)。具体的には、倉番グループチェック処理では、チェック部102cは、倉入予定貨物情報の貨物について、倉入入力画面で指定される倉入先の倉CDの倉に指定される数量が入庫可能か否かを、倉マスタ106a、倉番グループマスタ106b、倉番グループ管理マスタ106c、品目品名別入庫管理マスタ106f、倉別在庫情報を参照して判断する。
【0071】
チェック部102cは、倉入予定貨物情報の品目CDと、特定した倉番グループマスタの品目CDが同一である場合には、品目品名別入庫管理マスタ106fの入庫区分を、倉入予定貨物情報の品名CDと倉入予定貨物情報の入庫日で特定することにしてもよい。
【0072】
チェック部102cは、特定される入庫区分が品目別の場合は、倉マスタ106aの当該倉CDの許容量≧倉別在庫情報の当該CDの数量+倉入予定貨物情報の当該倉CDの数量の条件を満たす場合には、入庫可能と判断し、当該条件を満たさない場合は、エラーメッセージを表示することにしてもよい。
【0073】
チェック部102cは、特定される入庫区分が品名別の場合は、倉入予定貨物情報の品名CDと、指定される倉入先の倉CDについての倉別在庫情報の品名CDを比較して、同一であるか否かを判断し、同一でない場合はエラーメッセージを表示し、倉入予定貨物情報の品名CDと、指定される倉入先の倉CDについての倉別在庫情報の品名CDが同一の場合には、倉マスタ106aの当該倉CDの許容量≧倉別在庫情報の当該倉CDの数量+倉入予定貨物情報の当該倉CDの数量の条件を満たす場合には、入庫可能と判断し、当該条件を満たさない場合は、エラーメッセージを表示することにしてもよい。
【0074】
チェック部102cは、特定される入庫区分が本船品名別の場合は、倉入予定貨物情報の品名CDと、指定される倉入先の倉CDについての倉別在庫情報の品名CDを比較して、同一であるか否かを判断し、同一でない場合はエラーメッセージを表示し、倉入予定貨物情報の品名CDと、指定される倉入先の倉CDについての倉別在庫情報の品名CDが同一の場合には、倉入予定貨物情報の本船番号と、指定される倉入先の倉CDについての倉別在庫情報の本船番号を比較して、同一でない場合はエラーメッセージを表示し、倉入予定貨物情報の本船番号と、指定される倉入先の倉CDについての倉別在庫情報の本船番号が同一の場合には、倉マスタ106aの当該倉CDの許容量≧倉別在庫情報の当該倉CDの数量+倉入予定貨物情報の当該倉CDの数量の条件を満たす場合は、入庫可能と判断し、当該条件を満たさない場合は、エラーメッセージを表示することにしてもよい。
【0075】
(3-2.サンプルデータ)
図12~
図22は、本実施の形態における倉番グループチェック装置100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図13~
図22を参照して、本実施の形態における倉番グループチェック装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
【0076】
(マスタ設定例)
図12は、マスタ設定例を示す図である。以下の説明では、
図12のマスタ設定例を使用した場合を説明する。
【0077】
図12(A)は、倉マスタ106aの設定例を示す図である。倉マスタ106aは、倉CD、倉名、許容量の項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、倉CD「111」、許容量「4000t」、2行目は、倉CD「112」、許容量「4000t」、3行目は、倉CD「113」、許容量「2000t」となっている。
【0078】
図12(B)は、倉番グループマスタ106bの設定例を示す図である。倉番グループマスタ106bは、倉番グループCD、倉番グループ名、品目CD、品目名の項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、倉番グループCD「C」、倉番グループ名「コーン」、品目CD「1」、品目名「コーン」となっている。
【0079】
図12(C)は、倉番グループ管理マスタ106cの設定例を示す図である。倉番グループ管理マスタ106cは、倉番グループCD、倉番グループ名、倉CD、グルーピング適用期間(開始日、終了日)の項目を備えている。グルーピング適用期間(開始日、終了日)は、倉番グループのグルーピング適用期間を管理する項目である。
【0080】
同図に示す例では、1行目は、倉番グループCD「C」、倉番グループ名「コーン」、倉CD「111」、開始日「2022/4/1」、終了日「2023/3/31」、2行目は、倉番グループCD「C」、倉番グループ名「コーン」、倉CD「112」、開始日「2022/4/1」、終了日「2023/3/31」、3行目は、倉番グループCD「C」、倉番グループ名「コーン」、倉CD「113」、開始日「2022/4/1」、終了日「2022/4/20」、4行目は、倉番グループCD「M」、倉番グループ名「マイロ」、倉CD「113」、開始日「2022/4/21」、終了日「2023/3/31」となっている。
