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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073280
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】監視システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20240522BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20240522BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20240522BHJP
   G06Q 50/22 20240101ALI20240522BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G08B21/02
H04M1/00 Q
G06Q50/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184393
(22)【出願日】2022-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】柳内 久和
(72)【発明者】
【氏名】藻川 俊二
(72)【発明者】
【氏名】福田 幸貴
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5K127
5L099
【Fターム(参考)】
5C086AA22
5C086BA07
5C086CA28
5C086CB36
5C086DA08
5C086FA01
5C086FA17
5C086FA18
5C086FA20
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA09
5C087AA10
5C087AA21
5C087AA25
5C087AA31
5C087AA51
5C087DD03
5C087DD30
5C087EE14
5C087EE18
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5K127AA31
5K127BA03
5K127CB02
5K127CB18
5K127CB22
5K127CB42
5K127GA12
5K127GB07
5K127HA08
5K127HA10
5K127JA14
5K127JA34
5K127KA01
5K127KA02
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】ユーザーが応援要請を行い、且つ、当該応援要請に応じて他のユーザーが応援に向かう場合に、当該他のユーザーに応援意思があることを、当該他のユーザー以外のユーザーが知ることができる監視システムおよびプログラムを提供する。
【解決手段】複数の端末2と、被監視者Dの状態を検知する状態検知部と、状態検知部により所定状態が検知されたことに応じて、状態検知部による検知結果を示す情報である状態情報を複数の端末2へ送信する状態送信部と、を備える監視システムであって、端末2は、応援要請の入力操作を受け付ける要請入力部20と、応援要請を示す情報である要請情報を外部へ送信する要請送信部と、他の端末2から送信された要請情報を受信する要請受信部と、応援要請に対する応援意思の入力操作を受け付ける意思入力部20と、応援意思を示す情報である意思情報を外部へ送信する意思送信部と、を有する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末と、
被監視者の状態を検知する状態検知部と、
前記状態検知部により所定状態が検知されたことに応じて、前記状態検知部による検知結果を示す情報である状態情報を前記複数の端末へ送信する状態送信部と、を備える監視システムであって、
前記端末は、
応援要請の入力操作を受け付ける要請入力部と、
前記応援要請を示す情報である要請情報を外部へ送信する要請送信部と、
他の前記端末から送信された前記要請情報を受信する要請受信部と、
前記応援要請に対する応援意思の入力操作を受け付ける意思入力部と、
前記応援意思を示す情報である意思情報を外部へ送信する意思送信部と、を有する監視システム。
【請求項2】
前記端末は、他の前記端末から送信された前記意思情報を受信する意思受信部を有しており、
前記端末は、当該端末が前記応援要請の入力操作を受け付け、且つ、当該応援要請に関する前記意思情報を受信した場合、当該端末のユーザーに当該意思情報に基づく報知を行う意思報知部を有する請求項1に記載の監視システム。
【請求項3】
前記端末は、前記応援要請に対する応援完了の入力操作を受け付ける完了入力部を有する請求項1または2に記載の監視システム。
【請求項4】
前記端末は、前記応援完了を示す情報である完了情報を外部へ送信する完了送信部を有する請求項3に記載の監視システム。
【請求項5】
前記端末は、他の前記端末から送信された前記意思情報を受信する意思受信部を有しており、
前記端末は、前記要請情報を受信し、且つ、当該要請情報に関する前記意思情報を受信した場合、当該端末における前記意思入力部を、前記応援意思の入力操作を受け付けない状態にする連携処理部を有する請求項1または2に記載の監視システム。
【請求項6】
前記端末は、
当該端末が前記応援要請の入力操作を受け付けた後、当該応援要請のキャンセルの入力操作を受け付けるキャンセル入力部と、
前記キャンセルを示す情報であるキャンセル情報を外部へ送信するキャンセル送信部と、を有する請求項1または2に記載の監視システム。
【請求項7】
前記端末は、他の前記端末から送信された前記キャンセル情報を受信するキャンセル受信部を有しており、
前記端末は、前記キャンセル情報を受信した場合、当該端末における前記意思入力部を、前記応援意思の入力操作を受け付けない状態にするキャンセル処理部を有する請求項6に記載の監視システム。
【請求項8】
前記端末は、他の前記端末から送信された前記キャンセル情報を受信するキャンセル受信部を有しており、
前記端末は、当該端末が前記応援意思の入力操作を受け付け、且つ、当該応援意思に関する前記キャンセル情報を受信した場合、当該端末のユーザーに当該キャンセル情報に基づく報知を行うキャンセル報知部を有する請求項6に記載の監視システム。
【請求項9】
前記要請情報は、前記応援要請の入力操作を行った人物を示す情報である要請者情報と、前記応援要請の入力操作が行われた時刻を示す情報である要請時刻情報と、を含んでいる請求項1または2に記載の監視システム。
【請求項10】
前記要請入力部は、要請する応援の内容を選択式で入力操作可能に構成されており、
前記端末は、前記要請入力部への入力操作に基づいて、応援の内容を示す内容情報を生成する内容情報生成部を有しており、
前記要請情報は、前記内容情報を含んでいる請求項1または2に記載の監視システム。
【請求項11】
前記要請入力部は、前記応援要請の対象者の属性を入力操作可能に構成されており、
前記端末は、前記要請入力部への入力操作に基づいて、前記属性を示す属性情報を生成する属性情報生成部を有しており、
前記要請情報は、前記属性情報を含んでいる請求項1または2に記載の監視システム。
【請求項12】
前記意思情報は、前記応援意思の入力操作を行った人物を示す情報である応援人物情報を含んでいる請求項1または2に記載の監視システム。
【請求項13】
被監視者の状態を検知する状態検知部により所定状態が検知された場合に前記状態検知部による検知結果を示す情報である状態情報を受信する端末にて実行されるプログラムであって、
応援要請の入力操作を受け付ける要請入力機能と、
前記応援要請を示す情報である要請情報を外部へ送信する要請送信機能と、
外部からの前記要請情報を受信する要請受信機能と、
前記応援要請に対する応援意思の入力操作を受け付ける意思入力機能と、
前記応援意思を示す情報である意思情報を外部へ送信する意思送信機能と、を前記端末に実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、被監視者を監視する監視システムが記載されている。この監視システム(特許文献1では「見守りシステム」)においては、被監視者(特許文献1では「対象者」)に関する所定のイベント(例えば転倒)が発生した場合、端末(特許文献1では「携帯端末」)への通知が行われる。
