(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073095
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】電線接続金具
(51)【国際特許分類】
H02G 15/18 20060101AFI20240522BHJP
H02G 1/14 20060101ALI20240522BHJP
【FI】
H02G15/18
H02G1/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184108
(22)【出願日】2022-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】000221616
【氏名又は名称】東日本旅客鉄道株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000148276
【氏名又は名称】株式会社浅羽製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100198797
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 裕
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 公一朗
(72)【発明者】
【氏名】横堀 茂幸
【テーマコード(参考)】
5G355
5G375
【Fターム(参考)】
5G355BA14
5G355CA06
5G355CA09
5G375AA01
5G375CA02
5G375CA13
5G375DB35
5G375EA17
(57)【要約】 (修正有)
【課題】太径電線を接続する際の電線の位置決め、電線の差し込み深さの調整等が容易となり、経年使用による電気抵抗値の増加を防ぎ、接続した電線の温度上昇が抑えられ安全性が確保される電線接続金具を提供する。
【解決手段】電線接続金具は、円筒形状の本体中央部2に、センターストッパー座金3、コイルスプリング4、コイルスプリング座金5及びコレット6を、開口部2aから挿入して組み付けた後、円筒形状の本体端部7を、雌ねじ部2eと雄ねじ部7eを螺合させて本体中央部に着脱自在に取り付けてなる。本体中央部は、両端の開口部を連通する接続孔2b、接続孔の中間位置のセンターストッパー部2c、外周面から内周面に貫通する水抜き孔2d及び開口部付近の内周面の雌ねじ部2eを有する。本体端部は、電線挿通入口7a、電線挿通出口7b、突出部7d、電線挿通入口と電線挿通出口とを連通する挿通孔7c及び突出部の外周面の雄ねじ部を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端に開口部を有し、前記開口部を連通する接続孔を有し、前記接続孔の中間位置にセンターストッパー部が設けられ、前記開口部付近の内周面に雌ねじ部が形成される円筒形状の本体中央部と、
前記センターストッパー部に当接するリング状のセンターストッパー座金と、
前記センターストッパー座金に当接するコイルスプリングと、
前記コイルスプリングに当接するリング状のコイルスプリング座金と、
前記コイルスプリング座金に当接するコレットと、
突出部を有し、電線挿通入口及び電線挿通出口を有し、前記電線挿通入口及び電線挿通出口を連通する挿通孔を有し、前記突出部の外周面に雄ねじ部が形成され、この雄ねじ部と前記雌ねじ部を螺合させて前記本体中央部に着脱自在に取り付けられる略円筒形状の本体端部と、から構成され、
前記本体中央部に前記本体端部を取り付けた形状が円筒形状であること、
を特徴とする電線接続金具。
【請求項2】
前記コレットの外周面はテーパー状に構成されていること、
前記挿通孔は前記電線挿通入口に向かって内径が小さくなるテーパーが形成されており、このテーパーの角度は前記コレットの外周面のテーパーの角度と略同一であること、
を特徴とする請求項1に記載の電線接続金具。
【請求項3】
前記本体中央部は、その外周面から内周面に貫通する水抜き孔を有し、前記水抜き孔は周方向に等間隔で複数形成されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の電線接続金具。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電線接続金具を用いた電線装着方法であって、
一対の電線の電線端部を前記本体端部の前記挿通孔から前記センターストッパー座金に向かってそれぞれ挿入する工程と、
前記一対の電線の電線端部が前記センターストップ座金に接触したことを確認する工程と、
前記一対の電線の電線端部を挿入方向と逆方向へそれぞれ引っ張る工程と、
前記コレットの内周面に形成された歯部に前記一対の電線の表面が食い込み前記コレットに把持されたことを確認する工程と、
