(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024072990
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】ショーケース
(51)【国際特許分類】
A47F 3/04 20060101AFI20240522BHJP
F25D 17/08 20060101ALI20240522BHJP
F25D 23/02 20060101ALI20240522BHJP
【FI】
A47F3/04 G
F25D17/08 320M
F25D23/02 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022183935
(22)【出願日】2022-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木下 卓
(72)【発明者】
【氏名】矢野 隆幸
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 健
【テーマコード(参考)】
3B110
3L102
【Fターム(参考)】
3B110AA12
3B110BA05
3B110DA04
3L102JA04
3L102KD07
(57)【要約】
【課題】温度調整の負荷の低減化を図ること。
【解決手段】ケース本体1の内部に前面開口1aを臨む態様で設けられた収納室4と、収納室4に上下方向に沿って複数段設けられた商品載置棚10と、吸込口3aより収納室4の空気を吸い込んで吹出口3bから収納室4に空気を吹き出す態様で空気を循環させる循環ファン5と、循環ファン5により循環させられる空気を所定の温度に冷却する蒸発器6とを備えたショーケースであって、任意の商品載置棚10に対し、商品載置棚10の幅方向に延在するガイド支持部22が商品載置棚10の前端部分との間に吹出口3bから吹き出された空気が通過する通過孔25を形成する態様で設けられたガイド部材20と、ガイド支持部22に下方に向けて延在する態様で着脱可能に取り付けられ、上下方向に沿って延在するスリット31が幅方向に互いに離隔して複数形成されたシート状のカーテン部材30とを備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース本体の内部に該ケース本体の前面開口を臨む態様で設けられた収納室と、
前記収納室に上下方向に沿って複数段設けられた商品載置棚と、
前記収納室の前方下部に開口する吸込口より前記収納室の空気を吸い込み、かつ前記収納室の前方上部に開口する吹出口から前記収納室に空気を吹き出す態様で、前記収納室の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環手段と、
前記空気循環手段により循環させられる空気を所定の温度に調整する温度調整手段と
を備え、
前記商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持するショーケースであって、
任意の商品載置棚に対し、該商品載置棚の幅方向に延在するガイド支持部が該商品載置棚の前端部分との間に前記吹出口から吹き出された空気が通過する通過孔を形成する態様で設けられたガイド部材と、
前記ガイド支持部に下方に向けて延在する態様で着脱可能に取り付けられ、かつ上下方向に沿って延在するスリットが前記幅方向に互いに離隔して複数形成されたシート状のカーテン部材と
を備えたことを特徴とするショーケース。
【請求項2】
前記ガイド部材及び前記カーテン部材は、全ての商品載置棚に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
【請求項3】
前記ガイド部材は、前記ガイド支持部が前記商品載置棚に近接離反する態様で前後方向に変位可能に構成されたことを特徴とする請求項2に記載のショーケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショーケースに関し、より詳細には、商品を所望の温度状態に保持するショーケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、収納室に収納された商品を所望の温度状態に保持するショーケースが特許文献1に提案されている。かかる特許文献1のショーケースでは、収納室に上下方向に沿って複数段設けられた商品載置棚の前端部分にスリットカーテンが取り付けられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に提案されているショーケースでは、収納室に吹き出される空気がスリットカーテンの前方域を下方に通過するようにしてエアカーテンが形成されていたため、エアカーテンを形成した空気を吸い込む吸込口には外気も比較的多く吸い込まれることとなり、結果的に温度調整の負荷の増大化を招来していた。