(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024072802
(43)【公開日】2024-05-28
(54)【発明の名称】再登録後のレジデンシャルゲートウェイIPプレフィックス更新
(51)【国際特許分類】
H04L 61/50 20220101AFI20240521BHJP
H04W 80/04 20090101ALI20240521BHJP
H04W 88/04 20090101ALI20240521BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20240521BHJP
【FI】
H04L61/50
H04W80/04
H04W88/04
H04W76/10 130
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023192785
(22)【出願日】2023-11-13
(31)【優先権主張番号】18/055,971
(32)【優先日】2022-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】513311642
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ケネス ワン
(72)【発明者】
【氏名】キリアン デ スメット
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】レジデンシャルゲートウェイを介したネットワークへのネットワークアクセスを容易にする方法を提供する。
【解決手段】方法は、レジデンシャルゲートウェイ102に、エンドユーザデバイスおよびネットワークに提供されているIPサービスのためのパケットデータを通信し、エンドユーザデバイスは、レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第1のIPプレフィックスに基づいてIPアドレスを割り当てられているステップと、レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第2のIPプレフィックスを受信するステップと、第2のIPプレフィックスの受信に基づいて、エンドユーザデバイスに割り当てられたIPアドレスがもはや有効でないことをエンドユーザデバイスに通知するステップとを実行させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レジデンシャルゲートウェイを介したネットワークへのネットワークアクセスを容易にするための方法であって、
前記レジデンシャルゲートウェイによって、エンドユーザデバイスおよび前記ネットワークに提供されているIPサービスのためのパケットデータを通信するステップであって、前記エンドユーザデバイスは、前記レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第1のIPプレフィックスに基づいてIPアドレスを割り当てられている、ステップと、
前記レジデンシャルゲートウェイにおいて、前記レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第2のIPプレフィックスを受信するステップと、
前記レジデンシャルゲートウェイによって、前記エンドユーザデバイスに割り当てられた前記IPアドレスが、前記第2のIPプレフィックスの受信に基づいて有効でないことを前記エンドユーザデバイスに通知するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記通知するステップは、前記IPアドレスが前記レジデンシャルゲートウェイを介した前記IPサービスへの継続的なアクセスのために更新されなければならないことを前記エンドユーザデバイスに通知するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のIPプレフィックスからのIPアドレスを、前記レジデンシャルゲートウェイのハードリブートなしに前記エンドユーザデバイスに割り当てることによって前記IPアドレスを更新することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記通知するステップは
前記IPアドレスが更新されなければならないことを前記エンドユーザデバイスに通知するためにポータルHTTPリダイレクトを実行するステップと、
前記エンドユーザデバイスと前記レジデンシャルゲートウェイとの間のワイヤレスネットワーク接続を無効にするステップと、
前記IPアドレスのアドレス寿命が0であることを前記エンドユーザデバイスに通知するステップと、
前記エンドユーザデバイスに通知をプッシュするステップであって、前記通知は、前記IPアドレスが更新されなければならないことを知らせる通知を、前記エンドユーザデバイスにプッシュするステップと、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記通知するステップは、
前記ワイヤレスネットワーク接続を無効にするステップを含み、
前記ワイヤレスネットワーク接続を無効にするステップは、前記エンドユーザデバイスと前記レジデンシャルゲートウェイとの間の前記ワイヤレスネットワーク接続に関連するサービスセット識別子のシャットダウンを実行するステップを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記レジデンシャルゲートウェイは、SLAACベースのIPアドレス割り当てのために構成され、
前記通知するステップは、前記IPアドレスのアドレス寿命が0であることを前記エンドユーザデバイスに通知するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記レジデンシャルゲートウェイは5Gレジデンシャルゲートウェイであり、前記ネットワークは5Gコアであり、前記IPアドレスはIPv6アドレスであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のIPプレフィックスは、前記レジデンシャルゲートウェイにおいて前記第1のIPプレフィックスに取って代わることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ネットワークへのネットワークアクセスを容易にするレジデンシャルゲートウェイであって、