【0003】
この監視システムにおける端末は、応援要請(特許文献1では「スタッフ窮状情報」)の入力操作を受け付けることができる。応援要請の入力操作が行われた場合、他の端末へ、応援要請を示す情報が送信される。これにより、端末を所持するユーザーは、他の端末を所持するユーザーに対して、応援の要請を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-140418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の監視システムでは、ユーザーが応援要請を行い、且つ、当該応援要請に応じて他のユーザーが応援に向かう場合に、応援要請を行ったユーザーは、当該他のユーザーが応援に向かっていることを知ることができない。
【0006】
また、特に三人以上のユーザーが存在する場合において、一人のユーザーが応援要請を行い、且つ、当該応援要請に応じて他の一人のユーザーが応援に向かう場合に、その他のユーザー(応援要請を行ったユーザーでなく、応援に向かっているユーザーでもないユーザー)は、当該他の一人のユーザーが応援に向かっていることを知ることができない。その結果、例えば応援が重複してしまう等の非効率な事態が生じる可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、ユーザーが応援要請を行い、且つ、当該応援要請に応じて他のユーザーが応援に向かう場合に、当該他のユーザーに応援意思があることを、当該他のユーザー以外のユーザーが知ることができる監視システムおよびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る監視システムの特徴は、複数の端末と、被監視者の状態を検知する状態検知部と、前記状態検知部により所定状態が検知されたことに応じて、前記状態検知部による検知結果を示す情報である状態情報を前記複数の端末へ送信する状態送信部と、を備える監視システムであって、前記端末は、応援要請の入力操作を受け付ける要請入力部と、前記応援要請を示す情報である要請情報を外部へ送信する要請送信部と、他の前記端末から送信された前記要請情報を受信する要請受信部と、前記応援要請に対する応援意思の入力操作を受け付ける意思入力部と、前記応援意思を示す情報である意思情報を外部へ送信する意思送信部と、を有することにある。
【0009】
本発明に係るプログラムの特徴は、被監視者の状態を検知する状態検知部により所定状態が検知された場合に前記状態検知部による検知結果を示す情報である状態情報を受信する端末にて実行されるプログラムであって、応援要請の入力操作を受け付ける要請入力機能と、前記応援要請を示す情報である要請情報を外部へ送信する要請送信機能と、外部からの前記要請情報を受信する要請受信機能と、前記応援要請に対する応援意思の入力操作を受け付ける意思入力機能と、前記応援意思を示す情報である意思情報を外部へ送信する意思送信機能と、を前記端末に実現させることにある。
【0010】
本発明によれば、応援意思を示す情報である意思情報が、端末の外部へ送信される。そのため、例えば他の端末が当該意思情報を受信すれば、当該意思情報を受信した端末のユーザーは、自身以外のユーザーに応援意思があることを知ることができる。その結果、例えば応援が重複してしまう等の非効率な事態の発生を抑制できる。
【0011】
このように、本発明によれば、ユーザーが応援要請を行い、且つ、当該応援要請に応じて他のユーザーが応援に向かう場合に、当該他のユーザーに応援意思があることを、当該他のユーザー以外のユーザーが知ることができる。
【0012】
さらに、本発明において、前記端末は、他の前記端末から送信された前記意思情報を受信する意思受信部を有しており、前記端末は、当該端末が前記応援要請の入力操作を受け付け、且つ、当該応援要請に関する前記意思情報を受信した場合、当該端末のユーザーに当該意思情報に基づく報知を行う意思報知部を有すると好適である。
【0013】
本構成によれば、ユーザーが応援要請を行い、且つ、当該応援要請に応じて他のユーザーが応援に向かう場合に、応援要請を行ったユーザーは、意思報知部による報知によって、当該他のユーザーに応援意思があることを知ることができる。これにより、応援要請を行ったユーザーは、当該他のユーザーが応援に来ることを知った上で、適切な行動をとりやすい。
【0014】
さらに、本発明において、前記端末は、前記応援要請に対する応援完了の入力操作を受け付ける完了入力部を有すると好適である。
【0015】
本構成によれば、監視システムにおいて、応援が完了したことを示す情報を利用することができる。その結果、例えば、各ユーザーが当該情報に基づいて適切な行動をとりやすい。
【0016】
さらに、本発明において、前記端末は、前記応援完了を示す情報である完了情報を外部へ送信する完了送信部を有すると好適である。
【0017】
本構成によれば、応援完了を示す情報である完了情報が、端末の外部へ送信される。そのため、例えば他の端末が当該完了情報を受信すれば、当該完了情報を受信した端末のユーザーは、応援が完了したことを知ることができる。
【0018】
さらに、本発明において、前記端末は、他の前記端末から送信された前記意思情報を受信する意思受信部を有しており、前記端末は、前記要請情報を受信し、且つ、当該要請情報に関する前記意思情報を受信した場合、当該端末における前記意思入力部を、前記応援意思の入力操作を受け付けない状態にする連携処理部を有すると好適である。
【0019】
本構成によれば、端末における意思入力部が応援意思の入力操作を受け付けない状態となることにより、当該端末のユーザーは、他のユーザーが既に応援意思の入力操作を行ったことを確実に認識しやすい。
【0020】
さらに、本発明において、前記端末は、当該端末が前記応援要請の入力操作を受け付けた後、当該応援要請のキャンセルの入力操作を受け付けるキャンセル入力部と、前記キャンセルを示す情報であるキャンセル情報を外部へ送信するキャンセル送信部と、を有すると好適である。
【0021】
本構成によれば、応援要請のキャンセルを示す情報であるキャンセル情報が、端末の外部へ送信される。そのため、例えば他の端末が当該キャンセル情報を受信すれば、当該キャンセル情報を受信した端末のユーザーは、応援要請がキャンセルされたことを知ることができる。
【0022】
さらに、本発明において、前記端末は、他の前記端末から送信された前記キャンセル情報を受信するキャンセル受信部を有しており、前記端末は、前記キャンセル情報を受信した場合、当該端末における前記意思入力部を、前記応援意思の入力操作を受け付けない状態にするキャンセル処理部を有すると好適である。
【0023】
本構成によれば、端末における意思入力部が応援意思の入力操作を受け付けない状態となることにより、当該端末のユーザーは、応援要請がキャンセルされたことを確実に認識しやすい。
【0024】
さらに、本発明において、前記端末は、他の前記端末から送信された前記キャンセル情報を受信するキャンセル受信部を有しており、前記端末は、当該端末が前記応援意思の入力操作を受け付け、且つ、当該応援意思に関する前記キャンセル情報を受信した場合、当該端末のユーザーに当該キャンセル情報に基づく報知を行うキャンセル報知部を有すると好適である。
【0025】
本構成によれば、応援要請に応じてユーザーが応援に向かっているときに、当該応援要請がキャンセルされた場合、当該ユーザーは、キャンセル報知部による報知により、当該応援要請がキャンセルされたことを知ることができる。これにより、応援要請がキャンセルされたにもかかわらず、ユーザーが応援のための行動(例えば応援要請を行ったユーザーのいる部屋へ向かって移動すること)を続けてしまう事態を回避しやすい。
【0026】
さらに、本発明において、前記要請情報は、前記応援要請の入力操作を行った人物を示す情報である要請者情報と、前記応援要請の入力操作が行われた時刻を示す情報である要請時刻情報と、を含んでいると好適である。
【0027】
本構成によれば、要請情報を受信した端末のユーザーは、応援要請の入力操作を行った人物と、応援要請の入力操作が行われた時刻と、を知ることができる。これにより、要請情報に要請者情報及び要請時刻情報が含まれていない場合に比べて、ユーザーが、自身が応援に向かうべきか否かを適切に判断しやすい。
【0028】
