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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073403
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】自動食品検査装置
(51)【国際特許分類】
   B07C 5/342 20060101AFI20240522BHJP
   B65G 47/82 20060101ALI20240522BHJP
   B65G 11/00 20060101ALI20240522BHJP
   B65G 47/46 20060101ALN20240522BHJP
   A23F 5/02 20060101ALN20240522BHJP
【FI】
B07C5/342
B65G47/82 C
B65G11/00 A
B65G47/46 H
A23F5/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023196019
(22)【出願日】2023-11-17
(31)【優先権主張番号】111144059
(32)【優先日】2022-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】111144060
(32)【優先日】2022-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】508198339
【氏名又は名称】圓展科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002583
【氏名又は名称】弁理士法人平田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】趙弘文
【テーマコード(参考)】
3F011
3F015
3F017
3F079
4B027
【Fターム(参考)】
3F011AA09
3F011BA02
3F011BB08
3F011BC02
3F015AA02
3F015FA02
3F015GA02
3F017AA10
3F017BA12
3F017BA16
3F079AC14
3F079BA11
3F079CB29
3F079CC03
3F079DA07
4B027FB30
4B027FQ01
4B027FQ20
4B027FR20
(57)【要約】      (修正有)
【課題】小型でありユーザが両手で簡単に移動でき、被測定物(例えばコーヒー豆)の分類品質と正確性を向上させることができる自動食品検査装置を提供する。
【解決手段】自動食品検査装置は、フィード容器210と、軌道搬送装置250と、分析制御モジュールと、選別モジュール400と、を備える。フィード容器は、被測定物を収容することに用いられ、軌道搬送装置は、フィード容器に接続され、軌道搬送装置は、搬送軌道と、振動器265と、を含む。搬送軌道は、第1端と、第2端とを含む。振動器は、搬送軌道の第1端に接続されて、第2端に進むように被測定物を駆動する。分析制御モジュールは、被測定物の品質を判定するように配置され、選別モジュールは、分析制御モジュールの判定結果に基づいて被測定物を分類する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被測定物を収容するためのフィード容器と、
前記フィード容器に接続される軌道搬送装置であって、
第1端と第2端を有する搬送軌道と、
前記搬送軌道の前記第1端に接続されて、前記第2端に進むように前記被測定物を駆動する振動器と、
前記被測定物の品質を判定する分析制御モジュールと、
前記分析制御モジュールの判定結果に基づいて前記被測定物を分類する選別モジュールと、
を含む前記軌道搬送装置と、
を備えることを特徴とする自動食品検査装置。
【請求項2】
前記フィード容器の下に取り付けられ、前記被測定物を前記搬送軌道の前記第1端に進入させるように押し込む推進装置を更に備え、
前記搬送軌道は、少なくとも1つのU型軌道、を含み、且つ前記推進装置は、少なくとも1つの空気圧シリンダを含み、且つ前記少なくとも1つの空気圧シリンダの少なくとも1つの空気圧シリンダプッシュバーは少なくとも1つのU型軌道、と位置合わせされる請求項1に記載の自動食品検査装置。
【請求項3】
前記フィード容器の下に取り付けられて前記被測定物を収容するフィードガイドシュートを更に備え、
前記少なくとも1つの空気圧シリンダの前記少なくとも1つの空気圧シリンダプッシュバーは、前記フィードガイドシュートにおける前記被測定物を前記搬送軌道の前記少なくとも1つのU型軌道、に押し込む請求項2に記載の自動食品検査装置。
【請求項4】
前記フィードガイドシュートの一端に取り付けられる入口プラグを更に備え、
前記入口プラグは、前記被測定物を前記少なくとも1つのU型軌道に押し込むことを確保するために、それぞれ前記少なくとも1つのU型軌道、と位置合わせされる少なくとも1つの開口を含む請求項3に記載の自動食品検査装置。
【請求項5】
前記軌道搬送装置は、
前記搬送軌道から前記被測定物が出射しないように、前記搬送軌道の上に設けられる防射バッフルを更に含む請求項2に記載の自動食品検査装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのU型軌道は、第1のU型軌道と第2のU型軌道とを含み、前記第2のU型軌道と前記第1のU型軌道とは平行であり、前記第1のU型軌道と前記第2のU型軌道により前記被測定物を搬送する請求項2に記載の自動食品検査装置。
【請求項7】
前記第1のU型軌道と前記第2のU型軌道は、
第1の障壁と、
前記第1の障壁と対向して設けられる第1の障壁と、
水平底板と、
前記第1の障壁と前記水平底板との間に接続される第1の接続弧と、
前記第1の障壁と前記水平底板との間に接続され、前記水平底板は、前記被測定物の最大直径よりも小さい幅を有し、且つ前記第1の障壁と前記第1の障壁との間の幅は、前記被測定物の前記最大直径の2~3倍よりも大きい第2の接続弧と、
をそれぞれ備える請求項6に記載の自動食品検査装置。
【請求項8】
前記振動器は、振動方向が前記搬送軌道の搬送方向に対して平行であるリニア振動器を含む請求項1に記載の自動食品検査装置。
【請求項9】
被測定物を収容するためのフィード容器と、
前記フィード容器に接続されて前記被測定物を搬送する軌道搬送装置と、
前記軌道搬送装置から分離されて前記被測定物を更に搬送する透明軌道と、
前記軌道搬送装置と前記透明軌道の近くに位置して前記被測定物の画像をキャプチャし、前記被測定物の品質を判定するための画像キャプチャモジュールであって、
前記透明軌道の両側に配置され且つ互いに対向する複数の画像センサと、
前記透明軌道の前記両側に配置されて前記透明軌道を照らすことにより、前記透明軌道を通過する前記被測定物を照らす複数の照明装置と、
