(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073903
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20240523BHJP
G07G 1/06 20060101ALI20240523BHJP
【FI】
G07G1/12 361E
G07G1/06 B
G07G1/12 301E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184881
(22)【出願日】2022-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 敬行
(72)【発明者】
【氏名】鐘 恵姜
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142DA04
3E142DA07
3E142EA02
3E142FA36
3E142FA39
3E142JA01
(57)【要約】
【課題】会計の内容に関して仕入れ先が課税事業者と免税事業者とのいずれであるのかに応じて適切に区分されるようにする。
【解決手段】購入者が購入対象とする商品を登録する商品登録手段と、前記商品登録手段により登録された商品が特定の条件に該当する特定商品であるか否かを判定する判定手段と、前記商品登録手段により登録された商品について、前記判定手段により判定された特定商品と前記判定手段により特定商品であると判定されない非特定商品とを区別可能に出力する出力手段とを備えてシステムを構成する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
購入者が購入対象とする商品を登録する商品登録手段と、
前記商品登録手段により登録された商品が特定の条件に該当する特定商品であるか否かを判定する判定手段と、
前記商品登録手段により登録された商品について、前記判定手段により判定された特定商品と前記判定手段により特定商品であると判定されない非特定商品とを区別可能に出力する出力手段と
を備えるシステム。
【請求項2】
前記商品登録手段により登録された商品の課税対象額に応じた税額を算出するにあたり、前記特定商品と前記非特定商品とのそれぞれに分割して算出可能な算出手段をさらに備える
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記特定商品と前記非特定商品とのそれぞれについて前記算出手段により算出された税額について、前記特定商品と前記非特定商品とを分割しない税額と、分割して算出した前記特定商品と非特定商品とのそれぞれの税額とを印刷により出力する印刷手段をさらに備える
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記商品登録手段による商品の登録が行われているときに、前記判定手段による判定結果を報知する報知手段をさらに備える
請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記商品登録手段による商品の登録結果を表示するにあたり、前記特定商品と前記非特定商品とを区別可能に表示する表示手段をさらに備える
請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記特定商品は、消費税の納税が免除された免税事業者から販売を委託された商品であり、前記非特定商品は、消費税の納税が義務付けられた課税事業者から販売を委託された商品である
請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
システムにおけるコンピュータを、
購入者が購入対象とする商品を登録する商品登録手段、
前記商品登録手段により登録された商品が特定の条件に該当する特定商品であるか否かを判定する判定手段、
前記商品登録手段により登録された商品について、前記判定手段により判定された特定商品と前記判定手段により特定商品であると判定されない非特定商品とを区別可能に出力する出力手段
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
異なる消費税率ごとに対応して税額を印字した領収書を発行可能な販売データ処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
消費税の税額控除にあたり適格請求書(インボイス)を必要とするインボイス制度のもとでは、課税事業者が仕入れなどのために商品を購入する場合に対応して、会計の内容に関して、仕入れ先が課税事業者と免税事業者とのいずれであるのかに応じて適切に区分されるようにすることが求められる。
【0005】
本発明は、上記の課題を考慮して、会計の内容に関して仕入れ先が課税事業者と免税事業者とのいずれであるのかに応じて適切に区分されるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決する本発明の一態様は、購入者が購入対象とする商品を登録する商品登録手段と、前記商品登録手段により登録された商品が特定の条件に該当する特定商品であるか否かを判定する判定手段と、前記商品登録手段により登録された商品について、前記判定手段により判定された特定商品と前記判定手段により特定商品であると判定されない非特定商品とを区別可能に出力する出力手段とを備えるシステムである。
【0007】
また、本発明の一態様は、システムにおけるコンピュータを、購入者が購入対象とする商品を登録する商品登録手段、前記商品登録手段により登録された商品が特定の条件に該当する特定商品であるか否かを判定する判定手段、前記商品登録手段により登録された商品について、前記判定手段により判定された特定商品と前記判定手段により特定商品であると判定されない非特定商品とを区別可能に出力する出力手段として機能させるためのプログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る商品データ処理システムの全体的な構成例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係るPOS端末の外観例を示す図である。
【
図3】本実施形態に係るPOS端末の機能構成例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る商品マスタが格納する商品情報の構造例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る生産者マスタが格納する生産者情報の構造例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る商品登録画面の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係る商品登録結果画面の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係るPOS端末が発行するレシートの一例を示す図である。
【
図9】本実施形態に係る課税・免税区分領収書の一例を示す図である。
【
図10】本実施形態に係るPOS端末が一取引に対応する会計に応じて実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[商品データ処理システムの全体的な構成例]
