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特開2024-73390自律走行のための車両制御装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073390
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】自律走行のための車両制御装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   B60W 30/10 20060101AFI20240522BHJP
   B60W 40/105 20120101ALI20240522BHJP
   B60W 40/107 20120101ALI20240522BHJP
   B60W 40/114 20120101ALI20240522BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20240522BHJP
【FI】
B60W30/10
B60W40/105
B60W40/107
B60W40/114
G01C21/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023194185
(22)【出願日】2023-11-15
(31)【優先権主張番号】10-2022-0154877
(32)【優先日】2022-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523084592
【氏名又は名称】フォーティートゥ ドット インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コ チャン ホ
(72)【発明者】
【氏名】ヨン キュ ファン
【テーマコード(参考)】
2F129
3D241
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB23
2F129CC12
2F129DD20
2F129EE52
2F129FF18
2F129FF20
2F129FF32
2F129FF33
2F129FF34
2F129GG06
2F129GG17
2F129GG18
2F129HH21
3D241BA11
3D241DA52Z
3D241DB02Z
3D241DB05Z
3D241DB12Z
(57)【要約】
【課題】 車両制御装置及び方法を提供する。
【解決手段】
自律走行のための車両制御装置において、一実施形態に係る車両制御装置は、軌跡プランナー(trajectory planner)に基づいた地域経路(local path)を受信する受信器と、前記地域経路に基づいて前記車両の横制御(lateral control)のためのステアリングコマンド(steering command)を生成し、制御する車両の運動状態に基づいて前記ステアリングコマンドを補償(compensate)することにより補償されたステアリングコマンドを生成し、前記補償されたステアリングコマンドに基づいて前記車両を制御するコントローラを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自律走行のための車両制御装置であって、
軌跡プランナーに基づいた地域経路を受信する受信器と、
前記地域経路に基づいて前記車両の横制御のためのステアリングコマンドを生成し、
制御する車両の運動状態に基づいて、前記ステアリングコマンドを補償することにより補償されたステアリングコマンドを生成し、
前記補償されたステアリングコマンドに基づいて前記車両を制御するコントローラと、
を含む車両制御装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記車両の速度、前記車両の加速度、前記車両のヨーレート、及び前記車両のステアリング角度に基づいて前記ステアリングコマンドを補償する、請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記車両のホイールベース、前記速度及び前記ヨーレートに基づいて前記車両のタイヤ角度を算出し、
前記タイヤ角度に基づいて前記ステアリングコマンドを補償する、請求項2に記載の車両制御装置。
【請求項4】
前記コントローラは、IMU(Inertial Measurement Unit)を用いて測定された初期ヨーレートをバイアスに基づいて補償することによって前記ヨーレートを算出する、請求項2に記載の車両制御装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
前記車両が停車した時点に測定された初期ヨーレートにフィルタリングを行い、
前記フィルタリングが実行された初期ヨーレートに基づいて前記バイアスを決定する、請求項4に記載の車両制御装置。
【請求項6】
前記コントローラは、
前記運動状態を逆車両モデルに入力することによって逆関数値を算出し、
前記逆関数値及び前記ステアリングコマンドに基づいてフィルタリングを行うことで外乱値を算出し、
前記外乱値に基づいて前記ステアリングコマンドを補償する、請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項7】
前記逆車両モデルは、前記ステアリングコマンドの生成に使用される数学モデルに基づいて生成される、請求項6に記載の車両制御装置。
【請求項8】
前記コントローラは、
