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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073843
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】受注管理システム、及び受注管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20240101AFI20240523BHJP
   G16H 80/00 20180101ALI20240523BHJP
【FI】
G06Q50/22
G16H80/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184783
(22)【出願日】2022-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】500290710
【氏名又は名称】株式会社メディパルホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 均
(74)【代理人】
【識別番号】100149892
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 弥生
(74)【代理人】
【識別番号】100185672
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 雅人
(72)【発明者】
【氏名】大金 秀伍
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA04
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】患者の個人情報が配送事業者に漏洩せずに、在宅医療を利用した患者への薬剤の配送サービスがより拡大できる。
【解決手段】オンライン診療サーバ7Aは、患者の被保険者情報を含む処方箋データ、及び処方箋IDを含む第1処方情報に対して、診療結果問合せ番号を関連付けてデータベース8Aに記憶し、受注管理サーバ7Bから問合せ番号と所望の情報要求とを受信した場合に、問合せ番号をキーとして、データベースから第1処方情報を検索し、得られた第1処方情報から処方箋データを除いた第2処方情報を生成して受注管理サーバ7Bに送信し、受注管理サーバは、問合せ番号を記憶部84Bに登録し、問合せ番号を診療サーバに送信し、診療サーバから受信した第2処方情報を問合せ番号に関連付けて記憶部に登録し、薬剤の配送先要求に問合せ番号を付加して診療サーバに送信し、診療サーバから受信した配送先情報を物流管理サーバ7Cへ送信する。
【選択図】図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンライン診療アプリケーションを搭載し、患者による前記オンライン診療アプリケーションの操作が可能な患者端末と、
前記オンライン診療アプリケーションを搭載し、前記患者端末と通信ネットワークを介して接続され、医療従事者による前記オンライン診療アプリケーションの操作が可能な医療従事者端末と、
前記医療従事者端末と前記患者端末との間に通信ネットワークを介して接続され、前記オンライン診療アプリケーションに係わるサービスを提供するオンライン診療サーバと、
前記オンライン診療サーバと通信ネットワークを介して接続され、薬剤に係わる受注情報を管理する受注管理サーバと、を備えた受注管理システムであって、
前記オンライン診療サーバは、
前記サービスが実施された場合に得られる前記患者に係わる個人情報である被保険者情報を含む処方箋データ、及び前記処方箋データに固有の処方箋IDを含む第1処方情報に対して、ユニークな診療結果問合せ番号を関連付けて記憶するデータベースと、
前記受注管理サーバから診療結果問合せ番号と所望の情報要求とを受信した場合に、当該診療結果問合せ番号をキーとして、前記データベースから第1処方情報を検索し、該検索の結果として得られた第1処方情報から個人情報である被保険者情報を含む処方箋データを除いた第2処方情報を生成し、該第2処方情報を前記受注管理サーバに送信するように制御する検索制御部と、を備え、
前記受注管理サーバは、
記憶部と、
前記オンライン診療サーバから受信した前記患者に係わる診療結果問合せ番号を記憶部に登録する登録制御部と、
前記患者に係わる診療結果問合せ番号を前記オンライン診療サーバに送信し、前記オンライン診療サーバから受信した第2処方情報を前記診療結果問合せ番号に関連付けて前記記憶部に登録するように制御する処方情報登録制御部と、
前記患者に係わる薬剤の配送先要求に前記診療結果問合せ番号を付加して前記オンライン診療サーバに送信し、前記オンライン診療サーバから受信した前記薬剤に係わる配送先情報を物流管理サーバへ送信するように制御する配送先情報送信制御部と、を備えることを特徴とする受注管理システム。
【請求項2】
前記第2処方情報は、前記オンライン診療アプリケーションにより判別可能な医療施設ID、患者ID、薬剤ID、及び薬剤の処方量を含み、
前記処方情報登録制御部は、前記診療結果問合せ番号に基づいてユニークな第2患者IDを生成し、前記第2処方情報に前記第2患者IDを関連付けて前記記憶部に記憶するように制御することを特徴とする請求項1記載の受注管理システム。
【請求項3】
薬剤師による操作が可能な薬局端末を備え、
前記受注管理サーバは、薬局端末から薬剤に係わる配送画面要求を受信したときに、前記処方箋IDに対応した配送依頼画面を生成し、前記配送依頼画面を前記薬局端末に送信するように制御する配送依頼画面生成制御部を備え、
前記薬局端末は、前記受注管理サーバから受信した前記配送依頼画面を表示しておき、操作に応じて前記配送依頼画面に前記処方箋ID毎に配送日が指定されたときに、前記指定された配送日と処方箋IDとを前記受注管理サーバに送信するように制御する配送依頼送信制御部を備え、
前記受注管理サーバは、前記指定された配送日と処方箋IDとを前記薬局端末から受信する配送依頼受信部を備えることを特徴とする請求項1記載の受注管理システム。
【請求項4】
前記受注管理サーバは、前記特定の薬局端末から受信した配送日と処方箋ID、及び前記オンライン診療サーバから受信した第2処方情報に基づいてカレンダデータを生成するカレンダデータ生成部を備えることを特徴とする請求項3記載の受注管理システム。
【請求項5】
前記カレンダデータ生成部は、前記カレンダデータを生成した際に、前記処方箋IDおよび前記配送日を含む電子メールを前記薬局端末のメールアドレス宛てに送信することを特徴とする請求項4記載の受注管理システム。
【請求項6】
前記受注管理サーバと通信ネットワークを介して接続される複数の物流管理サーバを備え、
各前記受注管理サーバは、
前記記憶部から取得した前記薬剤に係わる受注情報に基づいて、受注データを生成し、前記受注データを前記物流管理サーバに送信する受注データ生成部を備えることを特徴とすることを特徴とする請求項1記載の受注管理システム。
【請求項7】
前記受注管理サーバと通信ネットワークを介して接続される複数の物流管理サーバを備え、
前記物流管理サーバは、
前記受注管理サーバから前記受注データを受信した場合に、前記受注データに含まれる前記診療結果問合せ番号を抽出し、前記オンライン診療サーバに配送先情報を問い合わせるために、前記診療結果問合せ番号に配送先情報の問い合わせ要求を付加して前記受注管理サーバに送信し、
前記受注管理サーバから診療結果問合せ番号と配送先情報とを受信した場合に、当該配送先情報に基づいて、出荷データを生成する出荷データ生成部を備えることを特徴とする請求項1記載の受注管理システム。
【請求項8】
前記配送先情報は、前記患者に係わる施設、前記患者に係わる薬局、前記患者に係わる住宅のうち、少なくとも1つの住所情報及び名称を含み、
前記出荷データ生成部は、前記患者に係わる住所情報及び名称を含む配送伝票を記録媒体に印刷することを特徴とする請求項7記載の受注管理システム。
【請求項9】
前記第1処方情報は、前記患者に係わる被保険者情報を含む処方箋データ、前記処方箋データに固有の処方箋ID、前記処方箋データにより指定された薬剤名、前記薬剤名に係わる薬剤ID、薬剤の処方量、前記患者に係わる患者ID、前記薬剤に係わる配送先住所を含むことを特徴とする請求項1記載の受注管理システム。
【請求項10】
オンライン診療アプリケーションを搭載し、患者による前記オンライン診療アプリケーションの操作が可能な患者端末と、
前記オンライン診療アプリケーションを搭載し、前記患者端末と通信ネットワークを介して接続され、医療従事者による前記オンライン診療アプリケーションの操作が可能な医療従事者端末と、
前記医療従事者端末と前記患者端末との間に通信ネットワークを介して接続され、前記オンライン診療アプリケーションに係わるサービスを提供するオンライン診療サーバと、
前記オンライン診療サーバと通信ネットワークを介して接続され、薬剤に係わる受注情報を管理する受注管理サーバと、を備えた受注管理システムによる受注管理方法であって、
前記オンライン診療サーバは、
前記サービスが実施された場合に得られる前記患者に係わる個人情報である被保険者情報を含む処方箋データ、及び前記処方箋データに固有の処方箋IDを含む第1処方情報に対して、ユニークな診療結果問合せ番号を関連付けてデータベースに記憶する記憶ステップと、
前記受注管理サーバから診療結果問合せ番号と所望の情報要求とを受信した場合に、当該診療結果問合せ番号をキーとして、前記データベースから第1処方情報を検索し、該検索の結果として得られた第1処方情報から個人情報である被保険者情報を含む処方箋データを除いた第2処方情報を生成し、該第2処方情報を前記受注管理サーバに送信するように制御する検索制御ステップと、を含み、
前記受注管理サーバは、
前記オンライン診療サーバから受信した前記患者に係わる診療結果問合せ番号を記憶部に登録する登録制御ステップと、
前記患者に係わる診療結果問合せ番号を前記オンライン診療サーバに送信し、前記オンライン診療サーバから受信した第2処方情報を前記診療結果問合せ番号に関連付けて前記記憶部に登録するように制御する処方情報登録制御ステップと、
前記患者に係わる薬剤の配送先要求に前記診療結果問合せ番号を付加して前記オンライン診療サーバに送信し、前記オンライン診療サーバから受信した前記薬剤に係わる配送先情報を物流管理サーバへ送信するように制御する配送先情報送信制御ステップと、を含むことを特徴とする受注管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受注管理システム、及び受注管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医師による患者宅への訪問診療や、看護師による訪問看護などを提供する在宅医療サービスの利用者数が増加している。
また、IT技術の進歩に伴い、インターネットなどの通信ネットワークを介して医師側端末と患者側端末とを接続しておき、両者の端末がそれぞれオンライン診療アプリケーションを利用して、医師によるオンライン診療も行われるようになった。
在宅医療サービスでは、住み慣れた場所で医療サービスを受けられるという利点がある反面、様々な問題点も抱えている。
例えば、患者は、自宅で医師による問診を受けることが可能になるが、医師が発行した処方箋を調剤薬局まで持参して薬剤を受け取る必要があった。
これに対し、特許文献1において、調剤薬局等から処方薬を自宅まで配達する薬剤宅配サービスを実現するためのシステムが提案されている。
この薬剤宅配システムでは、医療機関から患者に発行された処方箋に関する情報をインターネット上のサーバで受け付け、保険証番号をキーとして患者に関する情報を検索し、患者の住所に最も近い調剤薬局に対して処方箋の情報が通知される。そして、通知を受けた調剤薬局では処方箋の情報に基づいて患者に提供する薬剤の調剤が行われ、患者の自宅へ薬剤が配達される。この仕組みにより、患者は病院や調剤薬局に出向かずに処方薬を受け取ることができるとうい利点が生じる。
【0003】
詳しくは、特許文献1には、薬剤宅配サービスの為の装置及びプログラムを提供することを目的として、病院より、少なくとも患者の保険証番号及び、当該患者への薬剤の処方内容を含む処方箋情報を受信し、管理する処方箋情報受付手段と、処方箋情報受付手段により受信した処方箋情報の保険証番号をキーとして、保険証番号を含む患者情報を記憶している患者情報管理データベースから患者の患者情報を得る患者情報取得手段と、患者情報取得手段により得られた患者情報を基に患者所定の調剤、配送センターを決定し、当該調剤、配送センターへ処方箋情報と患者情報との一部若しくは全てを処方箋配送情報として通知する処方箋配送情報配信手段とを備えた、処方箋集配信サーバについて開示されている。
このように、特許文献1にあっては、処方箋集配信サーバにおいて、患者の保険証番号をキーとして、処方箋集配信サーバに備えられた患者情報管理データベースを検索して、患者の患者情報を得て、患者所定の調剤、配送センターを決定するように構成されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、処方箋集配信サーバが、患者の個人情報である保険証番号(通常、被保険者番号という)をデータベースに記憶させているため、患者の個人情報を保護するという観点、及び法律上の厳しい規制があるという観点に立つと、このようなデータベースを患者の診断に係わる医師及び医療機関以外の第三者が参照できないため、薬剤の配送を担う配送事業者が患者の個人情報を参照できないという問題があった。
また、特許文献1にあっては、処方箋集配信サーバが、患者の個人情報である保険証番号(通常、被保険者番号という)をデータベースに記憶させているため、悪意ある第三者により通信ネットワークを介して処方箋集配信サーバに記憶されている保険証番号がハッキングされる恐れがあり、保険証番号の漏洩につながるため、セキュリティ上の問題があった。
ところで、オンライン診療サービスを提供する事業者に対して、薬剤を配送する配送事業者が異なった場合でも、患者の個人情報が配送事業者に漏洩しないシステム構成を構築できれば、より多くの配送事業者に薬剤の配送を依頼することが可能になり、在宅医療における患者への配送サービスがより拡大できるという利点が生じる。
そこで、患者の個人情報が配送事業者に漏洩せずに、在宅医療を利用した患者への薬剤の配送サービスがより拡大できるシステム構成の構築が切望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-279069公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一実施形態は、上記に鑑みてなされたもので、その目的は、患者の個人情報が配送事業者に漏洩せずに、在宅医療を利用した患者への薬剤の配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、オンライン診療アプリケーションを搭載し、患者による前記オンライン診療アプリケーションの操作が可能な患者端末と、
前記オンライン診療アプリケーションを搭載し、前記患者端末と通信ネットワークを介して接続され、医療従事者による前記オンライン診療アプリケーションの操作が可能な医療従事者端末と、前記医療従事者端末と前記患者端末との間に通信ネットワークを介して接続され、前記オンライン診療アプリケーションに係わるサービスを提供するオンライン診療サーバと、前記オンライン診療サーバと通信ネットワークを介して接続され、薬剤に係わる受注情報を管理する受注管理サーバと、を備えた受注管理システムであって、前記オンライン診療サーバは、前記サービスが実施された場合に得られる前記患者に係わる個人情報である被保険者情報を含む処方箋データ、及び前記処方箋データに固有の処方箋IDを含む第1処方情報に対して、ユニークな診療結果問合せ番号を関連付けて記憶するデータベースと、前記受注管理サーバから診療結果問合せ番号と所望の情報要求とを受信した場合に、当該診療結果問合せ番号をキーとして、前記データベースから第1処方情報を検索し、該検索の結果として得られた第1処方情報から個人情報である被保険者情報を含む処方箋データを除いた第2処方情報を生成し、該第2処方情報を前記受注管理サーバに送信するように制御する検索制御部と、を備え、前記受注管理サーバは、記憶部と、前記オンライン診療サーバから受信した前記患者に係わる診療結果問合せ番号を記憶部に登録する登録制御部と、前記患者に係わる診療結果問合せ番号を前記オンライン診療サーバに送信し、前記オンライン診療サーバから受信した第2処方情報を前記診療結果問合せ番号に関連付けて前記記憶部に登録するように制御する処方情報登録制御部と、前記患者に係わる薬剤の配送先要求に前記診療結果問合せ番号を付加して前記オンライン診療サーバに送信し、前記オンライン診療サーバから受信した前記薬剤に係わる配送先情報を物流管理サーバへ送信するように制御する配送先情報送信制御部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、患者の個人情報が配送事業者に漏洩せずに、在宅医療を利用した患者への薬剤の配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの全体を表すシステムブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係わる各サーバにおいて取扱われる各情報の詳細を説明するための図である。
図3A】本発明の一実施形態に係る通信端末のハードウェア構成図である。
図3B】本発明の一実施形態に係るサーバのハードウェア構成図である。
図4A】本発明の一実施形態に係わる医療従事者端末の機能を表す機能ブロック図である。
図4B】本発明の一実施形態に係わる患者端末の機能を表す機能ブロック図である。
図4C】本発明の一実施形態に係わる薬局端末の機能を表す機能ブロック図である。
図4D】本発明の一実施形態に係わるオンライン診療サーバの機能を表す機能ブロック図である。
図5A】本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの全体の機能を表す機能ブロック図である。
図5B】本発明の一実施形態に係わる受注管理サーバの機能を表す機能ブロック図である。
図6】本発明の一実施形態に係わるオンライン診療サーバと端末との通信手順を表すシーケンス図(その1)である。
図7】本発明の一実施形態に係わるオンライン診療サーバと端末との通信手順を表すシーケンス図(その2)である。
図8】本発明の一実施形態に係わるオンライン診療サーバを介して薬剤師からオンライン服薬指導を受ける際の通信手順を表すシーケンス図(その3)である。
図9A】本発明の一実施形態に係わる患者端末または医療従事者端末に表示されるID登録ページの一例を示す概念図である。
図9B】本発明の一実施形態に係わる患者端末または医療従事者端末に表示される受診空き情報ページの一例を示す概念図である。
図9C】本発明の一実施形態に係わる患者端末または医療従事者端末に表示される医療施設検索ページの一例を示す概念図である。
図9D】本発明の一実施形態に係わる患者端末または医療従事者端末に表示される医療施設検索結果ページの一例を示す概念図である。
図10A】本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示される内科受診予約状況の一例を示す概念図である。
図10B】本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示される予約完了通知の一例を示す概念図である。
図11A】本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示される薬局検索ページの一例を示す概念図である。
図11B】本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示される薬局施設検索結果ページの一例を示す概念図である。
図11C】本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示される服薬指導日予約状況ページの一例を示す概念図である。
図12A】本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示される内科受診予約完了ページの一例を示す概念図である。
図12B】本発明の一実施形態に係わる医療従事者端末に表示されるビデオ会議画面の一例を示す概念図である。
図12C】本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示されるビデオ会議画面の一例を示す概念図である。
図13A】本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示される内科受診予約完了ページの一例を示す概念図である。
図13B】本発明の一実施形態に係わる薬局端末に表示されるビデオ会議画面の一例を示す概念図である。
図13C】本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示されるビデオ会議画面の一例を示す概念図である。
図14A】本発明の一実施形態に係わる受注管理システムのオンライン診療サーバにより管理される医療施設情報ファイルの構成を表す概要図である。
図14B】本発明の一実施形態に係わる受注管理システムのオンライン診療サーバにより管理される第1処方情報ファイルの構成を表す概要図である。
図14C】本発明の一実施形態に係わる受注管理システムのオンライン診療サーバにより管理される第2処方情報ファイルの構成を表す概要図である。
図15】本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの通信を表すシーケンス図(その1)である。
図16】本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの通信を表すシーケンス図(その2)である。
図17】本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの通信を表すシーケンス図(その3)である。
図18】本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの通信を表すシーケンス図(その4)である。
図19】本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの通信を表すシーケンス図(その5)である。