図1は、本実施形態のシステム(商品データ処理システム)の全体的な構成例を示している。
本実施形態の商品データ処理システムでは、農家、漁師、猟師等の生産者等が、野菜、魚介、肉等の生産品の販売を店舗STに委託する。店舗STは、販売が委託された商品(委託商品)を客に向けて販売するようにされる。また、店舗STは、生産者からの委託に応じた委託販売の商品のほか、例えばメーカや卸売業者等の仕入先業者から仕入代金を支払って仕入れた商品(仕入商品)も販売してよい。
【0010】
店舗STは、インボイス制度に対応して取引を行うようにされる。そのうえで、本実施形態においては、消費税制度のもとで、店舗STに商品の販売を委託する生産者は、消費税の納税が義務付けられた課税事業者と、消費税の納税が免除された免税事業者とが混在する場合を例に挙げる。
【0011】
店舗STにおいては、ストアコントローラ10とPOS端末20とが備えられる。同図においては、店舗においてPOS端末20が2つ備えられている例が示されているが、店舗STに備えられるPOS端末20の数は限定されない。ストアコントローラ10とPOS端末20とゲートウェイ30とは店舗STにてLAN(Local Area Network)50により接続される。
【0012】
POS端末20は、客が購入対象とする商品を登録する商品登録処理と、商品登録処理によって登録された商品に対応する精算処理とを実行する。
ストアコントローラ10は、配下のPOS端末20と通信可能に接続され、POS端末20の管理や実績の管理等を行う。また、ストアコントローラ10は、店舗STにて販売する商品の商品マスタを記憶してよい。商品マスタは、POS端末20が商品登録処理を実行する際に商品情報を取得するのに用いられる。
【0013】
ゲートウェイ30は、外部ネットワークと店舗ST内のLAN50との間で通信を中継する。POS端末20とストアコントローラ10は、ゲートウェイ30から外部ネットワークを介して取引管理サーバ40と接続される。
【0014】
取引管理サーバ40は、店舗STにて行われる取引に関する管理を行う。取引に関する管理としては、例えば取引実績の管理、商品マスタの管理等が含まれてよい。また、取引管理サーバ40は、例えば店舗STの会員として登録している客についての管理(顧客管理)が可能とされてもよい。この場合、取引管理サーバ40は、例えば会員として登録された客ごとの顧客情報(会員情報)を記憶してよい。あるいは、顧客管理の機能を有するサーバ(顧客管理サーバ)が取引管理サーバ40とは別に設けられてよい。
取引管理サーバ40は、例えば系列の店舗STが各地に複数存在している場合には、複数の店舗STと接続されることで、店舗STごとの取引管理、複数の店舗STを統合した取引管理等を行ってよい。
なお、1つの店舗STに対応して商品データ処理システムが完結する構成とされてもよい。この場合、取引管理サーバ40を省略し、取引管理サーバ40としての機能をストアコントローラ10等の店舗ST内の装置に有させてよい。
なお、図示していないが、クレジットカード決済に対応するクレジットカード決済サーバや、電子マネーの使用での決済に対応する電子マネーサーバ等も、POS端末20やPOS端末20と連携するように設けられた決済端末等と接続されてよい。
【0015】
[POS端末の構成]
図2(A)、
図2(B)、及び
図3を参照して、本実施形態のPOS端末20について説明する。
図2(A)、
図2(B)は、POS端末20の外観例を示す斜視図である。本実施形態のPOS端末20は、店員と客とが対面し、店員が商品登録から登録された商品に対応する精算までに対応する操作を行うようにされる場合に対応する。
図2(A)は、POS端末20を店員側からみた図である。
図2(B)は、POS端末20を客側からみた図である。なお、
図2(A)、
図2(B)においては、POS端末20と接続される釣銭機の209の図示は省略している。
図3は、POS端末20の機能構成例を示している。
【0016】
POS端末20は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、釣銭機209と、店員側表示部210と、キー操作部211と、スキャナ212と、印刷部213と、音声出力部214と、通信部215と、カードリーダ216とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
【0017】
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POS端末20の動作を制御する。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
【0018】
RAM203は、POS端末20が備える主記憶装置である。
【0019】
ハードディスク204は、POS端末20が備える補助記憶装置である。なお、ハードディスク204に代えて、例えばSSD(Solid State Drive)等が補助記憶装置として備えられてもよい。
【0020】
客側表示部205は、客向けに表示を行うタッチパネルとしてのディスプレイデバイスを備えた部位であり、客に向けた種々の情報を表示するとともに、客からの種々の入力を受け付ける。
【0021】
釣銭機209(現金決済部)は、現金に対応して精算を行う部位である。釣銭機209は、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。
【0022】
店員側表示部210は、店員向けに表示を行うタッチパネルとしてのディスプレイデバイスを備えた部位であり、店員に向けて種々の情報を表示するとともに、店員からの種々の入力を受け付ける。
【0023】
キー操作部211は、各種のキー(ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
【0024】
スキャナ212は、例えば店員が使用するスキャナであり、例えば、商品に付されているバーコード(商品コード等)や店員の名札に付された店員コードや会員カードに付された会員コード等を光学的に読み取ることが可能とされる。
【0025】
印刷部213は、媒体を印刷する部位であり、例えば、レシート等の種々の伝票を用紙に印刷し、印刷した用紙を排出部213aから排出させる。以降において、印刷部213により用紙に印刷を行って排出部213aから排出させることを、発行とも記載する。
【0026】
音声出力部214は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンス等を出力する。また、音声出力部214は、所定の動作に応じて電子音を出力することも可能とされる。
【0027】
通信部215は、ストアコントローラ10や取引管理サーバ40と通信可能に接続する。
【0028】
カードリーダ216は、ICチップや磁気記録により情報が記録(記憶)されたクレジットカード、ポイントカード等のカード媒体から情報を読み取る。
【0029】
なお、POS端末20は、所定のパターン、色で点灯することで、店員に向けて所定の報知を行うサインポールを備えてよい。
【0030】
[商品マスタと生産者マスタ]
本実施形態のPOS端末20のハードディスク204は、商品マスタと生産者マスタとを記憶する。POS端末20は、通信経由でストアコントローラ10(取引管理サーバ40であってもよい)から商品マスタと生産者(委託元となる生産者)マスタとを取得し、取得した商品マスタと生産者マスタとをハードディスク204に記憶させてよい。
【0031】
