(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073721
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】店舗管理サーバー、プログラム、及び、店舗管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240523BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184581
(22)【出願日】2022-11-18
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-02-05
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】高根 弘行
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC23
5L050CC23
(57)【要約】
【課題】 接客店員の作業を効率化する。
【解決手段】 本発明に係る店舗管理サーバーは、顧客が商品を消費する店舗において、商品を顧客に提供するためのエリア、及び、顧客が商品を消費するエリアの少なくとも一方を含む画像である店舗画像を取得する画像取得手段と、指示を判定する判定モデルに店舗画像を適用して、顧客に対応して商品を提供する接客店員への指示の種別を判定する指示判定手段と、判定された指示の種別に対応する指示を取得する指示取得手段と、指示取得手段が取得した指示を接客店員に出力する指示出力手段とを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が商品を消費する店舗において、前記商品を前記顧客に提供するためのエリア、及び、前記顧客が前記商品を消費するエリアの少なくとも一方を含む画像である店舗画像を取得する画像取得手段と、
指示を判定する判定モデルに前記店舗画像を適用して、前記顧客に対応して前記商品を提供する接客店員への指示の種別を判定する指示判定手段と、
判定された前記指示の種別に対応する前記指示を取得する指示取得手段と、
前記指示取得手段が取得した前記指示を前記接客店員に出力する指示出力手段と
を含む店舗管理サーバー。
【請求項2】
前記指示の種別は、料理の配膳、飲料水の補充、前記接客店員のサポート、下膳、待合室の前記顧客の誘導、会計の対応、店舗の建物の外部エリアでの作業、突発的又は例外的な出来事に対する作業の少なくとも一つを含む
請求項1に記載の店舗管理サーバー。
【請求項3】
前記指示出力手段は、前記指示として、音声情報を前記接客店員に出力する
請求項1又は2に記載の店舗管理サーバー。
【請求項4】
前記指示取得手段は、前記店舗画像を用いて、手空きの前記接客店員を判定し、
前記指示出力手段は、手空きに前記接客店員に、前記指示を出力する
請求項1又は2に記載の店舗管理サーバー。
【請求項5】
顧客が商品を消費する店舗において、前記商品を前記顧客に提供するためのエリア、及び、前記顧客が前記商品を消費するエリアの少なくとも一方を含む画像である店舗画像を取得する処理と、
指示を判定する判定モデルに前記店舗画像を適用して、前記顧客に対応して前記商品を提供する接客店員への指示の種別を判定する処理と、
判定された前記指示の種別に対応する前記指示を取得する処理と、
取得した前記指示を前記接客店員に出力する処理と
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項6】
前記指示の種別は、料理の配膳、飲料水の補充、前記接客店員のサポート、下膳、待合室の前記顧客の誘導、会計の対応、店舗の建物の外部エリアでの作業、突発的又は例外的な出来事に対する作業の少なくとも一つを含む
請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記指示を出力する処理は、前記指示として、音声情報を出力する
請求項5又は6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記店舗画像を用いて、手空きの前記接客店員を判定する処理と、
をコンピュータに実行させ、
前記指示を出力する処理は、手空きに前記接客店員に、前記指示を出力する
請求項5又は6に記載のプログラム。
【請求項9】
顧客が商品を消費する店舗において、前記商品を前記顧客に提供するためのエリア、及び、前記顧客が前記商品を消費するエリアの少なくとも一方を含む画像である店舗画像を取得し、
指示を判定する判定モデルに前記店舗画像を適用して、前記顧客に対応して前記商品を提供する接客店員への指示の種別を判定し、
判定された前記指示の種別に対応する前記指示を取得し、
取得した前記指示を前記接客店員に出力する
店舗管理方法。
【請求項10】
前記指示の種別は、料理の配膳、飲料水の補充、前記接客店員のサポート、下膳、待合室の前記顧客の誘導、会計の対応、店舗の建物の外部エリアでの作業、突発的又は例外的な出来事に対する作業の少なくとも一つを含む
請求項9に記載の店舗管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗情報の処理に関し、特に、店舗の店員に関連する情報の処理に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗に関する情報の処理として、特許文献1ないし3がある。特許文献1は、会員に提供するサービスの内容を管理する飲食店システムを開示している。特許文献2は、顧客が操作する顧客端末からの情報に基づいて、顧客に対する報知を顧客端末に出力するサーバーを開示している。特許文献3は、映像の変化を検出して、凶悪犯を検出する凶悪犯罪防止システムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-192056号公報
【特許文献2】特開2015-210601号公報
【特許文献3】特開2003-044954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
店舗情報の処理の目的の一つとして、顧客に料理などを提供する接客店員の作業の効率化がある。しかし、特許文献1に記載の技術は、会員に対するサービスの内容を管理する技術である。特許文献2に記載の技術は、顧客が操作する顧客端末を介して顧客に対する報知を出力する技術である。特許文献3に記載の技術は、犯罪を判定する技術である。このように、特許文献1から3に記載の技術は、接客店員の作業の効率化を目的とするものではなかった。
【0005】
本発明の目的は、接客店員の作業を効率化する店舗管理サーバーなどを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態における店舗管理サーバーは、顧客が商品を消費する店舗において、商品を顧客に提供するためのエリア、及び、顧客が商品を消費するエリアの少なくとも一方を含む画像である店舗画像を取得する画像取得手段と、指示を判定する判定モデルに店舗画像を適用して、顧客に対応して商品を提供する接客店員への指示の種別を判定する指示判定手段と、判定された指示の種別に対応する指示を取得する指示取得手段と、指示取得手段が取得した指示を接客店員に出力する指示出力手段とを含む。
