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特開2024-72982情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024072982
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20240522BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20240522BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20240522BHJP
【FI】
G07G1/12 361Z
G07G1/01 301E
G07G1/00 331B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022183916
(22)【出願日】2022-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】倉田 真考
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142DA07
3E142EA04
3E142FA42
3E142GA41
(57)【要約】
【課題】POS端末におけるインシデントの発生を適切に通知すること。
【解決手段】実施形態の情報処理装置は、取得部と、検出部と、処理部と、出力部とを備える。前記取得部は、POS端末及び操作者の当該POS端末の操作位置が撮影された映像を取得する。前記検出部は、前記映像に基づいて不正疑い行動を検出する。前記処理部は、前記検出部により前記不正疑い行動が検出された場合、当該不正疑い行動の種別を示すイベント情報と、当該不正疑い行動に関連する画像とを含む第1の通知情報を生成するとともに、当該不正疑い行動に関する動画を前記映像から切り出す処理を行う。前記出力部は、前記処理部により生成された前記第1の通知情報を表示部へ出力し、前記第1の通知情報が出力された後に前記処理部により前記不正疑い行動に関する動画が生成された場合、当該動画に関する第2の通知情報を前記表示部へ出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
POS端末及び操作者の当該POS端末の操作位置が撮影された映像を取得する取得部と、
前記映像に基づいて不正疑い行動を検出する検出部と、
前記検出部により前記不正疑い行動が検出された場合、当該不正疑い行動の種別を示すイベント情報と、当該不正疑い行動に関連する画像とを含む第1の通知情報を生成するとともに、当該不正疑い行動に関する動画を前記映像から切り出す処理を行う処理部と、
前記処理部により生成された前記第1の通知情報を表示部へ出力し、前記第1の通知情報が出力された後に前記処理部により前記不正疑い行動に関する動画が生成された場合、当該動画に関する第2の通知情報を前記表示部へ出力する出力部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記不正疑い行動に関連する画像は、前記映像から切り出された、前記POS端末の操作者が含まれる画像と、前記不正疑い行動が不正行動であるかを判断可能な画像との少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記不正疑い行動が不正行動であるかを判断可能な画像は、買い物カゴが含まれる画像である、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記第1の通知情報を表示する表示部と、を備え、
前記第1の通知情報の表示は、前記イベント情報と、前記不正疑い行動に関連する画像と、前記動画の再生を指示する再生ボタンとを含む、情報処理システム。
【請求項5】
前記再生ボタンの表示は、前記第2の通知情報を受信するまで、操作無効であることを示す表示状態である、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
POS端末及び操作者の当該POS端末の操作位置が撮影された映像を取得することと、
前記映像に基づいて不正疑い行動を検出することと、
前記不正疑い行動が検出された場合、当該不正疑い行動の種別を示すイベント情報と、当該不正疑い行動に関連する画像とを含む第1の通知情報を生成するとともに、当該不正疑い行動に関する動画を前記映像から切り出す処理を行うことと、
生成された前記第1の通知情報を出力することと、
前記第1の通知情報が出力された後に前記不正疑い行動に関する動画が生成された場合、当該動画に関する第2の通知情報を出力することと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、買物客が操作者となって商品の登録や決済を行うセルフタイプのPOS端末(Point Of Sales)や店員による商品登録の後に買物客が操作者となって決済を行うセミセルフタイプのPOS端末が知られている。また、POS端末における商品未登録などの不正行動や金銭トラブルといったインシデントの発生を店舗スタッフへ通知する技術が知られている。
【0003】
