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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073780
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】入退場者管理装置
(51)【国際特許分類】
   G07C 9/10 20200101AFI20240523BHJP
   G07C 9/30 20200101ALI20240523BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20240523BHJP
【FI】
G07C9/10
G07C9/30
H04N7/18 K
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184673
(22)【出願日】2022-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】508039858
【氏名又は名称】株式会社 日本ビジネス開発
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】山本 一詞
【テーマコード(参考)】
3E138
5C054
【Fターム(参考)】
3E138AA01
3E138BA11
3E138BB05
3E138CA07
3E138CB04
3E138DA06
3E138DA07
3E138DB02
3E138GA01
3E138HA06
3E138JA10
3E138JB04
3E138JB10
3E138JC01
3E138JC20
3E138JD06
3E138JD08
5C054CA04
5C054CC02
5C054FC15
5C054FE14
5C054GB02
5C054GD07
(57)【要約】
【課題】入場者および退場者を簡便に管理する。
【解決手段】入退場者管理装置(100)は、撮像部(150)と、表示部(130)と、入場者画像データおよび退場者画像データを記憶部(120)に記憶する指示が入力される入力部(140)と、入力部(140)への入力に応じて入場者画像データおよび退場者画像データを記憶部(120)に記憶させる制御部(110)と、入力部(140)への入力に応じて入場者画像データおよび退場者画像データを記憶部(120)に記憶したことを報知する報知部(160)とを備える。制御部(110)は、入場者画像の枚数と退場者画像の枚数とを比較する。表示部(130)は、入場者画像の枚数と退場者画像の枚数の比較結果を示す画像を表示する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定場所に入場する入場者および前記特定場所から退場する退場者を管理する入退場者管理装置であって、
記憶部と、
前記入場者を撮像した入場者画像を示す入場者画像データを生成し、前記退場者を撮像した退場者画像を示す退場者画像データを生成する撮像部と、
前記入場者画像データにしたがって前記入場者画像を表示し、前記退場者画像データにしたがって前記退場者画像を表示する表示部と、
前記入場者画像データおよび前記退場者画像データを前記記憶部に記憶する指示が入力される入力部と、
前記入力部への入力に応じて前記入場者画像データおよび前記退場者画像データを前記記憶部に記憶させる制御部と、
前記入力部への入力に応じて前記入場者画像データおよび前記退場者画像データを前記記憶部に記憶したことを報知する報知部と
を備え、
前記制御部は、前記入場者画像の枚数と前記退場者画像の枚数とを比較し、
前記表示部は、前記入場者画像の枚数と前記退場者画像の枚数の比較結果を示す画像を表示する、入退場者管理装置。
【請求項2】
前記報知部は、前記入力部への入力に応じて音声を出力する音声出力部を含む、請求項1に記載の入退場者管理装置。
【請求項3】
前記入場者画像の枚数および前記退場者画像の枚数がそれぞれ複数であり、かつ、前記退場者画像の枚数が前記入場者画像の枚数と異なる場合、前記表示部は、前記入場者画像データにしたがって前記入場者画像および前記退場者画像データにしたがって前記退場者画像の少なくとも一方のいずれか1つを表示する、請求項1または2に記載の入退場者管理装置。
【請求項4】
前記入場者画像の枚数および前記退場者画像の枚数がそれぞれ複数であり、かつ、前記退場者画像の枚数が前記入場者画像の枚数と異なる場合、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記入場者画像データおよび前記退場者画像データに基づいて、前記入場者画像および前記退場者画像の中から、前記入場者画像に示された前記入場者および前記退場者画像に示された前記退場者の一方が他方とは異なる不一致者を示す不一致者画像を選択し、前記表示部は、前記不一致者画像を表示する、請求項3に記載の入退場者管理装置。
【請求項5】
前記特定場所は、バスの車内である、請求項1または2に記載の入退場者管理装置。
【請求項6】
前記入力部は、タッチパネルを含み、
前記タッチパネルの所定の領域がタッチされると、前記制御部は、前記入場者画像データおよび前記退場者画像データを前記記憶部に記憶させる、請求項1または2に記載の入退場者管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入退場者管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特定の場所に入場する入場者および特定の場所から退場する退場者の管理が必要となることがある。例えば、バスに設置されたカメラを用いて、バスに乗車する人物またはバスから降車する人物を検出する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、バスに対する乗降者を高精度に検出する車載装置が記載されている。特許文献1の車載装置では、バスに設置されたカメラによって撮影した時間的なカメラ画像列から人物の顔の画像を検出し、検出した顔画像のサイズおよび動きに基づいてバスに乗車または降車する人物であるかを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-33426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、幼稚園バスに園児が置き去りにされる事故が報告されている。特許文献1の車載装置では、バスに設置されたカメラの映像からバスの乗客の動きを検出するため、幼稚園バス内の園児の動きを検出できると考えられる。しかしながら、特許文献1の車載装置は、高度な画像処理を必要とするため、容易に設置できない。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、入場者および退場者を簡便に管理可能な入退場者管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の入退場者管理装置は、特定場所に入場する入場者および前記特定場所から退場する退場者を管理する。入退場者管理装置は、記憶部と、前記入場者を撮像した入場者画像を示す入場者画像データを生成し、前記退場者を撮像した退場者画像を示す退場者画像データを生成する撮像部と、前記入場者画像データにしたがって前記入場者画像を表示し、前記退場者画像データにしたがって前記退場者画像を表示する表示部と、前記入場者画像データおよび前記退場者画像データを前記記憶部に記憶する指示が入力される入力部と、前記入力部への入力に応じて前記入場者画像データおよび前記退場者画像データを前記記憶部に記憶させる制御部と、前記入力部への入力に応じて前記入場者画像データおよび前記退場者画像データを前記記憶部に記憶したことを報知する報知部とを備える。前記制御部は、前記入場者画像の枚数と前記退場者画像の枚数とを比較し、前記表示部は、前記入場者画像の枚数と前記退場者画像の枚数の比較結果を示す画像を表示する。