エンドユーザデバイスおよび前記ネットワークに提供されるIPサービスのためのパケットデータを通信する手段であって、前記エンドユーザデバイスは、前記レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第1のIPプレフィックスに基づいてIPアドレスを割り当てられている、手段と、
前記レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第2のIPプレフィックスを受信する手段と、
前記第2のIPプレフィックスの受信に基づいて、前記エンドユーザデバイスに割り当てられた前記IPアドレスが有効でないことを前記エンドユーザデバイスに通知する手段とを含むことを特徴とするレジデンシャルゲートウェイ。
【請求項10】
前記レジデンシャルゲートウェイは、前記レジデンシャルゲートウェイを介した前記IPサービスへの継続的なアクセスのために前記IPアドレスが更新されなければならないことを前記エンドユーザデバイスに通知することによって前記エンドユーザデバイスに通知することを特徴とする請求項9に記載のレジデンシャルゲートウェイ。
【請求項11】
前記レジデンシャルゲートウェイは、前記レジデンシャルゲートウェイのハードリブートなしに、前記第2のIPプレフィックスからのIPアドレスを前記エンドユーザデバイスに割り当てることによって前記IPアドレスを更新することを特徴とする請求項9に記載のレジデンシャルゲートウェイ。
【請求項12】
前記IPアドレスが更新されなければならないことを前記エンドユーザデバイスに通知するためにポータルHTTPリダイレクトを実行するステップと、
前記エンドユーザデバイスと前記レジデンシャルゲートウェイとの間のワイヤレスネットワーク接続を無効にするステップと、
前記IPアドレスのアドレス寿命が0であることを前記エンドユーザデバイスに通知するステップと、
前記エンドユーザデバイスに通知をプッシュするステップであって、通知は、前記IPアドレスが更新されなければならないことを前記エンドユーザデバイスに知らせる通知を前記エンドユーザデバイスにプッシュするステップと、
のうちの少なくとも1つによって、前記レジデンシャルゲートウェイが前記エンドユーザデバイスに通知することを特徴とする請求項10に記載のレジデンシャルゲートウェイ。
【請求項13】
前記レジデンシャルゲートウェイは、前記ワイヤレスネットワーク接続を無効にすることによって前記エンドユーザデバイスに通知し、
前記ワイヤレスネットワーク接続を無効にすることは、前記エンドユーザデバイスと前記レジデンシャルゲートウェイとの間の前記ワイヤレスネットワーク接続に関連するサービスセット識別子のシャットダウンを実行することを含むことを特徴とする請求項12に記載のレジデンシャルゲートウェイ。
【請求項14】
前記レジデンシャルゲートウェイは、SLAACベースのIPアドレス割り当てのために構成され、
前記レジデンシャルゲートウェイは、前記IPアドレスのアドレス寿命が0であることを前記エンドユーザデバイスに通知することによって、前記IPアドレスが更新されなければならないことを前記エンドユーザデバイスに通知することを特徴とする請求項10に記載のレジデンシャルゲートウェイ。
【請求項15】
レジデンシャルゲートウェイにおける少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記レジデンシャルゲートウェイに、前記レジデンシャルゲートウェイを介したネットワークへのネットワークアクセスを容易にするための方法を実行させるコンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法は、
前記レジデンシャルゲートウェイによって、エンドユーザデバイスおよび前記ネットワークに提供されているIPサービスのためのパケットデータを通信するステップであって、前記エンドユーザデバイスは、前記レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第1のIPプレフィックスに基づいてIPアドレスを割り当てられている、ステップと、
前記レジデンシャルゲートウェイにおいて、前記レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第2のIPプレフィックスを受信するステップと、
前記レジデンシャルゲートウェイによって、前記エンドユーザデバイスに割り当てられた前記IPアドレスが、前記第2のIPプレフィックスの受信に基づいてもはや有効でないことを前記エンドユーザデバイスに通知するステップとを含むことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1つまたは複数の例示的な実施形態は、レジデンシャルゲートウェイへのネットワークアクセスを提供するための方法、装置、および/または持続性コンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)第5世代(5G)技術は、極端なブロードバンドおよび超ロバストな低レイテンシ接続性をもたらすことができる次世代のワイヤレスシステムおよびネットワークアーキテクチャである。5G技術は、エンドユーザに提供される様々な電気通信サービスを改善し、アップリンク送信とダウンリンク送信の両方に対して要求に応じてギガバイトの帯域幅/sを配信する大規模なブロードバンドをサポートするのに役立つ。
【0003】
概して、5Gネットワークは、5Gコア(5GC)によってサービスされる5G-RGまたは固定ネットワーク-RG(FN-RG)などのレジデンシャルゲートウェイ(RG)のためのIPテレビジョン(IPTV)サービスなどのIPサービスをサポートし得る。
【発明の概要】
【0004】
様々な例示的な実施形態に求められる保護の範囲は、独立請求項によって示される。独立請求項の範囲に入らない本明細書に記載される例示的な実施形態および/または特徴は、存在する場合、様々な実施形態を理解するのに有用な例として解釈されるべきである。
【0005】
少なくとも1つの例示的な実施形態は、レジデンシャルゲートウェイを介したネットワークへのネットワークアクセスを容易にする方法を提供し、当該方法は、レジデンシャルゲートウェイによって、エンドユーザデバイスおよびネットワークに提供されているIPサービスのためのパケットデータを通信するステップであって、エンドユーザデバイスは、レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第1のIPプレフィックスに基づいてIPアドレスを割り当てられているステップと、レジデンシャルゲートウェイにおいて、レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第2のIPプレフィックスを受信するステップと、レジデンシャルゲートウェイによって、エンドユーザデバイスに割り当てられたIPアドレスが第2のIPプレフィックスの受信に基づいてもはや有効でないことをエンドユーザデバイスに通知するステップとを含む。
