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特開2024-73671移動可能なブレードホルダを有するブレード支持装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073671
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】移動可能なブレードホルダを有するブレード支持装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20240523BHJP
【FI】
G03G21/00 318
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156712
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】511076424
【氏名又は名称】ヒューレット-パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.
【氏名又は名称原語表記】Hewlett‐Packard Development Company, L.P.
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100130052
【弁理士】
【氏名又は名称】大阪 弘一
(74)【代理人】
【識別番号】100211052
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 大輔
(72)【発明者】
【氏名】堀 悟
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 研介
【テーマコード(参考)】
2H134
【Fターム(参考)】
2H134GA06
2H134GB02
2H134HD01
2H134HD06
2H134KH16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】画像形成装置において、ブレードホルダを閉位置と開位置との間で動作させることで、ブレード支持装置からブレードを単品で交換可能にする。
【解決手段】一態様に係るブレード支持装置は、ハウジングと、ハウジングに支持されたブレードホルダであって、ブレードを支持する第1部材と、第1部材との間にブレードを介在させる閉位置と第1部材から離間する開位置との間で移動可能な第2部材と、を含む、該ブレードホルダと、第2部材をロック状態にして、第1部材に対するブレードの位置を維持するロッキング装置と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングに支持されたブレードホルダであって、ブレードを支持する第1部材と、前記第1部材との間に前記ブレードを介在させる閉位置と前記第1部材から離間する開位置との間で移動可能な第2部材と、を含む、該ブレードホルダと、
前記第2部材をロック状態にして、前記第1部材に対する前記ブレードの位置を維持するロッキング装置と、
を備える、ブレード支持装置。
【請求項2】
前記ロッキング装置は、前記第1部材に対して前記第2部材を付勢するように構成された、請求項1に記載のブレード支持装置。
【請求項3】
前記ブレードホルダは、前記第2部材が回転可能なように、前記第1部材と前記第2部材とを連結するヒンジを含み、
前記ロッキング装置は、前記第1部材に対して前記第2部材を付勢するように前記ヒンジに連結されたバネを含む、請求項2に記載のブレード支持装置。
【請求項4】
前記ヒンジを中心として前記第2部材を回転させるように、前記第1部材と前記第2部材との間で回転可能に配置されたカムを更に含む、請求項3に記載のブレード支持装置。
【請求項5】
前記カムを回転させるために、カムシャフトを介して前記カムに連結されたレバーを更に含む、請求項4に記載のブレード支持装置。
【請求項6】
前記第1部材は、開口を有し、
前記第2部材は、前記第1部材に対して前記ブレードを固定するために、前記第2部材が前記閉位置にあるときに前記ブレードの開口を通って前記第1部材の前記開口に挿入可能なピンを含む、請求項1に記載のブレード支持装置。
【請求項7】
前記ハウジングは、前記ブレードを引き出すための開口が形成された長手方向端部を有する、請求項1に記載のブレード支持装置。
【請求項8】
前記ブレードと係合するために、前記ハウジングの前記開口を通して前記ハウジング内に挿入可能な摺動フレームであって、前記摺動フレームを後退させることで前記ブレードを前記ハウジングから引き出す、該摺動フレームを更に備える、請求項7に記載のブレード支持装置。
【請求項9】
前記摺動フレームは、
前記ブレードの少なくとも一部を収容するように長手方向に延在するカバーと、
前記カバーの長手方向端部に配置され、前記ブレードを前記カバーに係合させる係合部と、
を含む、請求項8に記載のブレード支持装置。
【請求項10】