【0007】
ある実施形態において、前記報知部は、前記入力部への入力に応じて音声を出力する音声出力部を含む。
【0008】
ある実施形態において、前記入場者画像の枚数および前記退場者画像の枚数がそれぞれ複数であり、かつ、前記退場者画像の枚数が前記入場者画像の枚数と異なる場合、前記表示部は、前記入場者画像データにしたがって前記入場者画像および前記退場者画像データにしたがって前記退場者画像の少なくとも一方のいずれか1つを表示する。
【0009】
ある実施形態において、前記入場者画像の枚数および前記退場者画像の枚数がそれぞれ複数であり、かつ、前記退場者画像の枚数が前記入場者画像の枚数と異なる場合、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記入場者画像データおよび前記退場者画像データに基づいて、前記入場者画像および前記退場者画像の中から、前記入場者画像に示された前記入場者および前記退場者画像に示された前記退場者の一方が他方とは異なる不一致者を示す不一致者画像を選択し、前記表示部は、前記不一致者画像を表示する。
【0010】
ある実施形態において、前記特定場所は、バスの車内である。
【0011】
ある実施形態において、前記入力部は、タッチパネルを含み、前記タッチパネルの所定の領域がタッチされると、前記制御部は、前記入場者画像データおよび前記退場者画像データを前記記憶部に記憶させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、入場者および退場者を簡便に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態の入退場者管理装置が設置されたバスの模式図である。
図2】本実施形態の入退場者管理装置のブロック図である。
図3】本実施形態の入退場者管理装置による入退場者管理のフロー図である。
図4】(a)は本実施形態の入退場者管理装置の模式図であり、(b)は本実施形態の入退場者管理装置において表示されるホーム画面を示す図である。
図5】(a)~(h)は本実施形態の入退場者管理装置において乗車モードを示す図である。
図6】(a)~(c)は本実施形態の入退場者管理装置において記憶した画像データの消去操作を示す図である。
図7】(a)~(d)は本実施形態の入退場者管理装置において確認モードを示す図である。
図8】本実施形態の入退場者管理装置による入退場者管理のフロー図である。
図9】(a)~(c)は本実施形態の入退場者管理装置において確認モードを示す図である。
図10】(a)~(e)は本実施形態の入退場者管理装置において乗車モードを示す図である。
図11】本実施形態の入退場者管理装置が配置された教室の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本実施形態について、図面を参照しながら本実施形態による入退場者管理装置を説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0015】
まず、図1を参照して、本実施形態の入退場者管理装置100について説明する。図1は、本実施形態の入退場者管理装置100が設置されたバス200の模式図である。
【0016】
本実施形態の入退場者管理装置100は、特定の場所に対する入退場者を管理する。例えば、入退場者管理装置100は、特定の場所に入場する入場者および特定の場所から退場する退場者を管理する。好適には、入退場者管理装置100は、特定の場所に対して入退場する複数の入場者および複数の退場者を管理する。
【0017】
入退場者管理装置100は、バス200に設置される。バス200は、車両本体210と、車両本体210の左側方中央に位置する入退場口220とを有する。バス200が走行する際には、入退場口220はドアで閉じられる。ここでは、入退場者管理装置100は、バス200の入退場口220に配置される。
【0018】
入退場者管理装置100は、バス200の入退場口220付近に配置される。バスに入場する入場者は入退場口220からバスに入り、バスから退場する退場者は入退場口220から出る。このため、入退場者管理装置100は、入場者がバスに入場する際および退場者がバスから退場する際のいずれにおいても容易にアクセスされる。
【0019】
バス200に入場する入場者は、入退場者管理装置100を通過する際に、入退場者管理装置100に一度入力する。このとき、入退場者管理装置100は、入場者を撮影して入場者の画像を示す入場者画像データを記憶し、入場者画像データを記憶したことを報知する。また、バス200から退場する退場者は、入退場者管理装置100を通過する際に、入退場者管理装置100に一度入力する。このとき、入退場者管理装置100は、退場者を撮影して退場者の画像を示す退場者画像データを記憶し、退場者画像データを記憶したことを報知する。これにより、入退場者管理装置100は、入場者および退場者を管理できる。
【0020】
ここでは、入退場者管理装置100は、バス200の入退場口220に対して1つ配置される。入退場者管理装置100は、バス200に入場(乗車)する入場者を撮像して記憶する。また、入退場者管理装置100は、バス200から退場(降車)する退場者を撮像して記憶する。入退場者管理装置100は、入場者画像の枚数および退場者画像の枚数を比較し、これにより、バス200に残った入場者がいるか、あるいは、バス200に不適正に入場(乗車)した入場者がいるかを判定する。
【0021】
このように、本実施形態の入退場者管理装置100は、入場者および退場者を簡便に管理する。例えば、入退場者管理装置100は、バス200に入場(乗車)する入場者を撮影して記憶した入場者画像の枚数およびバス200から退場(降車)する退場者を撮影して記憶した退場者画像の枚数に基づいて入場者および退場者を管理する。
【0022】
一般に、入場者および退場者を管理する管理者は、入場者および退場者に指示を伝え、入場者および退場者からのアクションに応じて、入場者および退場者を管理することがある。しかしながら、管理対象となる入場者および退場者が幼児である場合、入場者および退場者に指示が的確に伝わらないことがあり、管理者は、入場者および退場者を適正に管理できないことがある。本実施形態の入退場者管理装置100は、入場者および退場者を簡便に管理できる。入退場者管理装置100は、幼児の管理に好適に用いられる。
【0023】
図1に示すように、本実施形態の入退場者管理装置100は、好適にはバス200に設置される。ただし、本実施形態の入退場者管理装置100において入退場者の管理を行う対象場所は、バス200に限定されないことは言うまでもない。例えば、本実施形態の入退場者管理装置100は、特定場所の入退場口に設置される。なお、本実施形態の入退場者管理装置100は、特定場所の入場口および/または退場口に設置されてもよい。
【0024】
次に、図1および図2を参照して本実施形態の入退場者管理装置100を説明する。図2は、本実施形態の入退場者管理装置100のブロック図である。
【0025】
