(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073230
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】情報処理端末、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20240522BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240522BHJP
G01W 1/02 20060101ALI20240522BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06Q50/10
G01W1/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184329
(22)【出願日】2022-11-17
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1) 令和3年11月17日、一般財団法人日本気象協会のウェブサイト、「https://www.jwa.or.jp/news/2021/11/15188/」において、掲載。 (2) 令和3年11月17日、Apple Inc.のウェブサイト、「https://apps.apple.com/jp/app/id1584902038」において、掲載。 (3) 令和3年11月17日、Google LLCのウェブサイト、「https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.or.jwa.tenkijp.golf」において、掲載。 (4) 令和3年11月17日、株式会社インフォマートのウェブサイト、「https://b2b-ch.infomart.co.jp/news/detail.page?IMNEWS1=2924312」において、掲載。
(71)【出願人】
【識別番号】397039919
【氏名又は名称】一般財団法人日本気象協会
(71)【出願人】
【識別番号】517313291
【氏名又は名称】株式会社ALiNKインターネット
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】岡村 智明
(72)【発明者】
【氏名】木村 洋一
(72)【発明者】
【氏名】橋本 敏明
(72)【発明者】
【氏名】池田 洋人
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5E555AA28
5E555AA63
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC04
5E555CA44
5E555CA45
5E555CB21
5E555CB82
5E555CC05
5E555DB03
5E555DB56
5E555DC19
5E555DC24
5E555DC84
5E555FA00
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】端末の現在位置等における情報の提示の機能性向上をさせること。
【解決手段】姿勢検知部51は、自機の方位や画面の角度等の姿勢を検出する。現在位置取得部52は、GPSを用いて取得された緯度経度や指定された施設等の情報を現在位置として取得する。気象情報取得部53は、現在位置における、風向を取得する。表示制御部55は、風向を、自機の姿勢に応じて変化させて、ユーザ端末1の画面に表示させる制御を実行する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を有する情報処理端末において、
自機の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
現在位置を取得する現在位置取得手段と、
前記現在位置における、方向を要素として含む気象情報を取得する気象情報取得手段と、
前記方向に対応する前記表示部内の表示方向を前記姿勢に応じて変化させて、前記気象情報を前記表示部に表示させる制御を実行する表示制御手段と、
を備える情報処理端末。
【請求項2】
前記気象情報は、風向を要素として含む風情報である、
請求項1に記載の情報処理端末。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記現在位置の風景を、前記姿勢に応じて変化させて前記表示部に表示させる制御を実行する、
請求項2に記載の情報処理端末。
【請求項4】
表示部を有する情報処理端末が実行する情報処理方法において、
自機の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、
現在位置を取得する現在位置取得ステップと、
前記現在位置における、方向を要素として含む気象情報を取得する気象情報取得ステップと、
前記方向に対応する前記表示部内の表示方向を前記姿勢に応じて変化させて、前記気象情報を前記表示部に表示させる制御を実行する表示制御ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項5】