を含む前記画像キャプチャモジュールと、
を備えることを特徴とする自動食品検査装置。
【請求項10】
前記透明軌道は、水平面に対して45度から75度の間の角度をなす透明強化ガラス軌道である請求項9に記載の自動食品検査装置。
【請求項11】
前記複数の照明装置は、前記複数の画像センサを囲む請求項9に記載の自動食品検査装置。
【請求項12】
前記複数の画像センサの各々は、前記複数の画像センサの前記各々を囲む4つの照明装置を備える請求項11に記載の自動食品検査装置。
【請求項13】
前記複数の照明装置は、前記複数の画像センサの検出エリアの外に位置する請求項12に記載の自動食品検査装置。
【請求項14】
前記画像キャプチャモジュールは、
前記複数の画像センサを囲んで前記複数の照明装置からの光を吸収する複数の光吸収装置を更に含む請求項13に記載の自動食品検査装置。
【請求項15】
前記被測定物の前記画像により前記被測定物の前記品質を判定する分析制御モジュールと、
前記画像キャプチャモジュールに接続され、前記分析制御モジュールの判定結果に基づいて前記被測定物を分類する選別モジュールであって、
通過中の前記被測定物を検出する複数の検出器と、
前記複数の検出器が前記被測定物を検出し且つ前記分析制御モジュールが前記被測定物の前記品質に欠陥があることを確定した場合、前記被測定物の移動経路を変える複数のエアノズルと、
仕切り板と、第1の貯留タンクと、第2の貯留タンクとを有し、前記仕切り板は、前記第1の貯留タンクと前記第2の貯留タンクとの間に位置し、前記検出器は、通過中の前記被測定物を検出するための複数の赤外線センサを含む分類箱と、
を含む選別モジュールと、
を更に備える請求項9に記載の自動食品検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2022年11月17日に提出されたシリアル番号が111144060の台湾申請と2022年11月17日に提出されたシリアル番号が111144059の台湾申請の優先権を主張し、そのすべての内容は引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示内容は、食品検査装置に関する。更に具体的に、本開示内容は、自動食品検査装置に関する。
【背景技術】
【0003】
社会の進歩に伴い、人々の生活の質もますます向上している。現代人の生活条件の向上に伴い、高品質の食べ物を味わうことは生活の重要な一部となっている。コーヒーを例にとると、コーヒーは現代人の日常生活の中で非常に重要な飲み物になっている。コーヒーの独特な風味はコーヒー豆の選択とバリスタの焙煎技術に依存する。温度や焙煎時間によってコーヒーに異なる味をもたらす可能性がある。コーヒーの品質はコーヒー豆の選別から始まる。伝統的なコーヒー豆の選別方法はコーヒー豆の欠陥を取り除くための手作業による選別である。
【0004】
科学と技術の進歩に伴い、機械が豆や穀物などの欠陥のある製品を選別するために使用され、大規模な食品工場や企業でも広く使用されている。しかし、スペシャルティコーヒーの愛好家や少量の焙煎コーヒーの需要家にとっては、便利で正確なコーヒー豆や穀物の選別装置を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明の概要は、読者が本発明を基本的に理解できるように、本発明の簡略化された説明を提供することを目的とする。本発明の概要は、本開示の完全な概要ではなく、本発明の実施形態/重要な素子の重要性を指摘したり、本発明の範囲を定義したりすることを意図するものではない。
【0006】
本発明の実施形態の1つの目的は、豆類(コーヒー豆など)又は穀物を簡便に選別することができる自動食品検査装置を提供することにある。
【0007】
これらの利点や他の利点を実現するために、本発明の実施形態の目的によれば、本明細書で概括的に説明する実施形態のように、本発明の実施形態は、フィード容器と、軌道搬送装置と、分析制御モジュールと、選別モジュールと、を備える自動食品検査装置を提供する。フィード容器は、被測定物を収容する。軌道搬送装置は、フィード容器に接続され、搬送軌道と、振動器とを含む。搬送軌道は、第1端と、第2端とを有し、振動器は、搬送軌道の第1端に接続されて第2端に進むように被測定物を駆動する。分析制御モジュールは、被測定物の品質を判定し、選別モジュールは、分析制御モジュールの判定結果に基づいて被測定物を分類する。
【0008】
いくつかの実施形態において、搬送軌道は、U型軌道を含む。
【0009】
いくつかの実施形態において、自動食品検査装置は、フィード容器の下に取り付けられ、被測定物を搬送軌道の第1端に進入させるように押し込む推進装置を更に含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、推進装置は、少なくとも1つの空気圧シリンダを含み、且つ少なくとも1つの空気圧シリンダの少なくとも1つの空気圧シリンダプッシュバーは、少なくとも1つのU型軌道と位置合わせされる。
【0011】
いくつかの実施形態において、自動食品検査装置は、フィード容器の下に取り付けられて被測定物を収容するフィードガイドシュートを更に含み、少なくとも1つの空気圧シリンダの少なくとも1つの空気圧シリンダプッシュバーは、フィードガイドシュートにおける被測定物を搬送軌道の少なくとも1つのU型軌道に押し込む。
【0012】
いくつかの実施形態において、自動食品検査装置は、フィードガイドシュートの一端に取り付けられる入口プラグを更に含み、入口プラグは、被測定物を少なくとも1つのU型軌道に押し込むことを確保するために、それぞれ少なくとも1つのU型軌道と位置合わせされる少なくとも1つの開口を含む。
【0013】
いくつかの実施形態において、軌道搬送装置は、搬送軌道から被測定物が出射しない(飛び出さない)ように、搬送軌道の上に設けられる防射(飛び出し防止)バッフルを更に含む。
【0014】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのU型軌道は、第1のU型軌道と、第2のU型軌道とを含み、第2のU型軌道と第1のU型軌道とは平行であり、第1のU型軌道と第2のU型軌道により被測定物を搬送する。
【0015】
いくつかの実施形態において、第1のU型軌道と第2のU型軌道とは、第1の障壁と、第2の障壁と、水平底板と、第1の接続弧と、第2の接続弧と、をそれぞれ含む。第2の障壁は、第1の障壁と対向して設けられ、第1の接続弧は、第1の障壁と水平底板との間に接続され、第2の接続弧は、第2の障壁と水平底板との間に接続される。また、水平底板は、被測定物の最大直径よりも小さい幅を有し、第1の障壁と第2の障壁との間の幅は、被測定物の最大直径の2~3倍よりも大きい。
【0016】
いくつかの実施形態において、振動器は、振動方向が搬送軌道の搬送方向に対して平行であるリニア振動器を含む。
【0017】
