(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073757
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】毛髪美容液
(51)【国際特許分類】
A61K 8/65 20060101AFI20240523BHJP
A61Q 1/10 20060101ALI20240523BHJP
A61K 8/73 20060101ALI20240523BHJP
A61K 8/68 20060101ALI20240523BHJP
【FI】
A61K8/65
A61Q1/10
A61K8/73
A61K8/68
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184632
(22)【出願日】2022-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】300076600
【氏名又は名称】株式会社CYMEDIC
(74)【代理人】
【識別番号】100181881
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 俊一
(72)【発明者】
【氏名】川原 拓麿
(72)【発明者】
【氏名】東井 美香
(72)【発明者】
【氏名】高瀬 智子
(72)【発明者】
【氏名】熊手 和佳奈
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA112
4C083AC122
4C083AC641
4C083AD331
4C083AD332
4C083AD411
4C083AD431
4C083AD432
4C083AD441
4C083AD442
4C083AD601
4C083AD602
4C083BB47
4C083BB48
4C083BB53
4C083CC14
4C083DD23
4C083EE01
4C083EE06
(57)【要約】
【課題】 所望の化粧や処置を施したまつ毛や眉毛に、健康な自毛が持つ自然さを与える拭き取りの要らない毛髪美容液の提供。
【解決手段】 まつ毛又は眉毛及びそれらの根元に塗布するための毛髪美容液であって、分子量が20,000を超える高分子加水分解ケラチン0.1重量%~5.0重量%と、分子量が500以上20,000以下の中分子加水分解ケラチン0.1重量%~1.0重量%を含有し、pHが4.5~6.0に調整されている毛髪美容液。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
まつ毛又は眉毛及びそれらの根元に塗布するための毛髪美容液であって、
分子量が20,000を超える高分子加水分解ケラチン0.1重量%~5.0重量%と、
分子量が500以上20,000以下の中分子加水分解ケラチン0.1重量%~1.0重量%を含有し、
pHが4.5~6.0に調整されていることを特徴とする毛髪美容液。
【請求項2】
まつ毛又は眉毛及びそれらの根元に塗布するための毛髪美容液であって、
分子量が20,000を超える高分子加水分解ケラチン0.1重量%~5.0重量%と、
分子量が500以上20,000以下の中分子加水分解ケラチン0.1重量%~1.0重量%を含有し、
ヒアルロン酸ナトリウム0.01重量%~0.30重量%を含有し、
pHが4.5~6.0に調整されていることを特徴とする毛髪美容液。
【請求項3】
まつ毛又は眉毛及びそれらの根元に塗布するための毛髪美容液であって、
分子量が20,000を超える高分子加水分解ケラチン0.1重量%~5.0重量%と、
分子量が500以上20,000以下の中分子加水分解ケラチン0.1重量%~1.0重量%を含有し、
ヒアルロン酸ナトリウム0.01重量%~0.30重量%を含有し、
加水分解エラスチン0.01重量%~1.00重量%を含有し、
pHが4.5~6.0に調整されていることを特徴とする毛髪美容液。
【請求項4】
セラミド0.01重量%~0.10重量%、又は
加水分解コラーゲン0.01重量%~0.14重量%
