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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073358
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】半導体素子及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/768 20060101AFI20240522BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20240522BHJP
   H01L 29/417 20060101ALI20240522BHJP
   H01L 21/82 20060101ALI20240522BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240522BHJP
   H01L 21/8238 20060101ALI20240522BHJP
【FI】
H01L21/90 D
H01L21/88 J
H01L29/50 M
H01L21/82 L
H01L21/82 B
H01L29/78 301X
H01L29/78 301P
H01L27/092 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023142079
(22)【出願日】2023-09-01
(31)【優先権主張番号】10-2022-0154480
(32)【優先日】2022-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】李 敬雨
(72)【発明者】
【氏名】南 潤錫
(72)【発明者】
【氏名】金 珍圭
(72)【発明者】
【氏名】劉 素羅
(72)【発明者】
【氏名】李 城門
(72)【発明者】
【氏名】車 承▲みん▼
【テーマコード(参考)】
4M104
5F033
5F048
5F064
5F140
【Fターム(参考)】
4M104AA01
4M104AA02
4M104BB20
4M104BB21
4M104BB25
4M104BB27
4M104BB28
4M104FF27
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5F140BH07
5F140BH08
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5F140BK09
5F140BK18
5F140BK27
5F140CB04
5F140CC03
5F140CE07
(57)【要約】
【課題】電気的特性及び信頼性が向上された半導体素子を提供する。
【解決手段】本発明は半導体素子及びその製造方法に関し、さらに詳細には、基板上に互いに隣接する第1活性パターンと、前記第1活性パターン上に各々提供された互いに隣接する第1ソース/ドレインパターンと、前記第1活性パターンを横切る第1分離構造体及び第2分離構造体であり、互いに隣接する前記第1ソース/ドレインパターンが当該第1及び第2分離構造体の間に介在される、第1及び第2分離構造体と、互いに隣接する前記第1ソース/ドレインパターン間の第1貫通ビアと、前記第1貫通ビア上に提供され、前記第1貫通ビアと電気的に連結される第1パワー配線と、前記基板の底面上のパワー伝送ネットワーク層と、前記パワー伝送ネットワーク層と前記第1貫通ビアとの間の第1下部貫通ビアと、を含む。
【選択図】図5F
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に互いに隣接する第1活性パターンと、
前記第1活性パターン上に各々提供された互いに隣接する第1ソース/ドレインパターンと、
前記第1活性パターンを横切る第1分離構造体及び第2分離構造体であり、互いに隣接する前記第1ソース/ドレインパターンが当該第1及び第2分離構造体の間に介在される、第1及び第2分離構造体と、
互いに隣接する前記第1ソース/ドレインパターンの間の第1貫通ビアと、
前記第1貫通ビア上に提供され、前記第1貫通ビアと電気的に連結される第1パワー配線と、
前記基板の底面上のパワー伝送ネットワーク層と、
前記パワー伝送ネットワーク層と前記第1貫通ビアとの間の第1下部貫通ビアと、を含む半導体素子。
【請求項2】
前記基板の上の第2活性パターンと、
前記第2活性パターン上に提供された第2ソース/ドレインパターンと、をさらに含み、
前記第2ソース/ドレインパターンは、前記第1及び第2分離構造体の間に介在され、
前記第2ソース/ドレインパターンは、前記第1ソース/ドレインパターンのうちの1つに隣接し、
前記第1貫通ビアは、前記第2ソース/ドレインパターンと前記第1ソース/ドレインパターンのうちの前記1つ間の領域から離隔される請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記領域上に提供された配線をさらに含み、
前記配線は、前記パワー配線と同一なレベルに提供される請求項2に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記基板上に互いに隣接する第2活性パターンと、
前記第2活性パターン上に各々提供された互いに隣接する第2ソース/ドレインパターンであり、前記第1及び第2分離構造体の間に介在される第2ソース/ドレインパターンと、
互いに隣接する前記第2ソース/ドレインパターンの間の第2貫通ビアと、
前記第2貫通ビア上に提供され、前記第2貫通ビアと電気的に連結される第2パワー配線と、
前記パワー伝送ネットワーク層と前記第2貫通ビアとの間の第2下部貫通ビアと、をさらに含む請求項1に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記パワー伝送ネットワーク層は、前記第1及び第2パワー配線のうちの1つにソース電圧を印加するように構成され、
前記パワー伝送ネットワーク層は、前記第1及び第2パワー配線のうちの他の1つにドレイン電圧を印加するように構成される請求項4に記載の半導体素子。
【請求項6】
前記第1貫通ビアの上部は、第1幅を有し、
前記第1貫通ビアの中心部は、第2幅を有し、
前記第1貫通ビアの下部は、第3幅を有し、
前記第1幅は、前記第1ソース/ドレインパターンの間の間隔より大きく、
前記第3幅は、前記第1ソース/ドレインパターンの間の間隔より小さい請求項1に記載の半導体素子。
【請求項7】
前記第2幅は、前記第1ソース/ドレインパターンの間の間隔と実質的に同一である請求項6に記載の半導体素子。
【請求項8】
前記第1貫通ビアの幅は、前記基板の底面に近くなるほど、減少し、
前記第1下部貫通ビアの幅は、前記基板の前記底面に近くなるほど、増加する請求項1に記載の半導体素子。
【請求項9】
前記第1貫通ビアは、前記第1及び第2分離構造体の間に介在される請求項1に記載の半導体素子。
【請求項10】
各々の前記第1活性パターン上に提供された複数の半導体パターンをさらに含み、
前記複数の半導体パターンは、互いに離隔されて積層されている請求項1に記載の半導体素子。
【請求項11】
基板の上の複数のパワー配線であり、当該複数のパワー配線は、第1方向に沿って配列され、当該複数のパワー配線は、第2方向に互いに平行に延在される、複数のパワー配線と、
前記基板上に二次元的に配置された複数のロジックセルと、
前記基板上に前記第1方向に沿って配列された複数のタブセルと、
前記基板下のパワー伝送ネットワーク層と、を含み、
前記複数のタブセルは、前記複数のパワー配線に各々電気的に連結される複数の貫通ビアを含み、
前記パワー伝送ネットワーク層は、前記貫通ビアを通じて前記複数のパワー配線に電圧を印加するように構成され、
前記複数のロジックセルは、前記第2方向に沿って配置された複数のゲート電極を含み、
前記複数のタブセルの各々の前記第2方向への幅は、前記ゲート電極間のピッチと同一であるか、或いは前記ピッチの2倍である半導体素子。
【請求項12】
前記複数のタブセルの各々は、その両境界上の第1分離構造体及び第2分離構造体を含む請求項11に記載の半導体素子。
【請求項13】
前記複数のタブセルの各々は、活性領域を除去する巨大分離構造体を含む請求項11に記載の半導体素子。
【請求項14】
前記複数のタブセルの各々は、
活性領域を除去する巨大分離構造体と、
その両境界上の第1分離構造体及び第2分離構造体と、を含む請求項11に記載の半導体素子。
【請求項15】
前記基板上に前記第1方向に沿って配列された複数のルーティングタブセルと、
前記複数のロジックセル上の複数の配線と、をさらに含み、
前記複数のルーティングタブセルは、前記複数の配線に各々電気的に連結される複数の信号貫通ビアを含み、
前記パワー伝送ネットワーク層は、前記信号貫通ビアを通じて前記複数のロジックセルのうちの少なくとも2つ間の信号を伝達するように構成される請求項11に記載の半導体素子。
【請求項16】
基板の上の第1パワー配線及び第2パワー配線であり、当該第1及び第2パワー配線は、第1方向に互いに離隔され、当該第1及び第2パワー配線は、第2方向に互いに平行に延在される、第1及び第2パワー配線と、
前記第1及び第2パワー配線の間のロジックセル及びタブセルであり、前記第2方向に互いに隣接するロジックセル及びタブセルと、
前記ロジックセル上の第1活性パターン及び第2活性パターンであり、第1方向に互いに離隔される第1及び第2活性パターンと、
前記第1活性パターン上の第1チャンネルパターン及び第1ソース/ドレインパターンと、
前記第2活性パターン上の第2チャンネルパターン及び第2ソース/ドレインパターンであり、当該第2ソース/ドレインパターンは、前記第1ソース/ドレインパターンと他の導電型を有する、第2チャンネルパターン及び第2ソース/ドレインパターンと、
前記第1及び第2チャンネルパターン上のゲート電極と、
前記ゲート電極と前記第1及び第2チャンネルパターンの間に介在されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート電極の側壁上のゲートスペーサーと、
前記ゲート電極の上面上のゲートキャッピングパターンと、
前記第1及び第2ソース/ドレインパターン及び前記ゲートキャッピングパターンを覆う層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜を貫通して前記第1及び第2ソース/ドレインパターンの各々に電気的に連結される活性コンタクトと、
前記活性コンタクトと各々の前記第1及び第2ソース/ドレインパターンの間に介在された金属-半導体化合物層と、
前記層間絶縁膜及び前記ゲートキャッピングパターンを貫通して、前記ゲート電極と電気的に連結されるゲートコンタクトと、
前記タブセルの前記第2方向に対向する両境界上に各々提供された第1分離構造体及び第2分離構造体と、
前記タブセル上の第1貫通ビア及び第2貫通ビアであり、当該第1及び第2貫通ビアは、それぞれ前記第1及び第2パワー配線と電気的に連結され、当該第1及び第2貫通ビアの各々は、前記第1及び第2分離構造体の間に介在される、第1及び第2貫通ビア、
前記基板の底面上に提供されたパワー伝送ネットワーク層と、
前記パワー伝送ネットワーク層と前記第1及び第2貫通ビアの間にそれぞれ提供された第1下部貫通ビア及び第2下部貫通ビアと、を含む半導体素子。
【請求項17】
前記第1及び第2貫通ビアの各々の幅は、前記基板の底面に近くなるほど、減少し、
前記第1及び第2下部貫通ビアの各々の幅は、前記基板の前記底面に近くなるほど、増加する請求項16に記載の半導体素子。