他方、本発明は、フィード容器と、軌道搬送装置と、透明軌道と、画像キャプチャモジュールと、を含む自動食品検査装置を提供する。フィード容器は、被測定物を収容し、軌道搬送装置は、フィード容器に接続されて被測定物を搬送し、透明軌道は、軌道搬送装置から分離されて被測定物を更に搬送し、画像キャプチャモジュールは、軌道搬送装置と透明軌道の近くに位置して、被測定物の画像をキャプチャして被測定物の品質を判定する。また、画像キャプチャモジュールは、複数の画像センサと、複数の照明装置とを含む。画像センサは、透明軌道の両側に互いに対向して配置され、照明装置も、透明軌道の両側に配置されて透明軌道を照射することにより、透明軌道を通過する被測定物を照射する。
【0018】
いくつかの実施形態において、透明軌道は、水平面に対して45度から75度の間の角度をなす透明強化ガラス軌道である。
【0019】
いくつかの実施形態において、照明装置は、画像センサを囲む。
【0020】
いくつかの実施形態において、各画像センサは、各画像センサを囲む4つの照明装置を備える。
【0021】
いくつかの実施形態において、照明装置は、画像センサの検出エリアの外側に位置する。
【0022】
いくつかの実施形態において、画像キャプチャモジュールは、画像センサを囲んで照明装置からの光を吸収する複数の光吸収装置を更に含む。
【0023】
いくつかの実施形態において、自動食品検査装置は、分析制御モジュールと選別モジュールと、を更に含む。分析制御モジュールは、被測定物の画像により被測定物の品質を判定することができ、画像キャプチャモジュールに接続される選別モジュールは、分析制御モジュールの判定結果に基づいて被測定物を分類することができる。
【0024】
いくつかの実施形態において、選別モジュールは、複数の検出器と、複数のエアノズルと、を含む。検出器は通過中の被測定物を検出することができ、検出器が被測定物を検出し且つ分析制御モジュールが被測定物の品質に欠陥があることを確定した場合、エアノズルは被測定物の移動経路を変更することができる。
【0025】
いくつかの実施形態において、選別モジュールは、仕切り板と、第1の貯留タンクと、第2の貯留タンクとを有する分類箱を更に含み、仕切り板は、第1の貯留タンクと第2の貯留タンクとの間に位置する。
【0026】
いくつかの実施形態において、検出器は、通過中の被測定物を検出するための複数の赤外線センサを含む。
【0027】
したがって、自動食品検査装置は、小型でありユーザが両手で簡単に移動できるだけでなく、推進装置を用いて被測定物(例えばコーヒー豆)が搬送軌道の入り口に溜まることを防止する。リニア振動器をU型軌道の片側に固定することで、被測定物(例えばコーヒー豆)の配置と前進を改善することができる。透明強化ガラスは被測定物(例えばコーヒー豆)の回転数を減らし、落下速度を遅くすることで、両側から画像と発光ダイオード光源との構成を提供し、画像の鮮明度を高めることができる。赤外線検出器とノズルとの構成により、被測定物(例えばコーヒー豆)をより正確に分類し、被測定物(例えばコーヒー豆)の分類品質と正確性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
本開示内容は、以下の図面を参照して実施形態の以下の詳細な説明を読むことにより、より十分に理解することができる。
図1】本発明の一実施形態による自動食品検査装置を示す概略斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による自動食品検査装置のハウジングを取り外した後の概略斜視図である。
図3】本発明の一実施形態による自動食品検査装置のフィードモジュールの一部の部品を示す模式図である。
図4】本発明の一実施形態による自動食品検査装置のフィードモジュールのU型軌道の概略拡大図である。
図5】本発明の一実施形態による自動食品検査装置の画像キャプチャモジュールの一部の部品を示す模式図である。
図6】本発明の一実施形態による自動食品検査装置の選別モジュールの一部の部品を示す模式図である。
図7】本発明の一実施形態による自動食品検査装置の集塵装置を示す模式図である。
図8】本発明の一実施形態による自動食品検査装置を別の角度から見た概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付図面を参照して実施形態の詳細な説明を行うが、提供された実施形態は本発明の範囲を制限することを目的とするものではなく、構造と動作に対する説明はその実行順序を制限するものではない。アセンブリの再構築構造と得られた同じ機能を持つ装置はすべて本開示の範囲内にある。なお、図面は、縮尺通りに描かれていなく、且つ単に説明するために提供されている。理解しやすくするために、図面と説明書では同じ素子番号を使用して、同じまたは類似する部分を指す。
【0030】
また、特に明記されていない限り、明細書及び特許出願の範囲全体で使用される用語は、通常、当分野、本明細書で開示された内容、及び特別な内容で使用される各用語の一般的な意味を有する。本開示を説明するために使用されるいくつかの用語は、本開示において当業者に追加のガイダンスを提供するために、以下又は本明細書の他の箇所で議論される。
【0031】
本願の実施形態及び範囲において、「一」及び「当該」は、文脈で特に限定されない限り、通常、単一または複数を指すことができる。工程では、番号は工程を簡単に説明するために使用され、順序と実施形態を制限するものではない。
【0032】
また、本明細書に用いられる「含む」、「備える」、「有する」、「含有する」等の用語は、何れも開放的な用語であり、「を含むが、それに限定されない」ことを意図する。
【0033】
図1は、本発明の一実施形態による自動食品検査装置を示す概略斜視図であり、図2は、自動食品検査装置のハウジングを取り外した後の概略斜視図であり、図3は、自動食品検査装置のフィードモジュールの一部の部品を示す模式図であり、図4は、自動食品検査装置のフィードモジュールのU型軌道の概略拡大図であり、図5は、自動食品検査装置の画像キャプチャモジュールの一部の部品を示す模式図であり、図6は、自動食品検査装置の選別モジュールの一部の部品を示す模式図であり、図7は、自動食品検査装置の集塵装置を示す模式図であり、且つ図8は、自動食品検査装置を別の角度から見た概略斜視図である。
【0034】
まず、図1図2を参照すると、自動食品検査装置100は、フィードモジュール200と、画像キャプチャモジュール300と、選別モジュール400と、操作表示パネル500と、ハンドル600と、集塵装置700と、を含む。いくつかの実施形態において、自動食品検査装置は、画像分析により食品を選別して、高品質の食品を選別することができる。例えば、画像分析は、食物画像の色、サイズ、輪郭とその他のパラメータを選別の基礎とすることができる。いくつかの実施形態において、食物は、例えばコーヒー豆、如何なるその他の豆類又は穀物であってもよい。いくつかの実施形態において、自動食品検査装置は、コーヒー選別機であってもよい。
