(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073009
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】損失補償システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20240101AFI20240522BHJP
G06Q 50/26 20240101ALI20240522BHJP
【FI】
G06Q50/16
G06Q50/26
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022183966
(22)【出願日】2022-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】521451385
【氏名又は名称】株式会社ソレイユ
(74)【代理人】
【識別番号】100095337
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100174425
【弁理士】
【氏名又は名称】水崎 慎
(74)【代理人】
【識別番号】100203932
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 克宗
(72)【発明者】
【氏名】丸山 昇
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC17
5L049CC27
5L050CC17
5L050CC27
(57)【要約】
【課題】公共事業あるいは民間事業の施行に伴う建物移転の損失補償費を効率良く算定できる損失補償システムを提供する。
【解決手段】損失補償システム1においては、調査員が補償対象建物を現地調査しながらデータ入力装置3を用いて手動で入力した項目データを、ネットワーク2を介して管理装置2へ送信すると、管理装置2が建物詳細情報の構成要素として受け入れて管理するので、現地調査後に改めて入力する手間がかからず、効率的である。しかも、管理装置2が管理している補償対象建物の建物詳細情報を操作端末装置4にて読み出し、図面や調査表を作成して出力できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公共事業あるいは民間事業の施行に伴う建物移転の損失補償費を算定できる損失補償システムであって、
補償の対象となる補償対象建物を再築可能な建物詳細情報の入力を受け付けると共に前記建物詳細情報を前記補償対象建物ごとに管理できる管理装置と、
前記管理装置とネット接続可能であり、前記補償対象建物を現地調査しながら調査員が手動で入力した項目データを前記建物詳細情報の構成要素として前記管理装置へ送信する可搬性のデータ入力装置と、
前記管理装置とネット接続可能であり、前記管理装置が管理している前記補償対象建物の前記建物詳細情報を読み出して、前記補償対象建物の図面および/または調査表を生成し、出力する操作端末装置と、
を含むことを特徴とする損失補償システム。
【請求項2】
前記管理装置は、前記データ入力装置の入力画面から調査員が前記項目データを入力するとき、前記建物詳細情報における構成要素の類別を選択してゆくことで、前記項目データの入力欄を表示できるように支援する項目データ入力支援機能を備えることを特徴とする請求項1に記載の損失補償システム。
【請求項3】
前記管理装置は、前記項目データ入力支援機能により前記項目データの入力欄を前記データ入力装置の入力画面に表示させたとき、当該項目データの内容に応じた単価を入力できるように支援する単価入力支援機能を備えることを特徴とする請求項2に記載の損失補償システム。
【請求項4】
前記管理装置の前記単価入力支援機能は、入力対象である前記項目データの内容に対応する建物構成品と価格が紐付けされたデータベースを用いて検索し、検索結果を単価入力候補として提示することを特徴とする請求項3に記載の損失補償システム。
【請求項5】
前記操作端末装置は、前記管理装置が管理している前記補償対象建物の前記建物詳細情報を読み出し、前記建物詳細情報に不足している前記項目データを入力できると共に、既に入力されている前記項目データを修正できる建物詳細情報編集機能を備えることを特徴とする請求項1~請求項4の何れか1項に記載の損失補償システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公共事業あるいは民間事業の施行に伴う建物移転の損失補償費を算定できる損失補償システムに関する。
【背景技術】
【0002】
公共事業あるいは民間事業の施行に際して、広範な用地を取得して事業を行う必要がある場合、用地取得のための損失補償が重要である。そのために、用地取得事務における用地の買収費用を適切に算出することを可能にする用地の総買収費用算出システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
特許文献1に記載された用地の総買収費用算出システムは、一筆物件情報と、これに対応する筆情報、さらには必要に応じて当該筆内に設けられた建物情報と、を結合させて結合情報を形成し、記憶装置に記憶させておき、任意の筆を指定することで記憶装置から呼び出し、その筆を地図上で認識するとともに、その筆の包含判定、買収費用の算出などを行うことができる。また、包含判定により買収面積と判定された領域に設けられた建物の補償が必要な場合には、建物の総補償費を算出し、総買収費用と総補償費用とを合計し、総費用を算出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の総買収費用算出システムには、建物の補償費の算出を簡易に行えるような支援機能については記載されていない。であれば、特許文献1における補償対象建物の補償費用の算出は、調査員が補償対象建物の現地調査を行って、聞き取ったり実測したりした事項を野帳に記入し、野帳の記入事項から補償対象建物を再築可能なようにCAD図面を作成し、作成されたCAD図面のデータに基づいて再築費用や解体・撤去費用などを算定する必要があるため、膨大な労力と作業時間がかかる。