例えば、通知を受けた店舗スタッフは、買物客への声掛けなどの対応をするか判断することができる。このような中、通知には、監視カメラの映像から切り出された動画など、対応の要否について店舗スタッフが判断する材料に足る内容が要求される。一方で、インシデントの発生から通知までに時間を要すると、声掛けなどの対応を行うタイミングを逃してしまうおそれがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、POS端末におけるインシデントの発生を適切に通知することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報処理装置は、取得部と、検出部と、処理部と、出力部とを備える。前記取得部は、POS端末及び操作者の当該POS端末の操作位置が撮影された映像を取得する。前記検出部は、前記映像に基づいて不正疑い行動を検出する。前記処理部は、前記検出部により前記不正疑い行動が検出された場合、当該不正疑い行動の種別を示すイベント情報と、当該不正疑い行動に関連する画像とを含む第1の通知情報を生成するとともに、当該不正疑い行動に関する動画を前記映像から切り出す処理を行う。前記出力部は、前記処理部により生成された前記第1の通知情報を表示部へ出力し、前記第1の通知情報が出力された後に前記処理部により前記不正疑い行動に関する動画が生成された場合、当該動画に関する第2の通知情報を前記表示部へ出力する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、実施形態に係るPOS(Point Of Sales)システムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係るセルフPOS端末の操作者側から見た外観の一例を示す斜視図である。
図3図3は、実施形態に係るセルフPOS端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るアテンダント端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る実施形態に係るセルフPOS端末の有する機能構成の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る実施形態に係るアテンダント端末の有する機能構成の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る実施形態に係るサーバ装置の有する機能構成の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係るPOSシステムにおいて実行される情報処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図10図10は、実施形態に係る情報処理において表示される表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、情報処理装置、情報処理システム及びプログラムについて説明する。
【0008】
図1は、実施形態に係るPOS(Point Of Sales)システム1の構成の一例を示す図である。POSシステム1は、図1に示すように、セルフPOS端末10、アテンダント端末30、サーバ装置50、カメラ70及び記憶装置90を含む。POSシステム1において、セルフPOS端末10、アテンダント端末30、サーバ装置50、カメラ70及び記憶装置90は、有線又は無線でネットワークNを介して通信可能に接続されている。ここで、実施形態に係るPOSシステム1は、情報処理システムの一例である。
【0009】
セルフPOS端末10は、買物客が操作者となって商品の登録や決済を行うセルフタイプのPOS端末である。セルフPOS端末10は、販売対象の商品を登録する商品登録処理と、商品登録処理により登録された商品の会計処理とを、顧客の操作により実行する販売データ処理装置の一例である。
【0010】
アテンダント端末30は、アテンダントである店員が使用する端末装置である。アテンダント(店員)は、少なくとも一つのセルフPOS端末10を含むセルフPOS端末群を管理・監視するとともに、これらのセルフPOS端末10を操作中の顧客を、必要に応じて世話する。アテンダント端末30は、例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン等である。アテンダント端末30は、例えば複数のセルフPOS端末10に接続されている。なお、ネットワークNを介して互いに接続された複数のセルフPOS端末10のうちの任意のセルフPOS端末10をアテンダント端末30として利用することもできる。アテンダント端末30は、サーバ装置50からの通知情報に基づき不正疑い行動の検出を店員に通知する。ここで、実施形態に係るアテンダント端末30は、表示部の一例である。
【0011】
サーバ装置50は、店舗のバックヤードなどに設置される。サーバ装置50は、店舗サーバとも呼ばれる。サーバ装置50は、セルフPOS端末10を撮影したカメラ70の映像に対する画像処理を行う画像処理装置の一例である。サーバ装置50は、当該映像を用いて不正疑い行動を検出する検出処理を行う情報処理装置の一例である。サーバ装置50は、不正疑い行動が検出された場合にイベント情報及び画像を簡易情報としてアテンダント端末30へ通知するとともに、詳細情報としてアテンダント端末30へ送信する動画の生成を行う通知処理を行う情報処理装置の一例である。なお、サーバ装置50の記憶部52(図5参照)には、セルフPOS端末10に配信されるPLUファイルが格納されている。ここで、実施形態に係るサーバ装置50は、情報処理装置の一例である。
【0012】
カメラ70は、例えばセルフPOS端末10ごとに配置されるが、二つ以上のセルフPOS端末10ごとに配置されてもよいし、セルフPOS端末10ごとに複数のカメラ70が配置されても構わない。カメラ70は、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を含む。カメラ70は撮影した映像のデータを記憶装置90に出力する。