図20A】本発明の一実施形態に係わる受注管理サーバにより管理されるファイル、及びマスタの構成、関連付けを表すER図である。
図20B】本発明の一実施形態に係わる受注管理サーバにより管理されるユーザマスタの構成、関連付けを表すER図である。
図21】本発明の一実施形態に係わる受注管理サーバにより管理される配送依頼画面を表す模式図である。
図22】本発明の一実施形態に係わる受注管理サーバにより管理される配送依頼受付画面を表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
本発明は、患者の個人情報が配送事業者に漏洩せずに、在宅医療を利用した患者への薬剤の配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築するために、以下の構成を有する。
すなわち、本発明の受注管理システムは、オンライン診療アプリケーションを搭載し、患者によるオンライン診療アプリケーションの操作が可能な患者端末と、オンライン診療アプリケーションを搭載し、患者端末と通信ネットワークを介して接続され、医療従事者によるオンライン診療アプリケーションの操作が可能な医療従事者端末と、医療従事者端末と患者端末との間に通信ネットワークを介して接続され、オンライン診療アプリケーションに係わるサービスを提供するオンライン診療サーバと、オンライン診療サーバと通信ネットワークを介して接続され、薬剤に係わる受注情報を管理する受注管理サーバと、を備えた受注管理システムであって、オンライン診療サーバは、サービスが実施された場合に得られる患者に係わる個人情報である被保険者情報を含む処方箋データ、及び処方箋データに固有の処方箋IDを含む第1処方情報に対して、ユニークな診療結果問合せ番号を関連付けて記憶するデータベースと、受注管理サーバから診療結果問合せ番号と所望の情報要求とを受信した場合に、当該診療結果問合せ番号をキーとして、データベースから第1処方情報を検索し、該検索の結果として得られた第1処方情報から個人情報である被保険者情報を含む処方箋データを除いた第2処方情報を生成し、該第2処方情報を受注管理サーバに送信するように制御する検索制御部と、を備え、受注管理サーバは、記憶部と、オンライン診療サーバから受信した患者に係わる診療結果問合せ番号を記憶部に登録する登録制御部と、患者に係わる診療結果問合せ番号をオンライン診療サーバに送信し、オンライン診療サーバから受信した第2処方情報を診療結果問合せ番号に関連付けて記憶部に登録するように制御する処方情報登録制御部と、患者に係わる薬剤の配送先要求に診療結果問合せ番号を付加してオンライン診療サーバに送信し、オンライン診療サーバから受信した薬剤に係わる配送先情報を物流管理サーバへ送信するように制御する配送先情報送信制御部と、を備えることを特徴とする。
以上の構成を備えることにより、患者の個人情報が配送事業者に漏洩せずに、在宅医療を利用した患者への薬剤の配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することができる。
上記記載の本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
上記の本発明の特徴に関して、以下、図面を用いて詳細に説明する。
【0011】
<システムブロック図>
図1は、本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの全体を表す図である。
受注管理システム1は、医療従事者端末3A、患者端末3B、オンライン診療サーバ7A、受注管理サーバ7B、物流管理サーバ7C、薬局端末3Cを備えており、それぞれが通信ネットワークを介して接続されている。オンライン診療サーバ7Aは、例えばデータセンタに配置される。
【0012】
医療従事者端末3Aは、複数の医療施設にそれぞれ配置される。また、患者端末3Bは、患者宅または介護施設にそれぞれ配置され、薬局端末3Cは、薬局にそれぞれ配置される。なお、受注管理システム1は複数の医療従事者端末3Aを実際は具備する。ただし、図1では、説明を簡単にするため、1個の医療従事者端末3Aを抜粋して示す。患者端末3Bおよび薬局端末3Cについても同様である。
【0013】
医療従事者端末3Aは、医療従事者(例えば、医師)により操作される。また、患者端末3Bは、患者、患者の付添者または介護施設の介護士により操作される。本実施形態では、オンライン診療サーバ7Aの機能により、医療従事者端末3Aおよび患者端末3Bを用いたオンライン診療が可能である。オンライン診療を実現するための構成の具体例については、図6図7図9図10および図12を用いて詳細に後述する。ただし、医療従事者が患者を遠隔地から診療(診察または/および治療)可能であれば足り、オンライン診療を実現するための構成は、図6図7図9図10および図12に示す具体例に限定されない。
【0014】
薬局端末3Cは、薬局の従業員(例えば、薬剤師)により操作される。本実施形態では、オンライン診療サーバ7Aの機能により、薬局端末3Cおよび患者端末3Bを用いたオンライン服薬指導が可能である。以上のオンライン服薬指導を実現するための構成の具体例については、図8図11および図13を用いて詳細に後述する。ただし、患者に対して遠隔地から薬剤師が服薬指導できれば足り、オンライン服薬指導を実現するための構成は、図8図11および図13に示す具体例に限定されない。
【0015】
以上の通り、本実施形態によれば、オンライン診療およびオンライン服薬指導が可能である。したがって、患者は外出することなく診療および服薬指導を受けることができるため、患者の負担が軽減される。ただし、仮に、処方された薬剤を自宅以外(例えば、薬局)において受取る必要がある構成(以下「対比例」)では、患者が結局は外出する必要がある。以上の対比例では、オンライン診療およびオンライン服薬指導が可能であっても、患者の負担が十分には軽減されない可能性がある。以上の事情を考慮して、本実施形態では、処方された薬剤を、患者が指定した配送先まで配送可能な構成を採用した。例えば、薬剤の配送先として患者の自宅が指定された場合、患者は外出することなく薬剤を受取ることができる。
【0016】
具体的には、本実施形態は、オンライン診療に基づいて処方された薬剤を、患者が指定した配送先へ配送可能にするために、受注管理サーバ7Bおよび物流管理サーバ7Cを具備する。受注管理サーバ7Bは、例えばデータセンタに配置される。以上の受注管理サーバ7Bは、通信ネットワークを介してオンライン診療サーバ7Aと接続され、オンライン診療サーバ7Aとの間で薬剤の受注に係わるデータ通信及びデータ処理を実施する。
【0017】
物流管理サーバ7Cは、複数の異なる物流倉庫ICにそれぞれ配置される。以上の各物流管理サーバ7Cは、通信ネットワークを介して受注管理サーバ7Bと接続され、受注管理サーバ7Bとの間で薬剤の配送に係わるデータ通信及びデータ処理を実施する。なお、図1には、説明を簡単にするため、1個の物流管理サーバ7Cが抜粋して示される。
【0018】
詳細には以下で説明するが、オンライン診療およびオンライン服薬指導が実施された後に、薬局端末3Cにおいて、当該オンライン診療で医師により指定された薬剤の配送日が指定できる。本実施形態では、薬剤の配送日が指定されると、当該薬剤が受注管理サーバ7Bにより受注され、当該薬剤が指定された配送先へ物流管理サーバ7Cにより発送可能になる。
【0019】
以下、オンライン診療が実施されてから患者に薬剤が配送されるまでに通信される各情報の具体例を、図1を用いて説明する。図1の具体例では、患者端末3Bと医療従事者端末3Aとを用いて、オンライン診療(Sa1)が実行された場合を想定する。具体的には、患者端末3Bと医療従事者端末3Aとの双方に、オンライン診療アプリケーションAP1が記憶される。各端末でオンライン診療アプリケーションAP1が動作することで、オンライン診療が実行可能になる(後述の図6参照)。
【0020】
オンライン診療が完了すると、処方箋データDpが医療従事者端末3A(後述の処方箋発行アプリケーションAP3)により作成される。以上の処方箋データDpには、従来の処方箋(紙媒体)に印刷される各情報が含まれる。すなわち、処方箋データDpには、患者の病気(怪我)に対して処方させる薬剤を指定するための各情報が含まれる。例えば、処方箋データDpは、医師によるオンライン診療の結果に基づいて作成され、医師が患者の病気を治療するのに必要であると判断した薬剤の種類や数量および服用法を含む。また、処方箋データDpには患者の被保険者情報が含まれる。
【0021】
具体的には、医療従事者端末3Aには、処方箋発行アプリケーションAP3が記憶される。以上の処方箋発行アプリケーションAP3が医療従事者端末3Aで動作すると、処方箋データDpが生成可能になる。例えば、処方箋発行アプリケーションAP3が動作すると、処方箋データDpの各情報が入力できる入力画面が表示される。医療従事者は、オンライン診療の結果に応じて、入力画面を介して処方箋データDpの各情報を入力する。医療従事者が各情報を入力すると、当該各情報に基づいて処方箋発行アプリケーションAP3により処方箋データDpが生成される。
【0022】
処方箋発行アプリケーションAP3により生成された処方箋データDpには処方箋IDが付与される。処方箋IDは、オンライン診療毎に生成された各処方箋データDpを識別するためのものである。
【0023】
ただし、処方箋データDpを生成するための構成は以上の例に限定されない。例えば、従来技術では、処方箋データDpの各情報は紙媒体に印刷されるのが通常であった(処方箋に印刷された)。上述の本実施形態に替えて、処方箋をスキャナ装置等で読取り、当該処方箋の画像データから処方箋データDpが生成される構成としてもよい。具体的には、処方箋発行アプリケーションAP3により、処方箋の画像データにおける文字列を認識可能とし、認識した文字列から処方箋データDpの各情報が自動で抽出される構成としてもよい。また、以上の構成に替えて、処方箋の画像データ自体を処方箋データDpとしてもよい。
【0024】
図1に示す通り、医療従事者端末3Aで作成された処方箋データDpは、当該処方箋データDpの処方箋IDとともにオンライン診療サーバ7Aへ送信される(Sa2)。詳細には後述するが、オンライン診療サーバ7Aは、処方箋データDpを受信すると、当該処方箋データDpを含む第1処方情報D1を生成する(後述の図2参照)。以上の第1処方情報D1は、オンライン診療が実行される毎(処方箋データDpを受信する毎)に生成され、オンライン診療サーバ7A(後述のデータベース8A)に蓄積して記憶される。
【0025】
オンライン診療サーバ7Aは、処方箋データDpを受信すると、当該処方箋データDpを患者端末3Bへ送信する(Sa3)。同様に、オンライン診療サーバ7Aは、当該処方箋データDpを薬局端末3Cへ送信する(Sa4)。本実施形態では、処方箋データDpを添付した電子メールが各端末(3B、3C)へ送信される。処方箋データDpを添付した電子メールが送信されるメールアドレスは、オンライン診療サーバ7Aに事前に登録される。
【0026】
具体的には、患者を識別するための患者IDがオンライン診療サーバ7Aに事前に登録される(後述の図6参照)。また、オンライン診療サーバ7Aは、オンライン診療を開始する際に、患者(患者端末3B)に対して患者IDを要求する。さらに、オンライン診療サーバ7Aには、患者のメールアドレスが当該患者の患者IDに対応して記憶される。以上の患者のメールアドレスは、適宜な時期にオンライン診療サーバ7Aに登録される。例えば、患者IDを最初に登録する際に、患者のメールアドレスが患者端末3Bからオンライン診療サーバ7Aへ送信され登録される構成が考えられる。
【0027】
オンライン診療サーバ7Aは、オンライン診療において患者端末3Bから受信した患者IDと、当該オンライン診療で生成された処方箋データDpとを対応させて(後述の第1処方情報D1として)記憶する。また、オンライン診療サーバ7Aは、オンライン診療が終了すると、当該オンライン診療において受信した患者IDに対応するメールアドレスへ当該オンライン診療で生成された処方箋データDpを添付した電子メールを送信する。
【0028】
また、オンライン診療サーバ7Aには、各薬局のメールアドレスが当該薬局の薬局IDに対応させて登録される。例えば、薬局の薬局端末3Cを適宜に操作することで、当該薬局の薬局IDとメールアドレスとが登録される。本実施形態では、オンライン服薬指導を開始する際に、患者により薬局が指定され(後述の図11参照)、当該薬局の薬局IDがオンライン診療サーバ7Aへ送信される。オンライン診療サーバ7Aは、オンライン服薬指導の予約時に受信した薬局IDに対応するメールアドレスへ処方箋データDpを添付した電子メールを送信する。
【0029】
具体的には、オンライン診療が終了する際に、当該オンライン診療で生成した処方箋データDpの処方箋IDが患者端末3Bへ通知される。その後、オンライン服薬指導の予約を受付ける際に、オンライン診療サーバ7Aは、処方箋IDを患者に対して要求する。処方箋IDを用いてオンライン服薬指導が予約されると、当該処方箋IDに対応する処方箋データDpを添付した電子メールが、患者により指定された薬局の薬局IDに対応するメールアドレスへ送信される。なお、電子メール以外の方法で処方箋データDpが各端末へ送信される構成としてもよい。例えば、予め定められたURL(Uniform Resource Locator)に処方箋データDpが保存され、各端末から当該処方箋データDpがダウンロードされる構成としてもよい。
【0030】
患者端末3Bと薬局端末3Cとにおいて、処方箋データDpが受信されるとオンライン服薬指導(Sb1)が実行可能になる。具体的には、薬局端末3Cには、他の各端末(3A、3B)と同様に、診療アプリケーションAP1が記憶される。患者端末3Bと薬局端末3Cとの双方において診療アプリケーションAP1が動作すると、オンライン服薬指導が実行可能になる(後述の図8参照)。上述した通り、処方箋データDpには、患者に処方される薬剤に関する情報が含まれる。薬局端末3Cの薬剤師は、処方箋データDpの各情報に基づいて、患者端末3Bの患者に対して服薬指導をする。
【0031】
オンライン服薬指導が実行されると、処方箋データDpで指定される薬剤を配送するための手続きが薬局端末3Cにおいて実行可能になる。具体的には、薬局端末3Cが適宜に操作されると、配送依頼受付画面G105(後述の図22参照)が当該薬局端末3Cに表示される。以上の配送依頼受付画面G105には、処方箋IDが表示される。薬局の従業員(薬剤師)は、配送依頼受付画面G105を介して、処方箋IDに対して配送日を決定できる。図1に示すとおり、処方箋IDに対して配送日が指定されると、当該処方箋ID(以下「IDx」と記載する場合がある)と当該配送日を示す配送日情報Dhdとが受注管理サーバ7Bへ送信される(Sb2)。具体的には、処方箋IDxと配送日情報Dhdとの組合せを含む配送依頼Rdが薬局端末3Cから受注管理サーバ7Bへ送信される。
【0032】
本実施形態では、配送依頼受付画面G105により処方箋IDxに対して配送日を指定すると(配送依頼Rdが送信されると)、当該処方箋IDxに対応する処方箋データDpの薬剤が、指定された当該配送日に配送される。なお、1回のオンライン診療において複数種類の薬剤が医師により指定される場合がある。以上の場合、1個の処方箋データDpにより複数種類の薬剤が指定される。本実施形態では、処方箋データDp毎に配送日が指定されるため、当該処方箋データDpで指定される薬剤が複数種類である場合、全ての種類の薬剤に対して共通の配送日を一度に指定できる。
【0033】
受注管理サーバ7Bは、薬剤の配送日が指定されると(配送日情報Dhdを含む配送依頼Rdを受信すると)、当該薬剤の受注時に取得すべき各情報をオンライン診療サーバ7Aに要求する(Sb3)。具体的には、受注管理サーバ7Bは、処方情報要求Rpをオンライン診療サーバ7Aへ送信する。以上の処方情報要求Rpを受信すると、オンライン診療サーバ7Aは、上述の第1処方情報D1から第2処方情報D2を生成し(Sb31)、当該第2処方情報D2を受注管理サーバ7Bへ送信する(Sb4)。
【0034】
第2処方情報D2は、第1処方情報D1に含まれる処方箋データDpの各情報(薬剤の種類、薬剤の配送先)を含む。ただし、詳細には後述するが、第1処方情報D1は患者の特定の個人情報(被保険者番号)を含むが、第2処方情報D2においては当該個人情報が省略される(図2参照)。すなわち、当該個人情報は、オンライン診療サーバ7Aから受注管理サーバ7Bへ送信されない。なお、受注管理サーバ7Bからオンライン診療サーバ7AへステップSb4において送信される各情報は、薬剤の受注時に取得すべき各情報が含まれれば足り、以上の例に限定されない。例えば、第2処方情報D2の各情報のうち一部のみがステップSb4において送信される構成としてもよい。
【0035】
受注管理サーバ7Bは、薬剤の受注時に取得すべき各情報を取得すると、受注データDjを生成し、当該受注データDjを物流管理サーバ7Cへ送信する(Sc1)。詳細には後述するが、受注データDjは、受注管理サーバ7Bと物流管理サーバ7Cとを連携させるために送信される。すなわち、受注データDjは、受注された薬剤を適切に出荷するために送信される。以上の受注データDjには、例えば後述する診療結果問合せ番号N(図2参照)が含まれる。
【0036】
上述した通り、本実施形態の受注管理システム1は複数個の物流管理サーバ7Cを具備する。また、受注管理サーバ7Bは、複数個の物流管理サーバ7Cの何れかを選択し、当該物流管理サーバ7Cへ受注データDjを送信する。具体的には、受注管理サーバ7Bには、物流管理サーバ7C(物流倉庫IC)の所在地を示す情報および当該物流管理サーバ7Cが設けられる物流倉庫ICに保管される薬剤の種類および総量(在庫の有無)を含む各情報が記憶される。受注管理サーバ7Bは、処方箋データDpが指定する薬剤の種類、配送先の住所、物流管理サーバ7Cの所在地、物流管理サーバ7Cが設けられる物流倉庫ICにおける当該薬剤の在庫の有無に基づいて、物流管理サーバ7Cを選択する。例えば、受注管理サーバ7Bは、処方箋データDpで指定される薬剤の在庫がある物流倉庫ICの物流管理サーバ7Cのうち、所在地が配送先に最も近い物流管理サーバ7Cを選択する。
【0037】
物流管理サーバ7Cは、受注データDjを受信すると、配送先要求Rhを受注管理サーバ7Bへ送信する(Sc2)。配送先要求Rhを受信すると、受注管理サーバ7Bは、薬剤を出荷(配送)する際に用いる各情報(配送日情報Dhd、第2処方情報D2(配送する薬剤の種類および数量、配送先情報Dhaを含む))を物流管理サーバ7Cへ送信する(Sc3)。以上の構成については、図2を用いて詳細に説明する。なお、受注管理サーバ7Bから物流管理サーバ7CへステップSc3において送信される各情報は、薬剤を出荷する際に用いる各情報が含まれれば足り、以上の例に限定されない。例えば、第2処方情報D2の各情報のうちの一部のみがステップSc3において送信される構成としてもよいし、第2処方情報D2の各情報の全てが送信される構成としてもよい。
【0038】
薬剤を出荷(配送)する際に用いる各情報が物流管理サーバ7Cへ送信されると、当該各情報を用いて薬剤dが物流倉庫ICから出荷される(Sc4)。以上の本実施形態では、例えば、配送先情報Dhaが示す配送先が患者の自宅の場合、当該患者は、外出することなく、医師による診療、薬剤師による服薬指導を受け、且つ、処方された薬剤を受取ることができる。
【0039】
また、処方箋データDpで指定される薬剤の配送日が指定されると(当該薬剤が受注されると)、受注管理サーバ7Bは、電子メールmを各端末へ送信する(Se)。具体的には、オンライン診療を実行した患者端末3Bに対して、当該オンライン診療の結果に基づき処方された薬剤の名称、数量および服用方法、当該薬剤の配送日が含まれる電子メールmが送信される。また、以上の電子メールmは、患者端末3Bに加え、薬局端末3Cへ送信される。以上の構成によれば、オンライン診療の結果に基づき処方された薬剤が受注された旨を患者および薬局の従業員に通知できる。
【0040】
ところで、オンライン診療サーバ7Aで取扱う各種の情報(オンライン診療で必要な情報)の中には、薬剤の配送に必要なものと不必要なものとが含まれる。例えば、オンライン診療サーバ7Aに記憶される処方箋データDp(第1処方情報D1)のうち薬剤の種類を示す情報は、薬剤の配送に必要なものである。一方、オンライン診療サーバ7Aに記憶される処方箋データDpのうち被保険者情報は、薬剤の配送に必要ないものである。また、被保険者情報は個人情報である。したがって、個人情報が漏洩するリスクが高くなるという観点から、被保険者情報が不必要に拡散されるのは好ましくないという事情がある。
【0041】
以上の事情を考慮して、本実施形態では、オンライン診療サーバ7Aに記憶される第1処方情報D1(処方箋データDpを含む)のうち被保険者情報(以下「個人情報DI」と記載する場合がある)を除いた第2処方情報D2が受注管理サーバ7Bに送信される構成を採用した。以上の構成について、以下で詳細に説明する。
【0042】
図2は、各サーバ(7A、7B、7C)において取扱われる各情報の詳細を説明するための図である。なお、図2に示すステップSa2、ステップSb2、ステップSb3、ステップSb31、ステップSb4、ステップSc1、ステップSc2、ステップSc3およびステップSc4は、図1に示す各ステップSに対応する。図2に示す通り、オンライン診療サーバ7Aは、第1処方情報D1を記憶するデータベース8Aを具備する。また、受注管理サーバ7Bは、第2処方情報D2を記憶する記憶部84Bを具備する。
【0043】
上述した通り、オンライン診療が実行されると、処方箋データDpがオンライン診療サーバ7Aに送信される(Sa2)。また、オンライン診療サーバ7Aは、処方箋データDpを受信すると、当該処方箋データDpを用いて第1処方情報D1を生成する。オンライン診療サーバ7Aは、処方箋データDpから生成した第1処方情報D1をデータベース8Aに記憶する。すなわち、オンライン診療が実施される毎に、当該オンライン診療に対応する第1処方情報D1がデータベース8Aに追加される。
【0044】
図2に示す通り、本実施形態の第1処方情報D1は、処方箋データDp、当該処方箋データDpの処方箋ID(IDx)、当該処方箋データDpで指定される薬剤の薬剤ID(IDd)、当該処方箋データDpで指定される薬剤の量(個数、重量)を示す情報(Dda)、当該処方箋データDpで指定される薬剤の名称を示す情報(Ddn)、当該処方箋データDpで指定される薬剤の配送先を示す配送先情報(Dha)、および、オンライン診療の開始時に入力された患者IDを含む。
【0045】
