(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073267
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】計量機能付き特装車
(51)【国際特許分類】
G01G 19/12 20060101AFI20240522BHJP
【FI】
G01G19/12 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184375
(22)【出願日】2022-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】000163095
【氏名又は名称】極東開発工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】沼田 晋
(57)【要約】
【課題】収容部に収容された収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる計量機能付き特装車を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、収容物を収容可能な収容部と、収容部を搭載する車両部と、車両部と収容部との境界部に配置されて収容物の重さを計量する計量部と、を備え、計量部は、車両部における収容部側に配置される第一部位と、収容部における車両部側に配置され且つ第一部位に対して水平方向に並ぶ第二部位と、第一部位と第二部位とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、第一部位及び第二部位に挿入されている柱状のロードセルと、第一部位と柱状のロードセルとの間、及び、第二部位と柱状のロードセルの間、の少なくとも一方に潤滑材を供給する給脂部と、を有することを特徴とする。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容物を収容可能な収容部と、
前記収容部を搭載する車両部と、
前記車両部と前記収容部との境界部に配置されて前記収容物の重さを計量する計量部と、を備え、
前記計量部は、
前記車両部における収容部側に配置される第一部位と、
前記収容部における車両部側に配置され且つ前記第一部位に対して水平方向に並ぶ第二部位と、
前記第一部位と前記第二部位とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、前記第一部位及び前記第二部位に挿入されている柱状のロードセルと、
前記第一部位と前記柱状のロードセルとの間、及び、前記第二部位と前記柱状のロードセルの間、の少なくとも一方に潤滑材を供給する給脂部と、を有する、
計量機能付き特装車。
【請求項2】
前記給脂部は、
前記第一部位の内部に配置されると共に、前記第一部位において前記柱状のロードセルの挿入されている孔内と該第一部位の外部とを前記潤滑材が通過可能に連通する第一連通部と、
前記第二部位の内部に配置されると共に、前記第二部位において前記柱状のロードセルの挿入されている孔内と該第二部位の外部とを前記潤滑材が通過可能に連通する第二連通部と、
前記柱状のロードセルの内部に配置されると共に、前記第一部位において前記柱状のロードセルの挿入されている孔内及び前記第二部位において前記柱状のロードセルの挿入されている孔内の少なくとも一方の孔内と該柱状のロードセルの外部とを前記潤滑材が通過可能に連通する第三連通部と、のうちの少なくとも一つの連通部を有する、請求項1に記載の計量機能付き特装車。
【請求項3】
前記給脂部は、
前記少なくとも一つの連通部と離れた位置に配置される注入口部と、
該注入口部と前記少なくとも一つの連通部とを接続する導管部と、を有する、請求項2に記載の計量機能付き特装車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容部に収容された収容物の重さを計量できる計量機能付き特装車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、
図23に示すように、収容物を収容可能な収容部101と、収容部101を搭載する車両部102と、車両部102と収容部101との境界部に配置されると共に収容部101に収容されている収容物の重さを計量する複数の計量部103と、を備えた特装車100が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この特装車100の各計量部103は、
図24にも示すように、車両部102のシャシフレーム102aから収容部101側に突出する一対の車両部側支持部104と、収容部101の下端から車両部102側に突出する収容部側支持部105と、一対の車両部側支持部104と収容部側支持部105とを接続するシャフト式ロードセル106と、を有する。
【0004】
具体的に、各計量部103では、一対の車両部側支持部104のそれぞれが車幅方向に互いに間隔をあけた状態で収容部101側に延び、収容部側支持部105が車両部側支持部104の間を車両部102側に延びている。また、シャフト式ロードセル106は、一対の車両部側支持部104と収容部側支持部105とを貫通するように車幅方向に延びている。このシャフト式ロードセル106は、荷重が作用することにより生じた歪に基づいて前記荷重を計量(特定)する。
【0005】
この状態で、各計量部103において収容部101に収容物が収容されたときにその重さが収容部側支持部105を通じてシャフト式ロードセル106の中央部に加わる、即ち、前記重さに応じた力でシャフト式ロードセル106の中央部が収容部側支持部105によって下方に押されることでシャフト式ロードセル106に歪が生じ、この歪に基づいてシャフト式ロードセル106が収容物の重さを計量する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の特装車100の各計量部103では、シャフト式ロードセル106が各車両部側支持部104及び収容部側支持部105を貫通するように配置されている。このため、特装車100の走行等によって収容部101が車両部102に対して前後や上下、左右に動くことでシャフト式ロードセル106と車両部側支持部104や収容部側支持部105との相対位置が変化し、この変化によってシャフト式ロードセル106に歪が生じる。
【0008】
各計量部103のシャフト式ロードセル106は、荷重が作用することにより生じた歪に基づいて前記荷重を計量(特定)するため、シャフト式ロードセル106と車両部側支持部104や収容部側支持部105との間の摩擦力が大きいと、前記相対位置の変化に起因する前記歪が解消され難くなり、これにより、収容部101に収容物が収容されたときの該収容物の重さの計量精度が低下する。
【0009】
そこで、本発明は、収容部に収容された収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる計量機能付き特装車を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の計量機能付き特装車は、
収容物を収容可能な収容部と、
前記収容部を搭載する車両部と、
前記車両部と前記収容部との境界部に配置されて前記収容物の重さを計量する計量部と、を備え、
前記計量部は、