商品マスタは、店舗STにて販売対象となる商品ごとの商品情報を格納したものである。
図4は、商品マスタにおける1つの商品に対応する商品情報の構造例を示している。1つの商品情報は、商品コード、商品名、価格、仕入情報、商品種別、委託商品情報等の領域を含む。
商品コードの領域は、対応の商品を一意に示す商品コード(商品識別情報)を格納する。
商品名の領域は、対応の商品の商品名を格納する。
価格の領域は、対応の商品に設定される価格を格納する。
仕入情報の領域は、対応の商品の仕入れに関する情報を格納する。仕入れに関する情報は、例えば仕入日時、仕入額等を含んでよい。
【0032】
商品種別の領域は、対応の商品が委託商品と仕入商品とのいずれであるのかを示す商品種別情報を格納する領域である。商品種別情報は、委託商品に関しては、課税委託商品と免税委託商品とのいずれであるのかをさらに区分して示すようにされてもよい。
【0033】
店舗STが扱う商品は、商品種別として、仕入商品と委託商品とに区分される。委託商品は、さらに課税委託商品と免税委託商品とに区分される。課税委託商品は、委託商品のうち、委託元である生産者が課税事業者の商品である。免税委託商品は、委託商品のうち、委託元である生産者が免税事業者の商品である。課税事業者とは、消費税の納税が義務づけられた事業者である。免税事業者は、課税売上高が所定未満(例えば1000万円)であることを条件に消費税の納税が免除される事業者である。
【0034】
委託商品情報の領域は、商品種別情報が委託商品を示す場合に対応して、対応の情報が格納される領域である。委託商品情報は、生産者ID、委託期間等の領域を含む。生産者IDの領域は、対応の委託商品の販売を委託した生産者(委託元)を一意に示す生産者IDを格納する。委託期間の領域は、対応の委託商品の販売が店舗STにて委託される期間を示す委託期間の領域を格納する。
【0035】
生産者マスタは、商品の販売を委託する生産者ごとの生産者情報を格納したものである。
図5は、生産者マスタにおける1の生産者に対応する生産者情報の構造例を示している。1つの生産者情報は、生産者ID、生産者名、連絡先、口座情報、委託販売履歴、事業者種別情報等の領域を含む。
生産者IDの領域は、対応の生産者を一意に示す生産者IDを格納する。
生産者名の領域は、対応の生産者の名称(生産者名)を格納する。生産者名は、氏名、店名、社名等であってよい。
連絡先の領域は、対応の生産者の住所、電話番号等の連絡先の情報を格納する。
口座情報の領域は、対応の生産者が登録した金融機関の口座の情報を格納する。口座情報が示す金融機関の口座は、店舗STが対応の生産者から委託された商品を販売して得られた利益としての金額を入金するのに利用される。
委託販売履歴の領域は、対応の生産者の委託販売の履歴に関する情報(委託販売履歴情報)を格納する。
事業者種別情報の領域は、対応の生産者が、事業者種別として、消費税納税に関して課税事業者と免税事業者とのいずれであるのかを示す事業者種別情報を格納する。
【0036】
なお、店舗STに商品を納入する者は、商品を販売委託する生産者のほか、店舗STからの仕入代金の支払いに応じて商品を引き渡すメーカや卸売業者等の仕入先業者も存在する。そこで、POS端末20は、商品マスタと生産者マスタのほかに仕入先業者に関する情報を格納した仕入先マスタも記憶してよい。
あるいは、POS端末20は、商品マスタに対して、対応の商品を納入した生産者あるいは仕入先業者の情報を格納した構造のマスタ(売上管理用マスタ)を記憶するようにされてもよい。
【0037】
[会計手順]
図6~
図9を参照して、店舗STにて行われる一取引における会計手順例について説明する。本実施形態において一取引における「会計」は、一取引における商品登録から精算までの手順を含む概念である。
【0038】
店舗STにて、客は、自分が購入対象とする商品を持って会計のためにPOS端末20に赴き、POS端末20を操作する店員に会計を依頼する。
店員は、客の購入対象の商品を1品目ずつ順に登録する操作を行う。1品目の商品を登録する操作は、タッチパネルである店員側表示部210にて表示される商品登録画面において配置される商品ボタンのうちから、登録対象の商品に該当する商品ボタンをタッチする操作であってよい。あるいは、1品目の商品を登録する操作は、スキャナ212に登録対象の商品に付された商品コードを読み取らせる操作であってよい。あるいは、1品目の商品を登録する操作は、店員側表示部210にて表示された数字キーやキー操作部211に対する置数操作によって商品コードを入力する操作であってよい。
上記のように店員の操作による商品登録結果は、POS端末20の店員側表示部210にて操作画面として表示される商品登録画面にて反映される。
なお、本実施形態において、委託商品に付される商品コードは、例えば一般のPLU(Price Look Up)とは異なる形式のものとして、委託商品の種別等に応じて定められたものであってよい。そのうえで、例えば委託商品の商品コードは、例えば商品種別ごとに定められたうえで、商品コードに対応の生産者を示す生産者コード(生産者ID)を合成したコード(委託商品コード)により商品が特定されるようにしてよい。
この場合、
図4の商品情報における商品コードの領域には、商品種別を示す商品コードと生産者コードとを含む委託商品コードが格納されてよい。この場合の店員は、1の委託商品の商品登録に際して、委託商品に付されたコードをスキャナ212に読み取らせるとともに、例えばPOS端末20にて表示されている商品登録画面に対する所定操作によって対応の生産者コードを入力する操作を行うことで、登録対象の委託商品を指定するようにされてよい。
あるいは、委託商品の委託販売を受けて店舗STにて取引管理サーバ40またはストアコントローラ10に委託商品を商品マスタに登録する際に、商品コードと委託元の生産者の生産者コードとを入力するようにされてよい。このような商品コードと生産者コードとを入力する操作は、例えばPOS端末20にて行えるようにされてもよいし、店舗STにて備えられる業務等端末(図示せず)等にて行えるようにされてよい。そして、取引管理サーバ40またはストアコントローラ10は、入力された商品コードと生産者コードとを合成した委託商品コードを商品マスタに登録するようにされもよい。この場合、店舗STにて販売される委託商品には、委託商品コードが付されてよい。この場合、委託商品の商品登録に際して、店員は、委託商品に付された委託商品コードをスキャナ212に読み取らせる操作を行い、生産者コードを入力する操作は行わなくともよい。
なお、生産者コードには対応の生産者が課税事業者と免税事業者とのいずれであるのかを示す値が格納されてよい。この場合には、生産者コードにより生産者が一意に特定されるとともに、当該生産者が課税事業者と免税事業者のいずれであるのかも特定される。
【0039】
また、店舗STへの委託商品の商品マスタへの登録(委託登録)と、客との会計における委託商品の登録は、以下のようにしてもよい。
委託登録に際して、生産者は、ラベルプリンタに対する操作により、商品選択、生産者選択、価格設定等を行ったうえで、コード(例えば、バーコード)が印刷されたラベルを発行させる。この場合には、委託登録により、登録された商品と生産者とが対応付けられることになるので、ラベルに印刷されるコードは、例えばCODE128などの形式のもとで、商品コードと生産者コードとを含めるものであってよい。
生産者は、発行されたラベルを商品に貼付等により付し、ラベルが付された商品を委託商品として売場に陳列する。