【0081】
倉CD「113」については、「2022/4/1」~「2022/4/20」は、倉番グループCD「C」に属するが、「2022/4/21」~「2023/3/31」は、倉番グループCD「M」に切り替わる。
【0082】
図12(D)は、品目マスタ106dの設定例を示す図である。品目マスタ106dは、品目CD、品目名の項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、品目CD「1」、品目名「コーン」、2行目は、品目CD「2」、品目名「麦」、1行目は、品目CD「3」、品目名「マイロ」となっている。
【0083】
図12(E)は、品名マスタ106eの設定例を示す図である。品名マスタ106eは、品名CD、品名、品目CD、品目名の項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、品名CD「1000」、品名「US.コーン」、品目CD「1」、品目名「コーン」、2行目は、品名CD「1001」、品名「BR.コーン」、品目CD「1」、品目名「コーン」、3行目は、品名CD「2000」、品名「US.麦」、品目CD「2」、品目名「麦」、4行目は、品名CD「2001」、品名「BR.麦」、品目CD「2」、品目名「麦」、5行目は、品名CD「3000」、品名「US.マイロ」、品目CD「3」、品目名「マイロ」となっている。
【0084】
図12(F)は、品目品名別入庫管理マスタ106fの設定例を示す図である。品目品名別入庫管理マスタ106fは、品目、品名別に、入庫管理を行う単位である入庫区分(1:品目別/2:品名別/3:本船品名別)とその適用期間(適用開始日、終了日)を管理する。
【0085】
品目品名別入庫管理マスタ106fは、品目CD、品目名、品名CD、品名、入庫区分の適用期間(適用開始日、適用終了日)、入庫区分(1:品目別/2:品名別/3:本船品名別)の項目を備えている。
【0086】
入庫区分が「1:品目別」の場合は、貨物の「品目」と、倉の「品目(倉番グループ)」が同じ場合に入庫が可能となる。入庫区分が「2:品名別」の場合は、貨物の「品目」、「品名」と、倉の「品目(倉番グループ)」、「品名」が同じ場合に入庫が可能となる。入庫区分が「3:本船品名別」の場合は、貨物の「品目」、「品名」、「本船」と、倉の「品目(倉番グループ)」、「品名」、「本船」が同じ場合に入庫が可能となる。
【0087】
同図に示す例では、1行目は、品目CD「1」、品目名「コーン」、品名CD「1000」、品名「US.コーン」、適用開始日「2000/4/1」、適用終了日「2100/3/31」、入庫区分「2:品名別」、2行目は、品目CD「1」、品目名「コーン」、品名CD「1001」、品名「BR.コーン」、適用開始日「2000/4/1」、適用終了日「2100/3/31」、入庫区分「2:品名別」、3行目は、品目CD「2」、品目名「麦」、品名CD「NULL」、品名「NULL」、適用開始日「2000/4/1」、適用終了日「2100/3/31」、入庫区分「1:品目別」、4行目は、品目CD「3」、品目名「マイロ」、品名CD「3000」、品名「US.マイロ」、適用開始日「2000/4/1」、適用終了日「2100/3/31」、入庫区分「3:本船品名別」となっている。
【0088】
(S2:倉番グループチェック処理)
図13~
図22を参照して、倉番グループチェック処理の具体例を説明する。チェック部102cは、倉入予定貨物情報の貨物について、倉入入力画面で指定される倉入先の倉識別情報の倉に指定される数量が入庫可能か否かを、倉マスタ106a、倉番グループマスタ106b、倉番グループ管理マスタ106c、品目品名別入庫管理マスタ106f、倉別在庫情報を参照して判断する。以下では、品名別(品目品名別入庫管理マスタ106fの入庫区分=2:品名別の場合)の倉番グループチェックを一例として説明する。
【0089】
(倉番グループチェックNGのパターン)
図13~
図16を参照して、倉番グループチェックがNGのパターンを説明する。
【0090】
図13は、倉の入庫状況を説明するための図であり、
図13(A)は、倉番グループ「コーン」の倉CD:111、倉CD:112、倉CD:113の入庫状況を示す図、
図13(B)は、倉別在庫情報のデータ例を示す図である。倉別在庫情報は、倉CD、本船NO、品名CD、品名、品目CD、品目名、数量を含んでいてもよい。同図に示す例では、1行目は、倉CD「111」、本船NO「2000」、品名CD「1000」、品名「US.コーン」、品目CD「1」、品目名「コーン」、数量「2000t」、2行目は、倉CD「112」、本船NO「2000」、品名CD「1001」、品名「BR.コーン」、品目CD「1」、品目名「コーン」、数量「1000t」となっている。
