(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073309
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】容器ホルダー
(51)【国際特許分類】
B65D 25/20 20060101AFI20240522BHJP
【FI】
B65D25/20 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184434
(22)【出願日】2022-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】000144463
【氏名又は名称】株式会社三谷バルブ
(74)【代理人】
【識別番号】100140796
【弁理士】
【氏名又は名称】原口 貴志
(72)【発明者】
【氏名】菅野 博史
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB01
3E062AC02
3E062CA05
3E062CA12
3E062KA09
(57)【要約】
【課題】 液体収納容器を支持する部分を従来より小型化することができる容器ホルダーを提供する。
【解決手段】 液体収納容器60を支持する容器ホルダー10は、隙間70aが形成された被設置部70に設置可能であり、容器ホルダー10は、容器ホルダー10の特定の延在方向における容器ホルダー10の一端11側を容器ホルダー10が矢印90aで示す鉛直方向における上側にした状態で、容器ホルダー10の一部が隙間70aに挿入されることによって容器ホルダー10が被設置部70に設置される第1の場合に、被設置部70に接触することによって被設置部70に支持される接触被支持部20と、第1の場合に液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能である挟持部30とを備えることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体収納容器を支持する容器ホルダーであって、
前記容器ホルダーは、隙間が形成された第1の被設置部に設置可能であり、
前記容器ホルダーは、
前記容器ホルダーの特定の延在方向における前記容器ホルダーの一端側を前記容器ホルダーが鉛直方向における上側にした状態で、前記容器ホルダーの一部が前記隙間に挿入されることによって前記容器ホルダーが前記第1の被設置部に設置される第1の場合に、前記第1の被設置部に接触することによって前記第1の被設置部に支持される第1の接触被支持部と、
前記第1の場合に前記液体収納容器の首部を挟んで前記液体収納容器を支持可能である第1の挟持部と
を備えることを特徴とする容器ホルダー。
【請求項2】
前記容器ホルダーは、第2の被設置部に設置可能であり、
前記容器ホルダーは、
前記容器ホルダーが前記一端側を鉛直方向における下側にした状態で、前記容器ホルダーが前記第2の被設置部の上に設置される第2の場合に、前記第2の被設置部に接触することによって前記第2の被設置部に支持される第2の接触被支持部と、
前記第2の場合に前記首部を挟んで前記液体収納容器を支持可能である第2の挟持部と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の容器ホルダー。
【請求項3】
前記第1の挟持部を含む第1の部材と、
前記第2の接触被支持部を含む第2の部材と
を備え、
前記第1の部材は、前記特定の延在方向と交差する方向に移動可能に前記第2の部材に支持されることを特徴とする請求項2に記載の容器ホルダー。
【請求項4】
前記容器ホルダーは、第2の被設置部に設置可能であり、
前記容器ホルダーは、前記容器ホルダーが前記一端側を鉛直方向における下側にした状態で、前記容器ホルダーが前記第2の被設置部の上に設置される第2の場合に、前記第2の被設置部に接触することによって前記第2の被設置部に支持される第2の接触被支持部を備え、
前記第1の挟持部は、前記第1の場合だけでなく前記第2の場合にも前記首部を挟んで前記液体収納容器を支持可能であることを特徴とする請求項1に記載の容器ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体収納容器を支持する容器ホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液体収納容器を支持する容器ホルダーとして、隙間が形成された被設置部に設置可能であるものが知られている(例えば、特許文献1-3参照。)。特許文献1-3に記載されている容器ホルダーは、被設置部に形成された隙間に容器ホルダーの一部が挿入されることによって容器ホルダーが被設置部に設置される場合に、液体収納容器の胴部を囲みながら液体収納容器の底部を支持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平7-26336号公報
【特許文献2】特開平7-187194号公報
【特許文献3】特開平10-203536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の容器ホルダーにおいては、液体収納容器の胴部を囲みながら液体収納容器の底部を支持するので、液体収納容器を支持する部分が大型であるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、液体収納容器を支持する部分を従来より小型化することができる容器ホルダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の容器ホルダーは、液体収納容器を支持する容器ホルダーであって、前記容器ホルダーは、隙間が形成された第1の被設置部に設置可能であり、前記容器ホルダーは、前記容器ホルダーの特定の延在方向における前記容器ホルダーの一端側を前記容器ホルダーが鉛直方向における上側にした状態で、前記容器ホルダーの一部が前記隙間に挿入されることによって前記容器ホルダーが前記第1の被設置部に設置される第1の場合に、前記第1の被設置部に接触することによって前記第1の被設置部に支持される第1の接触被支持部と、前記第1の場合に前記液体収納容器の首部を挟んで前記液体収納容器を支持可能である第1の挟持部とを備えることを特徴とする。
【0007】
この構成により、本発明の容器ホルダーは、液体収納容器の首部を挟んで液体収納容器を支持可能であるので、液体収納容器を支持する部分を従来より小型化することができる。
【0008】
本発明の容器ホルダーにおいて、前記容器ホルダーは、第2の被設置部に設置可能であり、前記容器ホルダーは、前記容器ホルダーが前記一端側を鉛直方向における下側にした状態で、前記容器ホルダーが前記第2の被設置部の上に設置される第2の場合に、前記第2の被設置部に接触することによって前記第2の被設置部に支持される第2の接触被支持部と、前記第2の場合に前記首部を挟んで前記液体収納容器を支持可能である第2の挟持部とを備えても良い。