【0035】
また、フィードモジュール200は、フィード容器210と、軌道搬送装置250と、振動器265と、推進装置240と、を含む。
【0036】
フィード容器210は、例えば、豆類(コーヒー豆など)又は穀物のような被測定物を収容することに用いられる。軌道搬送装置250は、フィード容器210に接続されて、被測定物を画像キャプチャモジュール300に搬送する。
【0037】
また、軌道搬送装置250は、搬送軌道252と、振動器265と、を含む。搬送軌道252は、第1端207と、第2端208と、を含み、第1端207はフィード容器210の一側に接続され、第2端208は画像キャプチャモジュール300の近くに位置する。振動器265は、搬送軌道252の第1端207に接続されて、第2端208に進むように被測定物を駆動する。また、搬送軌道252は片持ち梁であり且つ振動器265に固定されるので、振動器265が振動する場合、搬送軌道252の弾性変形による搬送軌道252の揺動によって、搬送軌道252の第2端208に堆積されたいくつかの被測定物は互いに分離することがある。これによって、被測定物(即ちコーヒー豆)は、搬送軌道252に沿って順次に進み且つ互いに分離することができる。
【0038】
画像キャプチャモジュール300は、搬送軌道252の第2端208の近くに位置して被測定物の画像をキャプチャし、被測定物の品質を判定することに用いられ、例えば、被測定物の差異を判定する。いくつかの実施形態において、コーヒー豆、その他の豆類又は穀物の品質は、後でその画像をキャプチャすることで確定することができる。また、各部品の詳細な説明については、後の段落で例を挙げて説明する。また、選別モジュール400は、画像キャプチャモジュール300の下に設けられて、分析制御モジュールの判定結果に基づいて被測定物を分類する。
【0039】
また、推進装置240は、フィード容器210の下に取り付けられて、被測定物を搬送軌道252の第1端207に押し込む。いくつかの実施形態において、推進装置240は、高圧チューブ248を介して高圧空気を推進装置240に搬送するための第1の制御弁246を含み、これにより、推進装置240の空気圧シリンダプッシュバーの移動を制御して、効果的に被測定物を搬送軌道252の第1端207に押し込む。
【0040】
いくつかの実施形態において、画像キャプチャモジュール300は、保護ハウジング310を含み、且つ保護ハウジング310は、清掃開口312を含み、これにより、ユーザが便利に画像キャプチャモジュール300を清掃しやすく、画像検出の精度と効率を向上させる。また、清掃開口312には、長期の使用による内部汚染を避けるために、画像キャプチャモジュール300の部品の清掃性を外部から観察できるように、少なくとも部分的に透明な観察窓が含まれていることが好ましい。
【0041】
同時に図3を参照すると、搬送軌道252は、少なくとも1つのU型軌道を含む。いくつかの実施形態において、搬送軌道252は、複数のU型軌道、例えば、第1のU型軌道253と、第2のU型軌道254とを含んでもよいが、これらに限定されない。搬送軌道252は、本開示内容の精神及び範囲から逸脱することなく、複数の被測定物を個別にまたは同時に搬送及び検査するために、1つ、2つ又は複数のU型軌道を含んでもよい。
【0042】
いくつかの実施形態において、第1のU型軌道253と第2のU型軌道254とは平行に配置され、同時に第1のU型軌道253と第2のU型軌道254を介して被測定物を搬送する。
【0043】
いくつかの実施形態において、自動食品検査装置100のフィードモジュール200の推進装置240は、第1の空気圧シリンダ242と、第2の空気圧シリンダ244と、を含み、第1の空気圧シリンダ242の第1の空気圧シリンダプッシュバー243は第1のU型軌道253と位置合わせされ、第2の空気圧シリンダ244の第2の空気圧シリンダプッシュバー245は第2のU型軌道254と位置合わせされる。
【0044】
いくつかの実施形態において、自動食品検査装置100のフィードモジュール200は、フィード容器210の下に取り付けられて、フィード容器210から落下する被測定物を収容するためのフィードガイドシュート220を含み、第1の空気圧シリンダ242の第1の空気圧シリンダプッシュバー243と第2の空気圧シリンダ244の第2の空気圧シリンダプッシュバー245は、更にフィードガイドシュート220における被測定物を搬送軌道252の第1のU型軌道253と第2のU型軌道254に押し込む。
【0045】
いくつかの実施形態において、自動食品検査装置100のフィードモジュール200は、フィードガイドシュート220の一側に配置される入口プラグ230を更に含む。入口プラグ230は、それぞれ第1のU型軌道253と第2のU型軌道254と位置合わせされる複数の開口232を含み、これにより、自動食品検査装置100の内部に落下することなく被測定物を第1のU型軌道253と第2のU型軌道254に確実に押し込む。また、開口232の幅は、被測定物の直径の2~3倍よりも大きいことが好ましく、例えば、コーヒー豆の直径は約5~8mmであり、開口232の幅は10mmよりも大きく、且つ16mmよりも大きいことが好ましい。
【0046】
いくつかの実施形態において、自動食品検査装置100のフィードモジュール200は、被測定物が搬送軌道252から飛び出さないように、搬送軌道252の上に設けられる防射バッフル260を更に含む。
【0047】
いくつかの実施形態において、自動食品検査装置100のフィードモジュール200は、搬送軌道252と防射バッフル260を覆って、被測定物を汚染しないようにする保護盖251を更に含み、且つ保護盖251は、被測定物が搬送軌道252から溢れたり又は自動食品検査装置100の内部に落下したりすることを防止することができる。
【0048】
更に図4を参照すると、第1のU型軌道253を例として示され、且つ第2のU型軌道254は第1のU型軌道253と同じ外観を有している。
【0049】
第1のU型軌道253は、第1の障壁255と、第2の障壁256と、水平底板257と、第1の接続弧258と、第2の接続弧259と、を含む。第1の障壁255と第2の障壁256とは対向して配置され、水平底板257は下方に配置される。
【0050】
第1の障壁255、第2の障壁256及び水平底板257は、通常平板であるが、これに限定されない。また、第1の接続弧258は、第1の障壁255と水平底板257との間に接続され、第2の接続弧259は、第2の障壁256と水平底板257との間に接続される。水平底板257は、被測定物の最大直径よりも小さいことが好ましい幅201を有する。いくつかの実施形態において、コーヒー豆を例とすると、コーヒー豆の最大直径は約5~8mmであり、幅201は、5mmよりも小さいことが好まく、例えば4mmであり、又は3mmであることがより好ましい。
【0051】