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、温度調整の負荷の低減化を図ることができるショーケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るショーケースは、ケース本体の内部に該ケース本体の前面開口を臨む態様で設けられた収納室と、前記収納室に上下方向に沿って複数段設けられた商品載置棚と、前記収納室の前方下部に開口する吸込口より前記収納室の空気を吸い込み、かつ前記収納室の前方上部に開口する吹出口から前記収納室に空気を吹き出す態様で、前記収納室の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環手段と、前記空気循環手段により循環させられる空気を所定の温度に調整する温度調整手段とを備え、前記商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持するショーケースであって、任意の商品載置棚に対し、該商品載置棚の幅方向に延在するガイド支持部が該商品載置棚の前端部分との間に前記吹出口から吹き出された空気が通過する通過孔を形成する態様で設けられたガイド部材と、前記ガイド支持部に下方に向けて延在する態様で着脱可能に取り付けられ、かつ上下方向に沿って延在するスリットが前記幅方向に互いに離隔して複数形成されたシート状のカーテン部材とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記ガイド部材及び前記カーテン部材は、全ての商品載置棚に設けられたことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記ガイド部材は、前記ガイド支持部が前記商品載置棚に近接離反する態様で前後方向に変位可能に構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ガイド部材が、任意の商品載置棚に対し、該商品載置棚の幅方向に延在するガイド支持部が該商品載置棚の前端部分との間に吹出口から吹き出された空気が通過する通過孔を形成する態様で設けられ、上下方向に沿って延在するスリットが幅方向に互いに離隔して複数形成されたシート状のカーテン部材が、ガイド支持部に下方に向けて延在する態様で着脱可能に取り付けられているので、吹出口から吹き出された空気を通過孔に積極的に通過させることで冷気漏れの発生を低減させることができ、これにより吸込口より吸い込まれる外気の割合を低減でき、温度調整の負荷の低減化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態であるショーケースを模式的に示す断面側面図である。
【
図2】
図2は、
図1に示した1つの商品載置棚の前端部分を拡大して示す断面側面図である。
【
図3】
図3は、
図2に示したカーテン部材を前面から見た正面図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施の形態であるショーケースを模式的に示す断面側面図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施の形態であるショーケースの変形例の要部を拡大して示す断面側面図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施の形態であるショーケースの他の変形例の要部を拡大して示す断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、本発明に係るショーケースの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態であるショーケースを模式的に示す断面側面図である。ここで例示するショーケースは、ケース本体1の内部に商品を所望の温度に保持した状態で収納するものである。尚、以下においては、ケース本体1の内部に商品を所望の冷却温度に保持して収納するようにしたショーケースについて例示する。
【0013】
ケース本体1は、前面に前面開口1aを有した断熱筐体であり、その内部に背面板2を有している。背面板2は、ケース本体1の内部を前後に仕切るもので、後方側にダクト3を構成し、かつ前方側に収納室4を構成している。
【0014】
ダクト3は、収納室4の前方下部に開口する吸込口3aを有し、かつ収納室4の前方上部に開口する吹出口3bを有したもので、その内部に循環ファン5及び蒸発器6を備えている。
【0015】
循環ファン5は、図示せぬモータによって回転駆動し、吸込口3aから外部(収納室4)の空気をダクト3に吸い込む一方、ダクト3の空気を吹出口3bから外部(収納室4)に吹き出すように動作することで、収納室4の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環手段を構成している。
【0016】
蒸発器6は、図には明示していないが、圧縮機、凝縮器及び膨張機構とともに構成される冷却装置の吸熱要素であり、ダクト3の内部において通過する空気を冷却するように機能するもので、循環ファン5により循環させられる空気を所定の温度に調整する温度調整手段を構成している。
【0017】
収納室4は、商品を収納するためのスペースであり、背面板2の両側部位にそれぞれ左右一対の棚支柱7を備えている。棚支柱7は、収納室4の全高に亘って上下方向に沿って配設してある。棚支柱7の相互間には、複数(図示では4つ)の商品載置棚10が設けてある。
【0018】
商品載置棚10は、ブラケット部材11及び棚板12を備えて構成してある。尚、収納室4における各段の商品載置棚10は、同様の構成を有したものであるので、以下には1つの商品載置棚10について説明を行う。
【0019】
ブラケット部材11は、棚支柱7から前方に突出するように配設したものである。つまり、ブラケット部材11は、ケース本体1の内部である収納室4に互いに離隔する態様で前方に向けて配設した左右一対のものである。以下においては便宜上、2つのブラケット部材11において互いに近接した方向を内側と称し、互いに離反した方向を外側と称して説明する。
【0020】