さらに、本発明において、前記要請入力部は、要請する応援の内容を選択式で入力操作可能に構成されており、前記端末は、前記要請入力部への入力操作に基づいて、応援の内容を示す内容情報を生成する内容情報生成部を有しており、前記要請情報は、前記内容情報を含んでいると好適である。
【0029】
本構成によれば、要請情報を受信した端末のユーザーは、要請されている応援の内容を知ることができる。これにより、要請情報に内容情報が含まれていない場合に比べて、ユーザーが、自身が応援に向かうべきか否かを適切に判断しやすい。
【0030】
さらに、本発明において、前記要請入力部は、前記応援要請の対象者の属性を入力操作可能に構成されており、前記端末は、前記要請入力部への入力操作に基づいて、前記属性を示す属性情報を生成する属性情報生成部を有しており、前記要請情報は、前記属性情報を含んでいると好適である。
【0031】
本構成によれば、要請情報を受信した端末のユーザーは、応援要請の対象者の属性を知ることができる。これにより、要請情報に属性情報が含まれていない場合に比べて、ユーザーが、自身が応援に向かうべきか否かを適切に判断しやすい。
【0032】
さらに、本発明において、前記意思情報は、前記応援意思の入力操作を行った人物を示す情報である応援人物情報を含んでいると好適である。
【0033】
本構成によれば、応援人物情報を含む意思情報が、端末の外部へ送信される。そのため、例えば他の端末が当該意思情報を受信すれば、当該意思情報を受信した端末のユーザーは、応援意思の入力操作を行った人物を知ることができる。これにより、各ユーザーは、応援に向かう人物を知った上で、適切な行動をとりやすい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】監視システムの概要を示す図である。
図2】監視装置に関する構成を示すブロック図である。
図3】応援要請に関する構成を示すブロック図である。
図4】要請入力画面を示す図である。
図5】要請入力画面を示す図である。
図6】要請入力画面を示す図である。
図7】第1端末に応援要請の入力操作が行われた後の各端末の表示画面を示す図である。
図8】第2端末に応援意思の入力操作が行われた後の各端末の表示画面を示す図である。
図9】応援処理フローのフローチャートである。
図10】第1キャンセル画面を示す図である。
図11】第2端末に応援完了の入力操作が行われた後の各端末の表示画面を示す図である。
図12】第2キャンセル画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。
【0036】
〔監視システムの全体構成〕
図1に示すように、本実施形態における監視システムAは、監視装置1及び複数の端末2を備えている。監視装置1と複数の端末2とは、所定のネットワークを介して互いに接続されている。また、複数の端末2同士も、所定のネットワークを介して互いに接続されている。
【0037】
監視装置1は、被監視者Dの存在するエリアに設置されている。監視装置1は、被監視者Dを監視する。監視装置1は、被監視者Dが所定状態(例えば転倒した状態)となったとき、複数の端末2に、被監視者Dの状態を示す情報を送信する。複数の端末2は、当該情報を受信すると、発報を行う。
【0038】
特に限定されないが、本実施形態において、被監視者Dは老人福祉施設の入居者であり、端末2のユーザーEは、老人福祉施設の職員である。監視装置1は、例えば、トイレ、居室、廊下等に設置されていても良い。監視システムAに含まれる監視装置1は、一つであっても良いし、複数個であっても良い。また、監視システムAにより監視される被監視者Dは、一人であっても良いし、複数人であっても良い。
【0039】
また、監視システムAに含まれる複数の端末2のうち、一部または全部が、携帯端末(スマートフォンやタブレット等)であっても良いし、老人福祉施設の職員用の部屋に設置されたパソコン等であっても良い。
【0040】
図1に示すように、端末2はタッチパネル20(本発明に係る「要請入力部」、「意思入力部」、「完了入力部」、「キャンセル入力部」に相当)を有している。特に限定されないが、上述の発報は、より具体的には、タッチパネル20において被監視者Dの状態を表示することにより行われても良いし、端末2から発生する音や、端末2の振動等により行われても良い。
【0041】
〔監視装置の構成〕
図2に示すように、監視装置1は、撮像部3、状態検知部4、状態送信部5を有している。端末2は、状態受信部21を有している。
【0042】
撮像部3は、監視装置1の設置されているエリア内を撮像する。本実施形態において、撮像部3は、赤外線カメラにより構成されている。ただし、本発明はこれに限定されず、撮像部3は、監視装置1の設置されているエリア内を撮像可能であれば、赤外線カメラ以外のいかなる装置であっても良い。撮像部3は、ToF(Time of flight)カメラであると好適である。撮像部3により取得される撮像画像は、深度の情報を含む画像である深度画像であると好適である。尚、撮像部3により取得される撮像画像は、動画であっても良いし、静止画であっても良い。
【0043】
撮像部3は、取得した撮像画像を、状態検知部4へ送る。状態検知部4は、撮像部3から受け取った撮像画像に基づいて、被監視者Dの状態を検知する。即ち、監視システムAは、被監視者Dの状態を検知する状態検知部4を備えている。
【0044】
本実施形態において、状態検知部4は、受け取った撮像画像に基づいて、被監視者Dの骨格を示す情報である骨格モデルを生成する。骨格モデルは、撮像画像を解析して被監視者Dの関節の位置を3次元的に認識し、各関節を直線で結んで生成される。
【0045】
さらに、状態検知部4は、撮像画像及び生成された骨格モデルに基づいて、被監視者Dの体位(例えば、立位、臥位、座位)を検知すると共に、撮像画像及び骨格モデルに基づいて、被監視者Dが所定状態にあるか否かを検知するように構成されている。
【0046】
特に限定されないが、当該所定状態は、被監視者Dの危険状態(例えば転倒した状態)であっても良い。尚、撮像画像あるいは骨格モデルに基づいて転倒等の危険状態を検知する技術については公知であるため説明を省略する。
【0047】
状態検知部4により被監視者Dの所定状態が検知された場合、状態検知部4から状態送信部5へ状態情報が送られる。状態情報とは、状態検知部4による検知結果を示す情報である。状態送信部5は、当該状態情報を、各端末2の状態受信部21へ送信する。
【0048】
即ち、監視システムAは、状態検知部4により所定状態が検知されたことに応じて、状態検知部4による検知結果を示す情報である状態情報を複数の端末2へ送信する状態送信部5を備えている。
【0049】
状態受信部21は、受信した状態情報に基づいて、タッチパネル20に、被監視者Dの状態を示す情報を表示する。これにより、上述の発報が行われる。尚、状態受信部21が受信する状態情報や、タッチパネル20に表示される情報は、例えば、被監視者Dの存在するエリアを特定する情報(例えば「1F東トイレ」というメッセージ)を含んでいても良いし、被監視者Dの骨格を示す画像を含んでいても良い。
【0050】
〔応援要請〕
図3には、本実施形態の監視システムAに含まれる第1端末2A、第2端末2B、第3端末2Cが示されている。第1端末2A、第2端末2B、第3端末2Cは、何れも、端末2である。尚、監視システムAに含まれる端末2の個数は、二つでも良いし、四つ以上であっても良い。
【0051】
本実施形態において、各端末2は、互いに同一の構成を有している。即ち、第1端末2A、第2端末2B、第3端末2Cは、互いに同一の構成を有している。
【0052】
図3に示すように、端末2は、制御部22を有している。制御部22は、タッチパネル20の表示を制御可能に構成されている。
【0053】
端末2は、応援要請の入力操作を受け付け可能に構成されている。尚、応援要請とは、端末2のユーザーEが、他の端末2のユーザーEに対して応援を要請することである。以下では、応援要請に関する構成について詳述する。
【0054】
図3に示すように、制御部22は、要請送信部23及び要請受信部24を有している。また、端末2は、タッチパネル20に、図4から図6に示す要請入力画面を表示可能に構成されている。
【0055】
図4に示すように、要請入力画面には、内容入力部40、対象者入力部41、要請ボタン42が含まれている。
【0056】