【0009】
この構成により、本発明の容器ホルダーは、容器ホルダーの特定の延在方向における容器ホルダーの一端側を容器ホルダーが鉛直方向における上側にした状態で、第1の被設置部に形成された隙間に容器ホルダーの一部が挿入されることによって容器ホルダーが第1の被設置部に設置されることができるだけでなく、容器ホルダーの特定の延在方向における容器ホルダーの一端側を容器ホルダーが鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダーが第2の被設置部の上に設置されることができるので、利便性を向上することができる。
【0010】
本発明の容器ホルダーは、前記第1の挟持部を含む第1の部材と、前記第2の接触被支持部を含む第2の部材とを備え、前記第1の部材は、前記特定の延在方向と交差する方向に移動可能に前記第2の部材に支持されても良い。
【0011】
この構成により、本発明の容器ホルダーは、容器ホルダーの特定の延在方向における容器ホルダーの一端側を容器ホルダーが鉛直方向における上側にした状態で、第1の被設置部に形成された隙間に容器ホルダーの一部が挿入されることによって容器ホルダーが第1の被設置部に設置される場合に、容器ホルダーの特定の延在方向と交差する方向における第2の部材に対する第1の部材の位置が、第1の部材に含まれる第1の挟持部による液体収納容器の支持に適した位置になるように、第2の部材に対して第1の部材が移動させられることができる。また、本発明の容器ホルダーは、容器ホルダーの特定の延在方向における容器ホルダーの一端側を容器ホルダーが鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダーが第2の被設置部の上に設置される場合に、容器ホルダーの特定の延在方向と交差する方向における第2の部材に対する第1の部材の位置が、容器ホルダーの設置スペースが小さくなる位置になるように、第2の部材に対して第1の部材が移動させられることができる。
【0012】
本発明の容器ホルダーにおいて、前記容器ホルダーは、第2の被設置部に設置可能であり、前記容器ホルダーは、前記容器ホルダーが前記一端側を鉛直方向における下側にした状態で、前記容器ホルダーが前記第2の被設置部の上に設置される第2の場合に、前記第2の被設置部に接触することによって前記第2の被設置部に支持される第2の接触被支持部を備え、前記第1の挟持部は、前記第1の場合だけでなく前記第2の場合にも前記首部を挟んで前記液体収納容器を支持可能であっても良い。
【0013】
この構成により、本発明の容器ホルダーは、容器ホルダーの特定の延在方向における容器ホルダーの一端側を容器ホルダーが鉛直方向における上側にした状態で、第1の被設置部に形成された隙間に容器ホルダーの一部が挿入されることによって容器ホルダーが第1の被設置部に設置されることができるだけでなく、容器ホルダーの特定の延在方向における容器ホルダーの一端側を容器ホルダーが鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダーが第2の被設置部の上に設置されることができるので、利便性を向上することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の容器ホルダーは、液体収納容器を支持する部分を従来より小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】液体収納容器を支持している状態での本発明の第1の実施の形態に係る容器ホルダーの左側面断面図である。
【
図2】
図1に示す方法とは異なる方法によって液体収納容器を支持している状態での、
図1に示す容器ホルダーの左側面断面図である。
【
図3】
図1および
図2に示す方法とは異なる方法によって液体収納容器を支持している状態での、
図1に示す容器ホルダーの左側面断面図である。
【
図4】(a)
図1に示す容器ホルダーの正面図である。 (b)
図1に示す容器ホルダーの背面図である。
【
図5】(a)
図1に示す容器ホルダーの左側面図である。 (b)
図1に示す容器ホルダーの平面図である。 (c)
図1に示す容器ホルダーの底面図である。
【
図6】液体収納容器を支持している状態での本発明の第2の実施の形態に係る容器ホルダーの左側面断面図である。
【
図7】
図6に示す方法とは異なる方法によって液体収納容器を支持している状態での、
図6に示す容器ホルダーの左側面断面図である。
【
図8】(a)本体から引き出し部材が引き出されている状態での、
図6に示す容器ホルダーの一部の左側面図である。 (b)本体から引き出し部材が引き出されている状態での、
図6に示す容器ホルダーの一部の正面図である。
【
図9】(a)本体から引き出し部材が引き出されている状態での、
図6に示す容器ホルダーの平面図である。 (b)
図8(b)に示すA-A矢視断面図である。
【
図10】(a)
図8(b)に示すB-B矢視断面図である。 (b)
図8(b)に示すC-C矢視断面図である。
【
図11】(a)本体から引き出し部材が引き出されていない状態での、
図6に示す容器ホルダーの一部の左側面図である。 (b)本体から引き出し部材が引き出されていない状態での、
図6に示す容器ホルダーの一部の正面図である。
【
図12】(a)本体から引き出し部材が引き出されていない状態での、
図6に示す容器ホルダーの平面図である。 (b)
図11(b)に示すD-D矢視断面図である。
【
図13】(a)
図11(b)に示すE-E矢視断面図である。 (b)
図11(b)に示すF-F矢視断面図である。
【
図14】
図9(b)において引き出し部材を取り除いた状態を示す図である。
【
図15】(a)
図6に示す引き出し部材の正面図である。 (b)
図15(a)に示す引き出し部材の平面図である。
【
図16】液体収納容器を支持している状態での本発明の第3の実施の形態に係る容器ホルダーの左側面断面図である。
【
図17】
図16に示す方法とは異なる方法によって液体収納容器を支持している状態での、
図16に示す容器ホルダーの左側面断面図である。
【
図18】(a)本体から引き出し部材が引き出されている状態での、
図16に示す容器ホルダーの一部の左側面図である。 (b)本体から引き出し部材が引き出されている状態での、
図16に示す容器ホルダーの一部の正面図である。
【
図19】(a)本体から引き出し部材が引き出されている状態での、
図16に示す容器ホルダーの平面図である。 (b)
図18(b)に示すG-G矢視断面図である。
【
図20】(a)
図18(b)に示すH-H矢視断面図である。 (b)
図18(b)に示すI-I矢視断面図である。
【
図21】(a)本体から引き出し部材が引き出されていない状態での、
図16に示す容器ホルダーの一部の左側面図である。 (b)本体から引き出し部材が引き出されていない状態での、