前記係合部は、突出部を含み、
前記突出部は、
前記カバーの前記長手方向端部から前記ブレードを前記カバーの内部に挿入するときに、前記ブレードの前記カバーの内部への進入を許容するように移動可能であり、
前記ハウジングから前記ブレードを前記長手方向に引き出すときに、前記カバーの内部に突出して、前記カバーの前記長手方向端部から前記カバーに収容された前記ブレードが抜け出ることを規制する、
請求項9に記載のブレード支持装置。
【請求項11】
前記ハウジングは、前記ブレードホルダに隣接して配置され、予備ブレードを収容する収容空間を有する、請求項1に記載のブレード支持装置。
【請求項12】
回転可能な搬送体と、
前記搬送体に隣接して配置されたブレード支持装置と、
を備え、
前記ブレード支持装置は、
ハウジングと、
前記ハウジングに支持されたブレードホルダであって、ブレードを支持する第1部材と、前記第1部材との間に前記ブレードを介在させる閉位置と前記第1部材から離間する開位置との間で移動可能な第2部材と、を含む、該ブレードホルダと、
前記第2部材をロック状態にして、前記第1部材に対する前記ブレードの位置を維持するロッキング装置と、
を含む、画像形成装置。
【請求項13】
前記ブレードホルダは、前記第2部材が回転可能なように、前記第1部材と前記第2部材とを連結するヒンジを含み、
前記ロッキング装置は、前記第1部材に向けて前記第2部材を付勢するように前記ヒンジに連結されたバネを含む、請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記第1部材は、開口を有し、
前記第2部材は、前記第1部材に対して前記ブレードを固定するために、前記第2部材が前記閉位置にあるときに前記ブレードの開口を通って前記第1部材の前記開口に挿入可能なピンを含む、請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項15】
ハウジングと、
前記ハウジングに支持されたブレードホルダであって、
ブレードを支持する第1部材と、
前記第1部材に対して移動可能に連結され、前記ブレードを前記ブレードホルダに固定する閉位置と、前記ブレードを前記ブレードホルダから開放する開位置との間で移動可能な第2部材と、
を含む、該ブレードホルダと、
を備える、ブレード支持装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
画像形成システムは、印刷媒体を搬送する搬送装置と、静電潜像が形成される感光体と、静電潜像を現像する現像装置と、トナー像を印刷媒体に転写する転写装置と、トナー像を印刷媒体に定着させる定着装置と、印刷媒体を排出する排出装置と、転写装置に残存したトナーを除去するクリーニング装置と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0002】
図1】本明細書に開示された種々の例を実施するために使用することができる例示的な画像形成装置の概略図である。
図2】例示的なブレード支持装置を示す斜視図である。
図3】ブレード支持装置を背面側から示す斜視図である。
図4】ブレード支持装置を示す側面図である。
図5】ブレード支持装置を示す断面図である。
図6】ブレードホルダの動作を示す断面図である。
図7】開閉機構の動作を示す図である。
図8】第1摺動フレームを示す斜視図である。
図9図8のA-A線に沿った第1摺動フレームの断面図である。
図10】係合部の周辺を拡大して示す斜視図である。
図11】第2摺動フレームを示す斜視図である。
図12】ブレードを交換する手順を説明する図である。
図13図12に続く手順を説明する図である。
図14図13に続く手順を説明する図である。
図15】係合部の動きを説明する図である。
図16図14に続く手順を説明する図である。
図17】ハウジング内に挿入される第2摺動フレームを示す斜視図である。
図18図16に続く手順を説明する図である。
図19図18に続く手順を説明する図である。
図20】ブレード支持装置の変形例を示す断面図である。
図21】ブレード支持装置の別の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0003】
以下では、図面を参照して、例示的なブレード支持装置を備える画像形成装置について説明する。なお、図面に基づいて説明するにあたり、同一の要素又は同一の機能を有する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率及び角度等は図面に記載のものに限定されない。
【0004】
本開示に係る画像形成装置は、例えばプリンタ等の画像形成装置である。この画像形成装置は、トナーを搬送する搬送体と、ブレードを支持するブレード支持装置とを備える。ブレード支持装置は、ハウジングと、ブレードを固定する閉位置とブレードを開放する開位置との間で動作可能なブレードホルダとを含む。この画像形成装置では、ブレードホルダを閉位置と開位置との間で動作させることで、ブレード支持装置からブレードを単品で交換可能である。したがって、画像形成装置のメンテナンスコストを削減することができる。以下の説明では、ブレード支持装置は、トナーを用紙に二次転写する中間転写ベルトに残存するトナーを除去するためのブレードを支持するクリーニング装置である。