前記逆関数値から前記外乱値が除去された前記ステアリングコマンドを引いた値をフィルタリングすることによって前記外乱値を算出し、
前記ステアリングコマンドから前記外乱値を除去することによって前記ステアリングコマンドを補償する、請求項6に記載の車両制御装置。
【請求項9】
前記コントローラは、前記逆関数値から前記外乱値が除去されたステアリングコマンドを引いた値に低域通過フィルタリングを行うことにより前記外乱値を算出する、請求項6に記載の車両制御装置。
【請求項10】
自律走行のための車両制御方法であって、
軌跡プランナーに基づいた地域経路を受信するステップと、
前記地域経路に基づいて前記車両の横制御のためのステアリングコマンドを生成するステップと、
制御する車両の運動状態に基づいて前記ステアリングコマンドを補償することにより補償されたステアリングコマンドを生成するステップと、
前記補償されたステアリングコマンドに基づいて前記車両を制御するステップと、
を含む、車両制御方法。
【請求項11】
前記補償されたステアリングコマンドを生成するステップは、前記車両の速度、前記車両の加速度、前記車両のヨーレート、及び前記車両のステアリング角度に基づいて前記ステアリングコマンドを補償するステップを含む、請求項10に記載の車両制御方法。
【請求項12】
前記ステアリングコマンドを補償するステップは、
前記車両のホイールベース、前記の速度、及び前記ヨーレートに基づいて前記車両のタイヤ角度を算出するステップと、
前記タイヤ角度に基づいて前記ステアリングコマンドを補償するステップと、
を含む、請求項11に記載の車両制御方法。
【請求項13】
前記補償されたステアリングコマンドを生成するステップは、IMU(Inertial Measurement Unit)を用いて測定された初期ヨーレートをバイアスに基づいて補償することで前記ヨーレートを算出するステップをさらに含む、請求項11に記載の車両制御方法。
【請求項14】
前記ヨーレートを算出するステップは、
前記車両が停車した時点に測定された初期ヨーレートにフィルタリングを行うステップと、
前記フィルタリングが実行された初期ヨーレートに基づいて前記バイアスを決定するステップと、
を含む、請求項13に記載の車両制御方法。
【請求項15】
前記補償されたステアリングコマンドを生成するステップは、
前記運動状態を逆車両モデルに入力することによって逆関数値を算出するステップと、
前記逆関数値及び前記ステアリングコマンドに基づいてフィルタリングを行うことで外乱値を算出するステップと、
前記外乱値に基づいて前記ステアリングコマンドを補償するステップと、
を含む、請求項10に記載の車両制御方法。
【請求項16】
前記逆車両モデルは、前記ステアリングコマンドの生成に使用される数学モデルに基づいて生成される、請求項15に記載の車両制御方法。
【請求項17】
前記外乱値を算出するステップは、前記逆関数値から前記外乱値が除去された前記ステアリングコマンドを引いた値をフィルタリングすることによって前記外乱値を算出するステップを含み、
前記外乱値に基づいて前記ステアリングコマンドを補償するステップは、前記ステアリングコマンドから前記外乱値を除去することによって前記ステアリングコマンドを補償するステップを含む、請求項15に記載の車両制御方法。
【請求項18】
前記外乱値を算出するステップは、前記逆関数値から前記外乱値が除去されたステアリングコマンドを引いた値に低域通過フィルタリングを行うことによって前記外乱値を算出するステップを含む、請求項15に記載の車両制御方法。
【請求項19】
ハードウェアと結合して請求項10~18のいずれか一項に記載の方法を実行させるためにコンピュータ読み出し可能な媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自律走行のための車両制御装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自律走行車両とは、運転者の操作なしに自ら走行できる自動車をいう。自律走行車両は、様々なセンサを用いて周囲の環境を認識し、目的先が指定されれば自律的に走行する。
【0003】
自律走行が実行されるためには、横方向制御(lateral control)及び縦方向制御(longitudinal control)が必要である。横方向制御は車両が車線から逸脱することなく自動走行を行うことを意味し、縦方向制御は、車両周辺の様々な物体を認識して車両の走行速度を制御することを目標とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、自律走行のための車両制御装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
自律走行のための車両制御装置において、一実施形態に係る車両制御装置は、軌跡プランナーに基づいた地域経路を受信する受信器と、前記地域経路に基づいて前記車両の横制御のためのステアリングコマンドを生成し、制御する車両の運動状態に基づいて、前記ステアリングコマンドを補償することにより補償されたステアリングコマンドを生成し、前記補償されたステアリングコマンドに基づいて前記車両を制御するコントローラとを含む。
【0006】
前記コントローラは、前記車両の速度、前記車両の加速度、前記車両のヨーレート、及び前記車両のステアリング角度に基づいて前記ステアリングコマンドを補償することができる。
【0007】
前記コントローラは、前記車両のホイールベース、前記速度及び前記ヨーレートに基づいて前記車両のタイヤ角度を算出し、前記タイヤ角度に基づいて前記ステアリングコマンドを補償することができる。