図16に示す容器ホルダーの一部の正面図である。
【
図22】(a)本体から引き出し部材が引き出されていない状態での、
図16に示す容器ホルダーの平面図である。 (b)
図21(b)に示すJ-J矢視断面図である。
【
図23】(a)
図21(b)に示すK-K矢視断面図である。 (b)
図21(b)に示すL-L矢視断面図である。
【
図24】
図19(b)において引き出し部材を取り除いた状態を示す図である。
【
図25】(a)
図16に示す引き出し部材の正面図である。 (b)
図25(a)に示す引き出し部材の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態に係る容器ホルダーの構成について説明する。
【0018】
図1は、液体収納容器60を支持している状態での本実施の形態に係る容器ホルダー10の左側面断面図である。
図2は、
図1に示す方法とは異なる方法によって液体収納容器60を支持している状態での容器ホルダー10の左側面断面図である。
【0019】
図1および
図2に示すように、液体収納容器60を支持する容器ホルダー10は、隙間70aが形成された第1の被設置部としての被設置部70に設置可能である。
【0020】
容器ホルダー10は、例えば、プラスチックの射出成形によって製造されても良い。
【0021】
液体収納容器60は、開口部61aを備えていて液体を収納するパウチ61と、開口部61aに取り付けられるポンプ62とを備えている。パウチ61に収納される液体は、例えば、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープなどが考えられる。パウチ61に収納されている液体は、利用者によってポンプ62が操作されることによってポンプ62から液体収納容器60の外部に吐出される。液体収納容器60のうち、開口部61aの部分は、液体収納容器60の首部60aを構成している。
【0022】
被設置部70は、例えば、浴室の壁71と、例えばタオルを掛けるためのバー72とによって構成されている。バー72は、壁71に対して位置が固定されている。
【0023】
図3は、
図1および
図2に示す方法とは異なる方法によって液体収納容器60を支持している状態での容器ホルダー10の左側面断面図である。
【0024】
図3に示すように、容器ホルダー10は、第2の被設置部としての被設置部80に設置可能である。
【0025】
被設置部80は、例えば、浴室の床でも良いし、浴室に設置された台でも良い。
【0026】
図4(a)は、容器ホルダー10の正面図である。
図4(b)は、容器ホルダー10の背面図である。
図5(a)は、容器ホルダー10の左側面図である。
図5(b)は、容器ホルダー10の平面図である。
図5(c)は、容器ホルダー10の底面図である。
【0027】
図1、
図2、
図4および
図5に示すように、容器ホルダー10は、容器ホルダー10の特定の延在方向である矢印10aで示す方向における容器ホルダー10の一端11側を容器ホルダー10が矢印90aに示す鉛直方向における上側にした状態で、容器ホルダー10の一部が隙間70aに挿入されることによって容器ホルダー10が被設置部70に設置される場合(以下、本実施の形態において「第1の場合」という。)に、被設置部70に接触することによって被設置部70に支持される第1の接触被支持部としての接触被支持部20と、第1の場合に
図1に示すように液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能である第1の挟持部としての挟持部30と、第1の場合に
図2に示すように液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能である第1の挟持部としての挟持部40とを備えている。
【0028】
接触被支持部20は、矢印10aで示す方向に延在していて壁71に接触する壁接触被支持部21と、壁接触被支持部21に対して矢印10aで示す方向に直交する矢印10bで示す方向に例えば約75°傾斜して延在していてバー72に接触する一対の傾斜部22とを備えている。一対の傾斜部22は、容器ホルダー10において、矢印10aで示す方向と、矢印10bで示す方向との両方に直交する矢印10cで示す方向における両側に配置されている。容器ホルダー10は、壁接触被支持部21に対して傾斜部22が傾斜していることによって、隙間70aの幅が特定の下限値以上、特定の上限値以下である限り、被設置部70に設置可能である。
【0029】
挟持部30は、矢印10bで示す方向に延在していて液体収納容器60の首部60aが挿入される凹み部31と、首部60aが凹み部31に挿入される場合に首部60aに接触して首部60aの移動を案内する一対のガイド部32と、首部60aが凹み部31から簡単に抜け出ることを防止するための一対の突起部33とを備えている。一対のガイド部32は、矢印10cで示す方向において凹み部31の両側に配置されている。同様に、一対の突起部33も矢印10cで示す方向において凹み部31の両側に配置されている。首部60aが一対の突起部33の間を通過する場合には、首部60aと、一対の突起部33とが互いに押し付けられることによって、容器ホルダー10と、首部60aとの少なくとも一方が一時的に変形するので、首部60aが一対の突起部33の間を通過することが可能である。
【0030】
挟持部40は、矢印10bで示す方向に延在していて液体収納容器60の首部60aが挿入される凹み部41と、首部60aが凹み部41に挿入される場合に首部60aに接触して首部60aの移動を案内する一対のガイド部42と、首部60aが凹み部41から簡単に抜け出ることを防止するための一対の突起部43とを備えている。一対のガイド部42は、矢印10cで示す方向において凹み部41の両側に配置されている。同様に、一対の突起部43も矢印10cで示す方向において凹み部41の両側に配置されている。首部60aが一対の突起部43の間を通過する場合には、首部60aと、一対の突起部43とが互いに押し付けられることによって、容器ホルダー10と、首部60aとの少なくとも一方が一時的に変形するので、首部60aが一対の突起部43の間を通過することが可能である。
【0031】
図3~
図5に示すように、容器ホルダー10は、容器ホルダー10が一端11側を矢印90aに示す鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダー10が被設置部80の上に設置される場合(以下、本実施の形態において「第2の場合」という。)に、被設置部80に接触することによって被設置部80に支持される第2の接触被支持部としての接触被支持部50を備えている。接触被支持部50は、容器ホルダー10の一端11に形成されている。
【0032】
挟持部40は、第2の場合に