を含有することを特徴とする請求項2に記載の毛髪美容液。
【請求項5】
セラミド0.01重量%~0.10重量%、又は
加水分解コラーゲン0.01重量%~0.14重量%
を含有することを特徴とする請求項3に記載の毛髪美容液。
【請求項6】
ニコチンアミドモノヌクレオチド0.001重量%~10.0重量%を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の毛髪美容液。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、まつ毛又は眉毛(以下、「まつ毛等」と記す。)の美容に寄与する毛髪美容液に関する。
【背景技術】
【0002】
まつ毛は、視界を妨げることなく目を覆い異物と事前に接触する配置によって、目に異物が侵入することを防ぐ機能や眼球の乾燥を抑制する健康維持機能を持つ他、その存在によって目元が強調すると言う美容機能も果たしている。
一方、眉毛は、額の略最下位において汗や塵埃の流れを規制し、目への光の入射を抑制する配置によって、目を守る役割をする他、視界を妨げることなく目を覆い異物と事前に接触する配置によって、目を守る健康維持機能を持つ他、その存在や向き及び形態の変化をもって人相や表情を形作ると言う美容機能も果たしている。
【0003】
まつ毛等を濃く若しくは長く見せ、整形(例えば、所望の方向に揃え又はカールしているように見せる。)し、又は毛流れを整えるためにまつ毛等自体に塗る化粧品として「マスカラ(mascara)」が挙げられる(例えば、下記特許文献1及び特許文献4参照。)。
一方では、地肌の血行促進作用や毛髪細胞の活性化により養毛又は育毛を行うことを目的とした化粧料(例えば、下記特許文献2参照。)が開示されている他、ポリフェノール誘導体が持つ毛髪の増殖効果及び育毛効果をまつ毛の健康や美容に用いる着想が開示されている(例えば、下記特許文献3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-70248号公報
【特許文献2】特許第6352825号公報
【特許文献3】特許第6546316号公報
【特許文献4】特開2021-164528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、マスカラは、液体状、固形状又はクリーム状の素材(顔料及び増粘剤等)を塗ることによって、まつ毛等に黒・茶・紺などの彩色を施しその長さや太さを誇張する化粧品であるため、所望の化粧や処置を施したまつ毛等に、健康な自毛が持つ自然な美観を与えることは困難である。
また、マスカラは、日々塗布と拭き取りを繰り返すことにより、まつ毛や眉毛の消耗や損傷を招来するという問題がある。
【0006】
一方、養毛や育毛の面からまつ毛等の美容の達成を図る手法では、皮膚細胞の新陳代謝やケラチンの産生量等に依存する養毛作用及び育毛作用等に個人差が有るため、様々な性状のまつ毛等に毛髪美容液として意図するハリやコシを与えることは困難である。
例えば、まつ毛等の性状には、健常なまつ毛等やダメージを受けたまつ毛等、硬いまつ毛等や柔らかいまつ毛等、様々な状態があるところ、使用者の現状のまつ毛等にハリやコシ等を与える毛髪美容液としての実用性を期すことができないと言う問題がある。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、所望の化粧や処置を施したまつ毛等に、健康な自毛が持つ自然さを与える拭き取りの要らない顔面用毛髪美容液の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく為された本発明による美容液は、まつ毛又は眉毛及びそれらの根元に塗布するための毛髪美容液であって、分子量が20,000を超える高分子加水分解ケラチン0.1重量%~5.0重量%と、分子量が500以上20,000以下の中分子加水分解ケラチン0.1重量%~1.0重量%を含有し、pHが4.5~6.0に調整されていることを特徴とする。
