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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024007284
(43)【公開日】2024-01-18
(54)【発明の名称】密閉ハンドル装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 3/00 20060101AFI20240111BHJP
   E05C 3/04 20060101ALI20240111BHJP
【FI】
E05B3/00 E
E05C3/04 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022108696
(22)【出願日】2022-07-05
(71)【出願人】
【識別番号】000108708
【氏名又は名称】タキゲン製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】田中 優美香
(57)【要約】
【課題】少なくともハンドルレバーのロック位置を確実に保持しフックとフック受け部とを確実に係合させて、扉で筐体を確実に密閉する。
【解決手段】本装置Hは、ハンドル台座1内で台座側回転軸部11の回転周囲に、少なくとも、密閉用ハンドルh1のフック2とハンドル受けh2のフック受け部6との係合状態で、台座側回転軸部11の周面に圧接可能に板バネ7を備え、この板バネ7により、フック2とフック受け部6との係合状態を保持するようにした。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル台座、ハンドル台座に回転軸を介して回転可能に連結されるフック、及びフックを回転操作するためのハンドルレバーからなる密閉用ハンドルと、前記密閉用ハンドルの前記フックと係合可能なフック受け部を有するハンドル受けとを備え、前記回転軸は、前記ハンドル台座内に回転可能に配置され、その先端が前記ハンドル台座の前面から突出される台座側回転軸部と、前記ハンドルレバーに前記台座側回転軸部に対して同軸上に突出されるハンドルレバー側回転軸部と、前記フックに設けられ、前記台座側回転軸部と前記ハンドルレバー側回転軸部との間に作動連結されるフック側回転軸部とからなり、前記密閉用ハンドル又は前記ハンドル受けの一方が扉側に取り付けられ、他方が筐体の開口周囲の枠側に取り付けられて、前記密閉用ハンドルの前記フックと前記ハンドル受けの前記フック受け部との係合により、扉を筐体の開口周囲の枠に密着させて筐体の開口を密閉する密閉ハンドル装置において、
前記ハンドル台座内で前記台座側回転軸部の回転周囲に、少なくとも、前記密閉用ハンドルの前記フックと前記ハンドル受けの前記フック受け部との係合状態で、前記台座側回転軸部の周面に圧接可能に板バネを備え、
前記板バネにより、前記フックと前記フック受け部との係合状態を保持する、
ことを特徴とする密閉ハンドル装置。
【請求項2】
板バネは台座側回転軸部の周面に対して圧接可能にフラットな加圧面を有し、前記台座側回転軸部の周面に前記板バネの加圧面を受けるフラットな被加圧面を有し、前記板バネの加圧面と前記台座側回転軸部の被加圧面は、相互に平行に接し可能に、又は前記板バネの加圧面と前記台座側回転軸部の被加圧面の一方が他方に対して前記密閉用ハンドルと前記ハンドル受けとの係合方向に斜めに接し可能に、形成される請求項1に記載の密閉ハンドル装置。
【請求項3】
ハンドル台座内で台座側回転軸部の回転周囲に、併せて、密閉用ハンドルのフックとハンドル受けのフック受け部との非係合状態で、前記台座側回転軸部の周面に圧接可能に板バネを備え、前記板バネは前記台座側回転軸部の周面に対して圧接可能にフラットな加圧面を有し、前記台座側回転軸部の周面に前記板バネの加圧面を受けるフラットな被加圧面を有し、前記板バネの加圧面と前記台座側回転軸部の被加圧面は、相互に平行に接し可能に、又は前記板バネの加圧面と前記台座側回転軸部の被加圧面の一方が他方に対して前記密閉用ハンドルと前記ハンドル受けとの非係合方向に斜めに接し可能に、形成される請求項1又は2に記載の密閉ハンドル装置。
【請求項4】
ハンドル受けのフック受け部のフックが接する面に合成樹脂からなるアタッチメントが積層装着される請求項1に記載の密閉ハンドル装置。
【請求項5】
ハンドル受けのフック受け部のフックが接する面に合成樹脂からなるアタッチメントが積層装着され、前記アタッチメントの前記フックが接する面で前記フックの正規の係合位置に前記フックを係合案内可能なガイド面を形成される請求項1に記載の密閉ハンドル装置。
【請求項6】
ハンドル台座の台座側回転軸部、ハンドルレバーのハンドルレバー側回転軸部、及びフックのフック側回転軸部の軸心にそれぞれ軸挿通孔を有し、前記台座側回転軸部、前記ハンドルレバー側回転軸部、及び前記フック側回転軸部は前記各軸挿通孔間に挿通される連結軸により作動連結され、前記フック側回転軸部の前記軸挿通孔は前記フックのハンドル受けのフック受け部に対する係合端方向に向けて長い長孔にして形成されるとともに、前記フック側回転軸部の前記台座側回転軸部及び前記ハンドルレバー回転軸部との各連結面で前記長孔の周囲に沿って複数の凹部又は凸部を有し、前記台座側回転軸部及び前記ハンドルレバー回転軸部の前記フック側回転軸部との連結面にそれぞれ、前記フック側回転軸部の各連結面の前記複数の凹部又は凸部に選択的に係合可能に複数の凸部又は凹部を有し、前記フックの前記軸挿通部をなす前記長孔で前記連結軸の挿通位置を調整することにより、前記連結軸と前記フックの前記係止端との間の長さを調整可能に、当該長孔内の前記連結軸の挿通位置に合わせて、前記フック側回転軸部の各連結面と前記台座側回転軸部及び前記ハンドルレバー側回転軸部の各連結面が相互の前記各凹部及び前記各凸部との係合により固定可能にして、前記フックと前記フック受け部との係合位置が調整可能に構成される請求項1に記載の密閉ハンドル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扉を筐体の開口周囲の枠に密着させて筐体を密閉する密閉ハンドル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、扉の密閉性が求められる冷蔵庫や厨房設備、医療設備などあり、このような設備では、扉を筐体の開口周囲の枠に密着させて筐体を密閉する密閉ハンドル装置が用いられる。
【0003】
この種の密閉ハンドル装置は、例えば特許文献1などに開示されており、一般に、図11図12に示すように、密閉用ハンドルh81と、ハンドル受けh82とを備えて構成される。図11に示すように、密閉用ハンドルh81は、ハンドル台座811、ハンドル台座811に回転軸810を介して回転可能に連結されるフック812、及びフック812を回転操作するためのハンドルレバー813を有する。この密閉用ハンドルh81では、回転軸810は、ハンドル台座811内に回転可能に配置され、その先端がハンドル台座811の前面から突出される台座側回転軸部aと、ハンドルレバー813に台座側回転軸部aに対して同軸上に突出されるハンドルレバー側回転軸部bと、フック812に設けられ、台座側回転軸部aとハンドルレバー側回転軸部bとの間に作動連結されるフック側回転軸部cとからなる。図12に示すように、ハンドル受けh82は、取付ベース821、取付ベース821から略L字形に突出され、密閉用ハンドルh81のフック812を受けるフック受け部822を有する。