【0091】
つぎに、本船が到着して倉入を実施する場合を説明する。
図14は、倉入入力画面の表示例を示す図である。倉入入力画面は、倉入予定貨物情報を入力するための倉入予定貨物情報入力エリアと、倉入先を指定する倉入先指定エリアと、を備えている。オペレータが、倉入予定貨物情報入力エリアで倉入予定貨物情報を入力して不図示の登録ボタンを押下すると、倉入入力部102bは、入力内容に応じた倉入予定貨物情報をデータテーブル106gに登録される。
【0092】
同図に示す例では、倉入予定貨物情報として、品名CD「1001」、品名「BR.コーン」、品目CD「1」、品目名「コーン」、本船番号「3000」、入庫日「2022/4/20」、数量「1000t」が入力されている。
【0093】
また、オペレータが、倉入先指定エリアで、倉入先の倉CDと数量を入力して、不図示の実行ボタンを押すと、チェック部102cは、倉番グループチェック処理を実行する。同図に示す例では、オペレータにより、倉CD「111」と数量「1000t」が入力された後、不図示の実行ボタンが押下されて、倉番グループチェック処理が実行される場合を説明する。
【0094】
入庫日の「2022/4/20」に、倉番グループチェックが行われる。
図15(A)は、倉入予定貨物情報のデータ例、
図15(B)は、倉番グループ「コーン」の倉CD:111、倉CD:112、倉CD:113の入庫状況を示す図である。
【0095】
図16は、倉番グループチェックのフローを示す図である。
【0096】
(1)倉入予定の貨物品目と倉入先の倉CDの倉番グループの品目が同一かチェックする。
図16(A)は、倉入予定貨物情報のデータ例、
図16(B)は、倉番グループマスタ106bのデータ例、
図16(C)は、倉番グループ管理マスタ106cのデータ例を示す図である。
【0097】
(1)-1.対象の「倉番グループ管理マスタ106cの倉番グループCD」を、「倉入画面の倉先指定の倉CD」と「倉入予定貨物情報の入庫日」で特定する(入庫日が倉番グループ適用期間内となるものを特定する)。
この例では、倉入画面の倉先指定の倉CD「111」、「倉入予定貨物情報の入庫日「2022/4/20」であるので、倉番グループ管理マスタ106cの倉番グループCDは、「C」に特定される。
【0098】
(1)-2.「倉番グループマスタ106bの品目CD」を、(1)-1で取得した「倉番グループ管理マスタ106cの倉番グループCD」で特定する。
この例では、倉番グループ管理マスタ106cの倉番グループCD「c」により、倉番グループマスタ106bの品目CDは、「1」に特定される。
【0099】
(1)-3.「倉入予定貨物情報の品目CD」と「倉番グループマスタ106bの品目CD」を比較して、同じであるかを判断する。
この例では、倉入予定貨物情報の品目CD「1」と、倉番グループマスタ106bの品目CD「1」は、同じであり、品目が一致している為にOKである。
【0100】
(2)倉入予定貨物情報を、入庫区分(1:品目別/2:品名別/3:本船品名別)で倉入予定の倉の在庫内容とチェックする。
図16(D)は、倉入予定貨物情報のデータ例、
図16(E)は、品目品名別入庫管理マスタ106fのデータ例、
図16(F)は、倉別在庫情報のデータ例を示す図である。
【0101】
(2)-1.「品目品名別入庫管理マスタ106fの入庫区分」を、「倉入予定貨物情報の品名CD」と「倉入予定の貨物情報の入庫日」で特定する。
この例では、「倉入予定貨物情報の品名CD「1001」、入荷日「2022/4/20」であるので、品目品名別入庫管理マスタ106fの入庫区分は、「2:品名別」に特定される。
【0102】
(2)-2.「倉入予定貨物情報の品名CD」と「倉入画面の倉先指定の倉CDについての倉別在庫情報の品名CD」を比較して、同じであるかを判断する。
この例では、倉入予定貨物情報の品名CD「1001」で、倉別在庫情報の品名CD「1000」で、不一致のためNGとなり、倉入画面上へエラーメッセージ「倉入れ予定品名と倉入れ済み品名が一致しません。」を表示する。
図16(G)に示すように、品名不一致のため、倉CD:111の倉への入庫は不可である。オペレータは、倉入入力画面で、倉入先の倉CDを変更して、再度倉番グループチェックを行う。
【0103】
(倉番グループチェックOKのパターン)
図17~
図21を参照して、倉番グループチェックがOKのパターンを説明する。倉の入庫状況及び倉別在庫情報は、
図13と同様である。
【0104】
図17は、倉入入力画面の表示例を示す図である。倉CD:111の倉への入庫は不可であるので、オペレータは、倉入入力画面で、倉入先の倉CDを変更して、倉番グループチェックを行う。同図に示す例では、オペレータにより、倉入先指定エリアで、倉CDが「112」に変更されて、不図示の実行ボタンが押下されて、チェック部102cが倉番グループチェック処理を行う場合を説明する。
