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▶ 淺野 良子の特許一覧

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  • 特開-ラインマーカーホルダー 図1
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  • 特開-ラインマーカーホルダー 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024007299
(43)【公開日】2024-01-18
(54)【発明の名称】ラインマーカーホルダー
(51)【国際特許分類】
   B43K 23/00 20060101AFI20240111BHJP
   B43K 23/08 20060101ALI20240111BHJP
【FI】
B43K23/00 200Z
B43K23/00 200E
B43K23/08 130
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022109334
(22)【出願日】2022-06-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-01-10
(71)【出願人】
【識別番号】522270860
【氏名又は名称】淺野 良子
(72)【発明者】
【氏名】淺野 良子
(57)【要約】
【課題】複数の色を使い分けながら、マーカーを長時間、頻繁に使用する場合、キャップを取ったままにするとマーカーの先が乾いてしまう。と言って、使う度にキャップの取り外しをすると、その分、開閉に要する時間と手間がかかるし、指先にも負担となる。この課題を解決するため、本発明のラインマーカーホルダーを提供する。
【解決手段】本発明のマーカーホルダーは、先端部分とホルダー部分とで構成されたものを2本連結させたことを特徴とする。マーカーはキャップを取り、ホルダーに軽くセットし、それを片手で軽く保持し、もう一方の手で2色のマーカーを出し入れして使い分ける。この方法により、インクの乾きを防ぎ、使う度のキャップの開閉に要する時間と手間を短縮し、かつ、指先の負担も軽減できる。使用後は、2本まとめて収納し携帯もできる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端にキャップの役割をする3cm程度の付属部品を装備し、それに差し込まれるラインマーカーを包むための5cm程度の鞘状の筒となるホルダーを付けたことを特徴とするラインマーカーホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はラインマーカー(以下、単にマーカーという)を使い、読書あるいは勉強をする際に、2本のマーカー(1本または3本でも可能であるが、本発明では2本の場合を例として考案する)をホルダーにセットすることによって、マーカーキャップの開閉に要する時間と手間を短縮し、かつ、指先にかかる負担を軽減することによって、よりマーカーを使い易くしたマーカーホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、マーカーを使用する場合、太書きと細書きがあり、それぞれにキャップが付いているので、使う度にキャップをとり、使用した後、また、キャップを元に戻す。または、使用する人にとっては、キャップは取ったままにして使うという場合もある。ところが、この通常の方法により、使う頻度が多くなると思わぬ問題点が出現した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通常の使用方法により、受験勉強等で長時間、頻繁にマーカーを使用した場合、まず、キャップを取ったままにすると、マーカーの先が乾いてしまい、特に横にしたままにすると、インクはさらに乾く。と言って、使う度にキャップの取り外しをすると、その分、開閉に要する時間と手間がかかる。とりわけ、新しいものだとキャップが堅く指先にも負担がかかる。そこで、インクの渇きを防ぎ、キャップの開閉に要する時間と手間を短縮し、かつ、指先の負担を軽減することによって、よりマーカーを使い易くするべく、工夫をこらしたのが、本発明のマーカーホルダーである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は先端にキャップの役割をする3cm程度の付属部品を装備し、それに5cm程度の鞘状の筒となるホルダーをつけたものである。まず、使用したいマーカーのキャップを取って、マーカーホルダーにセットし、その際、マーカーは奥まで入れず、手前で軽く浮かすように差し込んだ状態を保持する。そして、使用するときはホルダーを立てて片手で軽く握り、もう一方の手でマーカーを出し入れして、使用する。他には、ペン立てを前に置き、その中にマーカーホルダーを立ててセットし、使用する方法もあるが、機能的には前者がベターである。使い終わった時は、カチットと奥まで押してセットし、そのまま収納もできる。以上の発明と使用方法により、マーカーをホルダーでカバーし、軽く差し込んだ状態を保持することで、インクの乾き、そしてキャップの開閉に要する時間と手間、かつ、指先の負担という前述の問題点を解決している。
【発明の効果】
【0005】