【0006】
そこで、本発明は、公共事業あるいは民間事業の施行に伴う建物移転の損失補償費を効率良く算定できる損失補償システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は、公共事業あるいは民間事業の施行に伴う建物移転の損失補償費を算定できる損失補償システムであって、補償の対象となる補償対象建物を再築可能な建物詳細情報の入力を受け付けると共に前記建物詳細情報を前記補償対象建物ごとに管理できる管理装置と、前記管理装置とネット接続可能であり、前記補償対象建物を現地調査しながら調査員が手動で入力した項目データを前記建物詳細情報の構成要素として前記管理装置へ送信する可搬性のデータ入力装置と、前記管理装置とネット接続可能であり、前記管理装置が管理している前記補償対象建物の前記建物詳細情報を読み出して、前記補償対象建物の図面および/または調査表を生成し、出力する操作端末装置と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、上記構成において、前記管理装置は、前記データ入力装置の入力画面から調査員が前記項目データを入力するとき、前記建物詳細情報における構成要素の類別を選択してゆくことで、前記項目データの入力欄を表示できるように支援する項目データ入力支援機能を備えてもよい。
【0009】
また、上記構成において、前記管理装置は、前記項目データ入力支援機能により前記項目データの入力欄を前記データ入力装置の入力画面に表示させたとき、当該項目データの内容に応じた単価を入力できるように支援する単価入力支援機能を備えてもよい。
【0010】
また、上記構成において、前記管理装置の前記単価入力支援機能は、入力対象である前記項目データの内容に対応する建物構成品と価格が紐付けされたデータベースを用いて検索し、検索結果を単価入力候補として提示してもよい。
【0011】
また、上記構成において、前記操作端末装置は、前記管理装置が管理している前記補償対象建物の前記建物詳細情報を読み出し、前記建物詳細情報に不足している前記項目データを入力できると共に、既に入力されている前記項目データを修正できる建物詳細情報編集機能を備えてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る損失補償システムによれば、調査員が補償対象建物を現地調査しながら、可搬性のデータ入力装置を用いて手動で入力した項目データを、管理装置が建物詳細情報の構成要素として受け入れて管理するので、現地調査後に改めて項目データを建物詳細情報の構成要素として入力する手間がかからず、効率的である。しかも、管理装置が管理している補償対象建物の建物詳細情報は、管理装置とネット接続可能な任意の操作端末装置にて読み出せるので、図面や調査表の生成も効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明に係る損失補償システムの一実施形態を示す概略構成図である。
【
図2】データ入力装置および操作端末装置における表示画面の遷移を示す前段の画面遷移図である。
【
図3】データ入力装置および操作端末装置における表示画面の遷移を示す後段の画面遷移図である。
【
図4】(A)はログイン画面のイメージ図である。(B)はメインメニューのイメージ図である。
【
図7】建物情報管理画面(1)のイメージ図である。
【
図8】建物情報管理画面(2)のイメージ図である。
【
図9】建物情報管理画面(3)のイメージ図である。
【
図10】建物情報管理画面(4)のイメージ図である。
【
図12】(A)は新規柱設定時に表示されるサイドメニューのイメージ図である。(B)は柱設定後の編集時に表示されるサイドメニューのイメージ図である。
【
図13】(A1)は新規部屋設定で右回りに柱を指定した画面のイメージ図である。(A2)は新規部屋設定で左回りに柱を指定した画面のイメージ図である。(B)は
図13(A1)または
図13(A2)の柱指定により作成された部屋が表示されている画面のイメージ図である。
【
図15】管理装置が管理しているデータテーブルの関連付けを示す前段のテーブル関連図である。
【
図16】管理装置が管理しているデータテーブルの関連付けを示す後段のテーブル関連図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すのは、公共事業あるいは民間事業の施行に伴う建物移転の損失補償費を算定できる損失補償システム1の実施形態を示す概略構成で、管理装置2、データ入力装置3、操作端末装置4等がインターネット等のネットワークNを介して相互に接続可能である。なお、一部の操作端末装置4は、社内LAN等の構内ネットワークを介して管理装置2と接続しても良い。
【0015】
以下では、損失補償システム1により、木造建物を再築工法により損失補償を行う場合について説明する。損失補償に際して、事業者は、工事に着工する前に事業区域内の土地の所有権を取得する必要がある。その土地の上に存在する建物については、事業の支障となるため事業外区域外に移転する必要があるため、建物移転料の支払いと引き換えに事業区域外に移転して貰うための費用を補償に充てる。木造建物の再築工法で補償する場合、例えば「A(現在価額)+B(運用益損失額)+C(取り壊し工事費)+D(発生材価額)=移転料」として算定する。A(現在価額)は、推定再建築費をもとに経過年数に応じた減価を見込んで算定する金額であり、損失補償の対象となる建物(以下、補償対象建物という)を再築可能な建物詳細情報があれば、建物構成品ごとの価格を合算することによって算出できる。B(運用益損失額)は、耐用年数到来前に立替を余儀なくされるために得られなくなる運用益を、耐用年数満了まで補償対象とするものである。C(取り壊し工事費)は、被補償者による建物除去に要する費用であり、建物詳細情報があれば、取り壊しに要する作業費用や廃材処理費用などを算出できる。D(発生材価額)は、解体撤去により発生する市場価値のある発生材について、種別、等級等に区分し、必要に応じて計上する金額である。
