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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073234
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】計量機能付き特装車
(51)【国際特許分類】
G01G 19/12 20060101AFI20240522BHJP
【ＦＩ】
G01G19/12 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022184335
(22)【出願日】2022-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】000163095
【氏名又は名称】極東開発工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】井川 弘大
(72)【発明者】
【氏名】沼田 晋
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 大輝
(72)【発明者】
【氏名】田中 遥子
(57)【要約】
【課題】収容部に収容された収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる計量機能付き特装車を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、収容物を収容可能な収容部と、収容部を搭載する車両部と、車両部と収容部との境界部に配置されて収容物の重さを計量する計量部と、調整部と、を備え、計量部は、車両部における収容部側に配置される第一部位と、収容部における車両部側に配置され且つ第一部位に対して水平方向に並ぶ第二部位と、第一部位と第二部位とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、第一部位及び第二部位に挿入されている柱状のロードセルと、を有し、調整部は、計量部が有する複数の構成要素のうちの少なくとも二つの構成要素の相対位置を調整することを特徴とする。
【選択図】図１
【解決手段】本発明は、収容物を収容可能な収容部と、収容部を搭載する車両部と、車両部と収容部との境界部に配置されて収容物の重さを計量する計量部と、調整部と、を備え、計量部は、車両部における収容部側に配置される第一部位と、収容部における車両部側に配置され且つ第一部位に対して水平方向に並ぶ第二部位と、第一部位と第二部位とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、第一部位及び第二部位に挿入されている柱状のロードセルと、を有し、調整部は、計量部が有する複数の構成要素のうちの少なくとも二つの構成要素の相対位置を調整することを特徴とする。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容物を収容可能な収容部と、
前記収容部を搭載する車両部と、
前記車両部と前記収容部との境界部に配置されて前記収容物の重さを計量する計量部と、
調整部と、を備え、
前記計量部は、
前記車両部における収容部側に配置される第一部位と、
前記収容部における車両部側に配置され且つ前記第一部位に対して水平方向に並ぶ第二部位と、
前記第一部位と前記第二部位とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、前記第一部位及び前記第二部位に挿入されている柱状のロードセルと、を有し、
前記調整部は、前記計量部が有する複数の構成要素であって、前記第一部位、前記第二部位、及び前記ロードセルを含む複数の構成要素のうちの少なくとも二つの構成要素の相対位置を調整する、計量機能付き特装車。
前記収容部を搭載する車両部と、
前記車両部と前記収容部との境界部に配置されて前記収容物の重さを計量する計量部と、
調整部と、を備え、
前記計量部は、
前記車両部における収容部側に配置される第一部位と、
前記収容部における車両部側に配置され且つ前記第一部位に対して水平方向に並ぶ第二部位と、
前記第一部位と前記第二部位とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、前記第一部位及び前記第二部位に挿入されている柱状のロードセルと、を有し、
前記調整部は、前記計量部が有する複数の構成要素であって、前記第一部位、前記第二部位、及び前記ロードセルを含む複数の構成要素のうちの少なくとも二つの構成要素の相対位置を調整する、計量機能付き特装車。
【請求項2】
前記計量部は、複数配置され、
前記複数の計量部は、前記ロードセルの軸方向が同じ方向である二つの第一計量部を含み、
前記二つの第一計量部のうちの一方の第一計量部では、前記第一部位が前記第二部位に対して前記軸方向の一方側又は他方側に位置すると共に、他方の第一計量部では、前記第一部位が前記第二部位に対して前記軸方向の他方側又は一方側に位置し、
前記調整部は、前記二つの第一計量部のそれぞれに配置され、
各調整部は、前記第一部位と前記第二部位との前記軸方向の間隔を広げる方向の力を該第一部位及び該第二部位に加える、又は前記間隔を狭める方向の力を該第一部位及び該第二部位に加える、請求項１に記載の計量機能付き特装車。
前記複数の計量部は、前記ロードセルの軸方向が同じ方向である二つの第一計量部を含み、
前記二つの第一計量部のうちの一方の第一計量部では、前記第一部位が前記第二部位に対して前記軸方向の一方側又は他方側に位置すると共に、他方の第一計量部では、前記第一部位が前記第二部位に対して前記軸方向の他方側又は一方側に位置し、
前記調整部は、前記二つの第一計量部のそれぞれに配置され、
各調整部は、前記第一部位と前記第二部位との前記軸方向の間隔を広げる方向の力を該第一部位及び該第二部位に加える、又は前記間隔を狭める方向の力を該第一部位及び該第二部位に加える、請求項１に記載の計量機能付き特装車。
【請求項3】
前記調整部は、前記第一部位及び前記第二部位の少なくとも一方の部位における前記ロードセルが挿入されている穴内に配置されると共に、該ロードセルの挿入方向と直交する面方向に沿って広がり且つ該ロードセルの前記少なくとも一方の部位への挿入方向の端部と当接する当接面を有する、請求項１に記載の計量機能付き特装車。
【請求項4】
前記計量部は、前記第一部位又は前記第二部位を二つ有し、
これら二つの第一部位又は二つの第二部位は、前記第二部位又は前記第一部位が間に位置するように前記軸方向に間隔をあけて配置され、
前記調整部は、前記二つの第一部位同士又は前記二つの第二部位同士を接続する接続部を有し、
前記ロードセルは、前記二つの第一部位の間に位置する第二部位又は前記二つの第二部位の間に位置する第一部位を貫通した状態で、該二つの第一部位又は該二つの第二部位に挿入されている、請求項１に記載の計量機能付き特装車。
これら二つの第一部位又は二つの第二部位は、前記第二部位又は前記第一部位が間に位置するように前記軸方向に間隔をあけて配置され、
前記調整部は、前記二つの第一部位同士又は前記二つの第二部位同士を接続する接続部を有し、
前記ロードセルは、前記二つの第一部位の間に位置する第二部位又は前記二つの第二部位の間に位置する第一部位を貫通した状態で、該二つの第一部位又は該二つの第二部位に挿入されている、請求項１に記載の計量機能付き特装車。
【請求項5】
前記二つの第一部位のそれぞれ又は前記二つの第二部位のそれぞれは、前記車両部において収容部側に突出し又は前記収容部において車両部側に突出し、
前記接続部は、前記二つの第一部位同士又は前記二つの第二部位同士を該第一部位の基端又は該第二部位の基端から突出方向の先端側に間隔をあけた位置で接続している、請求項４に記載の計量機能付き特装車。
前記接続部は、前記二つの第一部位同士又は前記二つの第二部位同士を該第一部位の基端又は該第二部位の基端から突出方向の先端側に間隔をあけた位置で接続している、請求項４に記載の計量機能付き特装車。
【請求項6】
前記計量部は、複数配置され、
前記複数の計量部は、
前記ロードセルの軸方向が前記車両部の車幅方向と一致する第一計量部と、
前記軸方向が前記車両部の前後方向と一致する第二計量部と、を含み、
前記第一計量部と前記第二計量部とは、前記前後方向に間隔をあけて配置され、
前記調整部は、前記第一計量部の前記第一部位と前記第二部位との間隔を調整する、請求項１に記載の計量機能付き特装車。
前記複数の計量部は、
前記ロードセルの軸方向が前記車両部の車幅方向と一致する第一計量部と、
前記軸方向が前記車両部の前後方向と一致する第二計量部と、を含み、
前記第一計量部と前記第二計量部とは、前記前後方向に間隔をあけて配置され、
前記調整部は、前記第一計量部の前記第一部位と前記第二部位との間隔を調整する、請求項１に記載の計量機能付き特装車。
【請求項7】
前記調整部は、所定方向に間隔をあけた二つの取付部を有する規制部を有し、
前記規制部は、前記二つの取付部の間隔が所定間隔より大きくなるのを阻止する一方、前記二つの取付部の間隔が前記所定間隔より小さくなるのを許容するように構成され、
前記規制部において、前記二つの取付部のうちの一方の取付部が前記車両部に連結されると共に、前記二つの取付部のうちの他方の取付部が前記収容部に連結される、請求項１に記載の計量機能付き特装車。
前記規制部は、前記二つの取付部の間隔が所定間隔より大きくなるのを阻止する一方、前記二つの取付部の間隔が前記所定間隔より小さくなるのを許容するように構成され、
前記規制部において、前記二つの取付部のうちの一方の取付部が前記車両部に連結されると共に、前記二つの取付部のうちの他方の取付部が前記収容部に連結される、請求項１に記載の計量機能付き特装車。
【請求項8】
前記規制部は、チェーンと、ターンバックルと、を有し、
前記チェーンと前記ターンバックルとは、前記所定方向に並ぶ、請求項７に記載の計量機能付き特装車。
