(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073349
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法及びその製品
(51)【国際特許分類】
C09K 3/00 20060101AFI20240522BHJP
D01F 1/10 20060101ALI20240522BHJP
【FI】
C09K3/00 105
D01F1/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082407
(22)【出願日】2023-05-18
(31)【優先権主張番号】111144006
(32)【優先日】2022-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】523185523
【氏名又は名称】任彩國際股▲ふん▼有限公司
【住所又は居所原語表記】2F., No. 56, Xiaobei Rd., Yongkang Dist., Tainan City 710, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】歐陽昆
(72)【発明者】
【氏名】頼孝武
(72)【発明者】
【氏名】錢仲一
(72)【発明者】
【氏名】柳印隆
【テーマコード(参考)】
4L035
【Fターム(参考)】
4L035EE07
4L035EE20
4L035JJ12
4L035JJ25
4L035KK05
4L035KK08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】常温下において遠赤外線を放射できる高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法及びその製品を提供する。
【解決手段】遠赤外線放射組成物処方を用意し、用意した当該遠赤外線放射組成物処方には遠赤外線材料、分散剤と熱安定剤を含む添加剤、熱可塑材料が含まれている;混合加工においては、当該遠赤外線放射組成物処方を用いて混合・混練加工が行なわれる;高効率の遠赤外線放射組成物の製品であって、それには下記のものと製造過程が含まれている:遠赤外線放射組成物処方と;少なくとも一つの基材であって、当該遠赤外線放射組成物処方の付属物を提供する;当該遠赤外線放射組成物処方を利用して一定の比に応じてそれを当該基材に付属するように混合・混練加工が行なわれることにより製品が組成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法は下記のステップが含まれており、
―遠赤外線放射組成物処方を用意し、用意した前記遠赤外線放射組成物処方には遠赤外線材料、分散剤と熱安定剤を含む添加剤、熱可塑材料が含まれており、前記遠赤外線放射組成処方の重量比はそれぞれ前記遠赤外線材料が0.6~2%、前記分散剤が1~10%、前記熱安定剤が0.2~1%、前記熱可塑材料が90~100%であるステップと、
―前記遠赤外線放射組成物処方を用いて混合・混練加工が行なわれるステップと、含むことを特徴とする高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法。
【請求項2】
前記ステップの前記混合・混練加工は、当該遠赤外線放射組成物処方を反応器によって集合させ、単スクリューまたは双スクリューまたはその他の方法により混合加工が行なわれることにより、顆粒状のプラスチック粒子または粉状のプラスチック粉末となることを特徴とする請求項1に記載の高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法。
【請求項3】
前記遠赤外線放射組成物処方の前記混合・混練加工により製造された前記プラスチック粒子または前記プラスチック粉末は、各種の加工方法により紡糸、薄膜及び線材を選ぶことにより構成されるグループのなかの一種の製品に応用されることを特徴とする請求項1に記載の高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法。
【請求項4】
前記遠赤外線放射組成物処方の前記遠赤外線材料はジルコニアと天然ケイ酸塩鉱物土壌の混合物が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法。