【0040】
あるいは、例えばCODE128の形式による商品コードと、任意の形式の生産者コードを、それぞれ個別のコードとして印刷されてよい。この場合、会計における商品登録においては、例えばそれぞれのコードを所定の順番でスキャナ212に読み取らせるようにして商品登録が行われるようにしてよい。この場合、POS端末20は、読み取られた商品コードに対応する商品情報を商品マスタから取得し、読み取られた生産者コードに対応する生産者情報を生産者マスタからそれぞれ個別に取得し、取得した商品情報と生産者情報とを対応付けて登録してよい。
【0041】
また、委託登録に際して、生産者は、商品コードが印刷された商品にラベルを商品に付す。さらに手書きのポップ等を商品に付してもよい。生産者は、委託商品として売り場に陳列する。会計に際して、店員は、商品に付された商品を登録する操作を行うとともに、ラベルに印刷されている生産者を確認し、確認した生産者に対応する生産者ボタンを操作することで、登録された商品と生産者とを対応付ける。また、POS端末20は、生産者ボタンの操作により指定された生産者に対応して生産マスタが格納する生産者情報を参照して、生産者が課税事業者と免税事業者とのいずれであるのかを判定してよい。
【0042】
また、委託登録に際して、生産者は、ラベルプリンタに対する操作により、商品選択、生産者選択、価格設定等を行ったうえで、商品名、生産者名、価格等が印刷されたラベルを発行させる。POS端末20は、店員側表示部210に表示される商品登録画面にて、上記のように委託登録された商品と生産者との組み合わせごとに対応する商品・生産者ボタンが配置されるようにする。
会計での商品登録にあたり、店員は、登録対象の商品に付されたラベルを見て、商品名と生産者とを確認し、確認した商品名と生産者との組み合わせに対応する商品・生産者ボタンを操作することにより、商品を登録するようにされる。
例えば委託販売手数料が商品の売上げに応じて算出される場合には、上記各例のように会計における商品登録にあたって商品と生産者とが対応付けられることで、委託販売手数料の算出が可能となる。
【0043】
図6は、商品登録中において店員側表示部210にて操作画面として表示される商品登録画面AR1の一例を示している。
同図の商品登録画面AR1は、一取引ごとに対応する商品登録内容を示すシート(商品登録明細表示領域)が重ねられた構造を有する。各商品登録明細表示領域にはタブ(商品登録タブ:見出し領域の一例)が付されている。同図においては、3つの商品登録タブTAB1-1、TAB1-2、TAB1-3が表示された例が示される。同図の商品登録画面AR1は、これら3つの商品登録明細表示領域が重ねられた状態の構造を有する。
商品登録タブTAB1-1、TAB1-2、TAB1-3には、登録順番号を示す数字が表示されている。登録順番号は、商品の登録が開始された順番を示す。同図においては、商品登録タブTAB1-1、TAB1-2、TAB1-3のそれぞれに登録順番号「1」、「2」、「3」が表示されている。これは、商品の登録が開始された順番が、商品登録タブTAB1-1に対応する取引、商品登録タブTAB1-2に対応する取引、商品登録タブTAB1-3に対応する取引の順であることを示す。
なお、以降の説明にあたり、個々の商品登録タブTAB1-1、TAB1-2、TAB1-3等について特に区別しない場合には、商品登録タブTAB1と記載する。
【0044】
本実施形態において、同図のように3つの商品登録タブTAB1が表示されているということは、POS端末20にて商品登録は開始されたが未だ商品登録が完了していない(商品登録中の)取引が3つあることを示している。なお、商品登録タブTAB1は、商品登録中の取引だけではなく、商品登録が待機中である状態に対応して設けられるものがあってよい。店員は、これら3つの商品登録明細表示領域のうちで、最前面に配置される商品登録明細表示領域に対する操作を行って対応の取引についての商品登録を行うことができる。最前面よりも下に配置される商品登録明細表示領域が対応する取引については、商品登録が保留された状態である。
店員は、商品登録タブTAB1に対する操作を行うことで、操作された商品登録タブTAB1の付された商品登録明細表示領域を最前面に移動させ、最前面に移動された商品登録明細表示領域に対応する取引の商品登録を行うことができる。つまり、店員は、商品登録タブTAB1に対する操作によって複数の商品登録中の取引のうちから任意の1つの取引に対応する商品登録明細表示領域をアクティブとなるように選択し、アクティブの商品登録明細表示領域に対応する取引における商品登録操作を行うことができる。
【0045】
同図においては、商品登録タブTAB1-1の付された商品登録明細表示領域がアクティブとされた状態が示されている。アクティブとされた商品登録明細表示領域においては、商品ボタンエリアAR10が配置されている。商品ボタンエリアAR10においては、商品ごとに対応する商品ボタンが配置される。商品ボタンには、例えば対応の商品を示す商品名が表示されている。
店員は、商品登録操作において、商品ボタンに対する操作を行うことで、登録対象の商品の指定を行うことができる。具体的に、「商品B」との商品名の商品を登録対象として指定したい場合、店員は、商品ボタンエリアAR10において配置される商品ボタンのうち、「商品B」と表示された商品ボタンに対する操作を行えばよい。「商品B」の商品ボタンに対する操作により、「商品B」が登録対象として指定される。続けて、店員は、例えば「商品B」についての数量などを入力する操作を行うことができる。店員は、買上商品ごとに上記のような操作を行っていくことで、順次、商品の登録を行っていくことができる。
【0046】
同図の商品登録明細表示領域においては、現段階において2つの商品が登録されていることが示されている。具体的には、同図の商品登録明細表示領域における登録商品リスト領域AR11には、2つの登録商品リスト項目Itmが配置されている。2つの登録商品リスト項目Itmは、上から下にかけて、それぞれ「商品A」、「商品B」が対応する。このような登録商品リスト領域AR11における登録商品リスト項目Itmの配置は、「商品A」、「商品B」の順で2つの商品が登録されたことを示す。
【0047】
図6に例示する商品登録画面AR1において、1つ目に登録された「商品A」は、仕入商品もしくは課税委託商品であった。2つ目に登録された「商品B」は、免税委託商品であった。このような商品登録結果に応じて、登録商品リスト領域AR11において免税委託商品である「商品B」が対応する上から2つ目の登録商品リスト項目Itmには、免税アイコンIcnが配置されている。免税アイコンIcnは、対応の商品が免税委託商品であることを示す(報知する)機能を有する。
一方、仕入商品または課税委託商品である「商品A」の登録商品リスト項目Itmには、免税アイコンIcnは配置されない。
【0048】
上記の免税アイコンIcnは、例えばPOS端末20が、商品マスタの商品情報が格納する委託商品情報(
図4)と対応の生産者情報(
図5)とに基づいて、対応の生産者が免税事業者である(登録対象の商品が免税委託商品である)と特定したことに応じて登録商品リスト項目Itmに表示させるように制御してよい。