【0008】
前記コントローラは、IMU(Inertial Measurement Unit)を用いて測定された初期ヨーレートをバイアスに基づいて補償することによって前記ヨーレートを算出することができる。
【0009】
前記コントローラは、前記車両が停車した時点に測定された初期ヨーレートにフィルタリングを行い、前記フィルタリングが実行された初期ヨーレートに基づいて前記バイアスを決定することができる。
【0010】
前記コントローラは、前記運動状態を逆車両モデルに入力することによって逆関数値を算出し、前記逆関数値及び前記ステアリングコマンドに基づいてフィルタリングを行うことで外乱値を算出し、前記外乱値に基づいて前記ステアリングコマンドを補償することができる。
【0011】
前記逆車両モデルは、前記ステアリングコマンドの生成に使用される数学モデルに基づいて生成されることができる。
【0012】
前記コントローラは、前記逆関数値から前記外乱値が除去された前記ステアリングコマンドを引いた値をフィルタリングすることによって前記外乱値を算出し、前記ステアリングコマンドから前記外乱値を除去することによって前記ステアリングコマンドを補償することができる。
【0013】
前記コントローラは、前記逆関数値から前記外乱値が除去されたステアリングコマンドを引いた値に低域通過フィルタリングを行うことにより前記外乱値を算出することができる。
【0014】
自律走行のための車両制御方法において、一実施形態に係る車両制御方法は、軌跡プランナーに基づいた地域経路を受信するステップと、前記地域経路に基づいて前記車両の横制御のためのステアリングコマンドを生成するステップと、制御する車両の運動状態に基づいて前記ステアリングコマンドを補償することにより補償されたステアリングコマンドを生成するステップと、前記補償されたステアリングコマンドに基づいて前記車両を制御するステップとを含む。
【0015】
前記補償されたステアリングコマンドを生成するステップは、前記車両の速度、前記車両の加速度、前記車両のヨーレート、及び前記車両のステアリング角度に基づいて前記ステアリングコマンドを補償するステップを含むことができる。
【0016】
前記ステアリングコマンドを補償するステップは、前記車両のホイールベース、前記の速度、及び前記ヨーレートに基づいて前記車両のタイヤ角度を算出するステップと、前記タイヤ角度に基づいて前記ステアリングコマンドを補償するステップとを含むことができる。
【0017】
前記補償されたステアリングコマンドを生成するステップは、IMU(Inertial Measurement Unit)を用いて測定された初期ヨーレートをバイアスに基づいて補償することで前記ヨーレートを算出するステップをさらに含むことができる。
【0018】
前記ヨーレートを算出するステップは、前記車両が停車した時点に測定された初期ヨーレートにフィルタリングを行うステップと、前記フィルタリングが実行された初期ヨーレートに基づいて前記バイアスを決定するステップとを含むことができる。
【0019】
前記補償されたステアリングコマンドを生成するステップは、前記運動状態を逆車両モデルに入力することによって逆関数値を算出するステップと、前記逆関数値及び前記ステアリングコマンドに基づいてフィルタリングを行うことで外乱値を算出するステップと、前記外乱値に基づいて前記ステアリングコマンドを補償するステップとを含むことができる。
【0020】
前記逆車両モデルは、前記ステアリングコマンドの生成に使用される数学モデルに基づいて生成されることができる。
【0021】
前記外乱値を算出するステップは、前記逆関数値から前記外乱値が除去された前記ステアリングコマンドを引いた値をフィルタリングすることによって前記外乱値を算出するステップを含み、前記外乱値に基づいて前記ステアリングコマンドを補償するステップは、前記ステアリングコマンドから前記外乱値を除去することによって前記ステアリングコマンドを補償するステップを含むことができる。
【0022】
前記外乱値を算出するステップは、前記逆関数値から前記外乱値が除去されたステアリングコマンドを引いた値に低域通過フィルタリングを行うことによって前記外乱値を算出するステップを含むことができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によると、自律走行のための車両制御装置及び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】一実施形態に係る車両制御装置の概略的なブロック図を示す。
図2】自律走行のための横方向制御を説明するための図である。
図3図1に示された車両制御装置の車両制御動作を説明するための図である。
図4図1に示された車両制御装置の具現の例を示す。
図5】ヨーレートを算出する過程を説明するための図である。
図6図1に示された車両制御装置の動作のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
実施形態に対する特定な構造的又は機能的な説明は単なる例示のための目的として開示されたものであって、様々な形態に変更されることができる。したがって、実施形態は特定な開示形態に限定されるものではなく、本明細書の範囲は技術的な思想に含まれる変更、均等物ないし代替物を含む。
【0026】