【請求項5】
前記遠赤外線放射組成物処方の前記添加剤の前記分散剤はパラフィンワックス系、脂肪酸系、低分子ワックス系及びエステル系から選ぶことにより構成されたグループのなかの一種またはそのいずれかの組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法。
【請求項6】
前記遠赤外線放射組成物処方の前記添加剤の前記熱安定剤はリン酸エステル系、有機スズ、希土類安定剤、金属石鹸系、カルシウム亜鉛系から選ぶことにより組成されたグループのなかの一種またはそのいずれかの組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法。
【請求項7】
前記遠赤外線放射組成物処方の前記熱可塑材料は熱可塑性ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンテレフタレート、ナイロン、シリコン、ゴムが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法。
【請求項8】
高効率の遠赤外線放射組成物の製品であって、
遠赤外線放射組成物処方の遠赤外線材料には、添加剤、熱可塑材料が含まれており、前記添加剤には分散剤と熱安定剤が含まれており、前記遠赤外線材料は顆粒または粉末である高効率の遠赤外線放射組成物の製品であって、
少なくとも一つの基材は前記遠赤外線放射組成物処方の付属物を提供し、
前記遠赤外線放射組成物処方を用いて一定の比で、前記遠赤外線放射組成物処方を当該基材に付属するように混合・混練加工が行なわれることにより組成された製品であることを特徴とする高効率の遠赤外線放射組成物の製品。
【請求項9】
前記遠赤外線放射組成物処方の重量比はそれぞれ前記遠赤外線材料が0.6~2%、前記分散剤が1~10%、前記熱安定剤が0.2~1%、前記熱可塑材料が90~100%を占めていることを特徴とする請求項8に記載の高効率の遠赤外線放射組成物の製品。
【請求項10】
前記基材はガラス、纖維、金属、プラスチック、セラミックス及び塗料から選んで組成されたグループのなかの一種またはそのいずれかの組み合わせであることを特徴とする請求項8に記載の高効率の遠赤外線放射組成物の製品。
【請求項11】
前記遠赤外線放射組成物処方と前記基材の付属関係は混合、塗布、貼合及び含浸から選んで加工して組成されたグループのなかの一種またはそのいずれかの組み合わせであることを特徴とする請求項8に記載の高効率の遠赤外線放射組成物の製品。
【請求項12】
前記遠赤外線放射組成物処方は一定の比に応じて反応器によって集合させ、単スクリューまたは双スクリューまたはその他の方法により前記基材に付属するように混合・混練加工が行なわれることにより組成された製品であることを特徴とする請求項8に記載の高効率の遠赤外線放射組成物の製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の方法及び製品に関するものであり、特に常温下において遠赤外線を放射できる高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法及びその製品を指すものである。
【背景技術】
【0002】
従来の遠赤外線機能を有する製品としては、例えば、遠赤外線服、遠赤外線パンツ、遠赤外線マット等がある。しかしその構造は遠赤外線を放射できる基石を、付属物としての当該衣服、当該パンツまたは当該マットに設けられる多くのバッグに入れるに過ぎず、当該バッグは多くの点で当該付属物内に配置されるだけであり、それは加工製造に費用が多くかかるだけでなく、遠赤外線放射は点放射の範囲でしか行なわれない。よって、異なる用途の付属物に対して精確にバッグを縫うことが困難な位置を必要とすることが生じ、当該放射基石は使用者の身体の必要な位置に精確に対応することができない。また、使用者が少し動くと放射基石に変位が生じ、遠赤外線を必要とする身体部位に対応できず、従来品の放射基石は当該付属物の材料と結合することができず、それにより遠赤外線を有する製品は極めて大きい制限を受け、各種の製品に適用することができず、当該遠赤外線放射率では当該付属物全体に届くことができず、波長がもっと広い遠赤外線を放射することができず、それにより分散率が低くまた遠赤外線の放射効果が良くなく、その実用性において大きく効果が低下する。これらの問題は本分野における技術人員及び消費者が突破しようとする課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記既存の技術不足を解決するための、本発明の主な目的は、高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法及びその製品を提供することであり、それは生産効率が良く、品質が安定し、また高効率を有する遠赤外線放射の組成物処方を提供し、波長がもっと広い遠赤外線を放射することができ、加工製造過程が簡単で、安定している。