なお、上述した通り、医療従事者端末3Aから送信される処方箋データDpが処方箋(紙媒体)の画像データである構成としてもよい。以上の構成では、オンライン診療サーバ7Aは、文字認識処理により処方箋データDp(画像データ)における文字列を認識し、第1処方情報D1を生成するのに必要な各情報を自動で取得する。文字認識処理を実行するための技術としては、例えば、特開2020-42320号公報に記載の技術が採用され得る。以上の構成によれば、医療従事者端末3Aにおいて、第1処方情報D1を生成するのに必要な各情報を手入力する作業が省略でき、医療従事者の作業負担が軽減される。また、オンライン診療サーバ7Aにおいて文字認識処理が実行されるため、例えば、当該処理が医療従事者端末3A側で実行される構成と比較して、医療従事者端末3Aにおける処理負担が軽減されるという利点がある。
【0046】
第1処方情報D1(処方箋データDp)の各情報のうち薬剤の配送先は、オンライン診療において患者により指定される。以上の構成としては、例えば、オンライン診療中において配送先の入力画面が患者端末3Bに表示され、当該入力画面を介して入力された配送先が医療従事者端末3Aへ送信される構成が考えられる。なお、オンライン診療において、患者から医師へ口頭で(音声により)配送先が伝えられる構成としても良い。以上の各構成では、医療従事者端末3Aにおいて、オンライン診療で決定された配送先(配送先情報Dha)を含む処方箋データDpが生成される。
【0047】
ただし、配送先が指定される時期はオンライン診療中に限定されない。例えば、オンライン診療が実施される前に、薬剤の配送先がオンライン診療サーバ7Aに事前に登録される構成としてもよい。以上の構成としては、例えば、診療アプリケーションAP1がダウンロードされる際に、薬剤の配送先がオンライン診療サーバ7Aに登録される構成としてもよい。また、オンライン診療が実行された後に、患者端末3Bから配送先を登録可能な構成としてもよい。オンライン診療中以外において配送先が指定される構成では、処方箋データDpに配送先情報Dhaが含まれない構成としてもよい。
【0048】
上述した通り、オンライン診療により生成される処方箋データDpは、配送先情報Dhaに加え、患者の被保険者番号(個人情報DIの一例)を含む。本実施形態では、患者の被保険者番号は、オンライン診療において取得される。以上の構成としては、例えば、オンライン診療中において被保険者番号の入力画面が患者端末3Bに表示され、当該入力画面を介して入力された被保険者番号が医療従事者端末3Aへ送信される構成が考えられる。なお、オンライン診療において、患者から医師へ口頭で(音声により)被保険者番号が伝えられる構成としても良い。
【0049】
図2に示すとおり、データベース8Aにおける各第1処方情報D1は、診療結果問合せ番号N(1、2、3…n、n+1…)に対応して記憶される。診療結果問合せ番号Nは、各第1処方情報D1を識別するためにオンライン診療サーバ7Aにより生成される。例えば、図2の具体例では、n個目の第1処方情報D1が記憶される場合を想定する。以上の場合、当該第1処方情報D1に対応する診療結果問合せ番号Nnが生成される(Sa21)。以上の診療結果問合せ番号Nは、受注管理サーバ7Bからの問合せ(情報の要求)があった場合に使用される。具体的には、診療結果問合せ番号Nは、オンライン診療の結果(第1処方情報D1から生成される第2処方情報D2)を問合せ可能にするためのものである。
【0050】
オンライン診療サーバ7Aは、診療結果問合せ番号Nを生成すると、当該診療結果問合せ番号Nを受注管理サーバ7Bへ送信する(Sa22)。すなわち、診療結果を問合せる際に使用する診療結果問合せ番号Nが受注管理サーバ7Bへ送信される。本実施形態では、例えば、上述の配送依頼Rdを薬局端末3Cから受注した契機、および、配送先問合せ要求Rhを物流管理サーバ7Cから受注した契機で、受注管理サーバ7Bは診療結果問合せ番号Nを用いて診療結果(第2処方情報D2)を問合せる。
【0051】
受注管理サーバ7Bは、診療結果問合せ番号Nを受信すると、当該診療結果問合せ番号Nを記憶部84に記憶する。また、オンライン診療サーバ7Aは、診療結果問合せ番号Nを送信する際に、当該問合せ番号Nに対応する第1処方情報D1に含まれる処方箋IDxを受注管理サーバ7Bへ送信する。受注管理サーバ7Bの記憶部84Bにおいて、診療結果問合せ番号Nと処方箋IDxとが対応して記憶される。以上のステップSa22までの各ステップは、例えば、オンライン診療が終了してからオンライン服薬指導が実行されるまでの期間において実行される。
【0052】
上述した通り、オンライン服薬指導が実行された後に、薬局端末3Cにおいて処方箋IDx毎に配送日が指定可能になる。また、配送日が決定されると、当該配送日を示す配送日情報Dhdおよび処方箋IDxが薬局端末3Cから受注管理サーバ7Bへ配送依頼Rdとして送信される(Sb2)。図2の具体例では、各診療結果問合せ番号Nのうち「Nn」に対応する処方箋IDxに対して配送日が指定された場合を想定する。また、本実施形態の配送依頼Rdには、当該配送依頼Rdが送信された薬局の薬局IDを含む。
【0053】
以上の図2の具体例では、診療結果問合せ番号Nのうち「Nn」に対応する処方箋IDxと当該処方箋IDxに対して指定された配送日を示す配送日情報Dhdとが受注管理サーバ7Bへ配送依頼Rdとして送信される。受注管理サーバ7Bは、配送依頼Rd(処方箋IDx、配送日情報Dhd)を薬局端末3Cから受信すると、当該配送依頼Rdに含まれる処方箋IDxに対応する診療結果問合せ番号Nを記憶部84Bから検索する。例えば、図2の具体例では、診療結果問合せ番号Nのうち「Nn」が検索される。
【0054】
その後、受注管理サーバ7Bは、検索した診療結果問合せ番号Nを含む処方情報要求Rpをオンライン診療サーバ7Aへ送信する。詳細には以下で説明するが、処方情報要求Rpは、第2処方情報D2(診療結果)を取得するために受注管理サーバ7Bからオンライン診療サーバ7Aへ送信される。図2の具体例では、診療結果問合せ番号Nのうち「Nn」を含む処方情報要求Rpがオンライン診療サーバ7Aへ送信される(Sb3)。
【0055】
オンライン診療サーバ7Aは、処方情報要求Rpを受信すると、当該処方情報要求Rpに含まれる診療結果問合せ番号Nに対応する第1処方情報D1をデータベース8Aから検索する。また、検索された第1処方情報D1を用いて、第2処方情報D2を生成する。図2の具体例では、診療結果問合せ番号Nnに対応する第1処方情報D1から第2処方情報D2が生成される(Sb31)。
【0056】
図2には、第2処方情報D2の概念図が示される。第2処方情報D2は、第1処方情報D1と同様に、処方箋ID(IDx)、薬剤の薬剤ID(IDd)、薬剤の量(個数、重量)を示す情報(Dda)、薬剤の名称を示す情報(Ddn)、薬剤の配送先を示す配送先情報(Dha)を含む。ただし、第1処方情報D1は処方箋データDpが含まれる一方、第2処方情報D2は処方箋データDpに替えて処方箋データDp`を含む。
【0057】
上述した通り、第1処方情報D1の処方箋データDpには個人情報DI(被保険者情報)が含まれる。一方、第2処方情報D2の処方箋データDp`には個人情報DIが含まれない。オンライン診療サーバ7Aは、第2処方情報D2を生成すると、当該第2処方情報D2を受注管理サーバ7Bへ送信する(Sb4)。受注管理サーバ7Bは、処方情報要求Rpの送信後に第2処方情報D2を受信すると、当該処方情報要求Rpの診療結果問合せ番号Nに対応させて当該第2処方情報D2を記憶部84Bに記憶する。
【0058】
以上の通り、本実施形態では、オンライン診療サーバ7Aから受注管理サーバ7Bへ診療結果を送信する際に、患者の個人情報DIを除く各情報(第2処方情報D2)が送信される。以上の構成によれば、例えば処方情報要求Rpが送信された際に、第1処方情報D1(個人情報DIを含む)そのものがオンライン診療サーバ7Aから受注管理サーバ7Bへ送信される構成と比較して、個人情報DIが外部に漏洩するリスクが抑制される。
【0059】
受注管理サーバ7Bは、受注データDjを生成して物流管理サーバ7Cへ送信する(Sc1)。具体的には、上述のステップSb2において、薬局端末3Cから配送依頼Rd(配送日情報Dhd、処方箋IDx)を受信すると、受注管理サーバ7Bは、当該配送依頼Rdに含まれる処方箋IDxに対応する診療結果問合せ番号Nを記憶部84Bから検索する。また、受注管理サーバ7Bは、検索した診療結果問合せ番号Nを含む受注データDjを生成して物流管理サーバ7Cへ送信する。
【0060】
物流管理サーバ7Cは、受注データDjを受信すると、当該受注データDjに含まれる診療結果問合せ番号Nを抽出する。また、物流管理サーバ7Cは、受注データDjから抽出した診療結果問合せ番号Nを含む配送先問合せ要求Rhを受注管理サーバ7Bへ送信する(Sc2)。以上の配送先問合せ要求Rhは、受注管理サーバ7Bを介してオンライン診療サーバ7Aに入力される。オンライン診療サーバ7Aは、配送先問合せ要求Rhを受信すると、上述の処方情報要求Rpを受信した場合(Sb4)と同様に、第2処方情報D2(配送先情報Dhaを含む)を受注管理サーバ7Bへ送信する(Sc21)。
【0061】
受注管理サーバ7Bは、配送先問合せ要求Rhを送信した後に、第2処方情報D2を受信すると、薬剤の配送に必要な各情報を物流管理サーバ7Cへ送信する(Sc3)。具体的には、ステップSc21で受信した第2処方情報D2とステップSb2で受信した配送日情報Dhdとを含む各情報が物流管理サーバ7Cへ送信される。上述した通り、第2処方情報D2には、配送される薬剤の名称(Ddn)、配送される薬剤の量(Dda)、配送先を示す配送先情報Dhaが含まれる。配送先情報Dhaは、例えば、薬剤の配送先として指定された住所および郵便番号、配送先の名称および電話番号が特定される情報である。また、第2処方情報D2には処方箋IDxが含まれる。以上の各情報によれば、薬剤を適切に配送できる。
【0062】
ところで、本実施形態のオンライン診療サーバ7Aは、処方情報要求Rpを受信した契機と、配送先問合せ要求Rhを受信した契機との双方で、第2処方情報D2を生成して受注管理サーバ7Bへ送信した。以上の構成に替えて、処方情報要求Rpを受信した契機で生成された第2処方情報D2を受注管理サーバ7Bにおいて所定期間にわたり保持可能とし、その後の配送先問合せ要求Rhを受信した契機では、事前に保持されている当該第2処方情報D2が物流管理サーバ7Cへ送信される構成としてもよい。以上の構成では、配送先問合せ要求Rhを受信した契機では、第2処方情報D2を生成する処理を省略できる。
【0063】
なお、以上の各契機以外で、第2処方情報D2が生成され受注管理サーバ7Bへ送信される構成としてもよい。例えば、オンライン診療サーバ7Aにおいて第1処方情報D1が生成された契機で(処方情報Dpが受信された直後に)、当該第1処方情報D1から第2処方情報D2が生成され送信される構成としてもよい。また、以上の構成において、処方情報Dpが受信された直後に生成された第2処方情報D2を受注管理サーバ7Bにおいて所定期間にわたり保持可能とし、処方情報要求Rpを受信した契機と、配送先問合せ要求Rhを受信した契機との双方で、当該第2処方情報D2が使い回される構成としてもよい。
【0064】
詳細には後述するが、本実施形態のオンライン診療サーバ7Aは、処方箋データDpを受信した契機と、処方情報要求Rpを受信した契機と、配送先問合せ要求Rhを受信した契機とで第2処方情報D2を生成する。なお、以上の各契機で生成される第2処方情報D2が相違する構成としてもよい。また、以上の各契機で生成される第2処方情報D2が別々に受注管理サーバ7Bに記憶される構成としてもよいし、処方箋IDxが共通の新たな第2処方情報D2が生成される毎に古い第2処方情報D2が上書きされる構成としてもよい。
【0065】
図2に示すとおり、物流管理サーバ7Cは、薬剤の配送に必要な各情報(第2処方情報D2、配送日情報Dhd)を受信すると、当該各情報に基づいて出荷情報Dsを生成する(Sb51)。出荷情報Dsは、薬剤の配送に必要な各情報を含み、物流管理センターICにおいて紙媒体に印刷可能である。配送員は、紙媒体に印刷された出荷データDsを参照して、薬剤dを配送する(Sb6)。
【0066】
オンライン診療の結果に基づき処方された薬剤の名称、数量および服用方法、当該薬剤の配送日が含まれる電子メールmが各端末(3B、3C)へ送信される(Se)。具体的には、上述した通り、オンライン診療サーバ7Aには、各患者のメールアドレスが当該患者の患者IDに対応して記憶される。以上のメールアドレスと患者IDとの組合せは、オンライン診療サーバ7Aから受注管理サーバ7Bへ送信される(後述の図15のS227参照)。受注管理サーバ7Bは、薬局端末3Cから配送依頼Rd(配送日情報Dhd、処方箋IDx)を受信すると、記憶部84Bが記憶する各第2処方情報D2のうち当該配送依頼Rdの処方箋IDxを含む第2処方情報D2に基づいて電子メールmを生成する。また、受注管理サーバ7Bは、当該第2処方情報D2に含まれる患者IDに対応するメールアドレスへ当該電子メールmを送信する。
【0067】
また、上述した通り、オンライン診療サーバ7Aには、各薬局のメールアドレスが当該薬局の薬局IDに対応して記憶される。以上のメールアドレスと薬局IDとの組合せは、オンライン診療サーバ7Aから受注管理サーバ7Bへ送信される。また、配送依頼Rdには当該配送依頼Rdが送信された薬局の薬局IDが含まれる。受注管理サーバ7Bは、配送依頼Rdに含まれる薬局IDに対応するメールアドレスへ当該電子メールmを送信する。
【0068】
なお、各種の事情により、薬局端末3Cにより指定された配送日に薬剤が配送できない場合がある。以上の場合としては、例えば、物流倉庫ICに配送すべき薬剤の在庫が無い場合が想定される。以上の事情を考慮して、配送日を事後的に変更可能な構成としてもよい。
【0069】
例えば、受注管理サーバ7Bは、各物流倉庫ICにおける薬剤の在庫(数量)を記憶する。また、受注管理サーバ7Bは、オンライン診療サーバ7Aから受信した第2処方情報D2により指定される薬剤が、薬局端末3Cにより指定された配送日に配送可能であるか否かを、当該薬剤の在庫の有無等に基づいて判断する。仮に、指定された配送日に配送できないと判断した場合、受注管理サーバ7Bは、配送日を変更する。例えば、受注管理サーバ7Bは、配送する薬剤が物流倉庫ICに補充される日程を参照して、配送日を変更する。また、受注管理サーバ7Bは、配送日を変更した場合、変更後の配送日を薬局端末3Cに通知可能としてもよい。同様に、変更後の配送日が患者端末3Bに通知される構成としてもよい。例えば、変更後の配送日を通知するためのメールが薬局端末3Cおよび患者端末3Bに送信される構成が考えられる。
【0070】
また、以上の変形例の他の態様として、指定された配送日に薬剤が配送可能であるか否かを物流管理サーバ7Cが判断する構成としてもよい。具体的には、上述した通り、配送日と配送すべき薬剤の種類等を特定可能な情報を受注管理サーバ7Bから物流管理サーバ7Cが受信する。物流管理サーバ7Cは、以上の情報を受信した場合、配送すべき薬剤の在庫の有無等に基づいて、指定された配送日に当該薬剤を配送可能であるか否かを判断する。仮に、配送不可能な場合、物流管理サーバ7Cは、薬剤が補充される日程等を参照して、配送日を変更する。ただし、以上の構成において、受注管理サーバ7B側で変更後の配送日を決定する構成としても良い。
【0071】
<通信端末のハードウェア構成>
次に、本発明の一実施形態に係わる通信端末のハードウェア構成を説明する。
図3Aは、本発明の一実施形態に係る通信端末のハードウェア構成図である。
図1に示す医療従事者端末3Aは、いわゆる通信端末であり、図3Aに示すハードウェア構成を備えている。なお、図1に示す患者端末3B、薬局端末3Cも通信端末であり、図3Aに示すハードウェア構成と同様のハードウェア構成を備えている。また、患者端末3B、薬局端末3Cのハードウェア構成の各部にはそれぞれの符号に「B」、「C」を付加して区別することとする。
図3Aに示すように、医療従事者端末3Aは、CPU21A、ROM22A、RAM23A、SSD24A、キーボード25A、マウス26A、バスライン30A、ネットワークI/F31A、撮像素子I/F32A、CMOS33A、音声入出力I/F34A、マイク35A、スピーカ36A、ディスプレイI/F37A、ディスプレイ38Aを備えている。
【0072】
CPU(Central Processing Unit)21Aは、通信端末全体の動作を制御する。ROM(Read Only Memory)22Aは、通信端末用プログラムを記憶した。RAM(Random Access Memory)23Aは、CPU21Aのワークエリアとして使用される。
SSD(Solid State Drive)24Aは、画像データや音声データ等の各種データを記憶するフラッシュメモリを備え、CPU21Aの制御に従ってフラッシュメモリに対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
キーボード25Aは、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。マウス26Aは、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。
【0073】
ネットワークI/F31Aは、CPU内蔵の通信回路や接続端子、無線LAN(Wi-Fi)に接続する通信回路により構成されるネットワークインターフェースであり、後述の通信ネットワークを利用してデータ伝送をする。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)33Aは、CPU21Aの制御に従って被写体を撮像し画像データを得る。撮像素子I/F32Aは、このCMOS33Aの駆動を制御する。
マイク35Aは、音声を入力する。スピーカ36は、音声を出力する。音声入出力I/F34Aは、CPU21Aの制御に従ってマイク35A及びスピーカ36Aとの間で音声信号の入出力を処理する。
ディスプレイI/F37Aは、CPU21Aの制御に従って外付けのディスプレイ38Aに画像データを伝送する。上記各構成要素を図3Aに示すように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン30Aを備えている。
【0074】
<サーバのハードウェアの構成>
次に、本発明の一実施形態に係わるサーバのハードウェア構成を説明する。
図3Bは、本発明の一実施形態に係るサーバのハードウェア構成図である。
図1に示すオンライン診療サーバ7Aは、いわゆるサーバであり、図3Bに示すハードウェア構成を備えている。なお、図1に示す受注管理サーバ7B、物流管理サーバ7Cもサーバであり、図3に示すハードウェア構成と同様のハードウェア構成を備えている。また、受注管理サーバ7B、物流管理サーバ7Cのハードウェア構成の各部にはそれぞれの符号に「B」、「C」を付加して区別することとする。
図3に示されているように、オンライン診療サーバ7Aは、コンピュータによって構築されており、CPU41A、ROM42A、RAM43A、HD44A、HDDコントローラ45A、ディスプレイ46A、ネットワークI/F51A、バスライン50A、キーボード52A、マウス53A、外部機器接続I/F54Aを備えている。
【0075】
これらのうち、CPU41Aは、サーバ全体の動作を制御する。ROM42Aは、IPL(Initial Program Loader)等のCPU41Aの駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM43Aは、CPU41Aのワークエリアとして使用される。HD44Aは、プログラム等の各種データを記憶する。HDD(Hard Disk Drive)コントローラ45Aは、CPU41Aの制御にしたがってHD44Aに対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ46Aは、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。
【0076】
外部機器接続I/F54Aは、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F51Aは、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン50Aは、図3に示されているCPU41A等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード52Aは、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。マウス53Aは、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。
【0077】
<オンライン診療サーバ、及び通信端末の機能ブロック図>
図4は、本発明の一実施形態に係わるオンライン診療サーバ、及び通信端末の機能を表す機能ブロック図である。
<医療従事者端末>
図4Aに示す医療従事者端末3Aは、以下の機能ブロックを備えている。
オンライン診療サーバ7Aから医療従事者端末3Aにダウンロードされたオンライン診療アプリケーションAP1は、SSD24Aに保存される。さらにオンライン診療アプリケーションAP1が起動されると、CPU21AがSSD24Aから読み出したオンライン診療アプリケーションAP1のプログラムをRAM23Aに展開する。この際、図4Aに示すように、RAM23A上には制御部60A、表示制御部65Aという機能を備えたプログラムが展開される。
制御部60Aは、音声エンコーダ61A、音声デコーダ62A、映像エンコーダ63A、映像デコーダという機能を搭載する。
音声エンコーダ61Aは、マイク35Aから音声入出力I/F34Aを介して入力されている音声データを音声符号化データに符号化して、音声符号化データを通信部66Aに出力する。
音声デコーダ62Aは、通信部66Aを介して受信している音声符号化データを音声データに復号して、音声入出力I/F34Aを介して音声信号に変換し、スピーカ36Aに出力する。
映像エンコーダ63Aは、カメラ29Aから入力している映像データを映像符号化データに符号化し、映像符号化データを通信部66Aに出力する。
映像デコーダ64Aは、通信部66Aを介して受信している映像符号化データを映像データに復号して、映像データを表示制御部65Aに出力する。
表示制御部65Aは、入室待機ページやその他のページから画面データを生成して、ディスプレイI/F37Aを介してディスプレイ38Aに出力する。