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために用いることがあるが、このような用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に、第2構成要素は第1構成要素にも命名することができる。
【0027】
いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」されているか「接続」されていると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、中間に他の構成要素が存在し得るものと理解されなければならない。
【0028】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「A又はBのうち少なくとも1つ」及び「A、B、又はCのうち少なくとも1つ」のような文句は、それぞれその文句のうち該当する文句と共に羅列された項目のいずれか1つ又はそのすべての可能な組み合わせを含んでもよい。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0029】
異なるように定義されない限り、技術的又は科学的な用語を含んで、ここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0030】
本文書で使用された用語「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ファームウェアで具現されたユニットを含んでもよく、例えば、ロジック、論理ブロック、部品、又は、回路のような用語と相互互換的に使用されてもよい。モジュールは、一体に構成された部品、又は、1つ又はそれ以上の機能を行う、前記部品の最小単位又はその一部であってもよい。例えば、一実施形態によれば、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)の形態に実現されてもよい。
【0031】
本文書で使用される「~部」の用語は、ソフトウェア又はFPGA又はASICのようなハードウェア構成要素を意味し、「~部」はいずれかの役割を行う。ところが、「~部」というソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。「~部」は、アドレッシングできる格納媒体にあるように構成されてもよく、1つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。例えば、「~部」はソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素、及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含んでもよい。構成要素と「~部」の中で提供される機能は、さらに小さい数の構成要素及び「~部」に結合されたり、追加的な構成要素と「~部」にさらに分離されてもよい。それだけでなく、構成要素及び「~部」は、デバイス又はセキュリティーマルチメディアカード内の1つ又はそれ以上のCPUを再生させるように実現されてもよい。また、「~部」は、1つ以上のプロセッサを含んでもよい。
【0032】
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。添付図面を参照して説明するにおいて、図面符号に関係なく同じ構成要素には同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
【0033】
図1は、一実施形態に係る車両制御装置の概略的なブロック図を示す。
【0034】
図1を参照すると、車両制御装置10は車両(vehicle)を制御する。車両は、人や貨物を運搬するために使用されるよう設計された乗り物を意味する。例えば、車両は自動車、汽車、船舶、ボート、航空機及び/又は自転車を含んでもよい。車両制御装置10は、車両内部又は外部に実現される。
【0035】
車両制御装置10は、車両の自律走行のために車両を制御する。車両制御装置10は、1つ以上のセンサから受信した検出結果に基づいて車両を制御することで、車両の自律走行を行うことができる。センサは、LiDAR(Laser Imaging Detection And Ranging)、RADAR(RAdio Detection And Ranging)、カメラ(例えば、ステレオカメラ)及び/又は超音波センサ(ultrasonic sensor)を含んでもよい。
【0036】
自律走行は、運転者が車両の一部又は全てを操作せず、車両自らが走行環境を認識して危険要素を判断し、最適な経路を導き出して車両を走行する動作を意味する。
【0037】
車両制御装置10は、受信器100及びプロセッサを含む。車両制御装置10は、メモリ300をさらに含む。
【0038】
受信器100は、受信インターフェースを含む。受信器100は、センサから受信された検出結果を受信する。受信器100は、車両制御装置10の外部に位置するモジュールからデータを受信する。例えば、受信器100は、軌跡プランナー(trajectory planner)に基づいた地域経路(local path)を受信してもよい。受信器100は、受信したデータをコントローラ200から出力する。軌跡プランナーは、車両が移動する経路(例えば、地域経路又は全域経路(global path))を生成してもよい。軌跡プランナーは、全域経路に沿って回避、車線変更、及び車線保持のような動作のために、追従しなければならない地域経路を生成することができる。軌跡プランナーが生成する軌跡は、横方向軌跡及び/又は縦方向軌跡を含む。
