(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073477
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】無線ローカルエリアネットワークプリアンブルにおけるリソース割り当てシグナリング
(51)【国際特許分類】
H04W 72/23 20230101AFI20240522BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20240522BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240522BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W84/12
H04W72/0453
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024028313
(22)【出願日】2024-02-28
(62)【分割の表示】P 2022542308の分割
【原出願日】2020-01-10
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レッドリッチ、オデッド
(72)【発明者】
【氏名】ツォディク、ジェナダイ
(72)【発明者】
【氏名】シロ、シモン
(72)【発明者】
【氏名】フ、メンシ
(72)【発明者】
【氏名】ユ、ジアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるリソース割り当てシグナリングの新たな方法および装置を提供する。
【解決手段】命令を格納するメモリと、メモリに結合されたプロセッサとを備える無線通信のための装置による方法は、プロセッサおよびメモリが、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるシグナリングフィールド(SIG)を生成することを含む。SIGは、周波数リソースにおける各RUのサイズおよび位置を示すリソースユニット(RU)割り当てフィールド及び1つまたは複数のユーザフィールドを含み、各ユーザフィールドは、スケジューリングされたステーション(STA)の情報を含み、複数のRUを含むMRUが1つSTAにアサインされることが可能である。方法はまた、MRU割り当てのためのSIGを伝送することを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チップであって、前記チップは、メモリに結合されており、前記メモリに格納されているプログラム命令を読み出して実行して、無線通信のための方法を実行するように構成されており、前記方法は、
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるシグナリングフィールド(SIG)を生成する段階であって、前記SIGが、周波数リソースにおける各リソースユニット(RU)のサイズおよび位置を示すRU割り当てフィールドを含み、前記SIGが1つまたは複数のユーザフィールドをさらに含み、各ユーザフィールドがスケジューリングされたステーション(STA)の情報を含み、複数のRUを含むMRUが1つまたは複数の同じSTAにアサインされることが可能であり、前記SIGが、単一RUユーザフィールドおよびMRUユーザフィールドを含み、前記単一RUユーザフィールドが、MRUではないRUに対応し、MRUユーザフィールドが、少なくとも以下の、STA識別子STA_IDと、前記MRUに含まれる各RUのサイズおよび位置を示すRU割り当て情報とを含むMRUに対応する、生成する段階と、
前記SIGを伝送する段階と、
を備える、チップ。
【請求項2】
チップであって、前記チップは、メモリに結合されており、前記メモリに格納されているプログラム命令を読み出して実行して、無線通信のための方法を実行するように構成されており、前記方法は、
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるシグナリングフィールド(SIG)を受信する段階であって、前記SIGが、周波数リソースにおける各リソースユニット(RU)のサイズおよび位置を示すRU割り当てフィールドを含み、前記SIGが1つまたは複数のユーザフィールドをさらに含み、各ユーザフィールドがスケジューリングされたステーション(STA)の情報を含み、複数のRUを含むMRUが1つまたは複数の同じSTAにアサインされることが可能であり、前記SIGが、単一RUユーザフィールドおよびMRUユーザフィールドを含み、前記単一RUユーザフィールドが、MRUではないRUに対応し、MRUユーザフィールドが、少なくとも以下の、STA識別子STA_IDと、前記MRUに含まれる各RUのサイズおよび位置を示すRU割り当て情報とを含むMRUに対応する、受信する段階と、
前記SIGを処理する段階と、
を備える、チップ。
【請求項3】
前記MRUは、20MHz周波数セグメントにおいて26-RU、52-RU、もしくは106-RUの組み合わせを含む小さいMRUであるか、または、前記MRUは、伝送帯域幅において242-RU、484-RU、もしくは996-RUの組み合わせを含む大きいMRUである、請求項1または2に記載のチップ。
【請求項4】
前記SIGの共通フィールドが、対応する20MHz周波数セグメントにおいて割り当てられた小さいMRUの情報、および/または伝送の帯域幅において割り当てられた大きいMRUの数の情報を含む、請求項1または2に記載のチップ。
【請求項5】
前記MRUは、第1のRUおよび第2のRUを含み、前記SIGは、前記第1のRUに対応する第1のユーザフィールド、および前記第2のRUに対応する第2のユーザフィールドを含み、前記第1のユーザフィールドおよび前記第2のユーザフィールドの両方が前記STAの同じIDを含む、請求項1または2に記載のチップ。
【請求項6】
前記SIGは、1つまたは複数の共通MRUフィールドを含み、各共通MRUフィールドは、どの実際の割り当てられたRUがMRU内にあるかを示す、請求項1または2に記載のチップ。
【請求項7】
前記SIGは、非連続な大きいRUと、前記非連続な大きいRUに対応する1つまたは複数のユーザフィールドとを示すパンクチャリング情報を含み、前記1つまたは複数のユーザフィールドの各々は、異なるステーションの情報を含む、請求項1または2に記載のチップ。
【請求項8】
前記SIGが、対応する20MHz周波数セグメントにおいてどの26-RUがMRUに含まれているかを示す、および/または、伝送の帯域幅においてどの242-RUがMRUに含まれているかを示す共通MRUフィールドを含む、請求項1または2に記載のチップ。
【請求項9】
前記第2のユーザフィールドが、以下の、
前記STAにアサインされたRUの数、または
前記STAにアサインされた前記MRUにおける各RUの前記サイズおよび位置、
のうちの1つまたは任意の組み合わせをさらに含む、請求項5に記載のチップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より具体的には、WLANにおけるリソース割り当てシグナリングの新たな方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
IEEE 802.11ax規格において、OFDMA変調が最初に導入された。所与のPPDUに対してどのRUが使用されているかの説明は、そのSIG-Bフィールドにおいて与えられる(そして、
図1に示される802.11ax規格において詳細に定義される)。このフィールドは、802.11ax規格に示されるように、2つの主サブフィールド、すなわち、共通フィールドおよびユーザ固有フィールドで構成される。
【0003】
802.11ax規格は、非AP STAの各々が、連続トーン(サブキャリア)で構成された単一のリソースユニット(RU)を使用するよう限定する。様々なRUサイズが規格において定義されている(例えば、26、52、106、242、484、996トーン)が、割り当てを単一RUに制限することは、チャネルリソースの使用を限定する。
【0004】
上で言及したように、現在の802.11ax規格(すなわち、従来技術)では、6つのサイズのRUが存在する。割り当てプロセスでは、スケジューラは、MU-PPDU(マルチユーザ物理プロトコルデータユニット-伝送されるパケット)またはSU-PPDU(単一ユーザPPDU)伝送において、単一RUのみを所与のSTAに割り当てることができる。
【0005】
割り当てられていないRUが存在する場合、それは、既にRUを与えられているSTAにアサインされることはできない。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、WLANにおいてチャネルリソースを利用する方法を拡大および改善することを企図している。
【0007】
超高スループット無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるリソース割り当てシグナリングのための方法、装置、およびコンピュータ可読媒体が開示される。
【0008】
アクセスポイント(AP)などの装置は、シグナリングフィールド(SIG)を生成し得る。SIGは、周波数リソースにおける各リソースユニット(RU)のサイズおよび位置を示すRU割り当てフィールドを含む。SIGは1つまたは複数のユーザフィールドをさらに含み、各ユーザフィールドはスケジューリングされたステーション(STA)の情報を含み、複数のRU(MRU)を含むMRUが1つまたは複数の(同じ)STAにアサインされることが可能である。RUは、802.11axにおいて定義されたRUを含む。
前記MRUが、20MHz周波数セグメントにおいて26-RU、52-RU、もしくは106-RUの組み合わせを含む小さいMRUであるか、または、前記MRUが、伝送帯域幅において242-RU、484-RU、もしくは996-RUの組み合わせを含む大きいMRUである。
【0009】
いくつかの例では、前記MRUは第1のRUおよび第2のRUを含む。前記装置は、前記第1のRUに対応する第1のユーザフィールド、および前記第2のRUに対応する第2のユーザフィールドを生成し得る。前記第1のユーザフィールドおよび前記第2のユーザフィールドの両方が前記STAの同じIDを含む。前記第2のユーザフィールドは、以下の、前記STAにアサインされたRUの数、または前記STAにアサインされた前記MRUにおける各RUのサイズおよび位置、のうちの1つまたは任意の組み合わせをさらに含み得る。
【0010】
代替的に、前記装置は、対応する20MHz周波数セグメントにおいて割り当てられた小さいMRUの情報、および/または前記伝送の前記帯域幅において割り当てられたいくつかの前記大きいMRUの数の情報を含む前記SIGの共通フィールドを生成し得る。
【0011】
代替的に、前記装置は、単一RUユーザフィールドおよびMRUユーザフィールドを生成し得る。単一RUユーザフィールドは、MRUではないRUに対応する。MRUユーザフィールドは、少なくとも以下の、STA_IDと、前記MRUに含まれる各RUのサイズおよび位置を示すRUビットマップとを含むMRUに対応する。
【0012】
代替的に、前記装置は、対応する20MHz周波数セグメントにおいてどの26-RUがMRUに含まれているかを示す共通MRUフィールド、および/または、前記伝送の帯域幅においてどの242-RUがMRUに含まれているかを示す共通MRUフィールドを生成し得る。
【0013】
代替的に、前記装置は、1つまたは複数の共通MRUフィールドを生成し得、各共通MRUフィールドは、実際の割り当てられたRUがMRU内にあるかどうか(どの実際の割り当てられたRUがMRU内にあるか)を示す。
【0014】
さらに、U-SIGにおけるチャネルパンクチャリング情報などの他の情報は、前記MRU割り当てを示すためのものであり得る。パンクチャリング情報は、非連続な大きいRUと、前記非連続な大きいRUに対応する1つまたは複数のユーザフィールドとを示し、前記1つまたは複数のユーザフィールドの各々が、異なるステーションの情報を含む。
【0015】
1つまたは複数のステーション(例えば、無線またはモバイルデバイス)は、SIGを含むWLANプリアンブルを受信し得る。次に、1つまたは複数のステーションは、前記SIGに基づいて前記STAにアサインされた複数のRUを含むMRUを決定し得る。次に、前記ステーションは、前記第1のRUに対応する第1のユーザフィールドおよび前記第2のRUに対応する第2のユーザフィールドであって、前記第1のユーザフィールドおよび前記第2のユーザフィールドの両方が前記STAの同じIDを含み、前記第2のユーザフィールドが、以下の、前記STAにアサインされたRUの数、または前記STAにアサインされた前記MRUにおける各RUのサイズおよび位置、のうちの1つまたは任意の組み合わせをさらに含み得る、第1のユーザフィールドおよび第2のユーザフィールド、あるいは、対応する20MHz周波数セグメントにおいて割り当てられた小さいMRUの情報、および/または前記伝送の前記帯域幅において割り当てられたいくつかの前記大きいMRUの数の情報を含む前記SIGの共通フィールド、あるいは、単一RUユーザフィールドおよびMRUユーザフィールドであって、前記単一RUユーザフィールドが、MRUではないRUに対応し、前記MRUユーザフィールドが、少なくとも以下の、STA_IDと、前記MRUに含まれる各RUのサイズおよび位置を示すRUビットマップとを含むMRUに対応する、単一RUユーザフィールドおよびMRUユーザフィールド、あるいは、対応する20MHz周波数セグメントにおけるMRUにどの26-RUが含まれているかを示す共通MRUフィールド、および/または前記伝送の帯域幅におけるMRUにどの242-RUが含まれているかを示す共通MRUフィールド、あるいは、1つまたは複数の共通MRUフィールドであって、各共通MRUフィールドは、実際の割り当てられたRUがMRU内にあるかどうか(どの実際の割り当てられたRUがMRU内にあるか)を示す、1つまたは複数の共通MRUフィールド、あるいは、非連続な大きいRUと、前記非連続な大きいRUに対応する1つまたは複数のユーザフィールドとを示すパンクチャリング情報などの他の情報であって、前記1つまたは複数のユーザフィールドの各々が異なるステーションの情報を含む、他の情報、によって、前記STAにアサインされたMRUを決定し得る。
【0016】
SIG内の上述のフィールドは、2つ以上のチャネルコンテンツにおいてロードバランシングされ得る。MRU(存在する場合、RU)とSTAとの間のマッピングは、SIG内のフィールドの構造およびフィールドの位置によって示される。
【0017】