図2に示すように、入退場者管理装置100は、制御部110と、記憶部120と、表示部130と、操作入力部140と、撮像部150と、音声出力部160とを備える。制御部110は、記憶部120、表示部130、操作入力部140、撮像部150および音声出力部160を制御する。
【0026】
制御部110は、入退場者管理装置100の各種動作を制御する。制御部110は、プロセッサーを有する。制御部110は、例えば、中央処理演算機(Central Processing Unit:CPU)を有する。または、制御部110は、汎用演算機を有してもよい。
【0027】
記憶部120は、データおよびコンピュータプログラムを記憶する。記憶部120は、主記憶装置と、補助記憶装置とを含む。主記憶装置および補助記憶装置は、例えば、半導体メモリである。記憶部120はリムーバブルメディアを含んでいてもよい。制御部110は、記憶部120の記憶しているコンピュータプログラムを実行して、動作を実行する。
【0028】
記憶部120には、予め手順の定められたコンピュータプログラムが記憶されている。入退場者管理装置100は、コンピュータプログラムに定められた手順にしたがって動作する。
【0029】
例えば、制御部110は、入場(乗車)モード、退場(降車)モードおよび確認モードで動作する。入場者が入場する際に、制御部110は、入場(乗車)モードで動作し、入場者の画像を示す入場者画像データを記憶部120に記憶させる。退場者が退場する際に、制御部110は、退場(降車)モードで動作し、退場者の画像を示す退場者画像データを記憶部120に記憶させる。その後、確認モードにより、制御部110は、入場者画像データおよび退場者画像データに基づいて入場者および退場者を管理する。
【0030】
また、記憶部120は、データを記憶する。例えば、記憶部120は、画像データを記憶する。
【0031】
表示部130は、画像を表示する画面を有する。表示部130は、画像データにしたがって画像を表示する。
【0032】
表示部130は、液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display:LCD)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレーまたはプラズマディスプレーを含む。
【0033】
操作入力部140は、操作者の操作を受け付ける。操作者は、操作入力部140を介して指示を入力できる。操作入力部140は、タッチパネルを含んでもよい。表示部130および操作入力部140は、一体化されてもよい。あるいは、操作入力部140は、キーボードまたはボタンを含んでもよい。例えば、操作者は、操作入力部140により、表示部130に表示される画面を操作できる。
【0034】
操作者は、操作入力部140により、入場(乗車)モード、退場(降車)モードおよび確認モードを選択できる。また、操作者は、操作入力部140により、画像データを記憶部120に記憶できる。
【0035】
撮像部150は、撮像素子を含む。例えば、撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーである。
【0036】
典型的には、撮像部150は、表示部130と一体的に構成される。撮像部150は、撮像範囲を撮像して撮像範囲の画像を示す画像データを生成する。表示部130の表示を視認する人は、撮像部150の撮像範囲に含まれる。このため、撮像部150は、表示部130によって表示される画像を視認する人を撮像する。例えば、撮像部150は、表示部130の表示画面の近傍に配置される。
【0037】
撮像範囲内に入場者がいる場合、撮像部150は、入場者の画像を示す入場者画像データを生成する。撮像範囲内に退場者がいる場合、撮像部150は、退場者の画像を示す退場者画像データを生成する。
【0038】
撮像部150が撮像した画像は、表示部130に表示されてもよい。例えば、撮像部150が撮像範囲を撮像する場合、表示部130は、撮像部150が撮像している撮像範囲の画像を表示してもよい。一例では、撮像部150が、撮像範囲内の入場者を撮像する場合、表示部130は、撮像部150が撮像している入場者の画像を表示してもよい。また、撮像部150が、撮像範囲内の退場者を撮像する場合、表示部130は、撮像部150が撮像している退場者の画像を表示してもよい。
【0039】
入場者が撮像部150の撮像範囲内にいる場合、操作入力部140に入場者画像データを記憶する指示が入力されると、制御部110は、入場者の画像を示す入場者画像データを記憶部120に記憶させる。同様に、退場者が撮像部150の撮像範囲内にいる場合、操作入力部140に退場者画像データを記憶する指示が入力されると、制御部110は、退場者の画像を示す退場者画像データを記憶部120に記憶させる。操作入力部140は、「入力部」の一例である。
【0040】
音声出力部160は、音声を出力する。音声出力部160は、スピーカーを有する。音声出力部160は、D/A変換器を備えてもよい。さらに、音声出力部160は、データ容量の圧縮された音声データを復号する復号部を備えてもよい。
【0041】
音声出力部160は、操作入力部140への入力に応じて入場者画像データを記憶部120に記憶したことを音声で出力する。また、音声出力部160は、操作入力部140への入力に応じて退場者画像データを記憶部120に記憶したことを音声で出力する。音声出力部160は、「報知部」の一例である。
【0042】
なお、表示部130は、操作入力部140への入力に応じて入場者画像データが記憶部120に記憶されたことを表示してもよい。同様に、表示部130は、操作入力部140への入力に応じて退場者画像データが記憶部120に記憶されたことを表示してもよい。この場合、表示部130が、「報知部」の一例である。
【0043】
入退場者管理装置100は、音声入力部170をさらに備えてもよい。音声入力部170は、マイクロフォンを含む。音声入力部170は、入力された音声に基づいて音声データを生成する。例えば、音声入力部170により、対象者の発した音声を電気的に変換することによって、音声データを生成できる。
【0044】
操作者は、音声入力部170を介して入退場者管理装置100に指示を入力できる。入場者が撮像部150の撮像範囲内にいる場合、音声入力部170を介して入場者画像データを記憶する指示が入力されると、制御部110は、入場者の画像を示す入場者画像データを記憶部120に記憶させる。例えば、操作者が発した所定のフレーズが、音声入力部170を介して入力されると、制御部110は、入場者の画像を示す入場者画像データを記憶部120に記憶させる。一例では、所定のフレーズは、「乗車」であってもよく、挨拶であってもよい。音声入力部170は、「入力部」の一例である。
【0045】
同様に、退場者が撮像部150の撮像範囲内にいる場合、音声入力部170に退場者画像データを記憶する指示が入力されると、制御部110は、退場者の画像を示す退場者画像データを記憶部120に記憶させる。
【0046】
なお、入退場者管理装置100は、いわゆるタブレットに特定のアプリケーションプログラムをインストールすることによって作製されてもよい。また、入退場者管理装置100のアプリケーションプログラムは、適正なパスワードを入力しなければログインできない設定であってもよく、パスワードを複数回誤って入力した場合、ロックされる設定であってもよい。また、入場(乗車)モードおよび退場(降車)モードにおいて動作中に電源スイッチがオフとなった場合、電源スイッチがオンになると、電源スイッチがオフとなる直前のモードで復帰することが好ましい。