このようにして密閉用ハンドルh81又はハンドル受けh82の一方が筐体の開口周囲の枠側に取付ねじにより取り付けられ、他方が扉側に取付ねじにより取り付けられて、密閉用ハンドルh81のフック812とハンドル受けh82のフック受け部822のとの係合により、扉を筐体の開口周囲の枠に密着させて筐体の開口を密閉するようになっている。
【0004】
図13にこの密閉ハンドル装置の、扉の密閉性を求められる設備での使用例を示している。
なお、この例では、筐体9Aは箱形で、正面に四角形の凹部91が形成され、この凹部91の奥の面に四角形の開口90が形成される。この正面の凹部91内で開口90の全周縁に沿ってパッキン92が設けられる。この場合、筐体9A正面の凹部91外の周囲が密閉用ハンドルh81又はハンドル受けh82の一方が取り付けられる筐体9Aの枠になっている。扉9Bは、筐体9A正面の凹部91に嵌合可能に四角形で、凹部91の深さに対応する厚さに形成される。この扉9Bは、扉9Bの正面下部と筐体9Aの正面の枠の下部との間に一対のヒンジ93を介して、筐体9Aの前方に向けて上下方向に回動可能に取り付けられる。
【0005】
この設備においては、扉9Bの正面上部中央に密閉用ハンドルh81が取り付けられ、筐体9Aの正面の枠の上部中央にハンドル受けh82が取り付けられる。この場合、密閉用ハンドルh81は、横向きで、ハンドル台座811が扉9Bの正面上部中央に取付ねじにより取り付けられて、ハンドルレバー813が扉9Bの正面上部中央に、ハンドルレバー813の長さ方向を扉9Bの上縁部に沿って平行に向けられて、フック812が扉9Bの上縁部に対して略垂直に扉9Bの上縁部の上方に突出されるロック位置と、ハンドルレバー813の長さ方向を扉9Bの上縁部に対して垂直に向けられて、フック812が扉9Bの上縁部に沿って略平行に扉9Bの上縁部の下方に没入されるロック解除位置との間で、回動可能に配置される。ハンドル受けh82は、横向きで、取付ベース821が筐体9Aの正面の枠の上部中央に取付ねじにより取り付けられて、フック受け部822が筐体9Aの正面の枠の上部中央に、略L字形の先端を下方に向けられて、扉9Bの密閉用ハンドルh81のフック812が係脱可能に配置される。
【0006】
このようにして、この設備の扉9Bを開けるときは、ハンドルレバー813を握り、このハンドルレバー813を略水平のロック位置から略垂直のロック解除位置まで回動して、フック812とハンドル受けh82のフック受け部822のとの係合を解除した状態から、扉9Bを引き下げる。扉9Bを閉めるときは、ハンドルレバー813を握り、扉9Bを筐体9A正面に向けて押し上げて、筐体9A正面の凹部91内に嵌め込み、この状態で、ハンドルレバー813をロック解除位置からロック位置へ回動し、フック812を筐体9Aの枠のフック受け部822に係止する。このようにフック812をフック受け部822に係止することで、扉9Bが凹部91内にさらに押し込まれ、この扉9Bの押圧により筐体9Aの開口90全周縁部のパッキン92が圧縮されて、(パッキン92の反力により)筐体9Aの開口90は完全に密閉され、この密閉状態が保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2014-098240号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、このような扉では、筐体の開口全周縁部のパッキンが新しいうちは、パッキンの反力により、扉を開こうとする力が働き、扉に取り付けられた扉用ハンドルのフックと筐体に取り付けられたハンドル受けのフック受け部が相互に強く係合して(言い換えれば、大きな圧力で噛み合って(押し付け合って))、扉のロック状態が保持され、また、ハンドルレバーの水平状態が維持される。
しかしながら、パッキンの経年劣化などにより反力の復元性が低下すると、扉用ハンドルのフックとハンドル受けのフック受け部との強い係合、すなわち大きな圧力による噛み合い(押し付け合い)もまた低下し、ロック位置のハンドルレバーが自重に耐え切れなくなって、ハンドルレバーが垂れ下がり、ハンドルレバーが過度に下がると、フックがフック受け部から外れて、扉が開いてしまう、という問題がある。
なお、この種の密閉ハンドル装置では、従来、ロック位置のハンドルレバーの水平状態を保持するために、台座側回転軸部とフック側回転軸部との間に波型ワッシャーなどを介在しているが、ハンドルレバーの回動操作の繰り返しにより、このワッシャーも繰り返し変形され、時間の経過とともに緩みも多くなるため、上記と同様の問題は避けられない。
【0009】
また、扉用ハンドルやハンドル受けは、ステンレスなどの金属材により製造されるため、扉の開閉毎に、金属材からなるフックと金属材からなるフック受け部が擦れ合って、フックとフック受け部との間に金属粉が発生し、好ましくない、という問題がある。
【0010】
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種の密閉ハンドル装置において、少なくともハンドルレバーのロック位置を確実に保持してフックとフック受け部とを確実に係合させ、もって扉で筐体を確実に密閉すること、併せて、フックとフック受け部との擦れ合いによる金属粉の発生を防止すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、
ハンドル台座、ハンドル台座に回転軸を介して回転可能に連結されるフック、及びフックを回転操作するためのハンドルレバーからなる密閉用ハンドルと、前記密閉用ハンドルの前記フックと係合可能なフック受け部を有するハンドル受けとを備え、前記回転軸は、前記ハンドル台座内に回転可能に配置され、その先端が前記ハンドル台座の前面から突出される台座側回転軸部と、前記ハンドルレバーに前記台座側回転軸部に対して同軸上に突出されるハンドルレバー側回転軸部と、前記フックに設けられ、前記台座側回転軸部と前記ハンドルレバー側回転軸部との間に作動連結されるフック側回転軸部とからなり、前記密閉用ハンドル又は前記ハンドル受けの一方が扉側に取り付けられ、他方が筐体の開口周囲の枠側に取り付けられて、前記密閉用ハンドルの前記フックと前記ハンドル受けの前記フック受け部との係合により、扉を筐体の開口周囲の枠に密着させて筐体の開口を密閉する密閉ハンドル装置において、
前記ハンドル台座内で前記台座側回転軸部の回転周囲に、少なくとも、前記密閉用ハンドルの前記フックと前記ハンドル受けの前記フック受け部との係合状態で、前記台座側回転軸部の周面に圧接可能に板バネを備え、
前記板バネにより、前記フックと前記フック受け部との係合状態を保持する、
ことを要旨とする。
【0012】
この密閉ハンドル装置はまた、次のような構成を備えることが好ましい。