からなる電線装着方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線長を調整する場合に使用され、太径電線にも対応可能な電線接続金具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、駅などの改良工事や土木建築工事などによる柱移設(支障移転工事)に伴い電線長を調整する必要がある場合、また接触傷や摩耗により電線を部分的に交換する場合等には、直線スリーブを使用して電線の接続を行っている。
しかし、直線スリーブを使用して電線の接続を行う場合、約60キログラムの油圧機と約20キログラムの油圧圧縮ヘッドを軌陸車の作業台に載せ、作業者は作業台上でこれら圧縮装置を用いて両端から電線を挿入した直線スリーブを1本当たり10回ほど圧縮し変形させ電線と直線スリーブを一体化させることで直線スリーブを介して電線を接続するが、直線スリーブの圧縮作業時間だけでも20~30分程度かかるため、作業の効率化や作業時間の短縮が求められている。
また、この圧縮作業を正確かつ効率的に行う能力には個人差があるため、作業者の熟練が必要となる。
【0003】
特許文献1には、鋼心アルミ撚線の接続端部の内層アルミ素線の除去により露呈された鋼心線の両接手端部を突き合わせ状態で受け入れて圧縮変形により前記接手端部に一体化される鋼スリーブと、接続される鋼心アルミ撚線の前記接続端部全体を覆った状態で圧縮変形される口径の大きなアルミスリーブとを備え、前記鋼スリーブは前記除去される前記内層アルミ素線の全体外径に略等しい外径をもち、外層アルミ素線の接続端部は、前記鋼スリーブの圧縮変形後に鋼スリーブの外周面に沿った状態に保たれる圧縮型直線スリーブが開示されているが、圧縮工具を用いて鋼スリーブとアルミスリーブを圧縮する工程が含まれるため、上述した問題と同様の問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-12185号公報
【特許文献2】特開平5-319149号公報
【特許文献3】特開2016-146239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の圧縮接続工法に代わる簡便かつ迅速な電線の接続工法を実現するための電線接続金具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、電線接続金具において、両端に開口部を有し、前記開口部を連通する接続孔を有し、前記接続孔の中間位置にセンターストッパー部が設けられ、前記開口部付近の内周面に雌ねじ部が形成される円筒形状の本体中央部と、前記センターストッパー部に当接するリング状のセンターストッパー座金と、前記センターストッパー座金に当接するコイルスプリングと、前記コイルスプリングに当接するリング状のコイルスプリング座金と、前記コイルスプリング座金に当接するコレットと、突出部を有し、電線挿通入口及び電線挿通出口を有し、前記電線挿通入口及び電線挿通出口を連通する挿通孔を有し、前記突出部の外周面に雄ねじ部が形成され、この雄ねじ部と前記雌ねじ部を螺合させて前記本体中央部に着脱自在に取り付けられる略円筒形状の本体端部と、から構成され、前記本体中央部に前記本体端部を取り付けた形状が円筒形状であることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電線接続金具であって、前記コレットの外周面はテーパー状に構成されていること、前記挿通孔は前記電線挿通入口に向かって内径が小さくなるテーパーが形成されており、このテーパーの角度は前記コレットの外周面のテーパーの角度と略同一であることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電線接続金具であって、前記本体中央部は、その外周面から内周面に貫通する水抜き孔を有し、前記水抜き孔は周方向に等間隔で複数形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電線接続金具を用いた電線装着方法であって、一対の電線の電線端部を前記本体端部の前記挿通孔から前記センターストッパー座金に向かってそれぞれ挿入する工程と、前記一対の電線の電線端部が前記センターストップ座金に接触したことを確認する工程と、前記一対の電線の電線端部を挿入方向と逆方向へそれぞれ引っ張る工程と、前記コレットの内周面に形成された歯部に前記一対の電線の表面が食い込み前記コレットに把持されたことを確認する工程と、からなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、一対の電線を両端の電線挿通入口から挿入した後、センターストッパー部の方向へ押し込むだけで電線が電線接続金具内でロックされ電線を接続することができるため、大掛かりな圧縮装置や作業熟練度を必要とせず好適かつ迅速に電線の接続工事を行うことができる。
