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特開2024-73398カプセルに充填するためのカプセル充填機およびカプセル充填機を運転する方法
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  • 特開-カプセルに充填するためのカプセル充填機およびカプセル充填機を運転する方法 図1a
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073398
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】カプセルに充填するためのカプセル充填機およびカプセル充填機を運転する方法
(51)【国際特許分類】
   A61J 3/07 20060101AFI20240522BHJP
【FI】
A61J3/07 H
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023195192
(22)【出願日】2023-11-16
(31)【優先権主張番号】10 2022 130 430.2
(32)【優先日】2022-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】521077576
【氏名又は名称】シンテゴンテクノロジー ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Syntegon Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Stuttgarter Strasse 130, 71332 Waiblingen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マーティン フォークト
(72)【発明者】
【氏名】ヴェアナー ルンフト
(72)【発明者】
【氏名】ヴァルター ベーリンガー
(72)【発明者】
【氏名】トーマス フランク
(72)【発明者】
【氏名】イェンス シュリプフ
【テーマコード(参考)】
4C047
【Fターム(参考)】
4C047CC16
4C047DD22
4C047LL12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】改良されたカプセル充填機を提供する。
【解決手段】カプセル閉鎖および搬出用のステーションは、搬送装置32の下に配置された閉鎖部材90を備えた閉鎖装置8を有している。閉鎖部材90は、例えば、プランジャ形に形成されていて、一方の自由端部に閉鎖面92を有している。閉鎖部材90は、閉鎖用駆動装置により駆動可能である。閉鎖部材は、閉鎖軸線96に沿ってかつカプセル上側部分収容部44の長手方向軸線およびカプセル下側部分収容部46の長手方向軸線に対して平行に可動であり、しかも、閉鎖面92が搬送装置32の搬送領域42の下側に配置されている初期位置と、閉鎖面92が搬送領域42の内部かつ/または上側に配置されている作動位置との間で可動である。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つのカプセル部分、すなわちカプセル上側部分(14)とカプセル下側部分(16)とを有するカプセル(12)に充填するためのカプセル充填機であって、
カプセル上側部分(14)を収容するカプセル上側部分収容部(44)と、カプセル下側部分(16)を収容するカプセル下側部分収容部(46)とを有する搬送装置(32)であって、前記カプセル上側部分収容部(44)と前記カプセル下側部分収容部(46)とは、接合軸線(26)に沿って互いに整合するように配置可能であり、前記搬送装置(32)は、搬送用駆動装置(36)により、搬送領域(42)内で可動に駆動可能である、搬送装置(32)と、
前記カプセル下側部分(16)に充填物を充填するための少なくとも1つの充填ステーション(82)と、
充填された前記カプセル下側部分(16)を前記カプセル上側部分(14)により閉鎖しかつ充填されて完全に接合された前記カプセル(12)を搬出するための少なくとも1つのステーション(86)であって、前記接合軸線(26)に沿って可動でありかつ閉鎖用駆動装置(94)により駆動される、充填された前記カプセル下側部分(16)の下面(132)と協働する閉鎖部材(90)と、前記カプセル上側部分(14)の上面(130)と協働する対応ホルダ(98)とを有する、少なくとも1つのステーション(86)と、を含むカプセル充填機(10)において、
前記対応ホルダ(98)は少なくとも、充填された前記カプセル下側部分(16)と前記カプセル上側部分(14)との間の接合経路(27)の最後の部分において、前記接合軸線(26)に沿って見て搬出領域(108)の介在下で前記搬送領域(42)に対して離間された当接領域(104)内に配置可能である、または配置されており、前記搬出領域(108)内には、充填されて完全に接合された前記カプセル(12)を前記搬送領域(42)外で位置固定して搬出する搬出スリーブ(106)が配置されていることを特徴とする、カプセル充填機(10)。