【0005】
図1は、例示的な画像形成装置を概略的に示す図である。図1に示す画像形成装置1は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色を用いてカラー画像を形成する装置である。画像形成装置1は、印刷媒体である用紙5を搬送する搬送装置10と、静電潜像を現像する複数の現像装置20C,20M,20Y,20K(以下、個々の構成要素を区別する必要がない場合には、「現像装置20」と称する。)と、各色のトナー像を用紙5に二次転写する転写装置30と、表面に静電潜像が形成される複数の感光体40C,40M,40Y,40K(以下、個々の構成要素を区別する必要がない場合には、「感光体40」と称する。)と、積層トナー像を用紙5に定着させる定着装置50と、用紙5を排出する排出装置60と、転写装置30からトナーを除去するブレード支持装置100と、を備える。搬送装置10、現像装置20、転写装置30、感光体40、定着装置50、排出装置60及びブレード支持装置100は、画像形成装置1の筐体15内に収容される。
【0006】
搬送装置10は、画像が形成される印刷媒体である用紙5を搬送経路12上で搬送する。用紙5は、カセット7に積層されて収容され、給紙ローラ11によりピックアップされて搬送される。搬送装置10は、用紙5に転写されるトナー像が転写領域13に到達するタイミングで、搬送経路12を介して転写領域13に用紙5を到達させる。
【0007】
現像装置20C,20M,20Y,20Kは、色ごとに設けられている。各現像装置20は、トナーを感光体40に担持させる現像ローラ45を備えている。現像装置20では、現像剤として、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤を用いる。つまり、現像装置20では、トナーとキャリアを所望の混合比になるように調整し、さらに混合撹拌してトナーを均一に分散させ最適な帯電量を付与した現像剤が調整される。この現像剤を現像ローラ45に担持させる。そして、現像ローラ45の回転により現像剤が感光体40と対向する現像領域まで搬送されると、現像ローラ45に担持された現像剤に含まれるトナーが感光体40の周面上に形成された静電潜像に移動し、静電潜像が現像される。
【0008】
転写装置30は、現像装置20で形成されたトナー像を用紙5に二次転写する転写領域13に搬送する。転写装置30は、感光体40からトナー像が一次転写される中間転写ベルト31と、中間転写ベルト31を張架する張架ローラ34と、アイドラローラ35,36と、中間転写ベルト31を駆動する駆動ローラ37と、感光体40C,40M,40Y,40Kと共に中間転写ベルト31をそれぞれ挟持する一次転写ローラ32C,32M,32Y,32Kと、駆動ローラ37と共に中間転写ベルト31を挟持する二次転写ローラ33とを備えている。中間転写ベルト31は、トナー像を搬送する回転可能な搬送体である。
【0009】
感光体40C,40M,40Y,40Kは、静電潜像担持体、感光体ドラム等とも呼ばれる。感光体40C,40M,40Y,40Kは、色ごとに設けられている。各感光体40は、中間転写ベルト31の移動方向に沿って設けられている。感光体40の周上には、現像装置20と、帯電装置41と、露光ユニット42と、クリーニング装置43とが設けられている。
【0010】
帯電装置41は、例えば感光体40に対して当接する帯電ローラであり、感光体40の表面を所定の電位に均一に帯電させる。露光ユニット42は、帯電装置41によって帯電した感光体40の表面を、用紙5に形成する画像に応じて露光する。これにより、感光体40の表面のうち露光ユニット42により露光された部分の電位が変化し、静電潜像が形成される。現像装置20C,20M,20Y,20Kは、それぞれの現像装置20に対向して設けられたトナータンク18C,18M,18Y,18Kから供給されたトナーによって感光体40に形成された静電潜像を現像し、トナー像を生成する。各トナータンク18C,18M,18Y,18K内には、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナーが充填されている。クリーニング装置43は、感光体40上に形成されたトナー像が中間転写ベルト31に一次転写された後に感光体40上に残存するトナーを回収する。
【0011】
定着装置50は、定着ニップ領域14に用紙5を通過させることで、中間転写ベルト31から用紙5に二次転写されたトナー像を用紙5に定着させる。定着装置50は、発熱可能な加熱ローラ51と、加熱ローラ51の外周面に圧接された加圧ローラ52とを備えている。加熱ローラ51と加圧ローラ52との間には定着ニップ領域14が形成される。用紙5が当該定着ニップ領域14を通過するときにトナー像が用紙5に溶融定着される。