【請求項18】
各々の前記第1及び第2チャンネルパターンは、互いに離隔されて積層された複数の半導体パターンを含む請求項16に記載の半導体素子。
【請求項19】
前記パワー伝送ネットワーク層は、前記第1及び第2パワー配線のうちの1つにソース電圧を印加するように構成され、
前記パワー伝送ネットワーク層は、前記第1及び第2パワー配線のうちの他の1つにドレイン電圧を印加するように構成される請求項16に記載の半導体素子。
【請求項20】
前記ロジックセル上に提供された配線をさらに含み、
前記配線は、前記活性コンタクト及び前記ゲートコンタクトと各々電気的に連結され、
前記配線は、前記第1及び第2パワー配線と同一なレベルに提供される請求項16に記載の半導体素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体素子及びその製造方法に関し、さらに詳細には電界効果トランジスタを含む半導体素子及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子はMOS電界効果トランジスタ(MOS(Metal Oxide Semiconductor) FET)で構成された集積回路を含む。半導体素子のサイズ及びデザインルール(Design rule)がだんだん縮小されるにつれ、MOS電界効果トランジスタのサイズ縮小(scale down)もますます加速化されている。MOS電界効果トランジスタのサイズ縮小に応じて半導体素子の動作特性が低下され得る。したがって、半導体素子の高集積化による限界を克服しながら、より優れた性能の半導体素子を形成するための様々な方法が研究されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第10,700,207 B2号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は電気的特性及び信頼性が向上された半導体素子を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする他の課題は電気的特性及び信頼性が向上された半導体素子の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の概念による半導体素子は、基板上に互いに隣接する第1活性パターンと、前記第1活性パターン上に各々提供された互いに隣接する第1ソース/ドレインパターンと、前記第1活性パターンを横切る第1分離構造体及び第2分離構造体であり、互いに隣接する前記第1ソース/ドレインパターンが当該第1及び第2分離構造体の間に介在される、第1及び第2分離構造体と、互いに隣接する前記第1ソース/ドレインパターンの間の第1貫通ビアと、前記第1貫通ビア上に提供され、前記第1貫通ビアと電気的に連結される第1パワー配線と、前記基板の底面上のパワー伝送ネットワーク層と、前記パワー伝送ネットワーク層と前記第1貫通ビアとの間の第1下部貫通ビアと、を含むことができる。
【0007】
本発明の他の概念による半導体素子は、基板の上の複数のパワー配線であり、当該複数のパワー配線は第1方向に沿って配列され、当該複数のパワー配線は第2方向に互いに平行にされる、複数のパワー配線と、前記基板上に二次元的に配置された複数のロジックセルと、前記基板上に前記第1方向に沿って配列された複数のタブセルと、前記基板下のパワー伝送ネットワーク層と、を含むことができる。前記複数のタブセルは、前記複数のパワー配線に各々電気的に連結される複数の貫通ビアを含み、前記パワー伝送ネットワーク層は、前記貫通ビアを通じて前記複数のパワー配線に電圧を印加するように構成され、前記複数のロジックセルは前記第2方向に沿って配置された複数のゲート電極を含み、前記複数のタブセルの各々の前記第2方向への幅は、前記ゲート電極の間のピッチと同一であるか、或いは前記ピッチの2倍であり得る。
【0008】
本発明のその他の概念による半導体素子は、基板の上の第1パワー配線及び第2パワー配線であり、当該第1及び第2パワー配線は第1方向に互いに離隔され、当該第1及び第2パワー配線は第2方向に互いに平行に延在される、第1及び第2パワー配線と、前記第1及び第2パワー配線の間のロジックセル及びタブセルであり、前記第2方向に互いに隣接するロジックセル及びタブセルと、前記ロジックセル上の第1活性パターン及び第2活性パターンであり、第1方向に互いに離隔される第1及び第2活性パターンと、前記第1活性パターン上の第1チャンネルパターン及び第1ソース/ドレインパターンと、前記第2活性パターン上の第2チャンネルパターン及び第2ソース/ドレインパターンであり、当該第2ソース/ドレインパターンは前記第1ソース/ドレインパターンと他の導電型を有する、第2チャンネルパターン及び第2ソース/ドレインパターンと、前記第1及び第2チャンネルパターン上のゲート電極と、前記ゲート電極と前記第1及び第2チャンネルパターンの間に介在されたゲート絶縁膜と、前記ゲート電極の側壁上のゲートスペーサーと、前記ゲート電極の上面上のゲートキャッピングパターンと、前記第1及び第2ソース/ドレインパターン及び前記ゲートキャッピングパターンを覆う層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜を貫通して前記第1及び第2ソース/ドレインパターンの各々に電気的に連結される活性コンタクトと、前記活性コンタクトと各々の前記第1及び第2ソース/ドレインパターンの間に介在された金属-半導体化合物層と、前記層間絶縁膜及び前記ゲートキャッピングパターンを貫通して、前記ゲート電極と電気的に連結されるゲートコンタクトと、前記タブセルの前記第2方向に対向する両境界上に各々提供された第1分離構造体及び第2分離構造体と、前記タブセル上の第1貫通ビア及び第2貫通ビアであり、当該第1及び第2貫通ビアはそれぞれ前記第1及び第2パワー配線と電気的に連結され、当該第1及び第2貫通ビアの各々は前記第1及び第2分離構造体の間に介在される、第1及び第2貫通ビアと、前記基板の底面上に提供されたパワー伝送ネットワーク層と、前記パワー伝送ネットワーク層と前記第1及び第2貫通ビアの間に各々提供された第1下部貫通ビア及び第2下部貫通ビアと、を含むことができる。
【0009】
本発明のその他の概念による半導体素子の製造方法は、基板上に活性パターンを形成することと、前記活性パターン上に第1方向に延びる犠牲パターンを形成することと、互いに隣接する前記犠牲パターンの間にソース/ドレインパターンを形成することと、前記犠牲パターン及び前記ソース/ドレインパターンを覆う層間絶縁膜を形成することと、前記犠牲パターンを各々ゲート電極で置換することと、前記ゲート電極の中で互いに隣接する一対のゲート電極を各々貫通する第1分離構造体及び第2分離構造体を形成することと、前記第1及び第2分離構造体の間に貫通ビアを形成することと、前記貫通ビア上にパワー配線を形成することと、前記基板の底面上に平坦化工程を遂行することと、前記基板の前記底面から前記貫通ビアまで延びる下部貫通ビアを形成することと、前記基板の前記底面上にパワー伝送ネットワーク層を形成することと、を含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明による半導体素子はパワータブセルの幅をゲート電極のピッチと実質的に同一に提供することができる。したがって、ロジックダイ内にロジックセルが配置されることができる面積がさらに増加することができ、結果的に素子の集積度を向上させることができる。
【0011】
タブセルトラック内のタブセルは、パワー配線に各々対応する貫通ビアを含むことができる。したがって、小さい幅を有するタブセルトラック1つでもすべてのパワー配線にパワー伝送ネットワークから電圧を供給することができる。結果的に、素子の電気的特性が向上されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態による半導体素子のロジックセルを説明するための概念図である。
図2】本発明の実施形態による半導体素子のロジックセルを説明するための概念図である。
図3】本発明の実施形態による半導体素子のロジックセルを説明するための概念図である。
図4】本発明の実施形態による半導体素子を説明するための平面図である。
図5A図4のA-A’線に沿う断面図である。
図5B図4のB-B’線に沿う断面図である。
図5C図4のC-C’線に沿う断面図である。
図5D図4のD-D’線に沿う断面図である。
図5E図4のE-E’線に沿う断面図である。
図5F図4のF-F’線に沿う断面図である。
図6A図6A及び図6Bは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図6B図6A及び図6Bは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図7A図7A及び図7Bは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図7B図7A及び図7Bは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図8A図8A乃至図8Cは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図8B図8A乃至図8Cは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図8C図8A乃至図8Cは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図9A図9A乃至図9Cは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図9B図9A乃至図9Cは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図9C図9A乃至図9Cは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図10A図10A乃至図10Cは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図10B図10A乃至図10Cは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図10C図10A乃至図10Cは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図11A図11A乃至図11Dは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図11B図11A乃至図11Dは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図11C図11A乃至図11Dは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図11D図11A乃至図11Dは、本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図12】本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図13】本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
図14】本発明の他の実施形態による半導体素子を説明するための図面であって、図4のF-F’線に沿う断面図である。
図15】本発明の他の実施形態による半導体素子を説明するための図面であって、図4のF-F’線に沿う断面図である。
