(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073758
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】個人に合わせた栄養バランス食及びその提供コンピュータシステム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/60 20180101AFI20240523BHJP
【FI】
G16H20/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184633
(22)【出願日】2022-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】522452628
【氏名又は名称】株式会社TABELUCK
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】太田 由佳子
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】本発明は、身長等による摂取すべき量の違いがあっても簡単に個人個人異なる栄養価になる栄養価を特定することができ、かつ小分け包装食品を小分けしすぎて採算性がないものではない、事業として成り立つ方法を得ることを目的とする。
【解決手段】携帯端末10と、身長(標準体重)ごとに異なる1食分の適切な栄養価を容易に算出することができる栄養価算出サイト40のサーバ45とをインターネット網50で接続した栄養バランス食提供システム1である。栄養価算出サイト40のサーバ45は、ユーザ端末からの身長又は体重もしくは両方のユーザ情報を受信し、このユーザに該当する適切な栄養価を算出する栄養価算出部と、算出された適切な栄養価を前記ユーザに提供する提供部とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人に合わせた栄養バランス食であって、
主食と小分け包装食品、及び市販の食品を組み合わせた栄養バランス食は、ユーザの身長(標準体重)の情報に対応する栄養価に基づき主食及び小分け包装食品、及び市販の食品を適数選択することにより簡単に日常に取り入れることが可能に予め仕分けられているか、または後から仕分ける若しくは1単位を複数単位まとめて1包装にすることを特徴とする個人に合わせた栄養バランス食。
【請求項2】
前記適数選択は、
1食分の栄養価=(A)+(B)、
A=身長(標準体重)毎の指定した1食分の主食の総量、
B=身長(標準体重)毎の1食分の小分け包装食品の個数分の総量、
の条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載の個人に合わせた栄養バランス食。
【請求項3】
生鮮食品及び市販の加工食品は、
1食分の栄養価=(A)+((B1)+(C))、
A=身長(標準体重)毎の1食分の主食の総量、
B1=身長(標準体重)毎の1食分の小分け包装食品の総量、
C=身長(標準体重)毎の1食分の生鮮食品及び市販の加工食品の総量、
Cに関しては、1食分の栄養価から(A)と(B1)を除いた栄養価となる条件を満たして求めることを特徴とする請求項2記載の個人に合わせた栄養バランス食。
【請求項4】
小分け包装食品は、袋、レトルトパウチ、缶詰、チューブを含み、さらに小分け包装にしたのち、1つの容器に入れて保存する若しくは1単位を複数単位まとめて1包装にすることを特徴とする請求項3記載の個人に合わせた栄養バランス食。
【請求項5】
前記適切な栄養価は、腎臓病の制限食を必要とする対象のユーザであることを特徴とする請求項4記載の個人に合わせた栄養バランス食。
【請求項6】
身長(標準体重)毎に異なる1食分の適切な栄養価を算出することができる栄養価算出サイトのサーバを備えた個人データに合わせた栄養バランス食提供システムであって、
前記栄養価算出サイトのサーバは、
身長(標準体重)を受信し、適切な栄養価を算出する栄養価算出部と、
前記算出された栄養価に基づき主食情報及び個分包装食品情報を提供する提供部とを備えたことを特徴とする個人に合わせた栄養バランス食提供コンピュータシステム。
【請求項7】
ユーザ端末と、身長(標準体重)毎に異なる1食分の適切な栄養価を容易に算出することができる栄養価算出サイトのサーバとを通信ネットワークで接続した個人データに合わせた栄養バランス食提供システムであって、
前記栄養価算出サイトのサーバは、
前記ユーザ端末からの身長(標準体重)のユーザ情報を受信し、このユーザに該当する適切な栄養価を算出する栄養価算出部と、
前記算出された栄養価に基づき主食情報及び個分包装食品情報を前記ユーザに提供する提供部とを備え、
前記提供部は、
1食分の栄養価=(A)+(B)、
A=身長(標準体重)毎の指定した1食分の主食の総量、
