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特開2024-73312制御装置、プログラム、制御方法、及び眼鏡型デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073312
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】制御装置、プログラム、制御方法、及び眼鏡型デバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20240522BHJP
   G06F 3/04815 20220101ALI20240522BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20240522BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/04815
G06T19/00 600
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184439
(22)【出願日】2022-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】可児 裕貴
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 優也
【テーマコード(参考)】
5B050
5E555
【Fターム(参考)】
5B050AA03
5B050BA06
5B050BA09
5B050BA11
5B050BA12
5B050BA13
5B050CA07
5B050CA08
5B050EA04
5B050EA19
5B050EA26
5B050FA02
5B050FA10
5E555AA23
5E555BA08
5E555BB08
5E555BE10
5E555BE17
5E555CA29
5E555CA42
5E555DA08
5E555DA09
5E555DB57
5E555DC09
5E555DC10
5E555DC11
5E555DC14
5E555DC57
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】前方のオブジェクトまでの距離に従う接近画像を表示させる制御装置、プログラム、方法及び眼鏡型デバイスを提供する。
【解決手段】制御装置は、複数のコンテンツと、実世界の位置と、実世界の位置を基準とする第1距離とを対応付けて登録する登録部と、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に実世界の位置が含まれる場合に、実世界の位置と眼鏡型デバイスとの距離が実世界の位置に対応する第1距離よりも短い場合と長い場合とで、眼鏡型デバイスにおける実世界の位置に対応するコンテンツの表示について、異なる表示制御を実行する表示制御部と、を備える。表示制御部はさらに、眼鏡型デバイスの撮像範囲に実世界の位置が含まれる場合に、実世界の位置と眼鏡型デバイスとの距離が、実世界の位置に対応する第1距離よりも短い場合は実世界の位置に対応するコンテンツを表示させず、長い場合は実世界の位置に対応するコンテンツを表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツのそれぞれについて、コンテンツと、実世界の位置と、前記実世界の位置を基準とする第1距離とを対応付けて登録する登録部と、
眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合と長い場合とで、前記眼鏡型デバイスにおける前記実世界の位置に対応する前記コンテンツの表示について、異なる表示制御を実行する表示制御部と
を備える制御装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合には当該コンテンツを表示させず、長い場合には当該コンテンツを表示させるよう制御する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合に、長い場合と比較して、前記眼鏡型デバイスから離れた位置に仮想的に配置されるように、当該コンテンツの表示を制御する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合に、長い場合と比較して、当該コンテンツの透過率を高くする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合に、長い場合と比較して、当該コンテンツのサイズを小さくする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合には当該コンテンツと、当該コンテンツから離れることを示す付帯情報とを表示させ、長い場合には、前記付帯情報は表示させずに当該コンテンツを表示させるよう制御する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
前記登録部は、前記コンテンツの属性に応じた前記第1距離の設定可能範囲を登録者に対して提示し、前記設定可能範囲内で前記登録者によって指定された前記第1距離を前記コンテンツに対応付けて登録する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項8】
前記登録部は、前記コンテンツのサイズが大きいほど前記第1距離が長い前記設定可能範囲を前記登録者に対して提示する、請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記登録部は、前記コンテンツの透過率が低いほど前記第1距離が長い前記設定可能範囲を前記登録者に対して提示する、請求項7に記載の制御装置。
【請求項10】
前記登録部は、前記コンテンツと、前記実世界の位置と、前記実世界の位置を基準とする前記第1距離と、前記第1距離よりも長い第2距離とを対応付けて登録し、
前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、及び前記第2距離よりも長い場合と、前記第1距離と前記第2距離との間である場合とで、前記眼鏡型デバイスにおける当該コンテンツの表示について、異なる表示制御を実行する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項11】
前記登録部は、前記コンテンツの属性に応じた前記第1距離及び前記第2距離の設定可能範囲を登録者に対して提示し、前記設定可能範囲内で前記登録者によって指定された前記第1距離及び前記第2距離を前記コンテンツに対応付けて登録する、請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
前記登録部は、複数のコンテンツのそれぞれについて、前記コンテンツと、実世界の位置と、前記実世界の位置を基準とする距離毎の前記コンテンツの表示態様とを登録し、
前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離に対応する表示態様で、前記コンテンツを前記眼鏡型デバイスに表示させる、請求項1に記載の制御装置。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1から12のいずれか一項に記載の制御装置として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
コンピュータによって実行される制御方法であって、
複数のコンテンツのそれぞれについて、コンテンツと、実世界の位置と、前記実世界の位置を基準とする第1距離とを対応付けて登録する登録段階と、
眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合と長い場合とで、前記眼鏡型デバイスにおける当該コンテンツの表示について、異なる表示制御を実行する表示制御段階と
を備える制御方法。
【請求項15】
眼鏡型デバイスであって、
撮像部と、
前記撮像部の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、予め設定された第1距離よりも短い場合と長い場合とで、前記コンテンツの表示について異なる表示制御を実行する表示制御部と
を備える眼鏡型デバイス。
【請求項16】
前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、前記コンテンツを表示せず、前記第1距離よりも長い場合、前記コンテンツを表示するよう制御する、請求項15に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項17】
前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、前記眼鏡型デバイスの位置から前記第1距離離れた位置に仮想的に配置されるように前記コンテンツを表示し、前記第1距離よりも長い場合、前記コンテンツに対応する前記実世界の位置に仮想的に配置されるように前記コンテンツを表示するよう制御する、請求項15に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項18】
前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、前記第1距離よりも長い場合と比較して高い透過率で、前記コンテンツを表示するよう制御する、請求項15に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項19】
前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、前記第1距離よりも長い場合と比較して小さいサイズで、前記コンテンツを表示するよう制御する、請求項15に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項20】