【0047】
次に、図1図3を参照して本実施形態の入退場者管理装置100による入退場者の管理を説明する。図3は、本実施形態の入退場者管理装置100を用いて入退場者を管理するフロー図である。ここでは、入場者を管理する入場(乗車)モードを実行した後に、退場者を管理する退場(降車)モードを実行する。ただし、退場(降車)モードを実行した後に、入場(乗車)モードを実行してもよい。
【0048】
まず、ステップSa1において、入場モードが開始されたか否かを判定する。例えば、特定場所がバスである場合、入場モードは乗車モードである。一例では、制御部110は、直前に選択されたモードが入場モードであるか否か判定する。例えば、操作者が、操作入力部140により入場モードを選択する場合、制御部110は、入場モードを開始する。
【0049】
入場モードが開始された場合(ステップSa1においてYes)、処理は、ステップSa2に進む。入場モードが開始されない場合(ステップSa1においてNo)、処理は、ステップSa1に戻る。この処理は、入場モードが開始されるまで繰り返される。
【0050】
ステップSa2において、撮像部150が撮像を開始する。制御部110は、撮像部150が撮像範囲を撮像するように撮像部150を制御する。撮像部150は、撮像範囲を撮像することにより、撮像範囲の画像を示す画像データを生成する。入場者が撮像部150の撮像範囲に入ると、撮像部150は、入場者の画像を示す入場者画像データを生成する。
【0051】
次に、ステップSa3において、入力部に入力されたか否かを判定する。一例では、制御部110は、撮像部150の撮像した画像を記憶部120に記憶する指示が操作入力部140に入力されたか否か判定する。
【0052】
典型的には、入場者は、操作入力部140に入力する際に、撮像部150の撮像範囲内に位置する。このため、入場者が操作入力部140に入力するとき、撮像部150は、入場者の画像を示す入場者画像データを生成する。
【0053】
入力部に入力された場合(ステップSa3においてYes)、処理は、ステップSa4に進む。入力部に入力されない場合(ステップSa3においてNo)、処理は、ステップSa3に戻る。この処理は、入力部に入力されるまで繰り返される。
【0054】
ステップSa4において、入力部への入力に応じて、記憶部120は、撮像部150が撮像した入場者の画像を示す入場者画像データを記憶する。
【0055】
ステップSa5において、入力部への入力に応じて入場者画像データが記憶部120に記憶されたことを報知する。例えば、音声出力部160は、操作入力部140への入力に応じて、入場者画像データが記憶部120に記憶されたことを示す音声を出力する。あるいは、表示部130は、操作入力部140への入力に応じて、入場者画像データが記憶部120に記憶されたことを示す旨を表示する。
【0056】
ステップSa6において、入場(乗車)モードを終了するか否かを判定する。例えば、操作者が入場モードを終了するよう操作入力部140に入力する場合、制御部110は、入場モードを終了する。典型的には、入場モードを終了する場合、撮像部150は撮像を停止する。
【0057】
典型的には、他に入場者がいる場合、入場(乗車)モードは終了しない。一方で、他に入場者がいない場合、入場(乗車)モードは終了する。
【0058】
入場(乗車)モードを終了する場合(ステップSa6においてYes)、処理は、ステップSb1に進む。入場(乗車)モードを終了しない場合(ステップSa6においてNo)、処理は、ステップSa3に戻る。入場(乗車)モードを終了するまでステップSa3~Sa6が繰り返される。
【0059】
次に、ステップSb1において、退場モードが開始されたか否かを判定する。例えば、特定場所がバスである場合、退場モードは降車モードである。一例では、制御部110は、直前に選択されたモードが退場モードであるか否か判定する。例えば、操作者が操作入力部140により退場モードを選択する場合、制御部110は、退場モードを開始する。
【0060】
退場モードが開始された場合(ステップSb1においてYes)、処理は、ステップSb2に進む。退場モードが開始されない場合(ステップSb1においてNo)、処理は、ステップSb1に戻る。この処理は、退場モードが開始されるまで繰り返される。
【0061】
ステップSb2において、撮像部150が撮像を開始する。制御部110は、撮像部150が周囲を撮像するように撮像部150を制御する。撮像部150が、撮像することにより、周囲の画像を示す画像データを生成する。退場者が撮像部150の撮像範囲に入ると、撮像部150は、退場者の画像を示す退場者画像データを生成する。
【0062】
典型的には、退場者は、操作入力部140に入力する際に、撮像部150の撮像範囲内に位置する。このため、退場者が操作入力部140に入力するとき、撮像部150は、退場者の画像を示す退場者画像データを生成する。
【0063】
次に、ステップSb3において、入力部に入力されたか否かを判定する。一例では、制御部110は、撮像部150の撮像した画像を記憶部120に記憶する指示が操作入力部140に入力されたか否か判定する。
【0064】
入力部に入力された場合(ステップSb3においてYes)、処理は、ステップSb4に進む。入力部に入力されない場合(ステップSb3においてNo)、処理は、ステップSb3に戻る。この処理は、入力部に入力されるまで繰り返される。
【0065】
ステップSb4において、入力部への入力に応じて、記憶部120は、撮像部150が撮像した画像を示す画像データを記憶する。
【0066】
ステップSb5において、入力部への入力に応じて退場者画像データが記憶部120に記憶されたことを報知する。例えば、音声出力部160は、操作入力部140への入力に応じて、退場者画像データが記憶部120に記憶されたことを示す音声を出力する。あるいは、表示部130は、操作入力部140への入力に応じて、退場者画像データが記憶部120に記憶されたことを示す旨を表示する。
【0067】
ステップSb6において、退場(降車)モードを終了するか否かを判定する。例えば、操作者が退場モードを終了するよう操作入力部140に入力する場合、制御部110は、退場モードを終了する。典型的には、退場モードを終了する場合、撮像部150は撮像を停止する。
【0068】
典型的には、他に退場者がいる場合、退場(降車)モードは終了しない。一方で、他に退場者がいない場合、退場(降車)モードは終了する。
【0069】
退場(降車)モードを終了する場合(ステップSb6においてYes)、処理は、ステップSc1に進む。退場(降車)モードを終了しない場合(ステップSb6においてNo)、処理は、ステップSb3に戻る。退場(降車)モードを終了するまでステップSb3~Sb6が繰り返される。
【0070】
次に、ステップSc1において、確認モードが開始されたか否かを判定する。例えば、操作者が操作入力部140により確認モードを選択する場合、制御部110は、確認モードを開始する。
【0071】
確認モードが開始された場合(ステップSc1においてYes)、処理は、ステップSc2に進む。確認モードが開始されない場合(ステップSc1においてNo)、処理は、ステップSc1に戻る。この処理は、確認モードが開始されるまで繰り返される。
【0072】
次に、ステップSc2において、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致するか否かを判定する。一例では、制御部110は、退場モードにおいて記憶した退場者画像の枚数と入場モードにおいて記憶した入場者画像の枚数とが一致するか否かを判定する。