【0006】
少なくとも1つの他の例示的な実施形態は、レジデンシャルゲートウェイにおける少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、レジデンシャルゲートウェイに、レジデンシャルゲートウェイを介したネットワークへのネットワークアクセスを容易にするための方法を実行させるコンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該方法は、レジデンシャルゲートウェイによって、エンドユーザデバイスおよびネットワークに提供されているIPサービスのためのパケットデータを通信するステップであって、エンドユーザデバイスは、レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第1のIPプレフィックスに基づいてIPアドレスを割り当てられているステップと、レジデンシャルゲートウェイにおいて、レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第2のIPプレフィックスを受信するステップと、レジデンシャルゲートウェイによって、エンドユーザデバイスに割り当てられたIPアドレスが第2のIPプレフィックスの受信に基づいてもはや有効でないことをエンドユーザデバイスに通知するステップとを含む。
【0007】
第2のIPプレフィックスは、レジデンシャルゲートウェイにおける第1のIPプレフィックスに取って代わることができる。
【0008】
通知するステップは、レジデンシャルゲートウェイを介したIPサービスへの継続的なアクセスのためにIPアドレスが更新されなければならないことをエンドユーザデバイスに通知するステップを含み得る。
【0009】
本方法は、レジデンシャルゲートウェイのハードリブートなしに、第2のIPプレフィックスからのIPアドレスをエンドユーザデバイスに割り当てることによってIPアドレスを更新することをさらに含み得る。
【0010】
通知は、IPアドレスが更新されなければならないことをエンドユーザデバイスに通知するためにポータルHTTPリダイレクトを実行するステップと、エンドユーザデバイスとレジデンシャルゲートウェイとの間のワイヤレスネットワーク接続を無効にするステップと、IPアドレスのアドレス寿命が0であることをエンドユーザデバイスに通知するステップと、または、通知をエンドユーザデバイスにプッシュするステップであって、通知は、IPアドレスが更新されなければならないことをエンドユーザデバイスに通知するステップ以下のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0011】
通知するステップは、ワイヤレスネットワーク接続を無効にすることを含み得、ワイヤレスネットワーク接続を無効にするステップは、エンドユーザデバイスとレジデンシャルゲートウェイとの間のワイヤレスネットワーク接続に関連するサービスセット識別子のシャットダウンを実行するステップを含み得る。
【0012】
レジデンシャルゲートウェイは、SLAACベースのIPアドレス割り当てのために構成され得、通知するステップは、IPアドレスのアドレス寿命が0であることをエンドユーザデバイスに通知するステップを含み得る。
【0013】
レジデンシャルゲートウェイは5Gレジデンシャルゲートウェイであってもよく、ネットワークは5Gコアであってもよく、IPアドレスはIPv6アドレスであってもよい。
【0014】
少なくとも1つの他の例示的な実施形態は、ネットワークへのネットワークアクセスを容易にするためのレジデンシャルゲートウェイを提供する。レジデンシャルゲートウェイは、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つのメモリを含む。少なくとも1つのメモリは、命令を記憶し、命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、レジデンシャルゲートウェイに、以下を行わせる:エンドユーザデバイスおよびネットワークに提供されているIPサービスのためのパケットデータを通信し、エンドユーザデバイスは、レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第1のIPプレフィックスに基づいてIPアドレスを割り当てられている;レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第2のIPプレフィックスを受信するステップと、そして、第2のIPプレフィックスの受信に基づいて、エンドユーザデバイスに割り当てられたIPアドレスがもはや有効でないことをエンドユーザデバイスに通知する。
【0015】
少なくとも1つの他の例示的な実施形態は、ネットワークへのネットワークアクセスを容易にするためのレジデンシャルゲートウェイを提供する。レジデンシャルゲートウェイは、IPサービスのためのパケットデータを通信するための手段であって、エンドユーザデバイスおよびネットワークに提供され、エンドユーザデバイスは、レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第1のIPプレフィックスに基づいてIPアドレスを割り当てられている、手段と、レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第2のIPプレフィックスを受信するための手段と、第2のIPプレフィックスの受信に基づいて、エンドユーザデバイスに割り当てられたIPアドレスがもはや有効でないことをエンドユーザデバイスに通知するための手段とを含み得る。
【0016】
第2のIPプレフィックスは、レジデンシャルゲートウェイにおける第1のIPプレフィックスに取って代わることができる。
【0017】
命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、レジデンシャルゲートウェイに、レジデンシャルゲートウェイを介したIPサービスへの継続的なアクセスのためにIPアドレスが更新されなければならないことをエンドユーザデバイスに通知することによってエンドユーザデバイスに通知させることができる。
【0018】