前記チェーンと前記ターンバックルとは、前記所定方向に並ぶ、請求項７に記載の計量機能付き特装車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容部に収容された収容物の重さを計量できる計量機能付き特装車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、荷台等の収容部に収容された収容物の重さを計量する計量部を備えた特装車が知られている（特許文献１参照）。
【0003】
この特装車は、図２４に示すように、車体１０１と荷台１０２との間に四つの計量部１１０を備えている。
【0004】
これら四つの計量部１１０のそれぞれは、車体１０１の上面に取り付けられる車体側金具１１１と、荷台１０２の下面における車体側金具１１１と対応する位置に取り付けられる荷台側金具１１５と、車体側金具１１１と荷台側金具１１５とに支持されるシャフト式ロードセル１１８と、を有する。
【0005】
車体側金具１１１は、車体１０１の上面に沿って広がり且つ該上面に固定された座部１１２と、この座部１１２の両端から上向きに平行に延びる一対の板状の支持部１１３と、を備える。これら一対の支持部１１３のそれぞれは、厚み方向に貫通する保持穴１１３ａを有する。
【0006】
また、荷台側金具１１５は、上部が荷台１０２の下面に固定され且つ下向きに延びる板状であり、厚み方向に貫通する保持穴１１５ａを有する。この荷台側金具１１５は、車体側金具１１１の一対の支持部１１３間に位置している。
【0007】
また、シャフト式ロードセル１１８は、円柱状であり、車体側金具１１１の二つの保持穴１１３ａと荷台側金具１１５の保持穴１１５ａとに挿通されている。
【0008】
以上のように構成される各計量部１１０では、シャフト式ロードセル１１８の両端部が一対の支持部１１３によって支持された状態で荷台１０２に収容された収容物の重さが荷台側金具１１５を通じてシャフト式ロードセル１１８の中央部（一対の支持部１１３間の部位）に加わることで、収容物の重さを計量することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開２０１２－０７８３２０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、上記の特装車１００では、走行時の振動や特装車の左右への旋回、加減速等によって車体１０１に対して荷台１０２がずれた（相対移動した）ときに、このずれに伴って荷台側金具１１５が車体側金具１１１の一対の支持部１１３に対してシャフト式ロードセル１１８の軸方向にずれ（相対移動し）、これにより、車体側金具１１１が一方の支持部１１３に接触する場合があった。このように荷台側金具１１５が車体側金具１１１（詳しくは、一方の支持部１１３）に接触すると、荷台１０２に収容された収容物の重さがシャフト式ロードセル１１８に正確に伝わらず（加わらず）、これにより、収容物の重さの計量精度が低下する。
【0011】
そこで、本発明は、収容部に収容された収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる計量機能付き特装車を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の計量機能付き特装車は、
収容物を収容可能な収容部と、
前記収容部を搭載する車両部と、
前記車両部と前記収容部との境界部に配置されて前記収容物の重さを計量する計量部と、
調整部と、を備え、
前記計量部は、
前記車両部における収容部側に配置される第一部位と、
前記収容部における車両部側に配置され且つ前記第一部位に対して水平方向に並ぶ第二部位と、
前記第一部位と前記第二部位とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、前記第一部位及び前記第二部位に挿入されている柱状のロードセルと、を有し、
前記調整部は、前記計量部が有する複数の構成要素であって、前記第一部位、前記第二部位、及び前記ロードセルを含む複数の構成要素のうちの少なくとも二つの構成要素の相対位置を調整する。
収容物を収容可能な収容部と、
前記収容部を搭載する車両部と、
前記車両部と前記収容部との境界部に配置されて前記収容物の重さを計量する計量部と、
調整部と、を備え、
前記計量部は、
前記車両部における収容部側に配置される第一部位と、
前記収容部における車両部側に配置され且つ前記第一部位に対して水平方向に並ぶ第二部位と、
前記第一部位と前記第二部位とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、前記第一部位及び前記第二部位に挿入されている柱状のロードセルと、を有し、
前記調整部は、前記計量部が有する複数の構成要素であって、前記第一部位、前記第二部位、及び前記ロードセルを含む複数の構成要素のうちの少なくとも二つの構成要素の相対位置を調整する。
【0013】
かかる構成によれば、調整部によって計量部の第一部位、第二部位、及びロードセルといった計量部が有する複数の構成要素のうちの少なくとも二つの構成要素の相対位置が調整されるため、計量部が有する構成要素同士の接触やロードセルへの荷重作用点の変化等が防がれ、これにより、収容部に収容された収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる。
【0014】
前記計量機能付き特装車では、
前記計量部は、複数配置され、
前記複数の計量部は、前記ロードセルの軸方向が同じ方向である二つの第一計量部を含み、
前記二つの第一計量部のうちの一方の第一計量部では、前記第一部位が前記第二部位に対して前記軸方向の一方側又は他方側に位置すると共に、他方の第一計量部では、前記第一部位が前記第二部位に対して前記軸方向の他方側又は一方側に位置し、
前記調整部は、前記二つの第一計量部のそれぞれに配置され、
各調整部は、前記第一部位と前記第二部位との前記軸方向の間隔を広げる方向の力を該第一部位及び該第二部位に加える、又は前記間隔を狭める方向の力を該第一部位及び該第二部位に加えてもよい。
前記計量部は、複数配置され、
前記複数の計量部は、前記ロードセルの軸方向が同じ方向である二つの第一計量部を含み、
前記二つの第一計量部のうちの一方の第一計量部では、前記第一部位が前記第二部位に対して前記軸方向の一方側又は他方側に位置すると共に、他方の第一計量部では、前記第一部位が前記第二部位に対して前記軸方向の他方側又は一方側に位置し、
前記調整部は、前記二つの第一計量部のそれぞれに配置され、
各調整部は、前記第一部位と前記第二部位との前記軸方向の間隔を広げる方向の力を該第一部位及び該第二部位に加える、又は前記間隔を狭める方向の力を該第一部位及び該第二部位に加えてもよい。
【0015】
かかる構成によれば、各調整部の構成の簡素化を図りつつ収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる。即ち、二つの第一計量部において第一部位と第二部位の軸方向の相対位置を逆にすることで、第一部位及び第二部位に対して一方向の力（第一部位と第二部位との間隔を広げる方向の力、又は前記間隔を狭める方向の力）を加える構成のように各調整部の構成を簡素化しても、各第一計量部において第一部位と第二部位との接触を防ぐことができ（即ち、互いの間隔を維持することができ）、これにより、前記接触に起因する収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる。
【0016】
また、前記計量機能付き特装車では、
前記調整部は、前記第一部位及び前記第二部位の少なくとも一方の部位における前記ロードセルが挿入されている穴内に配置されると共に、該ロードセルの挿入方向と直交する面方向に沿って広がり且つ該ロードセルの前記少なくとも一方の部位への挿入方向の端部と当接する当接面を有してもよい。
前記調整部は、前記第一部位及び前記第二部位の少なくとも一方の部位における前記ロードセルが挿入されている穴内に配置されると共に、該ロードセルの挿入方向と直交する面方向に沿って広がり且つ該ロードセルの前記少なくとも一方の部位への挿入方向の端部と当接する当接面を有してもよい。
【0017】
かかる構成によれば、当接面といった簡素な構成によって計量部におけるロードセルの軸方向当接面側への位置ずれ（即ち、第一部位及び第二部位の少なくとも一方の部位と、ロードセルとの相対位置のずれ）が防がれ、これにより、前記位置ずれに起因する収容物の重さの計量精度の低下が防がれる。
【0018】
また、前記計量機能付き特装車では、
前記計量部は、前記第一部位又は前記第二部位を二つ有し、
これら二つの第一部位又は二つの第二部位は、前記第二部位又は前記第一部位が間に位置するように前記軸方向に間隔をあけて配置され、
前記調整部は、前記二つの第一部位同士又は前記二つの第二部位同士を接続する接続部を有し、
前記ロードセルは、前記二つの第一部位の間に位置する第二部位又は前記二つの第二部位の間に位置する第一部位を貫通した状態で、該二つの第一部位又は該二つの第二部位に挿入されてもよい。
前記計量部は、前記第一部位又は前記第二部位を二つ有し、
これら二つの第一部位又は二つの第二部位は、前記第二部位又は前記第一部位が間に位置するように前記軸方向に間隔をあけて配置され、
前記調整部は、前記二つの第一部位同士又は前記二つの第二部位同士を接続する接続部を有し、
前記ロードセルは、前記二つの第一部位の間に位置する第二部位又は前記二つの第二部位の間に位置する第一部位を貫通した状態で、該二つの第一部位又は該二つの第二部位に挿入されてもよい。
【0019】
かかる構成によれば、計量部を構成する二つの第一部位又は二つの第二部位の間隔（相対位置）が接続部によって維持されるため、前記間隔の変化による部材同士の接触等の前記間隔の変化に起因する収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる。
【0020】
また、前記計量機能付き特装車では、
前記二つの第一部位のそれぞれ又は前記二つの第二部位のそれぞれは、前記車両部において収容部側に突出し又は前記収容部において車両部側に突出し、