表示部を有する情報処理端末としてコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
自機の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、
現在位置を取得する現在位置取得ステップと、
前記現在位置における、方向を要素として含む気象情報を取得する気象情報取得ステップと、
前記方向に対応する前記表示部内の表示方向を前記姿勢に応じて変化させて、前記気象情報を前記表示部に表示させる制御を実行する表示制御ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理端末、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ユーザが持ち運んでいる端末で取得された現在位置に基づいて、その端末の現在位置における気象情報を提示する技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開2014/020994号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1を含む従来技術においては、単に気象情報がアイコンや数値、地図上の配置として表示されるにすぎなかった。
このような情報の提示における機能性向上が求められていた。
【0005】
本発明は、端末の現在位置等における情報の提示の機能性向上を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理端末は、
表示部を有する情報処理端末において、
自機の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
現在位置を取得する現在位置取得手段と、
前記現在位置における、方向を要素として含む気象情報を取得する気象情報取得手段と、
前記方向に対応する前記表示部内の表示方向を前記姿勢に応じて変化させて、前記気象情報を前記表示部に表示させる制御を実行する表示制御手段と、
を備える。
【0007】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、本発明の一態様の情報処理端末に対応する情報処理方法及びプログラムの夫々である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、端末の現在位置等における情報の提示の機能性向上をさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の情報処理端末の一実施形態に係るユーザ端末を含む情報処理システムを用いた本サービスの情報処理の流れの概要を示す図である。
【
図2】
図1の情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図2の情報処理システムに含まれるユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図3のハードウェア構成を有するユーザ端末を含む情報処理システムの機能的構成の一例を示す図である。
【
図5】
図4の機能的構成を有するユーザ端末における、情報の提示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】
本発明では、屋外空間の気象情報を端末の姿勢に応じた気象情報が表示するものであり、その端末をみたユーザは、直観的に、即ち、体感に近い感覚で気象情報の利用を可能とするものである。
図1は、本発明の情報処理端末の一実施形態に係るユーザ端末を含む情報処理システムを用いたサービスの例(以下、「本サービス」と呼ぶ)の情報処理の流れの概要を示す図である。
本サービスは、ゴルフ場で気象情報を把握しようとするユーザに、そのユーザの現在位置における現在の風向や風速といった気象情報を提供するものである。
図1に示すように、本実施形態においては、ユーザ端末1と、気象情報サーバ2と、気象データ提供サーバ3と、背景情報サーバ4とが協同することで、本サービスがユーザに提供される。
【0012】
ユーザ端末1は、本サービスの提供を受けるユーザが保有し、携帯する情報処理端末である。本実施形態では、ユーザ端末1はスマートフォンであるものとして説明する。
気象情報サーバ2は、本サービスのサービス提供者により管理される情報処理装置であり、緯度経度情報と紐づけられた各種気象情報、例えば、風向・風速、雨雲レーダ等各種各様な気象情報が格納されて管理いる。
気象データ提供サーバ3は、気象情報サーバ2に気象情報のデータ(以下、「気象データ」と適宜呼ぶ)を提供するサーバである。即ち例えば、気象の観測データから気象予報の情報を生成するシミュレーションを行うサーバ等は、気象データ提供サーバ3の一例である。
背景情報サーバ4は、本サービスの提供に係る気象情報以外の情報を格納や管理する情報処理装置である。背景情報サーバ4には、本サービスで用いられるゴルフ場に関する情報や地図データ(例えばゴルフ場の地図・市街地の地図・山岳部の展望図等)、UI(User Interface)において用いられる画像素材等が適宜格納されて管理されている。