【0013】
記憶装置90は、例えばネットワークストレージとして構成される。一例として、記憶装置90は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどの記憶回路と、当該記憶回路に対する書き込み及び読み出しを制御する制御回路と、外部と通信するための通信回路とを有する。記憶装置90は、カメラ70により撮影された映像のデータを記憶する。記憶装置90は、サーバ装置50により当該映像から切り出された画像や動画を記憶する。
【0014】
図2は、実施形態に係るセルフPOS端末の操作者側から見た外観の一例を示す斜視図である。セルフPOS端末10は、図1に示すように、本体11、カゴ置台12、袋詰め台13を有する。
【0015】
本体11は、カゴ置台12及び袋詰め台13の間に設けられる。カゴ置台12は、商品登録の際に、カゴが置かれる物置台である。袋詰め台13は、買い物袋を開放した状態で引掛けられる物置台である。買い物袋には、商品登録が終わった商品が入れられる。換言すれば、袋詰め台13には、登録された商品が載置される。
【0016】
袋詰め台13は、台座131、袋掛けフック132及び一時置台133を有する。袋掛けフック132及び一時置台133は、台座131に設けられた支柱134に支持されて、台座131の上方に設けられている。台座131は、例えば袋より大きい商品等の袋に入れるのに適さない商品等が載置される台である。袋掛けフック132は、販売登録した商品を入れる袋を吊り下げるフックである。一時置台133は、例えば壊れやすい商品等の袋詰めに注意を要する商品を一時的に載置する台である。
【0017】
また、図2に示すように、セルフPOS端末10及びその操作位置9を含む撮影範囲で撮影可能にカメラ70が配置される。ここで、操作位置9を含む撮影範囲とは、操作位置9に位置するセルフPOS端末10の操作者(使用者)を撮影可能な範囲である。つまり、操作位置9を含む撮影範囲で得られた映像によれば、セルフPOS端末10の操作者やその有無が判別可能である。また、セルフPOS端末10を含む撮影範囲とは、少なくともセルフPOS端末10のカゴ置台12及び袋詰め台13を撮影可能な範囲である。つまり、セルフPOS端末10を含む撮影範囲で得られた映像によれば、例えば、セルフPOS端末10において登録される買い物カゴに入った商品や、登録済の商品といった商品登録処理や会計処理に係る各種の商品を判別可能である。
【0018】
図3は、実施形態に係るセルフPOS端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。セルフPOS端末10は、図3に示すように、タッチパネルディスプレイ14、入出金部15、スキャナ16、プリンタ17、表示灯18、カードリーダ19、制御部21、記憶部22及び通信インタフェース23を有する。タッチパネルディスプレイ14、入出金部15、スキャナ16、プリンタ17、表示灯18、カードリーダ19、制御部21、記憶部22及び通信インタフェース23は、データバスやアドレスバス等のシステムバス29を介して相互に接続される。
【0019】
タッチパネルディスプレイ14は、図1に示すように、例えば本体11においてスキャナ16の上方に設けられている。タッチパネルディスプレイ14は、各種画面を表示するとともに、顧客による操作を受け付ける。
【0020】
入出金部15は、図1に示すように、例えば本体11の中央部分に設けられている。入出金部15は、例えば、硬貨投入部、硬貨排出部、紙幣投入部及び紙幣排出部を有する。硬貨投入部は、顧客が支払う硬貨の投入を受け付ける投入口である。硬貨排出部は、釣銭等の入出金部15から排出された硬貨を受ける受け皿である。紙幣投入部は、顧客が支払う紙幣の投入を受け付ける投入口である。紙幣排出部は、釣銭等の入出金部15から排出された紙幣の排出口である。なお、例えばセルフPOS端末10が現金を取り扱わないキャッシュレス端末として構成される場合など、入出金部15は設けられていなくてもよい。
【0021】
スキャナ16は、図1に示すように、例えば本体11において入出金部15の上方に設けられている。スキャナ16は、図1に示すように読取窓161を有する。スキャナ16は、例えば読取窓161にかざされた商品に付されている無線タグやバーコードなどのコードシンボルから商品情報を読み取る読取装置である。無線タグは、RF(Radio Frequency)タグ等の電子タグである。無線タグは、情報を記憶するIC(Integrated Circuit)チップとアンテナとを有する。無線タグは、無線タグ読取装置から受信した電波に応じてICチップに記憶されているタグ情報を送信する。例えば、無線タグには、無線タグが付されている商品に関する商品情報が記憶されている。商品情報には、例えば、商品を識別可能な商品コードが含まれている。
【0022】
なお、スキャナ16は、例えば読取窓161にかざされた商品を撮像するように構成されたカメラを有していてもよい。スキャナ16のカメラは、例えばCMOS、CCD等の撮像素子を含む。この場合、スキャナ16のカメラが撮像した商品の画像のデータは、画像処理装置としてのサーバ装置50又はセルフPOS端末10によるオブジェクト認識処理に供される。これにより、画像に含まれる商品が特定され、登録される。
【0023】
プリンタ17は、例えば本体11の筐体の内部に設けられている。プリンタ17は、一取引の明細が示されたレシートや、商品の割引等のクーポンをレシート用紙等に印字する印字装置である。プリンタ17は、図1に示すように、レシート排出部171を有する。レシート排出部171は、例えば本体11において入出金部15及びスキャナ16の間に設けられている。レシート排出部171は、プリンタ17が発行したレシート等をセルフPOS端末10の外部に排出する排出口である。
