(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024072984
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】エネルギー管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20240101AFI20240522BHJP
G05B 23/02 20060101ALI20240522BHJP
【FI】
G06Q50/06
G05B23/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022183919
(22)【出願日】2022-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】521409744
【氏名又は名称】株式会社エコエアソリューション
(71)【出願人】
【識別番号】522450370
【氏名又は名称】コモネバレー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100173934
【弁理士】
【氏名又は名称】久米 輝代
(72)【発明者】
【氏名】松本 良一郎
(72)【発明者】
【氏名】大谷 宏
【テーマコード(参考)】
3C223
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3C223AA01
3C223AA11
3C223AA21
3C223BB02
3C223BB11
3C223BB13
3C223CC02
3C223DD03
3C223EB01
3C223EB02
3C223EB03
3C223EB07
3C223FF02
3C223FF04
3C223FF05
3C223FF12
3C223FF13
3C223GG01
3C223HH03
3C223HH08
3C223HH29
5L049CC06
5L050CC06
(57)【要約】
【課題】現場における計測器の設置が簡単であり、計測器設置後すぐにデータ収集が可能となり、かつ、計測したデータを遅延1秒程度のリアルタイムで表示するとともに、計測したデータについて、ユーザが指定した日時で素早くグラフ比較表示することが可能なエネルギー管理システムを提供する。
【解決手段】現場の設備におけるデータを計測するデータ計測部と、計測されたデータを外部へ送信するデータ送信部と、送信されたデータを蓄積するデータ記憶部と、を備え、データ計測部とデータ送信部は、無線機付きの計測器20により構成されており、当該計測器20には、エネルギー管理システムとの通信の設定があらかじめ行われているとともに、計測器20により計測されるデータとしては、リアルタイムでデータを監視することが可能な瞬時データMaと、一般的な計測データMbとの2種類が存在する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現場の設備におけるエネルギーに関するデータを計測し、前記計測されたデータをインターネットを介して、前記現場の外部の機器へ送信可能なエネルギー管理システムにおいて、
前記エネルギー管理システムは、前記現場の設備における前記データを計測するデータ計測部と、前記データ計測部によって計測された前記データを外部へ送信するデータ送信部と、前記データ送信部によって送信されたデータを蓄積するデータ記憶部と、を備え、
前記データ計測部と前記データ送信部は、無線機付きの計測器により構成されており、当該計測器には、前記エネルギー管理システムとの通信の設定があらかじめ行われているものであり、
前記計測器により計測されるデータとしては、前記データ記憶部に蓄積されることなく、前記インターネットを介してリアルタイムでデータを監視することが可能な瞬時データと、前記データ記憶部にデータを蓄積することが可能な計測データとの2種類のデータが存在し、
前記エネルギー管理システムは、さらに、
ユーザによって前記現場の外部機器のウェブブラウザから入力された複数の指定日時と比較対象データをインターネットを介して受け付ける日時・対象受付部と、
前記データ記憶部に蓄積されているデータの中から、前記日時・対象受付部が受け付けた2つ以上の指定日時における前記比較対象データの前記計測データを取得して、前記2つ以上の指定日時における前記比較対象データの計測データを比較できる状態で前記ウェブブラウザ上に表示させる比較表示部と、
前記比較表示部が表示させた2つ以上の指定日時における前記比較対象データの計測データに基づいて、その2つ以上の指定日時のうちの古い方の日時に対して、新しい方の日時の結果が、どれくらい省エネ効果が生じたかということを出力する省エネ効果出力部と、
を備えることを特徴とするエネルギー管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、家庭やオフィスビル、工場などの現場におけるエネルギーの使用状況や関連するデータをリアルタイムに取得して見える化するエネルギー管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、家庭やオフィスビル、工場などの現場において、省エネルギー(省エネ)のための提案や対応が実施されている。近年、住宅においては、今月の消費電力量を、先月の消費電力量と比較したり、去年の同じ月の消費電力量と比較するサービスなどが提供されていることが多い。例として、特許文献1には、住宅内での電力消費量の経時変化をグラフで提示し、省エネ行動を実践させるために有用な情報を提供するエネルギー管理システムが開示されている。
【0003】