それらブラケット部材11は、板金等から形成した従来公知のものであり、その内側にはスライダ13の図示せぬ外側構成要素が取り付けてある。スライダ13は、従来公知のものであり、外側構成要素に対して該スライダ13を構成する図示せぬ内側構成要素が前後方向にスライドすることを許容するものである。
【0021】
棚板12は、商品が載置される部分であり、矩形状を成す棚枠12aの内部に矩形状の板状体である載置板12bを支持させることによって構成してある。棚枠12aの左右両側を構成する側枠部121(
図2参照)には、下方に向けて延在する部分121aの外側に上記内側構成要素が取り付けてある。これにより棚板12は、ブラケット部材11間に架設され、最も後方にスライドした収納状態と最も前方にスライドした補充状態との間で、前面開口1aを通じて前後方向にスライド可能である。
【0022】
そのような全ての商品載置棚10には、
図2に拡大して示すように、ガイド部材20及びカーテン部材30が取り付けてある。ガイド部材20は、例えば板金等から形成したものであり、ガイド基部21及びガイド支持部22を備えて構成してある。
【0023】
ガイド基部21は、左右方向が長手方向となる長尺状部材であり、棚枠12aの前端を構成する前枠部122に取り付けてある。より詳細に説明すると、ガイド基部21は、上端部分211が前枠部122の前端部分に係止された状態で、左右両端部分より後方に向けて延在する舌片状部分212の延端部が上方に屈曲されて前枠部122にピンP1等で締結されている。
【0024】
このようなガイド基部21には、左右一対となる態様で前方に向けて延在する第1ガイドアーム部23が配設してある。第1ガイドアーム部23は、互いの内面が対向する態様でガイド基部21の前面における左右両端部にピンP2等で締結されて配設してある。これら第1ガイドアーム部23の前端部分及び後端部分には、それぞれ前後方向が長手方向となる長孔231が形成してある。長孔231は、それぞれ同一形状及び同一寸法を有している。
【0025】
ガイド支持部22は、左右方向が長手方向となる長尺状部材であり、左右方向の延在長さがガイド基部21の左右方向の延在長さに略等しい大きさを有している。このガイド支持部22は、後面がガイド基部21の前面に対向するガイド支持基部221と、ガイド支持基部221の上端部分より前方に向けて延在するガイド支持前延部222と、ガイド支持前延部222の前端部分より上方に向けて延在するガイド支持上延部223とが一体的に形成されて構成してある。
【0026】
ガイド支持基部221には、左右一対となる態様で後方に向けて延在する第2ガイドアーム部24が配設してある。第2ガイドアーム部24は、第1ガイドアーム部23の外側に配置される態様で、ガイド支持基部221の左右両端部にピンP3等で締結されて配設してある。
【0027】
これら第2ガイドアーム部24には、前端部分及び後端部分に例えば段付きネジ等の係合部材241がそれぞれ設けてあり、それぞれの係合部材241の先端部分が対応する第1ガイドアーム部23の長孔231に外側から貫通している。すなわち、第2ガイドアーム部24の前端部分に設けた係合部材241は、第1ガイドアーム部23の前端部分の長孔231に外側から貫通し、第2ガイドアーム部24の後端部分に設けた係合部材241は、第1ガイドアーム部23の後端部分の長孔231に外側から貫通している。尚、係合部材241の先端部分のうち長孔231を通過した部分は該長孔231の上下寸法よりも大きくなるように変形処理が施されている。
【0028】
これによりガイド支持部22は、ガイド基部21との間において、第1ガイドアーム部23及び第2ガイドアーム部24とともに通過孔25を形成している。通過孔25は、左右方向が長手方向となるものであり、吹出口3bから吹き出された空気が通過して吸込口3aに吸い込まれることを許容するものである。そして、ガイド支持部22は、係合部材241が長孔231の後端縁部231aに当接する位置から該長孔231の前端縁部231bに当接する位置まで前後方向に沿って変位可能である。つまり、ガイド支持部22は、商品載置棚10に近接離反する態様で前後方向に変位可能に構成されている。
【0029】
上記ガイド支持部22には、カーテン保持部26が設けてある。カーテン保持部26は、ガイド支持部22(ガイド部材20)と同様に板金等から形成したものであり、左右方向が長手方向となる長尺状部材である。このカーテン保持部26は、左右方向の延在長さがガイド支持部22の左右方向の延在長さと略等しい大きさを有している。このカーテン保持部26は、後面がガイド支持基部221の前面を被覆する態様で上記第2ガイドアーム部24を締結するピンP3によりガイド支持基部221に取り付けられたカーテン保持基部261と、カーテン保持基部261の上端部分より前方に向けて延在するカーテン保持前延部262と、カーテン保持前延部262の前端部分より上方に向けて延在するカーテン保持上延部263と、カーテン保持上延部263の上端部分より前方に向けて僅かに延在した後に下方に向けて延在することでカーテン保持上延部263との間に前後寸法が僅かな保持用隙間27を形成するカーテン保持下延部264とが一体的に形成されて構成してある。
【0030】
カーテン部材30は、透光性の樹脂材料から形成されたシート状のものであり、左右方向の寸法がガイド支持部22の左右方向の延在長さと略等しく、上記載置板12bの左右寸法と略同じ大きさを有している。このカーテン部材30には、
図3に示すように、上下方向に沿って延在する複数のスリット31が左右方向(幅方向)に互いに離隔して形成されている。
【0031】