【0024】
表示灯18は、図1に示すように、例えば本体11においてタッチパネルディスプレイ14の後方に設けられている。表示灯18は、セルフPOS端末10に異常が発生したこと等を店員に通知する電灯である。
【0025】
カードリーダ19は、図1に示すように、例えば本体11においてスキャナ16の側方に設けられている。カードリーダ19は、クレジットカード等のカードを読み取る読取装置である。
【0026】
制御部21は、セルフPOS端末10の全体の動作を制御し、セルフPOS端末10が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有する。CPUは、セルフPOS端末10の動作を統括的に制御するプロセッサである。例えばROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部22等に格納された各種プログラムを実行する。
【0027】
なお、制御部21のプロセッサとしては、CPUに限らず、GPU(Graphics Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の他のプロセッサが利用されても構わない。
【0028】
記憶部22は、HDDやSSD、フラッシュメモリなどの記憶装置である。記憶部22は、制御プログラム221を記憶する。また、記憶部22には、商品マスタが記憶され得る。
【0029】
通信インタフェース23は、ネットワークNを介して、アテンダント端末30やサーバ装置50などのセルフPOS端末10の外部装置と通信するためのインタフェースである。
【0030】
図4は、実施形態に係るアテンダント端末30のハードウェア構成の一例を示す図である。アテンダント端末30は、図4に示すように、制御部31、記憶部32、通信インタフェース33及びタッチパネルディスプレイ34を有する。制御部31、記憶部32、通信インタフェース33及びタッチパネルディスプレイ34は、データバスやアドレスバス等のシステムバス39を介して相互に接続される。
【0031】
制御部31は、アテンダント端末30の全体の動作を制御し、アテンダント端末30が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部31は、CPU、ROM及びRAMを有する。CPUは、アテンダント端末30の動作を統括的に制御するプロセッサである。例えばROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部32等に格納された各種プログラムを実行する。
【0032】
なお、制御部31のプロセッサとしては、CPUに限らず、GPUやASIC、FPGA等の他のプロセッサが利用されても構わない。
【0033】
記憶部32は、HDDやSSD、フラッシュメモリなどの記憶装置である。記憶部32は、制御プログラム321を記憶する。
【0034】
通信インタフェース33は、ネットワークNを介して、セルフPOS端末10やサーバ装置50などのアテンダント端末30の外部装置と通信するためのインタフェースである。
【0035】
タッチパネルディスプレイ34は、各種画面を表示するとともに、店員による操作を受け付ける。
【0036】
図5は、実施形態に係るサーバ装置50のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置50は、図5に示すように、制御部51、記憶部52及び通信インタフェース53を有する。制御部51、記憶部52及び通信インタフェース53は、データバスやアドレスバス等のシステムバス59を介して相互に接続される。
【0037】
制御部51は、サーバ装置50の全体の動作を制御し、サーバ装置50が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部51は、CPU、ROM及びRAMを有する。CPUは、サーバ装置50の動作を統括的に制御するプロセッサである。例えばROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部52等に格納された各種プログラムを実行する。
【0038】
なお、制御部51のプロセッサとしては、CPUに限らず、GPUやASIC、FPGA等の他のプロセッサが利用されても構わない。
【0039】
記憶部52は、HDDやSSD、フラッシュメモリなどの記憶装置である。記憶部52は、制御プログラム521を記憶する。
【0040】
通信インタフェース53は、ネットワークNを介して、セルフPOS端末10やアテンダント端末30、記憶装置90などのサーバ装置50の外部装置と通信するためのインタフェースである。
【0041】
図6は、実施形態に係る実施形態に係るセルフPOS端末10の有する機能構成の一例を示す図である。なお、セルフPOS端末10が実現する機能の一部又は全部は、セルフPOS端末10の外部装置との協働により実現されてもよいし、セルフPOS端末10に搭載された専用回路などのハードウェア構成により実現されても構わない。
【0042】
セルフPOS端末10の制御部21は、RAMにロードされた制御プログラム221を実行することにより、商品登録部101、会計処理部102及び報知部103としての機能を実現する。
【0043】
商品登録部101は、商品に付された無線タグやバーコードなどのコードシンボルから読み取られた商品コードに基づいて、販売対象の商品を登録する。なお、商品登録部101は、スキャナ16のカメラが撮像した画像のデータに基づくオブジェクト認識により商品を特定することによって、販売対象の商品を登録してもよい。なお、商品登録部101は、商品情報の読み取りに限らず、操作入力により特定された商品を登録してもよい。