図16】本発明の他の実施形態による半導体素子を説明するための図面であって、図4のF-F’線に沿う断面図である。
図17】本発明の他の実施形態によるタブセルを説明するための平面図である。
図18図17のA-A’線に沿う断面図である。
図19】本発明の他の実施形態によるタブセルを説明するための平面図である。
図20図19のA-A’線に沿う断面図である。
図21】本発明の他の実施形態によるタブセルを説明するための平面図である。
図22図21のA-A’線に沿う断面図である。
図23】本発明の実施形態による半導体素子のタブセルとロジックセル間の配置関係を示した平面図である。
図24】本発明の実施形態による半導体素子のタブセルとロジックセル間の配置関係を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1乃至図3は本発明の実施形態による半導体素子のロジックセルを説明するための概念図である。
【0014】
図1を参照すれば、シングルハイトセル(Single Height Cell、SHC)が提供されることができる。具体的に、基板100の下部に第1パワー配線M1_R1及び第2パワー配線M1_R2が提供されることができる。第1パワー配線M1_R1はソース電圧VSS、一例として接地電圧が提供される通路であり得る。第2パワー配線M1_R2はドレイン電圧VDD、一例としてパワー電圧が提供される通路であり得る。
【0015】
第1パワー配線M1_R1及び第2パワー配線M1_R2の間にシングルハイトセルSHCが定義されることができる。シングルハイトセルSHCは1つのPMOSFET領域PR及び1つのNMOSFET領域NRを含むことができる。再び言えば、シングルハイトセルSHCは第1パワー配線M1_R1及び第2パワー配線M1_R2の間に提供されたCMOS構造を有することができる。
【0016】
PMOSFET領域PR及びNMOSFET領域NRの各々は第1方向D1に第1幅を有することができる。シングルハイトセルSHCの第1方向D1への長さは第1高さHE1として定義されることができる。第1高さHE1は、第1パワー配線M1_R1と第2パワー配線M1_R2の間の距離(例えば、ピッチ)と実質的に同一であることができる。
【0017】
シングルハイトセルSHCは1つのロジックセルを構成することができる。本明細書でロジックセルは特定機能を遂行する論理素子(例えば、AND、OR、XOR、XNOR、inverter等)を意味することができる。即ち、ロジックセルは論理素子を構成するためのトランジスタ及び前記トランジスタを互いに連結する配線を含むことができる。
【0018】
図2を参照すれば、ダブルハイトセル(Double Height Cell、DHC)が提供されることができる。具体的に、基板100上に第1パワー配線M1_R1、第2パワー配線M1_R2、及び第3パワー配線M1_R3が提供されることができる。第2パワー配線M1_R2は、第1パワー配線M1_R1と第3パワー配線M1_R3との間に配置されることができる。第3パワー配線M1_R3はソース電圧VSSが提供される通路であり得る。
【0019】
第1パワー配線M1_R1と第3パワー配線M1_R3との間にダブルハイトセルDHCが定義されることができる。ダブルハイトセルDHCは第1PMOSFET領域PR1、第2PMOSFET領域PR2、第1NMOSFET領域NR1、及び第2NMOSFET領域NR2を含むことができる。
【0020】
第1NMOSFET領域NR1は第1パワー配線M1_R1に隣接することができる。第2NMOSFET領域NR2は第3パワー配線M1_R3に隣接することができる。第1及び第2PMOSFET領域PR1、PR2は第2パワー配線M1_R2に隣接することができる。平面視において、第2パワー配線M1_R2は第1及び第2PMOSFET領域PR1、PR2の間に配置されることができる。
【0021】
ダブルハイトセルDHCの第1方向D1への長さは第2高さHE2として定義されることができる。第2高さHE2は図1の第1高さHE1の約2倍であり得る。ダブルハイトセルDHCの第1及び第2PMOSFET領域PR1、PR2は束ねられて1つのPMOSFET領域として動作することができる。したがって、ダブルハイトセルDHCのPMOSトランジスタのチャンネルのサイズは、先の図1のシングルハイトセルSHCのPMOSトランジスタのチャンネルのサイズより大きいことができる。
【0022】
例えば、ダブルハイトセルDHCのPMOSトランジスタのチャンネルのサイズはシングルハイトセルSHCのPMOSトランジスタのチャンネルのサイズの約2倍であり得る。結果的に、ダブルハイトセルDHCはシングルハイトセルSHCに比べてさらに高速に動作することができる。本発明において、図2に示したダブルハイトセルDHCはマルチハイトセルとして定義されることができる。図示されないが、マルチハイトセルは、セル高さがシングルハイトセルSHCの約3倍であるトリプルハイトセルを含むことができる。
【0023】
図3を参照すれば、基板100上に第1シングルハイトセルSHC1、第2シングルハイトセルSHC2、及びダブルハイトセルDHCが二次元的に配置されることができる。第1シングルハイトセルSHC1は第1及び第2パワー配線M1_R1、M1_R2の間に配置されることができる。第2シングルハイトセルSHC2は第2及び第3パワー配線M1_R2、M1_R3の間に配置されることができる。第2シングルハイトセルSHC2は第1シングルハイトセルSHC1と第1方向D1に隣接することができる。
【0024】
ダブルハイトセルDHCは第1及び第3パワー配線M1_R1、M1_R3の間に配置されることができる。ダブルハイトセルDHCは第1及び第2シングルハイトセルSHC1、SHC2と第2方向D2に隣接することができる。
【0025】
第1シングルハイトセルSHC1とダブルハイトセルDHCとの間に第1タブセルTC1が提供されることができる。第2シングルハイトセルSHC2とダブルハイトセルDHCとの間に第2タブセルTC2が提供されることができる。第1タブセルTC1と第2タブセルTC2は第1方向D1に沿って整列されることができる。
【0026】
第1及び第2タブセルTC1、TC2の各々は、後述するパワー伝送ネットワークからパワー配線M1_R1-M1_R3に電圧を印加するためのセルであり得る。タブセルはロジックセルとは異なり、論理素子を含まないとし得る。再び言えば、タブセルはパワー配線に電圧を印加する機能を遂行するが、回路の機能は遂行しない一種のダミーセルであり得る。
【0027】
図3に示したように、第1及び第2タブセルTC1、TC2はロジックセルSHC1、SHC2、DHCが配置されたセル領域内でロジックセルSHC1、SHC2、DHCの間に配置されることができる。図3に図示された第1及び第2タブセルTC1、TC2とロジックセルSHC1、SHC2、DHCとの間の配置関係は単に例示的なものであり、ロジックセルとタブセルとの間の配置は多様に変更されることができる。
【0028】
本発明の一実施形態として、第1タブセルTC1と第1シングルハイトセルSHC1との間及び第2タブセルTC2と第2シングルハイトセルSHC2との間に第1分離構造体DB1が提供されることができる。第1タブセルTC1とダブルハイトセルDHCとの間及び第2タブセルTC2とダブルハイトセルDHCとの間に第2分離構造体DB2が提供されることができる。分離構造体DBによって、ロジックセルSHC1、SHC2、DHCの活性領域がタブセルTC1、TC2の活性領域から電気的に分離されることができる。
【0029】
第1及び第2タブセルTC1、TC2は、第1乃至第3パワー配線M1_R1、M1_R2、M1_R3に各々連結される第1乃至第3貫通ビアTVI1、TVI2、TVI3を含むことができる。第1乃至第3貫通ビアTVI1、TVI2、TVI3を通じて、第1乃至第3パワー配線M1_R1、M1_R2、M1_R3が基板100の下のパワー伝送ネットワークと電気的に連結されることができる。
【0030】
図4は本発明の実施形態による半導体素子を説明するための平面図である。図5A乃至図5Fは各々図4のA-A’線、B-B’線、C-C’線、D-D’線、E-E’線、及びF-F’線に沿う断面図である。図4及び図5A乃至図5Fに図示された半導体素子は、図3の第1及び第2シングルハイトセルSHC1、SHC2及び第1及び第2タブセルTC1、TC2をより具体的に示した一例である。
【0031】
図4及び図5A乃至図5Fを参照すれば、基板100上に第1及び第2シングルハイトセルSHC1、SHC2及び第1及び第2タブセルTC1、TC2が提供されることができる。各々の第1及び第2シングルハイトセルSHC1、SHC2上にはロジック回路を構成するロジックトランジスタが配置されることができる。各々の第1及び第2タブセルTC1、TC2上にはダミートランジスタが配置されることができる。基板100はシリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウム等を含む半導体基板であるか、或いは化合物半導体基板であり得る。一例として、基板100はシリコン基板であり得る。
【0032】
基板100は第1PMOSFET領域PR1、第2PMOSFET領域PR2、第1NMOSFET領域NR1、及び第2NMOSFET領域NR2を有することができる。第1PMOSFET領域PR1、第2PMOSFET領域PR2、第1NMOSFET領域NR1、及び第2NMOSFET領域NR2の各々は、第2方向D2に延びることができる。第1シングルハイトセルSHC1は第1NMOSFET領域NR1及び第1PMOSFET領域PR1を含むことができ、第2シングルハイトセルSHC2は第2PMOSFET領域PR2及び第2NMOSFET領域NR2を含むことができる。
【0033】
基板100の上部に形成されたトレンチTRによって第1活性パターンAP1及び第2活性パターンAP2が定義されることができる。第1活性パターンAP1は各々の第1及び第2PMOSFET領域PR1、PR2上に提供されることができる。第2活性パターンAP2は各々の第1及び第2NMOSFET領域NR1、NR2上に提供されることができる。第1及び第2活性パターンAP1、AP2は第2方向D2に延びることができる。第1及び第2活性パターンAP1、AP2は基板100の一部として、垂直に突出された部分であり得る。
【0034】
素子分離膜STがトレンチTRを満たすことができる。素子分離膜STはシリコン酸化膜を含むことができる。素子分離膜STは後述する第1及び第2チャンネルパターンCH1、CH2を覆わないことができる。
【0035】
第1活性パターンAP1上に第1チャンネルパターンCH1が提供されることができる。第2活性パターンAP2上に第2チャンネルパターンCH2が提供されることができる。第1チャンネルパターンCH1及び第2チャンネルパターンCH2の各々は、順に積層された第1半導体パターンSP1、第2半導体パターンSP2、及び第3半導体パターンSP3を含むことができる。第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3は垂直方向(即ち、第3方向D3)に互いに離隔されることができる。
【0036】
第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の各々はシリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、又はシリコン-ゲルマニウム(SiGe)を含むことができる。例えば、第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の各々は結晶質シリコン(crystalline silicon)を含むことができる。第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の各々はナノシートであり得る。