前記車両部における収容部側に配置される第一部位と、
前記収容部における車両部側に配置され且つ前記第一部位に対して水平方向に並ぶ第二部位と、
前記第一部位と前記第二部位とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、前記第一部位及び前記第二部位に挿入されている柱状のロードセルと、
前記第一部位と前記柱状のロードセルとの間、及び、前記第二部位と前記柱状のロードセルの間、の少なくとも一方に潤滑材を供給する給脂部と、を有する。
【0011】
かかる構成によれば、給脂部によって、第一部位と前記柱状のロードセルとの間、及び、前記第二部位と前記柱状のロードセルとの間、の少なくとも一方に潤滑材を供給することができるため、第一部位と柱状のロードセルとの間の摩擦及び第二部位と柱状のロードセルとの間の摩擦の少なくとも一方の摩擦を抑えることができ、これにより、前記摩擦に起因する測定精度の低下を抑えることができる。
【0012】
また、前記計量機能付き特装車では、
前記給脂部は、
前記第一部位の内部に配置されると共に、前記第一部位において前記柱状のロードセルの挿入されている孔内と該第一部位の外部とを前記潤滑材が通過可能に連通する第一連通部と、
前記第二部位の内部に配置されると共に、前記第二部位において前記柱状のロードセルの挿入されている孔内と該第二部位の外部とを前記潤滑材が通過可能に連通する第二連通部と、
前記柱状のロードセルの内部に配置されると共に、前記第一部位において前記柱状のロードセルの挿入されている孔内及び前記第二部位において前記柱状のロードセルの挿入されている孔内の少なくとも一方の孔内と該柱状のロードセルの外部とを前記潤滑材が通過可能に連通する第三連通部と、のうちの少なくとも一つの連通部を有してもよい。
【0013】
このように、柱状のロードセルが挿入されている孔内と外部とを連通する連通部といった簡素な構成によって、第一部位と柱状のロードセルとの間、及び、第二部位と柱状のロードセルとの間、の少なくとも一方に潤滑材を供給できる。
【0014】
また、前記計量機能付き特装車では、
前記給脂部は、
前記少なくとも一つの連通部と離れた位置に配置される注入口部と、
該注入口部と前記少なくとも一つの連通部とを接続する導管部と、を有してもよい。
【0015】
このように、前記少なくとも一つの連通部と潤滑材の注入口部との間を導管部によって繋ぐことで注入口部を該連通部と離れた位置に配置しても注入口部に注入した潤滑剤が該連通部に案内されるため、計量部の配置位置に関わらず注入口部を給脂作業のしやすい位置に配置することができ、これにより、計量部への給脂作業が容易になる。
【発明の効果】
【0016】
以上より、本発明によれば、収容部に収容された収容物の重さの計量精度の低下を防ぐことができる計量機能付き特装車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る計量機能付き特装車を模式的に表した側面図であって、収容部が水平姿勢の状態を示す側面図である。
【
図2】
図2は、前記特装車を模式的に表した側面図であって、前記収容部が傾斜姿勢の状態を示す側面図である。
【
図3】
図3は、前記特装車の各部材を模式的に表した分解斜視図である。
【
図4】
図4は、前記特装車が備えるデッキフレームの平面図である。
【
図5】
図5は、前記デッキフレームの側面図である。
【
図6】
図6は、前記特装車が備える第一計量部及びその周辺の分解斜視図である。
【
図7】
図7は、前記第一計量部及びその周辺の側面図である。
【
図8】
図8は、前記第一計量部及びその周辺の底面図である。
【
図9】
図9は、前記第一計量部及びその周辺の背面図である。
【
図11】
図11は、前記特装車が備える第二計量部及びその周辺の分解斜視図である。
【
図12】
図12は、前記第二計量部及びその周辺の側面図である。
【
図13】
図13は、前記第二計量部及びその周辺の底面図である。
【
図14】
図14は、前記第二計量部及びその周辺の背面図である。
【
図15】
図15は、前記特装車が備えるサブデッキフレームの底面図である。
【
図17】
図17は、前記第一計量部の構成を説明するための断面模式図である。
【
図18】
図18は、前記特装車が備える計量部のロードセルの構成を説明するた
【
図19】
図19は、他実施形態に係る計量機能付き特装車である塵芥収集車であって、収容部が水平姿勢の状態を模式的に表した側面図である。
【
図20】
図20は、前記塵芥収集車であって、前記収容部が傾斜姿勢の状態を模式的に表した側面図である。
【
図21】
図21は、前記塵芥収集車のシャシフレームとデッキフレームとの接続部位及びその周辺の側面図である。
【
図22】
図22は、前記塵芥収集車のシャシフレームとデッキフレームとの接続部及びその周辺の背面図である。
【
図23】
図23は、従来の計量機能付き特装車を模式的に表した側面図である。
【
図24】
図24は、前記特装車の計量部の構成を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について、
図1~
図18を参照しつつ説明する。
【0019】
本実施形態の計量機能付き特装車(以下、単に「特装車」と称する。)は、計量機能付きのダンプトラックであり、
図1~
図3に示すように、収容物を収容可能な収容部3と、収容部3を搭載する車両部2と、を備える。また、特装車1は、収容部3に収容された収容物の重さを計量する計量部5を備え、この計量部5は、柱状のロードセル50(
図18参照:以下、単に「ロードセル50」とも称する。)と、グリス等の潤滑材を供給するための給脂部55(
図8及び
図13参照)と、を有する。本実施形態の特装車1は、複数の計量部5を備え、これら複数の計量部5は、ロードセル50の向き(延びる方向)が異なる第一計量部5Aと第二計量部5Bとを含む。また、本実施形態の給脂部55は、第一計量部5Aが有する第一給脂部55Aと、第二計量部5Bが有する第二給脂部55Bと、を含む。
【0020】
車両部2は、車両本体20と、車両本体20に搭載される揺動機構部23と、を有する。車両本体20は、運転手が乗車するキャビン部21と、キャビン部21から後方(
図1における右方)に延びる架台部22と、を有する。架台部22は、シャシフレーム221を有し、このシャシフレーム221は、それぞれが車長方向(
図1における左右方向)に延び且つ車幅方向に間隔をあけて平行に配置された二つの縦部材221aを含む。
【0021】
揺動機構部23は、車両部2(詳しくは、架台部22)に対して収容部3を揺動させる機構であり、架台部22のシャシフレーム221に固定されるメインフレーム24と、収容部3を下側から支持するデッキフレーム25と、メインフレーム24に対してデッキフレーム25を揺動させる傾斜駆動部26と、を有する。尚、
図3においては、構造を理解し易いように傾斜駆動部26を記載していない。
【0022】
メインフレーム24は、シャシフレーム221に固定される枠状の部材である。このメインフレーム24は、シャシフレーム221と対応する大きさの矩形枠状であり、シャシフレーム221(詳しくは、二つの縦部材221a)に重ねられた状態で該シャシフレーム221に固定されている。本実施形態のメインフレーム24は、デッキフレーム25が接続されるヒンジブラケット24aを後端部に有する。