そのようなカーテン部材30は、上端部分が上記保持用隙間27に進入してカーテン保持部26に下方に向けて延在する態様で保持されており、カーテン保持部26に対して着脱可能である。つまり、カーテン部材30は、ガイド支持部22に下方に向けて延在する態様で着脱可能に取り付けてある。
【0032】
かかるカーテン部材30は、上下寸法が特に限定されるものではない。本実施の形態において、カーテン部材30は、下端縁部30aが直下の商品載置棚10に取り付けたガイド部材20に接するような上下寸法としてある。
【0033】
ところで、吹出口3bからの吹き出される空気の方向性が定まっている場合には、カーテン部材30は、下端縁部30aが上記商品載置棚10と該商品載置棚10の直下の商品載置棚10との高さ方向の離間距離の中間部分よりも上方に配置されるような上下寸法であってもよい。この場合、商品載置棚10の載置板12bに載置された商品の取り出しを容易なものとすることができる。
【0034】
以上のような構成を有するショーケースにおいては、冷却装置が動作している状態で循環ファン5が駆動すると、吸込口3aからダクト3に吸い込まれた空気が蒸発器6で冷却された後に吹出口3bから吹き出され、一部が各商品載置棚10に取り付けられたガイド部材20の通過孔25を通過した後に再び吸込口3aからダクト3に吸い込まれるとともに、残りの一部が各カーテン部材30の前方域を通過した後に吸込口3aからダクト3に吸い込まれることになる。この間、ケース本体1の収納室4においては、ダクト3の吹出口3bから吹き出された空気や背面板2の吐出口(図示せず)から吐出された空気によって冷却することになり、商品載置棚10に載置された商品を所望の冷却温度に保持した状態で収納することができる。
【0035】
しかも、ガイド部材20が、吹出口3bから吹き出された空気が通過孔25を通過して吸込口3aに吸い込まれることを許容しているので、蒸発器6で冷却された空気(冷気)の大部分が前面開口1aを通じてケース本体1の外部に漏れてしまういわゆる冷気漏れの発生を低減することができる。
【0036】
以上説明したように、本発明の実施の形態であるショーケースによれば、ガイド部材20が、全ての商品載置棚10に対し、ガイド支持部22が該商品載置棚10の前端部分との間に吹出口3bから吹き出された空気が通過する通過孔25を形成する態様で設けられ、上下方向に沿って延在するスリット31が左右方向に互いに離隔して複数形成されたシート状のカーテン部材30が、ガイド支持部22に下方に向けて延在する態様で着脱可能に取り付けられているので、冷気漏れの発生を低減させることができ、これにより吸込口3aより吸い込まれる外気の割合を低減でき、冷却装置の冷却負荷、すなわち温度調整の負荷の低減化を図ることができる。
【0037】
上記ショーケースによれば、カーテン部材30がガイド部材20を介して各商品載置棚10に取り付けてあるので、商品載置棚10を構成する棚板12を前後にスライドさせる際も、カーテン部材30が棚板12のスライドを阻害することを抑制できる。
【0038】
上記ショーケースによれば、カーテン部材30の前方域を、吹出口3bから吹き出された空気が通過するので、カーテン部材30に結露等が発生することを抑制することができる。
【0039】
上記ショーケースによれば、ガイド部材20のガイド支持部22が、商品載置棚10に近接離反する態様で前後方向に変位可能に構成されているので、取り付けられる商品載置棚10の前後寸法に応じて通過孔25の大きさを変更し、吹出口3bから吹き出された空気の一部が良好に通過孔25を通過するようにすることができる。またガイド支持部22が前後方向に変位可能であるので、
図4に示すように、各商品載置棚10にガイド部材20を介して取り付けられたカーテン部材30を、同一平面上に配置されるように設置することができる。
【0040】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更を行うことができる。
【0041】
上述した実施の形態では、ガイド部材20及びカーテン部材30が全ての商品載置棚10に取り付けられていたが、本発明においては、ガイド部材及びカーテン部材が任意の商品載置棚に取付けられていてもよい。
【0042】
上述した実施の形態では、カーテン部材30は、上端部分が保持用隙間27に進入してカーテン保持部26に下方に向けて延在する態様で保持されていたが、本発明においては、
図5に示すように、カーテン部材30は、上端部分がマグネット部材41を介してカーテン保持部26のカーテン保持下延部264の前面に磁力により着脱可能に取り付けられていてもよい。また本発明においては、
図6に示すように、カーテン部材30は、上端部分の一部がマグネット部材42に形成された巻取りローラ42aに巻き取られた状態で、該マグネット部材42がカーテン保持下延部264の前面に磁力により着脱可能に取り付けられていてもよい。
【0043】
上述した実施の形態では、温度調整手段として蒸発器6を含む冷却装置を例示したが、本発明においては、冷却装置ではなく、空気を加熱する加熱装置であってもよい。
【符号の説明】
【0044】
1…ケース本体、1a…前面開口、2…背面板、3…ダクト、3a…吸込口、3b…吹出口、4…収納室、5…循環ファン、6…蒸発器、7…棚支柱、10…商品載置棚、11…ブラケット部材、12…棚板、12a…棚枠、12b…載置板、13…スライダ、20…ガイド部材、21…ガイド基部、22…ガイド支持部、23…第1ガイドアーム部、231…長孔、24…第2ガイドアーム部、241…係合部材、25…通過孔、26…カーテン保持部、27…保持用隙間、30…カーテン部材、31…スリット。