前記接続部は、前記二つの第一部位同士又は前記二つの第二部位同士を該第一部位の基端又は該第二部位の基端から突出方向の先端側に間隔をあけた位置で接続してもよい。
前記二つの第一部位のそれぞれ又は前記二つの第二部位のそれぞれは、前記車両部において収容部側に突出し又は前記収容部において車両部側に突出し、
前記接続部は、前記二つの第一部位同士又は前記二つの第二部位同士を該第一部位の基端又は該第二部位の基端から突出方向の先端側に間隔をあけた位置で接続してもよい。
【0021】
このように、車両部又は収容部から突出している二つの第一部位同士又は二つの第二部位同士が基端から先端側に間隔をあけた位置で接続部によって接続されることで、二つの第一部位同士又は二つの第二部位同士の間隔が効果的に維持される。
【0022】
また、前記計量機能付き特装車では、
前記計量部は、複数配置され、
前記複数の計量部は、
前記ロードセルの軸方向が前記車両部の車幅方向と一致する第一計量部と、
前記軸方向が前記車両部の前後方向と一致する第二計量部と、を含み、
前記第一計量部と前記第二計量部とは、前記前後方向に間隔をあけて配置され、
前記調整部は、前記第一計量部の前記第一部位と前記第二部位との間隔を調整してもよい。
前記計量部は、複数配置され、
前記複数の計量部は、
前記ロードセルの軸方向が前記車両部の車幅方向と一致する第一計量部と、
前記軸方向が前記車両部の前後方向と一致する第二計量部と、を含み、
前記第一計量部と前記第二計量部とは、前記前後方向に間隔をあけて配置され、
前記調整部は、前記第一計量部の前記第一部位と前記第二部位との間隔を調整してもよい。
【0023】
第一計量部と第二計量部とが前後方向に間隔をあけて配置されている構成では、平面視において第二計量部の位置を回転中心にして車両部に対して収容部が回動するようにずれ易いが、上記構成によれば、車両部に対して収容部がずれ易い位置において調整部が第一部位と第二部位との軸方向（回動方向）の間隔を維持することで、前記ずれが好適に抑えられ、これにより、計量部が有する構成要素同士の前記ずれに起因する接触が防がれる。
【0024】
また、前記計量機能付き特装車では、
前記調整部は、所定方向に間隔をあけた二つの取付部を有する規制部を有し、
前記規制部は、前記二つの取付部の間隔が所定間隔より大きくなるのを阻止する一方、前記二つの取付部の間隔が前記所定間隔より小さくなるのを許容するように構成され、
前記規制部において、前記二つの取付部のうちの一方の取付部が前記車両部に連結されると共に、前記二つの取付部のうちの他方の取付部が前記収容部に連結されてもよい。
前記調整部は、所定方向に間隔をあけた二つの取付部を有する規制部を有し、
前記規制部は、前記二つの取付部の間隔が所定間隔より大きくなるのを阻止する一方、前記二つの取付部の間隔が前記所定間隔より小さくなるのを許容するように構成され、
前記規制部において、前記二つの取付部のうちの一方の取付部が前記車両部に連結されると共に、前記二つの取付部のうちの他方の取付部が前記収容部に連結されてもよい。
【0025】
かかる構成によれば、前記所定方向が計量部の軸方向と一致するように規制部が配置されることで、車両部と収容部とにおける取付部間の間隔が大きくなる方向の相対位置のずれが防がれる。
【0026】
この場合、例えば、
前記規制部は、チェーンと、ターンバックルと、を有し、
前記チェーンと前記ターンバックルとは、前記所定方向に並んでいてもよい。
前記規制部は、チェーンと、ターンバックルと、を有し、
前記チェーンと前記ターンバックルとは、前記所定方向に並んでいてもよい。
【発明の効果】
【0027】
以上より、本発明によれば、収容部に収容された収容物の計量精度の低下を防ぐことができる計量機能付き特装車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【発明を実施するための形態】
【0029】
【0030】
本実施形態の計量機能付き特装車（以下、単に「特装車」と称する。）は、計量機能付きのダンプトラックであり、図１～図３に示すように、収容物を収容可能な収容部３と、収容部３を搭載する車両部２と、を備える。また、特装車１は、収容部３に収容された収容物の重さを計量する計量部５を備え、この計量部５は、柱状のロードセル５０（図１８参照：以下、単に「ロードセル５０」とも称する。）を有する。本実施形態の特装車１は、計量部５が有する複数の構成要素（ロードセル５０等を含む）のうちの少なくとも二つの構成要素の相対位置を調整する調整部６も備える（図６、図８、図１０、図１１、図１３、及び図１９参照）。
【0031】
車両部２は、車両本体２０と、車両本体２０に搭載される揺動機構部２３と、を有する。車両本体２０は、運転手が乗車するキャビン部２１と、キャビン部２１から後方（図１における右方）に延びる架台部２２と、を有する。架台部２２は、シャシフレーム２２１を有し、このシャシフレーム２２１は、それぞれが車長方向（図１における左右方向）に延び且つ車幅方向に間隔をあけて平行に配置された二つの縦部材２２１ａを含む。
【0032】
揺動機構部２３は、車両部２（詳しくは、架台部２２）に対して収容部３を揺動させる機構であり、架台部２２のシャシフレーム２２１に固定されるメインフレーム２４と、収容部３が固定されるデッキフレーム２５と、メインフレーム２４に対してデッキフレーム２５を揺動させる傾斜駆動部２６と、を有する。尚、図３においては、構造を理解し易いように傾斜駆動部２６を記載していない。
【0033】
メインフレーム２４は、シャシフレーム２２１に固定される枠状の部材である。このメインフレーム２４は、シャシフレーム２２１と対応する大きさの矩形枠状であり、シャシフレーム２２１（詳しくは、二つの縦部材２２１ａ）に重ねられた状態で該シャシフレーム２２１に固定されている。本実施形態のメインフレーム２４は、デッキフレーム２５が接続されるヒンジブラケット２４ａを後端部に有する。
【0034】
具体的に、メインフレーム２４は、それぞれが車長方向に延び且つ車幅方向に間隔をあけて平行に配置された二つの縦部材２４１と、それぞれが車幅方向に延び且つ二つの縦部材２４１の対応する端部同士を接続する二つの補強部材２４２と、を有する。これら二つの補強部材２４２は、車長方向に間隔をあけ且つ互いに平行に配置されている。
【0035】
本実施形態の車両部２では、メインフレーム２４における二つの縦部材２４１の車幅方向の間隔がシャシフレーム２２１に含まれる二つの縦部材２２１ａの車幅方向の間隔と同じであり、メインフレーム２４の縦部材２４１がシャシフレーム２２１の縦部材２２１ａの上にそれぞれ重なった状態で、メインフレーム２４がシャシフレーム２２１に固定されている（図１及び図２参照）。
【0036】
差し替え
デッキフレーム２５は、収容部３が固定される枠状の部材である。このデッキフレーム２５の後端部には、メインフレーム２４の後端部が接続されており、メインフレーム２４とデッキフレーム２５との接続部位は、ヒンジ構造となっている。このヒンジ構造において、回転軸（ピン）Ｐは、車幅方向に延びている。これにより、デッキフレーム２５は、接続部位（詳しくは、ヒンジ構造の回転軸Ｐ）を中心にして揺動可能にメインフレーム２４に接続され、デッキフレーム２５に固定される収容部３が水平姿勢（図１参照）と傾斜姿勢（図２参照）との間で姿勢を変更できる。
デッキフレーム２５は、収容部３が固定される枠状の部材である。このデッキフレーム２５の後端部には、メインフレーム２４の後端部が接続されており、メインフレーム２４とデッキフレーム２５との接続部位は、ヒンジ構造となっている。このヒンジ構造において、回転軸（ピン）Ｐは、車幅方向に延びている。これにより、デッキフレーム２５は、接続部位（詳しくは、ヒンジ構造の回転軸Ｐ）を中心にして揺動可能にメインフレーム２４に接続され、デッキフレーム２５に固定される収容部３が水平姿勢（図１参照）と傾斜姿勢（図２参照）との間で姿勢を変更できる。
【0037】
具体的に、デッキフレーム２５は、フレーム本体２５０と、メインフレーム２４に接続され且つ該メインフレーム２４とのヒンジ構造を構成するヒンジブラケット２５０ａと、傾斜駆動部２６が接続されるブラケット２５５と、収容部３を支持する複数の支持部２５６と、を有する。本実施形態のデッキフレーム２５は、四つの支持部２５６を有する。
【0038】
フレーム本体２５０は、図４及び図５にも示すように、それぞれが車長方向に延び且つ車幅方向に間隔をあけて平行に配置された二つの縦部材２５１と、それぞれが車幅方向に延び且つ車長方向に間隔をあけて平行に配置された三つの横部材２５２、２５３、２５４と、を有する。本実施形態のフレーム本体２５０では、二つの横部材（端部横部材）２５２、２５３が、二つの縦部材２５１の対応する端部同士を接続し、一つの横部材（中間横部材）２５４が、二つの縦部材２５１の車長方向の中央部同士を接続している。
【0039】
このフレーム本体２５０において、二つの縦部材２５１の車幅方向の間隔がメインフレーム２４の二つの縦部材２４１の車幅方向の間隔と同じである。これにより、メインフレーム２４上にデッキフレーム２５が重なった状態では（即ち、収容部３が水平姿勢のときには）、デッキフレーム２５の縦部材２５１がメインフレーム２４の縦部材２４１の上にそれぞれ重なる。
【0040】
また、デッキフレーム２５のヒンジブラケット２５０ａと、メインフレーム２４のヒンジブラケット２４ａと、回転軸Ｐと、によってメインフレーム２４とデッキフレーム２５との接続部位のヒンジ構造が構成されている。
【0041】
二つの端部横部材２５２、２５３のそれぞれは、二つの縦部材２５１から車幅方向の両外側に突出するように延びている。車長方向の前方側の端部横部材２５２は、後方側の端部横部材２５３より長い。また、前方側の端部横部材２５２は、両端部の上端部に、水平面に沿って広がる板状の前方側受け部２５２１を有する（図４及び図６参照）。本実施形態の前方側受け部２５２１は、矩形の板状である。また、後方側の端部横部材２５３は、図１１にも示すように、両端部に、上方を向いた受け面２５３２を有する後方側受け部２５３１を有する。本実施形態の後方側受け部２５３１は、車幅方向と直交する方向に広がる板状の本体２５３１ａと、本体２５３１ａの下端部から車幅方向に突出すると共に車長方向に延びる凸条部２５３１ｂと、を有し、凸条部２５３１ｂの上端面が受け面２５３２を構成する。