前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、前記コンテンツと、前記コンテンツから離れることを示す付帯情報とを表示し、前記第1距離よりも長い場合、前記付帯情報は表示せずに前記コンテンツを表示するよう制御する、請求項15に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項21】
前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、及び予め設定された前記第1距離よりも長い第2距離よりも長い場合と、前記第1距離と前記第2距離との間である場合とで、前記コンテンツの表示について異なる表示制御を実行する、請求項15に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項22】
前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合と、前記第1距離よりも長い第2距離より長い場合と、前記第1距離と前記第2距離との間である場合とで、前記コンテンツの表示について異なる表示制御を実行する、請求項15に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項23】
コンピュータを、請求項15から22のいずれか一項に記載の眼鏡型デバイスとして機能させるためのプログラム。
【請求項24】
撮像部を備える眼鏡型デバイスによって実行される制御方法であって、
前記撮像部の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツを取得するコンテンツ取得段階と、
実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、予め設定された第1距離よりも短い場合と長い場合とで、前記コンテンツの表示について異なる表示制御を実行する表示制御段階と
を備える制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、プログラム、制御方法、及び眼鏡型デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、観察者の視覚的注意を適切に画像に向けさせる表示制御装置に関し、特に、車両の前方のオブジェクトまでの距離が短くなるに従い徐々に大きくなるように視認される接近画像を表示する技術について記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2021-160409号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、制御装置が提供される。前記制御装置は、複数のコンテンツのそれぞれについて、コンテンツと、実世界の位置と、前記実世界の位置を基準とする第1距離とを対応付けて登録する登録部を備えてよい。前記制御装置は、眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合と長い場合とで、前記眼鏡型デバイスにおける前記実世界の位置に対応する前記コンテンツの表示について、異なる表示制御を実行する表示制御部を備えてよい。
【0004】
前記制御装置において、前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合には当該コンテンツを表示させず、長い場合には当該コンテンツを表示させるよう制御してよい。
【0005】
前記いずれかの制御装置において、前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合に、長い場合と比較して、前記眼鏡型デバイスから離れた位置に仮想的に配置されるように、当該コンテンツの表示を制御してよい。
【0006】
前記いずれかの制御装置において、前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合に、長い場合と比較して、当該コンテンツの透過率を高くしてよい。
【0007】
前記いずれかの制御装置において、前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合に、長い場合と比較して、当該コンテンツのサイズを小さくしてよい。
【0008】
前記いずれかの制御装置において、前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも近い場合には当該コンテンツと、当該コンテンツから離れることを示す付帯情報とを表示させ、長い場合には、前記付帯情報は表示させずに当該コンテンツを表示させるよう制御してよい。
【0009】
前記いずれかの制御装置において、前記登録部は、前記コンテンツの属性に応じた前記第1距離の設定可能範囲を登録者に対して提示し、前記設定可能範囲内で前記登録者によって指定された前記第1距離を前記コンテンツに対応付けて登録してよい。前記登録部は、前記コンテンツのサイズが大きいほど前記第1距離が長い前記設定可能範囲を前記登録者に対して提示してよい。前記登録部は、前記コンテンツの透過率が低いほど前記第1距離が長い前記設定可能範囲を前記登録者に対して提示してよい。
【0010】
前記いずれかの制御装置において、前記登録部は、前記コンテンツと、前記実世界の位置と、前記実世界の位置を基準とする前記第1距離と、前記第1距離よりも長い第2距離とを対応付けて登録してよく、前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、及び前記第2距離よりも長い場合と、前記第1距離と前記第2距離との間である場合とで、前記眼鏡型デバイスにおける当該コンテンツの表示について、異なる表示制御を実行してよい。前記登録部は、前記コンテンツの属性に応じた前記第1距離及び前記第2距離の設定可能範囲を登録者に対して提示し、前記設定可能範囲内で前記登録者によって指定された前記第1距離及び前記第2距離を前記コンテンツに対応付けて登録してよい。
【0011】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記いずれかの制御装置として機能させるためのプログラムが提供されてよい。
【0012】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される制御方法が提供される。前記制御方法は、複数のコンテンツのそれぞれについて、コンテンツと、実世界の位置と、前記実世界の位置を基準とする距離とを対応付けて登録する登録段階を備えてよい。前記制御方法は、眼鏡型デバイスの撮像範囲に前記実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応する前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、当該コンテンツに対応する前記第1距離よりも短い場合と長い場合とで、前記眼鏡型デバイスにおける当該コンテンツの表示について、異なる表示制御を実行する表示制御段階を備えてよい。
【0013】
本発明の一実施態様によれば、眼鏡型デバイスが提供される。前記眼鏡型デバイスは、撮像部を備えてよい。前記眼鏡型デバイスは、前記撮像部の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツを取得するコンテンツ取得部を備えてよい。前記眼鏡型デバイスは、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、予め設定された第1距離よりも短い場合と長い場合とで、前記コンテンツの表示について異なる表示制御を実行する表示制御部を備えてよい。
【0014】
前記眼鏡型デバイスにおいて、前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、前記コンテンツを表示せず、前記第1距離よりも長い場合、前記コンテンツを表示するよう制御してよい。
【0015】
前記いずれかの眼鏡型デバイスにおいて、前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、前記眼鏡型デバイスの位置から前記第1距離離れた位置に仮想的に配置されるように前記コンテンツを表示し、前記第1距離よりも長い場合、前記コンテンツに対応する前記実世界の位置に仮想的に配置されるように前記コンテンツを表示するよう制御してよい。
【0016】
前記いずれかの眼鏡型デバイスにおいて、前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、前記第1距離よりも長い場合と比較して高い透過率で、前記コンテンツを表示するよう制御してよい。
【0017】
前記いずれかの眼鏡型デバイスにおいて、前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、前記第1距離よりも長い場合と比較して小さいサイズで、前記コンテンツを表示するよう制御してよい。
【0018】
前記いずれかの眼鏡型デバイスにおいて、前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、前記コンテンツと、前記コンテンツから離れることを示す付帯情報とを表示し、前記第1距離よりも長い場合、前記付帯情報は表示せずに前記コンテンツを表示するよう制御してよい。
【0019】
前記いずれかの眼鏡型デバイスにおいて、前記表示制御部は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、前記第1距離よりも短い場合、及び予め設定された前記第1距離よりも長い第2距離よりも長い場合と、前記第1距離よりも長く前記第2距離よりも短い場合とで、前記コンテンツの表示について異なる表示制御を実行してよい。
【0020】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記いずれかの眼鏡型デバイスとして機能させるためのプログラムが提供されてよい。