【0039】
全域経路は、自動運転車が出発先から目的先まで移動しなければならない道路又は交差点単位の経路を含む。例えば、全域経路は、ナビゲーションが案内する経路を含んでもよい。地域経路は、全域経路内で車両が車線変更、車線維持、又は、回避時に車両が追従しなければならない車線単位の経路を含んでもよい。軌跡プランナーは、全域経路に基づいて地域経路を生成することができる。
【0040】
コントローラ200は、受信した経路に基づいて車両を制御するための制御信号を生成する。コントローラ200は、プロセッサを用いて制御信号を生成してもよい。コントローラ200は1つ以上のプロセッサを含む。
【0041】
プロセッサは、メモリ300に格納されたデータを処理する。プロセッサは、メモリ300に格納されたコンピュータで読出し可能なコード(例えば、ソフトウェア)及びプロセッサによって誘発された命令(instruction)を実行できる。
【0042】
「プロセッサ」は、目的とする動作(desired operations)を実行させるための物理的な構造を有する回路を有するハードウェアで具現されたデータ処理装置であってもよい。例えば、目的とする動作は、プログラムに含まれたコード(code)又は命令(instructions)を含んでもよい。
【0043】
例えば、ハードウェアで具現されたデータ処理装置は、マイクロプロセッサ(microprocessor)、中央処理装置(central processing unit)、プロセッサコア(processor core)、マルチ-コアプロセッサ(multi-core processor)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)を含んでもよい。
【0044】
コントローラ200は、受信した地域経路に基づいて車両の横制御(lateral control)のためのステアリングコマンド(steering command)を生成する。ステアリングコマンドは、車両のタイヤの方向を調整する操向装置を制御するための制御信号を意味する。
【0045】
コントローラ200は、制御する車両の運動状態に基づいてステアリングコマンドを補償することで、補償されたステアリングコマンドを生成することができる。車両の運動状態は、車両の速度、車両の加速度、車両のヨーレート(yaw rate)及び/又は車両のステアリング角度(steering angle)を含む。
【0046】
コントローラ200は、車両の速度、車両の加速度、車両のヨーレート、及び車両のステアリング角度に基づいてステアリングコマンドを補償することができる。
【0047】
コントローラ200は、車両のホイールベース(wheel base)、速度及びヨーレートに基づいて車両のタイヤ角度を算出する。コントローラ200は、IMU(Inertial Measurement Unit)を用いて測定された初期ヨーレートをバイアスに基づいて補償することで、ヨーレートを算出できる。コントローラ200は、車両が停車した時点に測定された初期ヨーレートにフィルタリングを行ってもよい。コントローラ200は、フィルタリングが実行された初期ヨーレートに基づいてバイアスを決定してもよい。ヨーレートの算出過程は、図5を参照して詳しく説明する。
【0048】
コントローラ200は、タイヤ角度に基づいてステアリングコマンドを補償することができる。コントローラ200は、運動状態を逆車両モデル(inverse vehicle model)に入力することによって逆関数値を算出できる。逆車両モデルは、ステアリングコマンドの生成に使用される数学モデルに基づいて生成されてもよい。
【0049】
コントローラ200は、逆関数値及びステアリングコマンドに基づいてフィルタリングを行うことで、外乱値(disturbance value)を算出できる。コントローラ200は、外乱値に基づいてステアリングコマンドを補償し得る。
【0050】
コントローラ200は、逆関数値から外乱値が除去されたステアリングコマンドを引いた値をフィルタリングすることで外乱値を算出できる。コントローラ200は、逆関数値から外乱値が除去されたステアリングコマンドを引いた値に低域通過フィルタリング(low pass filtering)を行うことにより外乱値を算出してもよい。コントローラ200は、ステアリングコマンドから外乱値を除去することによって、ステアリングコマンドを補償することができる。
【0051】
コントローラ200は、補償されたステアリングコマンドに基づいて車両を制御する。
【0052】
メモリ300は、演算のためのデータ又は演算結果を格納する。メモリ300は、プロセッサによって実行可能な命令(又は、プログラム)を格納する。例えば、命令は、プロセッサの動作及び/又はプロセッサの各構成の動作を実行するための命令を含む。
【0053】
メモリ300は、揮発性メモリ装置又は不揮発性メモリ装置で実現されることができる。
【0054】
揮発性メモリ装置は、DRAM(dynamic random access memory)、SRAM(static random access memory)、T-RAM(thyristor RAM)、Z-RAM(zero capacitor RAM)、又はTTRAM(Twin Transistor RAM)で実現されてもよい。
【0055】