【0037】
第1活性パターンAP1上に複数の第1ソース/ドレインパターンSD1が提供されることができる。第1活性パターンAP1の上部に複数の第1リセスRS1が形成されることができる。第1ソース/ドレインパターンSD1が第1リセスRS1内に各々提供されることができる。第1ソース/ドレインパターンSD1は第1導電型(例えば、p型)の不純物領域であり得る。一対の第1ソース/ドレインパターンSD1の間に第1チャンネルパターンCH1が介在されることができる。再び言えば、積層された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3が一対の第1ソース/ドレインパターンSD1を互いに連結することができる。
【0038】
第2活性パターンAP2上に複数の第2ソース/ドレインパターンSD2が提供されることができる。第2活性パターンAP2の上部に複数の第2リセスRS2が形成されることができる。第2ソース/ドレインパターンSD2が第2リセスRS2内に各々提供されることができる。第2ソース/ドレインパターンSD2は第2導電型(例えば、n型)の不純物領域であり得る。一対の第2ソース/ドレインパターンSD2の間に第2チャンネルパターンCH2が介在されることができる。再び言えば、積層された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3が一対の第2ソース/ドレインパターンSD2を互いに連結することができる。
【0039】
第1及び第2ソース/ドレインパターンSD1、SD2は選択的エピタキシャル成長(SEG)工程で形成されたエピタキシャルパターンであり得る。一例として、第1及び第2ソース/ドレインパターンSD1、SD2の各々の上面は、第3半導体パターンSP3の上面と実質的に同一なレベルに位置することができる。他の例として、第1及び第2ソース/ドレインパターンSD1、SD2の各々の上面は、第3半導体パターンSP3の上面より高いことができる。
【0040】
第1ソース/ドレインパターンSD1は基板100の半導体元素の格子定数より大きい格子定数を有する半導体元素(例えば、SiGe)を含むことができる。したがって、一対の第1ソース/ドレインパターンSD1は、それらの間の第1チャンネルパターンCH1に圧縮応力(compressive stress)を提供することができる。第2ソース/ドレインパターンSD2は基板100と同一な半導体元素(例えば、Si)を含むことができる。
【0041】
各々の第1ソース/ドレインパターンSD1はバッファ層BFL及びバッファ層BFL上のメイン層MALを含むことができる。図5Aを再び参照すれば、バッファ層BFLは第1リセスRS1の内側壁を覆うことができる。一実施形態として、バッファ層BFLは実質的にコンフォーマルな厚さを有することができる。例えば、第1リセスRS1の底上のバッファ層BFLの第3方向D3への厚さは、第1リセスRS1の上部上のバッファ層BFLの第2方向D2への厚さと実質的に同一であることができる。
【0042】
他の実施形態として、バッファ層BFLの厚さは、その下部からその上部に行くほど、薄くなることができる。例えば、第1リセスRS1の底上のバッファ層BFLの第3方向D3への厚さは、第1リセスRS1の上部上のバッファ層BFLの第2方向D2への厚さより大きいことができる。バッファ層BFLは、第1リセスRS1のプロファイルに沿ってU字形状を有することができる。
【0043】
メイン層MALはバッファ層BFLを除いた第1リセスRS1の残りの領域の大部分を満たすことができる。メイン層MALの体積はバッファ層BFLの体積より大きいことができる。バッファ層BFL及びメイン層MALの各々はシリコン-ゲルマニウム(SiGe)を含むことができる。具体的に、バッファ層BFLは相対的に低濃度のゲルマニウム(Ge)を含有することができる。本発明の他の実施形態として、バッファ層BFLはゲルマニウム(Ge)を除いたシリコン(Si)のみを含有してもよい。バッファ層BFLのゲルマニウム(Ge)の濃度は0at%乃至10at%であり得る。
【0044】
メイン層MALは相対的に高濃度のゲルマニウム(Ge)を含有することができる。一例として、メイン層MALのゲルマニウム(Ge)の濃度は30at%乃至70at%であり得る。メイン層MALのゲルマニウム(Ge)の濃度は第3方向D3に行くほど、増加することができる。例えば、バッファ層BFLに隣接するメイン層MALは約40at%のゲルマニウム(Ge)濃度を有するが、メイン層MALの上部は約60at%のゲルマニウム(Ge)濃度を有することができる。
【0045】
バッファ層BFL及びメイン層MALの各々は、第1ソース/ドレインパターンSD1がp型を有するようにする不純物(例えば、ボロン、ガリウム又はインジウム)を含むことができる。バッファ層BFL及びメイン層MALの各々の前記不純物濃度は1E18atom/cm乃至5E22atom/cmであり得る。メイン層MALの不純物の濃度はバッファ層BFLの不純物の濃度より大きいことができる。
【0046】
バッファ層BFLは、基板100(即ち、第1活性パターンAP1)とメイン層MALとの間、及び第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3とメイン層MALとの間の積層欠陥(stacking fault)を防止することができる。積層欠陥が発生する場合、チャンネル抵抗が増加することができる。バッファ層BFLは、後述する第2半導体層SALをゲート電極GEの第1乃至第3内側電極PO1、PO2、PO3で置換する工程の間に、メイン層MALを保護することができる。再び言えば、バッファ層BFLは第2半導体層SALを除去するエッチング物質がメイン層MALに浸透してこれをエッチングすることを防止することができる。
【0047】
第2ソース/ドレインパターンSD2の各々はシリコン(Si)を含むことができる。第2ソース/ドレインパターンSD2は、それがn型を有するようにする不純物(例えば、リン、ヒ素、又はアンチモン)をさらに含むことができる。第2ソース/ドレインパターンSD2の不純物濃度は1E18atom/cm乃至5E22atom/cmであり得る。
【0048】
第1及び第2チャンネルパターンCH1、CH2を横切り、第1方向D1に延びるゲート電極GEが提供されることができる。ゲート電極GEは第1ピッチに応じて第2方向D2に配列されることができる。各々のゲート電極GEは第1及び第2チャンネルパターンCH1、CH2と垂直方向に重畳されることができる。
【0049】
ゲート電極GEは、活性パターンAP1又はAP2と第1半導体パターンSP1との間に介在された第1内側電極PO1、第1半導体パターンSP1と第2半導体パターンSP2との間に介在された第2内側電極PO2、第2半導体パターンSP2と第3半導体パターンSP3との間に介在された第3内側電極PO3、及び第3半導体パターンSP3上の外側電極PO4を含むことができる。
【0050】
図5Eを再び参照すれば、ゲート電極GEは第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の各々の上面TS、底面BS、及び両側壁SW上に提供されることができる。再び言えば、本実施形態によるトランジスタは、ゲート電極GEがチャンネルを3次元的に囲む3次元電界効果トランジスタ(例えば、MBCFET又はGAAFET)であり得る。
【0051】
ゲートカッティングパターンCTが第1及び第2シングルハイトセルSHC1、SHC2の間の境界上に提供されることができる。ゲートカッティングパターンCTは前記境界に沿って前記第1ピッチで配列されることができる。平面視において、ゲートカッティングパターンCTはゲート電極GE上に各々重畳されるように配置されることができる。ゲートカッティングパターンCTはシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はこれらの組み合わせのような絶縁材料を含むことができる。
【0052】
第1シングルハイトセルSHC1上のゲート電極GEは、第2シングルハイトセルSHC2上のゲート電極GEとゲートカッティングパターンCTによって互いに分離されることができる。第1シングルハイトセルSHC1上のゲート電極GEとそれと第1方向D1に整列された第2シングルハイトセルSHC2上のゲート電極GEとの間にゲートカッティングパターンCTが介在されることができる。再び言えば、第1方向D1に延びるゲート電極GEがゲートカッティングパターンCTによって複数のゲート電極GEに分離されることができる。
【0053】
図4及び図5A乃至図5Fを再び参照すれば、ゲート電極GEの外側電極PO4の両側壁上に一対のゲートスペーサーGSが各々配置されることができる。ゲートスペーサーGSはゲート電極GEに沿って第1方向D1に延びることができる。ゲートスペーサーGSの上面はゲート電極GEの上面より高いことができる。ゲートスペーサーGSの上面は後述する第1層間絶縁膜110の上面と共面をなすことができる。ゲートスペーサーGSはSiCN、SiCON、及びSiNの中で少なくとも1つを含むことができる。他の例として、ゲートスペーサーGSはSiCN、SiCON、及びSiNの中で少なくとも2つで成された多重膜(multi-layer)を含むことができる。
【0054】
ゲート電極GE上にゲートキャッピングパターンGPが提供されることができる。ゲートキャッピングパターンGPはゲート電極GEに沿って第1方向D1に延びることができる。ゲートキャッピングパターンGPは後述する第1及び第2層間絶縁膜110、120に対してエッチング選択性がある物質を含むことができる。具体的に、ゲートキャッピングパターンGPはSiON、SiCN、SiCON、及びSiNの中で少なくとも1つを含むことができる。
【0055】
ゲート電極GEと第1チャンネルパターンCH1との間及びゲート電極GEと第2チャンネルパターンCH2との間にゲート絶縁膜GIが介在されることができる。ゲート絶縁膜GIは、第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の各々の上面TS、底面BS、及び両側壁SW1、SW2を覆うことができる。ゲート絶縁膜GIは、ゲート電極GE下の素子分離膜STの上面を覆うことができる。
【0056】
本発明の一実施形態として、ゲート絶縁膜GIはシリコン酸化膜、シリコン酸化窒化膜、及び/又は高誘電膜を含むことができる。前記高誘電膜は、シリコン酸化膜より誘電率が高い高誘電率物質を含むことができる。一例として、前記高誘電率物質はハフニウム酸化物、ハフニウムシリコン酸化物、ハフニウムジルコニウム酸化物、ハフニウムタンタル酸化物、ランタン酸化物、ジルコニウム酸化物、ジルコニウムシリコン酸化物、タンタル酸化物、チタニウム酸化物、バリウムストロンチウムチタニウム酸化物、バリウムチタニウム酸化物、ストロンチウムチタニウム酸化物、リチウム酸化物、アルミニウム酸化物、鉛スカンジウムタンタル酸化物、及び鉛亜鉛ニオブ酸塩の中で少なくとも1つを含むことができる。
【0057】