図3に示すように液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能であり、本発明の第2の挟持部を構成している。
【0033】
以上に説明したように、容器ホルダー10は、
図1~
図3に示すように液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能であるので、液体収納容器60を支持する部分を従来より小型化することができる。
【0034】
容器ホルダー10は、
図1および
図2に示すように、容器ホルダー10が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における上側にした状態で、被設置部70に形成された隙間70aに容器ホルダー10の一部が挿入されることによって容器ホルダー10が被設置部70に設置されることができるだけでなく、
図3に示すように、容器ホルダー10が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダー10が被設置部80の上に設置されることができるので、利便性を向上することができる。
【0035】
容器ホルダー10は、本実施の形態において、
図3に示すように、容器ホルダー10が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダー10が被設置部80の上に設置されることができる。しかしながら、容器ホルダー10は、容器ホルダー10が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダー10が被設置部80の上に設置されることができなくても良い。容器ホルダー10は、容器ホルダー10が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダー10が被設置部80の上に設置されることができない場合には、接触被支持部50を備えない。
【0036】
容器ホルダー10は、本実施の形態において、挟持部30および挟持部40のいずれもが本発明の第1の挟持部を構成している。しかしながら、容器ホルダー10は、挟持部30および挟持部40のうち、一方のみが本発明の第1の挟持部を構成するようになっていても良い。容器ホルダー10は、挟持部30および挟持部40のうち、挟持部40のみが本発明の第1の挟持部を構成するようになっている場合、挟持部30を備えなくても良い。
【0037】
容器ホルダー10は、挟持部30が形成されている部分12が接触被支持部50に対して矢印10aで示す方向にずれているので、
図3に示すように、第2の場合に、部分12が被設置部80に接触しない。したがって、容器ホルダー10は、部分12と、被設置部80との間にぬめりが発生する可能性を低減することができる。
【0038】
(第2の実施の形態)
まず、本発明の第2の実施の形態に係る容器ホルダーの構成について説明する。
【0039】
本実施の形態に係る容器ホルダーの構成要素のうち、第1の実施の形態に係る容器ホルダー10(
図1参照。)の構成要素と同様の構成要素については、容器ホルダー10の構成要素と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0040】
図6は、液体収納容器60を支持している状態での本実施の形態に係る容器ホルダー110の左側面断面図である。
【0041】
図6に示すように、液体収納容器60を支持する容器ホルダー110は、隙間70aが形成された被設置部70に設置可能である。
【0042】
図7は、
図6に示す方法とは異なる方法によって液体収納容器60を支持している状態での容器ホルダー110の左側面断面図である。
【0043】
図7に示すように、容器ホルダー110は、被設置部80に設置可能である。
【0044】
図8(a)は、本体120から引き出し部材140が引き出されている状態での容器ホルダー110の一部の左側面図である。
図8(b)は、本体120から引き出し部材140が引き出されている状態での容器ホルダー110の一部の正面図である。
図9(a)は、本体120から引き出し部材140が引き出されている状態での容器ホルダー110の平面図である。
図9(b)は、
図8(b)に示すA-A矢視断面図である。
図10(a)は、
図8(b)に示すB-B矢視断面図である。
図10(b)は、
図8(b)に示すC-C矢視断面図である。
【0045】
図11(a)は、本体120から引き出し部材140が引き出されていない状態での容器ホルダー110の一部の左側面図である。
図11(b)は、本体120から引き出し部材140が引き出されていない状態での容器ホルダー110の一部の正面図である。
図12(a)は、本体120から引き出し部材140が引き出されていない状態での容器ホルダー110の平面図である。
図12(b)は、
図11(b)に示すD-D矢視断面図である。
図13(a)は、
図11(b)に示すE-E矢視断面図である。
図13(b)は、
図11(b)に示すF-F矢視断面図である。
【0046】
図8~
図13に示すように、容器ホルダー110は、本体120と、本体120から引き出されることが可能である引き出し部材140とを備えている。引き出し部材140は、本体120からの引き出し部材140の突出部分が、容器ホルダー110の特定の延在方向である矢印10aで示す方向に直交する矢印10bで示す方向に伸縮可能であるように、本体120に収納されている。すなわち、引き出し部材140は、矢印10bで示す方向に移動可能に本体120に支持されている。
【0047】
本体120および引き出し部材140は、それぞれ、例えば、プラスチックの射出成形によって製造されても良い。
【0048】
図6および
図8に示すように、本体120は、矢印10aで示す方向における容器ホルダー110の一端11側を容器ホルダー110が矢印90aに示す鉛直方向における上側にした状態で、容器ホルダー110の一部が隙間70aに挿入されることによって容器ホルダー110が被設置部70に設置される場合(以下、本実施の形態において「第1の場合」という。)に、被設置部70に接触することによって被設置部70に支持される第1の接触被支持部としての接触被支持部20を備えている。
【0049】
引き出し部材140は、第1の場合に液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能である第1の挟持部としての挟持部30を備えている。したがって、引き出し部材140は、本発明の第1の部材を構成している。
【0050】
図7および
図13に示すように、本体120は、容器ホルダー110が一端11側を矢印90aに示す鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダー110が被設置部80の上に設置される場合(以下、本実施の形態において「第2の場合」という。)に、被設置部80に接触することによって被設置部80に支持される第2の接触被支持部としての接触被支持部50を備えている。したがって、本体120は、本発明の第2の部材を構成している。接触被支持部50は、容器ホルダー110の一端11に形成されている。