(1)板バネは台座側回転軸部の周面に対して圧接可能にフラットな加圧面を有し、前記台座側回転軸部の周面に前記板バネの加圧面を受けるフラットな被加圧面を有し、前記板バネの加圧面と前記台座側回転軸部の被加圧面は、相互に平行に接し可能に、又は前記板バネの加圧面と前記台座側回転軸部の被加圧面の一方が他方に対して前記密閉用ハンドルと前記ハンドル受けとの係合方向に斜めに接し可能に、形成される。
(2)ハンドル台座内で台座側回転軸部の回転周囲に、併せて、密閉用ハンドルのフックとハンドル受けのフック受け部との非係合状態で、前記台座側回転軸部の周面に圧接可能に板バネを備え、前記板バネは前記台座側回転軸部の周面に対して圧接可能にフラットな加圧面を有し、前記台座側回転軸部の周面に前記板バネの加圧面を受けるフラットな被加圧面を有し、前記板バネの加圧面と前記台座側回転軸部の被加圧面は、相互に平行に接し可能に、又は前記板バネの加圧面と前記台座側回転軸部の被加圧面の一方が他方に対して前記密閉用ハンドルと前記ハンドル受けとの非係合方向に斜めに接し可能に、形成される。
(3)ハンドル受けのフック受け部のフックが接する面に合成樹脂からなるアタッチメントが積層装着される。
(4)ハンドル受けのフック受け部のフックが接する面に合成樹脂からなるアタッチメントが積層装着され、前記アタッチメントの前記フックが接する面で前記フックの正規の係合位置に前記フックを係合案内可能なガイド面を形成される。
(5)ハンドル台座の台座側回転軸部、ハンドルレバーのハンドルレバー側回転軸部、及びフックのフック側回転軸部の軸心にそれぞれ軸挿通孔を有し、前記台座側回転軸部、前記ハンドルレバー側回転軸部、及び前記フック側回転軸部は前記各軸挿通孔間に挿通される連結軸により作動連結され、前記フック側回転軸部の前記軸挿通孔は前記フックのハンドル受けのフック受け部に対する係合端方向に向けて長い長孔にして形成されるとともに、前記フック側回転軸部の前記台座側回転軸部及び前記ハンドルレバー回転軸部との各連結面で前記長孔の周囲に沿って複数の凹部又は凸部を有し、前記台座側回転軸部及び前記ハンドルレバー回転軸部の前記フック側回転軸部との連結面にそれぞれ、前記フック側回転軸部の各連結面の前記複数の凹部又は凸部に選択的に係合可能に複数の凸部又は凹部を有し、前記フックの前記軸挿通部をなす前記長孔で前記連結軸の挿通位置を調整することにより、前記連結軸と前記フックの前記係止端との間の長さを調整可能に、当該長孔内の前記連結軸の挿通位置に合わせて、前記フック側回転軸部の各連結面と前記台座側回転軸部及び前記ハンドルレバー側回転軸部の各連結面が相互の前記各凹部及び前記各凸部との係合により固定可能にして、前記フックと前記フック受け部との係合位置が調整可能に構成される。
【発明の効果】
【0013】
本発明の密閉ハンドル装置によれば、上記の構成により、板バネで、少なくともフックとフック受け部との係合状態を保持するようにしたので、少なくともハンドルレバーをロック位置に確実に保持してフックとフック受け部とを確実に係合させ、これにより、扉で筐体を確実に密閉させることができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
併せて、本発明の密閉ハンドル装置では、ハンドル受けのフック受け部のフックが接する面に合成樹脂からなるアタッチメントが積層装着されるようにしたので、フックとフック受け部との擦れ合いによる金属粉の発生を防止することができる、という本発明独自の顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施の形態による密閉ハンドル装置の外観を示す図((a)は平面図(b)は正面図(c)は側面図)
図2】同密閉ハンドル装置の構成を示す図((a)は平面断面図(b)は側面断面図)
図3】同密閉ハンドル装置の構成を示す図(背面図)
図4】同密閉ハンドル装置の特に台座側回転軸部の構成を示す図((a)は背面図(b)は側面図)
図5】同密閉ハンドル装置の特にハンドルレバー及びハンドルレバー側回転軸部の構成を示す図((a)は側面図(b)は背面図)
図6】同密閉ハンドル装置の特にフック及びフック側回転軸部の構成を示す図((a)は背面図(b)は側面図(c)は側面断面図)
図7】同密閉ハンドル装置の特にフックの長さ調整機能を示す図((a)はフックを短くした状態(b)はフックを長くした状態)
図8】同密閉ハンドル装置の特にハンドル受けの構成を示す図(斜視図)
図9】同密閉ハンドル装置の特にハンドル受けに用いるアタッチメントの構成を示す図((a)は斜視図(b)は側面図)
図10】同密閉ハンドル装置の使用例を示す図((1-1)は正面図(1-2)は側面断面図(2)は一部省略正面図)
図11】従来の密閉ハンドル装置の構成を示す図((a)は正面図(b)は側面断面図)
図12】同密閉ハンドル装置の特にハンドル受けの構成を示す図(斜視図)
図13】同密閉ハンドル装置の使用例を示す図((1-1)は正面図(1-2)は側面断面図(2)は一部省略正面図)
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。図1図2及び図3は密閉ハンドル装置の全体構成を示している。図4乃至図9はそれぞれ、密閉ハンドル装置の要部の構成を示している。
【0016】
図1に示すように、密閉ハンドル装置H(以下、本装置Hという。)は、密閉用ハンドルh1と、ハンドル受けh2とを備えて構成される。密閉用ハンドルh1は、ハンドル台座1、ハンドル台座1に回転軸4を介して回転可能に連結されるフック2、及びフック2を回転操作するためのハンドルレバー3からなり、回転軸4が、図2に示すように、ハンドル台座1内に回転可能に配置され、その先端がハンドル台座1の前面から突出される台座側回転軸部11と、ハンドルレバー3に台座側回転軸部11に対して同軸上に突出されるハンドルレバー側回転軸部31と、フック2に設けられ、台座側回転軸部11とハンドルレバー側回転軸部31との間に作動連結されるフック側回転軸部21とからなる。ハンドル受けh2は、図1図2に示すように、密閉用ハンドルh1のフック2と係合可能なフック受け部6を有する。
かくして本装置Hは、密閉用ハンドルh1又はハンドル受けh2の一方が扉側に取り付けられ、他方が筐体の開口周囲の枠側に取り付けられて、密閉用ハンドルh1のフック2とハンドル受けh2のフック受け部6との係合により、扉を筐体の開口周囲の枠に密着させて筐体の開口を密閉する方式を取る。
【0017】
本装置Hでは、特に、図2に示すように、ハンドル台座1内で台座側回転軸部11の回転周囲に、少なくとも、密閉用ハンドルh1のフック2とハンドル受けh2のフック受け部6との係合状態で、台座側回転軸部11の周面に圧接可能に板バネ7を備え、この板バネ7により、フック2とフック受け部6との係合状態を保持するようになっている。
また、本装置Hでは、ハンドル台座1内で台座側回転軸部11の回転周囲に、併せて、密閉用ハンドルh1のフック2とハンドル受けh2のフック受け部6との非係合状態で、台座側回転軸部11の周面に圧接可能に板バネ7を備え、この板バネ7により、フック2とフック受け部6との非係合状態を保持するようになっている。
【0018】
本装置Hの密閉用ハンドルh1は、既述のとおり、ハンドル台座1と、フック2と、ハンドルレバー3とを備え、ハンドル台座1にフック2、ハンドルレバー3が回転軸4を介して作動連結されて構成される。
【0019】