APおよびステーションを含む装置によって実行される方法も提供され、リソース割り当てシグナリングのためのコンピュータ可読媒体も提供される。
【0018】
本明細書に記載の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、超高スループットWLANプリアンブルにおけるリソース割り当てシグナリングのためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。記載されるシステム、方法、装置、またはコンピュータ可読媒体の適用性のさらなる範囲は、以下の詳細な説明、請求項、および図面から明らかになろう。説明の範囲内での様々な変更および変形が当業者に明らかになるため、詳細な説明および具体例は例示目的のみのために与えられている。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の上記および他の目的および特徴は、以下の添付図面と合わせて与えられる好ましい実施形態の以下の説明から明らかになろう。
【
図1】SIG-Bフィールドを示す(かつ、802.11ax規格で詳細に定義される)図である。
【
図2】無線ローカルエリアネットワークの例を示す図である。
【
図3】伝送側でのWLANにおけるスケジューリング情報の通信を示すフローチャートである。
【
図4】受信側でのWLANにおけるスケジューリング情報の通信を示すフローチャートである。
【
図5】実施形態1の指示構造の一例を示す図である。
【
図6】一実施形態におけるリソース割り当ての別の例を示す図である。
【
図7】一実施形態における指示構造の別の例を示す図である。
【
図8】一実施形態における指示構造の例を示す図である。
【
図9a】EHT-SIGの共通フィールドの例を示す図である。
【
図9b】EHT-SIGの共通フィールドの例を示す図である。
【
図9c】EHT-SIGの共通フィールドの例を示す図である。
【
図10a】リソース割り当ておよびRU上でスケジューリングされたステーションの一例を示す図である。
【
図10b】
図10aのリソース割り当てを示すEHT-SIGの共通フィールドの構造の一例を示す図である。
【
図11a】一実施形態におけるEHT-SIGのユーザ固有フィールドの構造の一例を示す図である。
【
図11b】EHT-SIGのユーザ固有フィールドにおけるMRUユーザフィールドに対する構造の一例を示す図である。
【
図12a】EHT-SIGのユーザ固有フィールドにおけるユーザフィールドの構造を示す図である。
【
図12b】EHT-SIGのユーザ固有フィールドにおけるユーザフィールドの構造を示す図である。
【
図14】共通MRUの指示構造の別の例を示す図である。
【
図15】一実施形態におけるリソース割り当ておよびRUマッピングの一例を示す図である。
【
図16】一実施形態におけるリソース割り当ておよびRUマッピングの一例を示す図である。
【
図17a】一実施形態におけるリソース割り当ての別の例を示す図である。
【
図17b】
図17aにおけるリソース割り当ての指示構造を示す図である。
【
図17c】
図17aにおけるリソース割り当ての別の指示構造を示す図である。
【
図18】リソース割り当ておよびその指示構造の別の例を示す図である。
【
図19】混合型のMRUを含む伝送の一例を示す図である。
【
図20】一実施形態におけるリソース割り当ての別の例を示す図である。
【
図21】本発明の一実施形態によるアクセスポイントのブロック図である。
【
図22】本発明の一実施形態によるステーションのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以降、本発明の一実施形態による、STAがチャネルの複数の非連続な部分を使用することを可能にすることによって802.11beにおけるチャネルリソースを利用する方法を、添付図面に関連して説明する。
【0021】
理解を容易にするために、以下の実施形態で出現する可能性のある用語を以下に説明する。
AP:アクセスポイント
AT:アクセス端末
BSS:基本サービス設定
BW:帯域幅
CC:コンテンツチャネル
DL:ダウンリンク
DS:配信システム
EHT:超高スループット
ESS:拡張サービスセット
HE:高効率
LLC:論理リンク制御
L-LTF:非HT長トレーニングフィールド
L-SIG:非HT SIGNALフィールド
L-STF:非HT短トレーニングフィールド
LTF:長トレーニングフィールド
MAC:媒体アクセスプロトコル
MCS:変調およびコーディング方式
MLD:マルチリンクデバイス
MRU:複数のリソースユニット
MS:移動局
MU:マルチユーザ
MU-MIMO:マルチユーザマルチ入力マルチ出力
NDP:ヌルデータPPDU
OFDM:直交周波数分割多重化
OFDMA:直交周波数分割多元接続
PHY:物理レイヤ
PPDU:PHYプロトコルデータユニット
RA:RU割り当てフィールド
RL‐SIG:反復非HT SIGNALフィールド
RU:リソースユニット
SAP:サービスアクセスポイント
SS:加入者局
STA:ステーション
SU:単一ユーザ
TDLS:トンネル化直接リンクセットアップ
TID:トラフィック識別子
TXOP:伝送機会
UE:ユーザ機器
UL:アップリンク
U-SIG:ユニバーサルSIGNALフィールド
WM:無線媒体
【0022】
図2は、本開示の様々な態様による、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)プリアンブル(例えば、EHT WLANプリアンブル)におけるリソース割り当てシグナリングまたはスケジューリングシグナリングをサポートするWLAN100の一例を示す。
【0023】
WLAN100は、アクセスポイント(AP)105と、STA1~STA6とラベル付けされたステーション(STA)110とを含む。STA110は、移動局、電話、携帯情報端末(PDA)、他の手持ち型デバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、ディスプレイデバイス(例えば、TV、コンピュータモニタなど)、プリンタなどを含む無線通信端末などのデバイスを表し得る。1つのAP105のみが示されているが、WLAN100は複数のAP105を有し得る。STA110は、移動局(MS)、モバイルデバイス、アクセス端末(AT)、ユーザ機器(UE)、加入者局(SS)、または加入者ユニットとも称され得る。STA110は、通信リンク115を介してAP105と関連付けられ、通信する。各AP105は、そのエリア内のSTA110がAP105の範囲内にあるようなカバレッジエリア125を有する。STA110は、カバレッジエリア125にわたって分散している。各STA110は、固定型、移動型、またはその組み合わせである。WLAN100内のデバイスは、Wi-Fi(登録商標)技術によって従来使用されている周波数帯域、例えば、5GHz帯域、2.4GHz帯域、60GHz帯域、3.6GHz帯域、および/または900MHz帯域を含むスペクトルの一部であり得る、免許不要スペクトルを介して通信し得る。免許不要スペクトルは、他の周波数帯域も含み得る。STA110および/またはAP105のうちの1つまたは複数は、リソース割り当てシグナリングコンポーネント130を含み得、これは、例えば、図面に関連して以下でさらに説明するように、STA110および/またはAP105がWLANプリアンブルにおいてリソース割り当てをシグナリングすることを可能にし得る。
【0024】
図2に示されていないが、STA110は、1つより多いAP105によってカバーされ得、したがって、異なる時間において複数のAP105と関連付けられ得る。単一のAP105およびSTA110の関連付けられたセットは、基本サービスセット(BSS)と称される。拡張サービスセット(ESS)は、接続されたBSSのセットである。配信システム(DS)は、拡張サービスセットにおいてAP105を接続するために使用される。AP105のカバレッジエリア125は、カバレッジエリアの一部のみを構成するセクタに分割され得る。WLAN100は、異なる技術に対して、異なるサイズのカバレッジエリア、および重なるカバレッジエリアを有する、異なるタイプのAP105(例えば、メトロポリタンエリア、ホームネットワークなど)を含む。示されていないが、他のデバイスがAP105と通信してもよい。
【0025】
STA110は通信リンク115を使用してAP105を通じて互いに通信することが可能である一方、STA110は、直接無線通信リンク120を介して互いに直接通信することもできる。直接無線通信リンクは、STAのいずれかがAP105に接続されているかどうかにかかわらず、STA110間で生じ得る。直接無線通信リンク120の例としては、Wi-Fi直接接続、Wi-Fiトンネル化直接リンクセットアップ(TDLS)リンクを使用することによって確立された接続、および他のピアツーピア(P2P)グループ接続が挙げられる。
【0026】
図1に示されるSTA110およびAP105は、IEEE802.11、および802.11b、802.11g、802.11a、802.11n、802.11ac、802.11ad、802.11ah、802.11Z、802.11axなどを含むがこれらに限定されないその様々なバージョンからの物理(PHY)および媒体アクセス制御(MAC)レイヤを含むWLAN無線およびベースバンドプロトコルに従って通信する。
【0027】
STA110およびAP105との間の伝送は、しばしば、UL(アップリンク)またはDL(ダウンリンク)伝送を含む。ダウンリンク伝送において、ヘッダ内の制御情報は、データ伝送より前に伝送される。ヘッダにおいて提供される情報は、後のデータをデコードするためにデバイスによって使用される。超高スループットWLANプリアンブルは、単一ユーザ同時伝送(例えば、単一ユーザ直交周波数分割多元接続(SU OFDMA))および/またはMU-MIMO伝送について、STA110などの複数のデバイスをスケジューリングするために使用され得る。一例では、複数の受信側STA110に対してリソース割り当てパターンをシグナリングするために、EHT WLANシグナリングフィールドが使用され得る。EHT WLANシグナリングフィールドは、複数のSTA110によってデコード可能である共通フィールドを含み、共通フィールドはリソース割り当てフィールドを含む。リソース割り当てフィールドは、複数のSTA110へのリソースユニット分配を示し、リソースユニット分配におけるどのリソースユニットがMU-MIMO伝送に対応し、どのリソースユニットがOFDMA単一ユーザ伝送に対応するかを示す。EHT WLANシグナリングフィールドはまた、共通フィールドの後に、特定のSTA110にアサインされる専用ユーザフィールドを含む。専用ユーザフィールドが生成される順序は、割り当てられたリソースユニットに対応する(例えば、第1の専用ユーザフィールドは、第1の割り当てられたリソースユニットに対応する)。EHT WLANシグナリングフィールドは、WLANプリアンブルと共に複数のSTA110に伝送される。
【0028】
実施形態のうちのいくつかはアップリンク伝送において使用され得ること、すなわち、特徴または解決手段のうちのいくつかは、アップリンク伝送をトリガするトリガに使用されることは限定されない。
【0029】
図3に示されるように、一実施形態は、WLANにおいてスケジューリング情報を通信する方法を含む。
【0030】
101.アクセスポイントなどの装置によって、指示情報またはスケジューリング情報を含むSIG(EHT-SIGなど)を生成する。生成は、構築、取得または決定によって置き換えられ得る。
【0031】
102.装置によってSIGを伝送する。
【0032】
したがって、
図4に示されるように、別の実施形態は、WLANにおけるスケジューリング情報を受信する非APステーションの方法を含む。
【0033】
201.SIG(EHT-SIGなど)が含まれるPPDUを受信する。SIGは、以下の実施形態で説明する構造であり得る。PPDUは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL‐SIG、U-SIG、およびEHT-SIGを含み得る。
【0034】
EHTプリアンブルにおいて、2OFDMシンボル長の結合してエンコードされたU-SIGがRL‐SIGの直後に存在し得る。U-SIGは、バージョンに依存しないフィールドを含む。バージョンに依存しないコンテンツの意図は、将来の802.11世代間におけるより良好な共存を実現することである。加えて、U-SIGは、いくつかのバージョンに依存するフィールドを有してもよい。U-SIGは、20MHz当たり、52のデータトーンおよび4のパイロットトーンを使用して送信される。複数のユーザに送信されるEHT PPDUにおいて、U-SIGの直後に可変変調およびコーディング方式(MCS)ならびに可変長EHT-SIGが存在し得る。
【0035】
202.SIGを処理する。具体的には、SIGに基づいて、スケジューリング情報を取得する。
【0036】
EHT-SIGは、VHT-SIG-B、HE-SIG-Bなどの他のSIG-Bと区別するための、フィールドの名称である。EHT-SIGは、他の方法でリネームされ得、すなわち、名称自体は問題ではなく、以下の実施形態で説明および記載される内容および構造は、リソースおよびステーションを効率的にスケジューリングする解決手段を提供する。
【0037】
最初に、実施形態では、EHT-SIGによって、リソースユニット(RU)割り当てフィールドは、少なくとも、周波数領域におけるRUのシーケンス(各RUのサイズおよび位置)を示し、また、各RUに割り当てたユーザの数を計算するのに必要な情報を示し得る。EHT-SIGはさらに、1つまたは複数のユーザフィールドを含み、各ユーザフィールドは、スケジューリングされたステーション(STA)の情報を含み、802.11axにおいて定義された複数の連続または非連続のRU(MRUまたはMRUと呼ばれ得る)は、1つまたは複数のSTAにアサインされることが可能である。本文書で使用される「MRU」は、通常、例えば802.11axにおいて定義された複数の連続または非連続のRUの組み合わせであるRUを指す。それらは、802.11axの次世代、例えば802.11beにおいて新たに定義されたRUとして理解され得る。
【0038】
802.11axと比較して、20MHz周波数セグメントに対応するEHT-SIGコンテンツチャネルにおける各RU割り当てサブフィールドは、RUのサイズおよび周波数領域におけるそれらの配置を含むRUアサインメント、ならびに周波数領域におけるEHT MU PPDUのEHT変調フィールドにおいて使用される複数のRUの1つまたは複数の組み合わせを示し、また、各RU(非MRU)および複数のRU(MRU)の各組み合わせに割り当てられたユーザの数を計算するのに必要な情報を示し得る。好ましい実施形態では、RUのサブキャリアインデックスは、802.11be規格において定義され得る表における条件を満たす(各EHT SIGコンテンツチャネルおよびPPDU帯域幅について、各RU割り当てサブフィールドに関連付けられたRU)。