【0004】
本発明の次の目的は、高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法及びその製品を提供することであり、それは用意した前記遠赤外線放射組成物処方を提供し、それにより処方が少なくとも一つの基材により製造された製品に依頼する。
【0005】
本発明のもう一つの目的は、高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法及びその製品を提供することであり、それは、遠赤外線放射組成物処方の遠赤外線材料は付属基材の分散性において、その加工製造過程が安定し、そのほか基材の遠赤外線放射率を引き上げる。
【0006】
本発明の解決しようとする問題は、従来の遠赤外線機能を有する遠赤外線服、遠赤外線パンツ、遠赤外線マットによると、その構造は放射遠赤外線を放射できる基石を有し、その基石を、付属物としての当該衣服、当該パンツまたは当該マットに設けられる多くのバッグに入れ、当該バッグは多くの点で当該付属物内だけに配置され、加工製造において費用がかかるだけでなく、遠赤外線放射は点放射範囲でしか行うことができず、当該放射基石は使用者の身体の必要な位置に精確に対応することができず、または使用者が少し動くと放射基石の変位が生じ、また従来品の放射基石は当該付属物の材料と結合することができず、それにより遠赤外線を有する製品は極めて大きい制限を受け、各種の製品に適用することができず、当該遠赤外線放射は当該付属物全体を満たすことができず、波長がもっと広い遠赤外線を放射することができず、それにより分散率が低くまた遠赤外線の放射効果が良くなく、その実用性において大きく効果が低下する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
問題を解決する技術手段としては、前記目的を達成するために、本発明は高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法を提供することであり、その特徴は、当該ステップには下記のものが含まれている:
―遠赤外線放射組成物処方を用意し、用意した当該遠赤外線放射組成物処方には、遠赤外線材料、分散剤と熱安定剤の添加剤、熱可塑材料が含まれている;当該遠赤外線放射組成処方が占める重量比はそれぞれ当該遠赤外線材料が 0.6~2%、当該分散剤が1~10%、当該熱安定剤が0.2~1%、当該熱可塑材料が90~100%である;
―混合・混練加工、当該遠赤外線放射組成物処方を用いて混合・混練加工が行なわれる。
【0008】
そのなかで、本発明の当該ステップの当該混合・混練加工は、当該遠赤外線放射組成物処方を用意し、反応器による集合または、単スクリューまたは双スクリューまたはその他の方法による混合・混練加工が行なわれることにより顆粒状のプラスチック粒子または粉状のプラスチック粉末ができたのである。
【0009】
そのなかで、本発明の当該遠赤外線放射組成物処方の混合・混練加工製成の当該プラスチック粒子または当該プラスチック粉末は、各種の加工方法を経て紡糸、薄膜及び線材により構成されるグループのなかの一つの製品に応用される。
【0010】
そのなかで、本発明の当該遠赤外線放射組成物処方の当該遠赤外線材料にはジルコニアと天然ケイ酸塩鉱物土壌の混合物が含まれている。
【0011】
そのなかで、本発明の当該遠赤外線放射組成物処方の当該添加剤中の当該分散剤はパラフィンワックス系、脂肪酸系、低分子ワックス系及びエステル系から選んで出来たグループのなかの一つまたはそのいずれかの組み合わせである。
【0012】
そのなかで、本発明の当該遠赤外線放射組成物処方の当該添加剤中の当該熱安定剤はリン酸エステル系、有機スズ、希土類安定剤、金属石鹸系、カルシウム亜鉛系から選んで出来たグループのなかの一つまたはそのいずれかの組み合わせである。