図2に示すように、ハンドル台座1は、回転軸4を挿通可能な回転軸挿通孔10を有するプレートになっている。この場合、ハンドル台座1は、後面全面を開口された浅い深さのケース状に形成されて、前面部1Fとその周囲の周面部1Sとからなる。図1に示すように、前面部1Fは、正面視略長方形及び略台形の組み合わせ、より具体的に言えば、略長方形の部分とその一側から漸次長さを縮小して延びる台形の部分とからなる複合形状で、全体として6角形状を呈する。また、前面部11は正面視長方形の部分の中央がその周囲の面に対して僅かな高さで突出する略円筒形状で先端面(以下、中央の面という。)が平坦に形成され、この中央の面の中心に回転軸挿通孔10が形成される。前面部1Fの中央の面の周囲(円筒形状の周囲)の面は6辺からなる周面部1Sに向けてテーパ状に形成される。周面部1Sは、この場合、6つの側面部からなり、それぞれ、側面視略台形又は略長方形をなし、全周全体として漸次拡径されるテーパ状をなす。回転軸挿通孔10は、中央の面、すなわち、ハンドル台座1の中央の円筒状の先端面に、円形に開口される。また、この回転軸挿通孔10は、図2に示すように、ハンドル台座1の中央の円筒形状の内部で円筒形に形成され、前部側が小径に後部側が大径に形成されて、前部側と後部側との間に段差面10Gが設けられる。この回転軸挿通孔10内に、回転軸4の一部をなす台座側回転軸部11が回転可能に挿通配置される。この台座側回転軸部11については後述する。
【0020】
このハンドル台座1には、図1に示すように、取付ねじのための複数のねじ挿通孔S0が設けられる。この場合、前面部1Fにおいて、正面視長方形の部分の両端と正面視台形の部分の中央にそれぞれ、全体として3つのねじ挿通孔S0が形成される。これらのねじ挿通孔S0は、図3に示すように、ハンドル台座1の内部においてボス孔として形成される。これらのボス孔の内、正面視台形の部分に設けられるボス孔のボス外周面の一部が後述する回転軸4の突起11Iが係合してハンドルレバー3の回動範囲を規制する一方のストッパー111になっている。また、前面部1Fの正面視長方形の部分の内部で正面視台形の部分を有する一側とは反対の他側の長さ方向中間所定の位置に後述する回転軸4の突起11Iが係合可能に凸部が併せて形成され、これがハンドルレバー3の回動範囲を規制する他方のストッパー112になっている。
【0021】
このハンドル台座1にはまた、図3に示すように、後述する板バネ7を取り付けるための板バネ取付部113が設けられる。この場合、板バネ取付部113は、前面部1Fの内部において、前面部1Fの正面視長方形の部分の両端のボス孔の一方、この場合、後述するハンドルレバー3の回動支点側の端部に対向するボス孔と回転軸挿通孔10との間に、ハンドルレバー3の回動支点側の端部の回動軌道に近接して、正面視長方形の部分の他側から一側に向けて、板バネ7の両端が係合可能に断面略鉤形(断面略L字形)に形成される。
【0022】
本装置Hに用いる板バネ7はハンドルレバー3の回転軸4の周面に圧接可能に加圧面7Pを有する。この場合、板バネ7は、ステンレス鋼などの金属材により、断面コ字形に形成されて、中央の加圧面部71と、その両側の支持部72とからなる。なお、板バネ7は断面C字形のものも用意され、適宜選択的に用いられる。この板バネ7は、両側の支持部72がハンドル台座1の板バネ取付部113、すなわち、正面視長方形の部分の他側から一側に向けて延びる断面略鉤形の形状部内の両端に差し込まれて取り付けられ、中央の加圧面部71が、外面(ハンドルレバー3の回動支点に向けられる面)を加圧面7Pとして、ハンドルレバー3の回動支点側の端部の回動軌道上に臨むように配置される。
【0023】
図2に示すように、フック2は、一端が回転軸4の一部をなすフック側回転軸部21で、他端側がハンドル受けh2のフック受け部6に係合可能な爪22になっている。フック側回転軸部21は筒形に形成され、軸心に回転軸挿通孔20を有する。このフック側回転軸部21については後述する。爪22はフック側回転軸部21の周面の一部から一体に延びるプレートで、この場合、正面視略長方形でハンドル受け部h2のフック受け部の大きさ、厚さとともに所定の大きさ、厚さに形成される。
【0024】
図1図2に示すように、ハンドルレバー3は、一端が回転軸4の一部をなすハンドルレバー側回転軸部31で、他端側がグリップ32になっている。ハンドルレバー側回転軸部31は筒形に形成され、軸心に軸挿通孔30を有する。このハンドルレバー側回転軸部31については後述する。グリップ32はハンドルレバー側回転軸部31の周面の一部から一体に延びるプレートで、この場合、正面視略細長い長方形で所定の大きさ、厚さに形成される。なお、グリップ32の正面、背面には部分的に所要のRが付けられる。
【0025】
図2に示すように、回転軸4は、ハンドル台座1内に回転可能に配置され、その先端がハンドル台座1の前面1Fから突出される台座側回転軸部11と、ハンドルレバー3に台座側回転軸部11に対して同軸上に突出されるハンドルレバー側回転軸部31と、フック2に設けられ、台座側回転軸部11とハンドルレバー側回転軸部31との間に作動連結されるフック側回転軸部21との組み合わせからなる。ハンドル台座1の台座側回転軸部11、ハンドルレバー3のハンドルレバー側回転軸部31、及びフック2のフック側回転軸部21の軸心にそれぞれ軸挿通孔10、20、30を有し、これら台座側回転軸部11、ハンドルレバー側回転軸部31、及びフック側回転軸部21は各軸挿通孔10、20、30間に挿通される連結軸Bにより作動連結される。
【0026】
また、フック側回転軸部21の軸挿通孔20は、図6に示すように、フック2のハンドル受けh2のフック受け部6に対する係合端方向に向けて長い長孔20にして形成されるとともに、フック側回転軸部21の台座側回転軸部11及びハンドルレバー回転軸部31との各連結面201、202に長孔20の周囲に沿って複数の凹部2010を有し、図4図5に示すように、台座側回転軸部11及びハンドルレバー回転軸部31のフック側回転軸部21との連結面101、301にそれぞれ、フック側回転軸部21の各連結面201、202の複数の凹部2010に選択的に係合可能に複数の凸部1011、3011を有する。このようにして、図7に示すように、フック2の軸挿通孔20をなす長孔20で連結軸Bの挿通位置を調整することにより、連結軸Bとフック2の係止端との間の長さを調整可能に、この長孔20内の連結軸Bの挿通位置に合わせて、フック側回転軸部21の各連結面201、202と台座側回転軸部11及びハンドルレバー側回転軸部31の各連結面101、301が相互の各凹部2010(図6参照)及び各凸部1011、3011(図4図5参照)との係合により固定可能にして、フック2とフック受け部6との係合位置が調整可能に構成される。
【0027】