【0039】
MU-MIMOフォーマットにおいて、同じMRUまたは802.11axのRU(非MRU)に対して1つまたは複数のSTAが割り当てられ得る。これは、RAサブフィールドコンテンツの一部が、802.11axの定義と同様に、STAの数を定義することになることを意味し、242-RU、484-RU、および996-RUについて、それぞれ、11000y2y1y0、11001y2y1y0、および11010y2y1y0である。しかしながら、802.11beにおいて、RU当たり最大で16STAがサポートされ得、したがって、実施形態は、ステーションの数の指示をサポートするために、8ビットより多い、例えば、9ビットまたは10ビットの値を有するRU割り当てフィールド(RA)を含み得る。
【0040】
例えば、11000y3y2y1y0は242-RUを示し、242-RU上のステーションの数はy3y2y1y0によって示され、これはy3y2y1y0+1に等しい。11001y2y1y0は484-RUを示し、484-RUのステーションの数はy3y2y1y0によって示され、これはy3y2y1y0+1に等しい。11010y3y2y1y0は996-RUを示し、996-RU上のステーションの数はy3y2y1y0によって示され、y3y2y1y0+1に等しい。
【0041】
以下の実施形態では、実施形態または例の解決手段を簡潔するために、802.11axとのRAの相違点(存在する場合)は省略している。すなわち、以下の実施形態/実施例において使用されるRAの値は、802.11beに対応する新たな値によって置き換えられてもよい。いくつかの実施形態では、MRUとして組み合わされ得るRUの数は限定されている。すなわち、限定されたMRUが定義され得、各MRUは、複数のサブキャリアのサイズおよび帯域幅における複数のサブキャリアの位置を表し、これは、複数の802.11axで定義されたRUと重なる。
【0042】
802.11axで定義されたRU、例えば、26、52、または106の小さいRUに基づいて、MRU(組み合わせ)のいくつかの例は、20MHz、40MHz、または80MHz帯域幅内で{52,26}または{106,26}を有するMRUを含む。いくつかの例では、連続した小さいサイズのRUの組み合わせのみが導入されるべきであり、いくつかの例では、非連続の構成も可能である。242、484、または996の大きいRUの場合、いくつかの合理的な好ましいMRU(組み合わせ)は以下を含む。
1.242+484(各80MHzセグメント内で連続および非連続)
2.242+242(パンクチャリングの場合、非連続)
3.484+996
4.242+484+242+484
5.242+484+996
6.242+242+996など
【0043】
さらに、いくつかの予め定義されたMRU(すなわち、802.11axのRUの定義された組み合わせ、MRUとも呼ばれ得る)に基づいて、MRUの割り当て、およびMRU上でスケジューリングされたステーションの対応する情報を示すために、効率的な指示の解決手段を提供することが重要な課題である。換言すれば、1つのステーションに複数のRUが割り当てられることを可能にする割り当ておよびステーション情報をどのように示すか、ならびにしたがって、ステーションがスケジューリングされているかどうか、および、それに応じて割り当てられたRUまたはMRU上でステーションが通信するように、どのRUまたはMRU上でステーションが割り当てられているかをステーションがどのように取得するかが問題である。
【0044】
なおさらに、RUアサインメントは、様々な基準に従ってAPによって決定される。例えば、APは、特定のユーザに対してはSNRが最も高いRUを使用することを決定し得、これらのRUは必ずしも連続していない。さらに、伝送における全てのRUがあるステーションに対して同じデータパケットを含み得、MRU内の全てのRUは、PPDU内の他のRUと共に、同じサービスタイプのためのものである。
【0045】
具体的には、実施形態のいくつかにおいて、同じパラメータ(例えば、MCS、コーディング、N_SSなど)を有する単一のFECは、MRUに割り当てられたSTAにアサインされ得る。
【0046】
上で言及した小さいRUおよび大きいRUは、同じMRU割り当てにアサインされない場合があるか、または、小さいRUおよび大きいRUの両方を含むMRUをアサインすることが好ましくない。好ましい実施形態では、小さいRUは、複数の20MHzチャネルにわたってアサインされない場合がある。単純に言えば、MRUは、20MHz周波数セグメントにおいて26-RU、52-RU、もしくは106-RUの組み合わせを含むか、または、MRUは、伝送帯域幅において242-RU、484-RU、もしくは996-RUの組み合わせを含む。しかしながら、MRUは、第1の20MHzにおいて26-RU、52-RU、および106-RUのうちの1つ、および別の20MHzと重なる242-RU、484-RU、もしくは996-RUのうちの1つを含まない場合がある。
【0047】
いくつかの実施形態は、第1の20MHzチャネル内の特別な小さいRUが別の20MHzチャネル内のRUと組み合わされ得るといういくつかの例外を有し得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、小さいRUのMRUが連続したRUのみで構成されることは限定されない。これは、スケジューラがSNR(例えば、CQIフィードバック)に基づいてRUを割り当てることをサポートし得、MRUの任意の組み合わせを可能にすることが効率的である。
【0049】
これは、小さいRUの組み合わせに限定されない。
【0050】
RMS遅延スプレッドが約1/3CP=約μ秒であると仮定すると、コヒーレンスBWは約1MHzである。したがって、所与のRU上の平均SNRは、その隣接するRU上の平均SNRについて暗示するものではない。
【0051】
この実施形態では、複数のRU/非連続のRUのサポートに基づいて、チャネル選択性の活用の能力の拡張によりそれをより効率的にすることによって、チャネル利用率が改善される。さらに、チャネルの使用が改善され、全体的なシステムのスループットおよび性能が高められる。
[実施形態1]
【0052】
この実施形態におけるEHT-SIGは、以下において、802.11axで指定されたHE-SIG Bとは異なる。
【0053】
対応する複数のユーザフィールドが同じSTAを指すことが可能である。共通部分はEHT-SIGに含まれ、HE-SIG Bの共通部分の構造と同様である。しかしながら、1つのSTAの複数のユーザフィールドは、EHT-SIGのユーザ固有フィールドに含まれる。例えば、第1のユーザフィールドには、他の複製された第2のユーザフィールドが続く。単純に言えば、MRUは第1のRUおよび第2のRUを含む。したがって、EHT-SIGは、第1のRUに対応する第1のユーザフィールドおよび第2のRUに対応する第2のユーザフィールドを含む。第1のユーザフィールドおよび第2のユーザフィールドの両方は、ステーションの同じIDを含む。
【0054】
第1のユーザフィールドは、802.11axで定義されたユーザフィールドと同様であり得るが、複製された第2のユーザフィールドまたは第2のユーザフィールドとして記録された他の複製されたユーザフィールドについては異なる解決手段が存在し得る。
【0055】
具体的には、一例では、複製された第2のユーザフィールドは、第1のユーザフィールドと同じである。この例は、802.11axに記載されるように1つのユーザフィールド/ステーションのみが1つのRUにマッピングされるという不利益を克服するため、新たなチップを設計するときに費用効率が高くなる。
【0056】
別の例では、複製された第2のユーザフィールドは、STA_IDフィールドと、代わりにMRUに関連する新たなシグナリングコンテンツを保持する他のサブフィールドとを含む。第1の例と比較して、この解決手段は、より容易な方法でMRU STAをサポートする。
【0057】
上記の例では、ユーザフィールドのサイズは、互いに同じ、例えば21、22または23ビットであり得る。第1のユーザフィールドは、802.11axのユーザフィールドと同一/同様であり得る(コンテンツまたは構造が主に同じである)。
【0058】
一般に、組み合わされた第2のRU(複製されたユーザフィールドに対応する)の位置は限定されないが、いくつかの例では、組み合わされた第2のRU/複製されたユーザフィールドの位置のルールは、干渉または非効率を減らすように設定される。
【0059】
他のユーザフィールドのコンテンツは、以下のうちの1つであり得る。
例1、第1のユーザフィールドと同じなままである。
例2、以下であるように、第1のユーザフィールドとは異なるコンテンツを含む。
第1のユーザフィールドのように、最初の11ビットがSTA_IDのためのものである。
【0060】
他のビット(例えば1または2)のうちのいくつかは、ユーザフィールドのタイプ(すなわち、以下のビットの意味)をシグナリングするために使用される。
【0061】
残りのビットは、MRUに関連する新たな以下のコンテンツの任意の組み合わせを有し得る:
2ビットは、STAにアサインされたRU(第1のRUを含む)の数、またはSTAにアサインされたMRUに含まれるRUの数であるN_RUを示す。したがって、STAは、ユーザフィールドのいずれかのデコードの失敗を特定し、デコードプロセスを停止することが可能であり得る。他の8ビットは予備である、または、
STAにアサインされたMRU内の各RUのサイズおよび位置が示される。例えば、以下の通りである。
【0062】
小さいRUの場合:9ビットのビットマップは、同じ20MHzチャネル内のどの26トーンRUがMRU割り当ての一部であるかを示し得る。52トーンRUは、適切な2ビットによって示され得、106トーンRUは、適切な4ビットによって示され得る。10番目のビットは予備である。
【0063】
大きいRUの場合:8ビットのビットマップは、同じ80MHzチャネルおよび次の80MHzチャネル内のどの242トーンRUがMRU割り当ての一部であるかを示し得る。484トーンRUは、2ビットによって示され得(2×242トーンRU)、996トーンRUは、4ビットによって示され得る(4×242トーンRU)。9番目および10番目のビットは予備である。MRUは、本実施形態では、160MHz境界に限定される。STAは、EHT-SIGのデコードを完了した後にそれにMRUがアサインされたかどうかを知ることができる。したがって、MRUユーザフィールドのための特別なシグナリングの必要性は要求されない。
【0064】
図5は、実施形態1の指示構造の一例を示す。EHT-SIGの共通部分におけるRU割り当て(RA)フィールドは、「00000100」に設定され、これは、RUのシーケンスの割り当て[26、26、52、中央-26、26、26、26、26]を表す。したがって、対応するユーザ固有フィールドにおいて、8個のユーザフィールド(UF)が含まれる。この例では、UF1は、STA1のAIDなどのSTA1の情報を含む最初の26-RUでマッピングされる。UF2は、第2の26-RUでマッピングされ、別のSTAの情報を含み、コンテンツおよび構造も802.11axにおけるユーザフィールドと同様であり得る。
【0065】
UF3は52-RUに対応し、UF3は、ステーション情報フィールドを含み、これもSTA1のAIDとして設定される。UF3のコンテンツは異なる例を含む。
【0066】
一例では、UF3はさらに、ビットマップ「101101000」を含み、ビットマップの各ビットは26-RUにそれぞれ対応し、これは、どの26-RUがSTA1にアサイン/割り当てられたMRUに存在するかを示す。この例では、「101101000」は、第1/第3/第4/第6の26-RUが、STA1に割り当てられたMRUとして含まれていることを意味する。
【0067】
別の例では、UF3は、代替的に、ビットマップの代わりにN-RUフィールドをさらに含む。N-RUフィールドは、STA1に割り当てられたMRUとして組み合わされた、[26、26、52、中央-26、26、26、26、26]のRUのシーケンスにおけるRUの数を示す。この例では、RUの数は3である。
【0068】
【0069】
ステーション側において、STAは、RAフィールドから20MHzに対応して割り当てられたRUのシーケンスのサイズおよび位置を取得し得、また、STAがスケジューリング/アサインされているかどうか、および1つまたは複数のRUのうちのどれにSTAが割り当てられているかを取得し得る。
【0070】
例えば、STAは、「00000100」に基づいて、20MHzに対応して割り当てられたRUのシーケンスが、RUのシーケンス[26、26、52、中央-26、26、26、26、26]であることを取得し得、さらに、STAがスケジューリングされており、UF1、UF3、UF5に基づいて、RUの上記のシーケンスにおいて第1、第3、および第5のRU上にスケジューリングされることを取得し得る(第1、第3、および第5はこのシーケンスにおける順序である)。すなわち、「第1の26-RU、第2の52-RU、第6の26-RU」、「第1の26-RU、第2の52-RU、第6の26-RU」によって構成されるMRUは、20MHzトーン計画における順序である。
【表1】
【0071】
図6に示されるように、実施形態1におけるリソース割り当ての別の例が示され、160MHzにおいて、第1、第3、第4、第5の242-RUがSTA1にアサインされ、第6、第8の242-RUがSTA2にアサインされる。
【0072】
共通部分のコンテンツ、および
図6において割り当てを示すEHT-SIGにおけるUFの異なる解決手段が存在する。共通部分は、2つのコンテンツチャネル(CC)に分割され得る。
【0073】