【0073】
制御部110は、入場モードにおいて記憶した入場者画像データの数から、入場者画像の枚数を算出する。また、制御部110は、退場モードにおいて記憶した退場者画像データの数から、退場者画像の枚数を算出する。その後、制御部110は、入場者画像の枚数と退場者画像の枚数とを比較して退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致するか否かを判定する。
【0074】
退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致する場合(ステップSc2においてYes)、処理は、ステップSc3に進む。退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致しない場合(ステップSc2においてNo)、処理は、ステップSc4に進む。
【0075】
ステップSc3において、表示部130は、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致することを示す画像を表示する。その後、処理は、終了する。
【0076】
ステップSc4において、表示部130は、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致しない旨を表示する。
【0077】
ステップSc5において、表示部130は、入場者画像および退場者画像の少なくとも一方を表示する。典型的には、入場者画像の枚数および退場者画像の枚数のうち、より枚数の多い画像を表示する。
【0078】
ステップSc6において、確認モードを終了するか否かを判定する。例えば、操作者が確認モードを終了するよう操作入力部140に入力する場合、制御部110は、確認モードを終了する。
【0079】
確認モードを終了する場合(ステップSc6においてYes)、処理は、終了する。確認モードを終了しない場合(ステップSc6においてNo)、処理は、ステップSc5に戻る。この処理は、確認モードが終了されるまで繰り返される。
【0080】
本実施形態によれば、入場者画像データを記憶部120に記憶することが報知されるとともに退場者画像データを記憶部120に記憶することが報知される。このため、入場者および退場者は、対応する画像データをより確実に記憶部120に記憶させることができる。また、本実施形態によれば、入場者画像の枚数および退場者画像の枚数の比較結果から、入場者および退場者を管理できる。これにより、入場者および退場者を簡便に管理できる。
【0081】
なお、図3では、入場者を管理する入場(乗車)モードを実行した後に、退場者を管理する退場(降車)モードを実行し、そのあとで確認モードにおいて入場者画像の枚数および退場者画像の枚数を比較している。例えば、入退場者管理装置100が、幼児または小学生を所定の場所まで運ぶバスに設置される場合、入場者を管理する入場(乗車)モードを実行した後に、退場者を管理する退場(降車)モードを実行し、そのあと、確認モードを実行することが好ましい。
【0082】
また、入退場者管理装置100が、複数の観光地を巡る観光者を運搬する観光バスに設置される場合、観光者の乗車および降車ごとに入場(乗車)モードおよび退場(降車)モードを実行するとともに確認モードを実行してもよい。
【0083】
なお、図3では、入場者画像の枚数と退場者画像の枚数との比較結果が一致および不一致に関わらず、表示部130が、入場者画像の枚数と退場者画像の枚数との比較結果を表示したが、本実施形態はこれに限定されない。入場者画像の枚数と退場者画像の枚数との比較結果が一致および不一致のいずれか一方の場合、表示部130が、入場者画像の枚数と退場者画像の枚数との比較結果を表示しなくてもよい。例えば、入場者画像の枚数と退場者画像の枚数との比較結果が一致する場合、表示部130が、入場者画像の枚数と退場者画像の枚数との比較結果を表示しなくてもよい。
【0084】
次に、図1図4を参照して本実施形態の入退場者管理装置100を説明する。図4(a)は、本実施形態の入退場者管理装置100の模式図であり、図4(b)は、本実施形態の入退場者管理装置100に表示されるホーム画面を示す図である。
【0085】
図4(a)に示すように、入退場者管理装置100において、表示部130は、表示画面132を有する。ここでは、操作入力部140は、タッチパネルであり、表示画面132の上に重ねて配置される。また、撮像部150は、表示画面132の上方に配置される。
【0086】
図4(b)に示すように、表示部130は、ホーム画面132hを表示する。ホーム画面において、乗車モード、降車モード、確認モードを選択できる。また、ホーム画面132hにおいて、これまで設定されたモードおよびデータをリセットできる。
【0087】
ホーム画面132hは、乗車モード選択領域132p、降車モード選択領域132q、確認モード選択領域132r、リセット選択領域132sを有する。ここでは、乗車モード選択領域132p、降車モード選択領域132q、確認モード選択領域132r、リセット選択領域132sは、上方から下方に向かってこの順番に配置される。
【0088】
操作者が乗車モード選択領域132pを操作することにより、乗車モードが選択される。乗車モードにおいて入場者の画像を示す入場者画像データが記憶される。
【0089】
操作者が降車モード選択領域132qを操作することにより、降車モードが選択される。降車モードにおいて退場者の画像を示す退場者画像データが記憶される。
【0090】
操作者が確認モード選択領域132rを操作することにより、確認モードが選択される。確認モードにおいて入場者画像の枚数および退場者画像の枚数を比較し、比較した結果が表示される。
【0091】
このように、乗車モード選択領域132p、降車モード選択領域132qおよび確認モード選択領域132rのいずれかを操作することによって乗車モード、降車モード、確認モードのいずれかを選択できる。
【0092】
また、操作者がリセット選択領域132sを操作することにより、選択されたモードおよび記憶された画像がリセットされる。
【0093】
なお、操作者は、入場者および/または退場者であってもよい。あるいは、操作者は、入場者および退場者以外の管理者であってもよい。
【0094】
次に、図1図5を参照して本実施形態の入退場者管理装置100を説明する。図5(a)~図5(h)は、本実施形態の入退場者管理装置100において乗車モードを示す図である。
【0095】
図5(a)に示すように、表示部130は、ホーム画面132hを表示する。ホーム画面は、乗車モード選択領域132p、降車モード選択領域132q、確認モード選択領域132rおよびリセット選択領域132sを有する。ここでは、操作者は、乗車モード選択領域132pを操作して、乗車モードを選択する。
【0096】
図5(b)に示すように、乗車モードにおいて、表示部130は、操作画面132gを表示する。操作画面132gは、上部領域132aと、中部領域132bと、下部領域132cとを有する。上部領域132a、中部領域132bおよび下部領域132cは、操作画面132gの上下方向にこの順番に並んで配置される。
【0097】
上部領域132aは、撮像部150が撮像した画像を表示できる。また、上部領域132aには、撮像された人間の顔の位置の基準となる基準位置132a1が表示されてもよい。基準位置132a1は、目、鼻および口の基準位置を示す。
【0098】