【0016】
上述したような補償算定業務を事業主が自ら行う場合もあるが、多数の補償業務を取り扱う事業者(以下、補償業者という)に委託した方が効率的である。本実施形態の損失補償システム1は、補償業者が多数の委託業務を管理しつつ損失補償の算定を行うのに好適なシステムである。
【0017】
補償システム1における管理装置2は、補償の対象となる補償対象建物を再築可能な建物詳細情報の入力を受け付けると共に建物詳細情報を補償対象建物ごとに管理できる。無論、複数の事業主から補償業務の委託を受けている場合には、事業主や案件毎に管理する機能が必要であるから、管理装置2は、契約者情報や案件情報などのデータテーブルを関連づけて、汎用性の高いデータ管理を行える構成とした。この管理装置2は、後述するように、データ入力装置3に対する項目データ入力支援機能やデータベース5の単価マスタを参照して行う単価入力支援機能を備える。
【0018】
管理装置2とネット接続可能な可搬性のデータ入力装置3は、無線通信機能を備えるタブレット端末のようなポータブルタイプのコンピュータで構成できる。タブレット端末は標準的にタッチパネルを備えているので、表示画面を入力画面として使うことができ、入力作業等の操作性を高められる。また、タブレット端末であれば、無線でのネットワーク接続ができなくない環境下では、有線でのネットワーク接続機能を使うこともできるので、データ入力装置3として用いるのに好適である。このデータ入力装置3は、調査員が携えて補償対象建物へ赴き、現地調査を行いながら手動で入力してゆく。調査員が入力するデータによって、補償対象建物を再築可能な情報群(建物詳細情報)が構成されるのであるが、建物詳細情報の各構成要素を調査員が完全に把握しておき、必要なデータを漏れなく入力してゆくことは困難である。そこで、データ入力装置3の入力画面に、建物詳細情報の構成要素として必要な情報(項目データ)の入力欄を表示することで、調査員による項目データの入力作業が効率的に行えるようにする。
【0019】
また、データ入力装置3の入力画面から調査員が項目データを入力するとき、建物詳細情報における構成要素の類別を選択してゆくことで、管理装置2が管理している建物詳細情報のデータテーブルに応じた項目データの入力を促す画面が表示される。すなわち、項目データの入力欄を表示できるように支援する項目データ入力支援機能を管理装置2が備えることで、調査員は一定の入力手順や入力規則に縛られることなく、調査員の自由裁量により、現地調査の状況等に応じた任意の情報を項目データとして入力できるので、入力作業の自由度が高く、効率的に現地調査を進めることができる。なお、管理装置2の項目データ入力支援機能として、必ずしも項目データの入力画面の情報をデータ入力装置3へ送信する必要はない。例えば、項目データの入力画面の情報をデータ入力装置3に予め保存しておき、項目データの入力支援に際しては、データ入力装置3に保存されている画面データから表示する入力画面を特定する指示を行ったり、既に入力されている項目データを画面上に表示させるデータとして送信したりしても良い。その他にも、項目データ入力支援機能を任意に設定して構わない。例えば、新たに入力された項目データの内容が既に入力されている項目データの内容と齟齬を生じているような場合、矛盾が生じている状態である旨を調査員に知らせることで、項目データの入力支援としても良い。
【0020】
さらに、管理装置2の項目データ入力支援機能により、データ入力装置3の入力画面に項目データの入力欄を表示させたとき、この項目データの内容に応じた単価を入力できるように支援する。この単価入力支援機能は、入力対象である項目データの内容に対応する建物構成品と価格が紐付けされたデータベース5の単価マスタを用いて検索し、検索結果を単価入力候補として提示する。現地調査中の調査員が、提示された単価入力候補の中に該当するものがあると判断すれば、その単価入力候補を選択することで、建物構成品の価格が設定され、後から単価設定を行う必要が無く、効率的である。なお、現地調査中の調査員が、提示された単価入力候補の中に該当するものが無いと判断した場合には、建物構成品の検索情報を変更することで、管理装置2によって再検索を行い、改めて単価入力候補が提示される。
【0021】
管理装置2とネット接続可能な操作端末装置4は、管理装置2が管理している補償対象建物の建物詳細情報を読み出して利用するための端末である。操作端末装置4では、業務委託を受けた依頼者に納品するための報告書として必要な書類である補償対象建物の図面および調査表を生成して、出力する機能を備える。CAD図面としては、平面図、求積図、基礎伏図、屋根伏図、建具図、外壁展開図、内壁展開図、造作配置図、電気設備図、ガス設備図、給水・給湯設備図、排水設備図、衛生設備図、厨房設備図などを、紙あるいはCADデータ(例えばSFC形式)にて出力する。また、調査表も紙あるいは表計算データにて出力する。また、算定書としては、仮設工事費、基礎工事費、軸部工事費、屋根工事費、外壁工事費、内壁工事費、床工事費、天井工事費、開口部工事費、造作工事費、樋工事費、塗装工事費、建築設備工事費、建物附随工作物工事費などを、紙あるいは表計算データにて出力する。なお、操作端末装置4は、図面生成機能と調査表生成機能を併せ持つものに限らない。例えば、図面生成専用の操作端末装置4と、調査表生成専用の操作端末装置4とを分けても良い。
【0022】