この例では、CC1の共通部分は、「11000000(RA-1、242(1))、01110010(RA-3、484(0))、11000000(RA-5、242(1))、11000000(RA-7、242(1))」を含み、CC2の共通部分は、「11000000(RA-2、242(1))、11001000(RA-4、484(1))、11000000(RA-6、242(1))、11000000(RA-8、242(1))」を含む。CC1における「11000000(RA-1)、01110010(RA-3)、11000000(RA-5)、11000000(RA-7)」は、第1の20MHz、第3の20MHz、第5の20MHz、および第7の20MHzにそれぞれ対応し、CC2における「11000000(RA-2)、11001000(RA-4)、11000000(RA-6)、11000000(RA-8)」は、第2の20MHz、第4の20MHz、第6の20MHz、および第8の20MHzに対応する。「11000000」は、242(1)、すなわち、1個のユーザフィールドを有する242-RUの割り当てを示し、「01110010」は、対応する8ビットRU割り当てサブフィールド「01110010」を含むコンテンツチャネルにおける、0個のユーザフィールドを有する484-RUの割り当てを示す。「11001000」は、対応する8ビットRU割り当てサブフィールド「11001000」を含むコンテンツチャネルにおける、1個のユーザフィールドを有する484-RUの割り当てを示す。CC1の共通部分は、CC2の共通部分と共に、160MHz、すなわち、RUのシーケンス[242、242、484、242、242、242、242]の割り当てを示す。
【0074】
図7を参照すると、EHT-SIGにはCC1およびCC2が含まれている。CC1は、RA1、RA5、RA7にそれぞれ対応するUF1、UF5およびUF7を含む。CC2は、RA2、RA4、RA6、RA8にそれぞれ対応するUF2、UF4、UF6およびUF8を含む。
【0075】
UF1は、STA1のIDを含む第1のユーザフィールドである。UF4およびUF5は、STA1(UF1と同じ)のIDと第1のビットマップとを含む第2のユーザフィールドであり、第1のビットマップは8ビットであり、8ビットの各ビットは、対応する242-RUが、STA1にアサインされたMRU内にあるかどうかを示す(例えば、10111000は、第1、第3、第4、第5の242-RUがSTA1にアサインされていることを示す)。UF6およびUF8はSTA2の同じIDを含み、UF8では、第2のビットマップを含むことが好ましく、第2のビットマップは8ビットであるか、または第1のビットマップに既に割り当てられたRU以外の残りのビット(すなわち、この例では4ビット)であり、8ビットの各ビットは、STA1にアサインされたMRU内に対応する242-RUがあるかどうかを示す(例えば、10111000は、第1、第3、第4、および第5の242-RUがSTA1にアサインされていることを示す)。
【0076】
UF2およびUF7は、MRUにアサインされていないユーザフィールドであり、詳細はここでは説明しない。
【0077】
この例では、RU rが、MRU内の最大の予め定義されたRUである484トーン以上のRUである場合、MRUに割り当てられるユーザの数は、両方のEHT-SIG-Bコンテンツチャネルにわたって総和された、MRU内のこのRU rのためのユーザフィールドの数、すなわち、Nuser(r,CC1)+Nuser(r,CC2)に等しく、rは、MRUにおける最も大きいRUである。上述の例において、484-RUおよび242-RUは、STA1にアサインされたMRUに含まれ、ユーザの数は484-RUによって決定される:n1(第2の484-RU、CC1)+n2(第2の484-RU、CC2)=0+1=1。この例では、MRU内の1つのステーションがアサインされているが、MRUに複数のステーションがアサインされることに限定されない。
【0078】
図8の例では、リソース割り当ては同様であるが、484-RUを含むMRU1が2つのステーションに割り当てられる。この例では、CC1の共通部分は、「11000000(RA-1、242(1))、11001000(RA-3、484(1))、11000000(RA-5、242(1))、11000000(RA-7、242(1))」を含み、CC2の共通部分は、「11000000(RA-2、242(1))、11001000(RA-4、484(1))、11000000(RA-6、242(1))、11000000(RA-8、242(1))」を含む。CC1における「11000000(RA-1)、11001000(RA-3)、11000000(RA-5)、11000000(RA-7)」は、第1の20MHz、第3の20MHz、第5の20MHz、および第7の20MHzにそれぞれ対応し、CC2における「11000000(RA-2)、11001000(RA-4)、11000000(RA-6)、11000000(RA-8)」は、第2の20MHz、第4の20MHz、第6の20MHz、および第8の20MHzに対応する。「11000000」は、242(1)、すなわち、1個のユーザフィールドを有する242-RUの割り当てを示し、「11001000」は、対応する8ビットRU割り当てサブフィールド「11001000」を含むコンテンツチャネルにおける、1個のユーザフィールドを有する484-RUの割り当てを示す。CC1の共通部分は、CC2の共通部分と共に、160MHz、すなわち、RUのシーケンス[242、242、484、242、242、242、242]の割り当てを示す。
【0079】
UF1は、MRU1における第1の242-RUに対応し、これは、STA1のIDを含む第1のユーザフィールドである。
【0080】
UF3において、UF4は、2つのステーション(RA3およびRA4によって示される)、例えば、STA1およびSTA3にアサインされたMRU1における同じ484-RUに対応し、それぞれSTA1のIDおよびSTA3のIDを含むはずである。UF3がSTA1のIDを含む場合、UF3はSTA1の第2のユーザフィールドであり(第2の484-RUがMRU1内にあることを示す)、8ビットである第1のビットマップをさらに含み、8ビットの各ビットは、対応する242-RUがSTA1にアサインされたMRU内にあるかどうかを示し、UF4は、STA3のIDを含み、UF3はSTA3の第1のユーザフィールドである。
【0081】
代替的に、UF3がSTA3のIDを含む場合、UF3は、STA3の第1のユーザフィールドであり、UF4は、STA1のIDを含み得、UF3は、STA1の第2のユーザフィールドであり(第2の484-RUがMRU1内にあることを示す)、8ビットである第1のビットマップをさらに含み、8ビットの各ビットは、対応する242-RUがSTA1にアサインされたMRU内にあるかどうかを示す。
【0082】
RA5(第5の242-RUを示す)に対応するUF5は、STA1またはSTA3のID(第5の242-RUがMRU1内にあることを示す)と8ビットである第1のビットマップとを含む第2のユーザフィールドであり、8ビットの各ビットは、対応する242-RUがSTA1およびSTA3にアサインされたMRU内にあるかどうかを示す(例えば、10111000は、第1、第3、第4、第5の242-RUがSTA1およびSTA3アイン差にアサインされていることを示す)。
【0083】
UF6およびUF8はSTA2の同じIDを含み、UF8では、第2のビットマップを含むことが好ましく、第2のビットマップは8ビットであるか、または第1のビットマップに既に割り当てられたRU以外の残りのビット(すなわち、この例では4ビット)であり、8ビットの各ビットは、STA1にアサインされたMRU内に対応する242-RUがあるかどうかを示す(例えば、10111000は、第1、第3、第4、第5の242-RUがSTA1にアサインされていることを示す)。UF2およびUF7は、MRUにアサインされていないユーザフィールドであり、詳細はここでは説明しない。
【0084】
この例では、RU rが、MRU内の最大の予め定義されたRUである484トーン以上のRUである場合、MRUに割り当てられるユーザの数は、両方のEHT-SIG-Bコンテンツチャネルにわたって総和された、MRU内のこのRU rのためのユーザフィールドの数、すなわち、Nuser(r,CC1)+Nuser(r,CC2)に等しく、rは、MRUにおける最も大きいRUである。上述の例において、484-RUおよび242-RUは、STA1にアサインされたMRUに含まれ、ユーザの数は484-RUによって決定される:n1(第2の484-RU、CC1)+n2(第2の484-RU、CC2)=1+1=2。この例では、MRU内の2つのステーションがアサインされているが、MRUに2つより多いステーションがアサインされることに限定されない。
【0085】
実施形態1では、複製されたユーザフィールドにおける残りのビットを修正することによって、追加のMRU情報を示すことが可能であり、この解決手段は、RU割り当てサブフィールドにおける追加の追加エントリを要求せず、MRU定義およびシグナリングが単純である。
[実施形態2]
【0086】
第2の実施形態では、EHT-SIGは、追加のRUを収容し、かつ、RU割り当てがRUの組み合わせ(MRU)を含む共通フィールドを含む。加えて、MRU割り当てを定義するサブフィールドを有するユーザ固有フィールドであり、これは802.11axのユーザ固有フィールドとは異なる。
【0087】
図9a、9b、9cは、EHT-SIGの共通フィールドの一例を示す。EHT-SIGの共通フィールドにおいて、RAフィールドおよび他の情報以外に1つまたは複数のフィールドが含まれている(例えば、20MHzセグメントまたは40MHzセグメントに対応するRAフィールドは、より多くの割り当てを可能にするため、またはより多くのSTAがアサインされることを可能にするために従来技術より長い場合がある)。
【0088】
1つまたは複数のフィールドは、第1のフィールドおよび/または第2のフィールドを含む。第1のフィールドであるN_MRU_1は、BW全体に存在する各20MHzに対応し、N×2ビットを占め、第1のフィールドは、各20MHzチャネルに存在するMRU(小さいMRUは、26RU、52RU、または106RUなどの小さいサイズのRUを含む)の数を示す。第2のフィールドでるN_MRU_2は、伝送の帯域幅全体に対応し、伝送の帯域幅におけるより大きいサイズのMRU(大きいMRUは、242-RU、484-RU、または996RUなどのRUを含む)の数(何個あるか)を示す。具体的には、N_MRU_2は、BW全体を指すため、CC1およびCC2に両方について同じである。N_MRU_1は、各20MHzを個別に指すため、CC1とCC2との間で異なっている可能性が最も高い。
【0089】
詳細は以下の通りである。
【0090】
N_MRU_1フィールド(N×Nbビット)は、小さいMRUフィールドの数とも呼ばれ得るが、このフィールドは、対応する20MHzチャネル/周波数セグメントに割り当てられた/存在する小さいMRUの数(何個あるか)を示す。このフィールドは、EHT-SIGの各コンテンツチャネル(CC)において、RU割り当て(RA)サブフィールドの各々に続いてそれぞれ位置し得る。EHT-SIG内のN_MRU_1フィールドの全オーバヘッドは、N×Nbビットであり得、Nは、CC1またはCC2における20MHzチャネルの数であり、Nbは1または2である。小さいMRUは、26、52、または106のいずれかのサイズを有するいくつかの小さいRUによって組み合わされたRUである。小さいMRU内のRUが異なサイズの小さいRUを含むことは限定されず、小さいMRUが106より大きい場合があることも限定されないが、小さいMRUは20MHz内にあり、さもなければ、242-RU、484-RU、996RU、または2×996RUなどのより大きいRUが示され得る。20MHz周波数セグメント当たり、単一のMRUのみが利用可能である可能性が高い場合がある。したがって、このフィールドは、1ビットまたは2ビットのいずれかを要求する場合があるため、1ビットが実装された場合には、「1」は、対応する20MHz周波数セグメントにおいてMRUが存在することを示し、「0」は、対応する20MHz周波数セグメントにおいてMRUがないことを示す。これは、後に実施形態3でも有用であり得る。
【0091】
N_MRU_2フィールドは、大きいMRUフィールドの数とも呼ばれ得るが、このフィールドは、BW全体に存在する大きいMRU割り当ての数(何個あるか)を示す。このフィールドは、EHT-SIGにおいてそれぞれ、CRCおよび各CCの末端の前に位置し得る。EHT-SIG内のN_MRU_2フィールドの全オーバヘッドは2ビットであり得、Nは、20MHz周波数セグメントの数である。大きいMRUは、242、484、または996のいずれかのサイズを有するいくつかの大きいRUによって組み合わされたRUである。大きいMRU内のRUが異なサイズの大きいRUを含むことは限定されず、大きいMRUが996より大きい場合があることも限定されないが、大きいMRUは伝送の全帯域幅内にある。
【0092】
図9aは、20MHz帯域幅伝送におけるEHT-SIG Bの共通部分の構造を示す。
【0093】
図9bは、40MHz帯域幅伝送におけるEHT-SIG Bの共通部分の構造を示す。
【0094】
図9cは、80MHz帯域幅伝送におけるEHT-SIG Bの共通部分の構造を示す。他の帯域幅におけるEHT-SIG Bの共通部分の他の構造は同様であり、本明細書において繰り返さない。
【0095】
図10aは、リソース割り当ておよびRU上でスケジューリングされたステーションの一例を説明する。
図10bは、
図10aのリソース割り当てを示すEHT-SIGの共通フィールドの構造を説明する。共通フィールドは、[26,26,52,中央26,26,26,26]を表す割り当てを示すRU割り当てサブフィールド「00000100」を含む。第1のフィールド「10」は、対応する20MHzチャネルに2個のMRU(上の
図9aにおける、STA1のMRUおよびSTA2のMRU)が存在することを示す。第2のフィールド「00」は、大きいRUのMRUが存在しないことを示す。共通フィールドは、[52,26,26,中央26,52,52]を表す割り当てを示すRU割り当てサブフィールド「00001011」をさらに含む。第1のフィールド「10」は、対応する20MHzチャネルに2個のMRU(
図9aにおける、STA3のMRUおよびSTA4のMRU)が存在することを示す。第2のフィールド「00」は、大きいRUのMRUが存在しないことを示す。
【0096】
図11aは、本実施形態におけるEHT-SIGのユーザ固有フィールドの構造の一例を説明する。ユーザ固有フィールドは、2個のサブフィールド、すなわち、MRUユーザ固有フィールド(通常、単一RU固有フィールドに先行する)と、単一RU固有フィールドとを含む。単一RU固有フィールドは、単一RU上でアサインされた1つまたは複数の単一RUユーザフィールドを含み、単一RUとは、他のRUと組み合わされていない通常のRUである。MRUに対応するMRUユーザフィールドは、少なくとも以下の、STA_IDと、MRUに含まれる各RUのサイズおよび位置を示すRUビットマップとを含む。
図11bは、EHT-SIGのユーザ固有フィールドにおけるMRUユーザフィールドに対する構造の一例を示した。