【請求項2】
前記搬送領域(42)と前記当接領域(104)との間で測定された前記搬出領域(108)の高さは少なくとも、充填されて完全に接合された前記カプセル(12)の長さ(28)に相当する、請求項1記載のカプセル充填機(10)。
【請求項3】
前記対応ホルダ(98)は、前記接合軸線(26)に沿って可動であり、かつ前記搬送領域(42)および/または前記搬出領域(108)において前記カプセル上側部分(14)の前記上面(130)に作用する、請求項1または2記載のカプセル充填機(10)。
【請求項4】
前記搬送領域(42)または前記搬出領域(108)内に配置された前記対応ホルダ(98)は、前記カプセル部分(14,16)を介して前記対応ホルダ(98)に伝達される前記閉鎖部材(90)の動きにより、前記当接領域(104)内へ移動させることができる、請求項3記載のカプセル充填機(10)。
【請求項5】
前記対応ホルダ(98)は、前記閉鎖部材(90)の移動方向とは逆方向の力を、前記カプセル上側部分(14)の前記上面(130)に加える、請求項4記載のカプセル充填機(10)。
【請求項6】
前記閉鎖用駆動装置(94)は、前記閉鎖部材(90)が前記接合軸線(26)に沿って、充填された前記カプセル下側部分(16)の前記下面(132)との初期接触を起点として前記接合経路(27)の最後の部分が終わるまで中断・停止されることなく移動するように構成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載のカプセル充填機(10)。
【請求項7】
前記カプセル上側部分収容部(44)は、前記カプセル上側部分(14)を収容して保持する保持領域(54)と、前記カプセル下側部分(16)を収容してガイドする、前記カプセル下側部分収容部(46)に面したガイド領域(60)とを有している、請求項1から6までのいずれか1項記載のカプセル充填機(10)。
【請求項8】
前記カプセル上側部分収容部(44)の前記保持領域(54)は、環状の突出部(58)により画定されており、該突出部(58)により、前記カプセル上側部分(14)の環状の縁部(22)を支持することができるか、または支持している、請求項7記載のカプセル充填機(10)。
【請求項9】
前記接合軸線(26)に沿って見た前記カプセル上側部分収容部(44)の前記ガイド領域の長さは、前記カプセル下側部分(16)の長さの少なくとも30%に相当し、好適には前記カプセル下側部分(16)の長さの少なくとも70%、特に前記カプセル下側部分(16)の長さの少なくとも100%に相当する、請求項7または8記載のカプセル充填機(10)。
【請求項10】
前記カプセル上側部分収容部(44)は、スリットを備えた壁(66)を有している、請求項1から9までのいずれか1項記載のカプセル充填機(10)。
【請求項11】
前記カプセル上側部分収容部(44)と前記カプセル下側部分収容部(46)とは、それぞれ前記搬送装置(32)内に挿入可能な規格寸法部材として形成されている、請求項1から10までのいずれか1項記載のカプセル充填機(10)。
【請求項12】
前記搬送装置(32)はディスク形に形成されており、前記搬送用駆動装置(36)は、搬送装置回転軸線(34)を中心として前記搬送装置(32)を駆動する、請求項1から11までのいずれか1項記載のカプセル充填機(10)。
【請求項13】
前記搬出スリーブ(106)は、特に選別装置として形成された搬出装置(112)の一部である、請求項1から12までのいずれか1項記載のカプセル充填機(10)。
【請求項14】
前記搬出装置(112)は、搬送部材(110)と、搬送用駆動装置(114)とを有しており、該搬送用駆動装置(114)は、前記搬送装置(32)に対してずらされて配置された搬送部材軸線(116)を中心として前記搬送部材(110)を駆動する、請求項13記載のカプセル充填機(10)。
【請求項15】
請求項1から14までのいずれか1項記載のカプセル充填機を運転する方法において、
前記搬送装置(32)が、前記カプセル上側部分(14)と、充填された前記カプセル下側部分(16)とを、閉鎖および搬出用の前記ステーション(86)内に移動させ、
前記閉鎖部材(90)を、前記接合軸線(26)に沿って移動させ、前記カプセル下側部分(16)の前記下面(132)に作用させ、
前記カプセル下側部分(16)を前記接合経路(27)の第1の部分に沿って前記カプセル上側部分(14)内に挿入し、
引き続き、各前記カプセル部分(14,16)を前記接合経路(27)の前記第1の部分に続く前記接合経路(27)の第2の部分に沿って互いに接合すると同時に前記搬出領域(108)内へ移動させ、
前記カプセル上側部分(14)の前記上面(130)が、前記当接領域(104)内に配置された前記対応ホルダ(98)に当接している間に、前記接合経路(27)の最後の部分にわたり各前記カプセル部分(14,16)を互いに接合する、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の特徴を有するカプセル充填機に関する。
【0002】
冒頭に述べた形式のカプセル充填機は、独国特許出願公開第2830849号明細書および米国特許第3534526号明細書から公知である。