また、操作端末装置4は、管理装置2が管理している補償対象建物の建物詳細情報を読み出し、建物詳細情報に不足している項目データを入力したり、既に入力されている項目データを修正したりできる建物詳細情報編集機能を備える。現地の家屋調査で調査員が入力した項目データに誤りがあったり、不足しているデータを補完したりする作業を操作端末装置4から行うことができれば、適正な建物詳細情報を効率的に構築できる。しかも、データ入力装置3から行われる項目データの入力は、管理装置が管理する建物詳細情報に即座に反映されてゆくので、操作端末装置4でリアルタイムに情報共有でき、家屋調査と並行して編集作業を進めることも可能である。なお、データ入力装置3による入力作業と操作端末装置4による編集作業を同時に行う場合、修正済みデータの再修正などで混乱しないように、入力操作に適宜な排他処理を行うことが望ましい。
【0023】
また、操作端末装置4は、管理装置2に対して事前情報を入力するための事前情報入力機能を備えるものでも良い。事業者から損失補償案件を受任した場合、通常、該当案件の関連資料を受領する。関連情報として、案件基本情報、補償対象建物の建築時設計図面、敷地形状の測量図などを受け取った場合には、これらを事前情報として管理装置2で管理できるよう、操作端末装置4を用いて事前情報の入力を行うのである。
【0024】
上述した損失補償システム1にて損失補償の業務を行うために、調査員が扱うデータ入力装置3やオペレータが操作する操作端末装置4には、入力作業、修正作業、編集作業などを行うための機能がソフトウエアとしてインストールされており、ソフトウエアを立ち上げることで、作業を行うための入力画面等が表示される。表示画面の遷移の一例を
図2および
図3に示す。なお、データ入力装置3における表示画面の遷移と、操作端末装置4における表示画面の遷移を異ならしめても良いが、共通の画面遷移としておけば、データ入力装置3と操作端末装置4の操作感が同じになるので、現地調査を行った調査員が事務所で操作端末装置4を操作するときに混乱することはなく、作業効率を低下させないというメリットがある。
【0025】
損失補償業務用のソフトウエアを立ち上げると、先ずログイン画面D1-1が表示される(例えば、
図4(A)を参照)。ログイン画面D1-1にて、適正なアカウントとパスワードを入力すればログインできるが、誤ったアカウントまたはパスワードが入力された場合には、ログインエラーとなり、ログイン画面D1-1に戻る。このとき、ログインエラーが所定回数になると、ログインを受け付けなくなるようなセキュリティ手法を用いても良い。
【0026】
ログインに成功すると、メインメニューD1-2が表示される(例えば、
図4(B)を参照)。メインメニューD1-2で、「ログアウト」ボタンを選択すると、ログアウトとなり、再びログイン画面D1-1が表示される。「システム設定画面」ボタンを選択すると、システム設定画面D1-3が表示され、システム設定を行える。「案件一覧画面」ボタンを選択すると、案件一覧画面D2-1が表示される(例えば、
図5を参照)。
【0027】
案件一覧画面D2-1には、管理装置2にて管理している案件の一覧が表示され、短冊状にまとめられた案件内の「詳細」ボタンを選択すると、案件情報管理画面D2-2が表示され、案件情報の管理を行える。「案件新規登録」ボタンを選択すると、一覧にない新規案件を登録できる。また、短冊状にまとめられた案件内の適所(例えば、「詳細」ボタン以外の部分)をタップすることで、建物一覧画面D3-1が表示され(例えば、
図6を参照)、該当案件に含まれる建物の一覧が表示される。
【0028】
建物一覧画面D3-1には、選択案件に含まれる建物の一覧が表示されている。「建物新規登録」ボタンを選択すると、一覧にない新規建物を登録できる。また、短冊状にまとめられている建物表示枠の部分をタップすると、その建物についての建物情報管理画面D3-2が表示される(例えば、
図7~
図10を参照)。なお、建物情報管理画面D3-2に表示される情報は多いため、画面右サイドのスクロールバーを下方へスクロールすると、
図7の建物情報管理画面(1)から、
図8の建物情報管理画面(2)、
図9の建物情報管理画面(3)、
図10の建物情報管理画面(4)が順次表示されてゆく。「図面・調査表・算定書」ボタンを選択すると、図面・調査表・算定書管理画面D4-1が表示され、図面の入力か、調査表・算定書の作成かを選択できる。
【0029】
なお、建物情報管理画面D3-2には、事前に登録しておける基本情報がある。例えば、管理番号、整理番号、所在地、住所、所有者、電話番号、請負者、調査員、図面作成者(資格)、図面作成者(氏名)、積算年月日、建築年月日、建築年月日確認資料、構造概要、用途(建築時)、柱径(1階)、金属建具幅控除(1階)、柱径(2階)、金属建具幅控除(2階)、柱径(3階)、金属建具幅控除(3階)、外壁面数、防災シートの有無などの項目である。これら基本情報については、該当する項目をタップすることで、項目内容を入力可能な基本情報入力画面D4-2となる。
【0030】
図示を省略した図面・調査表・算定書管理画面D4-1にて、各種図面入力ボタンを選択した場合には対応する図面の入力画面が表示される。「平面図入力」ボタンを選択した場合には平面図入力画面D5-1(例えば、
図11を参照)が表示される。「屋根伏図入力」ボタンを選択した場合には屋根伏図入力画面D5-2が表示される。「内壁図入力」ボタンを選択した場合には内壁図入力画面D5-3が表示される。「外壁図入力」ボタンを選択した場合には外壁図入力画面D5-4が表示される。「ガス設備入力」ボタンを選択した場合にはガス設備入力画面D5-5が表示される。「給水給湯設備図入力」ボタンを選択した場合には給水給湯設備図入力画面D5-6が表示される。「排水設備図入力」ボタンを選択した場合には排水設備図入力画面D5-7が表示される。「付随工作物配置図入力」ボタンを選択した場合には付随工作物配置図入力画面D5-8が表示される。データ入力装置3を用いた調査員による現地調査では、これらの画面から項目データの入力を行うことができる。
【0031】