上記構成に、保湿剤としてヒアルロン酸ナトリウム0.01重量%~0.10重量%を含有する構成、又は保湿剤としてヒアルロン酸ナトリウム0.01重量%~0.10重量%を含有し、且つ保湿性を補完する成分として加水分解エラスチン0.01重量%~1.00重量%を含有する構成を採ることができる。
【0009】
上記構成に加えて、ヒアルロン酸ナトリウムの産生を促進させるセラミド0.01重量%~0.10重量%、若しくは加水分解コラーゲン0.01重量%~0.14重量%を保湿剤として含有し、又は肌の血流を促進するイチョウ葉エキス0.01重量%~0.10重量%(好ましくは、0.03重量%~0.05重量%)又はオタネニンジン根エキス0.01重量%~0.10重量%等を血流促進剤として含有する構成を採ることができる。
更に、老化防止剤(酸化防止剤)として、ニコチンアミドモノヌクレオチド0.001重量%~10.0重量%を含有する構成を採ることができる。
【発明の効果】
【0010】
以上の如く本発明による毛髪美容液を使用すれば、まつ毛等のハリやコシが向上し、ビューラー等でその姿勢、形状又は向きを整えることが容易となる。それにより、マスカラをまつ毛等に塗らずとも、まつ毛等を長く見せ又は濃く見せるなど、まつ毛等を誇張することが容易となる。
この様に、まつ毛等を誇張し、毛流れを整え、毛髪の姿勢又は形状を整えることが容易となることで、まつ毛等の見せ方を調整しつつも、健康な自毛が持つ自然さを残し、従来のマスカラを塗る場合とは異なる印象をまつ毛等に与えることができる。
【0011】
また、従来、細いまつ毛等や少ないまつ毛等を補うためのマスカラを重ね塗り、短くなったまつ毛等を長く見せるためのマスカラの重ね塗り、又はマスカラを落とす作業を繰り返すと、まつ毛等への負担が嵩み、まつ毛等が細くなり又はまつ毛等が抜けるなどのトラブルを招来する可能性が高まるところ、本発明による毛髪美容液によれば、視覚的に太さや長さを補うことを目的としない毛髪の形成成分等を主な有効成分とするため、まつ毛等に塗った美容液を落とす作業も不要となり、まつ毛等に負担を与えることなく毛髪自身のハリやコシの向上による美容効果を得ることができる。
【0012】
仮に、マスカラを併用する場合であっても、まつ毛等への形成成分の浸潤及び被膜形成によりまつ毛等自体のハリやコシを高め、マスカラを塗る前にまつ毛等の姿勢、形状又は毛流れを整えることができ、また、それによって、少量のマスカラの塗布をもって目元の強調効果をより制御された状態で際立たせることができるため、マスカラの塗布及び拭き取りによるまつ毛等の消耗や損傷等のトラブルを最小限にとどめることができる。
【0013】
更に、保湿剤又は保湿機能を促進する原料を添加することによって、まつ毛等の感触を柔らかにすることができ、加えて、肌毛根に機能する血流促進剤や老化防止剤を添加することによって、まつ毛等とそれが生えている肌の双方から、まつ毛等のハリやコシの向上及びまつ毛等の伸び育成に働きかける毛髪美容液となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明による毛髪美容液の使用前及び使用後の状態の一例を示した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明による毛髪美容液の実施の形態を図面に基づき説明する。
ここで示す例は、まつ毛等及びその根元に塗布するための毛髪美容液である。
この毛髪美容液は、基剤(溶剤)に、被膜剤、保湿剤、保湿剤産生促進剤、血流促進剤及び細胞賦活剤(老化防止剤)を含有し、粘度調整剤、抗酸化剤、pH調整剤及び防腐剤を添加したものである。
【0016】
この例の基材は、水、1,3-ブチレングリコール(以下、「BG」と記す。)及びグリセリンであり、これらの成分をもって全体の92.0重量%~96.0重量%を占める。
BGは、溶剤であり、保湿性及び防腐補助の効能を持つ。
グリセリンは、粘性を持った水との親和性の高い溶剤であって、製品の粘稠度を維持するとともに、保湿性及び保水性と使用感(温感付与)を調整する目的で用いる。
【0017】