表示制御部65Aは、患者側の映像を表示するための患者側映像エリア、クリック操作を受け付けて退室処理に移行するための退室ボタン、ドロップ操作に応じてファイルを受け取って転送するためのファイル転送エリア、ファイル転送エリアにドロップされたファイルを送信するための送信ボタンを含むビデオ会議画面を生成して、ディスプレイI/F37Aに出力する。
通信部66Aは、ネットワークI/F31Aにより構成され、バスライン30Aから入力されるデータをパケットに変換して、パケットを通信ネットワークN1に出力して、パケットを伝送させる。
通信部66Aは、ネットワークI/F31Aにより構成され、通信ネットワークN1から入力されるパケットをデータに変換して、データをバスライン30Aに出力する。
【0078】
<患者端末>
図4Bに示す患者端末3Bは、以下の機能ブロックを備えている。
オンライン診療サーバ7Aから患者端末にダウンロードされたオンライン診療アプリケーションAP1は、SSD24Bに保存される。さらにオンライン診療アプリケーションAP1が起動されると、CPU21BがSSD24Bから読み出したオンライン診療アプリケーションAP1のプログラムをRAM23Bに展開する。この際、図4Bに示すように、RAM23B上には制御部60B、表示制御部65Bという機能を備えたプログラムが展開される。
制御部60Bは、音声エンコーダ61B、音声デコーダ62B、映像エンコーダ63B、映像デコーダ64Bという機能を搭載する。
音声エンコーダ61Bは、マイク35Bから音声入出力I/F34Bを介して入力している音声データを音声符号化データに符号化して、音声符号化データを通信部66Bに出力する。
音声デコーダ62Bは、通信部66Bを介して受信している音声符号化データを音声データに復号して、音声入出力I/F34Bを介して音声信号に変換し、スピーカ36Bに出力する。
映像エンコーダ63Bは、カメラ29Bから入力している映像データを映像符号化データに符号化し、映像符号化データを通信部66Bに出力する。
映像デコーダ64Bは、通信部66Bを介して受信している映像パケットを映像データに復号して、映像データを表示制御部65Bに出力する。
表示制御部65Bは、ID登録ページ、予約状況画面、医療施設検索ページ、検索結果ページ、入室待機ページを生成して、ディスプレイI/F37Bを介してディスプレイ38Bに出力する。
表示制御部65Bは、医療従事者側の映像を表示するための医療従事者側映像エリア、クリック操作を受け付けて退室処理に移行するための退室ボタンを含むビデオ会議画面を生成して、ディスプレイI/F37Bを介してディスプレイ38Bに出力する。
通信部66Bは、ネットワークI/F31Bにより構成され、バスライン30Bから入力されるデータをパケットに変換して、パケットを通信ネットワークN1に出力して、パケットを伝送させる。
通信部66Bは、ネットワークI/F31Bにより構成され、通信ネットワークN1から入力されるパケットをデータに変換して、データをバスライン30Bに出力する。
【0079】
<薬局端末>
図4Cに示す薬局端末3Cは、以下の機能ブロックを備えている。
オンライン診療サーバ7Aから薬局端末3Cにダウンロードされたオンライン診療アプリケーションAP1は、SSD24Cに保存される。さらにオンライン診療アプリケーションAP1が起動されると、CPU21CがSSD24Cから読み出したオンライン診療アプリケーションAP1のプログラムをRAM23Cに展開する。この際、図4Cに示すように、RAM23C上には制御部60C、表示制御部65Cという機能を備えたプログラムが展開される。
制御部60Cは、音声エンコーダ61C、音声デコーダ62C、映像エンコーダ63C、映像デコーダ64Cという機能を搭載する。
音声エンコーダ61Cは、マイク35Cから音声入出力I/F34Cを介して入力されている音声データを音声符号化データに符号化して、音声符号化データを通信部66Cに出力する。
音声デコーダ62Cは、通信部66Cを介して受信している音声符号化データを音声データに復号して、音声入出力I/F34Cを介して音声信号に変換し、スピーカ36Cに出力する。
映像エンコーダ63Cは、カメラ29Cから入力している映像データを映像符号化データに符号化し、映像符号化データを通信部66Cに出力する。
映像デコーダ64Cは、通信部66Cを介して受信している映像符号化データを映像データに復号して、映像データを表示制御部65Cに出力する。
表示制御部65Cは、入室待機ページやその他のページから画面データを生成して、ディスプレイI/F37Cを介してディスプレイ38Cに出力する。
表示制御部65Cは、患者側の映像を表示するための患者側映像エリア、クリック操作を受け付けて退室処理に移行するための退室ボタンを含むビデオ会議画面を生成して、ディスプレイI/F37Cに出力する。
通信部66Cは、ネットワークI/F31Cにより構成され、バスライン30Cから入力されるデータをパケットに変換して、パケットを通信ネットワークN1に出力して、パケットを伝送させる。
通信部66Cは、ネットワークI/F31Cにより構成され、通信ネットワークN1から入力されるパケットをデータに変換して、データをバスライン30Cに出力する。
【0080】
<オンライン診療サーバ>
図4Dに示すオンライン診療サーバ7Aは、以下の機能ブロックを備えている。
オンライン診療サーバ7AのHD44Aには、オンライン診療システムのアプリケーションが保存される。さらにオンライン診療システムが起動されると、CPU41AがHD44Aから読み出したオンライン診療システムのアプリケーションのプログラムをRAM43Aに展開する。この際、図4Dに示すように、RAM43Aには制御部70Aという機能を備えたプログラムが展開される。制御部70Aは、RAM43A上の特定エリアに設けられた音声パケットバッファ71A、映像パケットバッファ72A、検索制御部73Aという機能を搭載する。
音声パケットバッファ71Aは、2チャネルのパケットバッファであり、映像パケットバッファ72Aは、2チャネルのパケットバッファであり、両者はパケットを一時的に保存するストレージ領域であり、輻輳時のパケットロスを低減する。
検索制御部73Aは、受注管理サーバ7Bから診療結果問合せ番号Nと所望の情報要求とを受信した場合に、当該診療結果問合せ番号Nをキーとして、データベース8Aから患者情報、処方箋ID、配送先情報の少なくとも1つを検索し、検索結果を受注管理サーバ7Bに送信するように通信部75Aを制御する。
通信部75Aは、ネットワークI/F51Aにより構成され、通信ネットワークN1にデータを出力して、データを伝送させる。
【0081】
<受注管理システムの機能ブロック図>
図5Aは、本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの全体の機能を表す機能ブロック図である。
受注管理システム1は、複数の医療従事者端末3A、複数の患者端末3B、オンライン診療サーバ7A、受注管理サーバ7B、複数の物流管理サーバ7C、複数の薬局端末3Cを備えている。
患者端末3Bは、オンライン診療アプリケーションAP1を搭載し、患者または患者の付添者によりオンライン診療アプリケーションAP1が操作される。
医療従事者端末3Aは、オンライン診療アプリケーションAP1を搭載し、患者端末3Bと通信ネットワークN1を介して接続され、医療従事者によりオンライン診療アプリケーションAP1が操作される。
医療従事者端末3Aは、処方箋発行アプリケーションAP3を搭載し、オンライン診療サーバ7Aと通信ネットワークN1を介して接続され、医療従事者により処方箋発行アプリケーションAP3が操作される。
処方箋発行アプリケーションAP3は、医療従事者端末3Aとオンライン診療サーバ7Aとの間で通信される処方箋に係わる情報を処理するための各種機能を医療従事者端末3Aにおいて実現させるアプリケーションである。
オンライン診療サーバ7Aは、医療従事者端末3Aと患者端末3Bとの間に接続され、オンライン診療アプリケーションAP1に係わるサービスを提供する。
受注管理サーバ7Bは、オンライン診療サーバ7Aと通信ネットワークN2を介して接続され、薬剤dに係わる受注情報を管理する。
【0082】
<オンライン診療サーバ>
オンライン診療サーバ7Aは、データベース8A、検索制御部73Aという機能を搭載する。
データベース8Aは、オンライン診療に係わるサービスが実施された場合に得られる情報として、医療施設に係わる医療施設ID、患者に係わる患者ID及び薬剤ID、薬剤dの数量を含む患者情報、処方箋ID、薬剤dに係わる配送先情報に対して、ユニークな診療結果問合せ番号Nを関連付けて記憶する。
検索制御部73Aは、受注管理サーバ7Bから診療結果問合せ番号Nと所望の情報要求とを受信した場合に、当該診療結果問合せ番号Nをキーとして、データベース8Aから患者情報、処方箋ID、配送先情報の少なくとも1つを検索し、検索結果を受注管理サーバ7Bに送信するように通信部75Aを制御する。
通信部75Aは、ネットワークI/F51Aにより構成され、通信ネットワークN1、N2から入力されるパケットをデータに変換して、データをバスライン50Aに出力する。また、通信部75Aは、通信ネットワークN1にデータを出力して、データを伝送させる。
【0083】
<受注管理サーバ>
図5Bは、本発明の一実施形態に係わる受注管理サーバの機能を表す機能ブロック図である。
受注管理サーバ7Bは、通信部75Bと、記憶部84Bと、登録制御部81B、処方情報登録制御部82B、配送先情報送信制御部83Bという機能を搭載する。
通信部75Bは、ネットワークI/F51Bにより構成され、通信ネットワークN2、N3、N4から入力されるパケットをデータに変換して、データをバスライン50Bに出力する。
記憶部84Bは、HD44Bにより構成され、図13に示す種々のファイルF5、F10、F15、F20、F25、F30、マスタM5、M10、M15などを記憶する。
登録制御部81Bは、オンライン診療サーバ7Aから受信した患者に係わる診療結果問合せ番号Nを記憶部84Bに登録する。
処方情報登録制御部82Bは、患者に係わる診療結果問合せ番号Nをオンライン診療サーバ7Aに送信し、オンライン診療サーバ7Aから受信した処方箋IDを含む第2処方情報D2を記憶部84Bに登録するように制御する。
配送先情報送信制御部83Bは、患者に係わる薬剤dの配送先要求Rhに診療結果問合せ番号Nを付加してオンライン診療サーバ7Aに送信し、オンライン診療サーバ7Aから受信した薬剤dに係わる配送先情報を物流管理サーバ7Cへ送信するように通信部75Bを制御する。
【0084】
受注管理サーバ7Bは、オンライン診療サーバ7Aから受信した第2処方情報D2は、オンライン診療アプリケーションAP1により判別可能な医療施設ID、患者ID及び薬剤ID、薬剤dの数量を含む。
受注管理サーバ7Bは、処方情報登録制御部82Bという機能を搭載する。
処方情報登録制御部82Bは、診療結果問合せ番号Nに基づいてユニークな第2患者IDを生成し、第2処方情報D2に第2患者IDを関連付けて記憶部84Bに記憶するように制御する。
【0085】
受注管理システム1は、薬剤師により操作される薬局端末3Cを複数備える。
受注管理サーバ7Bは、配送依頼画面生成制御部87B、配送依頼受信部89Bという機能を搭載する。
配送依頼画面生成制御部87Bは、薬局端末3Cから薬剤dに係わる配送画面要求を受信したときに、処方箋IDに対応した配送依頼画面を生成し、配送依頼画面を薬局端末3Cに送信するように通信部75Bを制御する。
配送依頼受信部89Bは、指定された配送日と処方箋IDとを薬局端末3Cから受信し、配送日と処方箋IDを記憶部84Bに記憶させる。
【0086】
<薬局端末>
薬局端末3Cは、配送依頼送信制御部68Cという機能を搭載する。
配送依頼送信制御部68Cは、受注管理サーバ7Bから受信した配送依頼画面をディスプレイ38Cに表示しておき、操作に応じて配送依頼画面に処方箋ID毎に配送日が指定されたときに、指定された配送日と処方箋IDとを受注管理サーバ7Bに送信するように制御する。
【0087】
受注管理サーバ7Bは、カレンダデータ生成部88Bという機能を搭載する。
カレンダデータ生成部88Bは、特定の薬局端末3Cから受信した配送日と処方箋ID、及びオンライン診療サーバ7Aから受信した患者情報に基づいてカレンダデータを生成する。
【0088】
カレンダデータ生成部88Bは、カレンダデータを生成した際に、処方箋IDおよび配送日を含む電子メールmを薬局端末3Cのメールアドレス宛てに送信する。なお、薬局端末3Cのメールアドレスは、薬局IDをキーとして、ユーザマスタM20から検索することで取得できる。
【0089】
受注管理システム1は、受注管理サーバ7Bと通信ネットワークを介して接続される複数の物流管理サーバ7Cを備えている。
受注管理サーバ7Bは、受注データ生成部86Bという機能を搭載する。
受注データ生成部86Bは、記憶部84Bから受信した薬剤dに係わる受注情報に基づいて、受注データDjを生成し、受注データDjを物流管理サーバ7Cに送信する。
【0090】
<物流管理サーバ>
受注管理システム1は、受注管理サーバ7Bと通信ネットワークを介して接続される複数の物流管理サーバ7Cを備えている。
各物流管理サーバ7Cは、出荷データ生成部91Cという機能を搭載する。
出荷データ生成部91Cは、受注管理サーバ7Bから受注データDjを受信した場合に、受注データDjに含まれる診療結果問合せ番号Nを抽出し、オンライン診療サーバ7Aに配送先情報を問い合わせるために、診療結果問合せ番号Nに配送先情報の問い合わせ要求を付加して受注管理サーバ7Bに送信し、受注管理サーバ7Bから診療結果問合せ番号Nと配送先情報とを受信した場合に、当該配送先情報に基づいて、出荷データを生成する。
【0091】
各物流管理サーバ7Cは、配送先情報として、患者に係わる施設、患者に係わる薬局、患者に係わる住宅のうち、少なくとも1つの住所情報及び名称を含む。
出荷データ生成部91Cは、患者に係わる住所情報及び名称を含む配送伝票を記録媒体に印刷する。
【0092】
<シーケンス図>
次に、本発明の一実施形態に係わるオンライン診療サーバと端末との間の通信手順について説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係わるオンライン診療サーバと端末との通信手順を表すシーケンス図(その1)である。図7は、本発明の一実施形態に係わるオンライン診療サーバと端末との通信手順を表すシーケンス図(その2)である。図8は、本発明の一実施形態に係わるオンライン診療サーバ7Aを介して薬剤師からオンライン服薬指導を受ける際の通信手順を表すシーケンス図(その3)である。
<医療施設IDの登録>
図6を参照して、オンライン診療サーバ7Aに医療施設IDの登録する動作について説明する。
まず、ステップS5では、医療従事者端末3Aの制御部60Aは、オンライン診療サーバ7AにID登録を行うために、医療施設ID登録要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信するように通信部66Aを制御する。
これに応じて、医療従事者端末3Aの通信部66Aは、医療施設ID登録要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
【0093】
ステップS10では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、医療従事者端末3Aから医療施設ID登録要求を受信したID及びパスワードを登録するための登録ページをデータベース8Aから読み出して、医療従事者端末3Aに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、登録ページを通信ネットワークN1を介して医療従事者端末3Aに送信する。
これに応じて、医療従事者端末3Aにおいて、ディスプレイ38Aには、図9Aに示すID登録ページG5が表示される。
医療従事者端末3Aに対して、医療従事者がマウス及びキーボードを操作して、ディスプレイに表示されているID登録ページG5のID入力エリアであるテキストボックスT5、パスワード入力エリアであるテキストボックスT10に所望の医療施設ID、及びパスワードを入力し、さらに、送信ボタンB5をクリックすると、医療従事者端末3Aは、医療施設ID、及びパスワードをオンライン診療サーバ7Aに送信する。
オンライン診療サーバ7Aは、医療従事者端末3Aから医療施設ID、及びパスワードを受信した場合に、医療施設ID、及びパスワードを関連付けてデータベース8Aに登録する。この際、オンライン診療サーバ7Aは、データベース8Aからオンライン診療アプリケーションAP1のプログラムを読み出して、医療従事者端末3Aに送信する。
医療従事者端末3Aは、オンライン診療サーバ7Aからオンライン診療アプリケーションAP1のプログラムを受信した場合に、SSD24Aに一旦記憶し、さらにオンライン診療アプリケーションAP1のプログラムをSSD24Aにインストールする。医療従事者端末3Aにおいて、オンライン診療アプリケーションAP1のプログラムのインストールが完了すると、医療施設ID、及びパスワードの入力画面が表示されるので、医療従事者端末3Aに対して、登録時と同一の医療施設ID、及びパスワードを入力する。これにより、医療従事者端末3Aにおいて、オンライン診療アプリケーションAP1が利用可能になる。
【0094】
次に、ステップS15では、患者端末3Bの制御部60Bは、オンライン診療サーバ7AにID登録を行うために、患者ID登録要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信するように通信部66Bを制御する。
これに応じて、患者端末3Bの通信部66Bは、患者ID登録要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
ステップS20では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、患者端末3Bから患者ID登録要求を受信した場合に、ID及びパスワードを登録するための登録ページをデータベース8Aから読み出して、患者端末3Bに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、患者端末3Bのディスプレイには、図9Aに示すID登録ページG5が表示される。
患者端末3Bに対して、患者がマウス及びキーボードを操作して、ディスプレイに表示されているID登録ページのID入力エリアであるテキストボックスT5、パスワード入力エリアであるテキストボックスT10に所望の患者ID、及びパスワードを入力し、さらに、送信ボタンB5をクリックすると、患者端末3Bは、患者ID、及びパスワードをオンライン診療サーバ7Aに送信する。
オンライン診療サーバ7Aは、患者端末3Bから患者ID、及びパスワードを受信した場合に、患者ID、及びパスワードをデータベース8Aに登録する。この際、オンライン診療サーバ7Aは、データベース8Aからオンライン診療アプリケーションAP1のプログラムを読み出して、患者端末3Bに送信する。
患者端末3Bは、オンライン診療サーバ7Aから受信したオンライン診療アプリケーションAP1をSSD24Bに一旦記憶し、さらにオンライン診療アプリケーションAP1をSSD24Bにインストールする。患者端末3Bにおいて、オンライン診療アプリケーションAP1のインストールが完了すると、患者ID、及びパスワードの入力画面が表示されるので、登録時と同一の患者ID、及びパスワードを入力する。これにより、患者端末3Bにおいて、オンライン診療アプリケーションAP1が利用可能になる。
なお、患者IDを最初に登録する際に、患者のメールアドレスが患者端末3Bからオンライン診療サーバ7Aへ送信され登録される。オンライン診療サーバ7Aには、患者のメールアドレスが当該患者の患者IDに対応して記憶される。
【0095】
次に、ステップS25では、医療従事者端末3Aの制御部60Aは、当該医療施設のサーバに備えたデータベースから各科の受診空き情報を取得して、オンライン診療サーバ7Aに受診空き情報と医療施設IDを通信ネットワークを介してオンライン診療サーバ7Aに送信するように通信部66Aを制御する。
これに応じて、医療従事者端末3Aの通信部66Aは、受診空き情報と医療施設IDとを通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
なお、図9Bには受診空き情報ページG10の一例として、内科における受診空き情報が示されており、詳しくは、月日、時間帯、受診可能な空き人数が示されている。また、医療従事者端末3Aは当該医療施設のサーバに備えたデータベースから各科の受診空き情報を取得して、受診空き情報が変更された場合に、その都度、オンライン診療サーバ7Aに受診空き情報を送信してもよい。
ここで、当該医療施設のサーバに備えたデータベースは、当該医療施設の受付担当者が操作可能な受付に配置された受付端末からアクセス可能であり、患者からの電話連絡により受け付けた診療予約を受付端末を介して上記サーバに備えたデータベースに登録するように構成してもよい。
【0096】
次に、ステップS30では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、医療従事者端末3Aから受信した受診空き情報と医療施設IDをデータベース8Aに登録するように制御する。
オンライン診療サーバ7Aには、複数の異なる医療施設に配置された複数の医療従事者端末3Aが接続されており、オンライン診療サーバ7Aは、それぞれの医療従事者端末3Aから受信した受診空き情報と医療施設IDをデータベース8Aに登録するように構成されている。
【0097】
<医療施設への診察予約>
次に、ステップS35では、患者端末3Bの制御部60Bは、患者の要望に適した医療施設に診察の予約を登録するために医療施設検索要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信するように通信部66Bを制御する。
これに応じて、患者端末3Bの通信部66Bは、医療施設検索要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
ステップS40では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、患者端末3Bから医療施設検索要求を受信して、医療施設検索ページをデータベースから読み出して、患者端末3Bに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、医療施設検索ページを通信ネットワークN1を介して患者端末3Bに送信する。