省エネには、限りあるエネルギー資源を有効活用し、地球温暖化防止に寄与できる、ということに加えて、コスト削減や、設備の寿命を伸ばして安定稼働させることができる、という効果が期待できる。そこで、省エネに取り組むには、まずはエネルギー消費に関する情報を集め、実態を把握する必要がある。具体的には電力、流量、圧力、温度等、様々な値(データ)を計測する必要がある。
【0004】
そして、工場やビル等のエネルギー管理における省エネの第一歩は現状把握であり、設備や機器の稼働状況、生産状況、人の活動、環境などのデータを計測し、事実を把握することが必要となる。そこで、設備や機器の消費電力、流量、圧力、環境温度、湿度、さらには必要であれば生産数なども含めた、様々な値を計測するために、必要な計測器を設置してデータを計測している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、どのようなデータを計測する必要があるかを検討したり、計測器を準備したりする段階で多くの時間と労力と費用がかかり、さらにその計測器の信号を集約するには物理的配線工事を伴うことが多く、場合によっては多大なコストが発生するため、計測器の設置・配線等を簡単に行うことは難しい、という課題があった。
【0007】
また、計測器を設置してデータを計測できたとしても、計測したデータを遠方から遅延1秒程度のリアルタイムで監視することができないために、その場の環境やそのときの生産活動について、何が起こっているかを把握することが難しく、さらには、時間遅れによって重要な情報を見落とすこともあり、エネルギー管理における省エネ診断が難しい、という課題もあった。
【0008】
さらに、例えば、電気の保安などの観点から見れば、電力計などの計測器の動きの様子をリアルタイムで監視することが重要である場面があるが、サーバ等に保存されたデータをインターネットを介してアクセスする場合には、いかなる手段を用いても遅延が生じてしまい、計測したデータを遅延1秒程度のリアルタイムで表示することは困難である、という課題もあった。
【0009】
また、計測したデータをクラウドサーバなどに蓄積し、後日、その計測データを分析、エネルギー管理上の問題を見つけ出す段階に入ると、計測したデータは膨大で、見ただけでは問題があるのかないのかわからないため、一般にはエクセル等にデータを取り込んで分析を行わない限り、問題を見つけることは困難である、という課題もあった。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、現場における計測器の設置が簡単であり、計測器設置後すぐにデータ収集が可能となり、かつ、計測したデータのうち瞬時データを遅延1秒程度のリアルタイムで現場の外部機器(PC等)のウェブブラウザで表示するとともに、計測して記憶された計測データについては、現場の外部機器(PC等)のウェブブラウザでユーザが指定した日時で素早くグラフ比較表示することが可能なエネルギー管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、この発明は、現場の設備におけるエネルギーに関するデータを計測し、前記計測されたデータをインターネットを介して、前記現場の外部の機器へ送信可能なエネルギー管理システムにおいて、前記エネルギー管理システムは、前記現場の設備における前記データを計測するデータ計測部と、前記データ計測部によって計測された前記データを外部へ送信するデータ送信部と、前記データ送信部によって送信されたデータを蓄積するデータ記憶部と、を備え、前記データ計測部と前記データ送信部は、無線機付きの計測器により構成されており、当該計測器には、前記エネルギー管理システムとの通信の設定があらかじめ行われているものであり、前記計測器により計測されるデータとしては、前記データ記憶部に蓄積されることなく、前記インターネットを介してリアルタイムでデータを監視することが可能な瞬時データと、前記データ記憶部にデータを蓄積することが可能な計測データとの2種類のデータが存在し、前記エネルギー管理システムは、さらに、ユーザによって前記現場の外部機器のウェブブラウザから入力された複数の指定日時と比較対象データをインターネットを介して受け付ける日時・対象受付部と、前記データ記憶部に蓄積されているデータの中から、前記日時・対象受付部が受け付けた2つ以上の指定日時における前記比較対象データの前記計測データを取得して、前記2つ以上の指定日時における前記比較対象データの計測データを比較できる状態で前記ウェブブラウザ上に表示させる比較表示部と、前記比較表示部が表示させた2つ以上の指定日時における前記比較対象データの計測データに基づいて、その2つ以上の指定日時のうちの古い方の日時に対して、新しい方の日時の結果が、どれくらい省エネ効果が生じたかということを出力する省エネ効果出力部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この発明のエネルギー管理システムによれば、計測器により計測したデータを収集するための無線機とクラウドサーバへのデータ送信などを行うインターフェイス(Gateway)をパッケージ化したことにより、計測器の設置が簡単であり、計測器設置後すぐにデータ収集が可能となり、かつ、計測したデータを遅延1秒程度のリアルタイムで表示するとともに、計測したすべてのデータについて、省エネ対策を行う前と後とを明確に比較して、一目でその省エネ対策前後の効果を判断することができるため、省エネ分析に時間をかけることなく、省エネの効果を素早く検証することができ、余分な手間や労力を費やすことなく、今後の計画と実行に集中することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一般的な(従来の)工場におけるエネルギー管理システムの構成の一例を示す概略構成図である。
【
図2】この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システムの構成の一例を示す概略構成図である。