【0003】
上に述べた先行技術を起点として、本発明の根底を成す課題は、代替的なカプセル充填機を提供することにある。
【0004】
本発明はこの課題を、対応ホルダが少なくとも、充填されたカプセル下側部分とカプセル上側部分との間の接合経路の最後の部分において、接合軸線に沿って見て搬出領域の介在下で搬送領域に対して離間された当接領域内に配置可能である、または配置されており、搬出領域内には、充填されて完全に接合されたカプセルを搬送領域外で位置固定して搬出する搬出スリーブが配置されていることにより、解決する。
【0005】
当接領域が搬送領域から離間されていることにより、この中間スペースを搬出領域として利用し、特に搬出領域に搬出スリーブを設けることが可能である。
【0006】
さらに、当接領域内への対応ホルダの配置は、最終的な接合経路を、(従来技術において実施されているような)搬送領域から搬出領域内へ移動させることになる。充填されて完全に接合されたカプセルは搬出スリーブ内に位置固定可能であるため、このことは、充填されて完全に接合されたカプセルを、接合経路の最後の部分にすぐに引き続いて、特に閉鎖部材および/または対応ホルダをさらに移動させることなしに搬出することを可能にする。
【0007】
1つの好適な実施形態では、搬送領域と当接領域との間で測定された搬出領域の高さは少なくとも、充填されて完全に接合されたカプセルの長さに相当する。これにより、完全に接合されたカプセル全体が搬出領域内に収容され得、搬出領域からのカプセルの特に確実な搬出が可能である、ということが保証される。特に、(例えば搬送領域を画定する表面に沿ってカプセルがひきずられることによる)カプセルの損傷が防止される。
【0008】
さらに好適には、対応ホルダは、接合軸線に沿って可動であり、かつ搬送領域および/または搬出領域においてカプセル上側部分の上面に作用する。カプセル部分の接合開始時、すなわちカプセル下側部分をカプセル上側部分に最初に挿入する際には、カプセル上側部分がカプセル下側部分により無制御で移動させられ、これにより例えばカプセル下側部分がカプセル上側部分と共にまたはカプセル上側部分内で傾く危険が生じる。対応ホルダが搬送領域および/または搬出領域内へ移動することにより、既に搬送領域および/または搬出領域において、対応ホルダによりカプセル上側部分に、閉鎖部材の移動方向とは逆向きに方向付けられていて、カプセル下側部分の、カプセル上側部分内への適正な挿入を保証する力が加えられる。
【0009】
接合過程中、カプセル上側部分には、対応ホルダの対応面により、閉鎖部材の運動方向とは逆向きの力が加えられる。
【0010】
特に好適には、搬送領域または搬出領域内に配置された対応ホルダは、カプセル部分を介して対応ホルダに伝達される閉鎖部材の動きにより、当接領域内へ移動させることができる。これに伴い、対応ホルダの移動制御の潜在的な簡略化が生じる。最も簡単なケースでは、場合により所望される対応ホルダの移動を、当接領域から搬出領域または搬送領域内への1つの移動方向に関してのみ制御すれば十分である。これに対して、当接領域内へ戻る逆の移動方向での対応ホルダの戻しは、受動的に行われてもよく、閉鎖部材を介して制御され得る。
【0011】
さらに好適には、対応ホルダは、閉鎖部材の移動方向とは逆方向の力を、カプセル上側部分の上面に加える。この力は、カプセル上側部分とカプセル下側部分との接合過程を支援する。
【0012】
さらに好適には、閉鎖用駆動装置は、閉鎖部材が接合軸線に沿って、充填されたカプセル下側部分の下面との初期接触を起点として接合経路の最後の部分が終わるまで中断・停止されることなく移動するように構成されている。このことは、閉鎖部材の簡略化された移動制御を可能にする。それというのも、接合軸線に沿った閉鎖部材の始端位置と終端位置とを規定するだけで済むからである。さらに、中断・停止のない移動により、カプセル部分の接合に必要とされる時間が短縮される。
【0013】
特に好適には、カプセル上側部分収容部は、カプセル上側部分を収容して保持する保持領域と、カプセル下側部分を収容してガイドする、カプセル下側部分収容部に面したガイド領域とを有している。保持領域により、カプセル上側部分収容部内でのカプセル上側部分の確実かつ再現可能な位置決めが保証されている。ガイド領域は、接合軸線に沿ったカプセル下側部分の移動中に、カプセル下側部分をカプセル上側部分に対して相対的にガイドしかつ位置調整するために役立つ。ガイド領域においてカプセル下側部分を側方支持することにより、特にカプセル下側部分の、接合軸線に対して相対的な傾倒が防止される。
【0014】
特に好適には、カプセル上側部分収容部の保持領域は、環状の突出部によって画定されており、この突出部により、カプセル上側部分の環状の縁部を支持することができるか、または支持している。環状の突出部は、カプセル上側部分を特に重力支持し、保持領域内の良好に規定された再現可能な位置に配置する簡単な手段である。
【0015】
さらに好適には、接合軸線に沿って見たカプセル上側部分収容部のガイド領域の長さは、カプセル下側部分の長さの少なくとも30%に相当し、好適にはカプセル下側部分の長さの少なくとも70%、特にカプセル下側部分の長さの少なくとも100%に相当する。この場合、より長いガイド領域は、カプセル下側部分の改良されたガイドを伴う。それというのも、カプセル下側部分の大部分をガイド領域内に収容してガイドすることができるからである。