【0051】
本体120は、第2の場合に液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能である第2の挟持部としての挟持部40を備えている。挟持部40は、第1の場合にも液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能であり、本発明の第1の挟持部を構成している。
【0052】
図6~
図13に示すように、本体120は、引き出し部材140を収納する収納部130を一端11側に備えている。
【0053】
図14は、
図9(b)において引き出し部材140を取り除いた状態を示す図である。
【0054】
図6~
図14に示すように、収納部130は、引き出し部材140に接触することによって矢印10aで示す方向と、矢印10bで示す方向との両方に直交する矢印10cで示す方向への引き出し部材140の移動を制限して引き出し部材140を矢印10bで示す方向に案内する一対のガイド部131を備えている。一対のガイド部131は、本体120において矢印10cで示す方向における両側に配置されている。
【0055】
収納部130は、引き出し部材140に接触することによって矢印10aで示す方向のうち一端11側とは反対側への引き出し部材140の移動を制限して引き出し部材140を矢印10bで示す方向に案内する一対のガイド部132を矢印10aで示す方向のうち一端11側とは反対側に備えている。一対のガイド部132は、本体120において矢印10cで示す方向における両側に配置されている。
【0056】
収納部130は、引き出し部材140に接触することによって矢印10aで示す方向のうち一端11側への引き出し部材140の移動を制限して引き出し部材140を矢印10bで示す方向に案内するガイド部133と、本体120から引き出し部材140が引き出されている状態で引き出し部材140の後述する突起部141に接触することによって本体120に引き出し部材140が引っ込むことを防止する引っ込み防止部134と、矢印10cで示す方向において引っ込み防止部134の両側でガイド部133および引っ込み防止部134を接続する一対の接続部135とを矢印10aで示す方向のうち一端11側に備えている。
【0057】
ガイド部133と、引っ込み防止部134との間には、隙間133aが形成されている。引っ込み防止部134は、矢印10aで示す方向に直交する方向において、ガイド部133の中央に配置されている。
【0058】
ガイド部133は、容器ホルダー110が組み立てられる場合に引き出し部材140の後述する突起部141を通過させるための溝133bが形成されている。
【0059】
ガイド部133は、引き出し部材140の後述する突起部142が挿入される一対の長穴133cが形成されている。一対の長穴133cは、矢印10cで示す方向において引っ込み防止部134の両側に配置されている。長穴133cは、矢印10bで示す方向に延在している。
【0060】
ガイド部133は、容器ホルダー110が組み立てられる場合に引き出し部材140の突起部142に接触することによって突起部142を長穴133cまで案内する一対の組立時ガイド部133dを備えている。一対の組立時ガイド部133dは、矢印10cで示す方向において溝133bの両側に配置されている。
【0061】
引っ込み防止部134は、本体120から引き出し部材140が引き出されている状態で引き出し部材140の突起部141に接触する引き出し時接触部134aと、本体120から引き出し部材140が引き出される場合に突起部141に接触することによって突起部141を引き出し時接触部134aと接触可能な位置まで案内する引き出し時ガイド部134bと、引き出し時接触部134aおよび突起部141の接触を解除するために利用者によって押されるボタン部134cと、本体120から引き出し部材140が引き出されていない状態で突起部141に接触することによって本体120から引き出し部材140が容易に引き出されることを防止する突起部134dとを備えている。
【0062】
図15(a)は、引き出し部材140の正面図である。
図15(b)は、引き出し部材140の平面図である。
【0063】
図6~
図13および
図15に示すように、引き出し部材140は、収納部130の引っ込み防止部134に接触する突起部141と、収納部130の長穴133cに挿入される一対の突起部142と、本体120から引き出し部材140が引き出されるために例えば利用者の指が掛けられる突起部143と、本体120から引き出し部材140を引き出すことを利用者に伝えるために凸部によって形成されたメッセージ144と、本体120から引き出し部材140を引き出す方向を利用者に伝えるために凹部によって形成された記号145とを備えている。
【0064】
次に、容器ホルダー110の組み立て方法について説明する。
【0065】
収納部130に引き出し部材140が収納されることによって容器ホルダー110が組み立てられる場合、引き出し部材140の突起部142が収納部130の組立時ガイド部133dに接触することによって突起部142を収納部130の長穴133cまで案内する。したがって、容器ホルダー110は、
図8~
図10に示すように組み立てられる。
【0066】
次に、容器ホルダー110の使用方法について説明する。
【0067】
容器ホルダー110は、
図8~
図10に示す状態である場合、
図10(a)に示すように、収納部130の引っ込み防止部134の引き出し時接触部134aに引き出し部材140の突起部141が接触することによって、本体120に引き出し部材140が引っ込むことを防止する。
【0068】
容器ホルダー110は、
図8~
図10に示す状態である場合、
図10(b)に示すように、収納部130の長穴133cの壁部に引き出し部材140の突起部142が接触することによって、本体120から引き出し部材140が抜け出ることを防止する。
【0069】
容器ホルダー110は、
図8~
図10に示す状態である場合、
図6に示すように、被設置部70に設置されて、挟持部30によって液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能である。
【0070】
容器ホルダー110は、
図8~
図10に示す状態である場合、収納部130のボタン部134cが押されることによって、接続部135を回転中心として引っ込み防止部134が傾くので、引っ込み防止部134の引き出し時接触部134aと、引き出し部材140の突起部141との接触が解除される。容器ホルダー110は、引き出し時接触部134aと、突起部141との接触が解除されている状態で、本体120に引き出し部材140が引っ込む方向に引き出し部材140が押されると、
図11~