【0007】
本発明の一形態におけるプログラムは、顧客が商品を消費する店舗において、商品を顧客に提供するためのエリア、及び、顧客が商品を消費するエリアの少なくとも一方を含む画像である店舗画像を取得する処理と、指示を判定する判定モデルに店舗画像を適用して、顧客に対応して商品を提供する接客店員への指示の種別を判定する処理と、判定された指示の種別に対応する指示を取得する処理と、取得した指示を接客店員に出力する処理とをコンピュータに実行させる。
【0008】
本発明の一形態における店舗管理方法は、顧客が商品を消費する店舗において、商品を顧客に提供するためのエリア、及び、顧客が商品を消費するエリアの少なくとも一方を含む画像である店舗画像を取得し、指示を判定する判定モデルに店舗画像を適用して、顧客に対応して商品を提供する接客店員への指示の種別を判定し、判定された指示の種別に対応する指示を取得し、取得した指示を接客店員に出力する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に基づけば、接客店員の作業を効率化するとの効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態にかかる店舗管理サーバーの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】店舗管理サーバーの動作の一例を示すフロー図である。
【
図3】店舗管理サーバーの別の構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】店舗管理サーバーのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明における実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、実施形態は、図面の記載に限られるわけではない。
【0012】
各実施形態において、店舗管理サーバーは、顧客が接客店員から商品の提供を受けて、その商品を店舗において消費するレストラン、及び、喫茶店のような飲食店などの店舗において、接客店員が商品を提供するための作業についての指示を処理する。接客店員とは、飲食店などのような顧客が商品を消費する店舗において、配膳スペースのような顧客に提供するためのエリア、及び、飲食フロアのような顧客が商品を消費するエリアにおいて、顧客に商品を提供するために、顧客に対応する店員である。
【0013】
以下の各実施形態の説明では、接客店員の一例として、飲食店の飲食フロアにおいて、顧客に対応する接客店員を用いて説明する。さらに、以下の説明は、店舗には複数の接客店員が勤務しているとする。なお、接客店員の人数は、固定でもよいし、変化してもよい。接客店員の人数の変化の範囲は、一時的な移動などのために、一人、又は、無人となる場合を含んでいてもよい。ただし、各実施形態は、一人の接客店員の場合の指示を処理してもよい。
【0014】
なお、接客店員は、購入後の顧客に対して、店舗内の飲食フロアなどに限らず、エントランスまで付き添うことがある。さらに、接客店員は、顧客の送迎として、駐車場のような店舗の建物の外部にまで付き添うことがある。そこで、店舗のエリアは、店舗内において直接的に商品を提供するエリアに限らず、エントランス及び駐車場のような、接客店員が顧客の対応のために使用するエリアを含んでいてもよい。
【0015】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態にかかる店舗管理サーバー10の構成の一例を示すブロック図である。店舗管理サーバー10は、判定モデル保存部110と、指示保存部120と、画像取得部130と、指示判定部140と、指示取得部150と、指示出力部160とを含む。
【0016】
判定モデル保存部110は、指示を判定する判定モデルを保存する。具体的には、判定モデル保存部110は、顧客が商品を消費する店舗の画像である店舗画像に基づいて、店舗の接客店員への指示の要否、又は、接客店員が必要とする指示の種別を判定する判定モデルを保存する。例えば、判定モデル保存部110は、配膳などの接客店員の作業など、次に説明する指示の種別それぞれに対応して、指示の要否を判定する判定モデルを保存してもよい。あるいは、判定モデル保存部110は、接客店員に出力することが必要な指示の種別を判定する判定モデルを保存してもよい。判定モデル保存部110は、人工知能(AI: artificial intelligence)、例えば、機械学習の技術を利用して学習した判定モデルを保存する。例えば、料理の配膳の指示の要否を判定する場合、判定モデル保存部110は、配膳スペースの画像と、配膳の指示の要否の判定結果とを含む教師データを用いて学習した判定モデルを保存する。エリアが、飲食エリア、待合室、エントランス、及び、駐車場などの複数のエリアを含む場合、判定モデル保存部110は、エリアごとに対応した判定モデルを保存してもよい。
【0017】
指示保存部120は、顧客に対応して商品を提供するための作業を実行する店舗の接客店員に対する指示を保存する。指示は、顧客に対応する接客店員が、顧客に商品を提供するために実行する作業内容を示すものである。指示は、作業内容、又は、作業を実行する位置などの種類に基づいて区分されていてもよい。以下、指示の区分を「指示の種別」と呼ぶ。なお、飲食店が提供する料理などの商品は、店舗ごとに異なる場合がある。そこで、店舗それぞれにおいて、店長などが、その店舗の接客店員用の指示及び、指示の種別を決定すればよい。例えば、店長などの管理者が、店舗の規模及び種類、扱う商品、及び、接客店員などに対応して、適宜、指示の種別と指示内容とを決定して保存しておけばよい。この場合、指示保存部120は、指示の種別と、指示とを関連付けて保存する。指示の種別は、例えば、料理の配膳及び下膳、飲料水の補充、接客店員のサポート、顧客の誘導、会計、駐車場など建物の外部での作業、並びに、火事などの突発的又は例外的な出来事に対する作業である。指示保存部120が保存する指示の情報の種類は、任意である。指示の情報の種類は、例えば、音声情報でもよいし、文字情報でもよいし、画像情報でもよい。
【0018】
画像取得部130は、店舗画像を取得する。店舗画像とは、顧客が商品を消費する店舗において、配膳スペースのような商品を顧客に提供するためのエリア、及び、飲食エリアのような顧客が商品を消費するエリアの少なくとも一方を含む画像である。例えば、画像取得部130は、店舗画像として、店舗に設置されたカメラから店舗内の配膳エリア及び飲食フロアの画像を取得する。店舗画像は、配膳エリア及び飲食フロアの画像に限らず、各テーブルの画像、会計エリアの画像、待合室の画像、エントランスの画像、及び、駐車場の画像の少なくとも一つを含んでもよい。店舗画像は、動画でもよいし、タイムラプス画像のような静止画の集合でもよい。店舗が複数のエリアを含む場合、画像取得部130は、店舗画像として、複数のエリアそれぞれの画像を取得してもよい。なお、この場合、各エリアの画像は、エリアごとに異なる仕様の画像でもよい。
【0019】