【0016】
1つの好適な実施形態は、カプセル上側部分収容部が、スリットを備えた壁を有している、ということを想定している。カプセル部分により取り囲まれる容積は、カプセル部分の接合中に減少するため、カプセルの内部に過剰圧力が形成されることがある。結果として、カプセル内に含まれる(特にガス状の)媒体がカプセルから押し退けられてカプセル上側部分収容部内に滞留し、これにより、カプセル上側部分収容部内に過剰圧力が形成されることがある。スリットを備えた壁は、押し退けられた媒体の、カプセル上側部分収容部からの流出を保証し、このようにして特に、過剰圧力により惹起される、カプセル上側部分の不本意な移動および/または放出を阻止する。
【0017】
特に好適には、カプセル上側部分収容部とカプセル下側部分収容部とは、それぞれ搬送装置内に挿入可能な規格寸法部材として形成されている。カプセル上側部分収容部およびカプセル下側部分収容部の寸法は、特に所定のカプセルサイズに合わせられている。挿入可能な規格寸法部材は、それぞれ異なるカプセルサイズの間での簡単かつ迅速な交換を可能にする。
【0018】
特に好適には、搬送装置はディスク形に形成されており、搬送用駆動装置は、搬送装置回転軸線を中心として搬送装置を駆動する。これにより、カプセル充填機の特に省スペースで効率的な構造が保証される。
【0019】
さらに好適には、搬出スリーブは、特に選別装置として形成された搬出装置の一部である。このことは、カプセル部分の接合にすぐに引き続いて、完全に接合されたカプセルを搬出領域から搬出することを可能にする。搬出装置が選別装置として形成されている場合には、誤って充填されかつ/または接合されたカプセルを簡単に製造工程から取り除くことができる(良/不良選別)。
【0020】
1つの好適な実施形態では、搬出装置は、搬送部材と、搬送用駆動装置とを有しており、搬送用駆動装置は、搬送装置に対してずらされて配置された搬送部材軸線を中心として搬送部材を駆動する。特に、搬出スリーブは、搬送部材の一部であり、これにより、搬出装置の省スペースで効率的な構造が可能になる。搬送用駆動装置により、搬送部材軸線を中心とした搬送部材の動きを、搬送装置回転軸線を中心とした搬送装置の動きに合わせることが可能である。
【0021】
冒頭に述べた課題は、並列的な方法請求項に記載の特徴を含む、カプセル充填機を運転する方法によっても解決される。
【0022】
本発明による方法の利点および構成は、本発明によるカプセル充填機の利点および構成に関連して上で説明されている。したがって、上述の説明を参照されたい。
【0023】
本発明の別の特徴および利点は、1つの好適な実施形態の以下の説明および図示の対象である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1a】カプセル上側部分とカプセル下側部分とを有するカプセルを非接合状態で示す正面図である。
図1b図1aに相応するカプセルを完全に接合された状態で示す図である。
図2】カプセル充填機の1つの実施形態を示す平面図である。
図3図2に示したカプセル充填機の搬送装置を部分的に断面して示す斜視図である。
図4図3にIVで示した断面の一部に沿った搬送装置の断面図である。
図5図2にV-Vで示した断面に沿って搬送装置と、計量セルを備えた調量装置とを断面して示す斜視図である。
図6】カプセルを閉鎖して搬出するための、図2に示したカプセル充填機のステーションの-図2にVIで示した目視方向に相応する-斜視図である。
図7図2にVII-VIIで示した断面に沿った、図6に示したステーションの断面図である。
図8】連続する、カプセルの閉鎖段階および搬出段階の最中の、図7にVIIIで示した部分を拡大して示す図である。
図9】連続する、カプセルの閉鎖段階および搬出段階の最中の、図7にVIIIで示した部分を拡大して示す図である。
図10】連続する、カプセルの閉鎖段階および搬出段階の最中の、図7にVIIIで示した部分を拡大して示す図である。
図11】連続する、カプセルの閉鎖段階および搬出段階の最中の、図7にVIIIで示した部分を拡大して示す図である。
図12】連続する、カプセルの閉鎖段階および搬出段階の最中の、図7にVIIIで示した部分を拡大して示す図である。
図13】連続する、カプセルの閉鎖段階および搬出段階の最中の、図7にVIIIで示した部分を拡大して示す図である。
図14】連続する、カプセルの閉鎖段階および搬出段階の最中の、図7にVIIIで示した部分を拡大して示す図である。
図15】連続する、カプセルの閉鎖段階および搬出段階の最中の、図7にVIIIで示した部分を拡大して示す図である。
図16】連続する、カプセルの閉鎖段階および搬出段階の最中の、図7にVIIIで示した部分を拡大して示す図である。
【0025】
「上(向き)」および「下(向き)」という方向は、重力方向に対して相対的に定義されている。
【0026】
全体的に符号10を付したカプセル充填機10の1つの実施形態は、カプセル12、好適には硬質カプセル、特にゼラチンカプセルの充填および閉鎖に用いられる。