【0023】
具体的に、メインフレーム24は、それぞれが車長方向に延び且つ車幅方向に間隔をあけて平行に配置された二つの縦部材241と、それぞれが車幅方向に延び且つ二つの縦部材241の対応する端部同士を接続する二つの補強部材242と、を有する。これら二つの補強部材242は、車長方向に間隔をあけ且つ互いに平行に配置されている。
【0024】
本実施形態の車両部2では、メインフレーム24における二つの縦部材241の車幅方向の間隔がシャシフレーム221に含まれる二つの縦部材221aの車幅方向の間隔と同じであり、メインフレーム24の縦部材241がシャシフレーム221の縦部材221aの上にそれぞれ重なった状態で、メインフレーム24がシャシフレーム221に固定されている(
図2参照)。
【0025】
差し替え
デッキフレーム25は、収容部3が固定される枠状の部材である。このデッキフレーム25の後端部には、メインフレーム24の後端部が接続されており、メインフレーム24とデッキフレーム25との接続部位は、ヒンジ構造となっている。このヒンジ構造において、回転軸(ピン)Pは、車幅方向に延びている(
図3参照)。これにより、デッキフレーム25は、接続部位(詳しくは、ヒンジ構造の回転軸P)を中心にして揺動可能にメインフレーム24に接続され、デッキフレーム25に固定される収容部3が水平姿勢(
図1参照)と傾斜姿勢(
図2参照)との間で姿勢を変更できる。
【0026】
具体的に、デッキフレーム25は、フレーム本体250と、メインフレーム24に接続され且つ該メインフレーム24とのヒンジ構造を構成するヒンジブラケット250a、傾斜駆動部26が接続されるブラケット255と、収容部3を支持する複数の支持部256と、を有する。本実施形態のデッキフレーム25は、四つの支持部256を有する。
【0027】
フレーム本体250は、
図4及び
図5にも示すように、それぞれが車長方向に延び且つ車幅方向に間隔をあけて平行に配置された二つの縦部材251と、それぞれが車幅方向に延び且つ車長方向に間隔をあけて平行に配置された三つの横部材252、253、254と、を有する。本実施形態のフレーム本体250では、二つの横部材(端部横部材)252、253が、二つの縦部材251の対応する端部同士を接続し、一つの横部材(中間横部材)254が、二つの縦部材251の車長方向の中央部同士を接続している。
【0028】
このフレーム本体250において、二つの縦部材251の車幅方向の間隔がメインフレーム24の二つの縦部材241の車幅方向の間隔と同じである。これにより、メインフレーム24上にデッキフレーム25が重なった状態では(即ち、収容部3が水平姿勢のときには)、デッキフレーム25の縦部材251がメインフレーム24の縦部材241の上にそれぞれ重なる。
【0029】
また、デッキフレーム25のヒンジブラケット250aと、メインフレーム24のヒンジブラケット24aと、回転軸Pと、によってメインフレーム24とデッキフレーム25との接続部位のヒンジ構造が構成されている。
【0030】
二つの端部横部材252、253のそれぞれは、二つの縦部材251から車幅方向の両外側に突出するように延びている。車長方向の前方側の端部横部材252は、後方側の端部横部材253より長い。また、前方側の端部横部材252は、両端部の上端部に、水平面に沿って広がる板状の前方側受け部2521を有する(
図4及び
図6参照)。本実施形態の前方側受け部2521は、矩形の板状である。また、後方側の端部横部材253は、
図11にも示すように、両端部に、上方を向いた受け面2532を有する後方側受け部2531を有する。本実施形態の後方側受け部2531は、車幅方向と直交する方向に広がる板状の本体2531aと、本体2531aの下端部から車幅方向外側に突出すると共に車長方向に延びる凸条部2531bと、を有し、凸条部2531bの上端面が受け面2532を構成する。
【0031】
また、中間横部材254の車幅方向の両端部の下部には、車幅方向に貫通する貫通孔255aを有するブラケット255が取り付けられている。
【0032】
複数の支持部256は、前方側受け部2521のそれぞれに配置される前方側支持部256Aと、後方側受け部2531のそれぞれに配置される後方側支持部256Bと、を含む。
【0033】
前方側支持部256Aは、
図6~
図10にも示すように、互いに間隔をあけて前方側受け部2521の上面に配置され、且つ間に収容部3の一部(本実施形態の例では、サブデッキフレーム31の前方側伝達部315A)が配置される一対の支持ブロック(第一支持ブロック51、第二支持ブロック52)と、一対の支持ブロック51、52の間隔を保持する間隔保持部61と、一対の支持ブロック51、52の間に配置される収容部3の一部に対して付勢する付勢部65と、を有する。
【0034】
一対の支持ブロック51、52のそれぞれは、車両部2(詳しくは、前方側受け部2521)から収容部3側に突出している(延びている)。具体的に、一対の支持ブロック51、52は、車幅方向に間隔をあけて前方側受け部2521に固定されており、各支持ブロック51、52は、車幅方向と直交する面方向に広がる板状の部材である。
【0035】
一対の支持ブロック51、52のうちの車幅方向外側の第一支持ブロック51は、板状のブロック本体51Aと、該ブロック本体51Aにおける付勢部65と対応する位置に取り付けられるスペーサ51B及び蓋部51Cと、を有する。
【0036】
ブロック本体51Aは、台形の板状であり、中央部に車幅方向に貫通するロードセル用貫通孔511を有する。このロードセル用貫通孔511には、ロードセル50が挿通されている。
【0037】
また、ブロック本体51Aは、車幅方向に貫通する一対の間隔保持部用貫通孔512を有する。この一対の間隔保持部用貫通孔512は、下端部で且つ車長方向の両端部に配置されている。
【0038】
また、ブロック本体51Aは、車幅方向に貫通し且つ付勢部65が配置される二つの付勢用貫通孔513を有する。これら二つの付勢用貫通孔513は、平面視においてロードセル用貫通孔511の車長方向の両側に配置されている。また、二つの付勢用貫通孔513は、上下方向におけるロードセル用貫通孔511の中心と同位置に該付勢用貫通孔513の中心が位置するように配置されている。
【0039】
スペーサ51Bは、付勢用貫通孔513と連通する貫通孔514を有し、車長方向と直交する面方向に広がる板状の部材である。本実施形態のスペーサ51Bは、付勢用貫通孔513と対応する位置にそれぞれ配置されている。このスペーサ51Bは、上下方向に長尺な板状である。
【0040】
蓋部51Cは、付勢用貫通孔513及び貫通孔514と共同して付勢部65の収容空間を形成する部材であり、車幅方向の外側から貫通孔514を塞ぐように各スペーサ51Bに重ねられた状態でブロック本体51Aにそれぞれ取り付けられている。これら蓋部51C及びスペーサ51Bは、ボルトBによってブロック本体51Aに固定されている。
【0041】
一対の支持ブロック51、52のうちの車幅方向内側の第二支持ブロック52は、第一支持ブロック51のブロック本体51Aと同様に、台形の板状であり、中央部に車幅方向に貫通するロードセル用貫通孔521を有する。このロードセル用貫通孔521は、内径の異なる二つの部位によって構成されており、ロードセル50が車幅方向外側から挿入されている。
【0042】