一方、図面・調査表・算定書管理画面D4-1にて、調査表・算定書を管理するボタンを選択した場合には、対応する書類や編集確認画面が表示される。「木造建物建築直接工事費計算書」ボタンを選択すると、木造建物建築直接工事費計算書の画面D6-1が表示される。「木造建物解体直接工事費計算書」ボタンを選択すると、木造建物解体直接工事費計算書の画面D6-2が表示される。「調査表確認編集」ボタンを選択すると、調査表確認編集画面D7-1が表示される。「数量計算書確認編集」ボタンを選択すると、数量計算書確認編集ボタンD7-2が表示される。「建物移転料算定書確認編集」ボタンを選択すると、建物移転料算定書確認編集画面D7-3が表示される。操作端末装置4を用いたオペレータ等による調査表等の作成・確認・出力業務は、これらの画面より行うことができる。
【0032】
平面図入力画面D5-1は、補償対象建物の平面図を入力する基本画面で、中央には選択フロアの平面図が表示され、左サイドには建物詳細情報における構成要素の類別を選択し易いように、各種ボタンが配置されている。フロア選択ボタンにより、「1F」「2F」「3F」の何れかを作業対象のフロアに選定できる。部屋選択ボタンにより、作成されている部屋(例えば、「玄関」「廊下」「トイレ」「洗面所」「浴室」「勝手口」「リビング」「台所」「広縁」「和室」「押入」「階段」)の何れかを選択することで、選択した部屋の編集が可能となる。新規作成ボタンにより、新規に部屋を作成することができる。部屋削除ボタンにより、選択中の部屋を削除できる。手書きメモボタンにより、手書きメモ画面が表示され、手書きメモを入力できる。メニューに戻るボタンにより、作業途中である部屋のデータを保存して建物一覧画面D3-1に戻る。
【0033】
また、平面図入力画面D5-1の右サイドには、編集対象の部屋に対して編集作業を行うための図面設定サイドメニューが表示される。例えば、リビングを編集対象の部屋とした場合、中央のフロア平面図には、リビングが編集対象である事を示す囲み表示が行われ、図面設定サイドメニューの内容が、リビング編集に対応したものになる。柱設定ボタンが選択されると、図面設定サイドメニュー上に「柱設定サイド画面(例えば、
図12を参照)」を表示する。部屋基本設定ボタンが選択されると、図面設定サイドメニュー上に「部屋基本設定サイド画面」を表示する。建具設定ボタンが選択されると、図面設定サイドメニュー上に「建具設定サイド画面」を表示する。衛生厨房設備設定ボタンが選択されると、図面設定サイドメニュー上に「衛生厨房設備設定サイド画面」を表示する。電気設備設定ボタンが選択されると、図面設定サイドメニュー上に「電気設備設定サイド画面」を表示する。造作設備設定ボタンが選択されると、図面設定サイドメニュー上に「造作設備設定サイド画面」を表示する。その他設備設定ボタンが選択されると、図面設定サイドメニュー上に「その他設備設定サイド画面」を表示する。
【0034】
一方、図面設定サイドメニューから天井設定ボタンが選択されると、「天井設定サブ画面D5-1S1」が表示され、天井設定が可能になる。床設定ボタンが選択されると、「床設定サブ画面D5-1S2」が表示され、床設定が可能になる。壁設定ボタンが選択されると、「壁設定サブ画面D5-1S3」が表示され、壁設定が可能になる。その他設定ボタンが選択されると、「その他設定サイド画面」が表示され、その他の設定が可能になる。写真方向設定ボタンが選択されると、「写真方向設定サイド画面」が表示され、写真方向の変更が可能になる。仮設工事設定が選択されると、「仮設工事設定ダイアログ画面」が表示され、架設工事の設定が可能になる。選択フロアが1Fのときにのみ表示される基礎工事設定ボタンが選択されると、「基礎工事設定ダイアログ画面」が表示され、基礎工事の設定が可能になる。軸部工事設定が選択されると、「軸部工事設定ダイアログ画面」が表示され、軸部工事の設定が可能になる。
【0035】
また、図面設定サイドメニュー上に表示された建具設定サイド画面で建具を設定するとき、建具単価設定ダイアログ画面D5-1S4が表示され、建具の単価入力を支援する。同様に、造作設備設定サイド画面で造作設備を設定するとき、造作単価設定ダイアログ画面D5-1S5が表示され、造作設備の単価入力を支援する。同様に、衛生厨房設備設定サイド画面で衛生厨房設備を設定するとき、衛生厨房設備単価設定ダイアログ画面D5-1S6が表示され、衛生厨房設備の単価入力を支援する。同様に、電気設備設定サイド画面で電気設備を設定するとき、電気設備単価設定ダイアログ画面D5-1S7が表示され、電気設備の単価入力を支援する。同様に、その他設備設定サイド画面でその他設備を設定するとき、その他単価設備設定ダイアログ画面D5-1S8が表示され、その他設備の単価入力を支援する。また、壁設定サブ画面D5-1S3において壁表示ボタンが選択されると、壁レイアウトダイアログ画面D5-1S9が表示され、壁レイアウト(部屋の柱間を壁または建具として番号を振り、該当の壁、建具の位置を明確にした図面)を確認できる。
【0036】
なお、柱の設定が終了している場合は、図面設定サイドメニュー上の全ボタンを選択可能に表示させるが、柱の設定が終了していない場合は、柱設定ボタンと部屋基本設定ボタンのみを選択可能とし、他のボタンは選択できないようにしておく。柱と壁により仕切られた空間としての部屋構造を設定することが最優先だからである。
【0037】
リビング編集に対応した図面設定サイドメニューで、柱設定ボタンが選択されると、柱設定サイド画面が表示されるが、新規柱設定時と、設定後の編集時とで、異なる画面になる。部屋が未設定で、新規に柱を設定する場合、
図12(A)に示す柱設定サイド画面が表示され、柱の位置を順次決めてゆき、柱間を壁で閉じることにより部屋構造を作成する。既に部屋が設定されている場合には、
図12(B)に示す柱設定再度画面が表示され、既設の柱の位置を移動させたり、新たに柱を追加したり、既設の柱を削除したりできる。
【0038】