上述の様に、左手にマーカーホルダーを握り、右手で使いたいマーカーを使用する(使用する人よっては、右手にマーカーホルダーを握り、左手でマーカーを使用する)。この方法によると、片手に握ったまま使用することになるが、経験上、軽く握っているだけなので負担にならないし、その握った体形を保つことより、集中力が増す効果もある。また、マーカーは浮かしているので出し入れは楽にできるし、マーカーを立てた状態でホルダーでカバーしているので乾くこともない。また、キャップを取ったままにするとインクは他の物に付き易いため、うっかりしていると汚れの原因にもなるが、ホルダーに入れているのでその心配もない。この点は、意外と効を奏すると認識できる。そして、最も大きな効果としては、キャップの開閉に要する時間と手間の短縮であり、かつ、指先にかかる負担の軽減である。これがマーカーを長時間、頻繁に使用する人にとっては、実感として納得できるポイントとなる。特に、2色のマーカーを使い分けながら使用する場合は、マーカーホルダーの効果として、その利便性が際立つ。さらに、使用後は、押してセットするだけでそのまま収納できるし、2本まとめて携帯することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明のマーカーホルダーの全体図である。
図2】本発明のマーカーホルダーの正面図である。
図3】本発明のマーカーホルダーの断面図である。
図4】本発明のマーカーホルダーの上面図である。
図5】本発明のマーカーホルダーの使用方法をイラストで表現したものである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明であるマーカーホルダーは、全体を一体としてプラスチック成形品からなる。マーカーを2本セットすることになるので、プラスチック製品は、できる限り、軽量で薄いものが望ましい。色は無色透明とすると、外観から何色を使っているのか判別し易くなるし、好みで表面をシール等でデコレイトすることができ、マイ・マーカーホルダーとすることも可能となる。また、ホルダーの中が汚れた場合は、洗うこともできる。
【産業上の利用可能性】
【0008】
マーカーは太書きと細書きがあり、また各社それぞれ微妙に先端のサイズが異なる。そこで、できる限り、多くのマーカーに対応できるようサイズを測り、キャップの役割をする付属部品のストッパーを工夫した。この点、本発明の目的を、最大限、活かせるように実践を通じ、更なる微調整が必要とされる。
【符号の説明】
【0009】
1.キャップの役割をする付属部品
2.鞘状の筒となるホルダー
3.ストッパー
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-09-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
先端にキャップの役割をする付属部品を装備し、それに差し込まれるラインマーカーを包むための鞘状の筒となるホルダーを付けたものを、2本以上連結させたことを特徴とする、手で保持しながら使用可能なラインマーカーホルダー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
本発明は先端にキャップの役割をする3cm程度の付属部品を装備し、それに5cm程度の鞘状の筒となるホルダーを付けたものを2本連結させたことを特徴とするマーカーホルダーである。まず、使用したい2色のマーカーのキャップを取って、マーカーホルダーにセットし、その際、マーカーは奥まで入れず、手前で軽く浮かすように差し込んだ状態を保持する。そして、使用するときはホルダーを立てて片手で軽く握り、もう一方の手でマーカーを出し入れして、使用する(図面、図5参照)。他には、ペン立てを前に置き、その中にマーカーホルダーを立ててセットし、使用する方法もあるが、機能的には前者がベターである。使い終わった時は、カチッと奥まで押してセットし、そのまま収納し携帯もできる。以上の発明と使用方法により、マーカーをホルダーでカバーし、軽く差し込んだ状態を保持することで、インクの乾き、そしてキャップの開閉に要する時間と手間、かつ、指先の負担という前述の問題点を解決している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
上述の様に、左手にマーカーホルダーを握り、右手で使いたいマーカーを出し入れして使用する(使用する人よっては、右手にマーカーホルダーを握り、左手でマーカーを使用する)。この体形で、テキスト(以下、マーカーで色分けをしながら読む対象を仮に、テキストとする)を読み進む場合、例えば、テキストの1ページを読むだけで、複数のマーカーを何度も交換し、使い分けることになるだけでなく、そのまま、テキストを読み進めれば、結果として、マーカーを長時間、頻繁に使用することになる。そうすると、その度に、キャップを取り、そして元に戻すことを繰り返すことになるが、それは時間と手間がかかるばかりか、指先の負担にもなる。そこで、本発明の2本連結させたホルダーを使用すれば、簡単にホルダーから出し入れするだけで、複数のマーカーを使い分けできるので、キャップの開閉に要する時間と手間を大幅に短縮できるし、かつ、指先の負担も軽減できる。さらに、この方法によると、片手に握ったまま使用することになるが、経験上、軽く握っているだけなので負担にならないし、その握った体形を保つことより、集中力が増す効果もある。また、色を交換するときは握っているマーカーホルダーを中央に寄せて読んでいる文章の上あたりに近付ければ、読んでいる箇所を見失うことなく読み進むことができる。このように、マーカーは浮かしているので出し入れは楽にできるし、マーカーを立てた状態でホルダーでカバーしているので乾くこともない。加えて、キャップを取ったままにするとインクは他の物に付き易いため、うっかりしていると汚れの原因にもなるが、ホルダーに入れているのでその心配もない。この点は意外と効を奏すると認識できる。そして、何と言っても、本発明であるマーカーホルダーの最も大きな効果としては、キャップの開閉に要する時間と手間の短縮であり、かつ、指先にかかる負担の軽減である。これがマーカーを長時間、頻繁に使用する人にとっては、実感として納得できるポイントとなる。特に、2色のマーカーを使い分けながら使用する場合は、マーカーホルダーの効果として、その利便性が際立つ。さらに、使用後は、押してセットするだけでそのまま収納できるし、2本まとめて携帯することも可能である。