【
図3】この発明の実施の形態1における計測器のリアルタイム表示のイメージを示す概要説明図である。
【
図4】この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システムにおいて、一般的な計測データMbについての機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システムにおいて、一般的な計測データMbについての動作(処理)の一例を示すフローチャートである。
【
図6】この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システムにより計測されたデータ(一般的な計測データMb)を、ユーザが指定した複数(2つ以上)の日時で比較したグラフ比較表示画面の一例を示す図である。
【
図7】この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システムによる省エネ効果を示す表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
この発明は、家庭やオフィスビル、工場などのエネルギーの使用状況や関連するデータをリアルタイムに取得して見える化するエネルギー管理システムに関するものである。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、一般的な(従来の)工場におけるエネルギー管理システム1の構成の一例を示す概略構成図である。
図1に示すように、現場である工場には、その工場の設備において使用されている電力を計測するための電力計11、流量を計測するための流量計12、圧力を計測するための圧力計13など、様々な計測器10が設置されており、それらの計測器10(電力計11、流量計12、圧力計13など)により現場における様々なデータが計測される。そして、それら計測器10と一体となったデータロガー16により、現場における様々なデータを収集する。
【0016】
なお、
図1では簡単のためにデータロガー16をまとめて1つしか図示していないが、計測器10それぞれに対して1つ、すなわち、1つの電力計11に対して1つのデータロガー16、1つの流量計12に対して1つのデータロガー16、1つの圧力計13に対して1つのデータロガー16が必要である。このように、一般的な(従来の)エネルギー管理システム1は、現場に設置された様々な計測器10と、複数の(計測器10の数と同じ数の)データロガー16により構成されている。
【0017】
そして、現場の計測器10により計測されたデータについては、データロガー16に内蔵されたSDカード等の記憶媒体に保存されるので、この記憶媒体からPC等に読み出し、社外診断者やエネルギー管理者に転送(送付)するなどして共有する。次に、その社外診断者やエネルギー管理者は、このようにして集まった複数のデータをエクセル等のソフトウェアを用いて分析を行うなど、エネルギー診断報告書として取りまとめ、工場責任者や役員に展開していた。
【0018】
ここで、工場やビル等のエネルギー管理の第一歩は現状把握であり、設備や機器の稼働状況、生産状況、人の活動、環境などのデータを計測し、事実を把握することが必要となる。そこで、設備や機器の消費電力、流量、圧力、環境温度、湿度、さらには必要であれば生産数なども含めた、様々な値を計測するために、必要な計測器を設置してデータを計測している。そして次に、計測したデータは、エネルギー管理者等が視覚で確認することからわかりやすく表示することが大切である。
【0019】
また、例えば、電気の保安などの観点から見れば、電力計などの計測器の動きの様子をリアルタイムで監視することが重要である場面があるが、サーバ等に保存されたデータをインターネットを介してアクセスする場合には、いかなる手段を用いても遅延が生じてしまい、計測したデータを遅延1秒程度のリアルタイムで表示することは困難である、という課題もあった。計測中に、計測したデータを遠方から遅延1秒程度のリアルタイムで監視することができれば、その場の環境やそのときの生産活動が現実味を帯びてきて、何が起こっているかを把握することができるようになる。エネルギー管理における省エネ診断にとって、臨場感は大切であり、時間遅れがあると重要な情報を見落とすこともある。
【0020】
現状把握については、具体的には設備や機器の消費電力、流量、圧力、環境温度、湿度、さらには必要であれば生産数なども含めた、様々な値を計測するために、必要な計測器を設置してデータを計測する。必要な機器を設置した後、計測が開始されると、計測器には逐次データがストックされ、定期的に収集する段階に入る。この作業はマンパワーに頼らざるを得なく、収集に手間がかかること、および、計測中はデータの様子を確認することができない、という問題が表面化する。
【0021】
また、計測したデータをクラウドサーバなどに蓄積し、後日、その計測データを分析、エネルギー管理上の問題を見つけ出す段階に入ると、計測したデータは膨大で、見ただけでは問題があるのかないのかわからないため、一般にはエクセル等にデータを取り込んで分析を行わない限り、問題を見つけることは困難である、という課題もあった。
【0022】
そこで、これらの課題を解決するために、この発明は、現場における計測器の設置が簡単であり、計測器を設置後すぐにデータ収集が可能であり、かつ、計測したデータのうち瞬時データを遅延1秒程度のリアルタイムで現場の外部機器(PC等)のウェブブラウザで表示するとともに、計測して記憶された計測データについては、現場の外部機器(PC)等のウェブブラウザでユーザが指定した日時で素早くグラフ比較表示することが可能なエネルギー管理システム、および、エネルギー管理方法を提供するものである。
【0023】
実施の形態1.