【0042】
また、中間横部材２５４の車幅方向の両端部の下部には、車幅方向に貫通する貫通孔２５５ａを有するブラケット２５５が取り付けられている。
【0043】
複数の支持部２５６は、前方側受け部２５２１のそれぞれに配置される前方側支持部２５６Ａと、後方側受け部２５３１のそれぞれに配置される後方側支持部２５６Ｂと、を含む。
【0044】
前方側支持部２５６Ａは、図６～図１０にも示すように、互いに間隔をあけて前方側受け部２５２１の上面に配置され、且つ間に収容部３の一部（本実施形態の例では、サブデッキフレーム３１の前方側伝達部３１５Ａ）が配置される一対の支持ブロック（第一支持ブロック５１、第二支持ブロック５２）と、一対の支持ブロック５１、５２の間隔を保持する間隔保持部６１と、一対の支持ブロック５１、５２の間に配置される収容部３の一部に対して付勢する付勢部６５と、を有する。
【0045】
一対の支持ブロック５１、５２のそれぞれは、車両部２（詳しくは、前方側受け部２５２１）から収容部３側に突出している（延びている）。具体的に、一対の支持ブロック５１、５２は、車幅方向に間隔をあけて前方側受け部２５２１に固定されており、各支持ブロック５１、５２は、車幅方向と直交する面方向に広がる板状の部材である。
【0046】
一対の支持ブロック５１、５２のうちの車幅方向外側の第一支持ブロック５１は、板状のブロック本体５１Ａと、該ブロック本体５１Ａにおける付勢部６５と対応する位置に取り付けられるスペーサ５１Ｂ及び蓋部５１Ｃと、を有する。
【0047】
ブロック本体５１Ａは、台形の板状であり、中央部に車幅方向に貫通するロードセル用貫通孔５１１を有する。このロードセル用貫通孔５１１の車幅方向の各位置での内径は一定であり、ロードセル５０が挿通されている。
【0048】
また、ブロック本体５１Ａは、車幅方向に貫通する一対の間隔保持部用貫通孔５１２を有する。この一対の間隔保持部用貫通孔５１２は、下端部で且つ車長方向の両端部に配置されている。
【0049】
また、ブロック本体５１Ａは、車幅方向に貫通し且つ付勢部６５が配置される二つの付勢用貫通孔５１３を有する。これら二つの付勢用貫通孔５１３は、平面視においてロードセル用貫通孔５１１の車長方向の両側に配置されている。また、二つの付勢用貫通孔５１３は、上下方向におけるロードセル用貫通孔５１１の中心と同位置に該付勢用貫通孔５１３の中心が位置するように配置されている。
【0050】
スペーサ５１Ｂは、付勢用貫通孔５１３と連通する貫通孔５１４を有し、車長方向と直交する面方向に広がる板状の部材である。本実施形態のスペーサ５１Ｂは、付勢用貫通孔５１３と対応する位置にそれぞれ配置されている。このスペーサ５１Ｂは、上下方向に長尺な板状である。
【0051】
蓋部５１Ｃは、付勢用貫通孔５１３及び貫通孔５１４と共同して付勢部６５の収容空間を形成する部材であり、車幅方向の外側から貫通孔５１４を塞ぐように各スペーサ５１Ｂに重ねられた状態でブロック本体５１Ａにそれぞれ取り付けられている。これら蓋部５１Ｃ及びスペーサ５１Ｂは、ボルトＢによってブロック本体５１Ａに固定されている。
【0052】
一対の支持ブロック５１、５２のうちの車幅方向内側の第二支持ブロック５２は、第一支持ブロック５１のブロック本体５１Ａと同様に、台形の板状であり、中央部に車幅方向に貫通するロードセル用貫通孔５２１を有する。このロードセル用貫通孔５２１は、内径の異なる二つの部位によって構成されており、ロードセル５０が車幅方向外側から挿入されている。
【0053】
具体的に、ロードセル用貫通孔５２１では、車幅方向の内側部位５２１１と車幅方向の外側部位５２１２とを有する（図６及び図８参照）。これら内側部位５２１１と外側部位５２１２とは、それぞれ同心の円形の穴であり、内側部位５２１１の内径ｄ１は、ロードセル５０の外径（直径）と対応する大きさであり、外側部位５２１２の内径ｄ２より大きい。このように、内側部位５２１１の内径ｄ１が外側部位５２１２の内径ｄ２より大きいことで、第二支持ブロック５２のロードセル用貫通孔５２１内に、車幅方向と直交する方向に広がる段差面（当接面）６３が形成されている。この段差面６３には、内側部位５２１１に挿入されているロードセル５０の軸方向の端部が当接している。
【0054】
また、第二支持ブロック５２は、車幅方向に貫通する一対の間隔保持部用貫通孔５２２を有する。この一対の間隔保持部用貫通孔５２２は、第一支持ブロック５１の一対の間隔保持部用貫通孔５１２と対応する位置に設けられている。具体的には、一対の間隔保持部用貫通孔５２２は、第二支持ブロック５２において下端部で且つ車長方向の両端部に配置されている。
【0055】
間隔保持部６１は、車幅方向に延び、一対（二つ）の支持ブロック５１、５２同士を接続することによって該一対の支持ブロック５１、５２の間隔を保持する。この間隔保持部６１は、各支持ブロック５１、５２の間隔保持部用貫通孔５１２、５２２と対応する位置にそれぞれ配置されている。本実施形態の間隔保持部６１は、車幅方向に延びる棒状の部位であり、一対の支持ブロック５１、５２に対して二つ配置されている。
【0056】
具体的に、間隔保持部６１は、車幅方向に延び且つ一対の支持ブロック５１、５２の対応する間隔保持部用貫通孔５１２、５２２のそれぞれを貫通する棒状部材６１１と、棒状部材６１１が挿通される管状部材６１２と、棒状部材６１１の両端部のそれぞれに配置される抜け止め部材６１３と、を有する（図６参照）。
【0057】
棒状部材６１１は、各支持ブロック５１、５２の間隔保持部用貫通孔５１２、５２２の内径と対応する外径を有し、両端部が支持ブロック５１、５２の間隔保持部用貫通孔５１２、５２２から突出するような長さである。本実施形態の棒状部材６１１は、外周面の長手方向の全域に雄ネジが形成された、いわゆる全ネジである。
【0058】
管状部材６１２は、各支持ブロック５１、５２の間隔保持部用貫通孔５１２、５２２の内径より大きな外径を有し、一対の支持ブロック５１、５２間に位置する。
【0059】
抜け止め部材６１３は、棒状部材６１１の端部に取り付けられ、棒状部材６１１が各支持ブロック５１、５２の間隔保持部用貫通孔５１２、５２２から抜けるのを防ぐ。本実施形態の抜け止め部材６１３は、ナットである。
【0060】
付勢部６５は、第一支持ブロック５１（詳しくは、ブロック本体５１Ａ）の付勢用貫通孔５１３内に配置される付勢部材６５１と、収容部３の一部に当接して該一部を押圧する押圧部材６５２と、を有する（図６及び図１０参照）。
【0061】
本実施形態の付勢部材６５１は、いわゆる圧縮コイルばねであり、螺旋中心が付勢用貫通孔５１３の貫通方向（車幅方向）と一致するように付勢用貫通孔５１３及び貫通孔５１４の内部に配置されている。
【0062】
また、押圧部材６５２は、球状の部材であり、付勢部材６５１の第二支持ブロック５２側に配置され、該付勢部材６５１によって第二支持ブロック５２側に向けて付勢されている。この押圧部材６５２は、その一部が付勢用貫通孔５１３から第二支持ブロック５２側に突出した状態（図１０参照）で、付勢用貫通孔５１３内に配置されている。
【0063】
後方側支持部２５６Ｂは、図１１～図１４にも示すように、ブロック状の部位であり、後方側受け部２５３１の本体２５３１ａに車幅方向の外側から当接し、且つ、凸条部２５３１ｂの上端面（受け面）２５３２に載置された状態で、後方側受け部２５３１に取り付けられている。この後方側支持部２５６Ｂは、車長方向に貫通するロードセル用貫通孔２５７を有する。
【0064】
図２に戻り、傾斜駆動部２６は、メインフレーム２４とデッキフレーム２５とに接続され、メインフレーム２４に対してデッキフレーム２５が揺動（回動）するように該デッキフレーム２５を駆動する。具体的に、傾斜駆動部２６は、シリンダチューブ２６１ａ及び該シリンダチューブ２６１ａから進退するロッド２６１ｂを有する傾斜用シリンダ２６１と、シリンダチューブ２６１ａに回動可能に接続される補助支持部材２６２とを有する。この傾斜駆動部２６では、傾斜用シリンダ２６１（詳しくは、ロッド２６１ｂ）がデッキフレーム２５のブラケット２５５に接続され、補助支持部材２６２がメインフレーム２４の所定位置に接続されている。
【0065】
以上のように構成される車両部２は、デッキフレーム２５と収容部３が有するサブデッキフレーム３１とが重なるように該デッキフレーム２５と該サブデッキフレーム３１とが接続されることで、収容部３を搭載する。このとき、デッキフレーム２５とサブデッキフレーム３１とにおける互いの接続部位（後述する計量部５）を除いた部位では、収容部３の重さがデッキフレーム２５を通じて前記接続部位に伝達されるように、デッキフレーム２５とサブデッキフレーム３１との間に上下方向の隙間が形成されている。
【0066】
収容部３は、サブデッキフレーム３１と、荷箱３２と、を有する。
【0067】
荷箱３２は、特装車１において収容物が収容される部位であり、上部が開放された箱状である。この荷箱３２は、開閉可能な後ろあおり３２１を後部に有する。
【0068】
サブデッキフレーム３１は、荷箱３２を補強する部材であり、荷箱３２の底壁に溶接されている（図１及び図２参照）。具体的に、サブデッキフレーム３１は、図３、図１５、及び図１６にも示すように、それぞれが車長方向に延びる一対の縦部材３１１ａとそれぞれが車幅方向に延びる一対の横部材３１１ｂとによって構成される矩形の枠部３１１と、枠部３１１の縦部材３１１ａ同士を接続する複数の補強部材３１２と、収容部３の重量を車両部２に伝達する複数の伝達部３１５（図１６参照）と、を有する。本実施形態のサブデッキフレーム３１は、デッキフレーム２５の支持部２５６の数と対応する数（本実施形態の例では、四つ）の伝達部３１５を有する。また、サブデッキフレーム３１は、伝達部３１５を配置するための複数（本実施形態の例では、四つ）の板状部３１３も有する。
【0069】
枠部３１１は、車長方向に長尺な矩形の枠であり、縦部材３１１ａの車幅方向の間隔は、デッキフレーム２５の車幅方向の寸法より大きい。
【0070】