指示判定部140は、指示を判定する判定モデルに店舗画像を適用して、顧客に対応して商品を提供する接客店員への指示の種別を判定する。例えば、判定モデル保存部110が作業それぞれに対応した指示の要否を判定する複数の判定モデルを保存する場合、指示判定部140は、店舗画像を、複数の判定モデルそれぞれに適用して、作業それぞれの指示の要否を判定する。そして、指示が必要な作業がある場合、指示判定部140は、指示が必要な作業に対応する指示の種別を出力してもよい。例えば、配膳が必要な場合、指示判定部140は、次のように動作する。指示判定部140は、配膳の指示の要否を判定する判定モデルに店舗画像を適用して、配膳の指示の要否を判定する。そして、配膳の指示が必要な場合、指示判定部140は、指示の種別として、配膳を出力する。このように、指示判定部140は、指示の種別に対応した判定モデルを用いて、その種別の指示の要否を判定し、指示が必要な場合に指示の種別を出力する。あるいは、判定モデル保存部110が複数の作業に対する指示の中から指示が必要な指示の種別を判定する判定モデルを保存する場合、指示判定部140は、店舗画像をその判定モデルに適用して、接客店員への指示の種別を判定してもよい。判定モデル保存部110が複数のエリアそれぞれに対応した判定モデルを保存し、画像取得部130がエリアそれぞれの画像を取得する場合、指示判定部140は、エリアそれぞれの接客店員への指示の種別を判定してもよい。
【0020】
指示取得部150は、指示保存部120に保存されている指示の中から、指示判定部140が判定した指示の種別に対応する指示を取得する。例えば、配膳が必要な場合、指示取得部150は、指示保存部120に保存されている指示の中から、配膳の指示を取得する。指示判定部140がエリアごとに対応した指示の要否を判定する場合、指示取得部150は、エリアそれぞれの接客店員への指示を取得してもよい。
【0021】
指示出力部160は、指示取得部150が取得した指示を、接客店員に出力する。例えば、指示出力部160は、無線回線を介して接客店員に指示を出力してもよい。より詳細には、例えば、指示保存部120が音声情報を保存する場合、指示出力部160は、無線回線を介して、ヘッドセットのような接客店員が頭部に装着したヘッドホン又はイヤホンに、音声の指示を出力してもよい。指示取得部150がエリアごとに対応した指示を取得する場合、指示出力部160は、そのエリアの接客店員に指示を出力してもよい。指示出力部160は、出力した指示を、出力時刻と共に履歴情報として保存してもよい。
【0022】
[動作の説明]
図2は、店舗管理サーバー10の動作の一例を示すフロー図である。なお、判定モデル保存部110は、判定モデルを保存済みとする。また、指示保存部120は、接客店員に対する指示を保存済みとする。画像取得部130は、店舗の店舗画像を取得する(ステップS201)。例えば、飲食店の場合、画像取得部130は、店舗内のカメラから、店舗画像として、接客店員が勤務する飲食フロアの画像を取得する。指示判定部140は、判定モデルに店舗画像を適用して、接客店員への指示の種別を判定する(ステップS202)。指示が不要な場合(ステップS203でNo)、店舗管理サーバー10は、ステップS201に戻る。例えば、指示判定部140が、指示の要否を判定する判定モデルを用いて全ての指示が不要と判定した場合、店舗管理サーバー10は、指示が不要な判定する。あるいは、指示判定部140が、指示が必要な指示の種別を判定する判定モデルを用いて必要とする指示の種別が無いと判定した場合、店舗管理サーバー10は、指示が不要な判定する。指示が必要な場合(ステップS203でYes)、指示取得部150は、指示保存部120から、判定された指示の種別に対応する指示を取得する(ステップS204)。そして、指示出力部160は、指示取得部150が取得した指示を接客店員に出力する(ステップS205)。例えば、指示出力部160は、接客店員が頭部に装着しているヘッドセットに、音声指示を出力する。
【0023】
次に、第1実施形態の動作の詳細例として、指示の種別それぞれについての動作、説明する。以下の動作の説明では、店舗管理サーバー10は、店舗内などに設置されたカメラから、店舗画像を取得する。店舗画像は、店舗のエリア全体の画像に限らず、動作に必要な範囲の画像でもよい。さらに、店舗管理サーバー10は、指示として、無線通信を介して、接客店員のヘッドセットに、音声の指示を出力する。そのため、指示保存部120は、指示として、音声情報を保存する。また、以下の説明では、無線通信の一例として、店舗管理サーバー10は、無線ローカル・エリア・ネットワーク(LAN: Local Area Network)を用いる。店舗管理サーバー10は、以下で説明する判定モデルが判定に用いるため、店舗内のレイアウト情報を保存していてもよい。レイアウト情報は、例えば、飲食エリアのテーブル及び通路の位置、又は、駐車場の駐車位置など情報である。なお、店舗のレイアウトを変更する場合、管理者等が、適宜、レイアウト情報を更新すればよい。
【0024】
(1)料理の配膳
飲食店において料理を配膳する際の店舗管理サーバー10の動作について説明する。以下の説明では、配膳用の料理の置き場を「配膳スペース」と呼ぶ。さらに、配膳スペースには、注文票が置かれているとする。つまり、店舗管理サーバー10は、店舗画像として、配膳用の料理と注文票とを含む配膳スペースの画像を用いる。説明を簡潔にするため、注文票は、注文順に置かれているとする。さらに、配膳用の料理は、注文順に完成するとする。
【0025】
指示判定部140は、配膳の指示の要否を判定する判定モデルを用いる。以下、この判定モデルを「配膳判定モデル」と呼ぶ。指示判定部140は、例えば、次のような判定を実行する。指示判定部140は、配膳判定モデルに、注文票の画像を適用して、注文票に記載された料理を判定する。例えば、指示判定部140は、文字認識を実行する配膳判定モデルを用いて、注文票に記載された料理を判定する。注文票が複数の場合、指示判定部140は、例えば、最も注文順が早い注文票に記載された料理を判定する。さらに、指示判定部140は、画像認識を実行する配膳判定モデルを用いて、配膳スペースに置かれた料理を判定する。そして、指示判定部140は、注文票に記載された料理、及び、配膳スペースに置かれた料理に基づいて、配膳の指示の要否を判定する。例えば、配膳スペースに、注文票の全ての料理が置かれたと判定した場合など、配膳用の料理が完成したと判定した場合、指示判定部140は、配膳の指示が必要であると判定する。そして、指示判定部140は、必要な指示の種別として、配膳の指示の種別を判定する。一方、注文票の料理の少なくとも一部が置かれていないと判定した場合、指示判定部140は、配膳の指示が不要であると判定する。なお、料理担当者は、読み間違いなどにより、注文された料理を間違える可能性がある。そこで、指示判定部140は、注文票に記載されていない料理を判定した場合、調理場の管理者等に対するアラートが必要など、別の指示の要否を判定してもよい。この場合、店舗管理サーバー10は、管理者等にアラートを出力してもよい。なお、ここまでの説明では、注文票の順番に沿って料理が完成するとしているが、指示判定部140は、注文票の順ではなく、複数の注文票それぞれについて、配膳の指示の要否を判定してもよい。
【0026】