これに応じて、患者端末3Bの表示制御部65Bは、図9Cに示す医療施設検索ページをディスプレイI/F37Bに出力してディスプレイ38Aに表示させる。患者がマウスを操作して、ディスプレイ38Aに表示されている医療施設検索ページの都道府県選択エリアSF5をクリックすると複数の都道府県名がプルダウンメニューにより表示される。また、市選択エリアSF10をクリックすると当該県内の複数の市名がプルダウンメニューにより表示される。さらに、診療科目エリアSF15をクリックすると複数の診療科目名がプルダウンメニューにより表示される。
患者が、患者端末3Bのディスプレイ38Bに表示されている各エリアのプルダウンメニューに対して、マウス操作により所在地検索に係わる都道府県名の選択、市名の選択、診療科目検索に係わる科名の選択を行い、さらに、検索ボタンをクリックした場合、患者端末3Bは選択された都道府県名、市名、科名に患者IDを付加して、オンライン診療サーバ7Aに送信する。
オンライン診療サーバ7Aは、患者端末3Bから受信した都道府県名、市名、科名をキーとして、データベース8Aを検索し、例えば図10Aに示すような「内科受診予約状況」データを取得する。そして、オンライン診療サーバ7Aは、取得した「内科受診予約状況」データに予約ボタンB15、B20(ユニークな受診予約コードを含む)を付加した検索結果ページを生成し、患者端末3Bに送信する。
【0098】
これに応じて、患者端末3Bの表示制御部65Bは、例えば図10Aに示す検索結果ページをディスプレイI/F37Bに出力してディスプレイ38Bに表示させる。
ステップS45では、患者端末3Bにおいて、患者がマウスを操作して、ディスプレイに表示されている少なくとも1つ以上の月日、時間帯の組のうち所望のもの選択するために、予約ボタンをクリックした場合、選択された予約ボタンに対応する受診予約コードに患者IDを付加して受診予約要求とし、オンライン診療サーバ7Aに送信する。
ステップS50では、オンライン診療サーバ7Aの制御部は、患者端末3Bから受信した受診予約要求(受診予約コード、患者ID)をデータベースに登録するように制御する。
ここで、オンライン診療サーバ7Aは、受診予約コード、患者IDに基づいて、当該予約が完了したことを表す予約完了通知とビデオ会議コードを生成する。
オンライン診療サーバ7Aは、予約完了通知として、例えば図10Bに示すように、「内科受診予約状況 医師A」「○月○日 09:00 予約完了」、「予約した日時に、入室ボタンをクリックし、そのままお待ちください。」という患者端末用のテキストデータを生成する。
また、オンライン診療サーバ7Aは、例えば図10Bに示すように、入室ボタンB25のクリックに応じてビデオ会議コードに含まれるURLアドレスにアクセスするように構成する。
さらに、オンライン診療サーバ7Aは、予約完了通知として、例えば図8Aに示すように、「内科受診予約状況 医師A」「○月○日 09:00~10:00 予約完了」、「予約された日時の間の入室可能なときに、入室ボタンをクリックし、そのままお待ちください。」という医療従事者端末3Aに用いるテキストデータを生成する。
【0099】
ステップS55では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、予約完了通知とビデオ会議コードを患者端末3Bに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、予約完了通知とビデオ会議コードを通信ネットワークN1を介して患者端末3Bに送信する。
ステップS60では、患者端末3Bの制御部60Bは、オンライン診療サーバ7Aから受信した予約完了通知とビデオ会議コードをSSD24Bに記憶しておく。患者は、予約した日時「○月○日 09:00」に、入室ボタンをクリックして、そのまま待てばよい。
【0100】
ステップS65では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、予約完了通知とビデオ会議コードを医療従事者端末3Aに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、予約完了通知とビデオ会議コードを通信ネットワークN1を介して医療従事者端末3Aに送信する。
ステップS70では、医療従事者端末3Aの制御部60Aは、オンライン診療サーバ7Aから受信した予約完了通知とビデオ会議コードをSSD24Aに記憶しておくように制御する。
これに応じて、医療従事者端末3AのSSD24Aには、予約完了通知とビデオ会議コードが記憶される。
医療従事者は、予約された日時「○月○日 09:00~10:00」の間の入室可能なときに、入室ボタンをクリックすればよい。
医療従事者端末3Aのディスプレイ38Aに、「○月○日 09:00~10:00 予約完了」と表示されるので、医療従事者端末3Aは、上述した受診空き情報の時間枠から空き人数を1つ差し引くことで、受診空き情報を修正すればよい。
【0101】
<薬局への服薬指導日予約>
次に、ステップS75では、患者端末3Bの制御部60Bは、患者の要望に適した薬局に服薬指導日の予約を登録するために薬局検索要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信するように通信部66Bを制御する。
これに応じて、患者端末3Bの通信部66Bは、薬局検索要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
ステップS77では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、患者端末3Bから薬局検索要求を受信して、薬局検索ページをデータベースから読み出して、患者端末3Bに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、薬局検索ページを通信ネットワークN1を介して患者端末3Bに送信する。
これに応じて、患者端末3Bの表示制御部65Bは、図11Aに示す薬局検索ページをディスプレイI/F37Bに出力してディスプレイ38Bに表示させる。患者がマウスを操作して、ディスプレイ38Bに表示されている薬局検索ページの都道府県選択エリアをクリックすると複数の都道府県名がプルダウンメニューにより表示される。また、市選択エリアをクリックすると当該県内の複数の市名がプルダウンメニューにより表示される。
患者が、患者端末3Bのディスプレイ38Bに表示されている各エリアのプルダウンメニューに対して、マウス操作により所在地検索に係わる都道府県名の選択、市名の選択、診療科目検索に係わる科名の選択を行い、さらに、検索ボタンB27をクリックした場合、患者端末3Bは選択された都道府県名、市名に患者IDを付加して、オンライン診療サーバ7Aに送信する。
オンライン診療サーバ7Aは、患者端末3Bから受信した都道府県名、市名、科名をキーとして、データベース8Aを検索し、例えば図11Cに示すような「服薬指導日予約状況」データを取得する。そして、オンライン診療サーバ7Aは、取得した「服薬指導日予約状況」データに予約ボタン(ユニークな服薬指導日予約コードを含む)を付加した検索結果ページを生成し、患者端末3Bに送信する。
【0102】
これに応じて、患者端末3Bの表示制御部65Bは、例えば図11Bに示す薬局施設検索結果ページG33をディスプレイI/F37Bに出力してディスプレイ38Bに表示させる。
ステップS80では、患者端末3Bにおいて、患者がマウスを操作して、ディスプレイに表示されている少なくとも1つ以上の月日、時間帯の組のうち所望のもの選択するために、予約ボタンをクリックした場合、選択された予約ボタンに対応する受診予約コードに患者IDを付加して服薬指導日予約要求とし、オンライン診療サーバ7Aに送信する。
ステップS83では、オンライン診療サーバ7Aの制御部は、患者端末3Bから受信した服薬指導日予約要求(服薬指導日予約コード、患者ID)をデータベースに登録するように制御する。
ここで、オンライン診療サーバ7Aは、服薬指導日予約コード、患者IDに基づいて、当該予約が完了したことを表す予約完了通知とビデオ会議コードを生成する。
オンライン診療サーバ7Aは、予約完了通知として、例えば図13Aに示すように、「薬局」「○月○日 09:00 予約完了」、「予約した日時に、入室ボタンをクリックし、そのままお待ちください。」という患者端末用のテキストデータを生成する。
また、オンライン診療サーバ7Aは、例えば図13Aに示すように、入室ボタンのクリックに応じてビデオ会議コードに含まれるURLアドレスにアクセスするように構成する。
さらに、オンライン診療サーバ7Aは、予約完了通知として、例えば図13Aに示すように、「服薬指導日予約状況」「○月○日 09:00~10:00 予約完了」、「予約された日時の間の入室可能なときに、入室ボタンをクリックし、そのままお待ちください。」という薬局端末3Cに用いるテキストデータを生成する。
【0103】
ステップS85では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、予約完了通知とビデオ会議コードを患者端末3Bに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、予約完了通知とビデオ会議コードを通信ネットワークN1を介して患者端末3Bに送信する。
ステップS87では、患者端末3Bの制御部60Bは、オンライン診療サーバ7Aから受信した予約完了通知とビデオ会議コードをSSD24Bに記憶しておく。患者は、予約した日時「○月○日 09:00」に、入室ボタンをクリックして、そのまま待てばよい。
【0104】
ステップS90では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、予約完了通知とビデオ会議コードを薬局端末3Cに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、予約完了通知とビデオ会議コードを通信ネットワークN1を介して薬局端末3Cに送信する。
ステップS93では、薬局端末3Cの制御部60Aは、オンライン診療サーバ7Aから受信した予約完了通知とビデオ会議コードをSSD24Aに記憶しておくように制御する。
これに応じて、薬局端末3CのSSD24Aには、予約完了通知とビデオ会議コードが記憶される。
薬剤師は、予約された日時「○月○日 09:00~10:00」の間の入室可能なときに、入室ボタンをクリックすればよい。
薬局端末3Cのディスプレイ38Aに、「○月○日 09:00~10:00 予約完了」と表示されるので、薬局端末3Cは、上述した受診空き情報の時間枠から空き人数を1つ差し引くことで、受診空き情報を修正すればよい。
【0105】
<オンライン診療>
患者が、予約した日時「○月○日 09:00」に、入室ボタンB25(図10B)をクリックした場合を想定する。
ステップS100では、患者端末3Bの制御部60Bは、入室ボタンB25のクリックに応じて、ビデオ会議コードに含まれるURLアドレスにアクセスするように通信部66Bを制御する。
これに応じて、患者端末3Bの通信部66Bは、通信ネットワークN1を介してビデオ会議コードに含まれるURLアドレスにアクセスする。患者端末3BがこのURLアドレスにアクセスすることで、オンライン診療サーバ7Aにより管理されるビデオ会議画面に誘導される。
患者端末3BがURLアドレスにアクセスすると、ステップS105では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、当該URLアドレスにアクセスされたことを検知して、例えば図8Bに示すように、ビデオ会議画面に誘導し、当該URLアドレスにアクセスした患者端末3Bにアクセス許可を与えるように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、アクセス許可を通信ネットワークN1を介して患者端末3Bに送信する。
【0106】
ステップS103では、医療従事者端末3Aの制御部60Aは、入室ボタンのクリックに応じて、ビデオ会議コードに含まれるURLアドレスに通信部66Aを介してアクセスするように制御する。医療従事者端末3AがURLアドレスにアクセスすることで、オンライン診療サーバ7Aにより管理されるビデオ会議画面に誘導される。
同様に、医療従事者端末3AがURLアドレスにアクセスすると、ステップS105では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、当該URLアドレスにアクセスされたことを検知して、例えば図8Bに示すように、ビデオ会議画面に誘導し、当該URLアドレスにアクセスした医療従事者端末3Aにアクセス許可を与えるように制御する。
【0107】
ステップS110では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、HD44Aにインストールされているオンライン診療アプリケーションAP1を起動して、ビデオ会議画面に対して共有制御を行う。
ここで、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、患者端末3Bから通信部75Aを介して受信している音声符号化パケットを音声パケットバッファ71Aの第1チャネルに入力し、音声パケットバッファ71Aの第1チャネルから出力される音声符号化パケットを医療従事者端末3Aに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、音声符号化パケットを通信ネットワークN1を介して医療従事者端末3Aに送信する。
同時に、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、医療従事者端末3Aから通信部75Aを介して受信している音声符号化パケットを音声パケットバッファ71Aの第2チャネルに入力し、音声パケットバッファ71Aの第2チャネルから出力される音声符号化パケットを患者端末3Bに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、音声符号化パケットを通信ネットワークN1を介して患者端末3Bに送信する。
また、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、患者端末3Bから受信している映像符号化パケットを映像パケットバッファ72Aの第1チャネルに入力し、映像パケットバッファ72Aの第1チャネルから出力される映像符号化パケットを医療従事者端末3Aに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、映像符号化パケットを通信ネットワークN1を介して医療従事者端末3Aに送信する。
同時に、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、医療従事者端末3Aから受信している映像符号化パケットを映像パケットバッファ72Aの第2チャネルに入力し、映像パケットバッファ72Aの第2チャネルから出力される映像符号化パケットを患者端末3Bに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、映像符号化パケットを通信ネットワークN1を介して患者端末3Bに送信する。
【0108】
ステップS107では、患者端末3Bの制御部60Bは、SSD24Bにインストールされているエンコーダ・デコーダのアプリケーションを起動する。患者端末3Bの制御部60Bは、オンライン診療サーバ7Aから通信部66Bを介して受信している音声符号化データを音声デコーダを用いて音声データに復号して、音声入出力I/F34Bを介してスピーカ36に出力するように制御する。
同時に、患者端末3Bの制御部60Bは、マイク35Bから音声入出力I/F34Bを介して入力している音声データを音声エンコーダ61Bを介して音声符号化データに符号化し、音声符号化データを通信部66Bを介して音声符号化パケットを生成して、オンライン診療サーバ7Aに送信するように通信部66Bを制御する。
これに応じて、患者端末3Bの通信部66Bは、音声符号化パケットを通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
また、患者端末3Bの制御部60Bは、オンライン診療サーバ7Aから通信部66Bを介して受信している映像符号化パケットを映像デコーダ64Bを用いて映像データに復号して、映像データをディスプレイI/F37Bを介してディスプレイ38Bに表示するように制御する。
同時に、患者端末3Bの制御部60Bは、カメラ29Bから入力している映像データを映像エンコーダ63Bを介して映像符号化データに符号化し、映像符号化データを通信部66Bを介して映像符号化パケットを生成して、オンライン診療サーバ7Aに送信するように制御する。
これに応じて、患者端末3Bの通信部66Bは、映像符号化パケットを通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
【0109】
同様に、ステップS113では、医療従事者端末3Aの制御部60Aは、SSD24Aにインストールされているエンコーダ・デコーダのアプリケーションを起動する。医療従事者端末3Aの制御部60Aは、オンライン診療サーバ7Aから通信部66Aを介して受信している音声符号化パケットを音声デコーダ62Aを用いて音声データに復号して、音声入出力I/F34Aを介してスピーカ36Aに出力するように制御する。
同時に、医療従事者端末3Aの制御部60Aは、マイク35Aから音声入出力I/F34Aを介して入力している音声データを音声エンコーダ61Aを介して音声符号化データに符号化し、音声符号化データを通信部66Aを介して音声符号化パケットを生成して、オンライン診療サーバ7Aに送信するように制御する。
また、医療従事者端末3Aの制御部60Aは、オンライン診療サーバ7Aから受信している映像符号化パケットを通信部66Aを介して映像符号化データに変換し、映像符号化データを映像デコーダ64Aを用いて映像データに復号して、映像データをディスプレイI/F37Aを介してディスプレイ38Aに表示するように制御する。
同時に、医療従事者端末3Aの制御部60Aは、カメラ29Aから入力している映像データを映像エンコーダ63Aを介して映像符号化データに符号化し、映像符号化データを通信部66Aを介して映像符号化パケットを生成して、オンライン診療サーバ7Aに送信するように制御する。
これにより、オンライン診療サーバ7Aを介して、音声符号化パケット及び映像符号化パケットが患者端末3Bと医療従事者端末3Aとの間で共有されるので、患者端末3Bを操作する患者が、医療従事者端末3Aを操作する医師からオンライン診療を受けることができる。
【0110】
医療従事者端末3Aでは、オンライン診療アプリケーションAP1に対して、医師による操作に応じて、オンライン診療の対象である患者に係わるカルテを作成する。また、医療従事者端末3Aでは、SSD24Aにインストールされている処方箋発行アプリケーションAP3を起動して、当該患者に係わる処方箋データDpとこれを特定するための処方箋IDを作成する。
ここで、処方箋データDpには、医師が患者の病気を治療するのに必要な薬剤dの種類や数量、服用法、患者の被保険者情報が記載されており、薬剤dの種類や数量を含む診療結果データとして作成され、診療結果データが医療従事者端末3AのSSD24Aに設けられた保存エリアに記憶される。
一方、図12Bに示すように、医療従事者端末3Aのディスプレイ38Aに表示されているビデオ会議画面G55には、ファイルをオンライン診療サーバ7Aに転送するためのファイル転送エリアFT5が設けられている。
ここで、医療従事者端末3Aに対して、医師がマウス操作を行い、保存エリアに記憶されている診療結果データを指定してドラッグし、診療結果データをビデオ会議画面のファイル転送エリアFT5内に移動した後にドロップする。そして、ビデオ会議画面のファイル転送エリアの下方に配置された送信ボタンがクリックされると、オンライン診療サーバ7Aへの診療結果データのファイル転送が開始される。
ステップS115では、医療従事者端末3Aの制御部60Aは、送信ボタンがクリックされると、診療結果データと、診療結果データを登録するための診療結果登録要求に患者IDを付加してオンライン診療サーバ7Aに送信するように通信部66Aを制御する。
これに応じて、医療従事者端末3Aの通信部66Aは、患者IDを含む診療結果登録要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
ステップS117では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、医療従事者端末3Aから診療結果登録要求を受信して、診療結果データに含まれる薬剤dの種類を表す薬剤IDや数量を患者IDに関連付けてデータベース8Aに登録するように制御する。
【0111】
オンライン診療を終了する際、図12Bに示す退室ボタンB35をクリックすればよい。ステップS120では、患者端末3Bの制御部60Bは、退室ボタンB35がクリックされた場合に、退室要求に患者IDを付加してオンライン診療サーバ7Aに送信するように通信部66Bを制御する。
これに応じて、患者端末3Bの通信部66Bは、患者IDを含む退室要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
ステップS123では、医療従事者端末3Aの制御部60Aは、退室ボタンがクリックされた場合に、退室要求に医療施設IDを付加してオンライン診療サーバ7Aに送信するように通信部66Aを制御する。
これに応じて、医療従事者端末3Aの通信部66Aは、医療施設IDを含む退室要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
ステップS125では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、患者端末3Bから退室要求と患者IDを受信した場合、かつ医療従事者端末3Aから退室要求と医療施設IDを受信した場合に、ビデオ会議画面の終了処理として、エンコーダ・デコーダの停止処理を実行するように制御する。
【0112】
<診療結果問い合わせ番号の生成>
ステップS127では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、ユニークな診療結果問い合わせ番号を生成する。