図2は、この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システム2の構成の一例を示す概略構成図である。
図2に示すように、現場である工場には、その工場の設備において使用されている電力を計測するための電力計21、流量を計測するための流量計22、圧力を計測するための圧力計23など、様々な計測器20が設置されており、それらの計測器20(電力計21、流量計22、圧力計23など)により現場における様々なデータが計測される。しかし、この実施の形態1の計測器20は、従来の計測器10とは異なり、すべて無線機3(3A,3B,3C,3D,・・・)付きの計測器である。
【0024】
そして、それら計測器20の無線機3と、無線通信により接続された無線親機30付きのインターフェイス31とが通信を行うことにより、無線親機30付きのインターフェイス31が現場における様々なデータを収集し、インターネットによりクラウドサーバ40において、すべてのデータを蓄積できるようになっている。なお、ここでは、このインターフェイス31はGatewayであるものとして説明するが、インターフェイス31は、無線親機30との通信処理、計測データの一時保存、インターネットによりクラウドサーバ40へのデータ送信管理などを行う専用の装置である。
すなわち、この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システム2は、現場に設置された無線機3付きの様々な計測器20と、無線親機30付きのインターフェイス31と、クラウドサーバ40とにより構成されている。
【0025】
また、計測器20には、無線機3が備え付けられているだけではなく、インターフェイス31との通信の設定があらかじめ行われている。すなわち、計測器20は、インターフェイス31との通信の設定がパッケージ化された、無線機3付きの計測器である。ここで言う「パッケージ化」というのは、工場ごとのパラメータ設定等が、あらかじめインターフェイス31と無線機3に書き込まれていることを意味している。これにより、現場では、無線機3付きの計測器20を設置する作業を行うだけでよく、計測器20においてインターフェイス31との通信の設定を行わなくても、計測器20はインターフェイス31と通信することができる。その結果、無線機3付きの計測器20を設置完了後、電源を入れるだけで、計測器20で計測されたデータが現場の外部機器(PC等)のウェブブラウザに表示されるようになる。
【0026】
そして、現場の計測器20により計測されたデータとしては、リアルタイムでデータを監視することが可能な瞬時データと、従来と同じ一般的な計測データとが存在する。この2種類のデータ(瞬時データMaと一般的な計測データMb)について、
図3を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
図3は、この発明の実施の形態1における計測器20のリアルタイム表示のイメージを示す概要説明図である。この計測器20は、瞬時変化を見るための瞬時データMaと、一般的な計測データMbという2種類のデータを表示することができるものである。そして、いずれのデータであっても、無線親機30付きのインターフェイス31によって、インターネット回線を通じて遠隔地に送信されるが、瞬時データMaはクラウドサーバ40には記憶されず、一般的な計測データMbはクラウドサーバ40に記憶される。なお、瞬時データMaは、クラウドサーバ40から直ちに遠方で監視中のPC等のウェブブラウザに転送されることにより、遅延1秒程度のリアルタイムで瞬時データMaが表示される即時表示性を実現している。
【0028】
この計測器20において、表示させるデータとして瞬時データMaを選択すると、エネルギー管理システム2では、あたかもアナログメータのような挙動を表示させることができる。例えば、受電電力を遠方でリアルタイムに監視したい場合など、
図3の右下の「Maメータ」に示すように、遠方で監視中のPC等のウェブブラウザにおいて、あたかも受電盤についているアナログメータのような挙動を表示させることができる。しかし、この瞬時データMaは、クラウドサーバ40に保存されることはないため、クラウドサーバ40におけるデータ蓄積容量を圧迫してしまう心配はない。
【0029】
一方、この計測器20において、表示させるデータとして一般的な計測データMbを選択すると、瞬時データMaの表示と比べると表示に数分の遅れはあるものの、
図3の右下方の「Mbグラフ」に示すように、この計測データは24時間365日、自動的かつ定期的(例えば1分ごと)にクラウドサーバ40に保存されているため、再表示やデータ間の比較などに適している。そのため、例えば、ある一定期間における受電電力の変化を分析したい場合など、
図3の右下方の「Mbグラフ」に示すように、遠方で監視する担当者のPC等のウェブブラウザにおいて、計測データMbをグラフで表示して、分析・解析等を行うことができる。
【0030】
また、この一般的な計測データMbについては、クラウドサーバ40に蓄積されるとともに、そのクラウドサーバ40において、蓄積されたデータに基づいて少なくとも2つの指定日時について比較表示する機能と、その少なくとも2つの指定日時における省エネ効果を出力する機能とが、実行されることにより、省エネの効果を明確に示すことができる。これらの機能の詳細については、