【0013】
以下、本サービスの提供の流れを、
図1に示すステップST1乃至ST7に沿って、説明する。
【0014】
ステップST1に示すように、予め、気象データ提供サーバ3から気象情報サーバ2に、緯度経度情報、移動方向など地理情報を含む気象情報が提供される。提供された気象情報は、気象情報サーバ2に格納して管理される。
【0015】
次に、ステップST2に示すように、ユーザ端末1において、緯度経度情報、地点選択等の地理情報が取得される。即ち例えば、ユーザは、ユーザ端末1を操作し、本サービスの提供に係るアプリケーションソフトウェア(以下、「アプリ」と適宜呼ぶ)を操作し、GPS(Global Positioning System)や、ユーザによるゴルフ場の指定の操作等を用いて、地理情報(現在位置等)をユーザ端末1に取得させる。
また、ユーザ端末1に搭載された磁気コンパスや加速度センサの情報に基づいて、ユーザ端末1の方向や方角の情報がジャイロ情報としてユーザ端末1に取得される。
【0016】
次に、ステップST3において、ユーザ端末1の地理情報が、気象情報サーバ2に送信される。
次に、ステップST4において、気象情報サーバ2から、ユーザ端末1により送信されてきた現在位置等の地理情報に対応する位置における気象情報が提供される。
これにより、ユーザ端末1には、ユーザ端末1により取得された現在位置等の地理情報における気象情報が取得される。
【0017】
次に、ステップST5において、ユーザ端末1から背景情報サーバ4に対して背景情報の取得が要望される。
次に、ステップST6において、背景情報サーバ4から、ユーザ端末1により送信されてきた所望のゴルフ場やその緯度経度等の地理情報に対応する背景情報位置における気象情報が提供される。
これにより、ユーザ端末1には、ユーザの所望するゴルフ場やその緯度経度等の地理情報におえける気象情報を表示させるための背景情報が取得される。
【0018】
ステップST7において、地理情報に紐づく気象情報と背景情報とジャイロ情報の統合された統合情報がユーザ端末1に表示される。
【0019】
ここで、統合情報とは、地理情報(例えば、緯度経度の情報や、住所の情報)や、背景情報(例えば、ゴルフ場や屋外空間の地理関係等に関する情報や、周囲の風景等の情報)、気象情報(例えば、風向や風速)が統合された情報である。
詳しくは後述するが、
図5に示すユーザ端末1に表示された画面は、統合情報の一例である。
【0020】
ここで、本サービスにおいて統合情報として表示される気象情報の特徴について説明する。
即ち、本サービスの気象情報は、方向を要素して含む気象情報が、ユーザ端末1の姿勢に応じて変化させてユーザ端末1に表示される。
【0021】
例えば、上述したように、ユーザ端末1においては、方角や加速度センサを用いた情報が取得される。
また、気象情報として、風向といった、方向を要素として含む気象情報が取得される。
そして、ユーザ端末1は、方向に対応するユーザ端末1の画面内の表示方向をユーザ端末1の姿勢に応じて変化させて、気象情報をユーザ端末1の画面に表示させる。
【0022】
詳しくは
図5を用いて後述するが、例えば、風上が東の場合、ユーザが北から南に向かってユーザ端末1を構えているとき、ユーザ端末1の画面左側から右側に向かって風向を示す矢印が表示される。
これにより、ユーザは、自身の姿勢や向いている方角が繁栄された気象情報を確認できるため、直観的に、即ち、体感に近い感覚で気象情報を利用できるのである。
また、ユーザの現在位置に応じた背景画像に、気象情報を表示する矢印等を重畳した画像を、統合情報として表示することもできる。これにより、例えば、ユーザの現在地からの風景がユーザ端末1の統合情報の背景として表示されるため、より直観的に、即ち、体感に近い感覚で気象情報を利用できるのである。
【0023】
図2は、
図1の情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【0024】
図2に示す情報処理システムは、ユーザ端末1と、気象情報サーバ2と、気象データ提供サーバ3と、背景情報サーバ4とが、インターネット等の所定のネットワークNWを介して相互に接続されることで構成される。
【0025】
ユーザ端末1は、ユーザにより管理される、スマートフォンやタブレット端末である。
気象情報サーバ2は、本サービスのサービス提供者により管理される情報処理装置である。
気象データ提供サーバ3は、本サービスのサービス提供者により管理される情報処理装置である。なお、気象データ提供サーバ3は、本サービスのサービス提供者により管理されるのではなく、適宜他の事業者等により管理され、気象データが本サービスのサービス提供者に提供されるものであってもよい。
背景情報サーバ4は、本サービスのサービス提供者により管理される情報処理装置である。
【0026】
図3は、
図2の情報処理システムに含まれるユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0027】