図5に示すように、内容入力部40は、要請する応援の内容を、例えばプルダウンメニューによって、選択式で入力操作可能に構成されている。即ち、タッチパネル20は、要請する応援の内容を選択式で入力操作可能に構成されている。
【0057】
内容入力部40に入力可能な内容の選択肢は特に限定されないが、例えば図5に示すように、「未選択」、「車椅子が必要です」、「医師を呼んで」、「トイレ介助」、「入浴介助」であっても良い。
【0058】
図6に示すように、対象者入力部41は、応援要請の対象者の属性を、例えばプルダウンメニューによって、選択式で入力操作可能に構成されている。即ち、タッチパネル20は、応援要請の対象者の属性を入力操作可能に構成されている。
【0059】
対象者入力部41に入力可能な属性の選択肢は特に限定されないが、例えば図6に示すように、「未選択」、「管理職員」、「女性」、「男性」、「看護師」であっても良い。
【0060】
また、ここでの「属性」は、例えば、特定の人物であること(例えば、「特定のXさんまたはYさんであること」)であっても良い。
【0061】
要請ボタン42が操作されると、図3に示すように、タッチパネル20から所定の信号が制御部22へ送られる。これにより、応援要請の入力操作が受け付けられる。当該信号は、内容入力部40及び対象者入力部41に行われた入力操作の内容を示す情報を含んでいる。要請送信部23は、当該信号に基づいて、要請情報を生成する。要請情報とは、応援要請を示す情報である。
【0062】
このように、端末2は、応援要請の入力操作を受け付けるタッチパネル20を有している。尚、本発明に係る「応援要請の入力操作」は、具体的には、内容入力部40と対象者入力部41と要請ボタン42とを操作することであっても良いし、要請ボタン42を操作することのみであっても良い。
【0063】
ここで、図3に示すように、要請送信部23は、内容情報生成部25及び属性情報生成部26を有している。内容情報生成部25は、内容入力部40への入力操作に基づいて、内容情報を生成する。内容情報とは、応援の内容を示す情報である。要請送信部23により生成される要請情報には、内容情報が含まれている。
【0064】
このように、端末2は、タッチパネル20への入力操作に基づいて、応援の内容を示す内容情報を生成する内容情報生成部25を有している。また、要請情報は、内容情報を含んでいる。
【0065】
属性情報生成部26は、対象者入力部41への入力操作に基づいて、属性情報を生成する。属性情報とは、応援要請の対象者の属性を示す情報である。要請送信部23により生成される要請情報には、属性情報が含まれている。
【0066】
このように、端末2は、タッチパネル20への入力操作に基づいて、属性を示す属性情報を生成する属性情報生成部26を有している。また、要請情報は、属性情報を含んでいる。
【0067】
また、特に限定されないが、本実施形態において、要請情報は、要請位置情報を含んでいる。要請位置情報とは、応援要請の入力操作が行われた時点での端末2の位置(例えば、「1F東トイレ」等)を示す情報である。要請送信部23は、例えばGPS(グローバル・ポジショニング・システム)やビーコン等を利用して端末2の位置を算出することにより、要請位置情報を生成しても良い。
【0068】
また、上述の要請位置情報に基づいて、属性情報が自動的に生成されても良い。例えば、要請位置情報及び他の端末2の現在位置を示す情報に基づいて、他の端末2のうち、要請位置情報により示される位置から最も近くに位置する端末2が特定されると共に、特定された端末2のユーザーEの人物名が属性情報によって示されるように構成されていても良い。
【0069】
また、特に限定されないが、要請送信部23により生成される要請情報には、要請者情報及び要請時刻情報が含まれていても良い。要請者情報とは、応援要請の入力操作を行った人物(ユーザーE)を示す情報である。要請時刻情報とは、応援要請の入力操作が行われた時刻を示す情報である。即ち、要請情報は、応援要請の入力操作を行った人物を示す情報である要請者情報と、応援要請の入力操作が行われた時刻を示す情報である要請時刻情報と、を含んでいても良い。
【0070】
要請送信部23は、生成した要請情報を外部へ送信する。本実施形態においては、図3に示すように、要請送信部23は、要請情報を他の全ての端末2へ送信する。ただし、本発明はこれに限定されない。要請送信部23は、要請情報を、他の一部の端末2へ送信しても良いし、端末2以外(例えば管理サーバ等)へ送信しても良い。
【0071】
このように、端末2は、応援要請を示す情報である要請情報を外部へ送信する要請送信部23を有している。
【0072】
図3に示すように、要請受信部24は、他の端末2から送信された要請情報を受信するように構成されている。尚、要請受信部24は、他の端末2から要請情報を直接受信しても良いし、管理サーバ等を介して受信しても良い。
【0073】
図3に示す例では、第1端末2Aの要請送信部23から、要請情報が送信されている。当該要請情報は、第2端末2B及び第3端末2Cにおける要請受信部24により受信される。
【0074】
このように、端末2は、他の端末2から送信された要請情報を受信する要請受信部24を有している。
【0075】
尚、状態検知部4、状態送信部5、状態受信部21、制御部22、及び、制御部22に含まれる要請送信部23等の各機能部は、マイクロコンピュータ等の物理的な装置であっても良いし、ソフトウェアにおける機能部であっても良い。例えば、制御部22に含まれる各機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、それらプログラムをCPUにロードして実行することにより、各機能部に対応するプロセスが実行される構成であっても良い。
【0076】
〔応援意思〕
端末2は、応援要請に対する応援意思の入力操作を受け付け可能に構成されている。尚、応援意思とは、応援を行う意思である。以下では、応援意思の入力に関する構成について詳述する。
【0077】
図3に示すように、制御部22は、意思送信部27及び意思受信部28を有している。また、端末2は、上述の要請情報を受信すると、当該要請情報に基づいて、タッチパネル20に、意思入力画面を表示するように構成されている。例えば、図7においては、第2端末2B及び第3端末2Cのタッチパネル20に、意思入力画面が表示されている。
【0078】
図7に示すように、意思入力画面には、詳細情報表示部43及び応援ボタン44が含まれている。
【0079】
詳細情報表示部43には、要請情報に基づいて、応援要請の詳細な情報が表示される。図7に示す例では、詳細情報表示部43に、上述の要請位置情報により示される位置(「1F東トイレ」)と、当該位置とユーザーEとの距離の短さの順位(例えば、自身の端末2が要請情報を受信した複数のユーザーEの中での順位)を示す情報(「あなたが1番目に最寄りです!」等)と、内容情報により示される応援の内容(「車椅子が必要です」)と、が表示されている。
【0080】
尚、詳細情報表示部43における表示内容は、特に限定されない。詳細情報表示部43に、上述の属性情報により示される属性が表示されても良いし、上述の要請者情報や要請時刻情報が表示されても良い。
【0081】
応援ボタン44が操作されると、図3に示すように、タッチパネル20から所定の信号が制御部22へ送られる。これにより、応援要請に対する応援意思の入力操作が受け付けられる。意思送信部27は、当該信号に基づいて、意思情報を生成する。意思情報とは、応援意思を示す情報である。
【0082】
このように、端末2は、応援要請に対する応援意思の入力操作を受け付けるタッチパネル20を有している。尚、応援ボタン44を操作することは、本発明に係る「応援意思の入力操作」に相当する。
【0083】
本実施形態において、意思送信部27により生成される意思情報には、応援人物情報が含まれている。応援人物情報とは、応援意思の入力操作を行った人物(ユーザーE)を示す情報である。即ち、意思情報は、応援意思の入力操作を行った人物を示す情報である応援人物情報を含んでいる。
【0084】
意思送信部27は、生成した意思情報を外部へ送信する。本実施形態においては、図3に示すように、意思送信部27は、意思情報を他の全ての端末2へ送信する。ただし、本発明はこれに限定されない。意思送信部27は、意思情報を、他の一部の端末2へ送信しても良いし、端末2以外(例えば管理サーバ等)へ送信しても良い。
【0085】