図4に示すように、台座側回転軸部11はハンドル台座1の回転軸挿通孔10に挿通配置可能にかつこの回転軸挿通孔10内で回転可能に円筒形のブロックからなり、その軸心に軸挿通孔110を有する。この場合、台座側回転軸部11は、前部側が前端部をハンドル台座1の中央の面の開口から突出して回転軸挿通孔10の小径の前部側に嵌合可能に小径の円筒形に、後部側が回転軸挿通孔10の大径の後部側に嵌合可能に大径の円筒形に、それぞれ、形成される。かくして台座側回転軸部11は前部側と後部側との間に段差面11Gが設けられ、この段差面11Gが回転軸挿通孔10の前部側と後部側との間の段差面10Gに係合可能に形成される。また、この台座側回転軸部11では、特に前部側の前端部が後述するフック2の連結面201(の溝200A)に係合(嵌合)可能に前部側の断面形状(断面円形)内に内接される断面略角丸の正方形に形成され、その前面(台座側回転軸部11の先端面)で軸挿通孔110の周囲に90°間隔で4つの凸部1011が形成される。この場合、これらの凸部1011は半球状に形成される。
【0028】
この台座側回転軸部11の周面にはさらに、ハンドルレバー3の回動範囲を規制するための突起11Iと、ハンドル台座1内に設けられる後述の板バネ7に係合可能に被加圧面
114が設けられる。
【0029】
突起11Iは、台座側回転軸部11の大径の後部側の外周面から突設される。この場合、この突起11Iは、台座側回転軸部11の後部側の外周面の一部に一体に、直方体形状の凸状に形成される。
【0030】
被加圧面114は、台座側回転軸部11の周面に後述する板バネ7の加圧面7Pを受けるフラットな面になっている。また、被加圧面114は、台座側回転軸部11の周面に2つ設けられる。この場合、各被加圧面114A、114Bは、台座側回転軸部11の大径の後部側の外周面で突起11Iとは略反対側(正反対の位置よりも若干片側一方に寄せられた位置)の一部にこの外周面と平行にこの外周面よりも少し小径の円弧状の面114Cを形成されて、この円弧状の面114Cの両側にテーパ状にフラットの面にして形成される。各被加圧面114A、114Bは、板バネ7の加圧面7Pと相互に平行に接し可能に形成されてもよいが、この場合、板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11の被加圧面114A、114Bの一方が他方に対して密閉用ハンドルh1とハンドル受けh2との係合方向に斜めに接し可能に、円弧状の面114Cの両側から台座側回転軸部11の後部側の外周面との間を少し漸次拡開するように斜めに形成される。かくして突起11Iに近い一方の被加圧面114Aがフック2とフック受け部6との係合状態を保持可能に、つまり、密閉用ハンドルh1とハンドル受けh2とのロック用に、突起11Iから遠い他方の被加圧面114Bがフック2とフック受け部6との非係合状態を保持可能に、つまり、密閉用ハンドルh1とハンドル受けh2とのロック解除用に、それぞれ、形成される。
【0031】
図5に示すように、ハンドルレバー側回転軸部31は円筒形のブロック状で、その軸心に軸挿通孔30を有する。この場合、ハンドルレバー側回転軸部31は略全体が台座側回転軸部11の後部側と略同径又は少し大径の円筒状に形成される。このハンドルレバー側回転軸部31の前端部は台座側回転軸部11の前端部と略同じ大きさで略同じ形状に形成される。すなわち、前端部は、後述するフック2の連結面202(の溝200B)に係合(嵌合)可能にハンドルレバー側回転軸部31の断面形状(円形)内に内接される断面略角丸の正方形に形成され、その前面(ハンドルレバー側回転軸部31の先端面)で軸挿通孔30の周囲に90°間隔で4つの凸部3011が形成される。この場合、これらの凸部3011は半球状に形成される。軸挿通孔30は台座側回転軸部11の軸挿通孔10の前部側と同径の円筒形で内周面にねじが切られてねじ孔30として形成される。
【0032】
図6に示すように、フック側回転軸部21は円筒形のブロック状で、その軸心に軸挿通孔20を有する。この場合、フック側回転軸部21の軸挿通孔20がフック2のハンドル受けh2のフック受け部6に対する係合端方向に向けて長い長孔20にして形成されることで、フック側回転軸部21は断面楕円形の円筒形に形成される。このフック側回転軸部21の前後両面の一方が台座側回転軸部11の連結面201で、他方がハンドルレバー側回転軸部31の連結面202になっている。
【0033】
このフック側回転軸部21の、台座側回転軸部11との連結面201の中心に台座側回転軸部11の前端部が嵌合可能に台座側回転軸部11の前端部よりも長孔20の長径方向に少し長い断面角丸の長方形の溝200Aが形成される。この溝200Aの底面の中心に軸挿通孔20としての長孔20が設けられる。この溝200Aの底面で長孔20の周囲に沿って、台座側回転軸部11の複数、この場合、4つの凸部1011が選択的に係合可能に複数の凹部2010が設けられる。この場合、複数の凹部2010は溝200Aの底面で、長孔20の長手方向両側に1つずつ、短手方向両側に並列に3つずつ、全体として放射状に形成される。これらの凹部2010は断面半円状に形成される。
【0034】
また、このフック側回転軸部21の、ハンドルレバー側回転軸部31との連結面202の中心に、台座側回転軸部11の連結面201と同様に、ハンドルレバー側回転軸部31の前端部が嵌合可能にハンドルレバー側回転軸部31の前端部よりも長孔の長径方向に少し長い断面角丸の長方形の溝200Bが形成される。この溝200Bの底面の中心に軸挿通孔20としての長孔20が設けられる。そして、台座側回転軸部11の連結面201と同様に、この溝200Bの底面で長孔20の周囲に沿って、ハンドルレバー側回転軸部31の複数、この場合、4つの凸部3011が選択的に係合可能に複数の凹部2010が設けられる。この場合、複数の凹部2010は、溝200Bの底面で、長孔20の長手方向両側に1つずつ、短手方向両側に並列に3つずつ、全体として放射状に形成される。これらの凹部2010は断面半円状に形成される。
【0035】
これらハンドル台座1内の台座側回転軸部11、ハンドルレバー側回転軸部31、フック側回転軸部21の作動連結には、図2に示すように、連結軸BとしてボルトBが用いられる。この場合、ボルトBがハンドル台座内の台座側回転軸部11の軸挿通孔110から差し込まれ、フック側回転軸部21の軸挿通孔20を通してハンドルレバー側回転軸部31のねじ孔30に締め込まれて、回転軸4全体が連結固定される。
【0036】
図1図2及び図8に示すように、本装置Hのハンドル受けh2は、取付ベース5と、フック受け部6とを有する。
【0037】
取付ベース5は、ハンドル台座1と略同様なプレートからなる。この場合、取付ベース5は、後面全面を開口された浅い深さのケース状に形成されて、前面部5Fとその周囲の周面部5Sとからなる。前面部5Fは、正面視略長方形及び略台形の組み合わせ、より具体的に言えば、略長方形の部分とその一側から漸次長さを縮小して延びる台形の部分とからなる複合形状で、全体として6角形状を呈する。また、前面部5Fはその中央から6辺からなる周面部5Sに向けてテーパ状に形成される。周面部5Sは、この場合、6つの側面部からなり、それぞれ、側面視略台形又は略長方形をなす。この取付ベース5には、取付ねじのための複数のねじ挿通孔S0が設けられる。この場合、前面部5Fにおいて、正面視長方形の部分の両端と正面視台形の部分の中央にそれぞれ、全体として3つのねじ挿通孔S0が形成される。これらのねじ挿通孔S0は取付ベース5の内部においてボス孔として形成される。
【0038】