【0012】
排出装置60は、定着装置50によりトナー像が定着された用紙5を装置外部へ排出するための排出ローラ62,64を備えている。ブレード支持装置100は、中間転写ベルト31上に形成された積層トナー像が用紙5に二次転写された後に中間転写ベルト31上に残存するトナーを除去する。
【0013】
画像形成装置1は、制御装置80を更に備える。制御装置80は、プロセッサ、記憶部、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータであり、画像形成装置1の全体の動作を制御する。制御装置80の記憶部には、画像形成装置1で実行される各種処理をプロセッサにより制御するための制御プログラムが格納されている。
【0014】
以下、ブレード支持装置100について詳細に説明する。ブレード支持装置100は、中間転写ベルト31に隣接して設けられ、用紙5に転写されずに中間転写ベルト31上に残存した未転写のトナーを回収する。図2は、例示的なブレード支持装置100の斜視図である。図3は、ブレード支持装置100を背面側から示す斜視図である。図4は、ブレード支持装置100の側面図である。図5は、ブレード支持装置100の軸線8に垂直な平面に沿った断面図である。
【0015】
ブレード支持装置100は、ブレード21を支持するブレードホルダ22と、ブレードホルダ22を支持するハウジング24とを備えている。ブレード21は、例えば中間転写ベルト31に残存するトナーを掻き落とすスクレーパである。図2に示すように、ブレード21は、プレート部38及び摺動部39を含んでいる。
【0016】
プレート部38は、長手方向に延在する金属製の薄板である。長手方向は、ブレード支持装置100の軸線8に平行な方向である。プレート部38には、1又は複数の開口61が形成されている(図7(c)参照)。摺動部39は、プレート部38の一方の面に固定されている。例えば摺動部39は、ゴム又は樹脂等の弾性材料によって構成され、プレート部38の上端に沿って長手方向に延在している。用紙5に印刷するときに、摺動部39は、中間転写ベルト31に当接して中間転写ベルト31からトナーを掻き落とす。
【0017】
ブレードホルダ22は、長手方向に延在し、ブレード21をブレードホルダ22に固定する閉位置と、ブレード21をブレードホルダ22から解放する開位置との間で動作可能である。図2図4及び図5に示すように、ブレードホルダ22は、第1部材27、第2部材28及びヒンジ29を備えている。第1部材27は、長手方向に延在する金属製のプレートであり、ハウジング24に固定されている。第1部材27には、第1部材27を厚さ方向に貫通する1又は複数の開口63が形成されている(図6(a)参照)。ブレードホルダ22にブレード21が支持されているときに、第1部材27の開口63は、ブレード21の開口61に整列する。
【0018】
第2部材28は、例えば長手方向に延在する金属製のプレートである。第2部材28は、第1部材27と第2部材28との間にブレード21を介在させる閉位置と、第1部材27から離間した開位置との間で移動可能である。ヒンジ29は、第2部材28が軸線8と平行に延在する回転軸44周りに回転可能なように、第1部材27と第2部材28とを連結している。ヒンジ29を介して第1部材27と第2部材28とが連結されることで、第2部材28が閉位置と開位置との間で移動可能となる。
【0019】
図6(a)は、開位置に配置されたブレードホルダ22を示す断面図であり、図6(b)は、閉位置に配置されたブレードホルダ22を示す断面図である。図6(b)に示すように、第2部材28が閉位置に配置された場合には、第1部材27と第2部材28との間にブレード21が介在して挟み込まれる。これにより、第1部材27と第2部材との間でブレード21が保持される。一方、図6(a)に示すように、第2部材28が開位置に配置された場合には、第2部材28が第1部材から離間した位置に配置される。したがって、ブレードホルダ22に対するブレード21の固定が解除され、ブレードホルダ22に対するブレード21の脱着が可能となる。
【0020】
第2部材28は、第1部材27側に位置する内面48と、当該内面48の反対側に位置する外面49とを有する。図6(b)に示すように、第2部材28が閉位置に配置された場合には、第2部材28の内面48は、第1部材27に対面する。第2部材28の内面48には、外面に向けて窪む凹部57が形成されている。凹部57は、ブレードホルダ22の長手方向に延在している。
【0021】
また、第2部材28の内面48には、第1部材27に向けて突出するピン58が設けられている。図6(a)に示すように、第2部材28が開位置に配置された場合には、ピン58は、ブレード21及び第1部材27に離間して配置される。一方、図6(b)に示すように、第2部材28が閉位置に向けて移動したときに、ピン58は、ブレード21の開口61を通って第1部材27の開口63に挿入される。ピン58が、ブレード21の開口61及び第1部材27の開口63に挿入されることで、長手方向においてブレード21が固定される。