あるいは、店員側表示部210にて表示される操作画面における所定の位置にて、登録対象の商品が免税委託商品と課税委託商品とのいずれであるのかを指定する操作が可能とされてよい。具体的には、例えば、店員側表示部210にて表示される所定の操作画面において、生産者マスタに格納される生産者ごとに対応するボタン(生産者ボタン)を配置してよい。この場合、店員は、商品を登録する際に、登録対象の商品の生産者が誰であるのかを、例えば商品に付されたラベル等から特定し、特定した生産者に対応する生産者ボタンを操作する。POS端末20は、例えば生産者マスタを参照して、操作された生産者ボタンに対応付けられている生産者が免税事業者であると判定した場合に、対応の登録商品リスト項目Itmに免税アイコンIcnを表示させてよい。
あるいは、店員側表示部210にて表示される操作画面における所定の位置にて、免税委託商品であることを指定する操作が行われる免税委託商品指定ボタンが配置されてもよい。この場合、店員は、商品を登録する際に、登録対象の商品の生産者が免税事業者(登録対象の商品が免税委託商品)である場合に、免税委託商品指定ボタンを操作する。POS端末20は、免税委託商品指定ボタンが操作された場合に、対応の登録商品リスト項目Itmに免税アイコンIcnを表示させてよい。
【0049】
また、登録商品領域AR12には、現時点において最後に登録された「商品B」についての情報が示されている。同図においては、「商品B」が免税委託商品であることに応じて、登録商品領域AR12においても、例えば「(免税委託商品)」のように、「商品B」が免税委託商品であることを示す(報知する)ようにされている。
【0050】
なお、登録商品領域AR12において、登録された商品の登録商品リスト項目Itmごとに、対応の商品は、免税委託商品と課税対象商品(課税委託商品または仕入商品)とのいずれの商品種別であるのかが、それぞれに対応するアイコン、文字等により示されてよい。また、課税対象商品に関しては、課税委託商品と仕入商品とのいずれであるのかが、それぞれに対応するアイコン、文字等により示されてよい。
【0051】
また、合計金額領域AR13においては、これまでに登録された商品の総数が「2」であり、これら2つの商品の合計金額が1900円であることが示されている。
なお、合計金額領域AR13において、これまでに登録された商品のうちに免税委託商品が含まれる場合には、その旨を示す表示が行われてよい。この場合において、これまでに登録された商品のうちに含まれる免税委託商品の数が示されるようにしてよい。
あるいは、これまでに登録された商品に含まれる商品種別のそれぞれを示す表示が行われてもよい。この場合には、これまでに登録された商品に含まれる商品種別ごとの商品の数が示されてもよい。
【0052】
また、同図の操作画面においては、商品登録画面AR1とともに共通エリアAR20(共通領域の一例)が配置されている。
共通エリアAR20は、店員側表示部210の表示領域全体において、商品登録画面AR1としての領域とは異なる領域に配置されている。本実施形態において、商品登録画面AR1が表示される領域は、例えばメインとなる操作画面が表示される領域(操作画面領域の一例)に対応し、当該領域においては、店員の操作や処理の進行等に応じて操作画面の表示が切り替わる。
共通エリアAR20は、このようなメインとなる操作画面の表示の切り替わりに応じて変化せずに同じ態様での表示が維持される領域である。換言すれば、共通エリアAR20は、店員側表示部210においてメインとなる操作画面が提供する機能が変更されても、これに応じて変更することなく同じ機能を提供する。
【0053】
同図の共通エリアAR20においては、領収書1ボタンBT1-1と領収書2ボタンBT-2とが配置されている。領収書1ボタンBT1-1と領収書2ボタンBT-2とについて特に区別しない場合には、領収書ボタンBT1と記載する。
領収書ボタンBT1は、一取引に対応する会計において精算が終了した後に、対応の一取引での客からの代金の支払いを証明する領収書の発行を指示するボタンである。
本実施形態のPOS端末20は、領収書として、一般領収書と課税・免税区分領収書との2種類を発行可能とされている。
一般領収書は、客が支払った代金について、課税委託商品(及び仕入商品)と免税委託商品とで区分されずに記載される領収書である。
課税・免税区分領収書は、客が支払った代金について、課税委託商品(及び仕入商品)と免税委託商品とで区分して記載される領収書である。
領収書1ボタンBT1-1は、一般領収書の発行を指示する際に操作される。領収書2ボタンBT1-2は、課税・免税区分領収書の発行を指示する際に操作される。
【0054】
また、同図の共通エリアAR20においては、再発行ボタンBT2が配置されている。再発行ボタンBT2は、領収書の再発行を指示する操作が行われるボタンである。再発行ボタンBT2を操作すると、例えば再発行対象の取引を指定する取引指定画面が表示されてよい。店員は、取引指定画面に対して取引番号(取引ID)を入力する操作を行うことで再発行対象の取引を指定する。
POS端末20は、これまでの取引における領収書の発行履歴を示す領収書発行履歴情報を記憶する。なお、領収書発行履歴情報は、ストアコントローラ10または取引管理サーバ40に記憶され、POS端末20が通信経由で参照可能とされてもよい。POS端末20は、店員の操作により指定された再発行対象の取引の領収書発行履歴情報を参照し、最初に発行された領収書が一般領収書と課税・免税区分領収書とのいずれであるのかを判定する。POS端末20は、初回に発行された領収書が一般領収書である場合には、一般領収書を印刷部213に再発行させる。一方、POS端末20は、初回に発行された領収書が課税・免税区分領収書である場合には、課税・免税区分領収書を印刷部213に再発行させる。
【0055】
なお、領収書ボタンBT1と再発行ボタンBT2とは、それぞれ、操作画面において共通エリアAR20以外の所定の位置に配置されてもよい。
【0056】
なお、同図において図示は省略しているが、共通エリアAR20においては、例えばさらに、ニアフルやニアエンド等のPOS端末20の状態(ステータス)を店員に報知するステータス情報や、品券指定等の特定の操作が行われるボタン等が配置されてよい。
【0057】
図7は、商品登録中において客側表示部205にて表示される商品登録結果画面を示している。同図の商品登録結果画面においては、
図6の商品登録画面AR1と同様にこれまでの商品登録結果が反映されている。
つまり、同図の操作画面においては、上から下にかけて「商品A」、「商品B」のリスト項目が配置されることで、商品Aに続いて商品Bが登録されたことを示す。
また、商品登録結果画面においては登録された「商品A」、「商品B」に対応する合計金額は1900円であることが示されている。
また、現時点において最後に登録された「商品B」に対応するリスト項目においては、「(免税委託商品)」との表示により、当該「商品B」が免税委託商品であることが示されている。
【0058】
店員は、客が購入対象とする全ての商品の登録を完了させると、小計操作を行う。小計操作に応じて、図示は省略するが、店員側表示部210の操作画面は、商品登録画面AR1から小計画面の表示に切り替わる。
小計画面においても、登録された商品の内訳として「商品A」、「商品B」・・・の順で登録されたことが示される。この場合において「商品B」等の免税委託商品の項目については、例えば免税アイコンIcnに準じた表示等により免税委託商品であることが示されるようにしてよい。また、小計画面において登録点数や合計金額を表示するエリアにおいても、登録された商品のうちに含まれる免税委託商品の数等が示されてよい。
【0059】