フック受け部6は取付ベース5の中央に一体に設けられる。この場合、フック受け部6は、断面略L字形に形成されて、取付ベース5の中央から直角に略正方形状に延びる支持部61と、支持部61の先端から取付ベース5の正面視略長方形の部分の他側に向けて延びる係止部62とからなる。支持部61には幅方向中央で所定の高さにねじ孔610が設けられる。
【0039】
このハンドル受けh2にはまた、フック受け部6においてフック2が接する面に合成樹脂からなるアタッチメントAが積層装着される。図9に示すように、このアタッチメントAは、フック受け部6の係止部62のフック2の係止面に被着可能な係止面被覆部a1と、この係止面に連続して支持部61の内面に被着可能な支持部内面被覆部a2とを有し、これら係止面被覆部a1、支持部内面被覆部a2は一体に形成される。係止面被覆部a1はフック受け部6の係止部62のフック2の係止面を覆う平板部a11とこの平板部a11の3側縁部から立ち上げられ、係止部62の3側面を取り囲む3側面部a12とからなる。この係止面被覆部a1にはまた、フック2が接する面でフック2の正規の係合位置にフック2を係合案内可能なガイド面a11Gを形成される。この場合、ガイド面a11Gは、係止面被覆部a1のフック2を受ける面の中央にフック2が嵌合可能に断面略逆U字形の凹状に形成されてフック係合部a110が設けられ、その両側が断面略U字形の凸状に形成されて、その両側がフック2をフック係合部a110に案内するフック案内部a111が設けられる。支持部内面被覆部a2はフック受け部6の支持部61の内面を覆う平板部a21とこの平板部a21の2側縁部から立ち上げられ、支持部61の2側面を取り囲む2側面部a22とからなる。この支持部内面被覆部a2には、支持部61のねじ孔610に連通可能に、幅方向中央で所定の高さにねじ挿通孔a20が設けられる。このようにしてアタッチメントaは、係止面被覆部a1がフック受け部6の係止部62のフック2の係止面に係止部62の3側面を含めて被着されるとともに、支持部内面被覆部a2がフック受け部6の支持部61の内面に支持部61の2側面を含めて被着されて、支持部内面被覆部a2のねじ挿通孔a20からねじSが通され、支持部61のねじ孔610に締め込まれて、フック受け部6に取り付けられる。
【0040】
このようにして密閉用ハンドルh1又はハンドル受けh2の一方が筐体の開口周囲の枠側に取付ねじにより取り付けられ、他方が扉側に取付ねじにより取り付けられる。また、この取り付けに当たり、必要により、フック2とフック受け部6との係合位置が調整できる。この場合、フック2の軸挿通部20をなす長孔20で連結軸Bの挿通位置を調整することにより、連結軸Bとフック2の係止端との間の長さを調整した後、この長孔20内の連結軸Bの挿通位置に合わせて、フック側回転軸部21の各連結面201、202と台座側回転軸部11及びハンドルレバー側回転軸部31の各連結面101、301が相互の各凹部2010及び各凸部1011、3011とを係合させて、この状態を固定する。この場合、連結軸BのボルトBをハンドルレバー側回転軸部31のねじ孔30に締め込んで、回転軸4全体を固定する。
【0041】
そして、ハンドル台座1内で台座側回転軸部11の回転周囲に配置された板バネ7により、密閉用ハンドルh1のフック2とハンドル受けh2のフック受け部6とのロック状態(係合状態)が保持されることにより、扉を筐体の開口周囲の枠に密着させて筐体の開口を密閉し、また、この板バネ7により、密閉用ハンドルh1のフック2とハンドル受けh2のフック受け部6とのロック解除状態(非係合状態)が保持されることで、フック2が扉の開閉に干渉することなく、扉の開閉が円滑に行われるようになっている。
【0042】
図10に本装置Hの扉の密閉性を求められる設備での使用例を示している。
この例でも、設備の筐体9Aは箱形で、正面に四角形の凹部91が形成され、この凹部91の奥の面に四角形の開口90が形成される。この正面の凹部91内で開口90の全周縁に沿ってパッキン92が設けられる。この場合、筐体9正面の凹部91外の周囲が密閉用ハンドルh1又はハンドル受け2の一方が取り付けられる筐体9の枠になっている。扉9Bは、筐体9A正面の凹部91に嵌合可能に四角形で、凹部91の深さに対応する厚さに形成される。この扉9Bは、扉9Bの正面下部と筐体9Aの正面の枠の下部との間に一対のヒンジ93を介して、筐体9Aの前方に向けて上下方向に回動可能に取り付けられる。
【0043】
この設備においては、扉9Bの正面上部中央に密閉用ハンドルh1が取り付けられ、筐体9Aの正面の枠の上部中央にハンドル受けh2が取り付けられる。この場合、密閉用ハンドルh1は、横向きで、ハンドル台座1が扉9Bの正面上部中央に取付ねじにより取り付けられて、ハンドルレバー3が扉9Bの正面上部中央に、図10(2)に示すように、ハンドルレバー3の長さ方向を扉9Bの上縁部に沿って平行に向けられて、フック2が扉9Bの上縁部に対して略垂直に扉9Bの上縁部の上方に突出されるロック位置と、ハンドルレバー3の長さ方向を扉9Bの上縁部に対して垂直に向けられて、フック2が扉9Bの上縁部に沿って略平行に扉9Bの上縁部の下方に没入されるロック解除位置との間で、回動可能に配置される。ハンドル受けh2は、横向きで、取付ベース5が筐体9Aの正面の枠の上部中央に取付ねじにより取り付けられて、フック受け部6が筐体9Aの正面の枠の上部中央に、略L字形の先端を下方に向けられて、扉9Bの密閉用ハンドルh1のフック2がフック受け部6に係脱可能に配置される。
【0044】
なお、必要により、フック2とフック受け部6との係合位置が調整できる。つまり、フック2を延ばしたり縮めたりすることができる。その調整は既述のとおりで、より具体的には、次のとおりである。図7を参照されたい。
フック2を延ばす場合、図7(b)に示すように、ボルトBをフック2の軸挿通孔20をなす長孔20内でフック2の爪22とは反対側の端部に挿通することでフック2を延ばすことができ、この長孔20内のボルトBの挿通位置に合わせて、フック側回転軸部21の各連結面201、202と台座側回転軸部11及びハンドルレバー側回転軸部31の各連結面101、301を相互の各凹部2011(図6参照)及び各凸部1011(図4参照)、3011(図5参照)とを係合させて、この状態を、ボルトBをハンドルレバー側回転軸部31のねじ孔30に締め込むことで、固定する。
フック2を縮める場合、図7(a)に示すように、ボルトBをフック2の軸挿通孔20をなす長孔20内でフック2の爪22側の端部に挿通することでフック2を縮めることができ、この長孔20内のボルトBの挿通位置に合わせて、フック側回転軸部21の各連結面201、202と台座側回転軸部11及びハンドルレバー側回転軸部31の各連結面101、301を相互の各凹部2011(図6参照)及び各凸部1011(図4参照)、3011(図5参照)とを係合させて、この状態を、ボルトBをハンドルレバー側回転軸部31のねじ孔30に締め込むことで、固定する。
フック1をその中間程度に延ばす場合は、ボルトBをフック2の軸挿通孔20をなす長孔20内で中間に挿通することでフック2を中間程度に延ばすことができ、この長孔20内のボルトBの挿通位置に合わせて、フック側回転軸部21の各連結面201、202と台座側回転軸部11及びハンドルレバー側回転軸部31の各連結面101、301を相互の各凹部2010及び各凸部1011、3011とを係合させて、この状態を、ボルトBをハンドルレバー側回転軸部31のねじ孔30に締め込むことで、固定する。