ゲート電極GEは、第1金属パターン及び前記第1金属パターン上の第2金属パターンを含むことができる。第1金属パターンはゲート絶縁膜GI上に提供されて、第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3に隣接することができる。第1金属パターンはトランジスタの閾値電圧を調節する仕事関数金属を含むことができる。第1金属パターンの厚さ及び組成を調節して、トランジスタの目的とする閾値電圧を達成することができる。例えば、ゲート電極GEの第1乃至第3内側電極PO1、PO2、PO3は仕事関数金属である第1金属パターンで構成されることができる。
【0058】
第1金属パターンは金属窒化膜を含むことができる。例えば、第1金属パターンはチタニウム(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、及びモリブデン(Mo)で成された群で選択された少なくとも1つの金属及び窒素(N)を含むことができる。さらに、第1金属パターンは炭素(C)をさらに含んでもよい。第1金属パターンは、積層された複数の仕事関数金属膜を含むことができる。
【0059】
第2金属パターンは第1金属パターンに比べて抵抗が低い金属を含むことができる。例えば、第2金属パターンはタングステン(W)、アルミニウム(Al)、チタニウム(Ti)、及びタンタル(Ta)で成された群で選択された少なくとも1つの金属を含むことができる。例えば、ゲート電極GEの外側電極PO4は第1金属パターン及び第1金属パターン上の第2金属パターンを含むことができる。
【0060】
図5Bを再び参照すれば、第1及び第2NMOSFET領域NR1、NR2上に内側スペーサーIPが提供されることができる。再び言えば、第2活性パターンAP2上に内側スペーサーIPが提供されることができる。内側スペーサーIPは、ゲート電極GEの第1乃至第3内側電極PO1、PO2、PO3と第2ソース/ドレインパターンSD2との間に各々介在されることができる。内側スペーサーIPは第2ソース/ドレインパターンSD2と直接接触することができる。ゲート電極GEの第1乃至第3内側電極PO1、PO2、PO3の各々は、内側スペーサーIPによって第2ソース/ドレインパターンSD2と離隔されることができる。
【0061】
基板100上に第1層間絶縁膜110が提供されることができる。第1層間絶縁膜110はゲートスペーサーGS及び第1及び第2ソース/ドレインパターンSD1、SD2を覆うことができる。第1層間絶縁膜110の上面は、ゲートキャッピングパターンGPの上面及びゲートスペーサーGSの上面と実質的に共面をなすことができる。第1層間絶縁膜110上に、ゲートキャッピングパターンGPを覆う第2層間絶縁膜120が配置されることができる。第2層間絶縁膜120上に第3層間絶縁膜130が提供されることができる。第3層間絶縁膜130上に第4層間絶縁膜140が提供されることができる。一例として、第1乃至第4層間絶縁膜110-140はシリコン酸化膜を含むことができる。
【0062】
セル間の境界に分離構造体DBが各々提供されることができる。例えば、第1及び第2シングルハイトセルSHC1、SHC2と第1及び第2タブセルTC1、TC2との間に第1分離構造体DB1が提供されることができる。第1及び第2タブセルTC1、TC2とそれに隣接する他のロジックセルの間に第2分離構造体DB2が提供されることができる。第1及び第2タブセルTC1、TC2の各々は、一対の分離構造体DB1、DB2の間に提供されることができる。
【0063】
分離構造体DBは第1方向D1にゲート電極GEと平行に延びることができる。分離構造体DBとそれに隣接するゲート電極GEとの間のピッチは前記第1ピッチと同一であることができる。本発明の一実施形態として、第1及び第2タブセルTC1、TC2の各々の第2方向D2への幅は、前記第1ピッチと実質的に同一であることができる。
【0064】
分離構造体DBは第1及び第2層間絶縁膜110、120を貫通して、第1及び第2活性パターンAP1、AP2の内部に延長されることができる。分離構造体DBは第1及び第2活性パターンAP1、AP2の各々の上部を貫通することができる。分離構造体DBは、1つのセルの活性領域を、それに隣接する他のセルの活性領域から電気的に分離させることができる。
【0065】
第1及び第2層間絶縁膜110、120を貫通して第1及び第2ソース/ドレインパターンSD1、SD2と各々電気的に連結される活性コンタクトACが提供されることができる。一対の活性コンタクトACが、ゲート電極GEの両側に各々提供されることができる。平面視において、活性コンタクトACは第1方向D1に延びるバー形状を有することができる。
【0066】
活性コンタクトACは自己整列されたコンタクト(self-aligned conatact)であり得る。再び言えば、活性コンタクトACはゲートキャッピングパターンGP及びゲートスペーサーGSを利用して自己整列的に形成されることができる。例えば、活性コンタクトACはゲートスペーサーGSの側壁の少なくとも一部を覆うことができる。図示されなかったが、活性コンタクトACは、ゲートキャッピングパターンGPの上面の一部を覆うことができる。
【0067】
活性コンタクトACと第1ソース/ドレインパターンSD1の間、及び活性コンタクトACと第2ソース/ドレインパターンSD2の間の各々に金属-半導体化合物層SC、例えばシリサイド層が各々介在されることができる。活性コンタクトACは、金属-半導体化合物層SCを通じてソース/ドレインパターンSD1、SD2と電気的に連結されることができる。例えば、金属-半導体化合物層SCはチタニウム-シリサイド、タンタル-シリサイド、タングステン-シリサイド、ニッケル-シリサイド、及びコバルト-シリサイドの中で少なくとも1つを含むことができる。
【0068】
第2層間絶縁膜120及びゲートキャッピングパターンGPを貫通してゲート電極GEと各々電気的に連結されるゲートコンタクトGCが提供されることができる。平面視において、第1シングルハイトセルSHC1上の2つのゲートコンタクトGCは第1PMOSFET領域PR1上に重畳されるように配置されることができる。再び言えば、第1シングルハイトセルSHC1上の2つのゲートコンタクトGCは第1活性パターンAP1上に提供されることができる(図5A参照)。平面視において、第1シングルハイトセルSHC1上の1つのゲートコンタクトGCは第1NMOSFET領域NR1上に重畳されるように配置されることができる。再び言えば、第1シングルハイトセルSHC1上の1つのゲートコンタクトGCは第2活性パターンAP2上に提供されることができる(図5B参照)。
【0069】
ゲートコンタクトGCは、ゲート電極GE上で位置の制限なしで自由に配置されることができる。例えば、第2シングルハイトセルSHC2上のゲートコンタクトGCは、第2PMOSFET領域PR2、第2NMOSFET領域NR2、及びトレンチTRを満たす素子分離膜ST上に各々配置されることができる(図4参照)。
【0070】
本発明の一実施形態として、図5A及び図5Dを参照すれば、ゲートコンタクトGCに隣接する活性コンタクトACの上部は上部絶縁パターンUIPで満たされることができる。上部絶縁パターンUIPの底面はゲートコンタクトGCの底面よりさらに低いことができる。、再び言えば、ゲートコンタクトGCに隣接する活性コンタクトACの上面は、上部絶縁パターンUIPによってゲートコンタクトGCの底面よりさらに低く下がることができる。したがって、ゲートコンタクトGCがそれと隣接する活性コンタクトACと接触してショートが発生する問題を防止することができる。
【0071】
活性コンタクトAC及びゲートコンタクトGCの各々は、導電パターンFM及び導電パターンFMを囲むバリアーパターンBMを含むことができる。例えば、導電パターンFMはアルミニウム、銅、タングステン、モリブデン、及びコバルトの中で少なくとも1つの金属を含むことができる。バリアーパターンBMは導電パターンFMの側壁及び底面を覆うことができる。バリアーパターンBMは金属膜/金属窒化膜を含むことができる。前記金属膜はチタニウム、タンタル、タングステン、ニッケル、コバルト、及び白金の中で少なくとも1つを含むことができる。前記金属窒化膜はチタニウム窒化膜(TiN)、タンタル窒化膜(TaN)、タングステン窒化膜(WN)、ニッケル窒化膜(NiN)、コバルト窒化膜(CoN)、及び白金窒化膜(PtN)の中で少なくとも1つを含むことができる。
【0072】
図4図5C、及び図5Fを再び参照すれば、第3層間絶縁膜130内に第1金属層M1が提供されることができる。第1金属層M1は第1乃至第3パワー配線M1_R1、M1_R2、M1_R3を含むことができる。
【0073】
第1乃至第3パワー配線M1_R1、M1_R2、M1_R3は第2方向D2に互いに平行に延びることができる。第1パワー配線M1_R1は第1シングルハイトセルSHC1の一境界上に配置されることができる。第2パワー配線M1_R2は第1及び第2シングルハイトセルSHC1、SHC2の間の境界上に配置されることができる。第3パワー配線M1_R3は第2シングルハイトセルSHC2の一境界上に配置されることができる。
【0074】
図5C及び図5Dを再び参照すれば、代表的に第2パワー配線M1_R2は少なくとも1つの活性コンタクトACと電気的に連結されることができる。第2パワー配線M1_R2と前記少なくとも1つの活性コンタクトACの間に第1ビアVI1が提供されることができる。
【0075】
図4図5C、及び図5Fを再び参照すれば、第1及び第2タブセルTC1、TC2上に第1乃至第3パワー配線M1_R1、M1_R2、M1_R3に各々電気的に連結される第1乃至第3貫通ビアTVI1、TVI2、TVI3が提供されることができる。
【0076】
代表的に、第2貫通ビアTVI2が第2層間絶縁膜120から基板100のトレンチTRまで垂直に延びることができる。第2貫通ビアTVI2の上面は第2層間絶縁膜120の上面と共面をなすことができる。第2貫通ビアTVI2の底面は、トレンチTRの底と共面をなすことができる。第2貫通ビアTVI2と第2パワー配線M1_R2との間に巨大ビアGVIが提供されることができる。巨大ビアGVIを通じて第2貫通ビアTVI2と第2パワー配線M1_R2が互いに電気的に連結されることができる。
【0077】
基板100を貫通する第1乃至第3下部貫通ビアLVI1、LVI2、LVI3が提供されることができる。第1乃至第3下部貫通ビアLVI1、LVI2、LVI3は各々第1乃至第3貫通ビアTVI1、TVI2、TVI3と連結されることができる。第1乃至第3下部貫通ビアLVI1、LVI2、LVI3は各々第1乃至第3貫通ビアTVI1、TVI2、TVI3と垂直方向に重畳されることができる。
【0078】
代表的に、第2下部貫通ビアLVI2が基板100の底面100bから第2貫通ビアTVI2の底面まで垂直に延びることができる。第2下部貫通ビアLVI2の上面は第2貫通ビアTVI2の底面と接触することができる。
【0079】
本発明の一実施形態として、貫通ビアTVI1-TVI3と下部貫通ビアLVI1-LVI3は互いに同一な金属を含むことができる。例えば、貫通ビアTVI1-TVI3と下部貫通ビアLVI1-LVI3は銅を含むことができる。
【0080】
本発明の他の実施形態として、貫通ビアTVI1-TVI3と下部貫通ビアLVI1-LVI3は互いに異なる金属を含むことができる。例えば、貫通ビアTVI1-TVI3はモリブデン又はルテニウムを含むことができ、下部貫通ビアLVI1-LVI3は銅を含むことができる。
【0081】
貫通ビアTVI1-TVI3と下部貫通ビアLVI1-LVI3は互いに自己整列されることができる。再び言えば、貫通ビアTVI1-TVI3の中心ラインと下部貫通ビアLVI1-LVI3の中心ラインは互いに整列されることができる。
【0082】