次に、店舗管理サーバー10の動作を説明する。画像取得部130は、配膳スペースの画像を取得する。指示判定部140は、配膳判定モデルに配膳スペースの画像を適用して、接客店員に対する配膳の指示の要否を判定する。指示が不要な場合、店舗管理サーバー10は、画像取得部130の画像取得動作に戻る。指示が必要な場合、指示判定部140は、必要な指示の種別として、配膳の指示の種別を判定する。指示取得部150は、指示保存部120に保存されている配膳の指示を取得する。そして、指示出力部160は、接客店員のヘッドセットに配膳の指示を出力する。この場合の指示は、例えば、「注文票Aの料理の配膳をお願いします。」のような指示である。
【0027】
このように、店舗管理サーバー10は、配膳用の料理がそろった場合に、接客店員に配膳の指示を出力する。そのため、接客店員は、配膳用の料理の完成の確認が不要である。つまり、店舗管理サーバー10は、配膳における接客店員の負荷を低減して、作業の効率化を実現する。さらに、店舗管理サーバー10が配膳用の料理の完成を判定するため、料理担当者は、注文票に対応した料理の完成を判定しなくてもよい。そのため、店舗管理サーバー10は、料理担当者の作業の負荷も低減する。さらに、店舗管理サーバー10は、接客店員のヘッドセットに、音声を用いて指示を出力する。そのため、接客店員は、他の作業をしながらでも、指示を取得できる。この点でも、店舗管理サーバー10は、接客店員の作業の効率化を実現する。
【0028】
なお、店舗管理サーバー10からの指示の出力後の接客店員の動作は、店舗ごとに決めておけばよい。例えば、店舗それぞれで、手空きの接客店員、又は、配膳スペースに近い接客店員が料理を配膳するなどのルールを決めておけばよい。
【0029】
判定モデル保存部110は、飲食フロアの画像から手空きの接客店員を判定する判定モデルを保存してもよい。以下、この判定モデルを「手空き判定モデル」と呼ぶ。この場合、店舗管理サーバー10は、例えば、次のように動作してもよい。指示取得部150が指示を取得すると、指示取得部150、又は、指示出力部160は、手空き判定モデルを用いて、手空きの接客店員を取得する。そして、指示出力部160は、手空きの接客店員のヘッドセットに、配膳の指示を出力する。なお、以下の詳細例でも、店舗管理サーバー10は、上記の「手空き判定モデル」を用いて、手空きの接客店員に指示を出力してもよい。
【0030】
(2)飲料水の補充
顧客のテーブルに置かれたコップの飲料水を補充する際の店舗管理サーバー10の動作について説明する。以下の説明では、店舗管理サーバー10は、店舗画像として、テーブルに置かれたコップを含むテーブル画像を用いる。テーブルの表面には、それぞれのテーブルを識別するための識別子のマークが付されているとする。なお、テーブル画像は、テーブルごとの画像でもよいし、複数のテーブルを含む画像でもよい。
【0031】
指示判定部140は、飲料水の補充の指示の要否を判定する判定モデルを用いる。以下、この判定モデルを「水補充判定モデル」と呼ぶ。指示判定部140は、例えば、テーブルの画像内のコップの画像を水補充判定モデルに適用して、飲料水の補充の指示の要否を判定する。例えば、空のコップがある場合、指示判定部140は、飲料水の補充の指示が必要であると判定してもよい。あるいは、指示判定部140は、コップの半分の量などの閾値より飲料水が少ないコップがある場合に、飲料水の補充の指示が必要であると判定してもよい。指示判定部140は、補充が必要と判定したコップが載っているテーブルの識別子を判定してもよい。
【0032】
次に、店舗管理サーバー10の動作を説明する。画像取得部130は、テーブル画像を取得する。指示判定部140は、水補充判定モデルにテーブル画像を適用して、飲料水の補充の指示の要否を判定する。指示が不要な場合、店舗管理サーバー10は、画像取得部130の画像取得動作に戻る。指示が必要な場合、指示判定部140は、必要な指示の種別として、飲料水の補充の指示の種別を判定する。指示取得部150は、指示保存部120に保存されている飲料水の補充の指示を取得する。そして、指示出力部160は、接客店員のヘッドセットに指示を出力する。指示取得部150は、取得した飲料水の補充の指示、及び、補充が必要と判定したコップが載っているテーブルの識別子を用いて、接客店員への指示を作成してもよい。この場合の指示は、例えば、「テーブルBの飲料水を補充してください。」のような指示である。
【0033】
このように、店舗管理サーバー10は、飲料水の補充が必要な場合に、接客店員に飲料水の補充の指示を出力する。そのため、接客店員は、コップの飲料水の残量の確認が不要である。つまり、店舗管理サーバー10は、接客店員の負荷を低減して、作業の効率化を実現する。なお、店舗管理サーバー10は、コーヒーなど、飲料水とは異なる飲み物の補充の指示を出力してもよい。店舗管理サーバー10は、ご飯のおかわりが無料である店舗におけるご飯のおかわりのような、食物の補充の指示を出力してもよい。
【0034】
(3)接客店員のサポート
接客店員が他の接客店員をサポートする際の店舗管理サーバー10の動作について説明する。以下の説明では、店舗管理サーバー10は、店舗画像として、飲食フロア画像を用いる。
【0035】
指示判定部140は、接客店員のサポートの指示の要否を判定する判定モデルを用いる。以下、この判定モデルを「サポート判定モデル」と呼ぶ。指示判定部140は、飲食フロアの画像に基づいて、いずれかの接客店員に対するサポートの指示の要否を判定する。例えば、指示判定部140は、飲食フロアの画像を用いて、配膳又は下膳中に落下した料理及び食器などの落下物の有無を判定する。そして、落下物がある場合、指示判定部140は、落下物の位置及び状態に基づいて、落下物の処理に対するサポートの要否を判定する。落下物の状態は、例えば、落下物の散乱状態、及び、食器の破片などの落下物に対する危険度である。指示判定部140は、落下物の状態に基づいて、掃除道具など、落下物の処理に必要な道具を判定してもよい。
【0036】
次に、店舗管理サーバー10の動作を説明する。画像取得部130は、飲食フロアの画像を取得する。指示判定部140は、サポート判定モデルに飲食フロアの画像を適用して、接客店員に対するサポートの指示の要否を判定する。接客店員に対するサポートが不要な場合、店舗管理サーバー10は、画像取得部130の画像取得動作に戻る。サポートが必要な場合、指示判定部140は、必要な指示の種別として、サポートの指示の種別を判定する。指示取得部150は、指示保存部120に保存されているサポートの指示を取得する。そして、指示出力部160は、接客店員のヘッドセットに、サポートの指示を出力する。指示取得部150は、サポートの指示、落下物の位置、及び、処理に必要な道具を用いて、サポートの指示を作成してもよい。この場合の指示は、例えば、「テーブルCの周辺に食品が落ちたので、掃除道具を持ってサポートに入ってください。」のような指示である。
【0037】
このように、店舗管理サーバー10は、接客店員に対するサポートが必要な場合に、接客店員を介さずに、接客店員に対してサポートの指示を出力する。そのため、接客店員は、サポートを要請することが不要である。あるいは、接客店員は、サポートが必要となる他の接客店員の状態を確認する必要がない。つまり、店舗管理サーバー10は、接客店員の負荷を低減して、作業の効率化を実現する。
【0038】
(4)かたづけ(下膳)
接客店員が食器を下膳する際の店舗管理サーバー10の動作について説明する。以下の説明では、店舗管理サーバー10は、店舗画像として、飲食フロア画像を用いる。