小計操作の後、店員は、客から申し出を受けた決済方法(現金決済、クレジットカード決済、ポイントカード決済、商品券決済等)に応じて、POS端末20に対して精算の操作を行う。POS端末20は、店員の操作に応じて精算処理を実行する。
精算処理において代金支払いの処理が完了すると、POS端末20は、今回の会計結果を示すレシートを発行する。
【0060】
図8は、POS端末20が発行するレシートの一例を示している。なお、同図のレシートにおいては、例えば用紙の上側に印刷され、店名等が示されるヘッダの図示を省略している。
【0061】
同図のレシートにおいては、印刷領域として、登録商品明細領域AR51、小計結果領域AR52、精算結果領域AR53、課税・免税区分明細領域AR54が配置された例を示している。
【0062】
登録商品明細領域AR51は、対応の一取引の会計において登録された商品のリストが示される。そのうえで、登録商品明細領域AR51においては、登録された商品のうち、免税委託商品については、所定の態様のマークMKが付されることで、免税委託商品であることが示される。
なお、課税対象商品にも、免税委託商品に付したのと異なるマークを付すようにしてもよい。
【0063】
小計結果領域AR52は、対応の一取引の小計結果を示している。同図の小計結果領域AR52においては、小計金額が示されるとともに、小計金額の内訳として、消費税率ごとに応じた課税対象額(「対象額」)が示されている。この場合の小計金額は、外税対象となる商品については未だ対応の税額が含まれていない金額となる。
【0064】
精算結果領域AR53は、精算結果を示している。同図の精算結果領域AR53においては、合計金額が示されるとともに、合計金額の内訳として、消費税率ごとの課税対象額及び税額が示されている。このような合計金額は、免税委託商品と課税対象商品(課税委託商品または仕入商品)との金額を分割せずにまとめて算出される金額である。また、合計金額に応じた消費税率ごとの課税対象額及び税額は、免税委託商品と課税対象商品とで分割せずに消費税率により分割して算出される金額である。
また、同図の例では、現金決済が行われたことに応じて、客からの預かり金(「現金」)としての金額と、釣銭(「お釣り」)としての金額が示されている。
【0065】
課税・免税区分明細領域AR54は、課税対象商品(課税委託商品及び仕入商品)と免税委託商品とで区分して、課税対象商品と免税委託商品とのそれぞれの小計金額と、消費税率ごとに応じた課税対象額と税額とを示す。また、課税・免税区分明細領域AR54において、免税委託商品の小計金額の項目に対しては、マークMKが配置されている。
【0066】
なお、客による商品の購入が、課税事業者による仕入としてのものでなく、免税事業者による仕入もしくは事業者としての仕入ではない単なる買い物である場合、客にとっては、課税・免税区分明細領域AR54に印刷された情報は特に必要ない。
そこで、POS端末20は、レシートの発行にあたり、課税・免税区分明細領域AR54を付すか否かの操作を受け付け可能とされてよい。店員は、例えばレシートが発行されるまでの会計操作において、客に課税・免税区分明細の情報が必要であるか否かを問い合わせ、客からの回答に応じて、課税・免税区分明細領域AR54を付すか否かを指定する操作を行うようにされる。POS端末20は、課税・免税区分明細領域AR54を付すことが指定された場合には、
図8のように課税・免税区分明細領域AR54が付されたレシートを発行し、課税・免税区分明細領域AR54を付すことが指定されなかった場合には、課税・免税区分明細領域AR54が付されていないレシートを発行する。この際、登録商品明細領域AR51において免税委託商品に付されるマークMKも印刷が省略されてよい。
あるいは、取引管理サーバ40(もしくは顧客管理サーバ)が会員としての顧客の管理のために記憶する会員情報において、店舗STでの買い物が課税事業者による仕入によるものか否かを示す情報(買い物区分情報)を登録(格納)可能とされてよい。この場合、POS端末20は、会計において会員カードから読み取られた会員コードに対応付けられた会員情報を参照して、対応の客が課税事業者による仕入を行う会員であるか否かを判定し、判定した結果に応じて、発行するレシートに課税・免税区分明細領域AR54を付すか否かを決定してよい。
【0067】
また、会計にあたり、客から今回の取引における支払いに対する領収書を求められた場合にも、店員は、課税・免税区分明細の情報が必要か否かを客に問い合わせるようにされる。
客から課税・免税区分明細の情報が不要であると回答された場合には、一般領収書を客に渡せばよい。そこで、店員は、POS端末20にて精算が完了した後において、領収書ボタンBT1のうち、領収書1ボタンBT1-1を操作する。領収書1ボタンBT1-1が操作されたことに応じて、POS端末20は、一般領収書を発行する。
一方、客から課税・免税区分明細の情報が必要であると回答された場合には、課税・免税区分領収書を客に渡すべきことになる。そこで、この場合の店員は、領収書ボタンBT1のうち、領収書2ボタンBT1-2を操作する。領収書1ボタンBT1-2が操作されたことに応じて、POS端末20は、課税・免税区分領収書を発行する。
【0068】
なお、仕入目的で店舗STにて商品を購入する課税事業者以外の客にとって課税・免税区分明細の情報は不要であるものの、領収書に付されていても特に不都合が生じるものではない。そこで、POS端末20は、領収書を発行させる領収書ボタンは1つとして、当該領収書ボタンが操作されたことに応じて、課税・免税区分領収書を発行するようにされてもよい。
【0069】
図9は、課税・免税区分領収書の一例を示している。同図の課税・免税区分領収書は、一般部分PT1と課税・免税明細部分PT2とを有する。
一般部分PT1は、領収書としての基本的な情報が印刷される部分である。課税・免税明細部分PT2は、領収書が対象とする領収金額(客の支払った代金)について、課税対象商品(課税委託商品及び仕入商品)と免税委託商品とで区分して、課税対象商品と免税委託商品とのそれぞれに対応して、領収金額(課税対象額)と、領収金額を消費税率ごとに応じて分割した課税対象額と、分割した課税対象額に応じた税額とを示す。また、課税・免税明細部分PT2において、免税委託商品の小計金額の項目に対しては、マークMKが配置されている。
【0070】
一般領収書は、例えば課税・免税明細部分PT2を省略して、一般部分PT1のみとされた様式であってよい。
【0071】
なお、POS端末20は、店員の操作に応じて領収書を再発行可能とされてよい。先に発行された領収書が課税・免税区分領収書であった場合において、再発行される領収書については、課税・免税区分による税額については印刷されなくともよい。なお、返品処理に対応した場合において、返品結果を示すレシートにおいては、課税・免税区分による税額が反映されてよい。また、再発行される領収者や返品結果を示すレシートには、対応の顧客の会員に関する情報が印刷されてよい。会員に関する情報としては、例えば会員ID(会員コード)、会員種別(例えば、個人会員、法人会員、会員ランク等)、会員であることを示す所定のマーク等であってよい。
【0072】
図10のフローチャートを参照して、POS端末20が一取引に対応する会計に応じて実行する処理手順例について説明する。
【0073】
ステップS100:POS端末20は、1品目の商品を登録するための商品登録操作が行われたか否かを判定する。
【0074】
ステップS102:ステップS100にて商品登録操作が行われたと判定された場合、POS端末20は、商品登録操作に応じて入力された商品コードと生産者コードとを合成した委託商品コードを取得する。