【0027】
図1aおよび図1bには、カプセル12が非接合状態と、完全に接合された状態とで例示されている。カプセル12は、回転対称のカプセル上側部分14と、回転対称のカプセル下側部分16とを含んでいる。カプセル上側部分14の内径18は、カプセル下側部分16の外径20よりもやや大きくなっている。カプセル上側部分14は、カプセル下側部分16に面した円形の縁部22を有している。カプセル下側部分は、カプセル上側部分に面した円形の縁部24を有している。
【0028】
初期状態において接合過程の開始時に、カプセル上側部分14とカプセル下側部分16とは、それぞれの縁部22および24が接合軸線26に沿って同じ高さに配置されているように配置される。カプセル12を閉鎖するために、カプセル下側部分は接合軸線に沿ってカプセル上側部分内に挿入可能であり、この場合、初期状態からカプセル12の完全な接合に至るまでの区間を、接合経路27と呼ぶ。完全に接合されたカプセル12の長さ28は、接合軸線26に対して平行に延びている。カプセル充填機10(図2参照)のリザーバ(図示せず)内には、複数のカプセル12が、互いに挿入されてはいるが、完全には接合されていない状態で保持される。
【0029】
カプセル充填機10は、水平方向の作業面30を有しており、作業面30上には、搬送装置32と複数の作業ステーション80,82,86とが配置されている。搬送装置32は、ディスク形に形成されていて、搬送装置回転軸線34を中心として回転可能に駆動可能であり、この場合、作業面30の下に、搬送装置32を駆動する搬送用駆動装置36が配置されている。搬送装置32は、その縁部38に沿って規則的に配置された、カプセル12もしくはカプセル部分14,16を収容するための収容部40を有している。搬送装置32は、作業ステーション80,82,86の間でカプセル12もしくはカプセル部分14,16を搬送し、この場合、搬送装置32の1つの搬送領域42は、搬送装置32による搬送中にカプセル12もしくはカプセル部分14,16が移動するスペースにより規定されている。
【0030】
カプセル12を収容するための収容部40は、搬送装置32に挿入可能な別個のカプセル上側部分収容部44とカプセル下側部分収容部46とにより形成されている(図3参照)。この場合、カプセル下側部分収容部46は、カプセル下側部分収容部支持体48内に挿入されている。カプセル下側部分収容部支持体48は、搬送装置回転軸線34に対して偏心的に延在する制御カム50内でガイドされており、このようにして搬送装置32の回転運動中に、半径方向外側と半径方向内側とに向かって移動可能である。これにより、カプセル下側部分収容部46をカプセル下側部分16と共に、カプセル上側部分収容部44もしくはカプセル上側部分14に対して半径方向外側に露出させることが可能である。
【0031】
カプセル上側部分収容部44の長手方向軸線52に沿って、保持領域54が規定されている(図4参照)。保持領域54は、搬送装置32の上面56と、内側に位置する環状の突出部58とにより画定される。保持領域54内に収容されたカプセル上側部分14は、その縁部22でもって突出部58に支持され、これにより、カプセル上側部分収容部44内に保持され得る。保持領域54は、カプセル下側部分収容部支持体48の方向においてガイド領域60に隣接しており、ガイド領域60は、環状の突出部58を起点としてカプセル上側部分収容部44の下端部62まで延在している。ガイド領域60の内径64は、カプセル下側部分16の外径20に合わせられており、好適にはやや大きくなっている。
【0032】
好適には、保持領域54および/またはガイド領域60は、スリットを備えた壁66を有している。さらに、カプセル上側部分収容部44は、下端部62に開口68を有している。
【0033】
カプセル下側部分収容部46は、カプセル下側部分16を収容するための収容室70を有している。カプセル下側部分16は、収容室70の先細端部72に支持され、収容室70内に保持される。先細端部72のところに、カプセル下側部分収容部とカプセル下側部分収容部支持体とは、各1つの開口74,76を有している。
【0034】
カプセル下側部分収容部支持体48が半径方向内側に向かって完全に挿入された状態で、カプセル上側部分収容部44の長手方向軸線52と、カプセル下側部分収容部46の長手方向軸線78とは、互いに整合する。
【0035】
リザーバに保持されたカプセル12は、供給ステーション80により、搬送装置32の収容部40に供給される(図2参照)。この場合、搬送装置32は停止している。カプセル12は、-自体公知の形式で-供給ステーション80において位置調整され、これにより、カプセル下側部分16は搬送領域42の方向に向いており、カプセル12の接合軸線26は、カプセル上側部分収容部44の長手方向軸線52とカプセル下側部分収容部46の長手方向軸線78とに整合することになる。初期状態において、収容された(互いに挿入されてはいるが、完全には接合されていない)カプセル12は、カプセル上側部分収容部44の保持領域54に保持される。次いで、カプセル部分14,16が、-自体公知の形式で、例えば負圧により-互いに分離され、これにより、カプセル上側部分14はカプセル上側部分収容部44内に残留し、カプセル下側部分16はカプセル下側部分収容部46内に収容される。