【0039】
指示判定部140は、下膳の指示の要否を判定する判定モデルを用いる。以下、このモデルを「下膳判定モデル」と呼ぶ。例えば、指示判定部140は、飲食フロアの画像に基づいて、食事が終了したテーブルを判定する。例えば、指示判定部140は、飲食フロアの画像を用いた判定結果において、全ての食器の料理がないテーブルを食事が終了したテーブルと判定してもよい。あるいは、指示判定部140は、食事が終了したテーブルの判定基準として、所定の時間以上においていずれの顧客も料理に手を出さないような時間的な判定基準、又は、全ての食器が顧客の前から移動されているような位置的な判定基準を用いてもよい。あるいは、指示判定部140は、全ての顧客が離席したテーブルなど、顧客の状態に基づいた判定基準を用いてもよい。上記に限らず、指示判定部140は、店舗に対応した判定基準を用いればよい。そして、指示判定部140は、食事が終了したテーブルがある場合に、下膳の指示が必要であると判定する。指示判定部140は、食事が終了したテーブルの識別子を判定してもよい。
【0040】
次に、店舗管理サーバー10の動作を説明する。画像取得部130は、飲食フロアの画像を取得する。指示判定部140は、下膳判定モデルに飲食フロアの画像を適用して、接客店員に対する下膳の指示の要否を判定する。下膳の指示が不要な場合、店舗管理サーバー10は、画像取得部130の画像取得動作に戻る。下膳の指示が必要な場合、指示判定部140は、必要な指示の種別として、下膳の指示の種別を判定する。指示取得部150は、指示保存部120に保存されている下膳の指示を取得する。そして、指示出力部160は、接客店員のヘッドセットに下膳の指示を出力する。指示取得部150は、下膳の指示、及び、食事が終了したテーブルの識別子を用いて、接客店員への指示を作成してもよい。この場合の指示は、例えば、「テーブルDの食事が完了したので、食器をかたづけてください。」のような指示である。
【0041】
このように、店舗管理サーバー10は、下膳が必要な場合に、接客店員に対して下膳の指示を出力する。そのため、接客店員は、食事の終了などの下膳の判断のために、テーブルなどの確認が不要である。つまり、店舗管理サーバー10は、接客店員の負荷を低減して、作業の効率化を実現する。
【0042】
(5)待合室の顧客の誘導
待合室から顧客誘導する際の店舗管理サーバー10の動作について説明する。以下の説明では、店舗管理サーバー10は、店舗画像として、飲食フロアの画像を用いる。なお、以下の説明では、待合室の顧客のグループの順番、及び、グループのそれぞれの人数は、保存済みとする。さらに、顧客のグループには、識別子が割り振られているとする。
【0043】
指示判定部140は、待合室で待っている顧客を誘導する指示の要否を判定する判定モデルを用いる。以下、このモデルを「誘導判定モデル」と呼ぶ。指示判定部140は、例えば、まず、飲食フロアの画像に基づいて、空いたテーブル及び着席できる人数を判定する。そして、指示判定部140は、待合室の顧客のグループの順番の早い方から、着席できる人数以下のグループを検索する。そして、着席できる人数以下のグループがある場合、指示判定部140は、顧客をテーブルに誘導する指示が必要であると判定する。指示判定部140は、誘導先のテーブルの識別子を判定してもよい。さらに、指示判定部140は、誘導するグループの識別子を判定してもよい。指示判定部140は、着席できる人数の判定において、隣接する複数のテーブルに着席できる人数を判定してもよい。
【0044】
次に、店舗管理サーバー10の動作を説明する。画像取得部130は、飲食フロアの画像を取得する。指示判定部140は、誘導判定モデルに飲食フロアの画像を適用して、接客店員に対する誘導の指示の要否を判定する。指示が不要な場合、店舗管理サーバー10は、画像取得部130の画像取得動作に戻る。指示が必要な場合、指示判定部140は、必要な指示の種別として、誘導の指示の種別を判定する。指示取得部150は、指示保存部120に保存されている誘導の指示を取得する。そして、指示出力部160は、接客店員のヘッドセットに誘導の指示を出力する。指示取得部150は、取得した誘導の指示、顧客グループの識別子、及び、テーブルの識別子を用いて、接客店員への指示を作成してもよい。この場合の指示は、例えば、「テーブルEに、グループFのお客様を誘導してください。」のような指示である。店舗管理サーバー10は、待合室に限らず、テーブルの変更など、店舗内での顧客の移動に伴う誘導の指示を出力してもよい。
【0045】
このように、店舗管理サーバー10は、顧客を、空いたテーブルに誘導する指示を出力する。そのため、接客店員は、テーブルの空き状態及び誘導する顧客のなどの判断が不要である。つまり、店舗管理サーバー10は、接客店員の負荷を低減して、作業の効率化を実現する。
【0046】
(6)会計の対応
会計の際の店舗管理サーバー10の動作について説明する。以下の説明では、店舗管理サーバー10は、店舗画像として、会計エリアの画像を用いる。なお、会計処理については、接客店員が実行するため、説明を省略する。
【0047】
指示判定部140は、会計を希望する顧客に対応する接客店員への指示の要否を判定する判定モデルを用いる。以下、このモデルを「会計判定モデル」と呼ぶ。指示判定部140は、会計エリアの画像に基づいて、会計エリアに、会計を希望する顧客がいるか否かを判定する。ただし、会計エリアは、会計を希望する顧客以外の顧客が行き来する場合がある。そこで、指示判定部140は、例えば、会計エリアで立ち止まるなど、会計エリアにおける顧客の動きを用いて、会計を希望する顧客の有無を判定してもよい。そして、会計を希望する顧客がいる場合、指示判定部140は、会計を希望する顧客に対応するために、接客店員への指示が必要であると判定する。
【0048】
次に、店舗管理サーバー10の動作を説明する。画像取得部130は、会計エリアの画像を取得する。指示判定部140は、会計判定モデルに会計エリアの画像を適用して、会計に対応する接客店員への指示の要否を判定する。指示が不要な場合、店舗管理サーバー10は、画像取得部130の画像取得動作に戻る。指示が必要な場合、指示判定部140は、必要な指示の種別として、会計に対応する指示の種別を判定する。指示取得部150は、指示保存部120に保存されている会計に対応する指示を取得する。そして、指示出力部160は、接客店員のヘッドセットに、会計に対応する指示を出力する。この場合の指示は、例えば、「会計をご希望のお客様がいますので、レジの所に移動して、会計を行ってください。」のような指示である。
【0049】
このように、店舗管理サーバー10は、会計を希望する顧客が発生すると、会計に対応するための指示を出力する。そのため、接客店員は、会計エリアに常駐する必要がなく、他の作業を実行できる。つまり、店舗管理サーバー10は、接客店員の負荷を低減して、作業の効率化を実現する。
【0050】
(7)店舗の建物の外部エリアでの作業
店舗管理サーバー10は、飲食フロアなど店舗の建物内に限らず、駐車場など店舗の建物の外部エリアでの作業に対する接客店員への指示を処理してもよい。そこで、一例として、駐車場に関連する指示を出力する際の店舗管理サーバー10の動作について説明する。以下の説明では、店舗管理サーバー10は、店舗画像として、駐車場の画像を用いる。
【0051】