【0013】
そのなかで、本発明の当該遠赤外線放射組成物処方の当該熱可塑材料には、熱可塑性ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンテレフタレート、ナイロン、シリコン、ゴムが含まれている。
【0014】
問題を解決する技術手段として、前記目的を達成するために、本発明は高効率の遠赤外線放射組成物の製品を提供し、その特徴は下記のものが含まれている:
―遠赤外線放射組成物処方には、遠赤外線材料、添加剤、熱可塑材料が含まれており、当該添加剤は分散剤と熱安定剤を含んでおり、当該遠赤外線材料には遠赤外線顆粒または遠赤外線粉末が含まれている;
―少なくとも一つの基材は当該遠赤外線放射組成物処方の付属物を提供する;
当該遠赤外線放射組成物処方を利用して一定の比例に応じてそれを当該基材に付属するように混合・混練加工が行われることにより製品を組成する。
【0015】
そのなかで、本発明の当該遠赤外線放射組成物処方が占める重量比はそれぞれ当該遠赤外線材料が0.6~2%、当該分散剤が1~10%、当該熱安定剤が0.2~1%、当該熱可塑材料が90~100%である。
【0016】
そのなかで、本発明の当該基材はガラス、繊維、金属、プラスチック、セラミックス及び塗料を選んで組成されるグループのなかの一種またはそのいずれかの組み合わせである。
【0017】
そのなかで、本発明の当該遠赤外線放射組成物処方と当該基材の関係は混合、コーティング、ラミネート及び含浸を選んで加工することにより組成されたグループのなかの一種またはそのいずれかの組み合わせである。
【0018】
そのなかで、本発明の当該遠赤外線放射組成物処方は一定の比に応じて反応器による集合または、単スクリューまたは双スクリューまたはその他の方法で当該基材に付属するように混合・混練加工が行なわれ、製品が組成される。
【0019】
従来技術の効果と照らして、本発明は生産効率がよく、品質が安定しており、また高効率を有し、また当該遠赤外線材料、当該添加剤、当該熱可塑材料を含む当該遠赤外線放射組成物処方を提供し、当該添加剤には、当該分散剤と当該熱安定剤の当該遠赤外線放射組成物処方が含まれており、また波長のもっと広い遠赤外線を放射でき、また加工製造過程が簡単で安定している。加工製造過程では、用意した当該遠赤外線放射組成物処方を提供し、また当該遠赤外線放射組成物処方が当該基材に付属することにより製造された製品である。当該遠赤外線放射組成物処方の当該遠赤外線材料の当該基材に付属する分散性により、その加工製造過程が安定し、当該基材の高効率の遠赤外線放射率を引き上げ、大幅に産業の利用可能性を拡大しまた革新性及び進 性を持っている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の高効率の遠赤外線放射組成物の製品の分解図である。
【
図3】本発明の高効率の遠赤外線放射組成物製品の組み合わせ断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明について添付図に合わせて、また実施例の表現方法により詳細に下記に説明し、文中に使用されている図式は、その主旨は模示的にすぎずまた説明書を補助するために用いられ、それは本発明実施後の実際の比例また正準な配置ではなく、従って添付図式の比例と配置関係で本発明における実際の実施における特許請求の範囲を制限すべきでなく、合わせて下記のように説明する。
【0022】
図1に示すように、それは本発明の高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法のフローチャートであり、本発明の高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法の好適な実施例における当該ステップには、用意した遠赤外線放射組成物処方S1と混合加工S2が含まれている。
【0023】