B=身長(標準体重)毎の1食分の個分包装食品の個数分の総量、
の条件を満たす主食情報及び小分け包装食品情報を提供することを特徴とする個人に合わせた栄養バランス食提供コンピュータシステム。
【請求項8】
生鮮食品及び市販の加工食品情報は、
1食分の栄養価=(A)+((B1)+(C))、
A=標準体重(又は身長や目標体重)毎の1食分の主食の総量、
B1=標準体重(又は身長や目標体重)毎の1食分の小分け包装食品の個数分の総量、
C=標準体重(又は身長や目標体重)毎の1食分の生鮮食品及び市販の加工食品の総量、
Cに関しては、1食分の栄養価から(A)と(B1)を除いた栄養価となる条件を満たし求めることを特徴とする請求項7記載の個人に合わせた栄養バランス食提供コンピュータシステム。
【請求項9】
小分け包装食品は、袋、レトルトパウチ、缶詰、チューブを含み、さらに小分け包装にしたのち、1つの容器に入れて提供する若しくは1単位を複数単位まとめて1包装にするものを含むことを特徴とする請求項8記載の個人に合わせた栄養バランス食提供コンピュータシステム。
【請求項10】
前記適切な栄養価は、腎臓病の制限食を必要とする対象のユーザであることを特徴とする請求項9記載の個人に合わせた栄養バランス食提供コンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人に合わせた栄養バランス食及びその提供コンピュータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば、腎臓病などを患っている疾病患者は、症状の重さ(ステージ)により異なるがエネルギー、たんぱく質、塩分、カリウム、水分等の各種の摂取制限があり、行わないと腎臓に負担がかかって症状が悪化する可能性がある。
【0003】
しかしながら、制限食をとる場合、常々のことであるので、管理栄養士のもとで調理師が食事を作ってくれるという環境はまずなく、大抵は、診断時や退院時等に摂取制限項目とその制限量が知らされ栄養指導を受けるか、体重毎ではない、制限量内に収められる献立が提示されている現状である。その結果、制限量を超過、または栄養が不足する食事になってしまう、という問題点があった。
【0004】
また、宅配等による制限食等の配食サービスも存在するが、個々の患者にそって調理されているわけでなく、一律の栄養価のものが提供されている。各人のトータルの栄養価は白飯等の主食の量により栄養価を調整することがほとんどで、たんぱく質が十分でないケースも多い。白飯の種類によっては、カリウムが日本腎臓学会の食事ガイドラインを超えることがある。
【0005】
また、腎臓疾患者向けのレシピや献立、宅配の食事は、それだけで完結しており、身体的特徴摂取の多寡にそって摂取量が調整されるものでなく、この点からも、患者自身による食事管理の妨げとなっている。身体的特徴によって異なる栄養価を様々なメニューで提示しているわけではなく、全ての料理の提示があるものでもなく、患者は実際の料理になるとどうなるか検討がつかない場合もある。
【0006】
この他、自身で調理することが苦手、時間がない、面倒ということで、食事制限の自己管理が全くできない場合も少なからず存在する。肥満で困っている人は、それを解決しようと適切な栄養価でない食事をする場合も多い。また、エネルギー量を白飯で補うためアミノ酸スコアの低いものになる可能性もある。
【0007】
一方、制限食が課せられる患者でなくても、単身赴任や一人暮らしの学生などは外食に依存しがちで、栄養バランスがよくない生活を送るケースも多々存在する。
【0008】
このようなことを解決する特許文献1(特許第6714238号公報)がある。この特許文献1には、包装ないし容器それぞれに、当該食材を一意に特定付ける、バーコード、2次元コード、電子チップ等の識別情報を付しており、利用者によって選択された献立に基づく食材を識別情報に基づいて決定することが開示されている。このとき、利用者についての、糖分、塩分、カリウム、カロリーその他の摂取制限に関する情報である摂取制限内容を設定し、設定された摂取制限内容に基づいて献立表示手段を制御して献立を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、基本的に身長(標準体重)により摂取すべき栄養価が異なる。例えば標準体重が40kgの人と80kgの人では食べる量が異なることは容易に想像がつく。一部の栄養価は標準体重に比例して必要量がおおよそ倍になる。一方で、一部の栄養価は体重に比例せず、一律で一日の量が決まっている。しかし、現在の市販品は、個々の患者に必要な栄養価の1食分として簡単に提示してあるものがないに等しい。狭い範囲での栄養価で、さらに個々の患者の身長(標準体重)によって栄養価が異なるために、事業化するのが難しい。自炊でもとても苦労する。
【0011】