貫通ビアTVI1-TVI3の幅は第3方向D3に行くほど、増加することができる。再び言えば、貫通ビアTVI1-TVI3の幅は、基板100の底面100bに近くなるほど、減少することができる。下部貫通ビアLVI1-LVI3の幅は、基板100の底面100bに近くなるほど、増加することができる。したがって、貫通ビアTVI1-TVI3と下部貫通ビアLVI1-LVI3は砂時計形状を構成することができる。
【0083】
貫通ビアTVI1-TVI3の側壁上に上部スペーサーTSPが提供されることができる。上部スペーサーTSPはシリコンベースの絶縁物質(例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はシリコン酸窒化膜)を含むことができる。下部貫通ビアLVI1-LVI3の側壁上に下部スペーサーLSPが提供されることができる。下部スペーサーLSPはシリコンベースの絶縁物質(例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はシリコン酸窒化膜)を含むことができる。
【0084】
基板100の底面100b上にパワー伝送ネットワーク層PDNが提供されることができる。パワー伝送ネットワーク層PDNは第1乃至第3下部貫通ビアLVI1、LVI2、LVI3と電気的に連結された複数の下部配線を含むことができる。再び言えば、パワー伝送ネットワーク層PDNは第1乃至第3パワー配線M1_R1、M1_R2、M1_R3と電気的に連結されることができる。
【0085】
一例として、パワー伝送ネットワーク層PDNは第1及び第3パワー配線M1_R1、M1_R3にソース電圧VSSを印加するための配線ネットワークを含むことができる。パワー伝送ネットワーク層PDNは第2パワー配線M1_R2にドレイン電圧VDDを印加するための配線ネットワークを含むことができる。
【0086】
図4及び図5A乃至図5Fを再び参照すれば、第1金属層M1は第1配線M1_Iをさらに含むことができる。第1配線M1_Iは第2方向D2に互いに平行に延びることができる。
【0087】
第1金属層M1は、第1ビアVI1をさらに含むことができる。第1ビアVI1は第1金属層M1の第1配線M1_I下に各々提供されることができる。第1ビアVI1を通じて活性コンタクトACと第1配線M1_Iが互いに電気的に連結されることができる。第1ビアVI1を通じてゲートコンタクトGCと第1配線M1_Iが互いに電気的に連結されることができる。
【0088】
第1金属層M1の第1配線M1_Iとその下の第1ビアVI1は互いに各々別の工程で形成されることができる。再び言えば、第1金属層M1の第1配線M1_I及び第1ビアVI1の各々はシングルダマシン工程で形成されることができる。本実施形態による半導体素子は、20nm未満のプロセスを利用して形成されたものであり得る。
【0089】
第4層間絶縁膜140内に第2金属層M2が提供されることができる。第2金属層M2は複数の第2配線M2_Iを含むことができる。第2金属層M2の第2配線M2_Iの各々は第1方向D1に延びるライン形状又はバー形状を有することができる。再び言えば、第2配線M2_Iは第1方向D1に互いに平行に延びることができる。
【0090】
第2金属層M2は、第2配線M2_I下に各々提供された第2ビアVI2をさらに含むことができる。第2ビアVI2を通じて第1金属層M1の第1配線M1_Iと第2金属層M2の第2配線M2_Iが互いに電気的に連結されることができる。一例として、第2金属層M2の第2配線M2_Iとその下の第2ビアVI2はデュアルダマシン工程で共に形成されることができる。
【0091】
第1金属層M1の第1配線M1_Iと第2金属層M2の第2配線M2_Iは互いに同一であるか、或いは他の導電物質を含むことができる。例えば、第1金属層M1の第1配線M1_Iと第2金属層M2の第2配線M2_Iは、アルミニウム、銅、タングステン、モリブデン、ルテニウム、及びコバルトの中で選択された少なくとも1つの金属物質を含むことができる。図示されなかったが、第4層間絶縁膜140上に積層された金属層(例えば、M3、M4、M5...)が追加に配置されることができる。前記積層された金属層の各々はセル間のルーティングのための配線を含むことができる。
【0092】
本発明の実施形態による貫通ビアTVI1-TVI3と下部貫通ビアLVI1-LVI3は各々互いに異なる工程を通じて個別的に形成されることができる。再び言えば、パワー伝送ネットワーク層PDNから第1金属層M1まで延びる垂直コンタクトが貫通ビアTVI1-TVI3と下部貫通ビアLVI1-LVI3の2つの部分に分けられて各々独立的に形成されることができる。結果的に、本発明によれば、縦横比が大きい垂直コンタクトTVI及びLVI内に金属がよく満たされることができ、したがって素子の信頼性が向上されることができる。
【0093】
本発明の垂直コンタクトTVI及びLVIは、貫通ビアTVIと下部貫通ビアLVIに分けられてそれぞれ基板100の前面及び背面で形成されることができる。したがって、垂直コンタクトを形成するために必要とする面積が減少されることができる。結果的に、後述するように、タブセルのサイズが減少されることができる。
【0094】
本発明の実施形態によるタブセルTC1、TC2はゲート電極GEの間の間隔である第1ピッチのサイズで提供されることができる。再び言えば、本発明のタブセルTC1、TC2は非常に小さいサイズを有することができる。タブセルTC1、TC2のサイズが小さくなることによって、ロジックダイ内にロジックセルが配置されることができる面積がさらに増加することができる。結果的に、本発明は半導体素子の集積度を向上させることができる。
【0095】
図6A乃至図13は本発明の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。具体的に、図6A図7A図8A図9A図10A、及び図11A図4のA-A’線に対応する断面図である。図8B図9B図10B、及び図11B図4のB-B’線に対応する断面図である。図8C及び図9C図4のD-D’線に対応する断面図である。図6B図7B図10C、及び図11C図4のE-E’線に対応する断面図である。図11D図12、及び図13図4のF-F’線に対応する断面図である。
【0096】
図6A及び図6Bを参照すれば、第1及び第2PMOSFET領域PR1、PR2及び第1及び第2NMOSFET領域NR1、NR2を含む基板100が提供されることができる。基板100上に互いに交互に積層された第1半導体層ACL及び第2半導体層SALが形成されることができる。第1半導体層ACLはシリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)及びシリコン-ゲルマニウム(SiGe)の中で1つを含むことができ、第2半導体層SALはシリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、及びシリコン-ゲルマニウム(SiGe)の中で他の1つを含むことができる。
【0097】
第2半導体層SALは第1半導体層ACLに対してエッチング選択比を有することができる物質を含むことができる。例えば、第1半導体層ACLはシリコン(Si)を含むことができ、第2半導体層SALはシリコン-ゲルマニウム(SiGe)を含むことができる。第2半導体層SAL各々のゲルマニウム(Ge)の濃度は10at%乃至30at%であり得る。
【0098】
基板100の第1及び第2PMOSFET領域PR1、PR2及び第1及び第2NMOSFET領域NR1、NR2上にマスクパターンが各々形成されることができる。前記マスクパターンは第2方向D2に延びるライン形状又はバー(bar)形状を有することができる。
【0099】
前記マスクパターンをエッチングマスクとしてパターニング工程を遂行して、第1活性パターンAP1及び第2活性パターンAP2を定義するトレンチTRが形成されることができる。第1活性パターンAP1は各々の第1及び第2PMOSFET領域PR1、PR2上に形成されることができる。第2活性パターンAP2は各々の第1及び第2NMOSFET領域NR1、NR2上に形成されることができる。平面視において、第1及び第2活性パターンAP1、AP2は第2方向D2に互いに平行に延びるライン形状を有することができる。
【0100】
各々の第1及び第2活性パターンAP1、AP2上に積層パターンSTPが形成されることができる。積層パターンSTPは互いに交互に積層された第1半導体層ACL及び第2半導体層SALを含むことができる。積層パターンSTPは前記パターニング工程の間に第1及び第2活性パターンAP1、AP2と共に形成されることができる。積層パターンSTPはダミーパターンDAP上にも形成されることができる。
【0101】
トレンチTRを満たす素子分離膜STが形成されることができる。具体的に、基板100の前面上に第1及び第2活性パターンAP1、AP2及び積層パターンSTPを覆う絶縁膜が形成されることができる。積層パターンSTPが露出される時まで前記絶縁膜をリセスして、素子分離膜STが形成されることができる。
【0102】
素子分離膜STは、シリコン酸化膜のような絶縁材料を含むことができる。積層パターンSTPは素子分離膜ST上に露出されることができる。再び言えば、積層パターンSTPは素子分離膜ST上に垂直に突出されることができる。
【0103】
図7A及び図7Bを参照すれば、基板100上に積層パターンSTPを横切る犠牲パターンPPが形成されることができる。各々の犠牲パターンPPは第1方向D1に延びるライン形状(line shape)又はバー形状(bar shape)で形成されることができる。犠牲パターンPPは第1ピッチで第2方向D2に沿って配列されることができる。
【0104】
具体的に犠牲パターンPPを形成することは、基板100の前面上に犠牲膜を形成すること、前記犠牲膜上にハードマスクパターンMPを形成すること、ハードマスクパターンMPをエッチングマスクとして前記犠牲膜をパターニングすることを含むことができる。前記犠牲膜はポリシリコンを含むことができる。
【0105】
犠牲パターンPPの各々の両側壁上に一対のゲートスペーサーGSが形成されることができる。ゲートスペーサーGSを形成することは、基板100の前面上にゲートスペーサー膜をコンフォーマルに形成すること、前記ゲートスペーサー膜を異方性エッチングすることを含むことができる。前記ゲートペーサー膜はSiCN、SiCON、及びSiNの中で少なくとも1つを含むことができる。他の例として、前記ゲートペーサー膜はSiCN、SiCON、及びSiNの中で少なくとも2つを含む多重膜(multi-layer)であり得る。
【0106】
図8A乃至図8Cを参照すれば、第1活性パターンAP1上の積層パターンSTP内に第1リセスRS1が形成されることができる。第2活性パターンAP2上の積層パターンSTP内に第2リセスRS2が形成されることができる。第1及び第2リセスRS1、RS2を形成する間に、第1及び第2活性パターンAP1、AP2の各々の両側上の素子分離膜STがさらにリセスされることができる(図8C参照)。第1及び第2リセスRS1、RS2が形成される間に、ダミーパターンDAP上の積層パターンSTPは除去されることができる。
【0107】
具体的に、ハードマスクパターンMA及びゲートスペーサーGSをエッチングマスクとして第1活性パターンAP1上の積層パターンSTPをエッチングして、第1リセスRS1が形成されることができる。第1リセスRS1は、一対の犠牲パターンPPの間に形成されることができる。第2活性パターンAP2上の積層パターンSTP内の第2リセスRS2は、第1リセスRS1を形成することと同一な方法で形成されることができる。
【0108】