中部領域132bが操作されると、入場者画像データを記憶部120に記憶する指示となる。この場合、制御部110は、撮像部150が撮像している入場者画像を示す入場者画像データを記憶部120に記憶する。
【0099】
下部領域132cの操作により、入退場者管理装置100の設定を変更できる。下部領域132cを操作する操作者は、管理者であってもよく、入場者および/または退場者であってもよい。
【0100】
下部領域132cは、読出領域132c1、中間領域132c2およびホーム領域132c3を含む。読出領域132c1、中間領域132c2およびホーム領域132c3は、この順番に横方向に配置される。読出領域132c1、中間領域132c2およびホーム領域132c3については後述する。
【0101】
図5(c)に示すように、上部領域132aは、撮像部150が撮像した表示部130の前の画像を表示する。例えば、入場者が表示部130の前に立つと、撮像部150が入場者の顔を撮像するため、上部領域132aには、入場者の顔が表示される。
【0102】
図5(d)に示すように、入場者が動くと、上部領域132aにおいて入場者も動いて表示される。
【0103】
図5(e)に示すように、入場者は、上部領域132aに入場者の顔が表示された状態で中部領域132bを操作する。
【0104】
図5(f)に示すように、中部領域132bが操作されると、撮像部150によって撮像されている入場者の画像を示す入場者画像データが記憶部120に記憶される。上部領域132aは、中部領域132bが操作された際に撮像部150が撮像していた画像を表示する。また、中部領域132bが操作されると、音声出力部160は音声を出力する。
【0105】
図5(g)に示すように、その後、上部領域132aは、所定時間、中部領域132bが操作された際に撮像部150が撮像していた入場者の画像を表示し続ける。
【0106】
図5(h)に示すように、所定時間経過後、上部領域132aは、表示部130の前の入場者の画像を表示する。
【0107】
本実施形態によれば、操作入力部140への入力に応じて入場者画像データを記憶する際に、入場者画像データが記憶部120に記憶したことが報知される。このため、入場者は、自身を撮像した画像を示す画像データが記憶されたことをより確実に認識できる。
【0108】
ここでは、図5を参照して入場モード(乗車モード)において入場者画像データを記憶する態様について説明したが、退場モード(降車モード)において退場者画像データを記憶する態様も同様である。
【0109】
なお、ここでは、バスに乗車する1人の入場者に1つの入場者画像データが記憶され、バスから降車する1人の退場者に1つの退場者画像データが記憶される。ただし、バスに乗る1人の入場者に対して2つの入場者画像データが誤って記憶されることも想定される。同様に、バスから降車する1人の退場者に対して誤って2つの退場者画像データが記憶されることも想定される。この場合、記憶部120に記憶された入場者画像データおよび退場者画像データを選択的に消去できることが好ましい。
【0110】
次に、図1図6を参照して本実施形態の入退場者管理装置100を説明する。図6(a)~図6(c)は、本実施形態の入退場者管理装置100において記憶した入場者画像データの選択的な消去操作を示す図である。
【0111】
図6(a)に示すように、上部領域132aは、撮像部150によって撮像された画像を表示する。下部領域132cには、読出領域132c1、中間領域132c2およびホーム領域132c3が表示される。読出領域132c1、中間領域132c2およびホーム領域132c3は、この順番に横方向に配置される。
【0112】
読出領域132c1には、戻ることをイメージした画像が示される。ホーム領域132c3には、家をイメージした画像が表示される。中間領域132c2には、読出領域132c1およびホーム領域132c3とは異なり、背景画像のまま表示される。
【0113】
図6(b)に示すように、読出領域132c1および中間領域132c2が同時に操作されると、上部領域132aにおいて表示される画像は、撮像部150によって撮像されている画像から別の画像に切り替わる。
【0114】
図6(c)に示すように、上部領域132aにおいて、直前に記憶された入場者画像データに示される入場者画像が表示されるとともに、この入場者画像に重ねて消去選択領域122dが表示される。消去選択領域122dには、文字「消去」を示す画像が表示される。消去選択領域122dが操作されると、直前に記憶された入場者画像データが消去される。
【0115】
以上のようにして、入場者画像データが記憶部120に誤って記憶された場合でも、入場者画像データを消去できる。なお、図6を参照して入場者画像データの消去について説明したが、退場者画像データも同様に消去できる。
【0116】
本実施形態によれば、読出領域132c1および中間領域132c2の両方が操作されることによって、上部領域132aには、撮像部150によって撮像されて直前に記憶された入場者画像データに示された入場者画像が表示される。このため、操作者が読出領域132c1のみを操作しても上部領域132aに表示される画像は変化しない。したがって、記憶された画像データの読み出し方を知らない人が読出領域132c1を誤操作することを抑制できる。
【0117】
上述したように、確認モードにおいて、表示部130は、入場者画像の枚数と退場者画像の枚数との比較結果を示す画像を表示する。一例では、表示部130は、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と等しいことを示す画像を表示する。あるいは、表示部130は、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と異なることを示す画像を表示する。例えば、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数よりも多い場合、表示部130は、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数よりも多いことを示す画像を表示する。または、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数よりも少ない場合、表示部130は、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数よりも少ないことを示す画像を表示する。
【0118】
次に、図1図7を参照して本実施形態の入退場者管理装置100を説明する。図7(a)~図7(d)は、本実施形態の入退場者管理装置100において確認モードを示す図である。
【0119】
図7(a)に示すように、表示部130は、ホーム画面132hを表示する。ホーム画面132hは、乗車モード選択領域132p、降車モード選択領域132q、確認モード選択領域132rおよびリセット選択領域132sを有する。ここでは、操作者は、確認モード選択領域132rを操作して、確認モードを選択する。
【0120】
確認モードが選択されると、制御部110は、入場モードにおいて記憶した入場者画像データの数から、入場者画像の枚数を算出する。また、制御部110は、退場モードにおいて記憶した退場者画像データの数から、退場者画像の枚数を算出する。次に、制御部110は、入場者画像の枚数および退場者画像の枚数を比較する。その後、表示部130は、入場者画像の枚数と退場者画像の枚数との比較結果を示す画像を表示する。
【0121】