不揮発性メモリ装置は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュ(flash)メモリ、MRAM(Magnetic RAM)、スピン伝達トルクMRAM(Spin-Transfer Torque(STT)-MRAM)、Conductive Bridging RAM(CBRAM)、FeRAM(Ferroelectric RAM)、PRAM(Phase change RAM)、抵抗メモリ(Resistive RAM(RRAM))、ナノチューブRRAM(Nanotube RRAM)、ポリマーRAM(Polymer RAM(PoRAM))、ナノ浮遊ゲートメモリ(Nano Floating Gate Memory(NFGM))、ホログラフィックメモリ(holographic memory)、分子電子メモリ素子(Molecular Electronic Memory Device)、又は、絶縁抵抗変化メモリ(Insulator Resistance Change Memory)に実現されてもよい。
【0056】
図2は、自律走行のための横方向制御を説明するための図である。
【0057】
図2を参照すると、コントローラ(例えば、図1のコントローラ200)は、横方向MPC(Model predictive control)210を含む。横方向MPCは、予め定義された制限の集合を満足する制御処理を行うことができる。横方向MPC210は、力学モデル(dynamic model)に基づいて横方向制御を行ってもよい。横方向MPC210は、地域経路を推定して横方向制御を行ってもよい。
【0058】
横方向MPC210は、ステアリングホイール230を制御するためのステアリングコマンドを生成する。コントローラ200は、ステアリングコマンドを用いてステアリングホイール230を制御することによってタイヤ250の方向を調整できる。
【0059】
ステアリングコマンドを介して調整されるタイヤの方向は外乱(disturbance)による誤差が発生し得る。外乱は、ホーイルアラインメントによる誤差又はモデル誤差によって発生し得る。実際のステアリング値は、ステアリングコマンドによって意図的なステアリング値と外乱による誤差を含む。
【0060】
図3は、図1に示された車両制御装置の車両制御動作を説明するための図である。
【0061】
図3を参照すると、コントローラ(例えば、図1のコントローラ200)は、横方向MPC330、外乱測定器350を含む。コントローラ200は、選択的に軌跡プランナー310をさらに含んでもよい。
【0062】
コントローラ200は、横方向MPC330が生成したステアリングコマンドを外乱測定器350が測定した外乱値に基づいて補償することで、車両370を正確に制御することができる。
【0063】
軌跡プランナー310は、車両370が移動する経路(例えば、地域経路又は全域経路(global path))を生成してもよい。軌跡プランナー310は、横方向MPC330で生成した地域経路を出力する。
【0064】
横方向MPC330は、地域経路に基づいて車両370の横制御のためのステアリングコマンドを生成する。横方向MPC330は、ステアリングコマンドを外乱測定器350で出力してもよい。
【0065】
外乱測定器350は、制御する車両370の運動状態に基づいてステアリングコマンドを補償することで、補償されたステアリングコマンドを生成できる。外乱測定器350は、車両370の速度、車両370の加速度、車両370のヨーレート、及び車両370のステアリング角度に基づいてステアリングコマンドを補償し得る。
【0066】
外乱測定器350は、タイヤ角度に基づいてステアリングコマンドを補償する。外乱測定器350は、運動状態を逆車両モデル(inverse vehicle model)に入力することによって逆関数値を算出してもよい。逆車両モデルは、ステアリングコマンドの生成に使用される数学モデルに基づいて生成されてもよい。
【0067】
外乱測定器350は、逆関数値及びステアリングコマンドに基づいてフィルタリングを行うことで外乱値を算出する。コントローラ200は、外乱値に基づいてステアリングコマンドを補償し得る。
【0068】
外乱測定器350は、逆関数値から外乱値が除去されたステアリングコマンドを引いた値をフィルタリングすることで外乱値を算出する。外乱測定器350は、逆関数値から外乱値が除去されたステアリングコマンドを引いた値に低域通過フィルタリングを行うことによって外乱値を算出できる。外乱測定器350は、ステアリングコマンドから外乱値を除去することでステアリングコマンドを補償することができる。
【0069】
コントローラ200は、補償されたステアリングコマンドに基づいて車両370を制御する。
【0070】
図4は、図1に示された車両制御装置の具現の例を示し、図5は、ヨーレートを算出する過程を説明するための図である。
【0071】
図4及び図5を参照すると、コントローラ(例えば、図1のコントローラ200)は、横方向MPC430、外乱測定器450を含む。コントローラ200は、選択的に軌跡プランナー410をさらに含んでもよい。
【0072】
軌跡プランナー410、横方向MPC430、及び外乱測定器450はそれぞれ図3の軌跡プランナー310、横方向MPC330、及び外乱測定器350と同一に動作する。軌跡プランナー410、横方向MPC430、及び外乱測定器450に対して図3と重複する説明は省略する。
【0073】
外乱測定器450は、車両470のエゴ状態(ego state)に基づいて外乱を測定する。エゴ状態は、車両470の運動状態を含む。エゴ状態は、車両470の速度(例えば、車両470の縦方向速度)、車両470の加速度(例えば、車両470の縦方向加速度)、ヨーレート及びステアリング角度を含んでもよい。
