(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073916
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】薬剤監査包装システムの監査方法
(51)【国際特許分類】
A61J 3/00 20060101AFI20240523BHJP
【FI】
A61J3/00 310E
A61J3/00 310K
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184901
(22)【出願日】2022-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】522452905
【氏名又は名称】▲ハオ▼栄華
(74)【代理人】
【識別番号】100110319
【弁理士】
【氏名又は名称】根本 恵司
(74)【代理人】
【識別番号】100150773
【弁理士】
【氏名又は名称】加治 信貴
(72)【発明者】
【氏名】▲ハオ▼栄華
【テーマコード(参考)】
4C047
【Fターム(参考)】
4C047JJ01
4C047JJ12
4C047JJ31
4C047JJ34
4C047KK25
4C047KK28
4C047KK30
4C047KK31
4C047KK32
(57)【要約】 (修正有)
【課題】薬剤監査包装システムの監査方法を提供する。
【解決手段】コンピュータホスト1によって処方箋11を出力し、処方ユニットの制御コンピュータホスト121の処方箋分析モジュール122が処方箋を確認し、信号送信部123を介して確認後の処方箋を調剤ユニットの信号受信部21に送り、信号受信部に電気的に接続される主制御回路モジュール22によって、薬剤取得機構23を操作制御して薬剤領域24から所定薬剤を取り出した後、所定薬剤を薬剤配置領域25に配置し、搬送装置26を使用して薬剤配置領域の所定薬剤を監査ユニット3の薬剤配置ステージ31に搬送し、確認モジュール32を介して薬剤配置ステージの所定薬剤を監査し、移送装置33によって所定薬剤を包装ユニットの仮置き領域41に移送し、包装領域42において所定薬剤を包装した後、薬剤送出装置43によって所定薬剤を送出し、所定薬剤包装前に再度確認、監査する目的を達成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータホスト、調剤ユニット、監査ユニット及び包装ユニットを含み、以下の工程に基づいて所定薬剤の取得、監査及び包装を行う、薬剤監査包装システムの監査方法:
(A01)医療スタッフによって前記コンピュータホストを介して処方箋の電子信号を出力する;
(A02)処方ユニットを含む制御コンピュータホストは、処方箋分析モジュールを操作制御して前記処方箋の電子信号を確認、監査し、前記処方箋の処方日、処方者、調製者、薬剤受取人または所定薬剤の品目、名称、数量、用法又は用量の内容をチェック、分析又は対比する;
(A03)前記処方ユニットの前記制御コンピュータホストは、信号送信部を操作制御して前記処方箋の電子信号を前記調剤ユニットの信号受信部に送信する;
(A04)前記調剤ユニットの主制御回路モジュールは、前記信号受信部が受信した前記処方箋の電子信号に基づいて、薬剤取得機構を薬剤領域まで操作制御して必要な前記所定薬剤を取得する;
(A05)前記主制御回路モジュールは、前記薬剤取得機構を操作制御して前記薬剤領域から取得した前記所定薬剤を薬剤配置領域に移送する;
(A06)搬送装置を使用して前記薬剤配置領域の前記所定薬剤を前記監査ユニットの薬剤配置ステージまで搬送する;
(A07)前記監査ユニットの確認モジュールは、前記薬剤配置ステージの前記所定薬剤の外観形状、色、名称、符号又は刻印等に対して、処方箋の内容の薬物名称、品目、剤量、用法又は薬剤数量を対比し、所定薬剤の関連情報の内容について確認、監査作業を行う;
(A08)前記監査ユニットは、前記薬品配置ステージの監査後の所定薬剤を移送装置を使用して前記包装ユニットの仮置き領域に移送する;
(A09)前記包装ユニットの前記仮置き領域の前記所定薬剤に対し、包装領域を介して前記所定薬剤を集中包装、分類包装又は袋詰め及び薬袋に関連説明を印刷する処理作業を行う;
(A10)前記包装ユニットの前記包装領域の包装完了した前記所定薬剤に対し、薬剤送出装置によって包装完了した前記所定薬剤を送出し、関連医療スタッフによって前記処方箋の関連内容に基づいて発送する。
【請求項2】