命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、レジデンシャルゲートウェイに、レジデンシャルゲートウェイのハードリブートなしに第2のIPプレフィックスからのIPアドレスをエンドユーザデバイスに割り当てることによってIPアドレスを更新させることができる。
【0019】
命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、レジデンシャルゲートウェイに、以下のうちの少なくとも1つによってエンドユーザデバイスに通知させることができ、IPアドレスが更新されなければならないことをエンドユーザデバイスに通知するためにポータルHTTPリダイレクトを実行するステップと、エンドユーザデバイスとレジデンシャルゲートウェイとの間のワイヤレスネットワーク接続を無効にするステップと、IPアドレスのアドレス寿命が0であることをエンドユーザデバイスに通知するステップと、または、通知をエンドユーザデバイスにプッシュするステップであって、通知は、IPアドレスが更新されなければならないことをエンドユーザデバイスに通知するステップを含み得る。
【0020】
命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、レジデンシャルゲートウェイに、ワイヤレスネットワーク接続を無効にすることによってエンドユーザデバイスに通知させることができる。ワイヤレスネットワーク接続を無効にすることは、エンドユーザデバイスとレジデンシャルゲートウェイとの間のワイヤレスネットワーク接続に関連するサービスセット識別子のシャットダウンを実行することを含み得る。
【0021】
レジデンシャルゲートウェイは、SLAACベースのIPアドレス割り当てのために構成されてもよく、命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、レジデンシャルゲートウェイに、IPアドレスのアドレス寿命が0であることをエンドユーザデバイスに通知することによって、IPアドレスが更新されなければならないことをエンドユーザデバイスに通知させてもよい。
【0022】
例示的な実施形態は、本明細書の以下の詳細な説明および添付の図面からより完全に理解され、同様の要素は、説明のためにのみ与えられ、したがって、本開示を限定しない同様の参照番号によって表される。
【0023】
これらの図は、いくつかの例示的な実施形態において利用される方法、構造、および/または材料の全体的な特徴を示すこと、ならびに以下で提供される記述を補足することを意図していることに留意されたい。しかしながら、これらの図面は、縮尺通りではなく、任意の所与の実施形態の正確な構造または性能特性を正確に反映し得ず、例示的実施形態によって包含される値または特性の範囲を定義または限定するものとして解釈されるべきではない。様々な図面における類似または同一の参照番号の使用は、類似または同一の要素または特徴の存在を示すことを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】例示的な実施形態による、ワイヤレスコアネットワークアクセスのためのシステムアーキテクチャの一部を示すブロック図である。
【
図2】例示的な実施形態による方法を示す信号フロー図である。
【
図3】例示的な実施形態によるレジデンシャルゲートウェイを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
ここで、いくつかの例示的な実施形態が示されている添付の図面を参照して、様々な例示的な実施形態をより完全に説明する。
【0026】
詳細な例示的な実施形態が本明細書に開示される。しかしながら、本明細書に開示される特定の構造的および機能的詳細は、例示的な実施形態を説明する目的で代表的なものにすぎない。しかしながら、例示的実施形態は、多くの代替形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態のみに限定されると解釈されるべきではない。
【0027】
例示的な実施形態を開示された特定の形態に限定する意図はないことを理解されたい。それどころか、例示的な実施形態は、本開示の範囲内に入るすべての修正形態、均等物、および代替形態を包含するものである。同様の番号は、図の説明を通して同様の要素を指す。
【0028】
1つまたは複数の例示的な実施形態は、ネットワークノード、レジデンシャルゲートウェイ(RG)、サーバなどの機能またはネットワーク要素の観点から説明され得るが、本明細書で論じられる1つまたは複数の例示的な実施形態は、適用可能なデバイス、装置、RG、ネットワークノード、ネットワーク要素、またはシステムにおける1つまたは複数のプロセッサ(または処理回路)によって実行され得ることを理解されたい。たとえば、1つまたは複数の例示的な実施形態によれば、少なくとも1つのメモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、ネットワーク要素/ネットワークノードなどに本明細書で説明する動作を実行させる命令を記憶することができる。
【0029】
本明細書で論じられるように、「機構」という用語は、その平易かつ通常の意味に加えて、適用可能な場合、方法、装置、および/または非一時的コンピュータ可読記憶媒体を指し得る。
【0030】
本明細書で論じられるように、「1つまたは複数」および「少なくとも1つ」という用語は、互換的に使用され得る。
【0031】
いくつかの例示的な実施形態を組み合わせて使用することができることが理解されよう。
【0032】
本明細書で論じるように、「加入者」という用語は、ブロードバンドサービスの購入者または加入者を指し、サービスにアクセスするためにレジデンシャルゲートウェイ(RG)を利用する。用語「ユーザ」または「エンドユーザ」は、RGを介してユーザトラフィックを送受信する顧客構内機器(CPE)(エンドユーザデバイスとも呼ばれる)のユーザを指す。明確にするためにこのように使用されるが、ユーザは加入者と呼ばれることもある。
【0033】
本明細書で説明するように、パケットデータユニット(PDU)セッションは、IPベースのPDUセッションを指す。IPベースのPDUセッション(IPセッションと呼ばれることがある)は、RG(例えば、第5世代レジデンシャルゲートウェイ(5G-RG))と5GCなどのワイヤレスコアネットワークとの間に確立されたIP接続を指し、ワイヤレスコアネットワークは、トラフィック(たとえば、データおよび制御トラフィック)の送信および受信のために使用するためにRGに1つまたは複数のIPプレフィックスを割り当てる。知られているように、IPプレフィックスは、RGなどのデバイスに割り当てられたIPアドレスの集約である。RGは、1つまたは複数のIPプレフィックスに含まれる、または1つまたは複数のIPプレフィックスに基づくIPアドレスを、RGに接続されたエンドユーザデバイスに割り当てることができる。