【0097】
図12aおよび
図12bでは、
図10aの例に続いて、EHT-SIGのユーザ固有フィールドにおけるユーザフィールドの構造が示される。MRUユーザフィールドは、以下の情報、すなわち、STA_ID(11ビット)と、MCS(4ビット)、コーディング(1ビット)と、RUビットマップ(このRUビットマップは、同じMRU割り当てに属するRUを示す)と、CRCおよび末端(10ビット)とを含む。
【0098】
具体的には、MRUに含まれる各RUのサイズおよび位置を示すRUビットマップは、少なくとも2つの方法によって示され得る。一例として、小さいRUの場合、9個の26トーンRUが存在し、したがって、各CC内のRUビットマップは9ビットを含み、各ビットが26-RUをマッピングする(
図12aを参照されたい)。
【0099】
代替的に、別の例では、RU割り当てフィールドに基づいて、RUのシーケンス(例えば、
図10b)が示され、各20MHz周波数セグメント内のRUの数が共通フィールドから抽出され得る。各CC内のRUビットマップは、いくつかのビットを含む。ビットの数は、20MHz周波数セグメントの割り当てにおけるRUの数に等しい。各ビットは、RUのシーケンスにおけるRUをそれぞれマッピングする(
図12bを参照されたい)。第1の20MHz周波数セグメントのRUのシーケンスが8個のRUを含むため、CC1におけるRUビットマップは8ビットを含む。各ビットは、8個のRUにおけるRUをマッピングする。第1の20MHz周波数セグメントのRUのシーケンスが6個のRUを含むため、CC2におけるRUビットマップは6ビットを含み、各ビットは、6個のRUにおけるRUをマッピングする。
【0100】
別の例では、大きいRUの場合、320MHz帯域幅(BW)内に16個の242トーンRUが存在し、同様に、EHT-SIGのユーザフィールドにおけるRUビットマップは16ビットを含み得、各ビットは、242トーンRUをマッピングし、MRUに242トーンRUが含まれているかどうかを示す。
【0101】
上記の実施形態2では、MRUユーザ固有フィールドおよび単一RU固有フィールドを分けることによって、MRU情報が追加され得、STA当たりのSIG-Bの同じエラーの可能性は同じであり、3個以上のRUからなるMRUの場合、全体のサイズが低減される。
[実施形態3]
【0102】
いくつかの実施形態では、新たなRUサイズが定義され、この新たなサイズがMRUと呼ばれる。
【0103】
したがって、RU割り当てサブフィールドは、MRUを含む割り当てを示すエントリ/インデックスを含む。
【0104】
この実施形態では、各RUまたはMRUについて、単一ユーザフィールドのみが要求されるため、ユーザ固有フィールドは増やされない。すなわち、複数のユーザフィールドがMRUに対応して含まれることは必要とされない。
【0105】
言及したように、RUのアサインメントは、様々な基準に従ってAPによって決定される。伝送におけるステーションの必要なリソースは、好ましいRUまたはMRUを決定するときに考慮される。
【0106】
以下の表1は、必要なリソース(特に、20MHzより小さい)、および必要なリソースに基づく好ましいRUまたはMRUの一例である。
[表1]
【表2】
【0107】
RU割り当てサブフィールドの新たな表は、上記のRU/MRUのうちの1つまたは複数に基づいており、MRUの数、MRU内の各RUの位置も考慮され得る。MRUがより柔軟であるほど、より多くのインデックスが必要となる。好ましいRU/MRUは、RU割り当てサブフィールドの複雑性を減らすために定義され限定され得る。
【0108】
以下の表2は、必要なリソース(特に、20MHzより大きく、320MHz帯域幅がサポートされる)、および必要なリソースに基づく好ましいRUまたはMRUの別の例である。
[表2]
【表3】
【0109】
指示の複雑性を減らし、より効率的にリソースの必要性を満たすために、好ましいMRUが提供される。
図13を参照すると、シミュレーション結果は、最も良好な26-RUをRU>26を組み合わせてMRUを形成することにより、最も良好な26-RUを所与の26-RUと組み合わせて>3dBのSNRが得られる、わずかなSNRゲインがもたらされることを示す。
【0110】
したがって、20MHz周波数セグメントの場合、一例では、好ましいMRUは、中間26-RUおよびその隣接する52-RU/106-RUの組み合わせ、または既に定義された52-RUとは異なる2つの26-RUの組み合わせを含む。集約された中間26-RU、その連続した52-RUまたは106-RU、または集約された非連続の26-RUとも呼ばれ得る。
【0111】
しかしながら、上記の制約があっても、他のMRUの組み合わせをサポートするのに要求されるエントリが多すぎるため、RU割り当てテーブルを拡大することはいくつかの状況では非実用的であり得る。
[表3]
【表4】
【0112】
表3を参照すると、他のMRUの組み合わせ、例えば、2×26-RUの2個の同時のMRUをサポートするのに要求されるエントリが多すぎる。したがって、RU割り当てサブフィールドを大きい寸法に拡大する代わりに、代替的な実施形態3では、MRUに集約された各RUのサイズおよび位置を示すための新たなフィールドが含まれ、これは共通MRUと呼ばれ得る。
図14に例が示されている。
【0113】
この共通MRUフィールドは、PPDU内に(20MHzチャネルのいずれかに)任意のMRUが存在する場合にのみ存在する。したがって、共通MRUフィールドは、EHT-SIGの前にU-SIGにおいて、または、EHT-SIGの共通フィールドにおける追加ビット/フィールドとしてのいずれかでシグナリングされ得る。
【0114】
小さいMRUの場合:この共通MRUフィールドは個別にエンコードされる。この共通MRUフィールドは、以下のように3個のビットマップサブフィールドを含む。
MRU_1:9ビットであり得、第1のMRUにどの26-RUが含まれているかを示す。
MRU_2:7ビットであり得、第2のMRUにどの26-RUが含まれているかを示す。
MRU_3:5ビットであり得、第3のMRUにどの26-RUが含まれているかを示す。
【0115】
そのため、20MHz周波数セグメント当たり、最大3個のMRUの任意の組み合わせをシグナリングするために追加の21(MRUがある/存在しているかどうかを示すシグナリングビットを含む22ビット)が要求される。
【0116】
追加のビットの量は、ユーザ固有フィールドにおけるユーザフィールドの数の低減により、後に保存されることになる。
【0117】
この実施形態では、共通NRUフィールドは高オーバヘッドとして出現し得るが、ユーザ固有フィールドにおけるユーザフィールドの数の低減により、より多い量の追加のビットが後に保存されることに留意するべきである。
【0118】
大きいMRUの場合:大きいMRUは、RU≧242トーンの対応するRU割り当てサブフィールドによって特定される。
【0119】
この場合、共通MRUフィールド(ビットマップ)は、他のどのRU(>242)が同じMRUに対応しているかを示す。
MRU_1:8ビット(第9のビットは省略される)であり得、どの242-RUがMRUに属しているかを示す。
MRU_2:省略。
MRU_3:省略。
【0120】
小さいMRUの場合と同様に、ユーザ固有フィールドオーバヘッドも減少する。すなわち、示されるMRUに対して、1つまたは複数のユーザフィールドが含まれ、異なるユーザフィールドにおいてどのステーションのIDも繰り返されない。RU割り当てフィールドによって示されたステーションまたはユーザフィールドの数は、どのRU/MRUがステーションに割り当てられるかをステーションが決定するときに依然として機能する。
【0121】
ユーザ固有フィールドはEHT-SIGに含まれ、RU割り当てサブフィールドによって示される各RU/MRUおよび/または共通MRUフィールドは、1つまたは複数のユーザフィールドに対するマッピングであり、通常、ユーザフィールドは、順にMRU/RUにマッピングされる。MRU内のRUの位置が交互であり得るため、MRU、およびMRUにアサインされた1つまたは複数のユーザフィールドのマッピングについて何らかのルールを設けるべきである。一例では、MRUの位置は、最も低い周波数領域における第1のRUの位置によって指定される。
図17aを参照すると、26-RU1、26-RU2、および52-RU2の周波数次数に基づいて、MRU1は、26-RU1が最も低いRUであるものであり、MRU2は、26-RU2が最も低いRUであるものであり、MRU3は、52-RU2が最も低いRUであるものである。
【0122】
MRU/RUの1つまたは複数のユーザフィールドは、802.11axと同様の方法でMRU/RUにマッピングされ得る。MRUのユーザフィールド位置は、
図15および1010における2つの例に示されるように、最も低い周波数のRUに従ったものである。別の理解では、MRUの各ユーザフィールドは、MRUの第1のRU(最も低い周波数に位置するRU)に向けられる。
【0123】
242-RU(または106RU)より大きいMRUの場合、MU-MIMOがサポートされ、MRUに対応するユーザフィールドの数も示される。コンテンツがCC1およびCC2に分割されると、CC1およびCC2におけるMRUに対応するユーザフィールドの数がそれぞれ示される。
【0124】
この解決手段では、STAは、802.11axと同様の方法でユーザ固有フィールドをデコードすることができる。ユーザ固有フィールドをデコードするとき、STAは、RU/MRU割り当てまたは構造(共通フィールドにおいてシグナリングされる)を使用して、RU/MRU上のユーザフィールドを取得する。必要な場合、同じMRUの残りのRUは省略する。
【0125】
図15の例の場合、MRU1は26-RU-1および26-RU-3を含み、MRU/RUのシーケンス/順序の位置は、[MRU1、26-RU-2、26-RU-4、26-RU-5、52-RU3、52-RU4]であり、ユーザフィールドは、順にMRU/RUにマッピングされる。
図16の例の場合、MRU1は52-RU2および26-RU5を含み、MRU/RUのシーケンス/順序の位置は、[26-RU1、26-RU2、MRU1、52-RU3、52-RU4]であり、ユーザフィールドは、順にMRU/RUにマッピングされる。
【0126】
図17aは、20MHz周波数セグメントにおいて3個のM-RUを含むRU/MRU割り当ての一例を示した。完全な共通フィールド「100000111100000011010001100111」は、
図17bを参照すると、MRU指示、RU割り当てサブフィールド、第1のMRUビットマップ、第2のMRUビットマップ、第3のMRUビットマップを含む。詳細は以下にある。
【0127】
1ビットであるMRU指示は、割り当てにおいて任意のMRUが存在するかどうかを示す。
【0128】
8、9、または10ビットであり得るRU割り当てサブフィールドは、20MHz周波数セグメントに対応する各RUのシーケンス(各RUのサイズおよび位置)を示す。この例では、「00000111」は、[26、26、52、中間-26、52、52]の割り当てを示す。
【0129】
MRU_1として示される第1のMRUビットマップは、第1のMRUにどの26-RUがあるかを示す。この例では、100000011は、第1、第8、および第9の26-RUが第1のMRUとして組み合わされていることを示す。第1のMRUビットマップは通常、1で開始し(MSBは1である)、これは、左縁部にある26-RUを含むMRUを示した。
【0130】
MRU_2として示される第2のMRUビットマップはは、どの26-RUが第2のMRUにあるかを示す。この例では、0100011は、第2、第6、およびだ7の26-RUが第2のMRUとして組み合わされていることを示す。6ビットのみが要求され、したがってMSBは0である。
【0131】
MRU_3として示される第3のMRUビットマップは、どの26-RUが第3のMRUにあるかを示す。この例では、00111は、第2、第6、および第7の26-RUが第2のMRUとして組み合わされていることを示す。3ビットのみが要求され、したがって2MSBは0である。
【0132】
図17cにおいて、RU/MRU割り当ての同じ例に基づいて、以下の代替的な解決手段が提供される。EHT-SIGの共通フィールド内のRU割り当てフィールドは、周波数セグメントのRUのサイズおよび位置を示し、EHT-SIGの共通フィールドは、1つまたは複数の共通MRUフィールドをさらに含み、各共通MRUフィールドは、RU割り当てフィールドによって示されたRU(すなわち、割り当てられたRU)がMRUにあることを示す。これは、MRUの指示に粒度が使用される点で
図17bとは異なっている。共通MRUフィールドの長さは順序に従って減少することが好ましく、共通MRUフィールドの順序は、周波数領域におけるMRU内の第1のRUに基づく。
【0133】
例えば、RU割り当てフィールドは、00000111として設定される。
【0134】
共通MRUフィールド:RUの実際の数に対応するビットマップを使用して、各ビットは、RU割り当てフィールドによって示されたRUがMRUにあるかどうかを示す。未使用のビットは「0」に設定される。
【0135】
この解決手段で必要なビットは、
図17bよりはるかに短い場合がある。
図17cを参照すると、MRU_1では6ビット、MRU_2では4ビット、およびMRU_3では2ビットである。
【0136】
RU割り当てフィールド:00000111
【0137】
共通MRUフィールド1であるMRU_1は、どのRUが第1のMRUにあるかを示す。例えば、000100001である。100001の6ビットのみが要求され、したがって、3つのMSBは0に設定され、または他の機能の場合には、最初の3ビットが省略されてもよい場合がある。
【0138】
共通MRUフィールド2であるMRU_2:0001001。4ビットのみが要求とされ、したがって、3つのMSBは0に設定され得、他の機能の場合には省略され得る。
【0139】
共通MRUフィールド3であるMRU_3:00011。2ビットのみが要求され、したがって、3つのMSBは0に設定され得るか、他の機能のためのものであり得る。
【0140】
共通MRUフィールドの順序は、周波数領域におけるMRU内の第1のRUの順序に従っている。
図17aを参照されたい。
【0141】
図18は、大きいMRUについて、160MHzのBW当たりのRU/MRU割り当てを示す解決手段を提供する。この例では、2つのMRUがあり、1つのMRUが242-RU1、242-RU3、242-RU4、および242-RU7(灰色で示される)を含む。他方のMRUは、242-RU5、242-RU6、および242-RU8を含む。
【0142】