図4のブロック図、および、
図5のフローチャートを参照しながら、後述する。
【0031】
このように、この発明の実施の形態1における計測器20では、遅延1秒程度のリアルタイムでデータを監視することが可能な瞬時データMaと、一般的な計測データMbという2種類のデータを扱うことができるとともに、無線機3付きの計測器20であって、エネルギー管理システム2との通信の設定がパッケージ化された計測器20であることによって、計測器20の設置が簡単であり、計測器20を設置後すぐにデータ収集することが可能である。
【0032】
ここで、1台の計測器20で計測されたデータについて、遅延1秒程度のリアルタイムでデータを監視することが可能で、かつ、サーバなどにデータを保存することのない瞬時データMaと、サーバなどにデータを保存する一般的な計測データMbという2種類のデータを、両方とも表示できるようにしたことは大変有意義なことである。そして、インターフェイス31とクラウドサーバ40とによってこれを可能にしたことにより、リアルタイムにアナログメータのような挙動の表示(Maメータ)と、あとからじっくりデータを分析・解析することができる比較グラフによる表示(Mbグラフ)との両方を、必要に応じて表示させることが可能となったのである。
【0033】
通常、主要な機器について、すなわち、稼働中の電流や電圧などについては、現場のメータによる目視確認が原則だが、現実問題として、いつも現場でタイミングよく目視確認できるとは限らない。そうした場合に、他の場所からいつでもウェブブラウザ上に表示されるアナログメータのような挙動の瞬時データMaを見ることができることにより、現場に居合わせなくても状態把握ができるため、見落としを防ぐことができるとともに、保安作業の効率化をはかることができるという効果もある。
【0034】
また、
図2に示すように、この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システム2のような構成にすれば、複数ある計測器20のデータを無線で集約することにより、各データロガーとGateway間の配線敷設作業をなくすことができる。また、従来の計測器10であっても、4-20mA出力やパルス出力等の所定の出力方式を備えた計測器であれば、計測器20にそれらの信号を取り込むことで、従来の計測器10と混在した状態で接続することができる。
【0035】
図4は、この実施の形態1におけるエネルギー管理システム2において、一般的な計測データMbについての機能構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、このエネルギー管理システム2は、データ計測部51、データ送信部52、データ収集部53、データ記憶部54、日時・対象受付部55、比較表示部56、省エネ効果出力部57を備えている。
【0036】
データ計測部51は、現場の計測器20(電力計21、流量計22、圧力計23など)によってそれぞれの計測地点における電力、流量、圧力などのデータ(一般的な計測データMb)を計測する計測部である。
データ送信部52は、データ計測部51によって計測されたデータを、それぞれの計測器20に付いている無線機3と無線接続されている無線親機30付きのインターフェイス31を介して、インターネット経由でクラウドサーバ40に送信する送信部である。すなわち、インターフェイス31が、無線親機30からの信号を受信して、クラウドサーバ40に送信しているのである。
【0037】
データ収集部53は、データ送信部52によって送信された現場のデータをクラウドサーバ40において収集する収集部である。
データ記憶部54は、データ収集部53によって収集されたデータを、クラウドサーバ40内に蓄積する記憶部である。
【0038】
日時・対象受付部55は、ユーザによって現場の外部機器(PC等)のウェブブラウザから入力された複数の(2つ以上の)指定日時と比較対象データを受け付ける受付部である。なお、指定日時としては、2つ以上であればいくつであっても受け付けることが可能であるが、5つくらいまでが妥当である。それ以上になると、表示させた際に見にくくなってしまうからである。
比較表示部56は、データ記憶部54に蓄積されているデータから、日時・対象受付部55が受け付けた2つ以上の指定日時における比較対象データの計測結果を比較できる状態でウェブブラウザ上に表示させる表示部である。
【0039】
また、省エネ効果出力部57は、データ記憶部54に蓄積されているデータから、日時・対象受付部55が受け付けた2つ以上の指定日時における比較対象データの計測結果を比較できる状態で、比較表示部56が表示させた2つ以上の指定日時における比較対象データの計測結果に基づいて、その2つ以上の指定日時のうちの古い方の日時に対して新しい方の日時の結果が、すなわち、省エネ対策前の日時に対して省エネ対策後の日時の結果が、どの程度、省エネの効果が生じたかということを出力する出力部である。
【0040】
図5は、この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システム2において、一般的な計測データMbについての動作(処理)の一例を示すフローチャートである。