図13に示すように本体120に引き出し部材140が引っ込む。
【0071】
本体120に引き出し部材140が引っ込む場合に引っ込み防止部134の突起部134dと、引き出し部材140の突起部141とがすれ違うときには、引っ込み防止部134の突起部134dと、引き出し部材140の突起部141とが互いに押し付けられることによって、本体120と、引き出し部材140との少なくとも一方が一時的に変形するので、引っ込み防止部134の突起部134dと、引き出し部材140の突起部141とがすれ違うことが可能である。
【0072】
容器ホルダー110は、
図11~
図13に示す状態である場合、
図13(a)に示すように、引っ込み防止部134の突起部134dと、引き出し部材140の突起部141とが接触することによって、本体120から引き出し部材140が容易に引き出されることを防止する。
【0073】
容器ホルダー110は、
図11~
図13に示す状態である場合、
図7に示すように、被設置部80の上に設置されて、挟持部40によって液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能である。
【0074】
容器ホルダー110は、
図11~
図13に示す状態である場合、引き出し部材140の突起部143に例えば利用者の指が掛けられるなどして本体120から引き出し部材140が引き出されると、
図8~
図10に示すように本体120から引き出し部材140が引き出される。
【0075】
本体120から引き出し部材140が引き出される場合に引っ込み防止部134の突起部134dと、引き出し部材140の突起部141とがすれ違うときには、引っ込み防止部134の突起部134dと、引き出し部材140の突起部141とが互いに押し付けられることによって、本体120と、引き出し部材140との少なくとも一方が一時的に変形するので、引っ込み防止部134の突起部134dと、引き出し部材140の突起部141とがすれ違うことが可能である。
【0076】
以上に説明したように、容器ホルダー110は、
図6および
図7に示すように液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能であるので、液体収納容器60を支持する部分を従来より小型化することができる。
【0077】
容器ホルダー110は、
図6に示すように、容器ホルダー110が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における上側にした状態で、被設置部70に形成された隙間70aに容器ホルダー110の一部が挿入されることによって容器ホルダー110が被設置部70に設置されることができるだけでなく、
図7に示すように、容器ホルダー110が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダー110が被設置部80の上に設置されることができるので、利便性を向上することができる。
【0078】
容器ホルダー110は、
図6に示すように、容器ホルダー110が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における上側にした状態で、被設置部70に形成された隙間70aに容器ホルダー110の一部が挿入されることによって容器ホルダー110が被設置部70に設置される場合に、矢印10bで示す方向における本体120に対する引き出し部材140の位置が、引き出し部材140に含まれる挟持部30による液体収納容器60の支持に適した位置になるように、本体120に対して引き出し部材140が移動させられることができる。また、容器ホルダー110は、
図7に示すように、容器ホルダー110が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダー110が被設置部80の上に設置される場合に、矢印10bで示す方向における本体120に対する引き出し部材140の位置が、容器ホルダー110の設置スペースが小さくなる位置になるように、本体120に対して引き出し部材140が移動させられることができる。
【0079】
容器ホルダー110は、ガイド部133、引っ込み防止部134および接続部135が接触被支持部50に対して矢印10aで示す方向にずれているので、第2の場合に、ガイド部133、引っ込み防止部134および接続部135が被設置部80に接触しない。したがって、容器ホルダー110は、ガイド部133、引っ込み防止部134および接続部135と、被設置部80との間にぬめりが発生する可能性を低減することができる。
【0080】
(第3の実施の形態)
まず、本発明の第3の実施の形態に係る容器ホルダーの構成について説明する。
【0081】
本実施の形態に係る容器ホルダーの構成要素のうち、第2の実施の形態に係る容器ホルダー110(
図6参照。)の構成要素と同様の構成要素については、容器ホルダー110の構成要素と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0082】
図16は、液体収納容器60を支持している状態での本実施の形態に係る容器ホルダー210の左側面断面図である。
【0083】
図16に示すように、液体収納容器60を支持する容器ホルダー210は、隙間70aが形成された被設置部70に設置可能である。
【0084】
図17は、
図16に示す方法とは異なる方法によって液体収納容器60を支持している状態での容器ホルダー210の左側面断面図である。
【0085】
図17に示すように、容器ホルダー210は、被設置部80に設置可能である。
【0086】
図18(a)は、本体220から引き出し部材240が引き出されている状態での容器ホルダー210の一部の左側面図である。
図18(b)は、本体220から引き出し部材240が引き出されている状態での容器ホルダー210の一部の正面図である。
図19(a)は、本体220から引き出し部材240が引き出されている状態での容器ホルダー210の平面図である。
図19(b)は、
図18(b)に示すG-G矢視断面図である。
図20(a)は、
図18(b)に示すH-H矢視断面図である。
図20(b)は、
図18(b)に示すI-I矢視断面図である。
【0087】
図21(a)は、本体220から引き出し部材240が引き出されていない状態での容器ホルダー210の一部の左側面図である。
図21(b)は、本体220から引き出し部材240が引き出されていない状態での容器ホルダー210の一部の正面図である。
図22(a)は、本体220から引き出し部材240が引き出されていない状態での容器ホルダー210の平面図である。
図22(b)は、
図21(b)に示すJ-J矢視断面図である。
図23(a)は、
図21(b)に示すK-K矢視断面図である。
図23(b)は、
図21(b)に示すL-L矢視断面図である。
【0088】
図18~