すなわち、栄養の過不足により腎臓を食事により傷めてさらに悪化させない必要がある。その狭い範囲内で指定された栄養価の食事の準備は労力がかかる。
【0012】
また、特許文献1のものは識別情報で単に献立を決めるものであるので、身長、その他の考慮すべき事項による適切な栄養価を考慮した献立は作成できない。
【0013】
このため、簡単に人それぞれ異なる栄養価に合った食事をすることが難しく、食事による症状の悪化もあった。
【0014】
<事業者側の課題>
[A1]身長から求められる標準体重によって必要な各栄養価が異なる。汎用性を持たせないと利益にならない事業では、各患者に合わせるとコストが見合わなかった。そのため、商品シリーズで各栄養価の基準が決まっておらず各栄養価が商品によってばらばらで素人では組み合わせるのが難しい栄養価が低い小分け包装食品や、企業で決めた単一の栄養価の食品や、栄養が商品によって異なるが栄養価の計算が難しい食品の提供がほとんどであった。
【0015】
[A2]制限されている栄養素は、標準体重によって変動する栄養素と、各人の1日で摂る量が固定化された栄養素があり、さらに栄養素も数種類あってその全てを満たさなければならず、困難があったと思われる。
【0016】
[A3]制限されている栄養素のうちエネルギーとたんぱく質は、上限下限があり、その範囲が狭い。また、カリウム量との調整も困難である。
【0017】
[A4]エネルギーとたんぱく質は標準体重1kgあたりの上限下限が決められており、標準体重に比例しているという理由で決められた栄養価に単に一定の分量を掛けても、前述の3つの栄養価を、広範囲にわたる標準体重ごとに設定されている栄養価の制限内に同時に収めるのは難しく、ごく限られた係数でしか可能にならない。
【0018】
<患者側の課題>
[B1]知識不足で食事をどのようにしたら良いかわからない。適正な栄養価になっていないと思っている人と大体大丈夫と思っている人がいるが、双方とも適正な栄養価になっていないことがある。
【0019】
[B2]簡単に適正な栄養価の食事の準備ができない。ガイドラインに沿った栄養価の食事を用意するには、下記のように労力がかかり困難を伴う。
(a)自分に合った栄養価の推奨値を栄養素毎に計算する。
-レシピ等を使って自炊する場合-
(b)レシピから原材料の量をAに調整するために計算する。
(c)全ての原材料を計測する。
(d)野菜を使用するとカリウムが多くなるため茹でこぼしの下処理をする(手間がかかる)。
-市販品を使う場合(制限食用ないし一般の食品)-
(e)(a)から市販品(単品又は複数)の各栄養価を引く。
(f)(e)の結果に合う市販品又は食品を見つける。(現状計算が大変又は、探すのが難しい)
または、自炊する。(前述のように大変)
【0020】
食事を用意する人は、患者だけではなく家族の場合もある。責任をとても感じて疲弊する。
【0021】
適正な栄養価の食事をすることができずに症状が悪化する。一部の栄養価が範囲外であると身体に悪影響が起こる、又は死亡に至る可能性があり、範囲内であることは重要であり、範囲内であることが重要である。ガイドラインはおおよその目安であるが、おおよそということで調理や飲食をしていると、結局かなりずれていることに気づかない場合もある。そのためできる限り栄養価を範囲内にすることが続けられるようにすることが重要である。
【0022】
例えば、厳しい食事制限の必要な腎臓病患者は、なかなか栄養価が合わない、腎臓病患者及び周りの人も栄養価を気にする(気にしなければならない)、健康(死亡)やQOLに直結する。
【0023】
本発明は以上の課題を鑑みてなされたものであり、身長等による摂取すべき量の違いがあっても簡単に個人個人異なる国または然るべき組織のガイドラインに沿った栄養価を特定することができ、かつ小分け包装食品を小分けしすぎて採算性がないものではない、事業として成り立つ方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、請求項1に係る発明は、個人に合わせた栄養バランス食であって、主食と小分け包装食品、及び市販の食品を組み合わせた栄養バランス食は、ユーザの身長(標準体重)の情報に対応する栄養価に基づき主食及び小分け包装食品、及び市販の食品を適数選択することにより簡単に日常に取り入れることが可能に予め仕分けられているか、または後から仕分ける若しくは1単位を複数単位まとめて1包装にすることを特徴とする。
【0025】
請求項2に係る発明は、前記適数選択は、
1食分の栄養価=(A)+(B)、
A=身長(標準体重)毎の指定した1食分の主食の総量、
B=身長(標準体重)毎の1食分の小分け包装食品の個数分の総量、
の条件を満たすことを特徴とする。
【0026】
請求項3に係る発明は、 生鮮食品及び市販の加工食品は、
1食分の栄養価=(A)+((B1)+(C))、
A=身長(標準体重)毎の1食分の主食の総量、