このように、端末2は、応援意思を示す情報である意思情報を外部へ送信する意思送信部27を有している。
【0086】
図3に示すように、意思受信部28は、他の端末2から送信された意思情報を受信するように構成されている。尚、意思受信部28は、他の端末2から意思情報を直接受信しても良いし、管理サーバ等を介して受信しても良い。
【0087】
図3に示す例では、第2端末2Bの意思送信部27から、意思情報が送信されている。当該意思情報は、第1端末2A及び第3端末2Cにおける意思受信部28により受信される。
【0088】
このように、端末2は、他の端末2から送信された意思情報を受信する意思受信部28を有している。
【0089】
〔応援完了〕
端末2は、応援要請に対する応援完了の入力操作を受け付け可能に構成されている。以下では、応援完了の入力に関する構成について詳述する。
【0090】
図3に示すように、制御部22は、完了送信部30及び完了受信部31を有している。また、複数の端末2のうちの何れかが応援意思の入力操作を受け付けると、各端末2は、第1応援中画面、第2応援中画面、第3応援中画面のうちの何れかをタッチパネル20に表示する。例えば、図8においては、第1端末2Aのタッチパネル20に第1応援中画面が表示され、第2端末2Bのタッチパネル20に第2応援中画面が表示され、第3端末2Cのタッチパネル20に第3応援中画面が表示されている。
【0091】
図8に示すように、第1応援中画面、第2応援中画面、第3応援中画面には、応援詳細表示部45が含まれている。応援詳細表示部45には、要請情報及び意思情報に基づいて、行われている(または行われる予定の)応援の詳細な情報が表示される。図8に示す例では、応援詳細表示部45に、上述の要請位置情報により示される位置(「1F東トイレ」)と、応援人物情報(「職員Yさん応援中」等)と、が表示されている。尚、応援詳細表示部45における表示内容は、特に限定されない。
【0092】
また、図8に示すように、第2応援中画面には、完了ボタン46が含まれている。完了ボタン46が操作されると、図3に示すように、タッチパネル20から所定の信号が制御部22へ送られる。これにより、応援要請に対する応援完了の入力操作が受け付けられる。完了送信部30は、当該信号に基づいて、完了情報を生成する。完了情報とは、応援要請に対する応援完了を示す情報である。
【0093】
このように、端末2は、応援要請に対する応援完了の入力操作を受け付けるタッチパネル20を有している。尚、完了ボタン46を操作することは、本発明に係る「応援完了の入力操作」に相当する。
【0094】
完了送信部30は、生成した完了情報を外部へ送信する。本実施形態においては、図3に示すように、完了送信部30は、完了情報を他の全ての端末2へ送信する。ただし、本発明はこれに限定されない。完了送信部30は、完了情報を、他の一部の端末2へ送信しても良いし、端末2以外(例えば管理サーバ等)へ送信しても良い。
【0095】
このように、端末2は、応援完了を示す情報である完了情報を外部へ送信する完了送信部30を有している。
【0096】
図3に示すように、完了受信部31は、他の端末2から送信された完了情報を受信するように構成されている。尚、完了受信部31は、他の端末2から完了情報を直接受信しても良いし、管理サーバ等を介して受信しても良い。
【0097】
図3に示す例では、第2端末2Bの完了送信部30から、完了情報が送信されている。当該完了情報は、第1端末2A及び第3端末2Cにおける完了受信部31により受信される。
【0098】
〔応援要請のキャンセル〕
端末2は、応援要請の入力操作を受け付けた後、当該応援要請のキャンセルの入力操作を受け付け可能に構成されている。以下では、応援要請のキャンセルに関する構成について詳述する。
【0099】
図3に示すように、制御部22は、キャンセル送信部32及びキャンセル受信部33を有している。また、端末2が応援要請の入力操作を受け付けると、当該端末2は、上述の要請情報に基づいて、タッチパネル20に、要請中画面を表示する。例えば、図7においては、第1端末2Aのタッチパネル20に、要請中画面が表示されている。
【0100】
図7に示すように、要請中画面には、要請詳細表示部47及びキャンセルボタン48が含まれている。要請詳細表示部47には、要請情報に基づいて、応援要請の詳細な情報が表示される。図7に示す例では、要請詳細表示部47に、上述の要請位置情報により示される位置(「1F東トイレ」)と、内容情報により示される応援の内容(「車椅子が必要です」)と、が表示されている。
【0101】
尚、要請詳細表示部47における表示内容は、特に限定されない。要請詳細表示部47に、上述の属性情報により示される属性が表示されても良いし、上述の要請者情報や要請時刻情報が表示されても良い。
【0102】
キャンセルボタン48が操作されると、図3に示すように、タッチパネル20から所定の信号が制御部22へ送られる。これにより、応援要請のキャンセルの入力操作が受け付けられる。キャンセル送信部32は、当該信号に基づいて、キャンセル情報を生成する。キャンセル情報とは、応援要請のキャンセルを示す情報である。
【0103】
このように、端末2は、当該端末2が応援要請の入力操作を受け付けた後、当該応援要請のキャンセルの入力操作を受け付けるタッチパネル20を有している。尚、キャンセルボタン48を操作することは、本発明に係る「キャンセルの入力操作」に相当する。
【0104】
キャンセル送信部32は、生成したキャンセル情報を外部へ送信する。本実施形態においては、図3に示すように、キャンセル送信部32は、キャンセル情報を他の全ての端末2へ送信する。ただし、本発明はこれに限定されない。キャンセル送信部32は、キャンセル情報を、他の一部の端末2へ送信しても良いし、端末2以外(例えば管理サーバ等)へ送信しても良い。
【0105】
このように、端末2は、キャンセルを示す情報であるキャンセル情報を外部へ送信するキャンセル送信部32を有している。
【0106】
図3に示すように、キャンセル受信部33は、他の端末2から送信されたキャンセル情報を受信するように構成されている。尚、キャンセル受信部33は、他の端末2からキャンセル情報を直接受信しても良いし、管理サーバ等を介して受信しても良い。
【0107】
図3に示す例では、第1端末2Aのキャンセル送信部32から、キャンセル情報が送信されている。当該キャンセル情報は、第2端末2B及び第3端末2Cにおけるキャンセル受信部33により受信される。
【0108】
このように、端末2は、他の端末2から送信されたキャンセル情報を受信するキャンセル受信部33を有している。
【0109】
〔応援処理フロー〕
各端末2における制御部22は、図9に示す応援処理フローに従って、応援要請に関する処理を行うように構成されている。
【0110】
この応援処理フローが開始されると、まず、ステップS01の処理が実行される。ステップS01では、上述の要請入力画面(図4から図6参照)がタッチパネル20に表示される。その後、処理はステップS02へ移行する。
【0111】
ステップS02では、他の端末2から送信された要請情報を要請受信部24が受信したか否かが、制御部22により判定される。他の端末2から送信された要請情報を要請受信部24が受信していない場合(図9のステップS02にて「No」)、処理はステップS03へ移行する。他の端末2から送信された要請情報を要請受信部24が受信した場合(図9のステップS02にて「Yes」)、処理はステップS14へ移行する。
【0112】
ステップS03では、タッチパネル20が応援要請の入力操作を受け付けたか否かが、制御部22により判定される。タッチパネル20が応援要請の入力操作を受け付けていない場合(図9のステップS03にて「No」)、処理はステップS02へ戻る。即ち、他の端末2から送信された要請情報を要請受信部24が受信しておらず、且つ、タッチパネル20が応援要請の入力操作を受け付けていない間、タッチパネル20の表示は要請入力画面のままで維持されると共に、処理はステップS02及びステップS03を繰り返すこととなる。
【0113】
タッチパネル20が応援要請の入力操作を受け付けた場合(図9のステップS03にて「Yes」)、処理はステップS04へ移行する。
【0114】
ステップS04では、要請送信部23が要請情報を生成する。そして、要請送信部23は、生成した要請情報を他の全ての端末2へ送信する。その後、処理はステップS05へ移行する。