前記工程(A01)の処方ユニットは、医師または薬剤師の関連医療スタッフが患者の問診を行った後、前記処方ユニットの前記コンピュータホストによって、医師または薬剤師の関連医療スタッフに操作させて前記処方箋の電子信号を出力し、且つ前記工程(A01)、(A02)の前記処方ユニットの前記制御コンピュータホストの前記処方箋分析モジュールは、前記処方箋の処方日、処方者、調製者、薬剤受取人又は前記所定薬剤の品目、名称、数量、用法又は用量の内容をチェック、分析又は対比する請求項1に記載の薬剤監査包装システムの監査方法。
【請求項3】
前記工程(A03)の前記信号送信部と前記信号受信部との間は、有線又は無線方式で電子信号を伝送し、且つ前記工程(A03)、(A04)の前記調剤ユニットの前記薬剤取得機構は、ロボットアーム又は自動薬剤取得装置であり、且つ前記薬剤領域は、薬棚、スマート薬剤キャビネット、薬箱又は調剤カウンターであり、前記工程(A06)の前記搬送装置、前記工程(A08)の前記移送装置及び前記工程(A10)の前記薬剤送出装置は、それぞれ、コンベアベルト、カート、ロボットアーム、または手動搬送の方式であり、前記工程(A08)の前記監査ユニットの前記確認モジュールは、手作業で包装袋内の前記所定薬剤を確認する、バーコードスキャナで前記所定薬剤の包装袋のバーコードを確認する、又はカメラで前記所定薬剤の画像を確認するものである請求項1に記載の薬剤監査包装システムの監査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤監査包装システムの監査方法を提供し、特に既製薬剤に対して確認、監査を繰り返す監査包装システムであり、処方ユニットで先ず処方箋を確認し、調剤ユニットで薬剤取得及び調製を行った後、監査ユニットで所定薬剤を繰り返し確認し、包装ユニットで包装及び薬剤の送出を行い、所定薬剤を繰り返し監査し、用薬の安全を確保することに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、各医療機関の薬品の包装方法は、患者のすべての用薬を手作業で逐一異なる薬袋に包装しているため、包装の過程において、薬袋を取って、薬袋の口を開き、薬品を薬袋内に入れ、薬袋の口を密封する等の作業によって、想到な時間、工程を消費し、薬品の種類、数が多い場合、より多くの時間を包装に要し、手作業で薬品を包装するモードは、各医療機関で一般的な操作モードであり、薬の包装の作業時間を長くさせるだけでなく、薬剤師が薬品を包装する作業時間を増加させ、患者の薬受け取り時の待機時間を増加させ、薬品を包装する実際の作業の進行には、多くの改善すべき点が存在する。
【0003】
さらに、自動薬品包装作業を利用し、スマート薬品キャビネットを介して薬品の取り出し及び自動袋詰め包装を行う方法では、薬品包装の作業フローを加速することができ、薬品包装作業時間を短縮できるが、手動薬品包装又は自動薬品包装作業のいずれも、薬品包装完成後に薬品の内容に誤りがないかを確認し、包装後の薬品が重なっていたり、ひっくり返っていたりすることによって、監査が比較的困難になり、監査の誤り又は漏れが生じ易く、且つ薬品監査で誤りが発見された場合、薬品を改めて開封した後に交換し、再包装する等の作業が必要になり、薬品包装作業の混乱を招き、時間、行程を消費し、薬品包装作業の円滑性に影響を及ぼし、多くの改善の余地が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的(主要課題)は、前記薬剤監査包装システムがコンピュータホストによって処方箋を出力し、処方ユニットの制御コンピュータホストの処方箋分析モジュールが処方箋を確認し、信号送信部を介して確認後の処方箋を調剤ユニットの信号受信部に送り、信号受信部に電気的に接続される主制御回路モジュールによって、薬剤取得機構を操作制御して薬剤領域から所定薬剤を取り出した後、所定薬剤を薬剤配置領域に配置し、搬送装置を使用して薬剤配置領域の所定薬剤を監査ユニットの薬剤配置ステージに搬送し、確認モジュールを介して薬剤配置ステージの所定薬剤を監査し、移送装置によって所定薬剤を包装ユニットの仮置き領域に移送し、包装領域において所定薬剤を包装した後、薬剤送出装置によって所定薬剤を送出し、所定薬剤包装前に再度確認、監査する目的を達成し、所定薬剤を繰り返し確認し、用薬の安全を確保する効果を達成することである。
【0006】
本発明のもう1つの目的は、前記処方ユニットの前記コンピュータホストが、医師または薬剤師などの関連医療スタッフによって操作して前記処方箋を出力することができ、処方ユニットの制御コンピュータホストの処方箋分析モジュールが、先に、処方箋の処方日、処方者、調製者、薬剤受取人または所定薬剤の品目、名称、数量、用法または用量等の内容について、チェック、分析または対比等を行い、確認、査定を行うことができるようにすることである。