【0034】
動作中、RGは、割り当てられたIPプレフィックスを利用してインターネット(または他のデータネットワーク)に接続する。少なくともいくつかの例では、RGは、サービスのタイプごとにいくつかの異なるIPプレフィックスを取得することができ、各々は異なるIPセッションを表す。IPベースのPDUセッションは、単一のIPv4セッション、単一のIPv6セッション、または単一のデュアルスタックIPセッションを含み得る。例示の目的でIPセッションに関して本明細書で論じるが、例示の実施形態はこれらの例に限定されるべきではない。むしろ、例示的な実施形態は、他のPDUセッションタイプに適用可能であり得る。
【0035】
IPv6の場合、例えば、RGは、典型的には、管理のためにワイドエリアネットワーク(WAN)側に1つのIPv6アドレスを有し、ローカルエリアネットワーク(LAN)側にIPv6プレフィックスを有する。LAN IPv6プレフィックスは、スマートフォン、ラップトップ、IoTデバイスなどのエンドユーザデバイスにIPアドレスを割り当てるために使用される。
【0036】
5GCが、ワイヤライン5G-RGなどのワイヤラインRGのための新しいIPプレフィックスを再割り当てする必要があるとき、エンドユーザデバイスは、それらの現在のIPアドレスおよび/またはIPプレフィックスがもはや有効でないこと、ならびにIPアドレスおよび/またはIPプレフィックスの更新が必要とされることを通知されるべきである。そうでなければ、エンドユーザデバイスは、単に、それらの無効なIPv6アドレスでスタックされてもよく、IPv6サービスは、RGのハードリブートが実行されるまで停止される。
【0037】
1以上の実施の形態は、ネットワークアクセスする機構を1又は複数のエンドユーザ装置を提供し、5GCが新たなIPアドレス及び/又はプレフィックス、RGにアサインした後、5GC(例えば、RGをハードリブートする必要がない)がIPアドレスおよび/またはIPプレフィックス更新の5GC(例えば、IPサービスの継続的なプロビジョニング及び/又はIPサービスへのアクセスのため)へのアクセスを維持する必要があることを、RG(例えば、5G-RG)がエンドユーザ装置に通知する。
【0038】
例示を目的として、いくつかの例では、IPv6および5G-RGおよび関連するシステムアーキテクチャに関して、1つまたは複数の例示的な実施形態について本明細書で説明する。しかし、例示的な実施形態は、この例に限定されるべきではない。
【0039】
図1は、例示的な実施形態によるシステムアーキテクチャの一部を示す。
【0040】
図1を参照すると、5GC対応エンドユーザデバイスなどのエンドユーザデバイス(CPEとも呼ばれる)112は、5G-RG102に通信可能に接続される。5G-RG102は、AN108を介して5GC106と双方向通信する。この例では、エンドユーザデバイス112は、3GPPおよび/または非3GPPアクセス(例えば、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN))を介して5G-RG102にアクセスすることができる。一例では、5G-RG102は、N1基準点を使用して5GC106に接続することができる。AN108は、N2およびN3参照点を使用して、5GC106に接続することができる。
【0041】
5G-RG102は、例えば5GC106に関するユーザ機器(UE)の役割を果たす5GC106に接続することができるレジデンシャルゲートウェイであり得る。
【0042】
AN108は、次世代ワイヤレスアクセスネットワーク(NG-RAN)210およびワイヤレス5Gアクセスネットワーク(W-5GAN)212のうちの1つまたは複数を含むことができる。NG-RAN210は、N2およびN3基準点を介して5GC106に接続することができる。W-5GAN212は、やはりN2およびN3基準点を介して5GC106に接続するワイヤラインANであり得る。ワイヤラインANは、例えば、光学的または電気的接続を提供することができる。W-5GAN212はまた、有線5Gケーブルアクセスネットワークであってもよい。いくつかの実施形態では、W-5GAN212は、非3GPPアクセスネットワークであり得る。
【0043】
簡潔にするために、
図1には単一のエンドユーザデバイス112のみが示されているが、任意の数のエンドユーザデバイスが5G-RG102に接続され得ることを理解されたい。
【0044】
以下でより詳細に説明するように、1つまたは複数の例示的な実施形態によれば、5GC106は、IPプレフィックスを5G-RG102に割り当て、次いで、IPプレフィックスに基づいてIPアドレスをエンドユーザデバイス112に割り当てる。接続およびPDUセッションがエンドユーザデバイス112と確立されると、5G-RG102は、5GC106によってエンドユーザデバイス112に提供される要求されたIPサービスのためのパケットデータを通信する。
【0045】
5G-RG102において、5GC106から、再登録要求と、次いで、レジデンシャルゲートウェイに割り当てられた第2の(置換)IPプレフィックスとを受信すると、5G-RGは、エンドユーザデバイス112に現在割り当てられているIPアドレスがもはや有効でないことをエンドユーザデバイス112に通知する。
【0046】
図2は、例示的な実施形態によるネットワークアクセス(例えば、復元)のための方法を示す信号フロー図である。例示の目的で、
図2に示される方法は、
図1に示されるアーキテクチャに関して、いくつかの例では、IPベースのPDUセッション(本明細書ではより単純にPDUセッションと呼ばれる)に関して論じられる。しかし、例示的な実施形態は、この例に限定されるべきではない。
【0047】
図2を参照すると、ステップS22において、5G-RG102は、AN108を介して5GC106から再登録通知(または要求)を受信する。再登録通知は、5G-RG102が5GC106に再登録しなければならないことを5G-RG102に通知する。一例では、5GC106は、5G-RG102によって使用されている既存のIPv6プレフィックスがもはや有効でない場合、5G-RG102に再登録通知を送信することができる。一例では、5G-RG102のための既存のIPv6プレフィックスは、5GC106における5G-RG102のネットワークスライスの変化に応答して無効になり得る。
【0048】