図23に示すように、容器ホルダー210は、本体220と、本体220から引き出されることが可能である引き出し部材240とを備えている。引き出し部材240は、本体220からの引き出し部材240の突出部分が、容器ホルダー210の特定の延在方向である矢印10aで示す方向に直交する矢印10bで示す方向に伸縮可能であるように、本体220に収納されている。すなわち、引き出し部材240は、矢印10bで示す方向に移動可能に本体220に支持されている。
【0089】
本体220および引き出し部材240は、それぞれ、例えば、プラスチックの射出成形によって製造されても良い。
【0090】
図16~
図23に示すように、本体220の構成は、引き出し部材240を収納する収納部230を本体120(
図6参照。)が収納部130(
図6参照。)に代えて一端11側に備えた構成と同様である。本体220は、本発明の第2の接触被支持部としての接触被支持部50を備えているので、本発明の第2の部材を構成している。
【0091】
図24は、
図19(b)において引き出し部材240を取り除いた状態を示す図である。
【0092】
図16~
図24に示すように、収納部230の構成は、引き出し部材240に接触することによって矢印10aで示す方向のうち一端11側への引き出し部材240の移動を制限して引き出し部材240を矢印10bで示す方向に案内するガイド部233と、本体220から引き出し部材240が引き出されている状態で引き出し部材240の後述する突起部241に接触することによって本体220に引き出し部材240が引っ込むことを防止する引っ込み防止部234と、矢印10aで示す方向、および、矢印10bで示す方向の両方に直交する矢印10cで示す方向において引っ込み防止部234の両側でガイド部233および引っ込み防止部234を接続する一対の接続部235とを、収納部130(
図9参照。)がガイド部133(
図9参照。)、引っ込み防止部134(
図9参照。)および一対の接続部135(
図9参照。)に代えて矢印10aで示す方向のうち一端11側に備えている構成と同様である。
【0093】
ガイド部233と、引っ込み防止部234との間には、隙間233aが形成されている。引っ込み防止部234は、矢印10aで示す方向に直交する方向において、ガイド部233の中央に配置されている。
【0094】
ガイド部233は、容器ホルダー210が組み立てられる場合に引き出し部材240の後述する突起部241に接触することによって突起部241を隙間233aまで案内する組立時ガイド部233bを備えている。
【0095】
ガイド部233は、本体220から引き出し部材240が引き出されていない状態で引き出し部材240の後述する突起部242に接触することによって本体220から引き出し部材240が容易に引き出されることを防止する一対の突起部233cを備えている。一対の突起部233cは、矢印10cで示す方向において互いに離れて配置されている。
【0096】
ガイド部233は、本体220から引き出し部材240が引き出されている状態で引き出し部材240の突起部242に接触することによって本体220に引き出し部材240が容易に引っ込むことを防止する一対の突起部233dを備えている。一対の突起部233dは、矢印10cで示す方向において互いに離れて配置されている。
【0097】
ガイド部233は、本体220から引き出し部材240が引き出されている状態で引き出し部材240の突起部242に接触することによって本体220から引き出し部材240が容易に引き抜かれることを防止する一対の突起部233eを備えている。一対の突起部233eは、矢印10cで示す方向において互いに離れて配置されている。
【0098】
引っ込み防止部234の構成は、引っ込み防止部134(
図9参照。)が突起部134d(
図9参照。)を備えていない構成と同様である。
【0099】
図25(a)は、引き出し部材240の正面図である。
図25(b)は、引き出し部材240の平面図である。
【0100】
図16~
図23および
図25に示すように、引き出し部材240の構成は、以下に説明する構成を除いて、引き出し部材140(
図6参照。)の構成と同様である。引き出し部材240は、本発明の第1の挟持部としての挟持部30を備えているので、本発明の第1の部材を構成している。
【0101】
引き出し部材240の構成は、収納部230の引っ込み防止部234に接触する突起部241と、収納部230の突起部233c、突起部233dおよび突起部233eに接触する一対の突起部242とを、引き出し部材140(
図15参照。)が突起部141(
図15参照。)および一対の突起部142(
図15参照。)に代えて備えた構成と同様である。
【0102】
次に、容器ホルダー210の組み立て方法について説明する。
【0103】
収納部230に引き出し部材240が収納されることによって容器ホルダー210が組み立てられる場合、引き出し部材240の突起部241が収納部230の組立時ガイド部233bに接触することによって突起部241を収納部230の隙間233aまで案内する。したがって、容器ホルダー210は、
図18~
図20に示すように組み立てられる。
【0104】
次に、容器ホルダー210の使用方法について説明する。
【0105】
容器ホルダー210は、
図18~
図20に示す状態である場合、
図20(a)に示すように、収納部230の引っ込み防止部234の引き出し時接触部134aに引き出し部材240の突起部241が接触することによって、本体220に引き出し部材240が引っ込むことを防止する。また、容器ホルダー210は、
図18~
図20に示す状態である場合、
図20(b)に示すように、収納部230のガイド部233の突起部233dに引き出し部材240の突起部242が接触することによって、本体220に引き出し部材240が引っ込むことを防止する。
【0106】
容器ホルダー210は、
図18~
図20に示す状態である場合、
図20(a)に示すように、収納部230の隙間233aのガイド部233側の壁部に引き出し部材240の突起部241が接触することによって、本体220から引き出し部材240が抜け出ることを防止する。また、容器ホルダー210は、
図18~
図20に示す状態である場合、
図20(b)に示すように、収納部230のガイド部233の突起部233eに引き出し部材240の突起部242が接触することによって、本体220から引き出し部材240が抜け出ることを防止する。
【0107】
容器ホルダー210は、
図18~
図20に示す状態である場合、
図16に示すように、被設置部70に設置されて、挟持部30によって液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能である。
【0108】
容器ホルダー210は、
図18~