EHT-SIGは、CC1およびCC2を含む。EHT-SIGの情報は、オーバヘッドを減らし、情報の堅牢性を高めるために、CC1およびCC2に分割され得る。
【0143】
CC1の共通フィールドは、奇数の20MHzまたは40MHz周波数セグメントについて、20MHz周波数セグメント当たりまたは40MHz周波数セグメント当たりのRU割り当て情報(フィールド)を含む。例えば、この例では、20MHz周波数セグメントについて、11100xxxである。
【0144】
CC2の共通フィールドは、偶数の20MHzまたは40MHz周波数セグメントについて、20MHz周波数セグメント当たりまたは40MHz周波数セグメント当たりのRU割り当て情報(フィールド)を含む。例えば、この例では、20MHz周波数セグメントについて、11100xxxである。
【0145】
代替的な解決手段では、上記の共通フィールドは、他の解決手段によって省略され得るか、または、他の実施形態で説明した方法で示され得る。
【0146】
MRU_1は有効であり、長さは8ビットである。
【0147】
CC1におけるMRU_1フィールドも、奇数の20MHzまたは40MHzセグメントに対応している。
図18の例では、始めの4ビットは、プライマリ160MHzまたは唯一の160MHz BWにおける第1、第3、第5、および第7の20MHzセグメントにそれぞれマッピングされる。BWが320MHzである場合、以下の4ビットが、第9、第11、第13、および第15の20MHzセグメントにそれぞれマッピングする。
【0148】
CC2におけるMRU_1フィールドも、偶数の20MHzまたは40MHzセグメントに対応している。
図18の例では、始めの4ビットは、プライマリ160MHzまたは唯一の160MHz BWにおける第1、第3、第5、および第7の20MHzセグメントにそれぞれマッピングされる。BWが320MHzである場合、以下の4ビットが、第9、第11、第13、および第15の20MHzセグメントにそれぞれマッピングする。
【0149】
同様に、MRU_2フィールドは、MRU_1フィールドと同様の方法によってMRU2におけるRUを示す。
【0150】
いくつかの解決手段では、MRU_2およびMRU_3は、共通部分におけるMRU信号ビットおよびRAサブフィールドに基づいて省略される。
【0151】
図19は、混合型のMRU(大きいMRUおよび小さいMRU)を含む伝送の一例を提供する。この例では、242-RU2は、
図17aおよび14bなどの小さいMRUとして割り当てられ、他の242-RUは、
図18などの大きいMRUに割り当てられている。
【0152】
RAフィールド(242-RU2のためのRA2を含む)は、
図18と同様の方法でEHT-SIGの共通部分に位置している。
【0153】
小さいMRU_1/2/3フィールドは、CC2におけるRA2に対応するMRUフィールドの位置に追加され得る。
【0154】
この実施形態では、MRUビットマップを有する共通サブフィールドを提供することによって、多くの技術的利点が得られ、すなわち、MRUの任意の組み合わせが定義され得、RU割り当てサブフィールドの拡大を回避することができ、実装が実用的となり、さらに、EHT-SIGにおける全オーバヘッドが低減される。
[実施形態4]
【0155】
この実施形態では、MRUが1つのステーションに割り当てられることが可能であり、プリアンブルパンクチャリングも考慮される。この実施形態は、996-RUまたは1992-RU(2*996-RU)または3984-RU(4*996-RU)大きいRU(RU>484)などの大きいRUの割り当てであって、それらに含まれる20MHz部分のいくつかがパンクチャリングされている場合に機能する。この場合、チャネルパンクチャリングについて既に利用可能である情報を使用して、いくつかのより小さいRUの代わりに、パンクチャリングされた大きいRUを単一RUとして定義する。この情報は、「U-SIG」と呼ばれ得る、EHT-SIGに先行するフィールドにおいて利用可能であり得、2以上のビットによって示され得る。EHT-SIGの共通部分は、サブチャネル(20MHz)のパンクチャリングについての情報を含まない。
【0156】
通常、パンクチャリングが生じると仮定する(特に高密度のネットワークにおいて)。RU>484を参照すると、パンクチャリング情報は、SIG(U-SIGにおいて定義されている可能性が高い)に含まれ、パンクチャリング情報は、非連続な大きいRU(パンクチャリングされたRU)を定義するまたは示すために使用され、したがって、SIGは、非連続な大きいRUに対応する1つまたは複数のユーザフィールドが含まれる単一ユーザ固有フィールド(EHT-SIGにおいて)をさらに含み得る。1つまたは複数のユーザフィールドは、それぞれ異なるステーションの情報を含む。したがって、それらのステーションは、MU-MIMOによって非連続な大きいRUにアサインされる。
【0157】
図20は、160MHzの帯域幅における上記の実施形態の一例を示す。この例では、第1の996-RUがSTA1に割り当てられ、その中で第2の242-RUがパンクチャリングされ、この割り当ては、第1の242-RUおよび第2の484-RUがSTA1に割り当てられていることに等しい。第2の996-RUはSTA2に割り当てられ、その中で第2の242-RUはパンクチャリングされている。第6の242-RUおよび第8の242-RUはSTA2に割り当てられている。この例では、STA1に割り当てられた周波数リソースは、1つのパンクチャリング996-RU(プライマリ80MHzとして示される)と定義され得るまたは見なされ得る。単一ユーザ固有フィールド(その中で、異なるユーザフィールドが異なるステーションの情報を有する)は、実施形態1の代わりに、EHT-SIGにおけるパンクチャリングされた996-RUに対応して含まれ得、すなわち、2つのユーザフィールドが2つのRUを要求し、その中で、第1のユーザフィールドが第1の242-RUに対応し、第2のユーザフィールドが第2の484-RUに対応し、第1のユーザフィールドおよび第2のユーザフィールドがステーションの同じIDを含む。同様に、STA2に割り当てられた周波数リソースも、1つのパンクチャリング996-RU(セカンダリ80MHzとして示される)として定義され得るまたは見なされ得る。実施形態1、すなわち、第1のユーザフィールドが第6の242-RUに対応し、第2のユーザフィールドが第8の242-RUに対応する2つのユーザフィールドを要求する2つのRUの代わりに、EHT-SIGにおけるパンクチャリングされた996-RUに対応する単一RUが含まれ得る。
【0158】
RU-996がアサインされたことをSTAが認識すると、STAはこのRUがパンクチャリングされていることを既に理解している。オーバヘッドを低減する。
【0159】
さらに、提案される方法をサポートする任意の受信機(具体的には、Huaweiのデバイス)は、同じ提案される方法によって定義された信号を容易にデコードし得、したがって、競合者の送信機による本発明の使用を開示する。
[実施形態5]
【0160】
実施形態3で言及したように、新たな表が定義され得、その中で、新たに定義されたMRUは、RU割り当てサブフィールドにおける定義されたインデックス/ビットシーケンスによっても示される。
【0161】
RU割り当てサブフィールド(RA)は、20MHzに対応して、8ビット、9ビット、10ビット、またはそれ以上のビットであり得る。RA内のビットが多いほど、サポートされ得るMRUが多くなり、すなわち、上記の列挙されたMRUのうちの1つまたは複数がRU割り当てに存在し得、RU割り当てに対応するインデックスによって示され得る。より多くのステーションがRUまたはMRUにアサインされ得る場合、ステーションの数を示すためにより多くのビットが必要となる。RU割り当てにおけるMRU、およびMRU上のステーションの数が示されると、RU/MRUとユーザフィールドとの間のマッピングは、RU/MRUのシーケンスおよびステーション/ユーザフィールドのシーケンス、すなわち、順序による1対1のマッピングによって示される。
【0162】
言及したように、RUアサインメントは、様々な基準に従ってAPによって決定される。伝送におけるステーションの必要なリソースは、好ましいRUまたはMRUを決定するときに考慮される。
【0163】
表の複雑性を低減するために、RUまたはMRUの好ましいまたは限定の割り当てが表において定義され、RU/MRUの非効率的な割り当ては許容されない。
【0164】
以下の表4は、必要なリソース(特に、20MHzより小さい)、および必要なリソースに基づく好ましいRUまたはMRUの一例である。
[表4]
【表5】
【0165】
RU割り当てサブフィールドの新たなインデックステーブルは、上記の好ましいRU/MRUを考慮する必要があり得、MRUの数、MRUにおける各RUの位置も考慮され得る。MRUがより柔軟であるほど、より多くのインデックスが必要となる。
【0166】
以下の表5は、必要なリソース(特に、20MHzより大きく、320MHz帯域幅がサポートされる)、および、RU割り当てサブフィールドのインデックステーブルにおけるエントリを必要とする、必要なリソースに基づく好ましいRUまたはMRUの別の例である。
[表5]
【表6】
【0167】
上記における最大の連続したM個の242-RU(大きいMRU)が定義されてインデックスにマッピングされ、大きいMRUは、周波数領域において開始242-RUから開始し、開始RAは、M×242に対応を示し(EHT-SIGの共通部分における一番最初のRAがM×242MRUを示す)、この大きいMRUは、周波数領域において開始242-RUに続く20MHzに対応する第2のRAによってパンクチャリングされ得る。
【0168】
大きいMRUは、RU割り当てサブフィールドのインデックステーブルにおけるエントリを必要とする以下の表6においてさらに限定され得る。
[表6]
【表7】
大きいMRUがさらに低減され得る。
【0169】
大きいMRUの各々に必要とされるエントリは、大きいMRU上にアサインされ得るステーションの数に基づき得る。例えば、MU-MIMOの16のステーションがサポートされる場合、各大きいMRUのエントリは16であり得る。インデックスの値は限定されず、インデックス内の2、3、または4ビットが、大きいMRU上のステーションの数を示すために使用される。
【0170】
上記の解決手段に基づいて、
図6の例では、1660MHzにおいて、第1、第3、第4、第5の242-RUがSTA1にアサインされ、第6、第8の242-RUがSTA2にアサインされる。RU割り当ては、以下のようにEHT-SIGの共通部分によって示され得る:
CC1の共通部分は、「5×242MRU(n1))を示すRA-1;5×242MRU(n1)を示すRA-3;5×242MRU(n1)を示すRA-5;242(n4)を示すRA-7」を含み、
CC2の共通部分は、「242(n2)を示すRA-2;5×242MRU(n1)を示すRA-4;3×242MRU(n3)を示すRA-6;3×242MRU(n3)を示すRA-8」を含む。
【0171】
n1、n2、n3、n4は、CC1またはCC2における大きいMRU上のステーションの数である。
【0172】
上述の実施形態では、EHT-SIGの共通部分のみを説明しており、ユーザ固有フィールドは802.11axの解決手段と同様であり得る。ユーザフィールドのシーケンスは、対応するEHT-SIGのユーザ固有フィールドに配置され、割り当てにおけるRUまたはMRUでのマッピングはRAフィールドによって示される。
【0173】
いくつかの特殊状況では、RAフィールドによって示されるMRU以外に、他の種類のMRUがユーザフィールドによって示され得る。
[実施形態6]
【0174】
実施形態は、それが機能し得る方法で組み合わされ得、依然としてそれが機能するまたはより良好に機能する方法で修正され得、以下がいくつかの例である。実施形態6aでは、小さいRUのためのシグナリング方法が」提供され、EHT-SIGの共通部分における指示フィールドは、2つのフィールド、すなわち、既存のRAフィールドおよびMRU割り当ての追加のシグナリングからなる。
【0175】
この方法は、802.11axの20MHz割り当てマップ(RU割り当てサブフィールド)の定義を維持しながら、小さいRUの任意の組み合わせをMRUとして定義することを可能にする。
【0176】
指示は、RAフィールド、およびRAフィールドにおいて定義されているどのRUがMRUとして割り当てられているかを示す追加のシグナリングからなる。
【0177】
例えば、以下のマッピング、
{26,26+52,中央26,26,26,52}
であって、第2の26-RUおよび第2の52-RUがMRUを含む、マッピングを割り当てることを望む場合、最初に、以下の、
{26,26,52,中央26,26,26,52}
の割り当てマップを定義する8ビット「00000101」のRAフィールドを示し、
次に、第2の26-RUおよび第2の52-RUで構成されるMRUを具体的に示す。
【0178】
この方法では、単一ユーザ固有フィールドは、MRUごとにEHT-SIGにおいて示されることになる。実施形態で指定される単一ユーザ固有フィールドを参照されたい。
[実施形態6a]
【0179】
この実施形態では、各ビットがRAフィールドにおいて定義された特定のRUに対応するビットマップを使用してMRU割り当てを示すための方法が提供される。
【0180】
各20MHzは、最大4MRUを含み得、したがって、MRU割り当てフィールドは4つの部分で構成される。代替的な解決手段では、1、2、または3MRUが可能である。
【0181】
第1の部分:第1のMRUは、RAフィールドにおいて定義されたRUの任意の組み合わせであり得る。
【0182】
20MHzにおけるRUの最大数は9であり、したがって、可能な割り当ての全てをカバーすべく、9ビットを使用する。MRU割り当てに使用されるビットの実際の数は、9ビットのLSBまたはMSBから開始されるRAフィールドにおいて定義されるRUの数に等しくなる。RAフィールドにおいて定義されるRUの数が9未満である場合、冗長ビットはドントケア(don't care)ビットである。
【0183】
例えば、RAフィールド「00000101」は以下のRU割り当てを定義する。
[26,26,52,中央26,26,26,52]。
【0184】
0011000のビットマップは、第2の52-RUの中央26-RUがMRUとして割り当てられ、2つのドントケアビットがビットマップに追加されることを意味する。
【0185】
第2の部分:第2のMRUは、RAフィールドに定義され、かつ第1のMRUに含まれていないRUの任意の組み合わせであり得る。
【0186】