ステップS24において、再登録通知に応答して、5G-RG102は、5GC106に再登録し、IPサービスを取得するためにPDUセッションの再確立を要求する(例えば、1つ以上のサービス要求を介して)。一般に知られているように、登録は、たとえば、1つまたは複数の確立されたパケット転送制御プロトコル(PFCP)セッション(転送規則)に従って制御メッセージ(例えば、非アクセス層(NAS)メッセージまたはポイントツーポイントオーバーイーサネット(PPPoE)制御プレーンメッセージ)を交換することを伴う。また、このようなサービス要求及びPDUセッション確立方法は公知であるため、詳細な説明は省略する。再登録が完了すると、5GC106は、新しいIPv6プレフィックスを5G-RG102に割り当てる。
【0049】
ステップS26において、新しいIPv6プレフィックスが割り当てられると、またはそれに応答して、5G-RG102は、ステップS24における新しいIPv6プレフィックスの割り当ての結果として(たとえば、それに応答して)、現在無効なIPv6プレフィックスを有する既存のIPv6アドレスリースのためのプレフィックスデプリケーションを実行する。5G-RG102は、もはや有効でないと判定されたIPプレフィックスに基づいて割り当てられたすべてのIPアドレスに対してプレフィックスデプリケーションを実行することができる。
【0050】
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、
図1のエンドユーザデバイス112にIPv6ステートレスアドレス自動構成(SLAAC)専用アドレスが割り当てられている場合、5G-RG102は、現在のIPv6 SLAACアドレスが0の有効寿命を有することをエンドユーザデバイス112に広告することができる。この広告および有効寿命0に応答して、エンドユーザデバイス112は、5G-RG102から新しいSLAACプレフィックスを取得するように促される。エンドユーザデバイス112は、任意の既知の方法で5G-RG102から新しいSLAACプレフィックスを取得することができる。
【0051】
別の例では、5G-RG102およびエンドユーザデバイス112がDHCPv6をサポートする場合、5G-RG102は、ステップS26において、たとえば、(i)エンドユーザデバイス112からの1つまたは複数のHTTP要求を、エンドユーザデバイス112のための現在のIPv6アドレスの解放および更新が必要とされることをエンドユーザに通知するローカルポータルページにリダイレクトし、(ii)プレフィックス更新情報メッセージをエンドユーザデバイス112に送信し、および/または(iii)閾値時間間隔の間、エンドユーザデバイス112による5G-RG102へのアクセス(例えば、ワイヤレスアクセス)をシャットダウンおよび/または無効にすることによって、プレフィックス更新情報メッセージを送信するプレフィックスデプリケーションを実行することができる。一例では、閾値時間間隔は、約30秒、またはより一般的には、約15秒と約60秒との間であり得る。
【0052】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、プレフィックス更新情報メッセージの送信は、エンドユーザデバイス112およびすべてのエンドユーザデバイスがそれらの現在のIPv6アドレスのリブートおよび/または解放および更新を必要とすることを、App、モバイルSMSまたは他のテキストメッセージ、電子メールなどを介してエンドユーザに通知することを含み得る。
【0053】
5G-RG102は、しきい値時間間隔の間、エンドユーザデバイス112と5G-RG102との間のワイヤレス接続に関連付けられたWiFiサービスセット識別子(SSID)の自動シャットダウンを実行することによって、しきい値時間間隔の間、エンドユーザデバイス112による5G-RG102へのアクセスをシャットダウンすることができる。閾値時間間隔が満了すると、エンドユーザデバイス112は、新しいIPv6アドレスが必要とされると決定し、5G-RG102から新しいIPv6アドレスを取得する。
【0054】
図3は、例示的な実施形態によるRGを示す図である。
図3に示される構造はまた、CPE等の他のネットワーク要素を表し得る。RGは、
図1の5G-RG102などの5G-RGであり得る。
【0055】
図示されるように、RGは、メモリ540と、メモリ540に接続されるプロセッサ520と、プロセッサ520に接続される様々な通信インターフェース560とを備える。様々なインターフェース560は、他のネットワーク要素(例えば、ネットワークノード、ルータ、ノード、サーバ、CPEなど。)との間でデータを送信/受信するためのトランシーバを構成することができる。理解されるように、RGの実装形態に応じて、RGは、
図3に示す構成要素よりも多くの構成要素を含み得る。しかしながら、例示的な実施形態を開示するために、これらの概して従来の構成要素のすべてを示す必要はない。例示を目的として、
図3に示す例示的な実施形態をプロセッサ520に関して説明する。しかしながら、
図3に示されるRGは、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等の1つ以上のプロセッサまたは他の処理回路を含んでもよいことを理解されたい。
【0056】
メモリ540は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、および/またはディスクドライブなどの永久大容量記憶デバイスを概して含むコンピュータ可読記憶媒体であり得る。メモリ540はまた、プロセッサ520によって実行されるRGまたは他のネットワーク要素の機能を提供するためのオペレーティングシステムおよび任意の他のルーチン/モジュール/アプリケーションを記憶する。これらのソフトウェア構成要素はまた、駆動機構(図示せず)を使用して、別個のコンピュータ可読記憶媒体からメモリ540にロードされ得る。そのような別個のコンピュータ可読記憶媒体は、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカード、または他の同様のコンピュータ可読記憶媒体(図示せず)を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ可読記憶媒体を介してではなく、様々なインターフェース560のうちの1つを介してメモリ540にロードされ得る。
【0057】
プロセッサ520または他の処理回路は、システムの算術演算、論理演算、および入力/出力演算を実行することによってコンピュータプログラムの命令を実行するように構成され得る。命令は、メモリ540によってプロセッサ520に提供され得る。