しかしながら、部屋を新たに設定するとき、柱設定サイド画面から柱を逐一設定してゆくことは、あまり効率的ではない。そこで、本実施形態の損失補償システム1においては、データ入力装置1の入力画面から、効率的に部屋を設定できるように、平面図入力画面D5-1の中央における選択フロアの平面図表示エリア内で、柱の位置をタップすることで指定し、指定した柱の間を繋ぐように壁を設定する簡易な作画機能を設けた。例えば、
図13(A)に示すように、部屋を構成する7本の柱の位置を右回りに順次タップして行き、最後の柱の位置をダブルタップすることで、柱の間を壁で結んだ閉空間としての部屋構造が設定できる(
図13(B)を参照)。あるいは、
図13(B)に示すように、部屋を構成する7本の柱の位置を左回りに順次タップして行き、最後の柱の位置をダブルタップすることで、柱の間を壁で結んだ閉空間としての部屋構造を設定できるようにしても良い。同様に、画面上の適所をタップすることで、柱と柱の間に柱を追加したり、間仕切りとなる壁を設定したりできる描画手法を採用しても良い。このように、簡易な手法で部屋を作成できるデータ入力装置3を携えた調査員は、補償対象建物の平面図が無い状態からでも、任意の部屋を作成できるので、例えば、調査を開始した玄関から作図して必要な項目データを入力するような使い方ができ、現地調査の効率化に資するものとなる。
【0039】
平面図の入力に際しては、各部屋の構造と諸設備の詳細を入力すると共に、費用算定のための単価も合わせて入力できる。例えば、リビング編集に対応した図面設定サイドメニューで、天井設定ボタンが選択されると、
図14に示す天井設定サブ画面D5-1S1が表示され、天井高や天井勾配と併せて、コードや文言、カテゴリーによる検索結果から天井の単価を設定できる。これは、管理装置2による単価入力支援機能で実現しており、入力対象である項目データの内容(例えば、1Fリビングルームの天井の内外装工事)に対応する建物構成品(例えば、天井・化粧せっこうボード)と価格(例えば、単価2440円)が紐付けされたデータテーブルを用いて検索し、検索結果を単価入力候補として提示する。検索結果の一覧に表示されている単価表から、該当するものを選択し、設定ボタンを選択すると、1Fリビングルーム天井の材質や施工法に加えて、天井価格も建物詳細情報として入力できる。その他の入力項目についても、管理装置2の単価入力支援機能によって、データ入力装置3から価格設定を行うことができる。
【0040】
上述した平面図の入力手法と同様に、屋根伏図入力画面D5-2からも屋根材料単価設定ダイアログ画面D5-2S1、軒裏仕上単価設定ダイアログ画面D5-2S2、樋関連単価設定ダイアログ画面D5-2S3、央関連単価設定ダイアログ画面D5-2S4等を表示させ、管理装置2の単価入力支援機能によって、データ入力装置3から価格設定を行うことができる。また、内壁図入力画面D5-3からは内壁仕上単価設定ダイアログ画面D5-3S1が、外壁図入力画面D5-4からは外壁仕上単価設定ダイアログ画面D5-4S1が、ガス設備入力画面D5-5からはガス設備単価設定ダイアログ画面D5-5S1が、給水給湯設備図入力画面D5-6からは給水給湯設備単価設定ダイアログ画面D5-6S1が、排水設備図入力画面D5-7からは排水設備単価設定ダイアログ画面D5-7S1が、付随工作物配置図入力画面D5-8からは付随工作物単価設定ダイアログ画面D5-8S1が、それぞれ表示され、管理装置2の単価入力支援機能によって、データ入力装置3から価格設定を行うことができる。
【0041】
このように、本実施形態の損失補償システム1においては、管理装置2が建物詳細情報などを適切に管理して、データ入力装置3からの入力データを受け入れると共に、操作端末装置4へ建物詳細情報などを提供することで、効率的な損失補償業務を可能にする。そのための管理装置2におけるデータテーブル等の構造例を
図15および
図16に示す。
【0042】
契約者情報データテーブルDT1は、契約者コード、契約者名1、契約者名2、契約担当者名、契約担当者電話番号、契約者住所1、契約者住所2、契約者郵便番号等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」をプライマリキーとする。
【0043】
案件情報データテーブルDT2は、「契約者コード」で契約者情報データテーブルDT1と関連づけられ、契約者毎に複数ある案件情報を管理できる。この案件情報データテーブルDT2は、契約者コード、案件コード、案件名称1、案件名称2、案件担当者、案件担当電話番号、発注元名称1、発注元名称2、発注元住所1、発注元住所2、発注元担当者名、発注元電話番号、発注元担当者電話番号、受注年月日、納品予定年月日、登録日時、更新日時等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」および「案件コード」をプライマリキーとする。
【0044】
家屋情報データテーブルDT3は、「契約者コード」および「案件コード」で案件情報データテーブルDT2と関連づけられ、案件毎に複数ある家屋情報(補償対象建物)を管理できる。