【0007】
本発明のもう1つの目的は、監査ユニットの確認モジュールが、手作業で包装袋内の所定薬剤を確認する、バーコードスキャナで所定薬剤の包装袋のバーコードを確認する、又はカメラで所定薬剤の画像を確認する等の各種所定薬剤を確認する方法であるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明の薬剤監査包装システムの監査方法は、コンピュータホスト、調剤ユニット、監査ユニット及び包装ユニットを含み、以下の工程(A01のステップからA10のステップ)に基づいて所定の薬剤の取得、監査及び包装を行う。
(A01)医療スタッフによって前記コンピュータホストを介して処方箋の電子信号を出力する;
(A02)処方ユニットを含む制御コンピュータホストは、処方箋分析モジュールを操作制御して前記処方箋の電子信号を確認、監査し、前記処方箋の処方日、処方者、調製者、薬剤受取人または所定薬剤の品目、名称、数量、用法又は用量の内容をチェック、分析又は対比する;
(A03)前記処方ユニットの前記制御コンピュータホストは、信号送信部を操作制御して前記処方箋の電子信号を前記調剤ユニットの信号受信部に送信する;
(A04)前記調剤ユニットの主制御回路モジュールは、前記信号受信部が受信した処方箋の電子信号に基づいて、薬剤取得機構を薬剤領域まで操作制御して必要な前記所定薬剤を取得する;
(A05)前記主制御回路モジュールは、前記薬剤取得機構を操作制御して前記薬剤領域から取得した前記所定薬剤を薬剤配置領域に移送する;
(A06)搬送装置を使用して前記薬剤配置領域の前記所定薬剤を前記監査ユニットの薬剤配置ステージまで搬送する;
(A07)前記監査ユニットの確認モジュールは、前記薬剤配置ステージの前記所定薬剤の外観形状、色、名称、符号又は刻印等に対して、処方箋の内容の薬物名称、品目、剤量、用法又は薬剤数量を対比し、所定薬剤の関連情報の内容について確認、監査作業を行う;
(A08)前記監査ユニットは、前記薬品配置ステージの監査後の所定薬剤が移送装置を使用して前記包装ユニットの仮置き領域に移送する;
(A09)前記包装ユニットの前記仮置き領域の前記所定薬剤に対し、包装領域を介して前記所定薬剤を集中包装、分類包装又は袋詰め及び薬袋に関連説明を印刷する処理作業を行う;
(A10)前記包装ユニットの前記包装領域の包装完了した所定薬剤に対し、薬剤送出装置によって包装完了した前記所定薬剤を送出し、関連医療スタッフによって前記処方箋の関連内容に基づいて発送する。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、前記薬剤監査包装システムがコンピュータホストによって処方箋を出力し、処方ユニットの制御コンピュータホストの処方箋分析モジュールが処方箋を確認し、信号送信部を介して確認後の処方箋を調剤ユニットの信号受信部に送り、信号受信部に電気的に接続される主制御回路モジュールによって、薬剤取得機構を操作制御して薬剤領域から所定薬剤を取り出した後、所定薬剤を薬剤配置領域に配置し、搬送装置を使用して薬剤配置領域の所定薬剤を監査ユニットの薬剤配置ステージに搬送し、確認モジュールを介して薬剤配置ステージの所定薬剤を監査し、移送装置によって所定薬剤を包装ユニットの仮置き領域に移送し、包装領域において所定薬剤を包装した後、薬剤送出装置によって所定薬剤を送出し、所定薬剤包装前に再度確認、監査する目的を達成し、所定薬剤を繰り返し確認し、用薬の安全を確保する効果を達成する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の包装システムの簡易ブロック図である。
【
図2】本発明の調剤ユニットの好適実施形態の図である。
【
図3】本発明の調剤ユニットの別の実施形態の図である。
【
図4】本発明の調剤ユニットの別の実施形態の図である。
【
図5】本発明の薬剤監査方法のフローチャート(1)である。
【
図6】本発明の薬剤監査方法のフローチャート(2)である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1、
図2、
図3、
図4を参照して説明すると、図から分かるように、本発明の薬剤監査包装システムは、コンピュータホスト1、調剤ユニット2、監査ユニット3、および包装ユニット4を含む。
【0012】