第1半導体層ACLから、互いに隣接する第1リセスRS1の間に順に積層された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3が各々形成されることができる。第1半導体層ACLから、互いに隣接する第2リセスRS2の間に順に積層された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3が各々形成されることができる。互いに隣接する第1リセスRS1の間の第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3は、第1チャンネルパターンCH1を構成することができる。互いに隣接する第2リセスRS2の間の第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3は、第2チャンネルパターンCH2を構成することができる。
【0109】
図9A乃至図9Cを参照すれば、第1リセスRS1内に第1ソース/ドレインパターンSD1が各々形成されることができる。具体的に、第1リセスRS1の内側壁をシード層(seed layer)とする第1SEG工程を遂行して、バッファ層BFLが形成されることができる。バッファ層BFLは、第1リセスRS1によって露出された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3及び基板100をシードとして成長されることができる。一例として、前記第1SEG工程は化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)工程又は分子ビームエピタキシー(Molecular Beam Epitaxy:MBE)工程を含むことができる。
【0110】
バッファ層BFLは基板100の半導体元素の格子定数より大きい格子定数を有する半導体元素(例えば、SiGe)を含むことができる。バッファ層BFLは相対的に低濃度のゲルマニウム(Ge)を含有することができる。本発明の他の実施形態として、バッファ層BFLはゲルマニウム(Ge)を除いたシリコン(Si)のみを含有してもよい。バッファ層BFLのゲルマニウム(Ge)の濃度は0at%乃至10at%であり得る。
【0111】
バッファ層BFL上に第2SEG工程を遂行して、メイン層MALが形成されることができる。メイン層MALは第1リセスRS1を完全に満たすか、或いは概ね満たすように形成されることができる。メイン層MALは相対的に高濃度のゲルマニウム(Ge)を含有することができる。一例として、メイン層MALのゲルマニウム(Ge)の濃度は30at%乃至70at%であり得る。
【0112】
本発明の一実施形態として、メイン層MAL上に第3SEG工程を遂行して、キャッピング層が形成されることができる。前記キャッピング層はシリコン(Si)を含むことができる。前記キャッピング層のシリコン(Si)の濃度は98at%乃至100at%であり得る。
【0113】
バッファ層BFL及びメイン層MALを形成する間に、第1ソース/ドレインパターンSD1がp型を有するようにする不純物(例えば、ボロン、ガリウム又はインジウム)がインサイチュ(in-situ)に注入されることができる。他の例として、第1ソース/ドレインパターンSD1が形成された後、第1ソース/ドレインパターンSD1に不純物が注入されることができる。
【0114】
第2リセスRS2内に第2ソース/ドレインパターンSD2が各々形成されることができる。具体的に、第2ソース/ドレインパターンSD2は第2リセスRS2の内側壁をシード層とする選択的エピタキシャル成長(SEG)工程を遂行して形成されることができる。一例として、第2ソース/ドレインパターンSD2は基板100と同一な半導体元素(例えば、Si)を含むことができる。
【0115】
第2ソース/ドレインパターンSD2を形成する間に、第2ソース/ドレインパターンSD2がn型を有するようにする不純物(例えば、リン、ヒ素、又はアンチモン)がインサイチュ(in-situ)に注入されることができる。他の例として、第2ソース/ドレインパターンSD2が形成された後、第2ソース/ドレインパターンSD2に不純物が注入されることができる。
【0116】
本発明の一実施形態として、第2ソース/ドレインパターンSD2を形成する前に、第2リセスRS2を通じて露出された第2半導体層SALの一部を絶縁物質で置換して内側スペーサーIPを形成することができる。結果的に、第2ソース/ドレインパターンSD2と第2半導体層SALとの間に内側スペーサーIPが各々形成されることができる。
【0117】
図10A乃至図10Cを参照すれば、第1及び第2ソース/ドレインパターンSD1、SD2、ハードマスクパターンMP、及びゲートスペーサーGSを覆う第1層間絶縁膜110が形成されることができる。一例として、第1層間絶縁膜110はシリコン酸化膜を含むことができる。
【0118】
犠牲パターンPPの上面が露出される時まで第1層間絶縁膜110が平坦化されることができる。第1層間絶縁膜110の平坦化はエッチバック(Etch Back)又はCMP(Chemical Mechanical Polishing)工程を利用して遂行されることができる。前記平坦化工程の間に、ハードマスクパターンMPは全て除去されることができる。結果的に、第1層間絶縁膜110の上面は犠牲パターンPPの上面及びゲートスペーサーGSの上面と共面をなすことができる。
【0119】
フォトリソグラフィーを利用して、犠牲パターンPPの一領域を選択的にオープンすることができる。例えば、第1及び第2シングルハイトセルSHC1、SHC2の間の境界上の犠牲パターンPPの一領域が選択的にオープンされることができる。オープンされた犠牲パターンPPの領域を選択的にエッチングして除去することができる。犠牲パターンPPが除去された空間に絶縁材料を満たして、ゲートカッティングパターンCTが形成されることができる(図10C参照)。
【0120】
露出された犠牲パターンPPが選択的に除去されることができる。犠牲パターンPPが除去されることによって、第1及び第2チャンネルパターンCH1、CH2を露出する外側領域ORGが形成されることができる(図10C参照)。犠牲パターンPPを除去することは、ポリシリコンを選択的にエッチングするエッチング液を利用した湿式エッチングを含むことができる。
【0121】
外側領域ORGを通じて露出された第2半導体層SALが選択的に除去されて、内側領域IRGが形成されることができる(図10C参照)。具体的に、第2半導体層SALを選択的にエッチングするエッチング工程を遂行して、第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3はそのまま残留させたまま、第2半導体層SALのみを除去することができる。前記エッチング工程は、相対的に高いゲルマニウム濃度を有するシリコン-ゲルマニウムに対して高いエッチングレートを有することができる。例えば、前記エッチング工程はゲルマニウム濃度が10at%より大きいシリコン-ゲルマニウムに対して高いエッチングレートを有することができる。
【0122】
前記エッチング工程の間に第1及び第2PMOSFET領域PR1、PR2及び第1及び第2NMOSFET領域NR1、NR2上の第2半導体層SALが完全に除去されることができる。前記エッチング工程は湿式エッチングであり得る。前記エッチング工程に使用されるエッチング物質は相対的に高いゲルマニウム濃度を有する第2半導体層SALを速く除去することができる。一方、第1及び第2PMOSFET領域PR1、PR2上の第1ソース/ドレインパターンSD1は、相対的に低いゲルマニウムの濃度を有するバッファ層BFLによって前記エッチング工程の間に保護されることができる。
【0123】
図10Cを再び参照すれば、第2半導体層SALが選択的に除去されることによって、各々の第1及び第2活性パターンAP1、AP2上には積層された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3のみが残留することができる。第2半導体層SALが除去された領域を通じて第1乃至第3内側領域IRG1、IRG2、IRG3が各々形成されることができる。
【0124】
具体的に、活性パターンAP1又はAP2と第1半導体パターンSP1との間に第1内側領域IRG1が形成され、第1半導体パターンSP1と第2半導体パターンSP2との間に第2内側領域IRG2が形成され、第2半導体パターンSP2と第3半導体パターンSP3との間に第3内側領域IRG3が形成されることができる。
【0125】
図11A乃至図11Dを参照すれば、露出された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3上にゲート絶縁膜GIがコンフォーマルに形成されることができる。ゲート絶縁膜GI上にゲート電極GEが形成されることができる。ゲート電極GEは、第1乃至第3内側領域IRG1、IRG2、IRG3内に各々形成される第1乃至第3内側電極PO1、PO2、PO3及び外側領域ORG内に形成される外側電極PO4を含むことができる。
【0126】
ゲート電極GEがリセスされて、その高さが減少されることができる。ゲート電極GEがリセスされる間に第1及び第2ゲートカッティングパターンCT1、CT2の上部も少しリセスされることができる。リセスされたゲート電極GE上にゲートキャッピングパターンGPが形成されることができる。
【0127】
第1層間絶縁膜110上に第2層間絶縁膜120が形成されることができる。第2層間絶縁膜120はシリコン酸化膜を含むことができる。セル間の境界に分離構造体DBが形成されることができる。分離構造体DBは、第2層間絶縁膜120からゲート電極GEを貫通して活性パターンAP1又はAP2の内部に延びることができる。分離構造体DBはシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜のような絶縁材料を含むことができる。
【0128】
図11Dを再び参照すれば、第1及び第2層間絶縁膜110、120を貫通して基板100を露出する貫通ホールTVHが形成されることができる。例えば、少なくとも1つの貫通ホールTVHが第1及び第2タブセルTC1、TC2の間の境界に形成されることができる。貫通ホールTVHは一対の第1活性パターンAP1の間に形成されることができる。貫通ホールTVHは一対の第1活性パターンAP1の間のトレンチTRの底を露出することができる。貫通ホールTVHの幅は、基板100に近くなるほど、減少することができる。
【0129】
貫通ホールTVHの内側壁上に上部スペーサーTSPが形成されることができる。上部スペーサーTSPはシリコンベースの絶縁物質で形成されることができる。貫通ホールTVH内に金属を満たして貫通ビアTVI1-TVI3が形成されることができる。
【0130】
その後、先の図4及び図5A乃至図5Fを参照して説明したように、第2層間絶縁膜120及び第1層間絶縁膜110を貫通して第1及び第2ソース/ドレインパターンSD1、SD2と電気的に連結される活性コンタクトACが形成されることができる。第2層間絶縁膜120及びゲートキャッピングパターンGPを貫通してゲート電極GEと電気的に連結されるゲートコンタクトGCが形成されることができる。活性コンタクトAC及びゲートコンタクトGC上に第3層間絶縁膜130が形成されることができる。第3層間絶縁膜130内に第1金属層M1が形成されることができる。第1金属層M1は第1乃至第3貫通ビアTVI1-TVI3にそれぞれ電気的に連結される第1乃至第3パワー配線M1_R1、M1_R2、M1_R3を含むことができる。第3層間絶縁膜130上に第4層間絶縁膜140が形成されることができる。第4層間絶縁膜140内に第2金属層M2が形成されることができる。