【0075】
ステップS104:POS端末20は、ステップS102により取得したのと同じ商品コードを格納する商品情報を、ストアコントローラ10が記憶する商品マスタから取得する。また、POS端末20は、取得した商品情報の商品種別が委託商品である場合には、ストアコントローラ10が記憶する生産者マスタから、取得した商品情報が格納するのと同じ生産者IDを格納する生産者情報における事業者種別情報を取得する。今回において登録対象とされた商品が委託商品ではなく仕入商品であった場合には、POS端末20は、当該ステップS104において商品情報を取得し、事業者種別情報は取得しないようにされる。
【0076】
ステップS106:POS端末20は、今回において登録対象とされた商品が委託商品であるか否かを判定する。POS端末20は、ステップS104により事業者種別情報が取得されたか否かにより、委託商品であるか否かを判定してよい。
【0077】
ステップS108:ステップS106にて委託商品であると判定された場合、POS端末20は、今回において登録対象とされた商品が免税委託商品であるか否かを判定する。
【0078】
ステップS110:ステップS108にて、登録対象とされた商品が、免税委託商品ではなく、課税対象商品(課税委託商品または仕入商品)であると判定された場合、POS端末20は、課税対象商品に対応する商品登録結果の出力を行う。
具体的に、POS端末20は、店員側表示部210にて表示されている商品登録画面AR1の登録商品リスト領域AR11(
図6)に対して、今回において登録対象とされた商品が登録されたことを示し、免税アイコンIcnが配置されない登録商品リスト項目Itmを追加するように配置する。
また、POS端末20は、客側表示部205にて表示されている商品登録結果画面(
図7)に対して、今回において登録対象とされた商品が登録されたことを示し、免税委託商品であることの報知を伴わないリスト項目を追加するように配置する。
【0079】
ステップS112:ステップS108にて、登録対象とされた商品が免税委託商品であると判定された場合、POS端末20は、免税委託商品に対応する商品登録結果の出力を行う。
具体的に、POS端末20は、店員側表示部210にて表示されている商品登録画面AR1の登録商品リスト領域AR11(
図6)に対して、今回において登録対象とされた商品が登録されたことを示し、免税アイコンIcnを配置した登録商品リスト項目Itmを追加するように配置する。
また、POS端末20は、客側表示部205にて表示されている商品登録結果画面(
図7)に対して、今回において登録対象とされた商品が登録されたことを示し、免税委託商品であることの報知(
図7の「(免税委託商品)」の表示)を伴うリスト項目を追加するように配置する。
【0080】
ステップS114:ステップS100にて商品登録操作が行われないと判定した場合、あるいはステップS110、S112の処理の後、POS端末20は、少なくとも1つの商品の登録が完了しているうえで、小計操作が行われたか否かを判定する。
小計操作が行われてないと判定した場合、ステップS100に処理が戻される。
【0081】
ステップS116:小計操作が行われたと判定された場合、POS端末20は、精算処理を実行する。
【0082】
ステップS118:精算処理が完了するとPOS端末20は、今回の一取引における会計結果を示すレシートを発行する。当該ステップS118により発行されるレシートは、
図8に示したように、今回の一取引において登録された商品のうちに免税委託商品が含まれている場合には、課税・免税区分明細領域AR54が配置されたものである。
なお、前述のように、POS端末20は、店員による課税・免税区分明細領域AR54を付すか否かの操作に応じて、課税・免税区分明細領域AR54(及び登録商品明細領域AR51におけるマークMK)を付したレシートと、付さないレシートとのいずれかを発行可能とされてよい。
【0083】
ステップS120:レシートを発行した後において、POS端末20は、領収書1ボタンBT-1が操作されたか否かを判定する。
【0084】
ステップS122:領収書1ボタンが操作された場合、POS端末20は、印刷部213に一般領収書を発行させる。つまり、POS端末20は、一般領収書の印刷データを生成し、生成した印刷データを印刷部213に出力して印刷を実行させる。
【0085】
ステップS124:ステップS120にて領収書1ボタンBT1-1が操作されないと判定された場合、POS端末20は、領収書2ボタンBT-2が操作されたか否かを判定する。領収書2ボタンBT-2が操作されない場合には、同図の処理を終了してよい。つまり、一取引に応じた会計に関する処理が終了されてよい。
【0086】
ステップS126:ステップS124にて領収書2ボタンBT-2が操作されたと判定された場合、POS端末20は、印刷部213に課税・免税区分領収書を発行させる。つまり、POS端末20は、課税・免税区分領収書の印刷データを生成し、生成した印刷データを印刷部213に出力して印刷を実行させる。
【0087】
<変形例>
以下、本実施形態の変形例について説明する。
[第1変形例]
上記実施形態のPOS端末20は、店員と客とが対面で会計を行い、店員が商品登録から精算までの操作とを行うようにされていた。
上記実施形態における委託商品に関するデータ処理の構成は、例えば店員と客とが対面で会計を行い、店員が商品登録の操作を行い、客が精算の操作を行うようにされたPOS端末にも適用可能とされる。また、上記実施形態における委託商品に関するデータ処理の構成は、客が商品登録から精算までの操作を行うようにされたフルセルフタイプのPOS端末にも適用されてよい。さらに、上記実施形態における委託商品に関するデータ処理の構成は、店員が商品登録の操作を行う登録装置と、客が精算の操作を行う精算装置とを備える会計システムにも適用可能である。
【0088】
[第2変形例]
レシートや課税・免税区分領収書において、生産者別に、登録された商品の課税委託商品と免税委託商品との商品区別、商品単位もしくは商品区分ごとの課税対象金額及び税額等が印刷されてよい。
また、レシートや課税・免税区分領収書において、登録された商品について、店舗STでの販売部門別に、課税委託商品と免税委託商品との商品区別、商品単位もしくは商品区分ごとの課税対象金額及び税額等が印刷されてよい。
また、レシートや課税・免税区分領収書において、登録された商品について所定の金額で区分し、金額の区分ごとに課税委託商品と免税委託商品との商品区別、商品単位もしくは商品区分ごとの課税対象金額及び税額等が印刷されてよい。
【0089】
[第3変形例]
POS端末20は、例えばクラウドサーバと接続されるシンクライアントとして機能するものとして構成されてよい。この場合、POS端末20は、クラウドサーバから送信される操作画面の表示と、操作画面やキー操作部211に対する操作に応じた操作信号のクラウドサーバへの送信を行うようにされる。操作に応じた商品登録処理、精算処理等のための演算はクラウドサーバが実行し、クラウドサーバは、処理結果を反映した操作画面をPOS端末20に送信するようにされてよい。
【0090】
[第4変形例]
例えばスマートフォン等に商品登録用のアプリケーションをインストールした可搬型の登録装置と、店舗にて配置される精算装置とを備えるシステムにおいて、登録装置を操作して商品の登録を行っている際に、登録された免税委託商品(及び課税委託商品)に関する報知が行われてよい。