【0115】
ステップS05では、上述の要請中画面(図7の第1端末2Aのタッチパネル20参照)がタッチパネル20に表示される。その後、処理はステップS06へ移行する。
【0116】
ステップS06では、タッチパネル20が応援要請のキャンセルの入力操作を受け付けたか否かが、制御部22により判定される。タッチパネル20が応援要請のキャンセルの入力操作を受け付けた場合(より具体的には、要請中画面のキャンセルボタン48が操作された場合)(図9のステップS06にて「Yes」)、処理はステップS07へ移行する。タッチパネル20が応援要請のキャンセルの入力操作を受け付けていない場合(より具体的には、要請中画面のキャンセルボタン48が操作されていない場合)(図9のステップS06にて「No」)、処理はステップS09へ移行する。
【0117】
ステップS07では、キャンセル送信部32がキャンセル情報を生成する。そして、キャンセル送信部32は、生成したキャンセル情報を他の全ての端末2へ送信する。その後、処理はステップS08へ移行する。
【0118】
ステップS08では、図10に示す第1キャンセル画面がタッチパネル20に表示される。第1キャンセル画面は、応援要請がキャンセルされたことを示す情報を含んでいる。特に限定されないが、第1キャンセル画面は、応援要請がキャンセルされたことを示すメッセージ(例えば「応援要請がキャンセルされました」)を含んでいても良い。ステップS08の後、この応援処理フローは一旦終了する。
【0119】
ステップS09では、ステップS04で送信された要請情報により示される応援要請に関する意思情報を意思受信部28が受信したか否かが、制御部22により判定される。当該意思情報を意思受信部28が受信していない場合(図9のステップS09にて「No」)、処理はステップS06へ戻る。即ち、タッチパネル20が応援要請のキャンセルの入力操作を受け付けておらず、且つ、当該意思情報を意思受信部28が受信していない間、タッチパネル20の表示は要請中画面のままで維持されると共に、処理はステップS06及びステップS09を繰り返すこととなる。
【0120】
当該意思情報を意思受信部28が受信した場合(図9のステップS09にて「Yes」)、処理はステップS10へ移行する。
【0121】
図3に示すように、制御部22は意思報知部34を有している。図9のステップS10では、意思報知部34が、端末2のユーザーEに、意思受信部28が受信した意思情報に基づく報知を行う。より具体的には、意思報知部34は、意思情報に基づいて、タッチパネル20に、上述の第1応援中画面(図8の第1端末2Aのタッチパネル20参照)を表示させる。タッチパネル20に第1応援中画面を表示させることは、本発明に係る「意思情報に基づく報知」に相当する。
【0122】
尚、本発明はこれに限定されない。意思報知部34は、意思情報に基づいて、端末2から発生する音や、端末2の振動等による報知を行うように構成されていても良い。
【0123】
以上で説明した構成により、意思報知部34は、端末2が応援要請の入力操作を受け付け(図9のステップS03にて「Yes」)、且つ、当該応援要請に関する意思情報を受信した場合(図9のステップS09にて「Yes」)、当該端末2のユーザーEに当該意思情報に基づく報知を行う。
【0124】
即ち、端末2は、当該端末2が応援要請の入力操作を受け付け、且つ、当該応援要請に関する意思情報を受信した場合、当該端末2のユーザーEに当該意思情報に基づく報知を行う意思報知部34を有している。
【0125】
尚、図8に示すように、第1応援中画面には、キャンセルボタン48が含まれている。第1応援中画面のキャンセルボタン48の機能は、要請中画面のキャンセルボタン48の機能と同一である。
【0126】
ステップS10の後、処理はステップS11へ移行する。ステップS11では、タッチパネル20が応援要請のキャンセルの入力操作を受け付けたか否かが、制御部22により判定される。タッチパネル20が応援要請のキャンセルの入力操作を受け付けた場合(より具体的には、第1応援中画面のキャンセルボタン48が操作された場合)(図9のステップS11にて「Yes」)、処理はステップS07へ移行する。タッチパネル20が応援要請のキャンセルの入力操作を受け付けていない場合(より具体的には、第1応援中画面のキャンセルボタン48が操作されていない場合)(図9のステップS11にて「No」)、処理はステップS12へ移行する。
【0127】
ステップS12では、ステップS04で送信された要請情報により示される応援要請に関する完了情報を完了受信部31が受信したか否かが、制御部22により判定される。当該完了情報を完了受信部31が受信していない場合(図9のステップS12にて「No」)、処理はステップS11へ戻る。即ち、タッチパネル20が応援要請のキャンセルの入力操作を受け付けておらず、且つ、当該完了情報を完了受信部31が受信していない間、タッチパネル20の表示は第1応援中画面のままで維持されると共に、処理はステップS11及びステップS12を繰り返すこととなる。
【0128】
当該完了情報を完了受信部31が受信した場合(図9のステップS12にて「Yes」)、処理はステップS13へ移行する。
【0129】
ステップS13では、第1完了画面がタッチパネル20に表示される。例えば、図11においては、第1端末2A及び第3端末2Cのタッチパネル20に第1完了画面が表示されている。尚、図11においては、第2端末2Bのタッチパネル20に第2完了画面が表示されている。
【0130】
図11に示すように、第1完了画面及び第2完了画面には、完了詳細表示部49が含まれている。完了詳細表示部49には、要請情報、意思情報、完了情報に基づいて、完了した応援の詳細な情報が表示される。図11に示す例では、完了詳細表示部49に、上述の要請位置情報により示される位置(「1F東トイレ」)と、応援人物情報(「職員Yさん対応済」等)と、が表示されている。尚、完了詳細表示部49における表示内容は、特に限定されない。
【0131】
ステップS13の後、この応援処理フローは一旦終了する。
【0132】
ステップS14では、ステップS02で受信した要請情報に基づいて、タッチパネル20に、上述の意思入力画面(図7の第2端末2B及び第3端末2Cのタッチパネル20参照)が表示される。その後、処理はステップS15へ移行する。
【0133】
ステップS15では、ステップS02で受信した要請情報に関するキャンセル情報をキャンセル受信部33が受信したか否かが、制御部22により判定される。当該キャンセル情報をキャンセル受信部33が受信した場合(図9のステップS15にて「Yes」)、処理はステップS16へ移行する。当該キャンセル情報をキャンセル受信部33が受信していない場合(図9のステップS15にて「No」)、処理はステップS17へ移行する。
【0134】
図3に示すように、制御部22は、キャンセル処理部35を有している。図9のステップS16では、ステップS02で受信した要請情報とステップS15で受信したキャンセル情報とに基づいて、キャンセル処理部35が、第2キャンセル画面(図12参照)をタッチパネル20に表示させる。これにより、タッチパネル20の表示は、意思入力画面から第2キャンセル画面に切り替わることとなる。
【0135】
図12に示すように、第2キャンセル画面は、上述の意思入力画面と同様に、詳細情報表示部43及び応援ボタン44を含んでいる。ただし、第2キャンセル画面の応援ボタン44は、操作できない状態(例えばグレーアウトした状態)になっている。このように、キャンセル処理部35は、キャンセル受信部33がキャンセル情報を受信した場合、端末2におけるタッチパネル20を、応援意思の入力操作を受け付けない状態にする。
【0136】
即ち、端末2は、キャンセル情報を受信した場合、当該端末2におけるタッチパネル20を、応援意思の入力操作を受け付けない状態にするキャンセル処理部35を有している。
【0137】
ステップS16の後、この応援処理フローは一旦終了する。
【0138】
ステップS17では、ステップS02で受信した要請情報により示される応援要請に関する、他の端末2から送信された意思情報を意思受信部28が受信したか否かが、制御部22により判定される。当該意思情報を意思受信部28が受信していない場合(図9のステップS17にて「No」)、処理はステップS18へ移行する。当該意思情報を意思受信部28が受信した場合(図9のステップS17にて「Yes」)、処理はステップS26へ移行する。