前記用意した遠赤外線放射組成物処方S1では、用意した当該遠赤外線放射組成物処方1には遠赤外線材料11、分散剤121と熱安定劑122の添加劑12、熱可塑材料13が含まれている;当該遠赤外線放射組成物処方1が占める重量比はそれぞれ当該遠赤外線材料11が0.6~2%、当該分散剤121が1~10%、当該熱安定剤122が0.2~1%、当該熱可塑材料13が90~100%である;本発明の一つの実施例においては、当該遠赤外線放射組成物処方1の当該遠赤外線材料11にはジルコニアと天然ケイ酸塩鉱物土壌の混合物が含まれており、ただし、これにより本発明を制限すべきでない。本発明の当該遠赤外線放射組成物処方1の当該添加剤12の当該分散剤121はパラフィンワックス系、脂肪酸系、低分子ワックス系及びエステル系から選んで組成されるグループのなかの一種またはそのいずれかの組み合わせである。本発明の当該遠赤外線放射組成物処方1の当該添加剤12の当該熱安定剤122はリン酸エステル系、有機スズ、希土類安定剤、金属石鹸系、カルシウム亜鉛系から選んで組成されたグループのなかの一種またはそのいずれかの組み合わせである。本発明の当該遠赤外線放射組成物処方1の当該熱可塑材料13には、熱可塑性ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンテレフタレート、ナイロン、シリコン、ゴムが含まれている。
【0024】
前記混合加工S2は、当該遠赤外線放射組成物処方1を取って反応器による集合または、単スクリューまたは双スクリューまたはその他の方法を経て混合・混練加工が行なわることにより顆粒状または粉状のプラスチック粒子またはプラスチック粉10が出来上がり、当該遠赤外線放射組成物処方1の混合・混練加工により出来上がった当該プラスチック粒子またはプラスチック末10は乳白色の粒子であってもよく、また各種の加工方法を経て紡糸、薄膜及び線材により構成されるグループ中の製品に応用される。
【0025】
図2、
図3に示すのは、本発明の高効率の遠赤外線放射組成物の製品の分解図であり、本発明の高効率の遠赤外線放射組成物の製品の組合断面図であり、本発明の高効率の遠赤外線放射組成物の製品の好適な実施例において、遠赤外線放射組成物処方1、少なくとも一つの基材2が含まれている。
【0026】
前記の遠赤外線放射組成物処方1は遠赤外線材料11、添加剤12、熱可塑材料13が含まれており、当該添加剤12には分散剤121と熱安定剤122が含まれている;当該遠赤外線放射組成処方1が占める重量比はそれぞれ当該遠赤外線材料11が0.6~2%、当該分散剤121が1~10%、当該熱安定剤122が0.2~1%、当該熱可塑材料13が90~100%である;当該遠赤外線材料11は遠赤外線顆粒または遠赤外線粉末であり、ただしこれにより本発明を制限すべきでない。
【0027】
前記少なくとも一つの基材2は、当該遠赤外線放射物処方1の付属物を提供する;
当該遠赤外線放射組成物処方1は一定の比により反応器による集合または、単スクリューまたは双スクリューまたはその他の方法を経て、当該基材組成製品に付属するように混合・混練加工が行なわれる;当該基材2はガラス、繊維、金属、プラスチック、セラミックス及び塗料から選んで組成されるグループのなかの一種またはそのいずれかの組み合わせである;本発明の当該遠赤外線放射組成物処方1と当該基材2の付属関係は混合、塗布、貼合及び含浸から選んで加工することにより組成されたグループのなかの一種またはそのいずれかの組み合わせである。
【0028】
本発明の別の実施例における高効率の遠赤外線放射組成物の製造方法は高効率の当該遠赤外線材料11の遠赤外線粉末、当該分散剤121、当該熱安定劑122及び当該熱可塑性塑料13を使用し、一定の比により反応器による集合または、単スクリューまたは双スクリューまたはその他の方法を利用して混合・混練加工が行なわれることにより顆粒状となり、当該遠赤外線粉末は、当該分散剤121及び当該熱安定劑122の比により、その分散が均一で、製造過程が安定している。またスクリュー加工により各種の高効率の遠赤外線製品が製造される。
【0029】
本発明は生産効率が良く、品質が安定した、高効率の遠赤外線放射組成物を提供し、それには当該遠赤外線材料11、当該添加剤12、当該熱可塑材料13が含まれており、当該添加剤12は当該分散剤121と当該熱安定剤122の遠赤外線放射組成物処方1を含んでおり、波長がもっと広い遠赤外線を放射でき、加工製造過程が簡単で安定している。用意した当該遠赤外線放射組成物処方1を提供することにより、当該遠赤外線放射組成物処方1は当該基材2に付属するように製品が製造される。当該遠赤外線放射組成物処方1の当該遠赤外線材料11が当該基材2に付属する分散性により、その加工製造過程が安定し、当該基材2の遠赤外線の放射率を引き上げ、産業の利用可能性を大幅に引き上げまた革新性及び進歩性を持っている。