B1=身長(標準体重)毎の1食分の小分け包装食品の総量、
C=身長(標準体重)毎の1食分の生鮮食品及び市販の加工食品の総量、
Cに関しては、1食分の栄養価から(A)と(B1)を除いた栄養価となる条件を満たして求めることを特徴とする。
【0027】
請求項4に係る発明は、小分け包装食品は、袋、レトルトパウチ、缶詰、チューブを含み、さらに小分け包装にしたのち、1つの容器に入れて保存する若しくは1単位を複数単位まとめて1包装にすることを特徴とする。
【0028】
請求項5に係る発明は、前記適切な栄養価は、腎臓病の制限食を必要とする対象のユーザであることを特徴とする。
【0029】
請求項6に係る発明は、身長(標準体重)毎に異なる1食分の適切な栄養価を算出することができる栄養価算出サイトのサーバを備えた個人データに合わせた栄養バランス食提供システムであって、前記栄養価算出サイトのサーバは、身長(標準体重)を受信し、適切な栄養価を算出する栄養価算出部と、前記算出された栄養価に基づき主食情報及び個分包装食品情報を提供する提供部とを備えたことを特徴とする。
【0030】
請求項7に係る発明は、ユーザ端末と、身長(標準体重)毎に異なる1食分の適切な栄養価を容易に算出することができる栄養価算出サイトのサーバとを通信ネットワークで接続した個人データに合わせた栄養バランス食提供システムであって、
前記栄養価算出サイトのサーバは、
前記ユーザ端末からの身長(標準体重)のユーザ情報を受信し、このユーザに該当する適切な栄養価を算出する栄養価算出部と、
前記算出された栄養価に基づき主食情報及び個分包装食品情報を前記ユーザに提供する提供部とを備え、
前記提供部は、
1食分の栄養価=(A)+(B)、
A=身長(標準体重)毎の指定した1食分の主食の総量、
B=身長(標準体重)毎の1食分の個分包装食品の個数分の総量、
の条件を満たす主食情報及び小分け包装食品情報を提供することを特徴とする。
【0031】
請求項8に係る発明は、生鮮食品及び市販の加工食品情報は、
1食分の栄養価=(A)+((B1)+(C))、
A=標準体重(又は身長や目標体重)毎の1食分の主食の総量、
B1=標準体重(又は身長や目標体重)毎の1食分の小分け包装食品の個数分の総量、
C=標準体重(又は身長や目標体重)毎の1食分の生鮮食品及び市販の加工食品の総量、
Cに関しては、1食分の栄養価から(A)と(B1)を除いた栄養価となる条件を満たし求めることを特徴とする。
【0032】
請求項9に係る発明は、小分け包装食品は、袋、レトルトパウチ、缶詰、チューブを含み、さらに小分け包装にしたのち、1つの容器に入れて提供する若しくは1単位を複数単位まとめて1包装にするものを含むことを特徴とする。
【0033】
請求項10に係る発明は、前記適切な栄養価は、腎臓病の制限食を必要とする対象のユーザであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0034】
以上のように本発明によれば、身長等による摂取すべき量の違いがあっても簡単に個人個人異なる栄養価を特定することができ、かつ小分け包装食品を小分けしすぎて採算性がないものではないので、事業として成り立つという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本実施の形態の主食と小分け包装食品の選択を説明する説明図である。
【
図2】本実施の形態の本実施の形態の栄養バランス食提供システムの概略構成図である。
【
図3】栄養価算出サイト40のサーバ45の概略構成図である。
【
図4】腎臓病ステージ4からステージ5の説明図である。
【
図5】身長170cmの人の1食あたりの具体的数値と、ガイドラインに沿っているかどうかの判断の指標の説明図である。
【
図6】身長155cmの人の1食あたりの具体的数値の説明図である。
【
図8】身長145cmの人の1食の小分け包装食品のパック数の説明図である。
【
図9】身長175cmの人の1食の小分け包装食品のパック数の説明図である。
【
図10】具体的な栄養価とパック数との関係の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。
【0037】
以下に示す実施の形態は、発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示したものであって、本発明の技術的思想は、下記のものに特定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において、種々の変更を加えることができる。特に、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。既に公知の技術である部分は説明を省略している。また、腎臓病に関しては「1日3食」が推奨はされているが、腎臓病に限らない場合は1食が「1日3食」ということが前提ではなく、1日2食等の場合も本発明に技術的範囲内である。