複数の補強部材３１２は、車幅方向に間隔をあけて配置され、各補強部材３１２は、車幅方向に延びている。
【0071】
四つの板状部３１３は、それぞれ水平面に沿って広がる板状であり、これら四つの板状部３１３のうちの二つの板状部（前方側板状部）３１３ａは、車幅方向に間隔をあけた状態で車両部２の前方側に配置される二つの補強部材３１２にそれぞれ架け渡され、残り二つの板状部（後方側板状部）３１３ｂは、車幅方向に間隔をあけた状態で車両部２の後方側に配置される二つの補強部材３１２にそれぞれ架け渡されている。
【0072】
複数の伝達部３１５は、前方側板状部３１３ａのそれぞれに配置される前方側伝達部３１５Ａと、後方側板状部３１３ｂのそれぞれに配置される後方側伝達部３１５Ｂと、を含む。
【0073】
前方側伝達部３１５Ａは、図６にも示すように、前方側板状部３１３ａから車両部２側に突出している（延びている）ブロック状の部位である。この前方側伝達部３１５Ａは、前方側支持部２５６Ａの一対の支持ブロック５１、５２間を下方に向けて延びている。この前方側伝達部３１５Ａは、車幅方向に貫通するロードセル用貫通孔３１５１を有する。このロードセル用貫通孔３１５１には、一対の支持ブロック５１、５２のロードセル用貫通孔５１１、５２１に挿入又は挿通されているロードセル５０が挿通されている。
【0074】
この前方側伝達部３１５Ａにおけるロードセル用貫通孔３１５１を規定する内周面３１５１ａは、ロードセル用貫通孔３１５１の両端の開口の径より貫通方向の中央部の径が大きくなるように形成されている。より具体的に、内周面３１５１ａは、ロードセル用貫通孔３１５１の中心を通る断面形状が外側に膨出する円弧状となるように形成されている（図１７参照）。
【0075】
後方側伝達部３１５Ｂは、図３、図１１～図１６に示すように、互いに間隔をあけて後方側板状部３１３ｂの下面に配置され、且つ間に車両部２の一部（本実施形態の例では、デッキフレーム２５の後方側支持部２５６Ｂ）が配置される一対の伝達ブロック５５と、一対の伝達ブロック５５の間隔を保持する間隔保持部６２と、一対の伝達ブロック５５の間に配置される車両部２の一部に対して付勢する付勢部６６と、を有する。
【0076】
一対の伝達ブロック５５のそれぞれは、収容部３（詳しくは、後方側板状部３１３ｂ）から車両部２側に突出している（延びている）。これら一対の伝達ブロック５５は、車長方向に間隔をあけて後方側板状部３１３ｂに固定されており、各伝達ブロック５５は、後方側板状部３１３ｂから下方に向けて延びている。
【0077】
具体的に、各伝達ブロック５５は、後方側板状部３１３ｂから下方に向けて延びるブロック状のブロック本体５５Ａと、該ブロック本体５５Ａにおける付勢部６６と対応する位置に取り付けられるスペーサ５５Ｂ及び蓋部５５Ｃと、を有する。
【0078】
ブロック本体５５Ａは、下方に延びている部位において車長方向に貫通するロードセル用貫通孔５５１を有する。このロードセル用貫通孔５５１の車長方向の各位置での内径は一定であり、ロードセル５０が挿入又は挿通されている。
【0079】
また、ブロック本体５５Ａは、車長方向に貫通する複数の間隔保持部用貫通孔５５２を有する。この複数の間隔保持部用貫通孔５５２は、車幅方向外側の端部において上下方向に間隔をあけて並んでいる。
【0080】
また、ブロック本体５５Ａは、車長方向に貫通し且つ付勢部６６が配置される二つの付勢用貫通孔５５３を有する。これら二つの付勢用貫通孔５５３は、ブロック本体５５Ａの下端部において車幅方向に間隔をあけて配置されている。
【0081】
スペーサ５５Ｂは、付勢用貫通孔５５３と連通する貫通孔５５４を有し、車長方向と直交する面方向に広がる板状の部材である。本実施形態のスペーサ５５Ｂは、付勢用貫通孔５５３と対応する位置にそれぞれ配置されている。このスペーサ５５Ｂは、車幅方向に長尺な板状である。
【0082】
蓋部５５Ｃは、付勢用貫通孔５５３及び貫通孔５５４と共同して付勢部６６の収容空間を形成する部材であり、車長方向外側から貫通孔５５４を塞ぐように各スペーサ５５Ｂに重ねられた状態でブロック本体５５Ａにそれぞれ取り付けられている。本実施形態の蓋部５５Ｃは、二つの貫通孔５５４を塞ぐ。即ち、本実施形態の伝達ブロック５５は、一つのスペーサ５５Ｂ及び一つの蓋部５５Ｃを有する。この蓋部５５Ｃ及びスペーサ５５Ｂは、ボルトＢによってブロック本体５５Ａに固定されている。
【0083】
間隔保持部６２は、車幅方向に延び、一対（二つ）の伝達ブロック５５（詳しくは、ブロック本体５５Ａ）同士を接続することによって該一対の伝達ブロック５５の間隔を保持する。この間隔保持部６２は、各伝達ブロック５５の車幅方向外側の端部同士を接続している。本実施形態の間隔保持部６１は、車長方向に延び且つ車幅方向を厚み方向とする板状の部位であり、一対の伝達ブロック５５に対して一つ配置されている。
【0084】
具体的に、間隔保持部６２は、車幅方向と直交する面方向に広がる矩形板状の保持部本体６２１と、保持部本体６２１を伝達ブロック５５に固定する固定部材６２２と、を有する。この固定部材６２２は、伝達ブロック５５（詳しくは、ブロック本体５５Ａの下方に延びている部位）を貫通した状態で保持部本体６２１と係合している。本実施形態の固定部材６２２は、ボルトである。
【0085】
付勢部６６は、前方側支持部２５６Ａの付勢部６５と同様の構成であり、ブロック本体５５Ａの二つの付勢用貫通孔５５３のそれぞれに配置される。即ち、後方側伝達部３１５Ｂは、四つの付勢部６６を有する。各付勢部６６は、ブロック本体５５Ａの付勢用貫通孔５５３及び貫通孔５５４内に配置される付勢部材６６１と、車両部２の一部に当接して該一部を押圧する押圧部材６６２と、を有する。
【0086】
本実施形態の付勢部材６６１は、いわゆる圧縮コイルばねであり、螺旋中心が付勢用貫通孔５５３の貫通方向（車長方向）と一致するように付勢用貫通孔５５３及び貫通孔５５４の内部に配置されている。
【0087】
また、押圧部材６６２は、球状の部材であり、付勢部材６６１の後方側支持部２５６Ｂ側に配置され、該付勢部材６６１によって後方側支持部２５６Ｂ側に向けて付勢されている。この押圧部材６６２は、その一部が付勢用貫通孔５５３から後方側支持部２５６Ｂ側に突出した状態（図１３参照）で、付勢用貫通孔５５３内に配置されている。
【0088】
以上のように構成されるサブデッキフレーム３１は、車両部２のデッキフレーム２５とロードセル５０を介して複数箇所で接続されている。具体的には、サブデッキフレーム３１の二つの前方側伝達部３１５Ａとデッキフレーム２５の二つの前方側支持部２５６Ａとがそれぞれロードセル５０を介して接続され、サブデッキフレーム３１の二つの後方側伝達部３１５Ｂとデッキフレーム２５の二つの後方側支持部２５６Ｂとがそれぞれロードセル５０を介して接続されている。
【0089】
本実施形態の特装車１では、サブデッキフレーム３１とデッキフレーム２５との複数の接続部位のそれぞれが荷箱３２（収容部３）に収容された収容物の重さを計量する計量部５を構成している。即ち、本実施形態の特装車１では、複数の計量部５が車両部２と収容部３との境界部に配置されている。これら複数の計量部５のそれぞれは、ロードセル５０を有し、このロードセル５０に加わる力（即ち、ロードセル５０に伝達される収容物の重さ）を計量する。以下では、ロードセル５０の構成を説明した後、計量部５の構成を説明する。
【0090】
ロードセル５０は、所定方向に延びる円柱状の部材であり、該ロードセル５０に力が加わることで生じた歪を検出することで前記力の大きさ（本実施形態の例では、収容物の重さ）を計量できる。本実施形態のロードセル５０は、いわゆるシャフト式ロードセルである。
【0091】
具体的に、ロードセル５０は、図１７及び図１８に示すように、軸方向（中心軸Ｃの延びる方向）に延びる小径部５０１と、軸方向に間隔をあけて配置され且つ小径部５０１より径の大きな複数（詳しくは、挿入又は挿通する部材の数に応じた数）の大径部５０２と、を有する。本実施形態のロードセル５０は、三つの大径部５０２を有する。また、ロードセル５０は、配線が接続され且つ検出した重さ（歪）に応じた信号を出力する配線接続部５０３も有する。
【0092】
各大径部５０２は、該大径部５０２が挿入されるロードセル用貫通孔２５７、３１５１、５１１、５２１、５５１の内径と対応する径（外径）を有する。一方、小径部５０１は、各ロードセル用貫通孔２５７、３１５１、５１１、５２１、５５１の内径より小さな径（外径）を有する。
【0093】
本実施形態のロードセル５０では、軸方向に間隔をあけて並ぶ三つの大径部５０２のうちの中央の大径部５０２は、該大径部５０２における軸方向の両端の径より中央部の径の方が大きくなるように形成されている。より具体的に、中央の大径部５０２の周面は、該周面の断面形状（中心軸Ｃを含む断面の断面形状）が外側に膨出する円弧状となるように湾曲している（図１７参照）。
【0094】
この中央の大径部５０２の周面の断面形状（中心軸Ｃを含む断面の断面形状）における曲率は、前方側伝達部３１５Ａのロードセル用貫通孔３１５１の内周面３１５１ａの断面形状（ロードセル用貫通孔３１５１の中心線を含む断面の断面形状）の曲率より大きい（図１７参照）。尚、図１７では、ロードセル用貫通孔３１５１の内周面３１５１ａや、中央の大径部５０２の周面の曲率の違いを把握し易いように、ロードセル用貫通孔３１５１の内周面３１５１ａの断面形状や、中央の大径部５０２の断面形状が誇張して描かれている。
【0095】
以上のように構成されるロードセル５０は、複数の計量部５のそれぞれに配置されている。尚、各計量部５は、ロードセル５０を含む複数の構成要素（例えば、後方側支持部２５６Ｂ、前方側伝達部３１５Ａ、第一支持ブロック５１、第二支持ブロック５２、伝達ブロック５５、間隔保持部６１、６２等）を有している。
【0096】
これら複数の計量部（サブデッキフレーム３１とデッキフレーム２５との複数の接続部位）５は、図１～図３に示すように、ロードセル５０の軸方向が車幅方向と一致する第一計量部５Ａと、ロードセル５０の軸方向が前記車両部の前後方向と一致する第二計量部５Ｂと、を含む。これら第一計量部５Ａと第二計量部５Ｂとは、車長方向に間隔をあけて配置されている。本実施形態の複数の計量部５は、二つ（複数）の第一計量部５Ａと二つ（複数）の第二計量部５Ｂとを含む。即ち、本実施形態の複数の計量部５は、ロードセル５０の軸方向が同じ方向（車幅方向）である二つの第一計量部５Ａを含む。また、複数の計量部５は、ロードセル５０の軸方向が同じ方向（車長方向）である二つの第二計量部５Ｂを含む。