ステップS130では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、当該診療結果問い合わせ番号を用いて、データの関連付けを行うように制御する。すなわち、オンライン診療サーバ7Aは、医療施設ID、患者ID、診療結果である薬剤ID、薬剤dの数量、処方箋ID、薬剤dに係わる配送先情報を含む第1処方情報D1に対して、診療結果問い合わせ番号を関連付けて第1処方情報ファイルFS10としてデータベース8Aに記憶する。
この結果、図14Bに示すように、第1処方情報ファイルFS10としてデータベース8Aに記憶される。
これにより、第1処方情報ファイル10には、患者に係わる被保険者情報を含む処方箋データDp、処方箋データDpに固有の処方箋ID、処方箋データDpにより指定された薬剤名、薬剤名に係わる薬剤ID、薬剤dの処方量、患者に係わる患者ID、薬剤dに係わる配送先住所を含むので、オンライン診療サーバ7Aは、患者に係わる個人情報である被保険者情報を含む処方箋データDpを、ユニークな診療結果問合せ番号Nに関連付けてデータベース8Aに記憶しておくことができる。
【0113】
<オンライン服薬指導>
患者が、オンライン服薬指導に関して予約した日時「○月○日 09:00」に、入室ボタンB25をクリックした場合を想定する。
ステップS133では、患者端末3Bの制御部60Bは、入室ボタンB25のクリックに応じて、ビデオ会議コードに含まれるURLアドレスにアクセスするように通信部66Bを制御する。
これに応じて、患者端末3Bの通信部66Bは、通信ネットワークN1を介してビデオ会議コードに含まれるURLアドレスにアクセスする。
患者端末3BがURLアドレスにアクセスすることで、オンライン診療サーバ7Aにより管理されるビデオ会議画面に誘導される。
患者端末3BがURLアドレスにアクセスすると、ステップS135では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、当該URLアドレスにアクセスされたことを検知して、例えば図8Bに示すように、ビデオ会議画面に誘導し、当該URLアドレスにアクセスした患者端末3Bにアクセス許可を与えるように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、アクセス許可を通信ネットワークN1を介して患者端末3Bに送信する。
【0114】
ステップS140では、薬局端末3Cの制御部60Cは、入室ボタンのクリックに応じて、ビデオ会議コードに含まれるURLアドレスに通信部66Aを介してアクセスするように制御する。薬局端末3CがURLアドレスにアクセスすることで、オンライン診療サーバ7Aにより管理されるビデオ会議画面に誘導される。
同様に、薬局端末3CがURLアドレスにアクセスすると、ステップS105では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、当該URLアドレスにアクセスされたことを検知して、例えば図13Aに示すように、ビデオ会議画面に誘導し、当該URLアドレスにアクセスした薬局端末3Cにアクセス許可を与えるように制御する。
【0115】
ステップS145では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、HD44Aにインストールされているオンライン診療アプリケーションAP1を起動して、ビデオ会議画面に対して共有制御を行うことで、オンライン服薬指導に係わるサービスを患者端末3Bと薬局端末3Cとに提供する。
ここで、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、患者端末3Bから通信部75Aを介して受信している音声符号化パケットを音声パケットバッファ71Aの第1チャネルに入力し、音声パケットバッファ71Aの第1チャネルから出力される音声符号化パケットを薬局端末3Cに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、音声符号化パケットを通信ネットワークN1を介して薬局端末3Cに送信する。
同時に、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、薬局端末3Cから通信部75Aを介して受信している音声符号化パケットを音声パケットバッファ71Aの第2チャネルに入力し、音声パケットバッファ71Aの第2チャネルから出力される音声符号化パケットを患者端末3Bに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、音声符号化パケットを通信ネットワークN1を介して患者端末3Bに送信する。
また、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、患者端末3Bから受信している映像符号化パケットを映像パケットバッファ72Aの第1チャネルに入力し、映像パケットバッファ72Aの第1チャネルから出力される映像符号化パケットを薬局端末3Cに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、映像符号化パケットを通信ネットワークN1を介して薬局端末3Cに送信する。
同時に、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、薬局端末3Cから受信している映像符号化パケットを映像パケットバッファ72Aの第2チャネルに入力し、映像パケットバッファ72Aの第2チャネルから出力される映像符号化パケットを患者端末3Bに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、映像符号化パケットを通信ネットワークN1を介して患者端末3Bに送信する。
【0116】
ステップS147では、患者端末3Bの制御部60Bは、SSD24Bにインストールされているエンコーダ・デコーダのアプリケーションを起動する。患者端末3Bの制御部60Bは、オンライン診療サーバ7Aから通信部66Bを介して受信している音声符号化データを音声デコーダを用いて音声データに復号して、音声入出力I/F34Bを介してスピーカ36Bに出力するように制御する。
これに応じて、復号された音声データを音声入出力I/F34Bを介してスピーカ36Bに出力する。
同時に、患者端末3Bの制御部60Bは、マイク35Bから音声入出力I/F34Bを介して入力している音声データを音声エンコーダ61Bを介して音声符号化データに符号化し、音声符号化データを通信部66Bを介して音声符号化パケットを生成して、オンライン診療サーバ7Aに送信するように通信部66Bを制御する。
これに応じて、患者端末3Bの通信部66Bは、音声符号化パケットを通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
また、患者端末3Bの制御部60Bは、オンライン診療サーバ7Aから通信部66Bを介して受信している映像符号化パケットを映像デコーダ64Bを用いて映像データに復号して、映像データをディスプレイI/F37Bを介してディスプレイ38Bに表示するように制御する。
これに応じて、復号された映像データをディスプレイI/F37Bを介してディスプレイ38Bに表示する。
同時に、患者端末3Bの制御部60Bは、カメラ29Bから入力している映像データを映像エンコーダ63Bを介して映像符号化データに符号化し、映像符号化データを通信部66Bを介して映像符号化パケットを生成して、オンライン診療サーバ7Aに送信するように制御する。
これに応じて、患者端末3Bの通信部66Bは、映像符号化パケットを通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
【0117】
同様に、ステップS150では、薬局端末3Cの制御部60Cは、SSD24Cにインストールされているエンコーダ・デコーダのアプリケーションを起動する。薬局端末3Cの制御部60Cは、オンライン診療サーバ7Aから通信部66Cを介して受信している音声符号化パケットを音声デコーダ62Cを用いて音声データに復号して、音声入出力I/F34Cを介してスピーカ36Cに出力するように制御する。
同時に、薬局端末3Cの制御部60Aは、マイク35Cから音声入出力I/F34Cを介して入力している音声データを音声エンコーダ61Cを介して音声符号化データに符号化し、音声符号化データを通信部66Cを介して音声符号化パケットを生成して、オンライン診療サーバ7Aに送信するように制御する。
また、薬局端末3Cの制御部60Cは、オンライン診療サーバ7Aから受信している映像符号化パケットを通信部66Cを介して映像符号化データに変換し、映像符号化データを映像デコーダ64Cを用いて映像データに復号して、映像データをディスプレイI/F37Cを介してディスプレイ38Cに表示するように制御する。
同時に、薬局端末3Cの制御部60Cは、カメラ29Cから入力している映像データを映像エンコーダ63Cを介して映像符号化データに符号化し、映像符号化データを通信部66Cを介して映像符号化パケットを生成して、オンライン診療サーバ7Aに送信するように制御する。
これにより、オンライン診療サーバ7Aを介して、音声符号化パケット及び映像符号化パケットが患者端末3Bと薬局端末3Cとの間で共有されるので、患者端末3Bを操作する患者が、薬局端末3Cを操作する薬剤師からオンライン服薬指導を受けることができる。
【0118】
<診療結果問い合わせ番号の配布>
図7を参照して、オンライン診療サーバ7Aが受注管理サーバ7Bに診療結果問い合わせ番号を配布する動作について説明する。
ステップS153では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、当該診療結果問い合わせ番号を受注管理サーバ7Bに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、診療結果問い合わせ番号を通信ネットワークN2を介して受注管理サーバ7Bに送信する。
ステップS155では、受注管理サーバ7Bの登録制御部81Bは、オンライン診療サーバ7Aから当該診療結果問い合わせ番号を受信して、当該診療結果問い合わせ番号を記憶部84Bに登録するように制御する。
これに応じて、登録制御部81Bは、当該診療結果問い合わせ番号を医療施設IDに関連付けて記憶部84Bの外部診療情報ファイルF5に登録する。
【0119】
<データベースの検索>
図7を参照して、受注管理サーバ7Bがオンライン診療サーバ7Aに診療結果問い合わせ番号を用いてデータベースの検索を行わせる動作について説明する。
ステップS157では、受注管理サーバ7Bの処方情報登録制御部82Bは、患者情報を取得するために、患者情報要求に当該診療結果問い合わせ番号を付加して、オンライン診療サーバ7Aに送信するように通信部75Bを制御する。
これに応じて、受注管理サーバ7Bの通信部75Bは、当該診療結果問い合わせ番号を含む患者情報要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
ステップS160では、オンライン診療サーバ7Aの検索制御部73Aは、患者情報要求に付加された当該診療結果問い合わせ番号を受信した場合に、当該診療結果問い合わせ番号をキーとして、データベース8Aから薬剤dに係わる配送先情報を検索し、検索結果である薬剤dに係わる配送先情報を通信部75Aを介して受注管理サーバ7Bへ送信するように制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、検索結果である薬剤dに係わる配送先情報を通信ネットワークN2を介して受注管理サーバ7Bへ送信する
これにより、受注管理サーバ7Bの処方情報登録制御部82Bは、通信部75Bを介して受信した薬剤dに係わる配送先情報を患者情報として取得することができる。
【0120】
図9A~Dは、本発明の一実施形態に係わる患者端末または医療従事者端末に表示されるID登録ページ、受診空き情報ページ、医療施設検索ページ、医療施設検索結果ページの一例を示す概念図である。
図9Aは、患者端末3Bのディスプレイに表示されるID登録ページG5の画面であり、IDとパスワードをそれぞれ入力するためのテキストボックスT5、T10が表示される。
図9Bは、医療従事者端末3Aのディスプレイに表示される受診空き情報ページG10であり、内科における受診空き情報が示されており、詳しくは、月日、時間帯、受診可能な空き人数が示されている。
図9Cは、患者端末3Bのディスプレイに表示される医療施設検索ページG15であり、都道府県選択エリアSF5にはクリックに応じてプルダウンメニューにより複数の都道府県名が表示される。また、市選択エリアSF10にはクリックに応じてプルダウンメニューにより当該県内の複数の市名が表示される。さらに、診療科目エリアSF15にはクリックに応じてプルダウンメニューにより複数の診療科目名が表示される。
図9Dは、患者端末3Bのディスプレイに表示される医療施設検索結果ページG17の一例を示すリストL5であり、都道府県名、市区名、町名、医療施設名、診療科目名がリスト形式で表示される。
【0121】
図10A~Bは、本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示される内科受診予約状況、予約完了通知の一例を示す概念図である。
図10Aは、患者端末3Bのディスプレイ38Bに表示される内科受診予約状況G20であり、例えば「内科受診予約状況 医師A」について、「○月○日 09:00~10:00 2名空き」に対応した予約ボタンB15、「○月○日 14:00~15:00 3名空き」に対応した予約ボタンB20が表示される。
図10Bは、患者端末3Bのディスプレイ38Bに表示される予約完了通知であり、「内科受診予約状況 医師A」「○月○日 09:00 予約完了」、「予約した日時に、入室ボタンをクリックし、そのままお待ちください。」、入室ボタンB25が表示される。
【0122】
図11A~Cは、本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示される薬局検索ページ、薬局施設検索結果ページ、服薬指導日予約状況ページの一例を示す概念図である。
図11Aは、患者端末3Bのディスプレイ38Bに表示される薬局検索ページであり、都道府県選択エリアSF20にはクリックに応じてプルダウンメニューにより複数の都道府県名が表示される。また、市選択エリアSF25にはクリックに応じてプルダウンメニューにより当該県内の複数の市名が表示される。さらに、検索ボタンB27へのクリックに応じて、患者端末3Bは選択された都道府県名、市名に患者IDを付加して、オンライン診療サーバ7Aに送信される。
図11Bは、患者端末3Bのディスプレイ38Bに表示される薬局施設検索結果ページG33の一例を示すリストL10であり、都道府県名、市区名、町名、薬局施設名がリスト形式で表示される。
図11Cは、患者端末3Bのディスプレイ38Bに表示される服薬指導日予約状況ページG35であり、例えば「服薬指導日予約状況 ○○薬局」について、「○月○日 14:00~15:00 2名空き」に対応した予約ボタンB30、「○月○日 15:00~16:00 3名空き」に対応した予約ボタンB35が表示される。
【0123】
図12A~Cは、本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示される内科受診予約完了ページ、医療従事者端末に表示されるビデオ会議画面、患者端末に表示されるビデオ会議画面の一例を示す概念図である。
図12Aは、患者端末3Bのディスプレイ38Bに表示される内科受診予約完了ページであり、「内科受診予約状況 医師A」「○月○日 09:00 予約完了」、「予約した日時に、入室ボタンをクリックし、そのままお待ちください。」、入室ボタンB25が表示される。
図12Bは、医療従事者端末3Aのディスプレイ38Aに表示されるビデオ会議画面G55であり、処方箋データDpのファイルをオンライン診療サーバ7Aに転送するためのファイル転送エリアFT5と送信ボタンB45が表示されており、患者側の画像が表示される画像エリアVE5、退室ボタンB35が表示される。
図12Cは、患者端末3Bのディスプレイ38Bに表示されるビデオ会議画面G60であり、医師側の画像が表示される画像エリアVE10、退室ボタンB50が表示される。
【0124】
図13A~Cは、本発明の一実施形態に係わる患者端末に表示される服薬指導日予約完了ページ、薬局端末に表示されるビデオ会議画面、患者端末に表示されるビデオ会議画面の一例を示す概念図である。
図13Aは、患者端末3Bのディスプレイ38Bに表示される服薬指導日予約完了ページであり、「薬局 服薬指導日予約状況」「○月○日 09:00~10:00 予約完了」、「予約した日時に、入室ボタンをクリックし、そのままお待ちください。」、入室ボタンB70が表示される。
図13Bは、薬局端末3Cのディスプレイ38Cに表示されるビデオ会議画面G75であり、患者側の画像が表示される画像エリアVE25、退室ボタンB75が表示される。
図13Cは、患者端末3Bのディスプレイ38Bに表示されるビデオ会議画面G80であり、薬局側の画像が表示される画像エリアVE30、退室ボタンB80が表示される。
【0125】
図14A~Cは、本発明の一実施形態に係わる受注管理システムのオンライン診療サーバ7Aにより管理されるファイルの構成を表す概要図である。
図14Aは、医療施設情報ファイルFS5の構成として、医療機関コード、施設名称、施設区分、診療科目、住所が含まれており、さらに住所には都道府県、市、町、番地が含まれている。なお、施設区分には大別すると医師が従事する病院、薬剤師が従事する薬局がある。医療施設情報ファイルFS5にはこのようなファイル構成に従って、複数の病院や薬局のデータが格納されている。
図14Bは、第1処方情報ファイルFS10の構成として、患者に係わる診療結果問合せ番号N、処方箋データDpに固有の処方箋ID、患者に係わる被保険者情報を含む処方箋データDp、薬剤名に係わる薬剤ID、処方箋データDpにより指定された薬剤名、薬剤dの処方量、患者に係わる患者ID、薬剤dに係わる配送先住所を含む。配送先住所とは、患者が指定した配送先であり、例えば患者の自宅であればよい。
なお、第1処方情報ファイルFS10には、配送先住所に加えて、患者IDに関連付けて患者のメールアドレスを記憶してもよい。
第1処方情報ファイルFS10にはこのようなファイル構成に従って、複数の患者のデータが格納されている。
図14Cは、第2処方情報ファイルFS15の構成として、患者に係わる診療結果問合せ番号N、処方箋データDpに固有の処方箋ID、薬剤名に係わる薬剤ID、処方箋データDpにより指定された薬剤名、薬剤dの処方量、患者に係わる患者ID、薬剤dに係わる配送先住所を含む。第2処方情報ファイルFS15にはこのようなファイル構成に従って、複数の患者のデータが格納されている。
【0126】
<シーケンス図(その1)>
図15は、本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの通信を表すシーケンス図(その1)である。
ステップS205では、医療従事者端末3Aは、オンライン診療サーバ7Aとの間でオンライン診療を行い、ステップS210では、患者端末3Bは、オンライン診療サーバ7Aとの間でオンライン診療を行い、かつ、ステップS215では、オンライン診療サーバ7Aは、医療従事者端末3A及び患者端末3Bとの間でオンライン診療を行う。なお、ステップS205~S215は、図6に示すステップS107~S113の処理に相当する。
これにより、オンライン診療サーバ7Aを介して、音声符号化パケット及び映像符号化パケットが医療従事者端末3Aと患者端末3Bとの間で共有されるので、患者端末3Bを操作する患者が、医療従事者端末3Aを操作する医師からオンライン診療を受けることができる。
【0127】
ステップS220では、医療従事者端末3Aの制御部60Aは、患者情報・診療結果登録要求を通信部66Aを介してオンライン診療サーバ7Aに送信するように制御する。
これに応じて、医療従事者端末3Aの通信部66Aは、患者情報・診療結果登録要求を通信ネットワークN1を介してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
ステップS225では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、医療従事者端末3Aから患者情報・診療結果登録要求を受信した場合に、患者情報・診療結果を第1処方情報ファイルFS10としてデータベース8Aに登録する。なお、ステップS225は、図6に示すステップS110、S130、S135の処理に相当する。
すなわち、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、診療結果である薬剤dの種類を表す薬剤IDや数量を患者IDに関連付けて第1処方情報ファイルFS10としてデータベース8Aに登録し、さらに、ユニークな診療結果問い合わせ番号を生成し、医療施設ID、患者ID、診療結果である薬剤ID、薬剤dの数量、処方箋ID、薬剤dに係わる配送先情報に診療結果問い合わせ番号を関連付けて第1処方情報ファイルFS10としてデータベース8Aに登録する。
この結果、図14Bに示すように、第1処方情報ファイルFS10としてデータベース8Aに記憶される。
【0128】
ステップS227では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、通信部75Aを介して登録完了情報を受注管理サーバ7Bに送信するように制御する。
この際に、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、診療結果問い合わせ番号と問合せ先(アドレス情報)を含む登録完了情報を通信ネットワークN2を介して受注管理サーバ7Bに送信する。
ステップS230では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、処方箋データDpを発行して、薬局端末3Cと患者端末3Bに送信するように通信部75Aを制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、データベース8Aから診療結果問い合わせ番号に対応する処方箋データDpを抽出し、通信部75Aは処方箋データDpを含む電子メールmを通信ネットワークN1を介して薬局端末3Cのメールアドレス(アドレス情報)宛てに送信し、この電子メールmを患者端末3Bのメールアドレス宛てに送信する。
なお、薬局端末3Cのメールアドレスは、薬局IDをキーとして、ユーザマスタM20から検索することで取得できる。また、患者端末3Bのメールアドレスは、患者IDをキーとして、ユーザマスタM20から検索することで取得できる。