【0139】
ステップS18では、タッチパネル20が応援意思の入力操作を受け付けたか否かが、制御部22により判定される。タッチパネル20が応援意思の入力操作を受け付けていない場合(より具体的には、意思入力画面の応援ボタン44が操作されていない場合)(図9のステップS18にて「No」)、処理はステップS15へ戻る。即ち、ステップS02で受信した要請情報に関して、キャンセル情報をキャンセル受信部33が受信しておらず、且つ、他の端末2から送信された意思情報を意思受信部28が受信しておらず、且つ、タッチパネル20が応援意思の入力操作を受け付けていない間、タッチパネル20の表示は意思入力画面のままで維持されると共に、処理はステップS15、ステップS17、ステップS18を繰り返すこととなる。
【0140】
タッチパネル20が応援意思の入力操作を受け付けた場合(より具体的には、意思入力画面の応援ボタン44が操作された場合)(図9のステップS18にて「Yes」)、処理はステップS19へ移行する。
【0141】
ステップS19では、意思送信部27が意思情報を生成する。そして、意思送信部27は、生成した意思情報を他の全ての端末2へ送信する。その後、処理はステップS20へ移行する。
【0142】
ステップS20では、上述の第2応援中画面(図8の第2端末2Bのタッチパネル20参照)がタッチパネル20に表示される。その後、処理はステップS21へ移行する。
【0143】
ステップS21では、ステップS02で受信した要請情報に関するキャンセル情報をキャンセル受信部33が受信したか否かが、制御部22により判定される。当該キャンセル情報をキャンセル受信部33が受信した場合(図9のステップS21にて「Yes」)、処理はステップS25へ移行する。当該キャンセル情報をキャンセル受信部33が受信していない場合(図9のステップS21にて「No」)、処理はステップS22へ移行する。
【0144】
ステップS22では、タッチパネル20が応援完了の入力操作を受け付けたか否かが、制御部22により判定される。タッチパネル20が応援完了の入力操作を受け付けていない場合(より具体的には、第2応援中画面の完了ボタン46が操作されていない場合)(図9のステップS22にて「No」)、処理はステップS21へ戻る。即ち、ステップS02で受信した要請情報に関して、キャンセル情報をキャンセル受信部33が受信しておらず、且つ、タッチパネル20が応援完了の入力操作を受け付けていない間、タッチパネル20の表示は第2応援中画面のままで維持されると共に、処理はステップS21及びステップS22を繰り返すこととなる。
【0145】
タッチパネル20が応援完了の入力操作を受け付けた場合(より具体的には、第2応援中画面の完了ボタン46が操作された場合)(図9のステップS22にて「Yes」)、処理はステップS23へ移行する。
【0146】
ステップS23では、完了送信部30が完了情報を生成する。そして、完了送信部30は、生成した完了情報を他の全ての端末2へ送信する。その後、処理はステップS24へ移行する。
【0147】
ステップS24では、上述の第2完了画面(図11の第2端末2Bのタッチパネル20参照)がタッチパネル20に表示される。その後、この応援処理フローは一旦終了する。
【0148】
図3に示すように、制御部22はキャンセル報知部36を有している。図9のステップS25では、キャンセル報知部36が、端末2のユーザーEに、キャンセル受信部33が受信したキャンセル情報に基づく報知を行う。より具体的には、キャンセル報知部36は、キャンセル情報に基づいて、タッチパネル20に、上述の第1キャンセル画面(図10参照)を表示させる。タッチパネル20に第1キャンセル画面を表示させることは、本発明に係る「キャンセル情報に基づく報知」に相当する。
【0149】
尚、本発明はこれに限定されない。キャンセル報知部36は、キャンセル情報に基づいて、端末2から発生する音や、端末2の振動等による報知を行うように構成されていても良い。
【0150】
以上で説明した構成により、キャンセル報知部36は、端末2が応援意思の入力操作を受け付け(図9のステップS18にて「Yes」)、且つ、当該応援意思に関するキャンセル情報を受信した場合(図9のステップS21にて「Yes」)、当該端末2のユーザーEに当該キャンセル情報に基づく報知を行う。
【0151】
即ち、端末2は、当該端末2が応援意思の入力操作を受け付け、且つ、当該応援意思に関するキャンセル情報を受信した場合、当該端末2のユーザーEに当該キャンセル情報に基づく報知を行うキャンセル報知部36を有している。
【0152】
図3に示すように、制御部22は連携処理部37を有している。図9のステップS26では、ステップS02で受信した要請情報とステップS17で受信した意思情報とに基づいて、連携処理部37が、上述の第3応援中画面(図8の第3端末2Cのタッチパネル20参照)をタッチパネル20に表示させる。これにより、タッチパネル20の表示は、意思入力画面から第3応援中画面に切り替わることとなる。
【0153】
図8に示すように、第3応援中画面は、応援ボタン44を含んでいない。そのため、タッチパネル20に第3応援中画面が表示されているとき、タッチパネル20は、応援意思の入力操作を受け付けない状態である。このように、連携処理部37は、要請受信部24が要請情報を受信し、且つ、意思受信部28が意思情報を受信した場合、端末2におけるタッチパネル20を、応援意思の入力操作を受け付けない状態にする。
【0154】
即ち、端末2は、要請情報を受信し、且つ、当該要請情報に関する意思情報を受信した場合、当該端末2におけるタッチパネル20を、応援意思の入力操作を受け付けない状態にする連携処理部37を有している。
【0155】
ステップS26の後、処理はステップS27へ移行する。
【0156】
ステップS27では、ステップS02で受信した要請情報に関するキャンセル情報をキャンセル受信部33が受信したか否かが、制御部22により判定される。当該キャンセル情報をキャンセル受信部33が受信した場合(図9のステップS27にて「Yes」)、処理はステップS08へ移行する。当該キャンセル情報をキャンセル受信部33が受信していない場合(図9のステップS27にて「No」)、処理はステップS28へ移行する。
【0157】
ステップS28では、ステップS02で受信した要請情報に関する完了情報を完了受信部31が受信したか否かが、制御部22により判定される。当該完了情報を完了受信部31が受信していない場合(図9のステップS28にて「No」)、処理はステップS27へ戻る。即ち、ステップS02で受信した要請情報に関するキャンセル情報をキャンセル受信部33が受信しておらず、且つ、当該完了情報を完了受信部31が受信していない間、タッチパネル20の表示は第3応援中画面のままで維持されると共に、処理はステップS27及びステップS28を繰り返すこととなる。
【0158】
当該完了情報を完了受信部31が受信した場合(図9のステップS28にて「Yes」)、処理はステップS13へ移行する。
【0159】
尚、以上で説明した応援処理フローは、各端末2において、それぞれ個別に実行される。例えば、第1端末2Aにおいて、ステップS01、ステップS02、ステップS03、ステップS04の順に処理が進んだ場合、第2端末2B及び第3端末2Cにおいては、ステップS01、ステップS02、ステップS14の順に処理が進むケースが想定される。
【0160】
〔応援要請に関する処理の具体例〕
以下では、応援要請に関する処理の流れについて、具体例を挙げて説明する。この例では、図1に示すように、第1ユーザーEAが第1端末2Aを所持しており、第2ユーザーEBが第2端末2Bを所持しており、第3ユーザーECが第3端末2Cを所持しているものとする。第1ユーザーEA、第2ユーザーEB、第3ユーザーECは、何れもユーザーEである。
【0161】
まず、図1に示すように、被監視者Dが所定状態(例えば転倒した状態)となる。これに応じて、第1端末2A、第2端末2B、第3端末2Cにより、発報が行われる。この例では、第1ユーザーEAが、被監視者Dの介助に向かうものとする。
【0162】
そして、第1ユーザーEAは、第1端末2Aを操作して、応援要請の入力操作を行う。その結果、図7に示すように、第1端末2Aには要請中画面が表示される(図9のステップS05)と共に、第2端末2B及び第3端末2Cには意思入力画面が表示される(図9のステップS14)。