【0074】
外乱測定器450は、車両470のホイールベース(wheel base)、速度、及びヨーレートに基づいて車両470のタイヤ角度を算出し得る。外乱測定器450は、ホイールベースをエゴ速度に割り、ヨーレートを乗算した値に基づいてタイヤ角度を算出する。例えば、外乱測定器450は、ホイールベースをエゴ速度に割り、ヨーレートを乗算した値にアークタンジェント演算を行うことでタイヤ角度を算出することができる。
【0075】
エゴ速度は、車両470の速度を含む。
【0076】
外乱測定器350は、IMUを用いて測定された初期ヨーレート510をバイアスに基づいて補償することで、ヨーレート550を算出することができる。
【0077】
IMUで測定される初期ヨーレート510は、IMUの特性に応じてバイアスされてもよい。外乱測定器350はヨーレートバイアス530を推定し得る。
【0078】
外乱測定器450は車両470が停車する場合、初期ヨーレート510を測定する。外乱測定器450は、初期ヨーレート510を複数回測定してもよい。
【0079】
理論的に、停車中である車両のヨーレートは0である。IMUを介して測定した初期ヨーレート510が0でない場合、外乱測定器450は、停車中である車両から測定した初期ヨーレート510に基づいてヨーレートバイアス530を推定し得る。
【0080】
外乱測定器450は、車両470が停車した時点に測定された初期ヨーレート510にフィルタリングを行う。外乱測定器450は、初期ヨーレート510に低域通過フィルタリングを行うことによってヨーレートバイアス530を推定し得る。外乱測定器450は、フィルタリングが実行された初期ヨーレート510に基づいてヨーレートバイアス530を決定する。
【0081】
外乱測定器450は、推定したヨーレートバイアス530を初期ヨーレート510から引くことによってヨーレート550を算出してもよい。
【0082】
外乱測定器450は、運動状態を逆車両モデル451に入力することで逆関数値を算出してもよい。逆車両モデル451は、ステアリングコマンドの生成に使用される数学モデルに基づいて生成される。外乱測定器450は、逆車両モデル451を横方向MPC430で使用する数学モデルを用いて、ステアリング角度に対して明白(explicit)に導き出すことができる。
【0083】
外乱測定器450は、逆車両モデル451の出力からステアリングコマンドを引いた値をフィルタ453に入力することによってフィルタリングを行うことができる。フィルタ453は、マグニチュードリミッター(magnitude limiter)、レートリミッター(rate limiter)、又は、低域通過フィルタのように実現してもよい。低域通過フィルタは、1次低域通過フィルタであってもよい。
【0084】
外乱測定器450は、複数のシステムモードで動作してもよい。複数のシステムモードは、自律走行モード(autonomous driving mode)及びマニュアル走行(manual driving)モードを含む。ビジョンモード(vision mode)を含んでもよい。自律走行モードは、マップモード及びビジョンモードを含んでもよい。マップモードは、精密地図に基づいた自律走行モードである。ビジョンモードは、ビジョンセンサの測定結果(例えば、車線又は停止線)に基づいた自律走行モードであってもよい。
【0085】
外乱測定器450は、車両の運動状態と軌跡プランナー410から受信した地域経路が設計基準を満足するか否かを判断する。外乱測定器450は、設計基準を満足する場合に外乱測定を行う。
【0086】
例えば、外乱測定器450は、地域経路の平均曲率(curvature)が設計曲率よりも低いか否かを判断してもよい。外乱測定器450は、車両470の速度が設計速度よりも高いか否かを判断してもよい。外乱測定器450は、車両470のステアリング角度の大きさが設計角度よりも小さいか否かを判断してもよい。外乱測定器450は、車両470のヨーレートが設計ヨーレートよりも小さいか否かを判断してもよい。外乱測定器450は、車両470の縦方向加速度の大きさが設計加速度よりも小さいか否かを判断してもよい。
【0087】
外乱測定器450は、上述した判断結果のうち少なくとも1つの条件が満たされる場合に外乱測定を行うことができる。例えば、外乱測定器450は、上述した判断結果を全て満足する場合に外乱測定を行ってもよい。
【0088】
図6は、図1に示された車両制御装置の動作のフローチャートを示す。
【0089】
図6を参照すると、受信器(例えば、図1の受信器100)は、軌跡プランナーに基づいた地域経路を受信する(S610)。
【0090】
コントローラ(例えば、図1のコントローラ200)は、受信した地域経路に基づいて車両の横制御のためのステアリングコマンドを生成する(S630)。
【0091】
コントローラ200は、制御する車両の運動状態に基づいてステアリングコマンドを補償することによって補償されたステアリングコマンドを生成する(S650)。コントローラ200は、車両の速度、車両の加速度、車両のヨーレート、及び車両のステアリング角度に基づいてステアリングコマンドを補償し得る。コントローラ200は、車両のホイールベース、速度、及びヨーレートに基づいて車両のタイヤ角度を算出し得る。
【0092】