いくつかの実施形態において、第1の障壁255と第2の障壁256との間の幅203は、被測定物の最大直径の2~3倍よりも大きい。いくつかの実施形態において、コーヒー豆を例とすると、コーヒー豆の最大直径は約5~8mmであり、幅203は10mmよりも大きく且つ16mmであることが好ましい。
【0052】
いくつかの実施形態において、第1の障壁255と第2の障壁256との間の幅203は、入口プラグ230の開口232の幅よりも大きいことが好ましく、これにより、入口プラグ230の開口232を通過するコーヒー豆を更に第1のU型軌道253又は第2のU型軌道254に進入させることを確保し、コーヒー豆が第1のU型軌道253と第2のU型軌道254の入口に詰まることを防止することに用いられる。
【0053】
いくつかの実施形態において、第1の接続弧258と第2の接続弧259の半径202は、被測定物の最大直径よりも小さい。いくつかの実施形態において、コーヒー豆を例とすると、コーヒー豆の最大直径は約5~8mmであり、半径202は、5mmよりも小さいことが好ましく、例えば4.5mmである。
【0054】
これによって、コーヒー豆が第1のU型軌道253と第2のU型軌道254の中で搬送される場合、水平底板257は幅201がコーヒー豆の最大直径よりも小さい平板であるので、コーヒー豆は水平底板257に平らにならず、且つコーヒー豆の一端が第1の接続弧258又は第2の接続弧259に接触して、これにより、第1の接続弧258と第2の接続弧259がコーヒー豆のU型軌道の中心に向かって推力を発生することができ、コーヒー豆がそれぞれ第1のU型軌道253と第2のU型軌道254の中心に位置合わせされ、更にコーヒー豆が第1のU型軌道253と第2のU型軌道254で分散して連続的に前進し、且つ更にコーヒー豆が第1のU型軌道253と第2のU型軌道254で堆積または側方に移動することを低減することができる。
【0055】
いくつかの実施形態において、軌道搬送装置250は、振動器265を支持プレート110に固定する複数の制振脚112を更に含み、これにより、振動器265と支持プレート110の振動を効果的に分離する。これによって、自動食品検査装置100のその他の部品は、振動器265による振動の影響を受けないことがある。
【0056】
いくつかの実施形態において、振動器265は、リニア振動器であり、且つリニア振動器の振動方向が搬送軌道252の搬送方向に対して平行である。つまり、リニア振動器は、搬送軌道252の第1端207と第2端208に沿って振動して、効果的に被測定物を下流へ画像キャプチャモジュール300に搬送する。
【0057】
いくつかの実施形態において、搬送軌道252と水平面とのなす角は約5~20度であり、6~8度であることが好ましい。
【0058】
また、自動食品検査装置100のフィードモジュール200は、振動器265の振動により被測定物を徐々に搬送軌道252に押し付けることができ、且つ第1の空気圧シリンダ242の第1の空気圧シリンダプッシュバー243と第2の空気圧シリンダ244の第2の空気圧シリンダプッシュバー245も、コーヒー豆を第1のU型軌道253と第2のU型軌道254に押し込むことができ、これにより、コーヒー豆の検査効率を改善し、且つコーヒー豆が第1のU型軌道253と第2のU型軌道254の入口に詰まってしまうことによる故障又は検査効率の低下を低減させる。
【0059】
更に図5を参照すると、自動食品検査装置100は、画像キャプチャモジュール300に配置される透明軌道350を更に含んでよい。画像キャプチャモジュール300は、複数の画像センサ(例えば、第1の画像センサ330と第2の画像センサ340)と、複数の照明装置(例えば、第1の照明装置380と第2の照明装置390)と、を含む。
【0060】
透明軌道350と軌道搬送装置250は互いに分離して、被測定物を搬送する。透明軌道350は、少なくとも隙間205を介して軌道搬送装置250と離れる。これによって、軌道搬送装置250の振動が透明軌道350に影響を与えなく、且つ第1の画像センサ330、第2の画像センサ340、第1の照明装置380と第2の照明装置390に更に影響を与えないことがあり、これにより、キャプチャ画像の正確性と安全性を改善し、且つ更に自動食品検査装置100の使用寿命を向上させる。
【0061】
同時に図7を参照すると、いくつかの実施形態において、透明軌道350は、透明軌道350をクランプするクランプ装置352を更に含み、且つ軌道搬送装置250は、少なくとも隙間205により透明軌道350のクランプ装置352と離間する。これによって、軌道搬送装置250の振動が透明軌道350とクランプ装置352に影響を与えず、且つ第1の画像センサ330、第2の画像センサ340、第1の照明装置380と第2の照明装置390に更に影響を与えないので、これにより、キャプチャ画像の正確性と安全性を改善し、且つ更に自動食品検査装置100の使用寿命を向上させる。
【0062】
第1の画像センサ330と第2の画像センサ340は、透明軌道350の両側に互いに対向して配置されることが好ましく、且つ第1の照明装置380と第2の照明装置390も透明軌道350の両側に配置されて、透明軌道350上の被測定物を照射する。
【0063】
いくつかの実施形態において、第1の照明装置380は、第1のLEDランプ382と、第2のLEDランプ384と、第3のLEDランプ386と、第4のLEDランプ(未図示)と、を含み、且つ第1のLEDランプ382、第2のLEDランプ384、第3のLEDランプ386及び第4のLEDランプは、第1の画像センサ330の近傍に配置されて、第1の画像センサ330の検出エリアに位置する被測定物を照射して、被測定物の表面に対する輝度を高め、画像の鮮明度を高めて、且つ更に被測定物の品質判定の正確性と効率を向上させる。いくつかの実施形態において、第1のLEDランプ382、第2のLEDランプ384、第3のLEDランプ386及び第4のLEDランプは、第1の画像センサ330を囲んでもよい。
【0064】
いくつかの実施形態において、第2の照明装置390は、第1のLEDランプ392と、第2のLEDランプ(未図示)と、第3のLEDランプ396と、第4のLEDランプ398と、を含み、第2の画像センサ340の近傍に配置されて、第1の画像センサ330の検出エリアに位置する被測定物を照射して、被測定物の表面に対する輝度を高め、画像の鮮明度を高めて、且つ更に被測定物の品質判定の正確性と効率を向上させる。いくつかの実施形態において、第1のLEDランプ392、第2のLEDランプ(未図示)、第3のLEDランプ396及び第4のLEDランプ398は、第2の画像センサ340を囲んでもよい。
【0065】
いくつかの実施形態において、第1の画像センサ330及び/又は第2の画像センサ340は、例えば電荷結合装置(CCD)又は相補型金属酸化物半導体(CMOS)であるが、これらに限定されない。第1の画像センサ330と第2の画像センサ340は、本開示内容の精神及び範囲から逸脱することなく、被測定物の光信号をアナログの電気信号に変換した後、アナログ/デジタル変換及び色調整を行って被測定物のデジタル画像情報にする。