【0163】
これにより、第2ユーザーEB及び第3ユーザーECは、第1ユーザーEAが応援を求めていることを知ることができる。
【0164】
図7に示す状態において、仮に、第1ユーザーEAがキャンセルボタン48を操作すると、第1端末2Aには第1キャンセル画面(図10参照)が表示される(図9のステップS08)と共に、第2端末2B及び第3端末2Cには第2キャンセル画面(図12参照)が表示される(図9のステップS16)。
【0165】
これにより、第2ユーザーEB及び第3ユーザーECは、第1ユーザーEAへの応援が不要であることを知ることができる。
【0166】
この例では、図7に示す状態において、第1ユーザーEAがキャンセルボタン48を操作することなく、第2ユーザーEBが応援ボタン44を操作するものとする。その結果、図8に示すように、第1端末2Aには第1応援中画面が表示され(図9のステップS10)、第2端末2Bには第2応援中画面が表示され(図9のステップS20)、第3端末2Cには第3応援中画面が表示される(図9のステップS26)。そして、第2ユーザーEBは、第1ユーザーEAの応援に向かう。
【0167】
これにより、第1ユーザーEA及び第3ユーザーECは、第2ユーザーEBに応援意思があることを知ることができる。
【0168】
図8に示す状態において、仮に、第1ユーザーEAがキャンセルボタン48を操作すると、第1端末2A及び第3端末2Cに第1キャンセル画面(図10参照)が表示される(図9のステップS08)と共に、第2端末2Bにも第1キャンセル画面(図10参照)が表示される(図9のステップS25)。
【0169】
これにより、第2ユーザーEB及び第3ユーザーECは、第1ユーザーEAへの応援が不要であることを知ることができる。
【0170】
この例では、図8に示す状態において、第1ユーザーEAがキャンセルボタン48を操作することなく、第2ユーザーEBによる応援が完了し、第2ユーザーEBが完了ボタン46を操作するものとする。これにより、図11に示すように、第1端末2A及び第3端末2Cには第1完了画面が表示される(図9のステップS13)と共に、第2端末2Bには第2完了画面が表示される(図9のステップS24)。
【0171】
これにより、第3ユーザーECは、第1ユーザーEAへの応援が完了したことを知ることができる。
【0172】
以上で説明した構成によれば、応援意思を示す情報である意思情報が、端末2の外部へ送信される。そのため、例えば他の端末2が当該意思情報を受信すれば、当該意思情報を受信した端末2のユーザーEは、自身以外のユーザーEに応援意思があることを知ることができる。その結果、例えば応援が重複してしまう等の非効率な事態の発生を抑制できる。
【0173】
このように、以上で説明した構成によれば、ユーザーE(例えば第1ユーザーEA)が応援要請を行い、且つ、当該応援要請に応じて他のユーザーE(例えば第2ユーザーEB)が応援に向かう場合に、当該他のユーザーE(例えば第2ユーザーEB)に応援意思があることを、当該他のユーザーE(例えば第2ユーザーEB)以外のユーザーE(例えば第1ユーザーEA及び第3ユーザーEC)が知ることができる。
【0174】
〔その他の実施形態〕
(1)上記実施形態における各部材の機能をコンピュータに実現させるプログラムとして構成されていても良い。例えば、端末2にて実行されるプログラムであって、応援要請の入力操作を受け付ける要請入力機能と、要請送信部23に対応する要請送信機能と、要請受信部24に対応する要請受信機能と、応援要請に対する応援意思の入力操作を受け付ける意思入力機能と、意思送信部27に対応する意思送信機能と、を端末2に実現させるプログラムとして構成されていても良い。
【0175】
この場合、端末2は、被監視者Dの状態を検知する状態検知部4により所定状態が検知された場合に状態検知部4による検知結果を示す情報である状態情報を受信する構成を備えていると好適である。
【0176】
(2)監視装置1(より具体的には、撮像部3、状態検知部4、状態送信部5)及び状態受信部21が設けられていなくても良い。
【0177】
(3)各端末2は、互いに同一の構成を有していなくても良い。例えば、複数の端末2のうちの一部のみが、応援要請の入力操作を受け付け可能であり、且つ、外部への要請情報の送信が可能であっても良い。この場合、当該一部の端末2は、応援意思の入力操作を受け付け不能であり、且つ、外部への意思情報の送信が不能であっても良い。さらに、この場合、当該一部以外の端末2が、応援意思の入力操作を受け付け可能であり、且つ、外部への意思情報の送信が可能であると好適である。
【0178】
また、例えば、複数の端末2のうちの一部のみが、応援意思の入力操作を受け付け可能であり、且つ、外部への意思情報の送信が可能であっても良い。この場合、当該一部の端末2は、応援要請の入力操作を受け付け不能であり、且つ、外部への要請情報の送信が不能であっても良い。さらに、この場合、当該一部以外の端末2が、応援要請の入力操作を受け付け可能であり、且つ、外部への要請情報の送信が可能であると好適である。
【0179】
(4)第1応援中画面に完了ボタン46が含まれていても良い。即ち、端末2のタッチパネル20は、当該端末2が応援要請の入力操作を受け付け、当該応援要請に関する意思情報を受信した後、当該応援要請に対する応援完了の入力操作を受け付けるように構成されていても良い。
【0180】
(5)第2キャンセル画面が応援ボタン44を含んでいなくても良い。この場合、タッチパネル20に第2キャンセル画面が表示されることにより、タッチパネル20は、応援意思の入力操作を受け付けない状態となる。
【0181】
(6)第3応援中画面が、操作できない状態(例えばグレーアウトした状態)の応援ボタン44を含んでいても良い。この場合、タッチパネル20に第3応援中画面が表示されることにより、タッチパネル20は、応援意思の入力操作を受け付けない状態となる。
【0182】
(7)第1キャンセル画面または第2キャンセル画面に代えて、平常時用の画面(例えば待ち受け画面やホーム画面等)や要請入力画面が表示されても良い。
【0183】
(8)意思送信部27により生成される意思情報には、応援時刻情報が含まれていても良い。応援時刻情報とは、応援意思の入力操作が行われた時刻を示す情報である。
【0184】
(9)端末2は、タッチパネル20に代えて、ユーザーEによる入力操作を受け付けるキーボードやボタンやマウス等の入力装置を有していても良い。この場合、当該入力装置は、本発明に係る「要請入力部」、「意思入力部」、「完了入力部」、「キャンセル入力部」に相当する。
【0185】
(10)制御部22が、本発明に係る「要請入力部」、「意思入力部」、「完了入力部」、「キャンセル入力部」に相当する要素を有していても良い。
【0186】
(11)端末2は、内容情報生成部25、属性情報生成部26、意思受信部28、完了送信部30、完了受信部31、キャンセル送信部32、キャンセル受信部33、意思報知部34、キャンセル処理部35、キャンセル報知部36、連携処理部37のうち一部または全部を有していなくても良い。
【0187】
(12)内容入力部40は、要請する応援の内容を、選択式以外の形式(例えば入力欄に文字を入力する形式)で入力操作可能に構成されていても良い。
【0188】
(13)対象者入力部41は、応援要請の対象者の属性を、選択式以外の形式(例えば入力欄に文字を入力する形式)で入力操作可能に構成されていても良い。
【0189】
尚、上述の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0190】
本発明は、老人福祉施設だけではなく、医療施設や公共施設等の種々の施設に利用可能であり、また、屋外であっても利用可能である。
【符号の説明】
【0191】
2 :端末
4 :状態検知部
5 :状態送信部
20 :タッチパネル(要請入力部、意思入力部、完了入力部、キャンセル入力部)
23 :要請送信部
24 :要請受信部
25 :内容情報生成部
26 :属性情報生成部
27 :意思送信部
28 :意思受信部
30 :完了送信部
32 :キャンセル送信部
33 :キャンセル受信部
34 :意思報知部
35 :キャンセル処理部
36 :キャンセル報知部
37 :連携処理部
A :監視システム
D :被監視者
E :ユーザー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12