【0021】
本発明の一実施態様によれば、撮像部を備える眼鏡型デバイスによって実行される制御方法が提供される。前記制御方法は、前記撮像部の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツを取得するコンテンツ取得段階を備えてよい。前記制御方法は、実世界における前記コンテンツと前記眼鏡型デバイスとの距離が、予め設定された第1距離よりも短い場合と長い場合とで、前記コンテンツの表示について異なる表示制御を実行する表示制御段階を備えてよい。
【0022】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】システム10の一例を概略的に示す。
図2】眼鏡型デバイス100の構成の一例を概略的に示す。
図3】制御装置200による表示制御処理の一例を概略的に示す。
図4】コンテンツ400に対して登録された最小距離420について説明するための説明図である。
図5】コンテンツ400に対して登録された最小距離420及び最大距離422について説明するための説明図である。
図6】制御装置200の機能構成の一例を概略的に示す。
図7】制御装置300の機能構成の一例を概略的に示す。
図8】制御装置300の機能構成の他の一例を概略的に示す。
図9】最小距離160について説明するための説明図である。
図10】最大距離162について説明するための説明図である。
図11】制御装置200、又は制御装置300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
例えば、AR(Augmented Reality)グラス等の眼鏡型デバイスでCG(Computer Graphics)のコンテンツを表示した場合、近づいて見ることもできるが、近づきすぎると、何が表示されているのか分からない状態になってしまう。特にユーザは、コンテンツ全体が分からないまま、突然巨大なコンテンツが目の前に出現すると、何が表示されているのか分からない状態になってしまう。また、展望台等から位置情報に紐づいたコンテンツを表示する場合は、大量のコンテンツを表示することになってしまい、視界が煩雑になったり、不要な通信、電力を消費することになる。それに対して、本実施形態に係るシステム10においては、コンテンツ毎に表示可能距離を設定してよい。眼鏡型デバイスに表示されるコンテンツを制作者が登録する場合、表示可能な距離(例:眼鏡型デバイスとコンテンツとの距離が30cm~50m等)も合わせて登録してよい。制作者は、例えば、小さなコンテンツであれば10cm以上、大きなコンテンツであれば3m以上など、コンテンツ毎に設定できてよい。また、本実施形態に係るシステム10においては、眼鏡型デバイスを装着するユーザが、眼鏡型デバイス側の設定において、表示する距離(例:眼鏡型デバイスとコンテンツとの距離が30cm~50m等)を指定してもよい。なお、近づきすぎた場合に、非表示にするのではなく、「離れてください」などの注意をしたり、最低表示距離までコンテンツが離れたり、コンテンツの透過率が高くなったりするようにしてもよい。
【0025】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0026】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、複数の眼鏡型デバイス100及び制御装置200を備える。
【0027】
眼鏡型デバイス100は、無線通信機能と、コンテンツを表示する表示機能とを有している眼鏡型のデバイスであれば、どのようなものであってもよい。眼鏡型デバイス100は、例えば、ARグラスであってよい。
【0028】
眼鏡型デバイス100が表示するコンテンツは、任意のデータ形式であってよい。例えば、コンテンツは、3DのCGデータである。例えば、コンテンツは、静止画である。また、例えば、コンテンツは、動画である。例えば、コンテンツは、テキストである。コンテンツは、これらを複合的に含んでもよい。
【0029】
眼鏡型デバイス100は、コンテンツを透明又は半透明のグラス上に表示することによって、実空間にコンテンツが配置されている感覚をユーザ102に与えることが可能なデバイスであってよい。すなわち、眼鏡型デバイス100は、いわゆる透過型(シースルー型)のデバイスであってよい。なお、眼鏡型デバイス100は、ビデオパススルー型のデバイスであってもよい。この場合、眼鏡型デバイス100は、ユーザ102の視界に対応する範囲を撮影している撮影画像を非透過型のディスプレイに表示し、コンテンツを重畳表示してよい。
【0030】
制御装置200は、眼鏡型デバイス100に配信するコンテンツを管理する。制御装置200は、例えば、実世界の対象に対応付けてコンテンツを登録する。具体例として、制御装置200は、実世界の位置に対応付けてコンテンツを登録する。実世界の位置は、例えば、緯度及び経度によって表されたり、緯度、経度及び高度によって表されたりする。
【0031】
コンテンツの登録は、制御装置200の管理者等によって許可された任意の者によって行われてよい。制御装置200は、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、及びARグラス等によるコンテンツ400の登録を受け付けてよい。
【0032】
制御装置200は、例えば、眼鏡型デバイス100から、眼鏡型デバイス100の撮像範囲を示す撮像範囲情報を受信して、撮像範囲に含まれる対象に対応するコンテンツを眼鏡型デバイス100に送信してよい。
【0033】
眼鏡型デバイス100の撮像範囲は、眼鏡型デバイス100のカメラの撮像範囲であってよい。眼鏡型デバイス100のカメラによる撮像範囲は、ユーザ102の視界に対応する範囲であってよい。眼鏡型デバイス100のカメラの撮像範囲は、ユーザ102の視界よりも広い範囲であってよく、ユーザ102の視界と実質的に同じ範囲であってもよい。
【0034】
眼鏡型デバイス100と制御装置200は、ネットワーク20を介して通信してよい。ネットワーク20は、クラウドを含む。ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含んでよい。移動体通信ネットワークは、5G(5th Generation)通信方式、LTE(Long Term Evolution)通信方式、3G(3rd Generation)通信方式、6G(6th Generation)通信方式以降の通信方式のいずれに準拠していてもよい。ネットワーク20は、Wi-Fi(登録商標)通信方式に対応していてよい。ネットワーク20には、Wi-Fiアクセスポイントを介してアクセス可能であってよい。ネットワーク20には、その他無線通信全般を利用してアクセス可能であってよい。制御装置200は、ネットワーク20に有線接続されてよく、無線接続されてもよい。眼鏡型デバイス100は、移動体通信、Wi-Fi通信、その他無線通信全般によって、ネットワーク20に接続されてよい。
【0035】
本実施形態に係る制御装置200は、複数のコンテンツのそれぞれについて、コンテンツ及び実世界の位置に加えて、実世界の位置を基準とする距離を対応付けて登録する。制御装置200は、コンテンツに対して異なる表示制御を行うための閾値となる距離を登録してよい。
【0036】
例えば、制御装置200は、コンテンツに対して一の距離を対応付けて登録し、実世界における当該コンテンツと眼鏡型デバイス100との距離が、当該一の距離よりも短い場合と長い場合とで、当該コンテンツの表示について異なる表示制御を実行する。具体例として、制御装置200は、当該コンテンツと眼鏡型デバイス100との距離が、当該一の距離よりも短い場合には当該コンテンツを表示させず、長い場合には表示させる。制御装置200は、このように、距離に応じてコンテンツの表示/非表示を制御してよい。なお、制御装置200は、コンテンツに対応する実世界の位置と眼鏡型デバイス100との距離が、当該一の距離よりも短い場合に、「離れてください」等の注意を表示したり、最低表示距離までコンテンツを離したり、コンテンツの透過率を高くしたり、コンテンツのサイズを小さくしたりしてもよい。
【0037】
従来のARグラスによれば、実世界の位置に対応するコンテンツが、その位置に配置されている感覚を装着者に与えることができる。装着者はコンテンツに対応する位置に実際に近づくことによって、コンテンツに近づいて見ることもできるが、近づきすぎると、何が表示されているかわからない状態になってしまう。また、装着者の視界が大きく遮られることになり、何らかの危険が伴うことも考えられる。それに対して、本実施形態に係る制御装置200によれば、例えば、近過ぎる場合には、コンテンツを表示させないようにしたり、注意を表示したり、コンテンツの透過率を高くしたり、コンテンツを小さくしたりすることができ、このような問題の解決に貢献することができる。
【0038】
制御装置200は、複数のコンテンツのそれぞれについて、コンテンツ及び実世界の位置に加えて、実世界の位置を基準とする最小距離及び最大距離を対応付けて登録してもよい。制御装置200は、コンテンツに対して異なる表示制御を行うための閾値となる最小距離及び最大距離を登録してよい。
【0039】
例えば、制御装置200は、コンテンツに対して最小距離及び最大距離を対応付けて登録し、実世界における当該コンテンツと眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離よりも短い場合、及び最大距離よりも長い場合と、最小距離と最大距離との間である場合とで、当該一のコンテンツの表示について異なる表示制御を実行する。具体例として、制御装置200は、実世界における当該コンテンツと眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離よりも短い場合及び最大距離よりも長い場合には当該コンテンツを表示させず、最小距離と最大距離との間である場合には表示させる。制御装置200は、このように、距離に応じてコンテンツの表示/非表示を制御してよい。なお、制御装置200は、実世界におけるコンテンツと眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離と最大距離との間である場合には、コンテンツをそのまま表示させ、最大距離よりも長い場合、コンテンツを表示させず、最小距離よりも短い場合、「離れてください」等の注意を表示したり、最小距離までコンテンツを離したり、コンテンツの透過率を高くしたり、コンテンツのサイズを小さくしたりしてもよい。
【0040】
従来のARグラスによれば、例えば、装着者が展望台等に位置していて、視界が開けている場合に、視界に含まれる範囲に対応するコンテンツが表示されてしまうことになり、視界が煩雑になったり、不要な通信、電力を消費したりすることになってしまう。それに対して、本実施形態に係る制御装置200によれば、例えば、遠過ぎる場合には、コンテンツを表示させないようにすることができ、このような問題の解決に貢献することができる。
【0041】
図2は、眼鏡型デバイス100の構成の一例を概略的に示す。眼鏡型デバイス100は、リム112及びテンプル118を有するフレーム110を備える。眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100における各種制御を実行する制御装置300を備える。
【0042】
図2における制御装置300の配置は一例であり、制御装置300は、フレーム110の他の位置に配置されてもよい。例えば、制御装置300は、フレーム110の外部に配置されてもよい。また、例えば、制御装置300は、テンプル118内に配置されてもよい。具体例として、制御装置300は、テンプル118の先端部、すなわち、モダンに配置されてもよい。制御装置300は、バッテリを備えてよい。制御装置300とバッテリは、別体として、フレーム110の別の位置に配置されてもよい。
【0043】
眼鏡型デバイス100は、カメラ120を備えてよい。カメラ120の撮像範囲は、眼鏡型デバイス100を装着しているユーザ102の視界に対応する範囲であってよい。図2におけるカメラ120の配置は一例であり、カメラ120は、他の位置に配置されてもよい。
【0044】
眼鏡型デバイス100は、センサ122を備えてよい。センサ122は、眼鏡型デバイス100の周囲の環境を特定するためのセンサであってよい。センサ122は、LiDAR(Light Detection and Ranging)を含んでよい。センサ122は、測距センサを含んでもよい。図2では、センサ122がブリッジ114に配置されている場合を例示しているが、図2におけるセンサ122の配置は一例であり、センサ122は、他の位置に配置されてもよい。
【0045】
眼鏡型デバイス100は、センサ124を備えてよい。センサ124は、例えば、眼鏡型デバイス100の装着者であるユーザ102の視線を検出する。センサ124は、例えば、ユーザ102の目を撮像して監視することによって、ユーザ102の視線を検出する。図2におけるセンサ124の配置は一例であり、センサ124は、他の位置に配置されてもよい。
【0046】
眼鏡型デバイス100は、マイク126を備えてよい。マイク126は、眼鏡型デバイス100の装着者であるユーザ102の発話を取得可能な位置に配置される。図2におけるマイク126の配置は一例であり、マイク126は、他の位置に配置されてもよい。
【0047】
制御装置300は、各種入力を受け付けてよい。制御装置300は、眼鏡型デバイス100の任意の位置に配置された操作部を介して、ユーザ102からの各種入力を受け付けてよい。制御装置300は、例えば、フレーム110の任意の位置に配置されたボタン等の入力部を介して、ユーザ102からの各種入力を受け付ける。制御装置300は、例えば、スマートフォン及びウェアラブル端末等の携帯端末、タブレット端末、及びPC等を介して、ユーザ102からの各種入力を受け付けてもよい。眼鏡型デバイス100は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)及びZigbee(登録商標)等の短距離無線通信方式を用いて、これらと無線接続を確立してよい。
【0048】
制御装置300は、各種センサを備えてよい。制御装置300は、例えば、測位センサを備える。例えば、制御装置300は、GPS(Global Positioning System)センサ等のGNSS(Global Naviagtion Satellite System)センサを備える。制御装置300は、加速度センサを備えてよい。制御装置300は、ジャイロセンサを備えてよい。制御装置300は、その他のセンサを備えてもよい。
【0049】
制御装置300は、カメラ120の撮像範囲を示す撮像範囲情報を生成してよい。制御装置300は、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢に基づいて、撮像範囲情報を生成してよい。制御装置300は、各種センサの出力によって、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢を特定してよい。
【0050】
制御装置300は、レンズ116への表示機能を備えてよい。レンズ116は、眼鏡型デバイス100の表示部の一例であってよい。レンズ116は、透明又は半透明のディスプレイであってよく、制御装置300は、レンズ116に各種表示を実行させてよい。すなわち、眼鏡型デバイス100は、透明又は半透明のディスプレイ型のデバイスであってよい。また、制御装置300が、レンズ116に対して表示を投影する機能を有してもよい。すなわち、眼鏡型デバイス100は、投影型のデバイスであってよい。
【0051】
制御装置300は、ネットワーク20を介した通信を実行する機能を有してよい。制御装置300は、移動体通信、Wi-Fi通信、及びその他の無線通信全般の少なくともいずれかによって、ネットワーク20にアクセスしてよい。制御装置300は、ネットワーク20を介して、制御装置200と通信してよい。
【0052】
図3は、制御装置200による表示制御処理の一例を概略的に示す。ここでは、制御装置200が、複数のコンテンツのそれぞれについて最小距離及び最大距離を登録しており、距離に応じてコンテンツの表示/非表示を制御する場合の処理の流れを一例として説明する。なお、ここでは、一の眼鏡型デバイス100から受信した一の撮像範囲情報に対する処理について説明する。
【0053】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、制御装置200が、眼鏡型デバイス100から撮像範囲情報を受信する。S104では、制御装置200が、S102で受信した撮像範囲情報に基づいて、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に複数のコンテンツに対応付けて登録している複数の実世界の位置のいずれかが含まれるか否かを判定する。含まれる場合、S106に進み、含まれない場合、終了する。
【0054】
S106では、制御装置200が、S104で撮像範囲に含まれると判定した実世界の位置に対応するコンテンツが、表示対象か否かを判定する。制御装置200は、例えば、実世界における当該コンテンツと眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツに対応する最小距離よりも短い場合、及び、当該コンテンツに対応する最大距離よりも長い場合、表示対象でないと判定し、最小距離よりも長く最大距離よりも短い場合、表示対象であると判定する。制御装置200は、例えば、実世界における当該コンテンツと眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツに対応する最小距離と最大距離との間である場合、表示対象であると判定する。
【0055】
コンテンツが表示対象である場合、S108に進み、表示対象でない場合、S110に進む。S108では、制御装置200が、S106で表示すると判定したコンテンツを眼鏡型デバイス100に送信して、眼鏡型デバイス100に表示させる。S110では、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツが複数ある場合において、全てのコンテンツについて判定が終了したか否かを判定する。終了していない場合、S106に戻り、次のコンテンツについて表示対象か否かを判定する。終了した場合、処理を終了する。
【0056】
図4は、コンテンツ400に対して登録された最小距離420について説明するための説明図である。制御装置200は、複数のコンテンツ400のそれぞれについて、実世界の位置402と、位置402を基準とする最小距離420とを登録する。
【0057】
制御装置200は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に位置402が含まれる場合において、位置402と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離420よりも短い場合と長い場合とで、位置402に対応するコンテンツ400の表示について、異なる表示制御を実行する。例えば、制御装置200は、図4に例示するように、位置402と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離420よりも短い場合にはコンテンツ400を表示させず、長い場合にはコンテンツ400を表示させるよう制御する。
【0058】
従来のように、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に位置402が含まれるときに何の工夫もなくコンテンツ400を表示すると、眼鏡型デバイス100が位置402の近くに位置する場合には、巨大なコンテンツ400が目の前に出現することになり、何が表示されているかわからない状態になったり、視界の大部分が遮られてしまう状態になったりしてしまい得る。それに対して、本実施形態に係る制御装置200によれば、眼鏡型デバイス100が位置402の近くに位置する場合には、コンテンツ400を非表示とすることができ、このような問題が発生しないようにできる。
【0059】
また、制御装置200によれば、コンテンツ400のそれぞれに対して異なる最小距離420を登録できるので、例えば、サイズが小さいコンテンツ400については、短い最小距離420を登録し、サイズが大きいコンテンツ400については、長い最小距離420を登録することもできる。これにより、近くに表示すると問題が大きい、サイズが大きいコンテンツ400については、近くに表示させないようにしつつ、近くに表示しても問題が少ない上に、近くに表示した方が見やすい、サイズが小さいコンテンツ400については、近くに表示させる、という環境を実現することができる。
【0060】
図5は、コンテンツ400に対して登録された最小距離420及び最大距離422について説明するための説明図である。制御装置200は、複数のコンテンツ400のそれぞれについて、実世界の位置402と、位置402を基準とする最小距離420及び最大距離422とを登録する。
【0061】
制御装置200は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に位置402が含まれる場合において、位置402と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離420よりも短い場合、及び最大距離422よりも長い場合と、最小距離420と最大距離422との間である場合とで、位置402に対応するコンテンツ400の表示について、異なる表示制御を実行する。例えば、制御装置200は、図5に例示するように、位置402と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離420よりも短い場合、及び最大距離422よりも長い場合にはコンテンツ400を表示させず、最小距離420と最大距離422との間である場合にはコンテンツ400を表示させるよう制御する。
【0062】
従来のように、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に位置402が含まれるときに何の工夫もなくコンテンツ400を表示すると、眼鏡型デバイス100のユーザ102が展望台等に位置しているときに、視界に含まれる範囲に対応する多数のコンテンツが表示されてしまうことになり、視界が煩雑になったり、不要な通信、電力を消費したりすることになってしまう。それに対して、本実施形態に係る制御装置200によれば、眼鏡型デバイス100からある程度以上遠くに離れた位置に対応するコンテンツ400については非表示とすることができ、このような問題を軽減できる。
【0063】
また、制御装置200によれば、コンテンツ400のそれぞれに対して異なる最小距離420及び最大距離422を登録できるので、例えば、遠方から見ることをそもそも想定している巨大なコンテンツ400については、長い最大距離422を登録することもできる。これにより、遠くに位置するユーザ102に対しても表示することをそもそも想定しているコンテンツ400が表示されないようになってしまうことを防止できる。
【0064】
図6は、制御装置200の機能構成の一例を概略的に示す。制御装置200は、記憶部202、登録部204、情報受信部206、及び表示制御部208を備えてよい。記憶部202は、各種情報を記憶する。
【0065】
登録部204は、各種情報を登録する。例えば、登録部204は、制御装置200のユーザによる入力によって各種情報を登録する。登録部204は、ネットワーク20を介して他の装置から受信した情報を登録してもよい。登録部204は、登録した情報を記憶部202に記憶させる。
【0066】
登録部204は、複数のコンテンツ400を登録する。例えば、登録部204は、複数のコンテンツ400のそれぞれについて、コンテンツ400と、実世界の位置と、実世界の位置を基準とする最小距離420とを対応付けて登録する。当該最小距離420は、第1距離の一例であってよい。登録部204は、コンテンツ400のサイズを示すサイズ情報を登録してもよい。登録部204は、コンテンツ400の外形を示す外形情報を登録してもよい。
【0067】
登録部204は、最小距離420の設定可能範囲を登録者に対して提示し、当該設定可能範囲内で登録者によって指定された最小距離420をコンテンツ400に対応付けて登録してもよい。例えば、登録部204は、登録者が制御装置200のユーザである場合、制御装置200のディスプレイに最小距離420の設定可能範囲を表示させる。例えば、登録部204は、登録者が他の装置のユーザである場合、最小距離420の設定可能範囲を当該他の装置に送信して表示させる。
【0068】
登録部204は、コンテンツ400の属性に応じた最小距離420の設定可能範囲を登録者に対して提示し、当該設定可能範囲内で登録者によって指定された最小距離420をコンテンツ400に対応付けて登録してもよい。これにより、コンテンツ400の属性に応じた適切な最小距離420を登録することができる。
【0069】
登録部204は、例えば、コンテンツ400のサイズが大きいほど最小距離420が長い設定可能範囲を登録者に対して提示する。これにより、コンテンツ400のサイズが大きいにもかかわらず、比較的短い最小距離420が登録されてしまうことにより、眼鏡型デバイス100の近くに比較的大きなコンテンツ400を表示してしまって眼鏡型デバイス100のユーザ102のユーザ体感を低下させてしまう、ということを防止できる。
【0070】
登録部204は、例えば、コンテンツ400の透過率が低いほど最小距離420が長い設定可能範囲を登録者に対して提示する。これにより、コンテンツ400の透過率が低く、ユーザ102の視界を遮る可能性が高いにもかかわらず、比較的短い最小距離420が登録されてしまうことにより、眼鏡型デバイス100の近くに透過率の低いコンテンツ400を表示してしまって眼鏡型デバイス100のユーザ102のユーザ体感を低下させてしまう、ということを防止できる。
【0071】
情報受信部206は、各種情報を受信する。情報受信部206は、眼鏡型デバイス100からネットワーク20を介して各種情報を受信してよい。情報受信部206は、例えば、コンテンツ400の表示制御対象の眼鏡型デバイス100から継続的に撮像範囲情報を受信する。眼鏡型デバイス100は、定期的に又は不定期に撮像範囲情報を制御装置200に送信してよい。また、眼鏡型デバイス100は、撮像範囲が変化する毎に、撮像範囲情報を制御装置200に送信してもよい。
【0072】
表示制御部208は、情報受信部206が眼鏡型デバイス100から受信した撮像範囲情報に基づいて、眼鏡型デバイス100に対するコンテンツ400の表示制御を行う。表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に、記憶部202に記憶されている複数のコンテンツ400に対応する複数の実世界の位置のいずれかが含まれるか否かを判定する。
【0073】
表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に、コンテンツ400に対応する実世界の位置が含まれる場合において、実世界における当該コンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも短い場合と長い場合とで、眼鏡型デバイス100における当該コンテンツ400の表示について、異なる表示制御を実行する。
【0074】
実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離は、例えば、眼鏡型デバイス100の位置と、コンテンツ400の表面との距離であってよい。表示制御部208は、コンテンツ400のサイズ情報及び外形情報の少なくともいずれかを用いることによって、眼鏡型デバイス100の位置と、コンテンツ400の表面との距離を算出してよい。
【0075】
実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離は、例えば、眼鏡型デバイス100の位置と、コンテンツ400に対応する実世界の位置との距離であってよい。表示制御部208は、コンテンツ400に対応する実世界の位置と、眼鏡型デバイス100の位置とから、これらの距離を算出してよい。
【0076】
例えば、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100におけるコンテンツ400の表示/非表示を制御してよい。例えば、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも短い場合には当該コンテンツ400を表示させず、長い場合には当該コンテンツ400を表示させるよう制御する。
【0077】
例えば、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100におけるコンテンツ400の仮想的な表示位置を制御してよい。例えば、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも短い場合に、長い場合と比較して、眼鏡型デバイス100から離れた位置に仮想的に配置されるように、当該コンテンツ400の表示を制御する。具体例として、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも長い場合は、当該コンテンツ400を当該コンテンツ400に対応する実世界の位置に配置し、短い場合は、眼鏡型デバイス100から最小距離420の分離れた位置に当該コンテンツ400を配置して表示させるよう制御する。これにより、眼鏡型デバイス100に近い位置に表示することが好ましくないコンテンツ400を、眼鏡型デバイス100から離れた位置に表示させることができる。
【0078】
例えば、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100に表示させるコンテンツ400の透過率を制御する。例えば、表示制御部208は、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも短い場合に、長い場合と比較して、当該コンテンツ400の透過率を高くする。具体例として、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも長い場合は、当該コンテンツ400をデフォルト設定された透過率で表示させ、短い場合は、デフォルト設定された透過率よりも高い透過率で表示させるよう制御する。これにより、眼鏡型デバイス100に近い位置に表示されるコンテンツ400の透過率を高めることができ、ユーザ102の視界を妨げる度合を低減することができる。
【0079】
例えば、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100に表示させるコンテンツ400のサイズを制御する。例えば、表示制御部208は、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも短い場合に、長い場合と比較して、当該コンテンツ400のサイズを小さくする。具体例として、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも長い場合は、当該コンテンツ400をデフォルト設定されたサイズで表示させ、短い場合は、デフォルト設定されたサイズよりも小さいサイズで表示させるよう制御する。これにより、眼鏡型デバイス100に近い位置に表示されるコンテンツ400のサイズを小さくすることができ、ユーザ102の視界を妨げる度合を低減することができる。
【0080】
例えば、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100におけるコンテンツ400に付帯する付帯情報の表示/非表示を制御する。例えば、表示制御部208は、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも短い場合には当該コンテンツ400と、当該コンテンツ400から離れることを示す付帯情報とを表示させ、長い場合と比較して、当該付帯情報は表示させずに当該コンテンツ400を表示させるよう制御する。具体例として、表示制御部208は、「離れてください」等のテキスト情報を付帯情報として表示させる。これにより、眼鏡型デバイス100に近い位置にコンテンツ400が登録されており、当該コンテンツ400がユーザ102の近くに表示される場合において、ユーザ102をそこから離れさせることによって、コンテンツ400の全体を表示可能な位置に移動させることができる。
【0081】
登録部204は、複数のコンテンツ400のそれぞれについて、コンテンツ400と、実世界の位置と、実世界の位置を基準とする最小距離420及び最大距離422とを対応付けて登録してもよい。当該最大距離422は、第2距離の一例であってよい。
【0082】
登録部204は、最小距離420及び最大距離422の設定可能範囲を登録者に対して提示し、当該設定可能範囲内で登録者によって指定された最小距離420及び最大距離422をコンテンツ400に対応付けて登録してもよい。例えば、登録部204は、登録者が制御装置200のユーザである場合、制御装置200のディスプレイに最小距離420及び最大距離422の設定可能範囲を表示させる。例えば、登録部204は、登録者が他の装置のユーザである場合、最小距離420及び最大距離422の設定可能範囲を当該他の装置に送信して表示させる。
【0083】
登録部204は、コンテンツ400の属性に応じた最小距離420及び最大距離422の設定可能範囲を登録者に対して提示し、当該設定可能範囲内で登録者によって指定された最小距離420及び最大距離422をコンテンツ400に対応付けて登録してもよい。これにより、コンテンツ400の属性に応じた適切な最小距離420及び最大距離422を登録することができる。
【0084】
登録部204は、例えば、コンテンツ400のサイズが大きいほど最小距離420が長い最小距離420の設定可能範囲を登録者に対して提示する。例えば、登録部204は、コンテンツ400の透過率が低いほど最小距離420が長い最小距離420の設定可能範囲を登録者に対して提示する。
【0085】
登録部204は、例えば、コンテンツ400のデータ量が多いほど最大距離422が短い最大距離422の設定可能範囲を登録者に対して提示する。これにより、例えば、データ量が多いコンテンツ400については、比較的近くであっても表示させないようにでき、眼鏡型デバイス100の通信量や消費電力を低減することができる。
【0086】
コンテンツ400に対して最小距離420に加えて最大距離422が登録されている場合、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に、コンテンツ400に対応する実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも短い場合、及び最大距離422よりも長い場合と、最小距離420と最大距離422との間である場合とで、眼鏡型デバイス100における当該コンテンツ400の表示について、異なる表示制御を実行してよい。
【0087】
例えば、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも短い場合、及び最大距離422よりも長い場合には当該コンテンツ400を表示させず、最小距離420と最大距離422との間である場合には当該コンテンツ400を表示させるよう制御する。
【0088】
コンテンツ400に対して最小距離420に加えて最大距離422が登録されている場合、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に、コンテンツ400に対応する実世界の位置が含まれる場合において、当該実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも短い場合と、最大距離422よりも長い場合と、最小距離420と最大距離422との間である場合とで、眼鏡型デバイス100における当該コンテンツ400の表示について、異なる表示制御を実行してもよい。
【0089】
例えば、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも短い場合、眼鏡型デバイス100の位置から当該最小距離420離れた位置に仮想的に配置されるようにコンテンツ400を表示させ、最小距離420と最大距離422との間である場合、当該コンテンツ400に対応する実世界の位置に仮想的に配置されるように当該コンテンツ400を表示させ、最大距離422よりも長い場合、当該コンテンツ400を表示させない。
【0090】
例えば、表示制御部208は、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420と最大距離422との間である場合、当該コンテンツ400をデフォルト設定された透過率で表示させ、最小距離420よりも短い場合、当該コンテンツ400をデフォルト設定された透過率よりも高い透過率で表示させ、最大距離422よりも長い場合、当該コンテンツ400を表示させない。
【0091】
例えば、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420と最大距離422との間である場合、当該コンテンツ400をデフォルト設定されたサイズで表示させ、最小距離420よりも短い場合、当該コンテンツをデフォルト設定されたサイズよりも小さいサイズで表示させ、最大距離422よりも長い場合、当該コンテンツ400を表示させない。
【0092】
例えば、表示制御部208は、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれる実世界の位置に対応するコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、当該コンテンツ400に対応する最小距離420よりも短い場合、当該コンテンツ400と、コンテンツから離れることを示す付帯情報とを表示させ、最小距離420と最大距離422との間である場合、付帯情報は表示せずにコンテンツ400を表示させ、最大距離422よりも長い場合、当該コンテンツ400を表示させない。
【0093】
登録部204は、コンテンツ400に対して、実世界の位置と、実世界の位置を基準とする距離毎のコンテンツ400の表示態様とを登録してもよい。登録部204は、コンテンツの登録者の指示に従って、実世界の位置と、実世界の位置を基準とする距離毎のコンテンツ400の表示態様とを登録してよい。例えば、登録部204は、第1距離以内は、コンテンツ400を非表示とし、第1距離と、第1距離よりも長い第2距離との間の場合は、デフォルトの表示サイズよりもサイズを小さくして表示し、第2距離と、第2距離よりも長い第3距離との間の場合は、デフォルトの透過率よりも高い透過率で表示し、第3距離よりも長い場合、非表示とするように設定する。
【0094】
具体例として、コンテンツ400が道路標識及び看板等の場合に、登録部204は、第1距離以内の場合、デフォルトのサイズだが透過率を高く表示し、第1距離と、第1距離よりも長い第2距離との間の場合、デフォルトのサイズよりも小さいサイズで表示し、第2距離以上の場合、非表示とするように登録する。これにより、コンテンツ400に対応する実世界の位置に対して、ユーザ102が、第1距離よりも近い位置にいる場合には、コンテンツ400の透過率を高くすることによって、道路標識や看板を認識させつつ、周囲の見にくさを低減し、ユーザ102が、第1距離と第2距離との間に位置する場合には、コンテンツ400のサイズを小さくすることによって、道路標識や看板を認識させつつも、道路標識や看板によって周囲が見にくくなることを防ぎ、ユーザ102が第3距離以上離れている場合には、非表示とすることによって、表示の煩雑さを低減することができる。
【0095】
また、具体例として、コンテンツ400が実物大の恐竜のCGコンテンツ等である場合、登録部204は、第1距離以内の場合、デフォルトのサイズだが透過率を高く表示し、第1距離と、第1距離よりも長い第2距離との間の場合、デフォルト表示とし、第2距離以上の場合、非表示とするように登録する。これにより、実物大であることを優先するコンテンツについて、サイズを変更することなく、透過率の調整等によって、周囲に見にくさを低減することができる。
【0096】
登録部204によって、コンテンツ400に対して、実世界の位置と、実世界の位置を基準とする距離毎のコンテンツ400の表示態様とが登録されている場合、表示制御部208は、当該登録内容に従って、眼鏡型デバイス100におけるコンテンツ400の表示を制御してよい。表示制御部208は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離に対応する表示態様で、コンテンツ400を眼鏡型デバイス100に表示させてよい。
【0097】
図7は、制御装置300の機能構成の一例を概略的に示す。制御装置300は、記憶部302、情報取得部304、外部通信部306、及び表示制御部308を備える。
【0098】
情報取得部304は、各種情報を取得する。情報取得部304は、取得した情報を記憶部302に記憶させてよい。
【0099】
情報取得部304は、例えば、カメラ120によって撮像された撮像画像をカメラ120から取得する。情報取得部304は、例えば、各種センサによって出力された情報を取得する。情報取得部304は、センサ122によって出力された情報を取得してよい。情報取得部304は、センサ124によって出力された情報を取得してよい。情報取得部304は、測位センサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部304は、加速度センサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部304は、ジャイロセンサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部304は、その他のセンサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部304は、例えば、マイク126が取得したユーザ102の発話を取得する。情報取得部304は、マイク126が取得したユーザ102の発話を音声認識することによって、発話内容を取得してよい。
【0100】
情報取得部304は、ユーザ102からの各種入力を取得してよい。情報取得部304は、ユーザ102が、操作部や携帯端末を介して入力した入力情報を取得してよい。情報取得部304は、ユーザ102の音声入力内容を取得してよい。情報取得部304は、ユーザ102の手の動きによる入力情報を取得してよい。
【0101】
情報取得部304は、カメラ120の撮像範囲を示す撮像範囲情報を生成してよい。情報取得部304は、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢に基づいて、撮像範囲情報を生成してよい。情報取得部304は、各種センサの出力によって、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢を特定してよい。
【0102】
外部通信部306は、外部と通信する。外部通信部306は、ネットワーク20を介して制御装置200と通信してよい。外部通信部306は、例えば、情報取得部304が取得した各種情報を制御装置200に送信する。
【0103】
外部通信部306は、例えば、撮像範囲情報を制御装置200に送信して、制御装置200から、表示対象のコンテンツ400を受信する。外部通信部306は、受信したコンテンツ400を記憶部302に記憶させる。
【0104】
表示制御部308は、レンズ116に各種情報を表示するよう制御する。例えば、表示制御部308は、外部通信部306が制御装置200から受信したコンテンツ400をレンズ116に表示させる。
【0105】
ここまでは、眼鏡型デバイス100と実世界におけるコンテンツとの距離に応じた表示制御を制御装置200が主体となって実行する場合について説明したが、これに限らない。眼鏡型デバイス100と実世界におけるコンテンツとの距離に応じた表示制御を、眼鏡型デバイス100が主体となって実行してもよい。
【0106】
この場合、制御装置200の表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に、記憶部202に記憶されている複数のコンテンツ400に対応する複数の実世界の位置のいずれかが含まれるか否かを判定し、含まれると判定した場合に、含まれる実世界の位置と、当該位置に対応するコンテンツ400とを眼鏡型デバイス100に送信する。表示制御部208は、実世界の位置及びコンテンツ400に加えて、コンテンツ400のサイズ情報を送信してよい。表示制御部208は、実世界の位置及びコンテンツ400に加えて、コンテンツ400の外形情報を送信してよい。そして、眼鏡型デバイス100が実世界におけるコンテンツと眼鏡型デバイス100との距離に応じた、コンテンツ400の表示制御を実行する。
【0107】
図8は、制御装置300の機能構成の他の一例を概略的に示す。図9は、最小距離160について説明するための説明図である。図10は、最大距離162について説明するための説明図である。本例における制御装置300は、記憶部312、情報取得部314、設定部315、外部通信部316、及び表示制御部318を備える。
【0108】
情報取得部314は、各種情報を取得する。情報取得部314は、取得した情報を記憶部312に記憶させる。
【0109】
情報取得部314は、例えば、カメラ120によって撮像された撮像画像をカメラ120から取得する。情報取得部314は、例えば、各種センサによって出力された情報を取得する。情報取得部314は、センサ122によって出力された情報を取得してよい。情報取得部314は、センサ124によって出力された情報を取得してよい。情報取得部314は、測位センサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部314は、加速度センサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部314は、ジャイロセンサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部314は、その他のセンサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部314は、例えば、マイク126が取得したユーザ102の発話を取得する。情報取得部314は、マイク126が取得したユーザ102の発話を音声認識することによって、発話内容を取得してよい。
【0110】
情報取得部314は、ユーザ102からの各種入力を取得してよい。情報取得部314は、ユーザ102が、操作部や携帯端末を介して入力した入力情報を取得してよい。情報取得部314は、ユーザ102の音声入力内容を取得してよい。情報取得部314は、ユーザ102の手の動きによる入力情報を取得してよい。
【0111】
情報取得部314は、カメラ120の撮像範囲を示す撮像範囲情報を生成してよい。情報取得部314は、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢に基づいて、撮像範囲情報を生成してよい。情報取得部314は、各種センサの出力によって、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢を特定してよい。
【0112】
設定部315は、距離の設定を行う。例えば、設定部315は、最小距離160を設定する。設定部315は、情報取得部314が取得したユーザ102からの入力に従って、最小距離160を設定してよい。設定部315は、設定した最小距離160を記憶部312に記憶させる。
【0113】
例えば、設定部315は、最大距離162を設定する。設定部315は、情報取得部314が取得したユーザ102からの入力に従って、最大距離162を設定してよい。設定部315は、設定した最大距離162を記憶部312に記憶させる。
【0114】
外部通信部316は、外部と通信する。外部通信部316は、ネットワーク20を介して制御装置200と通信してよい。外部通信部316は、例えば、情報取得部314が取得した各種情報を制御装置200に送信する。
【0115】
外部通信部316は、例えば、撮像範囲情報を制御装置200に送信して、制御装置200から、撮像範囲に含まれる実世界の位置150に対応するコンテンツ400を受信する。外部通信部316は、コンテンツ400とともに、当該コンテンツ400に対応する実世界の位置150を受信してよい。外部通信部316は、さらに、当該コンテンツ400のサイズ情報及び外形情報の少なくともいずれかを受信してよい。外部通信部316は、受信した情報を記憶部312に記憶させる。外部通信部316は、コンテンツ取得部の一例であってよい。
【0116】
表示制御部318は、レンズ116に各種情報を表示するよう制御する。例えば、表示制御部318は、外部通信部316が制御装置200から受信したコンテンツ400をレンズ116に表示させる。
【0117】
表示制御部318は、外部通信部316が制御装置200から受信したコンテンツ400の表示制御を行う。表示制御部318は、外部通信部316が制御装置200からコンテンツ400を受信した場合に、実世界における当該コンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離に応じた当該コンテンツ400の表示制御を行う。
【0118】
例えば、表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、設定部315によって設定された最小距離160よりも短い場合と長い場合とで、コンテンツ400の表示について異なる表示制御を実行する。
【0119】
上述したように、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離は、例えば、眼鏡型デバイス100の位置と、コンテンツ400の表面との距離であってよい。表示制御部318は、コンテンツ400のサイズ情報及び外形情報の少なくともいずれかを用いることによって、眼鏡型デバイス100の位置と、コンテンツ400の表面との距離を算出してよい。