ユーザ端末1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0028】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0029】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0030】
入力部16は、各種ハードウェア釦等で構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、各種液晶ディスプレイ等で構成され、各種情報を出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置との間で行う通信を制御する。
【0031】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。またリムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0032】
なお、図示はしないが、気象情報サーバ2と、気象データ提供サーバ3と、背景情報サーバ4も
図3に示すハードウェア構成を有している。
【0033】
また、図示はしないが、ユーザ端末1は、入力部16としてカメラ、タッチパネル、磁気センサ(方位磁石)、加速度センサ、ジャイロセンサ等を有し、出力部17にとしてディスプレイ(表示部)を有している。
【0034】
図4は、
図3のハードウェア構成を有するユーザ端末を含む情報処理システムの機能的構成の一例を示す図である。
【0035】
図4に示すように、ユーザ端末1のCPU11においては、姿勢検知部51と、現在位置取得部52と、気象情報取得部53と、背景情報取得部54と、表示制御部55とが機能する。
【0036】
姿勢検知部51は、ユーザ端末1の方位や画面の角度といった姿勢を検出する。
【0037】
現在位置取得部52は、GPSを用いて取得された緯度経度やゴルフ場やそのホールの情報といった現在地位の情報を地理情報として取得する。
【0038】
気象情報取得部53は、現在位置における、風向等の方向を要素として含む気象情報を取得する。
【0039】
背景情報取得部54は、現在位置のゴルフ場に関する情報や地図データ(例えばゴルフ場の地図・市街地の地図・山岳部の展望図等)、UI(User Interface)において用いられる画像素材等を取得する。
【0040】
表示制御部55は、方向に対応する画面内の表示方向を姿勢に応じて変化させて、気象情報を表示部に表示させる制御を実行する。
また、表示制御部55は、ユーザの現在位置に応じた背景画像に、気象情報を表示する矢印等を重畳した画像を、統合情報として表示する。
このようにして、ユーザ端末1に姿勢に応じた気象情報が表示される。これにより、その端末をみたユーザは、直観的に、即ち、体感に近い感覚で気象情報を把握することができる。即ち、ユーザ端末1の現在位置等における情報の提示の機能性が向上される。
【0041】
図5は、
図4の機能的構成を有するユーザ端末における、情報の提示画面の一例を示す図である。
【0042】
図5に示す提示画面には、メニューボタン領域R1と、方位表示領域R2と、風向表示領域R3と、風速表示領域R4と、位置情報表示領域R5と、背景画像領域R6とが配置されている。
以下、
図5に示す提示画面の各領域の情報について説明する。
【0043】
ユーザは、メニューボタン領域R1を操作することで、本サービスの提供に係るアプリの各種メニューを選択することができる。
図5の例においては「今の風」メニューが選択されている。
【0044】
方位表示領域R2には、ユーザ端末1の姿勢に応じた方位が示されている。
即ち、
図5の例において、上方向の方位は南南西となっている。これは、ユーザ端末1の姿勢が、南南西の方角にむけられた姿勢であることに対応している。換言すれば、ユーザ端末1の画面の上方向には、ユーザ端末1の姿勢に応じた方角が示される。
【0045】
風向表示領域R3には、風向が矢印の形態で示されている。
そして、風向の矢印は、南東から北西の方向の矢印として図示されている。
上述したように、ユーザ端末1の姿勢に対応した方位が示されている。そして、風向は、姿勢に対応した方位に重畳して示されている。そのため、風向も、ユーザ端末1の姿勢に対応した方位で示される。
【0046】
このように、画面の方角は、ユーザ端末1のジャイロ機能等による姿勢検出結果をリアルタイムに反映して表示される。これにより、ユーザがユーザ端末1の姿勢を変えた場合(任意の方角に向けた場合)、その姿勢に応じた風向が即座に把握できるのである。
即ち例えば、
図5の例においては、ユーザは、右寄りの向かい風である旨が容易に把握できる。
これにより、ユーザは、より直観的に、即ち、体感に近い感覚で気象情報を利用できるのである。
【0047】
風速表示領域R4には、風速が表示される。
【0048】
位置情報表示領域R5には、ユーザ端末1においてGPSを用いて取得された現在位置や、任意のゴルフ場等、の地理情報が表示される。
【0049】
背景画像領域R6には、例えば、ゴルフ場のイラストの他、現在位置のゴルフ場のコースの写真(画像)や一般的な地図、山岳部の展望図、ゴルフ場の地図、カシミール3DなどGIS展望図等の画像が背景(風景)として表示されてもよい。