具体的には、従来の直線スリーブを圧縮する電線接続工事では、圧縮装置の操作を行う作業者が1人、電線の調整を行いながら直線スリーブを圧縮する作業者が2人の合計3人の作業者が必要であり、直線スリーブ1本当たりの圧縮作業時間だけでも20~30分程度かかっていたのに対し、本発明に係る電線接続金具を用いた電線接続工事では、電線の調整を行いながら本発明に電線を差し込む作業者が2人いれば足り、その作業時間も電線接続金具1本当たり5~10分で済む。
この場合、特許文献1とは異なりセンターストッパー部が設けられていることで、特に重量のある太径電線を接続する際の電線の位置決め、例えば電線の差し込み深さの調整等が容易となる。
【0011】
特許文献2に示されているような円錐形状(先細形状)で構成された電線接続金具は、高張力時においては本体が膨らみ変形しやすくなり、その結果電線との接触表面積が小さくなるため電気抵抗値が増加する要因となる。
これに対し、本発明は円筒形状に構成されており、円錐形状(先細形状)で構成された場合と比較して重量・表面積共に増大して強固なものとなり、高張力時においても本体の変形が抑えられるため、経年使用による電気抵抗値の増加を防ぐことができる。
【0012】
円筒形状で構成された本発明は、特許文献2に示されているような円錐形状(先細形状)で構成された電線接続金具と比較して本体の表面積が増大するため、放熱効果が高まり、接続した電線の温度上昇が抑えられ安全性が確保される。
【0013】
本発明に係るコレットの外周面のテーパーの角度と本体端部の挿通孔のテーパーの角度は略同一であり、電線接続金具本体の組立後にはコレットと本体端部が密着するため、これらが密着しない場合と比較して導電率が向上する。
【0014】
本発明は、従来品よりも大型化することで上述の強度向上や放熱効果向上の効果を奏すると共に、内部に納めるコレットも従来品よりも長く大型化しコレット内周面に形成され電線の表面に食い込む歯部の数を増加させることで、太径電線を接続する際や高張力時においても確実に電線を把持すること、またその状態を維持することが可能となる。
【0015】
また、本発明は水分付着による電線の腐食を考慮した水抜き孔を備えていることから、設置場所である屋外での経年使用に耐える構造となっている。
また、後述する電気抵抗値試験の結果に示されるように、電線接続金具本体1を用いて電線を接続した場合、電線のみの場合と比較して導電率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図2】組立後の電線接続金具の内部構造を表わした説明図である。
【
図3】電線接続金具を構成する各部品の説明図である。
【
図5】(a)コレットに電線が挿通された状態を示す説明図である。(b)コレットに電線が挿通された状態においてコレットの一部を可視化した説明図である。
【
図6】電線接続金具に電線を挿入した状態を示す説明図である。
【
図7】電気抵抗試験及び張力試験のために電線接続金具本体1を介して電線A1、A2を接続した状態を示す説明図である。
【
図8】電線接続金具本体1を介して電線A1、A2を接続した状態の電気抵抗試験及び張力試験を示す写真
【発明を実施するための形態】
【実施例0017】
以下、
図1~8を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
【0018】
図1は組立前の電線接続金具の説明図、
図2は組立後の電線接続金具の内部構造を表わした説明図、
図3は電線接続金具を構成する各部品の説明図、
図4は組立後の電線接続金具の斜視図であって、符号の1は電線接続金具本体、2は両端に開口部2aを有する円筒形状の本体中央部、2bは開口部2aを連通する接続孔、2cは接続孔2bの中間位置に設けられたセンターストッパー部、2dは本体中央部2の周方向に等間隔で形成された4つの水抜き孔、2eは本体中央部2の内周部の両端に設けられ、後述する雄ねじ部7eと螺合するリング状の雌ねじ部である。
符号の3はセンターストッパー部2cと接するセンターストッパー座金、3aはセンターストッパー座金の孔部、4はセンターストッパー座金3と接するコイルスプリング、5はコイルスプリング4と接するコイルスプリング座金、5aはコイルスプリング座金の孔部、6は外周面にテーパー6cを有し、コイルスプリング座金と接する略円筒形状のコレット、6aはコレット嵌挿孔である。
符号の7は電線挿通入口7a及び電線挿通出口7bを有する略円筒形状であってコレット6と接する本体端部、7cは電線挿通入口7a及び電線挿通出口7bを連通する挿通孔、7dは本体端部7の突出部、7eは突出部7dの外周部に設けられ、本体中央部2の雌ねじ部2eと螺合するリング状の雄ねじ部である。
【0019】
本体端部7の外径は本体中央部2の外径と同径であって、突出部7dの外径は本体中央部2の内径よりもわずかに小さいものとなっている。