【0044】
会計処理部102は、商品登録部101が商品登録した商品に関する代金を決済する会計処理を制御する。例えば、会計処理部102は、商品登録部101が販売登録した商品の合計価格を算出する。また、会計処理部102は、入出金部15に投入された金額から合計価格を減算して釣銭を算出する。また、会計処理部102は、入出金部15に釣銭を排出させる。
【0045】
報知部103は、アテンダント端末30又はサーバ装置50からの通知に応じてアラート(報知)を行う。例えば、報知部103は、不正の検知を示す画面をタッチパネルディスプレイ14に表示させたり、表示灯18を点灯させたり、表示灯18の発光色を変更したり、表示灯18を明滅させたりすることにより不正検知を報知する。
【0046】
図7は、実施形態に係る実施形態に係るアテンダント端末30の有する機能構成の一例を示す図である。なお、アテンダント端末30が実現する機能の一部又は全部は、アテンダント端末30の外部装置との協働により実現されてもよいし、アテンダント端末30に搭載された専用回路などのハードウェア構成により実現されても構わない。
【0047】
アテンダント端末30の制御部31は、RAMにロードされた制御プログラム321を実行することにより、通信部301、表示部302及び入力部303としての機能を実現する。
【0048】
通信部301は、セルフPOS端末10やサーバ装置50などのアテンダント端末30の外部装置との間で通信インタフェース33により通信する。
【0049】
表示部302は、不正疑い行動を通知する通知画面(図10参照)や詳細確認用動画を再生する再生画面をタッチパネルディスプレイ34により表示する。
【0050】
入力部303は、タッチパネルディスプレイ34を介した店員の操作を受け付ける。
【0051】
図8は、実施形態に係る実施形態に係るサーバ装置50の有する機能構成の一例を示す図である。なお、サーバ装置50が実現する機能の一部又は全部は、サーバ装置50の外部装置との協働により実現されてもよいし、サーバ装置50に搭載された専用回路などのハードウェア構成により実現されても構わない。
【0052】
サーバ装置50の制御部51は、RAMにロードされた制御プログラム521を実行することにより、通信部501、検出部502及び処理部503としての機能を実現する。
【0053】
通信部501は、セルフPOS端末10やアテンダント端末30などのサーバ装置50の外部装置との間で通信インタフェース53により通信する。例えば、通信部501は、記憶装置90へセルフPOS端末10及び操作位置9が撮影された映像のデータを要求する要求通知を出力する。また、通信部501は、記憶装置90から映像のデータを取得する。また、通信部501は、処理部503により生成された簡易情報及び詳細情報をアテンダント端末30へ出力する。一例として、通信部501は、簡易情報が生成された段階で簡易情報をアテンダント端末30へ出力する。一例として、通信部501は、簡易情報が出力された後に不正疑い行動に関する動画、すなわち詳細確認用動画が生成された場合、当該当該が生成された段階で詳細情報をアテンダント端末30へ出力する。ここで、実施形態に係る通信部501は、取得部及び出力部の一例である。また、簡易情報は、第1の通知情報の一例である。また、詳細情報は、第2の通知情報の一例である。
【0054】
検出部502は、セルフPOS端末10及び操作位置9が撮影された映像に基づいて不正疑い行動を検出する。検出部502は、映像に対して画像処理を施し、映像に含まれる使用者の行動や商品の移動を検知することにより、不正疑い行動を検出する。また、検出部502は、セルフPOS端末10からの登録された商品の商品情報を用いて、不正疑い行動を検出する。
【0055】
処理部503は、セルフPOS端末10及び操作位置9が撮影された映像から不正疑い行動に関連する画像、すなわち確認用画像を切り出す。確認用画像は、セルフPOS端末10の操作者(使用者)を確認するための画像である使用者確認用画像と、不正疑い行動に応じて店員が使用者に声掛けなどの対応をするか判断するための判断材料となる不正確認用画像とのうちの少なくともいずれかを含む。
【0056】
以下、図面を参照して、実施形態に係るPOSシステム1の動作例について説明する。図9は、実施形態に係るPOSシステム1において実行される情報処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図9の流れは、任意のアテンダント端末30と、当該アテンダント端末30に対応する複数のセルフPOS端末10のうちの任意のセルフPOS端末10(以下、対象のセルフPOS端末10と記載する。)による処理を例示する。
【0057】
カメラ70は、セルフPOS端末10及び操作位置9を含む撮影範囲で撮影を行い、撮影により得られた映像のデータを順次記憶装置90へ出力する(S11)。この場合、記憶装置90は、カメラ70からの映像のデータを順次記憶する。また、アテンダント端末30の表示部302は、通知画面をタッチパネルディスプレイ34により表示する(S12)。
【0058】
その後、対象のセルフPOS端末10において取引が開始されたとする。この場合、セルフPOS端末10は、取引開始通知をサーバ装置50へ出力する(S13)。また、セルフPOS端末10は、登録された商品と、その時刻を示す登録情報をサーバ装置50に順次送信する。あるいは、サーバ装置50は、映像から不正疑い行動が検出された場合、セルフPOS端末10において登録された商品の情報を参照する。