ステップS233では、薬局端末3Cは、オンライン診療サーバ7Aから処方箋データDpを含む電子メールmを受信する。
ステップS235では、患者端末3Bは、オンライン診療サーバ7Aから処方箋データDpを含む電子メールmを受信した場合に、オンライン診療結果をディスプレイ38Bに表示し、処方箋データDpをディスプレイ38Bに表示する。
【0129】
<オンライン服薬指導>
ステップS237では、薬局端末3Cは、オンライン診療サーバ7Aとの間でオンライン服薬指導を行い、ステップS240では、患者端末3Bは、オンライン診療サーバ7Aとの間でオンライン服薬指導に係わる通信を行い、かつ、ステップS243では、オンライン診療サーバ7Aは、薬局端末3C及び患者端末3Bとの間でオンライン服薬指導を行う。なお、ステップS237~S243は、図8に示すステップS147~S150の処理に相当する。
これにより、オンライン診療サーバ7Aを介して、音声符号化パケット及び映像符号化パケットが薬局端末3Cと患者端末3Bとの間で共有されるので、患者端末3Bを操作する患者が、薬局端末3Cを操作する薬剤師からオンライン服薬指導を受けることができる。
【0130】
<シーケンス図(その2)>
図16は、本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの通信を表すシーケンス図(その2)である。
上述したように、ステップS227では、オンライン診療サーバ7Aの制御部70Aは、通信部75Aを介して登録完了情報を受注管理サーバ7Bに送信するように制御する。
この際に、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、診療結果問い合わせ番号と問合せ先(アドレス情報)を含む登録完了情報を通信ネットワークN2を介して受注管理サーバ7Bに送信する。
ステップS250では、受注管理サーバ7Bは、オンライン診療サーバ7Aから診療結果の登録情報を受信する。
ステップS255では、受注管理サーバ7Bは、診療結果(薬剤d、配送先)、患者情報の問合せ要求をオンライン診療サーバ7Aに受信する。
ステップS260では、オンライン診療サーバ7Aは、受注管理サーバ7Bから診療結果(薬剤d、配送先)、患者情報の問合せ要求を受信した場合に、データベースから患者情報を抽出して、問合せ結果を受注管理サーバ7Bに送信する。
この際に、受注管理サーバ7Bには、問合せ結果(第2患者情報)として、医療施設ID、患者ID、薬剤ID、薬剤dの数量、処方箋ID、配送先情報が受信される。
【0131】
ステップS265では、受注管理サーバ7Bの処方情報登録制御部82Bは、診療結果問合せ番号Nに基づいて第2患者IDを生成する。詳しくは、処方情報登録制御部82Bは、オンライン診療サーバ7Aが発行したユニークな診療結果問合せ番号Nに対して、例えば患者端末3BのMACアドレスを乗算して得られたビット列のうち下位の128ビットの数値を16進法による文字列表現に変換した値を第2患者IDとすれば良い。
また、処方情報登録制御部82Bは、患者端末3BのMACアドレスを乗算して得られたビット列に、当該演算を開始した時点のタイムスタンプを乗算して得られたビット列のうち下位の128ビットの数値を16進法による文字列表現に変換した値を第2患者IDとしても良い。
ステップS270では、受注管理サーバ7Bは、患者情報として、医療施設ID、患者ID、薬剤IDに第2患者IDを関連付けて記憶部84Bに登録する。
これにより、受注管理サーバ7Bにおいては、第2処方情報D2をユニークな第2患者IDに関連付けて記憶部84Bに記憶するので、受注管理サーバ7Bのセキュリティを向上することができ、在宅医療を利用した患者への薬剤dの配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することができる。
ステップS275では、受注管理サーバ7Bは、第2処方情報D2として、医療施設ID、患者ID、薬剤IDに処方箋IDを関連付けて記憶部84Bに登録する。
【0132】
<シーケンス図(その3)>
図17は、本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの通信を表すシーケンス図(その3)である。
ステップS315では、薬局端末3Cは、配送依頼画面の要求を受注管理サーバ7Bに送信する。
ステップS320では、受注管理サーバ7Bの配送依頼画面生成制御部87Bは、薬局端末3Cから薬剤dに係わる配送画面要求を受信したときに、処方箋IDに対応した配送依頼画面を生成し、配送依頼画面を薬局端末3Cに送信するように通信部75Bを制御する。
ここで、配送依頼画面生成制御部87Bは、処方箋IDに対応して医療施設の選択を受付けるための配送依頼画面G100(図21)を生成し、配送依頼画面を要求した薬局端末3Cに送信する。
ステップS325では、薬局端末3Cは、受注管理サーバ7Bから配送依頼画面を受信した場合に、配送依頼画面G100をディスプレイに表示しておく。配送依頼画面G100には、依頼状況として未依頼のリストも表示されているので、薬剤師によるマウス操作に応じて配送依頼画面G100に表示されているリスト上の複数の未依頼の処方箋IDのうちの何れか1つへの選択を受付け、選択された1つの処方箋ID、患者ID、指定された配送予定日を一組にして受注管理サーバ7Bに送信する。
【0133】
ステップS330では、受注管理サーバ7Bの配送依頼画面生成制御部87Bは、オンライン診療サーバ7Aから受付けている処方箋IDのリストを生成して、このリストを含む配送依頼画面を薬局端末3Cに送信するように制御する。
これに応じて、受注管理サーバ7Bの通信部75Bは、配送依頼画面を通信ネットワークN4を介して薬局端末3Cに送信する。
薬局端末3Cの通信部66Cは、受注管理サーバ7Bから受信した配送依頼画面G100(図21)をディスプレイ38Cに表示する。
ステップS335では、薬局端末3Cの配送依頼送信制御部68Cは、薬剤師によるマウス操作に応じて、ディスプレイ38Cに表示されている処方箋IDのリストL100の中から1つの選択を受付け、選択された処方箋IDを受注管理サーバ7Bに送信するように制御する。
これに応じて、薬局端末3Cの通信部66Cは、処方箋IDを通信ネットワークN4を介して受注管理サーバ7Bに送信する。
ステップS340では、受注管理サーバ7Bの配送依頼受信部89Bは、薬局端末3Cから処方箋IDを受信した場合に、処方箋IDを記憶部84Bに記憶させ、受付完了を薬局端末3Cに送信する。
ステップS345では、薬局端末3Cの配送依頼送信制御部68Cは、受注管理サーバ7Bから受付完了を受信した場合に、薬剤師によるマウス操作に応じて配送日の指定を受付けて、配送依頼Rdを受注管理サーバ7Bに送信するように制御する。
これに応じて、薬局端末3Cの通信部66Cは、配送依頼Rdを通信ネットワークN4を介して受注管理サーバ7Bに送信する。
【0134】
ステップS350では、受注管理サーバ7Bの配送依頼受信部89Bは、薬局端末3Cから配送依頼Rdを受信した場合に、診療結果・患者情報の問合要求に診療結果問合せ番号Nを付加してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
これにより、薬局端末3Cにおいては、配送依頼画面を用いて処方箋ID毎に配送日が指定でき、受注管理サーバ7Bにおいては、薬局端末3Cから指定済みの配送日と処方箋IDとを受信できるので、薬剤dに係わる配送依頼処理を簡単に行うことができ、在宅医療を利用した患者への薬剤dの配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することができる。
ステップS355では、オンライン診療サーバ7Aの検索制御部73Aは、受注管理サーバ7Bから診療結果問合せ番号Nを含む診療結果・患者情報の問合要求を受信した場合に、診療結果問合せ番号Nをキーとして、データベース8Aから第1処方情報D1を検索して、該検索の結果として得られた第1処方情報D1から個人情報である被保険者情報を含む処方箋データDpを除いた第2処方情報D2を生成する。
ステップS357では、オンライン診療サーバ7Aの検索制御部73Aは、得られた第2処方情報D2を受注管理サーバ7Bに送信するように制御する。
これに応じて、オンライン診療サーバ7Aの通信部75Aは、第2処方情報D2を通信ネットワークN2を介して受注管理サーバ7Bに送信する。
ステップS360では、受注管理サーバ7Bの処方情報登録制御部82Bは、オンライン診療サーバ7Aから受信した第2処方情報D2を記憶部84Bに記憶するように制御する。
ステップS365では、受注管理サーバ7Bのカレンダデータ生成部88Bは、得意先コード、商品コード、患者コードに基づいて、得意先コード、商品コード、患者コードの組みと関連付けられた確認ボタンを含むカレンダデータを作成し、カレンダデータをRAM43Bに記憶する。
そして、受注管理サーバ7Bの受注データ生成部86Bは、記憶部84Bから受信した薬剤dに係わる受注情報に基づいて受注データDjを作成し、受注データDjをRAM43Bに記憶する。ここで、受注データDjは、受注管理サーバ7Bと物流管理サーバ7Cとを連携させるための各情報を含む。例えば、受注データには、診療問合せ番号が含まれる。
【0135】
<シーケンス図(その4)>
図18は、本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの通信を表すシーケンス図(その4)である。
ステップS405では、受注管理サーバ7Bは、決定した薬剤dの配送日を表すカレンダデータを含む電子メールmを薬局端末3Cのメールアドレス宛てに送信する。
なお、薬局端末3Cのメールアドレスは、薬局IDをキーとして、ユーザマスタM20から検索することで取得できる。
これにより、第2処方情報D2に基づいて生成されたカレンダデータ、患者IDおよび配送日を含む電子メールmを医療従事者端末3Aに送信することができるので、医療従事者は電子メールmに含まれるカレンダデータ、患者IDおよび配送日を確認することができる。
ステップS415では、薬局端末3Cは、メーラーアプリケーションを起動して、受注管理サーバ7Bからカレンダデータを含む電子メールmを受信する。
これにより、カレンダデータを生成した際に、処方箋IDおよび配送日を含む電子メールmを薬局端末3Cに送信することができるので、薬剤師は電子メールmに含まれるカレンダデータ、処方箋IDおよび配送日を確認することができる。
【0136】
ステップS420では、受注管理サーバ7Bの受注データ生成部86Bは、記憶部84Bから取得した薬剤dに係わる受注情報に基づいて、受注データDjを作成して、受注データDjを物流管理サーバ7Cに送信する。なお、受注管理サーバ7Bは、処方箋データDpが指定する薬剤の種類、配送先の住所、物流管理サーバ7Cの所在地、物流管理サーバ7Cが設けられる物流倉庫ICにおける当該薬剤の在庫の有無に基づいて、物流管理サーバ7Cを選択する。
これにより、薬剤dに係わる受注情報に基づいて生成された受注データDjを物流管理サーバ7Cに送信することができるので、受注データDjを物流管理サーバ7Cに引き渡すことができ、在宅医療を利用した患者への薬剤dの配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することができる。
ステップS425では、物流管理サーバ7Cは、受注管理サーバ7Bから受注データDjを受信した場合に、受注データDjを連携する。
すなわち、物流管理サーバ7Cは、受注データDjに含まれる診療結果問合せ番号Nに対応させて、医療施設ID、問い合わせ先(アドレス情報)、処方箋ID、患者ID、薬剤ID、数量、引当倉庫、配送情報などを関連付けすることで、連携させ、受注された薬剤を適切に出荷することができる。
なお、問い合わせ先(アドレス情報)とは、受注された薬剤を適切に出荷できない場合や、当該薬剤を適切に配送先まで配送できない場合や、当該薬剤を配送先まで配送した後に患者が当該薬剤の配送に関する質問をする場合の問い合わせ先(メールアドレス)であればよい。
ステップS430では、物流管理サーバ7C(問合せ元)の出荷データ生成部91Cは、受注データDjに基づいて出荷データを作成し、配送先の問合せ要求を受注管理サーバ7Bに送信する。
これにより、受注管理サーバ7Bから受信した受注データDjに含まれる診療結果問合せ番号Nに対応して得られた配送先情報に基づいて、出荷データを生成することができる。さらに、診療結果問合せ番号Nに対応した出荷データを生成することができ、患者の個人情報が配送事業者に漏洩せずに、在宅医療を利用した患者への薬剤dの配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することができる。
これにより、記録媒体に印刷された配送伝票93Cを配送事業者の配送員に提示することができ、配送伝票93Cに含まれる患者に係わる施設、患者に係わる薬局、患者に係わる住宅のうち、少なくとも1つの住所情報を配送員が確認することができる。
ステップS435では、受注管理サーバ7Bは、物流管理サーバ7C(問合せ元)から配送先の問合せ要求を受信した場合に、配送先の問合せ要求に診療結果問合せ番号Nを付加してオンライン診療サーバ7Aに送信する。
ステップS440では、オンライン診療サーバ7Aは、受注管理サーバ7Bから配送先の問合せ要求と診療結果問合せ番号Nを受信した場合に、診療結果問合せ番号Nをキーとして、データベース8Aの第1処方情報ファイルFS10から配送先情報を検索して、診療結果問合せ番号Nに対応する配送先情報を取得し、配送先情報を受注管理サーバ7Bに送信する。
ここで、問合せ結果(患者情報)には、配送先区分(患者に係わる施設、患者に係わる薬局、患者宅)、配信先情報(配送先場所コード、配送先名称)が含まれる。なお、配送先情報には、患者に係わる施設、患者に係わる薬局、患者に係わる住宅のうち、少なくとも1つについての住所情報及び名称を含む。
ステップS445では、受注管理サーバ7Bは、オンライン診療サーバ7Aから配送先情報を受信した場合に、この配送先情報を問合せ元の物流管理サーバ7Cに送信する。
ステップS450では、物流管理サーバ7C(問合せ元)は、受注管理サーバ7Bから配送先情報を受信した場合に、この配送先情報に基づいて配送伝票を印刷する。
これにより、患者に係わる個人情報である被保険者情報が受注管理サーバ7Bに送信されることを抑制できるので、患者の個人情報が配送事業者に漏洩せずに、在宅医療を利用した患者への薬剤dの配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することができる。
【0137】
<シーケンス図(その5)>
図19は、本発明の一実施形態に係わる受注管理システムの通信を表すシーケンス図(その5)である。
ステップS455では、印刷された配送伝票を受け取った配送員は、配送業務を行う。すなわち、配送員は、配送伝票を参照して物流倉庫ICから該当する薬剤dを指定された数量だけピッキングし、薬剤dを梱包した後に配送伝票を添付して配送車両に搭載する。
ステップS460では、配送員は、配送伝票に記載された住所の患者宅まで梱包済みの薬剤dを配送する。一方、ステップS465では、配送員は、配送伝票に記載された住所の薬局まで梱包済みの薬剤dを配送する。
【0138】
ステップS470では、医療従事者が医療従事者端末3Aに対して、メーラーアプリケーションを起動して、カレンダデータの確認要求を含む電子メールmを受注管理サーバ7Bに送信する。
医療従事者によるマウス操作に応じて、ディスプレイに表示されているカレンダ画面に含まれる確認要求を行うための確認ボタンがクリックされた場合、医療従事者端末3Aからカレンダの確認要求が受注管理サーバ7Bに送信される。
ここで、カレンダの確認要求には、患者に係わる特定の得意先コード、商品コード、患者コードが含まれる。
ステップS475では、受注管理サーバ7Bは、オンライン診療から引き継いだ患者に係わるカレンダデータを生成して、カレンダデータを含む電子メールmを医療従事者端末3Aのメールアドレス宛に返信する。
ステップS480では、医療従事者端末3Aは、受注管理サーバ7Bからカレンダデータを含む電子メールmを受信した場合に、このカレンダデータをディスプレイ38Cに表示する。
【0139】
<ER図>
図20Aは、本発明の一実施形態に係わる受注管理サーバにより管理されるファイル、及びマスタの構成、関連付けを表すER図である。図20Aに示す符号Fはファイル、符号Mはマスタを表す。
【0140】
<患者マスタ>
受注管理サーバ7Bは、得意先コード、第2患者コード、商品コードに対応させて患者マスタM5に、医療施設ID、患者ID、薬剤IDを記憶する。
受注管理サーバ7Bは、得意先コード、第2患者コード、商品コードをキーとして、患者マスタM5から医療施設ID、患者ID、薬剤IDを抽出する。
【0141】
<得意先マスタ>
受注管理サーバ7Bは、得意先コードに対応させて得意先マスタM10に得意先名を記憶する。
受注管理サーバ7Bは、得意先コードをキーとして、得意先マスタM10から得意先名を抽出する。
【0142】
<商品マスタ>
受注管理サーバ7Bは、商品コードに対応させて商品マスタM15に商品名を記憶する。
受注管理サーバ7Bは、商品コードをキーとして、商品マスタM15から商品名を抽出する。
【0143】
<外部診療情報ファイル>
ステップS505では、受注管理サーバ7Bは、オンライン診療サーバ7Aから連携情報として、診療結果問合せ番号Nに関連付けられた医療施設ID、問い合わせ先(アドレス情報)、処方箋ID、患者ID、薬剤ID、数量、引当倉庫、配送情報のうちの少なくとも1つを受信する。
受注管理サーバ7Bは、ステップS505において受信した医療施設ID、問い合わせ先(アドレス情報)、処方箋ID、患者ID、薬剤ID、数量、引当倉庫、配送情報のうちの少なくとも1つを診療結果問合せ番号Nに関連付けて外部診療情報ファイルF5に記憶する。
受注管理サーバ7Bは、診療結果問合せ番号N、医療施設IDをキーとして、外部診療情報ファイルF5から問い合わせ先(アドレス情報)、処方箋ID、患者ID、薬剤ID、数量、引当倉庫、配送情報のうちの少なくとも1つを抽出する。
【0144】
<外部情報辞書ファイル(病院情報)>
受注管理サーバ7Bは、医療施設IDに関連付けて、得意先コード、医療機関統一コードを外部情報辞書(病院情報)ファイルF10に記憶する。
受注管理サーバ7Bは、医療施設IDをキーとして、外部情報辞書(病院情報)ファイルF10から得意先コード、医療機関統一コードを抽出する。
なお、医療機関統一コードは、DCFコード、又はアルトマークコードであればよい。
DCFコードは、診断群分類番号と呼ばれる14桁で構成されている番号であり、6桁の疾患コード、疾患名、2桁で構成される手術、2桁で構成され手術・処置等1、2、1桁で構成され副傷病、1桁で構成され重症度等で構成されている。
【0145】
<外部情報辞書ファイル(薬剤情報)>
受注管理サーバ7Bは、薬剤IDに関連付けて、商品コードを外部情報辞書ファイル(薬剤情報)ファイルF15に記憶する。
受注管理サーバ7Bは、薬剤IDをキーとして、外部情報辞書ファイル(薬剤情報)ファイルF15から商品コードを抽出する。
商品コードとは、配送事業者が内部で管理する薬剤dのコードであり、1つの薬剤IDに対して1つの商品コードを割り付ければよい。
【0146】
<処方箋情報ファイル>
受注管理サーバ7Bは、処方箋ID、得意先コード、第2患者コード、商品コードに関連付けて、数量、診療結果問合せ番号N、問合せ先(アドレス情報)を処方箋情報ファイルF20に記憶する。
受注管理サーバ7Bは、処方箋ID、得意先コード、第2患者コード、商品コードをキーとして、処方箋情報ファイルF20から数量、診療結果問合せ番号N、問合せ先(アドレス情報)を抽出する。
【0147】
<受注ファイル>
受注管理サーバ7Bは、処方箋ID、得意先コード、商品コード、納品日、第2患者コードに関連付けて、出荷日、引当倉庫、数量を受注ファイルF25に記憶する。
受注管理サーバ7Bは、処方箋ID、得意先コード、商品コード、納品日、第2患者コードをキーとして、受注ファイルF2から出荷日、引当倉庫、数量を抽出する。
【0148】
<出荷ファイル>
受注管理サーバ7Bは、処方箋ID、得意先コード、商品コード、納品日に関連付けて、出荷日、引当倉庫、配送ルート、数量、診療結果問合せ番号N、問合せ先(アドレス情報)を出荷ファイルF30に記憶する。
受注管理サーバ7Bは、処方箋ID、得意先コード、商品コード、納品日をキーとして、出荷ファイルF30から出荷日、引当倉庫、配送ルート、数量、診療結果問合せ番号N、問合せ先(アドレス情報)を抽出する。
【0149】
<ER図>
図20Bは、本発明の一実施形態に係わる受注管理サーバにより管理されるファイル、及びマスタの構成、関連付けを表すER図である。図20Bに示す符号Fはファイル、符号Mはマスタを表す。
【0150】
<ユーザマスタ>
受注管理サーバ7Bは、ユーザコードに対応させてユーザマスタM20に、ユーザ区分、施設ID(医療施設/薬局)、メールアドレスを記憶する。
受注管理サーバ7Bは、ユーザコードをキーとして、ユーザマスタM20からユーザ区分、施設ID(医療施設/薬局)、メールアドレスを抽出する。
患者、薬局のうちの1つをユーザ区分として選択することで、患者端末、薬局端末のうちの選択されたメールアドレスをユーザマスタに記憶させることが可能になる。
【0151】
<外部情報辞書ファイル(病院情報)>
受注管理サーバ7Bは、医療施設IDに関連付けて、得意先コード、医療機関統一コードを外部情報辞書(病院情報)ファイルF10に記憶する。
受注管理サーバ7Bは、医療施設IDをキーとして、外部情報辞書(病院情報)ファイルF10から得意先コード、医療機関統一コードを抽出する。
【0152】
<外部情報辞書ファイル(薬剤情報)>
受注管理サーバ7Bは、薬剤IDに関連付けて、商品コードを外部情報辞書ファイル(薬剤情報)ファイルF15に記憶する。
受注管理サーバ7Bは、薬剤IDをキーとして、外部情報辞書ファイル(薬剤情報)ファイルF15から商品コードを抽出する。
【0153】
<配送依頼画面>
図21は、本発明の一実施形態に係わる受注管理サーバにより管理される配送依頼画面を表す模式図である。
図21は、薬局端末3Cのディスプレイ38Cに表示される配送依頼画面G100であり、配送依頼画面G100には、商品名を表示するための商品名エリアSF100、商品名エリアSF100において指定された商品名(薬剤名)に対応するリストL100が表示される。