【0038】
本実施の形態は、基礎疾患(腎臓病・糖尿病・高血圧・フレイル等)がある方、健常者(場合によっては肥満・やせ型の傾向のある者)も含めてその身長又は体重にあった最適な栄養価を求めて提供する。本例では身長(身長に対する標準体重)を対象に説明する。
【0039】
また、この栄養価に基づく食品のパッケージ(小分け包装食品、小袋ともいう)の概念上の個数を算出して提供することを可能とする。
【0040】
つまり、健常者又は疾病による制限食を個々の患者に合わせたものにするのは困難だったが、簡単に各患者に合わせることができる食品を提供する。
【0041】
個々の患者の各栄養価から、その患者の身長(身長に対する標準体重を有する者)毎に主食に指定した量の主食栄養価を引く。残りの栄養価を身長140cm~200cmの人、個々の栄養価制限の範囲内に収まるように小分け包装食品の量を決める。換言すれば、1食分が主食と小分け包装食品複数を含めて個々の患者の1食分の栄養価になるように本品の数量(又は本品の数量と生鮮食品及び加工食品の具体的名称と量)を提示することができる。
【0042】
すなわち、個々の患者の身長に基づいたトータルの栄養価になるように、次の(1)及び(2)を提示することになる。ただし、かかりつけの医師や管理栄養士の指導を優先する。
(1)身長(標準体重)毎に1食で食べる主食の量を提示。本小分け包装食品(小包装)の食べる数量を提示。
(2)本小分け包装食品のみではなく、本小分け包装食品と組み合わせて、具体的な生鮮食品の分量を標準体重(又は身長)毎に提示。
【0043】
これによって、制限食について知識のない人でも、料理をするのが面倒な人でも簡単に患者に合った栄養価の食事を用意することができる。
【0044】
また、シリーズ内でどの小包装も栄養価の基準が同じため、1食分の複数小分け包装食品の一部を異なる料理の同数の小分け包装食品に変えても栄養価は変わらない。これにより、様々な味を楽しめる。
【0045】
小分け包装食品数個分の大きいサイズの小分け包装食品もある。これにより、小さいサイズでは不可能な大き目の固形の料理も可能となる。
【0046】
このように、穀物ではなく動物性や大豆などのいわゆるお惣菜で摂取することができるたんぱく質のアミノ酸スコアが高い食事を毎日適正に摂取することにより、食事の栄養価が不適切なことによる症状の悪化を防ぐことができる。
【0047】
例えば、医師や管理栄養士が指導する場合も、求めた栄養価を指標とし、この指標に基づく食品を何パック分という指示を簡単に出すことができる。本発明により、疾病により食事制限が必要な人でも簡単に自分に合った栄養価の食事が可能となる。
【0048】
図1を参照し、個人データに合わせた栄養バランス食の求め方を説明する。個人データに合わせた栄養バランス食であって、主食と概念上の小分け包装食品を組み合わせた栄養バランス食は、ユーザの身長(標準体重)の情報に対応する栄養価に基づき主食及び小分け包装食品を適数選択される。ここで、ユーザは、栄養価を算出して、栄養価とこれに対応した主食と個分包装食品を記載した選択表から栄養バランス食を選択する。または、ユーザは、栄養価を算出し、栄養価とこれに対応した主食と小分け包装食品を記載した選択表に基づき、1つの容器から、主食を計量カップ等で計量して分け、小分け包装食品を個数分選択することで栄養バランス食を選択してもよい。
【0049】
個人データに合わせた栄養バランス食は、
1食分の栄養価=(A)+(B)、
A=身長(標準体重)毎の指定した1食分の主食の総量、
B=身長(標準体重)毎の1食分の小分け包装食品の個数分の総量、
の条件を満たすように仕分可能で、選択可能であるものとする。
【0050】
生鮮食品は、
1食分の栄養価=(A)+((B1)+(C))、
A=標準体重(又は身長や目標体重)毎の1食分の主食の総量、
B1=標準体重(又は身長や目標体重)毎の1食分の小分け包装食品の個数分の総量、
C=標準体重(又は身長や目標体重)毎の1食分の生鮮食品及び市販の加工食品の総量、
Cに関しては、1食分の栄養価から(A)と(B1)を除いた栄養価である。
【0051】
1食分の栄養価=(A)+(B)
A=身長(標準体重)毎の指定した1食分の主食の総量
B=身長(標準体重)毎の1食分の小分け包装食品の個数分の総量
Bに関しては、下記に該当する栄養価が小分け包装食品の栄養価となる。
エネルギー G×9Kcal≦En+Em+Ec≦G×13Kcal
かつ、
たんぱく質 G×0.2g≦Tn+Tm+Tc≦G×0.8/3
かつ、
塩分 1g≦Nn+Nm+Nc<2g
かつ、
カリウム Kn+Km+Kc≦500mg(ステージ4、5を基準とした場合)
G=標準体重
E=摂取する1袋分又は主食若しくは生鮮食品、加工食品(1g)に含まれているエネルギー値(Kcal)