【0105】
図18~
図21は、倉番グループチェックのフローを示す図である。
図18(A)は、倉入予定貨物情報のデータ例、
図18(B)は、倉番グループ「コーン」の倉CD:111、倉CD:112、倉CD:113の入庫状況を示す図である。
図18(A)、(B)は、
図15(A)、(B)と同様である。
【0106】
(1)倉入予定の貨物品目と倉入先の倉CDの倉番グループの品目が同一かチェックする。
図18(C)は、倉入予定貨物情報のデータ例、
図18(D)は、倉番グループマスタ106bのデータ例、
図18(E)は、倉番グループ管理マスタ106cのデータ例を示す図である。
【0107】
(1)-1.対象の「倉番グループ管理マスタ106cの倉番グループCD」を、「倉入画面の倉先指定の倉CD」と「倉入予定貨物情報の入庫日」で特定する(入庫日が倉番グループ適用期間内となるものを特定する)。
この例では、倉入画面の倉先指定の倉CD「111」、「倉入予定貨物情報の入庫日「2022/4/20」であるので、倉番グループ管理マスタ106cの倉番グループCDは、「C」に特定される。
【0108】
(1)-2.「倉番グループマスタ106bの品目CD」を、(1)-1で取得した「倉番グループ管理マスタ106cの倉番グループCD」で特定する。
この例では、倉番グループ管理マスタ106cの倉番グループCD「C」により、倉番グループマスタ106bの品目CDは、「1」に特定される。
【0109】
(1)-3.「倉入予定貨物情報の品目CD」と「倉番グループマスタ106bの品目CD」を比較して、同じであるかを判断する。
この例では、倉入予定貨物情報の品目CD「1」と、倉番グループマスタ106bの品目CD「1」は、同じであり、品目が一致している為にOKである。
【0110】
(2)倉入予定貨物情報を、入庫区分(1:品目別/2:品名別/3:本船品名別)で倉入予定の倉の在庫内容とチェックする。
図19(A)は、倉入予定貨物情報のデータ例、
図19(B)は、品目品名別入庫管理マスタ106fのデータ例、
図19(C)は、倉別在庫情報のデータ例を示す図である。
【0111】
(2)-1.「品目品名別入庫管理マスタ106fの入庫区分」を、「倉入予定貨物情報の品名CD」と「倉入予定の貨物情報の入庫日」で特定する。
この例では、「倉入予定貨物情報の品名CD「1001」、入荷日「2022/4/20」であるので、品目品名別入庫管理マスタ106fの入庫区分は、「2:品名別」に特定される。
【0112】
(2)-2.「倉入予定貨物情報の品名CD」と「倉入入力画面の倉先指定の倉CDについての倉別在庫情報の品名CD」を比較して、同じであるかを判断する。
この例では、倉入予定貨物情報の品名CD「1001」で、倉入入力画面の倉先指定の倉CD「112」についての倉別在庫情報の品名CDは「1001」であるので、品名が一致しているので、OKとなる。
【0113】
次に、許容量チェックを行う。倉マスタ106aの当該倉CDの許容量≧倉別在庫情報の当該倉CDの数量+倉入予定貨物情報の当該倉CDの数量の条件を満たす場合は、入庫可能と判断し、倉入在庫情報の数量を更新する。この条件を満たさない場合は、エラーメッセージ「倉入数量が許容量を超えています」を表示する。
【0114】
図20(A)は、倉マスタ106aのデータ例、
図20(B)は、倉別在庫情報のデータ例(更新前)、
図20(C)は倉入予定在庫情報のデータ例、
図20(D)は、倉別在庫情報のデータ例(更新後)を示す図である。
【0115】
この例では、倉マスタ106aの倉CD「112」の許容量「4000t」≧倉別在庫情報の倉CD「112」の数量「1000t」+倉入予定貨物情報の倉CD「112」の数量「1000t」となるので、入庫可能と判断し、データ登録部102aは、
図20(D)に示すように、倉別在庫情報の数量を「2000t」に更新する。
【0116】
図21(A)は、倉CD「112」にBR.コーン1000tを入庫後の倉番グループ「コーン」の入庫状況のイメージを示す図である。
図21(B)は、上述の品名別倉番グループチェック例における全パターンの入庫可否を示す図である。同図において、「○」は入庫可能、「×」は、入庫不可を示している。
【0117】
(倉番グルーピング範囲の変更)
図22は、倉番グルーピング範囲の変更を説明するための図である。
図22(A)は、2022/4/21に倉番グループが変更された状況を示す図であり、
図22(B)は、倉番グループ管理マスタ106cのデータ例を示す図である。
【0118】
図22(A)、(B)に示すように、倉番グループ管理マスタ106cのマスタ設定により倉CD「113」の倉番グループが「2022/4/21」よりコーングループからマイログループへ変更となる。