【0097】
二つの第一計量部５Ａは、重ねられたデッキフレーム２５及びサブデッキフレーム３１における車長方向の前方側端部で且つ車幅方向の両端部に配置されている。これら二つの第一計量部５Ａのそれぞれは、図６～図１０、図１７にも示すように、車両部２における収容部３側に配置される第一支持ブロック（第一部位）５１及び第二支持ブロック（第一部位）５２と、収容部３における車両部２側に配置され且つ各支持ブロック（第一部位）５１、５２に対して水平方向（詳しくは、車幅方向）に並ぶ前方側伝達部（第二部位）３１５Ａと、各支持ブロック（第一部位）５１、５２と前方側伝達部（第二部位）３１５Ａとが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、各支持ブロック（第一部位）５１、５２及び前方側伝達部（第二部位）３１５Ａに挿入されているロードセル５０と、を有する。
【0098】
より具体的に、第一計量部５Ａは、サブデッキフレーム３１の前方側伝達部３１５Ａと、デッキフレーム２５の前方側支持部２５６Ａと、ロードセル５０と、を有する。この第一計量部５Ａは、二つの支持ブロック５１、５２を有し、これら二つの支持ブロック５１、５２は、前方側伝達部３１５Ａが間に位置するように車幅方向（ロードセル５０の軸方向）に間隔をあけて配置されている。この状態において、各支持ブロック５１、５２のロードセル用貫通孔５１１、５２１と、前方側伝達部３１５Ａのロードセル用貫通孔３１５１とは、車幅方向に一直線に並んでいる。
【0099】
そして、ロードセル５０は、二つの支持ブロック５１、５２の間に位置する前方側伝達部３１５Ａを貫通した状態（ロードセル用貫通孔３１５１を挿通した状態）で、二つの支持ブロック５１、５２のロードセル用貫通孔５１１、５２１に挿入されている。このとき、ロードセル５０は、第一支持ブロック５１のロードセル用貫通孔５１１を挿通すると共に、第二支持ブロック５２のロードセル用貫通孔５２１の内側部位５２１１に挿入され、車幅方向内側の端縁をロードセル用貫通孔５２１内に形成されている段差面６３に当接させている。
【0100】
以上のように構成される各第一計量部５Ａでは、第一支持ブロック５１と第二支持ブロック５２とに両端側（詳しくは、両端側の大径部５０２）を支持されたロードセル５０の中央部（第一支持ブロック５１と第二支持ブロック５２との間の部位：詳しくは、中央の大径部５０２）が、荷箱３２に収容された収容物の重さが伝わっている（伝達されている）前方側伝達部３１５Ａによって下方に押され、ロードセル５０がこの前方側伝達部３１５Ａによって押された力（即ち、該前方側伝達部３１５Ａに伝達された収容物の重さ）を計量する。
【0101】
二つの第二計量部５Ｂは、重ねられたデッキフレーム２５及びサブデッキフレーム３１における車長方向の後方側端部で且つ車幅方向の両端部に配置されている。これら二つの第二計量部５Ｂのそれぞれは、図１１～図１４にも示すように、車両部２における収容部３側に配置される後方側支持部（第一部位）２５６Ｂと、収容部３における車両部２側に配置され且つ後方側支持部２５６Ｂに対して水平方向（詳しくは、車幅方向）に並ぶ各伝達ブロック（第二部位）５５と、後方側支持部（第一部位）２５６Ｂと各伝達ブロック（第二部位）５５とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、後方側支持部（第一部位）２５６Ｂ及び各伝達ブロック（第二部位）５５に挿入されているロードセル５０と、を有する。
【0102】
より具体的に、第二計量部５Ｂは、サブデッキフレーム３１の後方側伝達部３１５Ｂと、デッキフレーム２５の後方側支持部２５６Ｂと、ロードセル５０と、を有する。この第二計量部５Ｂは、二つの伝達ブロック５５を有し、これら二つの伝達ブロック５５は、後方側支持部２５６Ｂが間に位置するように車長方向（ロードセル５０の軸方向）に間隔をあけて配置されている。この状態において、各伝達ブロック５５のロードセル用貫通孔５５１と、後方側支持部２５６Ｂのロードセル用貫通孔２５７とは、車長方向に一直線に並んでいる。
【0103】
そして、ロードセル５０は、二つの伝達ブロック５５の間に位置する後方側支持部２５６Ｂを貫通した状態（ロードセル用貫通孔２５７を挿通した状態）で、二つの伝達ブロック５５のロードセル用貫通孔５５１に挿入されている。このとき、ロードセル５０は、各伝達ブロック５５のロードセル用貫通孔５５１をそれぞれ挿通している。
【0104】
以上のように構成される各第二計量部５Ｂでは、後方側支持部２５６Ｂに中央部（詳しくは、中央の大径部５０２）を支持されたロードセル５０の両端側（伝達ブロック５５に挿入されている部位：詳しくは、両端側の大径部５０２）が、荷箱３２に収容された収容物の重さが伝わっている（伝達されている）二つの伝達ブロック５５によって下方に押され、ロードセル５０がこれら二つの伝達ブロック５５によって押された力（即ち、二つの伝達ブロック５５に伝達された収容物の重さ）を計量する。
【0105】
また、本実施形態の特装車１では、各計量部５における重さの計量精度の低下を防ぐための調整部６が配置されている。この調整部６は、計量部５が有する複数の構成要素２５６Ｂ、３１５Ａ、５１、５２、５５、６１、６２等のうちの少なくとも二つの構成要素の相対位置を調整することにより、構成要素同士の接触やロードセル５０への荷重作用点の変化等を防いでいる。本実施形態の調整部６は複数配置され、各調整部（第一調整部６Ａ、第二調整部６Ｂ、第三調整部６Ｃ、第四調整部６Ｄ、第五調整部６Ｅ）の構成は以下の通りである。
【0106】
第一調整部６Ａは、二つの第一計量部５Ａのそれぞれに配置され、各第一調整部６Ａは、第一支持ブロック５１と前方側伝達部３１５Ａとの車幅方向（ロードセル５０の軸方向）の間隔を広げる方向の力を第一支持ブロック５１及び前方側伝達部３１５Ａに加える。具体的に、第一調整部６Ａは、第一支持ブロック５１に配置された付勢部６５を有する（図６及び図１０参照）。この付勢部６５の作用と反作用によって、第一支持ブロック５１と前方側伝達部３１５Ａには、互いの間隔を広げる方向の力（車幅方向の力）が加わっている。
【0107】
二つの第一計量部５Ａにおいて、一方の第一計量部５Ａでは第一支持ブロック５１が前方側伝達部３１５Ａに対して車幅方向の一方側に位置すると共に、他方の第一計量部５Ａでは第一支持ブロック５１が前方側伝達部３１５Ａに対して車幅方向の他方側に位置している。これにより、二つの第一調整部６Ａによって、車長方向の第一計量部５Ａの配置された位置におけるデッキフレーム２５とサブデッキフレーム３１との車幅方向のずれが抑えられる。即ち、二つの第一調整部６Ａによって、二つの第一計量部５Ａのそれぞれの第一支持ブロック５１と前方側伝達部３１５Ａとの車幅方向の間隔の変化が抑えられる。
【0108】
第二調整部６Ｂは、第一調整部６Ａと同様に、二つの第一計量部５Ａのそれぞれに配置されている。具体的に、各第二調整部６Ｂは、段差面（当接面）６３を有する（図８及び図１７参照）。この段差面６３は、第一支持ブロック５１におけるロードセル用貫通孔（ロードセル５０が挿入されている貫通孔）５１１内に配置されると共に、車幅方向（ロードセル５０の挿入方向）と直交する面方向に広がり且つロードセル５０の端部と当接する面である。
【0109】
この第二調整部６Ｂにおいては、段差面６３がロードセル用貫通孔５１１内でのロードセル５０の車幅方向（軸方向）段差面６３側への移動を防ぐ。これにより、各第一計量部５Ａでは、第二調整部６Ｂによって、第一支持ブロック５１に対するロードセル５０の車幅方向（軸方向）段差面６３側（即ち、車幅方向内側）への相対移動（位置ずれ）が防がれる。
【0110】
第三調整部６Ｃは、二つの第二計量部５Ｂのそれぞれに配置されている。具体的に、第三調整部６Ｃは、一対の伝達ブロック５５のそれぞれに配置された付勢部６６を有する（図１１～図１３参照）。第三調整部６Ｃの各付勢部６６の作用と反作用によって、第二計量部５Ｂにおいて、後方側支持部２５６Ｂと一方の伝達ブロック５５とに互いの間隔を広げる方向の力（車幅方向の力）が加わると共に、後方側支持部２５６Ｂと他方の伝達ブロック５５とに互いの間隔を広げる方向の力（車幅方向の力）が加わる。
【0111】
これにより、後方側支持部２５６Ｂに対する一対の伝達ブロック５５の車長方向への相対移動（位置ずれ）が抑えられる。詳しくは、後方側支持部２５６Ｂと一方の伝達ブロック５５との間隔（車長方向の位置ずれ）と、後方側支持部２５６Ｂと他方の伝達ブロック５５との間隔（車長方向の位置ずれ）と、のそれぞれの変化が抑えられる。即ち、第三調整部６Ｃは、一対の伝達ブロック５５間における後方側支持部２５６Ｂの車長方向の位置を所定位置（本実施形態の例では、中央位置）に保とうとする。
【0112】
第四調整部６Ｄは、複数の計量部５（二つの第一計量部５Ａ及び二つの第二計量部５Ｂ）のそれぞれに配置されている。具体的に、各第四調整部６Ｄは、間隔保持部６１、６２を有する（図４、図６、図８、図９、図１１、図１２、図１３、及び図１５参照）。この間隔保持部６１、６２は、間隔をあけて配置される第一支持ブロック５１と第二支持ブロック５２とを接続する、又は、間隔をあけて配置される一対の伝達ブロック５５同士を接続する部位である。
【0113】
この第四調整部６Ｄは、間隔保持部６１、６２が第一支持ブロック５１と第二支持ブロック５２との間隔、又は、一対の伝達ブロック５５同士の間隔が変化することを防ぐ。これにより、各計量部５では、第一支持ブロック５１と第二支持ブロック５２との車幅方向の相対移動（位置ずれ）、又は、一対の伝達ブロック５５同士の車長方向の相対移動（位置ずれ）が防がれる。
【0114】
第五調整部６Ｅは、図１９に示すように、複数配置され、これら複数の第五調整部６Ｅのそれぞれは、所定方向に間隔をあけた二つの取付部６７１ａを有する規制部６７を有する。本実施形態の複数の第五調整部６Ｅのそれぞれは、二つの規制部６７を有している。