前記コンピュータホスト1は、処方箋11、処方ユニット12を含み、コンピュータホスト1は、処方箋11を出力し、処方ユニット12の制御コンピュータホスト121の処方箋分析モジュール122は、処方箋11を受け取り、処方箋分析モジュール122を介して処方箋11を確認し、処方箋分析モジュール122は、信号送信部123に電気的に接続されている。
【0013】
前記調剤ユニット2系は、信号受信部21、主制御回路モジュール22、薬剤取得機構23、薬剤領域24、薬剤配置領域25及び搬送装置26を含み、信号受信部21は、処方ユニット12の信号送信部123に電気的に接続され、主制御回路モジュール22は、薬剤取得機構23を薬剤領域24まで操作制御して必要な所定薬剤を取り出し、取得した所定薬剤を薬剤配置領域25まで移送して配置し、主制御回路モジュール22によって搬送装置26を操作制御して薬剤配置領域25の前記所定薬剤を搬送する。
【0014】
前記監査ユニット3は、薬剤配置ステージ31が設けられ、調剤ユニット2の搬送装置26から送られてきた所定薬剤を受け取り、確認モジュール32で薬剤配置ステージ31の所定薬剤に対して確認、監査等を行い、移送装置33で薬剤配置ステージ31の確認モジュール32によって監査された前記所定薬剤を移送する。
【0015】
包装ユニット4は、仮置き領域41、包装領域42及び薬剤送出装置43を含み、監査ユニット3の移送装置33から送られてきた所定薬剤を仮置き領域41で受け取り、包装領域42を介して仮置き領域41に置かれた所定薬剤を包装し、包装領域42を経て包装された所定薬剤を薬剤送出装置43で送出することができる。
【0016】
医師または薬剤師等の関連医療スタッフが患者の診察を行った後、医師または薬剤師等の関連医療スタッフが上記のコンピュータホスト1システムを操作して処方箋11を出力し、処方ユニット12の制御コンピュータホスト121の処方箋分析モジュール122を使用して、まず、処方箋11の処方日、処方者、調製者、薬剤受取人または薬剤の品目、名称、数量、用法または用量等の内容をチェック、分析または対比等し、確認、監査を行う。
【0017】
且つ前記調剤ユニット2の薬剤取得機構23は、ロボットアームまたは自動薬剤取得装置などであることができ、これらは、薬剤領域24から所定薬剤を自動的に取得できる各種薬剤取得機構23である。また、薬剤領域24は、薬棚、スマート薬剤キャビネット、薬箱または調剤カウンターなどであり、薬剤(錠剤、カプセル薬、液体薬、注射薬、点滴薬、スプレーまたは軟膏、薬布など)または関連用具(注射器、針、綿布、綿球、綿棒、包帯、ストラップまたはテープ、紙のりなど)等を保管、配置する各種キャビネット、引き出しまたはカウンターなどである。
【0018】
また、前記調剤ユニット2の搬送装置26、前記監査ユニット3の移送装置33及び前記包装ユニット4の薬剤送出装置43などは、それぞれ、ベルトコンベア、カート、ロボットアーム又は手作業の移送等であり、所定薬剤の移送、搬送作業を行うことができる。
【0019】
前記監査ユニット3の確認モジュール32は、手作業で包装袋内の所定薬剤を確認する、バーコードスキャナで読み取った所定薬剤の包装袋のバーコードを確認する、またはカメラで撮影した所定薬剤の画像を確認する等、各種所定薬剤を確認する方法であってよい。
【0020】
上記の本発明の薬剤監査包装システムは、調剤ユニット2で所定薬剤を取得、調製した後、監査ユニット3を介して所定薬剤の確認、監査を行うことができ、包装ユニット4で包装処理を実行して、所定薬物に対して再度確認、監査を行う目的を達成することができ、所定薬剤を繰り返し確認し、用薬の安全を確保する効果を得ることができる。
【0021】
図1、
図2、
図3、
図4、
図5、
図6を参照して説明する。図から分かるように、本発明の薬剤監査包装システムの監査方法は、コンピュータホスト1、調剤ユニット2、監査ユニット3、および包装ユニット4を含み、以下の工程(A01からA10のステップ)に基づき、所定薬剤の取得、監査及び包装等を行う。
【0022】
(A01)医療スタッフによって前記コンピュータホスト1を介して処方箋11の電子信号を出力する。
【0023】
(A02)前記処方ユニット12の制御コンピュータホスト121は、処方箋分析モジュール122を操作制御して前記処方箋11の電子信号を確認、監査し、処方箋11の処方日、処方者、調製者、薬剤受取人または所定薬剤の品目、名称、数量、用法又は用量等、所定薬剤の関連内容をチェック、分析又は対比する。
【0024】
(A03)前記処方ユニット12の前記制御コンピュータホスト121は、信号送信部123を操作制御して処方箋11の電子信号を調剤ユニット2の信号受信部21に送信する。