【0119】
図22(C)は、2022/4/21以降の上述の品名別倉番グループチェック例における全パターンの入庫可否を示す図である。同図において、「○」は入庫可能、「×」は、入庫不可を示している。
【0120】
以上説明したように、本実施の形態によれば、倉を識別するための倉識別情報と許容量を関連付けて登録した倉マスタ106aと、倉番グループを識別するための倉番グループ識別情報と、品目を識別するための品目識別情報とを関連付けて登録した倉番グループマスタ106bと、倉番グループ識別情報、倉識別情報、グルーピング適用期間を関連付けて登録した倉番グループ管理マスタ106cと、品目識別情報、品名識別情報、入庫管理形態を規定した入庫区分、入庫区分の適用期間を関連付けて登録した品目品名別入庫管理マスタ106fと、倉入入力画面上でのオペレータに操作に応じて、品名識別情報、品目識別情報、本船識別情報、入庫日、数量を含む倉入予定貨物情報を入力し、また、倉入先の倉識別情報、数量を指定する倉入入力部102bと、前記倉入予定貨物情報の貨物について、指定される倉入先の倉識別情報の倉に指定される数量が入庫可能か否かを、倉マスタ106a、倉番グループマスタ106b、倉番グループ管理マスタ106c、品目品名別入庫管理マスタ106fを参照して判断するチェック部102cと、を備えているので、輸入貨物のグループ蔵置の整合性の確認を迅速かつ正確に行うことが可能となる。
【0121】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0122】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0123】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0124】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0125】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0126】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0127】
また、倉番グループチェック装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0128】
例えば、倉番グループチェック装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU及び当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて倉番グループチェック装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0129】
また、このコンピュータプログラムは、倉番グループチェック装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0130】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0131】
また、「プログラム」とは、任意の言語又は記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成及び読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0132】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0133】
また、倉番グループチェック装置100は、既知のパーソナルコンピュータ又はワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、倉番グループチェック装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0134】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0135】
100 倉番グループチェック装置
102 制御部
102a データ登録部
102b 倉入入力部
102c チェック部
102d マスタメンテ部
102e 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 倉マスタ
106b 倉番グループマスタ
106c 倉番グループ管理マスタ
106d 品目マスタ
106e 品名マスタ
106f 品目品名別入庫管理マスタ
106g データテーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク