IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社HAROiDの特許一覧

特開2024-73338コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラム
<>
  • 特開-コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラム 図1
  • 特開-コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラム 図2
  • 特開-コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラム 図3
  • 特開-コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラム 図4
  • 特開-コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラム 図5
  • 特開-コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラム 図6
  • 特開-コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラム 図7
  • 特開-コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073338
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/266 20110101AFI20240522BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20240522BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240522BHJP
【FI】
H04N21/266
H04N21/258
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184494
(22)【出願日】2022-11-17
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)ウェブサイトの掲載日: ・令和4年10月7日 ウェブサイトのアドレス: ・https://livepark.jp/channels/asobiba/JTzIlk95 (2)ウェブサイトの掲載日: ・令和4年11月14日 ウェブサイトのアドレス: ・https://events.livepark.jp/videos/OrtqiZsDXZA?utm_source=livepark_asobibanews&utm_medium=lineup&utm_campaign=beppuasobiba
(71)【出願人】
【識別番号】515223064
【氏名又は名称】株式会社LivePark
(74)【代理人】
【識別番号】100201341
【弁理士】
【氏名又は名称】畠山 順一
(72)【発明者】
【氏名】安藤 聖泰
(72)【発明者】
【氏名】清田 いちる
(72)【発明者】
【氏名】金賀 晋太郎
(72)【発明者】
【氏名】久木野 大
【テーマコード(参考)】
5C164
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5C164FA25
5C164SA51S
5C164SC01P
5C164SC11P
5C164YA11
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】コンテンツの視聴者が演者等に対して応援しつつも、視聴者や他の者にも利益を与えることができるようにすること。
【解決手段】コンテンツ配信システムは、演者が登場するコンテンツをユーザ端末に配信するコンテンツ配信部と、コンテンツにおいて演者が紹介する商品又はサービスを販売するECサイトを管理するECサーバと、ECサイトへの誘導情報をユーザ端末に提示する誘導情報提示部と、ECサイトにおける演者が紹介する商品又はサービスの所定期間の販売数を計数する計数部と、所定期間の販売数の計数に応じて、コンテンツにインベントを発生させるインベント発生部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
演者が登場するコンテンツをユーザ端末に配信するコンテンツ配信部と、
前記コンテンツにおいて前記演者が紹介する商品又はサービスを販売するECサイトを管理するECサーバと、
前記ECサイトへの誘導情報を前記ユーザ端末に提示する誘導情報提示部と、
前記ECサイトにおける前記演者が紹介する商品又はサービスの所定期間の販売数を計数する計数部と、
前記所定期間の販売数の計数に応じて、前記コンテンツにインベントを発生させるインベント発生部と、
を備えるコンテンツ配信システム。
【請求項2】
演者が登場するコンテンツをユーザ端末に配信するコンテンツ配信部と、
前記コンテンツにおいて前記演者が紹介する商品又はサービスを販売するECサイトへの誘導情報を前記ユーザ端末に提示する誘導情報提示部と、
前記ECサイトにおける前記演者が紹介する商品又はサービスの所定期間の販売数を計数する計数部と、
前記所定期間の販売数の計数に応じて、前記コンテンツにインベントを発生させるインベント発生部と、
を備えるコンテンツ配信装置。
【請求項3】
コンピュータを、
演者が登場するコンテンツを表示する表示手段、
前記コンテンツにおいて前記演者が紹介する商品又はサービスを販売するECサイトへの誘導情報を提示する誘導情報提示手段、
前記誘導情報に基づいて、前記演者が紹介する商品又はサービスを購入可能な購入手段、
前記ECサイトにおける前記演者が紹介する商品又はサービスの所定期間の販売数に応じて、前記コンテンツにインベントを提示するインベント提示手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、様々な映像コンテンツが製作され、動画配信サービス等で配信されたりしている。更に、近年、コンテンツを視聴するだけではなく、コンテンツを視聴したユーザが、気に入ったコンテンツの創作者やそれに登場する演者に対して、それらの者を応援するために金銭を支払う投げ銭サービスがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-127068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の投げ銭サービスは視聴者からコンテンツの創作者やそれに登場する演者へ一方的なお金の流れでしかなく、コンテンツの創作者やそれに登場する演者だけが利益を受け取る仕組みであった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、コンテンツの視聴者が演者等に対して応援しつつも、視聴者や他の者にも利益を与えることができるコンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、演者が登場するコンテンツをユーザ端末に配信するコンテンツ配信部と、前記コンテンツにおいて前記演者が紹介する商品又はサービスを販売するECサイトを管理するECサーバと、前記ECサイトへの誘導情報を前記ユーザ端末に提示する誘導情報提示部と、前記ECサイトにおける前記演者が紹介する商品又はサービスの所定期間の販売数を計数する計数部と、前記所定期間の販売数の計数に応じて、前記コンテンツにインベントを発生させるインベント発生部と、を備えるコンテンツ配信システムである。
【0007】
本発明の一態様は、演者が登場するコンテンツをユーザ端末に配信するコンテンツ配信部と、前記コンテンツにおいて前記演者が紹介する商品又はサービスを販売するECサイトへの誘導情報を前記ユーザ端末に提示する誘導情報提示部と、前記ECサイトにおける前記演者が紹介する商品又はサービスの所定期間の販売数を計数する計数部と、前記所定期間の販売数の計数に応じて、前記コンテンツにインベントを発生させるインベント発生部と、を備えるコンテンツ配信装置である。
【0008】
本発明の一態様は、コンピュータを、演者が登場するコンテンツを表示する表示手段、前記コンテンツにおいて前記演者が紹介する商品又はサービスを販売するECサイトへの誘導情報を提示する誘導情報提示手段、前記誘導情報に基づいて、前記演者が紹介する商品又はサービスを購入可能な購入手段、前記ECサイトにおける前記演者が紹介する商品又はサービスの所定期間の販売数に応じて、前記コンテンツにインベントを提示するインベント提示手段、として機能させるプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コンテンツの視聴者が演者等に対して応援しつつも、視聴者や他の者にも利益を与えることができるコンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は本実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成例を示す図である。
図2図2は本実施形態に係るコンテンツ配信装置1の機能構成例を示すブロック図である。
図3図3は本実施形態に係るECサイトサーバ2の機能構成例を示すブロック図である。
図4図4はコンテンツ配信システムの動作フローチャートである。
図5図5はユーザ端末3に表示されるコンテンツの一例を示す図である。
図6図6はユーザ端末3に表示されるコンテンツ及びECサイトの一例を示す図である。
図7図7はユーザ端末3に表示されるイベント処理されたコンテンツの一例を示す図である。
図8図8はユーザ端末3に表示されるイベント処理されたコンテンツの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態を説明する。
<システム構成例>
【0012】
まず、本実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成例について説明する。図1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成例を示す図である。図1に示すように、コンテンツ配信システムは、コンテンツ配信管理装置1と、ECサーバ2と、複数のユーザ端末3と、を含む。図1に示すように、コンテンツ配信管理装置1、ECサーバ2、及び複数のユーザ端末3は、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。なお、ネットワークNは、有線、無線を問わず、インターネットなどの各種通信網を採用できる。
【0013】
コンテンツ配信管理装置1は、例えば、演者が登場するコンテンツ等の動画配信サービスを提供するサービス提供者によって管理されるサーバ装置であり、演者が登場するコンテンツをユーザ端末3に配信する。また、コンテンツ配信管理装置1は、コンテンツに登場する演者が紹介する商品、サービスを販売するEC(Electronic Commerce)サイトを管理するECサーバ2から売上個数等の情報を含む決算情報を受信し、その決算情報を用いて、配信するコンテンツにイベントを発生するイベント処理を行う。
【0014】
尚、コンテンツ配信管理装置1は、クラウドコンピューティングサービスの提供者によって管理されるクラウドサーバ装置であってもよいし、複数台のコンピュータで構成される分散型コンピューティングシステムであってもよい。コンテンツ配信管理装置1の機能構成の詳細については後述する。
【0015】
ECサーバ2は、商品やサービスを販売するECサイトを運営するサーバ装置である。販売する商品やサービスのうち、いくつかの商品やサービスは、コンテンツ配信管理装置1が配信するコンテンツに登場する演者が紹介する商品、サービスである。ECサーバ2は、コンテンツに登場する演者が紹介する商品、サービスの売上個数等の情報を含む決算情報を、コンテンツ配信管理装置1に通知する。
【0016】
ユーザ端末3は、コンテンツである動画を視聴する各ユーザが所有し使用する端末である。ユーザ端末3は、スマートフォンやタブレットPC(Personal Computer)などのモバイル端末であってもよいし、ユーザの自宅などに設置されるノートPCやデスクトップPCであってもよい。ユーザ端末3には、動画視聴用のアプリケーションがインストールされてよいが、動画視聴用のWebサイトを介して動画を視聴する場合はアプリケーションのインストールは任意である。
【0017】
ユーザは、ユーザ端末3を用いて、コンテンツ配信管理装置1によって配信されたコンテンツを視聴する。そして、ユーザは、コンテンツに登場する演者が紹介する商品又はサービスを、ECサイトを介して購入することができる。
【0018】
尚、図1では、本実施形態に係るコンテンツ配信システムとして、コンテンツ配信管理装置1、及びECサーバ2の2種類の装置を少なくとも含むように示している。しかしながら、使用形態によって、その他の情報処理装置を含んでもよいし、コンテンツ配信管理装置1及びECサーバ2をさらに細かく複数の装置に分散させて構成してもよいし、又は、コンテンツ配信管理装置1とECサーバ2とを一つの装置としても良い。
【0019】
<各装置の構成例>
次に、本実施形態に係るコンテンツ配信装置1の機能構成例について説明する。図2は、本実施形態に係るコンテンツ配信装置1の機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、コンテンツ配信装置1は、通信部11、記憶部12、および制御部13を有する。
【0020】
通信部11は、ECサーバ2、ユーザ端末3など、他の装置との間の通信を制御する処理部であり、例えば、ネットワークインタフェースカードなどの通信インタフェースである。
記憶部12は、各種データや、制御部13が実行するプログラムを記憶し、例えば、メモリやハードディスクなどである。
【0021】
制御部13は、コンテンツ配信装置1全体を司る処理部であり、例えば、プロセッサなどである。制御部13は、コンテンツ配信部131と、誘導情報提示部132と、計数部133と、インベント発生部134と、を備える。なお、各処理部は、プロセッサが有する電子回路の一例やプロセッサが実行するプロセスの一例である。
【0022】
コンテンツ配信部131は、ユーザ端末3からの要求に応じて、要求のあったコンテンツ(動画)を、ユーザ端末3に配信する。配信するコンテンツは、演者が登場するライブ映像である。演者は、コンテンツの中で、特定の商品又はサービスを紹介する。ここで商品とは、有体物であり、例えば、地域の特産物等である。また、サービスとは、購入したユーザに所定の役務を提供するものであり、例えば、宿泊施設の提供等である。
【0023】
誘導情報提示部132は、コンテンツ内で演者に紹介された商品又はサービスを購入することができるECサイトに誘導する誘導情報を、ユーザ端末3に提示する。誘導情報は、例えば、ECサイトへのリンク情報(URL)等である。また、誘導情報は、リンク情報(URL)のみならず、紹介された商品又はサービスの画像や価格情報を含んでも良い。
計数部133は、ECサーバ2からの決済情報を受信し、コンテンツ内で紹介された商品又はサービスの販売数をカウントする。
【0024】
イベント発生部134は、コンテンツ内で紹介された商品又はサービスの所定期間における販売数に応じて、配信しているコンテンツ内でイベントを発生させる。ここで、所定期間とは、例えば、ライブコンテンツの場合は、ライブコンテンツを配信している期間や、運営側が定めた期間等である。イベントは、コンテンツ内で紹介された商品又はサービスの販売数に応じた告知情報(例えば、現時点の売上個数等)や演出等を、コンテンツ内に表示する例があるが、これに限らない。また、コンテンツ内で紹介された商品又はサービスの販売数が所定値を超えたことをトリガにして、告知情報や演出等を、コンテンツ内に表示するようにしても良い。
【0025】
以上、本実施形態に係るコンテンツに装置1の機能構成例について説明した。なお、図2を用いて説明した上記の機能構成はあくまで一例であり、本実施形態に係るコンテンツ配信装置1の機能構成は係る例に限定されない。例えば、コンテンツ配信装置1は、必ずしも図2に示す構成の全てを備えず、コンテンツ配信部131など、一部の構成をコンテンツ配信装置1とは異なる別のコンピュータに備えることもできる。コンテンツ配信装置1の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
【0026】
次に、本実施形態に係るECサーバ2の機能構成例について説明する。ECサイトはECサーバ2によって運営される。図3は、本実施形態に係るECサーバ2の機能構成例を示すブロック図である。図3に示すように、ECサーバ2は、通信部21、記憶部22、および制御部23を備える。
【0027】
通信部21は、コンテンツ配信装置1、ユーザ端末3など、他の装置との間の通信を制御する処理部であり、例えば、ネットワークインタフェースカードなどの通信インタフェースである。
【0028】
記憶部22は、各種データや、制御部23が実行するプログラムを記憶し、例えば、メモリやハードディスクなどである。また、記憶部22には、ECサイトが販売する商品又はサービスの名称、内容、価格等を含む商品・サービス情報の商品・サービス情報データベース221も格納されている。
【0029】
制御部23は、ECサーバ2全体を司る処理部であり、例えば、プロセッサなどである。制御部23は、商品・サービス販売部231、及び決済情報送信部232を備える。
商品・サービス販売部231は、ECサイトを運営し、商品・サービス情報データベース221を参照し、ユーザに各種商品又はサービスを販売し、決済を行う。
決済情報送信部232は、ユーザによる購入及び決済が完了すると、販売した商品又はサービスの個数や販売金額等を含む決済情報を、ユーザ端末3に送信する。また、決済情報送信部232は、上述したコンテンツにより紹介された商品又はサービスについては、ユーザによる購入及び決済が完了すると、販売した商品又はサービスの個数や販売金額等を含む決済情報を、コンテンツ配信装置1に送信する。
【0030】
<コンテンツ配信システムの動作>
図4はコンテンツ配信システムの動作フローチャートである。
コンテンツ配信装置1のコンテンツ配信部131は、商品又はサービスを紹介する演者を撮影したライブ映像を受信し、ユーザ端末3に配信する。ここで配信するコンテンツには、誘導情報提示部132により演者が紹介する商品又はサービスを販売するECサイトに誘導する誘導情報(例えば、URL)が付加されている(Step100)。
【0031】
ユーザ端末3はコンテンツを受信してコンテンツを表示し、ユーザはコンテンツを視聴する(Step101)。図5はユーザ端末3に表示されるコンテンツの一例を示す図である。図5の例において、ユーザ端末3には、演者が登場するコンテンツと、演者が紹介する商品(AA牛)を購入できるECサイトへの誘導情報と、が表示されている。
【0032】
ユーザは、コンテンツにより紹介された商品又はサービスを購入する場合、コンテンツの誘導情報にタッチ(選択)することにより、ECサイトにアクセスする(Step102)。
【0033】
ECサイトサーバ2の商品・サービス販売部231は、ユーザ端末3からのアクセスに応答し、コンテンツにより紹介された商品又はサービスを販売するECサイトを、ユーザ端末3に送信する(Step103)。
【0034】
ユーザ端末3は、コンテンツにより紹介された商品又はサービスを販売するECサイトを表示し(Step104)、ユーザはそのECサイトを閲覧可能である。図6はユーザ端末3に表示されるコンテンツ及びECサイトの一例を示す図である。図6の例において、ユーザ端末3には、演者が登場するコンテンツと、演者が紹介する商品(AA牛)を購入できるECサイトと、が表示されている。
【0035】
ユーザが商品(AA牛)を購入する場合(Step105)、該当する商品(AA牛)の購入ボタンをタッチ(選択)することにより、購入手続きに進むことができる。ユーザが商品(AA牛)の購入を選択した場合、ユーザ端末3は購入情報をECサーバ2に送信する(Step105)。
【0036】
ECサーバ2の商品・サービス販売部231はユーザ端末3から購入情報を受信し、商品(AA牛)の決済処理を行う(Step106)。そして、ECサーバ2の決済情報送信部232は、決済が完了すると、決済情報を、コンテンツ配信装置1及びユーザ端末3に送信する(Step107)。
【0037】
コンテンツ配信装置1の計数部133は、決済情報を受信し、販売個数Xを販売された個数だけカウントアップし(Step108)、カウント値をイベント発生部134に通知する。
【0038】
コンテンツ配信装置1のイベント発生部134は、通知されたカウント値に応じて、コンテンツ内にイベントを発生させるイベント処理を行う(Step109)。そして、コンテンツ配信装置1のコンテンツ配信部131は、イベントが発生したコンテンツをユーザ端末3に配信する(Step110)。
【0039】
図7及び図8はユーザ端末3に表示されるイベント処理されたコンテンツの一例を示す図である。図7の例において、ユーザ端末3には、演者が紹介した商品(AA牛)の現在の購入数がイベントとして表示されている。その現在の購入数は、コンテンツ配信装置1のイベント発生部134により、リアルタイムに計数部133が計数した個数がコンピュータグラフィクスによりコンテンツに重畳されたものである。また、図8は、演者が紹介した商品(AA牛)の現在の購入数(計数部133が計数した個数)が目標値に達成した場合にコンテンツに発生するイベントの例であり、ユーザ端末3には、イベント発生部134により、目標達成したことを告知する告知情報がコンピュータグラフィクスによりコンテンツに重畳されたものが表示されている。
【0040】
尚、上述の動作では、ひとつの商品についての動作を説明したが、ひとつのコンテンツ内において、複数の商品又はサービスを取り扱っても良い。また、商品毎に目標とする販売個数を異なるように設定し、目標レベルが順次高くなるような演出を行っても良い。
また、ECサイトの販売個数が視認できる場合、コンテンツ配信装置1に販売個数を入力するようにしても良い。
【0041】
本実施の形態に係るコンテンツ配信システムは、従来の投げ銭サービスのように視聴者からコンテンツの演者への一方的なお金の流れではなく、視聴者にもメリットがある。すななわち、視聴者はお気に入りの演者のために、演者が紹介する商品又はサービスを購入するが、購入した商品又はサービスは視聴者自身のものとなる。一方、演者も紹介する商品又はサービスを購入してもらうことにより、コンテンツにはイベントが発生し、演者にもメリットのある演出を行うことができる。また、本実施の形態に係るコンテンツ配信システムを利用し、演者が地域の物産物を紹介するコンテンツを配信することにより、その演者を応援する視聴者はその物産物を購入してくれるので、地域の経済にも貢献する大きな循環を生むことができる。
【0042】
<本実施の形態の変形例1>
また、上述したコンテンツ配信管理装置1、ECサーバ2、及びユーザ端末3の各構成要素の機能を、CPU(Central Proccessing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読み出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。
【0043】
<本実施の形態の変形例2>
上述した実施の形態におけるユーザ端末3は、ブラウザベースによりコンテンツを視聴する場合を説明した。しかし、専用のアプリケーションをユーザ端末3にインストールし、専用のアプリケーションによりコンテンツを視聴しても良い。
【0044】
専用アプリケーションの場合、誘導情報などの提示方法などをアプリケーション側でカスタマイズすることができるので、より利便性の高い操作を実現することも可能である。
【0045】
以上、好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することができる。
【符号の説明】
【0046】
1 コンテンツ配信管理装置
2 ECサーバ
3 ユーザ端末
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
131 コンテンツ配信部
132 誘導情報提示部
133 計数部
134 インベント発生部
231 商品・サービス販売部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8