コントローラ200は、IMUを用いて測定された初期ヨーレートをバイアスに基づいて補償することでヨーレートを算出し得る。コントローラ200は、車両が停車した時点に測定された初期ヨーレートにフィルタリングを行ってもよい。コントローラ200は、フィルタリングが実行された初期ヨーレートに基づいてバイアスを決定してもよい。
【0093】
コントローラ200は、タイヤ角度に基づいてステアリングコマンドを補償してもよい。コントローラ200は、運動状態を逆車両モデルに入力することによって逆関数値を算出してもよい。逆車両モデルは、ステアリングコマンドの生成に使用される数学モデルに基づいて生成されてもよい。
【0094】
コントローラ200は、逆関数値及びステアリングコマンドに基づいてフィルタリングを行うことで外乱値を算出し得る。コントローラ200は、外乱値に基づいてステアリングコマンドを補償してもよい。
【0095】
コントローラ200は、逆関数値から外乱値が除去されたステアリングコマンドを引いた値をフィルタリングすることで外乱値を算出し得る。コントローラ200は、逆関数値から外乱値が除去されたステアリングコマンドを引いた値に低域通過フィルタリングを行うことによって外乱値を算出し得る。コントローラ200は、ステアリングコマンドから外乱値を除去することによってステアリングコマンドを補償し得る。
【0096】
コントローラ200は、補償されたステアリングコマンドに基づいて車両を制御する(S670)。
【0097】
以上で説明した実施形態は、ハードウェアコンポーネント、ソフトウェアコンポーネント、及び/又はハードウェアコンポーネント及びソフトウェアコンポーネントの組み合わせで具現されることができる。例えば、実施形態で説明する装置、方法及びコンポーネントは、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmeticlogicunit)、デジタル信号プロセッサ(digitalsignalprocessor)、マイクロコンピュータ、FPGA(FieldProgrammablegatearray)、PLU(Programmablelogicunit)、マイクロプロセッサ又はコマンドを実行して応答できる他の適応型スーパーサンプリング装置のように汎用コンピュータ又は特殊目的のコンピュータを使用して具現することができる。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及び上記オペレーティングシステム上で実行されるソフトウェアアプリケーションを実行することができる。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答してデータをアクセス、格納、操作、処理、及び生成してもよい。理解の便宜のために、処理装置は1つが使用されるものと説明された場合もあるが、当該の技術分野で通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processingelement)及び/又は複数タイプの処理要素を含み得ることが分かる。例えば、処理装置は、複数のプロセッサ又は1つのプロセッサ及び1つのコントローラを含んでもよい。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0098】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム(computer program)、コード(code)、命令(instruction)、又はそのいずれかの組み合わせを含んでもよく、希望のように処理装置を構成したり独立的又は結合的に(collectively)処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されるか、処理装置に命令又はデータを提供するために、いずれかのタイプの機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ記憶媒体、又は装置、又は送信される信号波に永久的に具体化することができる。ソフトウェアは、ネットワーク接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された方法で格納又は実行されてもよい。ソフトウェア及びデータは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することができる。
【0099】
本実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0100】
上記で説明したハードウェア適応的スーパーサンプリング装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモデルとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0101】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順に実行され、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態に結合又は組み合わせられてもよく、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0102】
したがって、他の具現、他の実施形態及び特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求範囲の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6