【0115】
これら二つの規制部６７のそれぞれは、二つの取付部６７１ａの間隔が所定間隔より大きくなるのを阻止する一方、二つの取付部６７１ａの間隔が前記所定間隔より小さくなるのを許容するように構成されている。本実施形態の規制部６７は、例えば、チェーン６７１とターンバックル６７２とを有し、チェーン６７１とターンバックル６７２とは、前記所定方向（対応する計量部５の軸方向）に並んでいる。
【0116】
以上のように構成される二つの規制部６７は、各規制部６７の前記所定方向と、該規制部６７と対応する計量部５の軸方向と、が一致した状態で、前記軸方向に間隔をあけて配置されている。このとき、二つの規制部６７のうちの一方の規制部６７では、軸方向における一方側の取付部６７１ａがデッキフレーム２５に取り付けられると共に軸法方向の他方側の取付部６７１ａがサブデッキフレーム３１に取り付けられる。一方、二つの規制部のうちの他方の規制部６７では、軸方向の一方側の取付部６７１ａがサブデッキフレーム３１に取り付けられると共に軸方向の他方側の取付部６７１ａをデッキフレーム２５に取り付けられる。
【0117】
本実施形態の第五調整部６Ｅは、三つ配置されている。具体的には、二つの第一計量部５Ａに対し、前記所定方向を車幅方向と一致させた状態の一つの第五調整部６Ｅが配置されている。
【0118】
より具体的には、一方の規制部６７は、車幅方向の一方側の第一計量部５Ａの近傍においてデッキフレーム２５の車幅方向の一方側の縦部材２５１とサブデッキフレーム３１の車幅方向の一方側の縦部材３１１ａとに取付部６７１ａがそれぞれ取り付けられるように配置され、他方の規制部６７は、車幅方向の他方側の第一計量部５Ａの近傍においてデッキフレーム２５の車幅方向の他方側の縦部材２５１とサブデッキフレーム３１の車幅方向の他方側の縦部材３１１ａとに取付部６７１ａがそれぞれ取り付けられるように配置されている。
【0119】
また、各第二計量部５Ｂに対し、前記所定方向を車長方向と一致させた状態の一つの第五調整部６Ｅがそれぞれ配置されている。このとき、第五調整部６Ｅが有する二つの規制部６７は、該第五調整部６Ｅに対応する第二計量部５Ｂを車長方向に挟む位置において、第二計量部５Ｂの軸方向と各規制部６７の前記所定方向とがそれぞれ一致するように配置されている。
【0120】
より具体的には、一方の規制部６７は、対応する第二計量部５Ｂの車長方向の一方側でデッキフレーム２５の縦部材２５１とサブデッキフレーム３１の補強部材３１２とに取付部６７１ａがそれぞれ取り付けられるように配置され、他方の規制部６７は、対応する第二計量部５Ｂの車長方向の他方側でデッキフレーム２５の縦部材２５１とサブデッキフレーム３１の横部材３１１ｂとに取付部６７１ａがそれぞれ取り付けられるように配置されている。
【0121】
以上の第五調整部６Ｅは、デッキフレーム２５に対するサブデッキフレーム３１の車幅方向の相対位置、又は車長方向の相対位置が変化することを防ぐ。これにより、対応する計量部５では、第一支持ブロック５１と前方側伝達部３１５Ａとの間隔、及び第二支持ブロック５２と前方側伝達部３１５Ａとの間隔が保たれる、又は、各伝達ブロック５５と後方側支持部２５６Ｂとの間隔がそれぞれ保たれる。
【0122】
以上の特装車１は、収容物を収容可能な収容部３と、収容部３を搭載する車両部２と、車両部２と収容部３との境界部に配置されて収容物の重さを計量する計量部５と、調整部６と、を備える。この計量部５は、車両部２における収容部３側に配置される支持ブロック（第一部位）５１、５２又は後方側支持部（第一部位）２５６Ｂと、収容部３における車両部２側に配置され且つ支持ブロック５１、５２又は後方側支持部２５６Ｂに対して水平方向に並ぶ前方側伝達部（第二部位）３１５Ａ又は伝達ブロック（第二部位）５５と、支持ブロック５１、５２又は後方側支持部２５６Ｂと前方側伝達部３１５Ａ又は伝達ブロック５５とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、支持ブロック５１、５２又は後方側支持部２５６Ｂ、及び、前方側伝達部３１５Ａ又は伝達ブロック（第二部位）５５に挿入されているロードセル５０と、を有する。そして、調整部６は、計量部５が有する複数の構成要素（例えば、後方側支持部２５６Ｂ、前方側伝達部３１５Ａ、ロードセル５０、第一支持ブロック５１、第二支持ブロック５２、伝達ブロック５５、間隔保持部６１、６２等）のうちの少なくとも二つの構成要素の相対位置を調整する。
【0123】
このように、本実施形態の特装車１では、調整部６によって計量部５が有する複数の構成要素のうちの少なくとも二つの構成要素の相対位置が調整されるため、計量部５が有する構成要素同士の接触やロードセル５０への荷重作用点の変化等が防がれ、これにより、収容部３に収容された収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる。
【0124】
また、本実施形態の特装車１では、計量部５は、複数配置され、複数の計量部５は、ロードセル５０の軸方向が同じ車幅方向である二つの第一計量部５Ａを含む。これら二つの第一計量部５Ａのうちの一方の第一計量部５Ａでは、第一支持ブロック５１が前方側伝達部３１５Ａに対して前記軸方向（車幅方向）の一方側に位置すると共に、他方の第一計量部５Ａでは、第一支持ブロック５１が前方側伝達部３１５Ａに対して前記軸方向（車幅方向）の他方側に位置している。そして、第一調整部６Ａは、二つの第一計量部５Ａのそれぞれに配置され、各第一調整部６Ａは、第一支持ブロック５１と前方側伝達部３１５Ａとの前記軸方向（車幅方向）の間隔を広げる方向の力を第一支持ブロック５１及び前方側伝達部３１５Ａに加える。
【0125】
かかる構成によれば、各第一調整部６Ａの構成の簡素化を図りつつ収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる。即ち、二つの第一計量部５Ａにおいて第一支持ブロック５１と前方側伝達部３１５Ａの軸方向（車幅方向）の相対位置を逆にすることで、第一支持ブロック５１及び前方側伝達部３１５Ａに対して一方向の力（第一支持ブロック５１と前方側伝達部３１５Ａとの間隔を広げる方向の力）を加える構成のように各第一調整部６Ａの構成を簡素化しても、各第一計量部５Ａにおいて第一支持ブロック５１と前方側伝達部３１５Ａとの接触を防ぐことができ（即ち、互いの間隔を維持することができ）、これにより、前記接触に起因する収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる。
【0126】
また、本実施形態の特装車１では、第二調整部６Ｂは、第一支持ブロック（第一部位）５１におけるロードセル５０が挿入されているロードセル用貫通孔５１１内に配置されると共に、該ロードセル５０の挿入方向と直交する面方向に沿って広がり且つ該ロードセル５０の第一支持ブロック５１への挿入方向の端部と当接する段差面（当接面）６３有している。
【0127】
このように、段差面６３といった簡素な構成によって第一計量部５Ａにおけるロードセル５０の軸方向の段差面６３側への位置ずれ（即ち、第一支持ブロック５１とロードセル５０との軸方向（車幅方向）の相対位置のずれ）が防がれ、これにより、前記位置ずれに起因する収容物の重さの計量精度の低下が防がれる。
【0128】
また、本実施形態の特装車１では、計量部５は、支持ブロック（第一部位）５１、５２又は伝達ブロック（第二部位）５５を二つ有し、これら二つの支持ブロック５１、５２又は二つの伝達ブロック５５は、前方側伝達部（第二部位）３１５Ａ又は後方側支持部（第一部位）２５６Ｂが間に位置するように軸方向に間隔をあけて配置されている。そして、第四調整部６Ｄは、二つの支持ブロック５１、５２同士又は二つの伝達ブロック５５同士を接続する間隔保持部（接続部）６１、６２を有し、ロードセル５０は、二つの支持ブロック５１、５２の間に位置する前方側伝達部３１５Ａ又は二つの伝達ブロック５５の間に位置する後方側支持部２５６Ｂを貫通した状態で、該二つの支持ブロック５１、５２又は該二つの伝達ブロック５５に挿入されている。これにより、計量部５を構成する二つの支持ブロック５１、５２又は二つの伝達ブロック５５の間隔（相対位置）が間隔保持部６１、６２によって維持されるため、前記間隔の変化による部材同士の接触等の前記間隔の変化に起因する収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる。
【0129】
また、本実施形態の特装車１では、二つの支持ブロック（第一部位）５１、５２のそれぞれ又は二つの伝達ブロック（第二部位）５５のそれぞれは、車両部２において収容部３側に突出し又は収容部３において車両部２側に突出している。そして、間隔保持部（接続部）６１、６２は、二つの支持ブロック５１、５２同士又は二つの伝達ブロック５５同士を該支持ブロック５１、５２の基端又は該伝達ブロック５５の基端から突出方向の先端側に間隔をあけた位置で接続している。このように、車両部２又は収容部３から突出している二つの支持ブロック５１、５２同士又は二つの伝達ブロック５５同士が基端から先端側に間隔をあけた位置で間隔保持部６１、６２によって接続されることで、二つの支持ブロック５１、５２同士又は二つの伝達ブロック５５同士の間隔が効果的に維持される。
【0130】
また、本実施形態の特装車１では、計量部５は、複数配置され、これら複数の計量部５は、ロードセル５０の軸方向が車両部２の車幅方向と一致する第一計量部５Ａと、前記軸方向が車両部２の車長方向（前後方向）と一致する第二計量部５Ｂと、を含んでいる。これら第一計量部５Ａと第二計量部５Ｂとは、車長方向に間隔をあけて配置されている。そして、第一調整部６Ａは、第一計量部５Ａの支持ブロック５１、５２と前方側伝達部３１５Ａとの間隔を調整している。
【0131】