具体的に、ロードセル用貫通孔521では、車幅方向の内側部位5211と車幅方向の外側部位5212とを有する(
図6及び
図8参照)。これら内側部位5211と外側部位5212とは、それぞれ同心の円形の穴であり、内側部位5211の内径d1は、ロードセル50の外径(直径)と対応する大きさであり、外側部位5212の内径d2より大きい。このように、内側部位5211の内径d1が外側部位5212の内径d2より大きいことで、第二支持ブロック52のロードセル用貫通孔521内に、車幅方向と直交する方向に広がる段差面(当接面)5213が形成されている。この段差面5213には、内側部位5211に挿入されているロードセル50の軸方向の端部が当接している。
【0043】
また、第二支持ブロック52は、車幅方向に貫通する一対の間隔保持部用貫通孔522を有する。この一対の間隔保持部用貫通孔522は、第一支持ブロック51の一対の間隔保持部用貫通孔512と対応する位置に設けられている。具体的には、一対の間隔保持部用貫通孔522は、第二支持ブロック52において下端部で且つ車長方向の両端部に配置されている。
【0044】
間隔保持部61は、車幅方向に延び、一対(二つ)の支持ブロック51、52同士を接続することによって該一対の支持ブロック51、52の間隔を保持する。この間隔保持部61は、各支持ブロック51、52の間隔保持部用貫通孔512、522と対応する位置にそれぞれ配置されている。本実施形態の間隔保持部61は、車幅方向に延びる棒状の部位であり、一対の支持ブロック51、52に対して二つ配置されている。
【0045】
具体的に、間隔保持部61は、車幅方向に延び且つ一対の支持ブロック51、52の対応する間隔保持部用貫通孔512、522のそれぞれを貫通する棒状部材611と、棒状部材611が挿通される管状部材612と、棒状部材611の両端部のそれぞれに配置される抜け止め部材613と、を有する(
図6参照)。
【0046】
付勢部65は、第一支持ブロック51(詳しくは、ブロック本体51A)の付勢用貫通孔513内に配置される付勢部材651と、収容部3の一部に当接して該一部を押圧する押圧部材652と、を有する(
図6及び
図10参照)。
【0047】
本実施形態の付勢部材651は、いわゆる圧縮コイルばねであり、螺旋中心が付勢用貫通孔513の貫通方向(車幅方向)と一致するように付勢用貫通孔513及び貫通孔514に内部に配置されている。
【0048】
また、押圧部材652は、球状の部材であり、付勢部材651の第二支持ブロック52側に配置され、該付勢部材651によって第二支持ブロック52側に向けて付勢されている。この押圧部材652は、その一部が付勢用貫通孔513から第二支持ブロック52側に突出した状態(
図10参照)で、付勢用貫通孔513内に配置されている。
【0049】
後方側支持部256Bは、
図11~
図14にも示すように、ブロック状の部位であり、後方側受け部2531の本体2531aに車幅方向の外側から当接し、且つ、凸条部2531bの上端面(受け面)2532に載置された状態で、後方側受け部2531に取り付けられている。この後方側支持部256Bは、車長方向に貫通するロードセル用貫通孔257を有する。また、後方側支持部256Bは、該後方側支持部256Bとロードセル50との間に潤滑剤を供給可能な第二給脂部55Bを有する。
【0050】
第二給脂部55Bは、後方側支持部256Bのロードセル用貫通孔257を画定する内周面257aとロードセル50(詳しくは、後述の大径部502:
図18参照)との接触領域に潤滑材を供給する。具体的に、第二給脂部55Bは、後方側支持部256Bの内部に配置されると共に、後方側支持部256Bにおいてロードセル50の挿入されているロードセル用貫通孔257内と該後方側支持部256Bの外部とを潤滑剤が通過可能に連通する第一連通部551Bを有する。また、第二給脂部55Bは、第一連通部551Bに接続される注入口部552Bを有する。
【0051】
第一連通部551Bは、ロードセル用貫通孔257内と後方側支持部256Bの外部と連通する貫通孔であり、一方の端部が内周面257aにおけるロードセル50との接触部位で開口し、他方の端部が後方側支持部256Bの外面で開口する。本実施形態の第一連通部551Bは、車幅方向から見て、内周面257aにおける車長方向の中央位置で且つ上下方向の中央位置から車幅方向外側に向けて真っすぐに延びている。
【0052】
注入口部552Bは、潤滑材を注入する注入口を含む部位であり、第一連通部551Bにおけるロードセル用貫通孔257と反対側の端部に接続されている。本実施形態の注入口部552Bは、グリスニップルである。
【0053】
図2に戻り、傾斜駆動部26は、メインフレーム24とデッキフレーム25とに接続され、メインフレーム24に対してデッキフレーム25が揺動(回動)するように該デッキフレーム25を駆動する。具体的に、傾斜駆動部26は、シリンダチューブ261a及び該シリンダチューブ261aから進退するロッド261bを有する傾斜用シリンダ261と、シリンダチューブ261aに回動可能に接続される補助支持部材262とを有する。この傾斜駆動部26では、傾斜用シリンダ261(詳しくは、ロッド261b)がデッキフレーム25のブラケット255に接続され、補助支持部材262がメインフレーム24の所定位置に接続されている。
【0054】
以上のように構成される車両部2は、デッキフレーム25と収容部3が有するサブデッキフレーム31とが重なるように該デッキフレーム25と該サブデッキフレーム31とが接続されることで、収容部3を搭載する。このとき、デッキフレーム25とサブデッキフレーム31とにおける互いの接続部位(後述する計量部5)を除いた部位では、収容部3の重さがデッキフレーム25を通じて前記接続部位に伝達されるように、デッキフレーム25とサブデッキフレーム31との間に上下方向の隙間が形成されている。
【0055】
収容部3は、サブデッキフレーム31と、荷箱32と、を有する。
【0056】
荷箱32は、特装車1において収容物が収容される部位であり、上部が開放された箱状である。この荷箱32は、開閉可能な後ろあおり321を後部に有する。
【0057】
サブデッキフレーム31は、荷箱32を補強する部材であり、荷箱32の底壁に溶接されている(
図1及び
図2参照)。具体的に、サブデッキフレーム31は、
図3、
図15、及び
図16にも示すように、それぞれが車長方向に延びる一対の縦部材311aとそれぞれが車幅方向に延びる一対の横部材311bとによって構成される矩形の枠部311と、枠部311の縦部材311a同士を接続する複数の補強部材312と、収容部3の重量を車両部2に伝達する複数の伝達部315(
図16参照)と、を有する。本実施形態のサブデッキフレーム31は、デッキフレーム25の支持部256の数と対応する数(本実施形態の例では、四つ)の伝達部315を有する。また、サブデッキフレーム31は、伝達部315を配置するための複数(本実施形態の例では、四つ)の板状部313も有する。
【0058】
枠部311は、車長方向に長尺な矩形の枠であり、縦部材311aの車幅方向の間隔は、デッキフレーム25の車幅方向の寸法より大きい。
【0059】
複数の補強部材312は、車幅方向に間隔をあけて配置され、各補強部材312は、車幅方向に延びている。
【0060】