【0045】
このようにして、この設備の扉9Bを開けるときは、図10(1-1)において、ハンドルレバー3を握り、図10(2)に示すように、このハンドルレバー3を略水平のロック位置から略垂直のロック解除位置に向けて回動する。これにより、フック2がハンドル受けh2のフック受け部6から回動され、フック受け部6に被着されたアタッチメントA(図8参照)の係止面被覆部a1のフック2のガイド面a11G(図9(b)参照)の案内により、すなわち、中央のフック係合部a110からその片側一方のフック案内部a111に案内されて、円滑に外れていく。同時に、ハンドル台座1内で、(図3参照)台座側回転軸部11がハンドルレバー3と同方向に回転して板バネ取付部113の板バネ7の加圧面7Pに接し加圧された台座側回転軸部11外周面の突起11Iに近い一方の被加圧面114Aが板バネ7の加圧面7Pから外れ、板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11外周面の円弧状の面114Cが係合され、板バネ7の加圧面部71が円弧状の面114Cにより押し上げられる。
【0046】
そして、このハンドルレバー3を、図10(2)に示すように、略垂直のロック解除位置まで回動すると、(図3参照)台座側回転軸部11の突起11Iと他方のストッパー112との衝接係合により、ハンドルレバー3の同方向への回動が規制される。これと同時に、フック2はハンドル受けh2のフック受け部6から完全に外れて、フック2が扉9Bの上縁部に沿って略平行に扉9Bの上縁部の下方のロック解除位置に没入される。また同時に、ハンドル台座1内で、(図3参照)台座側回転軸部11がハンドルレバー3と同方向に回転して板バネ取付部113の板バネ7の加圧面7Pに接し加圧された円弧状の面114Cが板バネ7の加圧面7Pから外れ、板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11外周面の突起11Iから遠い他方の被加圧面114Bが圧接係合されて、フック2のロック解除状態が確実に保持され、ハンドルレバー3がロック解除位置に確実に維持される。したがって、フック2やハンドルレバー3がぐらついたりがたついたりすることがない。この状態から、扉9Bを引き下げる。扉9Bを円滑に開くことができる。
【0047】
扉9Bを閉めるときは、ハンドルレバー3を握り、扉9Bを筐体9A正面に向けて押し上げて、筐体9A正面の凹部91内に嵌め込み、この状態で、(図10(2)参照)ハンドルレバー3をロック解除位置からロック位置に向けて回動する。これにより、フック2が扉9Bの上縁部から扉9Bの上縁部の上方のロック位置、すなわち、フック受け部6に向けて回動され、このフック受け部6に被着されたアタッチメントA(図8参照)の係止面被覆部a1においてフック2のガイド面a11G(図9(b)参照)の案内により、すなわち、片側一方のフック案内部a111から中央のフック係合部110へ案内されて、円滑に係合されていく。同時に、ハンドル台座1内で、(図3参照)台座側回転軸部11がハンドルレバー3と同方向に回転して板バネ取付部113の板バネ7の加圧面7Pに接し加圧された台座側回転軸部11外周面の突起11Iから遠い他方の被加圧面114Bが板バネ7の加圧面7Pから外れ、板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11外周面の円弧状の面114Cが係合され、板バネ7の加圧面部71が円弧状の面114Cにより押し上げられる。
【0048】
そして、このハンドルレバー3を略水平のロック位置まで回動すると、(図3参照)台座側回転軸部11の突起11Iと一方のストッパー111との衝接係合により、ハンドルレバー3の同方向への回動が規制される。これと同時に、フック2とフック受け部6のアタッチメントAの中央のフック係合部a110との係合によるクリック感があり、フック2が扉9Bの上縁部の上方のロック位置に突出してハンドル受けh2のフック受け部6にアタッチメントAを介して完全に係止される。また同時に、ハンドル台座1内で、(図3参照)台座側回転軸部11がハンドルレバー3と同方向に回転して板バネ取付部113の板バネ7の加圧面7Pに接し加圧された円弧状の面114Cが板バネ7の加圧面7Pから外れ、板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11外周面の突起11Iに近い一方の被加圧面114Aが圧接係合されて、フック2のロック状態が確実に保持され、ハンドルレバー3がロック位置に確実に維持される。したがって、フック2やハンドルレバー3がぐらついたりがたついたりすることがない。このようにフック2をフック受け部6に係止することで、扉9Bが凹部91内にさらに押し込まれ、この扉9Bの押圧により筐体9Aの開口90全周縁部のパッキン92が圧縮されて、(パッキン92の反力により)筐体9Aの開口90は完全に密閉され、この密閉状態が保持される。本装置Hでは特に、フック2のロック状態、ハンドルレバー3のロック位置が板バネ7により保持されるので、パッキン92の経年劣化などにより反力の復元性が低下しても、フック2とフック受け部6との強い係合、すなわち大きな圧力による噛み合い(押し付け合い)は維持され、従来のようなロック位置のハンドルレバー3が自重により垂れ下がったり、このハンドルレバー3が下がってフック2がフック受け部6から外れ、扉9Bが開いてしまったりするようなことがない。
【0049】
また、扉9Bの開閉毎に、ハンドルレバー3の操作により、フック2とフック受け部6が繰り返し係脱されるが、本装置Hでは、フック受け部6に合成樹脂からなるアタッチメントAが積層装着されるので、従来のような金属材同士の擦れ合いと異なり、フック2とフック受け部6との間に金属粉を発生することがない。
【0050】
以上説明したように、本装置Hによれば、ハンドル台座1内で台座側回転軸部11の回転周囲に、少なくとも、密閉用ハンドルh1のフック2とハンドル受けh2のフック受け部6との係合状態で、台座側回転軸部11の周面に圧接可能に板バネ7を備え、この板バネ7により、フック2とフック受け部6との係合状態を保持するようにしたので、少なくともハンドルレバー3のロック位置を確実に保持し、フック2とフック受け部6とを確実に係合させて、扉で筐体を確実に密閉することができる。
この場合、板バネ7は台座側回転軸部11の周面に対して圧接可能にフラットな加圧面7Pを有し、台座側回転軸部11の周面に板バネ7の加圧面7Pを受けるフラットな被加圧面114Aを有し、板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11の被加圧面114Aは相互に板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11の被加圧面114Aの一方が他方に対して密閉用ハンドルh1とハンドル受けh2との係合方向に斜めに接し可能に形成されるので、台座側回転軸部11の周面に対する加圧力を高めて、ハンドルレバー3のロック位置、フック2とフック受け部6との係合をより確実に保持することができ、これにより扉で筐体をより確実に密閉することができる。