本実施形態の特装車１のように、第一計量部５Ａと第二計量部５Ｂとが車長方向（前後方向）に間隔をあけて配置されている構成では、平面視において第二計量部５Ｂの位置（即ち、車両部２の後端部）を回転中心にして車両部２に対して収容部３が回動するようにずれ易い。しかし、本実施形態の構成によれば、車両部２に対して収容部３がずれ易い位置において第一調整部６Ａが支持ブロック５１、５２と前方側伝達部３１５Ａとの軸方向（車幅方向、回動方向）の間隔を維持することで、前記ずれが好適に抑えられ、これにより、各計量部５Ａ、５Ｂが有する構成要素２５６Ｂ、３１５Ａ、５０、５１、５２、５５、６１、６２同士の前記ずれに起因する接触等が防がれる。
【0132】
また、本実施形態の特装車１では、第五調整部６Ｅは、所定方向に間隔をあけた二つの取付部６７１ａを有する規制部６７を有し、この規制部６７は、二つの取付部６７１ａの間隔が所定間隔より大きくなるのを阻止する一方、二つの取付部６７１ａの間隔が前記所定間隔より小さくなるのを許容するように構成されている。そして、規制部６７において、二つの取付部６７１ａのうちの一方の取付部６７１ａが車両部２（本実施形態の例では、デッキフレーム２５）に連結されると共に、二つの取付部６７１ａのうちの他方の取付部６７１ａが収容部３（本実施形態の例では、サブデッキフレーム３１）に連結されている。これにより、前記所定方向が計量部５の軸方向と一致するように規制部６７が配置されることで、車両部２と収容部３とにおける取付部間の間隔が大きくなる方向の相対位置のずれが防がれる。
【0133】
尚、本発明の計量機能付き特装車は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
【0134】
上記実施形態の特装車１は、ダンプトラックであるが、この構成に限定されない。特装車は、例えば、図２０及び図２１に示すような塵芥収集車１Ａであってもよい。この特装車１Ａでは、計量部５は、シャシフレーム２２１と揺動機構部２３との境界部に配置されている。具体的に、特装車１Ａでは、車両部２が、キャビン部２１と、シャシフレーム２２１を有する架台部２２と、を備え、収容部３が、揺動機構部２３と、揺動機構部２３のデッキフレーム２５に固定される塵芥収容箱３３と、塵芥収容箱３３の後方に接続される塵芥投入箱３４と、を備えている。ここで、塵芥投入箱３４は、後端に投入口を有し、投入口から塵芥（収容物）が投入される部位であり、塵芥収容箱３３は、塵芥投入箱３４に投入された塵芥（収容物）が収容される部位である。
【0135】
また、特装車１は、粉粒体運搬車、タンクローリ、コンテナ運搬車、車両運搬車、バン、平ボデー等であってもよい。即ち、収容物を収容可能な収容部と該収容部を搭載する車両部とを備える特装車であればよい。
【0136】
また、調整部６の具体的な構成は限定されない。例えば、上記実施形態の特装車１の調整部６は、第一～第五調整部６Ａ～６Ｅであるが、他の構成であってもよい。例えば、図２０～図２３に示すように、特装車１Ａが、調整部６として第一計量部５Ａが有する構成要素同士の相対位置（例えば、支持ブロック５１、５２と前方側伝達部３１５Ａとの車幅方向の相対位置）を調整する第六調整部６Ｆを備えていてもよい。
【0137】
この第六調整部６Ｆは、シャシフレーム２２１に対するメインフレーム２４の車幅方向の相対移動を規制する共に、シャシフレーム２２１に対するメインフレーム２４の上下方向の相対移動を許容する。
【0138】
具体的に、第六調整部６Ｆは、車長方向に延びる回転軸６８ａまわりに回転可能なローラー６８と、ローラー６８を支持する支持部６９と、を有する。この支持部６９は、シャシフレーム２２１から延び、ローラー６８の周面がメインフレーム２４の側面（車幅方向の外側の面）に当接するように該ローラー６８を支持している。
【0139】
この第六調整部６Ｆは、車幅方向の両側部において車幅方向から見て第一計量部５Ａと重なる位置のそれぞれに配置されている。これにより、車長方向における二つの第六調整部６Ｆの配置位置において、シャシフレーム２２１（車両部２）に対するメインフレーム２４（収容部３）の車幅方向の相対移動が抑えられる。その結果、第六調整部６Ｆの近傍に配置された第一計量部５Ａにおいて、支持ブロック５１、５２と前方側伝達部３１５Ａとの車幅方向の相対位置が維持される。
【0140】
即ち、調整部６は、計量部５を構成する構成要素同士に力を加える等でこれら構成要素同士の相対位置を直接的に維持する構成であってもよく、計量部５を構成する支持部２５６を有するフレーム等の部位又は部材と、計量部５を構成する伝達部３１５を有するフレーム等の部位又は部材との相対移動を抑えることで計量部５を構成する構成要素同士の相対位置を維持する構成、即ち、計量部５を構成する構成要素同士の相対位置を間接的に維持する構成であってもよい。
【0141】
また、上記実施形態の特装車１では、複数の計量部５が第一計量部５Ａと第二計量部５Ｂとを含んでいるが、第一計量部５Ａのみを含んでいてもよく、第二計量部５Ｂのみを含んでいてもよい。また、特装車１が有する計量部５の数や配置も限定されない。
【0142】
また、上記実施形態の第一調整部６Ａは、二つの第一計量部５Ａのそれぞれにおいて、第一支持ブロック５１と前方側伝達部３１５Ａとの間隔を広げる方向の力を第一支持ブロック５１及び前方側伝達部３１５Ａに付勢しているが、この構成に限定されない。例えば、第一調整部６Ａは、前記間隔を狭める力を第一支持ブロック５１及び前方側伝達部３１５Ａに付勢する構成であってもよい。
【0143】
また、第一調整部６Ａは、二つの第一計量部５Ａのそれぞれにおいて、第二支持ブロック５２と前方側伝達部３１５Ａとの間隔を広げる方向の力を第二支持ブロック５２及び前方側伝達部３１５Ａに付勢する構成、又は、前記間隔を狭める力を第二支持ブロック５２及び前方側伝達部３１５Ａに付勢する構成であってもよい。
【0144】
また、上記実施形態の特装車１では、第一計量部５Ａの第二支持ブロック５２のみがロードセル用貫通孔５２１の内部に段差面（当接面）６３を有しているが、この構成に限定されない。第一支持ブロック５１がロードセル用貫通孔５１１の内部に段差面６３を有していてもよく、第二計量部５Ｂの伝達ブロック５５がロードセル用貫通孔５５１の内部に段差面６３を有していてもよい。第一計量部５Ａの第一支持ブロック５１が段差面６３を有する場合、例えば、段差面（当接面）６３は、中心軸Ｃ方向の第二支持ブロック５２側を向き、ロードセル用貫通孔５１１内にある大径部５０２における中心軸Ｃ方向の第二支持ブロック５２と反対側を向いた面等が該段差面６３に当接する構成でもよい。また、上記実施形態の当接面（段差面）６３は、ロードセル５０の軸方向から見て中央部に孔を有しているが、当接面６３は、前記孔のない構成であってもよい。
【0145】
また、上記実施形態の特装車１では、計量部５が二つの支持ブロック５１、５２及び一つの前方側伝達部３１５Ａを有する構成、又は、一つの後方側支持部２５６Ｂ及び二つの伝達ブロック５５を有する構成であるが、この構成に限定されない。計量部５は、一つの支持ブロック（第一部位：例えば、第一支持ブロック５１のみ）と一つの伝達部（第二部位）３１５Ａと有し、ロードセル５０が支持部２５６のロードセル用貫通孔５１１と伝達部３１５のロードセル用貫通孔３１５１とに挿通されている構成であってもよい。即ち、ロードセル５０は、ビーム型ロードセルであってもよい。
【符号の説明】
【0146】
１…計量機能付き特装車、１Ａ…塵芥収集車（計量機能付き特装車）、２…車両部、２０…車両本体、２１…キャビン部、２２…架台部、２２１…シャシフレーム、２２１ａ…縦部材、２３…揺動機構部、２４…メインフレーム、２４ａ…ヒンジブラケット、２４１…縦部材、２４２…補強部材、２５…デッキフレーム、２５０…フレーム本体、２５１…縦部材、２５２…端部横部材、２５２１…前方側受け部、２５３１…後方側受け部、２５３１ａ…本体、２５３１ｂ…凸条部、２５３２…受け面、２５３…端部横部材、２５４…中間横部材、２５５…ブラケット、２５５ａ…貫通孔、２５６…支持部、２５６Ａ…前方側支持部、２５６Ｂ…後方側支持部（第一部位）、２５７…ロードセル用貫通孔、２６…傾斜駆動部、２６１…傾斜用シリンダ、２６１ａ…シリンダチューブ、２６１ｂ…ロッド、２６２…補助支持部材、３…収容部、３１…サブデッキフレーム、３１１…枠部、３１１ａ…縦部材、３１１ｂ…横部材、３１２…補強部材、３１３…板状部、３１３ａ…前方側板状部、３１３ｂ…後方側板状部、３１５…伝達部、３１５Ａ…前方側伝達部（第二部位）、３１５Ｂ…後方側伝達部、３１５１…ロードセル用貫通孔、３１５１ａ…内周面、３２…荷箱、３３…塵芥収容箱、３４…塵芥投入箱、５…計量部、５Ａ…第一計量部、５Ｂ…第二計量部、５０…柱状のロードセル、５０１…小径部、５０２…大径部、５０３…配線接続部、５１…第一支持ブロック（第一部位）、５１Ａ…ブロック本体、５１Ｂ…スペーサ、５１Ｃ…蓋部、５１１…ロードセル用貫通孔、５１２…間隔保持部用貫通孔、５１３…付勢用貫通孔、５１４…貫通孔、５２…第二支持ブロック（第一部位）、５２１…ロードセル用貫通孔、５２１１…内側部位、５２１２…外側部位、５２２…間隔保持部用貫通孔、５２３…付勢用貫通孔、５５…伝達ブロック（第二部位）、５５Ａ…ブロック本体、５５Ｂ…スペーサ、５５Ｃ…蓋部、５５１…ロードセル用貫通孔、５５２…間隔保持部用貫通孔、５５３…付勢用貫通孔、５５４…貫通孔、６…調整部、６Ａ…第一調整部、６Ｂ…第二調整部、６Ｃ…第三調整部、６Ｄ…第四調整部、６Ｅ…第五調整部、６Ｆ…第六調整部、６１…間隔保持部（接続部）、６１１…棒状部材、６１２…管状部材、６１３…抜け止め部材、６２…間隔保持部（接続部）、６２１…保持部本体、６２２…固定部材、６３…段差面（当接面）、６５、６６…付勢部、６５１、６６１…付勢部材、６５２、６６２…押圧部材、６７…規制部、６７１…チェーン、６７１ａ…取付部、６７２…ターンバックル、６８…ローラー、６８ａ…回転軸、６９…支持部、１００…特装車、１０１…車体、１０２…荷台、１１０…計量部、１１１…車体側金具、１１２…座部、１１３…支持部、１１３ａ…保持穴、１１５…荷台側金具、１１５ａ…保持穴、１１８…シャフト式ロードセル、Ｂ…ボルト、Ｃ…中心軸、ｄ１…内径、ｄ２…内径、Ｐ…回転軸
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