図7(b)に示すように、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致する場合、上部領域132aは、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致することを示す画像を表示する。例えば、上部領域132aに「OK」の画像が表示される。これにより、確認モードの操作者は、特定場所(バス)に入場した全員が適正に特定場所(バス)から退場したことを確認できる。
【0122】
図7(c)に示すように、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致しない場合、上部領域132aは、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致しないことを示す画像を表示する。退場者画像の枚数が入場者画像の枚数よりも1枚少ない場合、上部領域132aには「残留1名」の画像が表示される。
【0123】
また、図7(d)に示すように、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数よりも1枚多い場合、上部領域132aには「不乗1名」の画像が表示される。
【0124】
本実施形態によれば、表示部130は、入場者画像の枚数と退場者画像の枚数との比較結果を示す画像を表示する。これにより、簡便に入場者および退場者の違いを把握できる。
【0125】
なお、上述したように、入場者画像の枚数と退場者画像の枚数とが一致しない場合、入場者画像および退場者画像の少なくとも一方を表示してもよい。
【0126】
次に、図1図8を参照して本実施形態の入退場者管理装置100を説明する。図8は、本実施形態の入退場者管理装置100による入退場者管理のフロー図である。図8のフロー図は、確認モードのステップが異なる点を除いて、図3のフロー図と同様であり、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。
【0127】
図8に示すように、ステップSa1~ステップSa6、ステップSb1~ステップSb6は、図3のフロー図と同様であるため、説明を省略する。
【0128】
ステップSc1において、確認モードが開始されたか否かを判定する。例えば、操作者が操作入力部140により確認モードを選択する場合、制御部110は、確認モードを開始する。
【0129】
確認モードが開始された場合(ステップSc1においてYes)、処理は、ステップSc2に進む。確認モードが開始されない場合(ステップSc1においてNo)、処理は、ステップSc1に戻る。この処理は、確認モードが開始されるまで繰り返される。
【0130】
次に、ステップSc2において、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致するか否かを判定する。一例では、制御部110は、退場モードにおいて記憶した退場者画像の枚数と入場モードにおいて記憶した入場者画像の枚数とが一致するか否かを判定する。
【0131】
退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致する場合(ステップSc2においてYes)、処理は、ステップSc3に進む。退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致しない場合(ステップSc2においてNo)、処理は、ステップSc4aに進む。
【0132】
ステップSc3において、表示部130は、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と一致することを示す画像を表示する。その後、処理は、終了する。
【0133】
ステップSc4aにおいて、制御部110は、退場者画像および入場者画像を分析して、退場者画像に含まれる退場者と入場者画像に含まれる入場者との一致・不一致を判定し、退場者画像に含まれる退場者と入場者画像に含まれる入場者との間の不一致者を特定する。
【0134】
例えば、バスに入場した複数の入場者のうちの多くが降車する一方で1人が降車していない場合、入場者画像の枚数は退場者画像の枚数よりも多い。この場合、制御部110は、複数の入場者画像データに示された入場者の画像から、退場者画像データに示された退場者として含まれていない入場者の画像を不一致者として特定する。
【0135】
あるいは、複数の入場者がバスに乗車する際に1人の入場者が操作入力部140による入力を忘れる一方で、バスから降車する際にすべての退場者が操作入力部140による入力を行った場合、退場者画像の枚数は入場者画像の枚数よりも多い。この場合、制御部110は、複数の退場者画像データに示された退場者の画像から、入場者画像データに示された入場者として含まれていない退場者の画像を不一致者として特定する。処理は、ステップSc5aに進む。
【0136】
ステップSc5aにおいて、表示部130は、不一致者を示す不一致者画像を表示する。
【0137】
ステップSc6において、確認モードを終了するか否かを判定する。例えば、操作者が確認モードを終了するよう操作入力部140に入力する場合、制御部110は、確認モードを終了する。
【0138】
確認モードを終了する場合(ステップSc6においてYes)、処理は、終了する。確認モードを終了しない場合(ステップSc6においてNo)、処理は、ステップSc5aに戻る。この処理は、確認モードが終了されるまで繰り返される。
【0139】
本実施形態によれば、入場者画像の枚数および退場者画像の枚数がそれぞれ複数であり、かつ、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と異なる場合、制御部110は、記憶部120に記憶された入場者画像データおよび退場者画像データに基づいて、入場者画像および退場者画像の中から、入場者画像に示された入場者および退場者画像に示された退場者の一方が他方とは異なる不一致者を示す不一致者画像を選択する。その後、表示部130は、不一致者画像を表示する。これにより、確認モードにおいて、記憶部120に記憶された入場者画像データおよび退場者画像データに基づき、入場者および退場者が一致しない不一致者を容易に視認できる。
【0140】
次に、図1図9を参照して本実施形態の入退場者管理装置100を説明する。図9(a)~図9(c)は、本実施形態の入退場者管理装置100において確認モードを示す図である。
【0141】
図9(a)に示すように、上部領域132aは、入場者および退場者が一致しない不一致者を示す画像データにしたがって不一致者の画像を表示する。中部領域132bは、記憶部120に記憶された入場者画像データに示された入場者と退場者画像データに示された退場者との比較結果を示す情報を表示する。下部領域132cは、ホーム領域132c3を有する。
【0142】
ここでは、記憶部120に記憶された入場者画像データに示された入場者画像の枚数が退場者画像データに示された退場者画像の枚数よりも1枚多い。このため、上部領域132aは、入場者および退場者が一致しない不一致者を示す入場者画像データにしたがって不一致者の画像を表示する。また、中部領域132bは、入場者がバスに1名残留していることを示す画像(文字「残留1名」)を表示する。
【0143】
図9(b)に示すように、記憶部120に記憶された入場者画像データに示された入場者画像の枚数が退場者画像データに示された退場者画像の枚数よりも3枚多い場合、上部領域132aは、入場者および退場者が一致しない不一致者を示す入場者画像データにしたがって不一致者の画像を一覧で表示する。また、中部領域132bは、入場者がバスに3名残留していることを示す画像(文字「残留3名」)を表示する。