【0022】
ブレード支持装置100は、第1部材27及び第2部材28が閉位置に配置されたときに、第2部材28をロック状態にして第1部材27に対するブレード21の位置を維持するロッキング装置を更に備える。ブレード21の位置を維持するロッキング装置としては、バネ、磁石、又は他の係止構成要素を使用することができるが、ロッキング装置はこれらに限定されない。ロッキング装置は、可動部材である第2部材28と組み合わされているので、ロック状態のときに第2部材28の移動を規制し、ロック状態が解除されたときに第2部材28が開位置と閉位置との間で移動することを許容する。したがって、ロック状態が解除された場合にのみブレードを交換することができる。
【0023】
ヒンジ29には、第1部材27に対して第2部材28を付勢するバネ46が設けられている。バネ46は、第2部材28をロック状態にして、第1部材27に対するブレード21の位置を維持するロッキング装置として機能する。ロック状態とは、第2部材28に外力が作用していないときに、第2部材28が閉位置に維持された状態をいう。例えばバネ46は、ヒンジ29の回転軸44に設けられ、第2部材28を第1部材27に向けて付勢することで第2部材28を閉位置に固定する。
【0024】
ブレード支持装置100は、第2部材28を閉位置と開位置との間で移動させる開閉機構47を更に備えている。図7(a)~図7(c)は、開閉機構47の動作を示す図である。図7(a)に示すように、開閉機構47は、カムシャフト53、レバー54及びカム55を含んでいる。カムシャフト53は、第1部材27と第2部材28との間で回転軸44と平行に長手方向に延在し、その軸線周りに回転可能なように第1部材27に支持されている。
【0025】
レバー54は、カムシャフト53を介してカムに連結されたカム55に連結されている。より具体的には、レバー54は、カムシャフト53の長手方向端部に固定され、カムシャフト53の軸線に垂直な方向に延びている。レバー54を操作することで、カムシャフト53が軸線周りに回転する。カム55は、ヒンジ29の回転軸44を中心として第2部材28を回転させるように、第1部材27と第2部材28との間で回転可能に配置されている。カム55は、カムシャフト53が回転に伴って回転する。
【0026】
カム55は、略円筒形状又は略円盤形状を有し、中心点に対して偏心した位置でカムシャフト53に固定されている。すなわち、カム55は、カムシャフト53の回転に伴って第1部材27と第2部材28との間で偏心回転する。カム55には、カムシャフト53の軸線方向に対して垂直な方向に突出するカム面56が形成されている。
【0027】
図7(a)に示すように、第2部材28が閉位置に配置された状態で、レバー54を操作してカムシャフト53を正方向に回転させると、カムシャフト53と一体的にカム55が回転してカム面56が第2部材28に当接する。カムシャフト53を更に正方向に回転させると、図7(b)に示すように、カム面56によって第2部材28が押圧され、第2部材28が、バネ46の付勢力に抗して第1部材27から離れる方向に回転する。
【0028】
カムシャフト53を更に正方向に回転させると、図7(c)に示すように、第2部材28が第1部材27から離れる方向に回転して開位置に配置されると共に、カム面56が第2部材28の凹部57に嵌合する。カム面56が凹部57に嵌合することにより、第2部材28が開位置で固定される。
【0029】
反対に、第2部材28を開位置から閉位置に移動させる場合には、レバー54を操作してカムシャフト53を逆方向に回転させる。カムシャフト53を逆方向に回転させると、図7(b)に示すように、カム面56と凹部57との嵌合が解除される。そして、第2部材28が、バネ46の付勢力によって第1部材27に近づく方向に回転し、図7(a)に示すように閉位置に配置される。このとき、図6(b)に示すように、第2部材28のピン58は、ブレード21の開口61を通って第1部材27の開口63に挿入される。
【0030】
ハウジング24は、ブレードホルダ22に隣接して配置され、ブレードホルダ22を支持する。図5に示すように、ハウジング24は、ブレード21によって中間転写ベルト31から除去されたトナーを収容する回収室16を画成する。回収室16には、スクリューコンベア等の搬送装置が設けられ、当該搬送装置が作動することで回収室16に収集されたトナーがハウジング24の外部に搬送されてもよい。
【0031】
図2に示すように、ハウジング24は、長手方向端部65を有している。長手方向端部65は、例えばプレート状を呈し、軸線8に対して垂直に配置されている。長手方向端部65には、ハウジング24からブレード21を長手方向に引き出すための開口66が形成されている。開口66は、ブレード21の形状に対応したスリット状の貫通孔であり、ブレードホルダ22の長手方向において、ブレードホルダ22に支持されたブレード21と整列するように長手方向端部65に形成されている。
【0032】