指示判定部140は、駐車場に関する作業の指示の要否を判定する判定モデルを保存する。以下、このモデルを「駐車場判定モデル」と呼ぶ。指示判定部140は、駐車場の画像に基づいて、駐車している車両に関する指示の要否を判定する。例えば、指示判定部140は、まず、駐車場の画像を用いて、下記のような駐車場内の車両に関する状態の発生の有無を判定する。
・ヘッドライト、バックライト、ウィンカー、及び、室内ランプなど、車両のランプの消灯忘れ。
・通路など駐車範囲以外への駐車、及び、駐車範囲を跨った駐車などの不適切な位置での駐車。
・店舗の利用に対して異常な長時間駐車。
・接触などの駐車場内での事故。
そして、指示判定部140は、上記の状態の発生を判定した場合、接客店員への指示が必要であると判定する。指示判定部140における判定の例を説明する。指示判定部140は、これらの判定において車両を区別するため、車両ナンバー及び車種などを判定してもよい。指示判定部140は、駐車場のレイアウト情報を用いて、指示の対象となる車両の位置を判定してもよい。
【0052】
・不適切な位置での駐車
指示判定部140は、レイアウト情報及び駐車場の画像に基づいて、不適切な位置に駐車している車両があるか否かを判定する。例えば、指示判定部140は、通路に駐車している車両を判定してもよい。あるいは、指示判定部140は、駐車位置を示す白線を跨って駐車している車両を判定してもよい。そして、不適切な位置に駐車している車両がある場合、指示判定部140は、指示が必要であると判定する。
【0053】
・障害者専用駐車場
指示判定部140は、障害者専用駐車場に駐車している不適切な車両を判定してもよい。例えば、指示判定部140は、障害者専用駐車場のレイアウトを含む駐車場レイアウト情報及び駐車場の画像に基づいて、障害者専用駐車場に車両が駐車しているか否かを判定する。車両が駐車している場合、指示判定部140は、駐車している車両が障害者用の車両であるか否かを判定する。例えば、障害者用の車両であるか否かを判定として、指示判定部140は、車両に身体障害者標識が貼られているか否かを判定してもよい。あるいは、指示判定部140は、駐車している車両が障害者用の車種であるか否か、又は、降車した顧客が車いすを使用しているか否かを判定してもよい。そして、障害者専用駐車場に駐車している車両が障害者用車両でない場合、指示判定部140は、指示が必要であると判定する。
【0054】
・長時間駐車
指示判定部140は、駐車場に車両を駐車すると、車両ナンバーと駐車開始時刻とを関連付けて保存する。指示判定部140は、駐車開始時刻として、例えば、車両が駐車場に入った時刻、又は、降車した顧客が車両にロックを掛けた時刻を用いてもよい。そして、指示判定部140は、駐車開始時刻から経過時間に基づいて、長時間駐車を判定してもよい。あるいは、指示判定部140は、駐車場への車両の入場を検出すると、車両に関連付けて駐車時間計測タイマーを生成する。例えば、指示判定部140は、車両ナンバーと駐車時間計測タイマーとを関連付ける。そして、指示判定部140は、生成した駐車時間計測タイマーのカウントを開始する。そして、指示判定部140は、カウント値が閾値を超えた駐車時間計測タイマーに関連付けられた車両を長時間駐車している車両と判定してもよい。そして、長時間駐車している車両がある場合、指示判定部140は、指示が必要であると判定する。
【0055】
次に、店舗管理サーバー10の動作を説明する。画像取得部130は、駐車場の画像を取得する。指示判定部140は、駐車場判定モデルに駐車場の画像を適用して、接客店員に対する指示の要否を判定する。指示が不要な場合、店舗管理サーバー10は、画像取得部130の画像取得動作に戻る。指示が必要な場合、指示判定部140は、必要な指示の種別として、車両に関する指示の種別を判定する。指示取得部150は、指示保存部120に保存されている車両に関する指示を取得する。そして、指示出力部160は、接客店員のヘッドセットに指示を出力する。なお、この場合の指示は、例えば、次のような指示である。
・ランプの消し忘れの場合の指示は、「車両ナンバーGの車両のランプが消灯されていません。お客様に消灯の忘れを連絡してください。」のような指示である。
・不適切な駐車の場合の指示は、「車両ナンバーHの車両が、正しい位置に駐車されていません。お客様に駐車位置の変更をお願いしてください。」のような指示である。
・長時間駐車の場合の指示は、「車両ナンバーIの車両が、長時間駐車となっています。駐車している車両について、お客様に確認してください。車両のお客様がいらっしゃらない場合は、警察に連絡してください。」のような指示である。
・事故の場合の指示は、「車両ナンバーJの車両が、駐車場で事故を起こした可能性があります。状況を確認し、必要に応じて、警察に連絡してください。」のような指示である。
【0056】
このように、店舗管理サーバー10は、駐車場に駐車されている車両に関連する指示を出力する。そのため、接客店員は、駐車場における車両の状態を確認する必要がなく、他の作業を実行できる。つまり、店舗管理サーバー10は、接客店員の負荷を低減して、作業の効率化を実現する。店舗管理サーバー10は、事故を起こした車両ナンバー及び画像、不適切な位置に駐車した車両ナンバー及び画像、又は、長時間駐車している車両ナンバー及び画像を保存してもよい。
【0057】
(8)突発的又は例外的な出来事に対する作業
ここまでの説明では、店舗管理サーバー10は、飲食店における通常の作業についての指示を出力している。しかし、店舗管理サーバー10は、火事のような、突発的又は例外的な出来事に対する作業の指示を出力してもよい。以下、突発的又は例外的の出来事の例として、顧客同士の喧嘩、火事、及び、犯罪の場合について説明する。以下の説明では、店舗管理サーバー10は、店舗画像として、飲食フロアの画像、待合室の画像、会計エリアの画像、エントランスの画像、及び、駐車場の画像を用いる。以下、これらの画像をまとめて、「例外事象エリア画像」と呼ぶ。なお、突発的又は例外的な出来事を扱う場合、店舗管理サーバー10は、例外事象エリア画像として、上記の画像に加え、調理場、店舗事務室、従業員の出入り口、及び、ゴミ捨て場など、接客店員が顧客の対応に利用しないエリアの画像を用いてもよい。
【0058】
指示判定部140は、喧嘩、火事、及び、犯罪それぞれにおける指示の要否を判定する判定モデルを用いる。以下、喧嘩、火事、及び、犯罪それぞれのモデルを、「喧嘩判定モデル」、「火事判定モデル」、及び、「犯罪判定モデル」と呼ぶ。また、「喧嘩判定モデル」、「火事判定モデル」、及び、「犯罪判定モデル」などの突発的又は例外的な出来事用のモデルをまとめて「例外処理判定モデル」と呼ぶ。
【0059】
指示判定部140は、喧嘩判定モデルに、例外事象エリア画像を適用して、顧客同士の喧嘩の発生の有無を判定する。指示判定部140は、店員と顧客との喧嘩、及び、店員同士の喧嘩の発生を判定してもよい。そして、喧嘩が発生している場合、指示判定部140は、指示が必要であると判定する。指示判定部140は、火事判定モデルに、例外事象エリア画像を適用して、火事の発生の有無を判定する。そして、火事が発生している場合、指示判定部140は、指示が必要であると判定する。
【0060】