この家屋情報データテーブルDT3は、契約者コード、案件コード、家屋コード、家屋名称、管理番号、整理番号、所在地1、所在地2、住所1、住所2、所有者1、所有者2、電話番号、請負者1、請負者2、調査員1、調査員2、図面作成者(資格)、図面作成者(氏名)、積算年月日、建築年月日、建築年月日確認資料、採用単価、構造概要、用途(現況)、用途(建設時)、柱径(1階)、柱径(2階)、柱径(3階)、金属建具幅控除(1階)、金属建具幅控除(2階)、金属建具幅控除(3階)、柱長(1階)、柱長(2階)、柱長(3階)、柱の材種、品等、木材費区分、柱の分布、施工状況補正、労務費区分、外壁面数、防災シートの有無、基礎の種類、基礎幅、基礎高、基礎仕上げの有無、束石の有無、屋根形状、軒出、傍軒出、屋根勾配、屋根仕上、壁高(1階)、壁高(2階)、壁高(3階)、外壁仕上、塗装工事の有無、廃材(木くず)処分場、処分場(木くず)距離、処分場(木くず)単価、廃材(ガレキ類)処分場、処分場(ガレキ類)距離、処分場(ガレキ類)単価、廃材(金属くず)処分場、処分場(金属くず)距離、処分場(金属くず)単価、廃材(ガラス)処分場、処分場(ガラス)距離、処分場(ガラス)単価、廃材(廃プラ)処分場、処分場(廃プラ)距離、処分場(廃プラ)単価、廃材(混合廃棄物)処分場、処分場(混合廃棄物)距離、処分場(混合廃棄物)単価、廃材(石膏ボード)処分場、処分場(石膏ボード)距離、処分場(石膏ボード)単価、廃材(陶器瓦)処分場、処分場(陶器瓦)距離、処分場(陶器瓦)単価、登録日時、更新日時等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」、「案件コード」および「家屋コード」をプライマリキーとする。
【0045】
部屋情報データテーブルDT4は、「契約者コード」、「案件コード」および「家屋コード」で家屋情報データテーブルDT3と関連づけられ、家屋毎に複数ある部屋情報を管理できる。この部屋情報データテーブルDT4は、契約者コード、案件コード、家屋コード、部屋番号、部屋名称、階数、部屋処理モード、登録日時、更新日時等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」、「案件コード」、「家屋コード」および「部屋番号」をプライマリキーとする。
【0046】
柱情報データテーブルDT5は、「契約者コード」、「案件コード」、「家屋コード」および「部屋番号」で部屋情報データテーブルDT4と関連づけられ、部屋毎に柱情報を管理できる。この柱情報データテーブルDT5は、契約者コード、案件コード、家屋コード、部屋番号、柱番号、柱番号、設定位置X、設定位置Y、最終柱フラグ、間仕切フラグ、間仕切接続柱番号、共有部屋番号1、共有部屋番号2、共有部屋番号3等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」、「案件コード」、「家屋コード」、「部屋番号」および「柱番号」をプライマリキーとする。
【0047】
壁情報データテーブルDT6は、「契約者コード」、「案件コード」、「家屋コード」および「部屋番号」で部屋情報データテーブルDT4と関連づけられ、部屋毎に壁情報を管理できる。この壁情報データテーブルDT6は、契約者コード、案件コード、家屋コード、部屋番号、壁番号、建具番号、建具コード、建具種別コード、建具設置方向、建具横寸法、建具縦寸法、建具天端高、建具横位置、建具重なり位置、共有部屋コード、間仕切りフラグ、登録日時、更新日時等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」、「案件コード」、「家屋コード」、「部屋番号」、「壁番号」、「建具番号」、「建具コード」および「建具種別コード」をプライマリキーとする。
【0048】
また、壁情報データテーブルDT6において、壁情報の建具番号により特定される建具は、「契約者コード」、「建具コード」および「建具種別コード」で建具マスタテーブルMT1と関連づけられる。この建具マスタテーブルMT1は、契約者コード、建具コード、建具種別コード、建具名称、モジュールサイズ下限、モジュールサイズ上限、描画順番号、描画種別コード、描画パラメータ1、描画パラメータ2、描画パラメータ3、描画パラメータ4、描画パラメータ5、描画パラメータ6、描画パラメータ7、描画パラメータ8、描画パラメータ9、描画パラメータ10、登録日時、更新日時等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」「建具コード」および「建具種別コード」をプライマリキーとする。
【0049】
衛生厨房設備情報データテーブルDT7は、「契約者コード」、「案件コード」、「家屋コード」および「部屋番号」で部屋情報データテーブルDT4と関連づけられ、部屋毎に衛生厨房設備情報を管理できる。この衛生厨房設備情報データテーブルDT7は、契約者コード、案件コード、家屋コード、部屋番号、衛生厨房設備番号、衛生厨房設備コード、回転、拡大縮小、設定位置X、設定位置Y、登録日時、更新日時等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」、「案件コード」、「家屋コード」、「部屋番号」、「衛生厨房設備番号」および「衛生厨房設備コード」をプライマリキーとする。
【0050】
また、衛生厨房設備情報データテーブルDT7において、衛生厨房設備情報の衛生厨房設備番号により特定される衛生厨房設備は、「契約者コード」および「衛生厨房設備コード」で衛生厨房設備マスタテーブルMT2と関連づけられる。この衛生厨房設備マスタテーブルMT2は、契約者コード、衛生厨房設備コード、衛生厨房設備名称、描画順番号、描画種別コード、描画パラメータ1、描画パラメータ2、描画パラメータ3、描画パラメータ4、描画パラメータ5、描画パラメータ6、描画パラメータ7、描画パラメータ8、描画パラメータ9、描画パラメータ10、登録日時、更新日時等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」および「衛生厨房設備コード」をプライマリキーとする。
【0051】
電気設備情報データテーブルDT8は、「契約者コード」、「案件コード」、「家屋コード」および「部屋番号」で部屋情報データテーブルDT4と関連づけられ、部屋毎に電気設備情報を管理できる。この電気設備情報データテーブルDT8は、契約者コード、案件コード、家屋コード、部屋番号、電気設備番号、電気設備コード、回転、拡大縮小、設定位置X、設定位置Y、登録日時、更新日時等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」、「案件コード」、「家屋コード」、「部屋番号」、「電気設備番号」および「電気設備コード」をプライマリキーとする。