図3に示すように、ハウジング24には、第1摺動フレーム25及び第2摺動フレーム26をそれぞれ収容する第1収容空間67及び第2収容空間68が形成されている。第1収容空間67及び第2収容空間68は、ブレードホルダ22に隣接した位置に形成されている。第1摺動フレーム25及び第2摺動フレーム26は、長手方向に延在する薄板状を呈し、ハウジング24の開口66を通してハウジング24内に挿入可能な寸法を有している。
【0033】
第1摺動フレーム25は、ブレードホルダ22に支持されたブレード21と係合して、ブレード21をハウジング24から引き抜くために利用される。図8は、例示的な第1摺動フレーム25を示す斜視図である。図9は、図8のA-A線に沿った第1摺動フレーム25の断面図である。
【0034】
図8に示すように、第1摺動フレーム25は、長手方向に延在するベースプレート70と、ブレード21の少なくとも一部を収容するカバー71と、ブレード21をカバー71に係合させる係合部72と、第1摺動フレーム25を長手方向に案内するガイドレール73とを含んでいる。
【0035】
図9に示すように、ベースプレート70は、第1面74と、当該第1面74とは反対側の第2面75とを有している。カバー71は、ベースプレート70の第1面74に設けられ、ベースプレート70に沿って長手方向に延在している。カバー71は、略U字状の断面形状を有し、その内部にブレード21の一部を収容する内部空間76を有している。ベースプレート70とカバー71の端部との間にはギャップが形成され、当該ギャップを通してブレード21が挿入されることで、カバー71の内部空間76にブレード21の摺動部39が収容される。カバー71の内部空間76にブレード21の摺動部39が収容されているときに、ベースプレート70の第1面74は、ブレード21のプレート部38に対面する。
【0036】
ベースプレート70の第2面75には、ガイドレール73が設けられている。図9に示すように、ガイドレール73は、略L字形状の断面形状を有している。具体的には、ガイドレール73は、第2面75からベースプレート70に対して略垂直に延在する第1部分と、第1部分から屈曲してベースプレート70に略平行に延在する第2部分とを含んでいる。図6(a)に示すように、第1摺動フレーム25が、ハウジング24の開口66を通してハウジング24内に挿入されるときに、ガイドレール73は、ブレードホルダ22の第1部材27の上端面上に載置され、第1部材27に沿ってスライドする。ガイドレール73がスライドすることで、第1摺動フレーム25が長手方向に案内される。
【0037】
係合部72は、カバー71の長手方向端部に配置され、カバー71の上端面と同一面上でカバー71の長手方向端部から長手方向に延在している。図10は、係合部72の周辺を拡大して示す斜視図である。係合部72は、カバー71の内部空間76に向けて突出する突出部77を含んでいる。突出部77は、内部空間76に向けて凸状に湾曲している。後述するように、係合部72は、カバー71の内部空間76に収容されたブレード21がカバー71の長手方向端部から抜け出ることを規制する。
【0038】
図8に示すように、第1摺動フレーム25は、持ち手として利用されるグリップ部78を更に有していてもよい。グリップ部78は、長手方向において係合部72とは反対側のベースプレート70の端部に設けられ、ベースプレート70に対して略垂直な方向に延在している。グリップ部78をつまむことで、第1摺動フレーム25をハウジング24から容易に引き出すことができる。図5に示すように、第1摺動フレーム25は、ブレード21を保持していない状態で第1収容空間67に収容されている。
【0039】
第2摺動フレーム26は、予備ブレード23を支持している。予備ブレード23は、ブレード21と交換される交換用パーツである。予備ブレード23は、ブレード21と同一の構成を有している。したがって、予備ブレード23は、1又は複数の開口61が形成された金属製のプレート部38と、ゴム又は樹脂等の弾性材料によって構成され、中間転写ベルト31に当接する摺動部39とを含んでいる。
【0040】
第2摺動フレーム26は、予備ブレード23をブレードホルダ22内に配置するために、開口66を通してハウジング24内に挿入される。第2摺動フレーム26は、第1摺動フレームと同一の構成を有する。すなわち、図11に示すように、第2摺動フレーム26は、長手方向に延在するベースプレート70と、予備ブレード23の少なくとも一部を収容するカバー71と、予備ブレード23をカバー71に係合させる係合部72と、第1摺動フレーム25を長手方向に案内するガイドレール73と、持ち手として利用されるグリップ部78とを有している。図5に示すように、第2摺動フレーム26は、予備ブレード23を保持した状態で第2収容空間68に収容されている。
【0041】