まず初めに、データ計測部51が、現場の計測器20(電力計21、流量計22、圧力計23など)によってそれぞれの計測地点における電力、流量、圧力などのデータを計測する(ステップST1)と、データ送信部52が、ステップST1においてデータ計測部51によって計測されたデータを、それぞれの計測器20に付いている無線機3と無線接続されている無線親機30付きのインターフェイス31を介して、インターネット経由でクラウドサーバ40に送信する(ステップST2)。すなわち、IoT(Internet of Things)技術を用いてリアルタイムで現場の計測地点における電力、流量、圧力など各種の計測データを収集することができる。
【0041】
そして、クラウドサーバ40のデータ収集部53が、ステップST2においてデータ送信部52によって送信された現場のデータを収集し(ステップST3)、このステップST3においてデータ収集部53によって収集されたデータが、クラウドサーバ40内のデータ記憶部54に蓄積される(ステップST4)。すなわち、ステップST1,ST2において収集したデータをIoT技術を用いて時系列で、クラウドサーバ40に蓄積することができる。
【0042】
このように、この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システム2によれば、IoT技術を用いてリアルタイムで現場の計測地点における電力、流量、圧力など各種の計測データを収集することができるとともに、その収集したデータをIoT技術を用いて時系列で、クラウドサーバに蓄積することができる。
【0043】
その後、ユーザによってウェブブラウザに2つ以上の指定日時と比較対象データが入力されると(ステップST5のYESの場合)、日時・対象受付部55が、その入力された2つ以上の指定日時と比較対象データを受け付け(ステップST6)、比較表示部56が、データ記憶部54に蓄積されているデータから、ステップST6において日時・対象受付部55が受け付けた2つ以上の指定日時における比較対象データの計測結果を、例えばグラフ比較表示など、比較できる状態で表示する(ステップST7)。
【0044】
なお、ステップST7において表示されるグラフ比較表示画面の具体例については、
図6を参照しながら後述するが、クラウドサーバ40に蓄積されたデータを、WEB技術を用いて、すなわち、ユーザが使用するPCやスマートフォンなどのウェブブラウザにおいて、素早く、分かりやすい表示を行うことができる。
【0045】
また、ステップST7において、比較表示部56が表示させた2つ以上の指定日時における比較対象データの計測結果に基づいて、省エネ効果出力部57が、その2つ以上の指定日時のうちの古い方の日時に対して新しい方の日時の結果が、すなわち、省エネ対策前の日時に対して省エネ対策後の日時の結果が、どの程度、省エネの効果が生じたかということを出力する(ステップST8)。
【0046】
なお、ステップST7において表示される省エネ効果を示す表示画面の具体例については、
図7を参照しながら後述するが、複数日の同一時間データの比較表示を行うことにより、省エネの対策前と対策後の省エネ効果を明確にすることができる。
【0047】
図6は、この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システムにより計測されたデータ(一般的な計測データMb)を、ユーザが指定した複数(2つ以上)の日時で比較したグラフ比較表示画面の一例を示す図であり、この
図6では、ユーザが指定した3つの日時で比較したグラフ比較表示画面の一例を示している。
【0048】
より具体的には、
図6は、工場における5月2日(月)のエアー消費流量([m
3/30分])と、その前日の5月1日(日)のエアー消費流量([m
3/30分])と、4月10日(日)のエアー消費流量([m
3/30分])の3つを24時間表示したグラフ比較表示画面である。
【0049】
このグラフ比較表示画面において、5月2日(月)のエアー消費流量([m3/30分])を、前日の同一時間と比較してみると、この2日間の比較ではほぼ同じであることがわかる。この時期の工場は、ゴールデンウィーク中で、生産を中止している状態であったが、エアーコンプレッサは日中も夜間も稼働し、エアーは消費されていた、ということがわかる。また、ゴールデンウィーク中と同様に生産を停止していた他の日曜日である4月10日(日)と比較してみると、4月10日(日)は、5月1日(日)や5月2日(月)の2倍の流量である300[m3/30分]のエアーが消費されていること、および、エアー量の変動は少ないということがわかる。
【0050】
ここで、
図6のグラフ比較表示画面では、グラフの左下に対象となる日付けと比較対象データが表示されているが、このように、比較対象データと日付けを指定し、さらに、そのデータをどの日付けのデータと比較したいか、という日時を、右側の比較設定というところで4日間まで指定できるようになっており、左下で指定した日と合わせて最大5つの日付けのデータを比較表示することができるようになっている。なお、