T=摂取する1袋分又は主食若しくは生鮮食品、加工食品(1g)に含まれているタンパク質量(g)
N=摂取する1袋分又は主食若しくは生鮮食品、加工食品(1g)に含まれている塩分量(g)
K=摂取する1袋分又は主食若しくは生鮮食品、加工食品(1g)に含まれているカリウム量(mg)
n=体重毎に摂取する小分け包装食品個数
m=体重毎に摂取する主食の量(g)
c=生鮮食品及び市販の加工食品の量(g)
【0052】
個人データに合わせた栄養バランス食は上記の条件を満たし、仕分け可能であるものとする。
【0053】
生鮮食品を含む場合は下記の条件を満たすもの。
1食分の栄養価=(A)+((B1)+(C))
【0054】
A=身長(標準体重)毎の1食分の主食の総量
B1=身長(標準体重)毎の1食分の小分け包装食品の個数分の総量
C=身長(標準体重)毎の1食分の生鮮食品及び市販の加工食品の総量
【0055】
エネルギー G×9Kcal≦En+mE≦G×13Kcal
かつ、
たんぱく質 G×0.2g≦Tn+mT≦G×0.8/3
かつ、
塩分 1g≦Nn+mN≦2g
かつ、
カリウム Kn+mK≦500mg
G=標準体重
E=摂取する1袋分又は白飯(1g)に含まれているエネルギー値(Kcal)
T=摂取する1袋分又は白飯(1g)に含まれているタンパク質量(g)
N=摂取する1袋分又は白飯(1g)に含まれている塩分量(g)
K=摂取する1袋分又は白飯(1g)に含まれているカリウム量(mg)
n=体重毎に摂取する小分け包装食品個数
m=体重毎に摂取する白飯の量(g)
の条件を満たすように仕分け可能である。
【0056】
以下にコンピュータを利用した実施の形態を記載する。
図2は本実施の形態の栄養バランス食提供システム1の概略構成図である。本実施の形態は、医師、管理栄養士又は個人をユーザとし、このユーザが携帯するスマートフォン10(携帯端末)、パソコン20、タブレット等をユーザ端末30とし、このユーザ端末30と、栄養価算出サイト40のサーバ45とが通信ネットワーク(インターネット網等)50に接続されたシステムであり、アプリ化してユーザ端末30に適正な栄養価の指標又はその食品を提供するものとして説明する。
【0057】
また、このインターネット網50には、携帯端末10又はパソコン20、タブレットあるいは前記適切な栄養価を必要とする組織である介護施設のサーバ60、病院のサーバ70、食品メーカのサーバ80等を接続している。
【0058】
栄養価算出サイト40のサーバ45は、ユーザ端末30と、身長(標準体重)ごとに異なる1食分の適切な栄養価を容易に算出することができる機能を有し、具体的には
図2に示すプログラム構成を有している。
【0059】
栄養価算出サイト40のサーバ45は、
図3に示すように、適切な栄養価の算出式を記憶した栄養価算出式記憶部401と、1食分栄養価算出部402と、生鮮食品栄養価算出部403と、標準体重・主食・パック数が生成される指標情報記憶部406と、標準体重生鮮食品用テーブルが生成される生鮮指標情報記憶部405と、パック数決定部410と、メニュー決定部420と、小袋情報用記憶部430等を有している。栄養価算出サイト40のサーバ45はコンピュータよりなるもので、CPU(Central Processing Unit)と、CPU上で動作する制御プログラム等を格納したROM(Read- only Memory)と、各種データを一時的に格納するためのRAM(何れも不図示)を備えて構成されている。
【0060】
栄養価算出式記憶部401は、以下の式をメモリに記憶している(本実施の形態では、腎臓病)。
【0061】
1食分の栄養価=日本腎臓学会の栄養ガイドライン又は然るべき機関の栄養ガイドラインで設定された1日栄養価の1/3
【0062】
1食分栄養価算出部402は、ユーザ端末30からの身長(標準体重)を受信し、この身長(標準体重)に基づく(ユーザ情報)に該当する適切な栄養価を栄養価算出式記憶部401に式に基づいて算出する。例えば、腎臓病ステージ3(尿蛋白1日0.5g以上)~ステージ5(水分制限の必要な透析患者に対しての水分に関しては除く)の制限食を必要とする対象のユーザのための栄養価を算出する(
図3、
図4参照)。
【0063】
生鮮指標情報記憶部405は、メモリに以下の式を記憶している。
1食分の栄養価=(A)+((B1)+(C))
【0064】
A=身長(標準体重)毎の1食分の主食の総量
B1=身長(標準体重)毎の1食分の小分け包装食品の個数分の総量
C=身長(標準体重)毎の1食分の生鮮食品及び市販の加工食品の総量
【0065】
生鮮食品栄養価算出部403は、
エネルギー G×9Kcal≦En+Em+Ec≦G×13Kcal
かつ、
たんぱく質 G×0.2g≦Tn+Tm+Tc≦G×0.8/3
かつ、
塩分 1g≦Nn+Nm+Nc<2g
かつ、