四つの板状部313は、それぞれ水平面に沿って広がる板状であり、これら四つの板状部313のうちの二つの板状部(前方側板状部)313aは、車幅方向に間隔をあけた状態で車両部2の前方側に配置される二つの補強部材312にそれぞれ架け渡され、残り二つの板状部(後方側板状部)313bは、車幅方向に間隔をあけた状態で車両部2の後方側に配置される二つの補強部材312にそれぞれ架け渡されている。
【0061】
複数の伝達部315は、前方側板状部313aのそれぞれに配置される前方側伝達部315Aと、後方側板状部313bのそれぞれに配置される後方側伝達部315Bと、を含む。
【0062】
前方側伝達部315Aは、
図6にも示すように、前方側板状部313aから車両部2側に突出している(延びている)ブロック状の部位である。この前方側伝達部315Aは、前方側支持部256Aの一対の支持ブロック51、52間を下方に向けて延びている。具体的に、前方側伝達部315Aは、車幅方向に貫通するロードセル用貫通孔3151を有する。このロードセル用貫通孔3151には、一対の支持ブロック51、52のロードセル用貫通孔511、521に挿入又は挿通されているロードセル50が挿通されている。
【0063】
この前方側伝達部315Aにおけるロードセル用貫通孔3151を規定する内周面3151aは、ロードセル用貫通孔3151の両端の開口の径より貫通方向の中央部の径が大きくなるように形成されている。より具体的に、内周面3151aは、ロードセル用貫通孔3151の中心を通る断面形状が外側に膨出する円弧状となるように形成されている(
図17参照)。
【0064】
また、前方側伝達部315Aは、該前方側伝達部315Aとロードセル50との間に潤滑剤を供給可能な第一給脂部55Aを有する。
【0065】
この第一給脂部55Aは、内周面3151aとロードセル50(詳しくは、後述の小径部501:
図18参照)との隙間(非接触領域)に潤滑材を供給する。具体的に、第一給脂部55Aは、
図7~
図9にも示すように、前方側伝達部315Aの内部に配置されると共に、前方側伝達部315Aにおいてロードセル50の挿入されているロードセル用貫通孔3151内と該前方側伝達部315Aの外部とを潤滑材が通過可能に連通する第二連通部551Aを有する。また、第一給脂部55Aは、第二連通部551Aに接続される注入口部552Aを有する。
【0066】
第二連通部551Aは、ロードセル用貫通孔3151内と前方側伝達部315Aの外部と連通する貫通孔であり、一方の端部が内周面3151aにおけるロードセル50との非接触部位(小径部501と対応する位置)で開口し、他方の端部が前方側伝達部315Aの外面で開口する。本実施形態の第二連通部551Aは、車長方向から見て、内周面3151aにおける車幅方向の中央から外側にずれた位置で且つ上下方向の中央位置から車長方向後方側に真っすぐに延びている。この第二連通部551Aのロードセル用貫通孔3151と反対側の端部は、二つに分岐している。
【0067】
注入口部552Aは、潤滑材を注入する注入口を含む部位であり、第二連通部551Aにおけるロードセル用貫通孔3151と反対側の端部のそれぞれに接続されている。即ち、本実施形態の第一給脂部55Aは、二つの注入口部552Aを有する。本実施形態の各注入口部552Aは、グリスニップルである。
【0068】
後方側伝達部315Bは、
図3、
図11~
図16に示すように、互いに間隔をあけて後方側板状部313bの下面に配置され、且つ間に車両部2の一部(本実施形態の例では、デッキフレーム25の後方側支持部256B)が配置される一対の伝達ブロック53と、一対の伝達ブロック53の間隔を保持する間隔保持部62と、一対の伝達ブロック53の間に配置される車両部2の一部に対して付勢する付勢部66と、を有する。
【0069】
一対の伝達ブロック53のそれぞれは、収容部3(詳しくは、後方側板状部313b)から車両部2側に突出している(延びている)。これら一対の伝達ブロック53は、車長方向に間隔をあけて後方側板状部313bに固定されており、各伝達ブロック53は、後方側板状部313bから下方に向けて延びている。
【0070】
具体的に、各伝達ブロック53は、後方側板状部313bから下方に向けて延びるブロック状のブロック本体53Aと、該ブロック本体53Aにおける付勢部66と対応する位置に取り付けられるスペーサ53B及び蓋部53Cと、を有する。
【0071】
ブロック本体53Aは、下方に延びている部位において車長方向に貫通するロードセル用貫通孔531を有する。このロードセル用貫通孔531の車長方向の各位置での内径は一定であり、ロードセル50が挿入又は挿通されている。
【0072】
また、ブロック本体53Aは、車長方向に貫通する複数の間隔保持部用貫通孔532を有する。この複数の間隔保持部用貫通孔532は、車幅方向外側の端部において上下方向に間隔をあけて並んでいる。
【0073】
また、ブロック本体53Aは、車長方向に貫通し且つ付勢部66が配置される二つの付勢用貫通孔533を有する。これら二つの付勢用貫通孔533は、ブロック本体53Aの下端部において車幅方向に間隔をあけて配置されている。詳しくは、二つの付勢用貫通孔533は、平面視においてロードセル用貫通孔511の中心から車幅方向に等間隔となるように配置されている。
【0074】
スペーサ53Bは、付勢用貫通孔533と連通する貫通孔534を有し、車長方向と直交する面方向に広がる板状の部材である。本実施形態のスペーサ53Bは、付勢用貫通孔533と対応する位置にそれぞれ配置されている。このスペーサ53Bは、車幅方向に長尺な板状である。
【0075】
蓋部53Cは、付勢用貫通孔533及び貫通孔534と共同して付勢部66の収容空間を形成する部材であり、車長方向外側から貫通孔534を塞ぐようにブロック本体53Aに取り付けられている。本実施形態の蓋部53Cは、二つの付勢用貫通孔533を塞ぐ。即ち、本実施形態の伝達ブロック53は、一つのスペーサ53B及び一つの蓋部53Cを有する。この蓋部53Cは、ボルトBによってブロック本体53Aに固定されている。
【0076】
間隔保持部62は、車幅方向に延び、一対(二つ)の伝達ブロック53(詳しくは、ブロック本体53A)同士を接続することによって該一対の伝達ブロック53の間隔を保持する。この間隔保持部62は、各伝達ブロック53の車幅方向外側の端部同士を接続している。本実施形態の間隔保持部61は、車長方向に延び且つ車幅方向を厚み方向とする板状の部位であり、一対の伝達ブロック53に対して一つ配置されている。
【0077】
具体的に、間隔保持部62は、車幅方向と直交する面方向に広がる矩形板状の保持部本体621と、保持部本体621を伝達ブロック53に固定する固定部材622と、を有する。この固定部材622は、伝達ブロック53(詳しくは、ブロック本体53Aの下方に延びている部位)を貫通した状態で保持部本体621と係合している。本実施形態の固定部材622は、ボルトである。
【0078】
付勢部66は、前方側支持部256Aの付勢部65と同様の構成であり、ブロック本体53Aの二つの付勢用貫通孔533のそれぞれに配置される。即ち、後方側伝達部315Bは、四つの付勢部66を有する。各付勢部66は、ブロック本体53Aの付勢用貫通孔533及び貫通孔534内に配置される付勢部材661と、車両部2の一部に当接して該一部を押圧する押圧部材662と、を有する。
【0079】
本実施形態の付勢部材661は、いわゆる圧縮コイルばねであり、螺旋中心が付勢用貫通孔533の貫通方向(車長方向)と一致するように付勢用貫通孔533及び貫通孔534の内部に配置されている。