【0058】
様々な通信インターフェース560は、有線であり得、プロセッサ520を他の入力/出力構成要素とインターフェースする構成要素を含み得る。理解されるように、RGの専用機能を記載するためにメモリ540に記憶された様々なインターフェース560およびプログラムは、RGの実装形態に応じて変化することになる。
【0059】
インターフェース560はまた、1つまたは複数のユーザ入力デバイス(例えば、キーボード、キーパッド、マウス等である)およびユーザ出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカ等である)を含み得る。
【0060】
第1、第2などの用語は、様々な要素を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上の任意のおよび全ての組み合わせを含む。
【0061】
ある要素が別の要素に「接続される」または「結合される」と言及される場合、それは、他の要素に直接接続または結合されることができ、または介在要素が存在してもよい。対照的に、ある要素が別の要素に「直接接続される」または「直接結合される」と称される場合、介在要素は存在しない。要素間の関係を説明するために使用される他の語は、同様に解釈されるべきである(例えば、「間に(between)」対「直接間に(directly off)」、「隣接して(adjacent)」対「直接隣接して(directly adjacent)」等である。)。
【0062】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではない。本明細書で使用する場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に別段の指示がない限り、複数形も含むものとする。さらに、「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、本明細書で使用する場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素の存在または追加を排除しないことが理解されよう。および/またはその群。
【0063】
いくつかの代替的な実装形態では、述べられた機能/動作は、図に示された順序とは異なる順序で生じ得ることにも留意されたい。例えば、連続して示される2つの図は、実際には、関与する機能/動作に応じて、実質的に同時に実行されてもよく、または場合によっては逆の順序で実行されてもよい。
【0064】
以下の説明では、例示的な実施形態の完全な理解を提供するために具体的な詳細が提供される。しかしながら、例示的な実施形態はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には理解されよう。例えば、システムは、不必要な詳細において例示的な実施形態を不明瞭にしないようにブロック図で示され得る。他の事例では、周知のプロセス、構造、および技法は、例示的実施形態を不明瞭にすることを回避するために、不必要な詳細を伴わずに示される場合がある。
【0065】
本明細書で説明するように、例示的な実施形態は、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含むプログラムモジュールまたは機能プロセスとして実装され得、たとえば、既存のネットワークノード、RG、サーバ、AN、CPE、ルータ、または他のネットワーク要素および/またはハードウェアにおいて既存のハードウェアを使用して実装され得る動作(例えば、フローチャート、流れ図、データ流れ図、構造図、ブロック図などの形態)の行為およびシンボル表現を参照して説明される。そのような既存のハードウェアは、1つ以上のプロセッサ、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)、1つ以上のコントローラ、1つ以上の算術論理ユニット(ALU)、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、1つ以上のマイクロコンピュータ、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等であるが、それらに限定されず、処理または制御回路、1つまたは複数のシステムオンチップ(SoC)、1つまたは複数のプログラマブル論理ユニット(PLU)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、または定義された方法で命令に応答し、命令を実行することが可能な任意の他の1つまたは複数のデバイスであってもよい。
【0066】
フローチャートは動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並列に、同時に、または同時に実行され得る。加えて、動作の順序は並べ替えられ得る。プロセスは、その動作が完了したときに終了されてもよいが、図に含まれない追加のステップを有してもよい。プロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが関数に対応するとき、その終了は、呼び出し関数またはメイン関数への関数の戻りに対応し得る。
【0067】
本明細書で開示されるように、「記憶媒体」、「コンピュータ可読記憶媒体」、または「非一時的コンピュータ可読記憶媒体」という用語は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気RAM、コアメモリ、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイスおよび/または情報を記憶するための他の有形の機械可読媒体を含む、データを記憶するための1つまたは複数のデバイスを表し得る。用語「コンピュータ可読媒体」は、ポータブルまたは固定記憶デバイス、光学記憶デバイス、ならびに命令および/またはデータを記憶、含有、または搬送することが可能な種々の他の媒体を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0068】