カリウム Kn+Km+Kc≦500mg(ここでは、ステージ4を基準)
G=標準体重
E=摂取する1袋分又は主食若しくは生鮮食品、加工食品(1g)に含まれているエネルギー値(Kcal)
T=摂取する1袋分又は主食若しくは生鮮食品、加工食品(1g)に含まれているタンパク質量(g)
N=摂取する1袋分又は主食若しくは生鮮食品、加工食品(1g)に含まれている塩分量(g)
K=摂取する1袋分又は主食若しくは生鮮食品、加工食品(1g)に含まれているカリウム量(mg)
n=体重毎に摂取する小分け包装食品個数
m=体重毎に摂取する主食の量(g)
c=生鮮食品及び市販の加工食品の量(g)
としている。
【0066】
そして、これらの情報に基づいて、(C)に関しては、1食分の栄養価から(A)と(B1)を除いた栄養価となる生鮮食品及び市販の加工食品として求める。
【0067】
図4は腎臓病ステージ4からステージ5の例の説明図であり、
図5は身長170cmの人の1食あたりの具体的数値と、ガイドラインに沿っているかどうかの判断の指標の説明図である。全体的に、カロリーが少な目又は、カロリーを上げると塩分が過多になることがわかる。このように、本発明の実施の場合に限り指定の範囲内に収まっていることがわかる。従来のレトルトパックとの比較である。
【0068】
また、
図6は身長155cmの人の1食あたりの具体的数値の説明図であり、
図7は
図6の判断の指標の説明図である。全体的にばらつきがあるが、本発明の実施の場合に限り指定の範囲内に収まっていることがわかる。従来のレトルトパックとの比較である。
【0069】
メニュー決定部420は、1食分栄養価算出部402又は生鮮食品栄養価算出部403もしくは両方の栄養価算出情報(氏名、年齢、性別、身長、体重、病名、各種栄養価の値)を読み込み、AI(Artificial Intelligence)を使って必要な栄養価を補正する。この補正は、医師の補正指示440では過去の栄養価算出情報もしくは病院の医師からのアドバイス、管理栄養士等のアドバイスを基づいて行う。具体的には、過去の栄養価算出情報もしくは病院の医師からのアドバイス、管理栄養士等のアドバイスを考慮した必要な栄養価を教師データとして、個々の身長(標準体重)を入力データとして機械学習モデルを生成するように構成してもよい。これにより、初期のうちは必要な栄養価は身長(標準体重)に対応した栄養価が決定されるが、多くのデータが蓄積されると個々の身長(標準体重)に、さらに個々の体質等に合った栄養価を決定することができる。例えば、Aさんは、筑前煮とその量、Bさんは肉じゃがとその量、Cさんはサバの煮つけとその量を決定する。ここで、Aさんは、身長(標準体重)の栄養価が最適という医師等の判断が続くと、機械学習モデルより標準栄養価が出力される。一方、Bさんは、医師等が標準の栄養価では足りないという判断が続くと機械学習モデルが標準より高い栄養価を出力し、もう一品選択する。Cさんは、標準の栄養価では多いと医師等の判断が続くと、メニューを変更することになる。
【0070】
パック数決定部410は、求められたメニューと、栄養価情報と、メモリ430の小分け包装食品情報に基づいて料理の仕様を決定する。
【0071】
具体的には求められた、個々のユーザ(患者等)の各栄養価から、その患者の身長(標準体重)毎に主食の指定した量の栄養価を引き、さらに、この栄養価を身長140cm~200cmの各ユーザの栄養価制限の範囲内に収まるように概念上の小分け包装食品の量を決める。
【0072】
さらに、このパック数決定部410は、1食分が小分け包装食品数を含めて個々の患者の1食分の栄養価になるように本品の数量(又は本品の数量と生鮮食品の具体的名称と量)をユーザ端末(スマートフォン10、介護施設のサーバ60、病院のサーバ70、食品メーカーのサーバ80等)に送信する手段を有する。
【0073】
栄養価を身長140cm~200cmのユーザの栄養価制限の範囲内に収まるように小分け包装食品の量を決めることによって、例えば腎臓病での小分け包装食品を所定数得たとしても、これは状況によって任意に取り換えが可能になる。以下の例では、ユーザが手動で1食分の量を算出し主食と小分け包装食品を決定してもよいし、栄養バランス食提供システム1で決定してもよい。
【0074】
この具体例を以下に説明する。
【0075】
例えば、他の食品を組み合わせると、仮にある食品の栄養価が範囲内であっても、別の食品を組み合わせるといずれかの栄養価が範囲外になってしまうことが少なからずある。すべては患者の計算にゆだねられていた。
【0076】
ところで、本発明は、上記構成によって概念上のパック数を決定するので、以下のようにパック数が決定されて、又は取り換えられる。
【0077】