【0080】
また、押圧部材662は、球状の部材であり、付勢部材661の後方側支持部256B側に配置され、該付勢部材661によって後方側支持部256B側に向けて付勢されている。この押圧部材662は、その一部が付勢用貫通孔533から後方側支持部256B側に突出した状態(
図13参照)で、付勢用貫通孔533内に配置されている。
【0081】
以上のように構成されるサブデッキフレーム31は、車両部2のデッキフレーム25とロードセル50を介して複数箇所で接続されている。具体的には、サブデッキフレーム31の二つの前方側伝達部315Aとデッキフレーム25の二つの前方側支持部256Aとがそれぞれロードセル50を介して接続され、サブデッキフレーム31の二つの後方側伝達部315Bとデッキフレーム25の二つの後方側支持部256Bとがそれぞれロードセル50を介して接続されている。
【0082】
本実施形態の特装車1では、サブデッキフレーム31とデッキフレーム25との複数の接続部位のそれぞれが荷箱32(収容部3)に収容された収容物の重さを計量する計量部5を構成している。即ち、本実施形態の特装車1では、複数の計量部5が車両部2と収容部3との境界部に配置されている。これら複数の計量部5のそれぞれは、ロードセル50を有し、このロードセル50に加わる力(即ち、ロードセル50に伝達される収容物の重さ)を計量する。以下では、ロードセル50の構成を説明した後、計量部5の構成を説明する。
【0083】
ロードセル50は、所定方向に延びる円柱状の部材であり、該ロードセル50に力が加わることで生じた歪を検出することで前記力の大きさ(本実施形態の例では、収容物の重さ)を計量できる。本実施形態のロードセル50は、いわゆるシャフト式(シャフト型)ロードセルである。
【0084】
具体的に、ロードセル50は、
図17及び
図18に示すように、軸方向(中心軸Cの延びる方向)に延びる小径部501と、軸方向に間隔をあけて配置され且つ小径部501より径の大きな複数(詳しくは、挿入又は挿通する部材の数に応じた数)の大径部502と、を有する。本実施形態のロードセル50は、三つの大径部502を有する。また、ロードセル50は、配線が接続され且つ検出した重さ(歪)に応じた信号を出力する配線接続部503も有する。
【0085】
各大径部502は、該大径部502が挿入されるロードセル用貫通孔257、3151、511、521、531の内径と対応する径(外径)を有する。一方、小径部501は、各ロードセル用貫通孔257、3151、511、521、531の内径より小さな径(外径)を有する。
【0086】
本実施形態のロードセル50では、軸方向に間隔をあけて並ぶ三つの大径部502のうちの中央の大径部502は、該大径部502における軸方向の両端の径より中央部の径の方が大きくなるように形成されている。より具体的に、中央の大径部502の周面は、該周面の断面形状(中心軸Cを含む断面の断面形状)が外側に膨出する円弧状となるように湾曲している(
図17参照)。
【0087】
この中央の大径部502の周面の断面形状(中心軸Cを含む断面の断面形状)における曲率は、前方側伝達部315Aのロードセル用貫通孔3151の内周面3151aの断面形状(ロードセル用貫通孔3151の中心線を含む断面の断面形状)の曲率より大きい(
図17参照)。尚、
図17では、ロードセル用貫通孔3151の内周面3151aや、中央の大径部502の周面の曲率の違いを把握し易いように、ロードセル用貫通孔3151の内周面3151aの断面形状や、中央の大径部502の断面形状が誇張して描かれている。
【0088】
以上のように構成されるロードセル50は、複数の計量部5のそれぞれに配置されている。
【0089】
これら複数の計量部(サブデッキフレーム31とデッキフレーム25との複数の接続部位)5は、
図1~
図3に示すように、ロードセル50の軸方向が車幅方向と一致する第一計量部5Aと、ロードセル50の軸方向が前記車両部の前後方向と一致する第二計量部5Bと、を含む。これら第一計量部5Aと第二計量部5Bとは、車長方向に間隔をあけて配置されている。本実施形態の複数の計量部5は、二つ(複数)の第一計量部5Aと二つ(複数)の第二計量部5Bとを含む。即ち、本実施形態の複数の計量部5は、ロードセル50の軸方向が同じ方向(車幅方向)である二つの第一計量部5Aを含む。また、複数の計量部5は、ロードセル50の軸方向が同じ方向(車長方向)である二つの第二計量部5Bを含む。
【0090】
二つの第一計量部5Aは、重ねられたデッキフレーム25及びサブデッキフレーム31における車長方向の前方側端部で且つ車幅方向の両端部に配置されている。これら二つの第一計量部5Aのそれぞれは、
図6~
図10、
図17にも示すように、車両部2における収容部3側に配置される第一支持ブロック(第一部位)51及び第二支持ブロック(第一部位)52と、収容部3における車両部2側に配置され且つ各支持ブロック(第一部位)51、52に対して水平方向(詳しくは、車幅方向)に並ぶ前方側伝達部(第二部位)315Aと、各支持ブロック(第一部位)51、52と前方側伝達部(第二部位)315Aとが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、各支持ブロック(第一部位)51、52及び前方側伝達部(第二部位)315Aに挿入されているロードセル50と、を有する。
【0091】
より具体的に、第一計量部5Aは、サブデッキフレーム31の前方側伝達部315Aと、デッキフレーム25の前方側支持部256Aと、ロードセル50と、を有する。この第一計量部5Aは、二つの支持ブロック51、52を有し、これら二つの支持ブロック51、52は、前方側伝達部315Aが間に位置するように車幅方向(ロードセル50の軸方向)に間隔をあけて配置されている。この状態において、各支持ブロック51、52のロードセル用貫通孔511、521と、前方側伝達部315Aのロードセル用貫通孔3151とは、車幅方向に一直線に並んでいる。
【0092】
そして、ロードセル50は、二つの支持ブロック51、52の間に位置する前方側伝達部315Aを貫通した状態(ロードセル用貫通孔3151を挿通した状態)で、二つの支持ブロック51、52のロードセル用貫通孔511、521に挿入されている。このとき、ロードセル50は、第一支持ブロック51のロードセル用貫通孔511を挿通すると共に、第二支持ブロック52のロードセル用貫通孔521の内側部位5211に挿入され、車幅方向内側の端縁をロードセル用貫通孔521内に形成されている段差面5213に当接させている。
【0093】
以上のように構成される各第一計量部5Aでは、第一支持ブロック51と第二支持ブロック52とに両端側(詳しくは、両端側の大径部502)を支持されたロードセル50の中央部(第一支持ブロック51と第二支持ブロック52との間の部位:詳しくは、中央の大径部502)が、荷箱32に収容された収容物の重さが伝わっている(伝達されている)前方側伝達部315Aによって下方に押され、ロードセル50がこの前方側伝達部315Aによって押された力(即ち、該前方側伝達部315Aに伝達された収容物の重さ)を計量する。
【0094】
二つの第二計量部5Bは、重ねられたデッキフレーム25及びサブデッキフレーム31における車長方向の後方側端部で且つ車幅方向の両端部に配置されている。これら二つの第二計量部5Bのそれぞれは、