第1のMRUを除外したRUの最大数は7であり、したがって、7ビットのビットマップを使用する。第2のMRUに使用されるビットの実際の数は、RAフィールドにおいて定義されるRUの数から、7ビットのLSBまたはMSBから開始される第1のMRUを構成するRUの数を引いたものに等しく、冗長ビットはドントケアビットである。
【0187】
例えば、前のセクションで定義された割り当てに続いて、11000のビットマップは、第1および第2の26-RUがMRUとして割り当てられ、2つのドントケアビットがビットマップに追加されることを意味する。
【0188】
第3の部分:第3のMRUは、RAフィールドにおいて定義され、かつ第1および第2のMRUに含まれていないRUの任意の組み合わせであり得る。
【0189】
第1および第2のMRUを除外したRUの最大数は5であり、したがって、5ビットのビットマップを使用する。第2のMRUに使用されるビットの実際の数は、RAフィールドにおいて定義されるRUの数から、5ビットのLSBまたはMSBから開始される第1および第2のMRUを構成するRUの数を引いたものに等しく、冗長ビットはドントケアビットである。
【0190】
例えば、前の2つのセクションで定義された割り当てに続いて、011のビットマップは、第7の26-RUおよび第4の52-RUがMRUとして割り当てられていることを意味する。
【0191】
第4の部分:第4のMRUは、RAフィールドにおいて定義され、かつ第1、第2、および第3のMRUに含まれていないRUの任意の組み合わせであり得る。
【0192】
第1、第2、および第3のMRUを除外したRUの最大数は3であり、したがって、3ビットのビットマップを使用する。
【0193】
この例では、EHT-SIGの共通フィールドは、各RAフィールドが8ビットである1つまたは複数のRAフィールドと、それぞれ9、7、5、3ビットであり得る1つまたは複数のMRU割り当てフィールドとを含む。
【0194】
いくつかの代替的な解決手段では、MRUの限定モードが定義される場合、この実施形態はまたそれに応じて改定され得、例えば、MRUに集約されることが可能であるRUのビットのみを含む。例えば、26RU-3、26RU-4、26RU-5、26RU-6、26RU-7のみがMRUに集約されることが可能である場合、第1のMRU割り当てフィールドおよび第2のMRU割り当てフィールドはそれぞれ、5ビット、3ビットを占め得る。
[実施形態6b]
【0195】
この実施形態では、実施形態6aと同様の方法が提供されるが、実施形態6aにおいて定義された各部分のビットマップの全てのビットは、ドントケアビットを含まない割り当てられたMRUを示すために使用される。ビットマップ内の各ビットは特定の26-RUに対応し、26より大きいRUは、ビットマップ内の連続ビットによって示される。例えば、第1の52-RUおよび最後の52-RUを第1のMRUとして割り当てるべく、「110000011」のビットマップを定義し、ここで、最初の2つの1は第1の52-RUに対応し、最後の2つの1は最後の52-RUに対応する。
【0196】
この方法では、EHT-SIGの共通フィールドは、8ビットのRAフィールドと、9+7+5+3ビットのMRU割り当てフィールドとからなる。
[実施形態6c]
【0197】
この実施形態では、実施形態6aおよび6bと同様の方法であるが、MRUの数は、EHT-SIGにおいてN_MRUフィールドによって示される。N_MRUフィールドがゼロに設定されている場合、MRUが割り当てられておらず、EHT-SIGの共通フィールドがビットマップを含まないことを意味する。N_MRUフィールドが1/2/3/4の数に設定されている場合、1/2/3/4のMRUが割り当てられており、実施形態6aおよび6bにおいて定義されるように対応する数のビットマップが含まれる。
【0198】
この方法では、EHT-SIGの共通フィールドは、1つまたは複数のRAフィールド(8ビット)と、N_MRUビットによって示されるMRUの数に応じてゼロまたは9または9+7または9+7+5または9+7+5+3ビットのMRU割り当てフィールドとからなる。
[実施形態6d]
【0199】
この実施形態では、追加のリソース割り当てテーブルが定義され、これには、MRUの全ての定義された組み合わせが含まれる。それは、MRAフィールド、すなわち複数のリソース割り当てフィールドであり得る。MRAの各エントリは、単一のMRUまたはMRUの組み合わせを含み得るマップを定義する。マップはMRUのみを定義する一方、20MHzの完全な割り当てマップはRAフィールドによって定義される。
【0200】
例えば、20MHzの以下のマップが割り当てられる場合、
【0201】
[26,26,52+中央26,26,26,52]
「00000101」のRAフィールドは、[26,26,52,中央26,26,26,52]のマップを示し、第2の52-RUおよび中央26-RUが単一のMRUとして割り当てられる、新たなMRAエントリが定義され得る。
【0202】
新たなMRAフィールドはいかなる単一RUも示さず、MRUのみを示し、したがって、第2の52-RUおよび中央26-RUが割り当てられている任意のRAフィールドエントリは、それらのRUがMRUとして割り当てられているMRAフィールドと組み合わされ得る。
【0203】
この方法では、EHT-SIGの共通部分は、1つまたは複数のRAフィールド(各RAフィールドは8ビットである)と、追加のN個のビットのMRAフィールドとを含む。
【0204】
N個のビットの数は、MRUマップの2^N個のビットのオプションを有するMRAテーブルのサイズを定義する。
【0205】
図21は、本発明の別の実施形態によるアクセスポイントのブロック図である。
図21におけるアクセスポイントは、インタフェース101、処理ユニット102、およびメモリ103を含む。処理ユニット102は、アクセスポイント100の動作を制御する。メモリ103は、リードオンリメモリおよびランダムアクセスメモリを含み得、処理ユニット102のための命令およびデータを提供する。メモリ103の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)をさらに含み得る。アクセスポイント100の全てのコンポーネントは、バスシステム109を使用することによって互いに結合され、データバスに加えて、バスシステム109は、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスをさらに含む。しかしながら、説明の明確性のために、様々なバスは、
図21においてバスシステム109として示されている。
【0206】
本発明の前述の実施形態では開示された前述の様々なフレームを送信するための方法は、処理ユニット102に適用され得るか、または処理ユニット102によって実装され得る。実装プロセスにおいて、前述した方法の各段階は、処理ユニット102におけるハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって完了され得る。処理ユニット102は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであり得、本発明の実施形態に開示される様々な方法、段階、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または任意の従来のプロセッサなどであり得る。本発明の実施形態を参照して開示された方法の各段階は、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてよく、またはプロセッサのハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用して実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの当該技術分野の成熟した記憶媒体に配置されてよい。記憶媒体は、メモリ103に位置付けられてよい。処理ユニット102は、メモリ103内の情報を読み出し、処理ユニット102のハードウェアに関連して前述した方法の段階を完了する。
【0207】
図22は、本発明の別の実施形態によるステーションのブロック図である。ステーションは、インタフェース111、処理ユニット112、およびメモリ113を含む。処理ユニット112は、ステーション110の動作を制御する。メモリ113はリードオンリメモリおよびランダムアクセスメモリを含み得、処理ユニット112のための命令およびデータを提供する。メモリ113の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)をさらに含み得る。ステーション110の全てのコンポーネントは、バスシステム119を使用することによって互いに結合され、データバスに加えて、バスシステム119は、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスをさらに含む。しかしながら、説明の明確性のために、様々なバスは、
図22においてバスシステム119として示されている。
【0208】
本発明の前述の実施形態では開示された前述の様々なフレームを受信するための方法は、処理ユニット112に適用され得るか、または処理ユニット112によって実装され得る。実装プロセスにおいて、前述した方法の各段階は、処理ユニット112におけるハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって完了され得る。処理ユニット112は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであり得、本発明の本実施形態に開示される様々な方法、段階、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または任意の従来のプロセッサなどであり得る。本発明の実施形態を参照して開示された方法の各段階は、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてよく、またはプロセッサのハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用して実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの当該技術分野の成熟した記憶媒体に配置されてよい。記憶媒体は、メモリ113に位置付けられてよい。処理ユニット112は、メモリ113内の情報を読み出し、処理ユニット112のハードウェアに関連して前述した方法の段階を完了する。
【0209】
具体的には、メモリ113は、処理ユニット112が前述の実施形態では言及された方法を実行することを可能にする、受信した情報を格納する。
【0210】
添付の図面に関連して上に記載された詳細な説明は、例を説明しており、実装され得る、または請求項の範囲内の唯一の例を表すものではない。「例」および「例示的」という用語は、本明細書で使用される場合、「例、事例、または例示として機能する」ことを意味し、「好ましい」または「他の例より有利」であることを意味するものではない、詳細な説明は、説明される技法の理解を提供する目的のために具体的な詳細を含んでいる。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細を伴わずに実践され得る。いくつかの事例では、説明される例の概念を曖昧にすることを回避すべく、よく知られた構造および装置がブロック図の形式で示されている。
【0211】
情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得る。例えば、上記の説明を通じて参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは粒子、光場もしくは粒子、またはそれらの任意の組み合わせによって表され得る。
【0212】
本明細書の開示に関連して説明された様々な例示的なブロックおよびコンポーネントは、本明細書に記載の機能を実行するように設計された、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替的には、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと合わせた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0213】
本明細書に記載の機能は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいて実装され得る。プロセッサにより実行されるソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして格納または伝送され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の請求項の範囲と趣旨内である。例えば、ソフトウェアの性質により、上記の機能は、プロセッサにより実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハード配線、またはこれらのいずれかの組み合わせを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、様々な位置に物理的に位置し得、これには、機能の一部が異なる物理位置で実装されるように分散されることが含まれる。請求項を含め、本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、2つ以上の項目のリストにおいて使用されるとき、列挙項目のうちのいずれか1つが単独で用いられ得るか、または列挙項目のうちの2つ以上の組み合わせが用いられ得ることを意味する。例えば、ある構成が、コンポーネントA、B、および/またはCを含むものとして説明される場合、構成は、A単独;B単独;C単独;AおよびBの組み合わせ;AおよびCの組み合わせ;BおよびCの組み合わせ;またはA、B、およびCの組み合わせを含み得る。また、請求項を含め、本明細書で使用される場合、項目のリスト(例えば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの表現が続く項目のリスト)において使用される「または」は、例えば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」がA、またはB、またはC、またはAB、またはAC、またはBC、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)のリストを意味するような離接的なリストを示す。