【0120】
上述したように、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離は、例えば、眼鏡型デバイス100の位置と、コンテンツ400に対応する実世界の位置150との距離であってよい。表示制御部318は、コンテンツ400に対応する実世界の位置150と、眼鏡型デバイス100の位置とから、これらの距離を算出してよい。
【0121】
例えば、表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離160よりも短い場合、当該コンテンツ400を表示せず、最小距離160よりも長い場合、当該コンテンツ400を表示するよう制御する。
【0122】
例えば、表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離160よりも短い場合、眼鏡型デバイス100の位置から最小距離160離れた位置に仮想的に配置されるようにコンテンツ400を表示し、最小距離160よりも長い場合、当該コンテンツ400に対応する実世界の位置150に仮想的に配置されるように当該コンテンツ400を表示するよう制御する。
【0123】
例えば、表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離160よりも短い場合、最小距離160よりも長い場合と比較して高い透過率で、当該コンテンツを表示するよう制御する。
【0124】
例えば、表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離160よりも短い場合、最小距離160よりも長い場合と比較して小さいサイズで、当該コンテンツ400を表示するよう制御する。
【0125】
例えば、表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離160よりも短い場合、当該コンテンツ400と、コンテンツから離れることを示す付帯情報とを表示し、最小距離160よりも長い場合、付帯情報は表示せずにコンテンツ400を表示するよう制御する。
【0126】
表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、設定部315によって設定された最小距離160よりも短い場合、及び最大距離162よりも長い場合と、最小距離160と最大距離162との間である場合とで、コンテンツ400の表示について異なる表示制御を実行してもよい。
【0127】
例えば、表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離160よりも短い場合、及び最大距離162よりも長い場合、当該コンテンツ400を表示せず、最小距離160と最大距離162との間である場合、当該コンテンツ400を表示するよう制御する。
【0128】
表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離160よりも短い場合と、最大距離162よりも長い場合と、最小距離160と最大距離162との間である場合とで、コンテンツ400の表示について異なる表示制御を実行してもよい。
【0129】
例えば、表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離160よりも短い場合、眼鏡型デバイス100の位置から当該最小距離離れた位置に仮想的に配置されるようにコンテンツ400を表示し、最小距離160と最大距離162との間である場合、当該コンテンツ400に対応する実世界の位置150に仮想的に配置されるように当該コンテンツ400を表示し、最大距離162よりも長い場合、当該コンテンツ400を表示しないよう制御する。
【0130】
例えば、表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離160と最大距離162との間である場合、当該コンテンツ400をデフォルト設定された透過率で表示し、最小距離160よりも短い場合、当該コンテンツ400をデフォルト設定された透過率よりも高い透過率で表示し、最大距離162よりも長い場合、当該コンテンツ400を表示しないよう制御する。
【0131】
例えば、表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離160と最大距離162との間である場合、当該コンテンツ400をデフォルト設定されたサイズで表示し、最小距離160よりも短い場合、当該コンテンツ400をデフォルト設定されたサイズよりも小さいサイズで表示し、最大距離162よりも長い場合、当該コンテンツ400を表示しないよう制御する。
【0132】
例えば、表示制御部318は、実世界におけるコンテンツ400と眼鏡型デバイス100との距離が、最小距離160よりも短い場合、当該コンテンツ400と、コンテンツから離れることを示す付帯情報とを表示し、最小距離160と最大距離162との間である場合、付帯情報は表示せずにコンテンツ400を表示し、最大距離162よりも長い場合、当該コンテンツ400を表示しないよう制御する。
【0133】
登録部204によって、コンテンツ400に対して実世界の位置を基準とする距離毎のコンテンツ400の表示態様が登録されている場合、表示制御部208は、登録された内容に従って、眼鏡型デバイス100に対して表示指示を行ってよく、表示制御部318は、表示指示に従って、コンテンツ400に対応する実世界の位置を基準とする距離に対応する、コンテンツ400の表示態様に従って、コンテンツ400を表示してよい。
【0134】
図11は、制御装置200、又は制御装置300のハードウェア構成の一例を概略的に示す。本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0135】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に記憶されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0136】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを記憶する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0137】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを記憶する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0138】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0139】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に記憶された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0140】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に記憶されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0141】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に記憶され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に記憶される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に記憶された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0142】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0143】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0144】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を記憶可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに記憶される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピーディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0145】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0146】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0147】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0148】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0149】
10 システム、100 眼鏡型デバイス、102 ユーザ、110 フレーム、112 リム、114 ブリッジ、116 レンズ、118 テンプル、120 カメラ、122 センサ、124 センサ、126 マイク、150 位置、160 最小距離、162 最大距離、200 制御装置、202 記憶部、204 登録部、206 情報受信部、208 表示制御部、300 制御装置、302 記憶部、304 情報取得部、306 外部通信部、308 表示制御部、312 記憶部、314 情報取得部、315 設定部、316 外部通信部、318 表示制御部、400 コンテンツ、420 最小距離、422 最大距離、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11