図6の例では、右側の比較設定というところで4日間まで指定できるようになっているが、例えば5日間まで指定できるようにして、左下で指定した日時と合わせて最大6つの日付けのデータを表示できるようにしてもよい。
【0051】
そして、その比較設定として指定した日時のどれをONにしてグラフ表示させるかを選択できるようになっており、
図6の例では、データ1の5月1日と、データ2の4月10日が比較対象日に設定(ON)されていることにより、グラフ比較表示画面では、5月2日と5月1日と4月10日の3つの日のデータが比較表示されていることを示している。
【0052】
このように、
図6は、状況による比較を表示した例であり、エアー流量の3つの状況の差を、1枚のグラフで、手間をかけることなく見える化したものである。そして、
図6のように、ユーザが指定した2つ以上の日時で比較した比較表示画面を表示することにより、クラウドサーバ40に蓄積されたデータを、WEB技術を用いて、すなわち、ユーザが使用するPCやスマートフォンなどのウェブブラウザにおいて、素早く、分かりやすい表示を行うことができる。
【0053】
そして、この
図6に示すようなグラフ比較表示画面により、省エネ対策を実施する前に、例えば、工場休業日や日曜日と平日で、エアー流量の状況にどれくらいの差があるか、といった現状を把握することができ、この差は何か、なぜ差が出るのか、などの考察を行うことができる。そして、それに基づいて、省エネ対策を検討し、例えば、工場休業日にエアー漏れについて、種々の対策を施して削減を試みる、といった省エネ対策を施すことができる。
【0054】
図7は、この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システムによる省エネ効果を示す省エネ効果表示画面の一例を示す図であり、指定した2つの日時における結果に基づいてどのような省エネ効果があったかを示す表示画面の一例を示している。つまり、同じ状況であると想定される省エネ対策前の状態と、省エネ対策後の状態を、1枚のグラフで、手間をかけることなく見える化した、省エネ効果を確認するための画面例であり、省エネ対策前後における効果がどの程度であったかを一目でわかるように1つの表示画面に重ねて表示した例である。
【0055】
より具体的には、
図7は、ポンプに対してインバータによる省エネ対策を行う前の2018年2月6日(火)の消費電力と、同じポンプに対して省エネ対策を行った後の2019年2月7日(木)の消費電力とを表示した省エネ効果表示画面である。なお、ここでの省エネ対策とは、ポンプの吐出圧が必要以上に高くならないように、インバータでポンプ回転数を自動制御する、という対策を施したこと意味している。
【0056】
そして、
図7を見ると、上記のような省エネ対策を施したことにより、2019年2月7日(木)の消費電力は、約1年前の2018年2月6日(火)の消費電力に比べて、大幅に(約2kWh(30%)くらい)下がっていることがわかり、この対策は非常に大きな省エネ効果があったことを一目で確認することができる。
【0057】
ここで、
図7の省エネ効果表示画面においても、グラフの左下に対象となる日付けと比較対象データが表示されているが、このように、比較対象データと日付けを指定し、さらに、そのデータをどの日付けのデータと比較したいか、という日時を、右側の比較設定というところで3日間まで指定できるようになっており、左下で指定した日と合わせて最大4つの日付けのデータを表示することができるようになっている。なお、この
図7の例では、右側の比較設定というところで3日間まで指定できるようになっているが、例えば5日間まで指定できるようにして、左下で指定した日時と合わせて最大6つの日付けのデータを表示できるようにしてもよい。
【0058】
そして、その比較設定として指定した日時のどれをONにしてグラフ表示させるかを選択できるようになっており、
図7の例では、データ1の2018年2月6日(火)のみが比較対象日に設定(ON)されていることにより、省エネ効果表示画面では、グラフの左下の対象日として指定された2019年2月7日(木)のデータが、右側に設定された2018年2月6日(火)のデータと比べてどれくらいの省エネ効果があったかが表示されていることを示している。
【0059】
この
図7に示すような省エネ効果表示画面により、ユーザが指定した2つ以上の日時における結果に基づいてどのような省エネ効果があったか、という省エネ効果を一目で確認することができる。すなわち、複数日の同一時間データの比較表示を行うことにより、省エネの対策前と対策後の省エネ効果を明確にすることができる。
【0060】
また、この発明の実施の形態1におけるエネルギー管理システム2は、クラウドサーバ40に蓄積された計測データを元に、稼働時間等への二次変換や、消費電力と流量データから原単位を自動でグラフ表示したり、省エネ対策後に省エネ対策前のデータと比較できるような機能を備えていることにより、表示されたグラフを見ただけで効率の良い運転かどうかがすぐにわかり、省エネ対策前と対策後の省エネ効果を明確にすることができる。
【0061】
このように、現場で計測したすべてのデータについて、省エネ対策を行う前と後とを明確に比較して、一目でその省エネ対策前後の効果を判断することができるため、省エネ分析に時間をかけることなく、省エネの効果を素早く検証することができ、余分な手間や労力を費やすことなく、今後の計画と実行に集中することが可能となる。