図8は身長145cmの人の1食の例であり、低たんぱく(米100gの提示)、料理を4パックとし、全体で4パックとした例である。低たんぱく(米100gの提示)のパックはPaと記載し、自由に異なる料理(製品)にパック取り換え可能とするもので、取り換え可能のものをPbと記載している。
【0078】
また、
図9は、身長175cmの人の1食分であり、個分包装食品:7パック分(低たんぱく(米100gの提示))又は大袋(料理A)1パック+小パック(低たんぱく(米100gの提示))が2個の例を示している。あるいは、小分け包装食品:7パック分又は大袋(料理B)1パック+小パックが2個の例を示している。ここで、大袋は異なる料理である。そして、料理Aを料理Bに自由に取り換えることが可能である。
【0079】
従って、制限食について知識のない人でも、料理をするのが面倒な人でも簡単に患者に合った栄養価の食事を用意することができる。
【0080】
シリーズ内でどの小包装も栄養価が同じため、1食分の複数小分け包装食品の一部を異なる料理の同数の小分け包装食品に変えても栄養価は変わらない。従って、様々な味を楽しめる。
【0081】
小分け包装食品数個分の大きいサイズの小分け包装食品もある。
【0082】
これにより、食事の栄養価が不適切なことによる症状の悪化を防ぐことができる。
【0083】
図10は「ステージ4、5以上」のシートである。このシートの計算で使った、日本腎臓学会のガイドラインに沿った栄養価の一例である。このように、パックが沢山あっても一目で基準を満たしているか否かを把握できる。
【0084】
また、小分けで個人の栄養価に合わせるという考えは健常者にも適用(ダイエット、健康、利便性、世の中にはない)できることは勿論である。
【0085】
小分け包装食品は、レトルトパック、レトルトパウチ、プラスチック容器、缶、チューブ、今後発明される容器一切を含むものである。なお、小分けの包装、1つの容器で分割しやすくしたもの、1つの容器から取り出して計量するものが好ましい。
【0086】
このように、本発明によれば、必然的に献立が固定化しやすく飽きてしまうことを防止でき、難しい栄養価の管理が簡単にできる。さらに、事業化も容易にできる。
【0087】
このため、各人の栄養価に合った食事の材料又はお弁当が届けられるようにしてもよい。例えば、各人の1食分の栄養価に合った食べたい料理の材料(小分け包装食品になっている)又はお弁当が届く。
【0088】
外食でも医療その他施設でも適用してもよい。
【0089】
注文のあった食品について、個人の必要量データが製作工場まで届き、機械が分量を読み込み原材料を調整して個人に合った包装にするようにしてもよい。
【0090】
AI(Artificial Intelligence)を使用し、選んだものデータが蓄積され、利用した人の傾向に合わせた提案が最初に出るようにしてもよい。酢や発酵食品など、主要な栄養価以外の健康に良いものが、個人の傾向として排除され続ける結果となると、「おすすめ」として表示されるようにしてもよい。(ただし、個人の制限すべき栄養価がある場合にはその範囲内のものの表示)
【0091】
現在の体重、年齢・性別をデータに入力(体重はデータと連動する体重計を利用するとデータ入力不要)し、調子が悪い場合もどのような体調不良かを項目選択して入力する。活動量はスマートウォッチ形式で連動して測定する。スマートウォッチがない人はデータで目安を入力する。AIが上記条件を考慮して食べる量(主食量+小分け包装食品の数量)を提案し、実際の食べた数量を「主食+小分け包装食品パッケージ」の写真をアプリで取る又はアプリに入力する。利用者とそのかかりつけ医とかかりつけの管理栄養士のみがデータにアクセスでき、異常値が出た場合には知らせる。 定期健診(デバイスがアプリに連携して計測機器のデータが自動的にアプリに反映)でデータを蓄積し、食べるべき商品数量の変更(個人又は全体として)や商品栄養価内容を変更して適切な栄養価になるようにする。データが蓄積されれば、AIにより自動化されて、通常時の数量と、食欲がない場合などの翌日以降のおすすめ量を調整して提示する。(基礎疾患を考慮)
【0092】
写真やメタバース内で食べたいものを選択、基礎疾患のデータを連動して個人の栄養価の範囲内で可能で食べられる料理かを選択し、食べられないものであれば原材料を調整する。味がある程度美味しく感じるかをAIで測定、OKであれば入手できる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明の栄養バランス食提供システム1は、コンピュータで各データを処理することにより、腎臓病の患者に提供し食による疾患の進行を軽減することに利用することが可能である。
【符号の説明】
【0094】
1 栄養バランス食提供システム
10 スマートフォン
20 パソコン
30 ユーザ端末
40 栄養価算出サイト
45 栄養価算出サイトのサーバ
50 通信ネットワーク
60 介護施設のサーバ
70 病院のサーバ
80 食品メーカのサーバ