指示判定部140は、犯罪判定モデルに、例外事象エリア画像を適用して、犯罪の発生の有無を判定する。犯罪の発生の有無として、指示判定部140は、例えば、例外事象エリア画像に基づいて、ナイフなどの凶器を保持する犯罪者の有無を判定してもよい。あるいは、指示判定部140は、会計エリアの画像に基づいて、支払いを完了しない顧客の外出などを判定して、無銭飲食の発生の有無を判定してもよい。あるいは、指示判定部140は、飲食フロアの画像の顧客の動作に基づいて、置き引きの有無を判定してもよい。あるいは、指示判定部140は、子供の連れ去りを判定してもよい。この場合、例えば、指示判定部140は、飲食エリア及び会計エリアの画像に基づいて判定した子供を店舗の外に連れ出した者と、顧客グループの情報に基づいて判定した子供に関連する顧客とを用いて、子供を店舗の外に連れ出した者が適切か否かを判定する。そして、指示判定部140は、不適切な者が子供の連れ出した場合に、子供の連れ去りが発生したと判定してもよい。あるいは、指示判定部140は、予め関連付けられた駐車場の車両及び顧客の情報に基づいて、関連しない者の車両の扉への操作など、駐車場の車両に対する不正な動作の有無を判定してもよい。そして、指示判定部140は、犯罪が発生した場合に、指示が必要であると判定する。
【0061】
指示判定部140は、上記の判定に加え、出来事の発生場所、及び、けが人の有無などを判定してもよい。例えば、指示判定部140は、レイアウト情報を用いて、出来事の発生場所を判定してもよい。
【0062】
なお、接客店員などの店員がいる場所で、火事などが発生した場合、店員は、すぐに、火事などの発生を把握できる。一方、店員があまり立ち入らない場所での火事などの発生は、発見が遅れる場合がある。そこで、店舗管理サーバー10は、例外事象エリア画像として、接客店員など店員の立ち入り頻度が少ない場所の画像を用いて、動作してもよい。あるいは、店舗管理サーバー10は、店員の立ち入り頻度が少ない場所の判定頻度を、店員の立ち入り頻度が多い場所の判定頻度より、高くしてもよい。あるいは、店舗管理サーバー10は、店員の立ち入り頻度が少ない場所の判定に用いる例外処理判定モデルとして、店員の立ち入り頻度が多い場所に用いる例外処理判定モデルより、精度の高いモデルを用いてもよい。
【0063】
次に、店舗管理サーバー10の動作を説明する。画像取得部130は、例外事象エリア画像を取得する。指示判定部140は、例外処理判定モデルに例外事象エリア画像を適用して、接客店員に対する指示の要否を判定する。指示が不要な場合、店舗管理サーバー10は、画像取得部130の画像取得動作に戻る。指示が必要な場合、指示判定部140は、必要な指示の種別として、突発的又は例外的な出来事の指示の種別を判定する。指示取得部150は、指示保存部120に保存されている指示を取得する。そして、指示出力部160は、接客店員のヘッドセットに指示を出力する。なお、この場合の指示は、例えば、次のような指示である。なお、犯罪及び火事の場合、指示出力部160は、接客店員を介さずに、警察署及び消防署に、犯罪及び火事の発生を通報してもよい。
・喧嘩の場合の指示は、「Kの近傍でお客様の喧嘩が発生しています。至急、仲裁に向かってください。」のような指示である。
・火事の場合の指示は、「Lの近傍で火事が発生しました。至急、状況を確認し、消火活動、お客様の避難誘導、及び、消防署への連絡を実行してください。」のような指示である。
・犯罪の場合の指示は、「Mの近傍で犯罪が発生しました。至急、状況を確認し、警察に連絡してください。」のような指示である。
【0064】
このように、店舗管理サーバー10は、突発的又は例外的な出来事が発生すると、対応するための指示を出力する。例えば、店舗管理サーバー10は、接客店員が立ち寄らない場所における出来事を判定して、指示を出力する。そのため、接客店員は、そのような場所を確認する必要がなく、他の作業を実行できる。つまり、店舗管理サーバー10は、接客店員の負荷を低減して、作業の効率化を実現する。
【0065】
以上の説明の通り、店舗管理サーバー10は、顧客に商品を提供する店舗の店舗画像に基づいて、店舗の接客店員への指示の要否を判定する判定モデルを保存する。さらに、店舗管理サーバー10は、店舗の接客店員に対する指示を保存する。そして、店舗管理サーバー10は、店舗画像を取得すると、判定モデルに店舗画像を適用して接客店員への指示の種別を判定する。そして、店舗管理サーバー10は、判定された種別の指示を取得し、取得した指示を接客店員に出力する。このような動作を用いて、店舗管理サーバー10は、接客店員の負荷を低減し、作業を効率化することができる。
【0066】
[バリエーション]
店舗管理サーバー10は、判定モデル保存部110及び指示保存部120として、外部の記憶装置を用いてもよい。
図3は、店舗管理サーバー10の別構成である店舗管理サーバー11の構成の一例を示すブロック図である。店舗管理サーバー11は、画像取得部130と、指示判定部140と、指示取得部150と、指示出力部160とを含む。画像取得部130は、顧客が商品を消費する店舗において、商品を顧客に提供するためのエリア、及び、顧客が商品を消費するエリアの少なくとも一方を含む画像である店舗画像を取得する。指示判定部140は、指示を判定する判定モデルに店舗画像を適用して、顧客に対応して商品を提供する接客店員への指示の種別を判定する。例えば、指示判定部140は、店舗画像を、判定モデル保存部110に相当する記憶装置に保存されている判定モデルに適用して指示の種別を判定する。指示取得部150は、判定された指示の種別に対応する指示を取得する。例えば、指示取得部150は、指示保存部120に相当する記憶装置に保存されている指示を取得する。指示出力部160は、取得した指示を接客店員に出力する。このように、店舗管理サーバー11の各構成は、店舗管理サーバー10のおける対応する構成と同様に動作して、同じ機能を実現する。
[ハードウェア構成]
次に、店舗管理サーバー10及び11のハードウェア構成について、店舗管理サーバー10を用いて説明する。店舗管理サーバー10の各構成部は、ハードウェア回路で構成されてもよい。あるいは、店舗管理サーバー10において、各構成部は、ネットワークを介して接続した複数の装置を用いて、構成されてもよい。例えば、店舗管理サーバー10は、クラウドコンピューティングを利用して構成されてもよい。あるいは、店舗管理サーバー10において、複数の構成部は、1つのハードウェアで構成されてもよい。あるいは、店舗管理サーバー10は、中央処理装置(CPU: Central Processing Unit)と、読み取り専用メモリ(ROM: Read Only Memory)と、ランダム・アクセス・メモリ(RAM: Random Access Memory)と、ネットワークインターフェースカード(NIC: Network Interface Card)とを含むコンピュータ装置として実現されてもよい。
図4は、店舗管理サーバー10のハードウェア構成の一例であるコンピュータ装置600の構成を示すブロック図である。コンピュータ装置600は、CPU610と、ROM620と、RAM630と、記憶装置640と、NIC650とを含む。
【0067】