【0062】
すなわち、この発明のエネルギー管理システム2によれば、計測器20と通信設定とをパッケージ化したことにより、計測器20を設置後すぐに容易にデータを収集できるとともに、省エネ対策前後の効果を素早く表示することにより、現状と結果を容易に、素早く、直感的に可視化することができる。その結果、データ編集、分析、見える化を、素早く行い、直感的に表示して、ユーザに対して、省エネ効果の納得や説得を進めることが可能となる。
【0063】
また、この実施の形態1におけるエネルギー管理システム2によれば、計測器20が計測した2種類のデータのうち、瞬時データMaについてはクラウドサーバ40へ送信することなく、遠方においてもリアルタイムで監視することができるとともに、一般的な計測データMbについては定期的にクラウドサーバ40へ送信することにより、遠方においていつでも監視や後からのデータ分析等をすることができるようになった。
【0064】
なお、この実施の形態1では、工場におけるエネルギーの使用状況や関連するデータを計測することを例に説明したが、工場に限らず、家庭やオフィスビルなどにも適用することができる。すなわち、この実施の形態1におけるエネルギー管理システム2によれば、家庭やオフィスビル、工場などのエネルギーの使用状況や関連するデータをリアルタイムに取得して見える化させることができるようになった。
【0065】
さらに、計測器20により計測したデータは、ユーザが使用するPCやスマートフォンなどのウェブブラウザにおいてそのまま表示することができるが、蓄積データ間の集計や比較、リアルタイム表示データと蓄積データの比較、または、計測データ間の集計や異なる計測データとの関係表示なども可能となった。
【0066】
また、計測器20により計測するデータとして受電電力を取り込むようにすれば、ピーク発生時に時刻、使用電力の大きさなどの状況を自動で統計処理する機能を利用することができる。具体的には、例えば毎時0分、30分、といった30分ごとに30分間の使用電力の集計をとることができる、いわゆるデマンドである。このデマンドはデータベース化され、大きなデマンドの発生パターンを解析(分析)等する機能、例えば、発生頻度ヒストグラム、発生時刻の特徴あるいは曜日との関連性、特定機器の動作との関係など、統計処理機能も組み込まれ、それらが見える化される。
【0067】
従来の管理手法では、大きなデマンドがいつ発生するのかわからないため、大きなデマンドが発生しそうになると適切なタイミングで警告を出したり、あらかじめ決めた機器を止めたりする方法がとられているが、この発明における前述の統計処理機能によれば、大きなデマンドが発生するケースが予測できるため、適切に対応を重ねることにより、大きなデマンドの発生を抑制することが可能となる。このようなデマンド抑制は電力の負荷平準化に寄与する有効な手段である。すなわち、その結果を利用すれば、デマンド目標値の設定、頻度、特定の時刻との関連性などが判明するため、取り組みを行えば負荷平準化が可能となる。
【0068】
さらに、エネルギー消費量について年間集計などの機能を有しているため、付加価値として、エネルギー起源のCO2排出量を素早く把握することも可能となる。特に、化石燃料由来の電気やガスなどのエネルギーは、燃焼時にどうしてもCO2が発生するため、地球温暖化に影響を及ぼす。現在、これらの排出量は、企業等からの報告により年度単位で統計・公表されているが、地球温暖化が加速している今日、例えば4半期で把握するなどの状況になったとしても、エネルギー消費量の月ごとの集計機能を有しているため、CO2発生量を素早く把握することも可能となる。
【0069】
以上のように、この発明の実施の形態のエネルギー管理システムによれば、計測器により計測したデータを収集するための無線機とクラウドサーバへのデータ送信などを行うインターフェイス(Gateway)をパッケージ化したことにより、計測器の設置が簡単であり、計測器設置後すぐにデータ収集が可能となり、かつ、計測したデータを遅延1秒程度のリアルタイムで表示するとともに、計測したすべてのデータについて、省エネ対策を行う前と後とを明確に比較して、一目でその省エネ対策前後の効果を判断することができるため、省エネ分析に時間をかけることなく、省エネの効果を素早く検証することができ、余分な手間や労力を費やすことなく、今後の計画と実行に集中することが可能となる。
【0070】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0071】
1,2 エネルギー管理システム
3,3A,3B,3C,3D,・・・ 無線機
10,20 計測器
11,21 電力計
12,22 流量計
13,23 圧力計
15 通信ケーブル(有線ケーブル)
16 データロガー
30 無線親機
31 インターフェイス
40 クラウドサーバ
51 データ計測部
52 データ送信部
53 データ収集部
54 データ記憶部
55 日時・対象受付部
56 比較表示部
57 省エネ効果出力部
Ma 計測器20における瞬時データ
Mb 計測器20における一般的な計測データ