図20に示す状態である場合、収納部230のボタン部134cが押されることによって、接続部235を回転中心として引っ込み防止部234が傾くので、引っ込み防止部234の引き出し時接触部134aと、引き出し部材240の突起部241との接触が解除される。容器ホルダー210は、引き出し時接触部134aと、突起部241との接触が解除されている状態で、本体220に引き出し部材240が引っ込む方向に引き出し部材240が押されると、
図21~
図23に示すように本体220に引き出し部材240が引っ込む。
【0109】
本体220に引き出し部材240が引っ込む場合にガイド部233の突起部233dと、引き出し部材240の突起部242とがすれ違うときには、ガイド部233の突起部233dと、引き出し部材240の突起部242とが互いに押し付けられることによって、本体220と、引き出し部材240との少なくとも一方が一時的に変形するので、ガイド部233の突起部233dと、引き出し部材240の突起部242とがすれ違うことが可能である。
【0110】
本体220に引き出し部材240が引っ込む場合にガイド部233の突起部233cと、引き出し部材240の突起部242とがすれ違うときには、ガイド部233の突起部233cと、引き出し部材240の突起部242とが互いに押し付けられることによって、本体220と、引き出し部材240との少なくとも一方が一時的に変形するので、ガイド部233の突起部233cと、引き出し部材240の突起部242とがすれ違うことが可能である。
【0111】
容器ホルダー210は、
図21~
図23に示す状態である場合、
図23(b)に示すように、収納部230のガイド部233の突起部233cに引き出し部材240の突起部242が接触することによって、本体220から引き出し部材240が容易に引き出されることを防止する。
【0112】
容器ホルダー210は、
図21~
図23に示す状態である場合、
図17に示すように、被設置部80の上に設置されて、挟持部40によって液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能である。
【0113】
容器ホルダー210は、
図21~
図23に示す状態である場合、引き出し部材240の突起部143に例えば利用者の指が掛けられるなどして本体220から引き出し部材240が引き出されると、
図18~
図20に示すように本体220から引き出し部材240が引き出される。
【0114】
本体220から引き出し部材240が引き出される場合にガイド部233の突起部233cと、引き出し部材240の突起部242とがすれ違うときには、ガイド部233の突起部233cと、引き出し部材240の突起部242とが互いに押し付けられることによって、本体220と、引き出し部材240との少なくとも一方が一時的に変形するので、ガイド部233の突起部233cと、引き出し部材240の突起部242とがすれ違うことが可能である。
【0115】
本体220から引き出し部材240が引き出される場合にガイド部233の突起部233dと、引き出し部材240の突起部242とがすれ違うときには、ガイド部233の突起部233dと、引き出し部材240の突起部242とが互いに押し付けられることによって、本体220と、引き出し部材240との少なくとも一方が一時的に変形するので、ガイド部233の突起部233dと、引き出し部材240の突起部242とがすれ違うことが可能である。
【0116】
以上に説明したように、容器ホルダー210は、
図16および
図17に示すように液体収納容器60の首部60aを挟んで液体収納容器60を支持可能であるので、液体収納容器60を支持する部分を従来より小型化することができる。
【0117】
容器ホルダー210は、
図16に示すように、容器ホルダー210が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における上側にした状態で、被設置部70に形成された隙間70aに容器ホルダー210の一部が挿入されることによって容器ホルダー210が被設置部70に設置されることができるだけでなく、
図17に示すように、容器ホルダー210が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダー210が被設置部80の上に設置されることができるので、利便性を向上することができる。
【0118】
容器ホルダー210は、
図16に示すように、容器ホルダー210が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における上側にした状態で、被設置部70に形成された隙間70aに容器ホルダー210の一部が挿入されることによって容器ホルダー210が被設置部70に設置される場合に、矢印10bで示す方向における本体220に対する引き出し部材240の位置が、引き出し部材240に含まれる挟持部30による液体収納容器60の支持に適した位置になるように、本体220に対して引き出し部材240が移動させられることができる。また、容器ホルダー210は、
図17に示すように、容器ホルダー210が一端11側を矢印90aで示す鉛直方向における下側にした状態で、容器ホルダー210が被設置部80の上に設置される場合に、矢印10bで示す方向における本体220に対する引き出し部材240の位置が、容器ホルダー210の設置スペースが小さくなる位置になるように、本体220に対して引き出し部材240が移動させられることができる。
【0119】
容器ホルダー210は、ガイド部233、引っ込み防止部234および接続部235が接触被支持部50に対して矢印10aで示す方向にずれているので、第2の場合に、ガイド部233、引っ込み防止部234および接続部235が被設置部80に接触しない。したがって、容器ホルダー210は、ガイド部233、引っ込み防止部234および接続部235と、被設置部80との間にぬめりが発生する可能性を低減することができる。
【0120】
容器ホルダーは、上述した各実施の形態において、浴室に設置されている。しかしながら、容器ホルダーは、浴室以外の場所に設置されても良い。
【0121】
被設置部70は、上述した各実施の形態において、壁71と、バー72とによって構成されている。しかしながら、被設置部70は、隙間70aが形成されていれば、壁と、バーとの組み合わせ以外の構成でも良い。
【符号の説明】
【0122】
10 容器ホルダー
10a 矢印(容器ホルダーの特定の延在方向を示す矢印)
10b 矢印(特定の延在方向と交差する方向を示す矢印)
11 一端
20 接触被支持部(第1の接触被支持部)
30 挟持部(第1の挟持部)
40 挟持部(第1の挟持部、第2の挟持部)
50 接触被支持部(第2の接触被支持部)
60 液体収納容器
60a 首部
70 被設置部(第1の被設置部)
70a 隙間
80 被設置部(第2の被設置部)
90a 矢印(鉛直方向を示す矢印)
110 容器ホルダー
120 本体(第2の部材)
140 引き出し部材(第1の部材)
210 容器ホルダー
220 本体(第2の部材)
240 引き出し部材(第1の部材)