【0131】
図12を参照すれば、BEOL工程が完了された後、基板100を覆して基板100の底面100bが露出されるようにすることができる。基板100の底面100b上に平坦化工程を遂行して、基板100の厚さを減少させることができる。
【0132】
図13を参照すれば、基板100の底面100b上にパターニング工程を遂行して、第1乃至第3下部貫通ビアLVI1、LVI2、LVI3が形成されることができる。第1乃至第3下部貫通ビアLVI1、LVI2、LVI3はそれぞれ第1乃至第3貫通ビアTVI1、TVI2、TVI3と垂直方向に整列されることができる。第1乃至第3下部貫通ビアLVI1、LVI2、LVI3はそれぞれ第1乃至第3貫通ビアTVI1、TVI2、TVI3と直接連結されることができる。その後、基板100の底面100b上にパワー伝送ネットワーク層PDNを形成することができる。パワー伝送ネットワーク層PDNは第1乃至第3パワー配線M1_R1、M1_R2、M1_R3にソース電圧又はドレイン電圧を印加するように形成されることができる。
【0133】
以下、本発明の様々な実施形態に対して説明する。後述する本発明の実施形態では、図4及び図5A乃至図5Fを参照して説明したことと重複される技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する。
【0134】
図14乃至図16の各々は本発明の他の実施形態による半導体素子を説明するための図面であって、図4のF-F’線に沿う断面図である。
【0135】
図14を参照すれば、代表的に第2貫通ビアTVI2は一対の第1ソース/ドレインパターンSD1の間で自己整列的に形成されることができる。第2貫通ビアTVI2は第1ソース/ドレインパターンSD1を貫通せず、これらの表面プロファイルに沿って形成されることができる。例えば、第2貫通ビアTVI2の上部は第1幅WI1を有し、第2貫通ビアTVI2の中心部は第2幅WI2を有し、第2貫通ビアTVI2の下部は第3幅WI3を有することができる。
【0136】
第2幅WI2は一対の第1ソース/ドレインパターンSD1の間の間隔と実質的に同一であることができる。第1幅WI1は一対の第1ソース/ドレインパターンSD1の間の間隔より大きいことができる。第3幅WI3は一対の第1ソース/ドレインパターンSD1の間の間隔より小さいことができる。第1幅WI1に対する第3幅WI3の比率(WI3/WI1)は、0.2乃至0.7であり得る。
【0137】
図15を参照すれば、代表的に第2貫通ビアTVI2は一対の第1ソース/ドレインパターンSD1の間に提供されることができる。第2貫通ビアTVI2は一対の第1ソース/ドレインパターンSD1のすべてと水平方向に離隔されることができる。第2貫通ビアTVI2の幅は、第2パワー配線M1_R2の幅と同一であるか、或いはさらに小さいことができる。図15の第2貫通ビアTVI2の幅は、図5Fの第2貫通ビアTVI2の幅より小さいことができる。
【0138】
図16を参照すれば、第1及び第2タブセルTC1、TC2上にはソース/ドレインパターン(即ち、エピタキシャルパターン)が形成されなくともよい。図8A乃至図9Cを参照して説明した第1及び第2ソース/ドレインパターンSD1、SD2が形成される間に、第1及び第2タブセルTC1、TC2上にはマスクパターンを形成することができる。したがって、第1及び第2タブセルTC1、TC2上には順に積層された第1半導体パターンSP1、第2半導体パターンSP2、及び第3半導体パターンSP3が残留することができる。第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3上にそれぞれ第1乃至第3内側電極PO1、PO2、PO3が残留することができる。貫通ビアTVI1-TVI3は互いに隣接する積層された半導体パターンの間に提供されることができる。
【0139】
図17図19、及び図21の各々は本発明の他の実施形態によるタブセルを説明するための平面図である。図18図20、及び図22はそれぞれ図17図19、及び図21のA-A’線に沿う断面図である。
【0140】
図17及び図18を参照すれば、タブセルTC1、TC2の第2方向D2への幅は、ゲート電極の第1ピッチの2倍であり得る。タブセルTC1、TC2上には第1乃至第3分離構造体DB1、DB2、DB3が提供されることができる。タブセルTC1、TC2の幅が大きくなることによって、貫通ビアTVI1、TVI2、TVI3の第2方向D2への幅が増加することができる。したがって、貫通ビアTVI1、TVI2、TVI3とパワー配線M1_R1、M1_R2、M1_R3との間の抵抗が減少されることができる。
【0141】
図19及び図20を参照すれば、第1及び第2タブセルTC1、TC2内に巨大分離構造体GDBが提供されることができる。巨大分離構造体GDBは第1活性パターンAP1を第2方向D2に互いに隣接する第1活性パターンAP1に分離することができる。巨大分離構造体GDBは第2活性パターンAP2を第2方向D2に互いに隣接する第2活性パターンAP2に分離することができる。巨大分離構造体GDBは活性領域PR1、PR2、NR1、NR2を除去する素子分離膜STを含むことができる。本発明の一実施形態として、巨大分離構造体GDBはダブルディフュージョンブレーキを含むことができる。第1乃至第3貫通ビアTVI1-TVI3は巨大分離構造体GDB上に提供されることができる。
【0142】
図21及び図22を参照すれば、第1及び第2タブセルTC1、TC2上の分離構造体DBは巨大分離構造体GDB、第1分離構造体DB1及び第2分離構造体DB2を含むことができる。巨大分離構造体GDBは互いに隣接する第1活性パターンAP1の間に提供されることができる。巨大分離構造体GDBは第1及び第2PMOSFET領域PR1、PR2を除去することができる。
【0143】
第1及び第2分離構造体DB1、DB2は第2活性パターンAP2上に提供されることができる。第1及び第2NMOSFET領域NR1、NR2上には巨大分離構造体GDBが提供されないので、第1及び第2NMOSFET領域NR1、NR2は除去されなく、そのまま維持されることができる。
【0144】
第1及び第3貫通ビアTVI1、TVI3は第1及び第2分離構造体DB1、DB2の間に提供されることができる。第2貫通ビアTVI2は巨大分離構造体GDB上に提供されることができる。
【0145】
図23及び図24の各々は本発明の実施形態による半導体素子のタブセルとロジックセル間の配置関係を示した平面図である。
【0146】
図23を参照すれば、基板100上に第1乃至第7パワー配線M1_R1-M1_R7が第1方向D1に沿って配置されることができる。基板100上に第1タブセルトラックTCR1及び第2タブセルトラックTCR2が提供されることができる。第1及び第2タブセルトラックTCR1、TCR2の各々は第1方向D1に延びることができる。第1及び第2タブセルトラックTCR1、TCR2は一定のピッチで第2方向D2に沿って配列されることができる。
【0147】
各々の第1及び第2タブセルトラックTCR1、TCR2上にタブセルTCが第1方向D1に配置されることができる。例えば、本実施形態の各々のタブセルTCは、図4のタブセルTC1、TC2であり得る。
【0148】
各々の第1及び第2タブセルトラックTCR1、TCR2上に貫通ビアTVIが第1方向D1に配置されることができる。貫通ビアTVIは第1乃至第7パワー配線M1_R1-M1_R7に各々接続することができる。貫通ビアTVIは、パワー伝送ネットワーク層PDNから第1乃至第7パワー配線M1_R1-M1_R7に電圧を印加することができる。
【0149】
基板100上にロジックセルLC及びフィラーセルFCが配置されることができる。ロジックセルLCはタブセルTCが配置されない残りの領域上に配置されることができる。ロジックセルLCは設計された回路を応じて基板100上に配置されることができる。一例として、ロジックセルLCは少なくとも1つのシングルハイトセルSHC、少なくとも1つのダブルハイトセルDHC、及び少なくとも1つのトリプルハイトセルTHCを含むことができる。フィラーセルFCは、互いに隣接するロジックセルLCの間の空の空間を満たすことができる。フィラーセルFCはダミーセルであり得る。
【0150】
図24を参照すれば、第1及び第2タブセルトラックTCR1、TCR2の間に第3タブセルトラックTCR3が提供されることができる。第3タブセルトラックTCR3内にルーティングタブセルRTCが第1方向D1に配置されることができる。ルーティングタブセルRTCの各々は信号貫通ビアSTVIを含むことができる。信号貫通ビアSTVIの形状は先に説明した貫通ビアTVIと実質的に同一であることができる。信号貫通ビアSTVIはPMOSFET領域及びNMOSFET領域の間に提供されることができる。信号貫通ビアSTVIはパワー伝送ネットワーク層PDNに電気的に連結されることができる。
【0151】
信号貫通ビアSTVIは、第3タブセルトラックTCR3に隣接するロジックセルLCと電気的に連結されることができる。例えば、第1金属層M1内の第1配線M1_Iを通じて隣接するロジックセルLCからルーティングタブセルRTCに信号が伝達されることができる。ルーティングタブセルRTCに伝達された信号はパワー伝送ネットワーク層PDNを通じて他のロジックセルLCと連結されることができる。即ち、パワー伝送ネットワーク層PDNはパワー配線M1_R1-M1_R7に電圧を提供するように構成されるのみならず、信号伝達をためのルーティングを提供するように構成されることもできる。
【0152】
本実施形態によるルーティングタブセルRTCを通じて、半導体素子は信号伝達を第1及び第2金属層M1、M2のようなBEOL層のみに依存するのではなく、基板100下のパワー伝送ネットワーク層PDNに追加に依存することができる。したがって、BEOL層の配線混雑度を低減し、素子の集積度を向上させることができる。また、素子の信号伝達抵抗を減少させて電気的特性を向上させることができる。
【0153】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明はその技術的思想や必須の特徴を変更しなくとも他の具体的な形態に実施されることもできる。したがって、以上で記述した実施形態にはすべての面で例示的なことであり、限定的ではないことと理解するべきである。
【符号の説明】
【0154】
100 基板
110、120、130、140 層間絶縁膜
AC 活性コンタクト
AP1、AP2 活性パターン
BFL バッファ層
BM バリアーパターン
CH1、CH2 チャンネルパターン
CT ゲートカッティングパターン
DB 分離構造体
FM 導電パターン
GE ゲート電極
GI ゲート絶縁膜
GP ゲートキャッピングパターン
GS ゲートスペーサー
GVI 巨大ビア
IP 内側スペーサー
NR1、NR2 NMOSFET領域
M1 金属層
M1_R1、M1_R2、M1_R3 パワー配線
MAL メイン層
PR1、PR2 PMOSFET領域
PND パワー伝送ネットワーク層
PO1、PO2、PO3 内側電極
PO4 外側電極
SHC1、SHC2 シングルハイトセル
SD1、SD2 ソース/ドレインパターン
RS1、RS2 リセス
SP1、SP2、SP3 半導体パターン
ST 素子分離膜
TC1、TC2 タブセル
TR トレンチ
TVI1、TVI2、TVI3 貫通ビア
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図11D
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24