【0059】
サーバ装置50の通信部501は、セルフPOS端末10からの取引開始通知に応じて、記憶装置90に映像のデータを要求(S14)し、記憶装置90からの映像のデータを受信(S15)する。
【0060】
サーバ装置50の処理部503は、受信した映像からセルフPOS端末10の操作者、すなわち使用者を含む画像を切り出し、使用者確認用画像として生成する(S16)。生成された使用者確認用画像のデータは、サーバ装置50の記憶部52に記憶される。
【0061】
その後、POSシステム1においては、一取引が終了した場合、すなわちセルフPOS端末10により取引終了通知が発行(S29)されるまで、不正検出処理(S17~S28)を行う。
【0062】
サーバ装置50の通信部501は、記憶装置90に映像のデータを要求(S17)し、記憶装置90からの映像のデータを受信(S18)する。また、サーバ装置50の検出部502は、受信した映像に対して画像処理を施すことにより、不正疑い行動の検出を開始する(S19)。
【0063】
不正疑い行動が検出されなかった場合、サーバ装置50では、通信部501による映像のデータの取得と、取得された映像のデータに基づく不正疑い行動の検出処理とが繰り返される。
【0064】
一方で、不正疑い行動が検出された場合、サーバ装置50の検出部502は、検出通知をセルフPOS端末10に出力する(S20)。セルフPOS端末10は、検出通知に応じて表示灯18などを用いて報知を行う(S21)。
【0065】
また、不正疑い行動が検出された場合、サーバ装置50は、簡易情報及び詳細情報の生成を開始する。つまり、サーバ装置50は、図9に示すように、簡易情報及び詳細情報を並行して生成し、順次出力する。
【0066】
具体的には、サーバ装置50の処理部503は、映像から不正確認用画像を生成する(S22)。処理部503は、検出された不正疑い行動を示すイベント情報と、使用者確認用画像と、不正確認用画像とを含む簡易情報を生成する。処理部503は、簡易情報が生成された時点で、簡易情報をアテンダント端末30へ出力する(S23)。アテンダント端末30は、簡易情報の受信に応じて通知画面を更新し、イベント情報421、使用者確認用画像425及び不正確認用画像427を含む通知画面400(図10の通知411参照)を表示する(S24)。
【0067】
また、サーバ装置50の処理部503は、簡易情報の生成と並行して、映像から不正疑い行動が検出された部分及びその前後を切り出して詳細確認用動画を生成する(S25)。処理部503は、詳細確認用動画が生成された時点で、詳細情報としてアテンダント端末30へ出力する(S26)。アテンダント端末30は、詳細情報の受信に応じて通知画面400(図10の通知413参照)を更新し、対象の通知413において動画の再生を指示する再生ボタン423を有効化する(S27)。
【0068】
なお、生成された詳細確認用動画を記憶装置90に記憶し、アテンダント端末30から記憶装置90にアクセスする場合もあり得る。この場合、詳細情報は、詳細確認用動画の生成及び記憶装置90へのアップロードが終了した時点でサーバ装置50又は記憶装置90からアテンダント端末30へ出力される、詳細確認用動画が再生可能な状態になったことを示す情報であってもよい。
【0069】
なお、サーバ装置50は、詳細確認用動画として、切り出されたフレームを順次出力してもよい。つまり、詳細確認用動画は、再生可能な動画ファイルとしてサーバ装置50からアテンダント端末30へ出力される場合に限らず、結合されることにより動画ファイルを構成可能なデータとしてサーバ装置50からアテンダント端末30へ出力されてもよい。この場合、詳細情報は、詳細確認用動画を構成するすべてのデータを出力した段階で出力される、詳細確認用動画が再生可能な状態になったことを示す情報であってもよい。
【0070】
アテンダント端末30の表示部302は、例えばタッチパネルディスプレイ34を介した再生ボタン423に対する店員の操作を入力部303により受け付けた場合、詳細確認用動画をタッチパネルディスプレイ34により表示する(S28)。
【0071】
その後、対象のセルフPOS端末10において取引が終了された場合、セルフPOS端末10は、取引終了通知をサーバ装置50へ出力(S29)し、図9の流れは終了する。
【0072】
図10は、実施形態に係る情報処理において表示される通知画面400の一例を示す図である。図10に例示する通知画面400は、検出された不正疑い行動の表示410と、不正疑い行動が検知されたセルフPOS端末10を示すマップ表示450と、検出された不正疑い行動の履歴の表示470と、メニュー表示490とを含む。
【0073】
検出された不正疑い行動の表示410は、不正疑い行動の検出、すなわちインシデントの発生ごとの通知411,413を含む。図10は、未会計退出の検出に応じた通知411と、商品未登録の検出に応じた通知413とを含む。各通知411,413は、それぞれイベント情報421と、再生ボタン423と、確認用画像425,427とを含む。
【0074】
マップ表示450は、不正疑い行動が検出されたセルフPOS端末10を示す。図10の通知画面400は、「5」、「6」のセルフPOS端末10において不正疑い行動が検出された場合を例示する。
【0075】
不正疑い行動の履歴の表示470は、予め定められた時間内に検出された不正疑い行動の履歴を示すリストである。図10の通知画面400は、「5」のセルフPOS端末10において「商品未登録」の不正疑い行動2件と、「6」のセルフPOS端末10において「未会計退出」の不正疑い行動1件とが、5分以内に検出された場合を例示する。なお、履歴の表示470における表示対象のイベントは、5分に限らず、予め定めされた任意の時間内に検出されたイベントとすることができる。また、履歴の表示470においては、例えばスライダ473により表示されるイベントをスクロール可能である。