【0025】
(A04)前記調剤ユニット2の主制御回路モジュール22は、信号受信部21が受信した処方箋11の電子信号に基づいて、薬剤取得機構23を薬剤領域24まで操作制御して必要な前記所定薬剤を取得する。
【0026】
(A05)前記主制御回路モジュール22は、薬剤取得機構23を操作制御して薬剤領域24から取得した所定薬剤を薬剤配置領域25に移送する。
【0027】
(A06)搬送装置26を使用して薬剤配置領域25の所定薬剤を監査ユニット3の薬剤配置ステージ31まで搬送する。
【0028】
(A07)前記監査ユニット3の確認モジュール32は、薬剤配置ステージ31の所定薬剤の外観形状、色、名称、符号又は刻印等に対して、処方箋の内容の薬物名称、品目、剤量、用法又は薬剤数量を対比し、所定薬剤の関連情報の内容について確認、監査等の作業を行う。
【0029】
(A08)前記監査ユニット3は、薬品配置ステージ31の監査後の所定薬剤を移送装置33を使用して包装ユニット4の仮置き領域41に移送する。
【0030】
(A09)前記包装ユニット4の仮置き領域41の前記所定薬剤に対し、包装領域42を介して所定薬剤を集中包装、分類包装又は袋詰め及び薬袋に関連説明を印刷する等の処理作業を行う。
【0031】
(A10)前記包装ユニット4の包装領域42の包装完了した所定薬剤に対し、薬剤送出装置43によって包装完了した前記所定薬剤を送出し、関連医療スタッフ(例えば、薬剤師など)によって前記処方箋11の関連内容に基づいて患者又は家族等へ発送する。
【0032】
上記のステップ(A01)の処方ユニットは、医師や薬剤師などの関連医療スタッフが患者に問診を行った後、医師や薬剤師などの関連医療スタッフがコンピュータホスト1を操作して、処方箋11の電子信号を出力することができる。
【0033】
上記のステップ(A03)では、前記処方ユニット12の制御コンピュータホスト121は、信号送信部123を操作制御して処方箋11を調剤ユニット2の信号受信部21に送信し、信号送信部123と信号受信部21との間は、有線または無線方式で処方箋11の電子信号の伝送を行うことができる。また、上記ステップ(A03)、(A04)の調剤ユニット2において、薬剤取得機構23は、ロボットアームや自動薬服用装置等であってよく、薬剤領域24から所定薬剤を自動取得可能な各種の薬剤取得機構23であってよい。
また、薬剤領域24は、薬棚、スマート薬剤キャビネット、薬箱または調剤カウンターなどであり、薬剤(錠剤、カプセル薬、液体薬、注射薬、点滴薬、スプレーまたは軟膏、薬布など)又は関連器具(注射器、針、綿布、綿球、綿棒、包帯、ストラップまたはテープ、紙のりなど)等を保管、配置する、各種キャビネット、引き出し又はカウンターなどであってよい。
【0034】
前記ステップ(A06)の搬送装置26について、前記ステップ(A08)の移送装置33及び前記ステップ(A10)の薬剤送出装置43などに関しては、コンベアベルト、カート、ロボットアーム又は手作業の移送等の方式で、所定薬剤の移送、搬送作業を行うものであってよい。
【0035】
上記ステップ(A09)の包装ユニット4は、包装領域42を介して、所定薬剤を集中包装、分類包装又は袋詰め及び薬袋に関連説明を印刷する等の処理作業を行うことができ、前記薬袋の関連説明は、患者名、診療録番号、受診日、医師名、調剤薬剤師名、薬剤名、形状及び色等、使用方法、用量、副作用、注意事項又は有効期限等の各種関連内容であってよい。
【0036】
また、上記本発明の薬剤検品包装システムの監査方法は、調剤ユニット2で所定薬剤を取得、調製した後、監査ユニット3で調製した薬剤を確認、監査し、包装ユニット4で包装処理を行い、所定薬剤の包装前に再度確認、監査を行う目的を達成することができ、所定薬剤を繰り返し確認し、用薬の安全を確保する効果を得ることができ、且つ薬剤包装前に薬剤取得の誤りの確率を低減し、薬剤取得、包装作業を繰り返し行う時間、工程の消費、及び薬剤の誤送等の欠陥を回避することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 コンピュータホスト
11 処方箋
12 処方ユニット
121 制御コンピュータホスト
122 処方箋分析モジュール
123 信号送信部
2 調剤ユニット
21 信号受信部
22 主制御回路モジュール
23 薬剤取得機構
24 薬剤領域
25 薬剤配置領域
26 搬送装置
3 監査ユニット
31 薬剤配置ステージ
32 確認モジュール
33 移送装置
4 包装ユニット
41 仮置き領域
42 包装領域
43 薬剤送出装置