【0066】
上記の被測定物のデジタル画像情報は、更に分析制御モジュール120に送信されてよく、これにより、画像センサがキャプチャされた被測定物の画像情報により被測定物の品質を判定する。
【0067】
いくつかの実施形態において、分析制御モジュール120は、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、第1の画像センサ330及び/又は第2の画像センサ340を用いて被測定物の表面及び裏面の画像をキャプチャし、それを分析制御モジュール120に送って被測定物を分類することにより、被測定物の品質の分類情報を受信またはプリロードして、透明軌道350を通過する際の被測定物の品質を決定してもよい。
【0068】
いくつかの実施形態において、分析制御モジュール120は、人工知能(AI)を用いて被測定物(コーヒー豆など)の品質を学習、解決、識別する自己学習を行ってよい。いくつかの実施形態において、ユーザはまず欠陥があるコーヒー豆を自動食品検査装置100のフィードモジュール200に入れてから、欠陥があるコーヒー豆の画像が画像キャプチャモジュール300によってキャプチャされ、分析制御モジュール120が学習と判定により良好なコーヒー豆の画像を認識する。また、ユーザは良好なコーヒー豆を更に自動食品検査装置100のフィードモジュール200に入れてから、良好なコーヒー豆の画像が画像キャプチャモジュール300によってキャプチャされ、分析制御モジュール120が学習と判定により良好なコーヒー豆の画像を認識してから、自動食品検査装置100によってそれを用いて引き続きコーヒー豆の品質を判定する。
【0069】
いくつかの実施形態において、分析制御モジュール120は、ビッグデータ分析を使用して、良好なコーヒー豆と欠陥のあるコーヒー豆を確定するようにネットワークに接続されてもよい。また、自動食品検査装置100は、ビッグデータ分析を用いて現在測定されているコーヒー豆の種類を確定してから、本開示内容の精神と範囲を逸脱しない前提で、前記種類のコーヒー豆のビッグデータ情報により更にコーヒー豆が良好なコーヒー豆であるか否かを確定する。
【0070】
いくつかの実施形態において、分析制御モジュール120は、クラウドやコンピュータサーバに設けられてよく、且つ自動食品検査装置100は、ネットワークに接続されてもよく、画像キャプチャモジュール300がキャプチャされた被測定物の画像を分析制御モジュール120に送信して、被測定物の品質を確定し、後続の被測定物を分類するように分析制御モジュールの判定結果を自動食品検査装置100に返送してもよい。
【0071】
いくつかの実施形態において、透明軌道350は、透明な強化ガラス軌道であり、且つ水平面と位置合わせされ、角度が約45度から75度の間にあり、60度であることが好ましい。
【0072】
いくつかの実施形態において、第1の照明装置380の第1のLEDランプ382、第2のLEDランプ384、第3のLEDランプ386及び第4のLEDランプは、第1の画像センサ330を囲むようにそれぞれ第1の遮光ハウジング320の4つの内面に固定されて、且つ第1のLEDランプ382、第2のLEDランプ384、第3のLEDランプ386及び第4のLEDランプは、透明軌道350の第1のU型軌道253と第2のU型軌道254で搬送される2つの被測定物を照射して、同時に2つの被測定物の表面を照射する。
【0073】
いくつかの実施形態において、第2の照明装置390の第1のLEDランプ392、第2のLEDランプ、第3のLEDランプ396及び第4のLEDランプ398は、第2の画像センサ340を囲むように、それぞれ第2の遮光ハウジング360の4つの内面に固定されて、且つ第1のLEDランプ392、第2のLEDランプ、第3のLEDランプ396及び第4のLEDランプ398は、透明軌道350の第1のU型軌道253と第2のU型軌道254で搬送される2つの被測定物の裏面を照射して、同時に2つの被測定物の別の表面を照射する。
【0074】
いくつかの実施形態において、第2の画像センサ340の検出エリア301を例として、第1の照明装置380の第1のLEDランプ382、第2のLEDランプ384、第3のLEDランプ386及び第4のLEDランプは、それぞれ第1の遮光ハウジング320のハウジングに固定され、且つ第2の画像センサ340の検出エリア301の外に位置して、第2の画像センサ340がキャプチャされたコーヒー豆の画像の画像品質の低下を防止する。いくつかの実施形態において、第2の画像センサ340の検出エリア301は、約20~60度であるが、これに限定されない。いくつかの実施形態において、第2の画像センサ340の検出エリア301は、同時に2つの被測定物の別の表面を照射するように、第1のU型軌道253と第2のU型軌道254で搬送される2つの被測定物を覆うことが好ましい。
【0075】
同様に、第1の画像センサ330の検出エリアは約20~60度であるが、これに限定されない。いくつかの実施形態において、第1の画像センサ330の検出エリアは、同時に2つの被測定物の表面を照射するように、第1のU型軌道253と第2のU型軌道254で搬送される2つの被測定物を覆うことが好ましい。また、第2の照明装置390の第1のLEDランプ392、第2のLEDランプ、第3のLEDランプ396及び第4のLEDランプ398は、それぞれ第2の遮光ハウジング360のハウジングに固定され、且つ第1の画像センサ330の検出エリアの外に位置して、第1の画像センサ330がキャプチャされたコーヒー豆の画像の画像品質の低下を防止する。
【0076】
いくつかの実施形態において、画像キャプチャモジュール300は、例えば、それぞれ第1の画像センサ330と第2の画像センサ340を囲み且つ第1の遮光ハウジング320と第2の遮光ハウジング360の内面に取り付けられる第1の光吸収パッド372及び第2の光吸収パッド374のような複数の光吸収装置370を更に含み、これにより、第1の照明装置380と第2の照明装置390からの光を吸収して、第1の遮光ハウジング320と第2の遮光ハウジング360内の迷光を低減させて、第1の画像センサ330と第2の画像センサ340がキャプチャされたコーヒー豆の画像品質を改善し、且つ更に被測定物の品質判定の正確性と効率を向上させる。
【0077】
更に図6を参照すると、分析制御モジュール120が被測定物の品質を確定した後、被測定物は、分類箱430の開口432を通って分類箱430に落下することができる。効果的に良好なコーヒー豆と欠陥があるコーヒー豆を分類するために、選別モジュール400は、複数の検出器410と、複数のエアノズル420と、第2の制御弁424と、高圧チューブ426と、を含む。
【0078】
高圧チューブ426は、エアノズル420と第2の制御弁424との間に接続されて、分析制御モジュール120によって制御される第2の制御弁424を介して高圧空気を高圧チューブ426からエアノズル420に供給する。
【0079】