商品名エリアSF100に表示される「▽」ボタンB100へのクリックに応じて、例えば縦方向に異なる複数の商品名(薬剤名)が表示され、複数の商品名(薬剤名)のうちの何れか1つがクリックされると、クリックにより指定された商品名(薬剤名)のみが商品名エリアSF100に表示され、さらにその商品名(薬剤名)に対応するリストL100が表示される。
リストL100には、状況、配送予定日、処方箋ID、患者ID、数量、得意先名として病院名がリスト形式で表示される。
【0154】
<配送依頼受付画面>
図22は、本発明の一実施形態に係わる受注管理サーバにより管理される配送依頼受付画面を表す模式図である。
図21に示す未依頼のリストL100がディスプレイ38Cに表示され、薬剤師によるマウス操作に応じて配送依頼画面G100に表示されているリスト上の複数の未依頼の処方箋IDのうちの何れか1つへの選択を受付けることが可能である。
図21に示す処方箋IDのうち1つが選択されると、図22に示す配送依頼受付画面G105がディスプレイ38Cに表示される。
配送依頼送信制御部68Cは、選択された1つの処方箋ID、患者ID、指定された配送予定日を一組にして受注管理サーバ7Bに送信するように制御する。
【0155】
<変形例>
以上の各形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
【0156】
(1)各形態において、処方箋(紙媒体)をスキャナ装置等で読取り、当該処方箋の画像データから処方箋データDpが生成される構成としてもよい。例えば、医療従事者端末3Aにより、処方箋の画像データにおける各文字列を認識可能とし、認識した各文字列から処方箋データDpの各情報が自動で抽出される構成としてもよい。以下、処方箋の画像データから処方箋データDpを自動で生成する処理を「自動生成処理」と記載する場合がある。
【0157】
具体的には、自動生成処理では、処方箋の画像データに表される文字列を文字認識処理を用いて抽出する。例えば、処方箋の画像データにおける各文字列のうち「保険者番号」という文字列の右側に表される数字列は、処方箋データDpの各情報のうち被保険者番号(個人情報DI)であるのが通常である。以上の事情を考慮して、当該数字列は被保険者番号として抽出される。
【0158】
また、名称データベースが医療従事者端末3Aに記憶される。名称データベースには、各々が相違する薬剤dの名称を示す複数種類の名称データが含まれる。処方箋の画像データにおける文字列が、名称データベースの名称データの各々と比較される。また、処方箋の文字列と一致した名称データは、処方箋データDpが示す薬剤dの名称として抽出される。また、処方箋の画像データにおいて、薬剤dの名称を示す文字列と予め定められた位置関係にある(例えば、当該文字列の近傍にある)文字列として「2錠」「1日2回朝夕食後」という文字列が抽出された場合を想定する。以上の「2錠」「1日2回朝夕食後」という文字列は、処方箋データDpが示す服用方法として抽出される。
【0159】
同様に、薬剤dの名称を示す文字列と予め定められた位置関係にある文字列のうち「2錠」「1日2回朝夕食後」という文字列に加え、「10日分」という文字列が抽出された場合を想定する。以上の場合、処方箋データDpが示す薬剤dの数量として「40」(=2×2×10)が決定される。以上の変形例によれば、例えば処方箋データDpの各情報が手入力される構成と比較して、処方箋データDpを生成するための医療従事者の作業負担が軽減される。
【0160】
(2)各形態において、医療従事者端末3Aから送信される処方箋データDpが処方箋(紙媒体)の画像データである構成としてもよい。以上の変形例では、処方箋の画像データ(処方箋データDp)を用いて、上述の自動生成処理がオンライン診療サーバ7Aにおいて実行され、第1処方情報D1の各情報が自動で抽出される。また、以上の変形例では、上述の名称データベースがオンライン診療サーバ7Aに設けられる。
【0161】
(3)各形態において、オンライン診療サーバ7Aが被保険者番号を取得するための構成は適宜に変更できる。例えば、被保険者番号が記載された保険証の画像データから被保険者番号が自動で抽出される構成としてもよい。以上の変形例では、オンライン診療が開始された際に、被保険者番号が記載された保険証が患者端末3Bのカメラで撮影され、当該保険証の画像データがオンライン診療サーバ7Aへ送信される。オンライン診療サーバ7Aは、文字認識処理により、保険証の画像データから被保険者番号を抽出する。例えば、保険証の画像データが表す各文字列のうち、予め定められた桁数(例えば8桁)の数字列が被保険者番号として抽出される。
【0162】
なお、以上の変形例において、撮影された保険証の画像データから当該保険証の適否をオンライン診療サーバ7Aが判定可能としてもよい。以上の判断は、例えば、保険証の画像データから抽出した被保険者番号に基づいて実行される。具体的には、オンライン診療サーバ7Aは、患者端末3Bで撮影された保険証の画像データから被保険者番号が抽出されると、当該被保険者番号を被保険者番号データベースから検索する。
【0163】
以上の被保険者番号データベースには、適切な各被保険者番号が記憶される。患者端末3Bで撮影された保険証の画像データから抽出された被保険者番号が被保険者番号データベースから検索されると、当該保険証は適切であると判断される。医師は、保険証が適切であると判断された場合にオンライン診療を継続する。なお、上述の被保険者番号データベースは、オンライン診療サーバ7Aに設けてもよいし、外部のサーバに設けてもよい。
【0164】
さらに、オンライン診療より前に保険証の画像データがオンライン診療サーバ7Aへ送信され、保険証が適切であると判断されたことを条件に、オンライン診療が開始可能な構成としてもよい。なお、保険証には患者の顔写真が表示されない場合がある。以上の場合、保険証の他に顔写真を表示する証明書(運転免許証など)の画像データがオンライン診療サーバ7Aへ送信されたことを条件に、オンライン診療が可能な構成としてもよい。例えば、オンライン診療において、顔写真を表示する証明書の画像データを用いて、患者の本人確認が実施される。
【0165】
(4)各形態において、オンライン診療の結果に基づき処方された薬剤dの名称、数量および服用方法、当該薬剤dの配送日が含まれる電子メールmが送信される構成を採用した。以上の構成において、電子メールmが送信されるメールアドレスは適宜に変更できる。例えば、患者自身のメールアドレスに加え付添者のメールアドレスを患者端末3Bを介して受注管理サーバ7Bに登録可能な構成としてもよい。以上の構成によれば、薬剤dが受注された場合、患者に加え付添者に対して電子メールmが送信される。
【0166】
<本実施形態の態様例の作用、効果のまとめ>
<第1態様>
本態様の受注管理システム1は、オンライン診療アプリケーションAP1を搭載し、患者によるオンライン診療アプリケーションAP1の操作が可能な患者端末3Bと、オンライン診療アプリケーションを搭載し、患者端末3Bと通信ネットワークN1を介して接続され、医療従事者によるオンライン診療アプリケーションAP1の操作が可能な医療従事者端末3Aと、医療従事者端末3Aと患者端末3Bとの間に通信ネットワークN1を介して接続され、オンライン診療アプリケーションに係わるサービスを提供するオンライン診療サーバ7Aと、オンライン診療サーバ7Aと通信ネットワークN2を介して接続され、薬剤dに係わる受注情報を管理する受注管理サーバ7Bと、を備えた受注管理システム1であって、オンライン診療サーバ7Aは、サービスが実施された場合に得られる患者に係わる個人情報である被保険者情報を含む処方箋データ、及び処方箋データに固有の処方箋IDを含む第1処方情報D1に対して、ユニークな診療結果問合せ番号Nを関連付けて記憶するデータベース8Aと、受注管理サーバ7Bから診療結果問合せ番号Nと所望の情報要求とを受信した場合に、当該診療結果問合せ番号Nをキーとして、データベース8Aから第1処方情報D1を検索し、該検索の結果として得られた第1処方情報D1から個人情報である被保険者情報を含む処方箋データを除いた第2処方情報D2を生成し、該第2処方情報D2を受注管理サーバ7Bに送信するように制御する検索制御部73Aと、を備え、受注管理サーバ7Bは、記憶部84Bと、オンライン診療サーバ7Aから受信した患者に係わる診療結果問合せ番号Nを記憶部84Bに登録する登録制御部81Bと、患者に係わる診療結果問合せ番号Nをオンライン診療サーバ7Aに送信し、オンライン診療サーバ7Aから受信した第2処方情報D2を診療結果問合せ番号Nに関連付けて記憶部84Bに登録するように制御する処方情報登録制御部82Bと、患者に係わる薬剤dの配送先要求Rhに診療結果問合せ番号Nを付加してオンライン診療サーバ7Aに送信し、オンライン診療サーバ7Aから受信した薬剤dに係わる配送先情報を物流管理サーバ7Cへ送信するように制御する配送先情報送信制御部83Bと、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、オンライン診療サーバ7Aは、サービスが実施された場合に得られる患者に係わる個人情報である被保険者情報を含む処方箋データ、及び処方箋データに固有の処方箋IDを含む第1処方情報D1に対して、ユニークな診療結果問合せ番号Nを関連付けてデータベース8Aに記憶しておき、検索制御部73Aが、受注管理サーバ7Bから診療結果問合せ番号Nと所望の情報要求とを受信した場合に、当該診療結果問合せ番号Nをキーとして、データベース8Aから第1処方情報D1を検索し、該検索の結果として得られた第1処方情報D1から個人情報である被保険者情報を含む処方箋データを除いた第2処方情報D2を生成し、該第2処方情報D2を受注管理サーバ7Bに送信するように制御し、受注管理サーバ7Bは、登録制御部81Bが、オンライン診療サーバ7Aから受信した患者に係わる診療結果問合せ番号Nを記憶部84Bに登録し、処方情報登録制御部82Bが、患者に係わる診療結果問合せ番号Nをオンライン診療サーバ7Aに送信し、オンライン診療サーバ7Aから受信した第2処方情報D2を診療結果問合せ番号Nに関連付けて記憶部84Bに登録するように制御し、配送先情報送信制御部83Bが、患者に係わる薬剤dの配送先要求Rhに診療結果問合せ番号Nを付加してオンライン診療サーバ7Aに送信し、オンライン診療サーバ7Aから受信した薬剤dに係わる配送先情報を物流管理サーバ7Cへ送信するように制御する。
これにより、患者に係わる個人情報である被保険者情報が受注管理サーバ7Bに送信されることを抑制できるので、患者の個人情報が配送事業者に漏洩せずに、在宅医療を利用した患者への薬剤dの配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することができる。
【0167】
<第2態様>
本態様の第2処方情報D2は、オンライン診療アプリケーションにより判別可能な医療施設ID、患者ID、薬剤ID、及び薬剤dの処方量を含み、
処方情報登録制御部82Bは、診療結果問合せ番号Nに基づいてユニークな第2患者IDを生成し、第2処方情報D2に第2患者IDを関連付けて記憶部84Bに記憶するように制御することを特徴とする。
本態様によれば、処方情報登録制御部82Bは、診療結果問合せ番号Nに基づいてユニークな第2患者IDを生成し、第2処方情報D2に第2患者IDを関連付けて記憶部84Bに記憶するように制御する。
これにより、受注管理サーバ7Bにおいては、第2処方情報D2をユニークな第2患者IDに関連付けて記憶部84Bに記憶するので、受注管理サーバ7Bのセキュリティを向上することができ、在宅医療を利用した患者への薬剤dの配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することができる。
【0168】
<第3態様>
本態様の受注管理システム1は、薬剤師による操作が可能な薬局端末3Cを備え、受注管理サーバ7Bは、薬局端末3Cから薬剤dに係わる配送画面要求を受信したときに、処方箋IDに対応した配送依頼画面を生成し、配送依頼画面を薬局端末3Cに送信するように制御する配送依頼画面生成制御部87Bを備え、薬局端末3Cは、受注管理サーバ7Bから受信した配送依頼画面をディスプレイ38Cに表示しておき、操作に応じて配送依頼画面に処方箋ID毎に配送日が指定されたときに、指定された配送日と処方箋IDとを受注管理サーバ7Bに送信するように制御する配送依頼送信制御部68Cを備え、受注管理サーバ7Bは、指定された配送日と処方箋IDとを薬局端末3Cから受信する配送依頼受信部89Bを備えることを特徴とする。
本態様によれば、受注管理サーバ7Bは、配送依頼画面生成制御部87Bが、薬局端末3Cから薬剤dに係わる配送画面要求を受信したときに、処方箋IDに対応した配送依頼画面を生成し、配送依頼画面を薬局端末3Cに送信するように制御し、薬局端末3Cは、配送依頼送信制御部68Cが、受注管理サーバ7Bから受信した配送依頼画面をディスプレイ38Cに表示しておき、操作に応じて配送依頼画面に処方箋ID毎に配送日が指定されたときに、指定された配送日と処方箋IDとを受注管理サーバ7Bに送信するように制御し、受注管理サーバ7Bは、配送依頼受信部89Bが、指定された配送日と処方箋IDとを薬局端末3Cから受信する。
これにより、薬局端末3Cにおいては、配送依頼画面を用いて処方箋ID毎に配送日が指定でき、受注管理サーバ7Bにおいては、薬局端末3Cから指定済みの配送日と処方箋IDとを受信できるので、薬剤dに係わる配送依頼処理を簡単に行うことができ、在宅医療を利用した患者への薬剤dの配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することができる。
【0169】
<第4態様>
本態様の受注管理サーバ7Bは、特定の薬局端末3Cから受信した配送日と処方箋ID、及びオンライン診療サーバ7Aから受信した第2処方情報D2に基づいてカレンダデータを生成するカレンダデータ生成部88Bを備えることを特徴とする。
本態様によれば、受注管理サーバ7Bは、カレンダデータ生成部88Bが、特定の薬局端末3Cから受信した配送日と処方箋ID、及びオンライン診療サーバ7Aから受信した第2処方情報D2に基づいてカレンダデータを生成する。
これにより、第2処方情報D2に基づいてカレンダデータを生成することができる。
【0170】
<第5態様>
本態様のカレンダデータ生成部88Bは、カレンダデータを生成した際に、処方箋IDおよび配送日を含む電子メールmを薬局端末3Cのメールアドレス宛てに送信することを特徴とする。
本態様によれば、カレンダデータ生成部88Bは、カレンダデータを生成した際に、処方箋IDおよび配送日を含む電子メールmを薬局端末3Cのメールアドレス宛てに送信する。
これにより、カレンダデータを生成した際に、処方箋IDおよび配送日を含む電子メールmを薬局端末3Cに送信することができるので、薬剤師は電子メールmに含まれるカレンダデータ、処方箋IDおよび配送日を確認することができる。
【0171】
<第6態様>
本態様の受注管理システム1は、受注管理サーバ7Bと通信ネットワークN3を介して接続される複数の物流管理サーバ7Cを備え、各受注管理サーバ7Bは、記憶部84Bから取得した薬剤dに係わる受注情報に基づいて、受注データDjを生成し、受注データDjを物流管理サーバ7Cに送信する受注データ生成部86Bを備えることを特徴とすることを特徴とする。
本態様によれば、各受注管理サーバ7Bは、受注データ生成部86Bが、記憶部84Bから取得した薬剤dに係わる受注情報に基づいて、受注データDjを生成し、受注データDjを物流管理サーバ7Cに送信する。
これにより、薬剤dに係わる受注情報に基づいて生成された受注データDjを物流管理サーバ7Cに送信することができるので、受注データDjを物流管理サーバ7Cに引き渡すことができ、在宅医療を利用した患者への薬剤dの配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することができる。
【0172】
<第7態様>
本態様の受注管理システム1は、受注管理サーバ7Bと通信ネットワークN3を介して接続される複数の物流管理サーバ7Cを備え、各物流管理サーバ7Cは、受注管理サーバ7Bから受注データDjを受信した場合に、受注データDjに含まれる診療結果問合せ番号Nを抽出し、オンライン診療サーバ7Aに配送先情報を問い合わせるために、診療結果問合せ番号Nに配送先情報の問い合わせ要求を付加して受注管理サーバ7Bに送信し、受注管理サーバ7Bから診療結果問合せ番号Nと配送先情報とを受信した場合に、当該配送先情報に基づいて、出荷データを生成する出荷データ生成部91Cを備えることを特徴とする。
本態様によれば、各物流管理サーバ7Cは、出荷データ生成部91Cが、受注管理サーバ7Bから受注データDjを受信した場合に、受注データDjに含まれる診療結果問合せ番号Nを抽出し、オンライン診療サーバ7Aに配送先情報を問い合わせるために、診療結果問合せ番号Nに配送先情報の問い合わせ要求を付加して受注管理サーバ7Bに送信し、受注管理サーバ7Bから診療結果問合せ番号Nと配送先情報とを受信した場合に、当該配送先情報に基づいて、出荷データを生成する。
これにより、受注管理サーバ7Bから受信した受注データDjに含まれる診療結果問合せ番号Nに対応して得られた配送先情報に基づいて、出荷データを生成することができる。さらに、診療結果問合せ番号Nに対応した出荷データを生成することができ、患者の個人情報が配送事業者に漏洩せずに、在宅医療を利用した患者への薬剤dの配送サービスがより拡大できるシステム構成を構築することができる。
【0173】
<第8態様>
本態様の配送先情報は、患者に係わる施設、患者に係わる薬局、患者に係わる住宅のうち、少なくとも1つの住所情報及び名称を含み、出荷データ生成部91Cは、患者に係わる住所情報及び名称を含む配送伝票93Cを記録媒体に印刷することを特徴とする。
本態様によれば、出荷データ生成部91Cは、患者に係わる住所情報及び名称を含む配送伝票93Cを記録媒体に印刷することができる。
これにより、記録媒体に印刷された配送伝票93Cを配送事業者の配送員に提示することができ、配送伝票93Cに含まれる患者に係わる施設、患者に係わる薬局、患者に係わる住宅のうち、少なくとも1つの住所情報を配送員が確認することができる。
【0174】
<第9態様>
本態様の第1処方情報D1は、患者に係わる被保険者情報を含む処方箋データ、処方箋データに固有の処方箋ID、処方箋データにより指定された薬剤名、薬剤名に係わる薬剤ID、薬剤dの処方量、患者に係わる患者ID、薬剤dに係わる配送先住所を含むことを特徴とする。
本態様によれば、第1処方情報D1は、患者に係わる被保険者情報を含む処方箋データ、処方箋データに固有の処方箋ID、処方箋データにより指定された薬剤名、薬剤名に係わる薬剤ID、薬剤dの処方量、患者に係わる患者ID、薬剤dに係わる配送先住所を含むので、オンライン診療サーバ7Aは、患者に係わる個人情報である被保険者情報を含む処方箋データを、ユニークな診療結果問合せ番号Nに関連付けてデータベース8Aに記憶しておくことができる。
【0175】
<第10態様>
本態様の受注管理方法は、オンライン診療アプリケーションAP1を搭載し、患者によるオンライン診療アプリケーションAP1の操作が可能な患者端末3Bと、オンライン診療アプリケーションを搭載し、患者端末3Bと通信ネットワークN1を介して接続され、医療従事者によるオンライン診療アプリケーションAP1の操作が可能な医療従事者端末3Aと、医療従事者端末3Aと患者端末3Bとの間に通信ネットワークN1を介して接続され、オンライン診療アプリケーションAP1に係わるサービスを提供するオンライン診療サーバ7Aと、オンライン診療サーバ7Aと通信ネットワークN2を介して接続され、薬剤dに係わる受注情報を管理する受注管理サーバ7Bと、を備えた受注管理システム1による受注管理方法であって、オンライン診療サーバ7Aは、サービスが実施された場合に得られる患者に係わる個人情報である被保険者情報を含む処方箋データ、及び処方箋データに固有の処方箋IDを含む第1処方情報D1に対して、ユニークな診療結果問合せ番号Nを関連付けてデータベース8Aに記憶する記憶ステップ(S130)と、受注管理サーバ7Bから診療結果問合せ番号Nと所望の情報要求とを受信した場合に、当該診療結果問合せ番号Nをキーとして、データベース8Aから第1処方情報D1を検索し、該検索の結果として得られた第1処方情報D1から個人情報である被保険者情報を含む処方箋データを除いた第2処方情報D2を生成し、該第2処方情報D2を受注管理サーバ7Bに送信するように制御する検索制御ステップ(S355、S357)と、を含み、受注管理サーバ7Bは、オンライン診療サーバ7Aから受信した患者に係わる診療結果問合せ番号Nを記憶部84Bに登録する登録制御ステップ(Sa2)と、患者に係わる診療結果問合せ番号Nをオンライン診療サーバ7Aに送信し、オンライン診療サーバ7Aから受信した第2処方情報D2を診療結果問合せ番号Nに関連付けて記憶部84Bに登録するように制御する処方情報登録制御ステップ(S360)と、患者に係わる薬剤dの配送先要求Rhに診療結果問合せ番号Nを付加してオンライン診療サーバ7Aに送信し、オンライン診療サーバ7Aから受信した薬剤dに係わる配送先情報を物流管理サーバ7Cへ送信するように制御する配送先情報送信制御ステップ(S440、S445)と、を含むことを特徴とする。
第10態様の作用、及び効果は第1態様と同様であるので、その説明を省略する。
【符号の説明】
【0176】
1…受注管理システム、3A…医療従事者端末、3B…患者端末、3C…薬局端末、7A…オンライン診療サーバ、7B…受注管理サーバ、7C…物流管理サーバ、8A…データベース、21A、21B、21C…CPU、22A、22B、22C…ROM、23A、23B、23C…RAM、60A、60B、60C…制御部、61A、61B、61C…音声エンコーダ、62A、62B、62C…音声デコーダ、63A、63B、63C…映像エンコーダ、64A、64B、64C…映像デコーダ、65A、65B、65C…表示制御部、66A、66B、66C、75A、75B…通信部、68C…配送依頼送信制御部、70A…制御部、71A…音声パケットバッファ、72A…映像パケットバッファ、73A…検索制御部、81B…登録制御部、82B…処方情報登録制御部、83B…配送先情報送信制御部、84B…記憶部、86B…受注データ生成部、87B…配送依頼画面生成制御部、88B…カレンダデータ生成部、89B…配送依頼受信部、89B…配送依頼受信部、91C…出荷データ生成部、AP1…オンライン診療アプリケーション、AP3…処方箋発行アプリケーション、N1、N2、N3、N4…通信ネットワーク、
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図14C
図15
図16
図17
図18
図19
図20A
図20B
図21
図22