また例えば、背景画像領域R6には、ユーザ端末1に備えられたカメラで取得された現在の動画像が採用されてもよい。これにより、ユーザ端末1の姿勢、即ち、ユーザがユーザ端末1を向けた方向の背景(風景)に重畳して、気象情報を把握することが出来るようになる。
【0050】
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での、変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0051】
上述の説明では、気象情報は風向を含む風の情報であるものとしたが、特にこれに限定されず、各種各様な方向の概念を有する気象情報について、本発明を適用することが出来る。
例えば、日の出日の入り時間や方角、雲の動きは、方向の概念を有する気象情報の一例である。
【0052】
また、上述の説明では、風向の気象情報の例の説明として、東西南北の方向について、ユーザ端末1の姿勢に応じて変化させて表示するものとしたが、特にこれに限定されない。
ユーザ端末1は、3次元的な方向をもつ風向を、3次元的なユーザ端末1の姿勢に応じて変化させて表示してもよい。
【0053】
また、上述の説明では、ゴルフ場の風向を把握するアプリの例を用いて説明したが、特にこれに限定されず、各種各様な目的と関連して、本発明は有用である。
また例えば、屋外調査や船上で利用するアプリ、即ち、フィールドで活用するアプリに本発明を適用することも有用である。
即ち、キャンプ、登山などを目的とした気象情報の提示においても、本発明は有用である。また、例えば、ユーザの現在位置のログ機能においても、上述の気象情報の提示機能を適用することが出来る。これにより、ログの確認中において、当時の気象情報を直観的に把握することが出来るようになる。
【0054】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図4の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図4の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、
図4に特に限定されず、任意でよい。例えば、ユーザ端末1の機能ブロックを図示せぬ他の情報処理装置等に移譲させてもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
更に言えば、
図4において、CPU11において機能するとされた機能ブロックは、GPU(Graphics Processing Unit)や、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、更には、専用に設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)等、所定の形態の素子において機能するものであってもよく、これらの組合せにおいて機能するものであってもよい。
【0055】
また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0056】
また例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0057】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0058】
以上を換言すると、本発明の情報処理端末は、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
【0059】
即ち、本発明が適用される情報処理端末(例えば、
図4のユーザ端末1)は、
表示部(例えば、画面)を有する情報処理端末において、
自機の姿勢(例えば、方位や画面の角度)を検出する姿勢検出手段(例えば、
図4の姿勢検知部51)と、
現在位置(例えば、GPSを用いて取得された緯度経度やゴルフ場やそのホールの情報)を取得する現在位置取得手段(例えば、
図4の現在位置取得部52)と、
前記現在位置における、方向を要素として含む気象情報(例えば、風向)を取得する気象情報取得手段(例えば、
図4の気象情報取得部53)と、
前記方向に対応する前記表示部内の表示方向を前記姿勢に応じて変化させて、前記気象情報を前記表示部に表示させる制御を実行する表示制御手段(例えば、
図4の表示制御部55)と、
を備える。
これにより、端末の姿勢に応じた気象情報が表示されるため、その端末をみたユーザは、直観的に、即ち、体感に近い感覚で気象情報を利用できる。即ち、端末の現在位置等における情報の提示の機能性が向上される。
【0060】
また、前記気象情報は、風向を要素として含む風情報とすることができる。
【0061】
また、前記表示制御手段は、前記現在位置の風景を、前記姿勢に応じて変化させて前記表示部に表示させる制御を実行する、ことができる。
【符号の説明】
【0062】
1・・・ユーザ端末、2・・・気象情報サーバ、3・・・気象データ提供サーバ、4・・・背景情報サーバ、11・・・CPU、19・・・通信部、20・・・ドライブ、31・・・リムーバブルメディア、51・・・姿勢検知部、52・・・現在位置取得部、53・・・気象情報取得部、54・・・背景情報取得部、55・・・表示制御部