また、検出器410とエアノズル420は、それぞれ被測定物の落下経路と位置合わせされ、且つ検出器410は被測定物の落下経路に沿ってエアノズル420の上に位置する。分析制御モジュール120が被測定物の品質に欠陥があると確定する場合、検出器410の下に位置するエアノズル420は、高圧空気を噴射して被測定物の移動経路を変える。
【0080】
いくつかの実施形態において、コーヒー豆は、透明軌道350から落下した後、コーヒー豆の落下経路401に沿って落下して分類箱430の開口432に移動する。検出器410は、コーヒー豆がコーヒー豆の落下経路401を通過していることを検出することができ、且つ分析制御モジュール120は、コーヒー豆の品質が良いかを確定することができる。コーヒー豆が良ければ、コーヒー豆はコーヒー豆の落下経路401に沿って連続的に分類箱430の第1の貯留タンク470に落下する。コーヒー豆に欠陥があれば、コーヒー豆は、エアノズル420からの高圧空気によって噴射されて、その移動経路が変更され、不良コーヒー豆の落下経路402に沿って分類箱430の第2の貯留タンク480に落下する。なお、第1のU型軌道253からのコーヒー豆と第2のU型軌道254からのコーヒー豆とは、1つの画像キャプチャモジュール300を用いてその品質を確定することができる。また、2種類のコーヒー豆は、対応する検出器410とエアノズル420によって分類されて分類箱430の第1の貯留タンク470又は第2の貯留タンク480に貯留される。
【0081】
いくつかの実施形態において、検出器410は、本発明の精神と保護範囲から逸脱することなく、赤外線検出器、マイクロ波検出器、レーダー検出器、遮光検出器、又は他の測定対象物を迅速に検出できる検出器であってよい。
【0082】
いくつかの実施形態において、本発明の精神と保護範囲から逸脱することなく、検出器410と画像キャプチャモジュール300との間に、左コーヒー豆と右コーヒー豆は、対応する検出器410を通過し、且つ対応するエアノズル420によって分類されることができる。
【0083】
いくつかの実施形態において、検出器410と画像キャプチャモジュール300との間に、複数の左コーヒー豆と複数の右コーヒー豆は、連続的に対応する検出器410を通過し、且つ検出器410によってカウントされて、エアノズル420を介して順序にコーヒー豆を分類することができるが、これに限定されない。
【0084】
いくつかの実施形態において、分類箱430は、
異なる品質の被測定物をそれぞれ貯蔵するように、第1の貯留タンク470と第2の貯留タンク480との間に位置する仕切り板440を更に含むが、これに限定されない。本発明の精神と範囲を逸脱することなく、分類箱430は、豆類(コーヒー豆など)又は穀物に対して多段に分類する第3の貯留タンク及び/又は第4の貯留タンクを更に含んでよい。
【0085】
いくつかの実施形態において、エアノズル420の空気圧と空気速度は、被測定物を正しい貯留タンクに吹き込むように貯留タンクの数と仕切り板の高さに応じて調整することができる。
【0086】
いくつかの実施形態において、分類箱430は、第1の出口450と、第2の出口460と、を更に含み、第1の出口450は第1の貯留タンク470に接続され、且つ第2の出口460は第2の貯留タンク480に接続されて、第1の出口450と第2の出口460を通過して分類されるコーヒー豆を外部の対応する容器に排出して後の処理を行う。
【0087】
いくつかの実施形態において、画像キャプチャモジュール300は、画像キャプチャモジュール300を支持プレート110に固定するための複数の制振脚114を更に含み、これにより、振動器265の振動を画像キャプチャモジュール300から隔離することができ、効果的に画像キャプチャモジュール300への影響を防止することができる。
【0088】
再び、図7を参照すると、自動食品検査装置100は、自動食品検査装置100内部の塵埃を効果的にろ過するための集塵装置700を更に含む。
【0089】
いくつかの実施形態において、集塵装置700は、自動食品検査装置100の内部を汚染しないように、穀物と豆類(コーヒー豆など)の塵埃をろ過するために分類箱430の一側に取り付けられることが好ましい。また、集塵装置700は、集塵フィルタ710と、ファン720と、を含み、これにより、ファン720によって分類箱430から空気を抽出した後、集塵フィルタ710によって空気をろ過して塵埃をろ過する。また、集塵フィルタ710は、フィルタの清掃や交換を行うために、集塵装置700から取り外すことができる。
【0090】
図8を参照すると、自動食品検査装置100は、外気源に接続されるための空気圧入力コネクタ800を更に含み、これにより、推進装置240とエアノズル420に圧力空気を供給するが、本発明はこれに限定されない。本開示内容の精神と範囲を逸脱することなく、自動食品検査装置100は、小型空気圧縮機を更に含んでもよい。
【0091】
また、自動食品検査装置100は、外部のAC電力を入力するためにケーブルのコネクタに接続される交流(AC)コネクタ910と、スイッチ920とを有する電源モジュール900と、を更に含むが、本発明はこれに限定されない。自動食品検査装置100の電源モジュール900は、本開示内容の精神と範囲を逸脱することなく、直流(DC)電源モジュールであってもよいし、内部電池を含んでもよい。
【0092】
いくつかの実施形態において、自動食品検査装置100の電源モジュール900は、自動食品検査装置100の作業温度を効果的に下げ、自動食品検査装置100の作業効率と作業品質を高めるように、冷却ファン930を更に含んでよい。
【0093】
いくつかの実施形態において、自動食品検査装置100は、ユーザが両手で便利に自動食品検査装置100を移動できるように、自動食品検査装置100の両側に取り付けられる1組のハンドル600を更に含む。
【0094】
これによって、自動食品検査装置は、小型化されているだけでなくユーザが両手で便利に移動でき、また推進装置を用いて搬送軌道の入り口に被測定物(コーヒー豆など)が溜まることを防止している。リニア振動器をU型軌道の一側に固定することで、被測定物(コーヒー豆など)の配置と前進を改善することができる。透明な強化ガラスは、被測定物(コーヒー豆など)の回転数を減らし、落下速度を遅くすることで、両側から画像と発光ダイオード光源との構成を提供し、画像の鮮明度を高めることができる。赤外線検出器とノズルとの構成により、被測定物(コーヒー豆など)をより正確に分類し、被測定物(コーヒー豆など)の分類品質と正確性を向上させることができる。
【0095】
本開示内容は上記のように、実施形態で開示されているが、本開示内容を限定するために使用されるものではなく、本技術分野において一般的な知識を有する当業者は、本開示内容の精神及び範囲を逸脱することなく、様々な変更及び修飾を行うことができる。したがって、付いた請求項の精神と範囲は本明細書に含まれた実施形態に制限されるべきではない。
【符号の説明】