【0036】
搬送装置回転軸線34を中心とした搬送装置32の回転により、カプセル部分14,16は、充填ステーション82に搬送される。搬送中、カプセル下側部分収容部支持体48が半径方向外側に向かって移動させられ、ひいてはカプセル下側部分16が露出させられ、これにより、調量装置83による、カプセル下側部分16への充填物の充填が可能になる(図5参照)。
【0037】
充填ステーション82は、計量セル84を有していてもよい。搬送装置回転軸線34に沿って-昇降駆動装置(図示せず)を用いて-搬送装置32を降下させることにより、カプセル下側部分収容部46を計量セル84上に降ろし、カプセル下側部分収容部支持体48に対して露出させることができる。これにより、充填物の、カプセル下側部分16への充填の正確な制御および管理が保証されている。カプセル充填機10は、複数の充填ステーション82および/または調量装置83および/または計量セル84を有している、ということが可能である。カプセル下側部分16の充填後に、カプセル部分14,16は、搬送装置32の回転により、閉鎖および搬出用のステーション86に搬送される(図2参照)。搬送中、カプセル下側部分収容部支持体48は、制御カム50により再び、その半径方向内側に挿入された初期位置にもたらされる。
【0038】
閉鎖および搬出用のステーション86は、搬送装置32の下に配置された閉鎖部材90を備えた閉鎖装置88を有している(図6および図7参照)。閉鎖部材90は、例えば、プランジャ形に形成されていて、一方の自由端部に閉鎖面92を有している。閉鎖部材90は、閉鎖用駆動装置94により駆動可能である。閉鎖部材は、閉鎖軸線96に沿ってかつカプセル上側部分収容部44の長手方向軸線52およびカプセル下側部分収容部46の長手方向軸線78に対して平行に可動であり、しかも、閉鎖面92が搬送装置32の搬送領域42の下側に配置されている初期位置と、閉鎖面92が搬送領域42の内部かつ/または上側に配置されている作動位置との間で可動である。
【0039】
閉鎖装置88はさらに、搬送装置32の上側に配置された対応ホルダ98を有しており、対応ホルダ98は、例えばプランジャ形に形成されていて、一方の自由端部に対応面100を有している。対応ホルダ98は、対応ホルダ用駆動装置102により、カプセル上側部分収容部44の長手方向軸線52とカプセル下側部分収容部46の長手方向軸線78とに沿って駆動可能である。初期状態において、対応ホルダ98の対応面100は、閉鎖装置88の当接領域104内に配置されている。当接領域104は、搬送領域42の上方に、搬送領域42に対して離間されて配置されている。
【0040】
完全に接合されたカプセル12を搬出するために、搬出スリーブ106が設けられている。搬出スリーブ106は、完全に接合されたカプセル12を収容して保持することができる。搬出スリーブ106は特に、下方を搬送領域42により画定されておりかつ上方を当接領域104により画定された搬出領域108内に配置されている。搬出領域108の高さ109は、好適には、充填されて完全に接合されたカプセル12の長さ28に相当する。
【0041】
搬出スリーブ106は、搬出装置112の搬送部材110の一部である(図6参照)。搬送部材110は、搬送用駆動装置114により搬送部材軸線116を中心として駆動可能であり、これにより、搬出スリーブ106内に保持された完全に接合されたカプセル12を搬出領域108から取り除くことができるようになっている。好適には、搬出装置112は、それぞれ放出部材122を備えた第1の放出ステーション118と第2の放出ステーション120とを有しており、これにより、搬出装置112は(良/不良)選別装置として使用可能である。搬出スリーブ106内に収容されたカプセル12は、搬送部材110により各放出ステーション118,120に搬送され得る。適正に充填され接合されたカプセル12は、第1の放出ステーション118において放出部材122により搬出スリーブ106から取り除かれ、適正に充填かつ/または接合されなかったカプセル12は、第2の放出ステーション120において取り除かれる。
【0042】
図8図16には、連続する、カプセル12の閉鎖段階と搬出段階とが示されている。
【0043】
初期状態(図8参照)において、搬送装置32の収容部40は、閉鎖および搬出用のステーション86に配置されており、このとき、カプセル上側部分収容部44内にはカプセル上側部分14が配置されており、カプセル下側部分収容部46内には、充填物が充填されたカプセル下側部分16が配置されている。
【0044】
この初期状態から出発して、搬送装置32が、昇降駆動装置を用いて搬送装置回転軸線34に対して平行に降下させられる(図8を起点として図9を参照)。搬送装置32の降下により、カプセル下側部分収容部46がステーション86の降ろし部材124上に降ろされ、カプセル下側部分収容部支持体48に対して上向きに移動させられる。このとき、カプセル下側部分収容部46の上面126と、カプセル上側部分収容部44の下面128との間に、好適には相互センタリングを伴う形状結合式の接触が生じる。
【0045】