【0051】
また、本装置Hでは、ハンドル台座1内で台座側回転軸部11の回転周囲に、併せて、密閉用ハンドルh1のフック2とハンドル受けh2のフック受け部6との非係合状態で、台座側回転軸部11の周面に圧接可能に板バネ7を備える。そして、同様に、板バネ7は台座側回転軸部11の周面に対して圧接可能にフラットな加圧面7Pを有し、台座側回転軸部11の周面に板バネ7の加圧面7Pを受けるフラットな被加圧面114Bを有し、板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11の被加圧面114Bは板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11の被加圧面114Bの一方が他方に対して密閉用ハンドルh1とハンドル受けh2との非係合方向に斜めに接し可能に形成される。このようにしたことで、台座側回転軸部11の周面に対する加圧力を高めて、ハンドルレバー3のロック解除位置、フック2とフック受け部6との係合解除をより確実に保持することができ、これにより、扉の開閉にフック2が干渉することが無く、扉の開閉を確実に行うことができる。
【0052】
本装置Hではさらに、次のような利点を有する。
(1)ハンドル受けh2のフック受け部6のフック2が接する面に合成樹脂からなるアタッチメントAが積層装着されるので、フック2とフック受け部6との擦れ合いによる金属粉の発生を防止することができる。
この場合、アタッチメントAのフック2が接する面にフック2の正規の係合位置にフック2を係合案内可能なガイド面a11Gを形成されるので、フック2とフック受け部6との係脱を円滑かつ確実に行うことができる。
(2)そして、ハンドル台座1の台座側回転軸部11、ハンドルレバー3のハンドルレバー側回転軸部31、及びフック2のフック側回転軸部21の軸心にそれぞれ軸挿通孔110、20、30を有し、台座側回転軸部11、ハンドルレバー側回転軸部31、及びフック側回転軸部21は各軸挿通孔110、20、30間に挿通される連結軸Bにより作動連結される。フック側回転軸部21の軸挿通孔20はフック2のハンドル受けh2のフック受け部6に対する係合端方向に向けて長い長孔20にして形成されるとともに、フック側回転軸部21の台座側回転軸部11及びハンドルレバー回転軸部31との各連結面201、202で長孔20の周囲に沿って複数の凹部2010を有する。これに対して台座側回転軸部11及びハンドルレバー回転軸部31のフック側回転軸部21との連結面101、301にそれぞれ、フック側回転軸部11の各連結面201、202の複数の凹部2010に選択的に係合可能に複数の凸部1011、3011を有する。このようしてフック2の軸挿通孔20をなす長孔20で連結軸Bの挿通位置を調整することにより、連結軸3とフック2の係止端との間の長さを調整可能にし、この長孔20内の連結軸Bの挿通位置に合わせて、フック側回転軸部21の各連結面201、202と台座側回転軸部11及びハンドルレバー側回転軸部31の各連結面101、301が相互の各凹部2010及び各凸部1011、3011との係合により固定可能にして、フック2とフック受け部6との係合位置を調整可能にしたので、フック2の長さを調整することができ、フック2とフック受け部6とを最適な係合位置で係合させることができる。
【0053】
なお、この実施の形態では、板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11の一方の被加圧面114Aは相互に板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11の被加圧面114Aの一方が他方に対して密閉用ハンドルh1とハンドル受けh2との係合方向に斜めに接し可能に形成されるものとしたが、板バネの加圧面と台座側回転軸部の被加圧面は相互に平行に接し可能に形成されてもよい。このようにしても、上記実施の形態に比べて台座側回転軸部の周面に対する加圧力が若干下がるが、上記実施の形態と概ね同様の作用効果を奏することができる。
同様に、板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11の他方の被加圧面114Bは板バネ7の加圧面7Pと台座側回転軸部11の被加圧面114Bの一方が他方に対して密閉用ハンドルh1とハンドル受けh2との非係合方向に斜めに接し可能に形成されるものとしたが、板バネの加圧面と台座側回転軸部の他方の被加圧面は相互に平行に接し可能に形成されてもよい。このようにしても、上記実施の形態に比べて台座側回転軸部の周面に対する加圧力は若干下がるが、上記実施の形態と概ね同様の作用効果を奏することができる。
【0054】
また、この実施の形態では、フック側回転軸部21の台座側回転軸部11及びハンドルレバー回転軸部31との各連結面201、202で長孔20の周囲に沿って複数の凹部2010を有し、台座側回転軸部11及びハンドルレバー回転軸部31のフック側回転軸部21との連結面101、301にそれぞれ、フック側回転軸部21の各連結面201、202の複数の凹部2010に選択的に係合可能に複数の凸部1011、3011を有するものとしたが、これとは反対に、フック側回転軸部の台座側回転軸部及びハンドルレバー回転軸部との各連結面で長孔の周囲に沿って複数の凸部を有し、台座側回転軸部及びハンドルレバー回転軸部のフック側回転軸部との連結面にそれぞれ、フック側回転軸部の各連結面の複数の凸部に選択的に係合可能に複数の凹部を有するものとしてもよい。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0055】
H 密閉ハンドル装置(本装置)
h1 密閉用ハンドル
1 ハンドル台座
1F 前面部
10G 段差面
S0 ねじ挿通孔
1S 周面部
10 回転軸挿通孔
101 連結面
1011 凸部
11 台座側回転軸部
110 軸挿通孔
11G 段差面
11I 突起
111 一方のストッパー
112 他方のストッパー
113 板バネ取付部
114 被加圧面
114A 被加圧面
114B 被加圧面
114C 円弧状の面
2 フック
20 軸挿通孔(長孔)
200A 溝
200B 溝
201 連結面
202 連結面
2010 凹部
21 フック側回転軸部
22 爪
3 ハンドルレバー
30 軸挿通孔(ねじ孔)
301 連結面
3011 凸部
31 ハンドルレバー側回転軸部
32 グリップ
4 回転軸
B 連結軸(ボルト)
h2 ハンドル受け
5 取付ベース
5F 前面部
5S 周面部
S0 ねじ挿通孔
6 フック受け部
61 支持部
610 ねじ孔
62 係止部
A アタッチメント
a1 係止面被覆部
a11 平面部
a11G ガイド面
a110 フック係合部
a111 フック案内部
a12 3側面部
a2 支持部内面被覆部
a20 ねじ挿通孔
S ねじ
a21 平板部
a22 2側面部
7 板バネ
7P 加圧面
71 加圧面部
72 支持部
9A 筐体
90 開口
91 凹部
92 パッキン
9B 扉
93 ヒンジ
図1
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