【0096】
無し
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被測定物を収容するためのフィード容器(210)と、
前記フィード容器(210)に接続される軌道搬送装置(250)であって、
第1端(207)と第2端(208)を有する搬送軌道(252)と、
前記搬送軌道(252)の前記第1端(207)に接続されて、前記第2端(208)に進むように前記被測定物を駆動する振動器(265)と、
前記被測定物の品質を判定する分析制御モジュール(120)と、
前記分析制御モジュール(120)の判定結果に基づいて前記被測定物を分類する選別モジュール(400)と、
を含む前記軌道搬送装置(250)と、
を備えることを特徴とする自動食品検査装置(100)
【請求項2】
前記フィード容器(210)の下に取り付けられ、前記被測定物を前記搬送軌道(252)の前記第1端(207)に進入させるように押し込む推進装置(240)を更に備え、
前記搬送軌道(252)は、少なくとも1つのU型軌道(253、254)を含み、且つ前記推進装置(240)は、少なくとも1つの空気圧シリンダ(242、244)を含み、且つ前記少なくとも1つの空気圧シリンダ(242、244)の少なくとも1つの空気圧シリンダプッシュバー(243、245)は少なくとも1つのU型軌道(253、254)と位置合わせされる請求項1に記載の自動食品検査装置(100)
【請求項3】
前記フィード容器(210)の下に取り付けられて前記被測定物を収容するフィードガイドシュート(220)を更に備え、
前記少なくとも1つの空気圧シリンダ(242、244)の前記少なくとも1つの空気圧シリンダプッシュバー(243、245)は、前記フィードガイドシュート(220)における前記被測定物を前記搬送軌道(252)の前記少なくとも1つのU型軌道(253、254)に押し込む請求項2に記載の自動食品検査装置(100)
【請求項4】
前記フィードガイドシュート(220)の一端に取り付けられる入口プラグ(230)を更に備え、
前記入口プラグ(230)は、前記被測定物を前記少なくとも1つのU型軌道(253、254)に押し込むことを確保するために、それぞれ前記少なくとも1つのU型軌道(253、254)と位置合わせされる少なくとも1つの開口(232)を含む請求項3に記載の自動食品検査装置(100)
【請求項5】
前記軌道搬送装置(250)は、
前記搬送軌道(252)から前記被測定物が出射しないように、前記搬送軌道(252)の上に設けられる防射バッフル(260)を更に含む請求項2に記載の自動食品検査装置(100)
【請求項6】
前記少なくとも1つのU型軌道(253、254)は、第1のU型軌道(253)と第2のU型軌道(254)とを含み、前記第2のU型軌道(254)と前記第1のU型軌道(253)とは平行であり、前記第1のU型軌道(253)と前記第2のU型軌道(254)により前記被測定物を搬送する請求項2に記載の自動食品検査装置(100)
【請求項7】
前記第1のU型軌道(253)と前記第2のU型軌道(254)とは、
第1の障壁(255)と、
前記第1の障壁(255)と対向して設けられる第の障壁(256)と、
水平底板(257)と、
前記第1の障壁(255)と前記水平底板(257)との間に接続される第1の接続弧(258)と、
前記第の障壁(256)と前記水平底板(257)との間に接続され、前記水平底板(257)は、前記被測定物の最大直径よりも小さい幅(201)を有し、且つ前記第1の障壁(255)と前記第の障壁(256)との間の幅(203)は、前記被測定物の前記最大直径の2~3倍よりも大きい第2の接続弧(259)と、
をそれぞれ備える請求項6に記載の自動食品検査装置(100)
【請求項8】
前記振動器(265)は、振動方向が前記搬送軌道(252)の搬送方向に対して平行であるリニア振動器(265)を含む請求項1に記載の自動食品検査装置(100)
【請求項9】
被測定物を収容するためのフィード容器(210)と、
前記フィード容器(210)に接続されて前記被測定物を搬送する軌道搬送装置(250)と、
前記軌道搬送装置(250)から分離されて前記被測定物を更に搬送する透明軌道(350)と、
前記軌道搬送装置(250)と前記透明軌道(350)の近くに位置して前記被測定物の画像をキャプチャし、前記被測定物の品質を判定するための画像キャプチャモジュール(300)であって、
前記透明軌道(350)の両側に配置され且つ互いに対向する複数の画像センサ(330、340)と、
前記透明軌道(350)の前記両側に配置されて前記透明軌道(350)を照らすことにより、前記透明軌道(350)を通過する前記被測定物を照らす複数の照明装置(380、390)と、
を含む前記画像キャプチャモジュール(300)と、
を備えることを特徴とする自動食品検査装置(100)
【請求項10】
前記透明軌道(350)は、水平面に対して45度から75度の間の角度をなす透明強化ガラス軌道である請求項9に記載の自動食品検査装置(100)
【請求項11】
前記複数の照明装置(380、390)は、前記複数の画像センサ(330、340)を囲む請求項9に記載の自動食品検査装置(100)
【請求項12】
前記複数の画像センサ(330、340)の各々は、前記複数の画像センサ(330、340)の前記各々を囲む4つの照明装置(380、390)を備える請求項11に記載の自動食品検査装置(100)
【請求項13】
前記複数の照明装置(380、390)は、前記複数の画像センサ(330、340)の検出エリア(301)の外に位置する請求項12に記載の自動食品検査装置(100)
【請求項14】
前記画像キャプチャモジュール(300)は、
前記複数の画像センサ(330、340)を囲んで前記複数の照明装置(380、390)からの光を吸収する複数の光吸収装置(370)を更に含む請求項13に記載の自動食品検査装置(100)
【請求項15】
前記被測定物の前記画像により前記被測定物の前記品質を判定する分析制御モジュール(120)と、
前記画像キャプチャモジュール(300)に接続され、前記分析制御モジュール(120)の判定結果に基づいて前記被測定物を分類する選別モジュール(400)であって、
通過中の前記被測定物を検出する複数の検出器(410)と、
前記複数の検出器(410)が前記被測定物を検出し且つ前記分析制御モジュール(120)が前記被測定物の前記品質に欠陥があることを確定した場合、前記被測定物の移動経路を変える複数のエアノズル(420)と、
仕切り板(440)と、第1の貯留タンク(470)と、第2の貯留タンク(480)とを有し、前記仕切り板(440)は、前記第1の貯留タンク(470)と前記第2の貯留タンク(480)との間に位置し、前記検出器(410)は、通過中の前記被測定物を検出するための複数の赤外線センサを含む分類箱(430)と、
を含む選別モジュール(400)と、
を更に備える請求項9に記載の自動食品検査装置(100)
【外国語明細書】