CPU610は、ROM620及び記憶装置640の少なくとも一方からプログラムを読み込む。そして、CPU610は、読み込んだプログラムに基づいて、RAM630と、記憶装置640と、NIC650とを制御する。そして、CPU610を含むコンピュータ装置600は、これらの構成を制御して、画像取得部130と、指示判定部140と、指示取得部150と、指示出力部160としての機能を実現する。このように、店舗管理サーバー10は、ハードウェアとソフトウェアとの組合せとして、機能を実現してもよい。
【0068】
また、CPU610は、コンピュータで読み取り可能にプログラムを記憶した記録媒体690が含むプログラムを、図示しない記録媒体読み取り装置を用いて読み込んでもよい。あるいは、CPU610は、NIC650を介して、図示しない外部の装置からプログラムを受け取り、RAM630又は記憶装置640に保存して、保存したプログラムに基づいて動作してもよい。
【0069】
ROM620は、CPU610が実行するプログラム及び固定的なデータを記憶する。ROM620は、例えば、プログラマブルROM(P-ROM: Programmable-ROM)又はフラッシュROMである。RAM630は、CPU610が実行するプログラム及びデータを一時的に記憶する。RAM630は、例えば、ダイナミックRAM(D-RAM: Dynamic-RAM)である。記憶装置640は、コンピュータ装置600が長期的に保存するデータ及びプログラムを記憶する。記憶装置640は、判定モデル保存部110及び指示保存部120としての機能を実現する。記憶装置640は、CPU610の一時記憶装置として動作してもよい。記憶装置640は、例えば、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD: Solid State Drive)、又は、ディスクアレイ装置である。
【0070】
ROM620及び記憶装置640は、不揮発性(non-transitory)の記録媒体である。一方、RAM630は、揮発性(transitory)の記録媒体である。そして、CPU610は、ROM620、記憶装置640、及び、RAM630に記憶されているプログラムに基づいて動作可能である。つまり、CPU610は、不揮発性記録媒体及び揮発性記録媒体のどちらを用いても動作可能である。CPU610は、各機能を実現する際に、RAM630及び記憶装置640の少なくとも一方を、プログラム及びデータの一時的な記憶媒体として使用してもよい。
【0071】
NIC650は、ネットワークを介した図示しない外部の装置とのデータのやり取りを中継する。NIC650は、画像取得部130及び指示出力部160としての機能の少なくとも一部を実現する。NIC650は、例えば、無線LANカード又はLANハブである。さらに、NIC650は、有線及び無線のどちらを用いてもよい。例えば、NIC650は、店舗のカメラ、及び、接客店員のヘッドセットとの通信を中継する。
【0072】
このように構成されたコンピュータ装置600は、店舗管理サーバー10における各構成の動作を実行して、店舗管理サーバー10としての機能を実現する。
【0073】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0074】
10 店舗管理サーバー
110 判定モデル保存部
120 指示保存部
130 画像取得部
140 指示判定部
150 指示取得部
160 指示出力部
600 コンピュータ装置
610 CPU
620 ROM
630 RAM
640 記憶装置
650 NIC
690 記録媒体
【手続補正書】
【提出日】2023-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が商品を消費する店舗において、前記商品を前記顧客に提供するためのエリア、及び、前記顧客が前記商品を消費するエリアの少なくとも一方において注文票及び配膳スペースを含む画像である店舗画像を取得する画像取得手段と、
指示を判定する判定モデルに前記店舗画像を適用して、前記注文票に記載された前記商品と前記配膳スペースに置かれた前記商品とを判定し、前記注文票に記載された前記商品と前記配膳スペースに置かれた前記商品とに基づいて前記顧客に対応して前記商品を提供する接客店員への配膳の指示の種別を判定する指示判定手段と、
判定された前記指示の種別に対応する前記指示を取得する指示取得手段と、
前記指示取得手段が取得した前記指示を前記接客店員に出力する指示出力手段と
を含む店舗管理サーバー。
【請求項2】
前記指示判定手段は、前記配膳スペースに、前記注文票に記載された全ての前記商品が置かれたと判定した場合に、前記指示の種別を判定する
請求項1に記載の店舗管理サーバー。
【請求項3】
前記指示出力手段は、前記指示として、音声情報を前記接客店員に出力する
請求項1又は2に記載の店舗管理サーバー。
【請求項4】
前記指示取得手段は、前記店舗画像を用いて、手空きの前記接客店員を判定し、
前記指示出力手段は、手空きに前記接客店員に、前記指示を出力する
請求項1又は2に記載の店舗管理サーバー。
【請求項5】
顧客が商品を消費する店舗において、前記商品を前記顧客に提供するためのエリア、及び、前記顧客が前記商品を消費するエリアの少なくとも一方において注文票及び配膳スペースを含む画像である店舗画像を取得する処理と、
指示を判定する判定モデルに前記店舗画像を適用して、前記注文票に記載された前記商品と前記配膳スペースに置かれた前記商品とを判定し、前記注文票に記載された前記商品と前記配膳スペースに置かれた前記商品とに基づいて前記顧客に対応して前記商品を提供する接客店員への配膳の指示の種別を判定する処理と、
判定された前記指示の種別に対応する前記指示を取得する処理と、
取得した前記指示を前記接客店員に出力する処理と
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項6】
前記指示の種別を判定する処理は、前記配膳スペースに、前記注文票に記載された全ての前記商品が置かれたと判定した場合に、前記指示の種別を判定する処理を含む
請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記指示を出力する処理は、前記指示として、音声情報を出力する
請求項5又は6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記店舗画像を用いて、手空きの前記接客店員を判定する処理と、
をコンピュータに実行させ、
前記指示を出力する処理は、手空きに前記接客店員に、前記指示を出力する
請求項5又は6に記載のプログラム。
【請求項9】
コンピュータが、
顧客が商品を消費する店舗において、前記商品を前記顧客に提供するためのエリア、及び、前記顧客が前記商品を消費するエリアの少なくとも一方において注文票及び配膳スペースを含む画像である店舗画像を取得し、
指示を判定する判定モデルに前記店舗画像を適用して、前記注文票に記載された前記商品と前記配膳スペースに置かれた前記商品とを判定し、前記注文票に記載された前記商品と前記配膳スペースに置かれた前記商品とに基づいて前記顧客に対応して前記商品を提供する接客店員への配膳の指示の種別を判定し、
判定された前記指示の種別に対応する前記指示を取得し、
取得した前記指示を前記接客店員に出力する
店舗管理方法。
【請求項10】
前記配膳スペースに、前記注文票に記載された全ての前記商品が置かれたと判定した場合に、前記指示の種別を判定する
請求項9に記載の店舗管理方法。