以下、ブレード21を予備ブレード23に交換するための手順について説明する。図12(a)に示すように、画像形成装置1で用紙5に印刷するときには、ブレードホルダ22の第2部材28が閉位置に配置され、ブレードホルダ22がブレード21を保持する。ブレード21の摺動部39は、回転する中間転写ベルト31に所定の圧力で当接して、中間転写ベルト31からトナーを除去する。中間転写ベルト31から除去されたトナーは、ハウジング24の回収室16に回収される。回収室16に回収されたトナーは、例えばスクリューコンベア等の搬送装置によってハウジング24の外部に搬送される。
【0042】
ブレード21の使用時間が所定の時間に達すると、使用者又は作業員によって使用済みのブレード21が予備ブレード23に交換される。ブレード21を交換する際には、まず図12(b)に示すように、ハウジング24が軸線8周りに回転され、ブレード21が中間転写ベルト31からオフセットした位置に配置される。次に、第1収容空間67から第1摺動フレーム25が引き抜かれ、図13に示すように、ハウジング24の長手方向端部65に形成された開口66から第1摺動フレーム25がハウジング24内に挿入される。このとき、第1摺動フレーム25のガイドレール73がブレードホルダ22の第1部材27の上端面に沿ってスライドされることで、第1摺動フレーム25が長手方向に案内される。
【0043】
上記のように、第1摺動フレーム25がハウジング24内に挿入されると、図14(a)に示すように、ブレードホルダ22に支持されたブレード21が、第1摺動フレーム25の長手方向端部から第1摺動フレーム25内に挿入される。これにより、第1摺動フレーム25の内部空間76にブレード21の摺動部39が収容される。
【0044】
ここで、第1摺動フレーム25の長手方向端部からブレード21が挿入されるときに、図15(a)に示すように、ブレード21の摺動部39が係合部72の突出部77に接触して突出部77を押し上げる。これにより、突出部77が上方に移動してカバー71内にブレード21を進入させるための通路が形成され、第1摺動フレーム25の内部空間76へのブレード21の進入が許容される。
【0045】
第1摺動フレーム25がハウジング24内に更に挿入され、ブレード21の摺動部39の全体が内部空間76に収容されると、図15(b)に示すように、係合部72の弾性力により突出部77が元の位置に復帰し、ブレード21を進入させるための通路に向けて突出する。このように、ブレード21と内部空間76の長手方向端部との間に係合部72が介在することとなり、第1摺動フレーム25に保持されたブレード21がカバー71の長手方向端部から抜け出ることが規制される。
【0046】
次に、図14(b)に示すように、ブレードホルダ22が開放される。すなわち、レバー54を操作してカムシャフト53を正方向に回転させ、第2部材28を第1部材27から離れる方向に回転させる。これにより、第2部材28が開位置に配置され、ブレードホルダ22に対するブレード21の脱着が可能となる。
【0047】
次に、図16(a)に示すように、第1摺動フレーム25を長手方向に後退させて、第1摺動フレーム25がハウジング24の開口66から引き抜かれる。このとき、ブレード21は係合部72によってカバー71に係合されているので、第1摺動フレーム25を長手方向に後退させると、ブレード21が第1摺動フレーム25と共に長手方向に移動する。そして、ブレード21は、第1摺動フレーム25と共にハウジング24の開口66から引き抜かれる。
【0048】
次に、第2収容空間68から第2摺動フレーム26が引き抜かれる。この第2摺動フレーム26には、予備ブレード23が保持されている。そして、図16(b)に示すように、第2摺動フレーム26が開口66からハウジング24内に挿入される。このとき、図17(a)に示すように、第2摺動フレーム26のガイドレール73は、ブレードホルダ22の第1部材27の上端面上に載置され、当該上端面に沿ってスライドする。第1部材27の上端面に沿ってガイドレール73がスライドすることで、第2摺動フレーム26が長手方向に案内される。このように第2摺動フレーム26を案内することで、上下方向において予備ブレード23がブレードホルダ22内で適切な位置に配置される。
【0049】
また、図17(b)に示すように、ブレードホルダ22の第1部材27には、第2摺動フレーム26のスライド範囲を制限するストッパ79が設けられていてもよい。ストッパ79は、例えば第1部材27の上端面に形成された段差であり、第2摺動フレーム26が所定位置まで挿入されたときに第2摺動フレーム26の長手方向端部に当接して、第2摺動フレーム26の長手方向への移動を規制する。このストッパ79によって第2摺動フレーム26の長手方向の移動が規制されることで、長手方向において予備ブレード23がブレードホルダ22内で適切な位置に配置される。なお、ブレード21と共にハウジング24から引き抜かれた第1摺動フレーム25は、例えば第2収容空間68に格納されてもよい。
【0050】