【0052】
また、電気設備情報データテーブルDT8において、電気設備情報の電気設備番号により特定される電気設備は、「契約者コード」および「電気設備コード」で電気設備マスタテーブルMT3と関連づけられる。この電気設備マスタテーブルMT3は、契約者コード、電気設備コード、電気設備名称、描画順番号、描画種別コード、描画パラメータ1、描画パラメータ2、描画パラメータ3、描画パラメータ4、描画パラメータ5、描画パラメータ6、描画パラメータ7、描画パラメータ8、描画パラメータ9、描画パラメータ10、登録日時、更新日時等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」および「電気設備コード」をプライマリキーとする。
【0053】
造作情報データテーブルDT9は、「契約者コード」、「案件コード」、「家屋コード」および「部屋番号」で部屋情報データテーブルDT4と関連づけられ、部屋毎に造作情報を管理できる。この造作情報データテーブルDT9は、契約者コード、案件コード、家屋コード、部屋番号、造作番号、造作コード、回転、拡大縮小、設定位置X、設定位置Y、登録日時、更新日時等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」、「案件コード」、「家屋コード」、「部屋番号」、「造作番号」および「造作コード」をプライマリキーとする。
【0054】
また、造作情報データテーブルDT9において、造作情報の造作番号により特定される造作は、「契約者コード」および「造作コード」で造作マスタテーブルMT4と関連づけられる。この造作マスタテーブルMT4は、契約者コード、造作コード、造作名称、描画順番号、描画種別コード、描画パラメータ1、描画パラメータ2、描画パラメータ3、描画パラメータ4、描画パラメータ5、描画パラメータ6、描画パラメータ7、描画パラメータ8、描画パラメータ9、描画パラメータ10、登録日時、更新日時等のデータフィールドで構成され、「契約者コード」および「造作コード」をプライマリキーとする。
【0055】
上述した管理装置2のデータテーブル構成は、一例であり、建物詳細情報を特定するために必要な種々のデータテーブルを備えるようにして構わない。また、建具マスタテーブルMT1や衛生厨房設備マスタテーブルMT2などのマスタテーブルは、管理装置2から参照できるデータベース5により一括管理しても良いし、管理装置2にデータベース5を含ませておき、管理装置2がデータベース5を管理する構成でも構わない。
【0056】
以上、本発明に係る損失補償システムの実施形態を添付図面に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない範囲で、公知既存の等価な技術手段を転用することにより実施しても構わない。
【符号の説明】
【0057】
1 損失補償システム
2 管理装置
3 データ入力装置
4 操作端末装置
N ネットワーク
【手続補正書】
【提出日】2024-03-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公共事業あるいは民間事業の施行に伴う建物移転の損失補償費を算定できる損失補償システムであって、
補償の対象となる補償対象建物を再築可能な建物詳細情報の入力を受け付けると共に前記建物詳細情報を前記補償対象建物ごとに管理できる管理装置と、
前記管理装置とネット接続可能であり、前記補償対象建物を現地調査しながら調査員が手動で入力した項目データを前記建物詳細情報の構成要素として前記管理装置へ送信する可搬性のデータ入力装置と、
前記管理装置とネット接続可能であり、前記管理装置が管理している前記補償対象建物の前記建物詳細情報を読み出して、前記補償対象建物の図面および/または調査表を生成し、出力する操作端末装置と、
を含み、
前記管理装置は、前記建物詳細情報に基づいて、当該補償対象建物の取り壊しに要する取り壊し工事費を算出できる取り壊し工事費算出機能を備え、
前記データ入力装置は、前記項目データとして前記補償対象建物の平面図を入力する場合、任意の部屋を構成する全ての柱の位置を右回りあるいは左回りに順次タップして行き、最後の前記柱の位置をダブルタップすることで、全ての前記柱の間を壁で結んだ閉空間としての部屋構造を設定できる簡易作画機能を備え、
前記データ入力装置から入力された前記項目データは、前記管理装置が管理する前記建物詳細情報に即座に反映され、前記操作端末装置でリアルタイムに情報共有可能とし、前記データ入力装置を用いた家屋調査と前記操作端末装置による編集作業を並行して進められるようにしたことを特徴とする損失補償システム。
【請求項2】
前記管理装置は、前記データ入力装置の入力画面から調査員が前記項目データを入力するとき、前記建物詳細情報における構成要素の類別を選択してゆくことで、前記項目データの入力欄を表示できるように支援する項目データ入力支援機能を備えることを特徴とする請求項1に記載の損失補償システム。
【請求項3】
前記管理装置は、前記項目データ入力支援機能により前記項目データの入力欄を前記データ入力装置の入力画面に表示させたとき、当該項目データの内容に応じた単価を入力できるように支援する単価入力支援機能を備えることを特徴とする請求項2に記載の損失補償システム。
【請求項4】
前記管理装置の前記単価入力支援機能は、入力対象である前記項目データの内容に対応する建物構成品と価格が紐付けされたデータベースを用いて検索し、検索結果を単価入力候補として提示することを特徴とする請求項3に記載の損失補償システム。
【請求項5】
前記操作端末装置は、前記管理装置が管理している前記補償対象建物の前記建物詳細情報を読み出し、前記建物詳細情報に不足している前記項目データを入力できると共に、既に入力されている前記項目データを修正できる建物詳細情報編集機能を備えることを特徴とする請求項1~請求項4の何れか1項に記載の損失補償システム。