また、登録装置への商品登録が完了して精算処理に移行する際には、登録装置にて、例えば取引を一意に識別可能な情報をコード化したコードシンボルが表示される。当該コードシンボルが表示される画面において、例えば登録された商品のうちに免税委託商品が含まれている旨を示す表示が所定の態様で行われてよい。また、精算装置が上記のコードシンボルを読み取って対応の取引の精算処理を実行する際に、登録された免税委託商品(及び課税委託商品)に関する報知が行われてよい。
【0091】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、情報処理装置、システム、及びプログラムに関する。
[背景技術]
異なる消費税率ごとに対応して税額を印字した領収書を発行可能な販売データ処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2019-212346号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
消費税の税額控除にあたり適格請求書(インボイス)を必要とするインボイス制度のもとでは、課税事業者が仕入れなどのために商品を購入するにあたり、会計の内容に関して仕入れ先が課税事業者と免税事業者とのいずれであるのかに応じて適切に区分されるようにすることが求められる。
本発明は、上記の課題を考慮して、会計の内容に関して仕入れ先が課税事業者と免税事業者とのいずれであるのかに応じて適切に区分されるようにすることを目的とする。
【0092】
[課題を解決するための手段]
(1)本実施形態の一態様は、購入者(例えば、客)が購入対象とする商品を登録する商品登録手段と、前記商品登録手段により登録された商品が特定の条件に該当する特定商品(例えば、免税委託商品)であるか否かを判定する判定手段と、前記商品登録手段により登録された商品について、前記判定手段により判定された特定商品と前記判定手段により特定商品であると判定されない非特定商品(例えば、課税委託商品または仕入商品)とを区別可能に出力する出力手段とを備える情報処理装置である。
【0093】
上記構成によれば、POS端末20は、登録された商品が免税委託商品と課税委託商品(または仕入商品)とのいずれであるのかを判定した結果を、一取引に応じた会計のもとで必要に応じて出力することができる。これにより、会計の内容に関して仕入れ先が課税事業者と免税事業者とのいずれであるのかに応じて適切に区分されるようにすることができる。
【0094】
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の情報処理装置であって、前記商品登録手段により登録された商品の課税対象額に応じた税額を算出するにあたり、前記特定商品と前記非特定商品とのそれぞれに分割して算出可能な算出手段をさらに備えてよい。
【0095】
上記構成によれば、一取引において登録された商品の金額につき、免税委託商品と課税対象商品(課税委託商品または仕入商品)とに区分して、免税委託商品と課税委託商品(及び仕入商品)とで個別に税額を算出することができる。このような算出結果は、例えばレシートにおける課税・免税区分明細領域AR54や、領収書における課税・免税明細部分PT2に反映される。
【0096】
(3)本実施形態の一態様は、(2)に記載の情報処理装置であって、前記特定商品と前記非特定商品とのそれぞれについて前記算出手段により算出された税額について、前記特定商品と前記非特定商品とを分割しない税額と、分割して算出した前記特定商品と非特定商品とのそれぞれの税額とを印刷により出力する印刷手段をさらに備えてよい。
【0097】
上記構成によれば、レシートや領収書において、登録された商品の総額にかかる税額と、免税委託商品と課税対象商品(課税委託商品または仕入商品)とで個別に算出した税額とを提示することが可能となる。
【0098】
(4)本実施形態の一態様は、(1)から(3)のいずれか1つに記載の情報処理装置であって、前記商品登録手段による商品の登録が行われているときに、前記判定手段による判定結果を報知する報知手段をさらに備えてよい。
【0099】
上記構成によれば、商品登録が行われているときに、登録された商品が免税委託商品である場合、商品登録画面AR1の登録商品リスト領域AR11に配置する対応の商品の登録商品リスト項目Itmに、免税アイコンIcnを配置させたり、登録商品領域AR12において「(免税委託商品)」の文字を表示させたりするなどして、店員に向けて、登録された商品が免税委託商品であることを報知することができる。
また、POS端末20は、客側表示部205における商品登録結果画面においても、登録された商品が免税委託商品であることを報知する表示を行うことができる。
これにより、店員や客は、登録される商品が、免税委託商品であるか否かを把握することができる。
【0100】
(5)本実施形態の一態様は、(1)から(4)のいずれか1つに記載の情報処理装置であって、前記商品登録手段による商品の登録結果を表示するにあたり、前記特定商品と前記非特定商品とを区別可能に表示する表示手段をさらに備えてよい。
【0101】
上記構成によれば、例えばレシートの登録商品明細領域AR51において、登録された商品のうち、免税委託商品にはマークMKを付すようにして(
図8)、免税委託商品と課税対象商品(課税委託商品または仕入商品)とを区別して示すことができる。
【0102】
(6)本実施形態の一態様は、(1)から(5)のいずれか1つに記載の情報処理装置であって、前記特定商品は、消費税の納税が免除された免税事業者から販売を委託された商品であり、前記非特定商品は、消費税の納税が義務付けられた課税事業者から販売を委託された商品であってよい。
【0103】
上記構成によれば、消費税制のもとで存在する免税事業者と課税事業者からの委託される商品の販売にあたり、仕入れ先が課税事業者と免税事業者とのいずれであるのかに応じて会計の内容を適切に区分することが可能となる。
【0104】
(7)本実施形態の一態様は、システムにおけるコンピュータを、購入者が購入対象とする商品を登録する商品登録手段、前記商品登録手段により登録された商品が特定の条件に該当する特定商品であるか否かを判定する判定手段、前記商品登録手段により登録された商品について、前記判定手段により判定された特定商品と前記判定手段により特定商品であると判定されない非特定商品とを区別可能に出力する出力手段として機能させるためのプログラムである。
【0105】
なお、上述のストアコントローラ10、POS端末20、取引管理サーバ40等としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のストアコントローラ10、POS端末20、取引管理サーバ40等としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク、SSD等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0106】
10 ストアコントローラ、20 POS端末、30 ゲートウェイ、40 取引管理サーバ、50 LAN、201 CPU、202 ROM、203 RAM、204 ハードディスク、205 客側表示部、209 釣銭機、210 店員側表示部、211 キー操作部、212 スキャナ、213 印刷部、213a 排出部、214 音声出力部、215 通信部、216 カードリーダ