被覆材は、まつ毛等に浸透すると共に、その表面を被覆し、まつ毛等の消耗部、脆弱部又はハリやコシを失ったまつ毛等にケラチンを補給し、当該まつ毛等にハリやコシを与えると共に、まつ毛等(及びまつ毛等の根本肌部)の保湿性を維持することを目的として配合される成分である。
具体的に配合するケラチンは、二種類以上であり、例えば、分子量が20,000を超える高分子加水分解ケラチン0.1重量%~5.0重量%(好ましくは、0.3重量%~2.0重量%)と、分子量が500以上20,000以下の中分子加水分解ケラチン0.1重量%~1.0重量%(好ましくは、0.1重量%~0.5重量%)を、まつ毛等の表面に形成する下記被膜の柔軟さに適した重量比で配合する。
【0018】
高分子加水分解ケラチンは、羊毛ケラチン等であって疎水性を備えているためまつ毛等の表面に被膜を形成し、まつ毛等の表面においてハリやコシを与える効果が得られる。
一方、中分子加水分解ケラチンは、カシミヤヤギケラチンその他の、分子量20,000未満の加水分解ケラチン、又は加水分解により分子量20,000未満となったケラチンであって、一般的に親水性の傾向を持つが、まつ毛等の芯部に向けて浸透する傾向を示し、まつ毛等の内部においてハリやコシを与える効果が得られる。
【0019】
保湿剤は、例えば、ヒアルロン酸ナトリウムが挙げられる。
ヒアルロン酸ナトリウムは、常温の水に溶かすとジェル状の粘着性を示す素材であり、高分子加水分解ケラチンと中分子加水分解ケラチンを組み合わせた配合で得られる被膜と共に、当該毛髪美容液を塗布したまつ毛等及びその根元の肌に保湿効果を及ぼすものである。
ヒアルロン酸ナトリウムは、配合量過多ではジェル状となってまつ毛等への塗布量が不均一となるため、0.01重量%~0.30重量%(好ましくは、0.08重量%~0.10重量%)の配合が適当である。
保湿性を補完する成分は、加水分解エラスチン等が挙げられる。
加水分解エラスチンは、0.01重量%~1.00重量%(好ましくは、0.05重量%~0.40重量%)を配合することで塗布面からの水分の蒸散を抑制し、加水分解コラーゲン0.01重量%~0.14重量%(好ましくは、0.08重量%~0.10重量%)と併用することでより高い保湿効果が得られる。
【0020】
保湿剤産生促進剤は、保湿剤の作用を補助する素材であって、この例においては、ヒアルロン酸ナトリウムの産生を促進させるセラミド0.01重量%~0.10重量%(好ましくは、0.02重量%~0.10重量%)、若しくは加水分解コラーゲン(魚、サメ皮等)0.01重量%~0.14重量%(好ましくは、0.08重量%~0.10重量%)が配合される。
血流促進剤は、肌の血流を促進する作用を奏する素材であって、この例においては、イチョウ葉エキス0.01重量%~0.10重量%(好ましくは、0.03重量%~0.05重量%)、又はオタネニンジン根エキス0.01重量%~0.10重量%等が配合される。
【0021】
老化防止剤は、加齢により、まつ毛等を含む毛髪のケラチンが減少し、まつ毛等が生えている皮膚にあってもエラスチンやコラーゲンの量が減少し劣化が進むことに鑑み、まつ毛等にケラチンを供給し、瞼肌に対しても老化を抑制できる成分を供給することによって、まつ毛等の加齢現象を間接的に抑制しようとするものである。
この例においては、ニコチンアミドモノヌクレオチドが、0.001重量%~10.0重量%配合される。
ニコチンアミドモノヌクレオチドは、水に溶かすと不安定になることに鑑み、室温又は冷温で十分な安定性を保ち得る配合及び製法を採用する。
【0022】
ここで示す例は、まつ毛等に形成される被膜の滑らかさと塗布性を高めるべくジェル状を回避した液状を採用する。
ジェル化の原因は、ヒアルロン酸ナトリウムの過剰配合(1.0重量%を配合するとジェル化が進む。)と酸化(pHが4.5を下回るとジェル化が進む。)であると観られるため、ヒアルロン酸ナトリウムの配合量を控えつつ抗酸化剤及びpH調整剤を粘度調整剤として用いる。