閉鎖部材90の閉鎖面92は、初期位置ではカプセル下側部分16に対して離間されて配置されている。次のステップにおいて、対応ホルダ98が当接領域104から下向きに降下させられ、これにより、対応ホルダ98は搬出領域108内に配置された搬出スリーブ106を貫通する(図10参照)。対応ホルダ98がその対応面100でもってカプセル上側部分14の上面130に接触すると、対応ホルダ98の移動は停止させられる。
【0046】
次いでカプセル下側部分16が、閉鎖部材90の移動によってカプセル上側部分14の方向に運動させられ、このとき閉鎖面92が、カプセル下側部分16の下面132に接触する(図11参照)。このときカプセル下側部分16は、カプセル上側部分収容部44のガイド領域60内に侵入していて、ガイド領域60でガイドされる。カプセル下側部分16が保持領域54に達すると、カプセル部分14,16の縁部22,24は、それぞれ同じ高さに配置された状態になる。そこから出発して、カプセル下側部分16が接合経路27に沿ってカプセル上側部分14内に挿入される本来の接合過程が始まる。接合過程中、カプセル上側部分14には、対応ホルダ98の対応面100により、閉鎖部材90の運動方向とは逆向きの力が加えられる。
【0047】
対応ホルダ98によりカプセル上側部分14に加えられる力は、対応ホルダ98の位置に関係なく調節することができ、例えば対応ホルダ98の重量の作用により、かつ/または例えば空圧式に生ぜしめられる一定の駆動力を有する対応ホルダ98の押圧により、特に一定であってもよい。このような駆動力の均一化のためには、圧力制限弁が使用され得る。
【0048】
接合過程の開始と共に、対応ホルダ98は再び(特に受動的に)当接領域104の方向に上向きに移動する一方で、閉鎖部材90はその上向きの移動を引き続き継続する(図12参照)。対応ホルダ98と閉鎖部材90とは、それぞれその移動中に各カプセル部分14,16と接触したままであり、これにより、今や予備接合されたカプセル12も同様に上方に向かって移動させられ、搬出領域108もしくは搬出スリーブ106内に到達する。
【0049】
対応ホルダ98が再び当接領域104内でその初期位置に配置されている状態になると、対応ホルダ98の移動は終了する(図13参照)。-対応ホルダ98が既に再び当接領域104内に配置されていて不動である間-閉鎖部材90は引き続き上方に向かって移動し、これにより、接合経路27の最後の部分において、カプセル下側部分16は、カプセル12が完全に接合されて閉鎖されるまで、カプセル上側部分14内に挿入される。
【0050】
完全に接合されたカプセル12は、搬出スリーブ106内に保持されている(図14参照)。次いで、閉鎖部材90は搬送領域42からその初期位置に戻される(図13を起点として図14を参照)。
【0051】
図14に示した状態から出発して、搬送装置32が、搬送装置回転軸線34に対して平行に上昇させられる(図14を起点として図15を参照)。
【0052】
次いで搬送部材110の回転により、搬出スリーブ106内に保持されたカプセル12が搬出領域108から運び出され、さらに搬送される(今やカプセル12なしの図16および図6参照)。
【0053】
上述した方法に対して択一的に、対応ホルダ98が、その当接領域104内の位置に留まり、対応ホルダ98の対応面100が、接合経路27の最後の部分において初めてカプセル上側部分14に接触する、ということも可能である。この場合も、接合過程の最後の部分は、搬出スリーブ106もしくは搬出領域108において初めて行われる。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-11-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つのカプセル部分、すなわちカプセル上側部分(14)とカプセル下側部分(16)とを有するカプセル(12)に充填するためのカプセル充填機であって、
カプセル上側部分(14)を収容するカプセル上側部分収容部(44)と、カプセル下側部分(16)を収容するカプセル下側部分収容部(46)とを有する搬送装置(32)であって、前記カプセル上側部分収容部(44)と前記カプセル下側部分収容部(46)とは、接合軸線(26)に沿って互いに整合するように配置可能であり、前記搬送装置(32)は、搬送用駆動装置(36)により、搬送領域(42)内で可動に駆動可能である、搬送装置(32)と、
前記カプセル下側部分(16)に充填物を充填するための少なくとも1つの充填ステーション(82)と、
充填された前記カプセル下側部分(16)を前記カプセル上側部分(14)により閉鎖しかつ充填されて完全に接合された前記カプセル(12)を搬出するための少なくとも1つのステーション(86)であって、前記接合軸線(26)に沿って可動でありかつ閉鎖用駆動装置(94)により駆動される、充填された前記カプセル下側部分(16)の下面(132)と協働する閉鎖部材(90)と、前記カプセル上側部分(14)の上面(130)と協働する対応ホルダ(98)とを有する、少なくとも1つのステーション(86)と、を含むカプセル充填機(10)において、