さらに、例示的な実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装されるとき、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントは、コンピュータ可読記憶媒体などの機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体に記憶され得る。ソフトウェアで実装される場合、1つまたは複数のプロセッサが必要なタスクを実行する。たとえば、上述のように、1つまたは複数の例示的な実施形態によれば、少なくとも1つのメモリは、コンピュータプログラムコードを含むかまたは記憶することができ、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ネットワーク要素またはネットワークデバイスに必要なタスクを実行させるように構成することができる。さらに、プロセッサ、メモリ、および例示的なアルゴリズムは、コンピュータプログラムコードとして符号化され、本明細書で論じる動作の実行を提供または引き起こすための手段として動作する。
【0069】
コンピュータプログラムコードのコードセグメントは、手順、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造もしくはプログラムステートメントの任意の組合せを表し得る。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータまたはメモリ内容を渡し、かつ/または受け取ることによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合され得る。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージ受け渡し、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む任意の適切な技法を介して受け渡し、転送し、又は送信することができる。
【0070】
本明細書で使用される用語「含む(including)」および/または「有する(having)」は、含む(comprising)(すなわち、オープンランゲージ)として定義される。本明細書で使用される「結合された」という用語は、必ずしも直接的ではなく、必ずしも機械的ではないが、接続されたものとして定義される。用語「指示する」(例えば、「指示する」および「指示する」)から導出される用語は、指示されているオブジェクト/情報を通信または参照するために利用可能なすべての様々な技法を包含することが意図されている。すべてではないが、示されているオブジェクト/情報を通信または参照するために利用可能な技法のいくつかの例は、示されているオブジェクト/情報の搬送、示されているオブジェクト/情報の識別子の搬送、示されているオブジェクト/情報を生成するために使用される情報の搬送、示されているオブジェクト/情報の何らかの導出の伝達、示されているオブジェクト/情報を表す何らかの記号の伝達、示されているオブジェクト/情報のいくつかの部分または部分の搬送を含む。
【0071】
例示的な実施形態によれば、ネットワークノード、RG、サーバ、AN、CPE、ルータ、または他のネットワーク要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアを実行するハードウェア、またはそれらの任意の組合せであり得る(またはそれらを含み得る)。そのようなハードウェアは、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のCPU、1つ以上のコントローラ、1つ以上のALU、1つ以上のDSP、1つ以上のマイクロコンピュータ、1つ以上のFPGA、1つ以上のSoC、1つ以上のPLU、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のASIC等であるが、それらに限定されない、処理または制御回路を含んでもよく、または、定義された方法で命令に応答し、命令を実行することができる任意の他のデバイス(単数または複数)であってもよい。
【0072】
本明細書で使用する「非一時的」という用語は、データ記憶永続性(たとえば、RAM対ROM)に対する制限とは対照的に、媒体自体の制限(たとえば、信号ではなく有形)である。
【0073】
本明細書で説明するように、「回路」という用語は、(a)ハードウェアのみの回路実装(アナログおよび/またはデジタル回路のみにおける実装等)、(b)ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、のうちの1つまたは複数またはすべてを指し得る。ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせは、例えば、(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、(ii)ソフトウェア(デジタル信号プロセッサを含む)、ソフトウェア、およびメモリ(複数可)を有するハードウェアプロセッサの任意の部分は、協働して、携帯電話またはサーバなどの装置に様々な機能の実行、(iii)動作のためにソフトウェア(例えば、ファームウェア)を必要とするマイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部などのハードウェア回路および/またはプロセッサを含み得る。なお、ソフトウェアは、動作のために必要とされないときには存在しないことがある。
【0074】
回路のこの定義は、任意の請求項を含む本出願におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる例として、本出願で使用する場合、回路という用語はまた、単にハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部、ならびにその(またはそれらの)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装形態を包含する。回路という用語はまた、たとえば、特定の請求項の要素に適用可能である場合、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、またはサーバ、セルラーネットワークデバイス、または他のコンピューティングもしくはネットワークデバイス内の同様の集積回路を包含する。
【0075】
利益、他の利点、および問題に対する解決策は、本発明の特定の実施形態に関して上述されている。しかしながら、利益、利点、問題に対する解決策、およびそのような利益、利点、または解決策を引き起こすか、またはもたらし得るか、またはそのような利益、利点、または解決策をより顕著にさせ得る任意の要素は、いずれかまたは全ての請求項の重要な、必要な、または必須の特徴または要素として解釈されるべきではない。
【外国語明細書】