挿通孔7cは電線挿通出口7bから電線挿通入口7aに向かって内径が小さくなるようにテーパー7fが形成されており、テーパー7fの角度はコレット6のテーパー6cの角度と略同一である。
【0020】
本発明に係る電線接続金具本体1の組立工程は次の通りである。
先ず、中央部にセンターストッパー部2cを組み込んだ本体中央部2に対し、本体中央部2の両端に形成された開口部2aからセンターストッパー座金3を挿入し、センターストッパー部2cと当接する位置まで押し込む。
次にコイルスプリング4を開口部2aから挿入し、センターストッパー座金3と当接する位置まで押し込む。次にコイルスプリング座金5を開口部2aから挿入し、コイルスプリング4と当接する位置まで押し込む。次にコレット6を開口部2aから挿入し、コイルスプリング座金5と当接する位置まで押し込む。
次に本体端部7の突出部7dを開口部2aから挿入し、コレット6と当接させながら突出部7dが本体中央部2内に全て挿入されるまで雄ねじ部2eと雄ねじ部7eを螺合させて本体端部7を本体中央部2に着脱自在に取り付け、電線接続金具本体1を組み立てる。
【0021】
電線接続金具本体1を用いた電線A1、A2の接続工程を
図3~5を用いて説明する。
【0022】
本実施例において、本体中央部2、センターストッパー座金3、コイルスプリング座金5、本体端部7の材質は銅合金である。
センターストッパー部2c及びコイルスプリング4の材質はステンレスである。
コレット6の材質はアルミ青銅及びステンレスである。
【0023】
また、センターストッパー部2c、センターストッパー座金3、コイルスプリング4、コイルスプリング座金5、コレット6の外径は、本体中央部2の内径と略同径である。
【0024】
また、接続する電線A1、A2として200mm2の硬銅より線を用いているが、これは一例であって限定されるものではない。
接続する電線を変更した場合には、変更した電線の径に対応するよう電線接続金具本体1を構成する開口部2aや電線挿通入口7a等の径について適宜設定変更が可能なことは勿論である。
【0025】
先ず、一対の電線A1、A2の接続端部A3、A4(図示せず)を電線挿通入口7aから挿入し、電線A1、A2を
図6に示す矢印方向に押し込むと、接続端部A3、A4はコレット嵌挿孔6a、コイルスプリング座金5の孔部5a、コイルスプリング4の順に通過してセンターストッパー座金3に接触する。
接続端部A3、A4がセンターストッパー座金3に接触したことを確認した後、電線A1、A2を
図6に示す矢印の逆方向に引っ張ると電線A1、A2はコレット6によってロックされ、一対の電線A1、A2は接続端部A3、A4がセンターストッパー座金3に接触した状態を保ったまま電線接続金具本体1に保持され、
図6に示すように電線接続金具本体1を介して電線A1、A2が接続される。
【0026】
図5はコレット6の説明図であって、略円筒形状のコレット6の内周面には歯部6bが形成されており、上述した接続工程においては、
図5の矢印方向に電線A1、A2が押し込まれる力に対してコイルスプリング4が反発して電線A1、A2を
図5の矢印の逆方向に押し返す力が作用する際に、歯部6bが電線A1、A2の表面に食い込み電線A1、A2はコレット6に把持される。
【0027】
図7は電気抵抗試験及び張力試験のために電線接続金具本体1を介して電線A1、A2を接続した状態を示す説明図、
図8は低抵抗測定器8及び引張試験機9を用いて電線接続金具本体1を介して電線A1、A2を接続した状態の電気抵抗試験及び張力試験を示す写真であって、電線接続金具本体1を介した場合の電気抵抗値R1及び電線のみ場合の電気抵抗値R2を測定した。
【0028】
表1は電気抵抗試験及び張力試験の結果を示す表であって、電線のみの場合の抵抗値は27μΩ/cm(PH200)、24μΩ/cm(Cu325)、20μΩ/cm(PH356)であったのに対し、電線接続金具本体1を介して電線A1、A2を接続した場合の電圧は74μΩ/cm(PH200)、84μΩ/cm(Cu325)、93μΩ/cm(PH356)であった。
この試験結果から、電線接続金具本体1を介した場合の電気抵抗値R1は、3種類(PH200,Cu325,PH356)の電線全てにおいて電線のみの場合の電気抵抗値R2と比較して小さいものとなっており、電線接続金具本体1を介した状態では電線接続金具本体1を介しない状態と比較して導電率が向上することが確認できる。
【0029】
【0030】
電線接続金具本体1は通常屋外に設置されるため、雨や雪の影響によって電線接続金具本体1内に水が入り込み、錆が付着する等の腐食によって電線の接続不良を引き起こすおそれがある。
本実施例においては、本体中央部2の周方向に等間隔で設けられた4つの水抜き孔2dが電線接続金具本体1内に入り込んだ水を電線接続金具本体1外へ逃がし、腐食を防ぐことが可能となる。
水抜き孔2dは、排水効率と強度を考慮して電線接続金具本体1に対してやや大きめの横長形状とし4つ形成されているが、これらの形状や数は限定されるものではない。