抗酸化剤としては、ウコン根エキス、オウゴン根エキス、セイヨウトチノキ種子エキス、アルニカ花エキス、ハマメリス葉エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス又はブドウ葉エキス等が挙げられ(高分子加水分解エラスチンにも抗酸化効果が認められる。)、pH調整剤としては、水酸化ナトリウム若しくはリン酸2ナトリウム又はリン酸カリウム、水酸化カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸が挙げられ、防腐剤としては、エタノール、フェノキシエタノール、メチルパラペン、ブチルパラペン又はプロピルパラペン等が挙げられるが、毛髪や肌への刺激を和らげるため天然由来成分を用いることが望ましい。
試作品においては、抗酸化剤を、0.03重量%~0.08重量%、pH調整剤を、0.08重量%~0.6重量%、防腐剤を、0.1重量%~1.3重量%配合した。
【0023】
まつ毛等の様な毛髪は、ケラチン(80~90重量%)、水(10~15%)、脂質(1~9重量%)、メラニン(3重量%未満)及び微量元素から成り立っている。
この美容液は、まつ毛等の表面及び内部にケラチンを補給してハリやコシを高め、同時に保湿剤を供給し、保湿剤の産生を促進してまつ毛等の乾燥を抑制して潤いを与えることを主たる目的とするが、併せて、まつ毛等の毛根やそれを取り巻く肌に対する賦活により養毛効果及び育毛効果を得ることができる。
【0024】
ここで示す例は、更に、付加的成分として、角質水分量増加効果剤0.01重量%~2.00重量%、育毛効果成分0.005重量%~0.1重量%及び美白効果成分1.000重量%~1.005重量%を加えることができる。
角質水分量増加は、プラセンタエキス(豚胎盤等)、サガラメエキス、カミツレ花エキス又はα-グルカン等を選択でき、育毛効果成分は、オランダカラシ葉/茎エキス又はセンブリエキス等を選択でき、美白効果成分は、アイ葉/茎エキス又はアスコルビルグルコシド等を選択することができる。
【0025】
以下、試作品及びその試作品に含まれる成分の一例を製法と共に示すと共に、本発明による毛髪美容液として前記所期の目的を達成できたか否かを検討する。
以下の例は、下記第一行程乃至第四行程を行う。
【実施例0026】
試作1:第一の行程は、BG:34.0392重量%、ヒアルロン酸ナトリウム:0.1重量%、高分子加水分解ケラチン:0.1重量%、中分子加水分解ケラチン:0.1重量%、加水分解コラーゲン:0.1重量%、オタネニンジン根エキス:0.1重量%、加水分解エラスチン:0.1重量%、角質水分量増加効果剤:0.18重量%、育毛効果剤:0.04重量%、抗酸化剤:0.08重量%、pH調整剤:0.103重量%、防腐剤:0.1798重量%を70℃に加温し確実に溶解するまで混合する(表1参照。)。
第二行程は、第一行程の混合液の溶解を確認後、35℃まで冷却する。
第三行程は、水:61.7782重量%、ニコチンアミドモノヌクレオチド:3.0重量%を混合して5分間掻き混ぜ確実に溶解する。
第四の行程は、第三行程の溶解を確認後、第一行程の混合液と混合し5分間掻き混ぜ確実に溶解する。
【0027】
試作2:第一の行程は、BG:17.3972重量%、グリセリン:3.0重量%、セラミド:0.04重量%、ヒアルロン酸ナトリウム:0.08重量%、高分子加水分解ケラチン:0.4重量%、中分子加水分解ケラチン:0.2重量%、加水分解コラーゲン:0.08重量%、オタネニンジン根エキス:0.044重量%、加水分解エラスチン:0.4重量%、イチョウ葉エキス:0.04重量%、角質水分量増加効果剤:1.6132重量%、育毛効果剤:0.0072重量%、抗酸化剤:0.0377重量%、pH調整剤:0.087重量%、防腐剤:0.3050重量%を65℃に加温し確実に溶解するまで混合する(表2参照。)。
第二行程は、第一行程の混合液の溶解を確認後、35℃まで冷却する。
第三行程は、水:73.2688重量%、ニコチンアミドモノヌクレオチド:3.0重量%を混合して5分間掻き混ぜ確実に溶解する。
第四の行程は、第三行程の溶解を確認後、第一行程の混合液と混合し5分間掻き混ぜ確実に溶解する。