図18(a)は、第2摺動フレーム26がハウジング24内に挿入され、予備ブレード23がブレードホルダ22内に配置された状態を示している。次に、図18(b)に示すように、ブレードホルダ22が閉じられる。すなわち、レバー54を操作してカムシャフト53を逆方向に回転させ、第2部材28を第1部材27に近づく方向に回転させる。これにより、第2部材28が閉位置に配置され、第2部材28のピン58が、予備ブレード23の開口61を通って第1部材27の開口63に挿入される。その結果、予備ブレード23がブレードホルダ22の長手方向に固定される。この閉位置では、バネ46によって第2部材28が第1部材27に向けて付勢され、第2部材28がロック状態になる。
【0051】
次に、図19に示すように、第2摺動フレーム26がハウジング24の開口66から長手方向に引き抜かれる。ここで、ブレードホルダ22が閉位置に設定され、予備ブレード23がブレードホルダ22に固定されているので、第2摺動フレーム26がハウジング24から引き抜かれるときに、予備ブレード23が第2摺動フレーム26の長手方向端部から抜け出て、ブレードホルダ22内に残される。より詳細には、第2摺動フレーム26がハウジング24から引き抜かれるときに、ブレード21の摺動部39が第2摺動フレーム26の係合部72の突出部77に接触して、突出部77を押し上げる。これにより、突出部77が上方に移動し、予備ブレード23が第2摺動フレーム26のカバー71から離脱する。開口66から引き抜かれた第2摺動フレーム26は、例えば第1収容空間67に格納される。
【0052】
上記のように、使用済みのブレード21が予備ブレード23に交換される。従来の画像形成装置では、ブレードを交換するときにブレード支持装置を分解してブレードを取り外す必要があるので、ブレードを単品で交換することはせずにブレード支持装置全体を交換することが一般的である。これに対し、上述したブレード支持装置100では、ブレード21が寿命に達したときに、容易にブレード21を単品で交換することができるので、画像形成装置1のメンテナンスコストを大幅に削減することができる。また、一般的にブレード支持装置100の寿命は、ブレード21の寿命よりも長い。ブレード21の寿命に達した場合にブレード21を単品で交換することにより、ブレード支持装置100を継続使用することができるので、ブレード支持装置100の高寿命化を図ることが可能となる。
【0053】
本明細書に記載の全ての側面、利点及び特徴が、必ずしも、いずれかひとつの特定の例及び実施形態により達成される又は含まれるわけではないことは理解されたい。実際、本明細書において様々な例を記載し示したが、他の例もその配置及び詳細について修正することができることは明らかであるべきだ。ここに請求される保護主題の精神及び範囲に包含される全ての修正及び変形を請求する。
【0054】
例えば、上述した例では、バネ46によって第1部材27に対して第2部材28を付勢して、第2部材28を閉位置に維持している。しかしながら、第2部材28を閉位置に維持するために、バネ46の付勢力では不十分である場合には、例えば図20に示すように、第2部材28の内面48にロッキング装置としてマグネット59が設けられてもよい。マグネット59の磁力で第2部材28を第1部材27に引き寄せることで、第2部材28をロック状態にすることができる。
【0055】
上述したブレード支持装置100は、中間転写ベルト31に残存するトナーを除去するクリーニング装置であったが、ブレード支持装置100は中間転写ベルト31以外の搬送体からトナーを除去してもよい。例えば、図21に示すように、ブレード支持装置100は、感光体40に隣接して配置され、ブレードホルダ22に支持されたブレード21が、トナー像が中間転写ベルト31に一次転写された後に感光体40上に残存するトナーを回収してもよい。
【0056】
また、ブレード支持装置100は、現像ローラ45の外周面上に担持されるトナーの厚さを制限する層厚規制装置として利用されてもよい。ブレード支持装置100が層厚規制装置として利用される場合には、現像ローラ45に適正な厚さを有するトナーの層を形成するために、ブレード21は現像ローラ45の外周面に近接して配置される。ブレード支持装置100を層厚規制装置として利用する場合であっても、ブレード21を単品で交換することで、層厚規制装置のメンテナンスコストを削減することができる。
【0057】
上述した例では、ハウジング24内に挿入された第1摺動フレーム25を長手方向に後退させて、ハウジング24の開口から第1摺動フレーム25に保持されたブレード21を引き抜いている。しかしながら、ブレード21を単品で交換することができれば、必ずしも第1摺動フレーム25を用いなくてもよい。例えば、ブレードホルダ22の第2部材28を開位置に配置した状態で、ブレード21を手でつまんで取り外してもよい。また、ブレードホルダ22がハウジング24に対してスライド可能に構成され、ブレードホルダ22を開口66を通して長手方向にスライドすることで、ハウジング24からブレード21を引き抜くことが可能なようにブレード支持装置100が構成されていてもよい。
【0058】
本明細書に開示された種々の例は、矛盾のない範囲で組み合わせることが可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21