図11~
図14にも示すように、車両部2における収容部3側に配置される後方側支持部(第一部位)256Bと、収容部3における車両部2側に配置され且つ後方側支持部256Bに対して水平方向(詳しくは、車幅方向)に並ぶ各伝達ブロック(第二部位)53と、後方側支持部(第一部位)256Bと各伝達ブロック(第二部位)53とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、後方側支持部(第一部位)256B及び各伝達ブロック(第二部位)53に挿入されているロードセル50と、を有する。
【0095】
より具体的に、第二計量部5Bは、サブデッキフレーム31の後方側伝達部315Bと、デッキフレーム25の後方側支持部256Bと、ロードセル50と、を有する。この第二計量部5Bは、二つの伝達ブロック53を有し、これら二つの伝達ブロック53は、後方側支持部256Bが間に位置するように車長方向(ロードセル50の軸方向)に間隔をあけて配置されている。この状態において、各伝達ブロック53のロードセル用貫通孔531と、後方側支持部256Bのロードセル用貫通孔257とは、車長方向に一直線に並んでいる。
【0096】
そして、ロードセル50は、二つの伝達ブロック53の間に位置する後方側支持部256Bを貫通した状態(ロードセル用貫通孔257を挿通した状態)で、二つの伝達ブロック53のロードセル用貫通孔531に挿入されている。このとき、ロードセル50は、各伝達ブロック53のロードセル用貫通孔531をそれぞれ挿通している。
【0097】
以上のように構成される各第二計量部5Bでは、後方側支持部256Bに中央部(詳しくは、中央の大径部502)を支持されたロードセル50の両端側(伝達ブロック53に挿入されている部位:詳しくは、両端側の大径部502)が、荷箱32に収容された収容物の重さが伝わっている(伝達されている)二つの伝達ブロック53によって下方に押され、ロードセル50がこれら二つの伝達ブロック53によって押された力(即ち、二つの伝達ブロック53に伝達された収容物の重さ)を計量する。
【0098】
以上のように、本実施形態の特装車1は、収容物を収容可能な収容部3と、収容部3を搭載する車両部2と、車両部2と収容部3との境界部に配置されて収容物の重さを計量する計量部5と、を備える。そして、計量部5は、車両部2における収容部3側に配置される支持ブロック(第一部位)51、52又は後方側支持部(第一部位)256Bと、収容部3における車両部2側に配置され且つ支持ブロック(第一部位)51、52又は後方側支持部(第一部位)256Bに対して水平方向に並ぶ前方側伝達部(第二部位)315A又は伝達ブロック(第二部位)53と、支持ブロック51、52と前方側伝達部315Aとが並ぶ方向、又は後方側支持部256Bと伝達ブロック53とが並ぶ方向を軸方向として延びると共に、支持ブロック51、52及び前方側伝達部315Aに挿入されている、又は後方側支持部256B及び伝達ブロック53に挿入されているロードセル50と、後方側支持部256Bとロードセル50との間、及び、前方側伝達部315Aとロードセル50の間、の少なくとも一方に潤滑材を供給する給脂部55と、を有する。
【0099】
この構成によれば、給脂部55によって、後方側支持部(第一部位)256Bとロードセル50との間、及び、前方側伝達部(第二部位)315Aとロードセル50の間、の少なくとも一方に潤滑材を供給することができる。このため、後方側支持部(第一部位)256Bとロードセル50との間の摩擦及び前方側伝達部(第二部位)315Aとロードセル50の間の摩擦の少なくとも一方の摩擦を抑えることができ、これにより、前記摩擦に起因する測定精度の低下を抑えることができる。
【0100】
また、本実施形態の特装車1では、第二給脂部55Bは、後方側支持部(第一部位)256Bの内部に配置されると共に、後方側支持部256Bにおいてロードセル50の挿入されているロードセル用貫通孔257内と該後方側支持部256Bの外部とを潤滑剤が通過可能に連通する第一連通部551Bを有する。また、第一給脂部55Aは、前方側伝達部(第二部位)315Aの内部に配置されると共に、前方側伝達部315Aにおいてロードセル50の挿入されているロードセル用貫通孔3151内と該前方側伝達部315Aの外部とを潤滑材が通過可能に連通する第二連通部551Aを有する。
【0101】
このように、ロードセル50が挿入されているロードセル用貫通孔257、3151内と外部とを連通する連通部551A、551Bといった簡素な構成によって、後方側支持部(第一部位)256Bとロードセル50との間、及び、前方側伝達部(第二部位)315Aとロードセル50との間、の少なくとも一方に潤滑材を供給できる。
【0102】
尚、本発明の計量機能付き特装車は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
【0103】
上記実施形態の特装車1は、ダンプトラックであるが、この構成に限定されない。特装車は、例えば、
図19及び
図20に示すような塵芥収集車1Aであってもよい。この特装車1Aでは、計量部5は、シャシフレーム221と揺動機構部23との境界部に配置されている。具体的に、特装車1Aでは、車両部2が、キャビン部21と、シャシフレーム221を有する架台部22と、を備え、収容部3が、揺動機構部23と、揺動機構部23のデッキフレーム25に固定される塵芥収容箱33と、塵芥収容箱33の後方に接続される塵芥投入箱34と、を備えている。ここで、塵芥投入箱34は、後端に投入口を有し、投入口から塵芥(収容物)が投入される部位であり、塵芥収容箱33は、塵芥投入箱34に投入された塵芥(収容物)が収容される部位である。尚、
図19及び
図20に示す各構成において、上記実施形態の特装車1を同じ構成には、同じ符号が付されている。
【0104】
この塵芥収集車1Aは、上記実施形態の特装車(ダンプトラック)1と同様に、車幅方向に間隔をあけて配置される二つの第二計量部5Bを後端部に有する。これら二つの第二計量部5Bは、デッキフレーム25とサブデッキフレーム31との接続部位(回転軸Pを含むヒンジ構造:
図21参照)Sの車幅方向の内側にそれぞれ配置されている。
【0105】
具体的に、各第二計量部5Bは、
図21及び
図22に示すように、シャシフレーム221に配置された一対の後方側支持部256Bと、一対の後方側支持部256Bの間に位置すると共にデッキフレーム25に配置された伝達ブロック53と、一対の後方側支持部256Bと伝達ブロック53とに挿入又は挿通されるロードセル50と、を有する。
【0106】
この塵芥収集車1Aの構成では、上記実施形態の特装車1の第二給脂部55Bようにロードセル50が貫通する部材(
図21及び
図22に示す例では、伝達ブロック53)に注入口部が配置された構成、即ち、伝達ブロック53におけるロードセル用貫通孔531と外部とを連通する第一連通部551Bに直接注入口部が接続される構成だと、第二計量部5Bがデッキフレーム25とサブデッキフレーム31との接続部位(ヒンジ構造)の直ぐ内側に配置されているため、注入口部に作業者等がアクセスし難く、これにより、給脂作業が困難になる。
【0107】