【0076】
メニュー表示490は、例えば選択されることにより展開する。そして、展開されたタブから各種設定を行ったり、現在のセルフPOS端末10を撮影した映像を表示する画面など、他の表示画面へ遷移したりすることができる。
【0077】
一例として、未会計退出の検出に応じた通知411は、「6」のセルフPOS端末10において「未会計退出」の不正疑い行動が「11:55:57」に検出されたことを示すイベント情報421を含む。また、当該通知411は、再生ボタン423を含む。
【0078】
一例として、商品未登録の検出に応じた通知413は、「5」のセルフPOS端末10を示す番号において「商品未登録」の不正疑い行動が「11:55:57」に検出されたことを示すイベント情報421を含む。また、当該通知413は、再生ボタン423を含む。
【0079】
通知411は、詳細情報が受信される前の表示態様を例示する。つまり、通知411については、詳細確認用動画が再生不可能な状態である。一方で、通知413は、詳細情報が受信された後の表示態様を例示する。つまり、通知413については、詳細確認用動画が再生可能な状態である。例えば、通知411の再生ボタン423は、図10に例示するように、グレーアウトされた操作無効であることを示す表示状態であり、その時点では動画再生ができないことが表示から判別可能となっている。
【0080】
なお、詳細情報が受信される前の再生ボタン423の表示態様は、グレーアウトされる場合に限らない。再生可能な状態と再生不可能な状態とが表示から判別できればよく、任意に変更可能である。例えば再生可能な状態では点滅など強調表示されるといった表示態様でもよいし、各状態で表示色が異なる表示態様でもよいし、再生可能な状態では影付きで立体的に表示される表示態様でもよい。
【0081】
また、各通知411,413においては、不正疑い行動に関連する画像としての確認用画像425,427が表示される。
【0082】
一例として、不正疑い行動に関連する画像は、使用者確認用画像425と不正確認用画像427とのうちの少なくともいずれかである。図10の通知画面400は、使用者確認用画像425と不正確認用画像427との両方が表示される場合を例示する。
【0083】
使用者確認用画像425は、例えば取引開始時点の画像である。なお、使用者確認用画像425は、不正疑い行動が検出された段階で、例えば顔検出処理などの人物検出処理を用いて、映像を遡って使用者を含む部分を探索して切り出すことにより生成されても構わない。
【0084】
不正確認用画像427は、不正疑い行動が不正行動であるかを判断可能な画像である。具体的には、不正確認用画像427は、不正疑い行動に応じて店員が使用者に声掛けなどの対応をするか判断するための判断材料となる画像である。不正確認用画像427は、例えば検出された不正疑い行動の種別に応じた画像である。
【0085】
一例として、未会計退出のイベントに対応する不正確認用画像427は、使用者が操作位置9に存在しないタイミングを切り出した画像である。
【0086】
一例として、未会計退出のイベントに対応する不正確認用画像427は、使用者が操作位置9から立ち去るタイミングを切り出した画像である。
【0087】
一例として、未会計退出のイベントに対応する不正確認用画像427は、未会計退出が検出されてから予め定められた時間だけ遡ったタイミングを切り出した画像である。
【0088】
一例として、商品未登録のイベントに対応する不正確認用画像427は、登録せずに袋詰め台13へ移動された商品を含む画像である。
【0089】
一例として、商品未登録のイベントに対応する不正確認用画像427は、登録せずに袋詰め台13へ移動されたタイミングを切り出した画像である。
【0090】
一例として、商品未登録のイベントに対応する不正確認用画像427は、登録せずに袋詰め台13へ移動された商品がカゴ又はカゴ置台12から取り出されるタイミングを切り出した画像である。
【0091】
一例として、商品未登録のイベントに対応する不正確認用画像427は、カゴ置台12又はカゴ置台に載置されたカゴを切り出した画像である。
【0092】
このように、実施形態に係るPOSシステム1においては、店舗スタッフへ通知するための通知画面400により、不正の種類を記載した不正疑いイベント情報と同時に関連する画像も一緒に表示させる。これにより、店舗スタッフは、不正検知のイベント(テキスト)情報と画像とを見て、セルフPOS端末10の使用者へ声掛けなどの対応をするか判断することができる。また、当該通知画面400は、詳細確認用動画が生成途中であっても表示可能であるため、インシデントの発生から通知までの時間を低減し、声掛けなどの対応を行うタイミングを逃してしまうおそれを低減することができる。
【0093】
また、実施形態に係るPOSシステム1においては、テキスト情報及び画像だけで判断しきれない場合のために、不正と疑われる行動に関する詳細確認用動画を切り出して再生可能である。当該動画は、不正疑いイベントより遅れて店舗スタッフへ共有される。動画が再生可能になるまでには少し時間が掛かるため、店舗スタッフは、詳細を確認したい場合に活用する。これにより、不正疑い行動を検知した場合には、いち早く店舗スタッフへ必要な情報を通知することができる。さらに、詳細情報が必要な状況のために、不正と判断された際の動画を共有することで、店舗スタッフによる正確な判断を支援することができる。例えば店舗スタッフは、詳細確認用動画を確認し、商品登録時に点灯するLEDの表示状態を確認したりすることもできる。