【0214】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体、および、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を促進する任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、CD-ROMもしくは他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を保持もしくは格納するために使用され得、かつ汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含み得る。また、任意の接続が、適宜、コンピュータ可読媒体と称される。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または、赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから伝送される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または、赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(Disk)およびディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク,光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピディスク、およびBlu-ray(登録商標)ディスクを含み、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再現する一方、ディスク(disc)は、レーザを用いて光学的にデータを再現する。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0215】
本開示の前の説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするために提供される。本開示への様々な修正が当業者には容易に明らかとなり、本明細書に定義される一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の変形例に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に記載の例および設計に限定されるものではなく、本明細書に開示される原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えられるものとする。
【0216】
「ある実施形態」、または明細書全体において言及される「ある実施形態」は、その実施形態に関する特定の機能、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味しないことが理解されるべきである。したがって、本明細書全体に出現する「一実施形態では」または「実施形態では」は、同じ実施形態を指すものではない。さらに、これらの特定の機能、構造、または特徴は、1つまたは複数の実施形態では、任意の適切な方式を使用することによって、組み合わされてよい。前述のプロセスのシーケンス番号は、本発明の様々な実施形態における実行順序を意味してはいない。プロセスの実行順序は、各プロセスの機能および内部論理に従って決定されるべきであり、本発明の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定とも解釈されるべきではない。
【0217】
当業者は、本明細書に開示される実施形態に説明される例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこれらの組み合わせにより実装され得ることを認識し得る。ハードウェアおよびソフトウェア間の互換性について明確に説明するために、概して上述の内容は、機能に従って各実施例の構成要素および段階について説明している。これらの機能がハードウェアおよびソフトウェアのどちらにより実行されるかは、特定の用途と技術的解決手段の設計上の制約条件とで決まる。当業者であれば、異なる方法を使用して、説明された機能を特定の用途ごとに実装し得るが、そのような実装が本発明の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0218】
簡便かつ簡潔な説明の目的のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスが参照されてよく、詳細は本明細書で再度説明しないことを当業者は明確に理解するであろう。
【0219】
本願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は、他の方式で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明した装置の実施形態は、単に一例である。例えば、ユニットの分割は単に論理的機能の分割であり、実際の実装においては他の分割であってよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされても、別のシステムへ統合されてもよく、いくつかの機能が無視されても、実行されなくてもよい。加えて、示されたまたは説明された相互連結、すなわち直接的な連結または通信接続が、いくつかのインタフェースを介して実装されてよい。装置またはユニット間の間接的な連結または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態で実装されてよい。
【0220】
別個の部分として説明されているユニットは、物理的に別個のものであってもなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理ユニットであってもなくてもよく、一箇所に位置付けられてもよく、または、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。本発明の実施形態の解決手段の目的を実現すべく、ユニットの一部または全てが実際の必要性に従って選択されてよい。
【0221】
さらに、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよい、または、ユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してよい、または、2またはそれより多いユニットが1つのユニットに統合される。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、または、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
[他の考えられる項目]
[項目1]
無線通信のための装置であって、
命令を格納するメモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサとを備え、前記プロセッサおよび前記メモリが、
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるシグナリングフィールド(SIG)を生成することであって、前記SIGが、周波数リソースにおける各リソースユニット(RU)のサイズおよび位置を示すRU割り当てフィールドを含み、前記SIGが1つまたは複数のユーザフィールドをさらに含み、各ユーザフィールドがスケジューリングされたステーション(STA)の情報を含み、複数のRUを含むMRUが1つまたは複数の同じSTAにアサインされることが可能である、生成することと、
前記SIGを伝送することと
を行うように構成されている、装置。
[項目2]
無線通信のための装置であって、
命令を格納するメモリと、
前記メモリと結合されたプロセッサとを備え、前記プロセッサおよび前記メモリが、
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるシグナリングフィールド(SIG)を受信することであって、前記SIGが、周波数リソースにおける各リソースユニット(RU)のサイズおよび位置を示すRU割り当てフィールドを含み、前記SIGが1つまたは複数のユーザフィールドをさらに含み、各ユーザフィールドがスケジューリングされたステーション(STA)の情報を含み、複数のRUを含むMRUが1つまたは複数の同じSTAにアサインされることが可能である、受信することと、
前記SIGを処理することと
を行うように構成されている、装置。
[項目3]
前記MRUが、20MHz周波数セグメントにおいて26-RU、52-RU、もしくは106-RUの組み合わせを含む小さいMRUであるか、または、前記MRUが、前記伝送帯域幅において242-RU、484-RU、もしくは996-RUの組み合わせを含む大きいMRUである、項目1または2に記載の装置。
[項目4]
前記MRUが第1のRUおよび第2のRUを含み、前記SIGが、前記第1のRUに対応する第1のユーザフィールド、および前記第2のRUに対応する第2のユーザフィールドを含み、前記第1のユーザフィールドおよび前記第2のユーザフィールドの両方が前記STAの同じIDを含む、項目1または2に記載の装置。
[項目5]
前記第2のユーザフィールドが、以下の、
前記STAにアサインされたRUの数、または
前記STAにアサインされた前記MRUにおける各RUのサイズおよび位置、
のうちの1つまたは任意の組み合わせをさらに含む、項目4に記載の装置。
[項目6]
前記SIGの共通フィールドが、対応する20MHz周波数セグメントにおいて割り当てられた小さいMRUの情報、および/または前記伝送の帯域幅において割り当てられたいくつかの前記大きいMRUの数の情報を含む、項目1または2に記載の装置。
[項目7]
前記SIGが、単一RUユーザフィールドおよびMRUユーザフィールドを含み、前記単一RUユーザフィールドが、MRUではないRUに対応し、MRUユーザフィールドが、少なくとも以下の、STA_IDと、前記MRUに含まれる各RUのサイズおよび位置を示すRUビットマップとを含むMRUに対応する、項目1または2に記載の装置。
[項目8]
前記SIGが、対応する20MHz周波数セグメントにおいてどの26RUがMRUに含まれているかを示す、および/または、前記伝送の帯域幅においてどの242RUがMRUに含まれているかを示す共通MRUフィールドを含む、項目1または2に記載の装置。
[項目9]
前記SIGが、1つまたは複数の共通MRUフィールドを含み、各共通MRUフィールドが、どの実際の割り当てられたRUがMRU内にあるかを示す、項目1または2に記載の装置。
[項目10]
前記SIGが、非連続な大きいRUと、前記非連続な大きいRUに対応する1つまたは複数のユーザフィールドとを示すパンクチャリング情報を含み、前記1つまたは複数のユーザフィールドの各々が、異なるステーションの情報を含む、項目1または2に記載の装置。
[項目11]
無線通信のための方法であって、
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるシグナリングフィールド(SIG)を生成する段階であって、前記SIGが、周波数リソースにおける各リソースユニット(RU)のサイズおよび位置を示すRU割り当てフィールドを含み、前記SIGが1つまたは複数のユーザフィールドをさらに含み、各ユーザフィールドがスケジューリングされたステーション(STA)の情報を含み、複数のRUを含むMRUが1つまたは複数の同じSTAにアサインされることが可能である、生成する段階と、
前記SIGを伝送する段階と、
を備える、方法。
[項目12]
無線通信のための方法であって、
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるシグナリングフィールド(SIG)を受信する段階であって、前記SIGが、周波数リソースにおける各リソースユニット(RU)のサイズおよび位置を示すRU割り当てフィールドを含み、前記SIGが1つまたは複数のユーザフィールドをさらに含み、各ユーザフィールドがスケジューリングされたステーション(STA)の情報を含み、複数のRUを含むMRUが1つまたは複数の同じSTAにアサインされることが可能である、受信する段階と、
前記SIGを処理する段階と、
を備える、方法。
[項目13]
前記MRUが、20MHz周波数セグメントにおいて26-RU、52-RU、もしくは106-RUの組み合わせを含む小さいMRUであるか、または、前記MRUが、前記伝送帯域幅において242-RU、484-RU、もしくは996-RUの組み合わせを含む大きいMRUである、項目11または12に記載の方法。
[項目14]
前記MRUが第1のRUおよび第2のRUを含み、前記EHT-SIGが、前記第1のRUに対応する第1のユーザフィールド、および前記第2のRUに対応する第2のユーザフィールドを含み、前記第1のユーザフィールドおよび前記第2のユーザフィールドの両方が前記STAの同じIDを含む、項目11または12に記載の方法。
[項目15]
前記第2のユーザフィールドが、以下の、
前記STAにアサインされたRUの数、または
前記STAにアサインされた前記MRUにおける各RUのサイズおよび位置、
のうちの1つまたは任意の組み合わせをさらに含む、項目12に記載の方法。
[項目16]
前記SIGの共通フィールドが、対応する20MHz周波数セグメントにおいて割り当てられた小さいMRUの情報、および/または前記伝送の帯域幅において割り当てられたいくつかの前記大きいMRUの数の情報を含む、項目11または12に記載の方法。
[項目17]
前記SIGが、単一RUユーザフィールドおよびMRUユーザフィールドを含み、前記単一RUユーザフィールドが、MRUではないRUに対応し、MRUユーザフィールドが、少なくとも以下の、STA_IDと、前記MRUに含まれる各RUのサイズおよび位置を示すRUビットマップとを含むMRUに対応する、項目11または12に記載の方法。
[項目18]
前記SIGが、対応する20MHz周波数セグメントにおいてどの26RUがMRUに含まれているかを示す、および/または、前記伝送の帯域幅においてどの242RUがMRUに含まれているかを示す共通MRUフィールドを含む、項目11または12に記載の方法。
[項目19]
前記SIGが、1つまたは複数の共通MRUフィールドを含み、各共通MRUフィールドが、どの実際の割り当てられたRUがMRU内にあるかを示す、項目11または12に記載の方法。
[項目20]
前記SIGが、非連続な大きいRUと、前記非連続な大きいRUに対応する1つまたは複数のユーザフィールドとを示すパンクチャリング情報を含み、前記1つまたは複数のユーザフィールドの各々が、異なるステーションの情報を含む、項目11または12に記載の方法。
【外国語明細書】