そこで、塵芥収集車1Aの第二計量部5Bの給脂部(第三給脂部)55Cは、伝達ブロック(第二部位)53においてロードセル用貫通孔531内と該伝達ブロック53の外部とを潤滑剤が通過可能に連通する第二連通部551Cと、第二連通部551Cと離れた位置に配置される注入口部552Cと、注入口部552Cと第二連通部551Cとを接続する導管部553Cと、を有する。この塵芥収集車1Aでは、注入口部552Cは、収容部3の後端の下部等の作業者がアクセスし易い位置に配置されている。また、導管部553Cは、チューブ状の部材である。
【0108】
このように、第二連通部551Cと潤滑材の注入口部552Cとの間を導管部553Cによって繋ぐことで注入口部552Cを該第二連通部551Cと離れた位置に配置しても注入口部552Cに注入した潤滑剤が該第二連通部551Cに案内されるため、第二計量部5Bの配置位置に関わらず注入口部552Cを給脂作業のしやすい位置に配置することができ(
図22に示す例では、フレーム本体250の端部横部材253の車幅方向中央部)、これにより、第二計量部5Bへの給脂作業が容易になる。
【0109】
また、特装車1は、粉粒体運搬車、タンクローリ、コンテナ運搬車、車両運搬車、バン、平ボデー等の収容物を収容可能な収容部と該収容部を搭載する車両部とを備える特装車であればよい。
【0110】
また、上記実施形態の特装車1では、給脂部55における連通部(第二連通部551A、第一連通部551B)は、ロードセル50が挿入又は挿通された部材(前方側伝達部(第一部位)315A、後方側支持部(第二部位)256B)の内部に配置されているが、この構成に限定されない。連通部は、ロードセル50に配置されてもよい。即ち、給脂部55は、ロードセル50の内部に配置されると共に、前方側伝達部(第一部位)315Aにおいてロードセル50の挿入されているロードセル用貫通孔3151内及び後方側支持部(第二部位)256Bにおいてロードセル50の挿入されているロードセル用貫通孔257内の少なくとも一方の孔内と該ロードセル50の外部とを潤滑剤が通過可能に連通する第三連通部を有してもよい。この第三連通部は、中実の柱状のロードセル50内に設けられた貫通孔等によって構成されてもよく、中空の柱状のロードセル50内に配置されたパイプ状又はチューブ状の部材によって構成されてもよい。
【0111】
また、上記実施形態の特装車1では、給脂部55は、第一連通部551Bと第二連通部551Aとの二つの連通部を有しているが、この構成に限定されない。給脂部55は、第一連通部551Bと第二連通部551Aと第三連通部とのうちの少なくとも一つの連通部を有していればよい。
【0112】
また、ロードセル用貫通孔257、3151内に潤滑材を案内する連通部は、部材256B、315Aの内部に配置される構成に限定されない。連通部は、例えば、後方側支持部256Bと伝達ブロック53との間のような部材間に配置されるチューブ状の部材によって構成されていてもよい。
【0113】
また、上記実施形態の給脂部55は、第一計量部5Aにおいて、潤滑材を前方側伝達部(第一部位)315Aのロードセル用貫通孔3151内に供給し且つ支持ブロック51、52のロードセル用貫通孔511、521内には供給せず、第二計量部5Bにおいて、潤滑剤を後方側支持部(第二部位)256Bのロードセル用貫通孔257内に供給し且つ各伝達ブロック53のロードセル用貫通孔531内には供給しないが、この構成に限定されない。給脂部55は、計量部5において、前方側伝達部315Aや伝達ブロック53等の伝達部(第一部位)と、支持ブロック51、52や後方側支持部256B等の支持部(第二部位)と、の少なくとも一方のロードセル用貫通孔内に潤滑材を供給する構成であればよい。
【0114】
また、上記実施形態のロードセル50は、両端部を支持された状態で中央部に下方に向けた力(収容物の重さに起因する力)が加わる、又は中央部を支持された状態で両端部に前記力が加わることで収容物の重さを計量するいわゆるシャフト式(シャフト型)ロードセルであるが、この構成に限定されない。ロードセル50は、一方の端部が支持された状態で他方の端部に前記力が加わることで収容物の重さを計量する片持ち式のいわゆるビーム型ロードセル等であってもよい。即ち、ロードセル50は、柱状であればよい。
【0115】
また、上記実施形態の特装車1では、第一計量部5Aの第二支持ブロック52のみがロードセル用貫通孔521の内部に段差面(当接面)5213を有しているが、この構成に限定されない。第一支持ブロック51がロードセル用貫通孔511の内部に段差面5213を有していてもよい。この場合、例えば、段差面(当接面)5213は、中心軸C方向の第二支持ブロック52側を向き、ロードセル用貫通孔511内にある大径部502における中心軸C方向の第二支持ブロック52と反対側を向いた面等が該段差面5213に当接する構成でもよい。
【符号の説明】
【0116】
1…計量機能付き特装車、1A…塵芥収集車(計量機能付き特装車)、2…車両部、20…車両本体、21…キャビン部、22…架台部、221…シャシフレーム、221a…縦部材、23…揺動機構部、24…メインフレーム、241…縦部材、242…補強部材、24a…ヒンジブラケット、25…デッキフレーム、250…フレーム本体、250a…ヒンジブラケット、251…縦部材、252、253…端部横部材(横部材)、2521…前方側受け部、2531…後方側受け部、2531a…本体、2531b…凸条部、2532…受け面、254…中間横部材(横部材)、255…ブラケット、255a…貫通孔、256…支持部、256A…前方側支持部、256B…後方側支持部(第一部位)、257…ロードセル用貫通孔、257a…内周面、26…傾斜駆動部、261…傾斜用シリンダ、261a…シリンダチューブ、261b…ロッド、262…補助支持部材、3…収容部、31…サブデッキフレーム、311…枠部、311a…縦部材、311b…横部材、312…補強部材、313…板状部、313a…前方側板状部、313b…後方側板状部、315…伝達部、315A…前方側伝達部(第二部位)、315B…後方側伝達部、3151…ロードセル用貫通孔、3151a…内周面、32…荷箱、33…塵芥収容箱、34…塵芥投入箱、5…計量部、5A…第一計量部、5B…第二計量部、50…ロードセル、501…小径部、502…大径部、503…配線接続部、51…第一支持ブロック(第一部位)、51A…ブロック本体、51B…スペーサ、51C…蓋部、511…ロードセル用貫通孔、512…間隔保持部用貫通孔、513…付勢用貫通孔、514…貫通孔、52…第二支持ブロック(第一部位)、521…ロードセル用貫通孔、5211…内側部位、5212…外側部位、5213…段差面、522…間隔保持部用貫通孔、53…伝達ブロック(第二部位)、53A…ブロック本体、53B…スペーサ、53C…蓋部、531…ロードセル用貫通孔、532…間隔保持部用貫通孔、533…付勢用貫通孔、534…貫通孔、55…給脂部、55A…第一給脂部、55B…第二給脂部、55C…第三給脂部、551A、551C…第二連通部(連通部)、551B…第一連通部(連通部)、552A、552B、552C…注入口部、553C…導管部、61、62…間隔保持部、611…棒状部材、612…管状部材、613…部材、621…保持部本体、622…固定部材、65、66…付勢部、651、661…付勢部材、652、662…押圧部材、100…特装車、101…収容部、102…車両部、102a…シャシフレーム、103…計量部、104…車両部側支持部、105…収容部側支持部、106…シャフト式ロードセル、B…ボルト、C…中心軸、P…回転軸