【0144】
なお、図9(b)では、3名の不一致者の画像を一覧で表示したが、3名の不一致者の画像を1名ずつ表示してもよい。
【0145】
不一致者を特定する場合、入場者画像および退場者画像を分析することが必要である。一般に、入場者画像および退場者画像の分析に時間を要することがある。
【0146】
図9(c)に示すように、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と異なる場合、上部領域132aは、入場者画像および退場者画像を分析して不一致者を特定するために入場者画像および退場者画像を分析していることを示す画像を表示する。例えば、上部領域132aは、文字「計算中」の画像を表示する。
【0147】
本実施形態によれば、退場者画像の枚数が入場者画像の枚数と異なる場合に、不一致者画像を表示できる。これにより、入場者および退場者が一致しない不一致者を容易に確認できる。また、入場者画像および退場者画像を分析する時間が比較的長くても、操作者に状況が示されるため、操作者に生じるストレスを抑制できる。
【0148】
なお、上述したように、入退場者管理装置100において操作入力部140への入力に応じて、入場者画像データおよび/または退場者画像データを記憶部120に記憶する際に音声が出力されてもよい。この場合、操作入力部140への入力に応じて出力される音声は、複数の候補からランダムに選択されてもよい。また、入場者および退場者が園児である場合、音声出力部160は、動物の鳴き声を出力することが好ましい。
【0149】
次に、図10を参照して本実施形態の入退場者管理装置100を説明する。図10(a)~図10(e)は、本実施形態の入退場者管理装置100における操作入力部140に入力した際に出力される音声について説明するための模式図である。操作入力部140への入力に応じて出力される音声は、ランダムに選択されてもよい。
【0150】
図10(a)に示すように、操作入力部140への入力に応じて、撮像部150が撮像した画像が記憶部120に記憶されるとともに、音声出力部160は烏の鳴き声を出力する。一例では、操作入力部140に入力されると、音声出力部160は音声「カー」を出力する。
【0151】
図10(b)に示すように、操作入力部140への入力に応じて、撮像部150が撮像した画像が記憶部120に記憶されるとともに、音声出力部160は犬の鳴き声を出力する。一例では、操作入力部140に入力されると、音声出力部160は音声「ワン」を出力する。
【0152】
図10(c)に示すように、操作入力部140への入力に応じて、撮像部150が撮像した画像が記憶部120に記憶されるとともに、音声出力部160は猫の鳴き声を出力する。一例では、操作入力部140に入力されると、音声出力部160は音声「ニャー」を出力する。
【0153】
図10(d)に示すように、操作入力部140への入力に応じて、撮像部150が撮像した画像が記憶部120に記憶されるとともに、音声出力部160はカエルの鳴き声を出力する。一例では、操作入力部140に入力されると、音声出力部160は音声「ケロ」を出力する。
【0154】
図10(e)に示すように、操作入力部140への入力に応じて、撮像部150が撮像した画像が記憶部120に記憶されるとともに、音声出力部160は牛の鳴き声を出力する。一例では、操作入力部140に入力されると、音声出力部160は音声「モー」を出力する。
【0155】
本実施形態によれば、入場者および退場者が繰り返しバスに乗車する場合でも、操作入力部140に入力された際に音声出力部160からランダムに選択された音声されるため、入場者および退場者が飽きることなく操作入力部140に入力できる。
【0156】
なお、図1に示した入退場者管理装置100は、取り外し可能にバス200に設置されたが、本実施形態はこれに限定されない。入退場者管理装置100は、バス200に組み込まれて搭載されてもよい。
【0157】
また、入退場者管理装置100は、移動体に設置されなくてもよく、移動しない場所に配置されてもよい。一例として、入退場者管理装置100は、教室、施設、映画館等に配置されてもよい。
【0158】
また、図1に示した入退場者管理装置100は、入退場口220が1つのバス200に設置されたが、本実施形態はこれに限定されない。入退場者管理装置100は、複数の入退場口に配置されてもよい。この場合、入退場者管理装置100は、複数の入退場口にそれぞれ配置されることが好ましい。複数の入退場者管理装置100を配置する場合、入退場者管理装置100は、直接またはサーバを介してデータを通信可能であることが好ましい。
【0159】
また、特定の場所に対して入場口および退場口がそれぞれ定められている場合、入場口に入場管理装置を配置し、退場口に退場管理装置を配置し、これらの入場管理装置および退場管理装置から入退場者管理装置100を構成してもよい。この場合、入場管理装置は、入場モードで動作する一方、退場モードで動作しなくてもよく、退場管理装置は、退場モードで動作する一方、入場モードで動作しなくてもよい。また、入場管理装置および退場管理装置は、同じ時刻にそれぞれ駆動してもよい。
【0160】
次に、図11を参照して本実施形態の入退場者管理装置100を説明する。図11は、本実施形態の入退場者管理装置100が配置された教室の模式図である。
【0161】
図11に示すように、入退場者管理装置100は、教室300に設置される。ここでは、入退場者管理装置100は、スタンドStに取り付けられる。
【0162】
教室300は、居室310と、居室310の右側方前方に位置する入退場口320aと、居室310の右側方後方に位置する入退場口320bとを有する。入退場口320aおよび入退場口320bは、ドアで閉じられる。
【0163】
ここでは、入退場者管理装置100は、教室300の入退場口320aの近傍だけでなく入退場口320bの近傍にも配置される。教室300に入場する入場者は、入退場口320a、320bの一方から居室310に入り、教室300から退場する退場者は、入退場口320a、320bの一方から居室310を出る。このため、入退場者管理装置100は、居室310に入場する入場者および居室310から退場する退場者のいずれからも容易にアクセスできる。
【0164】
居室310に入場する入場者は、入退場者管理装置100を通過する際に、入退場者管理装置100に一度入力する。このとき、入退場者管理装置100は、入場者を撮影して入場者の画像を示す入場者画像データを記憶し、入場者画像データを記憶したことを報知する。また、居室310から退場する退場者は、入退場者管理装置100を通過する際に、入退場者管理装置100に一度入力する。このとき、入退場者管理装置100は、退場者を撮影して退場者の画像を示す退場者画像データを記憶し、退場者画像データを記憶したことを報知する。これにより、入退場者管理装置100は、入場者および退場者を管理できる。
【産業上の利用可能性】
【0165】
本発明は、入退場者管理装置を提供する。
【符号の説明】
【0166】
100 入退場者管理装置
110 制御部
120 記憶部
130 表示部
140 撮像部
150 入力部
160 音声出力部
170 音声入力部
図1
図2
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図5
図6
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図8
図9
図10
図11