【0094】
なお、上述の実施形態では、例えば図1に例示するように、二つのセルフPOS端末10を含むセルフPOS端末群に対応する一つのアテンダント端末30を例示するが、これに限らない。一つのアテンダント端末30に対応するセルフPOS端末10は、三つ以上の複数であってもよい。また、POSシステム1には、複数のアテンダント端末30と、複数のアテンダント端末30のそれぞれに対応するセルフPOS端末群とが含まれていてもよい。また、複数のアテンダント端末30のうちの少なくとも一つのアテンダント端末30は、セミセルフタイプのPOS端末を対象としてもよい。
【0095】
なお、実施形態に係る技術は、店員による商品登録の後に買物客が操作者となって決済を行うセミセルフタイプのPOS端末や店員が操作者となって商品登録及び決済を行うPOS端末など、セルフPOS端末10の他の販売データ処理装置に対して適用することもできる。
【0096】
例えば、実施形態に係る技術をセミセルフタイプのPOS端末に適用する場合、後述する表示処理は、店員による商品登録を行うPOS端末で行われてもよいし、セミセルフタイプの少なくとも一つのPOS端末を管理するためのアテンダント端末30において行われてもよい。
【0097】
例えば、実施形態に係る技術を店員が操作者となって商品登録及び決済を行うPOS端末に適用する場合、後述する表示処理は、店員が操作するPOS端末において行われてもよいし、バックヤードなどに配置される管理用の端末において行われてもよい。
【0098】
なお、不正疑い行動の検出対象の操作者(使用者)が利用するPOS端末に通知画面400を表示する場合、詳細確認用動画の再生ボタン423やマップ表示450、他のPOS端末の履歴の表示470については、表示されなくてもよい。
【0099】
なお、通知画面400において有効化された再生ボタン423が選択されたことに応じて詳細確認用動画が再生される場合を例示したが、これに限らない。詳細確認用動画は、再生可能になり次第、すなわち詳細情報が受信され次第再生される仕様もあり得る。
【0100】
なお、不正疑い行動の表示410や履歴の表示470においては、未確認のものが強調表示されたり、確認済、未確認、対応済、未対応といったステータス情報がさらに表示されたりしてもよい。
【0101】
以上説明した通り、実施形態によれば、POS端末におけるインシデントの発生を適切に通知することができる。
【0102】
なお、本実施形態のPOSシステム1の各装置で実行される各制御プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
【0103】
本実施形態のPOSシステム1の各装置で実行される各制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0104】
さらに、本実施形態のPOSシステム1の各装置で実行される各制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態のPOSシステム1の各装置で実行される各制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0105】
本実施形態のセルフPOS端末10で実行される制御プログラム221は、上述した各部(商品登録部101、会計処理部102及び報知部103)を含むモジュール構成となっている。CPU(プロセッサ)は、上記記憶媒体から制御プログラム221を読み出して、上記各部を主記憶装置上にロードする。これにより、商品登録部101、会計処理部102及び報知部103が、主記憶装置上に生成される。
【0106】
本実施形態のアテンダント端末30で実行される制御プログラム321は、上述した各部(通信部301、表示部302及び入力部303)を含むモジュール構成となっている。CPU(プロセッサ)は、上記記憶媒体から制御プログラム321を読み出して、上記各部を主記憶装置上にロードする。これにより、通信部301、表示部302及び入力部303が、主記憶装置上に生成される。
【0107】
本実施形態のサーバ装置50で実行される制御プログラム321は、上述した各部(通信部501、検出部502及び処理部503)を含むモジュール構成となっている。CPU(プロセッサ)は、上記記憶媒体から制御プログラム321を読み出して、上記各部を主記憶装置上にロードする。これにより、通信部501、検出部502及び処理部503が、主記憶装置上に生成される。
【0108】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0109】
1 POSシステム
10 セルフPOS端末
101 商品登録部
102 会計処理部
103 報知部
11 本体
12 カゴ置台
13 袋詰め台
131 台座
132 袋掛けフック
133 一時置台
134 支柱
14 タッチパネルディスプレイ
15 入出金部
16 スキャナ
161 読取窓
17 プリンタ
171 レシート排出部
18 表示灯
19 カードリーダ
21,31,51 制御部
22,32,52 記憶部
23,33,53 通信インタフェース
29,39,59 システムバス
30 アテンダント端末
301,501 通信部
302 表示部
303 入力部
50 サーバ装置
502 検出部
503 処理部
70 カメラ
90 記憶装置
N ネットワーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0110】
【特許文献1】特開2019-016225号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10