前記対応ホルダ(98)は少なくとも、充填された前記カプセル下側部分(16)と前記カプセル上側部分(14)との間の接合経路(27)の最後の部分において、前記接合軸線(26)に沿って見て搬出領域(108)の介在下で前記搬送領域(42)に対して離間された当接領域(104)内に配置可能である、または配置されており、前記搬出領域(108)内には、充填されて完全に接合された前記カプセル(12)を前記搬送領域(42)外で位置固定して搬出する搬出スリーブ(106)が配置されていることを特徴とする、カプセル充填機(10)。
【請求項2】
前記搬送領域(42)と前記当接領域(104)との間で測定された前記搬出領域(108)の高さは少なくとも、充填されて完全に接合された前記カプセル(12)の長さ(28)に相当する、請求項1記載のカプセル充填機(10)。
【請求項3】
前記対応ホルダ(98)は、前記接合軸線(26)に沿って可動であり、かつ前記搬送領域(42)および/または前記搬出領域(108)において前記カプセル上側部分(14)の前記上面(130)に作用する、請求項1または2記載のカプセル充填機(10)。
【請求項4】
前記搬送領域(42)または前記搬出領域(108)内に配置された前記対応ホルダ(98)は、前記カプセル部分(14,16)を介して前記対応ホルダ(98)に伝達される前記閉鎖部材(90)の動きにより、前記当接領域(104)内へ移動させることができる、請求項3記載のカプセル充填機(10)。
【請求項5】
前記対応ホルダ(98)は、前記閉鎖部材(90)の移動方向とは逆方向の力を、前記カプセル上側部分(14)の前記上面(130)に加える、請求項4記載のカプセル充填機(10)。
【請求項6】
前記閉鎖用駆動装置(94)は、前記閉鎖部材(90)が前記接合軸線(26)に沿って、充填された前記カプセル下側部分(16)の前記下面(132)との初期接触を起点として前記接合経路(27)の最後の部分が終わるまで中断・停止されることなく移動するように構成されている、請求項1または2記載のカプセル充填機(10)。
【請求項7】
前記カプセル上側部分収容部(44)は、前記カプセル上側部分(14)を収容して保持する保持領域(54)と、前記カプセル下側部分(16)を収容してガイドする、前記カプセル下側部分収容部(46)に面したガイド領域(60)とを有している、請求項1または2記載のカプセル充填機(10)。
【請求項8】
前記カプセル上側部分収容部(44)の前記保持領域(54)は、環状の突出部(58)により画定されており、該突出部(58)により、前記カプセル上側部分(14)の環状の縁部(22)を支持することができるか、または支持している、請求項7記載のカプセル充填機(10)。
【請求項9】
前記接合軸線(26)に沿って見た前記カプセル上側部分収容部(44)の前記ガイド領域の長さは、前記カプセル下側部分(16)の長さの少なくとも30%に相当し、好適には前記カプセル下側部分(16)の長さの少なくとも70%、特に前記カプセル下側部分(16)の長さの少なくとも100%に相当する、請求項記載のカプセル充填機(10)。
【請求項10】
前記カプセル上側部分収容部(44)は、スリットを備えた壁(66)を有している、請求項1または2記載のカプセル充填機(10)。
【請求項11】
前記カプセル上側部分収容部(44)と前記カプセル下側部分収容部(46)とは、それぞれ前記搬送装置(32)内に挿入可能な規格寸法部材として形成されている、請求項1または2記載のカプセル充填機(10)。
【請求項12】
前記搬送装置(32)はディスク形に形成されており、前記搬送用駆動装置(36)は、搬送装置回転軸線(34)を中心として前記搬送装置(32)を駆動する、請求項1または2記載のカプセル充填機(10)。
【請求項13】
前記搬出スリーブ(106)は、特に選別装置として形成された搬出装置(112)の一部である、請求項1または2記載のカプセル充填機(10)。
【請求項14】
前記搬出装置(112)は、搬送部材(110)と、搬送用駆動装置(114)とを有しており、該搬送用駆動装置(114)は、前記搬送装置(32)に対してずらされて配置された搬送部材軸線(116)を中心として前記搬送部材(110)を駆動する、請求項13記載のカプセル充填機(10)。
【請求項15】
請求項1または2記載のカプセル充填機を運転する方法において、
前記搬送装置(32)が、前記カプセル上側部分(14)と、充填された前記カプセル下側部分(16)とを、閉鎖および搬出用の前記ステーション(86)内に移動させ、
前記閉鎖部材(90)を、前記接合軸線(26)に沿って移動させ、前記カプセル下側部分(16)の前記下面(132)に作用させ、
前記カプセル下側部分(16)を前記接合経路(27)の第1の部分に沿って前記カプセル上側部分(14)内に挿入し、
引き続き、各前記カプセル部分(14,16)を前記接合経路(27)の前記第1の部分に続く前記接合経路(27)の第2の部分に沿って互いに接合すると同時に前記搬出領域(108)内へ移動させ、
前記カプセル上側部分(14)の前記上面(130)が、前記当接領域(104)内に配置された前記対応ホルダ(98)に当接している間に、前記接合経路(27)の最後の部分にわたり各前記カプセル部分(14,16)を互いに接合する、
方法。
【外国語明細書】